JP6959356B2 - カテーテルの製造方法、およびカテーテル - Google Patents

カテーテルの製造方法、およびカテーテル Download PDF

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Description

本発明は、先端に鋭利な部分が生じにくいカテーテルの製造方法、および先端に鋭利な部分が生じにくいカテーテルに関する。
消化管や血管での内視鏡治療では、カテーテルを目的の管内に到達させて造影剤を注入することにより管内や病変部の様子を確認する。例えば、消化管内視鏡を用いた胆管内治療では十二指腸壁にある乳頭からカテーテルを差し込み、通過させることによって胆管内に到達させるが、その際にカテーテルの遠位端部が接触することで乳頭等が刺激されるおそれがある。
そこで、カテーテルの遠位端部が生体を傷付けにくい形状とするために、カテーテルの製造時に遠位端部に生じたバリを処理する方法が開発されている。例えば、特許文献1には、カテーテルチップの斜角化方法において第二の心棒がモールドの内面と係合してカテーテルの端から鋳ばりを切断することが開示されている。特許文献2にはカテーテルのベベル(傾斜)付先端の成形方法において、くびれを有する型を使用することで成形部分から鋳ばりを引き離すことが開示されている。特許文献3にはバルーンカテーテルの先端部の加工方法において、最終工程でバルーンカテーテルの先端部を所定の長さに切断することが開示されている。
特開平10−192408号公報 特開平11−313892号公報 特開平9−56821号公報
しかし、特許文献1〜3に記載されている方法では、バリは切断または引き離すことによって処理されるため、カテーテルの遠位端部に鋭利な部分が残って生体を傷付けるおそれがある点で改善の余地があった。そこで、本発明は遠位端部に鋭利な部分が残りにくいカテーテルの製造方法、および遠位端部に鋭利な部分が残りにくいカテーテルを提供することを目的とする。
上記課題を解決し得た本発明のカテーテルの製造方法は、遠位端と近位端を有するカテーテルの製造方法であって、筒状部材の内腔に第1芯材を配置する工程と、筒状部材を第1金型内に配置する第1工程と、筒状部材の遠位側にバリを形成するバリ形成工程とを有する点に要旨を有する。上記製造方法は遠位端部に鋭利な部分が残りにくく、低侵襲治療に寄与するカテーテルを製造することができる。
上記カテーテルの製造方法は、バリ形成工程において筒状部材の遠位側に形成されたバリを第2金型内で溶融する第2工程を有することが好ましい。
上記カテーテルの製造方法は、遠位端と近位端を有するカテーテルの製造方法であって、筒状部材を第1金型内に配置する第1工程と、第1工程において筒状部材の遠位側に形成されたバリを第2金型内で溶融する第2工程とを有することも好ましい。また、さらに第1工程の前に筒状部材の内腔に第1芯材を配置する工程を有することも好ましい。
上記カテーテルの製造方法は、さらに第2工程の前にバリの一部を切断する工程を有することが好ましい。
上記カテーテルの製造方法は、さらに第1工程の後に第1金型の遠位側を加熱し、第1金型の近位端部を冷却する工程を有することが好ましい。
上記カテーテルの製造方法は、第1金型の遠位側を加熱し、第1金型の近位端部を冷却する工程において、筒状部材を第1金型の遠位側へ移動させることが好ましい。
上記カテーテルの製造方法は、さらに第1金型の遠位側を加熱し、第1金型の近位端部を冷却する工程の後に第1金型を加熱せずに冷却する工程を有することが好ましい。
上記カテーテルの製造方法は、さらに、第2工程の後に第2金型の遠位側を加熱し、第2金型の近位端部を冷却する工程を有することが好ましい。
上記カテーテルの製造方法は、さらに、第2金型の遠位側を加熱し、第2金型の近位端部を冷却する工程の後に、第2金型を加熱せずに冷却する工程を有することが好ましい。
上記カテーテルの製造方法において、第1金型は、近位側から遠位側に向かって貫通している第1中空部を有しており、第2金型は、近位側から遠位側に向かって非貫通である第2中空部を近位側に有していることが好ましい。
上記カテーテルの製造方法において、第1金型の第1中空部は、遠位側に向かって先細りに形成されている第1区間と、該第1区間の遠位端よりも遠位側であって、遠近方向において内径が一定である第2区間と、を有していることが好ましい。
上記カテーテルの製造方法において、第2金型は、遠位側に向かって先細りに形成されている第2中空部を有している金型本体と、第2中空部に配置されている第2芯材と、を有しており、さらに、上記カテーテルの製造方法は、第2工程の前に、第2芯材に筒状部材の内腔を挿入する工程を有することが好ましい。
上記カテーテルの製造方法において、第2芯材は、金型本体の近位端よりも近位側に延在していることが好ましい。
上記カテーテルの製造方法において、Ni−Fコーティングを備える第1金型を用いて製造されたカテーテルであることが好ましい。
本発明によれば、遠位端部に鋭利な部分が残りにくく、低侵襲治療に寄与するカテーテルを製造することができる。
本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の他の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の他の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。 本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。
本発明の遠位端と近位端を有するカテーテルの製造方法は、筒状部材の内腔に第1芯材を配置する工程と、筒状部材を第1金型内に配置する第1工程と、筒状部材の遠位側にバリを形成するバリ形成工程とを有する。上記製造方法は、遠位端部に鋭利な部分が残りにくく、低侵襲治療に寄与するカテーテルを製造することができる。
以下、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
本発明においてカテーテルは医療用のカテーテル全般を指し、バルーンカテーテル、マイクロカテーテル、貫通カテーテル、吸引カテーテルを含む。カテーテルは、内視鏡で胆管や膵管を造影する検査(Endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP)で造影剤を注入するために好適に用いられる。カテーテルは遠位端と近位端を有するものであり、カテーテルの近位側とはカテーテルの延在方向に対して使用者(術者)の手元側の方向を指し、遠位側とは近位側の反対方向(すなわち処置対象側の方向)を指す。また、カテーテルの近位側から遠位側への方向を軸方向または遠近方向と称する。
以下、図1〜図13を参照しながら、本発明の実施の形態に係るカテーテルの製造方法について説明する。図1〜図13はそれぞれ上記製造方法を示す側面図(一部断面図)を表す。
図1に示すように、後述する第1工程の前に筒状部材2の内腔に第1芯材15を配置する工程を有する。これにより、第1工程において筒状部材2の内腔形状を維持した状態で第1金型10内に筒状部材2を配置することができる。また、第1工程において、あらかじめ筒状部材2内に第1芯材15を配置して、第1金型10内に筒状部材2を挿入することが好ましい。挿入後、第1芯材15とともに筒状部材2を第1金型10の遠位側へさらに挿入することが好ましい。
第1金型10を構成する材料としては、ステンレス鋼、Ni−Ti合金等の金属材料が挙げられる。また、第1金型10は、Ni−Fコーティングが施されていることが好ましい。第1金型10がこのように構成されていることにより、離型性が高まり、カテーテル1の製造が行いやすくなる。Ni−Fコーティングは、ニッケル膜中にPTFEの粒子が存在するコーティング層であることが好ましい。離型性をより高めるためにPTFEの粒子がニッケル中で均一に分散していることが好ましい。
筒状部材2は遠位側と近位側を有している。筒状部材2としては樹脂チューブが挙げられ、樹脂チューブは例えば押出成形によって製造することができる。筒状部材2を構成する樹脂は、熱可塑性であることが好ましい。筒状部材2を構成する樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂が好適に用いられる。
筒状部材2は、単層から構成されていてもよく、複数層から構成されていてもよい。筒状部材2は、軸方向または周方向の一部が単層から構成されており、他部が複数層から構成されていてもよい。
なお、以下では1つの内腔を有する筒状部材2の例を用いて説明するが、筒状部材2が複数の内腔を有していてもよい。
第1芯材15は棒状に形成されていることが好ましい。第1芯材15は軸方向において外径が一定であることが好ましい。第1芯材15がこのように構成されていることにより、第1工程で筒状部材2の遠位側を加工した後も、筒状部材2の内径を一定に保つことができる。第1芯材15は所望の筒状部材2の形状に合わせて形成されていればよく、例えば第1芯材15の外周面にテーパが設けられていてもよい。第1芯材15を構成する材料としては、ステンレス鋼、Ni−Ti合金等の金属材料が挙げられる。
図2に示すように、筒状部材2に挿通されている第1芯材15の遠位側を、第1金型10内に配置する工程を有することが好ましい。筒状部材2よりも先に第1芯材15が第1金型10の遠位側に到達することで、第1金型10内に筒状部材2を配置しやすくなる。第1芯材15は、筒状部材2とともに保持されることが好ましい。第1金型10内に第1芯材15を配置し、その後に第1芯材15に筒状部材2の内腔を挿通してもよい。
第1金型10は筒状部材2の遠位側を所望の形状に形成するために用いられるが、その際、第1金型10と第1芯材15の空間にバリ5が発生する(図6参照)。バリ5は、所望の筒状部材2の先端形状よりさらに遠位側に形成される。バリ5は、筒状部材2の樹脂が、第1金型10の遠位側であって第1金型10と第1芯材15の間に流れ込むことによって形成される部分である。後述する第2工程において、第2金型20を用いてバリ5を除去することが好ましい。
内部に筒状部材2が配置されるため、第1金型10は遠近方向に延在していることが好ましい。また、第1金型10は近位側から遠位側に向かって貫通している第1中空部11を有していることが好ましい。第1中空部11が貫通していることにより、第1中空部11内の熱が第1金型10の外に逃げやすくなる。
第1芯材15の遠位側を第1金型10内に配置する工程では、第1芯材15の遠位側を第1金型10の第1中空部11に配置し、第1芯材15の遠位端を第1中空部11の第1区間11Aの遠位端よりも遠位側に配置する。第1芯材15がこのように第1金型10内に配置されていることにより、後述する第1工程で第1金型10と第1芯材15の隙間に筒状部材2を構成する樹脂の一部が溶融して入り込み、筒状部材2の遠位側にバリ5が形成される。
図3〜図4に示すように、筒状部材2を第1金型10内に配置する(第1工程)。具体的には筒状部材2の遠位側を第1金型10の近位側から第1金型10の内部に挿入することで、筒状部材2の少なくとも一部を第1金型10内に配置することができる。なお、図4では、図3の位置にある第1芯材15および筒状部材2を、さらに遠位側に移動させた状態を示している。なお、図面において、第1芯材15の遠位端は、第2区間11Bに配置されているが、第3区間11Cや第1金型10の遠位端より遠位側に配置されてもよい。
図2に示すように第1金型10の第1中空部11は、遠位側に向かって先細りに形成されている第1区間11Aと、第1区間11Aの遠位端よりも遠位側であって、遠近方向において内径が一定である第2区間11Bと、を有していることが好ましい。その場合、図4に示すように、第1工程において第2区間11Bの近位端よりも遠位側に筒状部材2の遠位端を配置することが好ましい。第1金型10の第1区間11Aにより、筒状部材2の遠位側の外周面に外テーパ部3を設けることができる。外テーパ部3は、筒状部材2の所望の先端形状に沿って形成されることが好ましい。また、筒状部材2を構成する樹脂の一部は溶融して、第1金型10と第1芯材15の隙間に入り込むため、第1金型10の第2区間11Bにより、筒状部材2の外テーパ部3よりも遠位側にバリ5が形成される。
第2区間11Bにおける第1金型10と第1芯材15との隙間(バリ5の厚さ)は、0.03mm以上であることが好ましく、0.04mm以上であることがより好ましく、0.05mm以上であることがさらに好ましく、また、0.1mm以下であることが好ましく、0.09mm以下であることがより好ましく、0.08mm以下であることが好ましい。この隙間が小さいと樹脂が入り込みにくくなり、隙間が大きいとバリ5が厚くなり過ぎてバリ5を筒状部材2から取り除く際に支障をきたすおそれがある。
第1芯材15には、離型剤が塗布されていることが好ましい。バリ5は薄いため、第1金型10から筒状部材2を取り外す際に筒状部材2やバリ5が破損するおそれがあるが、離型剤を塗布することにより破損を防ぐことができる。離型剤が、第1金型10を加熱した際に揮発する成分を含む場合、第1金型10が近位側から遠位側に向かって貫通している第1中空部11を有していることが好ましい。第1金型10がこのように構成されていることにより、当該揮発成分を第1金型10の第1中空部11から逃がすことができる。
第1金型10の第1中空部11において、第1区間11Aと第2区間11Bは隣り合って設けられていることが好ましい。第1金型10がこのように構成されていることにより、筒状部材2の遠位側に寸法安定性を有する外テーパ部3を設けることができる。
第1区間11Aの近位端における内径が、第2区間11Bの内径よりも大きいことが好ましい。このように第1区間11Aと第2区間11Bの内径を設定することにより、第2区間11Bで外テーパ部3よりも肉厚が小さいバリ5を有する筒状部材2を形成することができる。肉厚が小さいバリ5は溶融しやすいため、第2工程を行う場合に、第2工程の時間を短縮することができる。
第1金型10の第1中空部11は、第2区間11Bの遠位端よりも遠位側に第3区間11Cを有していることが好ましい。第3区間11Cの内径は、第1金型10の軸方向全体にわたって第2区間11Bの最大内径よりも小さいことが好ましい。このように第3区間11Cの内径を設定することにより、第1芯材15を第1金型10内に好ましく固定することができる。特に、第3区間11Cの内径は、第1芯材15が軸方向に移動可能な範囲で、第1芯材15の外径とほぼ同じであることが好ましい。また、各区間は、同心状に配置されることが好ましい。各区間がこのように配置されていることにより、筒状部材2と、第1芯材15、第1金型10の中空部の各区間の軸方向の中心を一致させることができる。なお、第3区間11Cの内径は、第1区間11Aの最大内径よりも大きくてもよく小さくてもよいが、第1金型10の強度を確保するためには第1区間11Aの最大内径よりも小さいことが好ましい。
第1金型10の第1中空部11は、第2区間11Bの遠位端よりも遠位側に第2区間11Bの最大内径よりも内径が大きい第3区間11Cを有していてもよい。このように第3区間11Cを設けることで、第1中空部11内に生じる熱を第1金型10の外に逃がしやすくなる。
第1工程において第1芯材15を用いる場合、第1中空部11の軸方向全体にわたって、第1芯材15の外径は第1中空部11の内径よりも小さいことが好ましい。第1芯材がこのように構成されていることにより、第1中空部11と第1芯材15の隙間に筒状部材2を構成する材料が入り込むため、筒状部材2の遠位側を所望の形状に加工することができる。
第1工程では、第1芯材15の遠位端よりも近位側に筒状部材2の遠位端を位置させた状態で、第1金型10内に筒状部材2を挿入することが好ましい。詳細には、第1芯材15の遠位端よりも近位側であって、第1芯材15の軸方向中央よりも遠位側に筒状部材2の遠位端を位置させた状態で、第1金型10内に筒状部材2を挿入することがより好ましい。このように第1金型10内に筒状部材2を挿入することにより、第1金型10内で第1芯材15の位置を確定させてから筒状部材2を第1金型10内に配置できるため、筒状部材2の遠位端部の寸法安定性を高めることができる。
第1工程では、筒状部材2を第1金型10内に圧入することが好ましい。筒状部材2を圧入することによって、筒状部材2を構成する材料が第1金型10の遠位側に流れ込みやすくなり、筒状部材2の遠位側を成形する時間を短縮することができる。
本発明は第1工程の後に第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却する工程を有することが好ましい。金型の加熱により筒状部材2が軟化し、第1金型10と第1芯材15との隙間に樹脂が入り込んで、筒状部材2の遠位側にバリ5が形成される。また、金型の冷却により、冷却部分付近においては筒状部材2が軟化しにくくなり、筒状部材2の近位側を一定形状に保つことができる。
第1工程の開始前から第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却する工程を開始してもよい。すなわち、図3〜図4に示すように、第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却した状態で、筒状部材2の遠位側を第1金型10内の遠位側に向かって挿入してもよい。第1金型10に筒状部材2を配置する前から第1金型10を加熱および冷却しておくことで、筒状部材2の遠位側の成形を効率良く行える。第1工程の開始前から第1金型10の一部または全体を冷却し、第1工程中または第1工程後において冷却を継続してもよい。なお、第1工程の後の、第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却する工程は、第1金型10の全体を冷却し、第1金型10の遠位側を加熱する方法も含む。
第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却する工程において、筒状部材2を第1金型10の遠位側へ移動させることが好ましい。これにより、筒状部材2の近位側を一定形状に保ちつつ、筒状部材2を構成する材料が第1金型10の遠位側に流れ込みやすくなる。ここで、「筒状部材2を第1金型10の遠位側に移動させる」とは、筒状部材2を第1金型10内に挿入または圧入することを含む。
図5に示すように、上記製造方法は、第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却する工程の後に、第1金型10を加熱せずに冷却する工程を有することが好ましい。本工程は加熱せずに冷却する工程であり、第1工程の後に第1金型10の遠位側を加熱し、近位端部を冷却する工程とは異なり、金型を加熱する箇所を設けない工程である。これにより、筒状部材2のバリ5付近が急冷されることによる結晶化度の低下を抑制することができる。
第1金型10の第1中空部11が第1区間11Aと第2区間11Bを有している場合、第1金型10の第1区間11Aの遠位端よりも近位側を冷却することが好ましい。なお、第1金型10を加熱せずに冷却する工程では、筒状部材2を第1金型10の遠位側に向かって移動させることが好ましい。このように第1金型10を冷却することにより、加熱によって溶融した筒状部材2の樹脂が、第1金型10へ流れ込みやすくなり、バリ5を形成しやすくなる。また、筒状部材2の先端を第1金型10に沿った形状に成形することができる。筒状部材2の挿入または圧入は、本工程の前の加熱工程から継続的に行ってもよく、挿入または圧入を一旦停止後、再開してもよい。なお、第1金型10に筒状部材2を配置した後、バリ5が形成されるまで第1金型10を常時冷却していることが好ましい。すなわち、第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却する工程と、第1金型10を加熱せずに冷却する工程とを時間を空けずに連続して行うことが好ましい。このようにしてバリ5を形成することにより、余熱でバリ5を形成しつつ、筒状部材2の形状を確定させることができる。
第1金型10の加熱や冷却は、市販の加熱装置31や冷却装置32を用いる、または金型に空気を吹き付ける、金型の外周に中空部材を取付け、中空部材に加熱材や冷却材を配置するなどの方法が挙げられる。第1金型10の周方向の一部を加熱または冷却してもよく、第1金型10の周方向の全体にわたって加熱または冷却してもよい。加熱する工程、冷却する工程において、加熱、冷却は連続的であってもよく、間欠的であってもよい。
上記のように図1〜図5で説明した工程を経ることにより、図6に示すように遠位側にバリ5が形成されている筒状部材2が得られる。なお、少なくとも筒状部材2を挿入する金型の遠位側に金型と芯材との隙間が設けられた金型を用い、筒状部材2が配置された金型を加熱することにより、筒状部材2が変形し、バリ5が形成される。
ここで、他の実施態様の第1芯材15を用いた場合のカテーテル1の製造方法の変形例について図7〜図8を参照しながら説明する。本発明のカテーテル1の製造方法が、第1工程の後に、第1金型10の遠位側を加熱し、近位端部を冷却する工程を有している場合、図7に示すように、第1芯材15は、軸方向の少なくとも一部での外径が、筒状部材2の内径よりも小さいことが好ましく、第1芯材15の外径は、第1芯材15の軸方向の全体にわたって筒状部材2の内径よりも小さいことがより好ましい。このように第1芯材15の外径を設定することにより、図8に示すように筒状部材2の内周面に遠位側に向かって先細りとなっている内テーパ部4を形成することができる。筒状部材2の先端側の内周面に内テーパ部4が設けられていると、手元側ではガイドワイヤルーメンを広く確保できるためガイドワイヤがルーメン内をスムーズに進退することができ、先端側ではカテーテル1を細くできるため生体内での通過性が良好となる。
第1芯材15の外径を上記のように設定することで、筒状部材2の内周面に内テーパ部4が形成される機序について説明する。第1金型10の遠位側を加熱し近位側を冷却すると、第1金型10の内側表面は金型の加熱箇所から近位側に向かって徐々に低下する温度分布となる。第1金型10内に筒状部材2と第1芯材15とを挿入し、第1金型10の筒状部材2の遠位端部に対応する部分を加熱すると、筒状部材2の遠位端部では第1芯材15の外径に沿って溶融した樹脂が遠位側に向かって流れ込み、筒状部材2の内腔が狭まる。他方、第1金型10の近位側が冷却されていると、筒状部材2のうち第1金型10の近位側に配置されている部分には加熱時の熱が伝わらず樹脂は溶融しないため、当該部分の内腔の大きさは変化しない。すなわち、上記温度分布に従って、筒状部材2は遠位側から徐々に変形し、第1金型10の手元側付近では変形しない結果、図8に示すように筒状部材2の内周面に内テーパ部4が形成される。
次に、第2金型20を用いたバリ5の除去工程について説明する。以降の説明では図1〜図5に示した第1芯材15を用いて製造した筒状部材2を用いて説明するが、図7〜図8を用いて製造した筒状部材2に置き換えることも勿論可能である。
図9に示すように、筒状部材2の遠位側に形成されたバリ5を溶融するための第2金型20を準備する。第2金型20の内部に筒状部材2が配置されるため、第1金型10と同様に筒状部材2は遠近方向に延在していることが好ましい。詳細には第2金型20は近位側から遠位側に向かって非貫通である第2中空部21を近位側に有していることが好ましい。第2中空部21が非貫通であることにより筒状部材2のバリ5の遠位端が第2金型20の内壁に突き当たるため、第2金型20を加熱するとバリ5が溶融する。なお、第2金型20は、第1金型10と同様の材料から構成することができる。
第2中空部21が非貫通であるため、図9に示すように、第2中空部21の遠位端は第2金型20の遠位端よりも近位側に配置されている。
第2金型20は、遠位側に向かって先細りに形成されている第2中空部21を有している金型本体22と、第2中空部21に配置されている第2芯材25と、を有していることが好ましい。第2金型20の第2中空部21の形状は、所望のカテーテル1の先端形状に沿って形成されることが好ましい。第2中空部21が遠位側に向かって先細りであることにより、第1金型10によって筒状部材2の外周面に形成された外テーパ部3の形状を維持することができる。また第2金型20が第2芯材25を有していることにより、バリ5の溶融中にも筒状部材2の内腔形状を維持することができる。
第1金型10の第1中空部11の第1区間11Aの傾斜角度と、第2金型20の第2中空部21の傾斜角度の差は、2度以内であることが好ましく、1度以内であることがより好ましい。また、第1金型10の第1中空部11の第1区間11Aと第2金型20の第2中空部21は、同じ傾斜角度を有していることがさらに好ましい。このように第1金型10と第2金型20の傾斜角度の差を小さくすることにより、筒状部材2の外テーパ部3の寸法安定性を高めることができる。
第2芯材25は棒状に形成されていることが好ましい。第2芯材25は軸方向において外径が一定であることが好ましい。これにより第2工程で筒状部材2のバリ5を溶融した後も、筒状部材2の内径を一定に保つことができる。第2中空部21における第2金型20の内壁と第2芯材25と隙間に筒状部材2が配置されるため、第2芯材25の外径は第2中空部21の内径よりも小さい。第2中空部21への筒状部材2の配置を容易にするためには、第2金型20の軸方向において第2芯材25の全長は第2金型20の全長よりも長いことが好ましい。なお、第2芯材25は、第1芯材15と同様の材料から構成することができる。
第2芯材25の外径は、筒状部材2の遠位端部の内径以下の大きさであることが好ましく、筒状部材2の遠位端部の内径よりも小さいことが好ましい。このように第2芯材25の外径を設定することで、筒状部材2に好ましく設けられる内テーパ部4が設けられている場合には、その形状を維持したままバリ5の処理を行いやすくなる。
第2芯材25は、金型本体22の近位端よりも近位側に延在していることが好ましい。第2芯材25がこのように構成されていることにより、第2芯材25の一部が金型本体22から突出するため、第2芯材25の突出部から内筒部材2の内腔を挿入しやすくなる。また、第2芯材25の近位端から金型本体22の近位端までの長さは、金型本体22の遠近方向の全長よりも短いことがより好ましい。第2芯材25がこのように構成されていることにより、第2金型20の全長が過度に長くなることも抑制できる。
図10に示すように、上記製造方法は、第2工程の前に、第2芯材25に筒状部材2の内腔を挿入する工程を有することが好ましい。第2芯材25に筒状部材2の内腔を挿入することによって、金型本体22の第2中空部21に筒状部材2を配置しやすくなる。上記製造方法は、第2工程の前に、第2芯材25に筒状部材2の内腔を圧入する工程を有することが好ましい。筒状部材2を圧入することによって、バリ5の溶融時間を短縮することができる。
第2芯材25は、金型本体22の第2中空部21から取り外し可能であってもよい。バリ5の溶融後に第2金型20から第2芯材25を引き抜くことによって第2金型20から筒状部材2を外すことができる。なお、金型本体22と第2芯材25は互いに固定されていてもよい。金型本体22と第2芯材25は、例えば、圧着、接着、係合の方法で固定することができる。特に、金型本体22の第2中空部21と第2芯材25がしまりばめにより固定されていることが好ましい。第2芯材25がこのように金型本体22に固定されていることにより、金型本体22と第2芯材25に隙間が生じにくくなり、第2工程後に筒状部材2にバリ5が残ることを防げる。
第2金型20の軸方向における第2中空部21の長さが、第1金型10の軸方向における第1中空部11の第1区間11Aの長さよりも短いことが好ましい。第2中空部21がこのように構成されていることにより、バリ5が溶融されずに残ることを防げるため、カテーテル1の寸法安定性を高めることができる。
筒状部材2に内テーパ部4が設けられている場合、第2金型20の第2中空部21は軸方向において内テーパ部4を内包しない長さを有していてもよい。つまり、バリ5の遠位端から内テーパ部4の遠位端までの長さが、第2金型20の第2中空部21の軸方向の長さよりも短くてもよい。このように第2中空部21の長さを設定することにより、内テーパ部4の形状を維持したままバリ5を処理することができる。
筒状部材2に内テーパ部4が設けられている場合、第2金型20の第2中空部21は軸方向において内テーパ部4を内包する長さを有していてもよい。つまり、バリ5の遠位端から内テーパ部4の遠位端までの長さが、第2金型20の第2中空部21の軸方向の長さよりも長くてもよい。その場合、後述する第2工程において、第2金型20の金型本体22の近位端部を冷却することが好ましい。このように第2中空部21の長さを設定することでも、第2金型20の近位端部の冷却により内テーパ部4の形状を維持、または第2金型20による内テーパ部4の付与を行うことができる。
図11に示すように、上記製造方法は上記第1工程において筒状部材2の遠位側に形成されたバリ5を第2金型20内で溶融する第2工程を有することが好ましい。この第2工程によりバリ5が溶融されるため、遠位端部に鋭利な部分が残りにくく低侵襲治療に寄与するカテーテル1を容易に製造することができる。
上記製造方法は第2金型20の遠位側を加熱する工程を有していることが好ましい。金型の加熱によりバリ5を溶融することができる。上記製造方法は第2金型20の近位端部を冷却する工程を有することが好ましい。また、金型の冷却により筒状部材2の近位側を一定形状に保つことができる。
上記製造方法は、第2金型20(好ましくは金型本体22)の遠位側を加熱し、第2金型20(好ましくは金型本体22)の近位端部を冷却する工程を有していることが好ましい。その場合、第2金型20の第2中空部21の遠位端を含む区間を加熱することが好ましい。第2中空部21の遠位端にはバリ5が接触するため、上記区間を加熱することでバリ5を溶融できる。また、第2金型20の金型本体22の近位端部を冷却することで、金型本体22の遠位側の熱が近位端部まで伝わって筒状部材2の表面に筋が入ることを防げる。
第1金型10と同様の方法で、第2金型20の金型本体22の加熱および冷却を行うことができる。第2金型20の金型本体22の周方向の一部を加熱または冷却してもよく、第2金型20の金型本体22の周方向の全体にわたって加熱または冷却してもよい。なお、第2金型20に筒状部材2を配置した後、少なくともバリ5が溶融するまで金型本体22の近位端部を常時冷却していることが好ましい。すなわち、金型本体22の遠位側を加熱し、金型本体22の近位端部を冷却する工程と、第2金型20を加熱せずに冷却する工程とを時間を空けずに連続して行うことが好ましい。
図示していないが、第2工程の前に、バリ5の一部を切断する工程を有することが好ましい。バリ5の切断には、ナイフ、カッター、レーザー加工機等を用いることができる。バリ5の長さを調整することにより、第2工程での溶融時間を短縮することや、カテーテル1の遠位端部の寸法安定性を高めることができる。なお、バリ5の全部を切断しないことが好ましい。バリ5全体を切断してしまうと第2工程でバリ5を溶融できなくなるだけでなく、筒状部材2のバリ5よりも近位側を溶融することになるため、カテーテル1の遠位端部を所望の形状に加工できないおそれがある。
バリ5は、筒状部材2の遠近方向と垂直な面に沿って切断することが好ましい。これにより、バリ5を溶融してもカテーテル1の遠位端部での周方向における肉厚等の寸法が均一になりやすい。
図12に示すように、第2金型20の遠位側を加熱し、第2金型20の近位端部を冷却する工程の後に、第2金型20を加熱せずに冷却する工程を有することが好ましい。本工程は加熱せずに冷却する工程であり、第2工程の後に第2金型20の遠位側を加熱し、近位端部を冷却する工程とは異なり、金型を加熱する箇所を設けない工程である。このような工程を有することにより、筒状部材2の遠位端部が急冷されることによる結晶化度の低下を抑制することができる。第2金型20の第2中空部21の遠位端よりも近位側を冷却することが好ましい。また、第2金型20を加熱せずに冷却する工程では、筒状部材2を第2金型20の遠位側に向かって圧入することが好ましい。これにより余熱でバリ5を溶融しつつ、筒状部材2の形状を確定させることができる。このような、第2金型20の遠位側を加熱し、第2金型20の近位端部を冷却する工程の後に、第2金型20を加熱せずに冷却する工程は、前記第1工程と第2工程とを含み、第1金型10の遠位側を加熱し、第1金型10の近位端部を冷却する工程の後に、第1金型10を加熱せずに冷却する工程を有する本発明のカテーテルの製造方法に適用することもできる。
図13は上記製造方法で製造されたカテーテル1の例を示している。このようなカテーテル1は筒状部材2の遠位側に形成されたバリ5が溶融されているため体内を傷付けにくく、先端部に設けられるチップとして好適に使用することができる。
上記製造方法において、カテーテル1は、Ni−Fコーティングを備える第1金型10を用いて製造されることが好ましい。このような第1金型10を用いてカテーテル1を製造することにより、第1金型10と、第1金型10内に配置された筒状部材2との離型性が高まり、第1金型10から筒状部材2を取り外す際に筒状部材2やバリ5が破損することを防ぐことができる。
本願は、2017年12月22日に出願された日本国特許出願第2017−246722号に基づく優先権の利益を主張するものである。2017年12月22日に出願された日本国特許出願第2017−246722号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
1:カテーテル
2:筒状部材
3:外テーパ部
4:内テーパ部
5:バリ
10:第1金型
11:第1中空部
11A:第1区間
11B:第2区間
11C:第3区間
15:第1芯材
20:第2金型
21:第2中空部
22:金型本体
25:第2芯材
31:加熱装置
32:冷却装置

Claims (12)

  1. 遠位端と近位端を有するカテーテルの製造方法であって、
    筒状部材の内腔に第1芯材を配置する工程と、
    前記筒状部材を第1金型内に配置する第1工程と、
    前記筒状部材の遠位側にバリを形成するバリ形成工程と、
    前記バリ形成工程において前記筒状部材の遠位側に形成されたバリを第2金型内で溶融する第2工程と、を有するカテーテルの製造方法。
  2. さらに、前記第2工程の前に、前記バリの一部を切断する工程を有する請求項に記載の方法。
  3. さらに、前記第1工程の後に、前記第1金型の遠位側を加熱し、前記第1金型の近位端部を冷却する工程を有する請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1金型の遠位側を加熱し、前記第1金型の近位端部を冷却する工程において、前記筒状部材を前記第1金型の遠位側へ移動させる請求項に記載の方法。
  5. さらに、前記第1金型の遠位側を加熱し、前記第1金型の近位端部を冷却する工程の後に、前記第1金型を加熱せずに冷却する工程を有する請求項またはに記載の方法。
  6. さらに、前記第2工程の後に、前記第2金型の遠位側を加熱し、前記第2金型の近位端部を冷却する工程を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. さらに、前記第2金型の遠位側を加熱し、前記第2金型の近位端部を冷却する工程の後に、前記第2金型を加熱せずに冷却する工程を有する請求項に記載の方法。
  8. 前記第1金型は、近位側から遠位側に向かって貫通している第1中空部を有しており、
    前記第2金型は、近位側から遠位側に向かって非貫通である第2中空部を近位側に有している請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第1金型の前記第1中空部は、遠位側に向かって先細りに形成されている第1区間と、該第1区間の遠位端よりも遠位側であって、遠近方向において内径が一定である第2区間と、を有している請求項に記載の方法。
  10. 前記第2金型は、遠位側に向かって先細りに形成されている前記第2中空部を有している金型本体と、
    前記第2中空部に配置されている第2芯材と、を有しており、
    さらに、前記第2工程の前に、前記筒状部材の内腔に前記第2芯材を挿入する工程を有する請求項またはに記載の方法。
  11. 前記第2芯材は、前記金型本体の近位端よりも近位側に延在している請求項10に記載の方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の製造方法において、
    Ni−Fコーティングを備える前記第1金型を用いて製造されたカテーテル。
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