JP6958146B2 - アーク検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールの各ストリングと、太陽電池モジュールからの直流を交流に変換するパワーコンディショニングサブシステム(以下、PCSと略す。)との各部に発生するアークの発生箇所を特定することができるアーク検出装置に関するものである。
普及が拡大する太陽光発電システムにおいては、太陽電池モジュールからPCSまでが直流回路である。この直流回路では、効率アップのために高電圧化が図られている。
高電圧化に伴い、太陽電池モジュール内部や接続コネクタ部、接続箱、出力ケーブル等の各部において、部品劣化や、地震等による振動、衝撃、破損等により、アークが発生することがある。アークの発生は、アークが高温であることから、様々な支障が生じる可能性がある。
アーク発生を検出する従来の装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載のアーク検出保護装置は、検出器から検出信号を受信すると、開閉器を開極する第1のステップを実行し、第1のステップの実行により検出器からの検出信号が停止した場合には、開閉器の開極を維持し、かつ開閉器でアークが発生したことをパワーコンディショナーに通知する第2のステップを実行し、第1のステップを実行してもセンサからの検出信号が継続している場合には、開閉器より上位部位で異常が発生していることをパワーコンディショナーに通知する第3のステップを実行する、というものである。この特許文献1では、検出器として、光を検出することで、発電時におけるアークの発生に感応する光センサとしたり、アーク発生時に生じる電磁波信号に感応するアンテナとしたりすることが記載されている。
特開2014−42364号
しかし、特許文献1に記載のアーク検出保護装置では、アークの発生箇所を特定することができるものの、ストリング毎に設置されている開閉器を順次開放し、信号の有無を繰り返すことによって、発生箇所を特定するものである。従って、ストリング毎に開閉器が必要であり、かつアーク発生箇所を特定するためには開閉器を開放するために、開放したストリングは発電が停止してしまう。また、開閉器が必要であることから、アーク発生の検出のみを行う場合には、特許文献1に記載のアーク検出保護装置の技術は適用できない。
太陽光発電システムでは、太陽電池モジュールの各ストリングの出力ケーブルが接続箱に接続され、配線が集約されてPCSに接続される構成(集中型PCS−PVシステム)や、各ストリングの出力ケーブルがそれぞれ直接PCSに接続される構成(マルチストリングPCS−PVシステム)などがある。
このような様々な構成においては、各ストリングの太陽電池モジュールや、各ストリングから接続箱までの間、または各ストリングから直接接続されたPCSまでの間、接続箱からPCSまでの間などで、アークが発生する可能性がある。そのため、様々な構成でも、アーク発生の箇所を特定できることが重要である。
そこで本発明は、様々な構成の太陽光発電システムでも、太陽電池モジュールによる発電を停止することなく、アーク発生箇所を特定することができるアーク検出装置を提供することを目的とする。
本発明のアーク検出装置は、太陽電池モジュールの各ストリングの出力ケーブル毎のノイズレベルを計測する測定手段と、前記測定手段からのノイズレベルとアーク発生を示す第1閾値とを比較することによりアーク発生を判定する第1判定手段と、前記第1判定手段がアーク発生を検出したときに、前記各ストリングのノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別するための第2閾値に基づいて、ノイズレベルが最大値となるストリングでアークが発生したものか、前記各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものかを判定する第2判定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のアーク検出装置によれば、まず、第1判定手段により、測定手段からのノイズレベルとアーク発生を示す第1閾値とを比較することにより、アークが発生したか否かを判定する。アークが発生していれば、第2判定手段により、ノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別するための第2閾値に基づいて判定する。第2閾値により、ノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの差異が小さい場合には、各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものと判定することができる。また、ノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの差異が大きい場合には、ノイズレベルが最大値となるストリングでアークが発生したものと判定することができる。
前記第2判定手段は、前記各ストリングのノイズレベルの最大値から所定割合分を前記第2閾値として、前記各ストリングのノイズレベルと比較し、前記第2閾値を超えたストリング数が1であれば、ノイズレベルが最大値のストリングにてアークが発生したものと判定し、前記第2閾値を超えたストリング数が複数であれば、前記各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものであると判定することができる。
第2判定手段が、各ストリングのノイズレベルの最大値から所定割合分を第2閾値として、各ストリングのノイズレベルと比較する。
その結果、第2閾値を超えたストリング数が1であれば、最大値となったストリングのノイズレベルが他のストリングのノイズレベルより大きいことを示しているため、ノイズレベルが最大値のストリングにてアークが発生したものと判定することができる。
また、第2閾値を超えたストリング数が複数であれば、最大値となったストリングのノイズレベルと他のストリングのノイズレベルの差が小さく、ノイズが各ストリング以外から各ストリングに回り込んだものと推定できるため、各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものであると判定することができる。
前記第2判定手段は、前記各ストリングのノイズレベルの最大値と2番目とのレベル差の度合いを判定するための閾値を前記第2閾値として、前記レベル差が前記第2閾値以上であれば、ノイズレベルが最大値のストリングにてアークが発生したものと判定し、前記第2閾値未満であれば、前記各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものであると判定することができる。
第2判定手段が、各ストリングのノイズレベルの最大値と2番目とのレベル差を第2閾値と比較する。
その結果、レベル差が第2閾値以上であれば、最大値となったストリングのノイズレベルが他のストリングのノイズレベルより大きいことを示しているため、ノイズレベルが最大値のストリングにてアークが発生したものと判定することができる。
また、レベル差が第2閾値未満であれば、最大値となったストリングのノイズレベルと他のストリングのノイズレベルの差が小さく、ノイズが各ストリング以外から各ストリングに回り込んだものと推定できるため、各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものであると判定することができる。
前記第1判定手段は、前記測定手段からのノイズレベルとアーク発生を示す第1閾値との比較によるアーク検出が連続して第3閾値に基づく回数に達したときにアーク発生と判定することができる。
連続して第1閾値を超えたノイズレベルの回数が第3閾値を超えることで、第1判定手段が、アーク発生と判断することにより、偶発的に発生したノイズをアーク発生によるアークノイズと誤検出することを防止することができる。
前記太陽電池モジュールからの回路電流を測定する電流測定器と、前記回路電流を第4閾値と比較し、前記回路電流が小さいときに前記第3閾値を増加させ、前記回路電流が大きいときに前記第3閾値を減少させる閾値設定手段とを備えたものとすることができる。
閾値設定手段により、電流測定器により測定された回路電流が第4閾値に基づいて、第1判定手段がアーク発生の判定に使用する第3閾値が示す連続回数の設定値を増減させることができる。
前記測定手段からのノイズレベルと前記第1閾値とのレベル差と、第5閾値を比較し、前記レベル差が小さいときに前記第3閾値を減少させ、前記レベル差が大きいときに前記第3閾値を増加させる閾値設定手段とを備えたものとすることができる。
閾値設定手段により、測定手段からのノイズレベルと第1閾値とのレベル差に基づいて、第1判定手段がアーク発生の判定に使用する第3閾値が示す連続回数の設定値を増減することができる。
前記測定手段からのノイズレベルのうち前記第1閾値を超えたノイズレベルを除いて蓄積して平均値を演算し、前記平均値と前記第1閾値とのレベル差が第6閾値を外れた場合に、レベル差が前記第6閾値となるように前記第1閾値を増減する閾値設定手段を備えたものとすることができる。
ノイズレベルの平均値と第1閾値とのレベル差が第6閾値を外れた場合に、閾値設定手段は、レベル差が第6閾値となるように第1閾値を増減するので、最適な判定のための閾値を得ることができる。
本発明のアーク検出装置によれば、測定手段が、各ストリングの出力ケーブル毎のノイズレベルを計測することで、ノイズレベルが最大値となるストリングでアークが発生したものか、前記各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものかを判定できるので、様々な構成の太陽光発電システムでも、アーク発生箇所の検出に、太陽電池モジュールによる発電を停止することなく、アーク発生箇所を特定することができる。
本発明の実施の形態1に係る太陽光発電システムの構成を説明するための図である。 図1に示す太陽光発電システムのアーク検出装置の構成を説明するための図である。 図2に示すアーク検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 幹線にて発生したアークノイズおよび各ストリングにて発生した場合のアークノイズの関係を説明するための表である。 本実施の形態1に係るアーク検出装置の第1変形例の構成を説明するための図である。 図5に示すアーク検出装置の第1変形例の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態1に係るアーク検出装置の第2変形例の構成を説明するための図である。 本実施の形態1に係るアーク検出装置の第3変形例の構成を説明するための図である。 本実施の形態1に係るアーク検出装置の第4変形例の構成を説明するための図である。 図9に示すアーク検出装置の第4変形例の動作を説明するための図であり、ノイズレベルと第1閾値とのレベル差が大きい場合を説明するための図である。 図9に示すアーク検出装置の第4変形例の動作を説明するための図であり、ノイズレベルと第1閾値とのレベル差が小さい場合を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係るアーク検出装置の構成を説明するための図である。 図12に示すアーク検出装置の動作を説明するための図である。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係るアーク検出装置を用いた太陽光発電システムについて、図1から図4に基づいて説明する。
図1に示す太陽光発電システム10は、集中型PCS−PVシステムに、アークの発生箇所を特定するためのアーク検出装置40が設置されたものである。
集中型PCS−PVシステムは、太陽電池モジュールMが直列接続された各ストリングS(S1〜S4)と、ストリングSからの出力ケーブルC1〜C4が接続された接続箱20と、接続箱20により集約された配線が接続されたPCS30とを備えている。
ストリングS(S1〜S4)は、太陽電池モジュールMが直列接続されていることで、太陽電池モジュールMが出力する直流電圧を300Vから1500V程度に高電圧化して出力する。
接続箱20は、ストリングS(S1〜S4)からの出力ケーブルC1〜C4の正極側が接続されると共に、負極側が整流素子を介して接続され、幹線となってPCS30に接続されている。
PCS30は、ストリングS(S1〜S4)からの出力を調整された電力として図示しない負荷に供給するものである。PCS30の機能としては、ストリングS(S1〜S4)からの直流の出力を交流に変換することの他に、最大出力動作点制御(MPPT:Maxi
mum Power Point Tracking)により、刻々と変化する環境変化のその時々における最大電
力を負荷へ出力する。
アーク検出装置40は、図2に示すように、測定手段410と、第1判定手段420と、第2判定手段430と、表示手段440と、接点出力手段450とを備えている。
測定手段410は、太陽電池モジュールMの各ストリングSの出力ケーブルC1〜C4毎のノイズレベルを計測する機能を備えている。測定手段410は、検出器411(411a〜411d)と、切替手段412と、A/D変換手段413と、周波数解析手段414とを備えている。
検出器411(411a〜411d)は、各ストリングSからの出力ケーブルC1〜C4毎にクランプされ、配置されている。
検出器411は、太陽電池モジュールMから出力ケーブルC1〜C4に流れる直流に重畳する電流変化を磁気的変化に応じた電流を出力するCTとすることができる。
測定手段410の切替手段412、A/D変換手段413、周波数解析手段414と、第1判定手段420と、第2判定手段430と、表示手段440と、接点出力手段450とは、装置本体400に格納されている。
周波数解析手段414と、第1判定手段420と、第2判定手段430とは、マイクロコンピュータでアーク検出プログラムを実行させたものとすることができる。
図2に示す切替手段412は、検出器411a〜411dを単位時間毎に順番に選択して、検出器411a〜411dから入力した信号を出力するセレクタとすることができる。
A/D変換手段413は、検出器411a〜411dからのアナログ信号をデジタル信号に変換する。
周波数解析手段414は、A/D変換手段413により変換した電圧を示すデジタル信号を一定時間取込み、連続した波形としての周波数成分を解析する。周波数解析手段414では、FFT(Fast Fourier Transform)により、数百Hz〜100kHzの帯域のスペクトラム分析を行っている。
第1判定手段420は、測定手段410からのノイズレベルに基づいて、いずれかのストリングSにおけるアーク発生を、絶対値として設定されたアーク検出閾値(第1閾値)と比較することにより判定する機能を備えている。
第2判定手段430は、第1判定手段420がアーク発生を検出したときに、各ストリングS1〜S4のノイズレベルの最大値に応じた相対値として設定された第2閾値と、各ストリングS1〜S4のノイズレベルSとを比較し、第2閾値を超えたストリング数が1であれば、該当ストリングSにてアークが発生したものと判定し、第2閾値を超えたストリング数が複数であれば、各ストリングS1〜S4以外の他の箇所でアークが発生したものであると判定する。
表示手段440は、第2判定手段430からのアーク発生箇所を表示するものである。表示手段440は、LCDやLEDランプ等とすることができる。本実施の形態1では、図1に示すように、表示手段440をLEDランプとしており、第2閾値を超えたストリングS1〜S4に対応してLEDランプを点滅させている。
接点出力手段450は、第2判定手段430からのアーク発生箇所に応じた接点を開放したり、短絡したりして、アーク発生を報知するものである。接点出力手段450は、例えば、リレーとすることができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係るアーク検出装置の動作を図1から図4に基づいて説明する。
図3に示すように各ストリングのアークノイズのノイズレベルを測定する(ステップS10)。この測定は、まず、図1に示す出力ケーブルC1〜C4に配置された検出器411a〜411dから信号を、図2に示す切替手段412により順番に入力する。例えば、切替手段412は、検出器411a〜411dから信号を10msごとに選択してA/D変換手段413に出力する。
A/D変換手段413に入力された信号は、アナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、周波数解析手段414により、連続した波形としての周波数成分を解析することで、図1に示す各ストリングSの出力ケーブルC1〜C4毎のノイズレベルを計測する。
次に、図2に示す第1判定手段420は、ノイズレベルと第1閾値とを比較する(ステップS20)。
PCS30は太陽電池モジュールMで発電した直流を交流に変換するための装置であることからスイッチングノイズ(PCSノイズ)が定常的に直流回路(ストリング側回路)にも発生している。PCSノイズは、数kHz〜100kHz付近の周波数成分を多く含んでおり、PCS30が太陽電池モジュールMの発電状況に応じて最大電力変換を行うように動作することから、ノイズレベルは変化する。
アークノイズは、このPCSノイズと重なる周波数帯域だが、PCSノイズより高レベルで発生することから、第1閾値は、PCSノイズより高く、アークノイズレベルより低い値に設定される。
次に、第1判定手段420は、ノイズレベルが第1閾値を超えているか否かを判定する(ステップS30)。ノイズレベルが第1閾値以下である場合には、ステップS10へ移行する。ノイズレベルが第1閾値より大きい場合には、第2判定手段430による判定へ移行する。
第2判定手段430は、ノイズレベルの最大値を探索する(ステップS40)。次に、第2判定手段430は、最大値から所定割合分を演算して第2閾値として設定する(ステップS50)。
ここで、各ストリングのノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別する第2閾値を決定するための所定割合について詳細に説明する。
(ストリングでアーク発生した場合)
まず、ストリングS1〜S4のいずれかでアークが発生した場合では、アークノイズのほとんどは、PCS30およびアークが発生したストリングSに流れるが、実際にはアークノイズの一部が未発生のストリングSにも回り込む。
回り込む割合は、太陽電池モジュールMの種類やシステム回路構成で異なるが、「未発生ストリングのノイズレベル」を「アーク発生したストリングノイズレベル」で割ったときの割合で表すことができ、例えば、割合A(%)とする。
(幹線でアーク発生した場合)
幹線でアークが発生した場合(以下、幹線アークと称す。)の各ストリングS1〜S4のアークノイズレベルは、各ストリングSを構成する太陽電池モジュールMの構成が同じであることから、それぞれのストリングSの発電電力およびインピーダンスもほぼ同等である。
従って、アークノイズがPCSを通過し、全ストリングへ均等に回り込み流れるため、理論的には、各ストリングSのアークによるノイズレベルは、幹線アークのノイズレベルをストリング数で割った値になる。
しかし、実際には、各ストリングへのアークノイズの回り込みにはばらつきがある。ばらつきの割合は、回路構成や太陽電池モジュールMの特性などによるばらつき等で異なるが、最大値に対する最小値の割合で表すことができ、割合B(%)とする。
(第2閾値決定)
上記の2つの割合A,Bを考慮し、第2閾値は、最大ノイズレベルの割合Aより大きく、割合Bよりも小さい割合で規定する必要がある。
例えば、割合Aが10%、割合Bが70%であれば、平均して40%が妥当であるため、第2閾値はノイズレベルの最大値×0.4とすることができる。
このようにして、各ストリングのノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別するための第2閾値を決定することができる。
(アークの検出)
図4(A)および同図(B)に示すように、幹線アークの場合、幹線アークのノイズレベルを100とすると、ストリングS1〜S4では、全ストリングに回り込んで流れることで、幹線でのノイズレベルの24〜26の発生が想定されている。
また、ストリングS1にてアークが発生した場合(以下、ストリングアークと称す。)では、ストリングS1でのストリングアークのノイズレベルを100とすると、幹線およびストリングS2〜S4では、ストリングS1から回り込んで流れることで、幹線でのノイズレベルは70、他のストリングS2〜S4は10の発生が想定されている。
図4(A)に示す表では、第1閾値を20としているため、幹線アークの場合では、ストリングS1〜S4のいずれの場合も第1閾値よりも大きいため、第2閾値による判定へ移行する。
また、図4(A)および同図(C)に示すように、ストリングアークの場合では、ストリングS1が第1閾値よりも大きいため、第2閾値による判定へ移行する。
第2閾値による判定では、図4(B)に示す幹線アークの場合、ノイズレベルの最大値はストリングS1のノイズレベルが他のストリングS2〜S4より大きい26である。そのため、最大値の所定割合分を40%とした第2閾値は、26×0.4=10となる。
従って、ステップS60にて、第2判定手段430が第2閾値と各ストリングS1〜S4の各ノイズレベルとを比較すると、ストリングS1のノイズレベルは第2閾値より大きいが、各ストリングS2〜S4の各ノイズレベルも、第2閾値より大きいと判定する。
ステップS70にて、第2判定手段430は、第2閾値より大きいノイズレベルのストリング数が複数であると判断したときには、最大値となったストリングS1のノイズレベルと他のストリングSのノイズレベルの差が小さく、ノイズが各ストリングS1〜S4に回り込んだものと推定できる。
そのため、ステップS80にて、表示手段440や接点出力手段450などの報知手段が、幹線アークであることを出力する。
ステップS50にて、ノイズレベルの最大値から第2閾値を演算するときに、ストリングアークの場合、図4(C)に示すように、ノイズレベルの最大値はストリングS1のノイズレベルが他のストリングS2〜S4より大きい100である。そのため、最大値の40%とした第2閾値は、100×0.4=40となる。
従って、ステップS60にて、第2判定手段430が第2閾値と各ストリングS1〜S4の各ノイズレベルとを比較すると、ストリングS1のノイズレベルは第2閾値より大きいが、各ストリングS2〜S4の各ノイズレベルは、第2閾値より小さい。
ステップS70にて、第2判定手段430は、第2閾値より大きいノイズレベルのストリング数が1であると判断したときには、最大値となったストリングのノイズレベルが他のストリングのノイズレベルより大きいことを示しているため、ノイズレベルが最大値のストリングにてアークが発生したものと判定することができる。
ステップS90にて、表示手段440や接点出力手段450などの報知手段が、ストリングアークであり、発生したストリングはストリングS1であることを出力する。
このように、測定手段410により各ストリングのノイズレベルを計測し、これらのノイズレベルと、アーク発生を示す第1閾値とを比較することで、アークが発生したか否かを判定し、アークが発生していれば、第2判定手段430により、ノイズレベルの最大値と他のストリングSのノイズレベルとの関係を識別するため第2閾値と比較する。
これにより、第2の閾値を超えたストリング数が1の場合はノイズレベルが最大値となるストリングS1でアークが発生したものと判定することができる。
また、第2の閾値を超えたストリング数が複数の場合は、各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものと判定することができる。
このようにして、1つのストリングに発生したノイズレベルが突出してるのか、または全体のストリングに平均的にノイズレベルが発生しているのかを識別するための第2の閾値を用いて、各ストリングのノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別することにより、ストリングアークか幹線アークかを判定することができる。
このとき、各ストリングS1〜S4の出力ケーブルは遮断されないため、各ストリングS1〜S4の太陽電池モジュールMはPCS30に対して発電を継続することができる。
本実施の形態1では、太陽光発電システム10が接続箱20を有する集中型PCS−PVシステムであったが、各ストリングS1〜S4が直接PCSに接続されるマルチストリングPCS−PVシステムである場合にも、応用することができる。
従って、アーク検出装置40は、各ストリングの出力ケーブル毎のノイズレベルを計測するだけであるため、様々な構成の太陽光発電システムでも計測することができ、太陽電池モジュールによる発電を停止することなく、アーク発生箇所を特定することができる。
[実施の形態1の第1変形例]
本発明の実施の形態1に係る第1変形例について図5および図6に基づいて説明する。なお、図5においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
上記したように、PCSノイズレベルは、太陽電池モジュールMの発電状況に応じて最大電力変換を行うように動作することから変化する。また、ノイズレベルは、PCSの機種、太陽光発電システムの構成およびアークの放電状態により変動する。このことから、アークを検出するための第1閾値は、低すぎるとPCSノイズも検出してしまい、高すぎるとアーク発生が検出できないといったことになる。
図5に示すアーク検出装置41では、第1判定手段421は、図6に示すように、ステップS130にてノイズレベルが第1閾値を超えていなければ、ステップS140にて該当ストリングSのカウンタをリセットし、ステップS110へ移行するが、ステップS130にて、ノイズレベルが第1閾値を越えたと判断した場合に、ステップS150にて、第1閾値を越えたノイズレベルの該当ストリングSのカウンタを+1とする。
そして、ステップS160にて、第1判定手段421は、第1閾値を超えた連続回数(アーク検出の連続回数)を示す所定回数(第3閾値)に、カウンタ値が達したか否かを判断する。第3閾値は、例えば、5回とすることができる。
カウンタ値が所定回数に達した場合には、アーク発生と判断して、第2判定手段430による処理(ステップS170以降の処理)へ移行する。カウンタ値が所定回数に達していない場合には、継続してアークノイズを検出するために、ステップS110へ移行する。
このように、連続して第1閾値を超えたノイズレベルの回数が所定回数(第3閾値)を超えることで、アーク発生と判断することにより、偶発的に発生したノイズをアーク発生によるアークノイズと誤検出することを防止することができる。
なお、図6に示すフローチャートでは、ステップS110からステップS120までは、図3に示すステップS10からステップS20までと同じであり、図6に示すステップS170からステップS220までは、図3に示すステップS40からステップS90までと同じであるため、説明は省略する。
[実施の形態1の第2変形例]
本発明に実施の形態1に係るアーク検出装置の第2変形例について、図7に基づいて説明する。なお、図7においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
実施の形態1の第1変形例では、ノイズレベルが第1閾値を連続して超えた回数を示すカウンタ値が第3閾値を超えたことで、アーク発生を判断していた。第2変形例では、この第3閾値を回路電流の測定値に応じて変更するものである。
図7に示すようにアーク検出装置42は、アーク検出用に各ストリングS1〜S4(図1参照)に設置された検出器411a〜411dの他に、幹線にクランプされた電流測定器411eを備えている。また、アーク検出装置42は、A/D変換手段460と、閾値設定手段470とを備えている。
電流測定器411eは、幹線にクランプする磁気コアと、磁気コアのギャップ部に挿入されたホール素子とを備えたホール素子方式電流センサとすることができる。電流測定器411eは、幹線に流れる電流による磁気コア内の磁束が、ホール素子を通過することで、ホール素子のホール効果により、磁束に応じたホール電圧を、幹線に流れる電流として出力する。
A/D変換手段460は、電流測定器411eからのアナログ信号をデジタル信号に変換する。閾値設定手段470は、A/D変換手段460で変換された幹線に流れる回路電流値に応じたデジタル値が、所定値(第4閾値)より小さいときには、第1判定手段421がアーク発生の判定に使用する第3閾値が示す連続回数の設定値を、当初の値から増加させた値とする。例えば、第3閾値を5回から7回や10回とすることができる。
また、閾値設定手段470は、電流測定器411eにより測定された回路電流が所定値より大きいときには、第3閾値が示す連続回数の設定値を当初の値から減少させた値とする。例えば、第3閾値を5回から3回とすることができる。
回路電流が小さい場合では、アーク電流が小さく、アークの熱量が少ないので、第3閾値が示すカウンタ値を大きく連続回数を増加させても、ケーブルや機器への影響が小さい。
従って、アーク発生を確定させるまでの第3閾値を増加させ、アーク発生の確定までの時間を長く取ることにより、アーク発生によるアークノイズをしっかりと検出することができる。
反対に、回路電流が大きい場合では、アーク電流が大きくアークの熱量が多いので、ケーブルや機器への影響が大きい。
従って、アーク発生を確定するまでの第3閾値を減少させ、アーク確定までの時間を短くすることにより、アーク発生を短時間に検出することができる。
なお、第2変形例では、第3閾値がアーク検出の連続回数であったが、第3閾値がアーク検出のための測定時間としてもよい。第3閾値を測定時間としたときには、第1判定手段421は第3閾値が示す測定時間の間で行える回数、アーク検出を行い、連続してアークを検出したときにアーク発生を判定するようにすればよい。
また、第2変形例では、電流測定器411eを幹線に設置したが、正確に、それぞれのストリングS1〜S4からの回路電流を測定するには、検出器411a〜411dと同様に、ストリングS1〜S2の出力ケーブルC1〜C4に電流測定器411eを設置することが望ましい。
[実施の形態1の第3変形例]
本発明に実施の形態1に係るアーク検出装置の第3変形例について、図8に基づいて説明する。なお、図8においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図7に示す実施の形態1の第2変形例では、閾値設定手段470により、回路電流が所定値(第4閾値)より大きいか否かにより、第1閾値を超えた連続回数を示す所定回数(第3閾値)を増減していたが、図8に示す第3変形例では、アーク検出装置43の閾値設定手段471により、測定手段410からのノイズレベルと、第1閾値とのレベル差に基づいて、第1判定手段421がアーク発生の判定に使用する第3閾値が示す連続回数の設定値を増減するようにしている。
閾値設定手段471は、測定手段410からのノイズレベルと、第1閾値とのレベル差が、所定値(第5閾値)より小さいときには、第3閾値が示す連続回数の設定値を当初の値から減少させた値とする。例えば、第3閾値を5回から3回とすることができる。
また、閾値設定手段471は、測定手段410からのノイズレベルと、第1閾値とのレベル差が、所定値(第5閾値)より大きいときには、第3閾値が示す連続回数の設定値を当初の値から増加させた値とする。例えば、第3閾値を5回から7回や10回とすることができる。
回路電流が大きい場合、高周波成分を含むアークノイズが出力ケーブルC1〜C4を伝搬して周波数解析手段414により検出されるアークノイズは、レベルが小さくなる傾向にある。そのため、アークノイズのノイズレベルと第1閾値とのレベル差が小さくなる。
一方、回路電流が大きいため、アーク電流が大きくなり、アークの熱量が多くなるので、ケーブルや機器への影響が大きい。
従って、アークノイズのノイズレベルと第1閾値とのレベル差が第5閾値より小さい場合には、アーク発生を確定するまでの第3閾値を減少させ、アーク確定までの時間を短くすることにより、アーク発生を短時間に検出することができる。
回路電流が小さい場合では、周波数解析手段414により検出されるアークノイズは、レベルが大きくなる傾向にある。そのため、アークノイズのノイズレベルと第1閾値とのレベル差が大きくなる。
回路電流が小さいため、アーク電流が小さくなり、アークの熱量が少ないので、ケーブルや機器への影響が小さい。
従って、アークノイズのノイズレベルと第1閾値とのレベル差が第5閾値より大きい場合には、アーク発生を確定するまでの第3閾値を増加させ、アーク発生の確定までの時間を長く取ることにより、アーク発生によるアークノイズをしっかりと検出することができる。
[実施の形態1の第4変形例]
本発明に実施の形態1に係るアーク検出装置の第4変形例について、図9から図11に基づいて説明する。なお、図9においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
第4変形例では、定期的に測定したPCSノイズのノイズレベルと第1閾値との差に基づいて、第1閾値を増減している。
第4変形例では、図9に示す閾値設定手段472が、まず、第1閾値を超えたノイズレベルを除いて、測定手段410から定期的に入力したノイズレベル(PCSノイズレベル)を蓄積して平均値を演算する。次に、閾値設定手段472は、平均値と第1閾値とのレベル差が規定値(第6閾値)を外れた場合に、規定値となるように第1閾値を増減する。
例えば、PCSノイズのノイズレベルが低い場合を図10に基づいて説明する。
ステップS210にて、閾値設定手段472が測定手段410からPCSノイズのノイズレベルを定期的に取得すると、ステップS220にて、閾値設定手段472がノイズレベルを蓄積して平均値を演算し、平均値と第1閾値とのレベル差を規定値と比較した結果、レベル差が規定値より大きいため、平均値と第1閾値とのレベル差が規定値となるよう第1閾値を減少する。
以降、レベルを下げた新しい第1閾値にて、第1判定手段420によるアーク発生を検知する(ステップS230)。
次に、PCSノイズのノイズレベルが低い場合を図11に基づいて説明する。
ステップS310にて、閾値設定手段470が測定手段410からPCSノイズのノイズレベルを定期的に取得する。次に、ステップS320にて、閾値設定手段472がノイズレベルを蓄積して平均値を演算し、平均値と第1閾値とのレベル差を規定値と比較した結果、レベル差が規定値より小さいため、平均値と第1閾値とのレベル差が規定値となるよう第1閾値を増加する。
以降、レベルを上げた新しい第1閾値にて、第1判定手段420によるアーク発生を検知する(ステップS330)。
このように、PCSノイズレベルは、PCSの種類や太陽電池の発電状況に応じて最大電力変換を行うMPPT(Maximum power point tracking)制御によりノイズレベルも変化するが、上記手順により、閾値設定手段472が、定常時のPSCノイズのレベルを常時監視し、第1閾値を増減させることにより、最適な判定のための閾値を得ることができ、誤検出の防止と検出の確実性の両立を図ることができる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係るアーク検出装置を用いた太陽光発電システムについて、図12および図13に基づいて説明する。なお、図12においては図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図12に示す本実施の形態2に係るアーク検出装置45は、実施の形態1に係るアーク検出装置40(図2参照)と同様に、集中型PCS−PVシステムに設置されている。
アーク検出装置45では、第2判定手段431が、アークの発生が幹線か各ストリングSかを判定している。
次に、第2判定手段431による判定を図13に基づいて説明する。なお、図13においては、ステップS410からステップS430による第1閾値による判定は、図3に示すステップS10からステップS30と同じであるため、説明を省略する。
第2判定手段431は、各ストリングSのノイズレベルから最大値となったストリングSと、2番目に大きい値のストリングSとを特定する(ステップS440)。
次に、第2判定手段431は、ノイズレベルの最大値と2番目の値とのレベル差を演算して、第2閾値と比較する(ステップS450)。
第2閾値は、ストリングのノイズレベルの最大値と2番目とのレベル差の度合いを判定するための閾値であり、例えば、ノイズレベルの最大値×0.6とすることができる。
最大値と2番目の値とのレベル差が第2閾値以上である場合には、ステップS460にて、第2判定手段431は、最大値が測定されたストリングSにてアークが発生したと判定する。これは、アークがストリングSのいずれかで発生したものであれば、図4に示す表からも判るように、アーク発生のストリングSと、他のストリングSとのレベル差は大きくなる。従って、最大値が測定されたストリングSにてアークが発生したと判定することができる。
その場合には、表示手段440や接点出力手段450などの報知手段が、ストリングアークであることを出力する(ステップS470)。
また、レベル差が第2閾値未満である場合には、ステップS460にて、第2判定手段431は、幹線にてアークが発生したと判定する。これは、アークが幹線にて発生したものであれば、図4(A)に示す表からも判るように、幹線からのアークノイズが各ストリングS1〜S4へ回り込むため、それぞれのストリングSのノイズレベルはレベル差が小さくなる。従って、幹線にてアークが発生したと判定することができる。
その場合には、表示手段440や接点出力手段450などの報知手段が、幹線アークであることを出力する(ステップS480)。
このように、各ストリングのノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別するための第2閾値を用いて、ノイズレベルの最大値と2番目の値とのレベル差が、規定値である第2閾値以上であれば、最大値となったストリングSのノイズレベルが他のストリングSのノイズレベルより大きいことを示しているため、ノイズレベルSが最大値のストリングSにてアークが発生したものと判定することができる。
また、レベル差が第2閾値未満であれば、最大値となったストリングSのノイズレベルが他のストリングSのノイズレベルの差が小さく、ノイズレベルが各ストリングSに回り込んだものと推定できるため、各ストリングS以外の他の箇所、例えば幹線でアークが発生したものであると判定することができる。
そのため、アーク検出装置45は、様々な構成の太陽光発電システムでも、太陽電池モジュールによる発電を停止することなく、発生箇所を特定することができる。
なお、各ストリングS1〜S4が直接PCSに接続されるマルチストリングPCS−PVシステムにアーク検出装置45が設置される場合に、ノイズレベルの最大値と2番目のレベル差が第2閾値以上であれば、最大値が測定されたノイズレベルであったストリングである。
しかし、ノイズレベルの最大値と2番目のレベル差が第2閾値未満であれば、アークの発生は、各ストリングS1〜S4では無く、PCS内など、他の箇所と判断することができる。
なお、実施の形態2に係るアーク検出装置45においても、実施の形態1の第1変形例から第4変形例の各構成を適用することにより、同様の効果を得ることができる。
本発明のアーク検出装置は、各ストリングの出力ケーブルごとにノイズレベルを計測する測定手段を設置するだけで、アーク発生箇所が特定できるため、集中型PCS−PVシステムまたはマルチストリングPCS−PVシステムのいずれの方式でも好適である。
10 太陽光発電システム
20 接続箱
30 PCS
40,41,42,43,44,45 アーク検出装置
400 装置本体
410 測定手段
411,411a〜411d 検出器
411e 電流測定器
412 切替手段
413,460 A/D変換手段
414 周波数解析手段
420,421 第1判定手段
430,431 第2判定手段
440 表示手段
450 接点出力手段
470,471,472 閾値設定手段
M 太陽電池モジュール
S,S1〜S4 ストリング
C1〜C4 出力ケーブル

Claims (7)

  1. 太陽電池モジュールの各ストリングの出力ケーブル毎の電流波形からノイズレベルを計測する測定手段と、
    前記測定手段からのノイズレベルとアーク発生を示す第1閾値とを比較することによりアーク発生を判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段がアーク発生を検出したときに、前記各ストリングのノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別するための第2閾値に基づいて、ノイズレベルが最大値となるストリングでアークが発生したものか、前記各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものかを判定する第2判定手段とを備え
    前記第2判定手段は、前記ストリングのノイズレベルの最大値と2番目とのレベル差の度合いを判定するための閾値を前記第2閾値として、前記レベル差が前記第2閾値以上であれば、ノイズレベルが最大値のストリングにてアークが発生したものと判定し、前記第2閾値未満であれば、前記各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものであると判定するアーク検出装置。
  2. 太陽電池モジュールの各ストリングの出力ケーブル毎の電流波形からノイズレベルを計測する測定手段と、
    前記測定手段からのノイズレベルとアーク発生を示す第1閾値とを比較することによりアーク発生を判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段がアーク発生を検出したときに、前記各ストリングのノイズレベルの最大値と他のストリングのノイズレベルとの関係を識別するための第2閾値に基づいて、前記第2閾値を超えたストリング数が1であれば、ノイズレベルが最大値のストリングにてアークが発生したものと判定し、前記第2閾値を超えたストリング数が複数であれば、前記各ストリング以外の他の箇所でアークが発生したものであると判定する第2判定手段とを備えたアーク検出装置。
  3. 前記第2判定手段は、前記ストリングのノイズレベルの最大値から所定割合分を前記第2閾値とする請求項記載のアーク検出装置。
  4. 前記第1判定手段は、前記測定手段からのノイズレベルとアーク発生を示す第1閾値との比較によるアーク検出が連続して第3閾値に基づく回数に達したときにアーク発生と判定する請求項1から3のいずれかの項に記載のアーク検出装置。
  5. 前記太陽電池モジュールからの回路電流を測定する電流測定器と、
    前記回路電流を第4閾値と比較し、前記回路電流が小さいときに前記第3閾値を増加させ、前記回路電流が大きいときに前記第3閾値を減少させる閾値設定手段とを備えた請求項4記載のアーク検出装置。
  6. 前記測定手段からのノイズレベルと前記第1閾値とのレベル差を、第5閾値と比較し、そのレベル差が小さいときに前記第3閾値を減少させ、前記レベル差が大きいときに前記第3閾値を増加させる閾値設定手段とを備えた請求項4記載のアーク検出装置。
  7. 前記測定手段からのノイズレベルのうち前記第1閾値を超えたノイズレベルを除いて蓄積して平均値を演算し、前記平均値と前記第1閾値とのレベル差が第6閾値を外れた場合に、レベル差が前記第6閾値となるように前記第1閾値を増減する閾値設定手段を備えた請求項1から6のいずれかの項に記載のアーク検出装置。
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