JP6957866B2 - シート判別装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート判別装置および画像形成装置に関する。
コピー機およびプリンタなどのようにシートに画像を形成する画像形成装置は、シートの種類に応じて、動作の条件を適切な画像が得られるように設定する機能を有している。特許文献1には、レジストローラ部でセンサによりシートの種類を検出し、検出結果に基づいてレジストローラによる搬送の速度を決定することが開示されている。
例えば電子写真式の画像形成装置において、シートを坪量によって分類することとし、坪量に応じて、搬送速度、転写電圧、および定着温度などを設定することが行われている。この設定により、ジャム、転写不良、および定着不良などを防止することができる。
画像形成装置がシートの坪量を特定する方法として、ユーザがシートの種類を幾つかの選択肢(普通紙、厚紙1、厚紙2など)から選択して指定する方法がある。画像形成装置は、ユーザの指定した種類にあらかじめ対応づけられている坪量を、シートの坪量として特定し、特定した坪量に応じて動作の条件を設定する。
しかし、近年、画像形成装置において使用可能なシートの種類が多様化していることから、ユーザの指定に従って坪量を特定する方法では、動作の条件を適切に設定するのが困難になっている。
画像形成装置がシートを自動的に判別するための先行技術として、特許文献2に記載の技術がある。
特許文献2には、分布インダクタンス型の静電容量センサを用いてシートの種類を判別することが開示されている。さらに、センサ出力の誤検知をなくして確実に判別を行うために、連続してシートを搬送する際に判別を行うことが提案されている。詳しくは、先行シートを検出位置に停止させて静電結合量を測定し、先行シートを停止させたまま後続シートを検出位置に搬送して停止させ、2枚のシートが重なった状態で再び測定を行い、得られた2つの測定値の差に基づいてシートの種類を判別する手法が開示されている。
特開2006−330698号公報 特開2007−107976号公報
静電容量センサは、検出部が小型であることから配置のスペースの制約が小さいこと、および超音波センサなどの他のセンサと比べて安価であることなどの利点を有している。しかし、検出対象物との距離の変動が出力に大きく影響する。このため、静電容量センサを用いてシートを判別する場合において、シートを搬送しながら判別すると、誤判別が起こりやすいという問題があった。特許文献1、2の技術は、シートを停止させた状態でのセンサ出力に基づいて判別を行うものであるので、この問題を解決することができない。
画像形成装置では、画像形成の生産性を高める上で、シートを搬送しながら判別するのが好ましい。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、シートを搬送しながら判別することのできるシート判別装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るシート判別装置は、シートを搬送するための搬送通路に搬入された前記シートを判別するシート判別装置であって、前記シートを搬送する第1のローラと、前記第1のローラの下流側に配置されて前記シートを搬送する第2のローラと、前記第1のローラおよび前記第2のローラの回転駆動を制御する搬送制御部と、前記搬送通路のうちの前記第1のローラと前記第2のローラとの間の検出位置に配置された静電容量センサと、前記シートを判別する判別処理部と、を有し、前記搬送制御部は、前記第1のローラおよび前記第2のローラの両方に前記シートが接するときに、前記第2のローラによる搬送の速度である下流側速度が前記第1のローラによる搬送の速度である上流側速度よりも大きくなるように前記回転駆動を制御する引張り制御を行い、前記判別処理部は、前記引張り制御が行われている期間中の前記静電容量センサの出力に基づいて前記シートを判別し、
前記搬送通路のうちの前記第1のローラと前記第2のローラとの間の部分は、前記シートが湾曲して通過する湾曲搬送路であり、前記検出位置は、前記湾曲搬送路における湾曲の内側の位置であり、前記湾曲搬送路は、湾曲の内側の搬送ガイドと外側の搬送ガイドとにより形成され、前記引張り制御が行われている期間中において前記シートが張った状態で前記内側の搬送ガイドに当接するようになっており、前記静電容量センサは、前記内側の搬送ガイドの近辺において張った状態の前記シートを検出するように配置され、前記判別処理部は、前記引張り制御が開始されてから前記シートが前記検出位置において前記内側の搬送ガイドと接するまでに要する時間が経過した後の前記静電容量センサの出力を、前記引張り制御が行われている期間中の前記静電容量センサの出力として判別に用いり、前記静電容量センサは、検出面となる金属板を有しており、前記金属板は、前記内側の搬送ガイドにおける前記湾曲搬送路の外部となる部位に配置されている。
本発明によると、シートを搬送しながら判別することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るシート判別装置を備えた画像形成システムの構成を示す図である。 画像形成システムにおける画像形成装置2のハードウェア構成を示す図である。 画像形成システムにおける搬送通路の概要を示す図である。 静電容量センサの構成の例を示す図である。 シート判別装置の機能的構成を示す図である。 搬送中のシートの状態を模式的に示す図である。 静電容量センサの出力の変化の例を示す図である。 静電容量センサの出力と坪量との関係の例を示す図である。 引張り制御が行われたときの湾曲搬送通路におけるシートの状態を示す図である。 静電容量センサによる測定を行うタイミングを示す図である。 静電容量センサの電極部の配置の例を示す図である。 静電容量センサの配置位置の変形例を示す図である。 隣接するシート供給機構からシートを供給する場合における静電容量センサによる測定を行うときのシートの位置を示す図である。 シート判別装置における処理の流れを示す図である。 シート状態判断の処理の流れの第1例を示す図である。 シート状態判断の処理の流れの第2例を示す図である。 シート状態判断の処理の流れの第3例を示す図である。 シート状態判断の処理の流れの第4例を示す図である。 画像形成装置における給紙制御の処理の流れを示す図である。 給紙制御における給紙開始処理の流れを示す図である。
図1には本発明の一実施形態に係るシート判別装置5を備えた画像形成システム1の構成が、図2には画像形成システム1における画像形成装置2のハードウェア構成が、それぞれ示されている。
図1に示されるように、画像形成システム1は、画像形成装置2、給紙キャビネット3、およびフィニッシャ4により構成される。画像形成装置2は、例えばMFP(Multi-functional Peripheral) であり、複写機、プリンタ、およびファクシミリ機などの機能を有している。給紙キャビネット3は、例えば3000枚以上のシートの収納が可能な大容量シート供給装置である。フィニッシャ4は、画像形成装置2から排出された印刷後のシートに三つ折、パンチ穿孔、ステープル綴じなどの加工を施す後処理装置である。
図2において、画像形成装置2は、主制御部20、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)21、スキャナ22、プリンタ部23、給紙部24、手差し給紙部25、ネットワークインターフェース26、ファクシミリユニット27、補助記憶装置28、および操作パネル29を備える。
主制御部20は、画像形成システム1の全体的な制御を受け持つ。すなわち、画像形成装置2、給紙キャビセット3、およびフィニッシャ4を制御する。主制御部20は、CPU(Central Processing Unit )20a、RAM(Random Access Memory)20b、ROM(Read Only Memory)20c、および画像処理部20dを備える。
ROM20cまたは補助記憶装置28には、画像形成システム1の動作を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。さらに、画像形成装置2の構成要素の一部をシート判別装置5として動作させるためのシート判別用プログラムが記憶されている。これらプログラムは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。
画像処理部20dは、スキャナ22から送られてきた画像データにシェーディング補正または色収差補正などの読取り光学系の特性に関わる処理を施す。さらに、画像データの圧縮/伸張の処理、およびプリンタ部23に出力するラスタデータを生成する処理などを行う。
自動原稿送り装置21は、原稿トレイにセットされたシートをスキャナ22の読取り位置へ搬送する。スキャナ22は、フラットベッド型であり、自動原稿送り装置21から搬送されてきたシート状の原稿またはプラテンガラスの上にセットされた各種の原稿に記されている画像を読み取って画像データを生成する。
プリンタ部23は、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、およびファクシミリ受信などの印刷ジョブにおいて、画像処理部20dにより生成されたラスタデータに基づいてシートに画像を形成する。
給紙部24は、多数枚のシートの収納が可能なシート供給部である。手差し給紙部25は、例えばカラーシートまたは長尺シートなどの使用頻度の低いシートに印刷する場合などに有用なシート供給部である。
ネットワークインターフェース26は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol )などのプロトコルによって他の装置と通信回線を介して通信を行う。
ファクシミリユニット27は、外部のファクシミリ端末との間でG3などのプロトコルを用いて画像データをやりとりする。
補助記憶装置28は、主制御部20から送られてくる画像データを記憶する。補助記憶装置28として、HDD(Hard Disk Drive )またはSSD(Solid State Drive )などが用いられる。
操作パネル29は、ユーザによる入力操作のための画面を表示するタッチパネルディスプレイと、スタートキーおよびストップキーなどのハードキーが配置されたキー入力部とを有し、入力操作に応じた信号を制御部20に送る。
図3には画像形成システム1におけるシート9の搬送に関わる要部の構成が示されている。
画像形成装置2の給紙部24は、四段構成の引出し式であり、4個のシート供給機構を有している。ただし、図3では上から1番目のシート供給機構24Aおよび2番目のシート供給機構24Bが示されている。
画像形成装置2は、電子写真法により画像を形成するプリンタエンジン30Bを有している。プリンタエンジン30Bは、4個のイメージングステーション31,32,33,34を有しており、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のトナー像を並行して形成する。イメージングステーション31,32,33,34のそれぞれは、筒状の感光体、帯電チャージャ、現像器、および露光用の光源などを有している。
4色のトナー像は中間転写ベルト35に一次転写され、レジストローラ67を経て搬送されてきたシート9に転写ローラ68により二次転写される。二次転写の後、シート9は定着器37の内部を通ってフィニッシャ4へ送り出される。定着器37を通過するとき、加熱および加圧によってトナー像がシート9に定着する。
さて、画像形成システム1は、図中に太い実線で示す搬送通路50を有している。搬送通路50は、複数の給紙通路51,52,55,56がプリンタエンジン30Bの上流で1つに合流するように構成され、給紙部24からプリンタエンジン30Bおよび定着器37を順に通るように延びてフィニッシャ4に通じている。搬送通路50は、シート9をその面に沿う方向に搬送するために設けられた空間である。
給紙通路51は、給紙部24の1番目のシート供給機構24Aに対応し、給紙通路52は、2番目のシート供給機構24Bに対応する。給紙通路55は、手差し給紙部25に対応し、給紙通路56は、給紙キャビネット3に対応する。給紙通路51,52,55,56の位置は、プリンタエンジン30Bの下方である。
なお、搬送通路50は、プリンタエンジン30Bからフィニッシャ4まで延びる排出通路57、両面印刷に際してシート9の表裏を反転してレジストローラ67へ戻すための反転通路58、および反転通路58へシート9を送り込むためのスイッチバック通路59を含んでいる。
シート供給機構24Aは、ピックアップローラ61、給紙ローラ62、および図示しない収納カセットを有する。ピックアップローラ61は、収納カセットからそれに積層されているシート群のうちの最上のシート9を取り出す。給紙ローラ62は、取り出されたシート9を給紙通路51に送り出す。すなわち、搬送通路50に搬入する。搬入されたシート9は、給紙ローラ62により搬送されて下流の中間ローラ63へ進む。以下、搬送通路50にシート9を搬入することを、「給紙する」と表現することがある。
ピックアップローラ61および給紙ローラ62には、モータ71の回転駆動力がクラッチ81を介して伝えられる。
シート供給機構24Bの構成は、シート供給機構24Aの構成と同様である。すなわち、シート供給機構24Bは、ピックアップローラ64、給紙ローラ65、および収納カセットを有する。ピックアップローラ64と給紙ローラ65とにより給紙されたシート9は、給紙通路52を通って中間ローラ66へ進み、さらに中間ローラ66に送られて下流の中間ローラ63へ進む。
ピックアップローラ64および給紙ローラ65には、モータ71の回転駆動力がクラッチ82を介して伝えられる。モータ71はシート供給機構24Aと共通であるがクラッチ81,82は個別であるので、クラッチ81,82の断続制御により、シート供給機構24Aからの給紙とシート供給機構24Bからの給紙とを選択的に行うことができる。
中間ローラ63は、シート供給機構24Aまたはシート供給機構24Bから給紙されたシート9を下流のレジストローラ67へ搬送する。レジストローラ67は、中間転写ベルト35に二次転写されたトナー像とシート9とを位置合わせするタイミングでシート9を転写ローラ68へ送る。
中間ローラ63はモータ72により回転駆動され、中間ローラ66はモータ73により回転駆動され、レジストローラ67はモータ74により回転駆動される。つまり、中間ローラ63,66およびレジストローラ67のそれぞれの回転速度およびオンオフを互いに独立に制御することができる。また、モータ71により回転駆動される給紙ローラ62,65と異なる速度で回転させたり異なるタイミングでオンオフしたりすることができる。
画像形成装置2は、給紙されたシート9の坪量をユーザの指定によらずに自動的に特定し、特定した坪量に応じてプリンタエンジン30Bおよび定着器17などの動作の条件を適切な画像が形成されるように設定する機能を有している。
シート9の坪量を特定するために、画像形成システム1の適所に静電容量センサ40a,40bおよび他の複数の静電容量センサが配置されている。静電容量センサ40aは、給紙通路51に配置され、静電容量センサ40bは、給紙通路52に配置されている。また、給紙通路55,56などにも配置されている。すなわち、いずれの給紙通路51,52,55,56を通るかにかかわらず、給紙されたシート9を判別して坪量を特定することができるようになっている。以下、静電容量センサ40a,40bおよび他の静電容量センサを「静電容量センサ40」と総称することがある。
給紙通路51,52,55,56ごとに個別に静電容量センサを配置することにより、給紙後の早いタイミングで坪量を特定することができる。
図4には静電容量センサ40の構成の例が示されている。
静電容量センサ40は、静電容量型近接センサとも呼ばれるセンサであり、検出面となる電極部410と検出回路部420とから構成される。
電極部410は、10mm角程度の大きさの金属板(金属箔を含む)であり、例えば銅板である。電極部410は、リード線とコネクタとを介して検出回路部420と接続される。なお、搬送通路50における静電容量センサ40を配置する位置とは、電極部410を配置する位置を意味する。
検出回路部420は、コンデンサ421、スイッチ422、電流・周波数変換部(電流制御発振器:ICO)423、および周波数カウンタ424を有する。検出回路部420は、電極部410の静電容量に応じて周波数が変化する信号S3を生成し、信号S3の周波数のカウント値を検出信号S4としてCPU20aに出力するように構成されている。
スイッチ422は、周波数カウンタ424から出力されるパルスによって切り替えられ、充放電を繰り返す。それにより生じるAC電流がコンデンサ421からなるローパスフィルタにより平滑化され、DC電流となる。そして、電流・周波数変換部423により、DC電流が周波数に変換される。電極部410の静電容量が大きくなると、充放電の際の電流が大きくなり、DC電流も大きくなる。したがって、静電容量に対して周波数が線形(比例)的に変化する。
なお、静電容量センサ40の構成は図4の構成に限定されない。ただし、静電容量に対して周波数が線形となる回路構成が好ましい。静電容量と周波数との関係が線形であると、従来例とは違ってシート9を2枚重ねて静電容量を測定する必要がなく、1枚のシート9であっても静電容量を測定することができる。
図5にはシート判別装置5の機能的構成が示され、図6には搬送中のシート9の状態が模式的に示されている。また、図7には静電容量センサ40の出力の変化の例が、図8には静電容量センサ40の出力と坪量BWとの関係の例が、それぞれ示されている。
図5において、シート判別装置5は、シート9を搬送する第1のローラ60A、第1のローラ60Aの下流側に配置されてシート9を搬送する第2のローラ60B、およびこれらのローラ60A,60Bを回転駆動する回転駆動部250を有する。
加えて、シート判別装置5は、ローラ60A,60Bの回転駆動を制御する搬送制御部202、および搬送通路50のうちのローラ60Aとローラ60Bとの間の検出位置P40(図6参照)に配置された静電容量センサ40を有する。さらにシート判別装置5は、坪量情報D1を用いてシート9を判別する判別処理部203、および判別のタイミングを定めるためのタイマー204を有する。
ローラ60A,60Bは、搬送通路50におけるプリンタエンジン30Bの上流に配置されるローラである。回転駆動部250は、モータ71,72,73,74、およびクラッチ81,82などから構成される。
搬送制御部202および判別処理部203の機能は、主制御部20のハードウェア構成により、および上に述べたプログラムがCPU20aによって実行されることにより実現される。
搬送制御部202は、主制御部20における印刷ジョブ制御部201からの指令に従って、シート9の給紙およびその後の搬送を行うように回転駆動部250を制御する。それとともに、搬送制御部202は、図6(B)に示すようにローラ60Aおよびローラ60Bの両方にシート9が接するときに、搬送方向M1の搬送における下流側のローラ60Bによる搬送の速度である下流側速度V2が上流側のローラ60Aによる搬送の速度である上流側速度V1よりも大きくなるように回転駆動を制御する引張り制御を行う。
判別処理部203は、引張り制御が行われている期間中の静電容量センサ40の出力である検出信号S4に基づいてシート9を判別する。
引張り制御により、図6(B)に示すように、搬送通路50のうちの静電容量センサ40による検出対象範囲となる検出位置P40において、シート9は張った状態になり、静電容量センサ40との距離d1が一定に保たれた状態で搬送される。
これに対して、図6(A)に示すように、シート9の先端が上流側のローラ60Aを通過したが下流側のローラ60Bには接していない段階では、シート9と静電容量センサ40との距離d1がシート9の移動にともなって変化する。
ここで、静電容量センサ40により検出される静電容量Cは、次の式で表わされる。
C=k(A/d1)+Cp
ただし、kはシート9の誘電率、Aは電極の面積、Cpは寄生容量である。
この式から距離d1の変化にともなって静電容量Cが変化することが分かる。そこで、搬送制御部202は、静電容量Cの変化を抑えて安定した状態で検出することができるように引張り制御を行う。これにより、シート9を搬送しながら判別して坪量を特定することができ、画像形成の生産性を低下させずに画像形成の動作の条件を坪量に応じて設定することができる。
判別処理部203は、検出位置P40にシート9が無いときの静電容量センサ40の出力と引張り制御が行われている期間中における検出位置P40にシート9が有るときの静電容量センサ40の出力とに基づいてシートを判別する。
詳しくは、図7に示されるシート9が無いときの検出信号S4の測定値S4aとシート9が有るときの検出信号S4の測定値S4bとの差dS4を算出し、図8に示すような当該差dS4と坪量BWとの関係を示す坪量情報D1を用いてシート9の坪量BWを特定する。そして、特定した坪量BWをシート9の判別結果として印刷ジョブ制御部201に通知する。測定値S4a,S4bとしては、所定時間における検出信号S4の平均値または最大値と最小値との中間の値などを用いることができる。
坪量情報D1は、差dS4となり得る周波数のカウント値と坪量BWとを対応づけるテーブルであってもよいし、カウント値と坪量BWとの関係(図8では比例関係)を表す演算式であってもよい。坪量情報D1は、例えば主制御部20内の不揮発性メモリにより記憶されている。
印刷ジョブ制御部201は、坪量BWの通知を受け取ると、プリンタエンジン30Bを制御するエンジン制御部30Aに対して、通知された坪量BWに応じた動作設定を行うよう指令する。エンジン制御部30Aは、指令に従って例えば転写ローラ68に印加する転写電圧などを設定する。また、印刷ジョブ制御部201は、坪量BWに応じて定着器37の定着温度を設定したり、搬送制御部202に給紙速度の設定を指令したりする。
次に、引張り制御についてさらに詳しく説明する。
図9には引張り制御が行われたときの湾曲搬送通路51Aにおけるシート9の状態が、図10には静電容量センサ40aによる測定を行うタイミングが、それぞれ示されている。
図9において、図6で説明した上流側のローラ60A(第1のローラ)は、シート供給機構24Aの給紙ローラ62であり、下流側のローラ60B(第2のローラ)は、中間ローラ63である。
搬送通路50のうちの給紙ローラ62と中間ローラ63との間の部分は、シート9が湾曲して通過する湾曲搬送路51Aである。この湾曲搬送路51Aは、給紙通路51の一部を含んでいる。
湾曲搬送路51Aは、湾曲の内側の搬送ガイド511と外側の搬送ガイド512とにより形成され、引張り制御が行われている期間中において図9の通りシート9が張った状態で内側の搬送ガイド511に当接するようになっている。静電容量センサ40aは、内側の搬送ガイド511の近辺において張った状態のシート9を検出するように配置されている。検出位置P40は、湾曲搬送路51Aにおける湾曲の内側の位置である。
図10も参照して、時点t1において給紙ローラ62の回転駆動が開始され、シート9の先端が湾曲搬送路51Aに入る。シート9は、図9において破線で示すように搬送ガイド512に沿って水平方向に進み、搬送ガイド512に案内されて上方へ曲がる。
シート9の先端が中間ローラ63に到着する以前の時点t2において、中間ローラ63の回転駆動が開始される。ただし、例えば時点t1で中間ローラ63の回転駆動を開始してもよい。
中間ローラ63の下流側の近傍に配置されたシートセンサ91がシート9を検出した時点、すなわちシート9の先端が中間ローラ63のニップ部を通過した直後の時点t4において、給紙ローラ62の回転駆動が停止される。中間ローラ63の回転駆動は継続される。つまり、時点t4において、引張り制御が開始される。
引張り制御が開始される以前の時点、例えば時点t1と時点t4との間の時点t3において、シート9が無いときの測定値S4aを得るために検出信号S4の測定を行う。
時点t4においては、引張り制御を開始するとともに、タイマー204による時間T1の計時を開始する。時間T1は、シート9が湾曲搬送路51Aを外側の搬送ガイド512に沿って進む距離(長い距離)と、内側の搬送ガイド511に沿って進むと距離(短い距離)との差の長さだけ搬送するのに要する時間である。時間T1は、例えば実験により求めておくことができる。
時間T1の計時が終了した時点t5で、シート9は、図9に実線で示すように張った状態になる。そこで、この時点t5で、シート9が有るときの測定値S4bを得るために検出信号S4の測定を行う。
時点t3での測定で得た値S4aと時点t5での測定で得た値S4bとに基づいて、上に述べた通り差dS4が算出され、坪量情報D1を用いてシート9の坪量BWが特定される。
つまり、判別処理部203は、引張り制御が開始されてからシート9が検出位置P40において内側の搬送ガイド511と接するまでに要する時間(T1)が経過した後の静電容量センサ40aの出力を、引張り制御が行われている期間中の静電容量センサ40aの出力としてシート9の判別に用いる。
なお、給紙ローラ62は、回転駆動が停止された状態において、所定以上の回転トルクが加わると、回転するようになっている。したがって、引張り制御によりシート9が張った状態で中間ローラ63により搬送されるとき、給紙ローラ62は、シート9の後端がニップ部を抜けるまでの期間(図10に破線で示す)において、移動するシート9に周面が引き摺られて回転する。
時点t6において、シート9の後端が中間ローラ63を通り過ぎてシートセンサ91の出力がオフ状態になると、中間ローラ63の回転駆動が停止される。つまり、時点t4から時点t6までの期間T2が引張り制御の行われる期間である。
図11には静電容量センサ40aの電極部410の配置の例が示されている。図11(A)は湾曲搬送路51Aの断面における電極部410の配置位置を示し、図11(B)は湾曲搬送路51Aから内側の搬送ガイド511を平面視したときの電極部410の配置を示す。また、図11(C)は図11(B)のC−C矢視断面における電極部410の配置を示す。
図11(A)に示すように、電極部(金属板)410を内側の搬送ガイド511における例えば湾曲搬送路51Aの側の表面に、貼付け、埋め込み、または蒸着などにより設けることができる。
内側の搬送ガイド511は、例えば樹脂からなる。図11(B)に示すように、湾曲搬送路51Aの側の表面には、シート9との接触面積を低減するための複数に突起511Aが設けられている。図11(B)の例では、突起511Aは、シート9の搬送方向M1に長い帯状であって、樹脂成型により所定の間隔を設けて規則的に形成されている。電極部410は、隣接する2個の突起511Aの間に配置されている。
図11(C)に示すように、電極部410の厚さは、突起511Aの高さよりも小さい。湾曲搬送路51Aは、シート9が通る空間であって図11(C)において突起511Aの頂面よりも上側の空間である。したがって、電極部410は、内側の搬送ガイド511における湾曲搬送路51Aの外部となる部位に配置されている。電極部410の検出面となる露出面とシート9とが擦れることはほとんどない。
なお、電極部410を、内側の搬送ガイド511における湾曲搬送路51Aと対向しない側の表面に設けてもよいし、内側の搬送ガイド511の内部に埋め込んでもよい。
図12には静電容量センサ40の配置位置の変形例が示されている。この変形例では、複数の給紙通路51,52,55,56に対して個別に静電容量センサ40を設けるのではなく、給紙通路51,52,55,56が1つに合流する位置よりも下流に1個の静電容量センサ40が設けられる。詳しくは、中間ローラ63とレジストローラ67との間に設けられる。
この場合において、引張り制御における上流側のローラ60Aは中間ローラ63であり、下流側のローラ60Bはレジストローラ67である。上流側のローラ60A、下流側のローラ60B、および静電容量センサ40は、プリンタエンジン30Bの上流に配置される。したがって、いずれの給紙通路51,52,55,56を通るかにかかわらず、給紙されたシート9を二次転写の以前に判別して坪量を特定することができる。
給紙通路51,52,55,56ごとに個別に静電容量センサ40を設ける構成と比べて静電容量センサ40の個数が減るので、画像形成装置2のコストダウンが可能である。
図13には隣接するシート供給機構24A,24Bからシート9a,9bを供給する場合における静電容量センサ40bによる測定を行うときのシート9aの位置が示されている。
複数のシート9a,9bを連続的に給紙する印刷ジョブにおいて、例えばシート供給機構24Aから先行のシートとしてシート9aを給紙したことにより、シート供給機構24Aがエンプティになり、後続のシート9bをシート供給機構24Bから給紙する場合がある。
後続のシート9bについては静電容量センサ40bの出力に基づいて判別を行う。このとき、シート9bが引張り制御により張った状態であって距離d1(図6参照)が一定であったとしても、先行のシート9aが静電容量センサ40bの周辺で移動していると、その影響で静電容量センサ40bの出力が不安定になることがある。
そこで、シート供給機構24Aからの給紙に続いて隣接するシート供給機構24Bから給紙を行う場合には、先行のシート9aが測定に影響しない距離d2以上に離れた時点以後に静電容量センサ40bの出力の測定を行うようにする。図13の例では、先行のシート9aの後端がシートセンサ91により検出された時点が、距離d2以上に離れた時点とされる。
後続のシート9bを給紙した後に先行のシート9aが静電容量センサ40bから距離d2以上に離れるのを待って静電容量センサ40bの出力の測定を行うのに代えて、距離d2以上に離れた時点以後に後続のシート9bを給紙するようにしてもよい。
図14にはシート判別装置5における処理の流れが示されている。
給紙が開始されるのを待ち(#101)、給紙が開始されると(#101でYES)、シート無し状態の静電容量の測定を行う(#102)。
下流側のローラ60Bにシート9が到着すると(#103でYES)、引張り制御を開始する(#104)。例えば、上流側のローラ60Aの回転駆動を停止し、下流側のローラ60Bの回転駆動を続ける。
シート9が張った状態になったかどうかを判断するシート状態判断の処理を実行する(#105)。シート9が張った状態になったと判断すると、シート有り状態の静電容量の測定を行う(#106)。
シート無し状態の測定値S4aとシート有り状態の測定値S4bとの差dS4を算出し(#107)、算出した差dS4に基づいて坪量情報D1によりシート9の坪量BWを特定する(#108)。そして、特定した坪量BWを判別結果として印刷ジョブ制御部201へ出力する(#109)。
図15にはシート状態判断の処理の流れの第1例が、図16にはシート状態判断の処理の流れの第2例が、それぞれ示されている。
図15において、タイマー204をセットする(#111)。タイマー204による時間T1の計時が終了すると(#112でYES)、シート9が張った状態になったと判断する(#113)。
図16において、静電容量センサ40からの検出信号S4を監視する(#121)。検出信号S4の値の変化量が所定量以下になると(#122でYES))、シート9が張った状態になったと判断する(#123)。これによると、図15の給紙ごとのスリップなどに起因する搬送量のばらつきの影響を低減することができる。
図17にはシート状態判断の処理の流れの第3例が、図18にはシート状態判断の処理の流れの第4例が、それぞれ示されている。
図17において、タイマー204をセットする(#131)。タイマー204による時間T1の計時が終了すると(#132でYES)、給紙の開始された給紙通路52に隣接する給紙通路51に先行のシート9aがあるかどうかをチェックする(#133)。
先行のシート9aがある場合には(#133でYES)、先行のシート9aが所定の距離d2以上に離れる所定の位置まで移動するのを待つ(#134)。先行のシート9aが所定の位置まで移動すると(#134でYES)、シート9bが張った状態になったと判断する(#135)。
図18において、静電容量センサ40からの検出信号S4を監視する(#141)。異常判断のために設定された時間が経過しない間に(#142でNO)、検出信号S4の値の変化量が所定量以下になると(#143でYES))、シート9が張った状態になったと判断する(#144)。
これに対して、検出信号S4の値の変化量が所定量以下になる以前に、設定された時間が経過すると(#142でYES)、異常が発生したと判断する(#145)。シート9が連続給紙における2枚目以降のシートであれば(#146でYES)、先行のシート9について特定した坪量BWを当該シート9についての判別結果として出力する(#147)。したがって、主制御部20は、複数のシート9を使用する印刷ジョブにおいて、給紙部24から搬送通路50への順次の搬入の2枚目以降のシート9について坪量BWを特定することができなかった場合に、当該シート9に対する画像の形成を、先行して搬入されたシート9について特定した坪量BWに応じて制御する。
判別しようとするシート9が2枚目以降のシート9でなければ(#146でNO)、異常の発生を主制御部20の印刷ジョブ制御部201に通知する(#148)。
図19には画像形成装置2における給紙制御の処理の流れが、図20には給紙制御における給紙開始処理の流れが、それぞれ示されている。
図19において、印刷ジョブの指定に従って給紙通路51,52,55,56のいずれかへの給紙を開始する給紙開始処理を実行する(#201)。続いて、次の給紙が必要かどうかをチェックする(#202)。実行中の印刷ジョブが連続給紙を行うジョブであって、次の給紙が必要である場合には(#202でYES)、ステップ#201に戻って次のシート9の給紙を開始する。最終の給紙が既に終わって次の給紙が必要でない場合には(#202でNO)、処理を終える。
なお、給紙開始処理を実行するのに、既に給紙中の他のシート9が、給紙開始しようとする給紙通路に配置された静電容量センサ40による測定に影響を与える範囲にないことを条件としてもよい。つまり、例えば図13の例で説明したように、給紙されたシート9aが距離d2以上に静電容量センサ40bから離れるのを待って、シート供給機構24Bによる給紙開始処理を実行するようにしてもよい。その場合には、ステップ#201を実行した後、シート9が所定の位置を通過するのを待ってステップ#202へ進む。
図20において、給紙を開始しようとするシート供給機構24A(または24B)に隣接するシート供給機構24B(または24A)の開閉があったかどうかをチェックする(#211)。すなわち、シート供給機構24B(または24A)が引き出されて開状態になったか、押し込まれて閉状態になったかをチェックする。
開状態になった場合には(#212でYES)、引き出されたシート供給機構24B(または24A)のシート収納カセットが画像形成装置2の外に出ており、給紙をしようとしているシート9の判別に影響が無いと判断して、給紙を開始する(#213)。
一方、閉状態になった場合には(#212でNO)、押し込まれた直後にシート収納カセットをピックアップローラ64(または61)に近づける準備動作(リフトアップ)が行われ、そのことが給紙をしようとしているシート9の判別に影響するおそれがある。したがって、準備動作が終わるのを待つ(#214)。準備動作が終わると(#214でYES)、給紙を開始する(#213)。
以上の実施形態によると、シート9,9a、9bを搬送しながら判別することが可能になる。シート9,9a、9bを搬送しながらその坪量BWを特定することができるので、画像形成の生産性を低下させずに画像形成の動作の条件を坪量BWに応じて設定することが可能になる。
上に述べた実施形態によると、シート無し状態での測定値S4aとシート有り状態での測定値S4bとの差dS4に基づいて坪量BWを特定するので、誘電率kおよび寄生容量Cpに関わる温度および湿度などの環境条件の変化の影響を低減することができる。
上に述べた実施形態によると、1つの検出位置P40に配置する静電容量センサ40は1個とすることができる。シート9の厚さ方向の両側に静電容量センサ40を配置して静電容量センサ40とシート9との距離d1の変動の影響を低減する方法を採用する場合と比べて、静電容量センサ40の必要数が少ないので、コストダウンを図ることができる。また、搬送通路50内で電極部410どうしを絶縁する必要がないので、画像形成装置2の設計が容易になる。
上に述べた実施形態において、坪量情報D1の内容は例を示すものである。坪量情報D1の内容は、静電容量センサ40の構成および特性などに依存するものであり、図8に示した比例関係ではない差dS4と坪量BWとの関係を示すものとすることができる。
シート無し状態での測定値S4aとシート有り状態での測定値S4bとの差dS4を算出したが、差dS4に代えて測定値S4aと測定値S4bとの比率を算出し、比率と坪量BWとの関係を示す情報を用いて坪量BWを特定してもよい。
引張り制御として、上流側のローラ60Aを停止させたが、上流側速度V1を下流側速度V2よりも遅くする制御を行ってもよい。つまり、上流側のローラ60Aよりも下流側のローラ60Bが速く回転するように速度差を設けてシート9が張った状態で検出位置P40を通るようにすればよい。
その他、画像形成システム1、画像形成装置2およびシート判別装置5のそれぞれの全体または各部の構成、処理の内容、順序、またはタイミングなどは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
2 画像形成装置
5 シート判別装置
9,9a,9b シート
20 主制御部(制御部)
24 給紙部(シート供給部)
24A,24B シート供給機構
30B プリンタエンジン
40,40a,40b 静電容量センサ
50 搬送通路
51,52,55,56 給紙通路
51A 湾曲搬送路
60A 上流側のローラ(第1のローラ)
60B 下流側のローラ(第2のローラ)
202 搬送制御部
203 判別処理部
410 電極部(金属板)
511 内側の搬送ガイド
512 外側の搬送ガイド
BW 坪量
d2 距離
dS4 差
D1 坪量情報(情報)
P40 検出位置
S4 検出信号(出力)
T1 時間
T2 期間
V1 上流側速度
V2 下流側速度

Claims (8)

  1. シートを搬送するための搬送通路に搬入された前記シートを判別するシート判別装置であって、
    前記シートを搬送する第1のローラと、
    前記第1のローラの下流側に配置されて前記シートを搬送する第2のローラと、
    前記第1のローラおよび前記第2のローラの回転駆動を制御する搬送制御部と、
    前記搬送通路のうちの前記第1のローラと前記第2のローラとの間の検出位置に配置された静電容量センサと、
    前記シートを判別する判別処理部と、を有し、
    前記搬送制御部は、前記第1のローラおよび前記第2のローラの両方に前記シートが接するときに、前記第2のローラによる搬送の速度である下流側速度が前記第1のローラによる搬送の速度である上流側速度よりも大きくなるように前記回転駆動を制御する引張り制御を行い、
    前記判別処理部は、前記引張り制御が行われている期間中の前記静電容量センサの出力に基づいて前記シートを判別し、
    前記搬送通路のうちの前記第1のローラと前記第2のローラとの間の部分は、前記シートが湾曲して通過する湾曲搬送路であり、
    前記検出位置は、前記湾曲搬送路における湾曲の内側の位置であり、
    前記湾曲搬送路は、湾曲の内側の搬送ガイドと外側の搬送ガイドとにより形成され、前記引張り制御が行われている期間中において前記シートが張った状態で前記内側の搬送ガイドに当接するようになっており、
    前記静電容量センサは、前記内側の搬送ガイドの近辺において張った状態の前記シートを検出するように配置され、
    前記判別処理部は、前記引張り制御が開始されてから前記シートが前記検出位置において前記内側の搬送ガイドと接するまでに要する時間が経過した後の前記静電容量センサの出力を、前記引張り制御が行われている期間中の前記静電容量センサの出力として判別に用いり、
    前記静電容量センサは、検出面となる金属板を有しており、
    前記金属板は、前記内側の搬送ガイドにおける前記湾曲搬送路の外部となる部位に配置されている、
    ことを特徴とするシート判別装置。
  2. 前記判別処理部は、前記検出位置に前記シートが無いときの前記静電容量センサの出力と前記引張り制御が行われている期間中における前記検出位置に前記シートが有るときの前記静電容量センサの出力とに基づいて前記シートを判別する、
    請求項1記載のシート判別装置。
  3. 前記判別処理部は、前記検出位置に前記シートが無いときの前記静電容量センサの出力と前記検出位置に前記シートが有るときの前記静電容量センサの出力との差を算出し、当該差と坪量との関係を示す情報を用いて前記シートの坪量を特定し、特定した坪量を前記シートの判別結果として出力する、
    請求項2記載のシート判別装置。
  4. シートに画像を形成する画像形成装置であって、
    複数枚の前記シートの収納が可能なシート供給部と、
    前記シート供給部から供給される前記シートに画像を形成するプリンタエンジンと、
    前記シート供給部から搬送通路に搬入された前記シートを前記プリンタエンジンに搬送するための、第1のローラおよび当該第1のローラの下流側に配置された第2のローラと、
    前記搬送通路のうちの前記第1のローラと前記第2のローラとの間の検出位置に配置された静電容量センサと、
    制御部と、
    前記シートを判別する判別処理部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1のローラおよび前記第2のローラの両方に前記シートが接するときに、前記第2のローラによる搬送の速度である下流側速度が前記第1のローラによる搬送の速度である上流側速度よりも大きくなるように当該前記第1のローラおよび前記第2のローラの回転駆動を制御する引張り制御を行うとともに、前記引張り制御が行われている期間中の前記静電容量センサの出力に基づいて前記シートの坪量を特定し、特定した坪量に応じて当該画像形成装置を制御し、
    前記搬送通路のうちの前記第1のローラと前記第2のローラとの間の部分は、前記シートが湾曲して通過する湾曲搬送路であり、
    前記検出位置は、前記湾曲搬送路における湾曲の内側の位置であり、
    前記湾曲搬送路は、湾曲の内側の搬送ガイドと外側の搬送ガイドとにより形成され、前記引張り制御が行われている期間中において前記シートが張った状態で前記内側の搬送ガイドに当接するようになっており、
    前記静電容量センサは、前記内側の搬送ガイドの近辺において張った状態の前記シートを検出するように配置され、
    前記判別処理部は、前記引張り制御が開始されてから前記シートが前記検出位置において前記内側の搬送ガイドと接するまでに要する時間が経過した後の前記静電容量センサの出力を、前記引張り制御が行われている期間中の前記静電容量センサの出力として判別に用いり、
    前記静電容量センサは、検出面となる金属板を有しており、
    前記金属板は、前記内側の搬送ガイドにおける前記湾曲搬送路の外部となる部位に配置されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記制御部は、複数の前記シートを使用するジョブにおいて、前記シート供給部から前記搬送通路への順次の搬入の2枚目以降の前記シートについて坪量を特定することができなかった場合に、当該シートに対する画像の形成を先行して搬入されたシートについて特定した坪量に応じて制御する、
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記シート供給部は、複数のシート供給機構を有し、
    前記搬送通路は、前記複数のシート供給機構にそれぞれ対応する複数の給紙通路が前記プリンタエンジンの上流で1つに合流するように構成され、
    前記静電容量センサが前記複数の給紙通路ごとに設けられており、
    前記制御部は、前記複数のシート供給機構のうちの前記搬送通路に前記シートを搬入するシート供給機構に対応する前記給紙通路に設けられた前記静電容量センサを用いて当該シートの坪量を特定する、
    請求項4または5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記複数のシート供給機構のうちの1つおよび他の1つから順に前記シートを搬入するジョブにおいて、先行のシートと後続のシートとがそれぞれの前記静電容量センサによる検出に影響を与えない距離以上に互いに離れているときの前記静電容量センサの出力に基づいて各シートの坪量の特定する、
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記シート供給部は、複数のシート供給機構を有し、
    前記搬送通路は、前記複数のシート供給機構にそれぞれ対応する複数の給紙通路が前記プリンタエンジンの上流で1つに合流するように構成され、
    前記第1のローラ、前記第2のローラ、および前記静電容量センサは、前記複数の給紙通路が1つに合流する位置よりも下流に設けられている、
    請求項4または5記載の画像形成装置。
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