JP6955994B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、段ボールシートなどのシートに対して印刷を行う印刷装置に関するものである。
例えば、一般的な製函機は、段ボールシートを加工することで扁平形状をなす段ボール箱を製造するものであり、給紙部、印刷部、排紙部、ダイカット部、フォルディング部、カウンタエゼクタ部などから構成されている。この製函機にて、印刷部は、1色または多色の印刷を行うものであり、1個または複数個の印刷ユニットを有している。この印刷ユニットは、インキ供給ロールが回転することで、インキチャンバのインキが印刷シリンダの印版に供給され、段ボールシートが印刷シリンダと受ロールに挟まれるとき、印版から段ボールシートに対して印刷が行われる。
ところで、段ボールシートに印刷を行う印刷装置として、印版を用いた上述の印刷部に代えて、または、印刷部に加えてインクジェット式の印刷装置を設けることが考えられている。この場合、インクジェット式の印刷装置は、印刷品質の維持とインクジェットヘッドの保護のため、インクジェットヘッドと段ボールシートの印刷面との距離を所定距離に維持する必要がある。しかし、段ボールシートに反りがあると、インクジェットヘッドと段ボールシートの印刷面との距離がばらつき、段ボールシートがインクジェットヘッドに接触してインクジェットヘッドを損傷させてしまうおそれがある。そのため、従来、搬送装置が段ボールシートの下面を吸引しながら搬送するとき、ローラが段ボールシートの上面を押えて反りを矯正し、印刷装置が搬送される段ボールシートの上面に対して印刷を行うようにしている。
このような印刷装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されたインクジェット印刷装置は、印刷部のキャリッジを、搬送方向についての位置が規制された状態で、幅方向への揺動動作と搬送方向への揺動動作及び鉛直方向への上下動が可能なように支持機構により支持し、キャリッジにインクジェットヘッドと印刷媒体との間に所定のヘッドギャップを形成する点接触ローラとを搭載したものである。
特開2016−179610号公報
上述した従来の印刷装置にて、キャリッジは、インクジェットヘッドが搭載されると共に、支持機構により幅方向と搬送方向への揺動動作と鉛直方向への上下動が可能となっている。そのため、インクジェットヘッドは、幅方向や搬送方向へ揺動しながら、または、上下動しながら、印刷媒体に対して印刷を行うこととなる。インクジェットヘッドは、例えば、文字をドットマトリクスに画素分割し、各画素の位置情報に比例してノズルからインクを押し出し、押し出されたインクを微小な液滴としてシートの印刷面に到達させるものである。この場合、水平方向や上下方向の慣性力を受けると、吐出部のインクの方向性が変化し、ノズルから押し出されたインクの液滴の挙動が不安定となり、印刷精度が低下してしまうという問題がある。また、インクジェットヘッドは、揺動しながら液滴を吐出するため、シートの印刷面に到達する液滴がばらつき、この点でも印刷精度が低下してしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、シートの形状に拘わらずインクジェットヘッドを安定して支持することで印刷精度の低下を抑制する印刷装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の印刷装置は、シートを水平方向に搬送する搬送部と、シートの印刷面に対して印刷を行う印刷部と、を備え、前記印刷部は、水平状態に維持されたままで鉛直方向に沿って移動自在に支持される移動体と、シートの搬送方向に所定間隔を空けてシートの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に配置されると共に前記移動体にシートの幅方向に沿う回転軸により回転自在に支持される複数の支持ローラと、前記移動体に固定されてシートの印刷面に印刷を行うインクジェットヘッドと、を有することを特徴とするものである。
従って、シートは、搬送部により搬送され、印刷部により印刷面に対して印刷が行われる。このとき、シートの先端部が上方側に反っていると、この反った先端部がシートの搬送方向の上流側で上方に配置された支持ローラから順に接触していき、各支持ローラを介して移動体を上昇させ、その後、反った先端部が全ての支持ローラを通過すると、各支持ローラを介して移動体が下降する。このシートの反った先端部が各支持ローラを通過する間、移動体は、水平状態に維持されたままで鉛直方向に沿って移動することから、インクジェットヘッドも同様に水平状態に維持されることとなり、シートの印刷面に対して適切にインクの液滴を吐出することができる。その結果、シートの形状に拘わらずインクジェットヘッドを安定して支持することで印刷精度の低下を抑制することができる。
本発明の印刷装置では、前記複数の支持ローラは、シートの搬送面との間に予め設定された第1所定隙間を空けて前記移動体に支持され、前記第1所定隙間は、シートの厚さと同寸法に設定されることを特徴としている。
従って、支持ローラとシートの搬送面との間にシートの厚さと同寸法の第1所定隙間が確保されることで、支持ローラが連続して搬送されるシートの間で搬送面に落下することはなく、インクジェットヘッドの振動の発生を抑制することができる。
本発明の印刷装置では、前記移動体は、鉛直方向の下方への移動を阻止するストッパにより前記第1所定隙間が維持されるとことを特徴としている。
従って、ストッパにより移動体の下方への移動が阻止されることで第1所定隙間が維持されることとなり、構造の複雑化を抑制することができる。
本発明の印刷装置では、前記移動体は、シートの幅方向の外側で鉛直方向に沿って移動自在に支持されると共に、前記ストッパにより下方への移動が阻止されることを特徴としている。
従って、移動体をシートの幅方向の外側で鉛直方向に沿って移動自在に支持すると共にストッパにより下方への移動を阻止することから、搬送されるシートの上方に支持ローラとインクジェットヘッドだけを配置すればよく、構造の簡素化を図ることができる。
本発明の印刷装置では、前記複数の支持ローラは、前記インクジェットヘッドに対してシートの搬送方向の上流側と下流側に配置される複数の第1支持ローラと、前記第1支持ローラよりシートの搬送方向の上流側でシートの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に湾曲配置される複数の第2支持ローラとを有することを特徴としている。
従って、インクジェットヘッドの前後に複数の第1支持ローラを配置すると共に、第1支持ローラより後方に複数の第2支持ローラを湾曲配置することから、第1支持ローラによりインクジェットヘッドとシートの印刷面との隙間を確保することができ、第2支持ローラによりインクジェットヘッドと反ったシートの印刷面に対して隙間を確保することができる。
本発明の印刷装置では、前記複数の第2ローラ支持のうちのシートの搬送方向における最上流側の前記第2支持ローラは、シートの搬送面との間に予め設定された第2所定隙間を空けて前記移動体に支持され、前記第2所定隙間は、シートの厚さと予め設定された推定反り量との合計値以上の寸法に設定されることを特徴としている。
従って、第2支持ローラとシートの搬送面との間にシートの厚さと推定反り量との合計値以上の寸法の第2所定隙間が確保されることで、反ったシートの先端部が第2支持ローラに到達したとき、第2支持ローラは、反ったシート上を適切に転動することができ、インクジェットヘッドを適正に上下移動させることができる。
本発明の印刷装置では、前記支持ローラは、シートの幅方向に所定間隔を空けて複数配置され、シートの印刷への影響の少ない領域に対向して配置されることを特徴としている。
従って、複数の支持ローラがシートの印刷への影響が少ない領域上を転動することから、支持ローラがシートの印刷領域を損傷させることがなく、高精度な印刷を行うことができる。
本発明の印刷装置では、前記インクジェットヘッドの下部に第3支持ローラが配置されることを特徴としている。
従って、反ったシートが第3支持ローラに接触することで、シートとインクジェットヘッドとの接触を抑制し、インクジェットヘッドの損傷を抑制することができる。
本発明の印刷装置によれば、シートの形状に拘わらずインクジェットヘッドを安定して支持することで、印刷精度の低下を抑制することができる。
図1は、本実施形態の印刷装置を表す概略構成図である。 図2は、印刷ユニットを表す平面図である。 図3は、印刷ユニットを表す側面図である。 図4は、図2のIV−IV断面図である。 図5は、印刷ユニットの作動を表す説明図である。 図6は、印刷ユニットの作動を表す説明図である。 図7は、印刷ユニットの作動を表す説明図である。 図8は、印刷ユニットの作動を表す説明図である。 図9は、印刷ユニットの作動を表す説明図である。 図10は、印刷ユニットの作動を表す説明図である。 図11は、印刷装置の変形例を表す概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る印刷装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の印刷装置を表す概略構成図である。
本実施形態において、図1に示すように、印刷装置10は、表ライナと裏ライナの間に波形形状をなす中芯が糊付けされた段ボールシートSの印刷面(表面)に印刷を行うものであり、給紙部11と、搬送部12と、印刷部13と、乾燥部14とを備えている。
給紙部11は、鉛直方向に沿って積層された段ボールシートSを一枚ずつ送り出し、一定の速度で搬送部12に送り出すものである。この給紙部11は、給紙テーブル21と、シート送り出し機構22と、フィードロール23とを有している。給紙テーブル21は、多数の段ボールシートSを積み重ねて載置可能である。シート送り出し機構22は、フロントガイド24と、バックストップ25と、複数の送り出しロール26と、吸引装置27とを有している。シート送り出し機構22は、各送り出しロール26を駆動することで、給紙テーブル21に支持された多数の段ボールシートSのうちの最下位置にある段ボールシートSだけを前方に送り出すことができる。フィードロール23は、フロントガイド24より搬送方向の下流側に配置されており、駆動装置(図示略)により駆動回転することで、送り出しロール26により給紙テーブル21から送り出された段ボールシートSを上下から挟持し、搬送部12に搬送することができる。
搬送部12は、給紙部11から供給された段ボールシートSを所定間隔を空けて連続して搬送するものである。搬送部12は、段ボールシートSの非印刷面(下面)を吸引しながら搬送する。搬送部12は、複数の吸引部31A,31B,31C,31D,31Eと、搬送ベルト32とを有している。吸引部31A,31B,31C,31D,31Eは、ほぼ同様の構成をなし、段ボールシートSの搬送方向に沿って直線状に配置される。吸引部31A,31B,31C,31D,31Eは、印刷部13の後述する印刷ユニット51A,51B,51C,51Dと乾燥部14の乾燥ユニット55に対向する領域に配置されている。なお、図示しないが、各吸引部31A,31B,31C,31D,31Eは、それぞれ密閉された中空箱型形状をなす吸引箱の上面部に多数の吸引孔が形成されて構成されている。
吸引部31A,31B,31C,31D,31Eは、それぞれ吸引ブロア33A,33B,33C,33D,33Eが連結されている。そのため、吸引ブロア33A,33B,33C,33D,33Eを駆動することで、吸引部31A,31B,31C,31D,31Eの各吸引箱内の空気を吸引し、各吸引孔に吸引力を発生させることができる。
搬送ベルト32は、無端のベルトであって、駆動ローラ41及び複数の案内ローラ42に掛け回されて支持されている。搬送ベルト32は、吸引部31A,31B,31C,31D,31Eの各吸引箱の上面部に接触するように配置されており、多数の貫通孔(図示略)が形成されている。そのため、吸引部31A,31B,31C,31D,31Eの各吸引箱に吸引力が作用すると、この吸引力が各吸引孔及び多数の貫通孔を通して搬送ベルト32の上面に作用し、段ボールシートSを吸引することができる。
印刷部13は、段ボールシートSの印刷面(表面)に多色刷り(本実施形態では、4色刷り)を行うものである。この印刷部13は、4個の印刷ユニット51A,51B,51C,51Dが水平方向に沿って配置され、段ボールシートSの表面に4個のインキ色を使用して印刷を行うことができる。各印刷ユニット51A,51B,51C,51Dは、ほぼ同様に構成され、搬送部12における搬送ベルト32の上面に吸引支持される段ボールシートSの幅方向に沿って配置されている。
印刷ユニット51A,51B,51C,51Dは、吸引部31A,31B,31C,31Dの上方に対向するように配置されている。印刷ユニット51A,51B,51C,51Dは、後述するが、それぞれ移動フレーム(移動体)52と、複数の支持ローラ53と、インクジェットヘッド54とを有している。なお、インクジェットヘッド54は、コンティニアス型やオンデマンド型(ピエゾ方式やサーマル方式)を使用することができる。
乾燥部14は、吸引部31Eの上方に対向して設けられる乾燥ユニット55を有している。この乾燥ユニット55は、印刷部13で使用するインクが水性インクの場合は、ヒータユニットであり、印刷部13で使用するインクが紫外線硬化性インクの場合は、紫外線照射ユニットである。
ところで、上述した搬送部12は、給紙部11から所定間隔で連続して供給された段ボールシートSを吸引しながら搬送し、印刷部13は、印刷ユニット51A,51B,51C,51Dが各段ボールシートSに対して印刷を行う。この場合、印刷ユニット51A,51B,51C,51Dは、インクジェットヘッド54と段ボールシートSの印刷面とを所定距離に維持する必要がある。しかし、段ボールシートSに反りがあると、インクジェットヘッド54と段ボールシートSの印刷面との距離がばらついてしまう。
そこで、本実施形態の印刷装置10では、各印刷ユニット51A,51B,51C,51Dを水平状態に維持したままで鉛直方向に沿って移動自在に支持し、インクジェットヘッド54を段ボールシートSの反りに合わせて上下移動させることで、インクジェットヘッド54と段ボールシートSの印刷面との距離を所定距離に維持するようにしている。
ここで、印刷ユニット51A,51B,51C,51Dについて説明するが、各印刷ユニット51A,51B,51C,51Dは、同様の構成をなすことから、印刷ユニット51Aについて詳細に説明する。図2は、印刷ユニットを表す平面図、図3は、印刷ユニットを表す側面図、図4は、図2のIV−IV断面図である。
印刷ユニット51Aは、上述したように、移動フレーム52と、複数の支持ローラ53と、インクジェットヘッド54とから構成されている。図1から図4に示すように、移動フレーム52は、水平状態に維持されたままで鉛直方向に沿って移動自在に支持されている。
移動フレーム52は、吸引部31A及び搬送ベルト32より段ボールシートSの幅方向の外方の両側にそれぞれ配置されている。各移動フレーム52は、左右対称形状をなし、水平方向に沿う支持部61と、鉛直方向に沿う取付部62が一体に形成されたL字断面形状をなしている。案内部63は、円柱形状をなし、吸引部31A及び搬送ベルト32における外方の両側に設けられた支持台64上にそれぞれ配置されている。各案内部63は、鉛直方向に沿うと共に段ボールシートSの搬送方向に所定間隔を空けて支持台64にそれぞれ固定されている。移動フレーム52は、支持部61に鉛直方向に沿う支持孔が案内部63にそれぞれ移動自在に嵌合している。そのため、左右の移動フレーム52は、左右の案内部63にそれぞれ鉛直方向に沿って移動自在に支持されることとなる。この場合、案内部63の数は、左右それぞれ2個に限定されるものではなく、1個または3個以上設けてもよい。
また、移動フレーム52は、ストッパ65により鉛直方向の下方への移動が阻止されている。ストッパ65は、案内部63の下部に固定されており、支持部61の下面が当接している。移動フレーム52は、支持部61がストッパ65に当接した位置が最下方位置であり、この最下方位置から上方側に移動可能となっている。
インクジェットヘッド54は、段ボールシートSの幅方向に沿って配置され、左右の各端部が移動フレーム52の取付部62に固定されている。インクジェットヘッド54は、段ボールシートSの表面(印刷面)に印刷を行うものであり、搬送部12の搬送ベルト32の上面に吸引されて搬送される段ボールシートSの表面から所定距離だけ上方に離間する位置に配置される。
複数の支持ローラ53は、インクジェットヘッド54に対して段ボールシートSの搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置される複数(本実施形態では、2個)の第1支持ローラ53a,53bと、第1支持ローラ53a,53bより段ボールシートSの搬送方向の上流側に配置される複数(本実施形態では、2個)の第2支持ローラ53c,53dとを有している。第1支持ローラ53a,53b及び第2支持ローラ53c,53dは、段ボールシートSの搬送方向に所定間隔を空けて配置されている。また、第1支持ローラ53a,53b及び第2支持ローラ53c,53dは、それぞれ段ボールシートSの幅方向に所定間隔を空けて複数(本実施形態では、4個)配置されている。そして、第1支持ローラ53a,53b及び第2支持ローラ53c,53dは、段ボールシートSにおける印刷への影響が少ない領域(例えば、罫線部)に対向して配置されている。
第1支持ローラ53a,53b及び第2支持ローラ53c,53dは、左右の移動フレーム52の取付部62に段ボールシートSの幅方向に沿う回転軸66a,66b,66c,66dにより回転自在に支持されている。2個の第1支持ローラ53a,53bは、回転中心Oa,Obを結ぶ線が段ボールシートSの搬送方向に反った搬送ベルト32の上面と平行をなす水平線となっている。
そのため、各第1支持ローラ53a,53bは、外周面と段ボールシートSの搬送面(搬送ベルト32の上面)との間に予め設定された鉛直方向の第1所定隙間h1が確保されている。この第1所定隙間h1は、段ボールシートSの厚さと略同寸法に設定する。この略同寸法とは、寸法公差や製造誤差、また、段ボールシートが保管されている周囲の環境、例えば温度や湿度による段ボールシートの収縮や膨張などによる寸法変化の範囲を含むものである。なお、第1所定隙間h1は、段ボールシートSの厚さより若干小さくてもよいし、段ボールシートSの厚さより若干大きくてもよい。例えば、段ボールシートSの厚さtとしたとき、0.9t<h1<1.1tとしてもよい。第1所定隙間h1が段ボールシートSの厚さよりも若干小さくても、段ボールシートSが弾性力を有することから、段ボールシートを損傷させることはないが、小さすぎると段ボールシートを損傷させてしまうおそれがある。一方、第1所定隙間h1が段ボールシートSの厚さよりも若干大きくても、段ボールシートSの暴れを押えることができるが、大きすぎると段ボールシートがばたついて印刷品質が低下してしまうおそれがある。
一方、2個の第2支持ローラ53c,53dは、段ボールシートSの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に湾曲配置されている。即ち、第1支持ローラ53bと2個の第2支持ローラ53c,53dは、回転中心Ob,Oc,Odを結ぶ線が段ボールシートSの搬送方向に反った搬送ベルト32の上面に対して上方に湾曲した湾曲線となっている。
そして、第2支持ローラ53dは、外周面と段ボールシートSの搬送面(搬送ベルト32の上面)との間に予め設定された鉛直方向の第2所定隙間h2が確保されている。この第2所定隙間h2は、段ボールシートSの厚さと予め設定された段ボールシートSの推定反り量との合計値以上の寸法に設定されている。段ボールシートSの推定反り量は、段ボールシートSの種類(厚さ、長さ、幅、材質など)に応じて予め計測により求めておく。更に、第2支持ローラ53cは、外周面と段ボールシートSの搬送面(搬送ベルト32の上面)との間に第1所定隙間h1より大きく第2所定隙間h2より小さい隙間が確保されている。
この場合、第1支持ローラ53bと2個の第2支持ローラ53c,53dによる湾曲線の量は、段ボールシートSの反り量に相当するものを予め設定しておくとよい。段ボールシートSの反り量とは、反り係数(一般的にワープファクタ:WFと称する。)と、流れ方向の段ボールシートSの長さ(L:単位はmm)に起因しており、TAPPI (Technical Association of the Pulp and Paper Industry, Inc:紙パルプ技術協会)の規定によると、下記数式により設定される。
反り量σ=(WF×L2)/14650
なお、複数の支持ローラ53として、インクジェットヘッド54の下部に配置される第3支持ローラ53eを設けてもよい。第3支持ローラ53eは、段ボールシートSの幅方向に所定間隔を空けて複数(本実施形態では、4個)配置されている。第3支持ローラ53eは、左右の移動フレーム52の取付部62に段ボールシートSの幅方向に沿う回転軸(図示略)により回転自在に支持されている。第3支持ローラ53eは、外周面と段ボールシートSの搬送面(搬送ベルト32の上面)との間に予め設定された鉛直方向の第1所定隙間h1が確保されている。
また、インクジェットヘッド54は、下面と各第1支持ローラ53a,53bの外周面との間に予め設定された鉛直方向の第3所定隙間h3が確保されている。この第3所定隙間h3は、インクジェットヘッド54の印字方式に応じて設定されている。
なお、第1支持ローラ53a,53bと第2支持ローラ53c,53dは、上述した数に限定されるものではなく、特に、第2支持ローラ53c,53dを多数設けることが望ましい。また、第2支持ローラ53c,53dは、外径を第1支持ローラ53a,53bの外径より小さくすることが望ましい。更に、第1支持ローラ53a,53b及び第2支持ローラ53c,53d間に、その隙間を埋めるガイドを設けてもよい。
以下、本実施形態の印刷装置10の作動について説明する。
本実施形態の印刷装置による印刷制御方法において、図1に示すように、多数の段ボールシートSは、給紙部11の給紙テーブル21上に鉛直方向に沿って積み重ねられている。この給紙部11にて、給紙テーブル21上に積み重ねられている多数の段ボールシートSは、まず、シート送り出し機構22により最下位置にある段ボールシートSが前方に送り出される。すると、この段ボールシートSは、フィードロール23により所定の一定速度で搬送部12に向けて供給される。
搬送部12にて、各吸引部31A,31B,31C,31D,31Eは、各吸引ブロア33A,33B,33C,33D,33Eから吸引力が作用する。また、搬送ベルト32は、駆動ローラ41により所定の速度で移動する。このとき、各吸引部31A,31B,31C,31D,31Eの吸引力が搬送ベルト32の各貫通孔を通して搬送ベルト32の上面に作用する。そのため、給紙部11から供給された段ボールシートSは、搬送ベルト32の上面に吸引されながら搬送される。
印刷部13にて、各印刷ユニット51A,51B,51C,51Dは、それぞれインクジェットヘッド54が段ボールシートSが搬送された所定のタイミングでインキを吐出することで、段ボールシートSの表面に印刷を行う。そして、印刷された段ボールシートSは、搬送ベルト32の上面に吸引されながら搬送され、乾燥部14で乾燥された後、図示しない排紙部に排紙される。
次に、印刷ユニット51Aの作動について具体的に説明する。図5から図10は、印刷ユニットの作動を表す説明図である。
図5に示すように、段ボールシートSの先端部と後端部に上向きの反りがあったとき、段ボールシートSの先端部は、搬送面(搬送ベルト32の上面)から浮き上がった状態で印刷ユニット51Aに到達する。一方、印刷ユニット51Aは、移動フレーム52がストッパ65(図3参照)に当接した最下方位置に位置しており、搬送面に対する第1支持ローラ53aの回転中心Oaの高さ(以下、第1支持ローラ高さ)はHであり、第2支持ローラ53dは、段ボールシートSの搬送面との間に段ボールシートSの厚さと推定反り量との合計値以上の寸法の第2所定隙間h2が確保されている。
この状態で、段ボールシートSの反った先端部が印刷ユニット51Aに到達すると、図6に示すように、段ボールシートSの先端部が第2支持ローラ53dの下方を通過し、第1支持ローラ高さH1は変化しない。但し、段ボールシートSの厚さと推定反り量が大きかった場合であっても、段ボールシートSの反った先端部が第2支持ローラ53dに接触し、第2支持ローラ53dを介して移動フレーム52を押し上げることで、第1支持ローラ高さH1が大きくなる。
段ボールシートSの先端部が第2支持ローラ53dの下方を通過すると、図7に示すように、段ボールシートSの反った先端部が第2支持ローラ53cに接触し、第2支持ローラ53cを介して移動フレーム52を押し上げることで、第1支持ローラ高さH2が大きくなる。更に、段ボールシートSの先端部が第2支持ローラ53cを押し上げて下方を通過すると、図8に示すように、段ボールシートSの反った先端部が第1支持ローラ53bに接触し、第1支持ローラ53bを介して移動フレーム52を押し上げることで、第1支持ローラ高さH3が更に大きくなる。
そして、段ボールシートSの先端部が第1支持ローラ53bを押し上げて下方を通過すると、図9に示すように、段ボールシートSの反った先端部が第1支持ローラ53aに接触し、このときの第1支持ローラ高さH4は変化しない。段ボールシートSの先端部が第1支持ローラ53bから第1支持ローラ53aに至るとき、段ボールシートSは高速で搬送されることから、段ボールシートSの反った先端部がインクジェットヘッド54の下部に接触することはないものと考えられる。但し、インクジェットヘッド54の下部に第3支持ローラ53e(図2参照)を設けることで、段ボールシートSの反った先端部とインクジェットヘッドの下部との接触が阻止される。
その後、段ボールシートSの先端部が第1支持ローラ53aを通過すると、図10に示すように、移動フレーム52を押し上げるものがなくなって自重により下降し、第1支持ローラ高さH5が小さくなる。このとき、第1支持ローラ53a,53bが段ボールシートSの表面を転動することとなる。
段ボールシートSが印刷ユニット51Aを通過するとき、段ボールシートSの反り量に応じて各支持ローラ53a,53b,53c,53dを介して移動フレーム52が水平状態を維持して上下移動することから、インクジェットヘッド54も鉛直方向に揺動せずに上下移動だけする。そのため、インクジェットヘッド54の振動が抑制され、下方を通過する段ボールシートSの表面に対して適切に印刷することができる。なお、最後に、段ボールシートSの上向きに反った後端部が印刷ユニット51Aを通過するが、このときも同様の動作となる。
このように本実施形態の印刷装置にあっては、段ボールシートSを水平方向に搬送する搬送部12と、段ボールシートSの印刷面に対して印刷を行う印刷部13とを備え、印刷部13は、水平状態に維持されたままで鉛直方向に沿って移動自在に支持される移動フレーム52と、段ボールシートSの搬送方向に所定間隔を空けて段ボールシートSの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に配置されると共に移動フレーム52に段ボールシートSの幅方向に沿う回転軸66a,66b,66c,66dにより回転自在に支持される複数の支持ローラ53(53a,53b,53c,53d)と、移動フレーム52に固定されて段ボールシートSの印刷面に印刷を行うインクジェットヘッド54とを有している。
従って、段ボールシートSは、搬送部12により搬送され、印刷部13により印刷面に対して印刷が行われる。このとき、段ボールシートSの先端部が上方側に反っていると、この反った先端部が段ボールシートSの搬送方向の上流側で上方に配置された第2支持ローラ53dから順に接触していき、各支持ローラ53a,53b,53c,53dを介して移動フレーム52を上昇させ、その後、反った先端部が全ての支持ローラを通過すると、各支持ローラ53a,53b,53c,53dを介して移動フレーム52が下降する。この段ボールシートSの反った先端部が各支持ローラ53a,53b,53c,53dを通過する間、移動フレーム52は、水平状態に維持されたままで鉛直方向に沿って移動することから、インクジェットヘッド54も同様に水平状態に維持されることとなり、段ボールシートSの印刷面に対して適切にインクの液滴を吐出することができる。その結果、段ボールシートSの形状に拘わらずインクジェットヘッド54を安定して支持することで印刷精度の低下を抑制することができる。
本実施形態の印刷装置では、複数の支持ローラ53(53a,53b,53c,53d)は、段ボールシートSの搬送面との間に予め設定された第1所定隙間h1を空けて移動フレーム52に支持され、第1所定隙間h1を段ボールシートSの厚さと略同様の寸法に設定している。従って、支持ローラ53と段ボールシートSの搬送面との間に段ボールシートSの厚さと略同様の寸法の第1所定隙間h1が確保されることで、支持ローラ53が連続して搬送される段ボールシートSの間で搬送面に落下することはなく、インクジェットヘッド54の振動の発生を抑制することができる。
本実施形態の印刷装置では、移動フレーム52の鉛直方向の下方への移動を阻止するストッパ65を設けることで、第1所定隙間h1を維持している。従って、構造の複雑化を抑制することができる。
本実施形態の印刷装置では、移動フレーム52を段ボールシートSの幅方向の外側で鉛直方向に沿って移動自在に支持すると共に、ストッパ65により下方への移動を阻止している。従って、移動フレーム52を搬送される段ボールシートSの上方に配置せず、搬送される段ボールシートSの上方に支持ローラ53とインクジェットヘッド54だけを配置すればよく、構造の簡素化を図ることができる。
本実施形態の印刷装置では、複数の支持ローラ53として、インクジェットヘッド54に対して段ボールシートSの搬送方向の上流側と下流側に配置される複数の第1支持ローラ53a,53bと、第1支持ローラ53a,53bより段ボールシートSの搬送方向の上流側で段ボールシートSの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に湾曲配置される複数の第2支持ローラ53c,53dとを設けている。従って、インクジェットヘッド54の前後に複数の第1支持ローラ53a,53bを配置すると共に、第1支持ローラ53a,53bより後方に複数の第2支持ローラ53c,53dを湾曲配置することから、第1支持ローラ53a,53bによりインクジェットヘッド54と段ボールシートSの印刷面との隙間を確保することができ、第2支持ローラ53c,53dによりインクジェットヘッド54と反った段ボールシートSの印刷面に対して隙間を確保することができる。
本実施形態の印刷装置では、段ボールシートSの搬送方向における最上流側の第2支持ローラ53dを、段ボールシートSの搬送面との間に予め設定された第2所定隙間h2を空けて移動フレーム52に支持し、第2所定隙間h2を段ボールシートSの厚さと予め設定された推定反り量との合計値以上の寸法に設定している。従って、第2支持ローラ53dと段ボールシートSの搬送面との間に段ボールシートSの厚さと推定反り量との合計値以上の寸法の第2所定隙間h2が確保されることで、反った段ボールシートSの先端部が第2支持ローラ53dに到達したとき、第2支持ローラ53dは、反った段ボールシートS上を適切に転動することができ、インクジェットヘッド54を適正に上下移動させることができる。
本実施形態の印刷装置では、支持ローラ53(53a,53b,53c,53d)を段ボールシートSの幅方向に所定間隔を空けて複数配置し、段ボールシートSの印刷への影響が少ない領域に対向して配置している。従って、複数の支持ローラ53(53a,53b,53c,53d)が段ボールシートSの印刷への影響が少ない領域上を転動することから、支持ローラ53(53a,53b,53c,53d)が段ボールシートSの印刷領域を損傷させることがなく、高精度な印刷を行うことができる。
本実施形態の印刷装置では、インクジェットヘッド54の下部に第3支持ローラ53eを配置している。従って、反った段ボールシートSが第3支持ローラ53eに接触することで、段ボールシートSとインクジェットヘッド54との接触を抑制し、インクジェットヘッド54の損傷を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、印刷部13として、インクジェットヘッド54を有する4個の印刷ユニット51A,51B,51C,51Dを設けたが、この構成に限定されるものではない。図11は、印刷装置の変形例を表す概略構成図である。
図11に示すように、印刷装置70は、表ライナと裏ライナの間に波形形状をなす中芯が糊付けされた段ボールシートSの印刷面(表面)に印刷を行うものであり、給紙部11と、搬送部12と、印刷部71と、乾燥部14と、排紙部15を備えている。ここで、給紙部11と搬送部12と乾燥部14は、上述した実施形態と同様である。
印刷部71は、5個の印刷ユニット81A,81B,81C,81D,81Eが水平方向に沿って配置され、段ボールシートSの表面に4個のインキ色を使用して印刷を行うことができる。各印刷ユニット81A,81B,81C,81Dは、ほぼ同様に構成され、印刷シリンダ82、インキ供給ロール(アニロックスロール)83、インキチャンバ84、受ロール85を有している。印刷シリンダ82は、その外周部に印版(図示略)が取付けられ、回転可能に設けられている。インキ供給ロール83は、印刷シリンダ82の近傍にて印版に対接するように配置され、回転可能に設けられている。インキチャンバ84は、インキを蓄えるものであり、インキ供給ロール83の近傍に設けられている。受ロール85は、印刷シリンダ82との間で段ボールシートSを挟持することで、所定の印圧を付与しながら搬送するものであり、印刷シリンダ82の下方に対向して回転可能に設けられている。
印刷ユニット81Eは、移動フレーム91と、複数の支持ローラ92と、インクジェットヘッド93とから構成されている。複数の支持ローラ92は、段ボールシートSの搬送方向に所定間隔を空けて段ボールシートSの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に配置されると共に移動フレーム91に段ボールシートSの幅方向に沿う回転軸により回転自在に支持されている。搬送部12は、吸引部としての吸引部31A,31B,31C,31D,31E,31Fと、搬送ベルト(図示略)とを有している。吸引部31A,31B,31C,31D,31Eは、各印刷ユニット81A,81B,81C,81D,81Eに対応する領域に配置されている。吸引部31Fは、乾燥部14に対応する領域に配置されている。この場合、インクジェットヘッド93は、1個のユニットが1色印刷用であっても、多色印刷用であってもよい。また、印刷ユニット81Eを印刷ユニット81Aより上流側や各印刷ユニット81A,81B,81C,81D,81Eの間に配置してもよい。
そのため、給紙部11にて、給紙テーブル21上に積み重ねられている多数の段ボールシートSは、まず、シート送り出し機構22により最下位置にある段ボールシートSが前方に送り出される。すると、この段ボールシートSは、フィードロール23により所定の一定速度で搬送部12に向けて供給される。搬送部12にて、各吸引部31A,31B,31C,31D,31E,31Fは、各吸引ブロアから吸引力が作用し、搬送ベルトは、所定の速度で移動する。このとき、各吸引部31A,31B,31C,31D,31E,31Fの吸引力が搬送ベルトの各貫通孔を通して搬送ベルトの上面に作用する。そのため、給紙部11から供給された段ボールシートSは、搬送ベルトの上面に吸引されながら搬送される。
印刷部71にて、各印刷ユニット81A,81B,81C,81Dでは、インキ供給ロール83の表面にインキチャンバ84からインキが供給されており、印刷シリンダ82及びインキ供給ロール83が回転すると、インキ供給ロール83の表面のインキが印版に転移される。そして、印刷シリンダ82と受ロール85との間に段ボールシートSが搬送されると、この段ボールシートSが印刷シリンダ82(印版)と受ロール85とにより挟持され、この段ボールシートSに印圧が付与されることでその表面に印刷が施される。また、印刷部71にて、印刷ユニット81Eは、インクジェットヘッド93が段ボールシートSが搬送された所定のタイミングでインキを吐出することで、段ボールシートSの表面に印刷を行う。そして、印刷された段ボールシートSは、搬送ベルトの上面に吸引されながら搬送され、乾燥部14に乾燥された後、排紙部15に排紙される。
このとき、印刷ユニット81Eにて、段ボールシートSの反った先端部が到達すると、段ボールシートSの先端部が湾曲配置された複数の支持ローラ92を介して移動フレーム91を押し上げる。そして、段ボールシートSの先端部が複数の支持ローラ92を通過すると、移動フレーム91を押し上げるものがなくなって自重により下降する。段ボールシートSが印刷ユニット81Eを通過するとき、段ボールシートSの反り量に応じて各支持ローラ92を介して移動フレーム91が水平状態を維持して上下移動することから、インクジェットヘッド93も鉛直方向に揺動せずに上下移動だけする。そのため、インクジェットヘッド93の振動が抑制され、下方を通過する段ボールシートSの表面に対して適切に印刷することができる。
なお、上述した実施形態では、印刷部の印刷ユニットを移動体と支持ローラとインクジェットヘッドにより構成したが、インクジェットヘッドの振動を抑制する目的で、移動体に所定重量の重りを搭載してもよい。
また、上述した実施形態では、支持ローラをシートの幅方向に所定間隔を空けて複数配置し、シートの印刷への影響が少ない領域に対向して配置したが、シートの大きさにより印刷への影響が少ない領域の位置が相違することから、支持ローラをシートの幅方向に移動調整可能としてもよい。
また、上述した実施形態では、シートとして段ボールシートSを用いて説明したが、枚葉印刷機で使用する枚葉紙などでもよく、本発明の印刷装置は、所定の大きさのシートを所定間隔で連続して搬送しながら印刷する印刷機に適用することができる。
10,70 印刷装置
11 給紙部
12 搬送部
13,71 印刷部
14 乾燥部
31A,31B,31C,31D,31E 吸引部
32 搬送ベルト
33A,33B,33C,33D,33E 吸引ブロア
51A,51B,51C,51D,81A,81B,81C,81D,81E 印刷ユニット
52,91 移動フレーム(移動体)
53,92 支持ローラ
53a,53b 第1支持ローラ
53c,53d 第2支持ローラ
53e 第3支持ローラ
54,93 インクジェットヘッド
61 支持部
62 取付部
63 案内部
64 支持台
65 ストッパ
66a,66b,66c,66d 回転軸
h1 第1所定隙間
h2 第2所定隙間
h3 第3所定隙間
S 段ボールシート(シート)

Claims (8)

  1. シートを水平方向に搬送する搬送部と、
    シートの印刷面に対して印刷を行う印刷部と、
    を備え、
    前記印刷部は、
    水平状態に維持されたままで鉛直方向に沿って移動自在に支持される移動体と、
    シートの搬送方向に所定間隔を空けてシートの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に配置されると共に前記移動体にシートの幅方向に沿う回転軸により回転自在に支持される複数の支持ローラと、
    前記移動体に固定されてシートの印刷面に印刷を行うインクジェットヘッドと、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記複数の支持ローラは、シートの搬送面との間に予め設定された第1所定隙間を空けて前記移動体に支持され、前記第1所定隙間は、シートの厚さと同寸法に設定されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記移動体は、鉛直方向の下方への移動を阻止するストッパにより前記第1所定隙間が維持されるとことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記移動体は、シートの幅方向の外側で鉛直方向に沿って移動自在に支持されると共に、前記ストッパにより下方への移動が阻止されることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記複数の支持ローラは、前記インクジェットヘッドに対してシートの搬送方向の上流側と下流側に配置される複数の第1支持ローラと、前記第1支持ローラよりシートの搬送方向の上流側でシートの搬送方向の上流側が鉛直方向における上方側に湾曲配置される複数の第2支持ローラとを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記複数の第2支持ローラのうちのシートの搬送方向における最上流側の前記第2支持ローラは、シートの搬送面との間に予め設定された第2所定隙間を空けて前記移動体に支持され、前記第2所定隙間は、シートの厚さと予め設定された推定反り量との合計値以上の寸法に設定されることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記支持ローラは、シートの幅方向に所定間隔を空けて複数配置され、シートの印刷への影響の少ない領域に対向して配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記インクジェットヘッドの下部に第3支持ローラが配置されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
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