JP6953886B2 - 半導体装置、電源装置、増幅器及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、電源装置、増幅器及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体装置、電源装置、増幅器及び半導体装置の製造方法に関するものである。
窒化物半導体であるGaN、AlN、InN等または、これらの混晶である材料は、広いバンドギャップを有しており、高出力電子デバイスまたは短波長発光デバイス等として用いられている。このうち、高出力デバイスとしては、電界効果型トランジスタ(FET:Field-Effect Transistor)、特に、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)に関する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。このような窒化物半導体を用いたHEMTは、高出力・高効率増幅器、大電力スイッチングデバイス等に用いられる。
窒化物半導体を用いた電界効果型トランジスタとしては、電子走行層にGaNを用い電子供給層にAlGaNを用いたHEMTがあり、GaNにおけるピエゾ分極や自発分極の作用により電子走行層において2DEG(Two-Dimensional Electron Gas)が生成される。このように、電子走行層にGaNを用いたHEMTは、GaN−HEMTと呼ばれる場合がある。
特開2002−359256号公報 特開2014−232788号公報 特開2015−41651号公報
上記のようなGaN−HEMTでは、電子供給層等の上に形成されたソース電極及びドレイン電極をオーミックコンタクトさせてコンタクト抵抗を低くするため、ソース電極及びドレイン電極を成膜した後、熱処理(アニール)が行われる。このように熱処理を行うことにより、ソース電極及びドレイン電極におけるコンタクト抵抗を低くすることができ、ドレイン電流を増やすことができる。
一般的に、ソース電極及びドレイン電極は、Al(アルミニウム)を含んでいるが、Alは融点も低く、オーミックコンタクトさせるための熱処理を行った際に、ソース電極及びドレイン電極に含まれているAlが拡散する場合がある。このように、ソース電極及びドレイン電極に含まれているAlが拡散すると、ゲート−ソース間(Lgs)、及び、ゲート−ドレイン間(Lgd)における距離が実効的に短くなり、耐圧の低下や信頼性の低下を招いてしまう。このことは、特に、ゲート−ソース間(Lgs)や、ゲート−ドレイン間(Lgd)の距離が比較的短いミリ波帯のGaN−HEMTにおいては、より顕著となる。
このため、窒化物半導体を用いた半導体装置において、ソース電極及びドレイン電極をオーミックコンタクトさせるための熱処理を行っても、Alの拡散が少なく、耐圧が高く、信頼性の高い半導体装置が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に、化合物半導体により形成された第1の半導体層と、前記第1の半導体層の上に、化合物半導体により形成された第2の半導体層と、Alを含有し、前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及び前記ドレイン電極のそれぞれの側面及び上面の一部を覆うTa膜と、前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、を有し、前記Ta膜は、α−Taにより形成されている、または、前記Ta膜は、α−Taがβ−Taよりも多く含まれていることを特徴とする。
開示の半導体装置によれば、電極をオーミックコンタクトさせるための熱処理を行っても、耐圧が高く、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
半導体装置の構造図 第1の実施の形態における半導体装置の構造図 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(4) 第2の実施の形態における半導体装置の構造図 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(4) 第3の実施の形態における半導体装置の構造図 第4の実施の形態におけるディスクリートパッケージされた半導体デバイスの説明図 第4の実施の形態における電源装置の回路図 第4の実施の形態における高周波増幅器の構造図
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
上記のような熱処理を行った際のソース電極及びドレイン電極からのAlの拡散を抑制する方法としては、図1に示すように、Alが含まれているソース電極932及びドレイン電極933を覆うように、Ti等の材料により電極保護膜940を形成する方法がある。具体的には、図1に示される半導体装置は、基板910の上に、窒化物半導体のエピタキシャル成長により、バッファ層911、電子走行層921、電子供給層922、キャップ層923が積層して形成されている。電子供給層922の上には、ソース電極932及びドレイン電極933が形成されている。キャップ層923の上には、ゲート電極931が形成されており、ゲート電極931とソース電極932との間、ゲート電極931とドレイン電極933との間のキャップ層923の上には絶縁膜951が形成されている。
ソース電極932の側面及び上面の一部、ドレイン電極933の側面及び上面の一部には、電極保護膜940が形成されている。電極保護膜940は、Ti(チタン)等の金属材料により形成されている。また、ゲート電極931、電極保護膜940、絶縁膜951の上には、層間絶縁膜952が形成されている。層間絶縁膜952には、ソース電極932及びドレイン電極933の上に開口部が形成されており、開口部を金属材料で埋め込むことにより、ソース電極932に接続されるソース配線962、ドレイン電極933に接続されるドレイン配線963が形成されている。
基板910は、SiC等の半導体材料により形成されている。バッファ層911は、AlNやGaN等により形成されており、電子走行層921はi−GaNにより形成されており、電子供給層922はn−AlGaNにより形成されており、キャップ層923は、n−GaNにより形成されている。これにより、電子走行層921において、電子走行層921と電子供給層922との界面近傍には、2DEG921aが生成される。
図1に示す構造の半導体装置を製造する際には、電子供給層922の上に、Alを含むソース電極932及びドレイン電極933を形成し、ソース電極932及びドレイン電極933を覆うように、電極保護膜940をTi等の金属材料により形成する。この後、ソース電極932及びドレイン電極933をオーミックコンタクトさせるための熱処理を行うが、電極保護膜940は、熱処理の際に、ソース電極932及びドレイン電極933に含まれるAlが、拡散することを防ぐために形成されている。
しかしながら、この熱処理の温度は約800℃であり、この熱処理により電極保護膜940の表面が酸化される。Ti等が酸化すると体積が膨張し、膜の密度が低下し、Alの拡散をバリアする機能が低下するため、熱処理の際に、ソース電極932及びドレイン電極933に含まれているAlが拡散してしまう。尚、Alの融点は660℃であり、この熱処理の温度よりも低い。
(半導体装置)
次に、第1の実施の形態における半導体装置について説明する。本実施の形態における半導体装置は、図2に示されるように、基板10の上に、窒化物半導体のエピタキシャル成長により、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23が積層して形成されている。電子供給層22の上には、ソース電極32及びドレイン電極33が形成されている。ソース電極32とドレイン電極33との間のキャップ層23の上には、ゲート電極31が形成されている。尚、本実施の形態においては、電子走行層21を第1の半導体層と記載し、電子供給層22を第2の半導体層と記載する場合がある。
ソース電極32の側面及び上面の一部、ドレイン電極33の側面及び上面の一部には、ソース電極32及びドレイン電極33を覆うようにα−Ta膜41が形成されており、α−Ta膜41の上には、α−Ta膜41を覆うように金属窒化物膜42が形成されている。即ち、ソース電極32の側面及び上面の一部、ドレイン電極33の側面及び上面の一部には、α−Ta膜41及び金属窒化物膜42が順に積層して形成されている。金属窒化物膜42は、Ta(タンタル)、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)、W(タングステン)等の金属の窒化物、即ち、TaN、TiN、AlN、WN等により形成されている。
また、金属窒化物膜42及びキャップ層23の上には、SiN等により絶縁膜51が形成されており、ゲート電極31及び絶縁膜51の上には、層間絶縁膜52が形成されている。また、層間絶縁膜52、絶縁膜51、金属窒化物膜42、α−Ta膜41に開口部を形成し、この開口部を金属材料で埋め込むことにより、ソース電極32に接続されるソース配線62、ドレイン電極33に接続されるドレイン配線63が形成されている。
基板10は、SiC等の半導体材料により形成されている。バッファ層11は、AlNやGaN等により形成されており、電子走行層21はi−GaNにより形成されており、電子供給層22はn−AlGaNにより形成されており、キャップ層23は、n−GaNにより形成されている。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。尚、ソース電極32及びドレイン電極33は、Ti層の上にAl層が形成された金属積層膜により形成されている。
ところで、Taの結晶には、α相とβ相が存在している。α相タンタル(α−Ta)は、結晶構造が体心立方(body-centered cubic)構造のタンタルであって、抵抗率が12〜20μΩ・cmである。一方、β相タンタル(β−Ta)は、正方晶(tetragonal system)系のタンタルであって、抵抗率は約200μΩ・cmであり、α−Taに比べて1桁高い。また、α−Taは、β−Taよりも緻密であり、バリアとしての機能が高いとされている。
α−Ta膜とβ−Ta膜は、成膜方法等により作り分けることができる。一般的には、Ta膜は、基板温度が常温でスパッタリングにより成膜した場合には、β−Taとなり、比較的高い基板温度でスパッタリングにより成膜した場合には、α−Taとなる。具体的には、基板温度が200℃以上、300℃以下の温度でスパッタリングにより成膜した場合には、α−Ta、または、β−Taよりもα−Taが多く含まれる膜になることが知見として得られている。また、真空蒸着によりTa膜を成膜した場合には、α−Taとβ−Taとが混在した膜となる。
本実施の形態における半導体装置においては、ソース電極32及びドレイン電極33を覆うように、α−Ta膜41が形成されており、更に、α−Ta膜41の上には、α−Ta膜41を覆うように金属窒化物膜42が形成されている。このため、ソース電極32及びドレイン電極33をオーミックコンタクトさせるための熱処理を行っても、α−Ta膜41は緻密でバリアとしても機能が高いため、ソース電極32及びドレイン電極33に含まれるAlが拡散することを防ぐことができる。
また、α−Taであっても酸化した場合には、体積が膨張し膜の密度が低下し、バリアとしての機能が低下する場合がある。このため、本実施の形態においては、α−Ta膜41の上に、TaN、TiN、AlN、WN等による金属窒化物膜42が形成されている。これらの金属窒化物は、酸素に対するバリアとしての機能が高いため、ソース電極32及びドレイン電極33をオーミックコンタクトさせるための熱処理を行っても、α−Ta膜41が酸化されることを防ぐことができる。
従って、ソース電極32及びドレイン電極33は、α−Ta膜41及び金属窒化物膜42により覆われているため、オーミックコンタクトさせるための熱処理を行っても、ソース電極32及びドレイン電極33からAlが拡散することを防ぐことができる。尚、α−Ta膜41は、α−Taがβ−Taよりも多く含まれている膜であってもよい。この場合においても、上記のような効果を得ることができるからである。しかしながら、α−Ta膜41は、緻密性の観点等よりα−Taのみにより形成されている膜の方がより好ましい。
(半導体装置の製造方法)
次に、第1の実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。
最初に、図3(a)に示すように、基板10の上に、窒化物半導体層をエピタキシャル成長させることにより、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23を形成する。これにより、電子走行層21において、電子走行層21と電子供給層22との界面近傍には、2DEG21aが生成される。窒化物半導体層は、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)によるエピタキシャル成長により形成する。尚、これらの窒化物半導体層は、MOVPEに代えて、MBE(Molecular Beam Epitaxy)により形成してもよい。
基板10は、例えば、サファイア基板、Si基板、SiC基板、GaN基板を用いることができる。本実施の形態では、基板10にはSiC基板が用いられている。バッファ層11はAlGaN等より形成されており、電子走行層21はi−GaNにより形成されており、電子供給層22はn−AlGaNにより形成されており、キャップ層23はn−GaNにより形成されている。
これら窒化物半導体層をMOVPEにより成膜する際には、Alの原料ガスにはTMA(トリメチルアルミニウム)が用いられ、Gaの原料ガスにはTMG(トリメチルガリウム)が用いられる。また、Nの原料ガスにはNH(アンモニア)が用いられる。また、n型の不純物元素となるSiをドープする際には、SiH(モノシラン)が用いられる。尚、これらの原料ガスは、水素(H)をキャリアガスとしてMOVPE装置の反応炉に供給される。
この後、図示はしないが、素子を分離するための素子分離領域を形成する。具体的には、キャップ層23の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、素子分離領域が形成される領域に開口を有するレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの形成されていない領域の窒化物半導体層にアルゴン(Ar)イオンを注入することにより素子分離領域を形成する。素子分離領域は、レジストパターンの形成されていない領域の窒化物半導体層の一部をRIE(Reactive Ion Etching)等によるドライエッチングにより除去することにより形成してもよい。素子分離領域を形成した後、レジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
次に、図3(b)に示すように、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する。具体的には、キャップ層23の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域に開口を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの形成されていない領域のキャップ層23をエッチングガスとして塩素系ガスを用いたドライエッチングにより除去し、電子供給層22を露出させる。この際、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域における電子供給層22の一部は、ドライエッチングにより除去されていてもよい
この後、レジストパターンを有機溶剤等により除去し、露出した電子供給層22の上に、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する。具体的には、キャップ層23の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、Ti/Alにより形成される金属積層膜(Ti層、Al層の順に形成された金属積層膜)を真空蒸着により成膜した後、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属積層膜をレジストパターンとともに、リフトオフにより除去する。これにより、電子供給層22の上に残存する金属積層膜により、ソース電極32及びドレイン電極33が形成される。
次に、図4(a)に示されるように、ソース電極32及びドレイン電極33の側面及び上面を覆うα−Ta膜41及び金属窒化物膜42を積層して形成する。具体的には、250℃の基板温度で、スパッタリングによりTa膜を成膜することにより、α−Ta膜41を形成する。このように、250℃の基板温度でスパッタリングによりTa膜を成膜することにより、α−Ta膜41を成膜することができる。この際成膜されるα−Ta膜41の膜厚は、約5nmである。この後、α−Ta膜41の表面を窒化することにより、金属窒化物膜42を形成する。具体的には、α−Ta膜41の表面をアンモニアまたは窒素を用いて生成させた窒素プラズマにより窒化することで、金属窒化物膜42を形成する。金属窒化物膜42は、この方法以外にも、α−Ta膜41の上に、TaN膜やTiN膜等をスパッタリングにより成膜することにより形成してもよい。尚、スパッタリングにより成膜されるα−Ta膜41の膜厚は、5nm以上、10nm以下であることが好ましい。α−Ta膜41がバリアとして機能させるためには、数原子層の厚さが必要であり、あまり厚すぎると、後述するエッチングの際に、時間等を要しスループットの低下を招くからである。
この後、ソース電極32とドレイン電極33との間におけるα−Ta膜41及び金属窒化物膜42を除去する。具体的には、金属窒化物膜42の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光及び現像を行うことにより、ソース電極32及びドレイン電極33が形成されている領域に、不図示のレジストパターンを形成する。このレジストパターンは、ソース電極32とドレイン電極33との間に開口部を有している。この後、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、レジストパターンが形成されていない領域のα−Ta膜41及び金属窒化物膜42を除去し、キャップ層23を露出させる。この後、レジストパターンを有機溶剤等により除去し、窒素雰囲気中で400℃以上、1000℃以下の温度、例えば、約800℃の温度で熱処理することにより、ソース電極32及びドレイン電極33をオーミックコンタクトさせる。
次に、図4(b)に示すように、キャップ層23及び金属窒化物膜42の上に、絶縁膜51を形成する。絶縁膜51は、キャップ層23及び金属窒化物膜42の上に、プラズマCVD(chemical vapor deposition)により、厚さが、10〜100nm、例えば、40nmの窒化シリコン(SiN)膜を成膜することにより形成する。絶縁膜51は、窒化シリコン以外には、酸化シリコン(SiO)、酸窒化シリコン(SiON)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(AlO)等により形成してもよく、これらのうちの2つの材料の積層膜により形成してもよい。窒化シリコンや窒化アルミニウム等の窒化物により絶縁膜51を形成した場合には、キャップ層23や金属窒化物膜42が同じ窒化物であり、付着力が強いため好ましい。
次に、図5(a)に示すように、キャップ層23の上にゲート電極31を形成する。具体的には、絶縁膜51の上にフォトレジストを塗布し、露光装置により露光、現像を行うことにより、ゲート電極31が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、レジストパターンの開口部における絶縁膜51を除去し、キャップ層23の表面を露出させる。この後、有機溶剤等により、レジストパターンを除去し、再び、絶縁膜51及びキャップ層23の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ゲート電極31が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、Ni/Auにより形成される金属積層膜(Ni層、Au層の順に形成された金属積層膜)を真空蒸着により成膜し、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属積層膜をレジストパターンとともに、リフトオフにより除去する。これにより、キャップ層23の上に残存する金属積層膜により、ゲート電極31が形成される。
次に、図5(b)に示すように、絶縁膜51及びゲート電極31の上に、層間絶縁膜52を形成し、更に、ソース電極32及びドレイン電極33の上に開口部52a及び52bを形成する。具体的には、絶縁膜51及びゲート電極31の上に、メチルシルセスキオキサンをスピンコートにより塗布することにより層間絶縁膜52を形成する。この後、層間絶縁膜52の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置により露光、現像を行うことにより、ソース配線62及びドレイン配線63が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、レジストパターンの開口部における層間絶縁膜52、絶縁膜51、金属窒化物膜42、α−Ta膜41をドライエッチングにより除去し、ソース電極32及びドレイン電極33の表面を露出させることにより、開口部52a及び52bを形成する。尚、図示はしないが、ゲート電極31が形成されている領域についても、同じ工程で、ゲート電極31の表面が露出する開口部を形成する。
次に、図6に示すように、開口部52a及び52bに、ソース電極32に接続されるソース配線62、ドレイン電極33に接続されるドレイン配線63を形成する。具体的には、層間絶縁膜52の表面、開口部52a及び52bの表面に、スパッタリングにより、バリアメタル及びシードメタルとなるTi/Pt/Au等の金属積層膜を成膜する。この後、この金属積層膜の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ソース配線62及びドレイン配線63が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、メッキによりAu等の膜を形成する。具体的には、金属積層膜が露出している領域に、メッキによりAu等の膜を形成することにより、ソース電極32に接続されるソース配線62、ドレイン電極33に接続されるドレイン配線63が形成される。この後、有機溶剤等により、レジストパターンを除去し、更に、Ti/Pt/Au等の金属積層膜をドライエッチング等により除去する。尚、図示はしないが、ゲート電極31に接続されるゲート配線についても、同じ工程で形成する。
以上により、本実施の形態における半導体装置を製造することができる。本実施の形態は、ソース電極32及びドレイン電極33を覆うα−Ta膜41、金属窒化物膜42が形成されているため、オーミックコンタクトのための熱処理を行っても、ソース電極32及びドレイン電極33に含まれるAlが拡散することを防ぐことができる。
上記の説明では、電子供給層22がAlGaNの場合について説明したが、電子供給層22はInAlNまたはInAlGaNにより形成してもよい。また、本実施の形態は、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23が、窒化物半導体以外の化合物半導体、例えば、GaAs等の場合についても適用可能である。しかしながら、窒化物半導体は、高耐圧等の用途に対応可能であるため、本実施の形態は、窒化物半導体に用いることが、より好ましい。
〔第2の実施の形態〕
(半導体装置)
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態における半導体装置は、金属窒化物膜42をAlN等の絶縁性の高い材料により形成し、図7に示されるように、ソース電極32とドレイン電極33との間には、金属窒化物膜42は形成されているが、α−Ta膜41は形成されていないものである。本実施の形態は、ソース電極32及びドレイン電極33をオーミックコンタクトさせるための熱処理において、金属窒化物膜42によりキャップ層23の表面が酸化等されることを防ぐことができる。尚、金属窒化物膜42は絶縁性の高い材料により形成されているため、ソース電極32とドレイン電極33との間のキャップ層23の上に金属窒化物膜42が形成されていても、問題とはならない。
(半導体装置の製造方法)
次に、第2の実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。
最初に、図8(a)に示すように、基板10の上に、窒化物半導体層をエピタキシャル成長させることにより、バッファ層11、電子走行層21、電子供給層22、キャップ層23を形成する。
次に、図8(b)に示すように、ソース電極32及びドレイン電極33を形成する。
次に、図9(a)に示されるように、ソース電極32及びドレイン電極33の側面及び上面を覆うα−Ta膜41を形成し、更に、α−Ta膜41及びキャップ層23を覆う金属窒化物膜42を積層して形成する。具体的には、基板温度が250℃で、スパッタリングによりTa膜を成膜することにより、α−Ta膜41を形成する。この際成膜されるα−Ta膜41の膜厚は、約5nmである。
この後、ソース電極32とドレイン電極33との間におけるα−Ta膜41を除去する。具体的には、金属窒化物膜42の上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光及び現像を行うことにより、ソース電極32及びドレイン電極33が形成されている領域に、不図示のレジストパターンを形成する。このレジストパターンは、ソース電極32とドレイン電極33との間に開口部を有している。この後、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、レジストパターンの開口部におけるα−Ta膜41を除去し、キャップ層23を露出させる。この後、レジストパターンは、有機溶剤等により除去する。
この後、スパッタリング等によりAlN膜等を成膜することにより、α−Ta膜41及びキャップ層23の上に金属窒化物膜42を形成する。この後、窒素雰囲気中で400℃以上、1000℃以下の温度、例えば、約800℃の温度で熱処理することにより、ソース電極32及びドレイン電極33をオーミックコンタクトさせる。
次に、図9(b)に示すように、金属窒化物膜42の上に、絶縁膜51を形成する。絶縁膜51は、金属窒化物膜42の上に、プラズマCVDにより、厚さが、10〜100nm、例えば、40nmの窒化シリコン膜を成膜することにより形成する。
次に、図10(a)に示すように、キャップ層23の上にゲート電極31を形成する。具体的には、絶縁膜51の上にフォトレジストを塗布し、露光装置により露光、現像を行うことにより、ゲート電極31が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、レジストパターンの開口部における絶縁膜51及び金属窒化物膜42を除去し、キャップ層23の表面を露出させる。この後、有機溶剤等により、レジストパターンを除去し、再び、絶縁膜51及びキャップ層23の上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、ゲート電極31が形成される領域に開口部を有する不図示のレジストパターンを形成する。この後、Ni/Auにより形成される金属積層膜を真空蒸着により成膜し、有機溶剤に浸漬させることにより、レジストパターンの上の金属積層膜をレジストパターンとともに、リフトオフにより除去する。これにより、キャップ層23の上に残存する金属積層膜により、ゲート電極31が形成される。
次に、図10(b)に示すように、絶縁膜51及びゲート電極31の上に、層間絶縁膜52を形成し、更に、ソース電極32及びドレイン電極33の上に開口部52a及び52bを形成する。尚、図示はしないが、ゲート電極31についても同様に、ゲート電極31の表面が露出する開口部を形成する。
次に、図11に示すように、開口部52a及び52bに、ソース電極32に接続されるソース配線62、ドレイン電極33に接続されるドレイン配線63を形成する。尚、図示はしないが、ゲート電極31に接続されるゲート配線についても、同様に形成する。
以上の工程により、本実施の形態における半導体装置を製造することができる。本実施の形態は、キャップ層23が金属窒化物膜42により覆われているため、ソース電極32及びドレイン電極33におけるオーミックコンタクトのための熱処理を行っても、キャップ層23の表面が酸化等することはない。よって、半導体装置における信頼性や歩留まりを向上させることができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態における半導体装置は、図12に示されるように、金属窒化物膜42が形成されていない構造のものである。例えば、ソース電極32及びドレイン電極33をオーミックコンタクトさせるための熱処理を行っても、α−Ta膜41が酸化等されなければ、金属窒化物膜42を形成する必要はない。具体的には、酸素等が含まれない高真空中において熱処理を行う場合等が想定される。
本実施の形態における半導体装置の製造方法は、金属窒化物膜42を形成しないことを除き、第1の実施の形態と同様である。また、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、半導体デバイス、電源装置及び高周波増幅器である。
本実施の形態における半導体デバイスは、第1から第3の実施の形態における半導体装置をディスクリートパッケージしたものであり、このようにディスクリートパッケージされた半導体デバイスについて、図13に基づき説明する。尚、図13は、ディスクリートパッケージされた半導体装置の内部を模式的に示すものであり、電極の配置等については、第1から第3の実施の形態に示されているものとは異なっている。
最初に、第1から第3の実施の形態において製造された半導体装置をダイシング等により切断することにより、GaN系の半導体材料のHEMT等の半導体チップ410を形成する。この半導体チップ410をリードフレーム420上に、ハンダ等のダイアタッチ剤430により固定する。尚、この半導体チップ410は、第1から第3の実施の形態のいずれかの半導体装置に相当するものである。
次に、ゲート電極411をゲートリード421にボンディングワイヤ431により接続し、ソース電極412をソースリード422にボンディングワイヤ432により接続し、ドレイン電極413をドレインリード423にボンディングワイヤ433により接続する。尚、ボンディングワイヤ431、432、433はAl等の金属材料により形成されている。また、本実施の形態においては、ゲート電極411はゲート電極パッドであり、第1から第3の実施の形態における半導体装置のゲート電極31と接続されている。また、ソース電極412はソース電極パッドであり、第1から第3の実施の形態における半導体装置のソース電極32と接続されている。また、ドレイン電極413はドレイン電極パッドであり、第1から第3の実施の形態における半導体装置のドレイン電極33と接続されている。
次に、トランスファーモールド法によりモールド樹脂440による樹脂封止を行なう。このようにして、GaN系の半導体材料を用いたHEMT等のディスクリートパッケージされている半導体デバイスを作製することができる。
次に、本実施の形態における電源装置及び高周波増幅器について説明する。本実施の形態における電源装置及び高周波増幅器は、第1から第3の実施の形態におけるいずれかの半導体装置を用いた電源装置及び高周波増幅器である。
最初に、図14に基づき、本実施の形態における電源装置について説明する。本実施の形態における電源装置460は、高圧の一次側回路461、低圧の二次側回路462及び一次側回路461と二次側回路462との間に配設されるトランス463を備えている。一次側回路461は、交流電源464、いわゆるブリッジ整流回路465、複数のスイッチング素子(図14に示す例では4つ)466及び一つのスイッチング素子467等を備えている。二次側回路462は、複数のスイッチング素子(図14に示す例では3つ)468を備えている。図14に示す例では、第1から第3の実施の形態における半導体装置を一次側回路461のスイッチング素子466及び467として用いている。尚、一次側回路461のスイッチング素子466及び467は、ノーマリーオフの半導体装置であることが好ましい。また、二次側回路462において用いられているスイッチング素子468はシリコンにより形成される通常のMISFET(metal insulator semiconductor field effect transistor)を用いている。
次に、図15に基づき、本実施の形態における高周波増幅器について説明する。本実施の形態における高周波増幅器470は、例えば、携帯電話の基地局用パワーアンプに適用してもよい。この高周波増幅器470は、ディジタル・プレディストーション回路471、ミキサー472、パワーアンプ473及び方向性結合器474を備えている。ディジタル・プレディストーション回路471は、入力信号の非線形歪みを補償する。ミキサー472は、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号とをミキシングする。パワーアンプ473は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅する。図15に示す例では、パワーアンプ473は、第1から第3の実施の形態における半導体装置を有している。方向性結合器474は、入力信号や出力信号のモニタリング等を行なう。図15に示す回路では、例えば、スイッチの切り替えにより、ミキサー472により出力信号を交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路471に送出することが可能である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に、化合物半導体により形成された第1の半導体層と、
前記第1の半導体層の上に、化合物半導体により形成された第2の半導体層と、
前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記ソース電極及び前記ドレイン電極を覆うTa膜と、
前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、
を有し、
前記Ta膜は、α−Taにより形成されている、または、前記Ta膜は、α−Taがβ−Taよりも多く含まれていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記Ta膜の上には、金属窒化物により金属窒化物膜が形成されていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記金属窒化物膜は、タンタル、チタン、アルミニウム、タングステンのいずれかを含むものの窒化物であることを特徴とする付記2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記化合物半導体は、窒化物半導体であることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の半導体装置。
(付記5)
前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
前記第2の半導体層は、AlGaN、InAlN、InAlGaNのいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6)
前記第2の半導体層の上には、GaNを含む材料によりキャップ層が形成されており、
前記ゲート電極は、前記キャップ層の上に形成されていることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の半導体装置。
(付記7)
前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、アルミニウムを含むものにより形成されていることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記8)
付記1から7のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記9)
付記1から7のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
(付記10)
基板の上に、化合物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層の上に、化合物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
前記第2の半導体層の上に、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極及びドレイン電極を覆う前記Ta膜を形成する工程と、
前記Ta膜を形成した後、熱処理を行う工程と、
前記熱処理の後、前記第2の半導体層の上にゲート電極を形成する工程と、
を有し、
前記Ta膜は、α−Taにより形成されている、または、α−Taがβ−Taよりも多く含まれていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記11)
前記Ta膜を形成した後、前記Ta膜の上に金属窒化物膜を形成する工程を有し、
前記熱処理は、前記金属窒化物膜を形成した後に行うものであることを特徴とする付記10に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記金属窒化物膜は、タンタル、チタン、アルミニウム、タングステンのいずれかを含むものの窒化物であることを特徴とする付記11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)
前記金属窒化物膜は、前記Ta膜の表面を窒化することにより形成したものであることを特徴とする付記11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記Ta膜の窒化は、窒素プラズマを用いて行うものであることを特徴とする付記13に記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)
前記Ta膜は、スパッタリングにより成膜された膜であることを特徴とする付記10から14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)
前記Ta膜をスパッタリングにより成膜する際の基板温度は、200℃以上、300℃以下であることを特徴とする付記15に記載の半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記Ta膜の厚さは、5nm以上、10nm以下であることを特徴とする付記10から16のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記熱処理は、前記ソース電極及びドレイン電極をオーミックコンタクトさせるためのものであることを特徴とする付記10から17のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記19)
前記熱処理の温度は、400℃以上、1000℃以下であることを特徴とする付記10から18のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記20)
前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、アルミニウムを含むものにより形成されていることを特徴とする付記10から19のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記21)
前記熱処理の温度は、アルミニウムの融点以上であることを特徴とする付記20に記載の半導体装置の製造方法。
(付記22)
前記化合物半導体は、窒化物半導体であることを特徴とする付記10から21のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記23)
前記第1の半導体層は、GaNを含む材料により形成されており、
前記第2の半導体層は、AlGaN、InAlN、InAlGaNのいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする付記10から22のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
10 基板
11 バッファ層
21 電子走行層(第1の半導体層)
21a 2DEG
22 電子供給層(第2の半導体層)
23 キャップ層
31 ゲート電極
32 ソース電極
33 ドレイン電極
41 α−Ta膜
42 金属窒化物膜
51 絶縁膜
52 層間絶縁膜
62 ソース配線
63 ドレイン配線



Claims (11)

  1. 基板の上に、化合物半導体により形成された第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の上に、化合物半導体により形成された第2の半導体層と、
    Alを含有し、前記第2の半導体層の上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極のそれぞれの側面及び上面の一部を覆うTa膜と、
    前記第2の半導体層の上に形成されたゲート電極と、
    を有し、
    前記Ta膜は、α−Taにより形成されている、または、前記Ta膜は、α−Taがβ−Taよりも多く含まれていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記Ta膜の上には、金属窒化物により金属窒化物膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記金属窒化物膜は、タンタル、チタン、アルミニウム、タングステンのいずれかを含むものの窒化物であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
  6. 基板の上に、化合物半導体により第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層の上に、化合物半導体により第2の半導体層を形成する工程と、
    前記第2の半導体層の上に、Alを含有するソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記ソース電極及びドレイン電極のそれぞれの側面及び上面の一部を覆うTa膜を形成する工程と、
    前記Ta膜を形成した後、熱処理を行う工程と、
    前記熱処理の後、前記第2の半導体層の上にゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記Ta膜は、α−Taにより形成されている、または、α−Taがβ−Taよりも多く含まれていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記Ta膜を形成した後、前記Ta膜の上に金属窒化物膜を形成する工程を有し、
    前記熱処理は、前記金属窒化物膜を形成した後に行うものであることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記金属窒化物膜は、前記Ta膜の表面を窒化することにより形成したものであることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記Ta膜の窒化は、窒素プラズマを用いて行うものであることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記Ta膜は、スパッタリングにより成膜された膜であることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記Ta膜をスパッタリングにより成膜する際の基板温度は、200℃以上、300℃以下であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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