JP6952107B2 - 親機械支援システム、親機械およびサーバ - Google Patents

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Description

本発明は、親機械支援システムに関する。
親機械の一例として産業用ロボットがある。産業用ロボットには、そのアームの関節部等に減速機が組み込まれている。例えば特許文献1には、偏心揺動型の減速機が関節部に組み込まれた産業用ロボットが提案されている。
特開2006−263878号公報
産業用ロボットには高い軌跡精度や位置決め精度が要求される。減速機の個体差は軌跡精度や位置決め精度に大きな影響を与える。そのため、産業用ロボットの運転を開始する前に、減速機の個体差を吸収するための調整作業が必要になる。この調整作業は、作業者の負担となる。
このような課題は産業用ロボットに限らず、例えば工作機械など、減速機が組み込まれた任意の親機械でも起こりうる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、減速機の個体差を吸収するための親機械の調整作業の負荷を軽減できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の親機械支援システムは、減速機が組み込まれる親機械と、各減速機の減速機IDに対応付けて当該減速機の性能データを記憶するサーバと、を備える。サーバは、減速機IDを含む性能データ送信要求に応じて、当該減速機IDに対応する性能データを送信し、親機械は、当該親機械に組み込まれた減速機の性能データの入力を受け付け、入力された性能データに基づいて当該親機械の動作を制御する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、減速機の個体差を吸収するための親機械の調整作業の負荷を軽減できる。
第1の実施の形態に係る産業用機械支援システムの構成を示す模式図である。 図1の産業用機械の手首部分の断面図である。 ヒステリシスカーブの一例を示す図である。 性能データの一例を示す図である。 性能データの一例を示す図である。 図1のサーバの機能および構成を示すブロック図である。 図1の情報処理端末の機能および構成を示すブロック図である。 図1の産業用機械の制御装置の機能および構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る産業用機械支援システムの構成を示す模式図である。 図9のサーバの機能および構成を示すブロック図である。 減速機の潤滑剤中の鉄粉濃度と各性能データの値の変化率との関係を示す図である。 第3の実施の形態に係る産業用機械支援システムのサーバの機能および構成を示すブロック図である。 変形例に係る産業用機械支援システムの構成を示す模式図である。 図13の産業用機械の制御装置の機能および構成を示すブロック図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る産業用機械支援システム2の構成を示す模式図である。産業用機械支援システム2は、減速機メーカーが管理する測定装置100およびサーバ200と、顧客企業A、顧客企業B、・・・がそれぞれ保持する産業用機械300および情報処理端末400と、を備える。
減速機メーカーは、減速機を製造する企業である。減速機メーカーは、製造した各減速機の性能データを測定装置100により測定する。測定装置100は、測定した各減速機の性能データを、減速機を一意に識別するための情報である減速機IDとともにサーバ200に送信する。測定装置100は、本実施の形態では、性能データとして角度伝達誤差、ばね定数、ロストモーション、ヒステリシスロス(バックラッシ)を測定する。
サーバ200は、測定装置100から送信された各減速機の性能データを保持する。減速機メーカーは、サーバ200に保持される各減速機の性能データに基づいて各減速機の出荷可否を判定し、出荷可能と判定された減速機を出荷する。また、本実施の形態では、減速機メーカーは、サーバ200に保持される各減速機の性能データを顧客企業からの要求に応じて提供する。
各顧客企業は、減速機メーカーが製造した減速機の使用者である。各顧客企業としては、減速機メーカーが製造した減速機を購入等により入手し、入手した減速機を産業用機械300に組み込んで産業用機械300を製造する産業用機械メーカーや、産業用機械メーカーから産業用機械300を購入して使用する企業がある。産業用機械300は、産業用ロボットや工作機械などである。図1では、各顧客企業に産業用機械300が1つのみ示されているが、通常、各顧客企業は複数の産業用機械300を保持していることが多い。以下、顧客企業Aが保持する産業用機械300を産業用機械300の代表として説明する。
産業用機械300は、モータ310で総称されるモータ310a、310b、310c、・・・と、減速機10で総称される減速機10a、10b、10c、・・・と、制御装置330と、を備える。例えば、産業用機械300が、複数の関節を有する産業用ロボットであれば、複数の関節の各々に対応して、一対のモータ310および減速機10が配置される。
減速機10は、減速機メーカーにより製造された減速機である。減速機10a、10b、10c・・・はそれぞれ、モータ310a、310b、310c、・・・の回転を減速して出力する。
減速機10には、減速機IDを示す識別情報20が付されている。識別情報20は、減速機IDを一次元コードや二次元コードにエンコードして表現した情報である。本実施の形態では、識別情報20は減速機10に直接印刷されている。識別情報20は、例えば測定装置100において付されてもよい。
制御装置330は、産業用機械300の動作を制御する。制御装置330は特に、後述するように情報処理端末400から送信される減速機10の性能データに基づいて、モータ310の回転を制御する。
情報処理端末400は、カメラ機能付きの情報処理端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末である。情報処理端末400は、カメラにより識別情報20を撮像し、撮像された識別情報20から減速機IDを取得する。情報処理端末400は、このようにして読み取った減速機IDを含んだ性能データ送信要求をサーバ200に送信する。情報処理端末400は、性能データ送信要求に応じてサーバ200から送信された性能データを受信し、性能データを産業用機械300に送信する。
図2は、産業用機械300の一例である産業用ロボットの手首部分302の断面図である。手首部分302は、ロボットに備わる複数の軸のうちの4軸目以降の部分である。より具体的には、手首部分302は、旋回、前後、上下の基本3軸で構成されるロボットの腕部以降の部分である。
手首部分302は、3つの関節360、370、380と、関節380に取り付けられたアタッチメント390と、を備える。関節360、370、380は、腕部側からこの順に並ぶ。関節360、370、380にはそれぞれ、減速機10a、減速機10b、減速機10cが組み込まれている。
関節360は、軸O1を中心として回転可能であり、関節370は軸O1に直交する軸O2を中心として回転可能であり、関節380は軸O2と直交する軸O3を中心として回転可能である。関節360、370、380が協同して回転することによってアタッチメント390を三次元的に自在に操ることが可能となっている。
減速機10を代表して減速機10aを説明する。減速機10b、減速機10cは減速機10aと同様に構成される。本実施の形態の減速機10aは、偏心揺動型の減速機である。減速機10aは、内歯歯車12と、内歯歯車12よりも歯数が僅かに少なく(例えば1〜5程度少なく)、揺動しながら内歯歯車12に内接噛合する外歯歯車14と、不図示のモータに接続され、軸O1を中心に回転する入力軸16と、入力軸16に一体に形成され、外歯歯車14を揺動させる偏心体18と、を備える。内歯歯車12および外歯歯車14の一方の自転が拘束され、内歯歯車12および外歯歯車14の他方から内歯歯車12と外歯歯車14との相対回転が出力として取り出される。
減速機メーカーは、このような減速機10について、その出荷前に測定装置100によって角度伝達誤差、ばね定数、ロストモーションおよびヒステリシスロスを測定する。ここで、「角度伝達誤差」は、無負荷の条件下で任意の回転角を入力に与えた時の理論出力回転角と実出力回転角の差であり、「ばね定数」は、ヒステリシスカーブ(後述)上で、定格トルク×50%の点と、定格トルクの点の2点を結んだ直線の傾きであり、「ロストモーション」は、定格トルク×±3%負荷時のねじれ角(定格トルク+3%時のねじれ角の絶対値と定格トルク−3%時のねじれ角の絶対値の和)であり、「ヒステリシスロス」は、負荷トルクがゼロのときのねじり側と戻し側のねじれ角の差である。
「ヒステリシスカーブ」は、入力軸を固定し、出力軸にトルクを定格までゆっくりかけ、その後除荷した時の負荷と出力軸のねじれ角の関係を示す曲線である。図3に、ヒステリシスカーブの一例を示す。図3において、横軸はトルクであり、縦軸はねじれ角である。
図4、5はそれぞれ、測定装置100により測定された性能データの一例を示す。図4は角度伝達誤差をグラフ化した図であり、図5はばね定数をグラフ化した図である。図4、5において、横軸は出力軸の位相角であり、縦軸はそれぞれ角度伝達誤差、ばね定数である。
図4、5に示すように、角度伝達誤差およびばね定数は、出力軸の位相角により変化するデータである。図示を省略したが、ロストモーション、ヒステリシスロスについても、出力軸の位相角により変化するデータである。
図6は、サーバ200の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(central processing unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。以降のブロック図についても同様である。
サーバ200は、通信部202と、データ処理部204と、記憶部206と、を含む。
通信部202は、種々の通信プロトコルにしたがって測定装置100および情報処理端末400との通信処理を実行する。例えば通信部202を介してデータ処理部204が測定装置100や情報処理端末400とデータを送受する。
記憶部206は、性能データを保持する性能データ保持部220を含む。
データ処理部204は、通信部202から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行する。データ処理部204は、性能データ取得部210と、要求受付部212と、性能データ抽出部214と、性能データ送信部216と、を含む。
性能データ取得部210は、測定装置100から送信された減速機IDおよび性能データを取得する。性能データ取得部210は、減速機IDと性能データとを対応付けて性能データ保持部220に記録する。
要求受付部212は、情報処理端末400から性能データ送信要求を受け付ける。
性能データ抽出部214は、要求受付部212が受け付けた性能データ送信要求に含まれる減速機IDに対応する性能データを性能データ保持部220から抽出する。
性能データ送信部216は、性能データ抽出部214が抽出した性能データを対応する減速機IDとともに要求元の情報処理端末400に送信する。
図7は、情報処理端末400の機能および構成を示すブロック図である。情報処理端末400は、通信部402と、撮像部406と、データ処理部408と、記憶部410と、を含む。
通信部402は、種々の通信プロトコルにしたがってサーバ200および産業用機械300と通信する。例えば通信部402を介してデータ処理部408がサーバ200および産業用機械300とデータを送受する。
撮像部406は、情報処理端末400の筐体内に搭載されたカメラである。ユーザは、撮像部406に減速機10の識別情報20を撮像させる。
記憶部410は、性能データを保持する性能データ保持部430を含む。
データ処理部408は、通信部402および撮像部406から取得されたデータを元にして各種のデータ処理を実行する。データ処理部408は、ID取得部420と、要求送信部422と、性能データ受信部424と、性能データ送信部426と、を含む。
ID取得部420は、撮像部406により撮像された画像から識別情報20を読み取り、読み取った識別情報20をデコードして減速機IDを取得する。
要求送信部422は、ID取得部420が取得した減速機IDを含む性能データ送信要求をサーバ200に送信する。
性能データ受信部424は、性能データ送信要求に応じてサーバ200から送信された減速機IDおよび性能データを受信する。性能データ受信部424は、受信した減速機IDと性能データとを対応付けて性能データ保持部430に記録する。
性能データ送信部426は、性能データ保持部430に保持される性能データを対応する減速機IDとともに産業用機械300に送信する。
図8は、産業用機械300の制御装置330の機能および構成を示すブロック図である。制御装置330は、通信部332と、データ処理部336と、記憶部338と、を含む。
通信部332は、種々の通信プロトコルにしたがって情報処理端末400との通信処理を実行する。例えば通信部332を介してデータ処理部336が情報処理端末400とデータを送受する。
記憶部338は、性能データを保持する性能データ保持部350を含む。
データ処理部336は、通信部332から取得されたデータを元にして各種のデータ処理を実行する。データ処理部336は、性能データ受信部344と、駆動部制御部346と、を含む。
性能データ受信部344は、情報処理端末400から送信された減速機IDおよび性能データを受信する。性能データ受信部344は、受信した減速機IDと性能データとを対応付けて性能データ保持部350に記録する。なお、産業用機械300が複数の減速機10を有する場合には、性能データ保持部350は、減速機10の組み込み部位を特定可能な部位ID(例えば、産業用ロボットであれば、関節番号)に対応付けて、当該部位に組み込まれている減速機10の減速機ID、性能データ、さらには連結されるモータ310を識別可能なモータIDを記録する。部位ID、減速機IDおよびモータIDの対応付けは、情報処理端末400で入力して産業用機械300に送信してもよいし、産業用機械300自体が備える入力装置により入力してもよい。
駆動部制御部346は、性能データ保持部350に保持される各減速機10の性能データに基づいて各モータ310を制御する。例えばモータ310aを例に具体的に説明すると、駆動部制御部346は減速機10aの性能データに基づいてモータ310aを制御する。駆動部制御部346は特に、減速機10aの位相角に対応する性能データの値を入力値としてモータ310aを制御する。なお、減速機10aの動作に他の減速機の動作が影響する場合、駆動部制御部346は、減速機10aの性能データに加えて、影響する他の減速機の性能データに基づいてモータ310を制御してもよい。具体的には、減速機10aの動作に減速機10bの動作が影響する場合、駆動部制御部346は、減速機10aの性能データに加えて、減速機10bの性能データに基づいて、モータ310aを制御してもよい。
以上の構成による産業用機械支援システム2の動作を説明する。
情報処理端末400は産業用機械300に組み込まれる予定または産業用機械300に組み込まれた減速機10の減速機IDを読み取る。情報処理端末400は読み取った減速機IDを含む性能データ送信要求をサーバ200に送信する。サーバ200は、性能データ送信要求を受け付けると、性能データ送信要求に含まれる減速機IDに対応する性能データを記憶部206から抽出し、抽出した性能データを減速機IDとともに情報処理端末400に送信する。情報処理端末400は性能データ送信要求に応じて送信された性能データを受信し、受信した性能データを減速機IDとともに産業用機械300に送信する。産業用機械300の制御装置330は、情報処理端末400から送信された性能データを受信し、受信した性能データおよび減速機IDを部位IDおよびモータIDに対応付けて記憶し、記憶した性能データに基づいて産業用機械300の動作を制御する。
以上のように構成された産業用機械支援システム2が奏する効果について述べる。
一般に、減速機10は産業用機械300の軌跡精度に大きな影響を与える。これに対し減速機10の性能は、個体ごと、かつ、位相角ごとに異なる。したがって従来は、個体ごと、位相角ごとの性能の差を吸収できるように、特殊な制御理論に基づく特殊な制御プログラムを作成し、産業用機械300の動きのなかでの姿勢ごとにすなわち減速機の位相角ごとに制御プログラムに関するパラメータを調整していた。かかる作業は産業用機械300を製造あるいは保持する顧客企業にとって大きな負担となる。また、産業用機械300を製造あるいは保持する顧客企業には、特殊な制御プログラムを作成するノウハウ、その制御プログラムに関するパラメータを調整するノウハウも必要となる。
これに対し、本実施の形態に係る産業用機械支援システム2によれば、個体ごと、かつ、位相角ごとの減速機10の性能データが産業用機械300を製造あるいは保持する顧客企業に提供される。そのため、減速機10の位相角に対応した性能データを入力値としてその入力値に合わせて制御する制御プログラム(例えば上述の駆動部制御部に対応する制御プログラム)を作成すればよい。つまり、本実施の形態によれば、特殊な制御プログラムやその制御プログラムに関するパラメータの調整は不要となり、産業用機械300を製造あるいは保持する顧客企業の負担が軽減される。また、特殊な制御プログラムを作成するノウハウや、その制御プログラムに関するパラメータを調整するノウハウが必要ないため、そうしたノウハウを有していない顧客企業でも産業用機械300を製造・使用することが可能となる。
また、本実施の形態に係る産業用機械支援システム2によれば、例えばモータ310aの回転を減速して出力する減速機10aの動作に減速機10bの動作が影響する場合、減速機10aの性能データに加えて、減速機10bの性能データに基づいて、モータ310aが制御される。これにより、産業用機械300の軌跡精度を高めることが可能となる。
(第2の実施の形態)
減速機は、使用により、例えば噛み合い部の磨耗が進むなど、経年劣化する。第2の実施の形態では、顧客企業からの要求に応じて、経年劣化を考慮した更新された性能データ(以下、「更新性能データ」と呼ぶ。)を提供する。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図9は、第2の実施の形態に係る産業用機械支援システム2の構成を示す模式図である。図9は図1に対応する。本実施の形態の産業用機械支援システム2は、顧客企業A、顧客企業B、・・・がそれぞれ保持する状態監視装置500をさらに備える。状態監視装置500は、減速機10の劣化状態を特定するための情報である劣化関連情報を計測する装置である。状態監視装置500は、本実施の形態では、劣化関連情報として、減速機10の潤滑剤中の鉄粉濃度を計測する。潤滑剤中の鉄粉濃度は、減速機10の使用とともに増加する。顧客企業は、情報処理端末400から、減速機IDとその減速機IDの減速機10の劣化関連情報とを含む性能データ更新要求をサーバ200に送信する。減速機メーカーは、顧客企業すなわち情報処理端末400からの要求に応じて、サーバ200に保持される性能データを経年劣化を考慮して更新(修正)することにより更新性能データを生成し、それを提供する。
続いて、サーバ200、情報処理端末400および産業用機械300の構成を具体的に説明する。
図10は、サーバ200の機能および構成を示すブロック図である。図10は図6に対応する。本実施の形態では、サーバ200のデータ処理部204は、更新性能データ生成部217をさらに含む。また、要求受付部212、性能データ送信部216はそれぞれ、第1の実施の形態で説明した機能に加えて、以下の機能も有する。
要求受付部212は、情報処理端末400から性能データ更新要求を受け付ける。
更新性能データ生成部217は、要求受付部212が受け付けた性能データ更新要求に含まれる減速機IDに対応する性能データを性能データ保持部220から抽出する。続いて、更新性能データ生成部217は、抽出した性能データと、性能データ更新要求に含まれる劣化関連情報とに基づいて、経年変化を考慮して更新(修正)した性能データである更新性能データを生成する。
更新性能データは、具体的には例えば、次のように生成される。予め実験等により、角度伝達誤差、ばね定数、ロストモーションおよびヒステリシスロスのそれぞれについて、図11に示すような潤滑剤中の鉄粉濃度と各性能データの値の変化率との関係を特定しておく。更新性能データ生成部217は、性能データ保持部220から抽出した角度伝達誤差、ばね定数、ロストモーションおよヒステリシスロスのそれぞれに対して、劣化関連情報が示す鉄粉濃度に対応する変化率を乗じて、更新された角度伝達誤差、ばね定数、ロストモーションおよびヒステリシスロスを生成する。
性能データ送信部216は、更新性能データ生成部217が生成した更新性能データを対応する減速機IDとともに要求元の情報処理端末400に送信する。
情報処理端末400は、図7と同様の機能ブロックを有する。要求送信部422、性能データ受信部424、性能データ送信部426はそれぞれ、第1の実施の形態で説明した機能に加えて、以下の機能も有する。
要求送信部422は、ID取得部420が取得した減速機IDの減速機10についての劣化関連情報を、状態監視装置500から取得する。そして、要求送信部422は、減速機IDと劣化関連情報とを含む性能データ更新要求をサーバ200に送信する。
性能データ受信部424は、性能データ更新要求に応じてサーバ200から送信された減速機IDおよび更新性能データを受信する。性能データ受信部424は、受信した減速機IDと更新性能データとを対応付けて性能データ保持部430に記録する。
性能データ送信部426は、性能データ保持部430に保持される更新性能データを対応する減速機IDとともに産業用機械300に送信する。
産業用機械300は、図8と同様の機能ブロックを有する。性能データ受信部344は、第1の実施の形態で説明した機能に加えて、以下の機能も有する。
性能データ受信部344は、情報処理端末400から送信された減速機IDおよび更新性能データを受信する。性能データ受信部344は、性能データ保持部350に、受信した減速機IDの性能データとして受信した更新性能データを上書きして記録する。したがって、その後は、駆動部制御部346は、更新性能データに基づいて各モータ310を制御する。
以上の構成による産業用機械支援システム2の動作を説明する。ここでは、更新性能データの提供に関する動作を説明する。
情報処理端末400は、産業用機械300に組み込まれた減速機10の減速機IDを読み取る。情報処理端末400は、読み取った減速機IDの減速機10についての劣化関連情報を状態監視装置500から取得する。例えば、情報処理端末400は、読み取った減速機IDを状態監視装置500に送信し、状態監視装置500からその減速機IDに対応する劣化関連情報を取得する。情報処理端末400は、読み取った減速機IDと、状態監視装置500から取得した劣化関連情報とを含む性能データ更新要求をサーバ200に送信する。サーバ200は、性能データ更新要求を受け付けると、性能データ更新要求に含まれる減速機IDに対応する性能データを記憶部206から抽出し、抽出した性能データと性能データ更新要求に含まれる劣化関連情報とに基づいて更新性能データを生成する。サーバ200は、更新性能データを減速機IDとともに要求元の情報処理端末400に送信する。情報処理端末400は性能データ更新要求に応じて送信された更新性能データを受信し、受信した更新性能データを減速機IDとともに産業用機械300に送信する。産業用機械300の制御装置330は、情報処理端末400から送信された更新性能データを受信し、受信した更新性能データおよび減速機IDを部位IDおよびモータIDに対応付けて記憶し、記憶した更新性能データに基づいて産業用機械300の動作を制御する。
以上のように構成された産業用機械支援システム2によれば、減速機10が経年劣化した場合に、経年劣化を考慮して性能データを更新でき、更新性能データに基づいて産業用機械300を制御できる。そのため、減速機10の経年劣化に伴う制御性の劣化を低減できる。
(第3の実施の形態)
第1、第2の実施の形態では、顧客企業からの要求に応じて、顧客企業が保持する減速機についての性能データや更新性能データを提供する場合について説明した。第3の実施の形態では、顧客企業が保持する産業用機械を制御するための制御プログラムを、当該産業機械に組み込まれている減速機の性能データに基づいてカスタマイズして提供する場合について説明する。以下、第2の実施の形態との相違点を中心に説明する。
第3の実施の形態に係る産業用機械支援システム2は、図9と同様に構成される。顧客企業は、制御プログラムを要求する場合は、情報処理端末400から、減速機IDを含む制御プログラム送信要求をサーバ200に送信する。また顧客企業は、産業用機械300に組み込まれている減速機10が経年劣化したためにそれを考慮した更新制御プログラムを要求する場合は、情報処理端末400から、減速機IDとその減速機IDの減速機10の劣化関連情報とを含む性能データ更新要求をサーバ200に送信する。減速機メーカーは、顧客企業すなわち情報処理端末400からの要求に応じて、制御プログラムまたは経年劣化を考慮した更新制御プログラムを生成し、それを提供する。
図12は、サーバ200の機能および構成を示すブロック図である。図12は図6に対応する。本実施の形態では、サーバ200のデータ処理部204は、制御プログラム生成部218をさらに備える。また、要求受付部212、性能データ送信部216はそれぞれ、第1、第2の実施の形態で説明した機能に加えて、以下の機能も有する。
要求受付部212は、情報処理端末400から制御プログラム送信要求を受け付ける。また、要求受付部212は、情報処理端末400から制御プログラム更新要求を受け付ける。
制御プログラム生成部218は、要求受付部212が制御プログラム送信要求を受け付けると、制御プログラム送信要求に含まれる減速機IDに対応する性能データを性能データ保持部220から抽出する。そして制御プログラム生成部218は、予め用意されている産業用機械300を制御するための基本制御プログラムを、抽出した性能データに基づいてカスタマイズして、要求元の産業用機械300に適した制御プログラムを生成する。
また、制御プログラム生成部218は、要求受付部212が制御プログラム更新要求を受け付けると、制御プログラム更新要求に含まれる減速機IDと劣化関連情報とを更新性能データ生成部217に提供して更新性能データを生成させる。そして制御プログラム生成部218は、基本制御プログラムを更新性能データに基づいてカスタマイズして、要求元の産業用機械300に適した更新制御プログラムを生成する。
性能データ送信部216は、制御プログラム送信要求に応じて制御プログラム生成部218が生成した制御プログラムを、情報処理端末400に送信する。また、性能データ送信部216は、制御プログラム更新要求に応じて制御プログラム生成部218が生成した更新制御プログラムを、情報処理端末400に送信する。なお、本実施の形態の性能データ送信部216は、性能データを送信する機能を有さなくてもよい。
情報処理端末400は、図7と同様の機能ブロックを有する。要求送信部422、性能データ受信部424、性能データ送信部426はそれぞれ、第1、第2の実施の形態で説明した機能に加えて、以下の機能も有する。
要求送信部422は、ID取得部420が取得した減速機IDを含む制御プログラム送信要求をサーバ200に送信する。また、要求送信部422は、ID取得部420が取得した減速機IDの減速機10についての劣化関連情報を状態監視装置500から取得する。そして、要求送信部422は、減速機IDと劣化関連情報とを含む制御プログラム更新要求をサーバ200に送信する。
性能データ受信部424は、制御プログラム送信要求に応じてサーバ200から送信された制御プログラムを受信する。性能データ送信部426は、性能データ受信部424が受信した制御プログラムを産業用機械300に送信する。また、性能データ受信部424は、制御プログラム更新要求に応じてサーバ200から送信された更新制御プログラムを受信する。性能データ送信部426は、性能データ受信部424が受信した更新制御プログラムを産業用機械300に送信する。
産業用機械300は、図8と同様の機能ブロックを有する。性能データ受信部344、駆動部制御部346はそれぞれ、第1、第2の実施の形態で説明した機能に加えて、以下の機能も有する。
性能データ受信部344は、制御プログラム送信要求に応じてサーバ200から送信された制御プログラムを受信する。また、性能データ受信部344は、制御プログラム更新要求に応じてサーバ200から送信された更新制御プログラムを受信する。
駆動部制御部346は、性能データ受信部344が受信した制御プログラムまたは更新制御プログラムにより、各モータ310を制御する。
以上の構成による産業用機械支援システム2の動作を説明する。まず、制御プログラムを提供に関する動作を説明する。
情報処理端末400は産業用機械300に組み込まれた減速機10の減速機IDを読み取る。情報処理端末400は、読み取った減速機IDを含む制御プログラム送信要求をサーバ200に送信する。サーバ200は、制御プログラム送信要求を受け付けると、制御プログラム送信要求に含まれる減速機IDに対応する性能データを記憶部206から抽出し、抽出した性能データに基づいて基本制御プログラムをカスタマイズした制御プログラムを生成する。サーバ200は、制御プログラムを要求元の情報処理端末400に送信する。情報処理端末400は制御プログラム送信要求に応じて送信された制御プログラムを受信し、受信した制御プログラムを産業用機械300に送信する。産業用機械300の制御装置330は、情報処理端末400から送信された制御プログラムを受信し、受信した制御プログラムにより産業用機械300の動作を制御する。
続いて更新制御プログラムの提供に関する動作を説明する。
情報処理端末400は産業用機械300に組み込まれた減速機10の減速機IDを読み取る。情報処理端末400は、読み取った減速機IDの減速機10についての劣化関連情報を状態監視装置500から取得する。情報処理端末400は、読み取った減速機IDと、状態監視装置500から取得した劣化関連情報とを含む制御プログラム更新要求をサーバ200に送信する。サーバ200は、制御プログラム更新要求を受け付けると、制御プログラム更新要求に含まれる減速機IDに対応する性能データを記憶部206から抽出し、抽出した性能データと性能データ更新要求に含まれる劣化関連情報とに基づいて更新性能データを生成する。そしてサーバ200は、更新性能データに基づいて基本制御プログラムをカスタマイズした更新制御プログラムを生成する。サーバ200は、更新制御プログラムを要求元の情報処理端末400に送信する。情報処理端末400は制御プログラム更新要求に応じて送信された更新制御プログラムを受信し、受信した更新制御プログラムを産業用機械300に送信する。産業用機械300の制御装置330は、情報処理端末400から送信された更新制御プログラムを受信し、受信した更新制御プログラムにより産業用機械300の動作を制御する。
以上のように構成された産業用機械支援システム2によれば、顧客企業は、提供される制御プログラムにより産業用機械300の動作を制御すればよく、制御プログラムを自ら作成する必要がないため、負荷が軽減される。
また、産業用機械支援システム2によれば、減速機10が経年劣化した場合に、経年劣化を考慮して制御プログラムを更新でき、更新制御プログラムに基づいて産業用機械300を制御できる。そのため、減速機10の経年劣化に伴う制御性の劣化を低減できる。
以上、実施の形態に係る産業用機械支援システムについて説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
(変形例1)
実施の形態では、識別情報20が減速機10に直接印刷されることにより減速機10に付される場合について説明したが、これに限られない。識別情報20は、例えば識別情報20が印刷されたシールが減速機10に貼付されることにより、また例えば減速機10の外表面にレーザ彫刻などにより彫刻されることにより、減速機10に付されてもよい。
また、実施の形態では、情報処理端末400により識別情報20を読み込む場合について説明したが、これに限られず、情報処理端末400に接続された専用のリーダにより識別情報20を読み込み、情報処理端末400に識別情報20を取り込んでもよい。この場合、情報処理端末400は、例えばデスクトップPCなどのカメラ機能を有しない情報処理端末であってもよい。
(変形例2)
実施の形態および上述の変形例では、識別情報20が減速機IDを一次元コードまたは二次元コードにエンコードした情報である場合について説明したが、これに限られず、識別情報20は一次元コードまたは二次元コードにエンコードされていない減速機IDそのものであってもよい。
この場合、担当者が目視で減速機IDを確認し、情報処理端末400に減速機IDを入力することも可能である。
またこの場合、識別情報20が書き込まれたRFIDタグが減速機10に貼付され、情報処理端末400に接続されたRFIDリーダによりRFIDタグから識別情報20を読み込み、情報処理端末400に識別情報20を取り込むことも可能である。
(変形例3)
実施の形態および上述の変形例では、識別情報20が減速機10に付されている場合について説明したが、これに限られず、識別情報20は減速機10に代えてまたは減速機10に加えて、減速機10の説明書等の書類や減速機10の梱包箱などの減速機10の付随物に付されてもよい。
(変形例4)
図13は、変形例に係る産業用機械支援システム2の構成を示す模式図である。産業用機械支援システム2は、減速機メーカーが管理する測定装置100およびサーバ200と、顧客企業A、顧客企業B、・・・がそれぞれ保持する産業用機械300と、を備える。
産業用機械300は、モータ310で総称されるモータ310a、310b、310c、・・・と、減速機10で総称される減速機10a、10b、10c、・・・と、読取装置320で総称される読取装置320a、320b、320c、・・・と、制御装置330と、を備える。本変形例では、実施の形態と異なり、産業用機械支援システム2は情報処理端末を有しない。
読取装置320は、減速機10に付されている識別情報20から減速機IDを読み取る。読取装置320は、例えば一次元コードリーダや二次元コードリーダなどの所定のリーダである。上述の変形例にように識別情報20が書き込まれたRFIDタグが減速機10に貼付されている場合は、読取装置320はRFIDリーダであってもよい。読取装置320は、読み取った減速機IDを制御装置330に送信する。
図14は、図13の制御装置330の機能および構成を示すブロック図である。本変形例では、制御装置330のデータ処理部336は、性能データ受信部344と、駆動部制御部346と、ID取得部348と、要求送信部349と、を含む。
ID取得部348は、読取装置320から送信された減速機IDを取得する。
要求送信部349は、ID取得部348が取得した減速機IDを含む性能データ送信要求をサーバ200に送信する。
性能データ受信部344は、性能データ送信要求に応じてサーバ200から送信された減速機IDおよび性能データを受信する。性能データ受信部344は、受信した減速機IDと性能データとを対応付けて性能データ保持部350に記録する。
本変形例によれば、産業用機械300が、減速機10に付された減速機IDを自動で読み取り、サーバ200に性能データ送信要求を送信し、それに応じて送信された性能データを受信し、受信した性能データに基づいて当該産業用機械300の動作を制御する。つまり、本変形例によれば、ユーザが情報処理端末400を操作して識別情報20から減速機IDを読み取ったり、サーバ200から送信された性能データを産業用機械300に転送したりする作業が不要となるため、ユーザの負担がさらに軽減される。
なお、本変形例の技術思想は、産業用機械300が更新性能データ、制御プログラムまたは更新制御プログラムを要求する場合にも適用できる。つまり、本変形例の技術思想を第2、第3の実施の形態に適用することもできる。この場合、産業用機械300が状態監視装置500を備えてもよいし、産業用機械300とは別に状態監視装置500が設けられてもよい。
(変形例5)
実施の形態では、減速機10が偏心揺動型の減速機である場合について説明したが、これに限られず、減速機10は例えば撓み噛み合い型の減速機などの他の種類の減速機であってもよい。
(変形例6)
実施の形態では、減速機メーカが減速機単体を顧客企業に納入する場合を想定したシステムについて説明した。しかし、本発明は、減速機とモータとが一体化されたギヤモータを顧客企業に納入するような場合にも適用可能である。この場合には、ギヤモータを個々に識別可能なギヤモータID(ギヤモータIDから対応する減速機を識別できるので、当該ギヤモータIDを減速機IDと捉えることもできる)に対応付けて、減速機の性能データ、モータの性能データ、ギヤモータとしての性能データをサーバで記憶し、顧客企業に提供することになる。
(変形例7)
第2、3の実施の形態では、劣化関連情報が潤滑剤中の鉄粉濃度である場合について説明したが、これに限られず、劣化関連情報は劣化状態を特定できる情報であればよい。例えば劣化関連情報は、減速機が組み込まれた産業用機械の振動情報、具体的には例えば、産業機械がロボットでそのアームに減速機が組み込まれている場合は、アームの振動情報であってもよい。また例えば、劣化関連情報は、産業機械に組み込まれた減速機に掛かる負荷と稼働時間であってもよい。
(変形例8)
第2の実施の形態では、更新性能データ生成部217が性能データ更新要求に含まれる劣化関連情報に基づいて更新性能データを更新する場合について説明したが、これに限られず、各劣化関連情報に対応する更新性能データを予め用意して記憶部206に記憶しておいてもよい。この場合、受け付けた性能データ更新要求に含まれる劣化関連情報に対応する更新性能データを記憶部206から抽出すればよい。
第3の実施の形態では、制御プログラム生成部218が制御プログラム更新要求に含まれる劣化関連情報に基づいて生成された更新性能データに基づいて更新制御プログラムを生成する場合について説明したが、これに限られず、各劣化関連情報に対応する更新制御プログラムを予め用意して記憶部206に記憶しておいてもよい。この場合、受け付けた制御プログラム更新要求に含まれる劣化関連情報に対応する更新制御プログラムを記憶部206から抽出すればよい。
(変形例9)
実施の形態および上述の変形例の技術思想は、産業用機械だけではなく、減速機が組み込まれている親機械であれば適用でき、例えばヒューマノイドロボットや介護ロボットなどの他の親機械にも適用できる。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
2 産業用機械支援システム、 10 減速機、 20 識別情報、 100 測定装置、 200 サーバ、 300 産業用機械、 330 制御装置、 346 駆動部制御部、 350 性能データ保持部、 400 情報処理端末。
本発明は、産業用機械支援システムに関する。

Claims (8)

  1. 減速機が組み込まれる親機械と、
    各減速機の減速機IDに対応付けて、出荷前に個体ごとに測定された当該減速機の性能データを記憶するサーバと、を備え、
    前記サーバは、減速機IDを含む性能データ送信要求に応じて、当該減速機IDに対応する性能データを送信し、
    前記親機械は、当該親機械に組み込まれた減速機の性能データの入力を受け付け、入力された性能データに基づいて当該親機械の動作を制御することを特徴とする親機械支援システム。
  2. 性能データは、出力軸の位相角により変化するデータであることを特徴とする請求項1に記載の親機械支援システム。
  3. 前記親機械は、組み込まれた減速機から当該減速機の減速機IDを取得し、取得した減速機IDを含む性能データ送信要求を前記サーバに送信し、性能データ送信要求に応じて前記サーバから送信された性能データを受信することを特徴とする請求項1または2に記載の親機械支援システム。
  4. 前記親機械には、第1減速機および第2減速機が組み込まれており、前記第1減速機の性能データに基づいて前記第2減速機の動作を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の親機械支援システム。
  5. 減速機の性能データを測定する測定装置を備え、当該測定装置は、減速機IDと測定した性能データとをサーバに送信することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の親機械支援システム。
  6. 減速機が組み込まれる親機械と、
    各減速機の減速機IDに対応付けて、出荷前に個体ごとに測定された当該減速機の性能データを記憶するサーバと、を備え、
    前記サーバは、減速機IDを含むプログラム送信要求に応じて、当該減速機IDに対応する性能データに基づいてカスタマイズした制御プログラムを送信し、
    前記親機械は、当該親機械に組み込まれた減速機に対応する制御プログラムの入力を受け付け、入力された制御プログラムにより当該親機械の動作を制御することを特徴とする親機械支援システム。
  7. 請求項1または6に記載の親機械支援システムに使用される親機械。
  8. 請求項1または6に記載の親機械支援システムに使用されるサーバ。
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