JP6951879B2 - 通信システム、制御装置、車両、通信方法およびプログラム - Google Patents

通信システム、制御装置、車両、通信方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、制御装置、車両、通信方法およびプログラムに関する。
無線通信技術の発展により携帯電話機をはじめとする多様な機能を有する端末装置が普及している。また、車両に設置される車載システムにも通信機能を備えたものが普及している。一般に車載システムよりも端末装置の方が製品ライフサイクルが短く、端末装置の通信機能の方が優れていることがある。そこで、従来から車両に設置される通信機器と、ユーザが所持する端末装置との連携動作を行う通信システムが提案されてきた。
例えば、特許文献1には、携帯電話の電話番号をSIM(Subscriber Identity Module)カードに記憶させ、携帯電話から送信される携帯情報読出応答信号に含まれる電話番号がSIMカードに記憶される各電話番号のいずれかに一致するとき、携帯情報読出応答信号に含まれる電話番号に対応する携帯電話の電話機能を停止させるとともに、対応携帯電話の電話番号により電話機能を使用可能にする自動車電話装置について記載されている。この自動車電話装置は、ユーザの携帯電話との連携動作を車両のアクセサリスイッチがONになったタイミングで開始し、アクセサリスイッチがOFFになったタイミングでその連携動作を解除する。
特開2004−193641号公報
ユーザの搭乗に伴って持ち込まれた端末装置と車両に設置された通信機器との間で、短距離無線通信方式(例えば、IEEE802.15.1、IEEE 802.11)を用いて無線通信を行って連携動作する場合を仮定する。この場合、通信機器は、連携動作の待ち受け、スキャンなどの動作を行う。そのため、必要なときにだけ連携動作を行うようにしなければ、通信機器はそれらの動作のために無駄に電力を消費してしまう。特許文献1に記載の自動車電話装置と同様の制御を行えば、必要な時にだけ連携動作を行うことが可能にはなるが、この方法では、ユーザが車両に搭乗しても、アクセサリスイッチがONになるまでは連携動作を開始させることができない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、無駄に電力を消費することなく、搭乗時に速やかに連携動作を開始することができる通信システム、制御装置、車両、通信方法およびプログラムを提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を出力するセンサと、第1ネットワークを用いた通信機能を提供する通信部と、第2ネットワークを用いた入出力機能を提供するインタフェース部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記センサが出力した前記情報を参照して、前記インタフェース部に第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置を検出させ、前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在するとき、当該端末装置と前記第2ネットワークを用いた通信を開始させ、前記端末装置の通信機能を使用するとき、前記端末装置に、自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせ、前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在しなくなるとき、前記通信部の通信機能を使用させ、前記通信部は自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせる通信システムである。
本発明によれば、無駄に電力を消費することなく、ユーザが車両に搭乗したときに速やかに連携動作を開始させることができる。
第1の実施形態に係る通信システムの構成例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る携帯電話機のプロファイルの例を示す図である。 第1の実施形態に係る車載システムのプロファイルの例を示す図である。 第1の実施形態に係る連携動作開始処理の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る連携動作開始処理の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係る通信システムの構成例を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態に係る連携動作開始処理の一例を示すシーケンス図である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システム1の構成例を示す概略ブロック図である。
通信システム1は、車載システム10と、携帯電話機20と、サーバ装置30と、を備える。
車載システム10は、車両に設置される機器群であり、所定の公衆無線通信方式(例えば、LTE(Long Term Evolution))を用いて通信機能を提供する通信モジュール13を含む。車載システム10は、主に車両に乗車するユーザに対する情報提供、通信などの機能を提供する通信システムとして機能する。車載システム10の「車載」とは車両に設置されたときの使用に適していることを意味し、車載システム10の全部又は一部の構成要素の実施を車両に設置されているときの実施に限定することを意味するものではない。車載システム10が設置される車両は、例えば、四輪自動車などであり、人が搭乗できる空間(車室)を有し、その空間を周囲に対して開放又は閉鎖するドア(出入口)を有する。車載システム10の動力源は、車両に設置された電動機による発電電力、又は二次電池からの放電電力などである。
車載システム10は、車両のドアの状態等を検出し、ユーザが車両に搭乗しているか否かを判定する。さらに、ユーザが車両に搭乗していると判定したときに、短距離無線通信方式による通信相手を探索する動作(いわゆるスキャン動作)を行い、ユーザが所持する携帯電話機20と車載システム10との短距離無線通信方式等による通信を開始する。車載システム10と携帯電話機20とが通信できる状態になったと判断すると、車載システム10は携帯電話機20との連携動作を開始する。より具体的には、車載システム10の公衆無線通信機能を停止し、車載システム10と携帯電話機20との通信を用いて、車載システム10と他の機器との情報の送受信を、携帯電話機20を介して行うように制御する。車載システム10と携帯電話機20との通信ができない状態になったと判断すると、車載システム10は携帯電話機20との連携動作を終了する。より具体的には、停止していた車載システム10の公衆無線通信機能を再開し、車載システム10と他の機器との情報の送受信を、車載システム10の公衆無線通信機能を用いて行うように制御する。車載システム10は、自システムの通信機能の動作状態を変更する際、連携動作が行われているか否かを示す連携動作状態情報をサーバ装置30に送信してもよい。なお、以降、この連携動作が行われている状態を「連携中」、行われていない状態を「非連携中」と表現する。
携帯電話機20は、所定の公衆無線通信方式を用いて通信機能を提供する端末装置である。携帯電話機20は、例えば、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)である。車載システム10との間で連携動作を行うとき、携帯電話機20は、自機の通信プロファイルを、車載システム10の通信プロファイルに切り替えてもよい。車載システム10との連携動作を解除するとき、携帯電話機20は、車載システム10の通信プロファイルを自機の通信プロファイルに切り替えてもよい。通信プロファイルとは、加入者の端末装置が公衆無線ネットワークを介した通信に用いるデータである。以下の説明では、通信プロファイルを単にプロファイルと呼ぶ。なお、携帯電話機20が用いる公衆無線通信方式は、車載システム10の通信モジュール13が用いる公衆無線通信方式とは異なる方式であってもよい。例えば、携帯電話機20がLTEで規定された方式を用いる場合において、通信モジュール13は、IMT2000(International Mobile Telecommunication 2000)で規定された方式を用いてもよい。
サーバ装置30は、車載システム10の機能をサポートするために設置されたサーバ装置である。サーバ装置30は、例えば、車載システム10の機能の補完、更新(バージョンアップ)、保守(メンテナンス)、ユーザ管理などに用いられる。サーバ装置30には、予めユーザリストを記憶しておく。ユーザリストは、システム識別情報と端末識別情報を含み、そのシステム識別情報と端末識別情報を関連付けて構成されるデータである。端末識別情報は、個々の携帯電話機20を示す識別情報である。システム識別情報は、個々の車載システム10を示す識別情報である。識別情報として、IP(Internet Protocol)アドレスなどのネットワークアドレスを用いてもよいし、機器固有のMAC(Media Access Control)アドレスなどの物理アドレスを用いてもよい。サーバ装置30は、例えば、車載システム10のユーザ登録処理において、システム識別情報と端末識別情報のセットを取得する。サーバ装置30が車載システム10に対して能動的に情報を送信(プッシュ)しようとするとき、車載システム10と携帯電話機20とが非連携中である場合には、サーバ装置30は、ユーザリストに含まれるシステム識別情報を参照して車載システム10に直接情報を送信する。また、車載システム10と携帯電話機20とが連携中である場合には、サーバ装置30は、端末識別情報を参照して携帯電話機20に情報を送信する。後者の場合、携帯電話機20は、受信した情報を、連携動作の機能を用いて車載システム10に転送する。
サーバ装置30は、車載システム10からの連携動作状態情報の受信に応じて、車載システム10の通信機能と車載システム10に関連付けられた携帯電話機20の通信機能を制御する。サーバ装置30は、予め記憶しておいたユーザリストを参照して、連携動作状態情報に付加されたシステム識別情報に対応付けられた端末識別情報を選択する。よって、車載システム10の通信機能の切替先として携帯電話機20が特定される。サーバ装置30は、連携動作状態情報が連携中を示すとき、通信機能の停止を示す通信機能停止要求(通信モジュールOFF要求)を車載システム10に送信する。車載システム10は、サーバ装置30からの通信機能停止要求の受信に応じて、自システムの通信機能を停止する。
また、サーバ装置30は、車載システム10のプロファイルへの切替を示すプロファイル切替要求を携帯電話機20に送信してもよい。プロファイル切替要求には、端末識別情報など、車載システム10もしくはその切替先のプロファイルを特定するための識別情報が付加されてもよい。携帯電話機20は、サーバ装置30からプロファイル切替要求を受信するとき、予め設定された自機のプロファイルを無効とし、有効なプロファイルを車載システム10のプロファイルに切り替える。ここで、携帯電話機20は、プロファイル切替要求に付加された端末識別情報で指示される車載システム10もしくはプロファイル識別情報で指示されるプロファイルを切替先として特定する。
なお、サーバ装置30は、非連携中を示す連携動作状態情報を車載システム10から携帯電話機20を介して受信するとき、通信機能の開始を示す通信機能開始要求(通信モジュールON要求)を車載システム10に携帯電話機20を介して送信してもよい。車載システム10は、サーバ装置30からの通信機能開始要求の受信に応じて、携帯電話機20の通信機能の使用を解除し、自システムの公衆無線通信機能を開始する。このとき、サーバ装置30は、携帯電話機20のプロファイルへの切替を示すプロファイル切替要求を携帯電話機20に送信してもよい。携帯電話機20は、サーバ装置30からプロファイル切替要求を受信するとき、車載システム10のプロファイルを無効とし、有効なプロファイルを携帯電話機20のプロファイルに切り替える。
なお、サーバ装置30は、道路、建造物などの位置や地形分布などを示す地図情報を車載システム10に送信してもよい。地図情報は、例えば、経路案内などに用いられる。
次に、本実施形態に係る車載システム10の構成について説明する。
車載システム10は、制御部11と、センサ12と、通信モジュール13と、I/F部14と、記憶部15と、ナビゲーション部16と、を備える。制御部11、センサ12、通信モジュール13、I/F(Interface)部14、記憶部15及びナビゲーション部16は、相互間で各種のデータを入出力可能に接続される。接続のために、CAN(Controller Area Network)などの信号線もしくは無線が用いられる。
制御部11は、車載システム10の機能を制御する。制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの1つ以上の制御デバイスを含んで構成される。制御部11は、所定のプログラムに記述された命令で指示された処理を実行することにより、各種の機能を実現する。制御部11は、例えば、通信モジュール13を用いて相手先装置と接続し、音声データなどの各種のデータを送受信して通信機能を制御する制御装置(ECU:Electric Control Unit)として実現されうる。
制御部11は、搭乗状態判定処理を実行する。搭乗状態判定処理において、制御部11は、センサ12から入力される感知信号を用いて車両に設置された各ドアの状態を判定する。感知信号は、例えば、車両に設置された出入口の状態として、その出入口が開放されたか否かを示す信号である。車両には、一般に複数のドアが設置される。制御部11は、少なくともいずれか1つのドアが開放されたと判定するとき、搭乗状態が変化した可能性があると判断し、連携先となる携帯電話機20と通信を開始するために、接続確認処理を行う。このタイミングで接続確認処理が行われるので、余計なスキャン動作を行うことなく連携動作を速やかに開始させることができる。
接続確認処理とは、連携先の候補となる端末装置(携帯電話機20を含む)と所定の第2ネットワーク(例えば、近距離無線ネットワーク)を介して接続可能である否かを確認する処理(以下、接続確認処理)であり、例えばIEEE802.15.1通信方式において通信相手を探す処理、いわゆるスキャンなどの動作を含む。そこで、記憶部15には、連携先の端末装置を示す端末識別情報を含む連携端末データを予め設定しておく。
このとき、連携先の候補となる端末装置においては、必ずしも所定の第2ネットワークが使用可能な状態になっているとは限らない。そこで、制御部11は、第2ネットワークを介して接続可能であるか否かを確認する処理を行う前に、第1ネットワーク(例えば、公衆無線ネットワーク)を介して、連携先の候補となる端末装置に対して、第2ネットワークを使用可能な状態にする要求を送信する処理を行ってもよい。
接続確認処理を開始する際、制御部11は、接続確認要求をI/F部14に出力する。接続確認要求は、連携先の候補となる端末装置(携帯電話機20を含む)と第2ネットワークを介して接続可能である否かの確認を指示するための信号である。制御部11は、接続確認要求に対する応答として、I/F部14から接続状態通知を入力する。接続状態通知は、送信元の端末装置との接続の可否を示す応答信号である。
制御部11は、接続状態通知の送信元の端末装置の端末識別情報が、連携端末データに含まれる端末識別情報のいずれかと合致するとき、その端末装置との連携を許可すると判定する。
その後、制御部11は、許可すると判定した端末装置である携帯電話機20の連携動作状態を連携中と判定する。制御部11は、許可すると判定した端末装置が存在しないとき、端末装置の連携動作状態を非連携中と判定する。
制御部11は、判定された端末装置の連携動作状態が非連携中から連携中に変化するとき連携開始処理を行う。連携開始処理において、制御部11は、判定した連携動作状態を示す連携動作状態通知をサーバ装置30に通信モジュール13を介して送信する。制御部11は、連携動作状態通知に対する応答として通信機能停止要求をサーバ装置30から通信モジュール13を介して受信する。このとき、制御部11は、通信モジュール13に通信機能停止要求を出力して、通信モジュール13に通信機能を停止させる。その後、制御部11は、携帯電話機20との連携動作を開始する。
連携動作において、制御部11は、車載システム10の通信機能に係る送信データをI/F部14を介して携帯電話機20に出力し、携帯電話機20に送信させる。制御部11は、通信機能に係る受信データを携帯電話機20に受信させ、携帯電話機20からI/F部14を介して入力する。
なお、感知信号の入力に応じて判定される端末装置の連携動作状態が連携中から非連携中に変化するとき、連携終了処理を行う。連携終了処理において、制御部11は、通信モジュール13に通信機能開始要求を出力し、通信機能を再開させた上で、他の機器との情報の送受信を、I/F部14ではなく、車載システム10の公衆無線通信機能を用いて行うようにする。より具体的には、制御部11は、通信機能に係る送信データを通信モジュール13に送信させ、受信信号を通信モジュール13に受信させる。さらに、判定した連携動作状態を示す連携動作状態通知を通信モジュール13を介してサーバ装置30に送信する。
センサ12は、車両に設置されたドアの状態を感知するドアセンサを含んで構成されてもよい。ドアセンサは、例えば、圧力センサを含んで構成され、ドア毎に設置される。圧力センサは、ドアの開放端が車体に接する部分にかかる圧力を検出する。センサ12は、例えば、検出した圧力が所定の圧力の閾値よりも大きいか否かに基づいて各ドアの状態として開放されているか閉鎖されているかを判定し、判定した各ドアの状態を示す感知信号を制御部11に出力する。
通信モジュール13は、他の機器との間で第1ネットワークを介した通信機能を提供する。第1ネットワークは、例えば、代表的な無線通信方式であるLTEを用いて実現される公衆無線ネットワークである。
通信モジュール13は、制御部11から通信機能停止要求が入力されるとき、通信機能を停止する。他方、通信モジュール13は、制御部11から通信機能開始要求が入力されるとき、自機による通信機能を開始する。通信機能を開始するために、通信モジュール13は、記憶部15に記憶された自システムのプロファイルを読み出し、読み出したプロファイルを用いて第1ネットワークにアクセスする。
連携動作が行われない場合には、通信モジュール13は、制御部11から入力される送信データを相手先装置に第1ネットワークを介して送信する。そして、通信モジュール13は、相手先装置から第1ネットワークを介して受信した受信データを制御部11に出力する。
I/F部14は、他の機器との間で第2ネットワークを介した入出力機能を提供する。第2ネットワークは、例えば、代表的な近距離無線通信方式であるIEEE802.15.1で規定された方式を用いて実現される近距離無線通信ネットワークである。
入出力機能を実現するために、I/F部14は、接続確認処理を行う。I/F部14は、接続確認処理において接続可と判定した機器を入出力先の機器として検出する。I/F部14は、制御部11から接続確認要求が入力されるとき、第2ネットワークを介して携帯電話機20との間で接続確認処理を行う。接続確認処理において、I/F部14は、接続確認信号を携帯電話機20のI/F部23に第2ネットワークを介して送信してもよい。I/F部14は、接続確認信号の出力から所定時間内に接続応答信号を受信するとき接続可と判定し、所定時間内に接続応答信号を受信しないとき接続否と判定する。I/F部14は、接続可否を示す接続状態通知を接続確認要求に対する応答として制御部11に出力する。また、I/F部14は、接続応答信号の受信を示す確認応答信号を携帯電話機20のI/F部23に送信する。接続確認処理は、多くの電力を消費するので、必要なときに実行し、必要としないときには実行すべきではない。上述のように、接続確認要求を受信したときに接続確認処理を開始することで、電力消費量の増加を抑えることができる。
なお、接続確認信号及び接続応答信号として、例えば、次の制御信号が利用可能である。接続確認信号がIEEE802.15.1に規定の「問合せ」であるとき、接続応答信号は、「問合せ」に対する応答であってもよい。また、接続応答信号は、IEEE802.15.1バージョン4.0に規定のアドバタイジングパケットであってもよい。接続確認信号がIEEE802.15.1バージョン4.0の規定のスキャン要求であるとき、接続応答信号は、スキャン応答であってもよい。また、接続応答信号は、IEEE802.11に規定のビーコンであってもよい。接続確認信号がIEEE802.11に規定のプローブ要求であるとき、接続応答信号はプローブ応答であってもよい。
なお、携帯電話機20との連携動作が行われる場合には、I/F部14は、制御部11から入力される送信データを携帯電話機20に第2ネットワークを介して送信し、携帯電話機20は送信データを相手先装置に第1ネットワークを介して送信する。また、携帯電話機20は、相手先装置から第1ネットワークを介して受信データを受信し、I/F部14は、携帯電話機20から第2ネットワークを介して受信データを受信し、受信した受信データを制御部11に出力する。
記憶部15は、車載システム10が処理に用いるデータ、車載システム10が生成したデータを記憶する。記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)などの1つ以上の記憶媒体を含んで構成される。記憶部15の一部に、プロファイルが記憶される。
プロファイルが記憶される記憶媒体は、例えば、図3に示すSIM(Subscriber Identity Module)カードである。SIMカードは、着脱可能とし、予め車載システム10のプロファイルとして、プロファイル1が記憶されている。SIMカードに記憶されるプロファイルは、一般に不変である。
一般に、プロファイルには、個々の通信装置(例えば、車載システム10、携帯電話機20)を識別するための端末識別情報と個々の加入者を識別するための加入者識別情報(例えば、加入者番号)が含まれる。通信装置は、第1ネットワークのように公衆無線ネットワークに接続する際、端末識別情報と加入者識別情報をそのネットワークを構成する加入者情報管理装置(例えば、HSS:Home Subscriber Server、図示せず)に送信する。加入者情報管理装置は、加入者との契約毎の端末識別情報と加入者識別情報とのセットを含む加入者データを保持する。即ち、加入者データは、契約毎のプロファイルを含んで構成される。加入者情報管理装置は、加入者データに含まれる端末識別情報と加入者識別情報のセットのうち、通信装置から受信した端末識別情報と加入者識別情報がそれぞれ合致するセットの有無を判定する。これにより、通信装置からのアクセスが、正規の加入者もしくは端末装置からのアクセスであるか否かが判定される。合致するセットがあるとき、加入者情報管理装置は、送信元の通信装置からそのネットワークへの接続を許可する。そして、送信された端末識別情報が示す通信装置が、ネットワークに接続された他の通信装置からの相手先装置もしくはその候補として認識される。合致するセットがないとき、加入者情報管理装置は、送信元の通信装置からネットワークへの接続を拒否する。上述の「プロファイルを用いてネットワークにアクセス(もしくは通信)」とは、そのプロファイルを用いて接続の許可を要求したうえで、そのネットワークを介した通信を試行もしくは実行することを意味する。
図1に戻り、ナビゲーション部16は、車両が走行している位置や走行経路を案内する。ナビゲーション部16は、現時点における車両の位置を示す現在位置情報と目的地の位置を示す目的地情報を取得する。ナビゲーション部16は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を有し、現在位置情報を取得する。ナビゲーション部16は、操作入力もしくは音声入力から目的地情報を取得し、地図情報を参照して所定の経路探索処理を行って現在位置から目的地までの経路情報を取得してもよい。ナビゲーション部16は、現在位置情報、目的地情報及び経路情報を地図情報に重畳して得られる案内情報を表示する。
次に、本実施形態に係る携帯電話機20の構成について説明する。
携帯電話機20は、制御部21と、通信部22と、I/F部23と、記憶部24と、を含んで構成される。
制御部21は、携帯電話機20の機能を制御する。制御部21は、例えば、CPUなどの1つ以上の制御デバイスを含んで構成される。制御部21は、所定のプログラムに記述された命令で指示された処理を実行することにより、その機能を実現する。制御部11は、例えば、通信部22を用いて相手先装置と接続し、音声データなどの各種のデータを送受信して通信機能を実現する。また、制御部21は、通信制御処理を実行する。
通信制御処理において、制御部21は、車載システム10との連携の可否を判定する。制御部21は、I/F部23から入力される接続状態通知が接続可を示すとき連携可と判定する。制御部21は、それ以外のとき、連携否と判定する。
連携可と判定した場合、制御部21は、サーバ装置30から通信部22を介して車載システム10へのプロファイル切替要求を受信するとき、第1ネットワークへのアクセスに用いていた自機のプロファイルを無効とする。このとき、制御部21は、有効なプロファイルとして記憶部24に記憶されているプロファイルのうち車載システム10のプロファイルに切り替え、切り替えたプロファイルを通信部22に通知する。その後、制御部21は、通信機能の切替完了を示す切替完了通知をサーバ装置30に通信部22を介して送信する。連携否と判定した場合、制御部21は、プロファイル切替要求の受信の有無に関わらずプロファイルの切替を行わない。
なお、制御部21は、サーバ装置30から通信部22を介して自装置へのプロファイル切替要求を受信するとき、第1ネットワークへのアクセスに用いていた車載システム10のプロファイルを無効とする。このとき、制御部21は、有効なプロファイルとして記憶部24に記憶されているプロファイルのうち自機のプロファイルに切り替え、切り替えたプロファイルを通信部22に通知する。その後、制御部21は、プロファイルの切替完了を示す切替完了通知をサーバ装置30に通信部22を介して送信する。
通信部22は、他の機器との間で第1ネットワークを介した通信機能を提供する。通信部22は、特に指定がない場合には自機のプロファイルを用いて第1ネットワークにアクセスする。但し、制御部21からプロファイルが通知される場合には、通知されたプロファイルを用いて第1ネットワークにアクセスする。
なお、自機による通信機能を提供する際、通信部22は、制御部21から入力される送信データを接続された相手先装置に第1ネットワークを介して送信し、相手先装置から第1ネットワークを介して受信した受信データを制御部21に出力する。
車載システム10との連携動作を実行する際、通信部22は、車載システム10からI/F部23を介して制御部21から入力される送信データを接続された相手先装置に第1ネットワークを介して送信し、相手先装置から第1ネットワークを介して受信した受信データを、制御部21とI/F部23を介して車載システム10に出力する。
I/F部23は、他の機器との間で第2ネットワークを介した入出力機能を提供する。
I/F部23は、車載システム10のI/F部14との接続確認処理の際、I/F部14から接続確認信号を受信するとき、その応答として接続応答信号をI/F部14に送信する。I/F部23は、接続応答信号の送信後、所定時間内にI/F部14から確認応答信号を受信するとき接続可と判定し、所定時間内に確認応答信号を受信しないとき接続否と判定する。I/F部23は、I/F部14との接続可否を示す接続状態通知を制御部21に出力する。
記憶部24は、制御部21における処理に用いるデータ、制御部21により生成されるデータを記憶する。記憶部24は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどの1つ以上の記憶媒体を含んで構成される。記憶部24の一部には、プロファイルが記憶される。プロファイルが記憶される記憶媒体は、例えば、図2に示すeSIM(embedded Subscriber Identity Module)である。eSIMは、eUICC(embedded Universal Integrated Circuit Card)とも呼ばれる。eUICCは、着脱可能なタイプと着脱できないタイプがあり、記憶されるプロファイル自体を更新可能とし、記憶されるプロファイルそれぞれの有効性を可変とする記憶媒体である。図2に示す例では、eSIMに前述のプロファイル1と携帯電話機20のプロファイルとしてプロファイル2とが記憶されている。車載システム10との連携動作が行われる場合には、プロファイル1が有効となり、プロファイル2が無効となる。車載システム10との連携動作が行われない場合には、プロファイル2が有効となり、プロファイル1が無効となる。
(連携動作開始処理)
次に、本実施形態に係る連携動作開始処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る連携動作開始処理の一例を示すシーケンス図である。
(ステップS101)車載システム10のセンサ12は、車両に設置されたドアの状態を感知し、感知したドアの状態を示す感知信号を通信モジュール13に出力する。その後、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)車載システム10の制御部11は、センサ12から入力された感知信号に基づいて、車両に設置されたいずれかのドアが開放されたと判定するとき、接続確認要求をI/F部14に出力する。車載システムのI/F部14は、制御部11からの接続確認要求の入力に応じて、第2ネットワークを介して接続確認処理を行う。ここで、I/F部14は、接続確認信号を携帯電話機20に第2ネットワークを介して送信してもよい。I/F部14は、携帯電話機20のI/F部23が送信する接続応答信号を受信する。接続応答信号は、I/F部14が送信した接続確認信号に対する応答として送信されてもよい。I/F部14は、接続確認要求の入力から所定時間内に接続応答信号を受信するとき、携帯電話機20のI/F部23との間で通信接続処理を行い、制御部11に第2確認応答信号を出力する。制御部11は、接続確認要求の出力から所定時間内に、I/F部14から確認応答信号が入力されるとき、携帯電話機20と接続中と判定する。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)車載システム10の制御部11は、通信モジュール13から接続中を示す接続状態通知が入力されるとき、携帯電話機20の連携動作状態を連携中と判定する。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)車載システム10の制御部11は、連携中を示す連携動作状態通知をサーバ装置30に通信モジュール13を介して送信する。その後、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)サーバ装置30は、車載システム10から受信した連携動作状態通知が連携中を示すとき、ユーザリストを参照して連携動作状態通知に付加されたシステム識別情報に対応する端末識別情報として、携帯電話機20の端末識別情報を特定する。サーバ装置30は、通信機能停止要求(通信モジュールOFF要求)を車載システム10に送信する。車載システム10の制御部11は、通信モジュール13を介してサーバ装置30から通信機能停止要求を受信する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)サーバ装置30は、特定した端末識別情報に係る携帯電話機20に車載システム10との連携動作の開始を要求する。サーバ装置30は、携帯電話機20に対し、プロファイル切替要求を送信してもよい。携帯電話機20の制御部21は、プロファイル切替要求を受信したとき、第2ネットワークにおいて車載システム10と接続中状態になっているとき、記憶部24に記憶されているプロファイルのうちプロファイル切替通知で指示される車載システム10のプロファイルに切り替えてもよい。その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)車載システム10と携帯電話機20とは連携動作を開始する。その後、図4に示す処理を終了する。
(処理順序)
なお、図4の処理は、ステップS106の処理は、ステップS105の処理よりも後に開始される場合を例にしたが、ステップS104よりも後であれば、ステップS105よりも先に開始されてもよい。
(搭乗状態の判定)
次に、車両への搭乗状態の判定例について説明する。搭乗状態を判定するために、センサ12が、各ドアの状態を検出するドアセンサを備える場合を例としたが、これには限られない。センサ12は、さらに車両に備えられる各座席に加えられる重量を検出する重量センサを備えてもよい。制御部11は、ドアの開放の検出時からの重量の変化量が所定の変化量の閾値(例えば、20〜30kg)よりも大きい状態の継続時間を観測する。制御部11は、継続時間が所定の継続時間(例えば、5〜10秒)よりも長いとき、端末装置が搭乗の可能性があると判定し、所定の継続時間以下であるとき、未搭乗と判定してもよい。
また、制御部11は、いわゆるキーレスエントリシステム(keyless entry system)を備えていてもよい。キーレスエントリシステムは、リモートコントローラ(電子鍵)から発信される信号に基づいて車両のドアの施錠又は解錠を行う。リモートコントローラは、キーレスエントリシステムから所定時間(例えば、5秒)間隔で発信される無線標識(ビーコン)を受信したとき、その応答である応答信号を送信する。制御部11は、ドアの開放の検出時から、リモートコントローラから応答信号を受信する継続時間が所定の継続時間(例えば、10秒)より長いとき、搭乗の可能性があると判定し、所定の継続時間以下であるとき、未搭乗と判定してもよい。
そして、制御部11は、搭乗の可能性があると判定する場合、接続確認処理を行い、判定された接続可否に基づいて搭乗状態が搭乗中であるか、未搭乗であるかを確定する。
(優先順位)
上述では、連携先の端末装置が主に1台の携帯電話機20である場合を例にしたが、連携対象の候補の端末装置の台数は、複数台であってもよい。
そこで、ステップS102において、車載システム10の制御部11は、車両に設置されたいずれかのドアが開放されたと判定するときに、接続確認処理を行うと、複数の端末装置について接続可と判定されることがある。そこで、制御部11は、複数の端末装置間で予め設定された優先順位のうち、接続可と判定した端末装置のうち最も優先順位が高い端末装置を連携先の端末装置として定めてもよい。そして、制御部11は、定めた端末装置の端末識別情報を連携動作状態通知に追加してサーバ装置30に送信する。
各端末装置の優先度を特定する際、制御部11は、記憶部15に記憶させておいた連携端末データを参照してもよい。連携端末データは、システム識別情報と複数の連携先の候補とする端末装置の端末識別情報が関連づけられ、各候補の優先順位を示すように構成される。優先順位は、明示的に連携端末データに記述されなくてもよく、端末識別情報の記述順序で特定されてもよい。
複数の端末装置から連携先の端末装置として特定する処理は、車載システム10の制御部11に代えてサーバ装置30が行ってもよい。その前提として、制御部11は、複数の端末装置の端末識別情報を連携動作状態通知に追加してサーバ装置30に送信する。サーバ装置30には、例えば、システム識別情報と複数の連携先の候補する端末識別情報が関連付けられ、各候補の優先順位を示すように構成されたユーザリストを記憶させておく。
サーバ装置30は、ユーザリストを参照して、連携動作状態通知に追加された端末識別情報で示される端末装置毎の優先順位を特定し、特定した優先順位が最も高い端末装置を連携先の端末装置として特定する。そして、サーバ装置30は、特定した端末装置にプロファイル切替要求を送信する。
上述では、複数の端末装置間の優先順位を例にしたが、複数のプロファイル間の優先順位に適用されてもよい。プロファイルにより、端末装置とその端末装置が通信で用いる第1ネットワークもしくはその使用条件(例えば、帯域幅、時間帯、時期、料金体系など)が特定される。そのため、1台の端末装置でも使用条件が独立に定められた複数のプロファイルが設定されていることがある。
携帯電話機20の記憶部24に車載システム10のプロファイルとして、複数のプロファイルが設定されている場合には、制御部21は、複数のプロファイルのうち最も優先順位が高いプロファイルを有効とするプロファイルとして定めてもよい。制御部21は、例えば、記憶部24においてプロファイルに関連付けられて記述された優先順位もしくは記述順位により、各プロファイルの優先順位を特定する。
また、制御部11は、各端末装置もしくはプロファイルの優先順位を特定する際、予め記述された優先順位もしくは記述順位に代え、他の情報に基づいて優先順位を決定してもよい。例えば、制御部11は、端末装置もしくはプロファイル毎に、動作連携に用いた使用頻度を計数し、計数した使用頻度が高いほど、高くなるように優先順位を定めてもよい。これにより、頻繁に用いられる端末装置もしくはプロファイルほど動作連携に用いられる。
制御部11は、端末装置もしくはプロファイル毎に、最後に使用された時点からの経過時間を計時し、計時した経過時間が短いほど、高くなるように優先順位を定めてもよい。よって、直近に用いられた端末装置もしくはプロファイルほど優先して動作連携に用いられる。
制御部11は、プロファイルに記述されたネットワークの使用条件である帯域幅を特定し、特定した帯域幅が広いほど、高くなるように優先順位を定めてもよい。よって、帯域幅が広いネットワークに係るプロファイルの利用が優先される。
制御部11は、プロファイルに記述されたネットワークの使用条件である料金体系を特定し、特定した料金体系により算出される料金が低いほど、高くなるように優先順位を定めてもよい。これにより、料金が低いネットワークに係るプロファイルの利用が優先される。より具体的には、制御部11は、特定した料金体系が従量制であるプロファイルには、定額制であるプロファイルよりも高くなるように優先順位を定め、料金体系が従量制であるプロファイルには、従量単価が低いほど、高くなるように優先順位を定めてもよい。従量単価として、例えば、頻度(回数)、使用時間、通信量などが適用されうる。
なお、サーバ装置30も、上述した制御部11と同様の手法を採用して、端末装置もしくはプロファイル毎の優先順位を定めてもよい。携帯電話機20の制御部21も、上述した制御部11と同様な手法を用いて、プロファイル毎の優先順位を定めてもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る車載システム10の制御部11は、センサ12が感知したユーザの車両への搭乗状態の変化に基づいて車両における携帯電話機20の連携動作状態を判定する。制御部11は、その連携動作状態が連携中と判定するとき、通信モジュール13の通信機能を停止させ、携帯電話機20の通信機能を使用可能とする。
この構成により、携帯電話機20を所持するユーザは、車両への搭乗の際に、車載システム10に、通信モジュール13の通信機能に代えて、その携帯電話機20の通信機能を使用させることができる。そのため、ユーザがアクセサリスイッチの操作、その他の操作を行わなくても、通信モジュール13との連携動作が可能となる。また、無用な待ち受け、スキャンなど、多くの電力を消費する動作を減らすことができるので、電力消費量を少なくすることができる。
また、制御部11は、通信モジュール13と携帯電話機20との接続可否に応じて、携帯電話機20の連携動作状態を判定する。
この構成により、乗車したユーザの携帯電話機20の所持と携帯電話機20の通信機能の有無を判定することができる。連携動作をより確実に成立することができるので、さらに電力消費量を少なくすることができる。
また、制御部11は、携帯電話機20が連携中と判定されるとき、連携動作状態をサーバ装置30に通知し、サーバ装置30から通信機能停止要求を受信するとき、通信モジュール13の通信機能を停止する。
この構成により、サーバ装置30は、車載システム10における携帯電話機20の連携動作状態に応じた通信モジュール13の通信機能を制御することができる。そのため、サーバ装置30は、個々の車載システム10における通信機能の連携動作を管理することができる。
また、制御部11は、携帯電話機20の通信機能を使用する時、携帯電話機20に車載システム10の通信モジュール13の通信プロファイルを用いてネットワークにアクセスさせる。
この構成により、連携元の車載システム10に係る契約に応じた形態でネットワークを使用することができる。また、相手先の機器から携帯電話機20を意識せず、車載システム10を通信相手とする通信を、携帯電話機20の通信機能を用いて実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を援用する。以下の説明では、主に上述の実施形態との差異点について説明する。
本実施形態に係る通信システム1のハードウェア構成は、第1の実施形態に係る通信システム1のハードウェア構成と同様である。但し、本実施形態では、次の点で第1の実施形態とは異なる。
第1の実施形態では、サーバ装置30は、車載システム10と携帯電話機20とが連携中であるか否かを識別する。これに対し、本実施形態では、サーバ装置30は、車載システム10と携帯電話機20とが連携中であるか否かを識別しない。
第1の実施形態において、サーバ装置30が、車載システム10と携帯電話機20とが連携中であるかを識別する理由の一つは、サーバ装置30が車載システム10に対して能動的に情報を送信(プッシュ)するためである。例えば、サーバ装置30は、車載システム10と携帯電話機20とが非連携中である場合には、システム識別情報を参照して車載システム10に直接情報を送信し、連携中である場合には、端末識別情報を参照して携帯電話機20に情報を送信する。携帯電話機20は、サーバ装置30から受信した情報を、連携動作の機能を用いて車載システム10に転送する。
これに対し、本実施形態では、サーバ装置30が車載システム10に対して能動的に情報を送信(プッシュ)することを可能にするため、以下のような動作を行う。まず、車載システム10と携帯電話機20とが非連携中である場合には、車載システム10は、車載システム10のシステム識別情報を付加した接続要求信号をサーバ装置30に第1ネットワークを介して定期的に送信する。車載システム10と携帯電話機20とが連携中である場合には、携帯電話機20が、車載システム10のシステム識別情報を付加した接続要求信号をサーバ装置30に第1ネットワークを介して定期的に送信する。いずれの場合も、サーバ装置30は、受信した接続要求信号に対する応答を直ちに行わずに保留し、最後に受信した最新の接続要求信号を車載システム10のシステム識別情報と関連付けて保存する。
サーバ装置30が車載システム10に対して能動的に情報を送信(プッシュ)しようとするときにおいて、車載システム10のシステム識別情報と関連付けて保存された接続要求信号に対する接続応答信号を、送信(プッシュ)しようとした情報を付加した上で送信する。
車載システム10と携帯電話機20とが非連携中である場合には、車載システム10は、自身が送信した接続要求信号に対する接続応答信号の一部として、サーバ装置30が送信した情報を直接受信する。車載システム10と携帯電話機20とが連携中である場合には、携帯電話機20が、自身が送信した接続要求信号に対する接続応答信号の一部として、サーバ装置30が送信した情報を受信する。携帯電話機20は、サーバ装置30から受信した情報を、連携動作の機能を用いて車載システム10に転送する。このような仕組みにより、サーバ装置30は、車載システム10と携帯電話機20とが連携中であるか否かを認識することなく、車載システム10に対して情報を送信(プッシュ)することができる。
従って、本実施形態においては、連携動作が開始、または終了したことを、車載システム10や携帯電話機20からサーバ装置30に明示的に通知しなくてもよい。
次に、本実施形態に係る連携動作開始処理について説明する。
図5は、本実施形態に係る連携動作開始処理の一例を示すシーケンス図である。
図5に示す処理は、ステップS101−S103、S107、S201−S205を有する。車載システム10は、ステップS101の処理の前にステップS201、S202の処理を行う。
(ステップS201)車載システム10は、接続要求信号に車載システム10のシステム識別情報を付加し、これらの情報を付加した接続要求信号をサーバ装置30に第1ネットワークを介して送信する。その後、ステップS202の処理に進む。
(ステップS202)サーバ装置30は、車載システム10から受信した接続要求信号と、接続要求信号に付加されたシステム識別情報とを関連づけて記憶する。さらに、車載システム10に対して能動的に情報を送信(プッシュ)しようとするとき、サーバ装置30は、車載システム10から受信した接続要求信号に対する応答として、送信(プッシュ)しようとした情報を付加した上で、車載システム10に接続応答信号を送信する。
車載システム10は、サーバ装置30から接続応答信号を受信したときは、サーバ装置30が接続応答信号に付加した情報を取り出す。
ステップS201、S202の処理は、必ずしもステップS101の処理の直前に行われなくてもよい。ステップS201の処理を開始する契機は、連携動作を主目的としない別個の処理の一部であってもよい。その契機は、例えば、ナビゲーション部16の起動時もしくは動作時におけるサーバ装置への接続要求時であってもよい。
ステップS201、S202における、通信モジュール13とサーバ装置30との間の通信では、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)や、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等が利用可能である。
図5に示す例では、ステップS103において車載システム10の制御部11が携帯電話機20の連携動作状態を連携中と判定した後、ステップS203の処理に進む。
ステップS203において、車載システム10は、携帯電話機20に対し、連携動作開始要求を送信する。このとき、車載システム10は、携帯電話機20に対し、車載システム10のプロファイルへのプロファイル切替要求を送信してもよい。携帯電話機20の制御部21は、プロファイル切替要求を受信したとき、記憶部24に記憶されているプロファイルのうちプロファイル切替通知で指示される車載システム10のプロファイルへの切り替えを行ってもよい。その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)車載システム10と携帯電話機20とは連携動作を開始する。その後、ステップS204の処理に進む。
(ステップS204)携帯電話機20は、車載システム10のシステム識別情報を付加した接続要求信号をサーバ装置30に第1ネットワークを介して送信する。その後、ステップS205の処理に進む。
(ステップS205)サーバ装置30は、携帯電話機20から受信した接続要求信号と、接続要求信号に付加されたシステム識別情報とを関連づけて記憶する。さらに、車載システム10に対して能動的に情報を送信(プッシュ)しようとするときは、サーバ装置30は、送信(プッシュ)しようとした情報を付加した上で、携帯電話機20から受信した接続要求信号に対する接続応答信号を送信する。
携帯電話機20は、サーバ装置30から接続応答信号を受信したときは、サーバ装置30が接続応答信号に付加した情報を取り出して、連携動作の機能を用いて取り出した情報を車載システム10に転送する。
なお、本実施形態では、図5に示す処理のうち、ステップS201、S202の処理を行わずに、ステップS101の処理が開始されてもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る車載システム10においては、サーバ装置30は、車載システム10と携帯電話機20との連携動作状態を認識することなく、車載システム10に対して能動的に情報を送信(プッシュ)することができる。
この構成により、サーバ装置30に連携動作状態を通知することなく、車載システム10が自律的に携帯電話機20との連携動作を開始することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を援用する。以下の説明では、主に上述の実施形態との差異点について説明する。
図6は、本実施形態に係る通信システム1の構成例を示す概略ブロック図である。
通信システム1は、車載システム10、携帯電話機20及びサーバ装置30の他、情報管理装置40をさらに備える。
車載システム10の制御部11は、連携動作状態判定処理により、携帯電話機20の連携動作状態を連携中と判定した後、プロファイル変更要求を情報管理装置40に通信モジュール13を介して送信する。プロファイル変更要求は、動作連携の連携先の携帯電話機20において、使用中のプロファイルから連携元である自システムのプロファイルへの変更を示す制御信号である。
情報管理装置40は、第1ネットワークのコアネットワークの構成機器であり、加入者データを保持する加入者情報管理装置である。本実施形態では、加入者データは、個々の契約毎に、プロファイル識別情報と、そのプロファイル識別情報で識別されるプロファイルのセットを含んで構成される。個々のプロファイルは、端末識別情報と加入者識別情報のセットを有する。
情報管理装置40は、車載システム10からプロファイル変更要求を受信するとき、プロファイル変更要求で指示される連携元の車載システム10のプロファイルを、加入者データから読み出す。情報管理装置40は、読み出したプロファイルをプロファイル変更要求で指示される連携先の携帯電話機20に送信する。
携帯電話機20の制御部21は、情報管理装置40から通信部22を介してプロファイルを受信し、受信したプロファイルを記憶部24に記憶する。制御部21は、記憶されたプロファイルのうち、受信したプロファイルの有効性を有効とし、その他のプロファイルの有効性を無効とする。携帯電話機20の制御部21は、接続確認処理において車載システム10の通信モジュール13と接続可と判定された後、有効なプロファイルを、通信部22に通知する。その後、制御部21は、プロファイルの切替完了を示す切替完了通知をサーバ装置30に通信部22を介して送信する。その後、制御部21は、車載システム10との連携動作を開始する。
次に、本実施形態に係る連携動作開始処理について説明する。
図7は、本実施形態に係る連携動作開始処理の一例を示すシーケンス図である。
図7に示す処理は、ステップS101−S107、S301、S302を有する。
ステップS103の処理において、制御部11が携帯電話機20の連携動作状態を連携中と判定した後、ステップS301の処理に進む。ステップS301の処理を実行するタイミングは、ステップS103の処理の後であれば、ステップS104の処理の前であっても、後であってもよい。
(ステップS301)車載システム10の制御部11は、携帯電話機20のプロファイルを自システムのプロファイルに変更させることを示すプロファイル変更要求を、情報管理装置40に通信モジュール13を介して送信する。その後、ステップS302の処理に進む。また、制御部11は、サーバ装置30からの通信機能停止要求(通信モジュールOFF要求)の受信後に、ステップS107の処理に進む。
(ステップS302)情報管理装置40は、予め記憶している加入者データから、車載システム10の制御部11からプロファイル変更要求で指定される車載システム10のプロファイルを読み出す。情報管理装置40は、読み出したプロファイルをプロファイル変更要求で指定される連携先の携帯電話機20に送信する。携帯電話機20の制御部21は、通信部22を介して情報管理装置40から連携元の車載システム10のプロファイルを受信し、記憶部24に有効なプロファイルとして記憶し、記憶部24に記憶されたその他のプロファイルを無効とする。さらに、制御部21は、有効なプロファイルを、通信部22に通知し、通知したプロファイルによる第1ネットワークへのアクセスを可能とする。
その後、ステップS106の処理において、サーバ装置30から連携動作開始要求を受信した後、ステップS107の処理に進む。
ステップS107では、車載システム10と携帯電話機20は連携動作を開始する。その後、図7に示す処理を終了する。
図7の処理は、図4に示す処理と同様に、車載システム10がサーバ装置30に連携動作状態通知を送信し(ステップS104)、その後、サーバ装置30が車載システム10に通信機能停止要求を送信する場合(通信モジュールOFF要求、ステップS105)を例にする。上述のステップS301、S302の処理は、図5に示す例と同様に、車載システム10が携帯電話機20に連携動作開始要求を送信する場合(ステップS203)には、その送信の直前もしくは直後に実行されてもよい。これにより、通知したプロファイルによる第1ネットワークへのアクセスが可能になる。
以上に説明したように、本実施形態に係る車載システム10において、制御部11は、車載システム10への通信プロファイルへの切替要求を、携帯電話機20と接続されるネットワークの情報管理装置40に送信し、携帯電話機20にその通信プロファイルを提供させる。
この構成により、携帯電話機20の記憶部24に予め車載システム10の通信プロファイルを記憶させておかなくても、その通信プロファイルを用いたアクセスを実現することができる。車載システム10の通信プロファイルを設定するための記憶媒体の着脱、その他の作業を必要としないので、携帯電話機20との動作連携の利便性が高くなる。
以上、この発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
第2、第3の実施形態において、制御部11は、重量センサ、キーレスエントリシステムの一方又は両方を用いて連携動作状態の判定を行ってもよい。
また、複数の端末装置から、それぞれの優先順位を定める処理、優先順位に基づいて1台の連携先の端末装置を定める処理の一方又は両方は、第2、第3の実施形態に適用されてもよい。
なお、複数のプロファイルから、それぞれの優先順位を定める処理、優先順位に基づいて有効とする1つのプロファイルを定める処理の一方又は両方は、第2、第3の実施形態に適用されてもよい。
上述では、端末装置が主に携帯電話機20である場合を例にしたが、これには限られない。端末装置は、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などの電子機器であってもよい。
また、車載システム10の構成要素である制御部11、センサ12、通信モジュール13、I/F部14、記憶部15及びナビゲーション部16は、それぞれ各1個の装置として構成されてもよいし、それら各部の全てを備える1個の装置として構成されてもよい。また、それら各部の任意の組み合わせ毎に各1個の装置として構成されてもよい。例えば、制御部11は、通信モジュール13、I/F部14及び記憶部15と一体化して単一の制御装置として構成されてもよい。その制御装置は、センサ12とナビゲーション部16とは別体であってもよい。
上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を出力するセンサと、端末装置と通信する通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記センサが出力した前記情報を参照して、前記通信部に前記端末装置との通信を開始させる通信システム。
(2)サーバと通信する第2の通信部を備え、前記制御部は、前記センサが前記搭乗状態の変化を検出したとき、前記第2の通信部による通信を制限し、前記サーバとの通信を、前記通信部と前記端末装置との通信を介して行う(1)の通信システム。
(3)前記センサが出力する前記情報は、前記車両のドアの開閉状態に基づく情報を含む(1)又は(2)の通信システム。
(4)前記センサが出力する前記情報は、前記車両の座席に加えられる重量に基づく情報を含む(1)から(3)のいずれかの通信システム。
(5)前記センサが出力する前記情報は、前記車両のキーレスエントリの動作に基づく情報を含む(1)から(4)の通信システム。
(6)前記制御部は、前記端末装置の通信機能を使用するとき、前記端末装置に、前記通信部の通信プロファイルを用いてネットワークにアクセスさせる(1)から(5)のいずれかの通信システム。
(7)自装置が制御するセンサが出力した、車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を参照して、自装置が制御する通信部に、端末装置との通信を開始させる制御装置。
(8)(1)から(6)のいずれかの通信システムを備える車両。
(9)センサと、制御部と、通信部と、を備える通信システムの通信方法であって、前記センサが、車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を出力するステップと、前記制御部が、前記センサが出力した前記情報を参照して、前記通信部に端末装置との通信を開始させるステップと、を有する通信方法。
(10)(7)の制御装置のコンピュータに、前記センサが出力した車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を参照して、前記通信部に端末装置との通信を開始させる手順を実行するためのプログラム。
なお、上述した実施形態における車載システム10、携帯電話機20、サーバ装置30ならびに情報管理装置40の一部、例えば、制御部11、21もしくは全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、車載システム10、携帯電話機20、サーバ装置30ならびに情報管理装置40に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における車載システム10、携帯電話機20、サーバ装置30ならびに情報管理装置40の一部もしくは全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。車載システム10、携帯電話機20、サーバ装置30ならびに情報管理装置40の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1…通信システム、10…車載システム、11…制御部、12…センサ、13…通信モジュール、14…I/F部、15…記憶部、16…ナビゲーション部、20…携帯電話機、21…制御部、22…通信部、23…I/F部、24…記憶部、30…サーバ装置、40…情報管理装置

Claims (10)

  1. 車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を出力するセンサと、
    第1ネットワークを用いた通信機能を提供する通信部と、
    第2ネットワークを用いた入出力機能を提供するインタフェース部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記センサが出力した前記情報を参照して、前記インタフェース部に第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置を検出させ、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在するとき、当該端末装置と前記第2ネットワークを用いた通信を開始させ、前記端末装置の通信機能を使用するとき、前記端末装置に、自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせ、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在しなくなるとき、前記通信部の通信機能を使用させ、前記通信部は自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせる
    通信システム。
  2. サーバと通信する第2の通信部を備え、
    前記制御部は、
    前記センサが前記搭乗状態の変化を検出したとき、前記第2の通信部による通信を制限し、
    前記サーバとの通信を、前記通信部と前記端末装置との通信を介して行う
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記センサが出力する前記情報は、前記車両のドアの開閉状態に基づく情報を含む
    請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記センサが出力する前記情報は、前記車両の座席に加えられる重量に基づく情報を含む
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記センサが出力する前記情報は、前記車両のキーレスエントリの動作に基づく情報を含む
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 前記制御部は、
    前記端末装置の通信機能を使用するとき、前記端末装置に、前記通信部の通信プロファイルを用いてネットワークにアクセスさせる
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の通信システム。
  7. ンサが出力した、車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を参照して、入出力機能を提供するインタフェース部に第1ネットワークとは別個の第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置を検出させ、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在するとき、当該端末装置と前記第2ネットワークを用いた通信を開始させ、前記端末装置の通信機能を使用するとき、前記端末装置に、自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせ、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在しなくなるとき、前記第1ネットワークを用いた通信機能を提供する通信部の通信機能を使用させ、前記通信部は自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせる
    制御装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の通信システムを備える車両。
  9. センサと、制御部と、通信部と、を備える通信システムの通信方法であって、
    前記センサが、車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を出力するステップと、
    前記制御部が、前記センサが出力した前記情報を参照して、入出力機能を提供するインタフェース部に第1ネットワークとは別個の第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置を検出させるステップと、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在するとき、当該端末装置と前記第2ネットワークを用いた通信を開始させ、前記端末装置の通信機能を使用するとき、前記端末装置に、自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせるステップと、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在しなくなるとき、前記第1ネットワークを用いた通信機能を提供する通信部の通信機能を使用させ、前記通信部は自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせるステップと、
    を有する通信方法。
  10. 御装置のコンピュータに、
    ンサが出力した、車両に搭乗する搭乗者の搭乗状態の変化に関する情報を参照して、入出力機能を提供するインタフェース部に第1ネットワークとは別個の第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置を検出させる手順と、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在するとき、当該端末装置と前記第2ネットワークを用いた通信を開始させ、前記端末装置の通信機能を使用するとき、前記端末装置に、自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせる手順と、
    前記第2ネットワークを用いて接続可能な端末装置が存在しなくなるとき、前記第1ネットワークを用いた通信機能を提供する通信部の通信機能を使用させ、前記通信部は自システムの通信プロファイルを用いて前記第1ネットワークにアクセスさせる手順と、
    を実行するためのプログラム。
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