JP6949220B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
<冷蔵庫の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の外観を示す正面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る冷却風路10を含む冷蔵庫1内の構成を示す内部構成図である。
冷凍室2は、たとえば、−18℃以下といった0℃未満の冷凍温度帯に設定された貯蔵室である。図2、図3に示すように、冷凍室2は、冷蔵室3の上側に設けられ、冷凍する食品を収納する。冷凍室2には、開口部を開閉するたとえば観音開式などの回転式の扉14aが設けられている。なお、冷凍室2の扉14aは、観音開式の扉ではなく、1枚式の回転式扉でも良い。扉14aの開閉によって、冷凍室2と冷蔵庫1外との間の開放及び遮断が行われる。また、内壁パネル19が、冷凍室2内の後壁となる。後述するが、冷凍室2内には、複数のリブ18と、床上棚15と、が設けられている。
冷蔵室3は、たとえば、約3〜5℃といった冷蔵温度帯に設定され、食品を収納する貯蔵室である。冷蔵室3には、図2に示すように、食品などを載置する棚12などが設けられている。冷蔵室3の前面に形成された開口部には、開口部を開閉するたとえば観音開式などの回転式の扉14bが設けられている。ここで、冷蔵室3の扉14bは、観音開式の扉ではなく、1枚式の回転式扉でも良い。また、内壁パネル19が、冷蔵室3内の後壁となる。そして、図2、図3に示すように、冷蔵庫1では、冷蔵室3内の最上部に、チルド室5が設けられている。
野菜室4は、冷蔵室3よりも設定温度が高いたとえば、約3〜7℃といった冷蔵温度帯の貯蔵室である。野菜室4は、貯蔵品を収納するための空間を有し、食品のうち、特に、野菜を冷蔵するのに適している貯蔵室である。図2、図3に示すように、野菜室4は、冷蔵室3内の最下部に設けられている。
図2に示すように、仕切壁7は、冷凍室2と冷蔵室3との間に設けられた壁である。仕切壁7には冷蔵室3から冷凍室2への伝熱による熱量侵入を防止するために断熱材が充填されている。図3に示すように、仕切壁7は、戻り風路16を内蔵し、冷蔵室3内からの冷気が戻り風路16側に吸い込まれる吸込口である戻り風路入口16aを有する。戻り風路入口16aは、冷蔵室3の扉14b側である前面側の部分に形成されている。
次に、図2、図3を用いて、冷却器8で作られた冷気の流れについて説明する。ここで、図2、図3における矢印は、冷気の流れを示す。冷却器8で作られた冷気は、送風ファン9を通り、冷凍室2側と冷蔵室3側とに送られる冷気に分けられる。冷蔵室3へ向かう冷気は、冷却風路10を通り、ダンパ11によって、チルド室5と、冷蔵室3とに向かう冷気に分けられる。そして、冷蔵室3に向かう冷気は、棚上を通り、冷蔵室3の前方で下方から上方へ緩やかに上昇し、戻り風路16へ向かう。
戻り風路入口16aが冷蔵庫1の前方部に形成されている。このため、冷蔵室3内の奥側に配置された各吹出口31a〜31fから効率良く冷却風を吹き出せられる。戻り風路入口16aの位置が吹出口31a〜31fから必然的に遠い。このため、冷却風の風速を遅くしても、冷却風がショートパスせずに各室を効率的に冷却できる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1における冷凍室2を図3のZ−Z断面にて示す横断面図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1における冷凍室2を図2のY−Y断面にて示す縦断面図である。なお、図4では、床上棚15を破線で示してリブ18が視認できるようにしている。
図4、図5に示すように、複数のリブ18上には、リブ18の上端部18aと接触した床上棚15が設けられている。床上棚15は、着脱自在である。床上棚15の下面は、複数のリブ18の上端部18aと接触する部分が上方に凹んだ凹部15aを有する。これにより、床上棚15は、下面の凹部15aがリブ18の上端部18aに嵌まり、安定した固定状態となる。また、床上棚15は、リブ18と接触面積を十分にとれる。
図2、図3に示すように、冷凍室2の奥面である内壁パネル19の上部における冷気吸込口33よりも上方には、室内上部を室内奥側から前面側に流れる冷気を吹き出す吹出口32が形成されている。これにより、冷凍室2内に食品が多量に積載されても冷気が冷凍室2内に送り込める。
図3に示すように、冷凍室2の奥面である内壁パネル19の下部には、冷気吸込口33が形成されている。冷気吸込口33は、床上棚15の上方を室内前面側から奥面側に流れる冷気と、戻り風路22を室内前面側から奥面側に流れる冷気と、を冷凍室2の背面の奥側に形成された冷却室40に戻す。冷気吸込口33は、冷凍室2の奥面である内壁パネル19の下部にて床上棚15の上方を室内前面側から奥面側に流れる冷気が冷却室40に戻される第1吸込口33aを有する。冷気吸込口33は、冷凍室2の奥面である内壁パネル19の下部における第1吸込口33aの下方にて戻り風路22を室内前面側から奥面側に流れる冷気が冷却室40に戻される第2吸込口33bを有する。これにより、冷凍室2内に食品が多量に積載されても冷気が冷凍室2内から冷気吸込口33に吸い込める。なお、冷気吸込口33は、第1、第2吸込口33a、33bの2つ形成されるのではなく、1つの大きなものでも良い。
なお、上述の冷蔵庫1において、冷凍室2の下方の冷蔵室3内の上部領域に形成されたチルド室5は、切換室であっても良い。切換室とは、室内の温度が冷蔵室3よりも低い−3℃前後のマイナス温度帯に設定されるパーシャル室又は室内の温度がパーシャル室より高い0〜−3℃前後の過冷却保存室などのチルド室に切り換え自在な室である。このような切換室を備える場合には、切換室内にて保存する食品に適した温度帯が選択でき、使用者の利便性の向上が図れる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1における床上棚15を装着する第1動作を示す説明図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1における床上棚15を装着する第2動作を示す説明図である。図9は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1における床上棚15を装着する第3動作を示す説明図である。
上述のようなリブ18、床上棚15及び戻り風路22が構成されることにより、床上棚15の安定性が確保できる。また、床上棚15自体が冷却できる。これにより、冷蔵室3からの伝熱による熱量侵入が抑制でき、冷凍室2に食品が積載されても食品保存時の食品温度バラツキが防止できる。また、床上棚15のしっかりとした固定によって床面21の揺れによる床上棚上の食品崩れが防止できる。
実施の形態1によれば、冷蔵庫1は、上から順に冷凍室2と冷蔵室3とが構成されている。冷凍室2と冷蔵室3との間には、仕切壁7が設けられている。冷蔵庫1は、トップフリーザ形態のものである。冷凍室2の床面21には、複数のリブ18が設けられている。複数のリブ18上には、リブ18の上端部18aと接触した床上棚15が設けられている。
Claims (14)
- 上から順に冷凍室と冷蔵室とが構成され、前記冷凍室と前記冷蔵室との間には、仕切壁が設けられたトップフリーザ形態の冷蔵庫であって、
前記冷凍室の床面に設けられた複数のリブと、
前記複数のリブ上に設けられ、前記リブの上端部と接触した床上棚と、
を備え、
前記床上棚は、着脱自在であり、
前記冷凍室内の左右の側面には、1対のレールが設けられ、
前記床上棚は、前記複数のリブと前記1対のレールとに上下方向にて挟まれて保持される冷蔵庫。 - 前記複数のリブの高さは、前記床上棚と接触した前記リブの上端部から下方にて前記複数のリブのうち隣り合うリブと前記床上棚と前記床面との間に隙間を形成する高さである請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記複数のリブの隣接した間隔は、前記複数のリブのうち隣り合うリブの間に15〜20mmの幅である請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
- 前記複数のリブの上端部は、丸みを帯びた形状である請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記複数のリブは、室内前面側から奥面側に直線状に延伸される請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記床上棚の下面は、前記複数のリブの上端部と接触する部分が当該リブに嵌まり込む上方に凹んだ凹部を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記床上棚は、前記1対のレールのそれぞれに引っ掛かる1対の爪部を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記床上棚は、熱伝導性の優れた金属系物質で構成される請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記複数のリブのうち隣り合うリブと前記床上棚と前記床面との間に、室内前面側から奥面側に冷気が流れる戻り風路が形成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記冷凍室の奥面の下部には、前記床上棚の上方を室内前面側から奥面側に流れる冷気と、前記戻り風路を室内前面側から奥面側に流れる冷気と、が前記冷凍室の背面の奥側に形成された冷却室に戻される冷気吸込口が形成される請求項9に記載の冷蔵庫。
- 前記冷気吸込口は、前記冷凍室の奥面の下部にて前記床上棚の上方を室内前面側から奥面側に流れる冷気が前記冷却室に戻される第1吸込口と、前記冷凍室の奥面の下部における前記第1吸込口の下方にて前記戻り風路を室内前面側から奥面側に流れる冷気が前記冷却室に戻される第2吸込口と、を有する請求項10に記載の冷蔵庫。
- 前記冷凍室の奥面の上部における前記冷気吸込口よりも上方には、室内上部を室内奥側から前面側に流れる冷気を吹き出す吹出口が形成される請求項10又は11に記載の冷蔵庫。
- 前記仕切壁内には、断熱材が充填される請求項1〜12のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記冷凍室の下方の前記冷蔵室内の上部領域に形成され、−3℃前後のマイナス温度帯の室又は0〜−3℃前後の室に切り換え自在な切換室を備える請求項1〜13のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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