JP6940337B2 - 車載器および急減速イベント検知方法 - Google Patents

車載器および急減速イベント検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、車載器および急減速イベント検知方法に関する。
例えば、トラック、バス、タクシー車両などの運行を管理する企業等においては、車両の運行における安全性を確保する必要がある。したがって、例えば車両運行中の運転手の危険性の高い運転操作に対して警告を発したり、危険性の高い運転操作を繰り返す特定の乗務員に対して安全運転のための指導や教育を実施する必要がある。そのため、企業内の管理者等は、乗務員毎に、危険性の高い運転操作に関する情報を収集して実際の運転状況を把握する必要がある。
例えば、業務用車両などに搭載されるドライブレコーダやデジタルタコグラフのような車載器には、危険性の高い運転操作に関する情報を収集して記録する機能を有する場合がある。したがって、このような車載器を利用することにより、管理者等は乗務員の管理に必要な情報を収集し運転状況を把握することが可能になる。
例えば特許文献1に示されたドライブレコーダは、事故の発生や事故の規模を速やかに知ることができ、即時性を向上させるための技術を示している。具体的には、しきい値を超えるG値が入力された場合、その後にGセンサで検出されるG値が値0付近に至るまで、あるいは、しきい値を超えてから所定時間が経過するまで待ち、G値の最大値Gmaxを検索する。また、G値の最大値Gmaxが見つかると、メモリに記録されている画像データの中から、この時点の画像データを抜き出して、無線通信により事務所側のデータ管理装置に送信する。
また、特許文献2の運転支援システムは、事故発生時だけでなく安全運転指導を目的とする情報収集が可能で、しかも、管理者側の負担を軽減するための技術を示している。具体的には、車載機が、車両の加速度及び速度、車両の周辺映像をバッファリングし、加速度を取得する。そして、加速度が通知レベルであるか否かを判断し、通知レベルである場合には車両挙動情報を外部へ送信する。なお、特許文献2では、通知するかどうかは加速度のレベルのみにより判断される。
特開2013−175032号公報 特開2014−75035号公報
例えば特許文献1、特許文献2のような技術を利用することにより、運行中の車両の急減速のような異常な挙動を特別なイベントとして検知し、該当するタイミングのデータを記録したりデータを外部に送信することができる。また、車両の急減速のようなイベントは加速度の大きさにより検知されるが、この加速度には通常はGセンサの出力するG値が採用される(特許文献1参照)。
一方、車両の前後方向の加速度は車速の時間微分値に相当するので、車速情報に基づいて計算により加速度を得ることも可能である。車両においては、車輪の一定量の回動に連動してパルス信号を出力する速度センサが一般的に搭載されているので、このパルス信号(車速信号)を利用して実際の車速(km/h)を算出し、更にこれを微分して加速度を算出することもできる。
運行中の車両の急減速のような異常な挙動を閾値との比較により検知する場合には、通常は、Gセンサの出力するG値の大きさで判定するよりも、車速を微分して得られる加速度の大きさを判定した方が、判定精度が高くなる傾向がある。
しかしながら、車速を微分して得られる加速度の大きさで判定する場合には、以下の(1)〜(3)に示すような車両の特殊な環境において、誤判定が生じやすい。
(1)例えば、雪道で車両が停止状態から発進する際には、タイヤがスリップし空転した後で車両がゆっくりと発進することになるので、速度センサで検出される車速に例えば図7に示すような異常な変化が現れる。したがって、この車速を微分して加速度を算出すると、異常な変化が大きな加速度として検出される。その結果、車両の単なる発進動作であるにもかかわらず、急減速のイベントとして誤判定される。
(2)例えば、車両が降雨状態の道路を走行している時にブレーキを掛けると、スリップによりタイヤが一時的にロックしてから通常の状態に復帰するので、速度センサで検出される車速に例えば図8に示すような異常な変化が現れる。したがって、この車速を微分して加速度を算出すると、異常な変化が大きな加速度として検出される。その結果、車両の通常のブレーキ操作であるにもかかわらず、急減速のイベントとして誤判定される。
(3)車両の種類によっては、速度計等の演出効果を目的として、エンジンを掛けたときなどに速度計を動かすために、特別な速度パルスが発生する場合がある。この特別な速度パルスを含む速度信号を利用して加速度を算出する場合には、急減速の操作をしていないにもかかわらず、急減速のイベントとして誤判定される可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の急減速等の異常な挙動を表すイベントを高精度で判定可能にすると共に、誤判定を防止することが可能な車載器および急減速イベント検知方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載器および急減速イベント検知方法は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 車両の車輪の回動に連動して発生する速度信号を前記車輪の回動を検知する車速センサから取得する速度信号取得部と、
前記車両に加わる加速度の大きさを表すG値を前記車両に搭載された加速度センサから取得するG値取得部と、
前記速度信号から算出される速度変化率と、前記G値とを組合せた判定条件に基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知するイベント検知部と、
前記車両の内部および外部のうち少なくとも一方を撮像する撮影装置と、
前記イベントが検知された場合に、前記イベントの発生時刻の近傍において前記撮影装置により撮像された映像を所定の外部装置に送信するイベント処理部と、
を備え
前記G値取得部は、互いに異なるタイミングで検知された複数の前記G値を保持可能なG値履歴保持部を有し、
前記イベント検知部は、現在の前記速度変化率が所定の閾値を超え、且つ、現在から所定時間前の時点から現在までの範囲の前記G値履歴保持部に保持されている複数の前記G値のうち1つ以上の前記G値が所定の第2閾値を超えたことに基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知する、
ことを特徴とする車載器。
車両に搭載された車載器に、
車両の車輪の回動に連動して発生する速度信号を前記車輪の回動を検知する車速センサから取得させ
前記車両に加わる加速度の大きさを表すG値を前記車両に搭載された加速度センサから取得させ
前記速度信号ら算出される速度変化率と、前記G値を組合せた判定条件に基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知させ
前記イベントが検知された場合に、前記イベントの発生時刻の近傍において前記車両の内部および外部のうち少なくとも一方を撮像する撮影装置により撮像された映像を所定の外部装置に送信させる、急減速イベント検知方法であって、
前記車載器に、
互いに異なるタイミングで検知された複数の前記G値をG値履歴保持部に保持させ、
現在の前記速度変化率が所定の閾値を超え、且つ、現在から所定時間前の時点から現在までの範囲の前記G値履歴保持部に保持されている複数の前記G値のうち1つ以上の前記G値が所定の第2閾値を超えたことに基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知させる、
ことを特徴とする急減速イベント検知方法。
上記(1)の構成の車載器によれば、速度信号から算出される速度変化率に基づいて急減速に関連するイベントを検知するので、高精度の判定が可能になる。しかも、車両に加わる加速度の大きさを表すG値も利用することにより、車輪のスリップに起因する誤判定を抑制できる。
更に、上記()の構成の車載器によれば、車輪のスリップなど急減速と無関係の事象が発生した場合に、撮影装置により撮像された映像が外部装置に送信されるのを抑制し、利用価値の高い映像のみを外部装置に送信できる。
更に、上記()の構成の車載器によれば、G値の履歴を利用することにより、例えば車両に加わった加速度の最大値などを把握できるので、急減速に関連するイベントが発生したか否かをより確実に判定できる。したがって、例えば急減速と無関係な事象が発生した際に、利用価値の低い映像が外部装置に送信されるのを抑制できる。
更に、上記()の構成の車載器によれば、速度変化率の大きさと、複数のG値の条件との組合せを利用して車両の急減速に関連するイベントを判定するので、高精度の判定が可能になる。しかも、車輪のスリップが生じやすい特殊な環境においても誤判定を減らすことができる。したがって、例えば急減速と無関係な事象が発生した際に、外部装置に送信すべき利用価値の高い映像をより正確に峻別できる。
上記()の構成の急減速イベント検知方法によれば、速度信号から算出される速度変化率に基づいて急減速に関連するイベントを検知するので、高精度の判定が可能になる。しかも、車両に加わる加速度の大きさを表すG値も利用することにより、車輪のスリップに起因する誤判定を抑制できる。
本発明の車載器および急減速イベント検知方法によれば、車両の急減速等の異常な挙動を表すイベントを高精度で判定可能にすると共に、誤判定を防止することが可能である。すなわち、速度信号から算出される速度変化率に基づいて急減速に関連するイベントを検知するので、高精度の判定が可能になる。しかも、車両に加わる加速度の大きさを表すG値も利用することにより、車輪のスリップに起因する誤判定を抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、運行管理システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、速度パルスにより検出される加速度とセンサで検出されるG値と車載器の判定動作との関係の例−1を示すタイムチャートである。 図3は、加速度テーブルの構成および保持される内容の具体例−1を示す模式図である。 図4は、速度パルスにより検出される加速度とセンサで検出されるG値と車載器の判定動作との関係の例−2を示すタイムチャートである。 図5は、加速度テーブルの構成および保持される内容の具体例−2を示す模式図である。 図6は、急減速イベントを判定するための車載器の動作例を示すフローチャートである。 図7は、車両が雪道で発進する際に速度パルスに基づいて検出される速度変化の例を示すグラフである。 図8は、車両が降雨状態の道路を走行中にブレーキをかけた場合に速度パルスに基づいて検出される速度変化の例を示すグラフである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<システムの構成>
運行管理システムの構成例を図1に示す。
本実施形態の運行管理システムは、トラック運送会社やバス会社等の事業者の設備として導入される。運行管理システム5は、トラックやバス等の車両の運行状況を管理するものであり、車載器として各車両に搭載されるドライブレコーダ10と事務所PC30とを含む。各車両のドライブレコーダ10は、無線通信回線およびネットワーク70を介して事務所PC30と接続される。
事務所PC30は、事務所に設置された汎用のコンピュータ装置(PC)で構成され、車両の運行状況を管理する。ネットワーク70は、ドライブレコーダ10と広域通信を行う無線基地局8や事務所PC30が接続されるインターネット等のパケット通信網であり、ドライブレコーダ10と事務所PC30と間で行われるデータ通信を中継する。ドライブレコーダ10と無線基地局8との間の通信は、LTE(Long Term Evolution)/4G(4th Generation)等のモバイル通信網(携帯回線網)で行われてもよいし、無線LAN(Local Area Network)で行われてもよい。
ドライブレコーダ10は、車両に搭載され、必要に応じて運行データおよび画像のデータを事務所PC30宛てに送信する。ドライブレコーダ10は、CPU11、速度I/F(インタフェース)12A、エンジン回転I/F12B、外部入力I/F13、センサ入力I/F14、GPS受信部15、カメラI/F16、不揮発メモリ26A、揮発メモリ26B、記録部17、カードI/F18、音声I/F19、RTC(時計IC)21、SW入力部22、表示部27、加速度テーブルTB1、通信部24、および電源部25を有する。
CPU11は、所定のプログラムを実行することにより、ドライブレコーダ10の各部を統括的に制御する。本実施形態では、車両の急減速など所定のイベントを検知する判定部11aの機能がCPU11に備わっている。
CPU11は、車両側に備わっている車速センサ51が出力する速度パルス信号SG1を速度I/F12Aを介して監視することにより、現在の車速(km/h)、走行距離、車速変化率(前後方向の加速度に相当)などを把握できる。
車速センサ51は、車両の車輪の回動を検知し、車輪が所定量回動する毎に1つのパルスを速度パルス信号SG1として出力する。したがって、例えば一定時間内に発生した速度パルス信号SG1のパルス数に基づいて、現在の車速を検知することが可能である。また、パルス数の累積値に基づき車両の走行距離を把握できる。また、一定時間内の車速の変化量を車両の前後方向に加わった加速度として検知することもできる。但し、車輪と路面との間にスリップが生じたような場合には、速度パルス信号SG1から算出される車速と、実際の車両の走行速度との間に大きな誤差が発生する。したがって、スリップが生じた場合は、車速から算出される加速度にも誤差が発生する。
Gセンサ28は、主として自車両の前後方向に加わる衝撃的な加速度(G値)を検知するものである。Gセンサ28の具体例としては、加速度による機械的な変位を、振動として読み取る方式や光学的に読み取る方式を有するものが挙げられるが、必要に応じて適切な方式を採用することが想定される。なお、複数のGセンサ28を用いてもよいし、前後方向の他に横方向のG値を検出してもよい。CPU11は、センサ入力I/F14を介して、Gセンサ出力SG2の信号から車両前後方向のG値を読み取ることができる。このG値は、車輪のスリップの影響を受けない加速度として利用できる。
不揮発メモリ26Aは、CPU11によって実行される動作プログラムや事前に定めた定数データ等を格納するために利用される。揮発メモリ26Bは、様々なデータを一時的に保持するために利用される。
記録部17は、運行データや映像等のデータを所定の記憶領域に定期的に記録する機能を有する専用のハードウェア回路である。カードI/F18には、乗務員が所持するメモリカード65が挿抜自在に接続される。CPU11は、カードI/F18に接続されたメモリカード65に対し運行データ、映像等のデータを書き込み保存する。
加速度テーブルTB1は、加速度に関連する様々なデータを管理するために利用される記憶領域である。この加速度テーブルTB1は、例えばCPU11の内部メモリ、不揮発メモリ26A、揮発メモリ26Bのいずれかの領域に配置される。加速度テーブルTB1の具体例については後で説明する。
音声I/F19は、合成した音声信号を生成する機能を有する。音声I/F19の出力には内蔵のスピーカ20が接続されている。スピーカ20は、警報等の音声を発する。RTC21(計時部)は、現在時刻を計時する。SW入力部22には、出庫ボタン、入庫ボタン等の各種ボタンのON/OFF信号が入力される。表示部27は、LCD(Liquid Crystal Display)で構成され、通信や動作の状態の他、警報等を表示する。
エンジン回転I/F12Bには、エンジン回転数センサ(図示せず)からの回転パルスが入力される。外部入力I/F13には、外部機器(図示せず)が接続される。アナログ入力I/F29には、エンジン温度(冷却水温)を検知する温度センサ(図示せず)、燃料量を検知する燃料量センサ(図示せず)等の信号が必要に応じて入力される。
GPS受信部15は、GPSアンテナ15aに接続され、GPS衛星から送信される信号を受信し、現在位置(GPS位置情報)を取得する。
カメラI/F16には、車両の周辺(例えば前方)を撮像して画像データを取得する車載カメラ(撮像装置)23が接続される。車載カメラ23は、例えば魚眼レンズを通して撮像される撮像面に例えば30万画素、100万画素、200万画素が配置されたイメージセンサを有する。イメージセンサは、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサやCCD(電荷結合素子)センサなど公知のセンサで構成されている。
車載カメラ23で撮像された映像(画像データ)は、記録部17内の記憶領域に時系列に記録されるが、所定時間分だけ記録されるように繰り返し上書きされる。この所定時間は、例えば事故発生時、事故の状況が分かるように、事故発生前後の数秒間(例えば、2秒、4秒、10秒等)に相当する時間である。車載カメラ23で撮像される画像は、静止画でもよいし動画であってもよい。事故発生前後の映像は、後述するように、事務所PC30の表示部33に表示される。
また、車載カメラ23は、車両の前方の他、車両の後方、左側方、右側方を撮像可能なように、複数設けられたものでもよいし、各方向を撮像する複数のイメージセンサが1つの筐体に収容されたものでもよい。したがって、車載カメラ23は、車両前方の映像の他、左右方向の映像、後方の映像も同時に撮像可能である。
通信部24は、広域無線通信を行い、携帯回線網(モバイル通信網)を介して無線基地局8に接続されると、無線基地局8と繋がるインターネット等のネットワーク70を介して、事務所PC30との間の回線を確保して通信を行う。電源部25は、イグニッションスイッチのオン等によりドライブレコーダ10の各部に電力を供給する。
また、ドライブレコーダ10は、自車両の急減速などの異常を表す所定のイベントの発生を検知すると、車載カメラ23が撮影した映像などのデータを例えば一定時間分だけ、無線通信を利用して事務所PC30に送信する。これにより、事務所PC30側の管理者等は、急減速などの重要な事象が発生したときの映像を確実に、しかもリアルタイムで把握することが可能になる。また、事務所PC30においては、重要な事象が発生したときの映像のみを記憶するので、記憶容量を下げることができる。また、イベントが発生した時だけ容量の大きい映像のデータを送信することで、ネットワークトラフィックの増加を抑制し、通信コストも低減できる。
CPU11内の判定部11aは、車両の急減速等の特別なイベントの発生を検知するものであり、この判定の際に、速度パルス信号SG1に基づいて検出される速度変化率(加速度)と、Gセンサ出力SG2に相当するG値との両方を参照する。これにより、判定精度が向上し、且つ誤判定を防止することが可能になる。詳細については後述する。
一方、事務所PC30は、汎用のオペレーティングシステムで動作するPCにより構成されている。事務所PC30は、運行管理装置として機能し、CPU31、通信部32、表示部33、記憶部34、カードI/F35、操作部36、出力部37、音声I/F38及び外部I/F48を有する。
CPU31は、事務所PC30の各部を統括的に制御する。通信部32は、ネットワーク70を介してドライブレコーダ10と通信可能である。また、通信部32は、ネットワーク70に接続された各種のデータベース(図示せず)とも接続可能であり、必要なデータを取得可能である。
表示部33は、運行管理画面の他、事故映像やハザードマップ等を表示する。記憶部34は、ドライブレコーダ10から受信した映像を表示したり車両の位置情報を地図上に表示するためのシステム解析ソフトウェア等、各種プログラムを格納する。
カードI/F35には、メモリカード65が挿抜自在に装着される。カードI/F35は、ドライブレコーダ10によって計測され、メモリカード65に記憶された運行データを入力する。操作部36は、キーボードやマウス等を有し、事務所の管理者の操作を受け付ける。出力部37は、各種データを出力する。音声I/F38には、マイク41及びスピーカ42が接続される。事務所の管理者は、マイク41及びスピーカ42を用いて音声通話を行うことも可能であり、車両の事故が発生した場合、救急や警察等への連絡を行う。
外部I/F48には、外部記憶装置(ストレージメモリ)54が接続される。外部記憶装置54は、事故地点データベース(DB)55、運行データDB56、ハザードマップDB57を保持する。事故地点データベース(DB)55には、ドライブレコーダ10あるいは他の車載器から送信される、事故発生時の車両のGPS位置情報(緯度,経度)が登録される。運行データDB56には、運行データとして、出入庫時刻、速度、走行距離等の他、急加減速、急ハンドル、速度オーバー、エンジン回転数オーバー等が記録される。ハザードマップDB57には、過去に事故が発生した地点(事故地点)を表すマークが地図に重畳して記述された地図データが登録される。なお、このハザードマップには、天災等の災害が想定される地域や避難場所等が記述されてもよい。
CPU31は、ハザードマップDB57から指定された地域(例えば、事故地点を含む地域)のハザードマップを読み出して表示部33に表示する際、事故地点DB55に登録された事故地点のデータを取得し、ハザードマップ上にこれらの事故地点を表すマークを重畳し、新たなハザードマップを生成する。事務所の管理者は、最新の事故地点を地図上で即座に視認できる。
一方、車両の運行中に運転手がヒヤリ、ハットと感じるような危険性の高い運転状況においては、運転手が急ブレーキ操作を行う場合が多い。つまり、車両に急減速の挙動が発生する。したがって、車両に急減速の挙動が発生した時に、車載カメラ23で撮影した映像などの情報を管理者が例えばリアルタイムで確認できれば、管理者は当該車両の運転状況を正確に把握できる。これにより、危険性の高い運転操作を行う繰り返す特定の運転手に対して、安全運転を行うように指導や教育を行うことが可能になる。
図1に示したドライブレコーダ10は、急減速などの車両の挙動を表すイベントを自動的に検出することができ、当該イベントが発生したときに、車載カメラ23の映像を無線通信によりリアルタイムで事務所PC30に送信することができる。なお、無線通信で送信する代わりに、該当する重要な映像のデータをメモリカード65に保存してもよい。急減速などの車両の挙動を判定する機能は、判定部11aとしてCPU11に備わっている。判定部11aは、判定の精度を上げ、且つ誤判定を防止するために、後述するように特別な判定処理を実施する。判定部11aは、例えばCPU11が実行可能なプログラムとしてドライブレコーダ10に組み込まれる。
<車両の挙動と急減速判定動作の例−1>
速度パルス信号SG1により検出される加速度VA1(km/h/s)、およびGセンサ28で検出される車両前後方向のG値VA2の経時変化と、ドライブレコーダ10における判定動作との関係の例−1を図2に示す。
図2に示した例は、運転手のブレーキ操作により車両が実際に急減速した状況を表している。したがって、時刻tbの手前のタイミングから、加速度VA1にはマイナス方向の大きな変化が発生し、G値VA2にも大きな変化が発生している。つまり、加速度VA1およびG値VA2の両方の挙動を同時に監視することにより、車両が急減速したか否かを判定することができる。
実際には、判定精度を考慮して、第1判定条件として、加速度VA1と事前に定めた判定しきい値TH1とを比較することにより、加速度VA1に急減速の挙動が生じたか否かを判定部11aが特定する。図2の例では、時刻taのタイミングで加速度VA1が判定しきい値TH1を超えたことが検知される。
但し、車輪のスリップが生じたような特別な状況下では、速度パルス信号SG1から算出される加速度VA1には大きな誤差が含まれる可能性がある。そこで、誤判定を防止するために、判定部11aは第2判定条件として、車輪のスリップの影響を受けないG値VA2と事前に定めたしきい値TH2とを比較した結果を利用する。
図2の状態では、加速度VA1が判定しきい値TH1を超えたことが検知された時刻taよりも前で、G値VA2がしきい値TH2を超えているので、実際に急減速が発生したと判定することができる。但し、時刻taにおいてはG値VA2が減衰し既にしきい値TH2を下回っている。したがって、G値VA2を判定する際には、時刻taよりも前で発生したG値VA2の挙動を参照する必要がある。
例えば、時刻taからそれよりも1秒(s)手前の時刻tbまでの間で、ごく短時間であってもG値VA2がしきい値TH2を超えていた場合には、加速度VA1だけでなく、G値VA2にも急減速に伴う挙動が発生していたものとみなすことができる。
図2に示した例では、時刻taで加速度VA1が判定しきい値TH1を超えたことをドライブレコーダ10の判定部11aが検知し、「画像送信判定が有効」とみなす(ステップS01)。更に、判定部11aは、時刻ta〜tbの範囲内のG値VA2がしきい値TH2を超えていたことを検知し、画像を送信する(ステップS02)。
図2に示した動作を判定部11aが行うためには、加速度VA1が異常であることを検知した時刻taで、それよりも前の時刻におけるG値VA2を参照する必要がある。そこで、加速度テーブルTB1を利用する。
<加速度テーブルTB1の構成例−1>
加速度テーブルTB1の構成および保持される内容の具体例−1を図3に示す。図3に示した加速度テーブルTB1の内容は、図2に示した加速度VA1およびG値VA2の経時変化と対応する状況のデータを表している。また、後述するようにこの加速度テーブルTB1の内容は定期的に更新される。
図3に示したように、この加速度テーブルTB1には、時間管理領域TB1a、速度記憶領域TB1b、加速度記憶領域TB1c、およびG値記憶領域TB1dの各項目が含まれている。
時間管理領域TB1aは、保持している各データを検出した時刻の違いを管理するために設けてある。例えば、0.1秒毎の各時刻t2、t1、t0、t−1、t−2、・・・、t−9、t−10、t−11で検出した各データが、加速度テーブルTB1の該当する行の位置に保持される。また、図3に示すように時刻t0のタイミングで警報が発生した場合には、時刻t0の位置に対する時間差を表す0.2、0.1、0、−0.1、−0.2、−0.3、・・・、−0.9、−1.0、−1.1(秒:s)が、時間管理領域TB1aの各行で管理される。この警報は、図2に示した時刻taの状況(−VA1>TH1)に相当する。
速度記憶領域TB1bは、速度パルス信号SG1に基づいて算出した0.1秒毎の各時刻の車両速度(km/h)の値を保持する。加速度記憶領域TB1cは、速度記憶領域TB1bの車両速度に基づいて算出される車両加速度(km/h/s)、つまり図2の加速度VA1の値を0.1秒毎に保持する。G値記憶領域TB1dは、Gセンサ出力SG2に相当する車両前後方向のG値、つまり図2に示したG値VA2の値を0.1秒毎に保持する。
判定部11aは、図3における時刻t0のタイミングで、加速度記憶領域TB1cの加速度VA1と判定しきい値TH1とを比較した結果「−VA1>TH1」の状況、つまり図2の時刻taの状態になったことを検知すると次のように処理する。つまり、この時刻t0(=ta)を基準として、それから0.9秒前の時刻t−9までの参照範囲A1のG値記憶領域TB1dのG値VA2を参照し、これらをしきい値TH2と比較する。そして、例えば参照範囲A1の中で1つ以上のG値VA2がしきい値TH2を超える場合には、急減速イベントの条件に該当するものとみなす。
<車両の挙動と急減速判定動作の例−2>
速度パルス信号SG1により検出される加速度VA1(km/h/s)、およびGセンサ28で検出される車両前後方向のG値VA2の経時変化と、ドライブレコーダ10における判定動作との関係の例−2を図4に示す。
図4に示した例は、実際には車両が急減速していないにもかかわらず、車輪のスリップなどに起因して、加速度VA1にノイズが発生した場合を想定している。例えば、図7、図8に示したような状況で加速度VA1にノイズが発生する。
したがって、図4に示した例では時刻taの近傍で加速度VA1にマイナス方向の大きな変化が発生しているが、実際には車両に大きな挙動の変化が発生していないので、G値VA2の経時変化には時刻ta〜tbの範囲内で大きな変動は現れていない。
図4に示した例では、時刻taで加速度VA1が判定しきい値TH1を超えたことをドライブレコーダ10の判定部11aが検知し、「画像送信判定が有効」とみなす(ステップS03)。しかし、判定部11aは、図4の時刻ta〜tbの範囲内のG値VA2がしきい値TH2以下であることを検知するので、画像送信をキャンセルする(ステップS04)。
つまり、判定部11aが加速度VA1およびG値VA2の両方の挙動を監視することにより、加速度VA1に発生したノイズの影響を排除し、急減速のイベントが生じたか否かを正しく判定できる。また、車輪のスリップ等に起因するノイズが加速度VA1に発生していない場合には、加速度VA1に基づいて図2のステップS01で急減速を検知することにより、G値に基づいて判定する場合と比べて精度の高い判定が実現する。
<加速度テーブルTB1の構成例−2>
加速度テーブルTB1の構成および保持される内容の具体例−2を図5に示す。図5に示した加速度テーブルTB1の内容は、図4に示した加速度VA1およびG値VA2の経時変化と対応する状況のデータを表している。
判定部11aは、図5における時刻t0のタイミングで、加速度記憶領域TB1cの加速度VA1と判定しきい値TH1とを比較した結果「−VA1>TH1」の状況、つまり図4の時刻taの状態になったことを検知すると次のように処理する。つまり、この時刻t0(=ta)を基準として、それから0.9秒前の時刻t−9までの参照範囲A1のG値記憶領域TB1dのG値VA2を参照し、これらをしきい値TH2と比較する。
図5に示した例では、図4の時刻ta〜tbの範囲に相当する参照範囲A1のG値記憶領域TB1dにおいて、G値VA2がしきい値TH2以下であることを判定部11aがステップS05で認識するので、画像の送信はキャンセルされる。つまり、急減速のイベントが生じていないと判定部11aが判定する。
<急減速イベント検出の具体的な処理手順>
急減速イベントを判定するためのドライブレコーダ10の動作例を図6に示す。すなわち、判定部11aを含むCPU11が、図6の処理手順を実行し、車両の急減速を検知する。また、図6の処理手順を実行する際には、速度パルス信号SG1により特定される車両速度(km/h)と、Gセンサ出力SG2のG値と、加速度テーブルTB1を利用する。
また、図6に示した現在速度Vcが、速度パルス信号SG1により特定される車両速度(km/h)に相当する。図6に示した急減速しきい値Vsは、図2、図4に示した判定しきい値TH1に相当する。また、図6に示した現在のG値Gcは、Gセンサ出力SG2のG値に相当する。図6に示した画像送信Gしきい値Gsは、図2、図4に示したしきい値TH2に相当する。図6の動作について以下に説明する。
CPU11は、ステップS11で車両の状態の計測を開始する。すなわち、これ以降、速度パルス信号SG1により特定される車両速度(km/h)、およびGセンサ出力SG2のG値について、最新の値を繰り返し取得する。そして、取得した車両速度およびG値の各々を加速度テーブルTB1の速度記憶領域TB1b、G値記憶領域TB1dの内容に反映する。最新の車両速度が現在速度Vcである。また、最新のG値が現在のG値Gcである。
本実施形態では、警報が発生した時刻t0から一定時間(例えば1秒)前までさかのぼった時刻t−9までの参照範囲A1について過去の車両G値を参照する必要がある。そこで、加速度テーブルTB1上で少なくとも参照範囲A1の過去の車両G値をCPU11が常に参照できるように、加速度テーブルTB1の内容を常に最新の内容に更新する。
例えば、加速度テーブルTB1のG値記憶領域TB1dにおいて、警報発生時刻から10回前の計測時刻までの範囲の10個のG値の履歴を保持できるようCPU11が処理する(S12)。
つまり、G値Gn−8をG値Gn−9の位置に移動し、G値Gn−7をG値Gn−8の位置に移動し、G値Gn−6をG値Gn−7の位置に移動し、G値Gn−5をG値Gn−6の位置に移動し、G値Gn−4をG値Gn−5の位置に移動し、G値Gn−3をG値Gn−4の位置に移動し、G値Gn−2をG値Gn−3の位置に移動し、G値Gn−1をG値Gn−2の位置に移動し、現在のG値GcをG値Gnの位置に書き込む。ここで、G値Gn−9、G値Gn−8、G値Gn−7、G値Gn−6、G値Gn−5、G値Gn−4、G値Gn−3、G値Gn−2、G値Gn−1、およびG値Gnは、それぞれ時刻t−9、t−8、t−7、t−6、t−5、t−4、t−3、t−2、t−1、およびt0のG値を表す。
また、加速度テーブルTB1の内容を0.1秒(100ms)毎に更新するために、CPU11はステップS13で0.1秒だけ時間待ち(ウェイト)する。つまり、S12の更新処理が0.1秒毎に繰り返され、0.1秒毎に加速度テーブルTB1の内容が更新される。
また、速度を計測するタイミング、例えば図2の時刻taになると、CPU11はS14からS15の処理に進む。ステップS15では、CPU11は1秒あたりの速度変化率(=加速度:km/h/s)の算出に必要なn番目の速度Vn、およびn−1番目の速度Vn−1を取得する。すなわち、n−1番目の速度Vn−1は、加速度テーブルTB1の速度記憶領域TB1bにおける更新前のn番目の速度Vnとする。また、n番目の速度Vnは現在の速度(最新の車速)Vcとし、加速度テーブルTB1上のn番目の速度Vnを更新する。
ステップS16では、CPU11は、S15で取得したVn、Vn−1から加速度(Vn−1−Vn)(=VA1)を算出し、この加速度を急減速しきい値Vsとを比較する。加速度(Vn−1−Vn)が、急減速しきい値Vs以上の場合は次のS17に進む。
ステップS17では、CPU11は、現在の時刻(=t0)から0.9秒前までの範囲、つまり参照範囲A1のG値記憶領域TB1dのG値Gn、Gn−1、Gn−2、Gn−3、・・・、Gn−9のそれぞれを、画像送信Gしきい値Gsと比較する。そして、10個のG値Gn〜Gn−9の中で1つ又はそれ以上が画像送信Gしきい値Gs以上の場合は次のS18に進む。
ステップS18では、CPU11は、車載カメラ23の撮影により得られる映像の画像データを、例えば一定時間分だけ、通信部24の無線通信を利用して事務所PC30へ送信する。勿論、画像以外のデータを同時に送信してもよい。また、車両の運行が終了してなければ、次のS19からS12に戻り、上記の処理を繰り返し実行する。
つまり、CPU11が図6に示した手順で処理を実行することにより、例えば図2および図3に示した状況において、車両における急減速の挙動のイベントを検出することができ、このイベントを検出した時に、S18で画像データを自動的に事務所PC30に送ることができる。
一方、図4および図5に示した状況においては、図6のS16の判定条件は満たされているが、S17の判定条件が満たされないので、S18の実行はキャンセルされ、ドライブレコーダ10から画像が送信されることはない。
<ドライブレコーダ10の利点>
図1に示したドライブレコーダ10は、運転手のブレーキ操作等による車両の急減速を表す挙動の有無を判定する際に、速度信号から算出される速度変化率と、前記車両に加わる加速度の大きさを表すG値とを組合せた判定条件を利用する。すなわち、速度信号から算出される速度変化率を利用して挙動の有無を判定することにより、G値を用いて判定する場合と比べて判定精度が向上する。但し、車輪がスリップするような特殊な環境では速度信号と実際の車体の速度との間に大きな誤差が発生するので、速度変化率だけで判定する場合には、例えば図7、図8に示すような状況で誤判定が生じる。しかし、速度変化率とG値とを組合せた判定条件を利用することで、誤判定を防止できる。
なお、上述の実施形態では、ドライブレコーダ10に本発明を適用した場合を想定しているが、これ以外の車載器に本発明を適用してもよい。また、図6に示したような急減速判定のアルゴリズムは、ドライブレコーダ10のような車載器以外の動作にも適用可能である。例えば、メモリカード65に記録された運行データなどを事務所PC30で読み取ってデータ処理する際に、図6と同様の処理を実行することにより、車両運行中の急減速イベントを高精度で判定できる。あるいは、ネットワーク70上に配置されたサーバ(図示せず)がドライブレコーダ10からのデータを受け取ってデータ処理する際に、図6と同様の処理を実行することにより、事務所PC30等のユーザに対して、急減速イベント検出のサービスを提供できる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る車載器および急減速イベント検知方法の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両の速度を表す速度信号(速度パルス信号SG1)を取得する速度信号取得部(速度I/F12A)と、
前記車両に加わる加速度の大きさを表すG値(Gセンサ出力SG2)を取得するG値取得部(センサ入力I/F14)と、
前記速度信号から算出される速度変化率(Vn−1−Vn)と、前記G値とを組合せた判定条件に基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知するイベント検知部(判定部11a、S15〜S17)と、
前記イベントが検知された場合に所定の処理を実行するイベント処理部(CPU11、S18)と、
を備えたことを特徴とする車載器(ドライブレコーダ10)。
[2] 前記車両の内部および外部のうち少なくとも一方を撮像する撮影装置を備え、
前記イベント処理部は、前記所定の処理として、前記イベントの発生時刻の近傍において前記撮影装置により撮像された映像を所定の外部装置に送信する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の車載器。
[3] 前記G値取得部は、互いに異なるタイミングで検知された複数の前記G値を保持可能なG値履歴保持部(加速度テーブルTB1)を有し、
前記イベント検知部は、前記速度変化率と、前記G値履歴保持部に保持されている複数の前記G値とに基づいて前記車両の急減速に関連するイベントを検知する、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の車載器。
[4] 前記イベント検知部は、前記速度変化率が所定の閾値を超え(S16)、且つ、前記G値履歴保持部に保持されている複数の前記G値が所定の条件を満たす(S17)場合に、前記車両の急減速に関連するイベントを検知する、
ことを特徴とする上記[3]に記載の車載器。
[5] 車両の速度を表す速度信号(速度パルス信号SG1)の情報を取得し、
前記車両に加わる加速度の大きさを表すG値(Gセンサ出力SG2)の情報を取得し、
前記速度信号の情報から算出される速度変化率(Vn−1−Vn)と、前記G値の情報とを組合せた判定条件(S15〜S17)に基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知し、
前記イベントの情報を出力する(S18)、
ことを特徴とする急減速イベント検知方法。
5 運行管理システム
8 無線基地局
10 ドライブレコーダ
11、31 CPU
11a 判定部
12A 速度I/F
12B エンジン回転I/F
13 外部入力I/F
14 センサ入力I/F
15 GPS受信部
15a GPSアンテナ
16 カメラI/F
17 記録部
18 カードI/F
19 音声I/F
20、42 スピーカ
21 RTC
22 SW入力部
23 車載カメラ
24、32 通信部
25 電源部
26A 不揮発メモリ
26B 揮発メモリ
27 表示部
28 Gセンサ
29 アナログ入力I/F
30 事務所PC
33 表示部
34 記憶部
35 カードI/F
36 操作部
37 出力部
38 音声I/F
41 マイク
48 外部I/F
51 車速センサ
54 外部記憶装置
55 事故地点DB
56 運行データDB
57 ハザードマップDB
65 メモリカード
70 ネットワーク
TB1 加速度テーブル
TB1a 時間管理領域
TB1b 速度記憶領域
TB1c 加速度記憶領域
TB1d G値記憶領域
A1 参照範囲
SG1 速度パルス信号
SG2 Gセンサ出力

Claims (2)

  1. 車両の車輪の回動に連動して発生する速度信号を前記車輪の回動を検知する車速センサから取得する速度信号取得部と、
    前記車両に加わる加速度の大きさを表すG値を前記車両に搭載された加速度センサから取得するG値取得部と、
    前記速度信号から算出される速度変化率と、前記G値とを組合せた判定条件に基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知するイベント検知部と、
    前記車両の内部および外部のうち少なくとも一方を撮像する撮影装置と、
    前記イベントが検知された場合に、前記イベントの発生時刻の近傍において前記撮影装置により撮像された映像を所定の外部装置に送信するイベント処理部と、
    を備え
    前記G値取得部は、互いに異なるタイミングで検知された複数の前記G値を保持可能なG値履歴保持部を有し、
    前記イベント検知部は、現在の前記速度変化率が所定の閾値を超え、且つ、現在から所定時間前の時点から現在までの範囲の前記G値履歴保持部に保持されている複数の前記G値のうち1つ以上の前記G値が所定の第2閾値を超えたことに基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知する、
    ことを特徴とする車載器。
  2. 車両に搭載された車載器に、
    車両の車輪の回動に連動して発生する速度信号を前記車輪の回動を検知する車速センサから取得させ
    前記車両に加わる加速度の大きさを表すG値を前記車両に搭載された加速度センサから取得させ
    前記速度信号ら算出される速度変化率と、前記G値を組合せた判定条件に基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知させ
    前記イベントが検知された場合に、前記イベントの発生時刻の近傍において前記車両の内部および外部のうち少なくとも一方を撮像する撮影装置により撮像された映像を所定の外部装置に送信させる、急減速イベント検知方法であって、
    前記車載器に、
    互いに異なるタイミングで検知された複数の前記G値をG値履歴保持部に保持させ、
    現在の前記速度変化率が所定の閾値を超え、且つ、現在から所定時間前の時点から現在までの範囲の前記G値履歴保持部に保持されている複数の前記G値のうち1つ以上の前記G値が所定の第2閾値を超えたことに基づいて、前記車両の急減速に関連するイベントを検知させる、
    ことを特徴とする急減速イベント検知方法。
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