JP6935826B1 - ソフトウェア更新方法、ソフトウェア更新システム及びソフトウェア更新プログラム - Google Patents

ソフトウェア更新方法、ソフトウェア更新システム及びソフトウェア更新プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各機器の状況に応じた更新処理を提供する。【解決手段】機器システムを構成する複数の機器のソフトウェア更新方法であって、複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する工程と、各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する工程と、各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する工程と、判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する工程とを有し、判断する工程は、運用中で未受信の機器がある場合、各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する。【選択図】図5

Description

本開示は、ソフトウェア更新方法、ソフトウェア更新システム及びソフトウェア更新プログラムに関する。
一般に、複数の機器により構成される機器システムにおいては、機器間で同じバージョンのソフトウェアが実行されるよう、ソフトウェアの一括更新が行われる。
一方で、ソフトウェアの一括更新の場合、一時的に生じた状況(例えば、通信異常等)が原因で、一部の機器においてソフトウェアの更新が成功しないといった事態が想定される。これに対して、例えば、下記特許文献1では、一部の機器においてソフトウェアの更新が中断された場合、当該機器に対して、ソフトウェアの更新が完了するまで、ソフトウェアの更新を継続して行う構成が提案されている。
特開2017−157004号公報
しかしながら、機器システムの種類によっては、例えば、一部の機器が長期間にわたって停止状態にあるといった状況も考えられる。具体的には、空調システムの場合、同一系統内の室内機が複数のテナントに跨って配置され、一部の空きテナントにおいて長期間にわたって室内機が電源OFFになっているといった状況も考えられる。
このような状況下でも、更新対象の全ての室内機について、更新が成功するまでソフトウェアの更新を継続して行う構成としたのでは、結果的に、全ての室内機のソフトウェアが長期間にわたって更新されないことになる。
本開示は、機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各機器の状況に応じた更新処理を実現するソフトウェア更新方法、ソフトウェア更新システム及びソフトウェア更新プログラムを提供する。
本開示の第1の態様は、
機器システムを構成する複数の機器のソフトウェア更新方法であって、
前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する工程と、
前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する工程と、
前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する工程と、
前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する工程と、を有し、
前記判断する工程は、
運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する。
本開示の第1の態様によれば、運用中で(例えば、対象外機器リストに記載されておらず)、未受信の(例えば、受信完了通知を受信していない)機器がある状況において、各機器による更新ソフトウェアへの切り替えが行われることがなくなる。この結果、運用中の機器間で異なるバージョンのソフトウェアが実行されるといった事態を回避することが可能となる。
つまり、本開示の第1の態様によれば、機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各機器の状況に応じた更新処理を実現するソフトウェア更新方法を提供することができる。
また、本開示の第2の態様は、第1の態様に記載のソフトウェア更新方法であって、
前記判断する工程は、
非運用中の機器がある場合、前記各機器のうち、当該機器以外の機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うと判断する。
本開示の第2の態様によれば、非運用中の(例えば、対象外機器リストに記載された)機器がある状況において、非運用中の機器以外の機器について(つまり、運用中の機器について)、更新ソフトウェアへの切り替えが行われることになる。この結果、非運用中の機器以外の機器(=運用中の機器)について、長期間にわたってソフトウェアの更新が行われないといった事態を回避することが可能になる。また、非運用中の機器以外の機器(=運用中の機器)間でソフトウェアのバージョンを同じにすることができる。
つまり、本開示の第2の態様によれば、機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各機器の状況に応じた更新処理を実現するソフトウェア更新方法を提供することができる。
また、本開示の第3の態様は、第1または第2の態様に記載のソフトウェア更新方法であって、
前記各機器の運用状況を示す情報には、ユーザの設定情報、機器の運転状況を示す情報のうちの少なくともいずれか1つが含まれる。
本開示の第3の態様によれば、各機器の運用状況を示す情報として、ユーザの設定情報(例えば、更新処理の禁止または禁止解除の指示)を入力することができる。あるいは、本開示の第3の態様によれば、各機器の運用状況を示す情報として、機器の運転状況を示す情報(例えば、長期間電源がOFFであることを示す情報、長期間電源がOFFであった機器の電源がONになったことを示す情報)を入力することができる。この結果、非運用中の機器として適切な機器を指示することができる。
また、本開示の第4の態様は、第2または第3の態様に記載のソフトウェア更新方法であって、
非運用中の機器が運用中になった場合に、当該機器のソフトウェアの現在のバージョンを取得する工程と、
取得された前記現在のバージョンと、更新ソフトウェアのバージョンとを比較する工程と、
比較の結果、取得された前記現在のバージョンが所定の条件を満たす場合、前記運用中になった機器に更新ソフトウェアを送信し、前記運用中になった機器が更新ソフトウェアの受信に成功した場合、更新ソフトウェアへの切り替えを指示する工程とを更に有する。
本開示の第4の態様によれば、非運用中の(例えば、対象外機器リストに記載された)機器が運用中になった場合に(例えば、対象外機器リストから削除された場合に)、当該機器について更新ソフトウェアへの切り替えが行われる。この結果、運用中の機器間で異なるバージョンのソフトウェアが実行されるといった事態を回避することが可能となる。
また、本開示の第5の態様は、第1乃至第4のいずれかの態様に記載のソフトウェア更新方法であって、
運用中で未受信の機器のうち、受信失敗の機器に更新ソフトウェアを再送する工程を更に有する。
本開示の第5の態様によれば、運用中で(例えば、対象外機器リストに記載されておらず)、受信失敗の(例えば、通信異常の)機器がある場合でも、一定時間内に受信失敗が解消されれば、更新ソフトウェアへの切り替えが行われることになる。この結果、運用中の機器間で異なるバージョンのソフトウェアが実行されるといった事態を回避することが可能となる。
また、本開示の第6の態様は、第5の態様に記載のソフトウェア更新方法であって、
前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報には、運用中で受信失敗の機器について、受信失敗の状態が一定時間継続したことを示す情報が含まれる。
本開示の第6の態様によれば、運用中で受信失敗の機器については、受信失敗の状態が一定時間継続すると、非運用中の機器として取り扱われることとなり、それ以外の運用中の機器について、更新ソフトウェアへの切り替えが行われることとなる。この結果、非運用中の機器以外の機器(=運用中の機器)について、長期間にわたってソフトウェアの更新が行われないといった事態を回避することが可能になる。
また、本開示の第7の態様は、第1乃至第6のいずれかの態様に記載のソフトウェア更新方法であって、
前記機器システムは、室外機と室内機とを含む空調システムである。
また、本開示の第8の態様は、
機器システムを構成する複数の機器と、
前記複数の機器を制御する制御端末と、
前記制御端末と通信可能に接続される管理装置と、を有し、前記機器システムを構成する複数の機器のソフトウェアを更新するソフトウェア更新システムであって、
前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する第1の取得部と、
前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する第2の取得部と、
前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、
前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する指示部と、を有し、
前記判断部は、
運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する。
本開示の第8の態様によれば、運用中で(例えば、対象外機器リストに記載されておらず)、未受信の(例えば、受信完了通知を受信していない)機器がある状況において、各機器による更新ソフトウェアへの切り替えが行われることがなくなる。この結果、運用中の機器間で異なるバージョンのソフトウェアが実行されるといった事態を回避することが可能となる。
つまり、本開示の第8の態様によれば、機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各機器の状況に応じた更新処理を実現するソフトウェア更新システムを提供することができる。
また、本開示の第9の態様は、
機器システムを構成する複数の機器と、
前記複数の機器を管理する管理装置と、を有し、前記機器システムを構成する複数の機器のソフトウェアを更新するソフトウェア更新システムであって、
前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する第1の取得部と、
前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する第2の取得部と、
前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、
前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する指示部と、を有し、
前記判断部は、
運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する。
本開示の第9の態様によれば、運用中で(例えば、対象外機器リストに記載されておらず)、未受信の(例えば、受信完了通知を受信していない)機器がある状況において、各機器による更新ソフトウェアへの切り替えが行われることがなくなる。この結果、運用中の機器間で異なるバージョンのソフトウェアが実行されるといった事態を回避することが可能となる。
つまり、本開示の第9の態様によれば、機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各機器の状況に応じた更新処理を実現するソフトウェア更新システムを提供することができる。
また、本開示の第10の態様は、ソフトウェア更新プログラムであって、
機器システムを構成する複数の機器のソフトウェアを更新する装置のコンピュータに、
前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する工程と、
前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する工程と、
前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する工程と、
前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する工程と、を実行させるためのソフトウェア更新プログラムであって、
前記判断する工程は、
運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する。
本開示の第10の態様によれば、運用中で(例えば、対象外機器リストに記載されておらず)、未受信の(例えば、受信完了通知を受信していない)機器がある状況において、各機器による更新ソフトウェアへの切り替えが行われることがなくなる。この結果、運用中の機器間で異なるバージョンのソフトウェアが実行されるといった事態を回避することが可能となる。
つまり、本開示の第10の態様によれば、機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各機器の状況に応じた更新処理を実現するソフトウェア更新プログラムを提供することができる。
ソフトウェア更新システムの全体構成の一例を示す図である。 機器管理装置及び制御端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 機器リスト及び対象外機器リストの一例を示す図である。 バージョン情報の一例を示す図である。 ソフトウェア更新処理の流れを示すフローチャートである。 第1の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。 第2の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。 バージョン情報更新処理及び第3の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。 ソフトウェア追加切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 ソフトウェア更新可否判定処理の流れを示すフローチャートである。 更新ソフトウェア送信準備処理の流れを示すフローチャートである。 更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 第4の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。 ソフトウェア更新処理における各空調機器の状態遷移を示す第1の図である。 ソフトウェア更新処理における各空調機器の状態遷移を示す第2の図である。 ソフトウェア更新処理における各空調機器の状態遷移を示す第3の図である。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<ソフトウェア更新システムのシステム構成>
はじめに、ソフトウェアの更新対象となる機器システムを含むソフトウェア更新システムの全体構成について説明する。図1は、ソフトウェア更新システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、ソフトウェア更新システム100は、更新ソフトウェア提供装置110と、機器管理装置120と、入力装置130と、制御端末140と、機器システム160とを有する。
ソフトウェア更新システム100において、機器管理装置120は、ネットワーク150を介して、更新ソフトウェア提供装置110、入力装置130、制御端末140と通信可能に接続される。また、制御端末140は、機器システム160を構成する複数の機器と、所定の通信プロトコルのもとで、通信可能に接続される。
なお、本実施形態において、機器システム160は空調システムであり、機器システム160を構成する複数の機器は、空調機器であるとして説明する。ただし、ソフトウェアの更新対象となる機器システム160は、空調システムに限定されず、空調システム以外の機器システムであってもよい。
更新ソフトウェア提供装置110には、新規のソフトウェア、または、既存のソフトウェアを更新した更新ソフトウェアが登録される。更新ソフトウェア提供装置110に登録された新規のソフトウェアまたは更新ソフトウェアは、機器管理装置120に提供される。
機器管理装置120は、例えば、クラウド装置により構成される。機器管理装置120は、機器システム160を構成する複数の空調機器の運用状況を示す情報や、各空調機器における更新ソフトウェアの受信状況を示す情報、複数の空調機器におけるソフトウェアのバージョン情報等を管理する。
また、機器管理装置120は、更新ソフトウェア提供装置110において更新ソフトウェアが登録されると、対応する空調機器において、当該更新ソフトウェアへの切り替え処理が行われるよう、制御端末140と連携して動作する。
具体的には、機器管理装置120には、機器管理プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、機器管理装置120は、機器リスト管理部121、対象外機器管理部122として機能する。更に、機器管理プログラムが実行されることで、機器管理装置120は、ソフトウェア管理部123、切り替え管理部124として機能する。
機器リスト管理部121は第1の取得部及び第2の取得部の一例であり、機器システム160を構成する全ての空調機器についての機器リスト(接続される冷媒系統、機器ID(Identifier)、機器名、機種名が登録された機器リスト)を管理する。
また、機器リスト管理部121は、機器リストに登録された各空調機器の運用状況を示す情報と、各空調機器における更新ソフトウェアの受信状況を示す情報とを取得する。機器リスト管理部121では、取得した運用状況を示す情報や受信状況を示す情報を新たに機器リストに記録したり、機器リストに既に記録されている、運用状況を示す情報や受信状況を示す情報を削除したりする。なお、機器リスト管理部121が管理する機器リストは、機器リスト格納部125に格納される。
対象外機器管理部122は、機器システム160を構成する複数の空調機器のうち、運用していない空調機器(非運用中の空調機器)を示す対象外機器リスト(接続される冷媒系統、機器ID、機器名が登録された対象外機器リスト)を管理する。対象外機器管理部122では、機器リストに記録されている、各空調機器の運用状況を示す情報と、各空調機器における更新ソフトウェアの受信状況を示す情報とに基づいて、運用していない空調機器(非運用中の空調機器)を特定する。また、対象外機器管理部122は、特定した非運用中の空調機器に基づいて、対象外機器リストを生成または変更する。なお、対象外機器管理部122が管理する対象外機器リストは、対象外機器リスト格納部126に格納される。
ソフトウェア管理部123は、機器システム160を構成する各空調機器が現在有するソフトウェアのバージョンを管理する。ソフトウェア管理部123は、各空調機器が有するソフトウェアのバージョンが更新された場合に(更新ソフトウェアに切り替えられた場合に)、バージョン情報格納部127に格納されたバージョン情報を更新する。また、ソフトウェア管理部123は、例えば、長期間電源がOFFになっていた空調機器の電源がONになった場合、あるいは通信異常が一定時間以上継続していた空調機器の通信状態が正常になった場合に、バージョン情報を更新する。
切り替え管理部124は、更新ソフトウェア提供装置110において更新ソフトウェアが登録されることで動作する。
具体的には、切り替え管理部124は、機器リストに登録された各空調機器の機種名に基づいて、ソフトウェアを更新する「対象機器」を特定する。また、切り替え管理部124は、入力装置130に対して、ソフトウェアの更新許否の問い合わせを行い、問い合わせに対する回答に基づきソフトウェアによる更新処理が可と判定した場合、特定した対象機器を制御端末140に送信する。なお、切り替え管理部124では、冷媒系統ごとに、対象機器を特定して、制御端末140に送信する。
また、切り替え管理部124は、更新ソフトウェア提供装置110より提供される更新ソフトウェアを、制御端末140に送信する。
また、切り替え管理部124は、対象外機器リストを制御端末140に送信する。更に、切り替え管理部124は、制御端末140から、切り替え準備完了通知を受信した場合に、制御端末140に切り替え指示を送信する。
入力装置130は、機器システム160を構成する複数の空調機器それぞれの運転状況を示す情報を、遠隔から管理者131が入力する際に用いられる。また、入力装置130は、ソフトウェアの更新許否の問い合わせに対する回答を、管理者131が入力する際に用いられる。
なお、管理者131が入力する運転状況を示す情報には、例えば、対応する空調機器について長期間電源がOFFであることを示す情報あるいは長期間電源がOFFであった空調機器の電源がONになったことを示す情報等が含まれる。管理者131により入力された当該運転状況を示す情報は、機器管理装置120に送信される。これにより、機器管理装置120の機器リスト管理部121では、当該運転状況を示す情報を、当該空調機器の運用状況を示す情報として、新たに機器リストに記録する。あるいは、機器管理装置120の機器リスト管理部121では、当該空調機器の運用状況を示す情報として機器リストに既に記録されている、対応する運転状況を示す情報を、機器リストから削除する。
また、機器リストに運用状況を示す情報が新たに記録された(あるいは機器リストから運用状況を示す情報が削除された)場合、対象外機器管理部122では、対象外機器リストを変更する。
制御端末140は、例えば、エッジにより構成され、機器管理装置120と機器システム160との間で送受信される情報を中継する。
具体的には、制御端末140には、制御プログラムがインストールされており、当該制御プログラムが実行されることで、制御端末140は、対象外機器更新部141、通信状態検知部142として機能する。更に、当該制御プログラムが実行されることで、制御端末140は、バージョン送信部143、切り替え処理部144として機能する。
対象外機器更新部141は、リモコン191_1〜192_mのいずれかを介して、いずれかの空調機器に対してユーザが設定したユーザ設定情報(更新禁止指示、禁止解除指示)を機器管理装置120に送信する。これにより、機器管理装置120の機器リスト管理部121では、当該ユーザ設定情報を、運用状況を示す情報として、新たに機器リストに記録したり、機器リストに既に記録されている、対応するユーザ設定情報を機器リストから削除したりする。また、機器リストに運用状況を示す情報が新たに記録された(あるいは機器リストから運用状況を示す情報が削除された)場合、対象外機器管理部122では、対象外機器リストを変更する。
通信状態検知部142は、機器システム160を構成する各空調機器と制御端末140との間の通信状態を判定する。通信状態検知部142は、例えば、機器システム160を構成する各空調機器のうち、「運用中の対象機器」に対して更新ソフトウェアが送信された場合に、運用中の対象機器から受信完了通知を受信する。
なお、運用中の対象機器とは、ソフトウェアを更新する対象機器から、対象外機器リストに登録されている空調機器(非運用中の空調機器)を除いた空調機器を指し、冷媒系統ごとに特定される。また、運用中の対象機器のうち、受信完了通知を受信していない対象機器(つまり、更新ソフトウェア未受信の対象機器)には、
・まだ、更新ソフトウェアが送信されていないために受信完了通知を受信していない対象機器、及び、
・既に、更新ソフトウェアが送信されたが、受信失敗(例えば、通信異常)により更新ソフトウェアが受信できず、受信完了通知を受信していない対象機器、
の両方が含まれる。
また、通信状態検知部142は、運用中の対象機器であって既に更新ソフトウェアが送信された対象機器のうちの、いずれかの対象機器から受信完了通知を受信していない場合に、当該対象機器について通信異常が発生したと判定する。また、通信異常が一定時間(例えば、3日間)継続した場合、通信状態検知部142は、当該対象機器において通信異常が一定時間継続したことを示す情報を、機器管理装置120に送信する。
これにより、機器管理装置120の機器リスト管理部121では、通信異常が一定時間継続したことを示す情報を、当該空調機器における更新ソフトウェアの受信状況を示す情報として、機器リストに記録する。また、機器リストに受信状況を示す情報が新たに記録されたことで、対象外機器管理部122では、対象外機器リストを変更する。
バージョン送信部143は、機器システム160に含まれる複数の空調機器のうち、
・長期間電源がOFFになっていた空調機器の電源がONになった場合、あるいは、
・通信異常が一定時間以上継続していた空調機器の通信状態が正常になった場合、
に当該空調機器の機器IDと、当該空調機器が現在有するソフトウェアのバージョンとを取得する。
また、バージョン送信部143は、取得した当該空調機器の機器IDと、当該空調機器が現在有するソフトウェアのバージョンとを、機器管理装置120に送信する。これにより、機器管理装置120のソフトウェア管理部123では、当該空調機器のバージョンを更新する。
また、バージョン送信部143は、長期間電源がOFFになっていた空調機器の電源がONになった場合、運転状況(長期間電源がOFFになっていた空調機器の電源がONになったこと)を示す情報を機器IDとともに、機器管理装置120に送信する。これにより、機器管理装置120の機器リスト管理部121では、機器リストに既に記録されている、対応する空調機器についての運用状況(長期間電源がOFFであること)を示す情報を削除する。また、機器リストから運用状況を示す情報が削除されたことで、対象外機器管理部122では、対象外機器リストを変更する。
同様に、バージョン送信部143は、通信異常が一定時間以上継続していた空調機器の通信状態が正常になった場合、受信状況(通信異常が一定時間継続した空調機器の通信状態が正常になったこと)を示す情報を機器IDとともに、機器管理装置120に送信する。これにより、機器管理装置120の機器リスト管理部121では、機器リストに既に記録されている、対応する空調機器についての受信状況(通信異常が一定時間継続したこと)を示す情報を削除する。また、機器リストから受信状況を示す情報が削除されたことで、対象外機器管理部122では、対象外機器リストを変更する。
切り替え処理部144は判断部及び指示部の一例である。切り替え処理部144は、機器管理装置120から送信された、ソフトウェアを更新する対象機器と、機器管理装置120から送信された、対象外機器リストと、に基づいて、冷媒系統ごとに運用中の対象機器を特定する。
また、切り替え処理部144は、機器管理装置120から提供された更新ソフトウェアを、運用中の対象機器に送信する。
また、切り替え処理部144は、運用中の対象機器からの受信完了通知を、通信状態検知部142が受信したか否かを判定する。また、切り替え処理部144は、運用中の対象機器からの受信完了通知を、通信状態検知部142が受信したと判定した場合、更新ソフトウェアへの切り替えを行うと判断し、切り替え準備完了通知を、機器管理装置120に送信する。
なお、切り替え処理部144では、運用中の対象機器のうち、いずれかの対象機器から受信完了通知を受信しなかったと判定した場合には、運用中の対象機器について、更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する。この場合、切り替え処理部144が、機器管理装置120に対して、切り替え準備完了通知を送信することはない。
また、切り替え処理部144は、切り替え準備完了通知を送信したことに伴って、機器管理装置120から切り替え指示を受信した場合、運用中の対象機器に、切り替え指示を送信する。これにより、切り替え指示が送信された、運用中の対象機器において、更新ソフトウェアへの切り替えが行われる。
機器システム160は、上述したように空調システムであり、本実施形態においては、冷媒系統が異なる2つの空調システムを含む。このうち、空調機器1〜空調機器1_n(符号170〜符号170_n)は、第1の冷媒系統に接続されており、空調機器2〜空調機器2_m(符号180〜符号180_m)は、第2の冷媒系統に接続されている。
また、空調機器1(符号170)は、例えば、室外機であり、空調機器1_1〜空調機器1_n(符号170_1〜符号170_n)は、例えば、室内機または換気装置である。空調機器1_1〜空調機器1_nは、リモコン191_1〜191_nより、ユーザの各種操作に基づく指示を取得する。ユーザの各種操作に基づく指示には、例えば、対応する空調機器にユーザが設定したユーザ設定情報(更新禁止指示、禁止解除指示)が含まれる。空調機器1_1〜空調機器1_nでは、ユーザ設定情報を取得した場合、当該ユーザ設定情報を制御端末140に送信する。
同様に、空調機器2(符号180)は、例えば、室外機であり、空調機器2_1〜空調機器2_m(符号180_1〜符号180_m)は、例えば、室内機または換気装置である。空調機器2_1〜空調機器2_mは、リモコン192_1〜192_mより、ユーザの各種操作に基づく指示を取得する。ユーザの各種操作に基づく指示には、例えば、対応する空調機器にユーザが設定したユーザ設定情報(更新禁止指示、禁止解除指示)が含まれる。空調機器2_1〜空調機器2_nでは、ユーザ設定情報を取得した場合、当該ユーザ設定情報を制御端末140に送信する。
なお、図1の例では、機器システム160が2つの冷媒系統を有するものとして説明したが、機器システム160が有する冷媒系統の数は2つに限定されない。ただし、本実施形態においては、冷媒系統の数に関わらず、ソフトウェアの一括更新は、冷媒系統単位で行われるものとする(つまり、本実施形態においては、1つの冷媒系統に接続された空調機器が、ソフトウェアの一括更新を行う場合の更新対象となる)。
<機器管理装置及び制御端末のハードウェア構成>
次に、機器管理装置120及び制御端末140のハードウェア構成について説明する。図2は、機器管理装置及び制御端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
(1)機器管理装置のハードウェア構成
図2(a)に示すように、機器管理装置120は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を有する。CPU201、ROM202、RAM203は、いわゆるコンピュータを形成する。
また、機器管理装置120は、補助記憶装置204、表示装置205、操作装置206、通信装置207、ドライブ装置208を有する。なお、機器管理装置120の各ハードウェアは、バス209を介して相互に接続される。
CPU201は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラム(例えば、機器管理プログラム等)を実行する演算デバイスである。
ROM202は、不揮発性メモリである。ROM202は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラムをCPU201が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM202はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM203は、補助記憶装置204にインストールされている各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
補助記憶装置204は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。機器リスト格納部125、対象外機器リスト格納部126、バージョン情報格納部127は、補助記憶装置204において実現される。
表示装置205は、機器管理装置120の内部状態を表示する表示デバイスである。操作装置206は、機器管理装置120の管理者(不図示)が機器管理装置120に対して各種指示を入力する際に用いる入力デバイスである。
通信装置207は、ネットワーク150に接続し、更新ソフトウェア提供装置110、入力装置130、制御端末140等と通信を行うための通信デバイスである。
ドライブ装置208は記録媒体210をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体210には、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体210には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、補助記憶装置204にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体210がドライブ装置208にセットされ、該記録媒体210に記録された各種プログラムがドライブ装置208により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置204にインストールされる各種プログラムは、通信装置207を介して、ネットワーク150よりダウンロードされることでインストールされてもよい。
(2)制御端末のハードウェア構成
図2(b)に示すように、制御端末140は、機器管理装置120と同様のハードウェア構成(CPU221〜通信装置225)を有する。このため、ここでは、機器管理装置120との相違点を中心に説明する。
機器管理装置120との相違点は、制御端末140の場合、I/F(Interface)装置226を有する点である。I/F装置226は、所定の通信プロトコルのもと、機器システム160を構成する複数の空調機器との間で情報を送受信するためのインタフェースデバイスである。
<機器リスト、対象外機器リスト及びバージョン情報の詳細>
次に、機器管理装置120の機器リスト格納部125に格納される機器リスト、対象外機器リスト格納部126に格納される対象外機器リスト、及び、バージョン情報格納部127に格納されるバージョン情報の詳細について説明する。
(1)機器リスト及び対象外機器リストの詳細
図3は、機器リスト及び対象外機器リストの一例を示す図である。図3(a)に示すように、機器リスト300は、情報の項目として、"冷媒系統"、"機器ID"、"機器名"、"機種名"、"運用状況または受信状況"を含む。
"冷媒系統"には、機器システム160を構成する複数の空調機器が接続される冷媒系統に関する情報が格納される。"機器ID"には、機器システム160を構成する複数の空調機器を識別する識別子が格納される。"機器名"には、機器システム160を構成する複数の空調機器の名称が格納される。"機種名"には、機器システム160を構成する各空調機器の機種名が格納される。
"運用状況または受信状況"には、対応する空調機器の運用状況を示す情報や、対応する空調機器における更新ソフトウェアの受信状況を示す情報が格納される。上述したように、機器リスト300に記録される運用状況を示す情報には、
・ユーザにより設定されたユーザ設定情報(更新禁止指示)、及び、
・管理者131により入力された運転状況を示す情報(長期間電源がOFFであることを示す情報)、
が含まれる。
また、受信状況を示す情報には、
・通信異常の状態が一定時間継続したことを示す情報、
が含まれる。
一方、図3(b)に示すように、対象外機器リスト310は、機器システム160を構成する複数の空調機器のうち、運用状況を示す情報と受信状況を示す情報とに基づいて特定された、非運用中の空調機器の一覧を示すリストである。対象外機器リスト310は、情報の項目として、"冷媒系統"、"機器ID"、"機器名"を含む。
"冷媒系統"には、非運用中の空調機器が接続される冷媒系統に関する情報が格納される。"機器ID"には、非運用中の空調機器を識別する識別子が格納される。"機器名"には、非運用中の空調機器の名称が格納される。
(2)バージョン情報の詳細
図4は、バージョン情報の一例を示す図である。図4に示すように、バージョン情報400は、情報の項目として、"冷媒系統"、"機器ID"、"機器名"、"機種名"、"バージョン"を含む。
このうち、"冷媒系統"〜"機種名"は、図3(a)の機器リストの"冷媒系統"〜"機種名"と同じ情報が格納されるため、ここでは説明を省略する。
"バージョン"には、対応する空調機器が現在有するソフトウェアのバージョンを示す情報が格納される。
<ソフトウェア更新処理の流れ>
次に、ソフトウェア更新システム100によるソフトウェア更新処理の流れについて説明する。図5は、ソフトウェア更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS501において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、更新ソフトウェア提供装置110において更新ソフトウェアが登録されたか否かを判定する。ステップS501において、更新ソフトウェアが登録されていないと判定された場合(ステップS501においてNoの場合)、ステップS502に進む。
ステップS502において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、管理者131から、入力装置130を介して、空調機器の運転状況を示す情報の変更要求を受信したか否かを判定する。
ステップS502において、空調機器の運転状況を示す情報の変更要求を受信したと判定した場合には(ステップS502においてYesの場合には)、ステップS503に進む。ステップS503において、機器管理装置120の機器リスト管理部121及び対象外機器管理部122は、第1の対象外機器リスト変更処理を実行し、ステップS504に進む(第1の対象外機器リスト変更処理の詳細は後述)。
一方、ステップS502において、空調機器の運転状況を示す情報の変更要求を受信していないと判定した場合には(ステップS502においてNoの場合には)、直接、ステップS504に進む。
ステップS504において、制御端末140の対象外機器更新部141は、リモコン191_1〜192_mのいずれかを介して、いずれかの空調機器から、ユーザ設定情報を受信したかを判定する。
ステップS504において、ユーザ設定情報を受信したと判定した場合には(ステップS504においてYesの場合には)、ステップS505に進む。ステップS505において、制御端末140の対象外機器更新部141等は、第2の対象外機器リスト変更処理を実行した後、ステップS506に進む(第2の対象外機器リスト変更処理の詳細は後述)。
一方、ステップS504において、ユーザ設定情報を受信していないと判定した場合には(ステップS504においてNoの場合には)、直接、ステップS506に進む。
ステップS506において、制御端末140のバージョン送信部143は、いずれかの空調機器が復帰したか否かを判定する。対象外機器リスト310に登録されている空調機器が復帰したか否かを判定することには、
・長期間電源がOFFになっていた空調機器の電源がONになったか否か(当該空調機器の電源が復帰したか否か)を判定すること、
・通信異常が一定時間継続していた空調機器の通信状態が正常になったか否か(当該空調機器の通信状態が復帰したか否か)を判定すること、
が含まれる。
長期間電源がOFFになっていた空調機器の電源がONになった場合あるいは通信異常が一定時間継続していた空調機器の通信状態が正常になった場合、当該空調機器では、現在有しているソフトウェアのバージョンと、機器IDとを制御端末140に送信する。
このため、制御端末140のバージョン送信部143では、いずれかの空調機器から、ソフトウェアのバージョンと機器IDとが送信された場合に、当該空調機器が復帰したと判定する。
ステップS506において、空調機器が復帰したと判定した場合には(ステップS506においてYesの場合には)、ステップS507に進む。ステップS507において、制御端末140のバージョン送信部143等は、バージョン情報更新処理及び第3の対象外機器リスト変更処理を実行した後、ステップS508に進む(バージョン情報更新処理及び第3の対象外機器リスト変更処理の詳細は後述)。
ステップS508において、制御端末140の切り替え処理部144等は、復帰した空調機器について更新ソフトウェアへの切り替えを行う、ソフトウェア追加切り替え処理を実行した後、ステップS521に進む(ソフトウェア追加切り替え処理の詳細は後述)。
一方、ステップS506において、いずれの空調機器も復帰していないと判定した場合には(ステップS506においてNoの場合には)、直接、ステップS521に進む。
このように、ソフトウェア更新システム100では、更新ソフトウェアが登録される前は、ステップS502からステップS508までの各工程を繰り返し実行する。
一方、ステップS501において、更新ソフトウェアが登録されたと判定された場合(ステップS501においてYesの場合)には、ステップS511に進む。
なお、機器管理装置120の切り替え管理部124によって、更新ソフトウェアが登録されたと判定するタイミングは、更新ソフトウェア提供装置110において更新ソフトウェアが登録されたタイミングに限定されない。例えば、更新ソフトウェア提供装置110において更新ソフトウェアが登録されて以降のタイミングであっても、「更新フラグ」がON状態にある場合には、ステップS501において、更新ソフトウェアが登録されたと判定する。
なお、更新フラグは、
・更新ソフトウェア提供装置110において更新ソフトウェアが登録され、かつ、
・管理者131によりソフトウェアの更新が許可される、
ことで、ON状態となり、
・ソフトウェアの更新が完了する、
ことで、OFF状態となるフラグである。
ステップS511において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、ソフトウェアの更新可否を判定したか否かを判定する。ソフトウェアの更新可否を判定していない場合には(ステップS511においてNoの場合には)、ステップS512に進む。ステップS512において、機器管理装置120の切り替え管理部124等は、ソフトウェア更新可否判定処理を実行した後、ステップS513に進む(ソフトウェア更新可否判定処理の詳細は後述)。
一方、ソフトウェアの更新可否を既に判定している場合には(ステップS511においてYesの場合には)、直接、ステップS513に進む。
ステップS513において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、ステップS512によるソフトウェア更新可否判定処理の結果に応じて、処理を切り替える。具体的には、ステップS512によるソフトウェア更新可否判定処理において、更新ソフトウェアによる更新処理が可と判定した場合には(ステップS513においてYesの場合には)、ステップS514に進む。一方、更新ソフトウェアによる更新処理が不可と判定した場合には、ステップS502に進む。
ステップS514において、制御端末140の切り替え処理部144は、"運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する準備"ができたか否かを判定する。制御端末140の切り替え処理部144では、機器管理装置120から、
・更新ソフトウェアを受信済み、
・対象機器を受信済み、
・対象外機器リストを受信済み、
であるかを判定することで、かつ、運用中の対象機器を特定済みであるかを判定することで、"運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する準備"ができたか否かを判定する。
ステップS514において、"運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する準備"ができていないと判定した場合には(ステップS514においてNoの場合には)、ステップS515に進む。ステップS515において、制御端末140の切り替え処理部144等は、更新ソフトウェア送信準備処理を実行した後、ステップS516に進む(更新ソフトウェア送信準備処理の詳細は後述)。
一方、ステップS514において、"運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する準備"ができていると判定した場合には(ステップS514においてYesの場合には)、直接、ステップS516に進む。ただし、"運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する準備"ができていると判定した場合であっても、例えば、
・その後に、対象外機器リストが変更され、
・変更後の対象外機器リストが送信された場合、
にあっては、制御端末140の切り替え処理部144では、"運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する準備"ができていないと判定し、ステップS515に進むものとする。
ステップS516において、制御端末140の切り替え処理部144等は、運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信し、切り替え処理を実行した後、ステップS517に進む(更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理の詳細は後述)。なお、制御端末140の切り替え処理部144では、運用中の対象機器に更新ソフトウェアが送信された際、切り替えを行うか否かを判断し、切り替えを行うと判断した場合に、切り替え処理を実行する。
ステップS517において、制御端末140の通信状態検知部142は、ステップS516による更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理の結果に応じて、処理を切り替える。具体的には、ステップS516による更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理において、切り替えを行わないと判断した場合には(ステップS517においてYesの場合には)、ステップS518に進む。一方、切り替えを行うと判断した場合には(ステップS517においてNoの場合には)、ステップS502に進む。
ステップS518において、制御端末140の通信状態検知部142等は、第4の対象外機器リスト変更処理を実行し、ステップS502に進む(第4の対象外機器リスト変更処理の詳細は後述)。
このように、ソフトウェア更新システム100では、更新ソフトウェアが登録されて以降は、更新フラグがOFF状態となるまで、ステップS502からステップS508までの各工程に加えて、ステップS511〜S518の各工程を実行する。
ステップS521において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、ソフトウェア更新処理を終了するか否かを判定する。ステップS521において、ソフトウェア更新処理を継続すると判定した場合には(ステップS521においてNoの場合には)、ステップS501に戻る。一方、ステップS521において、ソフトウェア更新処理を終了すると判定した場合には(ステップS521においてYesの場合には)、ソフトウェア更新処理を終了する。
<ソフトウェア更新処理の各工程の詳細>
次に、図5に示したソフトウェア更新処理の各工程のうち、
・第1の対象外機器リスト変更処理(ステップS503)、
・第2の対象外機器リスト変更処理(ステップS505)、
・バージョン情報更新処理及び第3の対象外機器リスト変更処理(ステップS507)、
・ソフトウェア追加切り替え処理(ステップS508)、
・ソフトウェア更新可否判定処理(ステップS512)、
・更新ソフトウェア送信準備処理(ステップS515)、
・更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理(ステップS516)、
・第4の対象外機器リスト変更処理(ステップS518)、
の詳細について説明する。
(1)第1の対象外機器リスト変更処理の詳細
図6は、第1の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、管理者131から、入力装置130を介して、運転状況を示す情報の変更要求を受信することで、図6に示す第1の対象外機器リスト変更処理が開始される。
ステップS601において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、機器リスト格納部125より機器リスト300を読み出す。また、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、読み出した機器リスト300を、入力装置130に送信する。
ステップS602において、入力装置130は、受信した機器リスト300を、管理者131に表示する。
ステップS603において、入力装置130は、機器リスト300を表示したことに応じて行われる、管理者131からの入力を受け付ける。具体的には、管理者131は、表示された機器リスト300に運転状況を示す情報を追加するための入力を行い、入力装置130は、これを受け付ける。例えば、新たにテナントが空いて、長期間にわたり、室内機の電源がOFFになったとする。この場合、管理者131は、当該室内機の機器IDに対応付けて、運転状況(長期間電源がOFFであること)を示す情報を機器リスト300に追加すべく、運転状況(長期間電源がOFFであること)を示す情報を入力する。これにより、入力装置130では、運転状況(長期間電源がOFFであること)を示す情報を機器IDと対応付けて受け付ける。
あるいは、管理者131は、表示された機器リスト300から運転状況を示す情報を削除するための入力を行い、入力装置130は、これを受け付ける。例えば、新たにテナントが埋まり、長期間にわたって電源がOFFであった室内機の電源がONになったとする。この場合、管理者131は、当該室内機の機器IDに対応付けて記録された、運転状況(長期間電源がOFFであること)を示す情報を削除すべく、運転状況(長期間電源がOFFであった空調機器の電源がONになったことを示す情報)を入力する。これにより、入力装置130では、運転状況(長期間電源がOFFであった空調機器の電源がONになったことを示す情報)を機器IDと対応付けて受け付ける。
ステップS604において、入力装置130は、管理者131により入力された運転状況を示す情報を、機器IDとともに機器管理装置120に送信する。
ステップS605において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、運転状況を示す情報を受信し、機器リスト300を変更する。
具体的には、運転状況を示す情報が、長期間電源がOFFであることを示す情報であった場合、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、当該運転状況を示す情報を、運用状況を示す情報として、機器リスト300に記録する。一方、運転状況を示す情報が、長期間電源がOFFであった空調機器の電源がONになったことを示す情報であった場合、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、機器リスト300の運用状況を示す情報から、対応する運転状況を示す情報を削除する。
ステップS606において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、変更後の機器リスト300を、機器リスト格納部125に格納する。
ステップS607において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、機器リスト格納部125に格納された、変更後の機器リスト300に基づいて、対象外機器リスト310を変更する。
ステップS608において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、変更後の対象外機器リスト310を、対象外機器リスト格納部126に格納する。
なお、切り替え管理部124では、更新フラグがON状態の場合にあっては、変更後の対象外機器リスト310を、制御端末140に送信する(ステップS609)。これにより、制御端末140では、最新の対象外機器リスト310に基づいて、更新ソフトウェア送信準備処理(図5のステップS515)を実行することができる。
(2)第2の対象外機器リスト変更処理の詳細
図7は、第2の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、リモコン191_1〜192_mのいずれかを介して、ユーザ設定情報を受信することで、図7の第2の対象外機器リスト変更処理が開始される。
ステップS701において、制御端末140の対象外機器更新部141は、ユーザ設定情報(更新禁止指示または更新解除指示)を取得する。
ステップS702において、制御端末140の対象外機器更新部141は、ユーザ設定情報を送信した空調機器の機器IDを特定する。また、制御端末140の対象外機器更新部141は、ユーザ設定情報を、特定した機器IDとともに機器管理装置120に送信する。
ステップS703において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、制御端末140の対象外機器更新部141より送信されたユーザ設定情報を取得し、機器リスト300を変更する。
具体的には、ユーザ設定情報が、更新禁止指示であった場合、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、当該ユーザ設定情報を、運用状況を示す情報として、機器リスト300に記録する。一方、ユーザ設定情報が、禁止解除指示であった場合、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、機器リスト300の運用状況を示す情報から、対応するユーザ設定情報を削除する。
ステップS704において、機器リスト管理部121は、変更後の機器リスト300を機器リスト格納部125に格納する。
ステップS705において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、機器リスト格納部125に格納された、変更後の機器リスト300に基づいて、対象外機器リスト310を変更する。
ステップS706において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、変更後の対象外機器リスト310を、対象外機器リスト格納部126に格納する。
なお、切り替え管理部124では、更新フラグがON状態の場合にあっては、変更後の対象外機器リスト310を、制御端末140に送信する(ステップS707)。これにより、制御端末140では、最新の対象外機器リスト310に基づいて、更新ソフトウェア送信準備処理(図5のステップS515)を実行することができる。
(3)バージョン情報更新処理及び第3の対象外機器リスト変更処理
図8は、バージョン情報更新処理及び第3の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、復帰した空調機器から、当該空調機器が現在有しているソフトウェアのバージョンと、機器IDとが送信された場合、図8に示すバージョン情報更新処理及び第3の対象外機器リスト変更処理が開始される。
ステップS801において、制御端末140のバージョン送信部143は、復帰した空調機器から送信されたソフトウェアのバージョンと機器IDとを取得する。
ステップS802において、制御端末140のバージョン送信部143は、取得した機器IDとソフトウェアのバージョンとを、機器管理装置120に送信する。
ステップS803において、機器管理装置120のソフトウェア管理部123は、バージョン情報400において、受信した機器IDに対応する空調機器のバージョンを更新する。
ステップS804において、制御端末140のバージョン送信部143は、
・復帰した空調機器の運転状況(長期間電源がOFFになっていた空調機器の電源がONになったこと)を示す情報、または、
・受信状況(通信異常が一定時間継続した空調機器の通信状態が正常になったこと)を示す情報、
を機器IDとともに、機器管理装置120に送信する。
ステップS805において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、機器リスト300の運用状況または受信状況を示す情報から、対応する運転状況を示す情報または対応する受信状況を示す情報を削除する。
ステップS806において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、変更後の機器リスト300を機器リスト格納部125に格納する。
ステップS807において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、機器リスト格納部125に格納された、変更後の機器リスト300に基づいて、対象外機器リスト310を変更した後、ステップS508に戻る。
(4)ソフトウェア追加切り替え処理
図9は、ソフトウェア追加切り替え処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、バージョン情報更新処理(図5のステップS507)が実行された後は、図9に示すソフトウェア追加切り替え処理が開始される。
ステップS901において、制御端末140の切り替え処理部144は、更新ソフトウェアのバージョンを保持しているか否かを判定する。ステップS901において、更新ソフトウェアのバージョンを保持していないと判定した場合には(ステップS901においてNoの場合には)、ステップS902に進む。
ステップS902において、制御端末140の切り替え処理部144は、機器管理装置120に更新ソフトウェアのバージョンを要求し、更新ソフトウェアのバージョンを取得した後に、ステップS903に進む。
一方、ステップS903において、更新ソフトウェアのバージョンを保持していると判定した場合には(ステップS901においてYesの場合には)、直接、ステップS903に進む。
ステップS903において、制御端末140の切り替え処理部144は、バージョン送信部143が取得したバージョンと、機器管理装置120より取得した更新ソフトウェアのバージョンとを比較し、一致するか否か(所定の条件を満たすか否か)を判定する。
比較の結果、ステップS903において、バージョン送信部143が取得したバージョンが、更新ソフトウェアのバージョンと一致しないと判定した場合には(ステップS903においてNoの場合には)、ステップS904に進む。
ステップS904において、制御端末140の切り替え処理部144は、更新ソフトウェアを、機器管理装置120に要求する。
ステップS905において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、更新ソフトウェアを制御端末140に送信する。
ステップS906において、制御端末140の切り替え処理部144は、復帰した空調機器に更新ソフトウェアを送信する。
ステップS907において、更新ソフトウェアを受信した空調機器は、更新ソフトウェアの受信に成功したことを示す受信完了通知を、制御端末140に送信する。また、制御端末140の切り替え処理部144は、切り替え準備完了通知を、機器管理装置120に送信する。
ステップS908において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、制御端末140に、切り替え指示を送信する。
ステップS909において、制御端末140の切り替え処理部144は、切り替え指示を、復帰した空調機器に送信する。これにより、復帰した空調機器が有するソフトウェアが、更新ソフトウェアへと切り替えられる。
ステップS910において、機器管理装置120のソフトウェア管理部123は、バージョン情報400において、復帰した空調機器の機器IDに対応するバージョンを、更新ソフトウェアのバージョンに更新した後、ステップS521に戻る。
(5)ソフトウェア更新可否判定処理の詳細
図10は、ソフトウェア更新可否判定処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、更新ソフトウェアが登録された場合であって、機器管理装置120の切り替え管理部124が、ソフトウェアの更新可否を判定していない場合に、図10に示すソフトウェア更新可否判定処理が開始される。
ステップS1001において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、機器リスト300に登録された各空調機器の機種名に基づいて、ソフトウェアを更新する対象機器を特定する。
ステップS1002において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、特定した対象機器を入力装置130に送信することで、管理者131に対して、特定した対象機器について、ソフトウェアの更新許否を問い合わせる。
ステップS1003において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、問い合わせに対する回答を取得する。
ステップS1003において、ソフトウェアの更新が管理者131により許可された場合には(ステップS1003においてYesの場合には)、ステップS1004に進む。
ステップS1004において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、更新ソフトウェアによる更新処理が可と判定し、更新フラグをON状態にした後、ステップS513に戻る。
一方、ステップS1003において、ソフトウェアの更新が管理者131により許可されなかった場合には(ステップS1003においてNoの場合には)、ステップS1005に進む。
ステップS1005において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、更新ソフトウェアによる更新処理が不可と判定した後、ステップS513に戻る。
(6)更新ソフトウェア送信準備処理の詳細
図11は、更新ソフトウェア送信準備処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、更新ソフトウェアによる更新処理が可と判定され、かつ、"運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する準備"ができていないと判定された場合に、図11に示す更新ソフトウェア送信準備が開始される。
ステップS1101において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、機器リスト300に登録された各空調機器の機種名に基づいて、ソフトウェアを更新する対象機器を冷媒系統ごとに特定する。また、機器管理装置120の切り替え管理部124は、特定した冷媒系統ごとの対象機器を、制御端末140に送信する。
ステップS1102において、制御端末140の切り替え処理部144は、更新ソフトウェアを、機器管理装置120に対して要求する。
ステップS1103において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、要求された更新ソフトウェアを制御端末140に送信する。
ステップS1104において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、対象外機器リスト格納部126に格納されている対象外機器リスト310を、制御端末140に送信する。
ステップS1105において、制御端末140の切り替え処理部144は、ソフトウェアを更新する対象機器から、対象外機器リストに登録されている空調機器を除いた、運用中の対象機器を、冷媒系統ごとに特定する。
ステップS1106において、制御端末140の切り替え処理部144は、冷媒系統ごとに特定した運用中の対象機器を、更新ソフトウェアへの切り替えを行う空調機器と判断する。
なお、既に更新ソフトウェア及び対象機器を受信済みであり、変更後の対象外機器リストが送信されたことで図11に示す更新ソフトウェア送信準備処理が開始された場合にあっては、ステップS1101〜S1104の各工程は省略してもよい。
この場合、ステップS1105において、制御端末140の切り替え処理部144は、ソフトウェアを更新する対象機器から、変更後の対象外機器リストに登録されている空調機器を除いた、運用中の対象機器を、新たに、冷媒系統ごとに特定する。
また、ステップS1106において、制御端末140の切り替え処理部144は、冷媒系統ごとに新たに特定した運用中の対象機器を、更新ソフトウェアへの切り替えを行う空調機器と判断する。
(7)更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理の詳細
図12は、更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、更新ソフトウェア送信準備処理(図5のステップS515)が実行された後は、図12に示す更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理が開始される。
ステップS1201において、制御端末140の切り替え処理部144は、運用中の対象機器に更新ソフトウェアを送信する。
ステップS1202において、制御端末140の切り替え処理部144は、更新ソフトウェアを送信した運用中の対象機器から、更新ソフトウェアの受信に成功したことを示す受信完了通知を、通信状態検知部142が受信したか否かを判定する。通信状態検知部142が受信したか否かを判定することで、切り替え処理部144は、更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する。
ステップS1202において、更新ソフトウェアの受信に成功したことを示す受信完了通知を受信していないと判定した場合には(ステップS1202においてNoの場合には)、ステップS1203に進む。なお、通信状態検知部142では、更新ソフトウェアを送信した運用中の対象機器のうち、受信完了通知を受信していない対象機器が1台でもあれば、受信完了通知を受信していないと判定し、ステップS1203に進む。
ステップS1203において、制御端末140の通信状態検知部142は、通信異常が発生したか否かを判定する。ステップS1203において、通信異常が発生していないと判定した場合には(ステップS1203においてNoの場合には)、ステップS1204に進む。
ステップS1204において、制御端末140の通信状態検知部142は、切り替え処理部144に対して、更新ソフトウェアの受信に成功していない空調機器について更新ソフトウェアを再送するよう要求した後、ステップS1201に戻る。以降、制御端末140の切り替え処理部144では、運用中の対象機器のうち、受信完了通知を受信していない対象機器について、更新ソフトウェアを送信する。
一方、ステップS1203において、通信異常が発生したと判定した場合には(ステップS1203においてYesの場合には)、ステップS1205に進む。なお、制御端末140の通信状態検知部142では、例えば、更新ソフトウェアを再送した空調機器から、更新ソフトウェアの受信に成功したことを示す受信完了通知が送信されなかった場合に、通信異常が発生した(受信失敗した)と判定する。
ステップS1205において、制御端末140の通信状態検知部142は、通信異常フラグがOFF状態であった場合には、通信異常フラグをON状態にする。これにより、制御端末140の切り替え処理部144では、運用中の対象機器について、更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断し、図5のステップS517に戻る。
一方、ステップS1202において、更新ソフトウェアを送信した全ての空調機器から、更新ソフトウェアの受信に成功したことを示す受信完了通知を受信したと判定した場合には(ステップS1202においてYesの場合には)、ステップS1211に進む。
なお、更新ソフトウェアを送信した全ての空調機器から受信完了通知を受信したと判定する場合には、
・通信異常が発生した(受信失敗した)と判定されることなく、更新ソフトウェアを送信した全ての空調機器から、受信完了通知を受信したと判定する場合、
・通信異常が発生した(受信失敗した)と判定されたが、一定時間(例えば、3日間)が経過する前に、通信異常が解消されることで、更新ソフトウェアを送信した全ての空調機器から、受信完了通知を受信したと判定する場合、
の両方が含まれる。
ステップS1211において、制御端末140の通信状態検知部142は、通信異常フラグがON状態になっている場合にあっては、通信異常フラグをOFF状態にする。これにより、制御端末140の切り替え処理部144では、更新ソフトウェアへの切り替えを行うと判断する。
ステップS1212において、制御端末140の切り替え処理部144は、機器管理装置120に対して、切り替え準備完了通知を送信する。
ステップS1213において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、切り替え準備完了通知を受信すると、制御端末140に対して、切り替え指示を送信する。
ステップS1214において、制御端末140の切り替え処理部144は、切り替え指示を、対応する冷媒系統の運用中の対象機器に送信する。
ステップS1215において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、更新フラグをOFF状態にする。これにより、制御端末140の切り替え処理部144は、更新ソフトウェアの送信準備前の状態に戻る。
ステップS1216において、機器管理装置120のソフトウェア管理部123は、バージョン情報400において、対応する冷媒系統の運用中の対象機器のソフトウェアのバージョンを、更新ソフトウェアのバージョンに更新する。
(8)第4の対象外機器リスト変更処理の詳細
図13は、第4の対象外機器リスト変更処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、更新ソフトウェアの送信及び切り替え処理において、通信異常が発生したことで、切り替えを行わないと判断した場合、図13に示す第4の対象外機器リスト変更処理が開始される。
ステップS1301において、制御端末140の通信状態検知部142は、通信異常が発生してから一定時間が経過したか否かを判定する。ステップS1301において、一定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS1301においてNoの場合には)、図5のステップS502に進む。
一方、ステップS1301において一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS1301においてYesの場合には)、ステップS1302に進む。
ステップS1302において、制御端末140の通信状態検知部142は、通信異常が発生した空調機器の機器IDを、通信異常が一定時間継続したことを示す情報とともに、機器管理装置に送信する。
ステップS1303において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、通信異常が一定時間継続したことを示す情報を、更新ソフトウェアの受信状況を示す情報として、機器リスト300に記録する。
ステップS1304において、機器管理装置120の機器リスト管理部121は、変更後の機器リスト300を機器リスト格納部125に格納する。
ステップS1305において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、機器リスト格納部125に格納された、変更後の機器リスト300に基づいて、対象外機器リスト310を変更する。
ステップS1306において、機器管理装置120の対象外機器管理部122は、変更後の対象外機器リスト310を、対象外機器リスト格納部126に格納する。
ステップS1307において、機器管理装置120の切り替え管理部124は、変更後の対象外機器リスト310を、制御端末140に送信する。これにより、制御端末140では、最新の対象外機器リスト310に基づいて、更新ソフトウェア送信準備処理(図5のステップS515)を実行することができる。
<ソフトウェア更新処理における各空調機器の状態遷移の具体例>
次に、ソフトウェア更新システム100においてソフトウェア更新処理が実行された場合の、各空調機器の状態遷移の具体例について、図5〜図13の各フローチャートを参照しながら図14〜図16を用いて説明する。図14〜図16は、ソフトウェア更新処理における各空調機器の状態遷移を示す第1乃至第3の図である。
図14(a)は、機器システム160を構成する複数の空調機器それぞれの第1の状態を示している。
具体的には、図14(a)の例は、
・第1の冷媒系統に接続された空調機器のうち、空調機器1_2(符号170_2)が、更新禁止指示された空調機器として、ユーザ設定情報が機器リスト300に記録されたことを示している。また、対応する機器IDが対象外機器リスト310に登録されたことを示している(網掛け参照)。
・第1の冷媒系統に接続された空調機器のうち、空調機器1_2(符号170_2)が現在有するソフトウェアのバージョンが"Ver1"であることを示している。また、その他の空調機器が現在有するソフトウェアのバージョンが"Ver2"であることを示している。
・第2の冷媒系統に接続された空調機器のうち、空調機器2_3(符号180_3)が、長期間電源OFFの空調機器として、運転状況を示す情報が機器リスト300に記録されたことを示している。また、対応する機器IDが対象外機器リスト310に登録されたことを示している(網掛け参照)。
・第2の冷媒系統に接続された空調機器のうち、空調機器2_3(符号180_3)が現在有するソフトウェアのバージョンが"Ver1"であることを示している。また、その他の空調機器が現在有するソフトウェアのバージョンが"Ver2"であることを示している。
ここで、図14(a)に示す第1の状態において、バージョン="Ver3"の更新ソフトウェアが登録されたとする。具体的には、図5のステップS501においてYes→ステップS511においてNo、の順で処理が実行されたとする。
また、空調機器1_2(符号170_2)及び空調機器2_3(符号180_3)以外の空調機器であって、所定の機種の空調機器(運用中の対象機器)について、ソフトウェアの更新を行うことを、管理者131が許可したとする。
具体的には、図5のステップS512→図10のステップS1003においてYes→図5のステップS513においてYes→ステップS514においてNo、の順で処理が実行されたとする。
また、空調機器1_2(符号170_2)及び空調機器2_3(符号180_3)以外の空調機器であって、所定の機種の空調機器(運用中の対象機器)に対して、更新ソフトウェアが送信されたとする。具体的には、図5のステップS515→ステップS516、の順で処理が実行されたとする。
このとき、第1の冷媒系統に接続された空調機器であって、更新ソフトウェアが送信された空調機器のうち、空調機器1_3(符号170_3)から、受信完了通知が送信されず、通信異常が発生したことで、切り替えを行わないと判断されたとする。具体的には、図12のステップS1202においてNo→ステップS1203においてYes→ステップS1205、の順で処理が実行されたとする。
一方、第2の冷媒系統に接続された空調機器については、更新ソフトウェアが送信された空調機器全てから、受信完了通知が送信され、切り替えを行うと判断されたとする。具体的には、図12のステップS1202においてYes→ステップS1211〜S1212、の順で処理が実行されたとする。
これにより、機器システム160は、図14(b)に示す第2の状態に遷移する。図14(b)の例は、
・第1の冷媒系統に接続された空調機器のうち、空調機器1_2(符号170_2)及び空調機器1_3(符号170_3)以外の空調機器が、更新ソフトウェアを保持していることを示している。なお、第1の冷媒系統において、空調機器1_2(符号170_2)及び空調機器1_3(符号170_3)以外の空調機器とは、つまり、非運用中の対象機器と運用中で受信失敗の対象機器とを除く対象機器である(網掛け以外かつ点線以外参照)。
・第2の冷媒系統に接続された空調機器のうち、空調機器2_3(符号180_3)以外の空調機器が、更新ソフトウェアを保持していることを示している。なお、第2の冷媒系統において、空調機器2_3(符号180_3)以外の空調機器とは、つまり、運用中の対象機器である(網掛け以外参照)。
また、図14(c)の例は、機器システム160を構成する複数の空調機器それぞれの第3の状態を示している。図14(c)に示すように、第1の冷媒系統については、空調機器1_3(符号170_3)において通信異常が発生しているため、更新ソフトウェアへの切り替えは行われず、各空調機器が有するソフトウェアのバージョンは図14(a)と同じである。
一方、図14(c)に示すように、第2の冷媒系統については、対象外機器リスト310に登録されている空調機器2_3(符号180_3)以外の空調機器(運用中の対象機器)が、切り替え指示に基づいて更新ソフトウェアへと切り替えられる。図14(c)の例は、空調機器2_3(符号180_3)以外の空調機器が更新ソフトウェアへと切り替えられ、バージョンが"Ver3"に更新されたことを示している(太線参照)。具体的には、図12のステップS1213〜S1216→図5のステップS502、の順で処理が実行されたことを示している。
ここで、第1の冷媒系統については、空調機器1_3(符号170_3)の通信異常が継続したとする。具体的には、図5のステップS502においてNo→ステップS504においてNo→ステップS506においてNo→ステップS521においてNo→ステップS511においてYes→ステップS513においてYes、の順で処理が実行されたとする。
また、図5のステップS514においてYes→ステップS516→ステップS517においてYes→図13のステップS1301においてNo→図5のステップS502、の順で処理が実行されたとする。
その後、空調機器1_3(符号170_3)の通信異常が継続している時間が、一定時間に到達したとする。具体的には、図13のステップS1301においてYes→ステップS1302〜S1307→ステップS502〜ステップS521→ステップS501においてYes→ステップS511〜ステップS516、の順で処理が実行されたとする。
これにより、機器システム160は、図15(a)に示す第4の状態に遷移する。図15(a)に示すように、第1の冷媒系統において、空調機器1_3(符号170_3)が、新たに対象外機器リスト310に追加される(網掛け参照)。
対象外機器リスト310に空調機器1_3(符号170_3)が追加されることで、制御端末140が更新ソフトウェアを送信する送信先から、空調機器1_3(符号170_3)が除外される(非運用中の対象機器となるため)。この結果、制御端末140では、第1の冷媒系統において、更新ソフトウェアを送信した全ての空調機器から、受信完了通知を受信したと判定することとなり、送信先の全ての空調機器(運用中の対象機器)に対して、切り替え指示を送信することになる。
具体的には、図12のステップS1202においてYes→図12のステップS1211〜ステップS1216、の順で処理が実行されることになる。
図15(b)は、機器システム160を構成する複数の空調機器それぞれの第5の状態を示している。図15(b)の例は、第1の冷媒系統において、対象外機器リスト310に登録されている空調機器1_2(符号170_2)及び空調機器1_3(符号170_3)以外の空調機器(運用中の対象機器)が更新ソフトウェアに切り替えられたことを示している。また、図15(b)の例は、対象外機器リスト310に登録されている空調機器1_2(符号170_2)及び空調機器1_3(符号170_3)以外の空調機器のバージョンが"Ver3"に更新されたことを示している(太線参照)。
ここで、第2の冷媒系統において、長期間電源OFFとなっていた空調機器2_3(符号180_3)の電源がONとなったとする。具体的には、図5のステップS506においてYes→ステップS507→ステップS508、の順で処理が実行されたとする。
図15(c)は、機器システム160を構成する複数の空調機器それぞれの第6の状態を示している。図15(c)の例は、第2の冷媒系統において、空調機器2_3(符号180_3)の電源がONになり、更新ソフトウェアのバージョンと一致しないと判定されたことを示している(非網掛け参照)。
この場合、図9のステップS903においてNo→ステップS904〜ステップS910の順で処理が実行され、図16(a)の状態に遷移する。図16(a)は、機器システム160を構成する複数の空調機器それぞれの第7の状態を示している。図16(a)に示すように、第2の冷媒系統において、空調機器2_3(符号180_3)が更新ソフトウェアに切り替えられ、バージョンが"Ver3"に更新される(太線参照)。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係るソフトウェア更新システム100は、機器システムを構成する複数の空調機器と、複数の空調機器を制御する制御端末と、制御端末と通信可能に接続される機器管理装置と、を有し、
・対象外機器管理部122が、複数の空調機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する。
・通信状態検知部142が、複数の空調機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する。
・切り替え管理部124が、各空調機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する。
・切り替え処理部144が、切り替え管理部124による判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する。
・切り替え管理部124は、運用中で(対象外機器リストに記載されておらず)、未受信の(受信完了通知を受信していない)の空調機器がある場合、各空調機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する。
このように、第1の実施形態の場合、運用中で(対象外機器リストに記載されておらず)、未受信の(受信完了通知を受信していない)空調機器がある状況において、各空調機器による更新ソフトウェアへの切り替えが行われることがなくなる。この結果、運用中の空調機器間で異なるバージョンのソフトウェアが実行されるといった事態を回避することが可能となる。
また、第1の実施形態に係るソフトウェア更新システム100は、
・非運用中の空調機器がある場合、切り替え管理部124が、各空調機器のうち、当該空調機器以外の空調機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うと判断する。
このように、第1の実施形態の場合、非運用中の(対象外機器リストに記載されている)空調機器がある状況では、非運用中の空調機器以外の空調機器(運用中の対象機器)について、更新ソフトウェアへの切り替えが行われることになる。この結果、運用中の空調機器について、結果的に、長期間にわたってソフトウェアの更新が行われないといった事態を回避することが可能となる。
つまり、第1の実施形態によれば、機器システムを構成する複数の機器に対して、ソフトウェアの一括更新を行う際、各空調機器の状況に応じた更新処理を実現することができる。
[その他の実施形態]
上記第1の実施形態では、機器管理装置120と制御端末140とを別体として構成したが、機器管理装置120と制御端末140とは、一体として構成してもよい。つまり、制御端末140において実現される、対象外機器更新部141〜切り替え処理部144は、機器管理装置120において実現されてもよい。あるいは、機器リスト管理部121〜切り替え管理部124は、制御端末140において実現されてもよい。いずれにしても、機器管理プログラムと制御プログラムとを含むソフトウェア更新プログラムが、一体として構成された装置にて実行されることになる。
また、上記第1の実施形態では、ソフトウェアの更新を、機器システム160を構成する複数の空調機器を管理する管理者131が許可するものとして説明した。しかしながら、管理者131以外の者(例えば、機器システム160が取り付けられた建物のオーナ等)が許可してもよい。
また、上記第1の実施形態では、ソフトウェアの一括更新を行う空調機器を更新対象とし、冷媒系統単位で一括更新するものとした。しかしながら、ソフトウェアの一括更新は、冷媒系統以外の単位で行ってもよい。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
100 :ソフトウェア更新システム
110 :更新ソフトウェア提供装置
120 :機器管理装置
121 :機器リスト管理部
122 :対象外機器管理部
123 :ソフトウェア管理部
124 :切り替え管理部
130 :入力装置
140 :制御端末
141 :対象外機器更新部
142 :通信状態検知部
143 :バージョン送信部
144 :切り替え処理部
160 :機器システム
300 :機器リスト
310 :対象外機器リスト
400 :バージョン情報

Claims (10)

  1. 機器システムを構成する複数の機器のソフトウェア更新方法であって、
    前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する工程と、
    前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する工程と、
    前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する工程と、
    前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する工程と、を有し、
    前記判断する工程は、
    運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する、ソフトウェア更新方法。
  2. 前記判断する工程は、
    非運用中の機器がある場合、前記各機器のうち、当該機器以外の機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うと判断する、請求項1に記載のソフトウェア更新方法。
  3. 前記各機器の運用状況を示す情報には、ユーザの設定情報、機器の運転状況を示す情報のうちの少なくともいずれか1つが含まれる、請求項1または2に記載のソフトウェア更新方法。
  4. 非運用中の機器が運用中になった場合に、当該機器のソフトウェアの現在のバージョンを取得する工程と、
    取得された前記現在のバージョンと、更新ソフトウェアのバージョンとを比較する工程と、
    比較の結果、取得された前記現在のバージョンが所定の条件を満たす場合、前記運用中になった機器に更新ソフトウェアを送信し、前記運用中になった機器が更新ソフトウェアの受信に成功した場合、更新ソフトウェアへの切り替えを指示する工程と
    を更に有する、請求項2または3に記載のソフトウェア更新方法。
  5. 運用中で未受信の機器のうち、受信失敗の機器に更新ソフトウェアを再送する工程を更に有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のソフトウェア更新方法。
  6. 前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報には、運用中で受信失敗の機器について、受信失敗の状態が一定時間継続したことを示す情報が含まれる、請求項5に記載のソフトウェア更新方法。
  7. 前記機器システムは、室外機と室内機とを含む空調システムである、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のソフトウェア更新方法。
  8. 機器システムを構成する複数の機器と、
    前記複数の機器を制御する制御端末と、
    前記制御端末と通信可能に接続される管理装置と、を有し、前記機器システムを構成する複数の機器のソフトウェアを更新するソフトウェア更新システムであって、
    前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する第1の取得部と、
    前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する第2の取得部と、
    前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、
    前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する指示部と、を有し、
    前記判断部は、
    運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する、ソフトウェア更新システム。
  9. 機器システムを構成する複数の機器と、
    前記複数の機器を管理する管理装置と、を有し、前記機器システムを構成する複数の機器のソフトウェアを更新するソフトウェア更新システムであって、
    前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する第1の取得部と、
    前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する第2の取得部と、
    前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、
    前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する指示部と、を有し、
    前記判断部は、
    運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する、ソフトウェア更新システム。
  10. 機器システムを構成する複数の機器のソフトウェアを更新する装置のコンピュータに、
    前記複数の機器のうち、少なくとも更新対象の各機器の運用状況を示す情報を取得する工程と、
    前記各機器の更新ソフトウェアの受信状況を示す情報を取得する工程と、
    前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行うか否かを判断する工程と、
    前記判断の結果に基づいて更新ソフトウェアへの切り替えを指示する工程と、を実行させるためのソフトウェア更新プログラムであって、
    前記判断する工程は、
    運用中で未受信の機器がある場合、前記各機器による更新ソフトウェアへの切り替えを行わないと判断する、ソフトウェア更新プログラム。
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