JP6934677B2 - 硬貨分離検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直径が異なる複数金種の硬貨を一つずつ分離した後、次工程である検知装置において、正確に硬貨の検査情報を取得できる硬貨分離検知装置に関する。
特に、小型であっても、直径が異なる複数金種の硬貨を一つずつ分離した後、次工程である検知装置において、正確に硬貨の検査情報を取得できる硬貨分離検知装置に関する。
なお、本明細書で使用する「硬貨」とは、所定の厚み、及び、直径を有する硬貨やトークン等の円板形状のものの他、英国の20ペンスや50ペンスの様な変形八角形等をも含む概念である。
第一の従来技術として、本出願人の出願に係る、分離送出装置によって硬貨を一つずつ分離した後、斜め上方に配置された金種判別装置へ送り出し、当該金種判別装置において回転体によって、硬貨を斜め上方へ直線的なガイドに沿って移動させる過程において、硬貨の物理的性質をセンサーによって検知して金種判別をした後、水平線に対し傾斜したスライドプレートに複数金種の硬貨の下面を支えさせつつ一方向に移動する搬送装置によってガイドレールに前記硬貨の下側周面を案内させて一列に整列しつつ通路を搬送する途上において、前記通路に沿って配置され、かつ、前記スライドプレートに形成された第1選別部の選別口に金種別に振り分ける硬貨の金種別振り分け装置において、前記ガイドレールは前記硬貨を案内する案内位置と前記硬貨を案内しない不案内位置とに選択的に位置可能な可動ガイドレールを含んで構成され、前記可動ガイドレールは前記通路の伸長方向に対し直交する方向の下方において前記第1選別部の選別口に相対して配置されて第2選別部の選別口を構成し、前記第1選別部及び第2選別部の前記選別口を選択的に開口することを特徴とする硬貨の金種別振り分け装置が知られている(特許文献1)。
第二の従来技術として、硬貨入金口に投入された硬貨を一列に整列する整列装置と、前記整列装置によって一列にされた硬貨の選別経路と、前記整列された硬貨を前記選別経路を移動させる入金搬送装置と、前記入金搬送装置によって搬送される硬貨を金種毎に選別する選別部と、前記選別部で選別された硬貨を金種毎にバラ状態で保留し、かつ、1個ずつ払い出すとともに二列に配置された複数のホッパと、前記二列のホッパ列の間に配置された出金搬送装置と、前記出金搬送装置により搬送された払出硬貨の出金口と、を備え、前記複数のホッパの各々は、硬貨が一つずつ落下可能な通孔を有し、かつ、回転可能な回転ディスクと、前記通孔から落下した前記硬貨を移動可能に保持し、前記回転ディスクの回転により押し出された前記硬貨を所定の方向へ案内するベースと、を含む硬貨入出金装置であって、前記金種毎の選別部は、水平状態に配置されたスライドベース上を硬貨を摺動させつつ、所定のタイミングで開口される選別部に落下されて金種別に選別されることを特徴とする硬貨入出金装置が知られている(特許文献2)。
特許第4997374号(図2〜図13、段落0006〜0007) 特許第4665087号(図2〜図10、段落0006〜0007)
第1の従来技術においては、分離送出装置によって硬貨を一つずつ分離した後、斜め上方に配置された金種判別装置へ送り出すため、硬貨分離検知装置全体として上下方向の高さか必然的に高くなることから、高さが低い硬貨分離検知装置が求められていた。なお、金種判別装置においては、回転体によって硬貨を移動させつつセンサーによって物理的性質を取得するので、点検整備の間隔が長く、かつ容易な利点がある。
第2の従来技術においては、硬貨は、整列装置によって一列に整列されて水平状態で搬送される硬貨を金種判別装置によって検知した後。水平に設置されたスライドプレート上を水平状態で搬送されることから、上下方向の高さは低く出来る利点はあるものの、硬貨の整列装置と金種判別装置は一列に配置されることから、装置の搬送方向の寸法は大きくなる。また、硬貨を直線的に比較的長距離を移動させる場合、直線的に移動させるベルトやチェーンを用いる必要があるが、電磁気的なセンサーを用いる場合、金属を用いることができないので、直線的に進行する弾性体製のベルトによって搬送することが一般的である。ベルトを用いる場合、ベルトの延びによる張力調整等が必要であり、点検整備を頻繁に行わねばならず、点検整備の間隔が長く容易な硬貨分離検知装置が求められている。
これらの課題を解決するため、第1の従来技術を改良することが考えられる。即ち、図11に示すように、分離送出装置10に対する水平方向の真横に並列して金種判別装置20を設けることが考えられる。なお、鎖線示は、従来位置に配置された金種判別装置20pである。この場合、分離送出装置10を構成する回転盤12の上面に形成された保留凹部14に硬貨Cが一枚ずつ分離されて保留され、所定のタイミングにおいて押出体16によって金種判別装置20側へ押し出される。押し出された硬貨Cは、金種判別装置20において回転する押動レバー22上に落下する。従来の押動レバー22の作用縁24は、直線的に形成されているため、落下した硬貨Cが跳ね上がり、周囲のガイド壁26に衝突したりして、センサー28のためのガイドレール30に案内されても振動を継続することがあり、センサー28によって正確な検知が出来ない恐れがある。
本発明の目的は、高さを低く出来る共に、センサーによる正確な検知が可能な硬貨分離検知装置を提供することである。
この目的を達成するため、請求項1に係る第1の発明は以下のように構成されている。
傾斜配置された分離送出回転体の上面に形成された分離凹部に硬貨を一枚ずつ受入れて分離した後、前記分離された硬貨を前記分離送出回転体の半径方向に移動可能な移動体によって前記分離凹部から押し出すようにした硬貨分離送出装置から硬貨検知装置へ送り出し、
前記硬貨検知装置は、前記送り出された硬貨を検知部導入ガイドに沿って移動させる検知回転体、及び前記硬貨が前記検知部導入ガイドに続く検知ガイドに沿って移動される過程において、前記硬貨の物理的情報を取得するセンサーを備える硬貨分離検知装置であって、
前記分離送出回転体と前記検知回転体は、水平方向において横並びに並列されてなり、
前記検知回転体は、前記分離送出回転体から送り出された硬貨が下方に落下する過程において前記硬貨を受け取って保持した後、前記検知部導入ガイド上に受渡し、次いで前記検知部導入ガイドに沿わせて押動する
ことを特徴とする硬貨分離検知装置である。
本発明の請求項2に係る第2の発明は、以下のように構成されている。
前記検知回転体は、周縁側に内向きの受取部周縁側部分が形成され、前記分離送出回転体から送り出された硬貨を前記内向き受取部周縁側部分によって、前記検知回転体が所定の位置関係になるまで前記検知回転体上に保持する
ことを特徴とする第1の発明の硬貨分離検知装置である。
本発明の請求項3に係る第3の発明は、以下のように構成されている。
前記分離送出回転体と前記検知回転体との間に落下案内体を配置した
ことを特徴とする第1又は第2の発明の硬貨分離検知装置である。
本発明の請求項4に係る第4の発明は、以下のように構成されている。
前記落下案内体は、前記分離送出回転体側から前記検知回転体側へ向かって前下がりの斜面である
ことを特徴とする第3の発明の硬貨分離検知装置である。
本発明の請求項5に係る第5の発明は、以下のように構成されている。
前記検知部導入ガイドは、下方へ向かって前記分離送出回転体から離れる方向へ湾曲する円弧部と、前記円弧部に続いて前記分離送出回転体から離れる方向へ上向きに直線的に延びるセンサーのための上向き直線状の検知ガイドを含み、
前記円弧部と前記検知ガイドを、それらよりも下方に位置する弧状の一時保留部により接続した
ことを特徴とする第1〜第4の発明の硬貨分離検知装置である。
第1の発明によれば、硬貨分離送出装置の分離送出回転体と硬貨検知装置の検知回転体は、水平線に対して斜めに傾斜され、かつ水平方向において横並びに並列されていることから、これら装置の高さは、離送出回転体と検知回転体の直径と傾斜角度によって決定され、高さが低く構成される。傾斜配置された分離送出回転体の上面に形成された分離凹部に硬貨を一枚ずつ受入れれて分離された硬貨は、分離送出回転体の半径方向に移動可能な移動体によって分離凹部から検知装置へ押し出される。押し出された硬貨は、検知回転体の硬貨受取部184r上に落下する。硬貨受取部184r上に落下した硬貨は、受取部中心側部分184rcと受取部周縁側部分184rpとの間において移動が可能であるので、硬貨Cの振動は抑制される。大径硬貨LCは硬貨受取部184rと検知部導入ガイドによって保持されて振動することが出来ない。小径硬貨SCが硬貨受取部184rに落下した反動によって、飛び跳ねた場合であっても、小径硬貨SCは受取部周縁側部分184rpにおいて保持された後、弧状の検知部導入ガイド上に自重によって落下することで受け渡される。この硬貨Cの落下量は、硬貨取扱腕が相当程度斜めになった状態、換言すれば、検知部導入ガイドと距離が小さい状態において行われる。これにより、検知部導入ガイドに受け渡される際の、硬貨の落下量は小さいので、振動が生じたとしても微細である。微細な振動が生じた場合であっても、検知部導入ガイドと検知ガイドとの間の一時保留部において、自重で静止状態になる。続いて検知回転体の硬貨押動部によって押動されつつ検知ガイドに沿って移動する硬貨は、センサーによって物理的性質を正確に取得される。よって、高さを低く出来る共に、センサーによる正確な検知が可能な硬貨分離検知装置を提供する目的を達成することができる利点がある。
第2の発明は、第1の発明と基本的構成は同一であるので、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第2の発明において、検知回転体は、周縁側に内向きの受取部周縁側部分が形成され、前記分離送出回転体から送り出された硬貨を内向き受取部周縁側部分によって、検知回転体上に保持する。したがって、検知回転体に形成される受取部周縁側部分によって硬貨の振動を静止できることから、構成が簡単であり、安価に構成できる利点がある。
第3の発明は、第1の発明と基本的構成は同一であるので、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第3の発明においては、分離送出回転体と検知回転体との間に落下案内体が配置されていることから、硬貨が分離送出回転体から検知回転体へ受け渡しされる際に、分離送出回転体側へ硬貨が落下した場合であっても、落下案内体によって検知回転体側へ案内され、確実に検知回転体へ受け渡すことができる利点がある。
第4の発明は、第3の発明と基本的構成は同一であるので、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第4の発明においては、落下案内体は、前記分離送出回転体側から前記検知回転体側へ向かって前下がりの斜面であることから、硬貨の落下位置がバラついた場合であっても、硬貨は前下がりの斜面によって検知回転体側へ案内され、確実に検知回転体へ受け渡すことができる利点がある。
第5の発明は、第1の発明と基本的構成は同一であるので、本願発明における目的を達成することができる。さらに、第5の発明においては、検知部導入ガイドは、下方へ向かって前記分離送出回転体から離れる方向へ湾曲する円弧部と、前記円弧部に続いて前記分離送出回転体から離れる方向へ上向きに直線的に延びるセンサーのための検知ガイドを含み、前記円弧部と前記検知ガイドを、それらよりも下方に位置する弧状の一時保留部により接続したものである。これにより、硬貨は検知回転体から検知部導入ガイドの円弧部へ受け渡され、検知回転体の硬貨受取部によって転動を抑制されつつ案内される。そして、硬貨は円弧部から一時保留部に達する。硬貨は一時保留部において、検知回転体によって何らの拘束を受けずに一時的に静止し、検知回転体における硬貨押動部の到達を待つことになる。この一時待ち合わせ時において、硬貨Cの振動は収まることになる。一時待機している硬貨Cは、検知回転体の硬貨押動部によって押動されて、直線状の検知ガイドによって案内されつつ移動され、センサー部分を通過する。したがって、硬貨は円弧部から検知ガイドへ移動される過程において、一時的に静止されることから、この保留の間に微細な振動が収まり、検知ガイドにおいて跳ねて検知ガイドから離れることはない。したがって、更に正確な硬貨の物理的情報を取得できる利点がある。
図1は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置が組み込まれた硬貨処理装置の概要斜視図である。 図2は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置の右上方からの斜視図である。 図3は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置のカバーを外した状態の正面図である。 図4は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置の分解斜視図である。 図5は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置のカバーを取り外した状態の正面図である。 図6は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置のカバー及びセンサーの一方を取り外した状態の正面図である。 図7は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置の検知回転体部分の、硬貨が一時保留部に位置する拡大説明図である。 図8は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置の検知回転体部分の、硬貨を硬貨取扱凹部受けれた直後の拡大説明図である。 図9は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置の検知回転体部分の、硬貨が円弧部に落下する直前の拡大説明図である。 図10は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置の作用説明図である。 図11は、本発明にかかる実施例1の硬貨分離検知装置の作用説明図である。 図12は、従来の硬貨分離検知装置の説明図である。
本発明を実施をするための形態は、傾斜配置された分離送出回転体の上面に形成された分離凹部に硬貨を一枚ずつ受入れて分離した後、前記分離された硬貨を前記分離送出回転体の半径方向へ移動可能な移動体によって前記分離凹部から押し出すようにした硬貨分離送出装置から硬貨検知装置へ送り出し、
前記硬貨検知装置は、前記送り出された硬貨を検知部導入ガイドに沿って移動させる検知回転体、及び前記硬貨が前記検知部導入ガイドに沿って移動される過程において、前記硬貨の物理的情報を取得するセンサーを備える硬貨分離検知装置であって、
前記分離送出回転体と前記検知回転体は、水平方向において横並びに並列されてなり、
前記検知回転体は、前記分離送出回転体から送り出された硬貨が下方へ落下する過程において前記硬貨を受け取って保持した後、前記検知部導入ガイド上に受渡し、次いで前記検知部導入ガイドに沿わせて押動することを特徴とする硬貨分離検知装置である。
前記検知回転体は、周縁側に内向きの受取部周縁側部分が形成され、前記分離送出回転体から送り出された硬貨を前記内向き受取部周縁側部分によって、前記検知回転体が所定の位置関係になるまで前記検知回転体上に保持することが好ましい。
また、前記分離送出回転体と前記検知回転体との間に落下案内体を配置することが好ましい。
さらに、前記落下案内体は、前記分離送出回転体側から前記検知回転体側へ向かって前下がりの斜面であることが好ましい。
さらにまた、前記検知部導入ガイドは、下方へ向かって前記分離送出回転体から離れる方向へ湾曲する円弧部と、前記円弧部に続いて前記分離送出回転体から離れる方向へ上向きに直線的に延びる検知ガイドを含み、前記センサーは前記検知ガイドに相対して配置されることが好ましい。
また、前記検知部導入ガイドは、下方へ向かって前記分離送出回転体から離れる方向へ湾曲する円弧部と、前記円弧部に続いて前記分離送出回転体から離れる方向へ上向きに直線的に延びるセンサーのための上向き直線状の検知ガイドを含み、前記円弧部と前記検知ガイドとで、それらよりも下方に位置する弧状の一時保留部を形成することが好ましい。
実施例1の硬貨分離検知装置100を図1から図11を参照して説明する。
本実施例1に係る硬貨分離検知装置100は、ばらばらの状態で受入れた複数の硬貨Cを、一つずつ分離した後、各硬貨Cの金種判別に係る物理的情報を検知する機能を有する。本実施例1の硬貨分離検知装置100は、少なくとも、硬貨Cを入金し、かつ金種判別を行う、例えば、銀行や小売り店等において、単独で硬貨Cの自動入出金装置として使用され、又は紙幣入出金装置、並びにクレジットカード及びデビットカード処理機等と組み合わされて用いられ、受入れた硬貨Cを代金として受領する硬貨処理装置102に採用することができる。本実施例1に係る硬貨分離検知装置100は、図1に示すように、箱形の筐体104内に配置され、硬貨投入口106に投入された硬貨Cを受け入れて、個別の硬貨Cに分離した後、当該分離した硬貨Cの物理的情報を取得して金種判別し、次いで、金種別分配装置108によって金種別に分配して金種別保留装置112に保留した後、指令によって当該金種別保留装置112から所定の金種の硬貨Cを所定数送り出して硬貨受取口114へ送り出すようにした硬貨入出金装置116に組み込まれている。硬貨Cは、日本国硬貨、米国硬貨、ユーロ硬貨等、世界中の硬貨に対応可能である。
次に硬貨分離検知装置100の構成を主に図2を参照しつつ説明する。
実施例1の硬貨分離検知装置100は、少なくとも、硬貨分離送出装置122と、硬貨Cの真偽および金種を判別するための物理的情報を取得する硬貨検知装置124を含み、本実施例1においては、さらに、硬貨検知装置124から受け取った硬貨Cを次工程126である金種別分配装置108へ搬送するための硬貨搬送装置128を備えている。これら硬貨分離送出装置122、硬貨検知装置124、及び硬貨搬送装置128は、同一の基板130、本体132、及びカバー134によって構成されている。すなわち、図4に示すように、大凡横長矩形の基板130には、硬貨分離送出装置122、硬貨検知装置124、及び硬貨搬送装置128のための駆動機構136が取り付けられる。基板130と同形状の横長矩形の厚板形状であって、内部が空洞に形成された本体132は、その空洞に駆動機構136を収納すると共に、右端部に硬貨分離送出装置122における硬貨Cのための分離送出ガイド138、及び中央部に硬貨検知装置124における硬貨Cのための検知部導入ガイド142、並びに左端部に硬貨搬送装置128における硬貨Cのための搬送ガイド146が形成されている。
まず、硬貨分離送出装置122を主に図3を参照しつつ説明する。
硬貨分離送出装置122は、バラバラの状態で保留されている直径が異なる複数金種の硬貨Cを一つずつ分離して次工程である硬貨検知装置124へ送り出す機能を有する。本実施例1の硬貨分離送出装置122は、硬貨投入口106の下方に配置され、少なくとも、分離送出回転体152、硬貨保留容器154、分離スライドベース156、及び分離送出ガイド138を含んでいる。
次に分離送出回転体152を説明する。
分離送出回転体152は、バラバラの状態で保留されている直径が異なる複数金種の硬貨Cを一つずつ分離して次工程である硬貨検知装置124へ送り出す機能を有する。本実施例1において分離送出回転体152は、本体132の右端部に形成された円形孔158内に回転可能に設置された回転円板160、及び移動体164を含んでいる。
まず回転円板160を説明する。
回転円板160は、その上面に硬貨Cを一つずつ受け入れる分離凹部166を有し、所定の角度で傾斜配置され、かつ、分離回転軸170によって反時計方向へ所定の速度で回転される。
分離凹部166は、回転円板160の上面に等間隔に3つの凹部168を形成したY字形のプレートを回転円板160と同心に固定することにより構成され、その底面は所定の角度で傾斜する仮想平面vp内に配置されている。したがって、回転円板160は、所定の角度で上向きに傾斜している。なお、分離凹部166は一個以上設ければ良いが、単位時間当たりの硬貨分離能力、及び装置の大きさを考慮して適当な数に設定される。
次に移動体164を説明する。
凹部168の、分離回転軸170側には、支軸を支点にピボット運動する、弧状に形成された移動体164が配置されている。凹部168と移動体164によって、上面側が半円形に開口され、及び周面側が長方形に開口された分離凹部166が形成される。
分離凹部166は、最小径硬貨が二つ並んで受入られることができず、かつ、最大径硬貨が一枚のみ受け入れられる大きさに設定されている。
移動体164は、通常は分離凹部166を形成するように凹部168の分離回転軸170側に寄った位置に静止状態に位置し、所定のタイミングでピボット運動して所定位置に移動した場合、分離凹部166に保持されていた硬貨Cを回転円板160の半径方向へ送り出す。
次に硬貨保留容器154を説明する。
硬貨保留容器154は、回転円板160の下部の前方に相対し、その半円形の端部は円形孔158に隣接する本体132に当接され、回転円板160と共同して複数の硬貨Cを保留すると共に、回転円板160側へ指向するよう案内する機能を有する。本実施例1において、硬貨保留容器154は、上端部をピボット回転可能に支持された半椀形状に形成されている。硬貨保留容器154は、硬貨Cの処理が終了した後、ピボット運動され、硬貨保留容器154と回転円板160との間に存するゴミを下方へ落下させることが好ましい。
次に分離スライドベース156を説明する。
分離スライドベース156は、分離送出回転体152の分離凹部166に一つずつ分離されて保持された硬貨Cが次工程である硬貨検知装置124へ受け渡される際に、その下面と摺動しつつ案内する機能を有する。本実施例1において分離スライドベース156は、円形孔158の上側の硬貨検知装置124側において、分離凹部166の底面と面一に形成された平面である。換言すれば、分離スライドベース156は、所定の角度で傾斜している仮想平面vp内に配置されている。これにより、移動体164によって分離凹部166から押し出される硬貨Cは、その下面を分離スライドベース156上を滑って案内されつつ硬貨検知装置124側へ移動される。
次に分離送出ガイド138を説明する。
分離送出ガイド138は、分離送出回転体152によって移動される硬貨Cが所定の通路を外れないように案内する機能を有する。本実施例1においては、円形孔158の上方において、分離スライドベース156から垂直に立ち上がり、正面視において円弧状に形成されている。これにより、分離スライドベース156を移動される硬貨Cは、分離送出ガイド138によってその周縁が案内されることから、確実に硬貨検知装置124側へ案内される。
次に硬貨検知装置124を主に図7〜9を参照しつつ説明する。
硬貨検知装置124は、硬貨分離送出装置122によって送り出された硬貨Cの材料的性質情報、又は表面模様情報等の物理的情報をセンサー176によって取得する機能を有ずる。取得された物理的情報は、真贋判定、および金種判定を行うために用いられる。本実施例1において硬貨検知装置124は、、回転円板160の上面と同一平面、したがって、仮想平面vp内に配置された検知スライドベース172、硬貨Cを硬貨分離送出装置122から受け取り、移動させるための検知回転体174、センサー176及び検知部導入ガイド142を含んでいる。
次に検知スライドベース172を説明する。
検知スライドベース172は、硬貨検知装置124における硬貨Cの下面と面接触しつつ案内する機能を有し、特に、検知回転体174によって押動される硬貨Cの一面を案内する機能を有する。本実施例1において、検知スライドベース172は、分離スライドベース156と同一の仮想平面vp内に配置され、硬貨分離送出装置122の分離送出回転体152によって送り出された硬貨Cが案内される。
次に検知回転体174を説明する。
検知回転体174は、硬貨分離送出装置122から受け取った硬貨Cを移動させ、一つずつセンサー176の間を通過させる機能を有する。
さらに、検知回転体174はセンサー176を通過した硬貨Cを硬貨搬送装置128へ受け渡す機能を有する。
本実施例1において、検知回転体174はスライドベースと平行であって、かつ、近接した平面内において検知回転軸178を中心に回転円板160と連動して回転円板160の回転方向とは逆方向の時計方向に回転され、分離凹部166と同数の等間隔に配置された3本の硬貨取扱腕182によってY字形に形成されている。隣り合う一対の硬貨取扱腕182によって、半楕円形の硬貨取扱凹部184が3つ形成されている。3つの硬貨取扱凹部184は、全て同じ形状であるため、特に分けること無く説明する。硬貨取扱凹部184は、硬貨分離送出装置122の分離凹部166の数に対応して設けられ、分離凹部166と所定の位相関係をもって回転される。硬貨取扱凹部184は、検知回転体174の回転方向前位に位置する硬貨取扱腕182の回転方向後縁によって構成される硬貨受取部184rと、回転方向後位に位置する硬貨取扱腕182の回転方向前縁によって構成される硬貨押動部184p、及び硬貨受取部184rと硬貨押動部184pを接続する接続縁184cによって半楕円形に形成されている。したがって、硬貨取扱凹部184は、上面側及び周面側が開口された凹部である。硬貨取扱凹部184の周面側開口184oは、楕円形の大凡長径部分に相当する。検知回転体174の検知回転軸178の中心と、分離送出回転軸170の中心とは、図5に示すように、正面視において検知回転軸178の中心の方が、高さH分高く配置されている。高さHは、使用が想定される最大径硬貨の半径程度である。この高さHの差によって、硬貨Cが硬貨分離送出装置122から硬貨検知装置124へ送り出されて硬貨取扱腕182の硬貨受取部184rに落下する際の高低差を小さくすることにより、硬貨Cの跳ね量を減少するようにしている。
次に硬貨押動部184pを説明する。
硬貨押動部184pは硬貨Cを検知ガイド144に沿わせて押動する機能を有する。本実施例1において、硬貨押動部184pは、硬貨取扱腕182の検知回転軸178側に形成された押動弧状部184pcと、周縁側に形成された押動直線部184plによって弧状に形成されている。押動弧状部184pcは、取扱が想定される最大直径の硬貨Cよりも大きな曲率を有する。押動直線部184plは検知回転軸178の中心を通る第1直線SL1上に配置される。押動直線部184plは、検知ガイド144に沿わせて硬貨Cを移動させる場合、硬貨Cに対し、検知ガイド144から浮き上がる力を付与しないために直線SL上に配置してある。押動弧状部184pcは、第1直線SL1よりも周方向において、回転後位側へ凹ませて構成されている。これにより、少なくとも、検知ガイド144に沿わせて押動する初期には、押動弧状部184pcによって検知ガイド144側へ押し付けつつ押動するように構成されている。
次に硬貨受取部184rを説明する。
硬貨受取部184rは、硬貨分離送出装置122から送り出されて落下してくる硬貨Cを受取り、早期に振動を収める機能を有する。本実施例1において、硬貨受取部184rは、取扱が想定される最大直径の硬貨Cよりも大きな曲率を有し、硬貨受取部184rの周縁側端部184reと検知回転軸178の中心を結ぶ第2直線SL2よりも回転方向前位側へ凹んで形成されている。換言すれば、硬貨受取部184rは、受取部周縁側部分184rpと受取部中心側部分184rcとにより構成されている。硬貨受取部184rを構成する受取部周縁側部分184rpと受取部中心側部分184rcは、互いに向かい合う弧状面を構成する。したがって、図10(B)に示すように、第2直線SL2が大凡水平である場合、硬貨受取部184rは中央部が下方へ凹んだ弧状面を呈する。図8に示すように、第2直線SL2が約30度傾いた場合であっても、周縁側端部184reは、硬貨受取部184rの最下部を通る水平線HLよりも上方に位置し、硬貨受取部184rの受取部周縁側部分184rpは検知回転体174の検知回転軸178側を指向している。換言すれば、受取部周縁側部分184rpは内向きの周縁を有しているので、硬貨受取部184r上に載置されている小径硬貨SCは、受取部周縁側部分184rpによって検知回転体174上に止められる。図9に示すように、第2直線SL2が約45度傾いた状態において、周縁側端部184reは水平線HL上に位置するので、硬貨Cは受取部周縁側部分184rpが外向きの傾斜面になることも相まって、硬貨取扱凹部184から検知回転体174に対する半径方向へ転動することが可能になる。
次に接続縁184cを説明する。
接続縁184cは、硬貨押動部184pと硬貨受取部184rを接続する機能を有し、硬貨押動部184p、硬貨受取部184rよりも大きな曲率で検知回転軸178側へ凹形状に形成されている。換言すれば、接続縁184cから周縁側端部184reにかけて形成される受取部中心側部分184rcから受取部周縁側部分184rpへは、徐々に曲率が小さくなるように形成されている。更に詳細には、受取部周縁側部分184rpは、インボリュート曲線的に形成されている。
硬貨取扱凹部184の周面側開口184oは、押動直線部184plと周縁側端部184reによって画定され、それらの間隔Dは、最大径硬貨LCの直径の約二倍弱に設定されている。硬貨取扱凹部184を構成する接続縁184cの底部の深さは、図7に示すように、検知回転体174の周縁に重なる仮想円vcに対し、使用が想定される最大径硬貨LCの直径の方が僅かに小さい程度に構成される。後述する円弧部142aと接続縁184cの底部の距離は、前述した仮想円vcとの距離の倍程度に設定されている。
次に、硬貨取扱凹部184における硬貨Cの状態を説明する。
硬貨取扱凹部184が硬貨分離送出装置122から送り出された硬貨Cを受け取るタイミングにおいて、第2直線SL2は大凡水平状態である(図10(B))。この状態において、硬貨受取部184rは中央が凹んだ凹形状であるため、硬貨Cは内向きの受取部周縁側部分184rpによって、硬貨取扱腕182の半径方向への移動を止められる。硬貨Cが硬貨取扱腕182の半径方向へ振動した場合であっても、受取部中心側部分184rcと受取部周縁側部分184rpとの間の短距離で転動する間に転がり力は減衰させられる。
硬貨取扱腕182における第2直線SL2が約45度傾く(図9、図11(B))迄は、周縁側端部184reが水平線HLよりも上方に位置するので、硬貨Cは硬貨受取部184r(受取部周縁側部分184rp及び受取部中心側部分184rc)上に載置されて硬貨取扱凹部184に留められる。したがって、硬貨Cが硬貨取扱凹部184に落下して硬貨受取部184r上で跳ねた場合には、受取部周縁側部分184rp及び受取部中心側部分184rcとの間で転動し、運動エネルギーが減衰させられる。
硬貨取扱腕182の周縁側端部184reよりも外周側は、少なくとも分離スライドベース156に相対する位相において、硬貨分離送出装置122側へ前下がりに形成された、検知回転体抑止面184dを構成することが好ましい。硬貨分離送出装置122から送り出された硬貨Cは、検知回転体抑止面184dが所定の位相になるまでは乗り越えることができず、硬貨検知装置124に進行できないため、硬貨Cの硬貨検知装置124への受入タイミングを均一化するためである。
次に検知部導入ガイド142を説明する。
検知部導入ガイド142は、硬貨取扱腕182に保持されて移動する硬貨Cを案内しつつ硬貨Cの微細な振動を抑制する機能を有する。本実施例1において検知部導入ガイド142は、検知回転軸178の側方から下方に鉛直に形成された垂立部142v、垂立部142vに続いて検知回転軸178の軸心を中心として所定半径rで形成された円弧部142a、垂立部142vと円弧部142aを滑らかに結ぶ第1検知接続部142c1、及び円弧部142aと検知ガイド144を滑らかな弧状部によって接続する第2検知接続部142c2によって構成されている。
垂立部142vの下端は、図9に示すように、第2直線SL2が約45度傾斜した状態(周縁側端部184reが水平線HL上に位置する状態)において、使用が想定される最大径硬貨の周面が、大凡接する位置まで形成されている。硬貨受取部184r上に保持された小径硬貨SCは、原則的に垂立部142vには接触されない。しかし、図8に示すように、大径硬貨LCの周面は、垂立部142vによって案内される。
垂立部142vによって案内された大径硬貨LCは、第1検知接続部142c1によって、滑らかに円弧部142aへ案内される。垂立部142vによって案内されない小径硬貨scは、原則的に円弧部142aに落下する。
円弧部142aは、検知回転体174の半径174rよりも大きな半径rによって形成された第2仮想円vc2上に形成された円弧であり、正面視において、検知回転軸178に対し約45度の位置から、大凡最下位置まで約45度の範囲で形成されている。したがって、全ての硬貨Cは、円弧部142aに案内されて第2検知接続部142c2に達する。
第2検知接続部142c2は円弧部142aと検知ガイド144を滑らかに接続する弧状に形成されている。そして、第2検知接続部142c2が検知部導入ガイド142において最下位に構成される。したがって、硬貨取扱腕182が硬貨Cに作用しない場合、硬貨Cは、最下位の第2検知接続部142c2において静止する。すなわち、検知ガイド144の直前に一時保留部142Lが第2検知接続部142c2によって形成される。換言すれば、検知部導入ガイド142と検知ガイド144との間に一時保留部142Lが構成される。これにより、周縁側端部184reによって規制されつつ検知部導入ガイド142を転動してきた硬貨Cは、一時保留部142Lにおいて、次に押動直線部184plによって押動されるまで一時的に自由状態になる。周縁側端部184reによって、移動を抑制されつつ移動している際に、硬貨Cが振動していた場合であっても、この自由状態において振動が収まり、静止状態になる。
次に検知ガイド144を説明する。
検知ガイド144は、センサー176部を通過する硬貨Cを案内する機能を有する。本実施例1において、検知ガイド144は直線的に構成されている。また、硬貨Cが検知ガイド144から離れることを防止するため、前上がりに傾斜状態に形成されている。検知ガイド144の傾斜角度は、硬貨Cの移動速度にも依存するが、水平線に対して15度程度が好ましい。
次にセンサー176を説明する。
センサー176は、検知ガイド144に案内されつつ検知回転体174の硬貨取扱腕182の硬貨押動部184pによって押動される硬貨Cの物理的性質を検出する機能を有する。本実施例1において、センサー176は、磁気センサーが採用されている。
しかし、センサー176は、画像センサー等公知の硬貨用センサーを採用することができる。
次に検知ガイド部180を説明する。
検知ガイド部180は、検知回転体174の上側外周に近接した位置に、検知スライドベース172に対し直角の上方に所定高さで突出し、正面視において円弧状を呈すると共に、分離送出ガイド138に接続している。
次に硬貨搬送装置128を図3を参照しつつ説明する。
硬貨搬送装置128は、硬貨検知装置124から一つずつ送り出された硬貨Cを次工程126たる金種別分配装置108へ搬送する機能を有する。本実施例1の硬貨搬送装置128は、同一平面内を硬貨検知装置124から離れる一方向に移動する無端搬送体186に所定間隔で固定された押動ピン188、及び当該押動ピン188によって押動される硬貨Cの一面がスライドするスライドプレート192及び前記硬貨Cの周面を案内する一直線状の搬送ガイド146を含んでいる。
この構成によって、検知ガイド144上を移動された硬貨Cは、硬貨搬送装置128に受け渡され、押動ピン188に押動されつつスライドプレート192に下面を案内され、及び下端周面を搬送ガイド146に案内されつつ移動され、次工程126へ送り出される。
次に落下案内体196を説明する。
落下案内体196は、硬貨分離送出装置122と硬貨検知装置124との間に配置され、硬貨分離送出装置122から送り出される硬貨Cが確実に硬貨検知装置124へ受け渡されるように案内する機能を有する。本実施例1において落下案内体196は、垂立部142vの上端部から回転円板1620の周縁部の上面側において分離凹部166の近接位置まで硬貨検知装置124側へ前下がりに傾斜する板状体によって構成されている。落下案内体196は、板状に限らず、棒状でもよい。
次に本実施例1の作用を説明する。
硬貨投入口106に硬貨Cが投入されると、図示しないセンサが投入を検知し、分離送出回転体152と検知回転体174は連動して回転される。投入された硬貨Cは、硬貨保留容器154内に落下する。硬貨保留容器154内の硬貨Cは分離送出回転体152の回転によって、分離凹部166の底面に面接触した状態で一つずつ分離され、時計における大凡10時〜11時の位置で移動体164によって分離送出回転体152の周縁側へ押し出される(図10(A))。これによって、硬貨Cは硬貨検知装置124側へ落下し、落下案内体196に案内されて硬貨受取部184rに達し、保持される(図10(B))。この状態は、第2直線SL2が大凡水平であるため、受取部周縁側部分184rpが検知回転体174の回転中心側を指向しているので、硬貨Cが落下した反動で跳ねても硬貨取扱凹部184から飛び出すことはない。検知回転体174が更に回転すると、大径硬貨LCの場合は、受取部中心側部分184rcと垂立部142vとの間に保持されて(図11A))、第1検知接続部142c1を経由して円弧部142a上を転動するようなる(図11(B))。この硬貨Cの円弧部142a上の転動は、周縁側端部184reの移動に小径硬貨SCの場合、垂立部142vに案内されることなく、硬貨受取部184r(受取部中心側部分184rcと受取部周縁側部分184rp)に基づいて行われる。第2直線SL2が大凡45度になった場合、受取部周縁側部分184rpの拘束を外れて、円弧部142aに落下してその上を転動する(図11(B))。硬貨Cは、受取部周縁側部分184rpに転動を抑制されながら円弧部142aを転動する。換言すれば、硬貨Cは周縁側端部184reに接触しつつ円弧部142aを転動し、第2検知接続部142c2たる一時保留部142Lに達する。硬貨Cが第2検知接続部142c2へ達すると、検知ガイド144は上り傾斜であるから、硬貨押動部184pによって押動される迄、一時保留部142Lにおいて静止する。換言すれば、硬貨Cは、一時保留部142Lにおいて、外力を受けずに静止し、保持される。もし、硬貨Cが落下した反動で微細に振動していた場合であっても、この一時保留部142Lにおいて、振動は減衰され、実質的に静止状態になる。振動が収まった後、硬貨押動部184pが硬貨Cを検知ガイド144に沿って押動を開始する。硬貨Cは、硬貨押動部184pによって検知ガイド144に沿って移動される過程において、センサー176によって物理的性質に関する情報を取得される。硬貨Cは検知ガイド144を通過すると、硬貨搬送装置128の押動ピン188によって押動されるようになり、スライドプレート192及びガイドレール194に案内されつつ次工程126へ送り出される。
C 硬貨
122 硬貨分離送出装置
124 硬貨検知装置
142 検知部導入ガイド
142L 一時保留部
144 検知ガイド
152 分離送出回転体
164 移動体
166 分離凹部
174 検知回転体
176 センサー
184rp 受取部周縁側部分
196 落下案内体

Claims (5)

  1. 傾斜配置された分離送出回転体(152)の上面に形成された分離凹部(166)に硬貨(C)を一枚ずつ受入れて分離した後、前記分離された硬貨(C)を前記分離送出回転体(152)の半径方向に移動可能な移動体(164)によって前記分離凹部(166)から押し出すようにした硬貨分離送出装置(122)から硬貨検知装置(124)へ送り出し、
    前記硬貨検知装置(124)は、前記送り出された硬貨(C)を検知部導入ガイド(142)に沿って移動させる検知回転体(174)、及び前記硬貨(C)が前記検知部導入ガイド(142)に続く検知ガイド(144)に沿って移動される過程において、前記硬貨(C)の物理的情報を取得するセンサー(176)を備える硬貨分離検知装置であって、
    前記分離送出回転体(152)と前記検知回転体(174)は、水平方向において横並びに並列されてなり、
    前記検知回転体(174)は、前記分離送出回転体(152)から送り出された硬貨(C)が下方に落下する過程において前記硬貨(C)を受け取って保持した後、前記検知部導入ガイド(142)上に受渡し、次いで前記検知部導入ガイド(142)に沿わせて押動する
    ことを特徴とする硬貨分離検知装置。
  2. 前記検知回転体(174)は、周縁側に内向きの受取部周縁側部分(184rp)が形成され、前記分離送出回転体(152)から送り出された硬貨(C)を前記内向き受取部周縁側部分(184rp)によって、前記検知回転体(174)が所定の位置関係になるまで前記検知回転体(174)上に保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨分離検知装置。
  3. 前記分離送出回転体(152)と前記検知回転体(174)との間に落下案内体(196)を配置した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の硬貨分離検知装置。
  4. 前記落下案内体(196)は、前記分離送出回転体(152)側から前記検知回転体(174)側へ向かって前下がりの斜面であることを特徴とする請求項3に記載の硬貨分離検知装置。
  5. 前記検知部導入ガイド(142)は、下方へ向かって前記分離送出回転体(152)から離れる方向へ湾曲する円弧部(142a)と、前記円弧部(142a)に続いて前記分離送出回転体(152)から離れる方向へ上向きに直線的に延びるセンサー(176)のための上向き直線状の検知ガイド(144)を含み、
    前記円弧部(142a)と前記検知ガイド(144)を、それらよりも下方に位置する弧状の一時保留部(142L)により接続した
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の硬貨分離検知装置。
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