JP6929002B2 - 車両構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前後方向に沿って配置される二つのスライド自在なシートを備える車両構造に関する。
車両の前後方向に沿って配置される二つシートを有する車両構造として、特許文献1には、車載用表示装置をシートバックの背面に備える前席と、その前席の後方に対向配置される後席とを備える車両構造が開示されている。前席の車載用表示装置は、表示部(ディスプレイ)と、表示部を露出させたり覆い隠したりする可動機構又は可動部とを有する。後席は、シートの側面に設けられて後席を前倒又は前方向へスライドさせる操作レバーと、前席の表示部の露出時に操作レバーを操作不能にする電磁ロック部とを有する。電磁ロック部は、ソレノイドと、ソレノイドの可動鉄芯と同軸に連結される係止棒とを有する。係止棒は、前席の表示部が露出した状態では、可動鉄心によりシートの側面から突出して操作レバーに係止する。それにより、表示部の露出時に後席の前倒又は前方向へのスライドを防止して、後席と車載用表示部との衝突に伴う車載用表示部の破損を防止している。
特開2009−126338号公報
前後のスライドシートが互いに接触するほどのスライド範囲を有する場合、簡易でかつ安価な構成で、前後のシート同士の接触に伴う前後のシートの損傷を抑制することが望まれている。例えば、後部シートをそのスライド範囲の前方側に配置していることに気付かずに、スライド範囲の前方側に配置している前部シートを後方へスライド移動すると、前部シートと後部シートとが接触する。後部シートのスライドがロックされた状態であれば、前部シートと後部シートとが過度に接触する虞がある。前部シートと後部シートとが過度に接触すると、前部シートと後部シートとが損傷する虞がある。
本発明の目的の一つは、車両の前後方向に沿って配置される二つのスライド自在なシートの互いの接触に伴う損傷を抑制できる車両構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両構造は、
車両の前後方向に沿って配置され、車両の前後方向にスライド自在な第一シート及び第二シートを備える車両構造であって、
前記第一シートと前記第二シートとは、前記両シートが接触するスライド範囲を有し、
前記第二シートは、前記第一シートとの対向側に設けられ、前記第二シートのスライドをロックするロック位置とそのロックを解除するロック解除位置との範囲内で変位自在なレバーを有し、
前記第一シートは、前記第二シートとの対向側に設けられ、前記第一シートのスライドに伴う前記第二シートとの接触時に前記第二シートの前記レバーを前記ロック解除位置に変位させるロック解除部を有する。
上記車両構造は、車両の前後方向に沿って配置される二つのスライド自在な第一シートと第二シートの互いの接触に伴う損傷を抑制できる。第一シートが第一シートのスライドに伴う第二シートとの接触時に第二シートのレバーをロック位置からロック解除位置に変位させるロック解除部を備えることで、第一シートと第二シートとの接触時に第二シートのスライドのロックを解除できる。特に、ロック解除部が第一シートにおける第二シートとの対向側に設けられ、レバーが第二シートにおける第一シートとの対向側に設けられることで、第一シートと第二シートとの接触時にロック解除部がレバーをロック位置からロック解除位置に変位させ易い。そのため、第一シートと第二シートとの接触時に第二シートの移動が規制されず、第二シートを第一シートと共にスライド移動させられる。従って、第一シートと第二シートとの過度な接触を抑制できる。このように、上記車両構造は、第一シートと第二シートの互いの接触に伴う損傷の防止を、電気的ではなく機械的に行えることで、軽量化、コストの削減、及び生産性の向上を図り易い。
実施形態1に係る車両構造の概略を示す斜視図である。 実施形態1に係る車両構造の概略を示す側面図である。 実施形態1に係る車両構造の第一シートと第二シートとが接触した状態の概略を示す側面図である。 実施形態1に係る車両構造の第一シートと第二シートとを後方へ移動させた状態の概略を示す側面図である。 実施形態1に係る車両構造の第一シートに備わる後部カバーと第二シートに備わるレバーの概略を示す斜視図である。 図1の(VI)−(VI)切断線で切断した車両構造に備わる後部カバーの概略を示す断面図である。
本発明の車両構造の実施形態1を、図1〜図6を参照しつつ以下に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。図中の「FR」は車両の前方、「RR」は後方、「UP」は上方、「LWR」は下方、「LH」は左側、「RH」は右側を示す。
《実施形態1》
〔車両構造〕
実施形態1に係る車両構造1は、車両の前後方向に沿って配置される第一シート10及び第二シート20を備える。第一シート10と第二シート20とはいずれも、車両の前後方向にスライド自在なスライドシートである。第一シート10と第二シート20とは、両シート10,20が接触するスライド範囲を有する。第二シート20は、第二シート20のスライドのロックとその解除とを行うレバー22を有する。この車両構造1の特徴の一つは、第一シート10が、両シート10,20の接触時に第二シート20のスライドのロックが解除されるように第二シート20のレバー22を機械的に変位させるロック解除部13を備える点にある。以下、各構成を詳細に説明する。本例では、前後2列シート型の車両構造を例に説明する。第一シート10は、車両の前方側に位置する1列目のシート(フロントシート)であり、第二シート20は、車両の後方側に位置する2列目のシート(リアシート)である。第二シート20の車両の後方側は荷室である。
図1〜図4では、第一シート10と第二シート20とは、車両の右側における1列目のシートと2列目のシートとを示している。図1及び図2は、第一シート10と第二シート20の両方をスライド範囲の前方側の位置に配置した状態を示す。即ち、第一シート10と第二シート20とは互いに接触していない状態を示す。図3及び図4の二点鎖線で示す第一シート10は、図1及び図2に示す第一シート10と同じ位置に配置した状態を示す。図3の実線及び図4の破線は、第一シート10をスライド範囲の前方側の位置から後方へスライドさせて第二シート20に接触する位置まで移動させた状態を示す。図4の実線は、第一シート10を第二シート20に接触した位置から更に後方へスライドさせて、第一シート10と第二シート20とをスライド範囲の後方側の位置まで移動させた状態を示す。図5の二点鎖線は、第一シート10と第二シート20の両方をスライド範囲の前方側の位置に配置した状態における第一シート10の後部カバー14と第二シート20のレバー22とを示す。このレバー22は、ロック位置にある状態を示す。図5の実線は、第一シート10と第二シート20とが接触した状態における第一シート10の後部カバー14と第二シート20のレバー22とを示す。このレバー22は、後部カバー14に備わるロック解除部13によりロック位置からロック解除位置に変位した状態を示す。図6の実線は、後部カバー14の中央カバー部141の横断面図であって、説明の便宜上、乗員の足300を示している。図6の二点鎖線で示す中央カバー部141は、中央カバー部141と乗員の足300との接触により中央カバー部141が変形した状態を示す。
[第一シート]
第一シート10は、乗員の座面となるシートクッション111と、乗員の背中を支えるシートバック112と、乗員の頭部を支えるヘッドレスト113とを有する(図1〜図4)。シートクッション111は、シートクッション111の骨格を形成するシートクッションフレーム(図示略)に固定されている。シートクッションフレームは、後述する側部カバー16に覆われていて、図1〜図4では図示を省略している。
第一シート10は、車両の前後方向にスライド自在に設けられている。第一シート10の前後へのスライドは、ロアレール17に対してアッパーレール(図示略)がスライドすることで行われる。ロアレール17は、車両の前後にスライドしないように車両の前後に沿ってフロントフロアパネル50上に固定される。本例のロアレール17の後端は、第二シート20の後述するロアレール27の前端近傍に配置されている。アッパーレールは、上記シートクッションフレーム(図示略)に連結されている。アッパーレールとシートクッションフレームとの連結は、本例ではレールブラケット(図示略)を介して行われている。アッパーレールとレールブラケットとは、シートクッションフレームと同様、後述する側部カバー16に覆われていて、図1〜図4では図示を省略している。
第一シート10は、第二シート20と接触するスライド範囲を有する。接触するスライド範囲を有するとは、第一シート10と第二シート20との間の間隔を狭めていくと第一シート10と第二シート20とが互いに接触することを言う。第一シート10は、その前後のスライド移動を、手動でスライドのロックを解除することで行うマニュアルシート(手動式シート)である。第一シート10は、乗員の手で操作されるレバー12を有する。
レバー12は、第一シート10のスライドをロックするロック位置とそのロックを解除するロック解除位置との範囲内で変位自在に設けられている。ロック位置は、本例では図1及び図2の実線や図3及び図4の二点鎖線で示すように、レバー12が下方に位置しているときである。ロック解除位置は、本例では図3の実線、図4の破線及び実線で示すように、レバー12が上方に位置しているときである。即ち、下方に位置するレバー12が上方へ変位すると第一シート10のスライドのロックが解除され、上方に位置するレバー12が下方へ変位すると第一シート10のスライドがロックされる。レバー12は、下方に付勢されていてもよいし、下方に付勢されていなくてもよい。レバー12の配置箇所は、本例ではシートクッション111の下方の前方側である。レバー12は、アッパーレールのスライドをロックするロック機構(図示略)に連結されている。レバー12とロック機構との連結関係や、ロック機構の構成については公知の構成を利用できる。レバー12の形状は、本例ではC字状である。
(ロック解除部)
ロック解除部13は、第一シート10のスライド範囲の後方へのスライドに伴う第二シート20との接触時に、第二シート20のレバー22をロック位置からロック解除位置に変位させる。ロック解除部13の配置箇所は、第一シート10における第二シート20(レバー22)との対向側である。本例のロック解除部13の配置箇所は、第一シート10における車両の後方側である。
本例のロック解除部13は、後述する後部カバー14に備わる。即ち、ロック解除部13は、後部カバー14の一部で構成されている。具体的には、ロック解除部13は、後部カバー14における左カバー部142の傾斜面で構成されている。
後部カバー14は、シートクッション111(第一シート10)の下方を車両の後方側から覆う。後部カバー14は、第一シート10における車両の後方の下部に設けられる。本例の後部カバー14は、中央カバー部141と左カバー部142と右カバー部143とを有する。中央カバー部141と左カバー部142と右カバー部143とは一体に形成されている。後部カバー14の形状は、車両の後方側から見たとき、門型である。
中央カバー部141は、図6に示すように、シートクッションフレームの後辺部151を車両の後方側から覆う。後辺部151は、車両の後方で車幅方向に延びるように配置されている。後辺部151の形状は、本例では円筒状であるが、特に限定されず、矩形筒状などとすることができる。中央カバー部141の断面形状はL字状であり、中央カバー部141は後辺部151の上方から後方に亘って覆う。中央カバー部141は、後辺部151との間に所定の空間を空けるように配置されている。そのため、第二シート20に着座した乗員の足300が中央カバー部141の下方に入り込んで中央カバー部141に接触した際、中央カバー部141の下端部を、図6の二点鎖線に示すように、後辺部151に近づくように車両の前方側に変形させられる。それにより、中央カバー部141と乗員の足300との過度な衝突を抑制できる。
左カバー部142と右カバー部143とは、例えば、シートクッションフレームの左辺部及び右辺部(図示略)の後端や上記レールブラケット(図示略)の後端を車両の後方側から覆う(図1)。シートクッションフレームの左辺部及び右辺部は、車両の前後方向に延びるように配置され、後辺部151の各端部と、車両の前方で後辺部151に平行な前辺部(図示略)の各端部とに連結される。左カバー部142と右カバー部143とは、各側部カバー16の後端に接続されている。各側部カバー16は、シートクッション111(第一シート10)の下方を車両の側方から覆う。
左カバー部142と右カバー部143の後面は、車両の前方側に向かって上方へ上がる傾斜面を有する(図1,図5)。本例では左カバー部142の傾斜面がロック解除部13を構成する。この傾斜面の位置は、第二シート20のロック位置のレバー22における左辺部222(後述)に接触する位置である。傾斜面の傾斜角度は、左辺部222の前方側の角度や位置などにもよるが、左辺部222の前方側の傾斜角度よりも大きいことが好ましい。そうすれば、左カバー部142の傾斜面(ロック解除部13)とロック位置のレバー22とが接触した際、左カバー部142の傾斜面(ロック解除部13)上でレバー22の左辺部222の前方部分を滑らせ易い。そのため、ロック解除部13によりレバー22をロック位置からロック解除位置に変位させ易い。傾斜面の傾斜角度は、左カバー部142を側面視したとき、傾斜面に平行な方向と車両の前後方向とのなす角のうち、小さい方の角度を言う。
[第二シート]
第二シート20は、本例では、第一シート10と同様、シートクッション211とシートバック212とヘッドレスト213とを有する(図1〜図4)。シートクッション211は、第一シート10と同様、シートクッションフレーム(図示略)に固定されている。シートクッションフレームは、後述する側部カバー26に覆われていて、図1〜図4では図示を省略している。
第二シート20は、第一シート10と同様、ロアレール27に対してアッパーレール28(図2)がスライドすることで車両の前後方向にスライド自在に設けられている。ロアレール27は、車両の前後にスライドしないように車両の前後に沿ってリアフロアパネル60上に固定される。リアフロアパネル60は、フロントフロアパネル50の車両の後方側に連続して形成されている。リアフロアパネル60は、本例では、フロントフロアパネル50よりも上方に位置する。アッパーレール28は、第一シート10と同様、本例ではレールブラケット(図示略)を介して上記シートクッションフレーム(図示略)に連結されている。第二シート20は、第一シート10と接触するスライド範囲を有する。第二シート20は、第一シート10と同様、マニュアルシート(手動式シート)であり、乗員の手で操作されるレバー22を有する。
(レバー)
レバー22は、第二シート20のスライドをロックするロック位置とそのロックを解除するロック解除位置との範囲内で変位自在に設けられている(図1〜図5)。ロック位置は、本例では図1及び図2の実線や図3〜図5の二点鎖線で示すように、レバー22が下方に位置しているときである。ロック解除位置は、本例では図3〜図5の実線で示すように、レバー22が上方に位置しているときである。即ち、下方に位置するレバー22が上方へ変位すると第二シート20のスライドのロックが解除され、上方に位置するレバー22が下方へ変位すると第二シート20のスライドがロックされる。レバー22は、下方に付勢されていてもよいし、下方に付勢されていなくてもよい。
レバー22の配置箇所は、第二シート20における第一シート10との対向側である。上記対向側とは、本例では、第二シート20における前方側である。レバー22の配置箇所は、シートクッション211の下方の前方側である。レバー22の形状は、本例ではC字状である。レバー22は、前辺部221と左辺部222と右辺部223とを有する。
前辺部221は、乗員の手で掴まれて操作される。前辺部221は、前方側で左右方向に延びる棒状又は筒状の部材で構成されている。前辺部221は、左辺部222と右辺部223の前端同士を連結する。前辺部221の両端部分(左辺部222及び右辺部223との連結部分の近傍)は、上方へ折り曲がっていて、前辺部221の中央部分は、左辺部222及び右辺部223の前端よりも上方に位置する。それにより、第一シート10と第二シート20とが互いに近づいても前辺部221と後部カバー14の中央カバー部141とが実質的に接触せず、実質的に左辺部222と後部カバー14の左カバー部142とのみが接触するようにしている。
左辺部222及び右辺部223は、乗員の手による前辺部221への入力をアッパーレール28のスライドをロックするロック機構(図示略)へ伝達する。左辺部222及び右辺部223は、第二シート20における車両の左右方向の左側及び右側に配置されている。左辺部222及び右辺部223の前端は、前辺部221に連結されている。左辺部222及び右辺部223の後端は、上記ロック機構(図示略)に連結されている。左辺部222及び右辺部223とロック機構との連結関係や、ロック機構の構成については公知の構成を利用できる。左辺部222及び右辺部223は、前後方向に延びる棒状又は筒状の部材で構成されている。
左辺部222及び右辺部223の前方部分は、前方側に向かって上方へ上がるように傾斜している。左辺部222の前方部分の傾斜角度は、左カバー部142の傾斜面(ロック解除部13)の傾斜角度よりも小さいことが好ましい。そうすれば、左カバー部142の傾斜面(ロック解除部13)とロック位置のレバー22とが接触した際、ロック解除部13によりレバー22をロック位置からロック解除位置に変位させ易い。左辺部222の前方部分の傾斜角度は、左辺部222の前方部分の長手に沿った方向と車両の前後方向とのなす角のうち、小さい方の角度を言う。
[挙動]
図2〜図5を参照して、第一シート10と第二シート20の両方がスライド範囲の前方側の位置にある状態で、第一シート10を後方へスライドさせた際の第一シート10及び第二シート20の挙動を説明する。
図2に示すように、第一シート10と第二シート20の両方がスライド範囲の前方側の位置にあるときに、第一シート10を後方へスライドさせる。まず、第一シート10のレバー12を人手で操作して、レバー12のロック位置(図2)からロック解除位置(図3の実線で示す)に変位させる。それにより、第一シート10のスライドのロックが解除されて、第一シート10がスライド可能な状態になる。その状態で、第一シート10を後方へスライドさせる。
図3の実線に示すように、第一シート10の後方へのスライドにより、第一シート10と第二シート20とが接触する。即ち、第一シート10のロック解除部13(左カバー部142の傾斜面)と第二シート20のレバー22の左辺部222とが接触する。そうすると、レバー22はロック位置(図3二点鎖線)からロック解除位置(図3実線)に変位する。具体的には、図5の実線で示すように、左カバー部142の傾斜面(ロック解除部13)上でレバー22の左辺部222の前方部分を滑らせることで、下方に位置するレバー22を上方へ引き上げる。それにより、第二シート20のスライドのロックが解除されて、第二シート20がスライド可能な状態になる。このとき、図5の二点鎖線及び実線で示すように、後部カバー14の中央カバー部141及び右カバー部143とレバー22の前辺部221及び右辺部223とは、互いに接触しない。その状態で、第一シート10を更に後方へスライド移動させる。
図4の実線で示すように、スライドのロックが解除された状態のままの第二シート20は、第一シート10の後方へのスライドに連動して後方へスライド移動する。そのため、第一シート10と第二シート20との過度な接触を抑制する。
〔作用効果〕
実施形態1に係る車両構造1は、第二シート20がスライド範囲の前方側の位置にあることに気が付かずにスライド範囲の前方側の位置にある第一シート10を後方へスライドさせて、第一シート10と第二シート20とが接触しても、その接触に伴う第一シート10と第二シート20の損傷を抑制できる。第一シート10が第一シート10の後方へのスライドに伴う第二シート20との接触時に第二シート20のレバー22をロック位置からロック解除位置に変位させるロック解除部13を備えることで、第一シート10と第二シート20との接触時に第二シート20のスライドのロックを解除できる。特に、ロック解除部13が第一シート10における第二シート20との対向側に設けられ、レバー22が第二シート20における第一シート10との対向側に設けられることで、第一シート10と第二シート20との接触時にロック解除部13がレバー22をロック位置からロック解除位置に変位させ易い。そのため、第一シート10と第二シート20との接触時に第二シート20の移動が規制されず、第二シート20を第一シート10と共に後方へスライド移動させられる。従って、第一シート10と第二シート20との過度な接触を抑制できる。その上、第一シート10と第二シート20の互いの接触に伴う損傷の防止を、電気的ではなく機械的に行えることで、軽量化、コストの削減、及び生産性の向上を図り易い。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、ロック解除部材は、左カバー部ではなく右カバー部に設けられていてもよいし、左カバー部と右カバー部の両方に設けられていてもよい。
車両構造は前後2列シート型の車両に備わる場合、第一シートを2列目のシート(リアシート)とし、第二シートを1列目のシート(フロントシート)としてもよい。この場合、第一シートのレバーは、第一シートの下方における前方側と後方側との両方に設ける。第二シートのレバーは、第一シートと同様、第二シートの下方における前方側と後方側との両方に設ける。そして、第一シートのロック解除部は、第一シートの下方の前方側に設ける。第一シートは、第一シートの下方の前方側を覆う前方カバーを備える。前方カバーは、例えば、実施形態1における後部カバー14と同様の構成の左カバー部と右カバー部とを有する。即ち、左カバー部は、実施形態1における左カバー部142と同様の傾斜面を有する。この傾斜面がロック解除部を構成する。
第一シートと第二シートの両方がスライド範囲の後方側の位置にあるときに、第一シートを前方側の位置に移動させる。第一シートの後方側の荷室から第一シートの後方側のレバーを人手で操作することで、第一シートのスライドのロックを解除し、第一シートを前方へスライドさせる。第一シートの前方へのスライドにより、第一シートと第二シートとが接触する。このとき、第一シートのロック解除部(前方カバーの左カバー部における傾斜面)が第二シートの後方側のレバーをロック位置からロック解除位置に変位させる。その状態で、第一シートを更に前方へスライド移動させると、スライドのロックが解除された状態のままの第二シートは、第一シートの前方へのスライドに連動して前方へスライド移動する。この例によれば、第二シートがスライド範囲の後方側の位置にあることに気が付かずに、例えば荷室の空間を広げようとしてスライド範囲の後方側の位置の第一シートを前方へスライドさせたことで第一シートと第二シートとが接触しても、その接触に伴う第一シートと第二シートの損傷を抑制できる。
その他、車両構造は、3列シート型の車両に備わっていてもよい。その場合、第一シートを1列目のシートとし、第二シートを2列目のシートとしてもよい。第一シートを2列目のシートとし、第二シートを3列目のシートとしてもよい。第一シートを2列目のシートとし、第二シートを1列目のシートとしてもよい。第一シートを3列目のシートとし、第二シートを2列目のシートとしてもよい。
1 車両構造
10 第一シート
111 シートクッション
112 シートバック
113 ヘッドレスト
12 レバー
13 ロック解除部
14 後部カバー
141 中央カバー部
142 左カバー部
143 右カバー部
151 後辺部
16 側部カバー
17 ロアレール
20 第二シート
211 シートクッション
212 シートバック
213 ヘッドレスト
22 レバー
221 前辺部
222 左辺部
223 右辺部
26 側部カバー
27 ロアレール
28 アッパーレール
50 フロントフロアパネル
60 リアフロアパネル
300 乗員の足

Claims (1)

  1. 車両の前後方向に沿って配置され、車両の前後方向にスライド自在な第一シート及び第二シートを備える車両構造であって、
    前記第一シートと前記第二シートとは、前記両シートが接触するスライド範囲を有し、
    前記第二シートは、前記第一シートとの対向側に設けられ、前記第二シートのスライドをロックするロック位置とそのロックを解除するロック解除位置との範囲内で変位自在なレバーを有し、
    前記第一シートは、
    シートクッションの骨格を形成するシートクッションフレームと、
    前記車両のフロアパネルに固定されるロアレールに対してスライドするアッパーレールと前記シートクッションフレームとを連結するレールブラケットと、
    前記第二シートとの対向側に設けられ、前記第一シートのスライドに伴う前記第二シートとの接触時に前記第二シートの前記レバーを前記ロック解除位置に変位させるロック解除部と、を有し、
    前記ロック解除部は、前記シートクッションフレームの後端及び前記レールブラケットの後端の少なくとも一部を前記車両の後方側から覆っている、
    車両構造。
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