JP6926783B2 - 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナー等に用いられる、原稿を走査して読み取る画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた複合機等に搭載される画像読取装置には、シート状の原稿を読み取るために順次原稿載置台(コンタクトガラス)へ送り込み、読み取り終了後に原稿載置台上から排出するような原稿搬送装置(Automatic Document Feeder)を備えたものがある。このような画像読取装置においては、読取モジュールを画像読取位置に固定した状態で原稿搬送装置によって原稿を自動的に搬送して読み取るシートスルー方式と、原稿を読み取る毎に原稿押さえを開閉して原稿載置台上の原稿を1枚ずつ取り替えながら、読取モジュールを走査移動させて原稿載置台上に載置された原稿を読み取る原稿固定方式の2種類の読み取り方式が可能である。
近年、上記のシートスルー方式においては、原稿搬送装置による1回の原稿搬送動作で両面原稿の表面と裏面をそれぞれ異なる読取モジュールを用いて同時に読み取る両面同時読み取り方式が主流となっている。両面原稿の裏面を読み取る読取モジュールは原稿搬送装置側に配置される。また、原稿搬送装置には、原稿のジャム処理のために原稿搬送路の一部を開放可能なカバー部材が設けられている。
また、画像読取装置では、読取モジュールの初期設定や調整等に必要な種々の処理があり、その処理の一つに、画像読取装置の組み立て時等の初期状態において読取モジュールに搭載される光源の光量を調整する光量調整処理がある。
一方、両面同時読み取り方式の画像読取装置においては、原稿搬送装置内のスペースや読取位置の清掃時の利便性等を考慮して、両面原稿の裏面を読み取る読取モジュールをカバー部材の開閉部分に配置する構成が知られている。そして、白基準板は原稿搬送路を挟んでカバー部材側に取り付けられ、カバー部材が開放されると読取モジュールと白基準板が離間する。
上記の構成において、カバー部材が開放された状態では読取モジュールが白基準板からの反射光を受光できないため、光量を上限まで調整してしまうことが考えられる。その結果、画像読取時に光量過剰によるセンサーの受光飽和が起こり、読取異常が発生してしまう。或いは、カバー部材が開放されている状態では読取モジュールが外乱光を受光してしまうため、光量を下限方向に調整してしまうことが考えられる。その結果、画像読取時に光源が不点灯であったり、光量不足によるセンサーの読取不良が発生したりする。
なお、特許文献1には、画像読取装置に対する原稿搬送装置の開閉検知結果と外光検知手段により検知された外光の強さに応じて画像読取可能かどうかを判断する画像読取装置が開示されている。
特開2011−77648号公報
しかしながら、特許文献1の方法は、画像読取装置本体に対する原稿搬送装置の開閉状態と外光の強さとに基づいて画像読取動作の実行の可否を決定するものであり、読取モジュールの光源の光量調整処理とカバー部材の開閉との関連性については開示されていなかった。
本発明は、上記問題点に鑑み、原稿搬送装置内に配置された読取モジュールの光源の光量調整処理を行う場合のカバー部材の開閉による調整不良を防止可能な画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、原稿搬送装置と、第1読取モジュールと、制御部と、を備えた画像読取装置である。原稿搬送装置は、原稿を搬送する。第1読取モジュールは、原稿搬送装置内に配置され、原稿搬送装置によって搬送される搬送原稿の画像を読み取り可能である。制御部は、第1読取モジュールを制御する。原稿搬送装置は、搬送原稿が通過する原稿搬送路と、原稿搬送路の所定区間を開閉可能なカバー部材と、カバー部材に配置され、カバー部材を閉鎖した状態で第1読取モジュールに対向する白基準板と、を有する。第1読取モジュールは、1色以上のLEDから成る光源と、該光源からの光の反射光を画像光として読み取るセンサーと、を備える。制御部は、白基準板が対向した状態で各LEDを1色ずつ点灯させて前記センサーにより光量データを取得し、取得した光量に基づいて前記各LEDの点灯時間幅を変化させて光量を調整するPWM調整を実行可能である。制御部は、PWM調整を実行する場合、カバー部材の開閉状態を判定する第1開閉判定処理と、第1開閉判定処理によりカバー部材が閉鎖状態であると判定された後にLEDの1色を点灯させてPWM調整を実行する光量調整処理と、光量調整処理の後にカバー部材の開閉状態を再度判定する第2開閉判定処理と、第2開閉判定処理によりカバー部材が閉鎖状態であると判定された後に光量が所定の条件を満たすか否かの判定を行う調整確認処理と、を全色のLEDについて順次実行する。
本発明の第1の構成によれば、第1読取モジュールの光源のPWM調整の実行時に、各LEDの光量調整の前後においてカバー部材の閉鎖状態を判定する。そして、光量調整前にカバー部材が開放されているときは光量の調整が行われず、光量調整前にカバー部材が閉鎖されていても、光量調整後にカバー部材が開放されたときは調整確認処理を実行せずに光量を再調整する。従って、カバー部材が確実に閉鎖された状態でPWM調整を実行することができ、光量の過不足による読取異常を防止することができる。
本発明の画像読取部6を備えた画像形成装置100の全体構成を示す側面断面図 本発明の一実施形態に係る画像読取部6および画像読取部6に原稿を自動搬送する原稿搬送装置27の内部構造を示す側面断面図 図2における原稿搬送装置27のカバー部材31内の構造を示す部分拡大図 図3における裏面用読取モジュール50および裏面用白基準板55周辺の部分拡大図 本実施形態の原稿搬送装置27において裏面用読取モジュール50の光源70のPWM調整を行う場合の制御例を示すフローチャート
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の画像読取部6を備えた画像形成装置100の概略構成図である。図1において、画像形成装置100(ここでは一例としてデジタル複合機を示す)では、コピー動作を行う場合、後述する画像読取部6において原稿の画像データを読み取り画像信号に変換する。一方、複合機本体2内の画像形成部3において、図中の時計回り方向に回転する感光体ドラム5が帯電ユニット4により一様に帯電される。そして、露光ユニット(レーザー走査ユニット等)7からのレーザービームにより、感光体ドラム5上に画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく静電潜像が形成される。形成された静電潜像に現像ユニット8により現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラー対12を経由して画像形成部3に搬送される。搬送された用紙は、感光体ドラム5と転写ローラー13(画像転写部)のニップ部を通過することにより感光体ドラム5の表面におけるトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラー対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に搬送される。用紙は用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、反転搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17bから成る用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置が感光体ドラム5の回転方向に対してクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱可能に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cと、を備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。
複合機本体2の上部には画像読取部6が配置されており、複合機本体2の上面には原稿搬送装置27が付設されている。原稿搬送装置27の下面は、画像読取部6のコンタクトガラス25(図2参照)上に載置される原稿を押さえて保持するプラテン(原稿押さえ)を兼ねている。画像読取部6の前面には操作部80が設けられている。操作部80には、液晶表示部やLEDが設けられており、画像形成装置100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。その他、操作部80には、画像形成を開始するようにユーザーが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラー対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラー対19を経由して二股に分岐し、一方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は反転搬送路16に連通するように構成されている。
更に、複合機本体2内には、画像形成部3、画像読取部6、原稿搬送装置27等の動作を制御する制御部(CPU)90が配置されている。制御部90は、主にCPU、MPU等のプロセッサーを用いられるが、ASICをはじめとする集積回路等であってもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る画像読取部6および画像読取部6に原稿を自動搬送する原稿搬送装置27の内部構造を示す側面断面図であり、図3は、原稿搬送装置27のカバー部材31内の構造を示す部分拡大図である。画像読取部6の上面には自動読取用ガラス25aと手置き原稿用ガラス25bから成るコンタクトガラス25が配置されている。自動読取用ガラス25aと手置き原稿用ガラス25bの間には、原稿搬送装置27によって搬送される原稿の先端をすくい上げる搬送ガイド54が配置されている。
原稿搬送装置27のカバー部材31は、原稿搬送装置27のフレーム(図示せず)に対し装置側面側(図3の左側)の回動軸31aを支点として矢印AA′方向に回動可能に支持されている。カバー部材31内には、原稿給紙トレイ29から原稿排出トレイ32に至る原稿搬送路dが形成されており、原稿搬送路dに沿ってピックアップローラー33、給紙ベルト34及び分離ローラー35、レジストローラー対36、搬送ローラー対37、排出ローラー対43等から成る原稿搬送部材と、原稿の裏面側の画像を読み取る裏面用読取モジュール50が設けられている。
また、裏面用読取モジュール50に隣接して裏面読取用ガラス56が配置されている。裏面読取用ガラス56は原稿搬送路dの内壁面の一部を構成する。さらに、原稿搬送路dを挟んで裏面読取用ガラス56に対向する位置には、裏面用読取モジュール50のシェーディング補正用の裏面用白基準板55が配置されている。裏面用白基準板55はカバー部材31の内側に取り付けられており、カバー部材31の開閉に伴い裏面読取用ガラス56から離間した位置と裏面読取用ガラス56に対向する位置とに配置される。
原稿搬送路dはレジストローラー対36から自動読取用ガラス25aに至る間において反転するように湾曲している。また、原稿搬送路dには、原稿の存否或いは通過を検知するための給紙センサー、排出センサーを含む複数の用紙検知センサー(図示せず)が適所に設けられている。
カバー部材31内にはカバー部材31の開閉を検知する開閉検知センサー60が配置されている。開閉検知センサー60は、発光部と受光部とを有する検知部を備えたPI(フォトインタラプター)センサーである。図3に示すようにカバー部材31が閉鎖位置にあるとき、開閉検知センサー60はカバー部材31側に設けられた遮光板61によって遮光されており、検知部の受光信号レベルがLOW状態となっている。図3の状態からカバー部材31が開放方向(上方向)に回動すると、遮光板61が開閉検知センサー60の検知部から上方に退避し、検知部の受光信号レベルがHIGH状態となる。開閉検知センサー60の受光信号が制御部90(図1参照)に送信されることによりカバー部材31の開閉が検知される。
画像読取部6の内部には表面用読取モジュール51が配置されている。表面用読取モジュール51は、副走査方向(図2の左右方向)に移動しながら手置き原稿用ガラス25bに載置された原稿画像を読み取る。また、表面用読取モジュール51は、自動読取用ガラス25aの直下に停止した状態で原稿搬送装置27により搬送される原稿の表面側の画像を読み取る。搬送ガイド54の下部には表面用読取モジュール51のシェーディング補正用の表面用白基準板57が配置されている。
次に、原稿搬送装置27を用いたシートスルー方式の原稿搬送動作について説明する。シートスルー方式においては、原稿給紙トレイ29に画像面を上向きにして複数枚の原稿をセットする。その後、画像形成装置100の操作部80(図1参照)のコピー開始ボタンがオンされると、昇降機構(図示せず)により上昇したリフト板(図示せず)が原稿を介してピックアップローラー33を押し上げる。その結果、ピックアップローラー33を含む枠体(図示せず)の重さがリフト板に加わることにより、原稿の上面が所定の圧力(給紙圧)でピックアップローラー33に押しつけられる。
ここで、ピックアップローラー33、駆動ローラー44a、従動ローラー44b及び給紙ベルト34は、図示しない枠体に配置されている。また、ピックアップローラー33は駆動ローラー44aと不図示のギアで連結されており、ローラー駆動モーター(図示せず)により駆動ローラー44aが回転すると、駆動ローラー44aと従動ローラー44bとにより張架された給紙ベルト34が回転駆動されると共に、ピックアップローラー33も回転駆動される。
原稿給紙トレイ29にセットされた原稿は、ピックアップローラー33によって通常上段の複数枚が給紙ベルト34と分離ローラー35のニップ部に送られる。そして、分離ローラー35により複数枚の原稿のうち最上の1枚のみが分離されてレジストローラー対36に向けて搬送される。その際、原稿の先端が給紙センサーによって検出されてから所定の距離だけその原稿が搬送された後、ローラー駆動モーターの作動停止によってピックアップローラー33及び給紙ベルト34の回転駆動が停止され一次給紙が終了する。一次給紙された原稿は、その先端がレジストローラー対36のニップ部に撓みが形成された状態で停止する。
一次給紙が終了してから所定時間経過後、二次給紙が開始される。つまり、二次給紙駆動モーター(図示せず)の作動によりレジストローラー対36が回転駆動される。原稿は、レジストローラー対36、搬送ローラー対37により自動読取用ガラス25aに向けて搬送される。自動読取用ガラス25aに搬送されてきた原稿は、自動読取用ガラス25aに対向配置された原稿押さえ部材53と当接することによって上方から自動読取用ガラス25aに押し付けられる。そして、原稿の表面側(自動読取用ガラス25a側)の画像が自動読取用ガラス25aを通して表面用読取モジュール51により読み取られるようになっている。
その後、自動読取用ガラス25aを通過した原稿は搬送ガイド54を経て搬送ローラー対37、排出ローラー対43に向けて搬送された後、最終的には排出ローラー対43によって原稿排出トレイ32上に排出される。その際、排出センサーにより原稿の後端通過を検知したことによって、原稿1枚の画像読み取りの完了を検出するようになっている。ここで排出センサーは、原稿の搬送完了毎に原稿枚数を計数するカウント機能を有しており、給紙センサーが後続の原稿を検知していれば、2枚目以降の原稿搬送が上記と同様に続行される。
また、両面原稿を読み取る場合は、原稿押さえ部材53の上流側に設けられた裏面用読取モジュール50で原稿裏面の画像を読み取った後、表面用読取モジュール51で原稿表面の画像を読み取る。
図4は、図3における裏面用読取モジュール50および裏面用白基準板55周辺の部分拡大図である。図3に示すように、裏面用読取モジュール50はCISセンサー(Contact Image Sensor、密着型イメージセンサー)方式の読取モジュールであり、内部には光源70と、複数のレンズから構成される集光レンズ71と、読取手段としてのCMOS(Complementary MOS)センサー73が備えられており、光源70から照射されて裏面読取用ガラス56を通過した光が原稿(図示せず)により反射される。画像面で反射された反射光(画像光)は、再び裏面読取用ガラス56を通過して集光レンズ71により集光され、CMOSセンサー73上に結像される。結像された画像光はCMOSセンサー73において画素分解され、各画素の濃度に応じた電気信号に変換されて画像の読み取りが行われる。CMOSセンサー73はCCD基板75に支持されている。
また、ここでは説明を省略するが、表面用読取モジュール51(図2参照)もCISセンサー方式の読取モジュールであり、裏面用読取モジュール50と同様に光源70、集光レンズ71、CMOSセンサー73、CCD基板75を有している。
なお、表面用読取モジュール51の読取方式として、CCD(Charge Coupled Devices)と呼ばれる電荷結合素子を使用したCCDセンサー方式を使用することも可能である。CCDセンサー方式は、被写界深度が大きく奥行きのある原稿でもピントが合いやすいため、ブック原稿や凹凸のある原稿がコンタクトガラスに密着していなくても均一な読み取りが可能であり、読み取り(スキャン)速度も速いというメリットを有する。その反面、画像光をCCDセンサーに導くミラーが必要となり、スキャナーユニットの構造が複雑で大型化し、コストも高くなるというデメリットを有する。
ところで、画像読取部6においては、画像形成装置100の組み立て時等において、表面用読取モジュール51および裏面用読取モジュール50の初期設定や調整に必要な処理を行う。その処理の一つに、表面用読取モジュール51または裏面用読取モジュール50の光源70を所定の条件で点灯し、表面用白基準板57または裏面用白基準板55からの反射光の光量データを取得して光源70の光量を調整する光量調整処理がある。
ここで、表面用読取モジュール51および裏面用読取モジュール50に搭載される光源70はR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色のLEDが用いられ、LED毎の光量ばらつきがある。そのため、RGBの光量バランスを調整するPWM(Pulse Width Modulation)調整を行う。PWMはパルス信号のデューティー比を変化させて変調する変調方法であり、光源70を所定の条件で点灯させたときの、各読取モジュール50、51に対向配置される白基準板55、57からの反射光をCMOSセンサー73で受光し、光量が所定値に収束するように点灯時間幅を変化させることによって光量の調整を行う。
裏面用読取モジュール50の光源70のPWM調整を行う場合、図3に示すように、カバー部材31を閉鎖して裏面用白基準板55を裏面読取用ガラス56に対向配置する。この状態で3色のLEDのうちの1色(例えばR)を点灯させて、光源70から照射された光が裏面用白基準板55により反射され、集光レンズ71により集光されてCMOSセンサー73に導光されたときのCMOSセンサー73の出力レベルを光量データとして取得する。そして、取得されたLEDの光量が所定値に収束するように点灯時間幅を変化させる。例えば、光量が所定値よりも低い場合は点灯時間幅を2倍、3倍に設定する。以下、残りの2色(G、B)についても同様に光量データを取得し、光量が所定値に収束するように点灯時間幅を設定する。
このとき、カバー部材31が開放された状態でPWM調整を行うと、裏面用白基準板55が裏面読取用ガラス56から離間しているため、光源70のLEDを点灯させてもCMOSセンサー73が裏面用白基準板55からの反射光を受光できず、光量を上限まで調整してしまう場合が生じる。或いは、カバー部材31が開放された状態ではCMOSセンサー73が外乱光を受光してしまい、光量を下限方向に調整してしまう場合が生じる。そのため、画像読取時に光量過剰や光量不足による読取異常が発生するおそれがあった。
前述したように、裏面用読取モジュール50のPWM調整はRGBの3色のLEDを1色ずつ点灯させて順次調整するため調整に一定の時間を要する。そのため、PWM調整の実行中にカバー部材31が開放されるとPWM調整の途中から適正な調整ができなくなり、光量の調整不良につながる場合があった。また、カバー部材31の開閉検知はカバー部材31側に設けられた遮光板61による原稿搬送装置27側に設けられた開閉検知センサー60の光路の遮断または開放を検出して行われるが、カバー部材31の開閉に伴う開閉検知センサー60と遮光板61との接近または離間ストロークやソフト的な検知処理等により一定の検知時間を要する。そのため、カバー部材31の開閉検知タイミングとPWM調整の開始タイミングとにタイムラグが発生し、カバー部材31が開放され始めているにも係わらず、カバー部材31の開放を検知できずにPWM調整が実行されてしまい、光量の調整不良につながる場合があった。
そこで、本実施形態では、裏面用読取モジュール50のPWM調整を行う場合、開閉検知センサー60によりカバー部材31が閉鎖位置にあることを検知した後に光源70の3色のLEDのうち1色を点灯して光量データを取得し、取得した光量に基づいてPWM調整を実行する。そして、PWM調整が終了した後にカバー部材31が閉鎖位置にあることを再検知し、カバー部材31が閉鎖位置にあることを確認したとき光量が所定の条件を満たすか否かの判定を行い、次の1色のLEDのPWM調整に移行することとしている。
図5は、本実施形態の原稿搬送装置27において裏面用読取モジュール50のPWM調整を行う場合の制御例を示すフローチャートである。必要に応じて図1〜図4を参照しながら、図5のステップに沿ってPWM調整の実行手順について説明する。
画像形成装置100の組み立て時等の所定のタイミングでPWM調整の実行が要求されると(ステップS1)、制御部90は、PWM調整の順序nをn=1に設定して(ステップS2)PWM調整を開始する。次に、制御部90は開閉検知センサー60から送信される検知信号に基づいてカバー部材31が閉鎖位置にあるか否かを判定する(ステップS3、第1開閉判定処理)。カバー部材31が開放位置にある場合は(ステップS3でNo)、操作部80の液晶表示部にカバー部材31の閉鎖を要求する表示を行い(ステップS4)ステップS3に戻る。
カバー部材31が閉鎖位置にある場合は(ステップS3でYes)、制御部90は、光源70の3色のLEDのうち1番目の調整色(例えば赤色)を所定の条件で点灯させる(ステップS5)。そして、光源70から射出され、裏面用白基準板55で反射されてCMOSセンサー73に入射する光の光量データを取得し、取得された光量に基づいてLEDの点灯時間幅を変えることによってPWM調整を実行する(ステップS6、光量調整処理)。
次に、制御部90は、PWM調整の実行から所定時間経過後に(ステップS7でYes)、再び開閉検知センサー60から送信される検知信号に基づいてカバー部材31が閉鎖位置にあるか否かを判定する(ステップS8、第2開閉判定処理)。カバー部材31が開放位置にある場合は(ステップS8でNo)、PWM調整の実行中にカバー部材31が開放された可能性があるため、光源70を消灯した後に(ステップS9)ステップS4に戻ってカバー部材31の閉鎖を要求し、ステップS3に戻ってカバー部材31の閉鎖確認、1番目の調整色のLEDの点灯、PWM調整を再実行する(ステップS2〜S6)。
ステップS8においてカバー部材31が閉鎖位置にある場合は(ステップS8でYes)、制御部90は、ステップS6で実行された光量調整が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS10、調整確認処理)。そして、光量調整が条件を満たす場合は(ステップS10でYes)、光源70を消灯して(ステップS11)全色のLEDのPWM調整が終了しているか否かを判断する(ステップS12)。未調整のLEDがある場合は(ステップS12でNo)、n=n+1(1番目の調整色のPWM調整が終了した時点ではn=2)に設定して(ステップS12)ステップS5に戻り、次の色(例えば緑色)のPWM調整を実行する(ステップS5〜S11)。
ステップS12において全色のLEDのPWM調整が終了している場合は(ステップS12でYes)処理を終了する。一方、ステップS10において光量が条件を満たしていない場合は(ステップS10でNo)、操作部80の液晶表示部に光源70のPWM調整異常を通知する表示を行い(ステップS14)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像読取部6では、裏面用読取モジュール50のPWM調整の実行時に、各色のLEDのPWM調整の前後においてカバー部材31の開閉状態を判定する。そして、PWM調整の実行前にカバー部材31が開放されているときはLEDの点灯を行わずにカバー部材31の閉鎖を要求する。また、PWM調整の実行前にカバー部材31が閉鎖されていても、PWM調整の実行後にカバー部材31が開放されているときは調整確認処理を実行せずにカバー部材31の閉鎖を要求してPWM調整を再実行する。従って、カバー部材31が確実に閉鎖された状態でPWM調整を実行することができ、光量の調整不良を防止することができる。
また、PWM調整の実行から所定時間経過後にカバー部材31の閉鎖状態を再判定することにより、カバー部材31の開閉検知に一定の時間を要する場合であってもPWM調整の実行後にカバー部材31の開閉状態を確実に検知することができる。従って、光源70の光量の調整不良をより一層効果的に防止することができる。
なお、図5の制御例では、PWM調整の実行(ステップS6)後にカバー部材31がが閉鎖されていない(ステップS8でNo)場合に光源70を消灯(ステップS9)しているが、光源70を点灯させた状態でカバー部材31の閉鎖を要求し、カバー部材31の閉鎖が確認された後にそのままPWM調整を再実行するようにしてもよい。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、画像読取装置として、画像読取部6と原稿搬送装置27とで構成され、原稿搬送装置27内に配置される裏面用読取モジュール50と画像読取部6内に配置される表面用読取モジュール51とを有する画像読取装置を例に挙げて説明したが、上記の裏面用読取モジュール50に相当する1つの読取モジュールのみを備えた、画像形成装置100と別体で用いられるイメージスキャナーにも全く同様に適用することができる。
また、上記実施形態では光源70としてR、G、Bの3色のLEDを備えた裏面用読取モジュール50のPWM調整について説明したが、光源70として白色のLEDのみを備えた裏面用読取モジュール50のPWM調整についても全く同様の手順で行うことができる。この場合、白色のLEDに対してPWM調整を1回行えばよいため、図5のステップS12、S13は不要となる。
本発明は、原稿搬送装置内に配置される読取モジュールを備えた画像読取装置に利用可能である。本発明の利用により、読取モジュールの光量調整処理を行う場合のカバー部材の開閉による誤検知を防止可能な画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
6 画像読取部(画像読取装置)
25 コンタクトガラス
27 原稿搬送装置(画像読取装置)
31 カバー部材
50 裏面用読取モジュール(第1読取モジュール)
51 表面用読取モジュール(第2読取モジュール)
55 裏面用白基準板
57 表面用白基準板
60 開閉検知センサー
61 遮光板
70 光源
71 集光レンズ
73 CMOSセンサー
90 制御部
100 画像形成装置

Claims (8)

  1. 原稿を搬送する原稿搬送装置と、
    前記原稿搬送装置内に配置され、前記原稿搬送装置によって搬送される搬送原稿の画像を読み取り可能な第1読取モジュールと、
    前記第1読取モジュールを制御する制御部と、
    を備えた画像読取装置において、
    前記原稿搬送装置は、前記搬送原稿が通過する原稿搬送路と、前記原稿搬送路の所定区間を開閉可能なカバー部材と、前記カバー部材に配置され、前記カバー部材を閉鎖した状態で前記第1読取モジュールに対向する白基準板と、を有し、
    前記第1読取モジュールは、3色のLEDから成る光源と、該光源からの光の反射光を画像光として読み取るセンサーと、を備え、
    前記制御部は、前記白基準板が対向した状態で前記各LEDを1色ずつ点灯させて前記センサーにより光量データを取得し、取得した光量に基づいて前記各LEDの点灯時間幅を変化させて光量を調整するPWM調整を実行可能であり、
    前記制御部は、前記PWM調整を実行する場合、前記カバー部材の開閉状態を判定する第1開閉判定処理と、
    前記第1開閉判定処理により前記カバー部材が閉鎖状態であると判定された後に前記LEDの1色を点灯させて光量を調整する光量調整処理と、
    前記光量調整処理の実行後に前記カバー部材の開閉状態を再度判定する第2開閉判定処理と、
    前記第2開閉判定処理により前記カバー部材が閉鎖状態であると判定された後に前記光量が所定の条件を満たすか否かの判定を行う調整確認処理と、
    を、全色の前記LEDについて順次実行することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御部は、前記光量調整処理の実行後、所定時間経過後に前記第2開閉判定処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、前記第1開閉判定処理により前記カバー部材が開放状態であると判定された場合は前記カバー部材の閉鎖を要求する通知を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御部は、前記各LEDのうちn番目(n;自然数)の調整色の前記光量調整処理の実行後、前記第2開閉判定処理により前記カバー部材が開放状態であると判定された場合は前記カバー部材の閉鎖を要求する通知を行うとともに、前記第1開閉判定処理に戻ってn番目の前記LEDの前記光量調整処理を再実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記制御部は、前記調整確認処理により前記光量が所定の条件を満たしていないと判定された場合は前記光源の光量調整異常を通知することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記第読取モジュールは、密着型イメージセンサーであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. スキャナーフレームの上面に固定されたコンタクトガラスと、
    前記コンタクトガラスの下方に副走査方向に往復移動可能に配置される第2読取モジュールと、
    をさらに備え、
    前記第1読取モジュールは、前記搬送原稿の裏面側の画像を読み取り可能であり、
    前記第2読取モジュールは、前記コンタクトガラス上に載置される手置き原稿の表面側の画像を副走査方向に移動しながら読み取り可能であり、且つ前記原稿搬送装置によって前記コンタクトガラスの上面に搬送される前記搬送原稿の表面側の画像を読取位置に停止した状態で読み取り可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像読取装置が搭載された画像形成装置。
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