JP6925725B2 - 二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、外殻を形成する外体と、外体の内側に配置されて内容液を収容する減容変形自在の内体とを備えた二重容器に関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸、または食品調味料などを内容液として収容する容器として、例えば特許文献1に記載されるように、容器本体が、外殻を形成する外体(外層)と、外体の内側に配置されて内容液を収容する減容変形自在の内体(内層)とを備えた二重容器(積層剥離容器)に構成されたものが知られている。このような二重容器によれば、内容液の吐出に伴って内体が減容変形(収縮)するので、内体の内部に外気が取り込まれることを抑制して、内体に収容されている内容液の空気との接触による劣化や変質を抑制することができる。
特開2013−67414号公報
しかし、上記特許文献1に記載される従来の二重容器では、外体が透明である場合には、内容液の吐出に伴って減容変形する内体が外部から視認されるので、外観上の見映えが良くないという問題があった。
これに対し、外体を着色等して不透明なものとすることで、内体を外部から視認できないようにすることが考えられるが、この場合、内体に収容されている内容液の残量を確認することができなくなるという問題が生じることになる。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、外観上の見映えを良好に保ちつつ内容液の残量を確認することが可能な二重容器を提供することにある。
本発明の二重容器は、
外体と、該外体の内側に配置されて内容液を収容する減容変形自在の内体とを有する容器本体と、
該容器本体の口部に装着される吐出具と、
前記外体と前記内体の間の空間と連通し、置換液を収容する補助容器と
を備える二重容器であって、
前記外体には、前記補助容器から前記内体と前記外体との間に置換液を導入可能な液導入口が形成されており、
前記吐出具を通して内容液が外部に吐出されると、前記内体が減容変形して前記補助容器から前記液導入口を通して前記内体と前記外体との間に置換液が導入され
前記補助容器は、該補助容器の内部に昇降可能に設けられ該補助容器内に置換液収容空間を形成する中皿と、該中皿に関して前記液導入口と対向する側に形成された外気導入孔とを有することを特徴とする。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記内体内の内容液、及び前記内体と前記外体との間に導入された置換液は外部から視認可能であることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記内体内の内容液、及び前記内体と前記外体との間に導入された置換液は外部から視認不能であり、前記補助容器内の置換液の残量が視認可能であることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記内体が前記外体の内面に剥離可能に積層されていることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外体の底部にピンチオフ部が設けられ、該ピンチオフ部における前記外体と前記内体との間の割れ目が前記液導入口を構成していることが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記吐出具が、ノズルを備えた押下げヘッドと、該押下げヘッドが押し下げられたときに前記内体に収容されている内容液を前記ノズルに圧送するポンプとを有することが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外体を径方向外側から覆う外容器を更に備えることが好ましい。
本発明によれば、外観上の見映えを良好に保ちつつ内容液の残量を確認することが可能な二重容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る二重容器の正面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る二重容器において、ある程度内容液が吐出された状態を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る二重容器において、大部分の内容液が吐出された状態を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る二重容器の正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る二重容器において、ある程度内容液が吐出された状態を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る二重容器において、大部分の内容液が吐出された状態を示す正面断面図である。
以下、図1〜図3を参照しつつ本発明の第1実施形態に係る二重容器1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すように二重容器1を正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、径方向とは、二重容器1の中心軸線を通り当該中心軸線に垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る二重容器1は、容器本体2と、容器本体2に装着された吐出具3と、容器本体2を径方向外側から覆う外容器20と、容器本体2の下方に設けられた補助容器40とを備えている。
吐出具3の外側にはオーバーキャップ4がアンダーカット係合により外容器20に対して着脱自在に装着されている。オーバーキャップ4は、不使用時には吐出具3を覆って吐出具3の誤操作を防止し、使用時には吐出具3から取り外される。なお、オーバーキャップ4は設けられなくてもよい。
容器本体2は、外体11と内体12とを備えた二重容器に構成されている。
外体11は、例えばポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料により、略円筒状の口部11aと、口部11aの下端に連なる口部11aよりも大径の略円筒状の胴部11bと、胴部11bの下端に連なり胴部11bの下端を閉塞する底部11cとを備えた有底円筒状に形成されている。外体11は、透明又は半透明の合成樹脂材料により形成されており、外体11の内部を外部から目視で視認することができるようになっている。また、外体11の胴部11bは、内容液L1が注出されたときに径方向に変形しない程度の所定の剛性を有している。さらに、外体11の底部11cには、液導入口11dが設けられている。液導入口11dは、外体11の外部を、外体11と内体12との間に連通している。
内体12は、透明又は半透明の合成樹脂材料により形成されている。内体12は、例えばEVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)樹脂、ナイロン、PP(ポリプロピレン)又はPE(ポリエチレン)等の合成樹脂材料により、外体11よりも薄肉の柔軟な袋状に形成されており、その開口を外体11の口部11aの上端に接合した状態で外体11の内側に配置されている。内体12の内部は収容空間となっており、この収容空間に、例えば化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸、または食品調味料などの内容液L1を収容することができる。内体12は、その内容積を減少させるように減容変形自在(収縮自在)となっており、内容液L1が外部に吐出されて内容液L1の残量が減るのに合わせて減容変形する。なお、内体12と外体11は、上述の材料のうち相溶性が低く、くっつき難い組み合わせを選択することが好ましい。
本実施の形態においては、容器本体2は、外体11に対応する合成樹脂層と内体12に対応する合成樹脂層とを共押出して円筒状の積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、左右分割型の金型を用いてブロー成形(押出ブロー成形)することにより、外体11の内面に内体12が剥離可能に積層された積層剥離容器(デラミネーション容器)に構成されている。容器本体2を積層剥離容器に構成することで、外体11と内体12とを備えた二重容器として構成される容器本体2を安価に製造することができる。
左右分割型の金型を用いてブロー成形されることにより、容器本体2の底部分には、突条形状のピンチオフ部13が設けられている。ピンチオフ部13は外体11と内体12との間に割れ目を有し、ピンチオフ部13における当該割れ目が前述した液導入口11dを構成している。ピンチオフ部13における割れ目により液導入口11dを構成することで、別途、外体11に液導入口11dを孔開け加工等によって設ける必要をなくして、この二重容器1の製造コストを低減することができる。
なお、容器本体2は、外体11と内体12とを備えた二重容器に構成されていれば、積層剥離容器に限らず、外体11の内側に外体11とは別体に形成された内体12を組み込んだ構成とすることもできる。また、液導入口11dは、ピンチオフ部13の割れ目によって構成されるに限らず、外体11に設けられていれば、他の構成であってもよい。例えば、液導入口11dは、パンチング等の後加工によって胴部11bなどに形成されてもよい。
外体11の底部11cの下方には、補助容器40が底部11cに隣接して設けられている。補助容器40は、図1に示すように有底略円筒形状を有しており、側壁41と、該側壁41の上端部に一体に連なり開口42aを有する上壁42と、側壁41の下端部に装着される底壁43と、側壁41の内周面に沿って上下に移動可能な中皿44とを備えている。また、上壁42における開口42aの径方向外側から上方に向けて嵌合筒壁42bが形成されている。嵌合筒壁42bの内周面には、外体11の胴部11bの下端部が嵌合している。図1に示すように、環状のシールリング27が胴部11bの下端部近傍に形成された上下2箇所の溝部に嵌合しており、当該シールリング27の外周面が嵌合筒壁42bの内周面に当接することで液導入口11dは外部に対して液密にシールされている。なお、シールリング27としては、ゴム等の軟性材料で形成されたOリング等を用いることができる。
補助容器40の内部空間には、例えば樹脂製とされる中皿44が設けられている。中皿44は外形略円盤状に形成されており、その外周縁には側壁41の内周面に全周に亘って当接するシール部44aが一体に設けられている。中皿44はシール部44aが側壁41の内周面に対して摺動することで補助容器40の内部で上下方向に移動自在つまり昇降可能となっている。補助容器40の内部の側壁41、上壁42、及び中皿44とで区画形成される部分は置換液収容空間となっており、補助容器40はこの置換液収容空間に置換液L2を収容するようになっている。この置換液収容空間は、中皿44が昇降することにより、その容積が増減される。なお、図1の状態において、置換液収容空間の内容積は、内体12の内容積とほぼ同一に設定されている。
中皿44からは、下方に向けて筒状の脚部44bが垂下しており、図1の初期状態(置換液L2が補助容器40に充填されている状態)において後述する底壁43から上方に延びる筒状の当接部43dの上端に当接している。
補助容器40の底壁43は、その外周部から上方に延びる嵌合筒部43bを備えており、その係合部43cが側壁41下端部に形成された係合部41aにアンダーカット係合することで側壁41の下端部に連結されている。中皿44に関し液導入口11dと対向する底壁43には、外気導入孔43aが形成されている。内容液L1が吐出されて内体12が減容変形し、外体11と内体12の間の空間が負圧になると、補助容器40内の置換液L2が開口42a及び液導入口11dを経由して容器本体2に取り込まれると共に中皿44は上方に上昇し、外気導入孔43aから補助容器40内に空気が取り込まれる。なお、外気導入孔43aは、少なくとも1つ設けられていれば、その数は任意に変更可能である。
外容器20は、外体11よりも大径の略円筒状に形成され、容器本体2の肩部から下方に向けて延びて外体11の胴部11bの外側に径方向に間隔を空けて配置されている。外容器20の下端は補助容器40の上壁42にまで達しており、当該下端の内周面に形成された切り欠き部20aに上壁42から上方に突出する嵌合筒42cが嵌合することで外容器20は補助容器40に固定されている。また、外容器20の上端は、段部22を介して径方向内側に延びる天壁26の内周端において外体11の口部11aのネックリング11fにアンダーカット係合する係合部26aを備えている。
外容器20は透明または半透明となっており、外容器20を通して外部から容器本体2を視認可能となっている。したがって、利用者は、内体12内の内容液L1の残量、及び内体12と外体11の間の空間に導入された置換液L2を外容器20を通して目視で確認することができる。
なお、外容器20は、内体12内の内容液L1の残量、及び内体12と外体11の間の空間に導入された置換液L2を外部から目視で確認することができる程度の透明性を有していれば、着色等されていてもよく、また、その一部にラベル等が貼り付けられたり加飾等が施されていたりしてもよい。また、外容器20は設けなくてもよい。補助容器40は、外容器20と同様に透明または半透明とすることができるが、着色等された不透明なものであってもよい。
次に、吐出具3の構成について説明する。吐出具3は、内体12に収容されている内容液L1を外部に吐出するものである。図1に示すように、本実施の形態においては、吐出具3は、押下げヘッド30とポンプ31とを備えたポンプ式吐出具となっている。吐出具3としてポンプ式のものを用いることにより、簡単な操作で所望の量の内容液L1を容易に外部に吐出させることができる。
吐出具3の円筒状の装着アダプタ32が容器本体2の口部11aにねじ結合によって固定されている。このように、容器本体2への吐出具3の固定構造を簡素化して、この二重容器1のコストを低減することができる。
装着アダプタ32には、当該装着アダプタ32に対して上方に向けて延びるとともに径方向外側に向けて逆U字状に曲がって天壁26の近傍にまで達する円環状のカバー壁33が一体に設けられている。オーバーキャップ4は、その下端内周面が段部22の外周面に設けられた環状突起にアンダーカット係合して外容器20に装着されるようになっている。
装着アダプタ32の天壁部分32aには円環状の凹溝34が設けられ、ポンプ31は、その上端部分が凹溝34に嵌合されることで、口部11aの内側に配置されるとともに内体12の内部にまで達した状態で保持されている。装着アダプタ32の天壁部分32aと口部11aの上端との間には内容液L1の漏れ出しを防止する環状のシール部材35が配置されている。
ポンプ31からはステム36が突出しており、このステム36に押下げヘッド30が固定されている。押下げヘッド30は、有頂円筒状に形成されており、その下端外周面に設けられた複数のガイド突起30aによってカバー壁33の内周面に案内されて、ステム36とともに上下方向に移動自在となっている。また、押下げヘッド30の側面にはステム36の内部通路に連通するノズル37が設けられている。詳細は図示しないが、ステム36の下端側にポンプ31のピストンが固定され、ステム36の内部通路がポンプ31の加圧室に連通している。ポンプ31の下端には内体12の内部の内容液L1をポンプ31の内部に吸引するための吸引路38が設けられている。また、ポンプ31には、減容変形した内体12によって吸引路38が閉塞されるのを防止するために、吸引路38から下方に向けて延びる断面十字形状の隙間保持杆を備えたディップバー39が装着されている。
オーバーキャップ4を取り外した状態で、手動で押下げヘッド30を押下げ操作して、図1に示す位置から下方に向けて押し下げることにより、ポンプ31を吐出動作させてノズル37から外部に内容液L1を吐出させることができる。すなわち、押下げヘッド30を押下げ操作すると、ポンプ31が作動し、当該ポンプ31の下端に開口する吸引路38から吸引されてポンプ31の内部に貯留されている内容液L1がステム36を通してノズル37に圧送され、ノズル37から外部に吐出される。
押下げヘッド30の押下げ操作を解除すると、図示しないバネの付勢力によって押下げヘッド30は上方に向けて移動し、図1に示す原位置に復帰する。このとき、内体12に収容されている内容液L1が吸引路38からポンプ31の内部に吸引され、次の吐出に備えてポンプ31の内部に貯留される。
このように、押下げヘッド30の押下げ操作と当該操作の解除とを繰り返し行うことで、所望の量の内容液L1をノズル37から外部に吐出させることができる。
押下げヘッド30の押下げ操作が繰り返し行われ、吐出具3を通して内体12の内部に収容されている内容液L1が外部に吐出されると、図2に示すように、内容液L1が吐出された分だけ内体12はその内容積を減少させるように減容変形(収縮)する。内体12が減容変形すると、外体11と内体12との間が負圧になるので、置換液収容空間に充填されている置換液L2が置換液収容空間から開口42a及び液導入口11dを通して外体11と内体12との間に導入される。また、置換液収容空間に充填されている置換液L2が開口42a及び液導入口11dを通して外体11と内体12との間に導入されることにより、置換液収容空間が負圧になるので、中皿44が上方に移動すると共に外気導入孔43aから補助容器40の内部に外気が導入される。
すなわち、本実施の形態の二重容器1では、押下げヘッド30が押下げ操作されて内容液L1が外部に吐出されて内体12の内部に収容されている内容液L1の残量が減るに連れて、置換液収容空間に充填されている置換液L2が開口42a及び液導入口11dを通して外体11と内体12との間に導入されて置換液収容空間に充填されている置換液L2の残量も、内容液L1の残量に対応して減少する。
そして、図3に示すように、押下げヘッド30の押下げ操作を行っても内容液L1が吐出されない程度にまで内体12の内部に収容されている内容液L1の残量が減少すると、置換液収容空間に充填されていた置換液L2の大部分が開口42a及び液導入口11dを通して外体11と内体12との間に導入された状態となり、置換液収容空間は空となる。
ここで、外容器20、外体11及び内体12が透明又は半透明となっているので内体12に収容されている内容液L1、及び外体11と内体12の間の空間内の置換液L2を外部から目視で視認することができる。例えば、内容液L1及び置換液L2の色を赤及び青、又は黄及び青などの異なる2色にすると、置換が進む過程で2色が混合されて3色目が表れ、容器だけでは表現できないオーロラのような色合いになり使うごとに色合いを変えていく。そして、内容液L1を使い終わると、容器本体2内には置換液L2の色のみが残ることになる。また、常に容器本体2内に液体が入っているため、特に内容液L1と置換液L2を同系色とした場合には内容液L1を使うごとに内体12が減容変形していくみすぼらしさを感じることがなく、最後まで未使用時のような外観を保ったまま内容液を使い切ることができる。したがって、本実施形態に係る二重容器1によれば、外観上の見映えを悪化させることなく、内容液L1の残量を確認することが可能である。
また、常に容器本体2内に液体が入っているため重心位置が変わることがなく、最後まで容器本体2の姿勢を安定させて使用することができる。
上記構成の二重容器1は、以下の手順で組付け及び内容液L1及び置換液L2の充填を行うことができる。まず、容器本体2の内体12に内容液L1を充填する。次いで、容器本体2に吐出具3を装着して内体12の開口を密閉する。次いで、置換液L2を充填した補助容器40の上方に容器本体2を嵌合固定する。外容器20を補助容器40及び容器本体2に装着した後、オーバーキャップ4で吐出具3を覆う。このように、容器本体2、吐出具3、補助容器40、外容器20及びオーバーキャップ4をアンダーカット係合及び嵌合により固定する構成としたことにより、二重容器1の組付け作業及び内容液L1及び置換液L2の充填作業を容易にすることができる。
なお、本実施形態では、容器本体2の口部11aにポンプ31を含む吐出具3を装着し、押下げヘッド30の押下によって内容液L1を外部に吐出するように構成したが、この態様には限定されない。内体12に収容されている内容液L1を外部に吐出することができるものであれば、例えばトリガーの操作により作動するポンプを備えたトリガー式吐出器などの他の吐出具を用いることもできる。
また、容器本体2をスクイズ(押圧)することにより内容液L1を吐出具から吐出させる構成とすることもできる。この場合、外容器20は用いず、外体11の胴部11bは、スクイズされることにより径方向内側に向けて弾性変形可能であるとともにスクイズの解除により元の形状に復元する構成とされ、吐出具としては、例えば、内容液L1の注出口を備えるとともに当該注出口を開閉する逆止弁を備えた注出キャップが用いられる。
また、本実施形態では、容器本体2の底部11cの下方に補助容器40を装着するように構成したが、この態様には限定されない。補助容器40は、例えば外容器20と容器本体2との間の空間が置換液収容空間を形成するように構成してもよい。その場合、外容器20などに適宜、外気導入孔、及び外気導入孔を閉塞する弁を形成するとよい。
以上述べたように、本実施形態では、口部11aを有する外体11と、外体11の内側に配置されて内容液L1を収容する減容変形自在の内体12とを有する容器本体2と、外体11の底部11cに隣接して形成され、置換液L2を収容する補助容器40とを備える二重容器1であって、外体11の底部11cには、補助容器40から内体12と外体11との間に置換液L2を導入可能な液導入口11dが形成されており、口部11aを通して内容液L1が外部に吐出されると、内体12が減容変形して補助容器40から液導入口11dを通して内体12と外体11との間に置換液L2が導入されるように構成した。これによって、常に容器本体2内に液体が入っているため、内容液L1を使うごとに内体12が減容変形していくみすぼらしさを感じることがなく、最後まで未使用時のような外観を保ったまま内容液を使い切ることができる。したがって、外観上の見映えを悪化させることなく、内容液L1の残量を確認することが可能である。また、本実施形態では、内体12内の内容液L1が空気と接触しないので、内容液L1の酸化等を抑制して保護することができる。
また、本実施形態では、補助容器40が、補助容器40の内部に昇降可能に設けられ補助容器40内に置換液収容空間を形成する中皿44と、中皿44に関して液導入口11dと対向する側に形成された外気導入孔43aとを有するように構成した。これによって、中皿44を有する補助容器40を容器本体2の底部11cに装着することで容器本体2内への置換液L2の導入を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、内体12内の内容液L1、及び内体12と外体11との間に導入された置換液L2は外部から視認可能であるように構成した。これによって、例えば、内容液L1及び置換液L2の色を異なる色にすることにより、2液の相乗効果による加飾効果を得ることができる。したがって、外観上の見映えを向上させつつ、内容液L1の残量を確認することが可能である。
また、本実施形態では、内体12が外体11の内面に剥離可能に積層されるように構成した。すなわち、容器本体2として、積層パリソンを左右分割型の金型を用いてブロー成形した積層剥離容器を用いることで、容器本体2を安価に製造することができる。
また、本実施形態では、外体11の底部11cにピンチオフ部13が設けられ、ピンチオフ部13における外体11と内体12との間の割れ目が液導入口11dを構成するようにした。これによって、ピンチオフ部13における割れ目により液導入口11dを構成することができるので、別途、外体11に液導入口11dを孔開け加工等によって設ける必要をなくして、この二重容器1の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、吐出具3が、ノズル37を備えた押下げヘッド30と、押下げヘッド30が押し下げられたときに内体12に収容されている内容液L1をノズル37に圧送するポンプ31とを有するように構成した。これによって、内容液L1をより簡便にノズル37から噴射させることができる。
また、本実施形態では、外体11を径方向外側から覆う外容器20を更に備えるように構成した。これによって、外容器20の剛性を外体11よりも高くすることで外体11の意図しない変形を抑え、二重容器1の見栄えを損なわないようにすることができる。
次に、図4〜図6を参照しつつ本発明の第2実施形態に係る二重容器101について詳細に例示説明する。
なお、本実施形態の二重容器101は、本発明の第1実施形態と比較して、容器本体102の内部を外部から視認不能とする代わりに、補助容器140内の置換液L2の残量を外部から視認可能としたほかは、第1実施形態と構成が近似している。従って、ここでは第1実施形態との差異点を中心に説明する。
図4において、外容器120は着色等により不透明な材料で形成されており、利用者は、外部から外容器120を通して容器本体102を視認することができないように構成されている。したがって、利用者は、図5に示すようにある程度内容液L1が吐出されても、内体112が減容変形していくみすぼらしさを感じることがなく、二重容器101の外観上の見映えを向上させることができる。
本実施形態の補助容器140は、外容器20と同様に着色等により不透明な材料で構成されている。また、補助容器140は、図4〜図6等にに示すように、側壁の一部に透明又は半透明の視認窓140aが形成されている。これによって、利用者は、図6に示すように、内容液L1を吐出し終わる頃に、中皿144を視認窓140aを通じて視認することができる。これによって、視認窓140aから見えていた色が置換液L2の色から中皿144の色へと変化するため、利用者は、使い終わりが近いことを認識することができる。
なお、本実施形態では、外容器20を不透明材料で構成して容器本体2内の内容液L1及び置換液L2を視認不能に構成したが、この態様には限定されない。例えば、外容器20を設けず、外体11を不透明材料で構成してもよい。
また、本実施形態では、補助容器140は、側壁を不透明材料で構成すると共に、側壁に透明又は半透明の視認窓140aを形成するように構成したが、この態様には限定されず、側壁全体を透明又は半透明の材料で構成してもよい。
以上のように、本実施形態では、内体112内の内容液L1、及び内体112と外体111との間に導入された置換液L2は外部から視認不能であり、補助容器140内の置換液L2の残量が視認可能であるように構成した。これによって、ある程度内容液L1が吐出されても、内体112が減容変形していくみすぼらしさを感じることがなく、二重容器101の外観上の見映えを向上させることができる。また、容器本体102を不透明な外容器120で覆うことで、内容液L1を遮光して保護することができる。また、補助容器140内の置換液L2の残量は、視認窓140aを通して視認することができる。より具体的には、図4〜図6の例では、置換液収容空間の上端近傍に透明又は半透明の視認窓140aが設けられている。そして、置換液収容空間内の置換液L2の残量が減少して中皿144が置換液収容空間の上端近傍まで上昇すると、視認窓140a通して中皿144が視認可能となり、利用者は、置換液収容空間内の置換液L2の残量が少ないことを認識することができる。置換液収容空間に充填されている置換液L2の残量は、内体112内の内容液L1の残量に対応して減少するように構成されている。そのため、利用者は、置換液収容空間の置換液L2の残量の減少により、容器本体2内の内容液L1の残量が少ないことを認識することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1 二重容器
2 容器本体
3 吐出具
4 オーバーキャップ
11 外体
11a 口部
11b 胴部
11c 底部
11d 液導入口
11f ネックリング
12 内体
13 ピンチオフ部
20 外容器
20a 切り欠き部
22 段部
26 天壁
26a 係合部
27 シールリング
30 押下げヘッド
30a ガイド突起
31 ポンプ
32 装着アダプタ
32a 天壁部分
33 カバー壁
34 凹溝
35 シール部材
36 ステム
37 ノズル
38 吸引路
39 ディップバー
40 補助容器
41 側壁
41a 係合部
42 上壁
42a 開口
42b 嵌合筒壁
42c 嵌合筒
43 底壁
43a 外気導入孔
43b 嵌合筒部
43c 係合部
44 中皿
44a シール部
44b 脚部
101 二重容器
102 容器本体
111 外体
112 内体
120 外容器
140 補助容器
140a 視認窓
144 中皿
L1 内容液
L2 置換液

Claims (7)

  1. 外体と、該外体の内側に配置されて内容液を収容する減容変形自在の内体とを有する容器本体と、
    該容器本体の口部に装着される吐出具と、
    前記外体と前記内体の間の空間と連通し、置換液を収容する補助容器と
    を備える二重容器であって、
    前記外体には、前記補助容器から前記内体と前記外体との間に置換液を導入可能な液導入口が形成されており、
    前記吐出具を通して内容液が外部に吐出されると、前記内体が減容変形して前記補助容器から前記液導入口を通して前記内体と前記外体との間に置換液が導入され
    前記補助容器は、該補助容器の内部に昇降可能に設けられ該補助容器内に置換液収容空間を形成する中皿と、該中皿に関して前記液導入口と対向する側に形成された外気導入孔とを有することを特徴とする二重容器。
  2. 前記内体内の内容液、及び前記内体と前記外体との間に導入された置換液は外部から視認可能である、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記内体内の内容液、及び前記内体と前記外体との間に導入された置換液は外部から視認不能であり、前記補助容器内の置換液の残量が視認可能である、請求項1に記載の二重容器。
  4. 前記内体が前記外体の内面に剥離可能に積層されている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の二重容器。
  5. 前記外体の底部にピンチオフ部が設けられ、該ピンチオフ部における前記外体と前記内体との間の割れ目が前記液導入口を構成している、請求項に記載の二重容器。
  6. 前記吐出具が、ノズルを備えた押下げヘッドと、該押下げヘッドが押し下げられたときに前記内体に収容されている内容液を前記ノズルに圧送するポンプとを有する、請求項1乃至の何れか一項に記載の二重容器。
  7. 前記外体を径方向外側から覆う外容器を更に備える、請求項1乃至の何れか一項に記載の吐出具付き二重容器。
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