JP6920180B2 - 風防カバー装置 - Google Patents

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本発明は、鉄道車両に搭載され、空力騒音を低減するのに好適な風防カバー装置に関する。
従来、鉄道車両の屋根上に搭載される集電装置(パンタグラフ)の前後とその側面に、集電装置に衝突する空気の流れ(気流)を規制して、集電装置から生じる騒音を低減するための風防カバーが備えられている。(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1に、集電装置の車両走行方向の前後に集電装置に向かって緩やかに立ち上がり最終部がほぼ水平な頂部となるスロープ部と、これらスロープ部の間に集電装置の設置領域を残すキャビティ部とを少なくとも有して、車両走行時の騒音を低減する集電装置の風防カバー装置が記載されている。特に、キャビティ部の車両走行方向で見た前後壁間で、集電装置の前後のスロープ部との間に必要な絶縁距離を少なくとも満足する、最小またはそれに近い長さであることが特徴である風防カバー装置が開示されている。
この特徴によって、風防カバーに占めるキャビティ部のボリュームが縮小し、車両走行方向の前部側のスロープから後部側のスロープへ向かう気流がキャビティ部を超えるときのキャビティ音の発生が低減する。同時に、キャビティ部の前後壁間の長さに対応して必要となる壁の長さが短縮して軽量化を図っている。
また、特許文献2に、特許文献1記載の車両走行時の騒音を低減する集電装置の風防カバー装置の低騒音化への改良案が開示されている。風防カバー装置の最大高さを、支持碍子の高さ寸法よりも高くすること、および、防風カバーのキャビティ部の開口部における前後各上縁部の曲率半径を大きくすることを記載している。風防カバー装置の最大高さを高く設定することにより、支持碍子に衝突する空気流の量が減少し、騒音レベルが低下するとしている。
また、風防カバーのキャビティ部における前後各上縁部の曲率半径を大きくすることで、キャビティ部の上縁部のうち車両走行方向に対し前側に設けた湾曲面は、スロープ部に沿って上ってきた空気流が前側上縁部で剥離するのを抑止する効果をもち、車両走行方向に対し、後側の湾曲面は、空気流が後側上縁部と衝突するときに、空気流を滑らかに掻き分けるため、騒音レベルが低下するとしている。
特許第3630419号公報 特開2008−54373号公報
鉄道車両の空気抵抗を低減することによる省エネルギー化、および、重心を低くして走行安定性を高めることによる安全性の向上の観点から、レールから高い位置にある屋根上に設置される集電装置の小型化は重要である。特許文献1に記載される集電装置の防風カバー装置は、騒音を抑制する機能を高めると同時に、更なる小型化が検討されている。
特許文献1において、風防カバーの体積(ボリューム)を低減することで、キャビティ部から発生するキャビティ音の低減を図ると同時に、キャビティ部を小さくすることで風防カバーの小型化を図っている。また、特許文献2では、風防カバー装置の高さを高くすることで防風カバー装置から生じる騒音を低減しようとしている。
本発明の目的は、集電装置が車両走行方向前後で対称とならない形状により、集電装置の舟体がキャビティ部の車両走行方向の前後の一方向に偏っていることを考慮して、鉄道車両が走行時に発生する集電装置からの騒音を防止しながら、更なる小型軽量化が実現できる、鉄道車両における集電装置の風防カバー装置を提供することである。
上記課題を解決するために、代表的な本発明による風防カバー装置の一つは、鉄道車両に備えられる集電装置に対して鉄道車両の長手方向の一方の側に備えられ、集電装置に向かって緩やかに立ち上がり最終部がほぼ水平な頂部を有する第1スロープ部と、集電装置に対して鉄道車両の長手方向の他方の側に備えられ、集電装置に向かって緩やかに立ち上がり最終部がほぼ水平な頂部を有する第2スロープ部と、第1スロープ部と第2スロープ部の間にあって、集電装置が備えられるキャビティ部と、集電装置の鉄道車両の幅方向の両端部に、鉄道車両の長手方向に沿って備えられる一対の遮音壁と、を有する風防カバー装置であって、遮音壁は集電装置に備えられる舟体の位置に遮音壁の長手方向の中央部が位置する態様で備えられ、第2スロープ部は第1スロープ部より舟体に近い位置に配置されており、第1スロープ部の第1高さ寸法は、第2スロープ部の第2高さ寸法より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、鉄道車両が走行時に発生する集電装置からの騒音を防止するとともに、更なる小型軽量化を実現できる鉄道車両の集電装置の風防カバー装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の鉄道車両用の集電装置の風防カバー装置(実施例1)の斜視図である。 図2は、図1の風防カバー装置の側面図である。 図3は、図1の風防カバー装置の平面図である。 図4は、図1の風防カバー装置の車両幅方向の中央部における断面図である。 図5は、本発明の鉄道車両用の集電装置の風防カバー装置(実施例2)の車両幅方向の中央部における断面図である。 図6は、本発明の鉄道車両用の集電装置の風防カバー装置(実施例3)の車両幅方向の中央部における断面図である。 図7は、本発明の鉄道車両用の集電装置の風防カバー装置(実施例4)の車両幅方向の中央部における断面図である。 図8は、本発明の鉄道車両用の集電装置の風防カバー装置(実施例5)の平面図である。 図9は、実施例1から実施例5に示す各スロープ部の長さ寸法、高さ寸法、スロープ角度の一覧である。
以下、図面を用いて実施例を説明する。まず、以下の説明に供する鉄道車両に関係する各方向を、鉄道車両3(以下、車両3と記す)の長手方向(レール方向)100と、車両3の幅方向(枕木方向)110と、長手方向100および幅方向110に交差する車両3の高さ方向120と定義する。以下、単に長手方向100、幅方向110、高さ方向120と記す。なお、長手方向100は車両3の進行方向と同義である。
図1は本発明の実施の形態に係る鉄道車両用の集電装置の風防カバー装置を示す斜視図であり、図2は図1の風防カバー装置の側面図である。図3は図1の風防カバー装置の平面図であり、図4は風防カバー装置の車両幅方向の中央部における断面図である。
集電装置1は、車両3の屋根4の上に碍子5、6で支持された基台7と、この基台7の中央部から長手方向100に斜め上向きに延びる集電アーム9と、集電アーム9に支持される舟体8を備える。一般に、シングルアームタイプの集電装置(図1参照)は、集電アーム9が基台7から長手方向100の一方に延びるため、舟体8の位置は集電装置1の基台7の長手方向100の中央部に位置しない。
基台7は上下に扁平で、車両3の長手方向100に長い短冊形をなしており、気流と馴染みがよく剥離を起こしにくい流線型の外形を有する。碍子5と碍子6は、基台7の長手方向100の両端部を支持しており、碍子6は架線から集電する電力を車両へ配電するケーブル(図示なし)を有するケーブルヘッドを兼用する。
風防カバー装置10は、集電装置1の長手方向100の一方の側に備えられるとともに集電装置1に向かって緩やかに立ち上がる終端部がほぼ水平な頂部12asを有すスロープ部12a1と、その他方の側に備えられるとともに集電装置1に向かって緩やかに立ち上がる終端部がほぼ水平な頂部12bsを有すスロープ部12b1と、スロープ部12a1とスロープ部12b1の間に集電装置1の設置領域を残すキャビティ部13と、舟体8の側方に長手方向100の中央部が位置する態様で一対の防音壁22からなる。
キャビティ部13は、スロープ部12a1の集電装置1に面する壁13aと、スロープ部12b1の集電装置1に面する壁13bと、壁13aおよび壁13bの幅方向110の両端部を長手方向100に沿って接続する一対の側壁13cとによって構成される。防音壁22の長手方向100の中央部が舟体8(ホーン32)の側方位置に対応する態様で屋根4の幅方向110の両端部に備えられる(図3参照)。
風防カバー装置10から高さ方向120に位置する集電アーム9および舟体8(ホーン32を含む)が気流21a(図1、図2参照)にさらされて空力抵抗が小さい態様をなびき側と称し、集電アーム9等が気流21bにさらされて空力抵抗が大きい場合を反なびき側と称する。以下に示す実施例1から実施例5によって、本発明の形態を説明する。なお、図9に、実施例1から実施例5で説明する各スロープ部の寸法の一覧を示す。
[実施例1]
実施例1の風防カバー装置が備えるスロープ部12a1(12b1)の長手方向の寸法をLa1(Lb1)、その高さ方向の寸法をHa1(Hb1)、スロープ角度をθa1(θb1)とする。スロープ部12b1の各部の寸法を基準寸法とし、これに対するスロープ部12a1の各部の寸法を比で表すと、スロープ部12b1のLb1を100、Hb1を100、(θb1=14°)とした場合には、スロープ部12a1のLa1は93、Ha1は93(θa1=14°)となる。スロープ部12b1の各部寸法は、以下の実施例2から実施例5に示される各スロープ部の寸法に対する基準寸法である。
スロープ部12a1の高さHa1とスロープ部12b1の高さHb1が同じであれば、なびき側の気流21aと反なびき側の気流21bのいずれの場合も、上流側のスロープ部で跳ね上げられる気流がキャビティ部13を通過して下流側のスロープ部に衝突する際にキャビティ音を発生する。
特に、反なびき側の気流21bがスロープ部12a1の頂部12asおよび壁13aに衝突する場合は、防音壁22は頂部12asの側方を覆っていないので遮音効果が期待できず、大きな騒音が観察される虞がある(図2参照)。
スロープ部12a1の高さ寸法Ha1をスロープ部12b1の高さ寸法Hb1より約7%小さく設定した実施例1の形態によれば、反なびき側の気流21bは防音壁22に遮音されないスロープ部12a1(特に、頂部12as)に流れが衝突しにくくなるため、キャビティ音を低減することができる。合せて、スロープ部12a1の長さ寸法La1もスロープ部12b1のLb1より7%程度小さくすることによって、スロープ部12a1を小型化できるので、風防カバー装置10の軽量化を促進できる。
[実施例2]
図5は、本発明の車両における集電装置の風防カバー装置(実施例2)における車両幅方向の中央部での断面図を示す。
実施例2の風防カバー装置が備えるスロープ部12a2(12b2)の長手方向の寸法をLa2(Lb2)、その高さ方向の寸法をHa2(Hb2)、スロープ角度をθa2(θb2)とする。実施例1のスロープ部12b1の各部の寸法(基準寸法)に対する実施例2のスロープ部12a2およびスロープ部12b2の各部の寸法を比で表すと、スロープ部12b2のLb2は93、Hb2は93(θb2=14°)となり、スロープ部12a2のLa2は65、Ha2は79(θa2=19°)となる。
スロープ部12a2の高さ寸法Ha2をスロープ部12b2の高さ寸法Hb2より小さくしただけでは、スロープ部12a2で跳ね上げられるなびき側の気流21aの一部が碍子6の上端部に衝突して騒音が増加する懸念がある。このため、実施例2ではこの点を改良して、スロープ部12a2の高さ寸法Ha2をスロープ部12b2の高さ寸法Hb2の高さ寸法より約15%小さくするとともに、スロープ部12a2の長手寸法La2もスロープ部12b2の長手寸法Lb2より約30%小さくして、スロープ部12a2の角度θa2(19°)をスロープ部12b2の角度θb2(14°)よりも大きく設定している。
スロープ部12a2の角度θa2を大きくすることにより、スロープ部12a2を通過するなびき側の気流21aがより上方(高さ方向120)に大きく跳ね上げられるため、碍子6の上端部に衝突する気流が少なくなり、風防カバー装置10から生じる騒音を抑制することができる。さらに、スロープ部12a2の長手方向100の寸法La2を小さくすることができるので、風防カバー装置10の小型軽量化を実現することができる。
実施例2の効果を検証した風洞試験結果によれば、集電装置1を含む風防カバー装置10に気流21a(なびき側)を流した場合、スロープ部12a2の形状の効果(θa2を大きく設定したこと)により、スロープ部12a2の高さ寸法Ha2を集電装置1の基台7を支持する碍子5の高さより100mm程度下げた場合でも、騒音が増加しないことが確認されている。
[実施例3]
図6は、本発明の車両における集電装置の風防カバー装置(実施例3)における車両幅方向の中央部での断面図を示す。
実施例3の風防カバー装置が備えるスロープ部12a3(12b3)の長手方向の寸法をLa3(Lb3)、その高さ方向の寸法をHa3(Hb3)、スロープ角度をθa3(θb3)とする。実施例1のスロープ部12b1の各部の寸法(基準寸法)に対する実施例3のスロープ部12a3およびスロープ部12b3の各部の寸法を比で表すと、スロープ部12b3のLb3は124、Hb3は100(θb3=11°)となり、スロープ部12a3のLa3は93、Ha3は93(θa3=14°)となる。
スロープ部12b3の長手方向100の寸法Lb3を特に大きくして、スロープ部12bの角度θb3を11°に小さくしたものである。この構成によって、スロープ部12b3で緩やかに上方に導かれる反なびき側の気流21bの増速が抑制されるとともに整流が促進される。このため、集電装置1の舟体8に衝突する気流21bの流速が低下するとともに気流21bが整流されて乱れが小さくなるので、舟体8やスロープ部12a3へ衝突する気流21bに起因する騒音の発生が抑制される。
上記において、実施例1のスロープ部12a1と実施例3のスロープ部12b3を組み合わせて低騒音化を促進できる効果を説明したが、実施例2のスロープ部12a2と実施例3のスロープ12b3を組み合わせると、低騒音化に加えて風防カバー装置10全体の小型軽量化も促進できる効果を奏する。
[実施例4]
図7は、本発明の車両における集電装置の風防カバー装置(実施例4)における車両幅方向の中央部の断面図を示す。実施例4は、スロープ部12a4の高さ寸法Ha4をスロープ部12b4の高さ寸法Hb4より小さく設定した実施例1をさらに改良するものである。実施例4は、スロープ部12a4のキャビティ部13(壁13a)に隣接するとともに幅方向110に沿って延びる上縁部の曲率半径をRa、スロープ部12b4のキャビティ部13(壁13b)に隣接するとともに幅方向110に沿って延びる上縁部の曲率半径をRbとした場合において、実施例1の形態に加えて、スロープ部12b4の上縁部の曲率半径Rbを、スロープ部12a4の上縁部の曲率半径Raより大きく設定している。
実施例4の風防カバー装置が備えるスロープ部12a4(12b4)の長手方向の寸法をLa4(Lb4)、その高さ方向の寸法をHa4(Hb4)、スロープ角度をθa4(θb4)とする。実施例1のスロープ部12b1の各部の寸法(基準寸法)に対する実施例4のスロープ部12a4(12b4)の各部の寸法を比で表すと、スロープ部12b4のLa4は97、Hb4は97(θa1=14°)となり、スロープ部12a4の各スロープ部の寸法は実施例1のそれらと同じである。
スロープ部12a4によって跳ね上げられるなびき側の気流21aが、スロープ部12b4の頂部12bs4に衝突してキャビティ音が発生している。しかし、スロープ部12b4の上縁部の曲率半径Rbを大きくすることによって、気流21aがスロープ部12bの頂部12bs4に衝突する時の流れの乱れを抑制できるので、キャビティ音を低減することができる。なお、実施例4の特徴である曲率半径Rbを曲率半径Raより大きく設定する構成は、実施例1から実施例3に記載した風防カバー装置に適用しても良い。
[実施例5]
図8は、本発明の車両における集電装置の風防カバー装置(実施例5)の平面図である。
実施例5は、スロープ部12a5の高さ寸法Ha5をスロープ部12b5の高さ寸法Hb5より小さく設定した実施例1をさらに改良するものである。実施例1(実施例2〜4も同様)では、スロープ部12a1(12b1)の長手方向100の一方の端部の幅方向110の寸法とその他方の端部の幅方向110の寸法とを同じに設定していた。
実施例5は、実施例1の形態に加えて、スロープ部12a5のキャビティ部13に接続する部位の幅方向110の寸法Wa5uを、スロープ部12a5の始端部の幅方向110の寸法Wa5dより小さく設定するとともに、スロープ部12b5のキャビティ部13に接続する部位の幅方向110の寸法Wb5uを、スロープ部12b5の始端部の幅方向110寸法のWb5dより小さく設定したものである。
この構成によって、防音壁22とキャビティ部13をなす側壁13cとの幅方向110寸法D2は、防音壁22の長手方向100の延長線とスロープ部12a(12b)の始端部との幅方向110寸法D1より大きく設定される。つまり、防音壁22とスロープ部12a5(12b5)との間の幅方向110寸法を、スロープ部12a5(12b5)の始端部からキャビティ部13をなす側壁13cに向かって、大きな曲率半径のR12a(R12b)で接続される緩やかに大きく(広がる)なる形態を備えるスロープ部12a5(12b5)を有することを特徴とする。
この構成によって、車両3の進行方向に依らず、なびき側の気流21aまたは反なびき側の気流21bが、防音壁22とスロープ部12a5(12b5)の側面の間を流れる場合に、防音壁22とスロープ部12a5(12b5)との間の幅方向110の寸法Dが緩やかに広がることで、その流速が緩やかに低減されるので、集電装置1の舟体8の幅方向110の両端部に備えられるホーン32に衝突する風速も低減され、ホーン32から発生する騒音を抑制することができる。よって、鉄道車両が走行時に発生する集電装置からの騒音を防止しながら、小型軽量化が実現できる集電装置の風防カバー装置を実現できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。またある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、またある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
例えば、実施例1乃至5によって開示されている、スロープの高さ方向の寸法、スロープ部の長さ方向の寸法、スロープ部の上縁部の曲率半径、防音壁とスロープ部との間の幅方向110の寸法等を適宜組み合わせることが可能であるし、曲率半径を用いて示した形状は、必ずしも一定の曲率半径に限定するものでないことは当然である。
1…集電装置 3…車両
4…屋根 5、6…碍子
7…基台 8…舟体
9…集電アーム 10…風防カバー装置
12a1〜12a5、12b1〜12b5…スロープ部
12as、12bs…頂部
La1〜La5、Lb1〜Lb5…スロープ部の長手方向の寸法
Ha1〜Ha5、Hb1〜Hb5…スロープ部の高さ方向の寸法
θa1〜θa5、θb1〜θb5…スロープ角度
13…キャビティ部 13a、13b…壁
13c…側壁
21a、21b…気流 22…防音壁
32…ホーン

Claims (5)

  1. 鉄道車両に備えられる集電装置に対して前記鉄道車両の長手方向の一方の側に備えられ、前記集電装置に向かって緩やかに立ち上がるとともに最終部がほぼ水平な頂部を有する第1スロープ部と、
    前記集電装置に対して前記鉄道車両の長手方向の他方の側に備えられ、前記集電装置に向かって緩やかに立ち上がり最終部がほぼ水平な頂部を有する第2スロープ部と、
    前記第1スロープ部と前記第2スロープ部の間にあって、前記集電装置が備えられるキャビティ部と、
    前記集電装置の前記鉄道車両の幅方向の両端部に、前記鉄道車両の長手方向に沿って備えられる一対の遮音壁と、
    を有する風防カバー装置であって、
    前記遮音壁は、
    前記集電装置に備えられる舟体の位置に前記遮音壁の長手方向の中央部が位置する態様で備えられ、
    前記第2スロープ部は、前記第1スロープ部より前記舟体に近い位置に配置されており、
    前記第1スロープ部の第1高さ寸法は、前記第2スロープ部の第2高さ寸法より小さいこと
    を特徴とする風防カバー装置。
  2. 請求項1に記載される風防カバー装置において、
    前記第1スロープ部の第1スロープ角度が、前記第2スロープ部の第2スロープ角度より大きいこと
    を特徴とする風防カバー装置。
  3. 請求項1に記載の風防カバー装置において、
    前記第2スロープ部の第2長手寸法が前記第1スロープ部の第1長手寸法より大きく、
    前記第2スロープ部の第2スロープ角度が、前記第1スロープ部の第1スロープ角度より小さいこと
    を特徴とする風防カバー装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載される風防カバー装置において、
    前記第2スロープ部の前記キャビティ部に隣接するとともに幅方向に沿って延びる上縁部の第2曲率半径は、前記第1スロープ部の前記キャビティ部に隣接するとともに幅方向に沿って延びる上縁部の第1曲率半径よりも大きいこと
    を特徴とする風防カバー装置。
  5. 請求項1に記載された風防カバー装置において、
    前記第1スロープ部の前記キャビティ部に接続する部位の幅方向寸法は、前記第1スロープ部の第1始端部の幅方向寸法より小さく、
    前記第2スロープ部の前記キャビティ部に接続する部位の幅方向寸法は、前記第2スロープ部の第2始端部の幅方向寸法より小さいこと
    を特徴とする風防カバー装置。
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