JP6824683B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両に関し、特に、鉄道車両に作用する流体抵抗を低減する構造を有する鉄道車両に関する。
鉄道車両(以下、「車両」ということがある。)は、最高走行速度の向上がめざましく、近年では、最高走行速度が270km/hから285km/hに向上したケースが存在する。このとき、車両の走行速度が向上するに伴って、騒音の増加や乗り心地の悪化、及び抵抗の増加による運転動力の増大という影響が懸念される。特に、抵抗の増加については、概ね200km/h以上で走行する車両では空気の流れによって生ずる抵抗(以下、「流体抵抗」ということがある。)が支配的であり、この流体抵抗は、走行速度の2乗に概ね比例することが知られている。例えば、走行速度が約5%増加する場合は、車両に作用する流体抵抗は約10%も増加することになる。したがって、車両の形状を変更するなどして、車両に作用する流体抵抗を低減することができれば、運転動力を小さくすることができ、省エネルギー化を実現することができる。
鉄道車両は、主に、旅客や乗務員が乗車する空間を有する車両構体と、車両構体を支持する台車から構成されている。台車は車輪を有しており、車輪はレールに接している。車輪がレール上を転がることにより、鉄道車両はレールに沿って走行する。この車両構体は、概ね直方体形状であり、高さ方向の上側が屋根、下側が床、枕木方向(幅方向)の左右が側、及び車両のレール方向(長手方向)の前後が妻となっている。鉄道車両は、複数の車両を連結して運用されることが多く、車両進行方向に車両が配置されたとき、妻同士が正対し、この部分が車間となる。
また、台車は、レールと車両構体に高さ方向に挟まれる形となっているため、レールと車両構体には空間が生じる。この空間には、台車の他、車両下部に配置された機器などが配置されており、ここでは、台車が配置される周囲の空間を空隙部と定義する。さらに、車両下部に配置される機器を飛来物などから保護するために、台車周りの空隙部を挟んで車両進行方向の前後にカバーを設置することがあり、これを斜めフサギ板と定義する。
近年の高速鉄道車両においては、屋根上や側、及び車間が平滑化されており、各部位の形状により発生する抵抗(圧力抵抗)よりも、流体の粘性により発生する抵抗(摩擦抵抗)の方が支配的となっている。一方で、台車周りの空隙部においては、台車本体や台車周りの空隙部を構成する斜めフサギ板に流れが衝突することにより発生する抵抗(圧力抵抗)が支配的である。そこで、台車周りの空隙部の構造を見直すことにより、流体抵抗の低減を図ることができる。
台車周りの空隙部の流体抵抗を低減する手法としては、台車周りの空隙部にカバーを設置する方法が挙げられる。例えば特許文献1では、車体側方から見たときに、台車周りの空隙部を覆うようにカバーを設置し、このカバーを車内側に向かって凸の曲面で形成することにより、車体の車体幅方向断面積を狭くすることにより、流体抵抗を低減している。
また、他の方法として、例えば特許文献2では、車両側面について、車間部または開口部の車両進行方向の前方の周縁領域に、車両側面から側方に突設された突出頂部と、この突出頂部から車両進行方向前方及び上下方向に向かって下り勾配を成す傾斜面部を有し、上下方向の幅が、車両進行方向前方から後方に向かって増大した形状を特徴とする、空気抵抗低減部材を用いる方法が挙げられる。この空気抵抗低減部材により、走行時に鉄道車両の車体側面の近傍を流れる空気流を傾斜面部に当てて車両側面から外方に離間させ、空気抵抗低減部材よりも鉄道車両の進行方向後方に存在する車間部または開口部に空気流が流れ込むことを防止することができ、鉄道車両が空気流より受ける空気抵抗を良好に低減することができる。
特許第2626371号公報 特開2016−43736号公報
しかしながら、特許文献1に記載するような台車カバーの場合、レール方向の台車周りの空隙部全域にわたって、台車が覆い隠されたカバーが存在することになり、メンテナンスの作業性を阻害することが懸念される。また、特許文献2に記載するような空気抵抗低減部材の場合、車両の側方に突出している部材を車両に設置することになるため、適切な形状および取付位置を指定しないと、車両側方の空気の流れを想定通りに整流することができず、所望の空気抵抗の低減効果が得られない可能性があることが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みて、メンテナンス時の作業性を維持しつつ、流体抵抗を低減することができる鉄道車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、代表的な本発明の鉄道車両の一つは、車両構体と、前記車両構体を支持しレール上に配置される台車と、前記台車に向かってレール方向に互いに正対した斜めフサギ板と、正対する前記斜めフサギ板で囲まれる台車周りの空隙部の角部に配置される流体抵抗低減部とを備え、前記流体抵抗低減部は、底面を有し、前記底面から高さ方向が高くなるに従い、高さ方向に直角な断面の断面積が小さくなっていく先細り形状を有し、前記流体抵抗低減部の前記底面は三角形で構成されることを特徴とする。
本発明によれば、鉄道車両において、メンテナンス時の作業性を維持しつつ、流体抵抗を低減することができる。
図1は本発明の第1の実施形態の鉄道車両の台車周りの側面図である。 図2は本発明の第1の実施形態の鉄道車両の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを省略した図である。 図3は本発明の第1の実施形態の鉄道車両の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを含めた図である。 図4は本発明の第1の実施形態の流体抵抗低減部材の斜視図である。 図5は本発明の第2の実施形態の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを省略した図である。 図6は本発明の第2の実施形態の鉄道車両の流体抵抗低減部材の斜視図である。 図7は本発明の第3の実施形態の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを省略した図である。 図8は本発明の第3の形態の流体抵抗低減部材の斜視図である。
本発明を実施するための形態を図1〜8を用いて説明する。まず、実施形態での説明における各方向について定義する。レールに沿った方向(進行方向、長手方向)をレール方向100とし、矢印は一方の進行方向を示す。枕木に沿った方向(車両幅方向)を枕木方向110とし、矢印は鉄道車両の中心側を示す。高さの方向(上下方向)を高さ方向120とし、矢印は上方向を示す。
鉄道車両は、旅客や乗務員が乗車する空間を有する車両構体1と、車両構体1のレール方向100の両端部近傍の下面に2箇所で備えられるとともに車両構体1を支持する台車2とを備える。台車2には、枕木方向110に延びる車軸3により接続された一対の車輪4が、レール方向100の前後に2つ配置されて、車輪4はレール5の上を転動する。
車両構体1の高さ方向120の下端部には、車両構体1の床下に備えられる機器を台車2以外の位置で側面から覆う側カバー15と、側カバー15に連続する態様で、台車2の幅方向の側面を覆う台車カバー14が備えられる。また、側カバー15の下端部の高さにおいて、車両構体1の床下に備えられる機器を底面から覆う底板(下フサギ板)16を備えている。
斜めフサギ板6、7は、板状の部材であり、台車2のレール方向100両側に台車2を挟んで正対する態様で枕木方向110に延在して配設される。ここで、台車2は、上部の車両構体1の下面と、前後の斜めフサギ板6、7と、枕木方向110両側に隔置される台車カバー14とで囲まれた空間である空隙部Sに備えられる。また、斜めフサギ板6、7は下方に行くに従い台車2から離れる方向に形成されるため、正対する斜めフサギ板6と7の上端部間のレール方向100の寸法は、フサギ板6と7の下端部間のレール方向100の寸法より小さく設定される。
以下、本発明の鉄道車両の具体的な実施形態を示す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の鉄道車両の台車周りの側面図である。図2は本発明の第1の実施形態の鉄道車両の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを省略した図である。図3は本発明の第1の実施形態の鉄道車両の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを含めた図である。図4は本発明の第1の実施形態の流体抵抗低減部材の斜視図である。なお、図1と4では内部の構造を分かり易く説明するため、台車カバー14は破線で記載してある。
流体抵抗低減部材10、11は、斜めフサギ板6、7の台車2側の面上に、枕木方向110の両側近傍に枕木方向110中心に対して対称形状で備えられる。また、向かい合う斜めフサギ板6、7上の流体抵抗低減部材10、11も、レール方向100の台車2の中心に対して対称形状となる。
流体抵抗低減部材10は、底面12を有しており、そこから上方向へ延びる側面を有している。底面12の1つの辺121は、斜めフサギ板6、7の枕木方向110に沿って配置される。また、底面12の別の辺122は台車カバー14に沿って配置される。辺121と辺122は一端部が頂点125で接続される。辺121の他端は頂点126となり、辺122の他端は頂点127となり、頂点126と頂点127は、辺123で接続されている。辺123は直線とすることで、底面12は三角形となる。流体抵抗低減部材10、11は、底面12よりも、高さ方向120の高さが高くなるに従い、高さ方向120に直角な面で形成される断面の断面積は小さくなっていく先細り形状となっている。これにより、空隙部Sの空間が、上方向に行くに従い広く形成される。
さらに、流体抵抗低減部材10、11は、台車カバー14に内側面に沿って形成された、底面13を有しており、底面13の1つの辺131は、底面12の辺122と共通である。また、辺131の斜めフサギ板6、7側に位置する頂点135(頂点125と共通)から台車カバー14の内側面に沿って上側(図4中では下側)の頂点136まで辺132が形成されている。この辺132は、斜めフサギ板6、7に沿った辺でもある。また、辺131の斜めフサギ板6、7と反対側に位置する頂点137(頂点127と共通)から台車カバー14に内側面に沿って上側(図4中では下側)の頂点136まで辺133が形成されている。ここで、頂点136は流体抵抗低減部材10、11における最も枕木方向110外側に位置する点であり、流体抵抗低減部材10、11は、枕木方向110外側に向かって枕木方向に直角な断面の断面積が小さくなっていく先細り形状を有している。
流体抵抗低減部材10、11は、略四面体のA部と略四面体のB部の2つの部位を接続した形状として説明することができる。A部は上述した底面12を有しており、底面12は、水平方向の面となる。また、底面12の各辺121、122、123から斜めフサギ板6、7上で、高さ方向120の位置が底面12よりも高い位置に形成された頂点101へ向けて各側面が構成されている。B部は上述した底面13を有しており、底面13は、底面13の各辺131、132、133からA部と共通の頂点101へ向けて各側面が構成されている。
このとき、A部における、底面12の頂点126から下部の頂点101を結ぶ辺128は、流体抵抗低減部材10、11における一番内側の辺となる。そして、辺128は、上側へ行くほど、斜めフサギ板6、7に沿って枕木方向110外側に広がる辺となっている。
A部の辺121と頂点101で形成される側面は、フサギ板6、7の表面に沿って形成されている。B部の辺132と頂点101で形成される側面は、フサギ板6、7の台車2側の表面に沿って形成されている。また、A部の辺122と頂点101で形成される側面とB部の辺131と頂点101で形成される側面は一致している。
A部の底面12の三角形の一方の辺121は斜めフサギ板6、7の下端縁に沿うとともに、この底面12の三角形の他方の辺122(枕木方向110の外側の辺)は台車カバー14の下端縁に沿っている。また、この底面12は車両構体1の床下に備えられる機器を覆う底板16と略同一面に位置する。
A部は、底面12から高さ方向120が高くなるに従い、高さ方向120に交差する断面の断面積が小さくなるように形成された先細りの略四面体である。底面12をなす三角形の斜辺を除く一方および他方の辺121、122の寸法は、例えば、最大で500mm程度とし、流体抵抗低減部材10、11が台車2と干渉しないようにしている。
B部は、A部をなす三角形の底面12の台車カバー14に沿う辺122が含まれる底面13から枕木方向110の中央部から離れる方向に向かって、先細りになる略四面体である。A部およびB部からなる流体抵抗低減部材10、11は、台車周りの空隙部Sの底板16の高さにおける4隅(角部)を埋めるように配置される。
次に、流体抵抗低減部材10、11の作用及び効果について説明する。
流体抵抗低減部材10、11を構成するA部の底面12を三角形とすること、および、高さ方向120に向かって先細りの形状とすることによって、底板16の位置における台車周りの空隙部Sの開口面積を小さくできるとともに、底板16よりも上方の位置において、台車周りの空隙部Sの空間を広げることが可能となる。
流体抵抗低減部材10、11を空隙部Sの4隅に設置することによって、底板16の高さ位置において、空隙部Sのレール方向100の寸法L(図1参照)を小さくして、空隙部Sの底板16の高さにおける開口面積を小さくできる。
この結果、鉄道車両の床下を流下する空気の流れの内、台車周りの空隙部Sに流れ込む流量を低減することができる。空隙部Sに流入する流れは、台車2や斜めフサギ板6に衝突し、鉄道車両に作用する流体抵抗を増加させる。このため、この空隙部Sに流入する流れを抑制することにより、流体抵抗を低減することができる。
さらに、底板16よりも上方の位置において、空隙部Sの空間を広げることができるので、メンテナンス性が確保できる。鉄道車両の台車2を点検する際には、台車2の周りの空隙部Sにメンテナンス従事者が入り込むことがある。このとき、台車2周りの空隙部Sが狭い場合には、例えば、斜めフサギ板6と台車2との間の空間に入り込んで(頭を入れるなどして)、台車2の状態を確認することが困難となる。
流体抵抗低減部材10、11の底面12を三角形とすることにより、例えば、四角形とした場合よりも、メンテナンス従事者が台車周りの空隙部に入り易くし、さらに、流体抵抗低減部材10、11を高さ方向に先細りとすることにより、メンテナンス従事者が台車周りの空隙部内に入った後の作業空間が拡大し、メンテナンスを不都合なく実施することが可能となる。
B部は、図2に示す通り、流体抵抗低減部材10、11は、斜めフサギ板6、7の枕木方向110の両端部から台車カバー14までの隙間を埋めるように配置されており、台車カバー14と斜めフサギ板6、7の間に流れが流入することを防止している。なお、1ヶ所の台車周りの空隙部Sに対して角部は、上流側、下流側含めて4ヶ所存在するため、流体抵抗低減部材は、1ヶ所の台車周りの空隙部Sについて、最大4つ設置することができる。
なお、台車カバー14と流体抵抗低減部材10、11を組み合わせることにより、流体抵抗低減部材10、11を単体で用いた場合よりも、鉄道車両に作用する流体抵抗が低減することをシミュレーションにより確認されている。
上述の通り、流体抵抗低減部材10、11の形状を用いることにより、流体抵抗の低減とメンテナンス性の確保を両立することが可能となる。
なお、流体抵抗低減部材10、11は、上流側2ヶ所のみ、ないし、下流側2ヶ所のみという設置方法を採用してもよい。特に、進行方向に対して下流側の斜めフサギ板7に当たる流体の影響が大きいため、進行方向の上流側に設置された流体抵抗低減部材10は、その効果が高い。
また、進行方向の先頭車両が流体による影響が高いため、先頭車両、又は、先頭から数両目までの台車2に対する上流側の斜めフサギ板6のみに、流体抵抗低減部材10を設置してもその効果が得られる。例えば、1〜16号車の16両編成であれば、1〜3号車又は1〜4号車に1号車が先頭車両となる場合の台車2に対する上流側の斜めフサギ板6のみに流体抵抗低減部材10を設け、14〜16号車又は13〜16号車に16号車が先頭車両の場合の上流側の斜めフサギ板7に流体抵抗低減部材11を設けることができる。
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを省略した図である。図6は本発明の第2の実施形態の鉄道車両の流体抵抗低減部材の斜視図である。第2の実施形態では、図5、6を用いて第1の実施形態と異なる点を主に説明し、同一の箇所には同一の符号を付してある。
流体抵抗低減部材10’、11’は、斜めフサギ板6、7の枕木方向110の両端部の下方に設置される。第2の実施形態に示す流体抵抗低減部材10’、11’の形状は、第1の実施形態で示した流体抵抗低減部材10、11に対して、高さ方向120の或る途中で、平面で切断したものと同一の形状となる。すなわち、第1の実施形態で示したA部およびB部は、途中で上方向が切断された、A’部およびB’部となる。図6に示すように、流体抵抗低減部材の底面12の高さ方向120に向かう対面(底面と反対側の面)に、A’部における上面12a及びB’部における上面12bを有する。ここでの上面12a及び上面12bは、底面12と平行でもよく、傾斜、特に内側に面が向けた傾斜がついていてもよい。また、上面12a及び上面12bは、同一平面でもよく、別平面としてもよい。また、B’部の底面13’は、第1の実施形態で示した底面13の上部が切断された形状となる。
第2の実施形態の流体抵抗低減部材10’、11’では、実施例1に記載された流体抵抗低減部材10、11よりも高さ方向120の寸法が短くなっており、台車周りの空隙部Sの上方の空間をより広く確保することが可能となり、メンテナンス性が向上する効果が得られる。また、第1の実施形態に記載の流体抵抗低減部材10、11よりも、部材が小型となるため、部材の重量が軽くなり、部材の取付も容易となる効果が得られる。
なお、第2の実施形態の流体抵抗低減部材10’、11’の底面12の寸法を、実施例1に記載された流体抵抗低減部材10、11と同一とすれば、図1中のLで記載した寸法が変わらないことから、車両の床下を流下する流れが、台車周りの空隙部Sに入り込みにくくなる効果は維持される。すなわち、実施例1で得られている、流体抵抗の低減効果は維持されることになる。
(第3の実施形態)
図7は本発明の第3の実施形態の台車側から斜めフサギ板側を見た正面図(図1視a−視a)であり、台車カバーを省略した図である。図8は本発明の第3の形態の流体抵抗低減部材の斜視図である。第3の実施形態では、図7、8を用いて第2の実施形態と異なる点を主に説明し、同一の箇所には同一の符号を付してある。
第3の実施形態の流体抵抗低減部材10’’、11’’は、第2の実施形態で示した流体抵抗低減部材10’、11’における斜めフサギ板6、7の枕木方向110の両端部に設置されるA’部およびB’部に加え、斜めフサギ板6、7の枕木方向110に沿って中央へ延びる延在部であるC部を有する。C部は、斜めフサギ板6、7の下端部に設置され、枕木方向110の両側に設けられた、A’部同士を接続し、斜めフサギ板6、7の枕木方向に全幅に渡って設けられている。C部には、底面12cが形成され、これはA部の底面12と略同一面に位置する。すなわち、底板16の底面とも同一面となる。
C部のレール方向100の寸法は、C部と台車2が干渉しない範囲で決定される。C部を含めて流体抵抗低減部材10’’、11’’を構成することによって、枕木方向110中央部側のC部における台車2周りの空隙部Sのレール方向100の寸法(図1中のLで記載した寸法に相当)が短くなる。
なお、C部は、第1の実施形態のA部およびB部に加える構成でもよい。
第3の実施形態のように、流体抵抗低減部材10、11又は流体抵抗低減部材10’、11’にC部を追加することにより、枕木方向110の全幅にわたって、車両床下を流下する流れが、台車周りの空隙部Sに入り込みにくくなることから、流体抵抗の低減量を向上させることが可能となる。
(第4の実施形態)
上述した、第1〜3の実施形態では、流体抵抗低減部材10、10’、10’’、11、11’、11’’は、独立して各側面を有する構造物として説明してきた。このとき、これらの構造物は、中実の構造部材(例えば、吸音効果が期待できる発泡金属など)が適用できる。
しかしながら、流体抵抗低減部材10、10’、10’’、11、11’、11’’は中空であっても、第1〜3の実施形態で説明した性能と同等の性能を得ることができる。具体的には、流体抵抗低減部材10、10’、10’’、11、11’、11’’を設置するための骨組を設け、この骨組に平板を備えることにより、第1〜3の実施形態で示した形状を締結してもよい。流体抵抗低減部材10、10’、10’’、11、11’、11’’を中空にすることにより、流体抵抗の低減効果とメンテナンス性を維持しつつ、車両の総重量の軽量化を実現することができる。このとき、台車カバー14側の面と、斜めフサギ板6、7側の面は、台車カバー14又は斜めフサギ板6、7がそのまま側面として構成できるので、省略することもできる。
また、流体抵抗低減部材10、10’、10’’、11、11’、11’’は、台車カバー14や斜めフサギ板6、7と別体として構成することが可能であるが、台車カバー14や斜めフサギ板6、7のいずれかと一体的に形成してもよい。すなわち、流体抵抗低減部材10、10’、10’’、11、11’、11’’は、その機能が果たせれば、流体抵抗低減部として、一体、別体にかかわらず適用することができる。
以上のように各実施形態について説明してきたが、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、流体抵抗を低減するためには、台車周りの空隙部のレール方向100の寸法を短くし、流れを台車周りの空隙部Sに流入させないことが重要である。したがって、流体抵抗低減部材10、11のA部のみ、流体抵抗低減部材10’、10’’、11’、11’’のA’部のみ、流体抵抗低減部材10’’、11’’のC部のみ構成で設置する場合についても、流体抵抗低減部材が無い状態と比較して、車両に作用する流体抵抗が低減することが期待される。
1…車体構体
2…台車
3…車軸
4…車輪
5…レール
6、7…斜めフサギ板
10、10’、10’’、11、11’、11’’…流体抵抗低減部材
12、13…底面
12a、12b…上面
12c…底面
14…台車カバー
15…側カバー
16…底板
100…レール方向
110…枕木方向
120…高さ方向
S…空隙部

Claims (7)

  1. 車両構体と、前記車両構体を支持しレール上に配置される台車と、前記台車に向かってレール方向に互いに正対した斜めフサギ板と、正対する前記斜めフサギ板で囲まれる台車周りの空隙部の角部に配置される流体抵抗低減部とを備え、
    前記流体抵抗低減部は、底面を有し、前記底面から高さ方向が高くなるに従い、高さ方向に直角な断面の断面積が小さくなっていく先細り形状を有し
    前記流体抵抗低減部の前記底面は三角形で構成されることを特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両において、
    前記流体抵抗低減部は、枕木方向の外側に向かって枕木方向に直角な断面の断面積が小さくなっていく先細り形状を有していることを特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の鉄道車両において、
    前記台車の側面をレール方向に渡って覆う台車カバーを備え、前記流体抵抗低減部は、正対する前記斜めフサギ板及び前記台車カバーとで囲まれる台車周りの空隙部の角部に配置されることを特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鉄道車両において、
    前記流体抵抗低減部は、前記底面と反対側の上面が平面で形成されていることを特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の鉄道車両において、
    前記流体抵抗低減部は、前記斜めフサギ板に沿って枕木方向の中央に向かって延在する延在部を有することを特徴とする鉄道車両。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の鉄道車両において、
    前記流体抵抗低減部は、台車周りの1つの空隙部に対して、少なくとも2箇所の角部に配置されることを特徴とする鉄道車両。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の鉄道車両において、
    前記流体抵抗低減部は、部材を設置するための骨組と、前記骨組に締結する平板で構成されていることを特徴とする鉄道車両。
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