JP6919824B2 - 切削インサート及び該切削インサートを用いた旋削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、切削インサート及び該切削インサートを用いた旋削工具に関する。
旋削工具は、交換可能な切削インサートと、該切削インサートを固定する工具本体と、を備えている。ねじ切り加工や溝入れ加工等に好適な旋削工具では、工具本体の先端部にくさび状の薄肉部が形成されることがある(例えば、特許文献1の図6参照)。以下の説明において、そのようなくさび状の薄肉部をバックメタルと呼ぶ。バックメタルは、切削インサートが装着されるチップ座と工具本体の先端面との間に位置し、他の壁面とともに切削インサートを固定したり、切削インサートの側面に当接して該切削インサートの回転を阻止したりする。
特表平9−502396号公報
旋削工具の耐用年数は、最初に壊れる部位に左右される。バックメタルは、薄肉であるため他の部位よりも変形しやすい。とりわけ、略正三角形のチップ座は、他の形状のチップ座よりもバックメタルが薄肉になる傾向にある。加えて、バックメタルは、最も薄肉になる先端において切削インサートに点接触する。切削中の負荷がバックメタルの先端に集中すると、バックメタルが変形してチップ座が広がってしまい、切削インサートが回転して刃先の位置精度が悪化したり、工具本体が壊れたりするおそれがある。
そこで、本発明は、工具本体の寿命を延ばし、工具本体に安定して固定できる切削インサート及び旋削工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る切削インサートは、上面と、該上面とは反対側の下面と、上面及び下面を繋ぐ周側面と、を有している。上面と周側面とが交差する第1稜線の少なくとも一部には、切れ刃が形成されている。下面の外周には、下面から上面へ陥没した有底の凹部が少なくとも一つ形成されている。各々の凹部は、第1頂点、第2頂点及び第3頂点を有した略三角形に形成されている。第1頂点及び第2頂点は、下面と周側面とが交差する第2稜線上にそれぞれ位置している。第3頂点は、下面上に位置し、第2稜線から離間している。
本発明の一態様に係る旋削工具は、上記した切削インサートに加えて、基端から先端へ延在する棒状に形成された工具本体を備えている。工具本体の先端寄りには、切削インサートを装着可能なチップ座が設けられている。チップ座は、切削インサートの周側面に対して先端側から対向する第1壁面を有している。工具本体は、第1壁面と先端側の端面との間に形成されたバックメタルを有している。切削インサートを支持するバックメタルには、第1壁面から突出し、凹部に倣う形状の凸部が形成されている。
これらの態様によれば、凹部に倣う形状の凸部をバックメタルに設けた分、バックメタルの肉厚を増やすことができる。バックメタルの先端が切削インサートに点接触する代わりに、バックメタルの凸部が切削インサートに面接触するようになるため、切削中の負荷を分散できる。バックメタルの変形を抑制することによって、工具本体の寿命を延ばし、工具本体に安定して固定できる切削インサート及び旋削工具を提供することができる。
上記態様において、第2稜線は、第1辺、第2辺及び第3辺を有した略正三角形に形成されていてもよい。凹部は、第1辺、第2辺及び第3辺の各々に一つずつ形成されていてもよい。
略正三角形の切削インサートは、120°回転させて三つのコーナを使用できるため、経済的である。反面、略正三角形の切削インサートは、チップ座が略正三角形になるため、バックメタルが薄くなりやすい。この態様によれば、略正三角形の切削インサートであっても、凹部に倣う形状の凸部を設けてバックメタルの肉厚を確保できる。
上記態様において、凹部は、第1頂点と第3頂点との間に形成された長面と、第2頂点と第3頂点との間に形成された短面と、を含んでいてもよい。短面が長面よりも短いとき、第1辺に形成された凹部の長面と下面とが交差する凹部の縁であって、第1頂点寄りの部分は、第2辺又は第3辺に略直交する直線状に形成されていてもよい。
クランプ部材を用いて切削インサートを工具本体に装着するとき、切削インサートは、該切削インサートの第2辺又は第3辺に略直交する向きに押圧される。凸部は、凹部の長面に沿って凹部内を案内される。この態様によれば、切削インサートが押圧される向きと、凸部が案内される向きとが平行であるため、切削インサートをスムーズに拘束できる。
上記態様において、チップ座は、切削インサートの下面に対向する面をさらに有している。凸部の少なくとも一部は、座面から遠ざかるに従い第1壁面に近づくように傾斜していることが好ましい。
この態様によれば、凸部の上部に設けられた傾斜面が切削インサートに対して略平行に摺接する。傾斜面が僅かに弾性変形して切削インサートに面接触できる。
本発明によれば、工具本体の寿命を延ばし、工具本体に安定して固定できる切削インサート及び旋削工具を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態の旋削工具の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された切削インサートの一例を示す斜視図である。 図3は、図2に示された切削インサートの上面を示す平面図である。 図4は、図2に示された切削インサートの下面を示す底面図である。 図5は、図2に示された切削インサートの第1側面を示す側面図である。 図6は、図5に示された凹部の変形例を示す側面図である。 図7は、切削インサートを取り外して凸部を示す斜視図である。 図8は、凸部が凹部に当接した状態を示す斜視図である。 図9は、凸部の傾斜面が凹部に当接した状態を示す側面図である。 図10は、バックメタルに作用する負荷を示す平面図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。本発明の一実施形態に係る切削インサート2は、下面7から上面6へ向かって陥没した有底の凹部10を有していることが特徴の一つである(図2参照)。凹部10に対応する凸部20を設けた分、バックメタル30の肉厚を増やすことができる(図7参照)。凹部10は、第1乃至第3頂点P,Q,Rを有した略三角形に形成されていて(図4参照)、凸部20と嵌合する(図8参照)。僅かに弾性変形した凸部20が凹部10に面接触するため(図9参照)、切削中の負荷(図10参照)を分散できる。
凹部10は、下面7に形成され、上面6まで貫通していない有底穴である(図5及び図6参照)。凹部10を設けると、当該凹部10と、切削インサート2の中心に形成された貫通孔9との間が薄肉になりやすい。本実施形態は、凹部10の底面11と上面6との間に肉厚を確保しているため、切れ刃61が形成された上面6(図3参照)において、切削インサート2の剛性を確保できる。以下、図1から図10を参照して各構成について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る旋削工具1の一例を示す斜視図である。図1に示すように、旋削工具1は、交換可能な切削インサート2と、切削インサート2を固定する工具本体3と、を備えている。工具本体3は、基端から先端へ延在する棒状に形成されている。工具本体3の基端側の端面31を含むシャンクは、例えば、旋盤の刃物台に固定される。工具本体3の先端寄りには、切削インサート2を装着可能なチップ座4が設けられている。
チップ座4は、切削インサート2の下面7に対向する座面40と、座面40から起立した第1壁面41及び第2壁面42と、を有している。チップ座4の第1壁面41と、工具本体3の先端側の端面32との間には、くさび状に形成されたバックメタル30が設けられている。バックメタル30は、切削インサート2を支持して切削インサート2を固定し、該切削インサート2の回転を阻止する。バックメタル30の形状については、図7から図9を参照して後で詳しく説明する。
図示した例では、下面7と座面40との間に交換可能な敷き金(shim)43が配置されている。チップ座4を含む工具本体3の大部分は、例えば鋼材から形成されている。敷き金43は、例えば超硬合金から形成され、鋼材から形成された他の部分よりも変形しにくい。下面7と座面40との間に敷き金43を介在させると、損傷しやすい部分が交換可能に構成され、しかも変形しにくいため、工具本体3の寿命を延ばすことができる。
図示した例では、切削インサート2の装着形式が、切削インサート2の上面6をクランプ部材5で押さえ付けるクランプオン式に構成されている。なお、工具本体3は、クランプオン式に限定されず、切削インサート2の上面6をねじ頭で押さえ付けるスクリューオン式等であってもよいし、切削インサート2のコーナA,B,Cのいずれか一角をチップ座4の隅に押し込んで締め付けるレバーロック式であってもよい。
図2は、図1に示された切削インサート2の一例を示す斜視図である。本実施形態において、切削インサート2の材料は特に限定されない。超硬合金をはじめとした種々の切削インサート用材料を適用できる。図2に示すように、切削インサート2は、上面6と、上面6とは反対側の下面7と、上面6及び下面7を繋ぐ周側面8と、を有し、上面6及び下面7を貫通する貫通孔9が形成されている。
上面6及び下面7は、貫通孔9の中心を軸にして回転対称に形成されている(図示した例では、120°対称)。以下の説明において、貫通孔の中心を通る直線を切削インサート2の中心軸Oと呼び、中心軸Oに近い側を切削インサート2の中心側と呼び、中心軸Oから遠い側を切削インサート2の外周側と呼ぶ。
図3は、図2に示された切削インサート2の上面6を示す平面図である。図示した例では、上面6と周側面8とが交差する第1稜線60は、略三角形に形成されている。第1稜線60は、各々のコーナに形成された切れ刃61を含んでいる。上面6は、切れ刃61に臨むすくい面62と、すくい面62よりも切削インサート2の中心側に形成されたチップブレーカ63と、を含んでいる。図示した例では、チップブレーカ63が、すくい面62に連続する湾曲面に形成されている。
図4は、図2に示された切削インサート2の下面7を示す底面図である。図示した例では、下面7と周側面8とが交差する第2稜線70が、コーナA,B,Cを有した略正三角形に形成されている。第2稜線70は、略正三角形に限定されず、略正方形等であってもよい。本実施形態の切削インサート2は、下面7から上面6へ向かって陥没した有底の凹部10が少なくとも一つ形成されていることが特徴の一つである。
図4に示すように、凹部10は、第2稜線70を構成する第1乃至第3辺AB,BC,CAの一部を切り欠くようにして、下面7の外周部に形成されている。図示した例では、各辺AB,BC,CAに一つずつ凹部10が形成されている。凹部10を形成した辺と凹部10を形成しない辺とを単一の切削インサート2に混在させてもよい。
図示した例では、下面7上に形成された凹部10の縁PR,QRが、第1乃至第3頂点P,Q,Rを有した略三角形に形成されている。第1及び第2頂点P,Qは、第2稜線70上に位置している。第3頂点Rは、下面7上において第1及び第2頂点P,Qよりも切削インサート2の中心側に位置している。辺PQは、各辺AB,BC,CAの中点Mを含んでいる。
図示した例では、凹部10の内壁面が、底面11と、長面12と、短面13と、で構成されている。長面12は、第1頂点Pと第3頂点Rとの間を繋いでいる。短面13は、第2頂点Qと第3頂点Rとの間を繋いでいる。底面11は、長面12及び短面13と、周側面8との間を繋いでいる。前述した縁PRは、長面12と下面7とが交差する稜線であり、前述した縁QRは、短面13と下面7とが交差する稜線である。図示した例では、短面13が、長面12よりも短く形成されている。第1頂点Pと第2頂点Qとを結ぶ凹部10の縁PRの少なくとも半分であって、第1頂点寄りの部分Xは、直線状に形成されている。
第1辺ABに形成された凹部10の縁PRの直線部分Xは、第2辺BC又は第3辺CA(図示した例では、第2辺BC)に略直交する方向に延在している。同様に、第2辺BCに形成された凹部10の縁PRの直線部分Xは、第3辺CAに略直交し、第3辺CAに形成された凹部10の縁PRの直線部分Xは、第1辺ABに略直交している。第1辺ABに形成された凹部10において、長面12を構成する第1頂点Pは、短面13を構成する第2頂点QよりもコーナAに近い。凹部10の縁PRの直線部分Xが直交する第2辺BCは、コーナAの対辺である。
前述した周側面8は、第2稜線70の第1辺ABに臨む第1側面81と、第2辺BCに臨む第2側面82と、第3辺CAに臨む第3側面83と、を含んでいる。図5は、図2に示された切削インサート2の第1側面81を示す側面図である。図5に示すように、長面12及び短面13は、下面7に近づくに従い凹部10の開口が広くなるように傾斜している。下面7は、概ね平坦に形成されている。図示した例では、凹部10の底面11が下面7に平行に形成されている。換言すると、下面7から略一定の深さに形成されている。
図6は、図5に示された凹部10の変形例を示す側面図である。図6に示すように、凹部10の底面11は、下面7に対して傾斜していてもよい。図示した例では、底面11が第1頂点Pに近づくに従い深くなるように形成されている。
前述したチップ座4の第1壁面41には、凹部10の長面12に倣う形状の凸部20が形成されている。図7は、切削インサート2を取り外して凸部20を示す斜視図である。図7に示すように、凸部20は、チップ座4の第1壁面41からチップ座4の中心に向かって突出している。敷き金43の側面は、凸部20に倣う形状に陥没している。本実施形態では、凹部10に倣う形状の凸部20をバックメタル30に設けた分、バックメタル30の肉厚を増やすことができる。チップ座4の座面40からの高さにおいて、凸部20は、バックメタル30よりも低く形成されている。凸部20の上部は、座面40に近い分、バックメタル30の上部よりも変形しにくい。
図8は、凸部20が凹部10に当接した状態を示す斜視図である。図8に示すように、切削インサート2を工具本体3に装着した状態において、凸部20の天面21と凹部10の底面11とは、間隔をあけて対向している。凸部20の先端部は、凹部10の内壁面に当接している。凸部20は、凹部10の内壁面に当接すると僅かに弾性変形して、凹部10の内壁面に面接触する。凸部20と凹部10とが面接触している領域の一例を、図中に二点鎖線で示す。
図9は、凸部20の傾斜面22が凹部10に当接した状態を示す側面図である。図9に示すように、凸部20は、チップ座4の座面40から遠ざかるに従い第1壁面41に近づくように傾斜した傾斜面22を含んでいる。傾斜面22は、凸部20の上部に配置され、凹部10の内壁面(例えば、長面12)に略平行に形成されている。切削インサート2がチップ座4に装着するとき、傾斜面22が凹部10に摺接し、凸部20が僅かに弾性変形する。
以上のように構成された本実施形態の切削インサート2及び該切削インサート2を備えた旋削工具1によれば、図7から図9に示すように、チップ座4の第1壁面41から凸部20を突出させてバックメタル30の肉厚を増やすことができる。しかも、バックメタル30が切削インサート2の周側面8を支持する部位について、最も薄肉になるバックメタル30の先端から厚肉の凸部20へ位置をずらすことができる。
先端の点接触から凸部20の面接触になるため、バックメタル30への負荷を分散させることができる。しかも、凸部20は、厚肉であるだけでなく、バックメタル30の先端よりも低背で変形しにくい。そのため、バックメタル30の変形を抑制して、工具本体3の寿命を延ばすことができる。切削インサート2を工具本体3に安定して固定し、刃先の位置精度を向上させることができる。
図10は、バックメタル30に作用する負荷を示す平面図である。切削中には、クランプ部材5に固定された貫通孔9を軸にして切削インサート2を回転させようとする力Fが作用し、切削インサート2の回転を阻止するバックメタル30に負担がかかる。とりわけ、図10に示すように、切れ刃61の片側にだけ力Fが作用する切削加工(フランクインフィード)では、バックメタル30への負荷が大きい。
凹部10がない従来の切削インサートでは、図10に示されたフランクインフィードにおいて、工具本体3の寿命が短い傾向があった。本実施形態の切削インサート2は、とりわけ、工具本体にとって厳しい条件であるフランクインフィードにおいて従来の切削インサートとの差異が顕著であり、工具本体3の寿命を大幅に延ばすことができる。
本実施形態では、凹部10が上面6まで貫通していない有底穴であるため、図5及び図6に示すように、凹部10の底面11と上面6との間に肉厚を確保できる。切れ刃61が形成された上面6において、切削インサート2の剛性を確保できる。図9に示すように、凸部20の上部が凹部10に略平行な傾斜面22であるため、凸部20が弾性変形したとき、凸部20と凹部10との接触面積を大きく確保できる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…旋削工具、2…切削インサート、3…工具本体、4…チップ座、5…クランプ部材、6…上面、7…下面、8…周側面、9…貫通孔、10…凹部、11…底面、12…長面、13…短面、20…凸部、21…天面、22…傾斜面、30…バックメタル、31…基端面、32…先端面、40…座面、41…第1壁面、42…第2壁面、43…敷き金、60…第1稜線、61…切れ刃、62…すくい面、63…チップブレーカ、70…第2稜線、81…第1側面、82…第2側面、83…第3側面、A,B,C…コーナ、AB…第1辺、BC…第2辺、CA…第3辺、F…切削中に作用する力、O…中心軸、P…第1頂点、Q…第2頂点、R…第3頂点、PR,QR…縁、X…直線部分。

Claims (3)

  1. 上面と、該上面とは反対側の下面と、前記上面及び前記下面を繋ぐ周側面と、を有し、前記上面と前記周側面とが交差する第1稜線の少なくとも一部に切れ刃が形成された切削インサートであって、
    前記下面の外周部には、前記下面から前記上面へ陥没した有底の凹部が少なくとも一つ形成され、
    各々の前記凹部は、前記下面と前記周側面とが交差する第2稜線上にそれぞれ位置した第1頂点及び第2頂点と、前記下面上に位置し前記第2稜線から離間した第3頂点と、を有した略三角形に形成され、
    前記第2稜線は、第1辺、第2辺及び第3辺を有した略正三角形に形成され、
    前記凹部は、前記第1辺、前記第2辺及び前記第3辺の各々に一つずつ形成され、かつ前記第1頂点と前記第3頂点との間に形成された長面と、前記第2頂点と前記第3頂点との間に形成され、前記長面よりも短い短面と、を含み、
    前記第1辺に形成された前記長面と前記下面とが交差する前記凹部の縁であって、前記第1頂点寄りの部分は、前記第2辺又は前記第3辺に略直交する直線状に形成されている
    削インサート。
  2. 請求項1に記載の切削インサートと、
    基端から先端へ延在する棒状に形成され、前記切削インサートを装着可能なチップ座が前記先端寄りに設けられた工具本体と、を備え、
    前記チップ座は、前記切削インサートの前記周側面に対して前記先端側から対向する第1壁面を有し、
    前記工具本体は、前記第1壁面と前記先端側の端面との間に形成され、前記切削インサートを支持するバックメタルを有し、
    前記バックメタルには、前記第1壁面から突出し、前記凹部に倣う形状の凸部が形成されている、
    旋削工具。
  3. 前記チップ座は、前記切削インサートの前記下面に対向する座面をさらに有し、
    前記凸部の少なくとも一部は、前記座面から遠ざかるに従い前記第1壁面に近づくように傾斜している、
    請求項に記載の旋削工具。
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