JP6917826B2 - 浴室暖房機 - Google Patents

浴室暖房機 Download PDF

Info

Publication number
JP6917826B2
JP6917826B2 JP2017154961A JP2017154961A JP6917826B2 JP 6917826 B2 JP6917826 B2 JP 6917826B2 JP 2017154961 A JP2017154961 A JP 2017154961A JP 2017154961 A JP2017154961 A JP 2017154961A JP 6917826 B2 JP6917826 B2 JP 6917826B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
movable cylinder
cylinder portion
bathroom
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017154961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019032144A (ja
Inventor
芳広 早川
芳広 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2017154961A priority Critical patent/JP6917826B2/ja
Publication of JP2019032144A publication Critical patent/JP2019032144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6917826B2 publication Critical patent/JP6917826B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)

Description

本発明は、浴室暖房機、特に、浴室の天井に埋め込み状態で設置される浴室暖房機に関する。
従来、浴室の天井に開設された器具取付口に埋め込み状態で設置される所謂天井埋設式の浴室暖房機において、循環ファンによって本体ケース内に取り込まれた空気を浴室内へ導出するための送風路が、循環ファンの配設部から延設される固定の本体筒部と、本体筒部の下端部に上下移動可能な状態で連設される可動筒部とで構成されており、天井裏に設置された本体ケースに浴室側から天井を挟んでカバーを取り付ける際に、可動筒部を本体ケース内の所定の上位置から引き下げることで、天井の厚みにかかわらず、可動筒部の下端開口部をカバーの吹出口部に連結可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−138693号公報
しかしながら、上記従来の浴室暖房機では、可動筒部と本体筒部との間に所定のクリアランスが設けられているため、可動筒部を本体ケース内から引き下げる際に、可動筒部が前後左右にがたついて本体筒部に引っ掛かり、円滑に引き下げられない場合があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、送風路の下端開口部の位置を上下に調整可能な浴室暖房機において、設置作業性の向上を図ることにある。
本発明は、浴室の天井裏に配設される下面開放箱状の本体ケースと、浴室内の空気を本体ケース内に導入する給気手段と、本体ケース内に導入される空気を浴室内へ導く送風路とを備えた浴室暖房機であって、送風路は、給気手段の配設部から本体ケース下面のケース開口部へ向かって延設される本体筒部と、本体筒部のケース開口部側の端部に上下移動可能な状態で連設され、下方に開口する可動筒部とで構成され、可動筒部の一側面部に設けられ、可動筒部を所定の上位置から下方へ移動可能に支持する案内部と、前記一側面部に対向する本体ケースの内部側壁に設けられ、案内部を上下摺動可能に係合保持する案内受け部とを有し、前記一側面部と内部側壁との対向方向を左右方向、左右方向および上下方向に直交する方向を前後方向としたとき、案内部および案内受け部の少なくとも一方が他方に対して前後方向に弾性係合することで、可動筒部の前後方向への移動が規制されるものである。
このものでは、可動筒部の一側面部に設けられた案内部と本体ケースの内部側壁に設けられた案内受け部とが、一側面部と内部側壁との対向方向に対して直交する前後方向に弾性係合し、可動筒部の前後方向への移動が規制されるから、可動筒部の下端開口部をカバーの吹出口部に連結する際に、可動筒部を上位置から円滑に引き下げることができる。
本発明1は、上記浴室暖房機において、案内部は、基端寄りの位置に、案内受け部に対して前後方向の相反する外向きに係合し、可動筒部を前記上位置で掛止させる一対の仮止め部と、上端位置に、可動筒部が前記仮止め部により掛止された上位置から下位置へ移動した際に案内受け部に対して前後方向の相反する外向きに係合し、可動筒部の下方への移動を制限する一対の抜け止め部とを備える。
既述従来の浴室暖房機のように、可動筒部の一つの側面部に、仮止め用の爪部が外側対向面部へ向かって突設されており、外側対向面部に設けられた係合部に上記爪部が係合することで、可動筒部が本体ケース内の所定の上位置にて係合保持されるように構成されたものでは、上記側面部と外側対向面部とのクリアランス方向(対向方向)へのがたつきによって、爪部と係合部との位置関係にずれが生じ、一定の係合強度が得られなかった。そのため、可動筒部を上位置から容易に引き下げられなかったり、不用意に上位置から外れてしまったりする場合があった。
しかしながら、本発明では、案内部に設けられた仮止め部が案内受け部に対して前後方向の相反する方向から係合し、可動筒部を上位置で掛止させるように構成されているから、可動筒部の前後方向へのがたつきにかかわらず、一定の位置関係で仮止め部を案内受け部に係合させることができる。即ち、仮止め部と案内受け部との位置関係にずれが生じ難く、一定の係合強度を確保することができる。よって、可動筒部を上位置から引き下げる際に、仮止め部の案内受け部からの外れやすさにばらつきがなく、常に一定の力で引き下げることができる。可動筒部の下方への移動は、抜け止め部が案内受け部に係合する下位置までに制限される。
本発明2は、上記浴室暖房機において、本体ケース内に、可動筒部の前記一側面部と反対側に面する他側面部に当接し、可動筒部の上下方向への移動を許容し且つ左右方向への移動を規制するガイド板が設けられ、前記ガイド板は、本体筒部との間に隙間を有するように本体筒部の一方の側面部の上部から下方へ向かって延出形成され、前記可動筒部の他側面部は、本体筒部の一方の側面部とガイド板との間に形成される前記隙間に下方から挿通されて本体筒部の一方の側面部およびガイド板によって挟持される構成としたものである。
このものでは、案内部および案内受け部によって可動筒部の前後方向への移動が規制される一方、ガイド板によって可動筒部の左右方向への移動が規制されるから、可動筒部をより円滑に上下移動させることができる。
以上のように、本発明によれば、可動筒部を円滑に上下移動させることができるから、可動筒部の下端開口部をカバーの吹出口部に連結する際の手間を軽減できる。よって、設置作業性が向上する。
図1は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機の側方視概略縦断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機の前方視概略縦断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機の案内部周辺の斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機のガイド板周辺の斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機の案内部周辺の他の形態Aを示す斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機の案内部周辺の他の形態Bを示す斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機の案内部周辺の他の形態Cを示す斜視図である。
次に、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る浴室暖房機1は、浴室4の天井41に開設された器具取付口410に埋め込み状態で設置される所謂天井埋設式の浴室暖房機であって、下面が開放する略矩形箱状の本体ケース11と、本体ケース11の下面開口部(以下、「ケース開口部」という)110を下方から覆う下方視略長方形状のカバー12とで外郭が構成されている。
カバー12には、浴室4内の空気を本体ケース11の内部(以下、「ケース内部」という)10に導入するための複数のスリットからなる吸込口121と、ケース内部10に導入された空気を浴室4に導出するための略矩形長孔状の吹出口122とが設けられている。吹出口122は、カバー12の一方の長縁12A寄りの位置に延設されている。尚、本明細書では、本体ケース11の上記長縁12A側、即ち、吹出口122側の側壁を前壁11A、上記長縁12Aと反対側に位置し、前壁11Aに対向する側壁を後壁11B、前壁11Aおよび後壁11Bの側縁部相互を繋ぐ二つの対向する側壁をそれぞれ左側壁11Cおよび右側壁11Dとして、前壁11Aおよび後壁11B相互の対向方向を前後方向、左側壁11Cおよび右側壁11D相互の対向方向を左右方向、前後および左右方向それぞれに直交する方向を上下方向という。
本体ケース11の下端外周縁の外周には、全周に亘って外向きにフランジ112が形成されており、本体ケース11は、ケース開口部110を器具取付口410に上方(天井裏40側)から臨ませ、フランジ112の上面を器具取付口410の周縁下部に当接させた状態で、図示しない複数の吊り下げボルトおよびナットによって天井裏40に固定される。一方、カバー12は、器具取付口410の全体を下方から覆うようにして本体ケース11に浴室4側からねじ留め固定される。このように、浴室暖房機1は、先に天井裏40に本体ケース11を固定しておき、フランジ112とカバー12とで天井41を上下から挟むようにして設置される。
ケース内部10には、浴室4内の空気をケース内部10の送風路13を通じて循環させる循環ファン14と、送風路13内に導入される空気を加熱する熱交換器15とが組み込まれている。本体ケース11の前壁11Aには、浴室4内の空気をケース内部10に導入し、図示しない排気筒を通じて室外に排出する排気ファン17が設けられている。このように、本実施の形態に係る浴室暖房機1は、排気ファン17を備えた空気調和機であり、浴室4内の空気を熱交換器15により加熱し循環させる暖房運転に加え、浴室4内の空気を排気ファン17によって室外へ排出させつつ、循環ファン14によって浴室4内に循環させる乾燥運転、浴室4内の空気を排気ファン17によって室外へ排出させる換気運転等を実行可能に構成されている。
循環ファン14は、左右に長い略円筒状のシロッコファンであり、送風路13の左右の内側面相互間に回動自在に軸支されている。図示しないが、循環ファン14の一方端の軸部には、循環ファン14の駆動源となるファンモータが接続されている。
熱交換器15は、図示しない熱源機から供給される湯等の熱媒の熱により周囲の空気を加熱する熱媒循環式の熱交換器であって、左右方向に対向して複数縦並びで配設される吸熱フィン151と、吸熱フィン151に左右方向から貫挿される複数の吸熱管152とで構成され、送風路13における循環ファン14より下流側(吸込口121側)の位置に設けられている。
送風路13は、循環ファン14の配設部からケース開口部110の前寄りの位置へ向かって斜め前方下向きに延設される本体筒部20と、本体筒部20のケース開口部110側の端部(以下、「下流端部」という)201から下方へ向かって延設される可動筒部21とで構成されている。本体筒部20および可動筒部21は何れも、左右方向に広幅の略矩形筒状に形成されている。可動筒部21の下端側の開口部(以下、「下端開口部」という)130が送風路13の下流端となり、カバー12の吹出口122の周縁部に上方から連結される。
本体筒部20は、本体ケース11と一体的に構成されており、ケース内部10の前後間の略中央位置からケース開口部110と略一致する位置まで延出形成されている。熱交換器15は、本体筒部20の上流側の空間にて循環ファン14を下方および後方から覆うように配設されている。
可動筒部21は、ケース内部10に収容された所定の上位置(仮止め位置)と、ケース開口部110より下方へ突出した所定の下位置との間で上下に摺動可能な状態で本体筒部20の下流端部201の外周に環装されている。図示しないが、下端開口部130の周縁部には、可動筒部21を吹出口122の周縁部にねじ留め固定するためのねじ孔が設けられており、本体ケース11にカバー12をねじ留め固定した後、上記ねじ孔にカバー12の下面側からねじを螺入接続することによって、下端開口部130が吹出口122の周縁部に当接し連結される。これにより、器具取付口410の周縁の厚みが異なっても、可動筒部21の下端開口部130と吹出口122の周縁部との間に不要な隙間が形成されず、空気漏れが生じ難い。
可動筒部21の内側には、運転時に空気の吹出方向を変更し、停止時に下端開口部130を被閉可能なルーバ18が設けられている。図2に示すように、ルーバ18は、左右両軸端18C,18Dにて可動筒部21の左右の側面部21C,21Dに回動可能に支持されている。ルーバ18の一方の軸端(ここでは、右軸端)18Dは、ルーバ18を回動させるための風向制御モータ180に接続されている。風向制御モータ180は、可動筒部21の一方の側面部(ここでは、右側面部、以下、「可動筒右側面部」という)21Dの外側面に取り付けられている。
図2および図3に示すように、可動筒部21の他方の側面部(ここでは、左側面部、以下、「可動筒左側面部」という)21Cの外周面には、可動筒部21を本体ケース11内の所定の上位置から下方へ移動可能に支持する案内部としての爪部22が設けられている。
本体ケース11の左側壁11Cの内側には、浴室暖房機1の動作を制御する制御基板等の電装部品を収容する略矩形箱状の電装ケース19が設けられており、可動筒部左側面部21Cは、電装ケース19の右側面部19Dに対向している。即ち、電装ケース19の右側面部(以下、「ケース内側壁」という)19Dが、可動筒左側面部21Cの外側対向面部として本体ケース11の内部側壁の一つを構成している。
ケース内側壁19Dの外側面には、爪部22を上下摺動可能に係合保持する案内受け部としての爪係合部32が設けられている。爪係合部32は、ケース内側壁19Dの外側面から右側方、即ち、可動筒左側面部21C側へ向かって突出形成されており、可動筒部21が所定の上位置にあるとき、可動筒左側面部21Cに形成された台状部211の上面が爪係合部32の下面に当接することで、可動筒部21の上位置より上方への移動が規制される。
爪係合部32の略中央部には、上下方向に開放する略長方形状の爪挿入孔320が開設されており、可動筒部21の爪部22は、爪挿入孔320に下方から上下摺動可能に挿通されている。
図3に示すように、爪部22は、前後に並ぶ二つの細長板状のスライド板片221,222で構成されている。スライド板片221,222はそれぞれ、上記台状部211の上面から上方へ向かって延出形成されている。
スライド板片221,222の右側面部(以下、「爪右側面部」という)22Dはそれぞれ、爪挿入孔320の内周右側面部(以下、「挿入孔右側面部」という)32Cに近接対向しており、爪右側面部22Dが挿入孔右側面部32Cに面接触することで、可動筒部21の右方への移動が規制される。
可動筒部21が所定の上位置にあるとき、前側のスライド板片221の前面部(以下、「爪前面部」という)22Aは、爪挿入孔320の内周前面部32Aに面接触し、後側のスライド板片222の後面部(以下、「爪後面部」という)22Bは、爪挿入孔320の内周後面部32Bに面接触している。
スライド板片221,222は何れも前後方向へ所定の範囲内で揺動可能な弾性を有しており、爪前面部22Aおよび爪後面部22Bがそれぞれ、爪挿入孔320の対向する内周面部、即ち、内周前面部32A又は内周後面部32Bに対して弾性的に接触係合することで、可動筒部21の前後方向への移動が規制される。
爪前面部22Aおよび爪後面部22Bの基端寄りの位置にはそれぞれ、前後相反する外向きに突出形成され、爪挿入孔320の周縁上部321に対して前後方向の相反する外向きに上方から係合することで、可動筒部21を所定の上位置で掛止させる仮止め部としての仮止め用突起33が設けられている。
爪前面部22Aおよび爪後面部22Bの上端位置にはそれぞれ、前後相反する外向きに突出形成され、可動筒部21が上位置(仮止め位置)から下位置へ移動した際に、爪挿入孔320の周縁上部321に対して前後方向の相反する外向きに上方から係合することで、可動筒部21の脱落を防止する抜け止め用突起34が設けられている。
仮止め用突起33は、外側下面(外側面下半域)が外向き上方に傾斜し、外側下面(外側面上半域)が外向き下方に傾斜する側方視略V字状に形成されている。従って、可動筒部21が上位置から引き下げられると、爪挿入孔320の周縁上部321から仮止め用突起33の外側下面に対して内向き(前後方向)に押圧力が加わり、スライド板片221,222を内側へ弾性をもって傾倒させつつ、仮止め用突起33がスライド板片221,222の弾性力に抗して爪挿入孔320の内側に入り込む。これにより、仮止め用突起33と周縁上部321との掛止状態が解除される。そしてさらに可動筒部21が引き下げられ、仮止め用突起33に対する押圧力が消失すると、可動筒部21は自在に上下移動可能な状態となる。
但し、スライド板片221,222の上端には、抜け止め用突起34が爪前面部22Aおよび爪後面部22Bからそれぞれ外向き(前後方向)に突出形成されているため、可動筒部21の下方への移動は、抜け止め用突起34が爪挿入孔320の周縁上部321に係合する下位置までに制限される。
一方、可動筒部21が下位置から押し上げられ、爪挿入孔320の周縁下部322が仮止め用突起33の外側上面に当接すると、爪挿入孔320の周縁下部322から上記外側上面に対して内向き(前後方向)に押圧力が加わり、スライド板片221,222を内側へ弾性をもって傾倒させつつ、仮止め用突起33がスライド板片221,222の弾性力に抗して爪挿入孔320の内側に入り込む。そしてさらに可動筒部21が押し上げられると、仮止め用突起33が爪挿入孔320の周縁上部321に係合されると共に、爪前面部22Aおよび爪後面部22Bがそれぞれ、爪挿入孔320の対向する内周面部(内周前面部32A又は内周後面部32B)に接触係合し、可動筒部21は上位置にて係合保持された状態となる。
尚、本実施の形態に係る浴室暖房機1では、設置前の工場出荷状態において、可動筒部21を本体ケース11内の所定の上位置、即ち、仮止め位置で係合保持させている。従って、設置する際には、上記のように本体ケース11を天井裏40に吊り下げ固定した後、本体ケース11に浴室4側からカバー12を取り付け、可動筒部21の周縁部に設けられたねじ孔にカバー12の下面側からねじ締めしていく。これにより、可動筒部21が引き下げられて爪係合部32に対する仮止め用突起33の掛止状態が解除され、さらにねじ締めすることで下端開口部130と吹出口122の周縁部とが連結される。また、設置後、メンテナンスを行うにあたって、本体ケース11からカバー12が外された場合は、可動筒部21を元の仮止め位置まで押し上げて、仮止め用突起33が爪係合部32に掛止された状態に戻しておく。このように、可動筒部21を仮止め位置で係合保持させておくことで、可動筒部21がケース開口部110より下方へ突出しないから、設置時やメンテナンス後、カバー12を本体ケース11に取り付ける際に、可動筒部21が作業の邪魔にならないし、カバー12と可動筒部21との接触による傷や破損を防止することもできる。
図2および図4に示すように、本体ケース11内には、可動筒部21の一方の側面部(ここでは、可動筒右側面部)21Dに外側から当接することで、可動筒部21の上下方向への移動を許容し且つ左右方向(ここでは、右方向)への移動を規制するガイド板24が設けられている。
ガイド板24は、本体筒部20の一方の側面部(ここでは、右側面部、以下、「本体筒右側面部」という)20Dから下方へ向かって、本体筒右側面部20Dと略平行に延出形成されており、本体筒右側面部20Dとガイド板24との間には、所定の間隙Sが形成されている。可動筒右側面部21Dは、上記間隙Sに下方から挿通される。即ち、可動筒部21は、可動筒右側面部21Dが本体筒右側面部20Dおよびガイド板24によって左右から挟持されることで、上下方向への移動が許容され且つ左右方向への移動が規制される。
上記浴室暖房機1によれば、可動筒左側面部21Cに設けられた爪部22とケース内側壁19Dに設けられた爪係合部32とが、可動筒左側面部21Cとケース内側壁19Dとの対向方向に対して直交する前後方向に弾性係合し、可動筒部21の前後方向への移動が規制されるから、可動筒部21の下端開口部130をカバー12の吹出口122の周縁部に連結する際に、可動筒部21を上位置から円滑に引き下げることができる。これにより、可動筒部21の下端開口部130を吹出口122の周縁部に連結する手間を軽減でき、設置作業性が向上する。
しかも、このものでは、爪部22に設けられた仮止め用突起33が爪係合部32に対して前後方向の相反する方向から係合することで、可動筒部21を上位置で掛止させるから、可動筒部21の前後方向へのがたつきにかかわらず、常に一定の位置関係で仮止め用突起33を爪係合部32に係合させることができる。即ち、仮止め用突起33と爪係合部32との位置関係にずれが生じ難く、一定の係合強度を確保することができる。これにより、可動筒部21を仮止め位置から引き下げる際に、仮止め用突起33の爪係合部32からの外れやすさにばらつきがなく、常に一定の力で引き下げることができる。よって、設置作業性が一層向上する。
また、このものでは、爪部22および爪係合部32によって可動筒部21の前後方向への移動が規制される一方、本体ケース11内に設けられたガイド板24によって、可動筒部21の左右方向への移動が規制されるから、可動筒部21をより円滑に上下移動させることができる。これにより、可動筒部21の下端開口部130を吹出口122の周縁部に連結する手間を一層軽減でき、設置作業性が一層向上する。
特に、上記浴室暖房機1では、可動筒右側面部21Dにルーバ18の風向制御モータ180が設けられており、可動筒部21の重心は、左右間の中央より右側、即ち、可動筒右側面部21D側に偏っている。そのため、可動筒部21は、上位置から引き下げる際に、爪部22と爪係合部32との係合部を軸として右側下方に傾く傾向にある。しかしながら、このものでは、可動筒右側面部21Dの外側にガイド板24が設けられているから、可動筒部21が上記のように右側下方に大きく傾くのも規制される。これにより、可動筒部21をより円滑に上下移動させることができ、設置作業性が一層良好である。
さらに、このものでは、爪右側面部22Dが挿入孔右側面部32Cに面接触することで、可動筒部21の左右方向への移動がより確実に規制されるから、可動筒部21をより円滑に上下移動させることができる。これにより、可動筒部21の下端開口部130を吹出口122の周縁部に連結する手間を一層軽減でき、設置作業性が一層向上する。
上記実施の形態では、爪部22が前後に並ぶ二つのスライド板片221,222で構成されたものを説明したが、図5に示す形態Aおよび図6に示す形態Bのように、爪部22が一つの略板状に形成されたものとしてもよい。
詳述すると、図5に示す形態Aでは、爪部22の前後方向の中央部に弾性を有する薄肉部220が形成されており、薄肉部220の前後方向への弾性力によって、爪前面部22Aおよび爪後面部22Bがそれぞれ、爪挿入孔320の対向する内周面部(内周前面部32A又は内周後面部32B)に弾性をもって接触係合する。また、可動筒部21が上位置から引き下げられ、仮止め用突起33と爪係合部32との当接部に前後方向から押圧力が加わった場合は、薄肉部220が弾性変形して、爪係合部32に対する仮止め用突起33の掛止状態が解除される。これにより、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。また、爪部22を上記のような構成としたことで、前後方向からの押圧力に対する爪部22の十分な変形強度を確保できるから、可動筒部21が繰り返し上下移動されても、爪部22と爪係合部32との係合力が低下し難い。
一方、図6に示す形態Bでは、爪係合部32が前後に向かい合う二つの上方視略L字状の係合片35で構成されており、係合片35の前後方向への弾性力によって、爪前面部22Aおよび爪後面部22Bに、係合片35の内側面部(内周前面部32A又は内周後面部32B)が弾性をもって接触係合する。また、可動筒部21が上位置から引き下げられ、仮止め用突起33と係合片35の内側面部との当接部に前後方向から押圧力が加わった場合は、係合片35が互いに離反するよう前後外向きに弾性変形して、係合片35に対する仮止め用突起33の掛止状態が解除される。これにより、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
上記形態Bでは、爪前面部22Aおよび爪後面部22Bに形成された仮止め用突起33がそれぞれ、係合片35に対して前後方向の相反する外向きに上方から係合することで、可動筒部21が所定の上位置で仮止め支持されるものを説明したが、図7に示す形態Cのように、爪前面部22Aおよび爪後面部22Bにそれぞれ、前後相対する内向きに仮止め用の凹部36が形成され、上記凹部36に対して係合片35の対向する内周面部(内周前面部32Aおよび内周後面部32B)に形成された凸部37が前後方向の相対する内向きに係合することで、可動筒部21が所定の上位置で仮止め支持されるように構成されたものとしてもよい。
上記形態Bでは、爪係合部32が二つの係合片35で構成され、可動筒部21が上位置から引き下げられた際に、係合片35が外向きに弾性変形することで、係合片35に対する仮止め用突起33の掛止状態が解除されるように構成されたものを説明したが、仮止め用突起33の根元側(爪部22の前後方向の中央側)に長孔や切欠によって遊間を設け、仮止め用突起33が内向きに弾性変形することで、爪係合部32に対する仮止め用突起33の掛止状態が解除されるように構成されたものとしてもよい。
上記各実施の形態では、可動筒部21の左右の側面部21C,21Dに爪部22およびガイド板24が対向して設けられたものを説明したが、可動筒部21の前後の側面部に爪部22およびガイド板24が対向して設けられたものとしてもよい(例えば、可動筒部21の前面部に爪部22が設けられる一方、本体ケース11の前壁11Aの内側面に爪係合部32が設けられ、本体筒部20の下流端部201と熱交換器15との間隙にガイド板24が設けられる。或いは、可動筒部21の後面部に爪部22が設けられる一方、本体筒部20の下流端部201と熱交換器15との間隙の内部側壁に爪係合部32が設けられ、本体ケース11の前壁11Aの内側にガイド板24が設けられる)。この場合、爪部22と爪部22の前方又は後方の対向位置(内部側壁)に設けられた爪係合部32とが左右方向に弾性係合することで、可動筒部21の左右方向への移動が規制される。また、爪部22の左右の側面部21C,21Dに仮止め用突起33が設けられ、それら仮止め用突起33が爪係合部32に対して左右方向の相反する外向きに係合することで、可動筒部21が上位置で掛止される。さらに、ガイド板24が可動筒部21における爪部22の配設面部と反対側に面する側面部に当接することで、可動筒部21の前後方向への移動が規制される。これにより、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
1 浴室暖房機
11 本体ケース
110 ケース開口部
13 送風路
14 循環ファン(給気手段)
19D ケース内側壁(本体ケースの内部側壁)
20 本体筒部
201 本体筒部の下流端部(ケース開口部側の端部)
21 可動筒部
21C 可動筒左側面部(可動筒部の一側面部)
22 爪部(案内部)
32 爪係合部(案内受け部)

Claims (2)

  1. 浴室の天井裏に配設される下面開放箱状の本体ケースと、浴室内の空気を本体ケース内に導入する給気手段と、本体ケース内に導入される空気を浴室内へ導く送風路とを備えた浴室暖房機であって、
    送風路は、給気手段の配設部から本体ケース下面のケース開口部へ向かって延設される本体筒部と、本体筒部のケース開口部側の端部に上下移動可能な状態で連設され、下方に開口する可動筒部とで構成され、
    可動筒部の一側面部に設けられ、可動筒部を所定の上位置から下方へ移動可能に支持する案内部と、
    前記一側面部に対向する本体ケースの内部側壁に設けられ、案内部を上下摺動可能に係合保持する案内受け部とを有し、
    前記一側面部と内部側壁との対向方向を左右方向、左右方向および上下方向に直交する方向を前後方向としたとき、
    案内部および案内受け部の少なくとも一方が他方に対して前後方向に弾性係合することで、可動筒部の前後方向への移動が規制される構成とし、
    案内部は、
    基端寄りの位置に、案内受け部に対して前後方向の相反する外向きに係合し、可動筒部を前記上位置で掛止させる一対の仮止め部と、
    上端位置に、可動筒部が前記仮止め部により掛止された上位置から下位置へ移動した際に案内受け部に対して前後方向の相反する外向きに係合し、可動筒部の下方への移動を制限する一対の抜け止め部とを備えた、浴室暖房機。
  2. 浴室の天井裏に配設される下面開放箱状の本体ケースと、浴室内の空気を本体ケース内に導入する給気手段と、本体ケース内に導入される空気を浴室内へ導く送風路とを備えた浴室暖房機であって、
    送風路は、給気手段の配設部から本体ケース下面のケース開口部へ向かって延設される本体筒部と、本体筒部のケース開口部側の端部に上下移動可能な状態で連設され、下方に開口する可動筒部とで構成され、
    可動筒部の一側面部に設けられ、可動筒部を所定の上位置から下方へ移動可能に支持する案内部と、
    前記一側面部に対向する本体ケースの内部側壁に設けられ、案内部を上下摺動可能に係合保持する案内受け部とを有し、
    前記一側面部と内部側壁との対向方向を左右方向、左右方向および上下方向に直交する方向を前後方向としたとき、
    案内部および案内受け部の少なくとも一方が他方に対して前後方向に弾性係合することで、可動筒部の前後方向への移動が規制される構成とし、
    本体ケース内に、可動筒部の前記一側面部と反対側に面する他側面部に当接し、可動筒部の上下方向への移動を許容し且つ左右方向への移動を規制するガイド板が設けられ、
    前記ガイド板は、本体筒部との間に隙間を有するように本体筒部の一方の側面部の上部から下方へ向かって延出形成され、
    前記可動筒部の他側面部は、本体筒部の一方の側面部とガイド板との間に形成される前記隙間に下方から挿通されて本体筒部の一方の側面部およびガイド板によって挟持される構成とした、浴室暖房機。
JP2017154961A 2017-08-10 2017-08-10 浴室暖房機 Active JP6917826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154961A JP6917826B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 浴室暖房機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154961A JP6917826B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 浴室暖房機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019032144A JP2019032144A (ja) 2019-02-28
JP6917826B2 true JP6917826B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=65524190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017154961A Active JP6917826B2 (ja) 2017-08-10 2017-08-10 浴室暖房機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6917826B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001241844A (ja) * 2000-02-24 2001-09-07 Matsushita Electric Works Ltd 浴室乾燥機
JP4497631B2 (ja) * 2000-03-10 2010-07-07 株式会社ハーマンプロ 浴室暖房機
JP5315841B2 (ja) * 2008-08-04 2013-10-16 パナソニック株式会社 浴室換気乾燥機
JP6027348B2 (ja) * 2012-06-22 2016-11-16 株式会社ハーマン 浴室装置
JP6234389B2 (ja) * 2015-01-27 2017-11-22 リンナイ株式会社 浴室暖房機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019032144A (ja) 2019-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6134855B2 (ja) 空気調和機
JP6234389B2 (ja) 浴室暖房機
EP3076095B1 (en) Indoor unit
JP6917826B2 (ja) 浴室暖房機
JP6448987B2 (ja) 空気調和機
JP2008256277A (ja) 空気調和機の室内機
JP5537872B2 (ja) 壁掛け型空気調和装置
WO2018105553A1 (ja) 空気調和機の室内機
WO2018105555A1 (ja) 空気調和機の室内機
JP6913560B2 (ja) 浴室暖房機
JP2009058206A (ja) 空気調和機の室内機
JP5600707B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP6102118B2 (ja) 換気装置
CN111886466B (zh) 固定配件及浴室干燥机
JP4265359B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP6511792B2 (ja) 上下分割型ファンハウジング
JP7069413B2 (ja) 熱交換器固定板および空気調和機の室内ユニット
JP4360435B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP6956859B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2008144998A (ja) 空気調和機
JP6500228B2 (ja) 浴室暖房乾燥機およびその設置方法
JP2001330261A (ja) 浴室暖房乾燥機
WO2018154765A1 (ja) 天井パネルおよび空気調和機
JP6265483B2 (ja) 浴室暖房乾燥機及び浴室暖房乾燥機の取付構造
JP2006097937A (ja) 天井埋込み形空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6917826

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250