JP6914797B2 - 包装体 - Google Patents

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本発明は、被包装物をフィルム包装した包装体に関し、特に取っ手部を有する包装体に関する。
トイレットロール等の被包装物を複数個、フィルム包装した包装体は、購入者等が持ち運びしやすいように、包装袋の上部に指かけ孔を有する取っ手部分が形成されている。また、包装袋には、開封用のミシン目が形成されており、このミシン目から連続してミシン目に続く部分を引き裂いて開封するようになっている。
ところで、宿泊業における客室清掃作業においては、開封した包装体からトイレットロール等の被包装物を取り出して、各部屋に配布する作業を行うことがあり、その際には、開封した状態の包装体を異なる客室に次々と持ち運ぶ必要がある。また、このような作業では、包装袋自体を開封する回数も多い。
しかし、従来のこの開封態様は、ミシン目に続く部分がスムーズに引き裂けずに、意図しない方向に裂けてしまったり、引き裂き時に包装フィルムが伸びてしまったりすることがある。そして、そのような開封がなされた場合に、取っ手部が伸びたりちぎれたりして機能しなくなり、また過度に広い開口が形成されて中身がこぼれやすくなるなどして、包装体を別の場所に持ち運びしにくくなることがある。
特開2007‐84105号公報
そこで、本発明の主たる課題は、包装袋を開封しやすく、開封後において内包された被包装物をこぼすことなく、持ち運びしやすい包装体を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は次記のとおりである。
その第一の手段は、
被包装物を包装フィルムで包装した包装体であって、
上部融着部及び下部融着部を有し内部に被包装物が位置するガゼット包装本体部と、
ガゼット包装本体部の天面部に連結される一対のシート材によって構成される取っ手部と、を有し、
各シート材は、下部が前記上部熱融着部を挟んで位置しかつ前記上部融着部から離間した位置において本体部の天面部に対して上部融着部の延在方向に沿って連結され、かつ上部同士が前記上部熱融着部上方において剥離可能に弱接着されている、
ことを特徴とする包装体である。
第二の手段は、
被包装物を包装フィルムで包装した包装体であって、
上部融着部及び下部融着部を有し内部に被包装物が位置するガゼット包装本体部と、
ガゼット包装本体部の天面部に連結される一対のシート材によって構成される取っ手部と、を有し、
各シート材は、下部が前記上部熱融着部を挟んで位置しかつ前記上部融着部から離間した位置において本体部の天面部に対して上部融着部の延在方向に沿って連結され、かつ上部側が折り畳まれているとともに重なり面が剥離可能に弱接着されている、
ことを特徴とする包装体である。
第三の手段は、
ガゼット包装本体は、上部熱融着部にそって開封用のミシン目が形成されている上記第一又は第二の手段の包装体である。
第四の手段は、
シート材の上部に指かけ孔が形成されている上記第一〜又は第三の手段の包装体である。
第五の手段は、
各シート材がフィルムであり、下部が天面部と融着によって連結されている上記第一〜第四の何れかの手段の包装体である。
第六の手段は、
弱接着部が、再接着及び再剥離可能とされている上記第一〜第五の何れかの手段の包装体である。
以上の本発明によれば、包装袋を開封しやすく、開封後において内包物をこぼすことなく、持ち運びしやすい包装体が提供される。
第一の実施形態に係る包装体の斜視図である。 第一の実施形態に係る包装体の正面図である。 第一の実施形態に係る包装体の側面図である。 第二の実施形態に係る包装体の斜視図である。 第二の実施形態に係る包装体の側面図である。 比較例1に係る取っ手部を説明するための図である。 比較例2に係る取っ手部を説明するための図である。
次いで、本発明の包装体の第一の実施形態を図1〜3を参照しながら詳述する。
本実施形態に係る包装体1は、被包装物30として8本のペーパーロールを包装したものである。被包装物30は、ペーパーロールに限られないが、本発明に係る包装体1は、ペーパーロール、特にキッチンペーパーロール又はトイレットロールといったフィルム包装が一般的であり、また、一つを取り出した後に残りを保管する必要があり、さらに背景技術の欄において述べたように宿泊業等において頻繁に持ち運びと取り出しが必要とされる被包装物に特に適するものである。
本実施形態に係る包装体1は、上部融着部41及び下部融着部42を有し内部に被包装物30が位置するガゼット包装本体部10とこのガゼット包装本体部10に連結される取っ手部20とを有する。図中、ガゼット包装本体部と取っ手部との連結部は符号25で示している。
ガゼット包装本体部10は、筒状の包装フィルムの側部2E,2Eを袋内側に折り込みして偏平にした状態で上部を融着して上部融着部41を形成したガゼット包装袋の下方開口を開いて、被包装物30を挿入した後、下部を融着して開口を封止する下部融着部42を形成することで製造することができる。
また、本実施形態に係る包装体1は、ペーパーロール群等の被包装物30を包装した状態において、ガゼット包装本体部10は、その偏平状態において折り込まれた側部2E, 2Eが開かれて形成されるマチ部11,11と、このマチ部に連接する各面12,13,14,15とを有する。マチ部11に連接する各面のうち上部融着部41に連接する面が天面12とされ、下部融着部42に連接する面が底面15として使用される。なお、天面12及び底面15と各マチ部11,11に連接する二つ目の面は、正面13及び背面14である。但し、正面13及び背面14は相対的なものであり、いずれの面を正面とするかは限定されるものではない。
上部融着部41及び下部融着部42は、熱融着、超音波融着等の公知の融着技術によって形成される。好ましくは、熱融着によるものである。
被包装物30として適するロールペーパーを包装する場合には、ロールペーパーをガゼット包装本体部10において、四本のロールペーパー30が、各々隣接する二本のペーパーロールが胴面で接しかつ端面が面一となるようにして並べられ、一方の各端面が上下面に向けて配列した態様か、さらにこのように配列した四本によるペーパーロール群を上下に複数段積み重ねた配列態様で納めるのが望ましい。図示例では、二段、八本のペーパーロールを内包した態様を示している。
ガゼット包装本体部10を構成する包装フィルムは、厚みが10〜70μmであるのが望ましい。融点は150℃以下が望ましい。具体的には、ポリプロピレン樹脂製フィルム及びポリエチレン樹脂製フィルムであるのがコスト面及び開封性の点で望ましい。なお、包装フィルムの融点が低いほうが低温で熱融着処理できるため上部融着部及び下部融着部、さらに後述の取っ手部の形成において好ましいが、過度に融点が低い場合には、摩擦などによって傷が付いたり、穴が空くおそれが高まるので、実質的な下限値は80℃である。ポリエチレン樹脂製フィルムとしては、直鎖低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、中密度ポリエチレンフィルム(MDPE)が挙げられる。なかでも、本発明においては、熱融着性及びコストの点で、密度0.910〜0.940g/cm3で融点が110〜120℃の直鎖低密度ポリエチレンフィルム層(LLDPE)が、特に適する。また、被包装物30として香り付きのトイレットロールなど臭気のあるものを包装する場合には、エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用いてもよい。さらに、エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの一方面または両面に、ポリエチレン樹脂製フィルムやポリプロピレン樹脂製フィルムを積層して熱融着性が高められた複層の樹脂フィルムであってもよい。
一方、取っ手部20は、ガゼット包装本体部10の天面12に連結される一対の柔軟なシート材21,22によって構成される。この取っ手部20を構成する各シート材21,22は、下部21A,22Aが前記ガゼット包装本体部10における上部熱融着部41を挟んで位置しかつ前記上部融着部41から離間した位置において上部融着部41の延在方向L1に沿って連結されている。したがって、シート材21,22をつかんでガゼット包装本体部10ともども包装体1を持ち運ぶことが可能となっており、取っ手として機能するようになっている。また、特に、取っ手部20を構成するシート材21,22は、その上部21B,22B同士が前記上部熱融着部41の上方において剥離可能に弱接着されている。したがって、包装体1は、各シート材21,22の上部を同時につかみやすくなっており、各シート材21,22を同時につかむことで容易に包装体1を持ち運べる。なお、この各シート材21,22には、指や手をかけるための指かけ孔24又は指かけ孔形成用の切れ目やミシン目を形成しておくのが望ましい。図示例は、指かけ孔24を形成したものである。指かけ孔24が形成されていれば、指や手をかけてより持ち運びがしやすくなる。また、この場合には、指かけ孔24は、上記弱接着している部分又はさらにその近傍を含む部分である弱接着部23に形成されているのが望ましい。弱接着部23に指かけ孔が形成されていると、各シート材に個別にではなく同時に指等を通しやすくなり、持ち運びにより適するものとなる。
弱接着部23は、ホットメルト接着剤等の接着剤やアクリル性粘着剤等の粘着剤による接着、超音波融着や熱融着による融着等によって形成される。弱接着部23は、例えば、接着部分を点接着にしたり点接着を散在させるように形成するなど接着部分を少なくすることで剥離可能な接着態様としてもよいし、接着力の弱い接着剤や粘着剤を用いたり、弱融着させるなどして接着部分の剥離強度を弱める接着態様としてもよい。弱接着部23は、各シート材同士を容易に剥離できる態様で接着されていればよい。また、弱接着部23を、再接着及び再剥離可能とすると、各シート材の上部を分離した後、再度接着して取っ手部とすることができる。再接着及び再剥離可能とするためには、公知の再剥離性粘着剤等によって弱接着部23を形成すればよい。
包装体1は、上記のように各シート材21,22の上部21B,22Bが剥離可能に弱接着となっているため容易に上部を分離して離間させることができる。そして、包装体1は、弱接着部23がガゼット包装本体部10における上部融着部41の上方にあるとともに、各シート材21,22の下部21A,22Aは、ガゼット包装本体部10における上部熱融着部41を挟んで位置しかつ前記上部融着部41から離間した位置において上部融着部41の延在方向L1に沿って連結されているため、取っ手部20を構成する各シート材21,22の上部21B,22Bを弱接着部23で分離して離間させた際に、ガゼット包装本体部10の天面12、特に天面12における各シート材21,22の下部21A,22Aとガゼット包装本体部10との連結部分25の間L2が各シート材21,22の間において露出されるようになる。したがって、この天面12における各シート材21,22の下部21A,22Aとガゼット包装本体部10との連結部分25の間L2にハサミ等によってガゼット包装本体部10に開封口を形成すると、各シート材21,22の形状を維持しつつ、当該部位から内部の被包装物30を取り出せるようになる。したがって、当該開封口から一つ又はいくつかの被包装物を取り出した後においても、各シート材21,22の上部21B,22Bを再度重ね合わせて掴むことにより取っ手として機能させることができ、ガゼット包装本体部10に残る被包装物30を容易に別の場所へ持ち運ぶことができる。特に、各シート材21,22に指かけ孔24を形成している場合には、シート材21,22を重ね合わせた後、両シート材21,22の指かけ孔24に指や手を通すことで弱接着部23において分離する前の取っ手部20と同様に取り扱うことができより利便性が高いものとなる。
包装体1においては、天面12における各シート材21,22の下部21A,22Aとガゼット包装本体部10との連結部分25の間L2に開封口が形成されることにより好適に効果を奏するため、天面12における各シート材21,22の下部21A,22Aとガゼット包装本体部10との連結部分25の間L2にミシン目等によって開封口形成部26を設けておくのが望ましい。このようにすると、好適な開封口を形成しやすいものとなる。ミシン目のカット部及びタイ部の長さ及びその比は、包装フィルムの材質等に応じて適宜に設計する。開封口形成部のより好適な例は、図示例のように上部熱融着部41に沿ってミシン目26を形成したものである。上部熱融着部41を切り取るようにして開封口を形成することができる。この場合、筒状の包装フィルムの開口と同じ大きさの広い開封口が形成される。すなわち、このようにすると、ガゼット包装本体部10の構造からして、シート材21,22が取っ手部20となる上部開放の袋体構造となるため好ましい。また、取っ手部20を持った際に、シート材21,22の引っ張り方向が、ミシン目26の上記L1と同様の延在方向に対して垂直となるため、未開封時の持ち運びの際にミシン目26が意図せずに裂け難い利点もある。特に、ミシン目を26上部熱融着部41の長さの80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは100%に亘って形成すれば、上部熱融着部41全体をガゼット包装本体部10から容易に切り離して開封することができる。
各シート材21,22の下部21A,22Aとガゼット包装本体部10との連結部分との間L1の距離は、天面12における各シート材21,22の下部21A,22Aとガゼット包装本体部10との連結部分25の間L2に開封口が形成されることを考慮して適宜に定める。また、各シート材21,22の上部融着部41からの連結部分25に過度にずれがあると各シート材21,22の上部21B,22Bを掴んだり、指かけ孔24に指を通した際に、ガゼット包装本体部10が傾くようになるため、各シート材21,22の連結部分25と上部融着部41との間の距離は均等にするのが望ましい。
シート材21,22は、ガゼット包装本体部10の天面12に連結可能であり、かつ、持ち運びに必要な強度を有する柔軟なシートであればよい。例えば、紙、不織布シート、樹脂フィルムが挙げられる。好ましくは、ガゼット包装本体部10と同様に樹脂フィルムである。具体的な素材は、上記ガゼット包装本体部における包装フィルムと同様であるが、但し、厚み、種類については、必ずしも、ガゼット包装本体部と同一である必要はない。取っ手部20に必要な強度を確保できる厚みとするのが望ましい。
取っ手部20とガゼット包装本体部10との連結は、接着剤や粘着剤による接着、熱融着や超音波融着等の融着が挙げられる。好ましくは、簡易に連結でき十分な強度を発揮できる熱融着である。すなわち、包装体1は、ガゼット包装本体部10及び取っ手部20を構成するシート材21,22が熱融着に適した上記フィルムで構成されており、熱融着で両者が連結されているものが特に望ましい。
本実施形態の包装体1は、次のようにして製造可能である。まず、予め筒状に形成された包装フィルムを、その両側部分を筒内側に押し込んだ扁平状態とし、さらに二枚の樹脂フィルムのシート材21,22を天面となる位置に各々配置し、前記筒状の包装フィルムの一方開口部を熱融着処理により上部熱融着部41として封止するとともに封止部分に沿ってミシン目26を形成し、さらにシート材21,22を熱融着して包装フィルムに連結して、取っ手部20が取り付けられかつ一方が閉じられた三方閉じのガゼット包装袋を形成する。なお、さらに、この熱融着処理によってシート材21,22の上部同士を弱接着するのがよい。このように弱接着部23を包装体1の製造の際に形成すると各シート材が自由に動かないようになるため、後段のコンベア等による搬送の際等にシート材が搬送機械に引っかかるおそれが低減される。次に、ペーパーロール等の被包装物30を並べた状態で、前記ガゼット包装袋に挿入し、その後に他方開口部を熱融着処理して下部熱融着部42として封止する。このように包装体1は、熱融着による上部の封止、被包装物の挿入、熱融着による下部開口の封止という従来一般的なガゼット包装体の製造とほとんど変わらない手順で容易に製造することができる。なお、熱融着処理は、一般的な方法にしたがって、180〜230℃で行なうことができる。また、シート材とガセット包装本体部との連結は、被包装物が内包されたガセット包装本体部を作成した後に、接着剤や熱融着によってシート材を後付けするようにしてもよい。
ここで、各シート材21,22の上部融着部41の延在方向L1の長さは、上部熱融着部41の長さと同じかそれよりも短くすることができる。図示例は、短くなっている。例えば、トイレットロールやキッチンペーパーロール等のペーパーロールの従来のガゼット包装の場合、上部の熱融着部の上方の余剰代部分を取っ手部とするが、本包装体1は、上部熱融着部41に比してシート材21,22の幅を短くすることができるため、シート材21,22をフィルムとする場合には、フィルムに係る原料コストを少なくできるメリットがある。
次いで、本発明の包装体の第二の実施形態を図4及び図5を参照しながら説明する。なお、第二実施形態は、第一の実施形態と取っ手部20の構造が異なる形態であり、その他構成については第一の実施形態と同様である。
この第二実施形態の取っ手部20は、第一の実施形態と同様に、一対のシート材21及びシート材22とで構成される。但し、第一の実施形態と異なり、各シート材21,22は、下部21A,22Aが上部熱融着部41を挟んで位置しかつ上部融着部41から離間した位置において本体部10の天面部12に対して上部融着部41の延在方向に沿って連結されているものの、各シート材21,22の上部側21B,22B同士が、接着されていない。第二の実施形態の各シート材21,22は、その上部21B,22Bが、それぞれ上部熱融着41に近い側を折り返し縁として折り返されて折り畳まれており、その重なり面が剥離可能に弱接着された弱接着部23となっている。
第二の実施形態の包装体10は、その重なり面の弱接着部23を剥離することで、シート材の上部側が自由となって取っ手として機能するようになる。なお、この上部21B,22Bには第一の実施形態と同様に指かけ孔24を形成するのが望ましい。また、弱接着部23を再接着及び再剥離可能とするのが望ましい。
この第二の実施形態の包装体は、各シート材21、22が天面部12と一体化しているため第一の実施形態よりも取っ手部20のバタつきがない利点がある。また、シート材21、22の間が最初から露出しているため開封しやすいという利点がある。
この第二の実施形態の包装体10も第一の実施形態と同様に製造することができる。
以上の各実施形態の包装体1は、取っ手部20を構成するシート材21,22を破ったり破損させることなく、天面12に開封口を形成できるため、開封後にも取っ手機能を発揮させることができ、開封後において被包装物をこぼすことなく、持ち運びしやすい。また、特に、上部融着部41に沿ってミシン目26を形成した場合には、上部全体が開口する大きな取出口を有する袋構造体となるため、被包装物30を取り出しやすく、しかも開封後において内包物をこぼすことなく、持ち運びしやすいものとなる。
次いで、本発明に係る包装体1と従来例及び比較例について、開封のし易さ、被包装物の取り出しやすさ、開封前の持ち運びのし易さ、開封後の持ち運びのし易さ、開封後の見栄えについて評価した。被包装物は、トイレットロールとし、図1及び4に示される配列で8本収容した。被包装物以外はポリエチレン樹脂製の包装用フィルムを用いた。なお、トイレットロールを被包装物とする包装体1の場合、一般消費者は、開封前の持ち運びのし易さを重視するが、トイレットロールを各部屋に配布するような宿泊業等では、開封のし易さ、被包装物の取り出しやすさ、開封後の持ち運びのし易さ、開封後の見栄えが重視され、特に、開封後の持ち運びのし易さが重視される。
従来例は、ガゼット包装袋の上部の融着部より上方の余剰代に指かけ孔を形成した、従来一般的なトイレットロールの包装体である。実施例は、図4及び図5に示す構造の本発明に係る包装体である。比較例1は、図6に示すように、包装袋の上縁部全体に散在的に熱融着部(符号123で示す点線部分)を形成して封止し、その熱融着部に指かけ孔124を形成したものである。融着部は、手等で剥離するように引っ張ることで図示のように開封される構造となっている。比較例2は、図7に示すように、ガゼット包装本体部110の天面部112に、上部融着部141を挟んで両側に直接にスリットにより形成した指かけ孔124を設けた例である。結果は、下記表1のとおりであり、本発明に係る実施例はすべての項目で問題がない〇と評価されたのに対し、従来例及び比較例については、問題がある×、やや問題がある△と評価される項目が見られた。
Figure 0006914797
本発明に係る構造の包装体1であれば、包装袋を開封しやすく、被包装物を取り出しやすく、開封後において内包物をこぼすことなく、持ち運びしやすい包装体と評価される。
1…包装体、2E…ガゼット包装袋の側部、10,110…ガゼット包装本体部、11…マチ部、12,112…天面、13…正面、14…背面、15…底面、20…取っ手部、30…被包装物(ペーパーロール)、21,22…シート材、21A,22A…シート材下部、21B,22B…シート材上部、23…弱接着部、24,124…指かけ孔、25…連結部分、26…開封口形成部(ミシン目)、41,141…上部融着部、42…下部融着部、L1…上部融着部の延在方向、L2…シート材の下部の間、123…熱融着部。

Claims (6)

  1. 被包装物を包装フィルムで包装した包装体であって、
    上部融着部及び下部融着部を有し内部に被包装物が位置するガゼット包装本体部と、
    ガゼット包装本体部の天面部に連結される一対のシート材によって構成される取っ手部と、を有し、
    各シート材は、下部が前記上部熱融着部を挟んで位置しかつ前記上部融着部から離間した位置において本体部の天面部に対して上部融着部の延在方向に沿って連結され、かつ上部同士が前記上部熱融着部上方において剥離可能に弱接着されている、
    ことを特徴とする包装体。
  2. 被包装物を包装フィルムで包装した包装体であって、
    上部融着部及び下部融着部を有し内部に被包装物が位置するガゼット包装本体部と、
    ガゼット包装本体部の天面部に連結される一対のシート材によって構成される取っ手部と、を有し、
    各シート材は、下部が前記上部熱融着部を挟んで位置しかつ前記上部融着部から離間した位置において本体部の天面部に対して上部融着部の延在方向に沿って連結され、かつ上部側が折り畳まれているとともに重なり面が剥離可能に弱接着されている、
    ことを特徴とする包装体。
  3. ガゼット包装本体は、上部熱融着部にそって開封用のミシン目が形成されている請求項1又は2記載の包装体。
  4. シート材の上部に指かけ孔が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の包装体。
  5. 各シート材がフィルムであり、下部が天面部と融着によって連結されている請求項1〜4の何れか1項に載の包装体。
  6. 弱接着部が、再接着及び再剥離可能とされている請求項1〜5の何れか1項に記載の包装体。
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