JP7049161B2 - 包装袋、包装袋の使用方法、および包装袋の製造方法 - Google Patents

包装袋、包装袋の使用方法、および包装袋の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、包装袋、包装袋の使用方法、および包装袋の製造方法に関する。
従来の包装袋は、例えば、トイレットペーパー等の物品が収容され、包装袋の持手部や本体部には、包装袋の開封するための切込み(ミシン目等)が設けられている。特開2015-63316号公報(特許文献1)には、包装袋の持手部の2つの指掛け穴の間に開封用のミシン目が設けられている。また、特開平11-001240号公報(特許文献2)には、包装袋の上面から前面(または後面)にかけて開封用のミシン目がT字状に形成されている。
特開2015-63316号公報 特開平11-001240号公報
しかしながら、従来の包装袋では、ミシン目が設けられている場所や包装袋の開け方が分からずに、ユーザーはミシン目が設けられていない場所から力ずくで開封する場合がある。そのため、包装袋を開封するのに強い力が必要になり、ユーザーによっては開封し難いものとなっている。また、ユーザーによって開封する場所や開封後の状態が異なるため、開封後の包装袋から製品が取出し難くなる場合がある。さらに、開封用のミシン目に沿って開封した場合でも、包装袋の持手部や本体部の中央部が大きく破られる傾向があり、残った製品をそのまま開封後の包装袋内に清潔に保管することが困難になる場合がある。
本発明の目的は、開封性、取出し性、および開封後の保管性に優れる包装袋を提供することにある。
本発明の第1の態様は、筒状のフィルムでガセット状に形成され、被包装体が収容される本体部と、前記本体部の天面部に前記本体部と一体に設けられた持手部とを有し、前記本体部の前記天面部は、前記持手部の下端縁に表面部が接続する一対の上面部と、前記上面部の裏面部に接続して、前記上面部の下方に重なる一対の下面部とを有し、前記一対の下面部の少なくともいずれかの下面部の前記天面部の中央部寄りに、第1スリットが形成されていることを特徴とする、包装袋である。
第1の態様では、第1スリットが一対の下面部の少なくともいずれかの下面部の天面部の中央部寄りに形成されているため、第1スリットが形成された下面部をつまんで持手部の長手方向に引くと、天面部の下面部は天面部の中央部寄りから破れる。また、破れた下面部の一部をさらに本体部の外側に引き出すと、下面部に接続する上面部の裏面部が持手部の下端縁に沿って破れる。これにより、第1の態様では、上面部の表面部を残して天面部の一部を開封することができる。
また、本体部は持手部の高さ方向(筒状のフィルムの延伸方向または本体部の天面部と底面部とが対向する方向)に直線的に破れる傾向があるため、本体部の外側に引き出された天面部の一部(下面部の一部および上面部の裏面部の一部)をさらに引き下ろすと、本体部の側面部がきれいに開封される。このように、第1の態様では、少ない力で包装袋をきれいに開封することができる。したがって、第1の態様によれば、開封性に優れた包装袋を提供することができる。
また、第1の態様では、上述のように本体部の側面がきれいに開封されるため、包装袋に収容された被包装体の取出しが容易である。そのため、第1の態様によれば、製品の取出し性に優れた包装袋を提供することができる。
さらに、第1の態様では、上述のように本体部の側面がきれいに開封されることにより、包装袋の破断片(破れた下面部の一部と上面部の裏面部の一部とで形成される天面部の一部)もきれいな形状になる。そのため、被包装体の一部を取り出した後に、この破断片を包装袋の内部に入れる(戻す)ことにより、包装袋内に残った製品を覆うことができるため、開封後も埃塵から製品を保護することができる。そのため、第1の態様によれば、開封後の保管性に優れた包装袋を提供することができる。
また、第1の態様では、包装袋の開封時に、本体部の天面部は、下面部と上面部の一部(下面部と接続する上面部の裏面部)だけが破れ、天面部の残りの部分(持手部と本体部の側面部とを接続する部分または上面部の表面部)は破れずに残ったままとなる。そのため、包装袋の開封後も、未使用の製品を包装袋に収納したまま持手部を掴んで持ち運ぶことができる。そのため、第1の態様によれば、開封後も持運び性に優れる包装袋を提供することができる。
また、第1の態様では、上述のように包装袋をきれいに開封することができるため、開封後も外観が損なわれない包装袋を提供することができる。そのため、第1の態様によれば、開封後も見栄えが良い包装袋を提供することができる。
本発明の第2の態様は、前記第1スリットが、前記持手部の厚み方向に延びる、包装袋である。第2の態様では、第1スリットが持手部の厚み方向に延びて下面部に形成されているため、下面部をつまんで持手部の長手方向に引くと、天面部の下面部が天面部の中央部寄りから破れ易くなる。また、下面部が破れる方向が持手部の下端縁側に向いているため、破れた下面部の一部を本体部の外側に引き出すと、下面部に接続する上面部の裏面部が持手部の下端縁に沿って破れ易くなる。そのため、第2の態様では、より少ない力で包装袋を開封することができる。
本発明の第3の態様は、前記第1スリットが、前記一対の下面部のいずれの下面部にも形成されている、包装袋である。第3の態様では、一対の下面部の両方の下面部に第1スリットが形成されているため、一対の下面部のいずれからも包装袋を開封することができる。そのため、第3の態様によれば、包装袋の開封動作の自由度を高めることができる。
本発明の第4の態様は、前記第1スリットが形成された前記下面部と接続する前記上面部の前記裏面部の、前記持手部の側端縁寄りに、第2スリットが形成されている、包装袋である。第4の態様では、下面部に形成された第1スリットに加えて、このような第2スリットを上面部の裏面部に設けられている。そのため、本体部の外側に引き出された天面部の一部をさらに引き下したときに、持手部の下端縁に沿って破れた上面部の裏面部は、さらに第2スリットに沿って破れるため、本体部の天面部の一部(上面部の裏面部)をきれいに開封することができる。
本発明の第5の態様では、前記持手部の下端縁側から前記本体部の上端縁側に向かって延びる、包装袋である。第5の態様では、持手部の下端縁側から本体部の上端縁側に向かって延びる第2スリットが上面部の裏面部に設けられているため、持手部の下端縁に沿って破れた上面部の裏面部は第2スリットに沿って本体部の側面部まで連続して破れ易くなる。そのため、第5の態様によれば、より少ない力で本体部の天面部の一部(上面部の裏面部)をきれいに開封することができる。
本発明の第6の態様は、前記第2スリットが、さらに前記本体部の天面部側から前記本体部の底面部側に向かって延びる延長スリットを有する、包装袋である。第6の態様では、このような延長スリットが第2スリットに含まれているため、本体部の外側に引き出された天面部の一部をさらに引き下ろしたときに、本体部の側面部が延長スリットに沿って破れるため、本体部の側面部をさらにきれいに開封することができる。
本発明の第7の態様は、上記包装袋の使用方法であって、前記下面部の前記第1スリットが形成された部分を破断し、一部が破断した前記下面部を前記持手部の長手方向に沿って前記本体部の外側に引き出すことを特徴とする、包装袋の使用方法である。
第7の態様では、天面部の下面部の第1スリットが形成された部分を破断し、一部が破断した下面部を持手部の長手方向に沿って本体部の外側に引き出すことにより、天面部の下面部が天面部の中央部寄りから破れ、さらに下面部に接続する上面部の裏面部が持手部の下端縁に沿って破れる。これにより、上面部の表面部を残して天面部の一部を開封することができるため、そのため、第7の態様では、上記第1の態様に係る包装袋と同様の効果が得られる。すなわち、第7の態様によれば、開封性に優れた包装袋を提供することができる。
本発明の第8の態様は、前記下面部の一部をさらに前記本体部の底面部側に引き下ろす、包装袋の使用方法である。第8の態様では、上述のように本体部が持手部の高さ方向に直線的に破れる傾向があるため、本体部の外側に引き出された天面部の一部(下面部の一部および上面部の裏面部の一部)をさらに引き下ろすと、本体部の側面部をきれいに開封することができる。そのため、第8の態様では、上記第1の態様に係る包装袋と同様の効果が得られる。すなわち、第8の態様によれば、開封性、製品の取出し性に優れ、開封後も見栄えが良い包装袋を提供することができる。
また、第8の態様では、包装袋の開封時に、本体部の天面部は、下面部と上面部の一部(下面部と接続する上面部の裏面部)だけが破れ、天面部の残りの部分(持手部と本体部の側面部とを接続する部分または上面部の表面部)は破れずに残ったままとなる。そのため、包装袋の開封後も、未使用の製品を包装袋に収納したまま持手部を掴んで持ち運ぶことができる。そのため、第8の態様では、上記第1の態様に係る包装袋と同様の効果が得られる。すなわち、第8の態様によれば、開封後も持運び性に優れる包装袋を提供することができる。
本発明の第9の態様は、前記下面部の一部をさらに前記本体部の内側に入れる、包装袋の使用方法である。第9の態様では、下面部の一部をさらに前記本体部の内側に入れることで、破断された本体部の一部(下面部の一部、上面部の裏面部の一部、および側面部の一部)により、被包装体の一部を取り出した後に包装袋内に残った製品を覆うことができる。これにより、第9の態様では、開封後も埃塵から製品を保護することができるため、上記第1の態様に係る包装袋と同様の効果が得られる。すなわち、第9の態様によれば、開封後の保管性に優れた包装袋を提供することができる。
本発明の第10の態様は、筒状のフィルムでガセット状に形成され、被包装体が収容される本体部と、前記本体部の天面部に前記本体部と一体に設けられる持手部とを有し、前記本体部の前記天面部は、前記持手部の下端縁に接続する一対の上面部と、前記上面部に接続して、前記上面部の下方に重なる一対の下面部とを有する包装袋の製造方法であって、前記筒状のフィルムをガセット状に折り込んでガセット状のシートを形成するガセット形成工程と、前記一対の下面部の少なくともいずれかの前記天面部の中央部寄りに、第1スリットを形成するスリット形成工程とを有する、包装袋の製造方法である。
第10の態様では、このようなスリット形成工程により、一対の下面部の少なくともいずれかの天面部の中央部寄りに第1スリットを形成することができるため、第1の態様に係る包装袋と同様の効果が得られる。すなわち、第10の態様によれば、開封性、製品の取出し性、開封後の保管性、開封後の持運び性に優れ、開封後も見栄えが良い包装袋を提供することができる。
本発明の第11の態様は、前記スリット形成工程は、前記第1スリットが形成される前記下面部と接続する前記上面部の裏面部の、前記持手部の長手方向の側端縁寄りに、第2スリットを形成する工程を含む、包装袋の製造方法である。第11の態様では、このようなスリット形成工程により、第1スリットが形成される下面部と接続する上面部の裏面部の、持手部の側端縁寄りに第2スリットを形成することができるため、上記第4の態様に係る包装袋と同様の効果が得られる。すなわち、第11の態様によれば、本体部の側面部をよりきれいに開封することができる包装袋を提供することができる。
本発明の第12の態様は、前記スリット形成工程を、前記ガセット形成工程の前に行う、包装袋の製造方法である。第12の態様では、ガセット形成工程前のスリット形成工程により、天面部に第1スリットを確実に形成することができる。また、第2スリット(スリット基部)を設ける場合も、第1スリット50の形成と同時に天面部に第2スリット(スリット基部)を確実に形成することができる。さらに、第2スリット(延長スリット)を形成する場合も、第1スリットおよび第2スリット(スリット基部)の形成と同時に、第2側面部に第2スリット(延長スリット)を確実に形成することができる。
本発明の第13の態様は、前記スリット形成工程を、前記ガセット形成工程の後に行う、包装袋の製造方法である。第13の態様では、ガセット形成工程後のスリット形成工程により、包装袋の開封に寄与しないダミーのスリットが形成されるものの、ガセット状に折り込まれた筒状のフィルムの状態で第1スリット及び第2スリットを形成することができる。そのため、ガセット形成工程後に行われる指掛用のスリットを持手部に形成する工程において、指掛用のスリットの形成と同時に第1スリット及び第2スリットを形成することができる。これにより、第1スリット及び第2スリットのみ形成する工程を別途設ける必要がないため、製造コストを抑えることができる。
本発明の一態様によれば、開封性、取出し性、および開封後の保管性に優れる包装袋を提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装袋(第1実施形態)を示す斜視図である。 図1の平面図である。 図1の正面図である。 図1の右側面図である。 図4の右側面図において持手部を展開した展開図である。 本発明の実施形態に係る包装袋(第2実施形態)を示す展開図である。 本発明の実施形態に係る包装袋(第3実施形態)を示す展開図である。 本発明の実施形態に係る包装袋(第1実施形態の変形例)を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装袋の使用方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る包装袋の使用態様の一例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る包装袋の使用態様の一例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る包装袋の使用態様の一例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る包装袋の使用態様の一例を説明する図である。 本発明の実施形態に係る包装袋の使用方法の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る包装袋の製造方法の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る包装袋を製造する工程を示す図である。 図16に示す製造工程で得られる半製品の一例を示す図である。 本実施形態に係る包装袋の製造方法の他の例を示すフローチャートである。 図18に示す包装袋の製造方法を実現する製造工程の一例を示す図である。 図19に示す製造工程で得られる半製品の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る包装袋(第4実施形態)を示す斜視図である。 図21の平面図である。 図21の正面図である。 図21の右側面図である。 従来の包装袋(比較例1)を示す図である。 従来の包装袋(比較例2)を示す図である。 従来の包装袋(比較例3)を示す図である。 従来の包装袋(比較例4)を示す図である。 従来の包装袋(比較例5)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、理解を容易にするため、各図における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。また、以下に示す説明では、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
<包装袋>
まず、本発明の実施形態に係る包装袋について説明する。図1は、本発明の実施形態のうち第1実施形態に係る包装袋を示す斜視図である。また、図2は図1の平面図であり、図3は図1の正面図であり、図4は図1の右側面図である。さらに、図5は、図4の右側面図において持手部を展開した展開図である。
図1において、包装袋100は、本体部10、持手部20、指掛部30、シール部40を備えている。包装袋100は、樹脂フィルム等から製袋機を用いて作製する。包装袋100は、本発明の包装袋の一例である。また、本体部10、持手部20は、本発明の包装袋を構成する本体部、持手部の各一例である。
本体部10は、被包装体Tが収容される包装袋100の本体部を構成する。本体部10は、筒状のフィルム(後述する筒状フィルムTF)で形成されている(図16、図17、図19、図20参照)。本体部10は、この筒状フィルムTFが袋状にされ、筒状フィルムTFがガセット状に折り込まれて形成された構造になっている(図1~図5、図16、図17、図19、図20参照)。
本体部10を形成する樹脂フィルムの材質は、任意である。このような樹脂フィルムには、例えば、ポリエチレン(PE)、PE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムの厚みは、任意である。例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10~70μmとすることができ、好ましくは15~60μm、より好ましくは20~50μmである。
本体部10は、被包装体Tの一例としてロール状のトイレットペーパーが12個収容されている(図1参照)。なお、被包装体の形態は、ロール状に限定されず、積層状等の他の形態で収容されていてもよい。また、本体部10に収容される被包装体は、トイレットペーパーに限定されるものではなく、ティシュペーパー、キッチンペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。
さらに、本体部10に収容される物品の個数は限定されず、1つでもよく、図1に示すように複数であってもよい。なお、図1に示す例では、ロール状のトイレットペーパー(被包装体T)を1段に4つ並べたものを3段に積み上げた状態で合計12個のトイレットペーパー(被包装体T)が本体部10内に収容されている。しかしながら、本体部10内に収容される被包装体の配列はこの配列に限定されるものではなく、例えば、12個のトイレットペーパー(被包装体T)を一段に並べた状態で本体部10に収容しても良い。
持手部20は、図1~図4に示すように、本体部10の天面部11に設けられ、包装袋100を手指で掴む部分を構成する。持手部20は、本体部10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。持手部20は、熱融着(ヒートシール)により、本体部10の天面部11に形成される。持手部20が設けられる位置は、本体部10の天面部11に限定されず、本体部10の側面でもよい。なお、熱融着(ヒートシール)には、例えば、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを、持手成形用の熱版で型押しする手法(スタンプ方式)を用いることができる。
持手部20は、図1~図4に示すように、本体部10の後述する天面部11に本体部10と一体に設けられ、包装袋100を手指で掴む部分を構成する。持手部20は、本体部10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。なお、持手部20には、持手部20を取り付けた本体部10が包装袋100の製造時または流通時に破裂しないように、本体部10と包装袋100の外部とを連通する空気穴(図示せず)を設けてもよい。
持手部20は、熱融着(ヒートシール)により形成されたシール部40によって、本体部10の天面部11に形成される。持手部20が設けられる位置は、本体部10の天面部に限定されず、本体部10の側面でもよい。なお、熱融着(ヒートシール)には、例えば、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを、持手成形用の熱版で型押しする手法(スタンプ方式)を用いることができる。
持手部20には、持手部20を握る際に手指を掛けるための指掛部30が設けられている。指掛部30は、持手部20の平面部25の中央部に形成されている。また、指掛部30は、楕円状のスリットで形成されている。スリットの形態は任意であり、例えば、ミシン目で形成し、該ミシン目を破ることで指掛部を形成することができる。
指掛部30の形状は、楕円状に限定されるものではなく、直線状、曲線状、円形、楕円形、四角形等の形状やこれらに類似する形状にすることができる。また、指掛部30は、1つのスリットで形成されているが、スリットの個数は限定されない。したがって、指掛部30を二つ以上のスリットで形成してもよい。このような指掛としては、例えば、持手部の長手方向(図1のX方向)に所定の間隔をあけて配置された2つのスリットで形成することができる(図8参照)。
なお、指掛部30は、図示しないヒートシールに囲まれて持手部20に配置されている。すなわち、指掛部30は、ヒートシールの内側に、ヒートシールと離れて配置されている。また、持手部20には、図示しない補強フィルムを設けてもよい。補強フィルムを持手部20に貼り付ける態様は任意であり、持手部20の形成と同様に、熱融着(ヒートシール)により、持手部20に貼り付けることができる。
この補強フィルムは、帯状の樹脂フィルムで形成することができる。補強フィルムの材質は任意であり、持手部20を構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびPE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。このような補強フィルムを設けることにより、持手部20の指掛部30が設けられる部分を補強することができる。
また、補強フィルムの厚み寸法は、任意である。例えば、補強フィルムの厚みは、20μm以上にすることができ、好ましくは30μm~150μm、より好ましくは50μm~130μmである。補強フィルムの厚み寸法をこのような範囲にすることにより、持手部20が伸びたり、破断するのを防ぐことができる。また、上述の熱溶着等により、持手部20に補強フィルムを確実に接着することができる。
第1実施形態に係る包装袋100では、図1~図4に示すように、本体部10が、天面部11、底面部12、一対の第1側面部13、及び一対の第2側面部14を有する。天面部11は、本体部10の上側に形成されている。底面部12は、本体部10の下側に形成され、天面部11とZ方向に対向する。一対の第1側面部13は、天面部11及び底面部12の間に配置されてY方向に対向する。一対の第2側面部14は、天面部11及び底面部12の間に配置されてX方向に対向する。
本体部10の天面部11は、一対の上面部11aと一対の下面部11bで構成されている。天面部11の一部を構成する一対の上面部11aは、図1~図5に示すように、第1折込部GF1で折り返された表面部SPと裏面部BPで構成されている。そして、上面部11aの表面部SPは、持手部20の下端縁22に接続部11cを介して接続され、さらに第1側面部13の上端縁13a(本体部の上端縁)に接続されている。
また、天面部11の一部を構成する一対の下面部11bは、図1~図5に示すように、上面部11aの裏面部BPに接続され、上面部11aの下方に重なっている。具体的には、一対の下面部11bは、第2折込部GF2を介して持手部20の下端縁22と上面部11aの裏面部BPとに接続され、第3折込部GF3を介して上面部11aの裏面部BPに接続され、さらに第2側面部14の上端縁14a(本体部の上端縁)に接続されている。
なお、図5の展開図において、第2折込部GF2は、一点鎖線で示している。
第1実施形態では、図1~図5に示すように、一対の下面部11bのうち、持手部20の側端縁24側の下面部11bに第1スリット50が形成されている。さらに、第1スリット50は、天面部11の中央部寄りに設けられている。具体的には、第1スリット50は、下面部11bにおいて、第2折込部GF2の近傍かつ第3折込部GF3の近傍に設けられている。
第1スリット50の形態は、任意であり、例えばミシン目等の切れ込みで形成することができる。本実施形態では、第1スリット50がミシン目で形成されており、該ミシン目を破ることで切れ込みが形成される。なお、第1実施形態では、図1~図5に示すように、第1スリット50を形成するミシン目を破線で示している。
また、第1実施形態では、第1スリット50は、持手部20の厚み方向(持手部20を立てた状態において2つの平面部25が対向する方向、以下Y方向という)に延びるように下面部11bに形成されている。具体的には、第1スリット50は、持手部20の長手方向(持手部20を立てた状態において側端縁23と側端縁24とが対向する方向、以下X方向という)と略直交して延びるように設けられている。
第1スリット50の形状は、特に限定されず、直線、曲線等の形状にすることができる。本実施形態では、一対の第2側面部14の上端縁14aと略平行に延びる直線状のミシン目で形成されている。
なお、第1実施形態では、第1スリット50は、一対の下面部11bのうち、持手部20の側端縁24側の下面部11bのみに形成されているが、一対の下面部11bのいずれの下面部11bに形成してもよい。すなわち、第1スリット50を、持手部20の側端縁24側の下面部11bに形成せず、持手部20の側端縁23側の下面部11bのみに設けても良い。また、第1スリット50を、持手部20の側端縁23側の下面部11bに形成し、さらに持手部20の側端縁24側の下面部11bに設けても良い。
また、第1実施形態では、第1スリット50が形成された下面部11bと接続する上面部11aの裏面部BPの、持手部20の側端縁24寄りに、第2スリット60が形成されている。具体的には、第2スリット60は、該裏面部BPにおいて持手部20の側端縁24寄りの下端縁22の近傍にスリット基部61として設けられている。なお、第2スリット60(スリット基部61)は、持手部20の下端縁22から離隔されていても良いが、好ましくは持手部20の下端縁22に接続されている。
第2スリット60の形態は、任意であり、例えばミシン目等の切れ込みで形成することができる。本実施形態では、第2スリット60は、第1スリット50と同様のミシン目で形成されている。なお、第1実施形態では、図1~図5に示すように、第2スリット60を形成するミシン目を第1スリット50と同様に破線で示している。
第2スリット60の形状は、特に限定されず、直線、斜線、曲線、湾曲線等の形状やこれらに類似する形状にすることができる。本実施形態では、一対の第2側面部14の上端縁14aと略平行に延びる直線状のミシン目で形成されている。
また、第1実施形態では、第2スリット60は、持手部20の下端縁22側から本体部10の上端縁側に向かって延びている。具体的には、図1~図5に示すように、第2スリット60は、第1折込部GF1に沿って、持手部20の下端縁22側から本体部10の一対の第1側面部13の上端縁13a側に向かって延びている。
また、第1実施形態では、第2スリット60は、上述のスリット基部61に加え、さらに延長スリット62を有する。延長スリット62は、本体部10の天面部11側から本体部10の底面部12側に向かって延びている。具体的には、図1~図5に示すように、第2スリット60は、スリット基部61と、該スリット基部61に連続する延長スリット62とで構成されている。第2スリット60のスリット基部61は、上面部11aの裏面部BPと第1スリット50が設けられた下面部11bとに形成されている。また、第2スリット60の延長スリット62は、スリット基部61と連続して第2側面部14に形成されている。


図6は、本発明の実施形態のうち第2実施形態に係る包装袋を示す展開図である。図6に示す第2実施形態では、第2スリット60が、スリット基部61のみを有する。すなわち、第2実施形態の包装袋100では、図5に示す第1実施形態と比較して、第2スリット60のうち延長スリット62が設けられていない。
また、図7は、本発明の実施形態のうち第3実施形態に係る包装袋を示す展開図である。図7に示す第3実施形態では、第1スリット50のみ設けられている。すなわち、第3実施形態の包装袋100では、図5に示す第1実施形態と比較して、第2スリット60が設けられていない。
さらに、図8は、本発明の実施形態のうち第1実施形態の変形例を示す斜視図である。図8に示す第1実施形態の変形例では、持手部20に2つの指掛部30が形成されている。第1実施形態では、持手部20に1つの指掛部30が形成されているのに対して、第1実施形態の変形例では、持手部の長手方向(X方向)に所定の間隔をあけて2つの指掛部30、30が配置されている。
図9~図13は、本発明の実施形態に係る包装袋の使用態様の一例を説明する図である。ここでは、図9~図13を用いて、本実施形態による効果について説明する。上述の本実施形態に係る包装袋100について、まず、図9及び図10に示すように、第1スリット50が形成された下面部11bを本体部10の外側に露出させ、第1スリット50を開口した後、開口した下面部11bを持手部20の長手方向(X方向)に引く。そうすると、天面部11の下面部11bが、天面部11の中央部寄りから破れる。
なお、下面部11bを開口させて、持手部20の長手方向(X方向)に引く場合、手指Pで第1スリット50を直接破り、下面部11bの開口部をつまんで引いてもよい。また、第1スリット50を破る前に、下面部11bを手指Pでつまみ、持手部20の長手方向(X方向)に引いてもよい。
また、図10に示すように、破れた下面部11bの一部を、さらに本体部10の外側に引き出す。そうすると、下面部11bに接続する上面部11aの裏面部BPが持手部20の下端縁22に沿って破れる。これにより、本実施形態では、上面部11aの表面部SPを残したまま天面部11の一部が開封される。
なお、本体部10は、持手部20の高さ方向(持手部20を立てた状態において上端縁21と下端縁22とが対向する方向、以下Z方向という)に直線的に破れる傾向がある。これは、本体部10の天面部11と底面部12とが対向する方向(Z方向)が、筒状フィルムTFの延伸方向となるからである。
そこで、図11に示すように、本体部10の外側に引き出された天面部11の一部(下面部11bの一部および上面部11aの裏面部BPの一部)を、さらに引き下ろす。そうすると、第2側面部14から延びる破断片FG(破れた下面部11bの一部と上面部11aの裏面部BPの一部と第2側面部14の一部とで形成される断片)が形成され、本体部10の第2側面部14がきれいに開封される。これにより、本体部10の天面部11の内側から第2側面部14の一部には、図11に示すように、略矩形状の開封口OPが形成される。
本実施形態では、このように少ない力で包装袋をきれいに開封することができる。したがって、図1~図8に示す第1実施形態の包装袋100は、開封性に優れる。
また、本実施形態の包装袋100では、上述のように本体部10の天面部11と第2側面部14の一部がきれいに開封されに開封口OPが形成される。そのため、図12に示すように、包装袋100内に収容された被包装体Tを開封口OPから取出すことができ、しかも包装袋100に収容された被包装体Tの取出しが容易である。したがって、図1~図8に示す第1実施形態の包装袋100は、製品の取出し性に優れる。
また、本実施形態の包装袋100では、上述のように本体部10の天面部11の一部と第2側面部14の一部がきれいに開封されることにより、包装袋100の破断片FGもきれいな形状になる。そこで、図13に示すように、包装袋100から被包装体Tの一部を取り出した後に、この破断片FGを包装袋100の内部に入れる(戻す)。これにより、包装袋100内に残った被包装体Tを破断片FGで覆うことができるため、開封後も埃塵から被包装体Tを保護することができる。したがって、図1~図8に示す第1実施形態の包装袋100は、開封後の保管性に優れる。
また、本実施形態の包装袋100では、包装袋100の開封時に、本体部10の天面部11は、下面部11bと上面部11aの一部(下面部11bと接続する上面部11aの裏面部物品)だけが破れ、天面部11の残りの部分(持手部20と本体部10の一対の第1側面部13とを接続する部分または上面部11aの表面部SB)は破れずに残ったままとなる。そのため、包装袋100の開封後も、未使用の被包装体Tを包装袋100に収納したまま持手部20を掴んで持ち運ぶことができる。そのため、図1~図8に示す第1実施形態の包装袋100は、開封後も持運び性に優れる。
また、本実施形態では、上述のように包装袋100をきれいに開封することができるため、包装袋100は開封後も外観が損なわれないものとなる(図10~図13参照)。そのため、図1~図8に示す第1実施形態の包装袋100は、開封後も見栄えが良い。
本実施形態では、上述のように第1スリット50が持手部20の厚み方向(Z方向)に延びるように下面部11bに形成されている。そのため、図9、図10に示すように、下面部11bを手指Pでつまみ、持手部20の長手方向(X方向)に引くと、天面部11の下面部11bが天面部11の中央部寄りから破れ易い。
また、本実施形態では、第1スリット50において下面部11bが破れる方向が持手部20の下端縁22方向に向いている。そのため、図10及び図11に示すように、破れた下面部11bの一部が本体部10の外側に引き出される際に、下面部11bに接続する上面部11aの裏面部BPが持手部20の下端縁22に沿って破れ易い。そのため、図1~図8に示す第1実施形態の包装袋100は、より少ない力で開封することができる。
また、本実施形態では、第1スリット50を一対の下面部11bの両方の下面部11bに形成した場合、一対の下面部11bのいずれからも包装袋100を開封することができる。したがって、このようにすれば、包装袋100の開封動作の自由度を高めることができる。
また、第1実施形態では、下面部11bに形成された第1スリット50に加えて、第1スリット50が形成された下面部11bと接続する上面部11aの裏面部BPの、持手部20の側端縁24寄りに第2スリットが形成されている(図1~図6、図8参照)。これにより、本体部10の外側に引き出された天面部11の一部をさらに引き下したときに、持手部20の下端縁22に沿って破れた上面部11aの裏面部BPは、さらに第2スリット60に沿って破れる。そのため、図1~図6、図8に示す本実施形態の包装袋100は、本体部10の天面部11の一部をきれいに開封することができる。
また、本実施形態では、持手部20の下端縁22側から本体部10の上端縁側(一対の第1側面部13の上端縁13a)に向かって延びる第2スリット60(スリット基部61)が上面部11aの裏面部BPに設けられている(図1~図6、図8参照)。そのため、持手部20の下端縁22に沿って破れた上面部11aの裏面部BPは第2スリット60(スリット基部61)に沿って本体部10の第1側面部13まで連続して破れ易くなる。そのため、図1~図6、図8に示す本実施形態の包装袋100は、より少ない力で本体部10の天面部11の一部をよりきれいに開封することができる。
また、第1実施形態では、第2スリット60が、さらに本体部10の天面部11側から本体部の底面部12側に向かって延びる延長スリット62を有する(図1~図5、図8参照)。これにより、本体部10の外側に引き出された天面部11の一部をさらに引き下ろしたときに、本体部10の第2側面部14が延長スリット62に沿って破れる。そのため、図1~図6、図8に示す第1実施形態の包装袋100は、本体部10の第2側面部14をよりにきれいに開封することができる。
また、図1~図5に示す第1実施形態と図8に示す第1実施形態の変形例とでは、持手部20に形成される指掛部30の数が異なるが、持手部20の指掛部30が1つであるか2つであるかに拘わらず、いずれも同等の耐久性を有する。したがって、持手部の指掛部を1つにすることにより持手部を持ち易い形状にした場合でも、耐久性を低下させずに優れた開封性、取出し性、保管性を示すことができる。
<包装袋の使用方法>
次に、本発明の実施形態に係る包装袋の使用方法について説明する。図14は、本発明の実施形態に係る包装袋の使用方法の一例を示すフローチャートである。実施形態に係る包装袋の使用方法では、上述の包装袋100を使用することができる。ここでは、本実施形態に係る包装袋の使用方法として、上述の包装袋100を用いた包装袋の使用方法について説明する。
本実施形態の包装袋の使用方法では、まず、図9に示すように、天面部11の下面部11bの第1スリット50が形成された部分を破断する(ステップST1)。次に、図10に示すように、下面部11bの一部(一部が破断した下面部11b)を持手部20の長手方向(X方向)に沿って本体部10の外側に引き出す(ステップST2)。そうすると、天面部11の下面部11bが、天面部11の中央部寄り(下面部11bの第1スリット50が形成された部分)から破れ、さらに下面部11bに接続する上面部11aの裏面部BPが持手部20の下端縁22に沿って破れる(図10参照)。
これにより、上面部11aの表面部SPを残して天面部11の一部を開封することができる。このように、本実施形態の包装袋の使用方法によれば、上記の包装袋100と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態の包装袋の使用方法によれば、開封性に優れた包装袋が得られる。
また、本実施形態に係る包装袋の使用方法では、つまんだ下面部11bの一部をさらに本体部10の底面部12側に引き下ろす(ステップST3)。上述のように包装袋100のような構造では、本体部10が持手部20の高さ方向(Z方向)に直線的に破れる傾向がある。そのため、ステップST3で、本体部10の外側に引き出された天面部11の一部(下面部11bの一部および上面部11aの裏面部BPの一部)を引き下ろすと、さらに本体部10の第2側面部14が破れる。
これにより、本体部10の第2側面部14がきれいに開封され、本体部10に開封口OPがきれいに形成される(図11参照)。同時に第2側面部14から延びる破断片FG(破れた下面部11bの一部と上面部11aの裏面部BPの一部と第2側面部14の一部とで形成される断片)が形成される。破断片FGの形状は、本体部10に形成された開封口OPの形状に対応する。
そのため、ステップST4で、本体部10から被包装体T(ロール状のトイレットペーパー)を取り出す際に、被包装体Tが取出し易い(図12参照)。また、第2側面部14から延びる破断片FGもきれいな形状になる。そのため、本実施形態の包装袋の使用方法では、上記の包装袋100と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態の包装袋の使用方法によれば、開封性、製品の取出し性に優れ、開封後も見栄えの良い包装袋が得られる。
また、本実施形態の包装袋の使用方法では、包装袋100の開封時に、本体部10の天面部11は、下面部11bと上面部11aの一部(下面部11bと接続する上面部11a裏面部BP)だけが破れ、天面部11の残りの部分(持手部20と本体部10の一対の第1側面部13とを接続する部分または上面部11aの表面部SP)は破れずに残ったままとなる(図11、図12参照)。
これにより、包装袋100の開封後も、未使用の製品(被包装体T)を包装袋100に収納したまま持手部20を掴んで持ち運ぶことができる。そのため、本実施形態の包装袋の使用方法では、開封後に包装袋を持ち運ぶ観点からも、上記の包装袋100と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態の包装袋の使用方法によれば、開封後も持運び性に優れる包装袋が得られる。
さらに本実施形態に係る包装袋の使用方法では、第2側面部14から延びる破断片FGをさらに本体部10の内側に入れる(ステップST5)。すなわち、包装袋100の開封後に第2側面部14に形成される破断片FGを、開封口OPから包装袋100の内部に収納する。
本実施形態の包装袋の使用方法では、包装袋100の開封後に形成される破断片FGを本体部10の内側に入れることで、破断片FGにより、一部の被包装体Tの取り出した後に包装袋100内に収容された残りの被包装体Tを覆うことができる。これにより、本実施形態の包装袋の使用方法では、包装袋100は開封した後に形成される破断片FGを利用して、開封後も埃塵から被包装体Tを保護することができる。そのため、本実施形態の包装袋の使用方法では、包装袋の開封後に製品を保管する観点からも、上記の包装袋100と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態の包装袋の使用方法によれば、開封後の保管性に優れた包装袋を提供することができる。
<包装袋の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る包装袋の製造方法について説明する。図15は、本実施形態に係る包装袋(第1実施形態)の製造方法の一例を示すフローチャートである。図16は、本実施形態に係る包装袋の製造方法において、包装袋(第1実施形態)を製造する一工程を示す図である。図17は、図16に示す製造工程で得られる半製品の一例を示す図である。なお、図17において、第1折込部GF1および第2折込部GF2となり得る部分は、一点鎖線で示している。
本実施形態に係る包装袋の製造方法は、上述の第1実施形態に係る包装袋100の製造方法であり、本発明に係る包装袋の製造方法の一例である。図15に示すように、本実施形態に係る包装袋の製造方法は、原反フィルム搬出工程(ステップST11)、筒状フィルム形成工程(ステップST12)、スリット形成工程(ステップST13)、ガセット形成工程(ステップST14)、シール工程(ステップST15)、及びガセットシート巻取工程(ステップST16)を有する。
原反フィルム搬出工程(ステップST11)では、図16に示すように、包装袋100の材料である原反フィルムRFを包装袋100の製造工程200内に搬出する。具体的には、搬出部110で、原反フィルムRFが捲巻された搬出ロール111から原反フィルムRFを搬送方向MDに搬出する。
筒状フィルム形成工程(ステップST12)では、図16に示すように、搬出された原反フィルムRFを筒状にして、筒状フィルムTFを形成する。具体的には、筒状フィルム形成部120で、原反フィルムRFを搬送方向MDと略直交する方向(幅方向)に半分に折り、原反フィルムRFの両端部をヒートシールで貼り合わせる(サイドシールSSを行う)。
スリット形成工程(ステップST13)では、包装袋100において一対の下面部11bの少なくともいずれかの天面部11の中央部寄りに、第1スリット50が形成される。
具体的には、図16に示すように、スリット形成部130で、筒状フィルムTFにスリットが形成される。スリット形成部130で形成されたスリットは、包装袋100における第1スリット50と第2スリット60を構成する。なお、スリット形成部130では、第1スリット50のみ形成することができ、また第1スリット50と第2スリット60とを同時に形成することもできる。
ガセット形成工程(ステップST14)では、筒状フィルムTFをガセット状に折り込んでガセット状のシート(ガセットシート)GSを形成する。具体的には、スリットが形成された筒状フィルムTFを、ガセット形成部140で、筒状フィルムTFの幅方向の両端縁から折り板141を通してガセット状に折り込む。形成されたガセットシートGSには、幅方向の両端部に一対の第1折込部GF1が形成され、内側に一対の第2折込部GF2が形成される。
シール工程(ステップST15)では、図16に示すように、ガセット状に折り込まれたガセットシートGSが、ヒートシールによりシールされる。具体的には、スリット形成部130において、包装袋100の本体部10と持手部20とを隔てるシール部40がガセットシートGSに形成される。
なお、このシール工程(ステップST15)では、シール部40の形成と一緒に指掛部30用のスリットが形成できるようになっている。また、シール工程では、図示しない補強フィルムを設ける場合は、補強フィルムを持手部20に当てた状態で補強フィルムを持手部20にシールした後に、補強フィルムの上から指掛部30用のスリットを形成するのが好ましい。
ガセットシート巻取工程(ステップST16)では、シール部40と指掛部30用のスリットが形成されたガセットシートGSを、巻取部160で巻取ロール161に巻き取る。
なお、巻取ロール161に捲回されたガセットシートGSを所定の間隔で切断されることにより、包装袋100が得られる。
なお、本実施形態に係る包装袋の製造方法は、上述のような、原反フィルム搬出工程、筒状フィルム形成工程、スリット形成工程、ガセット形成工程、シール工程、及びガセットシート巻取工程(ステップST11~ステップST16)を一連の工程で行う場合に限定されず、各工程を個別に行ってもよい。例えば、ガゼット形成工程(ステップST14)が終了した時点で、ガセットシート巻取工程(ステップST16)に進みガセットシートGSを巻き取って一時的に保管した後に、シール工程(ステップST15)へ進みガセットシートGSにシール部40を形成することができる。
本実施形態に係る包装袋の製造方法では、上述のスリット形成工程(ステップST13)により、包装袋100において一対の下面部10bの少なくともいずれかの天面部11の中央部寄りに第1スリット50を形成することができる。具体的には、図16、図17に示すように、包装袋100の半製品の状態で、一対の下面部10bのいずれにも天面部11の中央部寄りとなる部分に第1スリット50を形成することができる。
したがって、本実施形態に係る包装袋の製造方法によれば、上述の包装袋100と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態に係る包装袋の製造方法によれば、開封性、製品の取出し性、開封後の保管性、開封後の持運び性に優れ、開封後も見栄えが良い包装袋が得られる。
また、スリット形成工程(ステップST13)は、第1スリット50が形成される下面部11bと接続する上面部11aの裏面部BPの、持手部20の長手方向(X方向)の側端縁23、24寄りに、第2スリット60を形成する工程を含むことが好ましい。
本実施形態に係る包装袋の製造方法では、このようなスリット形成工程(ステップST13)により、第1スリット50が形成される下面部11bと接続する上面部11aの裏面部BPの、持手部20の側端縁23および/または側端縁24寄りに第2スリット60を形成することができる。具体的には、図16、図17に示すように、包装袋100の半製品の状態で、本体部10の天面部11の上面部11aの裏面部BPから第2側面部14の一部となる部分に第2スリット60を形成することができる。
したがって、本実施形態に係る包装袋の製造方法によれば、上述の包装袋100と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態に係る包装袋の製造方法によれば、本体部10の天面部11から第2側面部14にかけてきれいに開封することができる包装袋100が得られる。
なお、上述した包装袋の製造方法では、スリット形成工程(ステップST13)がガセット形成工程(ステップST14)の前に行われる(図15、図16参照)。本実施形態の製造方法では、ガセット形成工程(ステップST14)前のスリット形成工程(ステップST13)により、天面部に第1スリットを確実に形成することができる。また、第2スリット60のうちスリット基部61を設ける場合も、第1スリット50の形成と同時に天面部11にスリット基部61を確実に形成することができる。さらに、第2スリット60のうち延長スリット62を形成する場合も、第1スリット50およびスリット基部61の形成と同時に、第2側面部14に延長スリット62を確実に形成することができる。
一方、本実施形態の包装袋の製造方法の他の例では、図18~図19に示すように、スリット形成工程(ステップST24)を、ガセット形成工程(ステップST23)の後に行ってもよい。具体的には、図15に示すようなスリット形成工程(ステップST24)を、筒状フィルム形成工程(ステップST22)とガセット形成工程(ステップST23)との間では行わず、ガセット形成工程(ステップST23)とシール工程(ステップST25)との間で行う。なお、スリット形成工程(ステップST24)は、シール工程(ステップST25)の中で、指掛部30用のスリットを形成する工程と同時に行うのが好ましい。
本実施形態の包装袋の製造方法では、ガセット形成工程(ステップST23)後のスリット形成工程(ステップST24)を設けることにより、第1スリット50が形成され、または第1スリットと第2スリットが同時に形成される。このとき、ガセット形成工程(ステップST23)により筒状フィルムTFが折り込まれた状態で第1スリット50が形成され、または第1スリット50と第2スリット60が同時に形成されるので、ダミーのスリットが併せて形成されることになる。
このようなダミーのスリットは、例えば、20に示す包装袋100の半製品または図21~図24に示す包装袋100(第4実施形態)において、第1ダミースリット70及び第2ダミースリット80(ダミースリット基部81、延長ダミースリット82)として形成される。なお、第1ダミースリット70及び第2ダミースリット80は、第1スリット50及び第2スリット60に対応し、第1スリット50と同様のミシン目で形成されている。第4実施形態では、図20~図23に示すように、第1ダミースリット70及び第2ダミースリット80を形成するミシン目を第1スリット50と同様に破線で示している。
このダミーのスリットは、包装袋100の開封に寄与しない観点から、できるだけ小さい方が好ましい。一方、このようなダミーのスリットを有効に利用する観点から、ダミーのスリットが形成された部分から包装袋を開封しても良い。すなわち、包装袋100の開封用のスリットとして本実施形態における第1スリット50および第2スリット60を用い、さらに、第1ダミースリット70および第2ダミースリット80も用いれば、包装袋の開封動作の自由度をさらに高めることができる。
また、このようなガセット形成工程(ステップST23)後に行われるスリット形成工程(ステップST24)は、上述のようにシール工程(ステップST25)において指掛用のスリットを持手部に形成する工程と同時に行うことができる。また、図20に示すように、第1スリット50および第2スリット60を形成するために必要なスリットを形成する領域は、図17に示す本実施形態の包装袋の製造方法の一例における包装袋100の半製品と比べて、狭くすることができる。そのため、図18に示す包装袋の製造方法の他の例によれば、第1スリット及び第2スリットのみ形成する工程を個別に設ける必要がない。
また、図20に示すように、第1スリット50および第2スリット60を形成するために必要なスリットの個数を少なくすることができる。そのため、図18に示す包装袋の製造方法の他の例によれば、第1スリット及び第2スリットを形成する作業が容易である。このように、図18に示す包装袋の製造方法の他の例によれば、製造コストを抑えることができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[耐久性]
被包装体Tとして12個のロール状のトイレットペーパー(大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)を収容した包装袋100を用意した。包装袋100の指掛部30にユーザーが自由に手指Pを掛けて持手部20を持ち、180°の範囲で振り子のように10往復移動させたときの耐久性を評価した。試験は、各実施例及び比較例につき5回行い、以下の基準で評価した。
○:5回中1回も破損が確認できなかった(良好)
×:5回中1回以上破損を確認した(不良)
[開封性(引張強度)]
包装袋100を開封するときの開けやすさ(開封性)を評価した。開封性は、次のように測定した引張強度(kgf)から評価した。引張強度の測定では、まず引張試験機(IMADA社製「MX-500N」)にプッシュプルゲージ(IMADA社製「DSP-20」)を取り付けた。また、プッシュプルゲージとチャック取付板にクリップ(IMADA社製、フィルムチャック(FC21))を取り付けた。プッシュプルゲージとチャック取付板に取り付けたクリップ間の幅を約30mmに固定する。クリップ間の中心にスリット(ミシン目)が配置されるように試験片の上下にクリップを取り付けた。そして、100mm/minの速度でトイレットロール1個を取り出すことができる開封口が形成されるまでフィルムの延伸方向にクリップを引いて強度(ピーク)を測定した。引張強度の測定は3回行い、その平均値(kgf)を引張強度として算出した。なお、比較例3、4のように縦と横の2方向に引っ張って開封するものは、フィルムの延伸方向よりも延伸方向と直交する方向に開封する力が必要になるため、延伸方向と直交する方向にミシン目を開封するときの引張強度を測定した。
[開封性]
包装袋100を開封するときの開けやすさ(開封性)を評価した。開封性は、各実施例・比較例につき5人のユーザーにより試験を行った結果を点数化し、その平均値から以下の基準で評価した。平均値が4.0以上の場合に良好であると評価した。
5点:とても開けやすい
4点:開けやすい
3点:どちらともいえない
2点:開けにくい
1点:とても開けにくい
[取出し性]
包装袋100を開封した後に包装袋100内の被包装体Tを1ロール取出したときの取出しやすさ(取出し性)を評価した。取出し性は、各実施例・比較例につき5人のユーザーにより試験を行った結果を点数化し、その平均値から以下の基準で評価した。平均値が4.0以上の場合に良好であると評価した。
5点:とても取出しやすい
4点:取出しやすい
3点:どちらともいえない
2点:取出しにくい
1点:とても取出しにくい
[保管性]
開封した包装袋100内の被包装体Tを3ロール取り出した後に、包装袋100内の破断片で、包装袋100内に残った被包装体Tを覆う(または包む)ことができる否かで、開封後の保管性を評価した(図13参照)。試験は、各実施例・比較例につき5回行い、以下の基準で評価した。
○:5回中5回とも包み込むことができた(良好)
×:5回中1回以上包み込むことができなかった(不良)
[実施例1]
図1~図5に示す第1実施形態の包装袋100を用意した。この包装袋100では、天面部11の下面部11bに第1スリット50を形成し、上面部11aの裏面部BPに第2スリット60(スリット基部61)を形成し、第2側面部14に第2スリット60(延長スリット62)を形成した。また、持手部20の指掛部30を1つのスリットで形成した。この包装袋100について、耐久性、開封性、取出し性、保管性を評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
図6に示す第2実施形態の包装袋100を用意した。この包装袋100では、第2側面部14に第2スリット60(延長スリット62)を形成しないこと以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
図6に示す第2実施形態の包装袋100を用意した。この包装袋100では、上面部11aの裏面部BPに第2スリット60(スリット基部61)を形成しないこと以外は、実施例2と同様に、包装袋100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
図8に示す第1実施形態の変形例の包装袋100を用意した。この包装袋100では、持手部20の指掛部30を2つのスリットで形成した以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例5]
図21~図24に示す第4実施形態を用意した。この包装袋100では、天面部11の上面部11aに第1ダミースリット70および第2ダミースリット80(ダミースリット基部81)を形成し、第1側面部13に第2ダミースリット80(延長ダミースリット82)を形成した以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し評価した。結果を表1に示す。
[実施例6]
第4実施形態の変形例(図示せず)を用意した。持手部20の指掛部30を2つのスリットで形成した以外は、実施例5と同様に、包装袋100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
図25に示すように、持手部20の指掛部30を2つのスリットで形成し、第1スリット50及び第2スリット60の代わりに開封用スリット90(図25の破線で示すミシン目)を持手部20の2つの指掛部30の間に形成した以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
図26に示すように、第1スリット50および第2スリット60の代わりに開封用スリット90を指掛部30との持手部20の下端縁22と間に形成した以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し評価した。結果を表1に示す。
[比較例3]
図27に示すように、持手部20の指掛部30を2つのスリットで形成し、第1スリット50及び第2スリット60の代わりにT字状の開封用スリット90(横スリット91及び縦スリット92)を本体部の第1側面部13に形成した以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し評価した。結果を表1に示す。
[比較例4]
図28に示すように、持手部20の指掛部30を2つのスリットで形成し、第1スリット50及び第2スリット60の代わりに開封用スリット90(天面スリット91及び側面スリット92)を本体部の天面部11、第1側面部13、及び第2側面部14に形成した以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し評価した。結果を表1に示す。
[比較例5]
図29に示すように、持手部20の指掛部30を2つのスリットで形成し、第1スリット50及び第2スリット60の代わりに開封用スリット90(正面スリット91及び側面スリット92)を本体部の天面部11、第1側面部13、及び第2側面部14に形成した以外は、実施例1と同様に、包装袋100を作製し評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007049161000001
表1より、天面部11の下面部11bに第1スリット50が設けられた包装袋100は、いずれも、耐久性は良好であり、引張強度は1.50kgf未満であり、開封性は4.0以上であり、取出し性は4.0以上であり、保管性は良好であった(実施例1~6)。
これに対して、第1スリット50が設けられていない包装袋100は、いずれかが、耐久性は不良であり、引張強度は1.50kgf以上であり、開封性は4.0未満であり、取出し性は4.0未満であり、保管性は不良であった(比較例1~5)。
また、天面部11の下面部11bに第1スリット50が設けられた包装袋100は、持手部20の指掛部30を構成するスリットが1つであるか2つであるかに拘わらず、耐久性、引張強度、開封性、取出し性、及び保管性は、いずれも同等であった(実施例1、4~6)。
これらの結果から、本体部の天面部を構成する一対の下面部の少なくともいずれかの下面部の天面部の中央部寄りに第1スリットを形成することにより、開封性、取出し性、保管性に優れる包装袋が得られることが判った。
また、持手部の指掛部を1つのスリットで形成した場合(持手部を持ち易い形状にした場合)でも、開封前に包装袋が破れにくいものであることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 包装袋
T 被包装体(トイレットペーパー)
10 本体部
11 天面部
11a 上面部
SP 表面部
BP 裏面部
11b 下面部
11c 接続部
GF1 第1折込部
GF2 第2折込部
GF3 第3折込部
12 底面部
13 第1側面部
13a 上端縁
14 第2側面部
14a 上端縁
20 持手部
21 上端縁
22 下端縁
23 側端縁
24 側端縁
25 平面部
30 指掛部
40 シール部
50 第1スリット
60 第2スリット
61 スリット基部
62 延長スリット
FG 破断片
70 第1ダミースリット
80 第2ダミースリット
81 ダミースリット基部
82 延長ダミースリット
90 開封用スリット
110 搬出部
111 搬出ロール
120 筒状フィルム形成部
130 スリット形成部
140 ガセット形成部
141 折り板
150 シール形成部
160 巻取部
161 巻取ロール
RF 原反フィルム
TF 筒状フィルム
SS サイドシール
GS ガセットシート
MD 搬送方向
P 手指

Claims (11)

  1. 筒状のフィルムでガセット状に形成され、被包装体が収容される本体部と、
    前記本体部の天面部に前記本体部と一体に設けられた持手部とを有し、
    前記本体部の前記天面部は、前記持手部の下端縁に表面部が接続する一対の上面部と、前記上面部の裏面部に接続して、前記上面部の下方に重なる一対の下面部とを有し、
    前記一対の下面部の少なくともいずれかの下面部の前記天面部の中央部寄りに、第1スリットが形成されており、
    前記第1スリットが形成された前記下面部と接続する前記上面部の前記裏面部の、前記持手部の側端縁寄りに、第2スリットが前記第1スリットと不連続に形成されており、
    前記持手部の前記下端縁に沿うスリットが形成されていないことを特徴とする、包装袋。
  2. 前記第1スリットは、前記持手部の厚み方向に延びる、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記第1スリットは、前記一対の下面部のいずれの下面部にも形成されている、請求項1または2に記載の包装袋
  4. 前記第2スリットは、前記持手部の下端縁側から前記本体部の上端縁側に向かって延びる、請求項1乃至3の何れか一項に記載の包装袋。
  5. 前記第2スリットは、さらに前記本体部の天面部側から前記本体部の底面部側に向かって延びる延長スリットを有する、請求項に記載の包装袋。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の包装袋の使用方法であって、
    前記下面部の前記第1スリットが形成された部分を破断し、
    一部が破断した前記下面部を前記持手部の長手方向に沿って前記本体部の外側に引き出すことを特徴とする、包装袋の使用方法。
  7. 前記下面部の一部をさらに前記本体部の底面部側に引き下ろす、請求項に記載の包装袋の使用方法。
  8. 前記下面部の一部をさらに前記本体部の内側に入れる、請求項またはに記載の包装袋の使用方法。
  9. 筒状のフィルムでガセット状に形成され、被包装体が収容される本体部と、前記本体部の天面部に前記本体部と一体に設けられる持手部とを有し、前記本体部の前記天面部は、前記持手部の下端縁に表面部が接続する一対の上面部と、前記上面部の裏面部に接続して、前記上面部の下方に重なる一対の下面部とを有する包装袋の製造方法であって、
    前記筒状のフィルムをガセット状に折り込んでガセット状のシートを形成するガセット形成工程と、
    前記一対の下面部の少なくともいずれかの前記天面部の中央部寄りに、第1スリットを形成するスリット形成工程とを有し、
    前記スリット形成工程は、前記第1スリットが形成される前記下面部と接続する前記上面部の前記裏面部の、前記持手部の側端縁寄りに、第2スリットを前記第1スリットと不連続に形成する工程を含み
    前記スリット形成工程では、前記持手部の前記下端縁に沿うスリットを形成しない包装袋の製造方法
  10. 前記スリット形成工程は、前記ガセット形成工程の前に行う、請求項に記載の包装袋の製造方法。
  11. 前記スリット形成工程は、前記ガセット形成工程の後に行う、請求項に記載の包装袋の製造方法。
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