JP6913858B2 - プレートフィン積層型熱交換器およびそれを用いた冷凍システム - Google Patents

プレートフィン積層型熱交換器およびそれを用いた冷凍システム Download PDF

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Description

本発明はプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムに関する。
一般に空気調和機や冷凍機等の冷凍システムは、圧縮機によって圧縮した冷媒を凝縮器や蒸発器等の熱交換器に循環させ第2流体と熱交換させて冷房もしくは暖房を行うが、前記熱交換器の熱交換効率によってシステムとしての性能や省エネ性が大きく左右される。従って、熱交換器は高効率化が強く求められている。
このような中にあって、空気調和機や冷凍機等の冷凍システムの熱交換器は、一般的には、フィン群に伝熱管を貫通させて構成したフィンチューブ型熱交換器が用いられており、伝熱管の細径化を図って熱交換効率の向上及び小型化が進められている。
しかしながら、上記伝熱管の細径化には限度があるため、熱交換効率の向上及び小型化は限界に近づきつつある。
一方、熱エネルギーを交換するために使用される熱交換器の中には、流路を有するプレートフィンを積層して構成したプレートフィン積層型熱交換器が知られている。
このプレートフィン積層型熱交換器は、プレートフィンに形成された流路を流れる冷媒と、積層されたプレートフィンの間を流れる第2流体との間で熱交換を行うもので、冷媒量が少なく冷媒圧が低い車両用の空気調和機において使用されている(特許文献1参照)。
図10は、図11は上記特許文献1記載のプレートフィン積層型熱交換器を示し、この熱交換器100は、冷媒が流れる伝熱流路101(図11参照)を有する多数のプレートフィン102を積層したプレートフィン積層体103の両側端面にエンドプレート104を積層配置し、前記伝熱流路101の左右両端部に流入側ヘッダ流路105及び流出側ヘッダ流路106を形成して構成している。
実用新案登録第3192719号公報
上記特許文献1記載のプレートフィン積層型熱交換器は、プレートフィン102に凹溝をプレス成形して流路101を形成しているので、当該伝熱流路101の断面積をフィンチューブ型の伝熱管に比べさらに小さくでき、熱交換効率を高め小型化することができる。
しかしながら、上記特許文献1記載のプレートフィン積層型熱交換器のプレートフィン102は、その伝熱流路101を流れる冷媒の流入用のヘッダ流路105と流出用のヘッダ流路106がプレートフィン102の左右両端部に分けて設けられているので、流路長が短く冷媒と空気との熱交換効率が低いものとなってしまう上に、流路長を長くしようとすればプレートフィン102の長さ寸法が大きくなって大型化してしまうものであった。
そこで出願人は図12に示すように冷媒の流入及び流出用ヘッダ流路105、106をプレートフィン102の一端部側に纏めて設け、伝熱流路101を他端部側でUターンさせて流出入用ヘッダ流路105、106に接続する構成として、伝熱流路101の長さを長くしつつプレートフィン102の寸法を短くし、冷媒と空気の熱交換効率を高めると同時により小型化を促進できるものを提案している。
この場合、プレートフィン102の他端部側でUターンさせて流入用ヘッダ流路105に繋がる伝熱往き流路101aと流出用ヘッダ流路106に繋がる伝熱戻り流路101bとが隣接する形となるので、双方の伝熱流路101a、101b間で熱が移動する。よって、上記伝熱往き流路101aと伝熱戻り流路101bとの間に断熱スリット107を設けてこれら両者間の熱移動を抑制し高い熱交換性能を維持する構成としている。
しかしながら、上記伝熱往き流路101aと伝熱戻り流路101bとの間に断熱スリット107を設けると、プレートフィン102の伝熱往き流路101a側の部分と伝熱戻り流路101b側の部分とが断熱スリット107によって広範囲に分断される形となり、プレス時や炉中ロウ付け時にプレートフィン102にひずみが生じやすくなって、ロウ付け不良等の接合不良を起こし、品質がばらつくという課題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、その目的とするところは接合不良を防止して高品質、且つ、小型、高性能なプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、その熱交換器は、流入及び流出用の一対のヘッダ流路に繋がる複数の伝熱流路を有するプレートフィンを多数積層してプレートフィン積層体を構成し、プレートフィン積層体の両側端面にエンドプレートを接合一体化したプレートフィン積層型熱交換器であって、プレートフィンは複数の流路形成用凹溝を有したプレートを接合して一対のヘッダ流路に繋がる伝熱流路を形成するとともに、伝熱流路はUターンさせてこれに繋がる一対のヘッダ流路をプレートフィンの一端部側に纏めて設け、且つ、プレートフィンのUターンさせた伝熱往き流路と伝熱戻り流路との間には断熱スリットを形成するとともに、断熱スリットの一部に補強ブリッジを設けて伝熱往き流路側部分と伝熱戻り流路側部分とを連結した構成としてあり、冷凍システムは前記プレートフィン積層型熱交換器を用いた構成としている。
これにより、プレートフィンの伝熱往き流路側部分と伝熱戻り流路側部分との間に断熱スリットを設けていても、前記伝熱往き流路側部分と伝熱戻り流路側部分とは断熱スリットの一部に設けた補強リブによって連結し一体化した形となっているので、プレス時や炉中ロウ付け時にひずみが生じるのを防止でき、ロウ付け不良等の接合不良を解消して品質を向上させることができる。
しかも、上記伝熱往き流路側部分と伝熱戻り流路側部分とを連結する補強ブリッジは断熱スリットの一部に設けてあるだけであるから、当該補強ブリッジを介しての熱移動はごく少ないものに限定でき、伝熱往き流路と伝熱戻り流路との間の熱移動の大部分を抑制して、熱交換効率を高め高性能化することができる。
本発明は、上記構成により、接合不良と熱移動を防止することができ、高品質、且つ、小型・高性能なプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器の外観を示す斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器の分解斜視図 (a)(b)同プレートフィン積層型熱交換器のプレートフィンを構成する各プレートの平面図 同プレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層状態を示す斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層状態を示す分解斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器の両側端面に位置するプレートフィンとエンドプレートを示す分解斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器の両側端面に位置するプレートフィンとエンドプレートの接合状態を示す要部拡大断面図 本発明のプレート積層型熱交換器を用いた実施の形態2における空気調和機の冷凍サイクル図 同空気調和機の概略断面図 従来のプレートフィン積層型熱交換器の断面図 同従来のプレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの平面図 本出願人が提案するプレートフィンの平面図
第1の発明は、熱交換器であり、この熱交換器は、流入及び流出用の一対のヘッダ流路に繋がる複数の伝熱流路を有するプレートフィンを多数積層してプレートフィン積層体を構成し、前記プレートフィン積層体の両側端面にエンドプレートを接合一体化したプレートフィン積層型熱交換器であって、前記プレートフィンは複数の流路形成用凹溝を有したプレートを接合して一対のヘッダ流路に繋がる伝熱流路を形成するとともに、前記伝熱流路はUターンさせてこれに繋がる一対のヘッダ流路をプレートフィンの一端部側に纏めて設け、且つ、前記プレートフィンのUターンさせた伝熱往き流路と伝熱戻り流路との間には断熱スリットを形成するとともに、前記断熱スリットの一部に補強ブリッジを設けて前記伝熱往き流路側部分と伝熱戻り流路側部分とを連結した構成としている。
これにより、プレートフィンの伝熱往き流路側部分と伝熱戻り流路側部分との間に断熱スリットを設けていても、前記伝熱往き流路側部分と伝熱戻り流路側部分とは断熱スリットの一部に設けた補強リブによって連結し一体化した形となっているので、プレス時や炉中ロウ付け時にひずみが生じるのを防止でき、ロウ付け不良等の接合不良を解消して品質を向上させることができる。
しかも、上記伝熱往き流路側の部分と伝熱戻り流路側の部分とを連結する補強ブリッジは断熱スリットの一部に設けてあるだけであるから、当該補強ブリッジを介しての熱移動はごく少ないものに限定でき、伝熱往き流路と伝熱戻り流路との間の熱移動の大部分を抑制して、熱交換効率を高め高性能化することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記エンドプレートはプレートフィンの補強ブリッジと対向する部分に孔を設けた構成としている。
これにより、プレートフィン及びエンドプレートを炉中ロウ付けした後、前記エンドフレートの孔からプレス刃を挿入してプレートフィンの補強ブリッジを切断でき、補強ブリッジを介しての熱移動も防止できて熱交換効率を高め、更に高性能化することができる。
しかも補強ブリッジを切断するための孔は補強ブリッジと対向する部分のみに局所的に設けているので、孔以外の部分ではエンドプレートとプレートフィンの断熱スリット縁部との間の接合が強固に行われることになり、エンドプレートに設ける孔を大きめに形成して補強ブリッジ切断の加工性を向上させることもできる。
第3の発明は冷凍システムであり、この冷凍システムは冷凍サイクルを構成する熱交換器を前記第1または第2の発明に記載のプレートフィン積層型熱交換器としたものである。
これにより、この冷凍システムは、プレートフィン積層型熱交換器の熱交換器が高品質、且つ、小型、高性能であるから、品質及び省エネ性の高い高性能な冷凍システムとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、本開示の熱交換器は、以下の実施の形態に記載したプレートフィン積層型熱交換器の構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の熱交換器の構成を含むものである。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器の外観を示す斜視図、図2はプレートフィン積層型熱交換器の分解斜視図、図3(a)(b)はプレートフィン積層型熱交換器のプレートフィンを構成する各プレートの平面図、図4はプレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層状態を示す斜視図、図5はプレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層状態を示す分解斜視図、図6はプレートフィン積層型熱交換器の両側端面に位置するプレートフィンとエンドプレートを示す分解斜視図、図7はプレートフィン積層型熱交換器の両側端面に位置するプレートフィンとエンドプレートの接合状態を示す要部拡大断面図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態の熱交換器1は、略弓型形状のプレートフィン積層体2の両側に平面視が略同一形状のエンドプレート3a、3bを接合一体化して構成している。そして、略弓型形状の一端部側に、蒸発器として用いる場合には入口となり凝縮器として用いる場合は出口となる管A4及びその逆となる管B5とを有している。
上記プレートフィン積層体2の両側のエンドプレート3a、3bは、プレートフィン積層部を挟持した形でロウ付けされ、ボルト・ナット若しくはカシメピン軸等の締結手段9によりその長手方向両端部を連結固定し、熱交換器としての剛性を保持している。
また、プレートフィン積層体2を構成するプレートフィン2aは、図3に示す一対のプレート6a、6bをロウ付け等により接合して冷媒等の第1流体(以下、冷媒と称する)が流れる伝熱流路を有する構成としてあり、図4、図5に示すように多数積層して各プレートフィン2a同士の間に空気等の第2流体(以下、空気と称する)が流れる積層間隔を形成している。そして、上記プレートフィン2aに設けた前記伝熱流路を流れる冷媒と各プレートフィン2a同士の間の積層間隙を流れる空気との間で熱交換する。
上記プレートフィン2aを構成する一対のプレート6a、6bは、図5に示すように、その一方のプレート6aに、管A4及び管B5に繋がるヘッダ流路A8およびヘッダ流路B10となる開口8a,10a及びその開口縁に設けたリング状凹溝8b,10bと、リング状凹溝8b,10bより導出した連絡流路用凹溝11aと、連絡流路用凹溝11aの端部に設けた分流路用凹溝12aと、分流路用凹溝12aより分岐形成した複数の略U字状に並行した流路形成用凹溝14aが設けてある。
一方、他方のプレート6bには、ヘッダ流路A8およびヘッダ流路B10となる開口8c,10c及びその開口縁に設けたリング状凹溝8d,10dと、前記プレート6aの連絡流路用凹溝11aの端部と対向する部分に位置する分流路用凹溝12bと、分流路用凹溝12bより分岐形成した複数の略U字状に並行した流路形成用凹溝14bとが設けてある。
そして、上記一対のプレート6a、6bは、上記開口8a,10aと8c,10c及びその開口縁に設けたリング状凹溝8b,10bと8d,10d同士、及び分流路用凹溝12aと12b及び流路形成用凹溝14aと14b同士がそれぞれ合致するようにしてロウ付け等により接合し、開口8a,10a,8c,10c及びその開口縁のリング状凹溝8b,10b,8d,10d部分でヘッダ流路A8およびヘッダ流路B10を形成し、分流路用凹溝12a,12bと流路形成用凹溝14a,14b同士で分流路12と伝熱流路14を形成し、連絡流路用凹溝11aで連絡流路11を形成している。
そして、上記構成のプレートフィン積層体2のプレートフィン2aは、当該プレートフィン2aの長手方向に沿って適宜設けた複数の突起15(図3参照)によって空気が流れる積層間隔を形成している。
ここで、上記伝熱流路14は図3のプレートフィン全体図に示すように、プレートフィン2aの外形と同様略弓型に屈曲させたうえUターンする形状としてあり、図4に示すように、ヘッダ流路A8に繋がる伝熱往き流路14−1群とヘッダ流路B10に繋がる伝熱戻り流路14−2群との間にこれら両者間の熱移動を防止するスリット状の断熱スリット16が形成している。
そして、上記断熱スリット16には複数箇所に伝熱往き流路14−1側部分と伝熱戻り流路14−2側部分との間を繋ぐ補強ブリッジ17が形成している。すなわち、上記断熱スリット16は、プレートフィン2aが部品の状態、つまり1枚の時はその長手方向数か所に補強ブリッジ17を残して形成してあり、断熱スリット16の両側の伝熱往き流路14−1部分と伝熱戻り流路14−2部分を連結している。
一方、上記プレートフィン2aを積層して構成したプレートフィン積層体2両側のエンドプレート3a、3bには、図6に示すように、前記補強ブリッジ17と対向する部分に孔18が形成している。この例では熱移動量が大きい流入及び流出用のヘッダ流路A8,B10を設けた側の部分数か所に設けあるが、伝熱往き流路14−1と伝熱戻り流路14−2との間の断熱スリット16に設けてあるすべての補強ブリッジ17に対向させて設けてもよいものである。
次に上記のように構成したプレートフィン積層型熱交換器について、その作用効果を説明する。
本実施の形態のプレートフィン積層型熱交換器は、そのプレートフィン2aの伝熱往き流路14−1群と伝熱戻り流路14−2群との間に断熱スリット16を設けているので、伝熱往き流路14−1群と伝熱戻り流路14−2群との間で生じる熱移動を抑制でき、熱交換効率を上げて高性能化できる。
そして、上記断熱スリット16には補強ブリッジ17を数箇所形成して前記伝熱往き流路14−1群側部分と伝熱戻り流路14−2群側部分とを連結しているので、プレートフィン2aとエンドプレート3a,3bを積層しプレスして炉中ロウ付けする際、プレートフィン2aにひずみが生じるのを防止できる。したがって、プレートフィン2a同士及びエンドプレート3a,3bのロウ付け接合を確実なものとすることができ、ロウ付け不良等の接合不良を防止して品質を安定させることができる。
また、上記補強ブリッジ17は断熱スリット16の数か所に設けているだけであるから、当該補強ブリッジ17を介しての熱移動はごく少ないものに限定でき、伝熱往き流路14−1と伝熱戻り流路14−2との間の熱移動の大部分を抑制することができる。よって、熱交換効率を高め高性能化することができる。
また、本実施の形態では、エンドプレート3a,3bの補強ブリッジ17と対向する部分に孔18を設けているので、プレートフィン2a及びエンドプレート3a,3bを炉中ロウ付けした後、前記エンドフレート3a,3bの孔18からプレス刃を挿入してプレートフィン2aの補強ブリッジ17を切断することができる。これによって、補強ブリッジ17を介しての熱移動も防止でき、熱交換効率を高め、更に高性能化することができる。
特に、本実施の形態では、上記エンドプレート3a,3bの孔18は熱移動量が大きい流入及び流出用のヘッダ流路A8,B10を設けた側の部分数か所に設けているので、熱移動の影響が大きい前記ヘッダ流路A8,B10近くの断熱スリット16の補強ブリッジ17を切断し、熱移動を防止する形となる。したがって、伝熱往き流路14−1と伝熱戻り流路14−2との間の熱移動を効果的に防止し、熱効率を高めることができる。
また、上記エンドプレート3a,3bの孔18はスリット形状とすることなく局所的な孔形状としているので、孔18以外の部分ではエンドプレート3a,3bとプレートフィン2aの断熱スリット縁部とがロウ付け等によって強固に接合されることになり、これら両者間の接合を確実なものとして品質を安定させることができる。しかも、エンドプレート3a,3bとプレートフィン2aの断熱スリット縁部との間の接合が強固に行われるので、図7のXで示すようにエンドプレート3a,3bに設ける孔18を断熱スリット16の溝幅よりも大きめに形成してもエンドプレート3a,3bとプレートフィン2aの断熱スリット縁部との間の接合品質に影響を与えることがない。よって、前記孔18を大きめに形成してこの孔18から挿入するプレス刃を大きくしてプレス刃折れを防止し、補強ブリッジ切断の加工性を向上させることもできる。
また、本実施の形態の熱交換器は、伝熱流路14をUターンさせて形成しているので、プレートフィン2aの長さを短くしつつ伝熱流路長は長く確保して熱交換性能を高めることができる。したがって、伝熱流路14のUターン化による熱交換性能の向上と前記エンドプレート3a,3b部分での熱移動による熱損失の低減による効果が合わさって一段と高性能な熱交換器とすることができる。
なお、本実施の形態ではエンドプレート3a,3bに設けた孔18は熱移動量が大きい流入及び流出用のヘッダ流路A8,B10を設けた側の部分数か所に設け場合を例示しているが、これは断熱スリット16に設けたすべての補強ブリッジ17に設けてその補強ブリッジ17すべてを切断できるようにしてもよく、熱移動の程度に応じて適宜設定すればよい。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器を用いて構成した空気調和機である。
図8は空気調和機の冷凍サイクル図、図9は同空気調和機の室内機を示す概略断面図である。
図8、図9において、この空気調和機は、室外機51と、室外機51に接続された室内機52から構成されている。室外機51には、冷媒を圧縮する圧縮機53、冷房暖房運転時の冷媒回路を切り替える四方弁54、冷媒と外気の熱を交換する室外熱交換器55、冷媒を減圧する減圧器56、室外送風機59が配設されている。また、室内機52には、冷媒と室内空気の熱を交換する室内熱交換器57と、室内送風機58とが配設されている。そして、前記圧縮機53、四方弁54、室内熱交換器57、減圧器56、室外熱交換器55を冷媒回路で連結してヒートポンプ式冷凍サイクルを形成している。
なお、本実施形態による冷媒回路には、テトラフルオロプロペンまたはトリフルオロプロペン、ジフルオロメタンまたはペンタフルオロエタンまたはテトラフルオロエタンを、単体、もしくはそれぞれ2成分混合または3成分混合した冷媒を使用している。
上記構成からなる空気調和機は、冷房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室外熱交換器55とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通って室外熱交換器55に送られる。そして、外気と熱交換して放熱し、高圧の液冷媒となり、減圧器56に送られる。減圧器56では減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室内機52に送られる。室内機52では、冷媒は室内熱交換器57に入り室内空気と熱交換して吸熱し、蒸発気化して低温のガス冷媒となる。この時室内空気は冷却されて室内を冷房する。さらに冷媒は室外機51に戻り、四方弁54を経由して圧縮機53に戻される。
暖房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室内機52とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通り、室内機52に送られる。高温高圧の冷媒は室内熱交換器57に入り、室内空気と熱交換して放熱し、冷却され高圧の液冷媒となる。この時、室内空気は加熱されて室内を暖房する。その後、冷媒は減圧器56に送られ、減圧器56において減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器55に送られて外気と熱交換して蒸発気化し、四方弁54を経由して圧縮機53へ戻される。
上記のように構成された空気調和機は、その室外熱交換器55或いは室内熱交換器57に前記実施の形態で示した熱交換器を使用することにより、熱交換器が小型、高性能且つ高品質であるから、安価で信頼性及び省エネ性の高い高性能な冷凍システムとすることができる。
以上、本発明に係るプレートフィン積層型熱交換器及びそれを用いた冷凍システムについて、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、プレートフィン積層型熱交換器は冷凍システムに用いられる熱交換器として説明したが、これに限定されるものではない。つまり、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれるものである。
本発明は、上記したように、高品質、且つ、小型・高性能なプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムを提供することができる。よって、家庭用及び業務用エアコン等に用いる熱交換器や各種冷凍機器等に幅広く利用でき、その産業的価値は大なるものがある。
1 熱交換器
2 プレートフィン積層体
2a プレートフィン
3a、3b エンドプレート
4 管A
5 管B
6a プレート
6b プレート
8 ヘッダ流路A
8a,8c 開口
8b,8d リング状凹溝
9 締結手段(ボルト・ナット)
10 ヘッダ流路B
10a,10c 開口
10b,10d リング状凹溝
11 連絡流路
11a,11b 連絡流路用凹溝
12 分流路
12a,12b 分流路用凹溝
14 伝熱流路
14−1 伝熱往き流路
14−2 伝熱戻り流路
14a 流路形成用凹溝
14b 流路形成用凹溝
15 突起
16 断熱スリット
17 補強ブリッジ
18 孔
51 室外機
52 室内機
53 圧縮機
54 四方弁
55 室外熱交換器
56 減圧器
57 室内熱交換器
58 室内送風機

Claims (2)

  1. 流入及び流出用の一対のヘッダ流路に繋がる複数の伝熱流路を有するプレートフィンを多数積層してプレートフィン積層体を構成し、前記プレートフィン積層体の両側端面にエンドプレートを接合一体化したプレートフィン積層型熱交換器であって、前記プレートフィンは複数の流路形成用凹溝を有したプレートを接合して一対の前記ヘッダ流路に繋がる前記伝熱流路を形成するとともに、前記伝熱流路はUターンさせてこれに繋がる一対の前記ヘッダ流路を前記プレートフィンの一端部側に纏めて設け、且つ、前記プレートフィンのUターンさせた伝熱往き流路と伝熱戻り流路との間にはスリット状の断熱スリットを形成するとともに、前記断熱スリットの一部に補強ブリッジを設けて前記伝熱往き流路側部分と前記伝熱戻り流路側部分とを連結し、前記エンドプレートは、前記プレートフィンの補強ブリッジと対向する部分に孔を設けたプレートフィン積層型熱交換器。
  2. 冷凍サイクルを構成する熱交換器を請求項1に記載のプレートフィン積層型熱交換器とした冷凍システム。
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