JP2019100565A - 熱交換器及びそれを用いた冷凍システム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換効率の高い熱交換器及びそれを用いた省エネ性の高い冷凍システムの提供。【解決手段】一対のヘッダ流路8,9と、前記一対のヘッダ流路8,9の間に複数の伝熱流路7とを有するプレートフィン2を多数積層して構成した熱交換器において、前記プレートフィン2は菱形形状としてその端部に前記ヘッダ流路8,9を設けた構成としてある。これにより、熱交換器を傾斜状態にして設けた場合のプレートフィンのヘッダ領域が空気等の被熱交換流体の流れと略並行状態となって熱交換器全体に占める割合を少なくすることができる。つまり、熱交換器の伝熱流路領域が占める寸法を長くして熱交換器全体に対する伝熱流路領域、すなわち、熱交換可能領域の割合を増加させることができ、熱交換効率を向上させることができる。【選択図】図4

Description

本発明は熱交換器及びそれを用いた冷凍システムに関し、特に、一対のヘッダ流路の間を多数の伝熱流路で接続した多パス型の熱交換器及びそれを用いた冷凍システムに関する。
一般に空気調和機等の冷凍システムは、圧縮機によって圧縮した冷媒を凝縮器や蒸発器等の熱交換器に循環させ、被熱交換流体と熱交換させて冷房もしくは暖房を行うが、前記熱交換器の熱交換効率によって冷凍システムの性能や省エネ性が大きく左右される。従って、熱交換器は高効率化が強く求められている。
このような中にあって、空気調和機等の冷凍システムの熱交換器は、一般的には、フィン群に伝熱管を貫通させて構成したフィンチューブ型熱交換器が用いられており、その伝熱管の細径化を図って熱交換効率の向上及び小型化が進められている。
しかしながら、上記伝熱管の細径化には限度があるため、熱交換効率の向上及び小型化は限界に近づきつつある。
一方、熱エネルギーを交換するために使用される熱交換器の中には、伝熱流路を有するプレートフィンを積層して構成したプレートフィン積層型熱交換器が知られている。
このプレートフィン積層型熱交換器は、プレートフィンの中に形成された流路を流れる流体と、積層されたプレートフィンの間を流れる第2流体との間で熱交換を行うもので、車両用の空気調和機などにおいて広く用いられている(特許文献1参照)。
図12、図13は上記特許文献1記載の多パス型熱交換器を示し、この熱交換器100は、入口側のヘッダ流路101及び出口側のヘッダ流路102とこれらの間を接続する伝熱流路103を設けたプレートフィン104を多数積層して構成してある。そして、上記プレートフィン104は間隙おいて積層し、この間隙を流れる空気と前記伝熱流路103を流れる冷媒との間で熱交換するようになっている。
特許第3965901号公報
上記多パス型熱交換器は伝熱流路103を凹条溝によって形成することができるのでフィンチューブ型熱交換器の伝熱管に比べ細径化でき、小型で高効率な熱交換器とすることができる。
しかしながら、上記多パス型熱交換器を家庭用の空気調和機に用いると、上記多パス型熱交換器が持つ高い熱交換効率を十分生かすことができない、という課題があった。
すなわち、出願人は上記構成の多パス型熱交換器を家庭用の空気調和機、より具体的には壁掛け式の室内機に組み込んで使用することを試みているが、その場合、熱交換器は傾斜状態に設置することになる。そのため、特許文献1記載の多パス型熱交換器を用いると
、空気の流れに対する入口側のヘッダ流路101及び出口側のヘッダ流路102が占める面積が大きくなる。
図13は上記多パス型熱交換器を直立設置した場合(a)と傾斜設置した場合(b)のヘッダ領域の寸法差を示すが、(a)の直立設置した場合のヘッダ領域寸法lに対し (b)の傾斜設置した場合のヘッダ領域寸法はLとなって大きくなっていることがわかる。
ここで、上記入口側のヘッダ流路101及び出口側のヘッダ流路102が設けてあるヘッダ領域は空気が流れることができず非熱交換領域となっている。つまり、熱交換器全体の寸法に対するヘッダ領域、すなわち、非熱交換領域寸法が大きくなっている。したがって、熱交換器全体の寸法に対する伝熱流路領域、すなわち、熱交換可能領域の寸法が小さくなり、多パス型熱交換器が持つ高い熱交換効率を十分生かすことができなくなる、ということになる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、多パス型熱交換器が持つ高い熱交換性能を十分生かすことが可能な熱交換器とそれを用いた高性能な空気調和機等の冷凍システムを提供することを目的としたものである。
本発明は、上記目的を達成するため、一対のヘッダ流路と、前記一対のヘッダ流路の間に設けた複数の伝熱流路とを有するプレートフィンを多数積層して構成した熱交換器において、前記プレートフィンは菱形形状とした構成としてある。
これにより、熱交換器を傾斜状態にして設けた場合のプレートフィンのヘッダ領域が空気等の被熱交換流体の流れと略平行状態となって熱交換器全体に占める割合を少なくすることができる。つまり、熱交換器の伝熱流路領域が占める寸法を長くして熱交換器全体に対する伝熱流路領域、すなわち、熱交換可能領域の割合を増加させることができ、熱交換効率を向上させることができる。
本発明は、上記構成により、多パス型熱交換器が持つ高い熱交換効率を生かした高性能な熱交換器とそれを用いた省エネ性の高い冷凍システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1における熱交換器の外観を示す斜視図 同熱交換器を分離した状態で示す分解斜視図 同熱交換器のプレートフィン積層体の要部を示す斜視図 同熱交換器を構成するプレートフィンの平面図 同熱交換器を構成するプレートフィンの構成の一部を拡大して示す分解図 同熱交換器におけるヘッダ流路部分を拡大して示す平面図 (a)同熱交換器のプレートフィンを長方形状とした時の空気調和機に対する設置状態を示す説明図、(b)同プレートフィンを菱形形状とした時の空気調和機に対する設置状態を示す説明図 図6のA−A断面図 図6のB−B断面図 本発明の熱交換器を用いた実施の形態2における冷凍システムの一例として示す空気調和機の冷凍サイクル図 同空気調和機の概略断面図 従来のプレートフィン積層型熱交換器の断面図 同従来のプレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの設置状態を示す説明図
第1の発明は、熱交換機であり、この熱交換器は、一対のヘッダ流路と、前記一対のヘッダ流路の間に複数の伝熱流路とを有するプレートフィンを多数積層して構成した熱交換器において、前記プレートフィンは菱形形状とした構成としてある。
これにより、熱交換器を傾斜状態にして設けた場合のプレートフィンのヘッダ領域が空気等の被熱交換流体の流れと略平行状態となって熱交換器全体に占める割合を少なくすることができる。つまり、熱交換器の伝熱流路領域が占める寸法を長くして熱交換器全体に対する伝熱流路領域、すなわち、熱交換可能領域の割合を増加させることができ、熱交換効率を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記伝熱流路はUターンする形状として一対のヘッダ流路をプレートフィンの一端部側に纏めて設けた構成としてある。
これにより、ヘッダ領域のような非熱交換領域をプレートフィンの一端部側のみとして熱交換効率を高めることができるとともに、熱交換器を傾斜設置した際に生じる熱交換可能領域、すなわち、熱交換器全体の寸法に対する伝熱流路領域を更に増加させて熱交換効率を高めることができ、熱交換効率を大きく向上させることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ヘッダ流路は流路周りの適所から連絡流路を導出形成し、この連絡流路の端部に分岐流路を介して伝熱流路を設けるとともに、前記連絡流路の流路壁面一部に凹所を形成して相対向するプレートフィンの連絡流路壁面同士間に隙間を形成した構成としてある。
これにより、分岐流路の分岐数を増やして伝熱流路数を増加させることができるとともに、連絡流路に設けた凹所により形成される隙間を介してプレートフィン積層間を流れる被熱交換流体もヘッダ流路周りを流れる熱交換可能領域とすることができる。よって、プレートフィンを菱形形状としたことと相まって更に熱交換効率を向上させることができ、小型高性能な熱交換器とすることができる。
第4の発明は、冷凍システムであり、この冷凍システムは冷凍サイクルを構成する熱交換器を前記第1〜第3のいずれかの発明の熱交換器としたものである。
これにより、この冷凍システムは、熱交換器を傾斜状態に設置してもその熱交換可能領域が長いので、熱交換器そのものが持つ高い熱交換効率を生かして省エネ性の高い高性能な冷凍システムとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、本開示の熱交換器は、以下の実施形態に記載した熱交換器の構成に限定されるものではなく、以下の実施形態において説明する技術的思想と同等の熱交換器の構成を含むものである。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における熱交換器の外観を示す斜視図、図2は同熱交換器を分離した状態で示す分解斜視図、図3は同熱交換器のプレートフィン積層体の要部を示す斜視図である。
図1〜図3において、本実施形態の熱交換器1は、複数のプレートフィン2と、プレートフィン2の積層方向の両側(図では左側及び右側)に配したエンドプレート3a、3bとを備え、前記両側のエンドプレート3a、3bをボルト等の締結手段3cにより連結固定して構成してあり、蒸発器として用いる場合には入口となり凝縮器として用いる場合は出口となる管4及びその逆となる管5とを有している。なお、本実施の形態では、熱交換器を蒸発器として使用する場合を例にして説明するので、管4を上流管4、管5を下流管5として説明する。
上記プレートフィン2を積層して構成した熱交換器1は、図7に示すように冷凍システムの一例として示す空気調和機に搭載して使用するが、その際熱交換器1は傾斜状態に設置することになる。そのためこの熱交換器1を構成するプレートフィン2は図4に示すように菱形形状としてある。
以下、上記プレートフィン2の構成を詳述する。
図4は熱交換器を構成するプレートフィンの平面図、図5は同熱交換器を構成するプレートフィンの構成の一部を拡大して示す分解図、図6は同熱交換器におけるヘッダ流路部分を拡大して示す平面図、図7(a)は同熱交換器のプレートフィンを菱形形状とした時の空気調和機に対する設置状態を示す説明図、(b)は同プレートフィンを長方形状とした時の空気調和機に対する設置状態を示す説明図、図8は図6のA−A断面図、図9は図6のB−B断面図である。
図4〜図9おいて、上記プレートフィン2は、既述したように菱形形状に形成してあり、内部に第1流体である冷媒が流れる複数の並行した伝熱流路(以下、冷媒流路と称す)7とこれに繋がり蒸発器として用いる場合には入口となり凝縮器として用いる場合は出口となるヘッダ流路8(以下、上流ヘッダ流路8と称す)及びその逆となるヘッダ流路9(以下、下流ヘッダ流路9と称す)を形成した一対の板状部材2a、2b(図5参照)を向い合せにロウ付け接合して構成してある。そして、上記複数の冷媒流路7は略U字状に形成されていてこれに繋がる下流ヘッダ流路9と上流ヘッダ流路8とが一端部側に纏まった形となっている。すなわち、下流ヘッダ流路9と上流ヘッダ流路8を設けたヘッダ領域H(図4参照)は冷媒流路7を設けた伝熱領域P(図4参照)の一端部側のみとなる構成としてある。
上記構成のプレートフィン2は、図3に示すように多数積層して熱交換器の主体をなすプレートフィン積層体6を構成しており、上記上流ヘッダ流路8及び下流ヘッダ流路9が図1に示すように水平ヘッダとなるような形で使用され、各プレートフィン2同士の間には当該プレートフィン2の長辺両端部及び冷媒流路7間に適宜設けた複数の突起10(図5参照)によって第2流体である空気が流れる隙間を形成している。
また、上記プレートフィン2に設けた上流ヘッダ流路8及び下流ヘッダ流路9は、図5に示すように、そのヘッダ流路周りの適所から連絡流路11が導出形成してある。そして、前記連絡流路11は分岐流路12を介して前記冷媒流路7に接続してある。つまり、上流ヘッダ流路8及び下流ヘッダ流路9と冷媒流路7との間に連絡流路11と分岐流路12を設けることによって、冷媒流路7の数、すなわちパス数を多くし、かつ、多くした冷媒流路7に円滑に冷媒を流すことができるようにしてある。
そして、上記冷媒流路7は板状部材2a、2bに凹状溝によって形成してあり、容易に細径化できるようになっている。
一方、上記上流ヘッダ流路8の流路周りから導出形成した連絡流路11は、図6の矢印
Xで示すプレートフィン積層間を流れる空気の流れに交差する形となっている。したがって、上記連絡流路11はその流路壁面一部に凹所A14を形成して相対向するプレートフィン2の連絡流路壁面同士間に隙間A15(図8参照)を形成してある。そして、上記凹所A14を設けた流路部分は他の流路部分の幅よりも広い幅とした構成としてある。
また、分岐流路12もプレートフィン積層間を流れる空気の流れに対して傾斜した形となっている。したがってこの分岐流路12にもこの場合は図9に示すようにその流路壁面数か所に凹所B16を形成して相対向するプレートフィン2の分岐流路壁面同士間に隙間B17を形成してある。そして、上記凹所B16を設けた流路部分は前記連絡流路11の凹所A14と同様に他の流路部分の幅よりも広い幅とした構成としてある。
なお、上記冷媒流路7のうち上流ヘッダ流路8に繋がる上流ヘッダ流路側冷媒流路7bと下流ヘッダ流路9に繋がる下流ヘッダ流路側冷媒流路7aとの間にはこれら両者間の熱移動を防止すべくスリット溝18(図4参照)が形成してある。
また、この例では、上記上流ヘッダ流路側冷媒流路7bは本数を多くし図5に示すように上流ヘッダ流路8の連絡流路11と対向する部分は冷媒流路7のない無孔部13として上流ヘッダ流路8から各上流ヘッダ流路側冷媒流路7bへと流れる冷媒が分岐流路12の無孔部13の壁部に衝突して各上流ヘッダ流路側冷媒流路7bへ均等に流れるように構成してある。
以上のように構成した熱交換ユニットについて、次にその作用効果を説明する。
上記実施形態のプレートフィン積層型熱交換器は、上流ヘッダ流路8に流入した冷媒がプレートフィン積層体6の各プレートフィン2の内部の冷媒流路7群を並行に流れUターンして下流ヘッダ流路9から下流管5を介して排出される。
一方、空気は、プレートフィン積層体6を構成するプレートフィン2の積層間に形成された間隙を通り抜ける。これにより第1流体である冷媒と第2流体である空気との熱交換が行われる。
上記のようにして熱交換を行う本実施形態の熱交換器1は、図7に示すように空気調和機本体20の送風機21に対し傾斜状態に設置して使用することになる。なお、図中22はフィルターであり、上記送風機21は上記フィルター22を介して室内から空気を吸引しこの空気を熱交換器1で熱交換して空気調和機本体20の吹出口23から吹き出すようになっている。
ここで、上記熱交換器1を構成するプレートフィン2は菱形形状としてあるから、傾斜状態に設置した際、その短辺は水平状態となる。したがって、プレートフィン2の短辺側端部に設けた上流ヘッダ流路8及び下流ヘッダ流路9も略水平の横並び状態となる。よって、図7の(a)で示すようにその上流ヘッダ流路8及び下流ヘッダ流路9が設けてあるヘッダ領域Hの寸法l1は、(b)の長方形状としたプレートフィン2の伝熱領域Pの寸法L1に比べ狭くなる。
換言すると、図7の(a)で示す菱形形状としたプレートフィン2の場合の冷媒流路7が設けてある伝熱領域Pの垂直方向の寸法L2は、(b)の長方形状とした場合の伝熱領域Pの寸法l2より大きくなる。
つまり、熱交換器1の伝熱領域Pが占める寸法を長くして熱交換器全体に対する伝熱領域P、すなわち、熱交換可能領域の割合を増加させることができ、熱交換効率を向上させ
ることができる。
また、本実施の形態の熱交換器1の冷媒流路7はUターンする形状として一対のヘッダ流路8,9をプレートフィン2の一端部側に纏めて設けてあるから、ヘッダ領域Hのような非熱交換領域をプレートフィン2の一端部側のみとして熱交換可能領域を広げることができるとともに、熱交換器1を傾斜設置したことによって生じる伝熱領域P(熱交換可能領域)の増加分を加えて更に熱交換効率を高めることができ、熱交換効率を大きく向上させることができる。
また、上記冷媒流路7は連絡流路11の端部に分岐流路12を設けて形成しているので、分岐流路12の分岐数を増やして冷媒流路7の数を増加させることができる。したがって、冷媒流路7を凹溝によって形成することによる細径化とともに冷媒流路7数を増加させて、熱交換効率を更に大きく向上させることができる。
一方、上記熱交換器1は、冷媒流路数を増やすべく上流ヘッダ流路8から連絡流路11を引き出して分岐流路12を介し冷媒流路7を設けた構成としたことにより、前記連絡流路11がプレートフィン積層間隙を流れる空気流れの障害となり、その分熱交換効率の低下をきたすことになる。
しかしながら、本実施の形態では、前記連絡流路11の流路壁面一部に凹所A14を形成して相対向するプレートフィンの連絡流路壁面同士間に隙間A15を形成してあるから、プレートフィン積層間隙を流れる空気は図6の矢印Xで示すように上記凹所A14によって形成される隙間A15(図8参照)を円滑に流れるようになる。よって、当該部分も熱交可能領域とすることができ、熱交換効率の低下を抑制し高い熱交換効率を実現することができる。
また、本実施の形態では、上記連絡流路11と同様、プレートフィン積層間隙を流れる空気に対して傾斜状態となっている分岐流路12にもその流路壁面数か所に凹所B16を形成して隣接する分岐流路壁面同士間に隙間B17を形成した構成としてあるので、この分岐流路12の数か所の凹所B16(図9参照)を介してもヘッダ領域H部分側へと空気が流れる。
よって、熱交換器1の冷媒流路7の割合を増やすと同時にヘッダ領域H部分への空気の流れ込みを更に円滑なものとすることができ、プレートフィン2を菱形形状にしたことと相まって熱交換効率を大きく向上させることができる。
また、このような構成とすることによって、ヘッダ領域H部分をも熱交換可能領域として活用できるので、本実施の形態で示すように、ヘッダ領域Hの上流ヘッダ流路8と下流ヘッダ流路9を長辺(上下)方向にずらせてプレートフィン2の短辺方向幅を短くし、熱交換器1を小型化すると同時にプレートフィン2間を流れる空気の抵抗を少なくすることができ、小型高性能な熱交換器とすることができる。
なお、上記熱交換器1の連絡流路11の凹所A14及び分岐流路12の凹所B16を設けた流路部分は他の流路部分の幅よりも広い幅としてあるから、凹所A14,B16を設けることによって減少する流路面積を幅広とした流路部分で補完することができる。したがって、凹所A14,B16を設けたことによって冷媒の流れに支障をきたすようなことがなく、冷媒の流れを円滑なものとして良好な熱交換性能を確保することができる。
また、上記上流ヘッダ流路8は連絡流路11を介して冷媒流路7と接続しているので、上流ヘッダ流路8内で冷媒の気液分布が偏るなどのことがあっても、この気冷媒と液冷媒
は連絡流路11で合流して冷媒流路7へと流れる。したがって、上流ヘッダ流路8から冷媒流路7への冷媒は略均等に分流させることができ、熱交換ムラを抑制して熱交換効率を向上させることができる。
特に冷媒分流の均等化は、上記分岐流路12に対する連絡流路11の連通位置を調節しておくことによって分流調整できるので、より均等に各冷媒流路7に冷媒を分流させることができ、効果的である。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、先に示した実施の形態1の熱交換器を用いて構成した冷凍システムである。
図10は冷凍システムの一例として示す空気調和機の冷凍サイクル図、図11は同空気調和機の室内機を示す概略断面図である。
図10、図11において、この空気調和装置は、室外機51と、室外機51に接続された室内機52から構成されている。室外機51には、冷媒を圧縮する圧縮機53、冷房暖房運転時の冷媒回路を切り替える四方弁54、冷媒と外気の熱を交換する室外熱交換器55、冷媒を減圧する減圧器56、室外送風機59が配設されている。また、室内機52には、冷媒と室内空気の熱を交換する室内熱交換器57と、室内送風機58とが配設されている。そして、前記圧縮機53、四方弁54、室内熱交換器57、減圧器56、室外熱交換器55を冷媒回路で連結してヒートポンプ式冷凍サイクルを形成している。
本実施形態による冷媒回路には、テトラフルオロプロペンまたはトリフルオロプロペン、ジフルオロメタンまたはペンタフルオロエタンまたはテトラフルオロエタンを、単体、もしくはそれぞれ2成分混合または3成分混合した冷媒を使用している。
上記空気調和機は、冷房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室外熱交換器55とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通って室外熱交換器55に送られる。そして、外気と熱交換して放熱し、高圧の液冷媒となり、減圧器56に送られる。減圧器56では減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室内機52に送られる。室内機52では、冷媒は室内熱交換器57に入り室内空気と熱交換して吸熱し、蒸発気化して低温のガス冷媒となる。この時室内空気は冷却されて室内を冷房する。さらに冷媒は室外機51に戻り、四方弁54を経由して圧縮機53に戻される。
暖房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室内機52とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通り、室内機52に送られる。高温高圧の冷媒は室内熱交換器57に入り、室内空気と熱交換して放熱し、冷却され高圧の液冷媒となる。この時、室内空気は加熱されて室内を暖房する。その後、冷媒は減圧器56に送られ、減圧器56において減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器55に送られて外気と熱交換して蒸発気化し、四方弁54を経由して圧縮機53へ戻される。
上記のように構成された空気調和機は、その室外熱交換器55或いは室内熱交換器57の一方もしくは双方に前記各実施の形態で示した熱交換器を使用することにより、高い熱交換効率を発揮することになり、省エネ性の高い高性能な冷凍システムとすることができる。
以上、本発明に係る熱交換器およびそれを用いた冷凍システムについて、上記実施の形
態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、熱交換器を用いた冷凍システムとして空気調和機を例にして説明したが、熱交換器を傾斜設置して使用する機器であれば冷蔵庫やショーケース、ヒートポンプ給湯器等のような冷凍システムであってもよいものである。つまり、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、熱交換効率が高い熱交換器及びそれを用いた省エネ性の高い冷凍システムを提供することができる。よって、家庭用及び業務用エアコン等に用いる熱交換器や各種冷凍機器等に幅広く利用でき、その産業的価値は大なるものがある。
1 熱交換器
2 プレートフィン
2a 第1板状部材
2b 第2板状部材
3a、3b エンドプレート
3c 締結手段
4 上流管(管)
5 下流管(管)
6 プレートフィン積層体
7 伝熱流路(冷媒流路)
7a 下流ヘッダ流路側冷媒流路
7b 上流ヘッダ流路側冷媒流路
8 上流ヘッダ流路
9 下流ヘッダ流路
10 突起
11 連絡流路
12 分岐流路
13 無孔部
14 凹所A
15 隙間A
16 凹所B
17 隙間B
18 スリット溝
20 空気調和機本体
21 送風機
22 フィルター
23 吹出口
51 室外機
52 室内機
53 圧縮機
54 四方弁
55 室外熱交換器
56 減圧器
57 室内熱交換器
58 室内送風機
H ヘッダ領域
P 伝熱領域

Claims (4)

  1. 一対のヘッダ流路と、前記一対のヘッダ流路の間に複数の伝熱流路とを有するプレートフィンを多数積層して構成した熱交換器において、前記プレートフィンは菱形形状とした熱交換器。
  2. 伝熱流路はUターンする形状として一対のヘッダ流路をプレートフィンの一端部側に纏めて設けた請求項1記載の熱交換器。
  3. ヘッダ流路は流路周りの適所から連絡流路を導出形成し、この連絡流路の端部に分岐流路を介して伝熱流路を設けるとともに、前記連絡流路の流路壁面一部に凹所を形成して相対向するプレートフィンの連絡流路壁面同士間に隙間を形成した請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 冷凍サイクルを構成する熱交換器を前記請求項1〜第3のいずれか1項に記載の熱交換器とした冷凍システム。
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