JP6872694B2 - プレートフィン積層型熱交換器およびそれを用いた冷凍システム - Google Patents

プレートフィン積層型熱交換器およびそれを用いた冷凍システム Download PDF

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Description

本発明はプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムに関する。
一般に空気調和機や冷凍機等の冷凍システムは、圧縮機によって圧縮した冷媒を凝縮器や蒸発器等の熱交換器に循環させ第2流体と熱交換させて冷房もしくは暖房を行うが、前記熱交換器の熱交換効率によってシステムとしての性能や省エネ性が大きく左右される。従って、熱交換器は高効率化が強く求められている。
このような中にあって、空気調和機や冷凍機等の冷凍システムの熱交換器は、一般的には、フィン群に伝熱管を貫通させて構成したフィンチューブ型熱交換器が用いられており、伝熱管の細径化を図って熱交換効率の向上及び小型化が進められている。
しかしながら、上記伝熱管の細径化には限度があるため、熱交換効率の向上及び小型化は限界に近づきつつある。
一方、熱エネルギーを交換するために使用される熱交換器の中には、流路を有するプレートフィンを積層して構成したプレートフィン積層型熱交換器が知られている。
このプレートフィン積層型熱交換器は、プレートフィンに形成された流路を流れる冷媒と、積層されたプレートフィの間を流れる第2流体との間で熱交換を行うもので、冷媒量が少なく冷媒圧が低い車両用の空気調和機において使用されている(特許文献1参照)。
図11、図12は上記特許文献1記載のプレートフィン積層型熱交換器を示し、この熱交換器100は、冷媒が流れる伝熱流路101(図12参照)を有する多数のプレートフィン102を積層したプレートフィン積層体103の両側端面にエンドプレート104を積層配置し、前記伝熱流路101の左右両端部に流入側ヘッダ流路105及び流出側ヘッダ流路106を形成して構成している。
実用新案登録第3192719号公報
上記特許文献1記載のプレートフィン積層型熱交換器は、プレートフィン102に凹溝をプレス成形して伝熱流路101を形成しているので、当該伝熱流路101の断面積をフィンチューブ型の伝熱管に比べさらに小さくでき、熱交換効率を高め小型化することができる。
しかしながら、上記プレートフィン積層型熱交換器は、ヘッダ流路105,106の面積が各流路101の面積に比べ極端に大きいため、前記ヘッダ流路105,106部分の冷媒の圧力が大きなものとなってエンドプレート102のヘッダ流路105,106を有する部分(図10ではXで示すプレートフィン積層型熱交換器の上下部分)が外方に膨張変形するという傾向がみられる。
そこで出願人は図13に示すようにヘッダ流路部分での膨張変形を防止すべくエンドプレート102の少なくとも前記ヘッダ流路が設けられている部分に当該部分が外方へ膨張変形するのを抑制する膨張変形抑制手段107を設けることを提案している。
これにより、冷媒の流量が多く圧力の高い熱交換器であっても、ヘッダ流路領域部分での外方への膨張変形を抑制し、ヘッダ流路領域部分での変形問題は解消することができた。
また、出願人は図14に示すようにプレートフィン102のヘッダ流路105,106との間に設ける伝熱流路101を複数に分岐して熱交換性能を高めることも提案している。
しかしながら、伝熱流路101を複数に分岐した場合、長期間使用していると、ガス冷媒側のヘッダ流路106と分岐した各伝熱流路101とを繋ぐ連絡流路108部分で変形が生じる等、耐圧性に問題があることがわかってきた。
すなわち、上記ガス冷媒が流れる連絡流路108は圧損低下等の観点からその断面積はガス冷媒側の各伝熱流路101を合わせた総断面積よりも大きく形成している。そのため、連絡流路108に流れる冷媒は各伝熱流路101を流れる冷媒の伝熱流路本数分以上とかなり多く流れることになる。したがって、連絡流路108部分では断面積が大きくなって広くなった外壁面全域に大量の冷媒による大きな圧力がかかり続ける。そのため、長期間使用しているうちに前記連絡流路108部分は、その壁面に加わり続けている圧力に耐えきれずに変形が始まる、ということがわかってきた。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、連絡流路部分の変形を防止することによって信頼性を向上させたプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、その熱交換器は、第1流体が流れる流路を有するプレートフィン積層体の各プレートフィン積層間に第2流体を流して、前記第1流体と前記第2流体との間で熱交換する熱交換器であって、前記プレートフィン積層体のプレートフィンは、前記第1流体が並行に流れる複数の伝熱流路を有する流路領域と、前記流路領域の各伝熱流路に連通する入口側のヘッダ流路及び出口側のヘッダ流路を有したヘッダ領域と、を備えるとともに、前記伝熱流路は前記プレートフィンに凹状溝を設けて形成し、かつ、前記出口側のヘッダ流路と複数の伝熱流路とを結ぶ連絡流路の断面積は前記複数の伝熱流路を合わせた流路合計総断面積以下とした構成としている。
これにより、ヘッダ流路と伝熱流路群とを結ぶ連絡流路に掛かる第1流体の圧力は小さなものとなって耐圧性能を向上させることができ、長期間使用していても連絡流路部分での変形を防止することができる。
本発明は、上記構成により、連絡流路部分での変形を防止して信頼性の高いプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器の外観を示す斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器の分解斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器のプレートとエンドプレートを示す分解斜視図 (a)(b)同プレートフィン積層型熱交換器の各プレートを示す平面図 同プレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層状態を示す分解斜視図 同プレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層斜視図 図6のA−A線断面図 本発明の実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器の変形例を示す分解斜視図 本発明のプレート積層型熱交換器を用いた実施の形態2における空気調和機の冷凍サイクル図 同空気調和機の概略断面図 従来のプレートフィン積層型熱交換器の断面図 同従来のプレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの平面図 本出願人が提案するプレートフィン積層型熱交換器の外観を示す斜視図 同本出願人が提案するプレートフィンの平面図
第1の発明は、熱交換器であり、この熱交換器は、第1流体が流れる流路を有するプレートフィン積層体の各プレートフィン積層間に第2流体を流して、前記第1流体と前記第2流体との間で熱交換する熱交換器であって、前記プレートフィン積層体のプレートフィンは、前記第1流体が並行に流れる複数の伝熱流路を有する流路領域と、前記流路領域の各伝熱流路に連通する入口側のヘッダ流路及び出口側のヘッダ流路を有したヘッダ領域と、を備えるとともに、前記伝熱流路は前記プレートフィンに凹状溝を設けて形成し、かつ、前記出口側のヘッダ流路と前記複数の伝熱流路とを結ぶ連絡流路の断面積は前記複数の伝熱流路を合わせた流路合計総断面積以下とした構成としている。
これにより、ヘッダ流路と伝熱流路群とを結ぶ連絡流路に掛かる第1流体の圧力は小さなものとなって耐圧性能を向上させることができ、長期間使用していても連絡流路部分での変形を防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記連絡流路の断面積は複数の伝熱流路の少なくとも1本の流路断面積以下とした構成としている。
これにより、連絡流路はその壁面の表面積を伝熱流路の壁面表面積レベルまで抑えて当該連絡流路部分に掛かる第1流体からの圧力を大幅に低下させ、その変形をより確実に防止でき、信頼性を大きく向上させることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記連絡流路の断面積は3m以下とした構成としている。
これにより、連絡流路の壁面に掛かる冷媒等の第1流体の圧力を家庭用及び業務用エアコンに規定されている圧力以下に抑えることができ、家庭用及び業務用エアコン等の第1流体となる冷媒量が多く圧力も高い機器であっても連絡流路部分の変形を確実に防止して信頼性の高い熱交換器とすることができる。
第4の発明は冷凍システムであり、この冷凍システムは冷凍サイクルを構成する熱交換器を前記第1〜第3の発明のいずれかに記載のプレートフィン積層型熱交換器としたものである。
これにより、この冷凍システムは、プレートフィン積層型熱交換器の特徴である小型、高性能効果を生かしつつ信頼性の高い冷凍システムとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、本開示の熱交換器は、以下の実施の形態に記載したプレートフィン積層型熱交換器の構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の熱交換器の構成を含むものである。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器の外観を示す斜視図、図2はプレートフィン積層型熱交換器の分解斜視図、図3はプレートフィン積層型熱交換器のプレートとエンドプレートを示す分解斜視図、図4(a)(b)はプレートフィン積層型熱交換器の各プレートを示す平面図、図5はプレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層状態を示す分解斜視図、図6はプレートフィン積層型熱交換器におけるプレートフィンの積層斜視図、図7は図6のA−A線断面図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態の熱交換器1は、略弓型形状のプレートフィン積層体2の両側に平面視が略同一形状のエンドプレート3a、3bを接合一体化して構成している。そして、略弓型形状の一端部側に、蒸発器として用いる場合には入口となり凝縮器として用いる場合は出口となる管A4及びその逆となる管B5とを有している。
上記プレートフィン積層体2の両側のエンドプレート3a、3bは、プレートフィン積層体2を挟持した形でロー付けされ、ボルト・ナット若しくはカシメピン軸等の締結手段9によりその長手方向両端部を連結固定し、熱交換器としての剛性を保持している。
また、プレートフィン積層体2を構成するプレートフィン2aは、図4に示す一対のプレート6a、6bをロー付け等により接合して冷媒等の第1流体(以下、冷媒と称する)が流れる伝熱流路を有する流路領域と流路領域の各伝熱流路に連通する入口側及び出口側のヘッダ流路を有したヘッダ領域とを備えた構成としてあり、図6に示すように多数積層して各プレートフィン2a同士の間に空気等の第2流体(以下、空気と称する)が流れる積層間隔を形成している。そして、上記プレートフィン2aに設けた前記伝熱流路を流れる冷媒と各プレートフィン2a同士の間の積層間隙を流れる空気との間で熱交換する。
上記プレートフィン2aを構成する一対のプレート6a、6bは、図5に示すように、その一方のプレート6aに、管A4及び管B5に繋がるヘッダ流路A8およびヘッダ流路B10となる開口8a,10a及びその開口縁に設けたリング状凹溝8b,10bと、リング状凹溝8b,10bより導出した連絡流路用凹溝11aと、連絡流路用凹溝11aの端部に設けた分流路用凹溝12aと、分流路用凹溝12aより分岐形成した複数の略U字状に並行した流路形成用凹溝14aが設けてある。
一方、他方のプレート6bには、ヘッダ流路A8およびヘッダ流路B10となる開口8c,10c及びその開口縁に設けたリング状凹溝8d,10dと、前記プレート6aの連絡流路用凹溝11aの端部と対向する部分に位置する分流路用凹溝12bと、分流路用凹溝12bより分岐形成した複数の略U字状に並行した流路形成用凹溝14bとが設けてある。
そして、上記一対のプレート6a、6bは、上記開口8a,10aと8c,10c及びその開口縁に設けたリング状凹溝8b,10bと8d,10d同士、及び分流路用凹溝12aと12b及び流路形成用凹溝14aと14b同士がそれぞれ合致するようにしてロー付け等により接合し、開口8a,10a,8c,10c及びその開口縁のリング状凹溝8b,10b,8d,10d部分でヘッダ流路A8およびヘッダ流路B10を形成し、連絡流路用凹溝11aで連絡流路11を形成し、分流路用凹溝12a,12bと流路形成用凹溝14a,14b同士で分流路12と伝熱流路14を形成している。
なお、上記伝熱流路14は、図4のプレートフィン全体図に示すように、プレートフィン2aの外形と同様略弓型に屈曲させたうえUターンする形状としてあり、図5、図6に示すように、ヘッダ流路A8に繋がりガス冷媒が流れる側となる2本の伝熱往き流路14−1群とヘッダ流路B10に繋がり液冷媒が流れる側となる6本の伝熱戻り流路14−2群との間にこれら両者間の熱移動を防止する断熱スリット16が形成している。
そして、上記構成のプレートフィン積層体2のプレートフィン2aは、当該プレートフィン2aの長手方向に沿って適宜設けた複数の突起15(図4参照)によって伝熱流路14同士の間に空気が流れる積層間隔T1(図7参照)を形成している。
また、上記連絡流路11同士間にも間隔T2を形成しており、この間隔T2を介しても空気が流れるようにして熱交換効率を高めている。
ここで、上記ガス冷媒が流れる側の連絡流路11は前記各伝熱流路14を合わせた流路合計総断面積、ここではガス冷媒が流れる側となる6本の伝熱戻り流路14−2群の各伝熱流路を合わせた流路合計総断面積以下の断面積となるように形成している。特に本実施の形態では連絡流路11の断面積は伝熱戻り流路14−2群の伝熱流路1本の断面積以下に設定している。
次に上記のように構成したプレートフィン積層型熱交換器について、その作用効果を説明する。
本実施の形態の熱交換器は、例えば蒸発条件で使用されている時、管A4から気液二相状態の液冷媒がプレートフィン積層体2の入り口側のヘッダ流路A8内に流入する。ヘッダ流路A8内に流入した液冷媒は、図6及び図7に示す流路構成から明らかなように、各プレートフィン2aの連絡流路11及び分流路12を介して伝熱流路14の伝熱往き流路14−1群へ流れる。各プレートフィン2aの伝熱往き流路14−1群に流れた冷媒はUターンし伝熱戻り流路14−2群、ヘッダ流路B10を介して管B5より冷凍システムの冷媒回路へと流出する。
そして、上記伝熱流路14の伝熱往き流路14−1から伝熱戻り流路14−2群を介して管B5へと流れる際に冷媒はガス化し、前記プレートフィン積層体2のプレートフィン積層間隔を通り抜ける空気と熱交換する。
上記のようにして熱交換が行われるが、前記ガス化した冷媒が流れる伝熱戻り流路14−2群からのガス冷媒をヘッダ流路B10へと流すガス冷媒側の連絡流路11はその断面積を前記複数の伝熱戻り流路14−2群の各伝熱流路を合わせた流路合計総断面積以下としているから、その内部を流れる冷媒流量は少ないものとなる。したがって、連絡流路11の壁面に掛かる冷媒圧力は小さなものとなって耐圧性能が向上する。よって、長期間使用していても連絡流路部分での変形を防止することができる。
特に本実施の形態では、上記連絡流路11の断面積は複数の伝熱戻り流路14−2群の少なくとも1本の流路断面積以下としているから、その壁面に掛かる圧力は大幅に低減でき、当該連絡流路部分での変形をより確実に防止し、信頼性を大きく向上させることができる。
また、上記連絡流路11の断面積は、3m以下としておくと、連絡流路11の壁面に掛かる冷媒の圧力を家庭用及び業務用エアコンに規定されている圧力以下に抑えることができる。したがって、既述したように冷媒量が多い熱交換器、あるいは圧縮比率が高い環境対応型の冷媒を用いた熱交換器であっても、プレートフィン積層体2のガス冷媒側の連絡流路11部分の膨張変形を防止できる。そして、冷媒の圧力をより高い状態で使用して、効率の高い熱交換器とすることができる。
また、上記の如く連絡流路11の断面積を、複数の伝熱戻り流路14−2群の各伝熱流路を合わせた流路合計総断面積以下、もしくは、伝熱戻り流路14−2群の少なくとも1本の流路断面積以下、あるいは3m以下とすることによって、図7に示すように連絡流路11同士の間にも間隔T2を形成することができる。これにより、当該間隔T2にも空気を流すことができ、連絡流路11の耐圧性を確保しつつ熱交換効率を高めることができる。
即ち、連絡流路11の耐圧性を確保するためには、例えば積層方向に重なる連絡流路11の外壁面同士を突き合わせれば連絡流路11の断面積を小さくしなくても耐圧を確保することができるが、この場合、上記連絡流路11同士間の間隔がなくなるので当該部分を熱交換領域として利用できなくなる。しかしながら、本実施の形態のように構成すれば、前記した如く連絡流路11同士間にも間隔T2を形成して熱交換領域として使用でき、熱交換効率を高めることができる。
なお、連絡流路11の断面積を小さくすることによって懸念される圧損については、伝熱流路14、すなわち圧損が大きくなるガス側冷媒が流れる伝熱戻り流路14−2の伝熱流路を複数設けて多パス型としているので、1流路当たりの流量が小さくなって、性能へ与える影響を最小限に抑えることができ、実用上問題ないレベルとすることができる。
また、本実施形態の熱交換器は、前記プレートフィン2aに設ける伝熱流路14群は略U字状に形成して折り返すようにしているから、プレートフィン2aを大きく(長さ寸法を長く)することなく冷媒流路長を長くすることができる。
これにより、熱交換器の小型化を図りつつ、冷媒と空気の熱交換効率を高め、冷凍システムの効率を向上させることができる。
なお、上記熱交換器1は伝熱流路14がUターンする形態のもので説明したが、これは図8に示すようにプレートフィン2aの一端側にヘッダ流路管A8、反対側にヘッダ流路管B10を設けてこれらの間を繋ぐ伝熱流路14は一方向のみの直線状のものであってもよいものである。この場合、前記実施の形態で説明した伝熱往き流路14−1群と伝熱戻り流路14−2群は同じ伝熱流路14となって、ガス冷媒側となるヘッダ流路、例えば出口側のヘッダ流路B10側の連絡流路11の断面積は伝熱往き流路14−1群と伝熱戻り流路14−2群が一緒になる伝熱流路14の流路合計総断面積以下、もしくは、少なくとも1本の流路断面積以下、あるいは3m以下とすればよいものである。
以上、本実施の形態では、熱交換器を蒸発器として使用した場合を例にして説明したので、便宜上、上記ガス冷媒側となるヘッダ流路を出口側のヘッダ流路、液側のヘッダ流路を入口側のヘッダ流路と称しているが、凝縮器として使用する場合は出口側と入口側が逆になるものである。よって、本発明の請求項で言う出口側のヘッダ流路はガス冷媒側となるヘッダ流路を意味し、入口側のヘッダ流路は液側のヘッダ流路を意味する。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、実施の形態1におけるプレートフィン積層型熱交換器を用いて構成した空気調和機である。
図9は空気調和機の冷凍サイクル図、図10は同空気調和機の室内機を示す概略断面図である。
図9、図10において、この空気調和機は、室外機51と、室外機51に接続された室内機52から構成されている。室外機51には、冷媒を圧縮する圧縮機53、冷房暖房運転時の冷媒回路を切り替える四方弁54、冷媒と外気の熱を交換する室外熱交換器55、冷媒を減圧する減圧器56、室外送風機59が配設されている。また、室内機52には、冷媒と室内空気の熱を交換する室内熱交換器57と、室内送風機58とが配設されている。そして、前記圧縮機53、四方弁54、室内熱交換器57、減圧器56、室外熱交換器55を冷媒回路で連結してヒートポンプ式冷凍サイクルを形成している。
なお、本実施形態による冷媒回路には、テトラフルオロプロペンまたはトリフルオロプロペン、ジフルオロメタンまたはペンタフルオロエタンまたはテトラフルオロエタンを、単体、もしくはそれぞれ2成分混合または3成分混合した冷媒を使用している。
上記構成からなる空気調和機は、冷房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室外熱交換器55とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通って室外熱交換器55に送られる。そして、外気と熱交換して放熱し、高圧の液冷媒となり、減圧器56に送られる。減圧器56では減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室内機52に送られる。室内機52では、冷媒は室内熱交換器57に入り室内空気と熱交換して吸熱し、蒸発気化して低温のガス冷媒となる。この時室内空気は冷却されて室内を冷房する。さらに冷媒は室外機51に戻り、四方弁54を経由して圧縮機53に戻される。
暖房運転時には、四方弁54を圧縮機53の吐出側と室内機52とが連通するように切り換える。これにより、圧縮機53によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁54を通り、室内機52に送られる。高温高圧の冷媒は室内熱交換器57に入り、室内空気と熱交換して放熱し、冷却され高圧の液冷媒となる。この時、室内空気は加熱されて室内を暖房する。その後、冷媒は減圧器56に送られ、減圧器56において減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器55に送られて外気と熱交換して蒸発気化し、四方弁54を経由して圧縮機53へ戻される。
上記のように構成された空気調和機は、その室外熱交換器55或いは室内熱交換器57に前記実施の形態で示した熱交換器を使用することにより、当該熱交換器が小型、高性能で、信頼性の高いプレートフィン積層型熱交換器であるから、省エネ性及び信頼性の高い冷凍システムとすることができる。
以上、本発明に係るプレートフィン積層型熱交換器及びそれを用いた冷凍システムについて、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。つまり、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれるものである。
本発明は、上記したように、ヘッダ流路と伝熱流路とを繋ぐ連絡流路部分での変形を防止して信頼性が高く、小型、高性能なプレートフィン積層型熱交換器とそれを用いた冷凍システムを提供することができる。よって、家庭用及び業務用エアコン等に用いる熱交換器や各種冷凍機器等に幅広く利用でき、その産業的価値は大なるものがある。
1 熱交換器
2 プレートフィン積層体
2a プレートフィン
3a、3b エンドプレート
4 管A
5 管B
6a プレート
6b プレート
8 ヘッダ流路A
8a,8c 開口
8b,8d リング状凹溝
9 締結手段(ボルト・ナット)
10 ヘッダ流路B
10a,10c 開口
10b,10d リング状凹溝
11 連絡流路
11a,11b 連絡流路用凹溝
12 分流路
12a,12b 分流路用凹溝
14 伝熱流路
14−1 伝熱往き流路
14−2 伝熱戻り流路
14a 流路形成用凹溝
14b 流路形成用凹溝
15 突起
16 断熱スリット
51 室外機
52 室内機
53 圧縮機
54 四方弁
55 室外熱交換器
56 減圧器
57 室内熱交換器
58 室内送風機

Claims (3)

  1. 第1流体が流れる流路を有するプレートフィン積層体の各プレートフィン積層間に第2流体を流して、前記第1流体と前記第2流体との間で熱交換する熱交換器であって、前記プレートフィン積層体のプレートフィンは、前記第1流体が並行に流れる複数の伝熱流路を有する流路領域と、前記伝熱流路の下方にあって前記流路領域の各伝熱流路に連通する入口側のヘッダ流路及び出口側のヘッダ流路を有したヘッダ領域と、を備えるとともに、前記伝熱流路は前記プレートフィンに凹状溝を設けて形成し、かつ、前記出口側のヘッダ流路と伝熱流路群とを結ぶ連絡流路は、単一の流路からなり、前記連絡流路の断面積が前記複数の伝熱流路を合わせた流路合計総断面積以下で、連絡流路の断面積は3mm 以下としたプレートフィン積層型熱交換器。
  2. 前記連絡流路の断面積は複数の伝熱流路の少なくとも1本の流路断面積以下とした請求項1に記載のプレートフィン積層型熱交換器。
  3. 冷凍サイクルを構成する熱交換器を前記請求項1〜2のいずれかに記載のプレートフィン積層型熱交換器とした冷凍システム。
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