JP6913287B2 - 化粧板 - Google Patents

化粧板 Download PDF

Info

Publication number
JP6913287B2
JP6913287B2 JP2018533464A JP2018533464A JP6913287B2 JP 6913287 B2 JP6913287 B2 JP 6913287B2 JP 2018533464 A JP2018533464 A JP 2018533464A JP 2018533464 A JP2018533464 A JP 2018533464A JP 6913287 B2 JP6913287 B2 JP 6913287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interference layer
decorative board
layer
interference
glass substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018533464A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018030355A1 (ja
Inventor
雄亮 山崎
雄亮 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Publication of JPWO2018030355A1 publication Critical patent/JPWO2018030355A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6913287B2 publication Critical patent/JP6913287B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47BTABLES; DESKS; OFFICE FURNITURE; CABINETS; DRAWERS; GENERAL DETAILS OF FURNITURE
    • A47B96/00Details of cabinets, racks or shelf units not covered by a single one of groups A47B43/00 - A47B95/00; General details of furniture
    • A47B96/20Furniture panels or like furniture elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/04Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/36Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions at least one coating being a metal
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/28Interference filters

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Description

本発明は、家具のパネルや白物家電の扉、筐体、等の化粧板に関する。
家具のパネルや白物家電の扉、筐体などは、装飾性、耐傷性、加工性またはコスト等の様々な必要事項を考慮し、適宜樹脂、木材または金属等の素材が選択されて用いられている。
特許文献1には、家具用板の構成部材としてガラス板の裏面に着色層が設けられてなる表板が開示されている。着色層としては、印刷によって一色又は二色以上の色インキをガラス板の裏面に直接付着させることによって形成されたもの、着色されたプラスチックフィルムや紙、又はアルミニウム箔等をガラス板に接着したもの、アルミニウム等の金属蒸着膜として形成されたものが開示されている。
実開昭61−86047号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成で化粧板を作製し、白物家電の扉や筐体、家具のパネル等の化粧板等に用いたとしても、ガラスの質感を生かしながら多様な反射色を表現することができないという問題があった。
本発明は、ガラスの質感を生かしながら多様な反射色を表現することが可能な化粧板を提供することを主な目的とする。
本発明の化粧板は、ガラス基板と、前記ガラス基板の一方の主面に設けられた金属層と、前記ガラス基板と前記金属層との間に設けられた第一の干渉層とを、備えることを特徴とする。
本発明の化粧板では、前記第一の干渉層は、10nm以上200nm以下の厚みを有することが好ましい。
本発明の化粧板では、前記第一の干渉層は、波長550nmにおける屈折率が3以上であることが好ましい。
本発明の化粧板では、前記第一の干渉層が、珪素からなることが好ましい。
本発明の化粧板では、前記第一の干渉層は、10nm以上100nm以下の厚みを有することが好ましい。
本発明の化粧板では、前記第一の干渉層と前記金属層との間に設けられた第二の干渉層をさらに備えることが好ましい。
本発明の化粧板では、前記第二の干渉層は、10nm以上200nm以下の厚みを有することが好ましい。
本発明の化粧板では、前記金属層が、Ti、Nb、Ni、Cr及びAlからなる群から選ばれた金属、またはTi、Nb、Ni、Cr及びAlからなる群から選ばれた1種以上の金属を含む合金からなることが好ましい。
本発明の化粧板では、前記金属層は、50nm以上200nm以下の厚みを有することが好ましい。
本発明によれば、ガラスの質感を生かしながら多様な反射色を表現することが可能な化粧板を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る化粧板の模式的断面図である。 本発明の別の実施形態に係る化粧板の模式的断面図である。 本発明の別の実施形態に係る化粧板の模式的断面図である。 実施例1の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 実施例2の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 実施例3の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 実施例4の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 実施例5の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 実施例6の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 実施例7の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 比較例1の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。 比較例2の化粧板の反射率スペクトルを示した図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
図1は、本発明の一実施形態に係る化粧板1の模式的断面図である。化粧板1は、ガラス基板2と、ガラス基板2の一方の主面(裏面2b)に設けられた金属層3と、ガラス基板2と金属層3との間に設けられた第一の干渉層4により構成されている。この化粧板1は、ガラス基板2の表面2aが外側(観者側)を向き、裏面2bが内側を向くようにして使用される。
ガラス基板2は、透明なガラスであれば特に限定されず、例えば、シリカガラス、ホウ珪酸ガラス、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、強化ガラスが用いられる。特に、耐擦傷性や機械的強度に優れることから、無アルカリガラスや強化ガラスを使用することが好ましい。ガラス基板2の厚みは、特に限定されない。ガラス基板2の厚みは、例えば、0.01mm〜3mm程度とすることができる。なお、ガラス基板2は、剛体であってもよいが、可撓性を有していてもよい。
金属層3は、金属または合金により構成されており、ガラス基板2側から入射した光を反射する機能を有している。金属層3を設けることにより、メタリック調の外観を有する化粧板1が得られる。金属層3は、Ti、Nb、Ni、Cr及びAlからなる群から選ばれた金属、またはTi、Nb、Ni、Cr及びAlからなる群から選ばれた1種以上の金属を含む合金からなることが好ましく、Ti及びNbからなる群から選ばれた金属からなることがより好ましい。金属層3を、Ti及びNbからなる群から選ばれた金属から形成することにより、良好な耐熱性が得られる。
金属層3の膜厚は、50〜200nmの範囲であることが好ましい。金属層3の膜厚が薄くなり過ぎると、ガラス基板2側から入射した光が反射しにくくなるため、メタリック調の外観を有する化粧板1が得られにくくなる。また、電子機器の筐体などに用いる場合は、その内部構造が視認されやすくなり、化粧板1の美観が損なわれる場合がある。また、金属層3の膜厚が厚くなり過ぎても、それに伴う技術的効果が得られず、経済的に不利になるため好ましくない。
第一の干渉層4は、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物または金属により構成されており、ガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面において、ガラス基板2側から入射した光の一部を反射する機能を有している。第一の干渉層4により、金属層3(金属層3と第一の干渉層4との間の界面)での反射光とガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面での反射光との間で光学的干渉が生じ、金属層3の材質や第一の干渉層4の材質や幾何学的厚みに応じて青系から赤系までの多様な反射色を呈する化粧板1が得られる。なお、反射色は、金属層3と第一の干渉層4との間の界面での反射光とガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面での反射光との間の式(1)に示す光路長差、Lに応じて決定される。
L=2nd/cosθ ・・・(1)
ここで、nは第一の干渉層4の屈折率であり、dは第一の干渉層4の幾何学的厚みであり、θはガラス基板2からガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面に光が入射したときにおける、ガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面からの出射角である。
第一の干渉層4は、10nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することが好ましく、20nm以上180nm以下の幾何学的厚みを有することがより好ましく、25nm以上170nm以下の幾何学的厚みを有することがさらに好ましく、30nm以上160nm以下の幾何学的厚みを有することが特に好ましい。第一の干渉層4の幾何学的厚みが小さくなりすぎても、大きくなりすぎても、光学的干渉が生じにくくなるため、着色しにくい傾向がある。
第一の干渉層4は、波長550nmにおける屈折率が3以上であることが好ましい。波長550nmにおける屈折率が3以上であるものとしては、例えば、珪素、ゲルマニウムが挙げられる。第一の干渉層4の波長550nmにおける屈折率が3以上と空気の屈折率より非常に大きいと、ガラス基板2から、ある一定の入射角でガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面に光が入射したとき、ガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面からの出射角、θを大幅に小さくすることができるため、式(1)に示す光路長差、Lを小さくすることができる。また、入射角を変化させても、出射角、θの変化量も小さくすることができるため、光路長差の入射角依存性を小さくすることができるようになる。従って、見る角度を変えても化粧板1の反射色が変化しにくくなる。特に、珪素は、可視波長域での減衰係数が小さく、多様な反射色が得られやすいため好ましい。また、第一の干渉層4は、珪素以外にアルミニウムやホウ素等の他の元素を質量%で15%まで含有しても同様の効果を得ることができる。
第一の干渉層4が波長550nmにおける屈折率が3以上であるときは、第一の干渉層4の幾何学的厚みは、10nm以上100nm以下であることが好ましく、20nm以上90nm以下であることがより好ましく、25nm以上85nm以下であることがさらに好ましく、30nm以上80nm以下であることが特に好ましい。第一の干渉層4の幾何学的厚みが小さくなりすぎると光学的干渉が生じにくくなるため、着色しにくい。一方、第一の干渉層4の幾何学的厚みが大きくなりすぎると、第一の干渉層4における可視光の吸収が大きくなりすぎるため、多様な反射色を表現しづらくなる。
以下、本発明の好ましい実施形態の別の例について説明する。以下の説明において、上記の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
図2は、本発明の別の実施形態に係る化粧板1の模式的断面図である。第一の干渉層4と金属層3との間に第二の干渉層5が設けられている。
第二の干渉層5は、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物または金属により構成されており、第一の干渉層4と第二の干渉層5の間の界面において、ガラス基板2側から入射した光の一部を反射する機能を有している。金属層3(金属層3と第二の干渉層5との間の界面)での反射光とガラス基板2と第一の干渉層4との間の界面での反射光に加え、第一の干渉層4と第二の干渉層5の間の界面での反射光との間に光学的干渉が生じるため、さらに多様な反射色を呈する化粧板1が得られる。
第二の干渉層5は、10nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することが好ましく、20nm以上180nm以下の幾何学的厚みを有することがより好ましく、25nm以上170nm以下の厚みを幾何学的有することがさらに好ましく、30nm以上160nm以下の幾何学的厚みを有することが特に好ましい。第二の干渉層5の幾何学的厚みが小さくなりすぎても、大きくなりすぎても、光学的干渉が生じにくくなるため、着色しにくい傾向がある。
図3は、本発明の別の実施形態に係る化粧板1の模式的断面図である。第一の干渉層4とガラス基板2との間に第三の干渉層6が設けられている。
第三の干渉層6は、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物または金属により構成されており、第一の干渉層4と第三の干渉層6の間の界面において、ガラス基板2側から入射した光の一部を反射する機能を有している。金属層3(金属層3と第一の干渉層4との間の界面)での反射光、ガラス基板2と第三の干渉層6との間の界面での反射光及び第一の干渉層4と第三の干渉層6の間の界面での反射光との間に光学的干渉が生じるため、さらに多様な反射色を呈する化粧板1が得られる。
第三の干渉層6は、10nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することが好ましく、20nm以上180nm以下の幾何学的厚みを有することがより好ましく、25nm以上170nm以下の厚みを幾何学的有することがさらに好ましく、30nm以上160nm以下の幾何学的厚みを有することが特に好ましい。第三の干渉層6の幾何学的厚みが小さくなりすぎても、大きくなりすぎても、光学的干渉が生じにくくなるため、着色しにくい傾向がある。
本発明において、第一の干渉層4と第三の干渉層6との間に第四の干渉層(図示せず)を設けてもよい。第四の干渉層は、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物または金属により構成されており、第一の干渉層4と第四の干渉層の間の界面及び第三の干渉層6と第四の干渉層の間の界面において、ガラス基板2側から入射した光の一部を反射する機能を有しており、さらに多様な反射色を呈する化粧板1が得られる。
第四の干渉層は、10nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することが好ましく、20nm以上180nm以下の幾何学的厚みを有することがより好ましく、25nm以上170nm以下の厚みを幾何学的有することがさらに好ましく、30nm以上160nm以下の幾何学的厚みを有することが特に好ましい。第四の干渉層の幾何学的厚みが小さくなりすぎても、大きくなりすぎても、光学的干渉が生じにくくなるため、多様な反射色を表現しにくい傾向がある。
本発明において、金属層3、第一の干渉層4、第二の干渉層5、第三の干渉層6及び第四の干渉層の形成方法は特に限定されず、それぞれ公知の薄膜形成方法により形成することができる。金属層3、第一の干渉層4、第二の干渉層5、第三の干渉層6及び第四の干渉層の形成方法としては、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法などの物理的蒸着法や化学気相蒸着法(CVD:Chemical Vappor Deposition)法等が挙げられる。その中でも、スパッタリング法が好ましく用いられる。
化粧板1には、指紋の付着を防止し、撥水性、撥油性を付与するための防汚膜を、ガラス基板2の他方の主面(表面2a)に設けてもよい。
防汚膜は、フッ素含有シラン化合物を防汚膜形成用組成物に含有することが好ましく、フルオロアルキル基またはフルオロアルキルエーテル基を有するシラン化合物溶液をコーティングして作製する。特に、フッ素含有シラン化合物がシラザンもしくはアルコキシシランであることが好ましい。また、前記フルオロアルキル基またはフルオロアルキルエーテル基を有するシラン化合物のなかでも、シラン化合物中のフルオロアルキル基が、Si原子1つに対し、1つ以下の割合でSi原子と結合されており、残りは加水分解性基もしくはシロキサン結合基であるシラン化合物が好ましい。ここでいう加水分解性の基としては、例えばアルコキシ基等の基であり、加水分解によりヒドロキシル基となり、それにより前記シラン化合物は重縮合物を形成する。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
(実施例1)
ソーダライムガラスからなるガラス基板(厚み2mm)の一方の主面に、表1に示す膜材質を用い、表1に示す幾何学的厚みとなるように、第一の干渉層及び金属層をこの順序でそれぞれスパッタリング法により形成し、実施例1の化粧板を得た。
(色調の評価)
得られた化粧板について、ガラス基板側より、分光光度計U−4100(日立製)を用い、反射面の法線に対して、入射光の入射角を0°または45°に設定して、それぞれの正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図4に、実施例1の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからJIS Z 8781−4に規定されたL表色系におけるD65光源を用いたときのL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、それぞれの入射角におけるaの値の差をΔaとして算出し、それぞれの入射角におけるbの値の差をΔbとして算出した。そして、ΔC=((Δa+(Δb))1/2で定義されるΔCを算出した。なお、このΔCの値が小さいほど、色調変化の角度依存性は小さいことになる。これらの結果を表1に示す。
(実施例2)
第一の干渉層として、珪素を55nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成したこと以外は上記の実施例1と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図5に、実施例2の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表1に示す。
(実施例3)
第一の干渉層として、酸化ニオブを120nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成したこと、さらに、第二の干渉層として、珪素を50nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により第一の干渉層と金属層との間に形成したこと以外は上記の実施例1と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図6に、実施例3の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表1に示す。
実施例3の化粧板は、入射角0°におけるaの値は6.6、bの値は35.8であり、入射角45°におけるaの値は2.4、bの値は30.6であった。ΔCは、6.7であった。
(実施例4)
第一の干渉層として、珪素を50nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成したこと、さらに、第二の干渉層として、酸化ニオブを120nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により第一の干渉層と金属層との間に形成したこと以外は上記の実施例1と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図7に、実施例4の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表1に示す。
(実施例5)
第一の干渉層として、珪素を66nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成したこと、金属層として、ニオブを100nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成したこと、さらに、第三の干渉層として、酸化ニオブを76nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により第一の干渉層とガラス基板との間に形成したこと以外は上記の実施例1と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図8に、実施例5の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表2に示す。
(実施例6)
第四の干渉層として、酸化珪素を26nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により第一の干渉層と第三の干渉層との間に形成したこと以外は上記の実施例5と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図9に、実施例6の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表2に示す。
(実施例7)
第一の干渉層として、酸化ニオブを33nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成したこと、第二の干渉層として、酸化珪素を12nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により第一の干渉層と金属層との間に形成したこと、第三の干渉層として、酸化ニオブを45nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により第一の干渉層とガラス基板との間に形成したこと、さらに、第四の干渉層として、酸化珪素を91nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により第一の干渉層と第三の干渉層との間に形成したこと以外は上記の実施例5と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図10に、実施例7の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表2に示す。
(比較例1)
第一の干渉層、第二の干渉層、第三の干渉層は設けずに、金属層として、チタンを100nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成して、化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図11に、比較例1の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表2に示す。
(比較例2)
金属層として、ニオブを100nmの幾何学的厚みとなるようにスパッタリング法により形成したこと以外は上記の比較例1と同様にして化粧板を得た。得られた化粧板について、実施例1と同様に正反射率を測定し、反射率スペクトルを得た。図12に、比較例2の化粧板の反射率スペクトルを示す。得られた反射率スペクトルからL表色系におけるL、a、bの値をそれぞれの入射角について求め、Δa、Δb、ΔCを算出した。これらの結果を表2に示す。
Figure 0006913287
Figure 0006913287
実施例1〜3の化粧板は、ブラウン系の反射色の外観を有していた。特に実施例2の化粧板は、ΔCが1.4と小さく、見る角度を変えても、目視では色の変化は認識できなかった。また、実施例4の化粧板は、ワインレッド系の反射色の外観を有していた。また、実施例5の化粧板は、ライトブルー系の反射色の外観を有しているとともに、ΔCが1.8と小さく、見る角度を変えても、目視では色の変化は認識できなかった。また、実施例6の化粧板は、シャンパンゴールド系の反射色の外観を有しているとともに、ΔCが1.9と小さく、見る角度を変えても、目視では色の変化は認識できなかった。また、実施例7の化粧板は、ピンク系の反射色の外観を有していた。一方、比較例1,2はいずれもシルバー系の外観であった。
本発明の化粧板は、家具のパネルや白物家電の扉、筐体、等の化粧板等に好適である。
1:化粧板
2:ガラス基板
2a:表面
2b:裏面
3:金属層
4:第一の干渉層
5:第二の干渉層
6:第三の干渉層

Claims (10)

  1. ガラス基板と、
    前記ガラス基板の一方の主面に設けられた金属層と、
    前記ガラス基板と前記金属層との間に設けられた第一の干渉層とを、備え
    前記第一の干渉層は、波長550nmにおける屈折率が3以上であることを特徴とする化粧板。
  2. 前記第一の干渉層は、10nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
  3. 前記第一の干渉層が、珪素からなることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧板。
  4. 前記第一の干渉層は、10nm以上100nm以下の幾何学的厚みを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧板。
  5. 前記第一の干渉層と前記金属層との間に設けられた第二の干渉層をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧板。
  6. 前記第二の干渉層は、10nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することを特徴とする請求項に記載の化粧板。
  7. 前記第一の干渉層と前記ガラス基板との間に設けられた第三の干渉層をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の化粧板。
  8. 前記第三の干渉層は、10nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することを特徴とする請求項に記載の化粧板。
  9. 前記金属層が、Ti、Nb、Ni、Cr及びAlからなる群から選ばれた金属、またはTi、Nb、Ni、Cr及びAlからなる群から選ばれた1種以上の金属を含む合金からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の化粧板。
  10. 前記金属層は、50nm以上200nm以下の幾何学的厚みを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の化粧板。
JP2018533464A 2016-08-09 2017-08-07 化粧板 Active JP6913287B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016156236 2016-08-09
JP2016156236 2016-08-09
PCT/JP2017/028629 WO2018030355A1 (ja) 2016-08-09 2017-08-07 化粧板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018030355A1 JPWO2018030355A1 (ja) 2019-06-13
JP6913287B2 true JP6913287B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=61162317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018533464A Active JP6913287B2 (ja) 2016-08-09 2017-08-07 化粧板

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6913287B2 (ja)
WO (1) WO2018030355A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3808206B1 (en) 2018-06-15 2023-11-29 Lg Chem, Ltd. Decoration member
EP3808555A4 (en) 2018-06-15 2021-12-08 Lg Chem, Ltd. DECORATIVE ELEMENT

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6015604A (ja) * 1983-07-07 1985-01-26 Nippon Soken Inc 自動車用反射鏡
JPH0679092B2 (ja) * 1985-11-06 1994-10-05 株式会社東海理化電機製作所 着色鏡
JPS6414130A (en) * 1987-07-07 1989-01-18 Asahi Glass Co Ltd Heat radiation reflecting glass
DE3941859C1 (ja) * 1989-12-19 1991-01-24 Deutsche Spezialglas Ag, 3223 Gruenenplan, De
JPH0540582U (ja) * 1991-10-30 1993-06-01 永大産業株式会社 化粧板
NO931606L (no) * 1992-05-26 1993-11-29 Saint Gobain Vitrage Vindusplate med en funksjonell film
JP3007466U (ja) * 1994-08-04 1995-02-14 株式会社大壁商事 グラフィック装飾ミラーパネル
JP2010228307A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Citizen Holdings Co Ltd 装飾部材

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018030355A1 (ja) 2018-02-15
JPWO2018030355A1 (ja) 2019-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6881172B2 (ja) 反射防止膜付透明基体、およびそれを用いた表示装置
JP7298078B2 (ja) 反射防止膜付透明基体
KR102179361B1 (ko) 내스크래치성 반사 방지 코팅
TWI634087B (zh) 控制太陽光之鑲嵌玻璃單元
JP6802789B2 (ja) 反射防止コーティングされたガラス物品
US20050074591A1 (en) Transparent substrate with antiglare coating having abrasion-resistant properties
WO2012047262A2 (en) Temperable three layer antireflective coating, coated article including temperable three layer antireflective coating, and/or method of making the same
JP2007505810A5 (ja)
KR20180133479A (ko) 광-변환 피쳐를 갖는 코팅된 제품 및 그 제조방법
RU2721737C1 (ru) Изделие с покрытием для использования в окне наблюдения, а также способ его изготовления
WO2018105602A1 (ja) 遮光領域を有する透明基板および表示装置
KR20180116566A (ko) 적층 시스템
WO2022019243A1 (ja) 反射防止膜付透明基体および画像表示装置
JP6913287B2 (ja) 化粧板
CN111045127A (zh) 可透视覆盖件及其制备方法
KR101914861B1 (ko) 컬러코팅 커버글라스
JP6611192B2 (ja) 低反射コーティング付きガラス板及びそれを用いた合わせガラス
ES2912652T3 (es) Panel reflectante
FR3078066A1 (fr) Article vitrocéramique anti-traces de doigts
JP2018189898A (ja) 積層構造体及び成形体
WO2022138403A1 (ja) 反射防止膜付きカバーガラス
FR3078067A1 (fr) Article vitrocéramique anti-traces de doigts
JP2019045687A (ja) 光学製品及び赤外線センサーカバー
WO2023195500A1 (ja) 反射防止膜付透明基体および画像表示装置
KR102529236B1 (ko) 다층 코팅 2면 거울 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6913287

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150