JP6912702B2 - Cdr回路及び受信回路 - Google Patents

Cdr回路及び受信回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6912702B2
JP6912702B2 JP2017029361A JP2017029361A JP6912702B2 JP 6912702 B2 JP6912702 B2 JP 6912702B2 JP 2017029361 A JP2017029361 A JP 2017029361A JP 2017029361 A JP2017029361 A JP 2017029361A JP 6912702 B2 JP6912702 B2 JP 6912702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
value
symbol
data
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017029361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018137551A (ja
Inventor
崇之 柴▲崎▼
崇之 柴▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2017029361A priority Critical patent/JP6912702B2/ja
Priority to US15/889,272 priority patent/US10103870B2/en
Publication of JP2018137551A publication Critical patent/JP2018137551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6912702B2 publication Critical patent/JP6912702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/0807Details of the phase-locked loop concerning mainly a recovery circuit for the reference signal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/091Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector using a sampling device
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0334Processing of samples having at least three levels, e.g. soft decisions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Description

本発明は、CDR(Clock Data Recovery)回路及び受信回路に関する。
サーバなどの情報処理装置やLSI(Large Scale Integrated circuit)装置の性能向上に伴い、これらの装置間または装置内で送受信されるデータ信号のデータレートが高速化されてきている。しかし、最近では装置内の回路や素子の動作速度の向上が厳しくなってきているため、動作速度を上げずにデータレートを向上させる技術として、PAM4(Pulse Amplitude Modulation 4)などの多値伝送技術を採用することが提案されている。PAM4では、NRZ(Non Return to Zero)と同じ情報量を伝送する場合、データ信号の変化速度(baud rate)を1/2にできる。
ところで、情報処理装置やLSI装置などに用いられる受信回路では、伝送されてきたデータ信号から値(データ)とクロック信号を再生するCDRが行われる。CDRでは、値を適切なタイミングで判定するために、データ信号をサンプリングするためのサンプリングクロック信号とデータ信号との位相差を検出するための位相検出回路が用いられる。
位相検出回路として、1xサンプリングで位相差を検出するMM(Mueller-Muller)型の位相検出回路や、2xサンプリングで位相差を検出するBB(Bang-Bang)型の位相検出回路がある。なお、1xサンプリングとはデータ信号の1シンボル(1UI(Unit Interval)とも呼ばれる)に対して1回サンプリングすることである。2xサンプリングとはデータ信号の1シンボルに対して2回サンプリングすることである。NRZのデータ信号では、1シンボル当たり1ビットの値をもち、PAM4のデータ信号では、1シンボル当たり2ビットの値をもつ。
特開平3−16337号公報
K. H. Mueller and M. S. Muller, "Timing Recovery in Digital Synchronous Data Receivers," IEEE Transactions on Communications, vol. COM-24, pp. 515-531, May 1976
ところで、多値信号を受信する受信回路では、判定するための値が多く、様々なパターンのデータ遷移が存在するため、NRZのデータ信号を受信する受信回路よりも、値を判定するための閾値や位相差を検出するための閾値の数が多くなる。そのため、それらの閾値と多値信号とを比較する比較回路の数も、NRZのデータ信号を受信する受信回路よりも多くなる。比較回路の数が多くなると、各比較回路を駆動するクロック信号が伝搬するパスのクロックバッファの増加や、各比較回路に供給されるデータ信号を増幅するアンプの増加などによって消費電力が増大する。
位相差を検出するための閾値の数を減らして、特定のデータ遷移を検出した場合に位相差を検出することで比較回路の数を減らすことができる。しかし、その場合、位相差を検出する確率(位相差検出が生じる確率)である検出率が下がり、多値信号に対する受信回路の追従性能が劣化するため、比較回路の数を減らすことが難しく、消費電力が大きくなってしまう問題があった。
1つの側面では、本発明は、消費電力を削減できるCDR回路及び受信回路を提供することを目的とする。
1つの実施態様では、データ判定回路と、第1の比較回路と、位相検出回路と、位相調整回路とを有するCDR回路が提供される。データ判定回路は、3つ以上の第1の閾値で区切られた複数の電位レベルのそれぞれに2ビット以上の値が対応付けられたデータ信号を受ける。そしてデータ判定回路は、3つ以上の第1の閾値とデータ信号とを、クロック信号に同期したタイミングで比較した第1の比較結果に基づいてデータ信号の値を判定し、判定結果を出力する。第1の比較回路は、上記タイミングでデータ信号と、第2の閾値とを比較した第2の比較結果を出力する。位相検出回路は、データ信号の複数のシンボルのうち、連続する第1のシンボル、第2のシンボル及び第3のシンボルのそれぞれについての、データ判定回路の判定結果に基づいて、第2のシンボルの値よりも、第1のシンボルの値が小さく、第3のシンボルの値が大きい、または第2のシンボルの値よりも、第1のシンボルの値が大きく、第3のシンボルの値が小さくなるデータパターンを検出する。そして位相検出回路は、そのデータパターンを検出したときに、第2のシンボルにおける第2の比較結果に基づいて、クロック信号の位相を進めるか遅らせるかを示す位相差信号を出力する。位相調整回路は、位相差信号に基づいて、クロック信号の位相を調整する。
また、1つの実施態様では、受信回路が提供される。
1つの側面では、本発明は、消費電力を削減できる。
第1の実施の形態のCDR回路の一例を示す図である。 クロック信号の位相を進ませる場合の位相差検出例を示す図である。 MM型の位相検出回路による位相差検出の検出率を説明する図である。 第2の実施の形態のCDR回路及び受信回路の一例を示す図である。 位相検出回路の一例を示す図である。 スロープ検出回路の入出力を表す真理値表の一例を示す図である。 信号DNが出力される場合の位相差検出例を示す図である。 信号UPが出力される場合の位相差検出例を示す図である。 信号DNが出力される場合の別のデータパターン検出時の位相差検出例を示す図である。 信号UPが出力される場合の別のデータパターン検出時の位相差検出例を示す図である。 第2の実施の形態のCDR回路による位相差検出の検出率を説明する図である。 位相検出回路の他の例を示す図である。 MM型位相検出回路による位相差検出を説明する図である。 第3の実施の形態の受信回路及びCDR回路の一例を示す図である。 PAM8のデータ信号のデータ判定及び位相差検出を説明する図である。 MM型の位相検出回路による位相差検出の検出率を説明する図である。
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態のCDR回路の一例を示す図である。
第1の実施の形態のCDR回路10は、データ判定回路11、比較回路12、位相検出回路13、フィルタ14、位相調整回路15を有する。
データ判定回路11は、3つ以上の閾値で区切られた複数の電位レベルのそれぞれに2ビット以上の値が対応付けられたデータ信号Diを受ける。そして、データ判定回路11は、それらの閾値とデータ信号Diとを、クロック信号CLKに同期したタイミングで比較した比較結果に基づいて、データ信号Diの値を判定し、その判定結果Dを出力する。
図1では、3つの閾値VH,VM,VLを用いて、1シンボル(1UI)当たり2ビットの値をもつデータ信号Di(PAM4のデータ信号Di)の値を判定するデータ判定回路11の例が示されている。データ判定回路11は、閾値VH,VM,VLで区切られた4つの電位レベルのそれぞれに2ビット値が対応付けられたPAM4のデータ信号Diを受け、その2ビット値の判定結果Dを出力する。
データ信号Diの4つの電位レベルを小さい順にL0,L1,L2,L3とすると、たとえば、L0には“00”、L1には“01”、L2には“10”、L3には“11”が対応付けられている。また、L0とL1とを区切る境界の閾値が閾値VL、L1とL2とを区切る境界の閾値が閾値VM、L2とL3とを区切る境界の閾値が閾値VHである。閾値VMと閾値VHとの差分(電圧差)と、閾値VMと閾値VLとの差分は等しい。
なお、以下では、上記のような2ビット値を10進数で、小さい順に0、1、2、3と呼ぶ場合もある。
ところで、L0〜L3のそれぞれに割り当てられる2ビット値の並びが、グレイコードになっていてもよい。グレイコードは隣り合うコード間で信号距離が1である特性をもつ。たとえば、L0〜L3のそれぞれに割り当てられる2ビット値の並びが、グレイコードになるように、L0には“00”、L1には“01”、L2には“11”、L3には“10”が対応付けられる。グレイコードを用いることで、信号伝送時にノイズが印加されたなどの理由で、信号の電位が変化し、受信側で隣り合うコードへのリード誤りが生じた場合に、2ビットエラーとして認識されることを防止できる。
3つの閾値VL,VM,VHのうち中心の閾値VMは、データ信号Diの振幅の変化の中心であり、たとえば、0Vである。また、データ信号Diの電圧が−1から+1まで変化するとした場合、閾値VHは、+2/3、閾値VLは、−2/3などとする。
データ判定回路11は、比較回路11a,11b,11c、判定結果出力回路11dを有する。
比較回路11aは、データ信号Diと、閾値VHとの比較結果を出力する。たとえば、比較回路11aは、データ信号Diが閾値VHより大きいとき、1(または論理レベルがH(High)レベルの信号)を出力し、データ信号Diが閾値VHより小さいとき、0(または論理レベルがL(Low)レベルの信号)を出力する。
比較回路11bは、データ信号Diと、閾値VMとの比較結果を出力する。たとえば、比較回路11bは、データ信号Diが閾値VMより大きいとき、1(または論理レベルがHレベルの信号)を出力し、データ信号Diが閾値VMより小さいとき、0(または論理レベルがLレベルの信号)を出力する。
比較回路11cは、データ信号Diと、閾値VLとの比較結果を出力する。たとえば、比較回路11cは、データ信号Diが閾値VLより大きいとき、1(または論理レベルがHレベルの信号)を出力し、データ信号Diが閾値VLより小さいとき、0(または論理レベルがLレベルの信号)を出力する。
判定結果出力回路11dは、比較回路11a〜11cが出力する比較結果に基づいて、データ信号Diの各シンボルの2ビット値を判定結果Dとして出力する。たとえば、比較回路11a〜11cが出力する比較結果が全て“1”である場合、判定結果出力回路11dは、“11”を出力する。比較回路11aが出力する比較結果が“0”で、比較回路11b,11cが出力する比較結果が“1”である場合、判定結果出力回路11dは、“10”を出力する。比較回路11a,11bが出力する比較結果が“0”で、比較回路11cが出力する比較結果が“1”である場合、判定結果出力回路11dは、“01”を出力する。比較回路11a〜11cが出力する比較結果が全て“0”である場合、判定結果出力回路11dは、“00”を出力する。
比較回路12は、クロック信号CLKに同期したタイミングで、データ信号Diと、閾値PLとを比較した比較結果を出力する。閾値PLは、位相差検出用の閾値であり、たとえば、閾値VMと閾値VLの中間の大きさの値(電圧値)に設定される。たとえば、比較回路12は、データ信号Diが閾値PLより大きいとき、1(または論理レベルがHレベルの信号)を出力し、データ信号Diが閾値PLより小さいとき、0(または論理レベルがLレベルの信号)を出力する。なお、比較回路12は、閾値PLを用いる代わりに、閾値VMと閾値VHの中間の大きさの値である閾値(以下閾値PHという)を用いてもよい。
また、比較回路を2つ設けて、一方がデータ信号Diと閾値PLとの比較結果を出力し、他方がデータ信号Diと閾値PHとの比較結果を出力するようにしてもよい。
位相検出回路13は、連続する第1のシンボル、第2のシンボル及び第3のシンボルのそれぞれについてのデータ判定回路11の判定結果に基づいて、連続する3シンボルの値がスロープ状に遷移するデータパターンを検出する。
スロープ状に遷移するデータパターンとは、第2のシンボルの値よりも、第1のシンボルの値が小さく、第3のシンボルの値が大きい、または第2のシンボルの値よりも、第1のシンボルの値が大きく、第3のシンボルの値が小さくなるデータパターンである。たとえば、図1に示すように比較回路12で閾値PLが用いられる場合、位相検出回路13は、連続する3シンボルの値が、0,1,2と、0,1,3と、2,1,0と、3,1,0となる4つのデータパターンを検出する。比較回路12で閾値PHが用いられる場合には、位相検出回路13は、連続する3シンボルの値が、0,2,3と、1,2,3と、3,2,0と、3,2,1となる4つのデータパターンを検出する。
位相検出回路13は、上記のような連続する3シンボルの値がスロープ状に遷移するデータパターンを検出したときに、3つのシンボルのうち、時間的に真中である第2のシンボルにおける比較回路12の比較結果に基づいて、位相差信号UP/DNを出力する。位相差信号UP/DNは、クロック信号CLKの位相を進めるか遅らせるかを示す信号である。精度よくデータ信号Diの値を判定するために、判定タイミングとなるクロック信号CLKの立ち上がりまたは立ち下がりエッジの位相は、データ信号Diによるアイパターンのアイの中央の位相と一致することが望ましい。位相検出回路13は、このデータ信号Diによるアイパターンのアイの中央の位相に対する、クロック信号CLKの立ち上がりまたは立ち下がりエッジの位相のずれ(位相差)を比較回路12の比較結果に基づいて判定する。そして位相検出回路13は、その位相差を補正するために位相差信号UP/DNを出力する。
フィルタ14は、位相差信号UP/DNをフィルタリングして、調整信号を生成する。なお、フィルタ14はデジタルフィルタに限定されず、位相差信号UP/DNに応じて電流値を調整するチャージポンプなどを有し、調整した電流値を電圧値に変換してその電圧値を調整信号として出力するような回路であってもよい。
位相調整回路15は、フィルタ14が出力する調整信号に基づいて、位相が調整されたクロック信号CLKを出力する。位相調整回路15は、たとえば、VCO(Voltage-controlled oscillator)と位相補間回路(フェイズインターポレータ)を用いて実現される。
以下、第1の実施の形態のCDR回路10による位相差検出の例を説明する。
図1には、連続する3つのシンボルm−1,m,m+1での、PAM4のデータ信号Diの全遷移がアイパターン16で表されている。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。波形16aで表されるデータ信号Diは、シンボルm−1,m,m+1の値が0,1,2となり、スロープ状に遷移している。図1のD[m−1],D[m],D[m+1]は、シンボルm−1,m,m+1での判定タイミング(クロック信号CLKの立ち上がりのタイミングt1,t2,t3)における、値の判定結果を示している。また、PL[m]は、シンボルmでの判定タイミング(タイミングt2)における、比較回路12による比較結果を示している。
位相検出回路13は、波形16aのようなデータパターンを検出すると、3つのシンボルm−1,m,m+1のうち、時間的に真中であるシンボルmにおける比較回路12の比較結果に基づいて、位相差信号UP/DNを出力する。
図1の例では、タイミングt2におけるデータ信号Diは、閾値PLよりも小さい。これは、クロック信号CLKの位相が、データ信号Diのアイパターンのアイの中央の位相に対して進んでいることを意味する。このとき、比較回路12はPL[m]として0を出力し、位相検出回路13は、位相差信号UP/DNとしてクロック信号CLKの位相を遅らせることを示す信号DNを出力する。フィルタ14は、信号DNに基づく調整信号を出力し、位相調整回路15は、クロック信号CLKの位相を遅らせる。
図2は、クロック信号の位相を進ませる場合の位相差検出例を示す図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
図2でも、連続する3つのシンボルm−1,m,m+1での、PAM4のデータ信号Diの全遷移がアイパターン16で表されている。また、波形16bで表されるデータ信号Diは、タイミングt4,t5,t6で判定されるシンボルm−1,m,m+1の値が0,1,2となり、スロープ状に遷移している。
図2の例では、シンボルmの判定タイミング(タイミングt5)でのデータ信号Diの波形16bは、閾値PLよりも大きい。これは、クロック信号CLKの位相が、データ信号Diのアイパターンのアイの中央の位相に対して遅れていることを意味する。このとき、比較回路12はPL[m]として1を出力し、位相検出回路13は、位相差信号UP/DNとしてクロック信号CLKの位相を進めることを示す信号UPを出力する。フィルタ14は、信号UPに基づく調整信号を出力し、位相調整回路15は、クロック信号CLKの位相を進める。
なお、信号DN,UPは2ビット信号で表せる。たとえば、信号DNは、“01”、信号UPは、“11”などである。
上記のようなCDR回路10では、3シンボル連続の値が前述の4つのデータパターンとなる場合に、比較回路12が出力する比較結果に基づいて位相差信号UP/DNが出力される。言い換えると、前述の4つのデータパターンが検出された場合に、位相差検出が行われる。位相差を検出する確率である検出率は、以下のように求められる。
3シンボル連続の値が取り得るデータパターンは、64パターンある。CDR回路10では、シンボルごとに、そのうちの4つのデータパターンが検出された場合に位相差検出が行われるため、検出率は、3×4/64=12/64=3/16となる。
これに対して、MM型の位相検出回路が用いられる場合の検出率は、以下のようになる。
MM型の位相検出回路では、連続する2つのシンボルにおけるデータ信号Diと、複数の閾値とを比較した比較結果に基づいて、位相差検出が行われる。PAM4のデータ信号Diが用いられる場合、位相差を検出するための閾値の数を減らして、特定のデータ遷移を検出した場合に位相差を検出することで比較回路の数を減らすことができる。
図3は、MM型の位相検出回路による位相差検出の検出率を説明する図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
図3では、連続する2つのシンボルm−1,mでの、PAM4のデータ信号Diの全遷移がアイパターン17で表されている。また、直線17a,17bは、シンボルm−1,mの値が1,2または2,1の2通りで変化するデータパターンを表している。
MM型の位相検出回路は、シンボルm−1とシンボルmのデータの各判定タイミング(タイミングt4,t5)で、データ信号Diと閾値VL,VM,VH,PL,PHとを比較し、その比較結果に基づいて、位相差信号UP/DNを出力する。なお、MM型の位相検出回路による位相差検出例は後述する。
このようなMM型の位相検出回路では、各閾値とデータ信号Diを比較する比較回路の数は、5個(MM型の位相検出回路がハーフレート動作を行う場合には10個)となる。また、2シンボル連続の値が取り得るデータパターンは、16パターンあり、MM型の位相検出回路では、2シンボルごとに、そのうちの上記の2つのデータパターンが検出された場合に位相差検出が行われるため、検出率は、2/16となる。
図示を省略するが、BB型の位相検出回路でも同様の比較回路数と検出率の関係になる。
第1の実施の形態のCDR回路10は、比較回路の数が図1に示すように4個(ハーフレート動作が行われる場合には8個)であり、MM型やBB型の位相検出回路に比べて少ないにも関わらず、検出率が3/16と、MM型やBB型の位相検出回路よりも高い。
つまり、第1の実施の形態のCDR回路10では、従来のMM型やBB型の位相検出回路よりも位相差検出のための比較回路の数を減らしても検出率の低下を抑えられる。このため比較回路数を少なくでき、消費電力を削減できる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態のCDR回路及び受信回路の一例を示す図である。
第2の実施の形態の受信回路20は、等化回路21、CDR回路22を有する。
等化回路21は、閾値VH,VM,VLで区切られた4つの電位レベルのそれぞれに2ビット値が対応付けられたPAM4のデータ信号Drを受信し、データ信号Drに対して等化処理を行い、データ信号Diを出力する。等化回路21として、たとえば、CTLE(Continuous-Time Linear Equalizer)を用いることができる。
CDR回路22は、比較回路22a,22b,22c,22d,22e、デコーダ22f、デマルチプレクサ(図4ではDMXと表記されている)22g、位相検出回路22h、フィルタ22i、位相調整回路22jを有する。
比較回路22a〜22cとデコーダ22fとにより、図1のデータ判定回路11と同様の機能が実現される。
比較回路22aは、クロック信号CLKに同期したタイミングでデータ信号Diと、閾値VHとの比較結果を出力する。比較回路22aは、データ信号Diが閾値VHより大きいとき、1を出力し、データ信号Diが閾値VHより小さいとき、0を出力する。
比較回路22bは、クロック信号CLKに同期したタイミングでデータ信号Diと、閾値VMとの比較結果を出力する。比較回路22bは、データ信号Diが閾値VMより大きいとき、1を出力し、データ信号Diが閾値VMより小さいとき、0を出力する。
比較回路22cは、クロック信号CLKに同期したタイミングでデータ信号Diと、閾値VLとの比較結果を出力する。比較回路22cは、データ信号Diが閾値VLより大きいとき、1を出力し、データ信号Diが閾値VLより小さいとき、0を出力する。
デコーダ22fは、比較回路22a〜22cが出力する比較結果に基づいて、データ信号Diの各シンボルの2ビット値を判定結果Dとして出力する。比較回路22a〜22cが出力する比較結果が全て“1”である場合、デコーダ22fは、“11”(10進数では3)を出力する。比較回路22aが出力する比較結果が“0”で、比較回路22b,22cが出力する比較結果が“1”である場合、デコーダ22fは、“10”(10進数では2)を出力する。比較回路22a,22bが出力する比較結果が“0”で、比較回路22cが出力する比較結果が“1”である場合、デコーダ22fは、“01”(10進数では1)を出力する。比較回路22a〜22cが出力する比較結果が全て“0”である場合、デコーダ22fは、“00”(10進数では0)を出力する。
比較回路22dは、クロック信号CLKに同期したタイミングで、データ信号Diと、閾値PLとを比較した比較結果を出力する。比較回路22dは、データ信号Diが閾値PLより大きいとき、1を出力し、データ信号Diが閾値PLより小さいとき、0を出力する。
比較回路22eは、クロック信号CLKに同期したタイミングで、データ信号Diと、閾値PHとを比較した比較結果を出力する。比較回路22eは、データ信号Diが閾値PHより大きいとき、1を出力し、データ信号Diが閾値PHより小さいとき、0を出力する。
なお、CDR回路22がハーフレート動作を行う場合、比較回路22a〜22eはそれぞれ2つ設けられる。
デマルチプレクサ22gは、判定結果Dと、比較回路22d,22eが出力する比較結果とをそれぞれ、n(n≧4)シンボル分のビット数に逆多重化する。nシンボル分のビット数は、たとえば、デジタル回路で実現される位相検出回路22hの処理能力(動作クロック信号CLKcの周波数によって決まる)に応じて設定される。
位相検出回路22hは、デマルチプレクサ22gが出力するnシンボル分の出力データ信号Doを受ける。そして、位相検出回路22hは、出力データ信号Doに基づいて、連続する3シンボルの値がスロープ状に遷移するデータパターンを検出する。位相検出回路22hは、連続する3シンボルの値が、0,1,2と、0,1,3と、0,2,3と、1,2,3と、2,1,0と、3,1,0と、3,2,0と、3,2,1となる8つのデータパターンを検出する。
位相検出回路22hは、上記のような連続する3シンボルの値がスロープ状に遷移するデータパターンを検出したときに、3つのシンボルのうち、時間的に真中のシンボルにおける比較回路22d,22eの比較結果に基づいて、位相差検出を行う。位相検出回路22hは、位相差検出の結果として位相差信号UP/DNを出力する。
フィルタ22iは、位相差信号UP/DNをフィルタリングして、調整信号を生成する。なお、フィルタ22iはデジタルフィルタに限定されず、位相差信号UP/DNに応じて電流値を調整するチャージポンプなどを有し、調整した電流値を電圧値に変換してその電圧値を調整信号として出力するような回路であってもよい。
位相調整回路22jは、フィルタ22iが出力する調整信号に基づいて、位相が調整されたクロック信号CLKを出力する。位相調整回路22jは、たとえば、VCOと位相補間回路を用いて実現される。
(位相検出回路22hの例及び位相差検出動作の例)
図5は、位相検出回路の一例を示す図である。
位相検出回路22hは、スロープ検出回路22ha1,22ha2,22ha3,…,22han、フリップフロップ(図5ではFFと表記されている)22hb1,22hb2,22hb3、加算回路22hc、量子化回路22hdを有する。
スロープ検出回路22ha1〜22hanのそれぞれは、デマルチプレクサ22gが出力するn(n≧4)シンボル分のビット数の出力データ信号Doのうち、連続する3シンボルの値(6ビットの値)による組を受ける。また、スロープ検出回路22ha1〜22hanのそれぞれは、デマルチプレクサ22gが出力するnシンボル分のビット数の比較回路22d,22eの比較結果のうち、上記3シンボルの真中のシンボルにおける比較回路22d,22eの比較結果を受ける。そして、スロープ検出回路22ha1〜22hanのそれぞれは、連続する3シンボルの値と、各比較結果に基づいて、連続する3シンボルの値がスロープ状に遷移する上記8つのデータパターンの検出及び位相差検出を行う。
たとえば、スロープ検出回路22ha1は、連続する3シンボルの値Do[1:−1]と、その3シンボルの真中のシンボルにおける比較回路22d,22eの比較結果PL[0],PH[0]を受ける。
なお、値Do[1:−1]のうち、時間的に前の2つのシンボルの値Do[0:−1]は、前のサイクルにおける出力データ信号Do[n:1]のうち、MSB(Most Significant Bit)側の2つのシンボルの値Do[n:n−1]である。また、比較結果PL[0]は、前のサイクルにおける比較回路22dの比較結果PL[n:1]のうち、MSBのシンボルにおける比較結果PL[n]である。また、比較結果PH[0]は、前のサイクルにおける比較回路22eの比較結果PH[n:1]のうち、MSBのシンボルにおける比較結果PH[n]である。
そして、スロープ検出回路22ha1は、値Do[1:−1]と、比較結果PL[0],PH[0]とに基づいて、上記8つのデータパターンの検出及び位相差検出を行う。スロープ検出回路22ha1は、位相差検出結果として、信号UPDN[1:0]を出力する。
スロープ検出回路22ha2は、連続する3シンボルの値Do[2:0]と、その3シンボルの真中のシンボルにおける比較回路22d,22eの比較結果PL[1],PH[1]を受ける。そして、スロープ検出回路22ha2は、値Do[2:0]と、比較結果PL[1],PH[1]とに基づいて、上記8つのデータパターンの検出及び位相差検出を行う。スロープ検出回路22ha2は、位相差検出結果として、信号UPDN[3:2]を出力する。
スロープ検出回路22ha3は、連続する3シンボルの値Do[3:1]と、その3シンボルの真中のシンボルにおける比較回路22d,22eの比較結果PL[2],PH[2]を受ける。そして、スロープ検出回路22ha3は、値Do[3:1]と、比較結果PL[2],PH[2]とに基づいて、上記8つのデータパターンの検出及び位相差検出を行う。スロープ検出回路22ha3は、位相差検出結果として、信号UPDN[5:4]を出力する。
スロープ検出回路22hanは、連続する3シンボルの値Do[n:n−2]と、その3シンボルの真中のシンボルにおける比較回路22d,22eの比較結果PL[n−1],PH[n−1]を受ける。そして、スロープ検出回路22hanは、値Do[n:n−2]と、比較結果PL[n−1],PH[n−1]とに基づいて、上記8つのデータパターンの検出及び位相差検出を行う。スロープ検出回路22hanは、位相差検出結果として、信号UPDN[2n−1:2n−2]を出力する。
スロープ検出回路22ha1〜22hanのそれぞれは、たとえば、以下のような真理値表を実現するデジタル回路である。
図6は、スロープ検出回路の入出力を表す真理値表の一例を示す図である。
図6では、スロープ検出回路22ha2の入出力が示されているが、他のスロープ検出回路22ha1,22ha3〜22hanについても同様である。
入力として、連続する3シンボルの値Do[2:0]が、1シンボルずつ、値Do[0],Do[1],Do[2]として示されている。スロープ検出回路22ha2は、値Do[0],Do[1],Do[2]が、図6に示すような8つのデータパターンの何れかとなることを検出すると、比較結果PL[1],PH[1]に基づいて、信号UPDN[3:2]を出力する。信号UPDN[3:2]は、信号DN,UP,STAYの3種類がある。以下では、信号DNを−1、信号UPを+1、信号STAYを0であるとする。信号UPDN[3:2]は2ビットで表すことができ、たとえば、−1は01、+1は11、0は00に対応付けることができる。
図7は、信号DNが出力される場合の位相差検出例を示す図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
図7には、連続する3シンボルでの、PAM4のデータ信号Diの全遷移がアイパターン23で表されている。また、波形23aで表されるデータ信号Diは、3シンボルの値Do[0],Do[1],Do[2]が0,1,2となり、スロープ状に遷移している。
クロック信号CLKのタイミングt10,t11,t12にて、比較回路22a〜22cと、デコーダ22fにより値Do[0],Do[1],Do[2]が判定される。また、タイミングt10,t11,t12にて、比較回路22d,22eにより、比較結果PL[0],PL[1],PL[2],PH[0],PH[1],PH[2]が出力される。
値Do[0]が0、値Do[1]が1、値Do[2]が2と判定された場合、スロープ検出回路22ha2では、図6に示した真理値表で示された8つのデータパターンのうち1つが検出され、比較結果PL[1],PH[1]に基づいて位相差検出が行われる。
図7の例では、比較結果PL[1],PH[1]が0になる。この場合、スロープ検出回路22ha2は、信号UPDN[3:2]として、図6の真理値表で表されているように、クロック信号CLKの位相を遅らせることを示す信号DNを出力する。
図8は、信号UPが出力される場合の位相差検出例を示す図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
図7と同様に図8の波形23bで表されるデータ信号Diも、3シンボルの値Do[0],Do[1],Do[2]が0,1,2となり、スロープ状に遷移している。
クロック信号CLKのタイミングt13,t14,t15にて、比較回路22a〜22cと、デコーダ22fにより値Do[0],Do[1],Do[2]が判定される。また、タイミングt13,t14,t15にて、比較回路22d,22eにより、比較結果PL[0],PL[1],PL[2],PH[0],PH[1],PH[2]が出力される。
値Do[0]が0、値Do[1]が1、値Do[2]が2と判定された場合、スロープ検出回路22ha2では、図6に示した真理値表で示された8つのデータパターンのうち1つが検出され、比較結果PL[1],PH[1]に基づいて位相差検出が行われる。
図8の例では、比較結果PL[1]が1、PH[1]が0になる。この場合、スロープ検出回路22ha2は、信号UPDN[3:2]として、図6の真理値表で表されているように、クロック信号CLKの位相を進めることを示す信号UPを出力する。
図9は、信号DNが出力される場合の別のデータパターン検出時の位相差検出例を示す図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
図9の波形23cで表されるデータ信号Diは、3シンボルの値Do[0],Do[1],Do[2]が3,2,1となり、スロープ状に遷移している。
クロック信号CLKのタイミングt20,t21,t22にて、比較回路22a〜22cと、デコーダ22fにより値Do[0],Do[1],Do[2]が判定される。また、タイミングt20,t21,t22にて、比較回路22d,22eにより、比較結果PL[0],PL[1],PL[2],PH[0],PH[1],PH[2]が出力される。
値Do[0]が3、値Do[1]が2、値Do[2]が1と判定された場合、スロープ検出回路22ha2では、図6に示した真理値表で示された8つのデータパターンのうち1つが検出され、比較結果PL[1],PH[1]に基づいて位相差検出が行われる。
図9の例では、比較結果PL[1],PH[1]が1になる。この場合、スロープ検出回路22ha2は、信号UPDN[3:2]として、図6の真理値表で表されているように、クロック信号CLKの位相を遅らせることを示す信号DNを出力する。
図10は、信号UPが出力される場合の別のデータパターン検出時の位相差検出例を示す図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
図9と同様に図10の波形23dで表されるデータ信号Diも、3シンボルの値Do[0],Do[1],Do[2]が3,2,1となり、スロープ状に遷移している。
クロック信号CLKのタイミングt23,t24,t25にて、比較回路22a〜22cと、デコーダ22fにより値Do[0],Do[1],Do[2]が判定される。また、タイミングt23,t24,t25にて、比較回路22d,22eにより、比較結果PL[0],PL[1],PL[2],PH[0],PH[1],PH[2]が出力される。
値Do[0]が3、値Do[1]が2、値Do[2]が1と判定された場合、スロープ検出回路22ha2では、図6に示した真理値表で示された8つのデータパターンのうち1つが検出され、比較結果PL[1],PH[1]に基づいて位相差検出が行われる。
図10の例では、比較結果PL[1]が1、PH[1]が0になる。この場合、スロープ検出回路22ha2は、信号UPDN[3:2]として、図6の真理値表で表されているように、クロック信号CLKの位相を進めることを示す信号UPを出力する。
なお、図6の真理値表で表されているように、値Do[0],Do[1],Do[2]が8つのデータパターンに一致しない場合には、スロープ検出回路22ha2は、信号UPDN[3:2]として信号STAYを出力する。
図5の説明に戻る。
フリップフロップ22hb1は、図示しない動作クロック信号に同期して値Do[n:n−1]を保持し、値Do[0:−1]として出力する。フリップフロップ22hb2は、図示しない動作クロック信号に同期して比較結果PH[n]を保持し、比較結果PH[0]として出力する。フリップフロップ22hb3は、図示しない動作クロック信号に同期して比較結果PL[n]を保持し、比較結果PL[0]として出力する。
加算回路22hcは、スロープ検出回路22ha1〜22hanが出力する信号UPDN[1:0]〜UPDN[2n−1:2n−2]を加算した加算結果を出力する。
量子化回路22hdは、加算回路22hcが出力する加算結果を、後段の回路(フィルタ22i)が処理できるビット幅(たとえば、pビット)に合わせて量子化し、量子化結果を位相差信号UP/DNとして出力する。量子化回路22hdは、量子化誤差分を切り捨ててもよいし、ノイズ耐性を向上させるために、量子化誤差分を積算して、次のサイクルの計算に用いてもよい。
上記のようなCDR回路22では、データ信号Diの3シンボル連続の値が上記の8つのデータパターンとなる場合に、位相差検出が行われ、位相差信号UP/DNが出力される。言い換えると、上記8つのデータパターンが検出された場合に、位相差検出が行われる。位相差検出の検出率は、以下のように求められる。
図11は、第2の実施の形態のCDR回路による位相差検出の検出率を説明する図である。
連続する3つのシンボルm−1,m,m+1の値が取り得るデータパターンは、64パターンである。CDR回路22では、64パターンのうち、前述の8つのデータパターンが検出された場合に位相差検出が行われる。図11にはその8つのデータパターンが示されている。たとえば、直線24aは、シンボルm−1,m,m+1の値が1,2,3とスロープ状に遷移するデータパターンを表している。また、直線24bは、シンボルm−1,m,m+1の値が2,1,0とスロープ状に遷移するデータパターンを表している。
CDR回路22では、シンボルごとに、そのシンボルに対して時間的に前の2つのシンボルを合わせた連続する3シンボルの値が上記8つのデータパターンの何れかであるかの検出が行われる。位相差検出は、8つのデータパターンの何れかが検出されたときに行われるため、位相差検出の検出率は、3×8/64=24/64となる。
第2の実施の形態のCDR回路22は、比較回路の数が図1に示すように5個(ハーフレート動作が行われる場合には10個)である。前述のように、MM型やBB型の位相検出回路で比較回路の数が同様に5個の場合の検出率は、2/16であるのに対して、第2の実施の形態のCDR回路22では、その3倍の検出率が得られる。
つまり、第2の実施の形態のCDR回路22では、従来のMM型やBB型の位相検出回路よりも位相差検出のための比較回路の数を減らしても検出率の低下を抑えられる。このため、比較回路数を少なくでき、消費電力を削減できる。
また、CDR回路22は、2つの閾値PL,PHを用いて位相差検出を行うため、第1の実施の形態のCDR回路10よりも多くのデータパターンの何れかが検出されたときに、位相差検出を行うことができ、検出率をより向上させることができる。
(MM型の位相検出回路を組み合わせた例)
ところで、図5に示した位相検出回路22hと、MM型の位相検出回路とを組み合わせることで、位相差検出の検出率をより向上させることができる。
図12は、位相検出回路の他の例を示す図である。
位相検出回路30は、スロープ検出部31、MM型位相検出回路32、可変バッファ33,34、加算回路35を有する。
スロープ検出部31は、図5に示したような位相検出回路22hの各要素を含むものであり、位相差検出結果として位相差信号UP/DNaを出力する。
MM型位相検出回路32は、デマルチプレクサ22gが出力するnシンボル分のビット数の、出力データ信号Do[n:1]及び、比較回路22d,22eの比較結果PH[n:1],PL[n:1]を受ける。そして、MM型位相検出回路32は、出力データ信号Do[n:1]と比較結果PH[n:1],PL[n:1]の値のうち、連続する各2シンボルの値に基づいて、位相差信号UP/DNbを出力する。
図13は、MM型位相検出回路による位相差検出を説明する図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
波形32a,32bで表されるデータ信号Diは、連続するシンボルm−1,m,m+1の間で1と2とを繰り返す遷移を行っている。
MM型位相検出回路32は、たとえば、シンボルm−1,mでの判定タイミング(タイミングt30,t31)における波形32a,32bと各閾値との比較結果に基づいて、位相差検出を行う。
波形32aは、タイミングt30で、閾値VM,VH間の大きさであり、タイミングt31で、閾値VM,VL間の大きさである。つまり、波形32aは、2、1と変化している。このような波形32aが、タイミングt30で閾値PHよりも小さく、タイミングt31で閾値PLよりも小さい場合には、クロック信号CLKの位相が、データ信号Diのアイパターンのアイの中央の位相に対して遅れていることが検出される。一方、波形32aが、タイミングt30で閾値PHよりも大きく、タイミングt31で閾値PLよりも大きい場合には、クロック信号CLKの位相がデータ信号Diのアイパターンのアイの中央の位相に対して進んでいることが検出される。
MM型位相検出回路32に供給されるnシンボル分の出力データ信号Do[n:1]と比較結果PH[n:1],PL[n:1]とから上記のような検出が行われる。nシンボルのうち、連続する各2シンボルについての位相差検出結果は、たとえば、図5に示した位相検出回路22hと同様に、加算され、量子化されて位相差信号UP/DNbとしてMM型位相検出回路32から出力される。
図12の位相検出回路30において、可変バッファ33は、スロープ検出部31が出力する位相差信号UP/DNaに対して重み付けを行う。可変バッファ34は、MM型位相検出回路32が出力する位相差信号UP/DNbに対して重み付けを行う。
加算回路35は、可変バッファ33,34の出力値を加算して、加算値を位相差信号UP/DNとして出力する。
たとえば、スロープ検出部31での位相差検出と、MM型位相検出回路32での位相差検出の重みを等しくする場合には、可変バッファ33,34は、位相差信号UP/DNa,UP/DNbをそれぞれ0.5倍する(重み値として0.5をかける)。MM型位相検出回路32での位相差検出を無効にする場合には、可変バッファ33は、位相差信号UP/DNaを1倍し(重み値として1をかける)、可変バッファ34は、位相差信号UP/DNbを0倍する(重み値として0をかける)。
受信回路20において、スロープ検出部31とMM型位相検出回路32での位相差検出結果に基づいて収束するように制御されるクロック信号CLKの位相は、これら2つの検出方式の違いや、データ信号Diの特性によって変化する。そのため、クロック信号CLKの位相が、アイパターンのアイの中央の位相に収束するように、両方式の検出結果に対する重み付けの比率を調整することが望ましい。たとえば、図示しない制御回路が、可変バッファ33,34における重み付けの比率を変え、図示しない測定回路が、比率ごとに入力ジッタ耐性を測定する。この測定で得られる入力ジッタ耐性が最もよいときの比率が用いられる。
図5に示した位相検出回路22hの代わりに、図12に示した位相検出回路30を用いることで、比較回路の数を増やさずに、検出率をさらに向上させることができる。
MM型位相検出回路32では、図13に示すようなシンボルm−1,m,m+1において、値が、1,2,x(xは0,1,2または3)、2,1,x、x,1,2、またはx,2,1となる場合の16回、位相差検出が行われる。このうち、1,2,3と、2,1,0と、0,1,2と、3,2,1の4つのデータパターンは、スロープ検出部31で検出されるデータパターンと重複する。連続する3つのシンボルm−1,m,m+1において、MM型位相検出回路32では、2回の位相差検出の機会があるため、位相検出回路30を用いた場合の検出率は、(16−4)/(2×64)+24/64=30/64となり、ほぼ1/2の検出率となる。
(第3の実施の形態の受信回路)
上記では、データ信号DiがPAM4のデータ信号であるものとしたが、これに限定されず、データ信号Diは、より多値のデータ信号(たとえば、PAM8またはPAM16のデータ信号など)であってもよい。
その場合、データ判定のための閾値が増えるため、その閾値の数に対応して比較回路が設けられる。
図14は、第3の実施の形態の受信回路及びCDR回路の一例を示す図である。図14において、図4に示した受信回路20と同じ要素については同一符号が付されている。
第3の実施の形態の受信回路40は、等化回路41とCDR回路42を有する。
等化回路41は、閾値VH3,VH2,VH1,VM,VL1,VL2,VL3で区切られた8つの電位レベルのそれぞれに3ビット値が対応付けられたPAM8のデータ信号Draを受信して等化処理を行い、データ信号Diaとして出力する。なお、上記7つの閾値において、大きさが隣接する2つの閾値の差分(電位差)は、全て等しい。
CDR回路42は、比較回路42a,42b,42c,42d,42e,42f,42g,42h,42i、デコーダ42j、デマルチプレクサ42k、位相検出回路42l、フィルタ42m、位相調整回路42nを有する。
比較回路42a〜42gは、クロック信号CLKに同期したタイミングでデータ信号Diと、上記7つの閾値との比較結果を出力する。
デコーダ42jは、比較回路42a〜42gが出力する比較結果に基づいて、データ信号Diaの各シンボルの3ビット値を判定結果Daとして出力する。
比較回路42hは、クロック信号CLKに同期したタイミングで、データ信号Diaと、閾値PL1とを比較した比較結果を出力する。
比較回路42iは、クロック信号CLKに同期したタイミングで、データ信号Diaと、閾値PH1とを比較した比較結果を出力する。
閾値PL1,PH1は、位相差検出用の閾値である。閾値PL1は、たとえば、閾値VMと閾値VL1の中間の大きさの値(電圧値)に設定される。また、閾値PH1は、たとえば、閾値VMと閾値VH1の中間の大きさの値に設定される。なお、閾値PL1は、閾値VL2と閾値VL3の中間の大きさの値に設定されてもよいし、閾値VL1と閾値VL2の中間の大きさの値に設定されてもよい。つまり、閾値PL1は、データ判定用の7つの閾値のうちの1つの閾値と、その閾値との大きさが最も近い閾値の中間の大きさの値に設定される。閾値PH1についても同様である。つまり、閾値PH1は、閾値VH2と閾値VH3の中間の大きさの値に設定されてもよいし、閾値VH1と閾値VH2の中間の大きさの値に設定されてもよい。
なお、CDR回路42がハーフレート動作を行う場合、比較回路42a〜42iはそれぞれ2つ設けられる。
デマルチプレクサ42kは、判定結果Daと、比較回路42h,42iが出力する比較結果とをそれぞれ、nシンボル分のビット数に逆多重化する。
位相検出回路42lは、デマルチプレクサ42kが出力するnシンボル分の出力データ信号Doaを受ける。そして、位相検出回路42lは、出力データ信号Doaに基づいて、連続する3シンボルの値がスロープ状に遷移するデータパターンを検出する。
PAM8のデータ信号Diaを処理するCDR回路42の位相検出回路42lは、48のデータパターンを検出し、そのデータパターンを検出したときに位相差検出を行う。
フィルタ42mと位相調整回路42nの機能は、図4に示したフィルタ22iと位相調整回路22jの機能と同様である。
図15は、PAM8のデータ信号のデータ判定及び位相差検出を説明する図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表している。
図15では、連続する3つのシンボルm−1,m,m+1での、PAM8のデータ信号Diaの全遷移がアイパターン43で表されている。また、図15には、シンボルm−1,m,m+1の値がスロープ状に遷移する48のデータパターンが直線で示されている。
48のデータパターンの内訳は以下の通りである。
まず、シンボルm−1の値が、0,1,2の何れかであり、シンボルmの値が、3であり、シンボルm+1の値が、4,5,6,7の何れかである12のデータパターンがある。また、シンボルm−1の値が、0,1,2,3の何れかであり、シンボルmの値が、4であり、シンボルm+1の値が、5,6,7の何れかである12のデータパターンがある。また、シンボルm−1の値が、4,5,6,7の何れかであり、シンボルmの値が、3であり、シンボルm+1の値が、0,1,2の何れかである12のデータパターンがある。さらに、シンボルm−1の値が、5,6,7の何れかであり、シンボルmの値が、4であり、シンボルm+1の値が、0,1,2,3の何れかである12のデータパターンがある。
たとえば、直線43aは、シンボルm−1,m,m+1の値が2,3,4と、スロープ状に遷移するデータパターンを表し、直線43bは、シンボルm−1,m,m+1の値が5,4,3と、スロープ状に遷移するデータパターンを表している。
位相検出回路42lは、シンボルm−1,m,m+1のデータの各判定タイミング(タイミングt40,t41,t42)で、データ信号Diaとデータ判定用の上記7つの閾値との比較結果に基づいて、図15に示すようなデータパターンの検出を行う。そして、位相検出回路42lは、何れかのデータパターンを検出したときのシンボルmのデータの判定タイミング(タイミングt41)における、データ信号Diaと閾値PL1,PH1とを比較した比較結果に基づいて、位相差信号UP/DNを出力する。
たとえば、直線43aで表されるデータパターンが検出された場合、タイミングt41におけるデータ信号Diaが、閾値PLよりも小さいとき、位相検出回路42lは、位相差信号UP/DNとして、信号DNを出力する。タイミングt41におけるデータ信号Diaが、閾値PLよりも大きいとき、位相検出回路42lは、位相差信号UP/DNとして、信号UPを出力する。
第3の実施の形態のCDR回路42において、位相差検出の検出率は、以下のように求められる。
PAM8のデータ信号Diaでは、連続する3つのシンボルm−1,m,m+1の値が取り得るデータパターンは、512パターンである。CDR回路42では、512パターンのうち、上記48のデータパターンが検出された場合に位相差検出が行われる。
CDR回路42では、シンボルごとに、そのシンボルに対して時間的に前の2つのシンボルを合わせた連続する3シンボルの値が上記48のデータパターンの何れかであるかの検出が行われる。位相差検出は、48のデータパターンの何れかが検出されたときに行われるため、位相差検出の検出率は、3×48/512=144/512となる。
これに対して、MM型の位相検出回路が用いられる場合の検出率は、以下のようになる。
図16は、MM型の位相検出回路による位相差検出の検出率を説明する図である。縦軸は電圧を表し、横軸は時間を表す。
図16では、連続する2つのシンボルm−1,mでの、PAM8のデータ信号Diaの全遷移がアイパターン50で表されている。また、直線50a,50bは、シンボルm−1,mの値が3,4または4,3の2通りで変化するデータパターンを表している。
MM型の位相検出回路は、シンボルm−1とシンボルmのデータの各判定タイミング(タイミングt50,t51)で、データ信号Diaと7つのデータ判定用の閾値と、位相差検出用の閾値PL1,PH1とを比較する。そして、MM型の位相検出回路は、その比較結果に基づいて、位相差信号UP/DNを出力する。
このようなMM型の位相検出回路では、各閾値とデータ信号Diaを比較する比較回路の数は、9個(MM型の位相検出回路がハーフレート動作を行う場合には18個)となる。また、2シンボル連続の値が取り得るデータパターンは、64パターンあり、MM型の位相検出回路では、2シンボルごとに、そのうちの上記の2つのデータパターンが検出された場合に位相差検出が行われるため、検出率は、2/16となる。
図示を省略するが、BB型の位相検出回路でも同様の比較回路数と検出率の関係になる。
第3の実施の形態のCDR回路42は、比較回路の数が図14に示すように9個(ハーフレート動作が行われる場合には18個)である。前述のように、MM型やBB型の位相検出回路で比較回路の数が同様に9個の場合の検出率は、2/16であるのに対して、第3の実施の形態のCDR回路42では、その2倍以上の検出率が得られる。
つまり、第3の実施の形態のCDR回路42でも、従来のMM型やBB型の位相検出回路よりも位相差検出のための比較回路の数を減らしても検出率の低下を抑えられる。このため、比較回路数を少なくでき、消費電力を削減できる。
なお、図14に示したCDR回路42の例では、比較回路42h,42iの2つが設けられているが、1つでもよい。また、閾値VH1,VH2の間、閾値VH2,VH3の間、閾値VL1,VL2の間、または閾値VL2,VL3の間の何れか1つ以上に、さらに位相差検出用の閾値を設定してもよい。その場合、比較回路の数が増えるが、より多くのデータパターンの何れかが検出されたときに、位相差検出が行われるため、位相差検出の機会が増え、検出率がより向上する。
また、位相検出回路42lに対して、図12に示したように、MM型の位相検出回路を組み合わせてもよい。
以上、実施の形態に基づき、本発明のCDR回路及び受信回路の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
10 CDR回路
11 データ判定回路
11a〜11c,12 比較回路
11d 判定結果出力回路
13 位相検出回路
14 フィルタ
15 位相調整回路
16 アイパターン
16a 波形
CLK クロック信号
Di データ信号
D 判定結果
DN 信号
D[m−1]〜D[m+1] 値
m−1〜m+1 シンボル
PL,VH,VM,VL 閾値
PL[m] 判定結果
UP/DN 位相差信号

Claims (7)

  1. 3つ以上の第1の閾値で区切られた複数の電位レベルのそれぞれに2ビット以上の値が対応付けられたデータ信号を受け、前記3つ以上の第1の閾値と前記データ信号とを、クロック信号に同期したタイミングで比較した第1の比較結果に基づいて前記データ信号の値を判定し、判定結果を出力するデータ判定回路と、
    前記タイミングで前記データ信号と、前記3つ以上の第1の閾値のうち最大の閾値と最小の閾値の間にある第2の閾値とを比較した第2の比較結果を出力する第1の比較回路と、
    前記データ信号の複数のシンボルのうち、連続する第1のシンボル、第2のシンボル及び第3のシンボルのそれぞれについての、前記データ判定回路の前記判定結果に基づいて、前記第2のシンボルの値よりも、前記第1のシンボルの値が小さく、前記第3のシンボルの値が大きい、または前記第2のシンボルの値よりも、前記第1のシンボルの値が大きく、前記第3のシンボルの値が小さくなるデータパターンを検出し、前記データパターンを検出したときに、前記第2のシンボルにおける前記第2の比較結果に基づいて、前記クロック信号の位相を進めるか遅らせるかを示す位相差信号を出力する位相検出回路と、
    前記位相差信号に基づいて、前記クロック信号の位相を調整する位相調整回路と、
    を有するCDR回路。
  2. 前記第2の閾値は、前記3つ以上の第1の閾値の1つである第3の閾値と、前記3つ以上の第1の閾値の1つであり前記第3の閾値との大きさが最も近い第4の閾値の中間の大きさの値である、
    請求項1に記載のCDR回路。
  3. 前記第1の比較回路を含む、複数の比較回路を有し、前記複数の比較回路は、前記第2の閾値を含みそれぞれが互いに異なるとともに、それぞれが前記3つ以上の第1の閾値のそれぞれとも異なる複数の第5の閾値のそれぞれと前記データ信号とを、前記タイミングで比較した、前記第2の比較結果を含む複数の第3の比較結果を出力し、
    前記位相検出回路は、前記データパターンを検出したときに、前記第2のシンボルにおける前記複数の第3の比較結果に基づいて、前記位相差信号を出力する、
    請求項1または2に記載のCDR回路。
  4. 前記位相検出回路は、
    前記データパターンを検出したときに、前記第2のシンボルにおける前記第2の比較結果に基づいて、前記クロック信号の位相を進めるか遅らせるかを示す第1の位相差信号を出力する第1の回路部と、
    前記データ信号の連続する第4のシンボルと第5のシンボルのそれぞれについての、前記判定結果と前記第2の比較結果とに基づいて、前記クロック信号の前記位相を進めるか遅らせるかを示す第2の位相差信号を出力する第2の回路部と、を含み、
    前記位相検出回路は、前記第1の位相差信号と前記第2の位相差信号のそれぞれを加算した加算結果である前記位相差信号を出力する、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載のCDR回路。
  5. 前記位相検出回路は、前記第1の位相差信号と前記第2の位相差信号のそれぞれを入力ジッタ耐性の測定結果に基づいて調整された第1の比率で重み付けして加算する、
    請求項4に記載のCDR回路。
  6. 前記位相検出回路は、前記データ信号の連続するn(n≧4)個のシンボルに含まれる連続する3つのシンボルによる複数の組のそれぞれに対して得られる前記位相差信号を加算し、量子化して出力する、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載のCDR回路。
  7. 3つ以上の第1の閾値で区切られた複数の電位レベルのそれぞれに2ビット以上の値が対応付けられた第1のデータ信号を受信し、前記第1のデータ信号に対して等化処理を行い、第2のデータ信号を出力する等化回路と、
    前記第2のデータ信号を受け、前記3つ以上の第1の閾値と前記第2のデータ信号とを、クロック信号に同期したタイミングで比較した第1の比較結果に基づいて前記第2のデータ信号の値を判定し、判定結果を出力するデータ判定回路と、
    前記タイミングで前記第2のデータ信号と、前記3つ以上の第1の閾値のうち最大の閾値と最小の閾値の間にある第2の閾値とを比較した第2の比較結果を出力する第1の比較回路と、
    前記第2のデータ信号の複数のシンボルのうち、連続する第1のシンボル、第2のシンボル及び第3のシンボルのそれぞれについての、前記データ判定回路の前記判定結果に基づいて、前記第2のシンボルの値よりも、前記第1のシンボルの値が小さく、前記第3のシンボルの値が大きい、または前記第2のシンボルの値よりも、前記第1のシンボルの値が大きく、前記第3のシンボルの値が小さくなるデータパターンを検出し、前記データパターンを検出したときに、前記第2のシンボルにおける前記第2の比較結果に基づいて、前記クロック信号の位相を進めるか遅らせるかを示す位相差信号を出力する位相検出回路と、
    前記位相差信号に基づいて、前記クロック信号の位相を調整する位相調整回路と、
    を有する受信回路。
JP2017029361A 2017-02-20 2017-02-20 Cdr回路及び受信回路 Active JP6912702B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017029361A JP6912702B2 (ja) 2017-02-20 2017-02-20 Cdr回路及び受信回路
US15/889,272 US10103870B2 (en) 2017-02-20 2018-02-06 CDR circuit and reception circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017029361A JP6912702B2 (ja) 2017-02-20 2017-02-20 Cdr回路及び受信回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018137551A JP2018137551A (ja) 2018-08-30
JP6912702B2 true JP6912702B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=63167514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017029361A Active JP6912702B2 (ja) 2017-02-20 2017-02-20 Cdr回路及び受信回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10103870B2 (ja)
JP (1) JP6912702B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11870613B2 (en) 2022-02-17 2024-01-09 Kioxia Corporation Semiconductor integrated circuit and receiver device

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6839354B2 (ja) * 2017-02-03 2021-03-10 富士通株式会社 Cdr回路及び受信回路
JP2020048054A (ja) 2018-09-19 2020-03-26 キオクシア株式会社 受信装置、通信システム、及びクロック再生方法
JP6821717B2 (ja) * 2019-01-10 2021-01-27 アンリツ株式会社 誤り検出装置および誤り検出方法
JP6818056B2 (ja) * 2019-01-18 2021-01-20 アンリツ株式会社 誤り率測定装置及び誤り率測定方法
JP6818055B2 (ja) * 2019-01-18 2021-01-20 アンリツ株式会社 誤り率測定装置及び誤り率測定方法
JP6818064B2 (ja) * 2019-02-13 2021-01-20 アンリツ株式会社 誤り率測定装置及び誤り率測定方法
JP6827484B2 (ja) * 2019-02-18 2021-02-10 アンリツ株式会社 誤り率測定装置および誤り率測定方法
JP2021040268A (ja) 2019-09-04 2021-03-11 富士通株式会社 Cdr回路及び多値変調方式の受信器
JP7185652B2 (ja) * 2020-03-13 2022-12-07 アンリツ株式会社 クロック再生装置、誤り率測定装置、クロック再生方法、及び誤り率測定方法
JP2021150843A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 キオクシア株式会社 半導体集積回路、受信装置、及び受信装置の制御方法
US11121850B1 (en) * 2020-07-02 2021-09-14 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Signal analysis method and signal analysis module
EP4193562A1 (en) * 2020-08-06 2023-06-14 Siliconally GmbH Method and timing recovery circuit for recovering a sampling clock from a serial data stream encoded using pam
US11477004B1 (en) * 2021-03-23 2022-10-18 Nvidia Corp. Clock data recovery convergence in modulated partial response systems
JP2023034909A (ja) * 2021-08-31 2023-03-13 キオクシア株式会社 半導体記憶装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2664249B2 (ja) 1989-03-13 1997-10-15 株式会社日立製作所 タイミング抽出回路,それを利用した通信システム及びタイミング抽出方法並びに通信装置
EP0758171A3 (en) * 1995-08-09 1997-11-26 Symbios Logic Inc. Data sampling and recovery
US8385476B2 (en) * 2001-04-25 2013-02-26 Texas Instruments Incorporated Digital phase locked loop
CN101926121A (zh) * 2008-02-01 2010-12-22 拉姆伯斯公司 具有增强的时钟和数据恢复的接收器
JP5276928B2 (ja) * 2008-08-29 2013-08-28 株式会社日立製作所 信号再生回路向け位相比較回路及び信号再生回路向け位相比較回路を備える光通信装置
US8774321B2 (en) * 2009-09-09 2014-07-08 Nec Corporation Clock data recovery circuit and clock data recovery method
TWI419472B (zh) * 2010-11-16 2013-12-11 Mstar Semiconductor Inc 鎖相迴路
JP6032081B2 (ja) * 2013-03-22 2016-11-24 富士通株式会社 受信回路、及び半導体集積回路
JP6079388B2 (ja) * 2013-04-03 2017-02-15 富士通株式会社 受信回路及びその制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11870613B2 (en) 2022-02-17 2024-01-09 Kioxia Corporation Semiconductor integrated circuit and receiver device

Also Published As

Publication number Publication date
US10103870B2 (en) 2018-10-16
JP2018137551A (ja) 2018-08-30
US20180241540A1 (en) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6912702B2 (ja) Cdr回路及び受信回路
US8791735B1 (en) Receiving circuit and control method of receiving circuit
US9520883B2 (en) Frequency detection circuit and reception circuit
JP6892592B2 (ja) 受信回路及びアイモニタシステム
US8983014B2 (en) Receiver circuit and semiconductor integrated circuit
US9231803B2 (en) Data receiver, data communication system, and data communication method
CN111512369B (zh) 多通道数据接收器的时钟数据恢复装置及方法
JP5510297B2 (ja) 受信回路
JP2009077188A (ja) 半導体装置
CN108463966B (zh) 将恢复的时钟抖动减到最小的方法
US11070349B1 (en) Clock and data recovery circuit and reception device having the same
JP4888393B2 (ja) クロック再生装置及び方法
US9385894B2 (en) Receiving circuit and data decision method
CN111418180B (zh) 从接收数据信号中恢复信号时钟的接收器以及在接收器中实施的时钟恢复方法
US11070352B2 (en) CDR circuit and receiver of multilevel modulation method
CN110635805A (zh) 用于提供时序恢复的装置和方法
US10355889B1 (en) Adaptive pattern filtering for clock and data recovery to minimize interaction with decision feedback equalization
JP5423793B2 (ja) 等化装置、等化方法及びプログラム
JP2013153313A (ja) 等化装置及び等化方法
JP2014033347A (ja) アダプティブイコライザ、イコライザ調整方法、それを用いた半導体装置および情報ネットワーク装置
WO2012029597A1 (ja) クロック再生回路およびクロック再生方法
US20070177702A1 (en) Receiving data over channels with intersymbol interference
WO2018217786A1 (en) Multi-stage sampler with increased gain
JP6488863B2 (ja) 受信回路及び受信回路の制御方法
JP2606540B2 (ja) 波形等化器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191112

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20191118

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6912702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150