JP6910235B2 - 容器の補強方法及び容器の支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に流体を貯留する容器の支持部を補強する容器の補強方法及び容器の支持構造に関するものである。
内部に流体を貯留する容器として使用されるタンクは、円筒部の上下に半球部が設けられた球形状をなすことから、支持部を用いて所定の位置に設置する必要がある。この支持部は、一般的に複数の脚部により構成されており、この複数の脚部をタンクの下部に固定し、所定の位置に設置している。
ところが、複数の脚部を用いたタンクの支持構造にあっては、耐震強度が十分ではない。例えば、地震の発生時にタンクが転倒し、内部に貯留した流体が漏洩してしまうおそれがある。そのため、タンクの支持部を構成する複数の脚部を補強する必要がある。このような容器の支持構造としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特開平09−142570号公報
タンクが複数の脚部により所定の位置に設置されている構造において、タンクの支持部を補強する場合、脚部の数を増やすことが考えられる。ところが、このような補強方法では、タンクの支持部が複雑化すると共に、タンクを支持する支持位置が増加し、タンクの多数の位置で局部応力が発生してしまい、タンク自体の強度が低下してしまうおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、容器の支持剛性の向上を図ると共に発生するコストの増加を抑制する容器の補強方法及び容器の支持構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の容器の補強方法は、容器を支持する複数の支持脚を補強する容器の補強方法において、前記支持脚の下端部を除去する工程と、前記支持脚の下方における地面に新たな基礎部材を設置する工程と、前記支持脚に補強部材を固定して箱型断面形状に補強する工程と、前記補強部材の下端部を前記基礎部材に連結する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、容器を支持する支持脚に補強部材を固定して箱型断面形状に補強することで、容器の支持剛性の向上を図ることができる。また、容器を交換することなく、この容器の支持剛性を向上することができることから、内部の流体を移送する必要がなく、発生するコストの増加を抑制することができる。
本発明の容器の補強方法では、前記補強部材は、前記支持脚に固定して箱型断面形状を形成する補強部と、前記補強部の下端部に設けられて前記基礎部材に連結される設置部とを有することを特徴としている。
従って、箱型断面形状を形成する補強部と補強部の下端部に設けられる設置部とから補強部材を構成することで、補強部材を容易に支持脚に固定することができると共に、基礎部材に連結することができ、作業性を向上することができる。
本発明の容器の補強方法では、前記支持脚は、上端部が前記容器に固定される脚本体部と、前記脚本端部の下部に設けられて既設の基礎に支持される設置部とを有し、前記支持脚の前記設置部を除去することを特徴としている。
従って、支持脚の下端部を除去するとき、支持脚の設置部を除去するため、新たな設置部を補強部材側に設ければよく、補強部材の下端部を基礎部材に容易に連結することができ、作業性を向上することができる。
本発明の容器の補強方法では、前記補強部材は、前記補強部における上端部を閉塞する天井部を有することを特徴としている。
従って、補強部における上端部を閉塞する天井部を設けることで、支持脚と補強部材により形成した箱型断面形状の内部への水の侵入を防止することができ、耐久性を向上することができる。
本発明の容器の補強方法では、前記基礎部材を地面に設置した後、前記容器に対する前記基礎部材の取付面の高さを調整することを特徴としている。
従って、容器の位置を基準として地面に設置した基礎部材の高さを調整することで、容器の位置を変更することなく支持脚を補強することができ、作業性を向上することができる。
本発明の容器の補強方法では、前記支持脚に前記補強部材を固定した後、前記補強部材における下端部の被取付面の高さに対する前記基礎部材の取付面の高さを再調整することを特徴としている。
従って、支持脚に補強部材を固定した後に基礎部材の高さを再調整することで、支持脚や補強部材に荷重が作用することなく、容器の支持剛性を適正に向上することができる。
本発明の容器の補強方法では、前記補強部材は、U字断面形状をなし、U字断面形状の各端部に開先部を形成し、前記支持脚に前記開先部を当接して開先溶接を実施することで、前記支持脚に前記補強部材を固定することを特徴としている。
従って、支持脚と補強部材とを開先溶接により固定することで、固定後に形成される支持脚と補強部材との箱型断面形状の高い剛性を確保することができる。
本発明の容器の補強方法では、前記支持脚は、U字断面形状をなし、U字断面形状の各端部を加工して連結部を形成し、前記連結部に前記開先部を当接して開先溶接を実施することで、前記支持脚に前記補強部材を固定することを特徴としている。
従って、事前に支持脚の各端部を加工して連結部を形成しておき、この連結部に補強部材の開先部を当接して開先溶接を実施することで、支持脚と補強部材との連結を適正に行うことができ、支持脚と補強部材との箱型断面形状の高い剛性を確保することができる。
また、本発明の容器の支持構造は、前記容器の補強方法により改修されたことを特徴とするものである。
従って、容器を支持する支持脚に補強部材を固定して箱型断面形状に補強することで、容器の支持剛性の向上を図ることができる。
本発明の容器の補強方法及び容器の支持構造によれば、容器の支持剛性の向上を図ることができると共に、発生するコストの増加を抑制することができる。
図1は、本実施形態の容器の補強方法により補強された容器の支持構造を表す正面図である。 図2は、本実施形態の容器の補強方法により補強された容器の支持構造を表す平面図である。 図3は、本実施形態の容器の補強方法により補強する容器の支持構造を表す正面図である。 図4は、本実施形態の容器の補強方法により補強する容器の支持構造を表す平面図である。 図5は、本実施形態の容器の補強方法を表すフローチャートである。 図6は、容器の補強方法を説明するための正面概略図である。 図7は、図6のVII−VII断面図である。 図8は、容器の補強方法を説明するための正面概略図である。 図9は、図8のIX−IX断面図である。 図10は、容器の補強方法を説明するための正面概略図である。 図11は、容器の補強方法を説明するための正面概略図である。 図12は、図11のXII−XII断面図である。 図13は、容器の補強方法を説明するための正面概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る容器の補強方法及び容器の支持構造の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の容器の補強方法により補強された容器の支持構造を表す正面図、図2は、本実施形態の容器の補強方法により補強された容器の支持構造を表す平面図、図3は、本実施形態の容器の補強方法により補強する容器の支持構造を表す正面図、図4は、本実施形態の容器の補強方法により補強する容器の支持構造を表す平面図である。
図3及び図4に示すように、旧型の容器の支持構造は、容器としてのタンク11が複数(本実施形態では、4個)の支持脚12により支持されている。タンク11は、円筒部の上下に半球部が設けられた球形状をなしている。各支持脚12は、タンク11の周方向に均等間隔を空けて配置されている。支持脚12は、U字断面形状をなす脚本体部13と、脚本体部13の上端部に傾斜して設けられる天井部14と、脚本体部13の下端部に水平に設けられる設置部15とから構成されている。各支持脚12は、上端部がタンク11の外周下部に取付板16を介して溶接により固定されており、下端部の設置部15が地面Gに形成された基礎17に設置されている。
一方、図1及び図2に示すように、本実施形態の容器の補強方法により補強されて改修された新型の容器の支持構造は、複数の支持脚12に補強部材21をそれぞれ固定して箱型断面形状に補強し、この支持脚12及び補強部材21によりタンク11を支持するものである。
補強部材21は、補強部22と、天井部23と、設置部24とを有している。補強部22は、U字断面形状をなし、鉛直方向に沿って配置されている。天井部23は、補強部22の長手方向(鉛直方向)の上端部に水平方向に対して所定角度だけ傾斜して設けられている。設置部24は、補強部22の長手方向(鉛直方向)の下端部に水平方向に設けられている。
補強部材21は、補強部22が支持脚12の脚本体部13に固定されることで、箱型断面形状を形成する。このとき、補強部材21は、天井部23が支持脚12の天井部14に固定され、設置部24に支持脚12の脚本体部13の下端部が固定される。そのため、支持脚12に補強部材21が固定された新たな支持脚は、四角筒断面形状をなし、上端部が各天井部14,23により閉塞され、下端部の設置部24が基礎部材25に連結されて基礎26に支持される。
ここで、本実施形態の容器の補強方法について説明する。図5は、本実施形態の容器の補強方法を表すフローチャート、図6から図13は、容器の補強方法を説明するための概略図である。
本実施形態の容器の補強方法は、タンク11を支持する複数の支持脚12を一個ずつ(または、複数個同時に)補強する容器の補強方法において、支持脚12の下端部を除去する工程と、支持脚12の下方における地面Gに基礎部材25を設置する工程と、支持脚12に補強部材21を固定して箱型断面形状(四角筒断面形状)に補強する工程と、補強部材21の下端部を基礎部材25に連結する工程とを有している。
図6及び図7に示すように、タンク11は、外周の下部に複数の支持脚12が固定されており、各支持脚12は、下部が地面Gに形成された基礎17上に支持されている。この場合、各支持脚12は、脚本体部13の下端部に設置部15が固定されており、この設置部15が基礎17内に埋設された基礎部材(図示略)の取付面に密着し、ボルト31により締結されている。
図5に示すように、ステップS11にて、タンク11を支持している複数の支持脚12のうちの1個の支持脚12の下端部を切断して除去する。即ち、図6に示すように、支持脚12において、図示しない切断工具により脚本体部13の下端部を所定の切断位置C1で切断すると共に、ボルト31を弛緩することで、図8に示すように、脚本体部13の下端部の一部と設置部15を撤去する。また、図7に示すように、支持脚12において、図示しない切断工具により脚本体部13の周方向の端部を所定の切断位置C2で切断することで、図9に示すように、脚本体部13の周方向の端部の一部を除去して連結部13a,13bを形成する。
図8に示すように、上述した作業で1個の支持脚12における脚本体部13の下端部の一部と設置部15が撤去され、1個の支持脚12の下端部と基礎17との間に隙間が形成される。このとき、タンク11の重量に応じてタンク11の下部を支持治具(図示略)により仮支持してもよい。
1個の支持脚12における脚本体部13の下端部の一部と設置部15が撤去された後、ステップS12にて、タンク11の下方にある既設の基礎17を破砕して内部の基礎部材(図示略)を撤去すると共に、基礎17の一部を撤去する。このとき、基礎17は、一部17a(図10参照)を残してもよいし、全てを撤去してもよい。
基礎17の一部と内部の基礎部材が撤去されると、図5及び図10に示すように、ステップS13にて、新たな基礎部材25を設置する。基礎部材25は、上部支持板41と下部支持板42が連結部材43により連結されて構成されている。まず、複数のアンカーボルト44を残存している既設の基礎17aを貫通して地面Gまで埋め込む。次に、アンカーボルト44の上部に基礎部材25の下部支持板42を貫通させると共に、ねじ部に上下のナット45,46を螺合させ、アンカーボルト44に基礎部材25を連結する。この作業により新たな基礎部材25が地面Gに新設される。
地面Gに新たな基礎部材25が新設されると、ステップS14にて、タンク11に対する基礎部材25の取付面の高さを調整する。即ち、基礎部材25は、下部支持板42がナット45,46により挟持されてアンカーボルト44の上部に固定されることで、鉛直方向の上下位置が位置決めされている。そして、支持脚12に固定される補強部材21の設置部24が基礎部材25の上部支持板41の上面(取付面)41aに設置される。そのため、タンク11における所定の位置、例えば、支持脚12の取付部から上部支持板41の上面41aまでの距離が、支持脚12の取付部から既設の基礎部材25の上面までの距離となるように基礎部材25の高さを調整する。具体的には、ナット45,46を回転することで、このナット45,46による下部支持板42の挟持位置を上下に移動し、上部支持板41の上面41aの高さを調整する。
タンク11に対する基礎部材25の高さが調整されると、図5に示すように、ステップS15にて、支持脚12に補強部材21を固定して補強する。図11及び図12に示すように、補強部材21は、補強部22と天井部23と設置部24とから構成されている。そして、補強部22は、3個の補強板22a,22b,22cがU字断面形状となすように溶接により連結されて形成されている。このとき、補強板22aの両方の側端部に開先部を形成し、この各開先部に補強板22b,22cを直交する方向に当接し、この状態で開先溶接(開先溶接部W1,W2)を行う。また、補強板22b,22cは、一方の側端部に開先部を形成し、この各開先部に支持脚12の脚本体部13の各連結部13a,13bを連続する方向に当接し、この状態で開先溶接(開先溶接部W3,W4)を行う。
更に、補強部材21の天井部23と支持脚12の天井部14を同様に溶接し、補強部材21の設置部24と支持脚12の脚本体部13を同様に溶接する。そのため、支持脚12に補強部材21が固定されることで、内部が密閉構造となる箱型断面形状をなすように補強された新たな支持脚が形成される、なお、補強部22は、3個の補強板22a,22b,22cが溶接により連結されて構成され、補強部材21は、この補強部22と天井部23と設置部24とが溶接により連結されて構成されたものであり、事前に工場などで製造して現地に搬送しておく。
補強部材21が支持脚12に固定されると、補強部材21における下端部の被取付面(設置部24の下面)の高さに対する基礎部材25の取付面(上部支持板41の上面41a)の高さを再調整する。即ち、ステップS14にて、タンク11に対する基礎部材25の取付面の高さを調整したものの、調整誤差などが発生するおそれがあり、補強部材21における設置部24の下面の位置と、基礎部材25における上部支持板41の上面41aの位置を確認する。ここで、両者にずれがあれば、基礎部材25の高さを微調整する。
そして、図5に示すように、ステップS16にて、補強部材21の下端部を基礎部材25に連結する。即ち、補強部材21における設置部24の下面が基礎部材25における上部支持板41の上面41aに密着した状態で、下方から設置部24及び上部支持板41に対してボルト61を貫通させ、上方からボルト61のねじ部にナット62,63を螺合させることで、設置部24と上部支持板41を締結する。
支持脚12に補強部材21が固定され、補強部材21が基礎部材25に連結されると、図5及び図13に示すように、ステップS17にて、図示しない型枠を用いて新たに基礎26を新設する。1個の支持脚12に対する補強が完了すると、上述したステップS11からステップS17の処理を他の3個の支持脚12に対しても実施する。このようにしてタンク11を支持する複数の支持脚12に対して補強部材21が固定されることで、補強作業が完了する。
このように本実施形態の容器の補強方法にあっては、タンク11を支持する複数の支持脚12を補強する容器の補強方法において、支持脚12の下端部を除去する工程と、支持脚12の下方における地面Gに基礎部材25を設置する工程と、支持脚12に補強部材21を固定して箱型断面形状(四角筒断面形状)に補強する工程と、補強部材21の下端部を基礎部材25に連結する工程とを有している。
従って、タンク11を支持する支持脚12に補強部材21を固定して箱型断面形状に補強することで、タンク11の支持剛性の向上を図ることができる。また、タンク11を交換することなく、このタンク11の支持剛性を向上することができることから、内部の流体を移送する必要がなく、発生するコストの増加を抑制することができる。
本実施形態の容器の補強方法では、支持脚12として、上端部がタンク11に固定される脚本体部13と、脚本体部13の下部に設けられて既設の基礎17に支持される設置部15を設け、支持脚12の設置部15を除去している。従って、支持脚12の下端部を除去するとき、設置部15を除去するため、新たな設置部24を補強部材21側に設ければよく、補強部材21の下端部を設置部24を用いて基礎部材25に容易に連結することができ、作業性を向上することができる。
本実施形態の容器の補強方法では、補強部材21として、支持脚12に固定して箱型断面形状を形成する補強部22と、補強部22の下端部に設けられて基礎部材25に連結される設置部24とを設けている。従って、箱型断面形状を形成する補強部22と補強部22の下端部に設けられる設置部24とから補強部材21を構成することで、補強部材21を容易に支持脚12に固定することができると共に、基礎部材25に連結することができ、作業性を向上することができる。
本実施形態の容器の補強方法では、補強部材21として補強部22における上端部を閉塞する天井部23を設けている。従って、支持脚12と補強部材21により形成した箱型断面形状の内部への水の侵入を防止することができ、耐久性を向上することができる。
本実施形態の容器の補強方法では、基礎部材25を地面Gに設置した後、タンク11に対する基礎部材25の取付面の高さを調整している。従って、タンク11の位置を変更することなく支持脚12を補強することができ、作業性を向上することができる。
本実施形態の容器の補強方法では、支持脚12に補強部材21を固定した後、補強部材21における下端部の被取付面の高さに対する基礎部材25の取付面の高さを再調整している。従って、支持脚12や補強部材21に荷重が作用することなく、タンク11の支持剛性を適正に向上することができる。
本実施形態の容器の補強方法では、補強部材21をU字断面形状とし、U字断面形状の各端部に開先部を形成し、支持脚12に開先部を当接して開先溶接を実施することで、支持脚12に補強部材21を固定している。従って、支持脚12と補強部材21とを開先溶接により固定することで、固定後に形成される支持脚12と補強部材21との箱型断面形状の高い剛性を確保することができる。
本実施形態の容器の補強方法では、支持脚12をU字断面形状とし、U字断面形状の各端部を加工して連結部13a,13bを形成し、連結部13a,13bに開先部を当接して開先溶接を実施することで、支持脚12に補強部材21を固定している。従って、事前に支持脚12の各端部を加工して連結部13a,13bを形成しておき、この連結部13a,13bに補強部材21の開先部を当接して開先溶接を実施することで、支持脚12と補強部材21との連結を適正に行うことができ、支持脚12と補強部材21との箱型断面形状の高い剛性を確保することができる。
また、本実施形態の容器の支持構造にあっては、本実施形態の容器の補強方法により改修されたものである。従って、タンク11を支持する支持脚12に補強部材21を固定して箱型断面形状に補強することで、タンク11の支持剛性の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、U字断面形状をなす支持脚12にU字断面形状をなす補強部材21を固定して箱型断面形状としたが、この構成に限定されるものではない。例えば、L字断面形状をなす支持脚にL字断面形状をなす補強部材を固定して箱型断面形状としたり、I字断面形状をなす支持脚にU字断面形状をなす補強部材を固定して箱型断面形状としたりしてもよい。また、箱型断面形状は、四角筒断面形状に限らず、多角筒断面形状や円筒断面形状などであってもよい。
また、上述した実施形態では、容器としてタンク11を適用したが、その他に熱交換器などに適用してもよい。
11 タンク(容器)
12 支持脚
13 脚本体部
14 天井部
15 設置部
16 取付板
17 既設の基礎
21 補強部材
22 補強部
23 天井部
24 設置部
25 基礎部材
26 新設の基礎

Claims (9)

  1. 容器を支持する複数の支持脚を補強する容器の補強方法において、
    前記支持脚の下端部を除去する工程と、
    前記支持脚の下方における地面に新たな基礎部材を設置する工程と、
    前記支持脚に補強部材を固定して箱型断面形状に補強する工程と、
    前記補強部材の下端部を前記基礎部材に連結する工程と、
    を有することを特徴とする容器の補強方法。
  2. 前記補強部材は、前記支持脚に固定して箱型断面形状を形成する補強部と、前記補強部の下端部に設けられて前記基礎部材に連結される設置部とを有することを特徴とする請求項1に記載の容器の補強方法。
  3. 前記支持脚は、上端部が前記容器に固定される脚本体部と、前記脚本体部の下部に設けられて既設の基礎に支持される設置部とを有し、前記支持脚の前記設置部を除去することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の容器の補強方法。
  4. 前記補強部材は、前記補強部における上端部を閉塞する天井部を有することを特徴とする請求項2に記載の容器の補強方法。
  5. 前記基礎部材を地面に設置した後、前記容器に対する前記基礎部材の取付面の高さを調整することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の容器の補強方法。
  6. 前記支持脚に前記補強部材を固定した後、前記補強部材における下端部の被取付面の高さに対する前記基礎部材の取付面の高さを再調整することを特徴とする請求項5に記載の容器の補強方法。
  7. 前記補強部材は、U字断面形状をなし、U字断面形状の各端部に開先部を形成し、前記支持脚に前記開先部を当接して開先溶接を実施することで、前記支持脚に前記補強部材を固定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の容器の補強方法。
  8. 前記支持脚は、U字断面形状をなし、U字断面形状の各端部を加工して連結部を形成し、前記連結部に前記開先部を当接して開先溶接を実施することで、前記支持脚に前記補強部材を固定することを特徴とする請求項7に記載の容器の補強方法。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の容器の補強方法により改修されたことを特徴とする容器の支持構造。
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