JP6908219B2 - バッテリー管理装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリー管理装置及び方法に関し、より詳しくは、多種の活物質を使用するバッテリーの退化度及び期待寿命を推定するバッテリー管理装置及び方法に関する。
本出願は、2018年9月12日出願の韓国特許出願第10−2018−0109210及び2019年9月10日出願の韓国特許出願第10−2019−0112316に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
二次電池は、電気化学的な酸化及び還元反応を通じて電気エネルギーを生成するものであって、幅広く多様な用途に用いられる。例えば、二次電池は、携帯電話、ラップトップパソコン、デジカメ、ビデオカメラ、タブレットパソコン、電動工具などのようなハンドヘルド装置;電気自転車、電気バイク、電気自動車、ハイブリッド自動車、電気船、電気飛行機などのような各種の電気駆動動力装置;新材生エネルギーを通じて発電した電力や余剰発電電力の貯蔵に使用される電力貯蔵装置;サーバーコンピュータ及び通信用基地局を含む各種の情報通信装置に電力を安定的に供給するための無停電電源供給装置などに至るまで使用領域が徐々に拡がっている。
二次電池は、放電中に電子を放出しながら酸化する物質を含む負極(anode)、放電中に電子を収容しながら還元する物質を含む正極(cathode)、及び負極と正極との間でイオンの移動を可能にする電解質の3種の基本構成要素を含む。また、電池は、放電した後は再使用できない一次電池と、電気化学反応が少なくとも部分的には可逆的であるため繰り返して充電及び放電できる二次電池とに分けられる。
そのうち、二次電池としては、鉛−酸電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケル−鉄電池、銀酸化物電池、ニッケル金属水和物電池、亜鉛−マンガン酸化物電池、亜鉛−臭素電池、金属−空気電池、リチウム二次電池などが公知されている。これらのうちリチウム二次電池は、他の二次電池に比べてエネルギー密度が高くて電池電圧が高く、保存寿命が長いという理由から、商業的に最大の関心を集めている。
最近は、高容量化のため、多種の電極活物質で電極を形成した二次電池が開発されている。例えば、シリコン及び黒鉛を使用して負極活物質を形成した二次電池は、一種の負極活物質を備える二次電池よりも容量特性及びエネルギー密度特性に優れる。
このような多種の電極活物質で電極を形成した二次電池は、電極活物質毎に充放電特性が相異なる。例えば、シリコン及び黒鉛を使用して負極活物質を形成した二次電池は、低容量区間ではシリコンが黒鉛よりも活発な化学反応を起こし、高容量区間では黒鉛がシリコンよりも活発な化学反応を起こす。
多種の電極活物質で電極を形成した二次電池の充放電特性のため、容量に応じた電圧を基準電圧と比べて退化度を推定する従来の退化度推定方法では二次電池の退化度を正確に推定できないという問題がある。
したがって、多種の電極活物質で電極を形成した二次電池の退化度を正確に推定できる技術が求められている。
本発明は、バッテリーの残存容量に応じた充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出し、残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定し、残存容量毎の電圧差のうち対応する残存容量が退化残存容量区間に含まれた退化区間電圧差に基づいてバッテリーの退化度を推定するバッテリー管理装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は上記の目的に制限されず、他の目的及び長所は下記の説明によって理解でき、本発明の実施形態によってより明らかに理解できるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
本発明の一態様によるバッテリー管理装置は、バッテリー充電時に前記バッテリーの残存容量に応じた充電電圧を測定し、前記バッテリー放電時に前記バッテリーの残存容量に応じた放電電圧を測定するように構成されたセンシング部と、前記残存容量に応じた充電電圧と前記残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出し、前記残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定し、前記残存容量毎の電圧差のうち前記退化残存容量区間に含まれた残存容量に対応する退化区間電圧差及び前記退化残存容量区間における前記バッテリーの充放電回数の少なくとも一つに基づいて前記バッテリーの退化度を推定するように構成されたプロセッサとを含む。
前記プロセッサは、前記残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差と前記残存容量毎の電圧差それぞれとの電圧差比率を算出し、算出された電圧差比率と基準比率とを比べて前記退化残存容量区間を設定するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記算出された電圧差比率のうち前記基準比率以上である電圧差比率に対応する残存容量が含まれた区間を前記退化残存容量区間として設定するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記バッテリーの充電及び放電における充放電C−レートと基準C−レートとを比べて、比較結果に応じて前記基準比率を変更するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記充放電C−レートが基準C−レート以上であれば、前記基準比率を減少させ、前記充放電C−レートが基準C−レート未満であれば、前記基準比率を増加させるように構成され得る。
前記プロセッサは、前記退化区間電圧差の平均電圧差を算出し、前記平均電圧差と第1基準電圧差とを比べて前記バッテリーの退化度を推定するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記第1基準電圧差に対する前記平均電圧差の減少率を前記バッテリーの退化度として推定するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記退化区間電圧差のうち対応する残存容量が最も大きい第2電圧差と第2基準電圧差とを比べて前記バッテリーの退化度を推定するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記第2基準電圧差に対する前記第2電圧差の減少率を前記バッテリーの退化度として推定するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記バッテリーの総充放電回数と前記退化残存容量区間における退化充放電回数をそれぞれ累積して算出し、前記退化充放電回数と前記総充放電回数との回数比率を算出し、前記回数比率に対応して初期期待寿命を増減させて期待寿命を推定するように構成され得る。
前記プロセッサは、推定されたバッテリーの退化度に応じて前記バッテリーの可用電圧範囲を変更するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差に対応する残存容量を選択し、選択された残存容量及び前記推定されたバッテリーの退化度に基づいて、前記バッテリーの可用電圧範囲の上限値及び下限値の少なくとも一つを変更するように構成され得る。
前記プロセッサは、前記推定されたバッテリーの退化度が増加するほど前記バッテリーの可用電圧範囲の減少幅を増加させるように構成され得る。
本発明の他の態様によるバッテリーパックは、本発明の一態様によるバッテリー管理装置を含む。
本発明のさらに他の態様によるバッテリー管理方法は、バッテリー充電時に前記バッテリーの残存容量に応じた充電電圧を測定する充電電圧測定段階と、前記バッテリー放電時に前記バッテリーの残存容量に応じた放電電圧を測定する放電電圧測定段階と、前記残存容量に応じた充電電圧と前記残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出する電圧差算出段階と、前記残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定する退化残存容量区間設定段階と、前記残存容量毎の電圧差のうち前記退化残存容量区間に含まれた残存容量に対応する退化区間電圧差及び前記退化残存容量区間における前記バッテリーの充放電回数の少なくとも一つに基づいて前記バッテリーの退化度を推定する退化度推定段階とを含む。
本発明によれば、バッテリーの残存容量に応じた充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出し、残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定し、残存容量毎の電圧差のうち対応する残存容量が退化残存容量区間に含まれた退化区間電圧差に基づいてバッテリーの退化度を正確に推定することができる。
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置の構成を示した図である。 バッテリーの残存容量に応じたバッテリーの充電電圧及び放電電圧を示したグラフである。 バッテリーの残存容量に応じたバッテリーの充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差の一例を示したグラフである。 バッテリーの残存容量に応じたバッテリーの充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差の他の例を示したグラフである。 バッテリーの残存容量に応じたバッテリーの充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差のさらに他の例を示したグラフである。 バッテリーの残存容量に応じたバッテリーの充放電回数を示したグラフである。 バッテリーの退化度に応じた電圧減少幅の例を示した図である。 本発明の他の実施形態によるバッテリー管理方法を概略的に示した図である。
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や事前的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
また、本発明の説明において、関連公知構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素のうちある一つをその他の要素と区別するために使われたものであり、これら用語によって構成要素が限定されることはない。
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に言及されない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「プロセッサ」のような用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで具現され得る。
さらに、明細書の全体において、ある部分が他の部分と「連結」されるとするとき、これは「直接的な連結」だけではなく、他の素子を介在した「間接的な連結」も含む。
図1は本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100の構成を示した図であり、図2はバッテリーBの残存容量に応じたバッテリーBの充電電圧及び放電電圧を示したグラフであり、図3はバッテリーBの残存容量に応じたバッテリーBの充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差の一例を示したグラフである。
まず、図1を参照すれば、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100は、バッテリーBを含むバッテリーパック1に含まれ、バッテリーBと連結されてバッテリーBの退化度を推定することができる。
一方、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100は、バッテリーパック1に備えられたバッテリー管理装置(BMS)に含まれてもよい。
前記バッテリーBは、残存容量が推定される最小単位の電池であって、電気的に直列及び/または並列で連結された複数の単位セルを含む。勿論、前記バッテリーBが一つの単位セルのみを含む場合も本発明の範疇に含まれる。
前記バッテリーBは、正極及び負極の一つ以上を多種の活物質で形成することができる。例えば、前記バッテリーBの負極は、黒鉛及びシリコンを含む活物質で形成され得る。
前記バッテリーBは、外部端子を通じて多様な外部装置と電気的に結合される。前記外部装置は、一例として、電気自動車、ハイブリッド自動車、ドローンのような無人飛行体、電力グリッドに含まれた大容量の電力貯蔵装置(Energy Storage System:ESS)、またはモバイルデバイスであり得る。
前記バッテリーBの外部端子は、充電装置と選択的に結合され得る。前記充電装置は、バッテリーBが搭載される外部装置の制御によってバッテリーBに選択的に結合され得る。
図1〜図3を参照すれば、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100は、センシング部110、メモリ部120、プロセッサ130及び通知部140を含むことができる。
前記センシング部110は、プロセッサ130と動作可能に結合される。すなわち、センシング部110は、プロセッサ130に電気的信号を送信するか又はプロセッサ130から電気的信号を受信できるように、プロセッサ130に接続され得る。
前記センシング部110は、バッテリーBが充電状態であるとき、予め設定された周期毎にバッテリーBの正極と負極との間に印加される充電電圧を繰り返して測定し、バッテリーBが放電状態であるとき、予め設定された周期毎にバッテリーBの正極と負極との間に印加される放電電圧を繰り返して測定することができる。
ここで、バッテリーBの充電電圧及び放電電圧は、バッテリーBの開放電圧(open circuit voltage)であり得る。
前記センシング部110は、バッテリーBが充電状態であるとき、バッテリーBに流れ込む充電電流を繰り返して測定し、バッテリーBが放電状態であるとき、バッテリーBから流れ出る放電電流を繰り返して測定することができる。
前記センシング部110は、測定された充電電圧、放電電圧、充電電流及び放電電流を示す測定信号をプロセッサ130に提供することができる。
前記センシング部110は、バッテリーBの充電電圧及び放電電圧を測定するように構成された電圧センサを含むことができる。また、前記センシング部110は、バッテリーBの充電電流及び放電電流を測定するように構成された電流センサをさらに含むことができる。
前記プロセッサ130は、センシング部110から測定信号を受信すれば、信号処理を通じてバッテリーBの充電電圧、放電電圧、充電電流及び放電電流それぞれのデジタル値を決定することができる。そして、プロセッサ130は、決定されたバッテリーBの充電電圧、放電電圧、充電電流及び放電電流それぞれのデジタル値をメモリ部120に保存することができる。
前記メモリ部120は、半導体メモリ素子であって、前記プロセッサ130によって生成されるデータを記録、消去、更新し、バッテリーBの退化度及び期待寿命を推定するために設けられた複数のプログラムコードを保存する。また、前記メモリ部120は、本発明の実施に使用される予め決められた各種パラメータの事前設定値を保存することができる。
前記メモリ部120は、データを記録、消去、更新できると知られた半導体メモリ素子であれば、その種類に特に制限がない。一例として、前記メモリ部120は、DRAM、SDRAM、フラッシュメモリ、ROM、EEPROM、レジスタなどであり得る。前記メモリ部120は、前記プロセッサ130の制御ロジックを定義したプログラムコードを保存している保存媒体をさらに含むことができる。前記保存媒体は、フラッシュメモリやハードディスクのような不揮発性メモリを含む。前記メモリ部120は、プロセッサ130と物理的に分離されていてもよく、前記プロセッサ130と一体的に統合されていてもよい。
前記プロセッサ130は、バッテリーBに入力される充電電流及びバッテリーBから出力される放電電流に基づいてバッテリーBの残存容量(state of charge)を推定することができる。
ここで、バッテリーBの残存容量は、バッテリーBの全体容量に対する充電容量の比率であり得る。例えば、残存容量は0%〜100%で表され、0〜1で表されてもよい。
前記プロセッサ130は、バッテリーBの充電電流及び放電電流を積算する電流積算法を用いてバッテリーBの残存容量を推定することができる。
前記プロセッサ130が電流積算法を用いてバッテリーBの残存容量を推定すると説明したが、バッテリーBの残存容量を推定できれば、推定方法は特に限定されない。
一方、前記プロセッサ130は、推定されたバッテリーBの残存容量にバッテリーBの充電電圧と放電電圧をマッピングしてバッテリーBの残存容量−電圧データを生成することができる。
そのため、前記センシング部110は、バッテリーBの充電時にバッテリーBの残存容量に応じた充電電圧を測定し、バッテリーBの放電時にバッテリーBの残存容量に応じた放電電圧を測定し得る。
換言すれば、前記センシング部110は、バッテリーBが充電状態であるとき、バッテリーBの残存容量が推定された時点で充電電圧を測定し得る。また、センシング部110は、バッテリーBが放電状態であるとき、バッテリーBの残存容量が推定された時点で放電電圧を測定し得る。
このようなバッテリーBの残存容量−電圧データは、図2に示されたように、バッテリーBの残存容量に応じたバッテリーBの充電電圧及び放電電圧の曲線で表すことができる。
このとき、前記メモリ部120は、バッテリーBの残存容量−電圧データをバッテリーBの残存容量に応じたバッテリーBの充電電圧及び放電電圧の曲線で近似させた近似関数、並びにバッテリーBの残存容量毎にバッテリーBの充電電圧及び放電電圧がマッピングされたルックアップテーブルの一つ以上の形態で保存することができる。
前記プロセッサ130は、残存容量に応じた充電電圧と残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出し、残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定し、残存容量毎の電圧差のうち対応する残存容量が退化残存容量区間に含まれた退化区間電圧差に基づいてバッテリーの退化度を推定することができる。
具体的には、前記プロセッサ130は、図3に示されたように、同じ残存容量における充電電圧と放電電圧との間の電圧差を残存容量「0%〜100%」の全体区間で算出することができる。
このとき、前記プロセッサ130は、下記数式1を用いて残存容量に応じた充電電圧と残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出することができる。
Figure 0006908219
ここで、ΔV(SOCn)は残存容量n%における充電電圧と放電電圧との電圧差であり、Vch(SOCn)は残存容量n%における充電電圧であり、Vdis(SOCn)は残存容量n%における放電電圧であり、nは0%〜100%である。
参考までに、バッテリーBの負極活物質がシリコン及び黒鉛から形成された場合、シリコン及び黒鉛の含量によって残存容量毎の電圧差が相異なり得る。具体的には、負極活物質を形成するシリコンの含量が黒鉛の含量より多いバッテリーBは、負極活物質を形成する黒鉛の含量がシリコンの含量より多いバッテリーBよりも残存容量毎の電圧差が大きくなり得る。
また、バッテリーBの退化程度によってシリコン及び黒鉛の含量によって残存容量毎の電圧差が相異なり得る。具体的には、バッテリーBが退化するほど残存容量毎の電圧差が小さくなり得る。
本発明によるバッテリー管理装置100は、バッテリーBの負極活物質を形成する負極素材の含量及びバッテリーBの退化程度に応じて発生する残存容量毎の電圧差の変化を用いて、バッテリーBの退化度及び期待寿命を推定することができる。
プロセッサ130は、残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差Vaと残存容量毎の電圧差それぞれとの電圧差比率を算出し、電圧差比率と基準比率とを比べて退化残存容量区間Ragを設定することができる。
図3に示されたように、前記プロセッサ130は、残存容量「0%〜100%」に対応する電圧差のうち残存容量「10%」に対応する電圧差「0.4V」を第1電圧差Vaとして選択することができる。その後、前記プロセッサ130は、第1電圧差Vaと他の残存容量毎の電圧差それぞれとの電圧差比率を算出することができる。
このとき、前記プロセッサ130は、下記数式2を用いて電圧差比率を算出することができる。
Figure 0006908219
ここで、Rv(SOCn)は残存容量n%における電圧差比率であり、ΔV(SOCn)は残存容量n%における充電電圧と放電電圧との電圧差であり、Vaは残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差であり、nは0%〜100%である。
例えば、図3に示されたように、前記プロセッサ130は、残存容量「45%」における電圧差比率を算出し得る。ここで、残存容量「45%」における電圧差V45は「0.16V」である。プロセッサ130は、第1電圧差V3a「0.4V」に対する電圧差V45「0.16V」の電圧差比率を「0.4」と算出する。
また、前記プロセッサ130は、残存容量「2%」における電圧差比率も算出し得る。ここで、残存容量「2%」における電圧差V2は「0.16V」である。プロセッサ130は、第1電圧差V3a「0.4V」に対する電圧差V2「0.16V」の電圧差比率を「0.4」と算出する。
前記プロセッサ130は、上述した方法で残存容量「0%〜100%」の全区間における電圧差比率を算出することができる。
その後、前記プロセッサ130は、算出した電圧差比率が基準比率以上である区間を退化残存容量区間Ragとして設定することができる。具体的には、前記プロセッサ130は、算出された電圧差比率と基準比率との大小を比べて、比較の結果、電圧差比率が基準比率以上である残存容量が含まれた区間を退化残存容量区間Ragとして設定することができる。
例えば、図3の実施形態において、基準比率が「0.4」と設定されたと仮定する。プロセッサ130は、残存容量毎に算出された電圧差比率それぞれと基準比率「0.4」との大小を比べる。その後、前記プロセッサ130は、基準比率「0.4」以上である電圧差比率に対応する残存容量「2%〜45%」の区間を退化残存容量区間Ragとして設定する。
一方、退化残存容量区間Ragでは、バッテリーBの負極を形成する多種の負極活物質のうち、充電電圧と放電電圧との間の電圧差を発生させる特定一種の負極活物質の化学反応がより活発に生じ得る。したがって、退化残存容量区間Ragは、バッテリーBの充電電圧と放電電圧との電圧差が特定電圧以上発生する残存容量区間であり得る。
一実施形態において、バッテリーBの負極はシリコン及び黒鉛から形成され、退化残存容量区間RagでバッテリーBが充放電されれば、充電電圧と放電電圧との間の電圧差を発生させるシリコンが黒鉛よりも活発な化学反応を起こし得る。したがって、前記退化残存容量区間RagではバッテリーBの充電電圧と放電電圧との電圧差が特定電圧以上生じ得る。
また、上述した例のように、異種の物質を含む負極活物質で負極を形成したバッテリーBは、退化するほど退化残存容量区間RagにおけるバッテリーBの充電電圧と放電電圧との電圧差が減少する特性を有する。
一方、前記プロセッサ130は、算出された残存容量毎の電圧差のうち対応する残存容量が退化残存容量区間Ragに含まれる電圧差を退化区間電圧差として分類することができる。
例えば、図3に示されたように、前記プロセッサ130は、算出された残存容量毎の電圧差のうち対応する残存容量が退化残存容量区間Rag「2%〜45%」に含まれる電圧差を退化区間電圧差として分類することができる。
その後、前記プロセッサ130は、退化区間電圧差の平均電圧差を算出し、平均電圧差と第1基準電圧差とを比べて退化度を推定することができる。
そのため、前記プロセッサ130は、退化残存容量区間Rag内に含まれる残存容量それぞれに対応する電圧差を合算し、合算した結果を退化残存容量区間Ragの最大残存容量と最小残存容量との間の残存容量差で分けて平均電圧差を算出することができる。
例えば、図3の実施形態において、プロセッサ130は、退化残存容量区間Ragに含まれた残存容量それぞれに対応する電圧差を合算し、合算した結果を退化残存容量区間Ragの残存容量差「44%」で分けて、平均電圧差を算出することができる。ここで、退化残存容量区間Ragの残存容量差「44%」は、退化残存容量区間Ragの大きさであって、最小残存容量「2%」と最大残存容量「45%」に基づいて算出される。具体的には、プロセッサ130は、「45−2+1」(%)を算出して、退化残存容量区間Ragの大きさを算出することができる。
プロセッサ130は、算出した平均電圧差と第1基準電圧差とを比べて前記バッテリーBの退化度を推定するように構成され得る。具体的には、前記プロセッサ130は、第1基準電圧差に対する平均電圧差の減少率を退化度として推定することができる。すなわち、前記プロセッサ130は、第1基準電圧差を基準にして平均電圧差が減少した比率を退化度として推定することができる。
ここで、第1基準電圧差は、退化していないBOL状態のバッテリーから上述した方法と同じ方法で算出した平均電圧差であり得る。このような第1基準電圧差は、BOL状態のバッテリーから予め得られてメモリ部120に保存され得る。
一方、BOL状態とは、バッテリーBのサイクルカウントが予め決められた数値未満である寿命初期を意味する。
前記プロセッサ130は、下記数式3を用いてバッテリーBの退化度を推定することができる。
Figure 0006908219
ここで、DはバッテリーBの退化度であり、R1は第1基準電圧差であり、VAVRは平均電圧差である。
例えば、前記プロセッサ130は、算出された平均電圧差が「0.3V」であり、第1基準電圧差が「0.35V」であれば、バッテリーBの退化度を「14.285%」と推定することができる。
ここで、退化度は、BOL状態のバッテリーに対する退化度推定対象バッテリーBの退化程度を意味し得る。
前記プロセッサ130は、多様な制御ロジックを実行するために当業界に知られたASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、レジスタ、通信モデム、データ処理装置などを選択的に含み得る。プロセッサ130によって実行される多様な制御ロジックは少なくとも一つ以上が組み合わせられ、組み合わせられた制御ロジックはコンピュータ可読のコード体系で作成されてコンピュータ可読の記録媒体に書き込まれ得る。記録媒体は、コンピュータに含まれたプロセッサ130によってアクセス可能なものであればその種類に特に制限がない。一例として、記録媒体はROM、RAM、レジスタ、CD−ROM、磁気テープ、ハードディスク、フロッピーディスク及び光データ記録装置を含む群から選択された少なくとも一つ以上を含む。また、コード体系は、キャリア信号に変調されて特定時点で通信キャリアに含まれ、ネットワークで連結されたコンピュータに分散して保存されて実行され得る。また、組み合わせられた制御ロジックを具現するための機能的なプログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマによって容易に推論できる。
前記通知部140は、前記プロセッサ130の推定結果の入力を受けて外部に出力することができる。より具体的には、前記通知部140は、上述したバッテリーBの退化度に対する推定結果を記号、数字及びコードのうち一つ以上を用いて表示するディスプレイユニット、及び音で出力するスピーカーユニットの一つ以上を備えることができる。
前記通知部140は、後述する他の実施形態によるプロセッサ130'のバッテリーBに対する退化度の推定結果も入力を受けて外部に出力し得る。また、前記通知部140は、後述するさらに他の実施形態によるプロセッサ130"のバッテリーBに対する期待寿命の推定結果も入力を受けて外部に出力し得る。
前記通知部140は、外部に推定結果を出力するため、外部端子COMに推定結果を出力し得る。
プロセッサ130は、バッテリーBの充電及び放電における充放電C−レートと基準C−レートとを比べるように構成され得る。
ここで、C−レートとは、バッテリーBの容量に該当する電気量を1時間にわたって充電又は放電可能な充放電率である。例えば、満充電状態のバッテリーBをC−レート「1C」で放電すれば、1時間後にバッテリーBは満放電される。
また、基準C−レートとは、基準比率に対応するC−レートであって、メモリ部120に予め保存された値であり得る。すなわち、メモリ部に充放電C−レートと対応する比率がマッチングされたルックアップテーブルが予め保存され得る。
プロセッサ130は、バッテリーBの充放電時間及び残存容量に基づいて、充放電C−レートを推定することができる。
例えば、図2の実施形態において、バッテリーBの初期残存容量が「0%」であるとき充電が始まり、1時間後にバッテリーBの残存容量が「100%」になったとすれば、プロセッサ130は充電C−レートを「1C」と推定することができる。
プロセッサ130は、充放電C−レートと基準C−レートとを比べた結果に応じて基準比率を変更するように構成され得る。例えば、充放電C−レートが変更されれば、充放電時にバッテリーBの残存容量毎の電圧差が変わり得る。すなわち、残存容量毎の電圧差はC−レートの影響を受け得る。
具体的には、図3及び図4を参照して、C−レートの変化による残存容量毎の電圧差を比較説明する。
図4は、バッテリーBの残存容量に応じたバッテリーBの充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差の他の例を示したグラフである。図3では基準C−レートでバッテリーBの充放電が行われ、図4では基準C−レートより大きい充放電C−レートでバッテリーBの充放電が行われたと仮定する。
図3及び図4において、残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差が相異なることが分かる。すなわち、図3の実施例では第1電圧差V3aが0.4Vであるが、図4の実施例では第1電圧差V4aが0.5Vである。すなわち、充放電C−レートが大きくなるほど、残存容量毎の充電電圧と残存容量毎の放電電圧との差がより大きくなり得る。
充放電C−レートが大きくなるほど残存容量毎の電圧差が大きくなるため、同じ基準比率で退化残存容量区間を設定すれば、バッテリーBの退化度を正確に推定できないという問題がある。したがって、プロセッサ130は、充放電C−レートに対応するように基準比率を変更することで、バッテリーBの退化度推定の基礎となる退化残存容量区間を変更し得る。
上述した実施形態と同様に、基準比率が「0.4」に設定されたと仮定する。
図3の実施例において、第1電圧差V3aは「0.4V」であり、第1電圧差V3aと基準比率とを乗じた値は「0.16V」である。したがって、プロセッサ130は、残存容量毎の電圧差「0.16V〜0.4V」に対応する残存容量「2%〜45%」の区間を退化残存容量区間Ragとして設定する。
図4の実施例において、第1電圧差V4aは「0.5V」であり、第1電圧差V4aと基準比率とを乗じた値は「0.2V」である。したがって、図3の実施形態と同じ基準比率によれば、プロセッサ130は「0.2V〜0.5V」に対応する残存容量「1%〜45%」区間を退化残存容量区間Rag1として設定する。この場合、図4の実施例の第1電圧差V4aは、図3の実施例の第1電圧差V3aより「25%」も増加したが、退化残存容量区間の大きさは殆ど同じく設定される問題がある。すなわち、充放電C−レートによる比率を考慮しなかったため、バッテリーBの退化度に影響を及ぼす一部区間が退化残存容量区間Rag1から除外されたと見られる。
したがって、望ましくは、図4の実施例において、バッテリーBの充電及び放電が基準C−レートと異なるC−レートで行われたため、プロセッサ130はメモリ部120に保存されたルックアップテーブルを参照して基準比率を変更することができる。そして、プロセッサ130によって変更された基準比率に応じて、残存容量「0.8%〜53%」の区間を退化残存容量区間Rag2として設定することができる。
バッテリー管理装置100は、充放電C−レートによって退化残存容量区間Rag2を設定するための基準比率を変更することで、バッテリーBの退化度をより正確に推定できるという長所がある。また、充放電C−レートまで考慮してバッテリーBの退化度が算出されるため、推定されたバッテリーBの退化度に対する信頼度が向上するという長所がある。
望ましくは、プロセッサ130は、前記充放電C−レートが基準C−レート以上であれば、前記基準比率を減少させるように構成され得る。逆に、プロセッサ130は、前記充放電C−レートが基準C−レート未満であれば、前記基準比率を増加させるように構成され得る。
上述したように、充放電C−レートが大きくなるほど残存容量毎の電圧差は増加し得る。すなわち、充放電C−レートが大きくなったにもかかわらず、基準C−レートに対応する基準比率で退化残存容量区間Rag1を設定するようになれば、実際にバッテリーBの退化度に影響を及ぼし得る一部の区間が除外されるおそれがある。
したがって、プロセッサ130は、充放電C−レートが基準C−レート以上であれば、メモリ部120に保存されたルックアップテーブルを参照して、基準比率を減少させ得る。この場合、退化残存容量区間Rag2の範囲がより大きくなるため、バッテリーBの退化度をより正確に診断することができる。
逆に、プロセッサ130は、充放電C−レートが基準C−レート未満であれば、メモリ部120に保存されたルックアップテーブルを参照して、基準比率を増加させ得る。この場合、退化残存容量区間の範囲はより小さくなり得る。しかし、基準C−レートより低率の充放電C−レートでバッテリーBが充電及び放電されたため、バッテリーBの退化度とあまり関連のない区間は除外され、バッテリーBの退化度に大きく影響を及ぼす区間のみで退化残存容量区間が設定できる。したがって、プロセッサ130がバッテリーBの退化度を推定するのに必要とする時間及び資源を節約できるという長所がある。
このようにバッテリー管理装置100は、バッテリーBの充放電C−レートに基づいて、基準比率を変更することで退化残存容量区間の大きさを変更することができる。したがって、充放電C−レートの増減を考慮してバッテリーBの退化度が推定されるため、バッテリーBの退化度推定の正確度及び信頼度を向上させることができる。また、バッテリーBの退化度推定に必要となる時間及び資源が節約されて、バッテリーBの退化度推定を効率的に行うことができる。
以下、他の実施形態によるプロセッサ130'について説明する。
図5は、バッテリーBの残存容量に応じたバッテリーBの充電電圧と放電電圧との間の残存容量毎の電圧差のさらに他の例を示したグラフである。
図5を参照すれば、他の実施形態によるプロセッサ130'は、一実施形態によるプロセッサ130とバッテリーBの退化度を推定する過程のみが相異なる。すなわち、プロセッサ130'とプロセッサ130とでは、バッテリーBの退化度を推定する前に残存容量毎の電圧差を算出し、退化残存容量区間Ragを設定し、退化区間電圧差を分類する過程が同一であるため、繰り返される説明は省略する。
図5の実施形態において、プロセッサ130'は、残存容量毎の電圧差が最も大きい第1電圧差V5aを判断することができる。そして、第1電圧差V5aと基準比率に基づいて退化残存容量区間Ragを設定することができる。ここで、上述した実施形態と同様に、基準比率は「0.4」であり得る。
プロセッサ130'は、退化区間電圧差のうち対応する残存容量が最も大きい第2電圧差Vbと第2基準電圧差とを比べて退化度を推定することができる。
図5の実施形態において、プロセッサ130'は、退化残存容量区間Ragのうち最も大きい残存容量を「50%」と判断することができる。そして、プロセッサ130'は、残存容量「50%」に対応する電圧差を第2電圧差Vbとして選択することができる。
すなわち、図5の実施形態において、プロセッサ130'は、退化区間電圧差のうち対応する残存容量が最も大きい退化区間電圧差を第2電圧差Vbとして分類することができる。
その後、プロセッサ130'は、第2基準電圧差に対する第2電圧差Vbの減少率を退化度として推定することができる。より具体的には、プロセッサ130'は、第2基準電圧差を基準にして第2電圧差Vbが減少した比率を退化度として推定することができる。
例えば、図5の実施形態において、プロセッサ130'は、第2基準電圧差に対する第2電圧差Vbの減少比率を算出し、算出した減少比率をバッテリーBの退化度として推定し得る。
ここで、第2基準電圧差は、退化していないBOL状態のバッテリーBから上述した方法と同じ方法で得た電圧差であり得る。すなわち、他の実施形態によるプロセッサ130'が退化度推定の対象になるバッテリーBから第2電圧差Vbを得る方法と同じ方法でBOL状態のバッテリーから得た電圧差が第2基準電圧差であり得る。このような第2基準電圧差はBOL状態のバッテリーから予め得られてメモリ部120に保存され得る。
他の実施形態によるプロセッサ130'は、数式4を用いて退化度を推定することができる。
Figure 0006908219
ここで、DはバッテリーBの退化度であり、R2は第2基準電圧差であり、Vbは第2電圧差である。
例えば、他の実施形態によるプロセッサ130'は、図4に示されたように、退化区間電圧差のうち対応する残存容量が「50%」と最も大きい第2電圧差Vb「0.1V」と第2基準電圧差「0.15V」とを比べて退化度を推定することができる。ここで、第2基準電圧差「0.15V」は上述したように、BOL状態のバッテリーから予め得られてメモリ部120に保存され得る。
他の実施形態によるプロセッサ130'は、第2基準電圧差「0.15V」に対する第2電圧差Vb「0.1V」の減少率「33.33%」をバッテリーBの退化度として推定することができる。
以下、本発明のさらに他の実施形態によるプロセッサ130"について説明する。
図6は、バッテリーBの残存容量に応じたバッテリーBの充放電回数を示したグラフである。
図6を参照すれば、プロセッサ130"は、プロセッサ130に比べて期待寿命をさらに推定することができるが、残存容量毎の電圧差を算出して退化残存容量区間Ragを設定する過程は同一である。したがって、繰り返される説明は省略する。
一方、退化残存容量区間Ragでは、バッテリーBの充放電回数が増加するほど、多種の負極活物質のうち充電電圧と放電電圧との間の電圧差を発生させる特定の負極活物質がより頻繁に化学反応を起こし得る。このような場合、バッテリーBの期待寿命が減少し得る。
換言すれば、多種の負極活物質のうち充電電圧と放電電圧との間の電圧差を発生させる特定の負極活物質がより活発に化学反応を起こす退化残存容量区間RagでバッテリーBが頻繁に充放電される場合、予想されるバッテリーBの期待寿命が減少し得る。
まず、プロセッサ130"は、バッテリーBの総充放電回数と退化残存容量区間における退化充放電回数をそれぞれ累積して算出することができる。
そして、プロセッサ130"は、退化充放電回数と総充放電回数との回数比率を算出することができる。プロセッサ130"は、算出した回数比率に対応してバッテリーBの期待寿命を推定及び変更することができる。また、プロセッサ130"は、バッテリーBの総充放電回数と推定された期待寿命に基づいて、バッテリーBの退化度を算出することができる。
ここで、初期期待寿命は、BOL状態のバッテリーから推定された期待寿命であり得る。すなわち、初期期待寿命として設定されたバッテリーBの期待寿命は、バッテリーBの充放電とともにプロセッサ130"によって推定されて変更され得る。
まず、プロセッサ130"は、バッテリーBが充放電されれば、バッテリーBの残存容量が退化残存容量区間Rag内に含まれるか否かを確認し、残存容量が退化残存容量区間Rag内に含まれれば、退化充放電回数を増加させることができる。また、プロセッサ130"は、バッテリーBが充放電されれば、バッテリーBの残存容量が退化残存容量区間Rag内に含まれるか否かに関係なく、総充放電回数を増加させることができる。
その後、プロセッサ130"は、総充放電回数に対する退化充放電回数の回数比率を算出し、算出された回数比率に対応して回数比率が増加するほど初期期待寿命を減少させて期待寿命を推定することができる。
具体的には、プロセッサ130"は、下記数式5を用いて期待寿命Lを推定することができる。
Figure 0006908219
ここで、Lは期待寿命であり、LinitはバッテリーBの初期期待寿命であり、NtotalはバッテリーBの総充放電回数であり、NdegはバッテリーBの退化充放電回数であり、aは補正定数である。
プロセッサ130"は、総充放電回数(Ntotal)に対する退化充放電回数(Ndeg)の回数比率(Ndeg÷Ntotal)を算出することができる。そして、プロセッサ130"は、算出した回数比率(Ndeg÷Ntotal)と補正定数(a)に基づいて補正された回数比率((Ndeg÷Ntotal)−a)を算出することができる。プロセッサ130"は、補正された回数比率((Ndeg÷Ntotal)−a)及び総充放電回数(Ntotal)に基づいて補正された総充放電回数(Ntotal+(Ntotal×((Ndeg÷Ntotal)−a)))を算出することができる。最後に、プロセッサ130"は、初期期待寿命(Linit)から補正された総充放電回数(Ntotal+(Ntotal×((Ndeg÷Ntotal)−a)))を引いて、バッテリーBの期待寿命Lを算出することができる。
例えば、初期期待寿命が「1000サイクル」であり、補正定数が「0.5」であると仮定する。図6を参照すれば、残存容量「0%〜100%」における総充放電回数は「300サイクル」であり、退化残存容量区間Ragにおける退化充放電回数は「200サイクル」であり得る。プロセッサ130"は、図6に示されたように、総充放電回数を累積して「300サイクル」として算出し、退化充放電回数を「200サイクル」として算出することができる。
その後、プロセッサ130"は、回数比率「2/3」から補正定数「0.5」を引いた「1/6」を総充放電回数「300サイクル」に乗じて「50サイクル」を算出することができる。次いで、プロセッサ130"は、総充放電回数「300サイクル」に算出された「50サイクル」を足した「350サイクル」を初期期待寿命「1000サイクル」から引いてバッテリーBの期待寿命を「650サイクル」として推定することができる。
すなわち、さらに他の実施形態によるプロセッサ130"は、単に初期期待寿命「1000サイクル」から総充放電回数「300サイクル」を引いて期待寿命を推定するものではなく、退化を加速させる退化残存容量区間RagでバッテリーBが充放電された退化充放電回数と総充放電回数との回数比率に基づいてバッテリーBの期待寿命を推定することができる。例えば、上述した例のように、プロセッサ130"はバッテリーBの総充放電回数「300サイクル」よりも多い「350サイクル」を初期期待寿命「1000サイクル」から引いてバッテリーBの期待寿命を「650サイクル」として推定することができる。
また、プロセッサ130"は、初期期待寿命と推定された期待寿命との間の変化率を算出して、バッテリーBの退化度を算出することができる。
上述した実施形態において、プロセッサ130"は、初期期待寿命「1000サイクル」と推定された期待寿命「650サイクル」との間の変化率を「35%」として算出することができる。ここで、プロセッサ130"は、初期期待寿命と推定された期待寿命との間の変化率を「(1000−650)÷1000×100」で計算し、バッテリーBの退化度を「35%」として算出することができる。
プロセッサ130は、推定されたバッテリーBの退化度に応じて前記バッテリーBの可用電圧範囲を変更するように構成され得る。
具体的には、BOL状態のバッテリーBと退化したバッテリーBとは同じ電圧でも状態が相異なり得る。例えば、BOL状態のバッテリーBと退化したバッテリーBの電圧がいずれも「4.2V」であると仮定しよう。BOL状態のバッテリーBは「4.2V」で満充電状態であり得るが、退化したバッテリーBは「4.2V」で過充電状態であり得る。したがって、プロセッサ130はこのような点を考慮して、バッテリーBの退化度に応じてバッテリーBの可用電圧範囲を変更することができる。
図7は、バッテリーBの退化度に応じた電圧減少幅の例を示した図である。図7に示されたバッテリーBの退化度及びそれに対応する電圧減少幅はメモリ部120に予め保存され得る。プロセッサ130はバッテリーBの退化度を推定し、推定されたバッテリーBの退化度に対応する電圧減少幅を参照して、バッテリーBの可用電圧範囲を変更することができる。
バッテリー管理装置100は、バッテリーBの退化度を考慮してバッテリーBの可用電圧範囲を変更することで、バッテリーBの退化度に対応する可用電圧範囲を設定することができる。したがって、バッテリー管理装置は、バッテリーBが過放電または過充電されることを予め防止することができる。
また、プロセッサ130は、前記残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差に対応する残存容量を選択することができる。
例えば、図3の実施形態において、プロセッサ130は、第1電圧差V3aとして「0.4V」を選択することができる。そして、プロセッサ130は、第1電圧差V3aに対応する残存容量として「10%」を選択することができる。
プロセッサ130は、前記バッテリーBの可用電圧範囲の上限値及び下限値の少なくとも一つを変更するように構成され得る。
例えば、BOL状態のバッテリーBの可用電圧範囲は「2.4V〜4.2V」に設定され得る。すなわち、プロセッサ130は、BOL状態のバッテリーBの電圧が「2.4V」未満であれば、BOL状態のバッテリーBが過放電状態であると判断することができる。また、プロセッサ130は、BOL状態のバッテリーBの電圧が「4.2V」を超過すれば、BOL状態のバッテリーBが過充電状態であると判断することができる。
望ましくは、プロセッサ130は、バッテリーBの退化度に応じてバッテリーBの可用電圧範囲の上限値及び下限値を全て変更させることができる。すなわち、プロセッサ130は、バッテリーBが退化すれば、バッテリーBの可用電圧範囲の上限値を減少させると同時に下限値を増加させて、バッテリーBの可用電圧範囲の大きさを減らすことができる。
また、望ましくは、プロセッサ130は、残存容量区間においてバッテリーBの第1電圧値に対応する残存容量が属する区間によって、バッテリーBの可用電圧範囲の上限値または下限値を変更させることもできる。
上述した実施形態と同様に、第1電圧値(V3a)に対応する残存容量として「10%」が選択された場合、プロセッサ130はバッテリーBの退化度に基づいて、バッテリーBの可用電圧範囲の下限値を増加させることができる。
例えば、残存容量毎の電圧差のうち最も大きい電圧差対応する残存容量が「0%以上50%未満」の区間に属すれば、プロセッサ130は、バッテリーBの退化度に基づいて、バッテリーBの可用電圧範囲の下限値を増加させることができる。逆に、残存容量毎の電圧差のうち最も大きい電圧差に対応する残存容量が「50%以上100%以下」の区間に属すれば、プロセッサ130はバッテリーBの退化度に基づいて、バッテリーBの可用電圧範囲の上限値を減少させることができる。
すなわち、バッテリー管理装置100は、バッテリーBの退化度に応じてバッテリーBの可用電圧範囲を変更することで、退化したバッテリーBが過放電及び/または過充電されることを予め防止することができる。特に、バッテリー管理装置100は、残存容量毎の電圧差が最も大きい残存容量に基づいて、バッテリーBの可用電圧範囲の上限値または下限値を変更することで、バッテリーBの状態をより具体的に反映し、バッテリーBの過放電及び/または過充電を防止することができる。
また、バッテリーBの過放電及び/または過充電が防止されることで、リチウムメッキが発生するか、または、正極反応面積が減少するなどの異常状況の発生を予め防止することができる。したがって、最終的には、バッテリーBの使用効率が極大化し、バッテリーBの退化による事故を防止できるという長所がある。
望ましくは、プロセッサ130は、推定されたバッテリーBの退化度が増加するほど、前記バッテリーBの可用電圧範囲の減少幅を増加させるように構成され得る。すなわち、プロセッサ130は、バッテリーBの退化度が増加するほど、バッテリーBの可用電圧範囲をさらに多く減少させることができる。
例えば、プロセッサ130は、バッテリーBの退化度が増加するほど、バッテリーBの可用電圧範囲の上限値をさらに多く減少させることができる。また、プロセッサ130は、バッテリーBの退化度が増加するほど、バッテリーBの可用電圧範囲の下限値をさらに多く増加させることもできる。
図7を参照すれば、バッテリーBの退化度が増加するほど、電圧減少幅がともに増加することが分かる。すなわち、バッテリーBの退化度が増加するほど、バッテリーBの可用電圧範囲の減少幅が増加し得る。
例えば、図7の実施形態において、バッテリーBの退化度が「0%〜20%」の区間では電圧減少幅が約「0.04V」増加する。しかし、バッテリーBの退化度が「20%〜40%」の区間では電圧減少幅が約「0.18V」増加する。
この場合、退化度「0%」のバッテリーBが退化して、バッテリーBの退化度が「20%」になれば、プロセッサ130は、バッテリーBの可用電圧範囲を「0.04V」だけ減少させることができる。
その後、退化度「20%」のバッテリーBがさらに退化して、バッテリーBの退化度が「40%」になったと仮定しよう。この場合、退化度が「0%」から「20%」に増加した場合と同様に、バッテリーBの退化度は「20%」増加したが、プロセッサ130は、バッテリーBの可用電圧範囲を「0.18V」だけさらに減少させることができる。すなわち、プロセッサ130は、バッテリーBの退化度が増加するほど可用電圧範囲の減少幅を増加させることができる。
したがって、バッテリー管理装置は、バッテリーBの退化度が増加するほどバッテリーBの可用電圧範囲をさらに制限することで、バッテリーBの過充電及び過放電の発生をより確実に防止できるという長所がある。
一方、本発明による自動車は、上述したバッテリー管理装置100を含むことができる。これを通じて、自動車に備えられたバッテリーの退化度及び期待寿命を推定することができる。
一方、本発明によるエネルギー貯蔵装置は、上述したバッテリー管理装置100を含むことができる。これを通じて、エネルギー貯蔵装置に備えられたバッテリーの退化度及び期待寿命を推定することができる。
図8は、本発明の他の実施形態によるバッテリー管理方法を概略的に示した図である。図8に示されたバッテリー管理方法は、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置によって実行できる。
図8を参照すれば、本発明の他の実施形態によるバッテリー管理方法は、充電電圧測定段階S100、放電電圧測定段階S200、電圧差算出段階S300、退化残存容量区間設定段階S400及び退化度推定段階S500を含むことができる。
充電電圧測定段階S100は、バッテリーBの充電時に前記バッテリーの残存容量に応じた充電電圧を測定する段階であって、センシング部110によって実行できる。
センシング部110は、バッテリーBが充電状態であるとき、予め設定された周期毎にバッテリーBの正極と負極との間に印加された充電電圧を繰り返して測定することができる。具体的には、センシング部110は、バッテリーBの正極の電位及び負極の電位を測定し、測定した正極の電位と負極の電位との差を求めて、バッテリーBの充電電圧を測定することができる。
放電電圧測定段階S200は、前記バッテリーBの放電時に前記バッテリーBの残存容量に応じた放電電圧を測定する段階であって、センシング部110によって実行できる。
センシング部110は、バッテリーBが放電状態であるとき、予め設定された周期毎にバッテリーBの正極と負極との間に印加された放電電圧を繰り返して測定することができる。具体的には、センシング部110は、バッテリーBの正極の電位及び負極の電位を測定し、測定した正極の電位と負極の電位との差を求めて、バッテリーBの放電電圧を測定することができる。
電圧差算出段階S300は、前記残存容量に応じた充電電圧と前記残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出する段階であって、プロセッサ130によって実行できる。
まず、プロセッサ130は、センシング部110から充電電圧及び放電電圧を示す信号を受信し、信号処理を通じてバッテリーBの充電電圧及び放電電圧を決定することができる。
そして、プロセッサ130は、バッテリーBの残存容量にバッテリーBの充電電圧及び放電電圧をマッピングさせてバッテリーBの残存容量−電圧データを生成することができる。例えば、図3に示されたように、プロセッサ130は、バッテリーBの残存容量毎にバッテリーの充電電圧及び放電電圧がマッピングされた残存容量−電圧データを生成することができる。
その後、プロセッサ130は、残存容量に応じた充電電圧と残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出することができる。具体的には、プロセッサ130は、同じ残存容量に対して充電電圧と放電電圧との間の差を求めて、残存容量毎の電圧差を算出することができる。例えば、プロセッサ130が図3の残存容量−電圧データに基づいて算出した残存容量毎の電圧差は、図4に示された残存容量毎の電圧差であり得る。
退化残存容量区間設定段階S400は、前記残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定する段階であって、プロセッサ130によって実行できる。
図3を参照すれば、プロセッサ130は、残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差Vaに対する残存容量毎の電圧差それぞれの電圧差比率を算出し、算出した電圧差比率と基準比率とを比べて退化残存容量区間Ragを設定することができる。
例えば、図3の実施形態において、基準比率は「40%」に設定され、第1電圧差Vaは「0.4V」であり得る。この場合、プロセッサ130は、算出した電圧差比率のうち基準比率以上である電圧差比率に対応する残存容量「2%〜45%」の区間を退化残存容量区間Ragとして設定することができる。
退化度推定段階S500は、前記残存容量毎の電圧差のうち前記退化残存容量区間に含まれた残存容量に対応する退化区間電圧差及び前記退化残存容量区間における前記バッテリーBの充放電回数の少なくとも一つに基づいて前記バッテリーBの退化度を推定する段階であって、プロセッサ130によって実行できる。
まず、プロセッサ130は、算出した残存容量毎の電圧差のうち対応する残存容量が退化残存容量区間Ragに含まれる電圧差を退化区間電圧差として分類することができる。そして、プロセッサ130は、退化区間電圧差の平均電圧差を算出し、算出した平均電圧差と第1基準電圧差とを比べて退化度を推定することができる。ここで、第1基準電圧差は、退化していないBOL状態のバッテリーから上述した方法と同じ方法によって算出した平均電圧差であり得る。
例えば、図3の実施形態において、算出された平均電圧差が「0.3V」であり、第1基準電圧差が「0.35V」であれば、プロセッサ130はバッテリーBの退化度を「14.285%」と推定することができる。
また、プロセッサ130は、バッテリーBの総充放電回数と退化残存容量区間Ragにおける退化充放電回数をそれぞれ累積して算出することができる。そして、プロセッサ130は、退化充放電回数と総充放電回数との回数比率を算出することができる。プロセッサ130は、算出した回数比率に対応してバッテリーBの期待寿命を推定及び変更することができる。また、プロセッサ130は、バッテリーBの総充放電回数と推定された期待寿命に基づいて、バッテリーBの退化度を算出することができる。
上述した本発明の実施形態は、装置及び方法のみによって具現されるものではなく、本発明の実施形態の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じても具現され得、このような具現は上述した実施形態の記載から当業者であれば容易に具現できるであろう。
以上のように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
また、上述した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者により、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であって、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、多様な変形のため各実施形態の全部または一部が選択的に組み合わせられて構成され得る。
1:バッテリーパック
B:バッテリー
100:バッテリー管理装置
110:センシング部
120:メモリ部
130、130'、130":プロセッサ
140:通知部

Claims (15)

  1. バッテリーの充電における前記バッテリーの残存容量に応じた充電電圧を測定し、前記バッテリーの放電における前記バッテリーの残存容量に応じた放電電圧を測定するように構成されたセンシング部と、
    前記残存容量に応じた充電電圧と前記残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出し、前記残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定し、前記残存容量毎の電圧差のうち前記退化残存容量区間に含まれた残存容量に対応する退化区間電圧差及び前記退化残存容量区間における前記バッテリーの充放電回数の少なくとも一つに基づいて前記バッテリーの退化度を推定するように構成されたプロセッサとを含む、バッテリー管理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差と前記残存容量毎の電圧差それぞれとの電圧差比率を算出し、算出された電圧差比率と基準比率とを比べて前記退化残存容量区間を設定するように構成された、請求項1に記載のバッテリー管理装置。
  3. 前記プロセッサは、
    前記算出された電圧差比率のうち前記基準比率以上である電圧差比率に対応する残存容量が含まれた区間を前記退化残存容量区間として設定するように構成された、請求項2に記載のバッテリー管理装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記バッテリーの充電及び放電における充放電C−レートと基準C−レートとを比べて、比較結果に応じて前記基準比率を変更するように構成された、請求項2または3に記載のバッテリー管理装置。
  5. 前記プロセッサは、
    前記充放電C−レートが基準C−レート以上であれば、前記基準比率を減少させ、前記充放電C−レートが基準C−レート未満であれば、前記基準比率を増加させるように構成された、請求項4に記載のバッテリー管理装置。
  6. 前記プロセッサは、
    前記退化区間電圧差の平均電圧差を算出し、前記平均電圧差と第1基準電圧差とを比べて前記バッテリーの退化度を推定するように構成された、請求項1から5のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置。
  7. 前記プロセッサは、
    前記第1基準電圧差に対する前記平均電圧差の減少率を前記バッテリーの退化度として推定するように構成された、請求項6に記載のバッテリー管理装置。
  8. 前記プロセッサは、
    前記退化区間電圧差のうち対応する残存容量が最も大きい第2電圧差と第2基準電圧差とを比べて前記バッテリーの退化度を推定するように構成された、請求項1から7のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置。
  9. 前記プロセッサは、
    前記第2基準電圧差に対する前記第2電圧差の減少率を前記バッテリーの退化度として推定するように構成された、請求項8に記載のバッテリー管理装置。
  10. 前記プロセッサは、
    前記バッテリーの総充放電回数と前記退化残存容量区間における退化充放電回数をそれぞれ累積して算出し、前記退化充放電回数と前記総充放電回数との回数比率を算出し、前記回数比率に対応して初期期待寿命を増減させて期待寿命を推定するように構成された、請求項1から9のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置。
  11. 前記プロセッサは、
    推定されたバッテリーの退化度に応じて前記バッテリーの可用電圧範囲を変更するように構成された、請求項1から10のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置。
  12. 前記プロセッサは、
    前記残存容量毎の電圧差のうち電圧差が最も大きい第1電圧差に対応する残存容量を選択し、選択された残存容量及び前記推定されたバッテリーの退化度に基づいて、前記バッテリーの可用電圧範囲の上限値及び下限値の少なくとも一つを変更するように構成された、請求項11に記載のバッテリー管理装置。
  13. 前記プロセッサは、
    前記推定されたバッテリーの退化度が増加するほど前記バッテリーの可用電圧範囲の減少幅を増加させるように構成された、請求項11または12に記載のバッテリー管理装置。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置を含むバッテリーパック。
  15. バッテリーの充電における前記バッテリーの残存容量に応じた充電電圧を測定する充電電圧測定段階と、
    前記バッテリーの放電における前記バッテリーの残存容量に応じた放電電圧を測定する放電電圧測定段階と、
    前記残存容量に応じた充電電圧と前記残存容量に応じた放電電圧との間の残存容量毎の電圧差を算出する電圧差算出段階と、
    前記残存容量毎の電圧差に基づいて退化残存容量区間を設定する退化残存容量区間設定段階と、
    前記残存容量毎の電圧差のうち前記退化残存容量区間に含まれた残存容量に対応する退化区間電圧差及び前記退化残存容量区間における前記バッテリーの充放電回数の少なくとも一つに基づいて前記バッテリーの退化度を推定する退化度推定段階とを含む、バッテリー管理方法。
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