JP6905552B2 - 等方圧加圧装置、等方圧加圧装置用収容容器、等方圧加圧処理方法 - Google Patents

等方圧加圧装置、等方圧加圧装置用収容容器、等方圧加圧処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、等方圧加圧装置、等方圧加圧装置用収容容器、等方圧加圧処理方法に関する。
従来、食品などの被処理物に付着する微生物の殺菌を目的として、被処理物に加圧処理(HPP処理:High Pressure Processing)を施す加圧装置(等方圧加圧装置)が知られている。このような加圧装置では、筒状の圧力容器内に被処理物が収容され、前記圧力容器内に圧力媒体が封入されることで、加圧処理が施される。このような加圧処理は、高温の加熱処理と比較して、食品の味、食感や風味などが損なわれることが少ないため有効である一方、耐圧性を有する菌(例えば、芽胞菌)を殺菌することは難しい。
このため、特許文献1には、上記のような加圧処理に100℃以下の加熱処理を組み合わせることで、芽胞菌を殺菌する技術が開示されている。具体的に、被処理物に対して、100℃以下の温度条件下で100kg/cm以上の静水圧処理を行ったのち、55℃から100℃の温度条件下で1分以上の加熱処理を行うことが開示されている。
特開平6−153880号公報
特許文献1には、被処理物に対して上記のような加圧処理および加熱処理を施すことが可能な具体的な加圧装置が開示されていない。また、従来、被処理物に対して加圧処理および加熱処理を施すためには、圧力容器が高い断熱性および高い耐圧性を備える必要があり、装置の大型化やコストの増加という問題から実用化には至っていなかった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、被処理物に対して加圧処理および加熱処理を行うことが可能な等方圧加圧装置および等方圧加圧処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る等方圧加圧処理装置は、被処理物に対して圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う等方圧加圧装置であって、圧力媒体を受け入れることが可能な処理空間が形成されている圧力容器と、前記圧力容器の前記処理空間に配置される収容容器であって、前記被処理物を収容することが可能な収容空間が形成されている収容容器と、を備え、前記収容容器は、前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通する第1流路と、前記第1流路に対して独立して設けられ、前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通する第2流路と、前記第1流路に配置され、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力よりも高い場合に前記第1流路における前記収容空間から前記処理空間への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第1流路における前記処理空間から前記収容空間への圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以下の場合に前記第1流路における前記処理空間と前記収容空間との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第1逆止弁と、前記第2流路に配置され、前記収容空間の圧力が前記処理空間の圧力よりも高い場合に前記第2流路における前記処理空間から前記収容空間への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第2流路における前記収容空間から前記処理空間への前記圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以上の場合に前記第2流路における前記処理空間と前記収容空間との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第2逆止弁と、を有する。
本構成によれば、収容容器の収容空間に被処理物を収容し、当該収容容器を圧力容器の処理空間に配置した上で、処理空間に圧力媒体を供給することで、被処理物に等方圧加圧処理を施すことができる。特に、収容容器には第1流路および第2流路が設けられており、各流路には第1逆止弁および第2逆止弁が配置されている。このため、予め収容空間に被処理物とともに例えば温水からなる圧力媒体を供給し、圧力容器の処理空間には前記温水よりも低い温度の水からなる圧力媒体を供給し加圧すると、第1逆止弁の作用によって処理空間から収容空間に低温の圧力媒体が流入し、被処理物が等方加圧される。この際、第2逆止弁の作用によって収容空間から処理空間に温水からなる圧力媒体が流出することが抑止されるため、収容空間内を温水の温度に近い温度で保温しながら、被処理物に加圧処理を施すことが可能となる。この結果、被処理物に対して加圧処理および加熱処理を並行して行うことが可能となる。また、被処理物に対して加熱処理を施すために、圧力容器の処理空間に温水からなる圧力媒体を充填する必要がないため、圧力容器に耐熱性の高い材料を用いる必要が低減される。更に、加圧処理終了後に処理空間から圧力媒体を排出すると、処理空間と収容空間との間の差圧を受けて、第2逆止弁が収容空間から処理空間に圧力媒体が流出することを許容する。このため、処理空間と収容空間との間の差圧によって収容容器が破損することが抑止される。
上記の構成において、前記収容容器は、前記圧力容器よりも熱伝導率が低い材料から構成されることが望ましい。
本構成によれば、圧力容器と比較して収容容器の断熱性能が高く設定されるため、加圧処理中の収容空間の保温性能を高めることができる。
上記の構成において、前記収容容器は、前記収容空間を画定する円筒状の内周面を有する収容容器本体であって前記被処理物が前記収容空間に配置されるために前記被処理物が通過することを許容する少なくとも一つの開口部が形成されている収容容器本体と、前記少なくとも一つの開口部を開閉可能なように前記収容容器本体に装着される少なくとも一つの開閉部材と、を有し、前記第1流路および前記第2流路は、前記少なくとも一つの開閉部材にそれぞれ配設されており、前記第1逆止弁および前記第2逆止弁は、前記第1流路および前記第2流路に対応して前記少なくとも一つの開閉部材にそれぞれ装着されていることが望ましい。
本構成によれば、開口部を通じて、収容空間に被処理物を容易に投入することができる。また、開閉部材が第1流路、第2流路、第1逆止弁および第2逆止弁を有することで、収容容器のメンテナンス性を高めることができる。
上記の構成において、前記収容容器本体の前記少なくとも一つの開口部は、前記収容容器本体の軸方向の両端部のうちの少なくとも一方の端部が開口されることで形成されており、前記少なくとも一つの開閉部材は、前記少なくとも一つの開口部を封止するように前記収容容器本体の前記少なくとも一方の端部に装着可能であることが望ましい。
本構成によれば、収容容器本体の軸方向の端部に開口部が形成されているため、収容容器本体の軸方向の中央部に開口部が形成されている場合と比較して、収容容器本体の剛性を高く維持することができる。また、収容容器本体の軸方向の端部を通じて収容空間に被処理物や圧力媒体を容易に投入することができる。
上記の構成において、前記圧力容器の前記処理空間に圧力媒体を供給する圧媒供給機構と、前記処理空間に供給された圧力媒体を加圧する加圧機構と、を更に備えることが望ましい。
本構成によれば、被処理物に対して等方圧加圧処理を安定して行うことができる。
また、本発明の他の局面に係る等方圧加圧装置用収容容器は、被処理物に対して圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う等方圧加圧装置のうち円筒状の内周面を含み内部に前記被処理物を収容可能な処理空間に着脱可能に装着される、等方圧加圧装置用収容容器である。当該等方圧加圧装置用収容容器は、収容空間と、前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通する第1流路と、前記第1流路に対して独立して設けられ、前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通する第2流路と、前記第1流路に配置され、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力よりも高い場合に前記第1流路における前記収容空間から前記処理空間への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第1流路における前記処理空間から前記収容空間への圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以下の場合に前記第1流路における前記処理空間と前記収容空間との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第1逆止弁と、前記第2流路に配置され、前記収容空間の圧力が前記処理空間の圧力よりも高い場合に前記第2流路における前記処理空間から前記収容空間への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第2流路における前記収容空間から前記処理空間への圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以上の場合に前記第2流路における前記処理空間と前記収容空間との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第2逆止弁と、を備える。
本構成によれば、等方圧加圧装置用収容容器には第1流路および第2流路が設けられており、各流路には第1逆止弁および第2逆止弁が配置されている。このため、予め収容空間に被処理物とともに例えば温水からなる圧力媒体を供給し、圧力容器の処理空間には前記温水よりも低い温度の水からなる圧力媒体を供給し加圧すると、第1逆止弁の作用によって処理空間から収容空間に低温の圧力媒体が流入し、被処理物が等方加圧される。この際、第2逆止弁の作用によって収容空間から処理空間に温水からなる圧力媒体が流出することが抑止されるため、収容空間内を温水の温度に近い温度で保温しながら、被処理物に加圧処理を施すことが可能となる。この結果、被処理物に対して加圧処理および加熱処理を並行して行うことが可能となる。
本発明の他の局面に係る等方圧加圧処理方法は、被処理物に対して圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う等方圧加圧処理方法であって、圧力媒体を受け入れることが可能な処理空間が形成されている圧力容器と、前記被処理物を収容することが可能な収容空間が形成されている収容容器であって前記収容空間と前記収容容器の外部とを連通する少なくとも一つの流路を含む収容容器と、をそれぞれ準備する準備工程と、前記収容容器の収容空間に前記被処理物を収容し、前記収容空間に第1圧力媒体を充填する被処理物収容工程と、前記被処理物を含む前記収容容器を前記圧力容器の前記処理空間に配置する収容容器配置工程と、前記圧力容器の前記処理空間に前記第1圧力媒体よりも低い温度に設定された第2圧力媒体を供給するとともに当該第2圧力媒体を加圧し、前記処理空間から前記収容空間に前記少なくとも一つの流路を通じて前記第2圧力媒体が流入することを許容しながら、前記収容容器内の前記被処理物に等方圧加圧処理を施す加圧処理工程と、を備える。
本方法によれば、被処理物収容工程において収容空間に被処理物とともに例えば温水からなる第1圧力媒体を供給し、加圧処理工程において圧力容器の処理空間には前記温水よりも低い温度の水からなる第2圧力媒体を供給し加圧すると、少なくとも一つの流路を通じて処理空間から収容空間に第2圧力媒体が流入し、被処理物が等方加圧される。このため、収容空間内を温水の温度に近い温度で保温しながら、被処理物に加圧処理を施すことが可能となる。この結果、被処理物に対して加圧処理および加熱処理を並行して行うことが可能とされる。
上記の方法において、前記準備工程は、前記収容容器として、前記少なくとも一つの流路が互いに独立した第1流路および第2流路から構成されるとともに、前記第1流路に配置され前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力よりも高い場合に前記第1流路における前記収容空間から前記処理空間への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第1流路における前記処理空間から前記収容空間への圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以下の場合に前記第1流路における前記処理空間と前記収容空間との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第1逆止弁と、前記第2流路に配置され、前記収容空間の圧力が前記処理空間の圧力よりも高い場合に前記第2流路における前記処理空間から前記収容空間への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第2流路における前記収容空間から前記処理空間への圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以上の場合に前記第2流路における前記処理空間と前記収容空間との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第2逆止弁と、を有するものを準備することを含み、前記加圧処理工程は、加圧中の前記処理空間から前記収容空間への前記第2圧力媒体の流入路を、前記第1逆止弁によって開放された前記第1流路に制限しながら、前記収容容器内の前記被処理物に等方圧加圧処理を施すことを含み、前記加圧処理工程の後に、前記処理空間から前記第2圧力媒体を排出し前記処理空間と前記収容空間との間に生じる差圧に伴って前記第2逆止弁によって前記第2流路を開放することで、前記収容空間から前記処理空間に前記第1圧力媒体および前記第2圧力媒体を含む圧力媒体が排出されることを許容しながら、前記圧力容器内を減圧する減圧処理工程を更に備えることが望ましい。
本方法によれば、第1逆止弁の作用によって処理空間から収容空間に第2圧力媒体が流入し、被処理物が等方加圧される。この際、第2逆止弁の作用によって収容空間から処理空間に第1圧力媒体が流出することが抑止されるため、収容空間内を第1圧力媒体の温度に近い温度で安定して保温しながら、被処理物に加圧処理を施すことが可能となる。また、加圧処理終了後に処理空間から圧力媒体を排出すると、処理空間と収容空間との間の差圧を受けて、第2逆止弁が収容空間から処理空間に圧力媒体が流出することを許容する。このため、処理空間と収容空間との間の差圧によって収容容器が破損することがより抑止される。
上記の方法において、前記準備工程は、前記収容容器として、前記収容空間を画定する円筒状の内周面を有する収容容器本体であって前記被処理物が前記収容空間に配置されるために前記被処理物が通過することを許容する少なくとも一つの開口部が形成されている収容容器本体と、前記少なくとも一つの開口部を開閉可能なように前記収容容器本体に装着される少なくとも一つの開閉部材であって前記第1流路、前記第2流路、前記第1逆止弁および前記第2逆止弁がそれぞれ配設されている少なくとも一つの開閉部材と、を有するものを準備することを含み、前記被処理物収容工程は、前記少なくとも一つの開口部を通じて前記被処理物を前記収容空間に収容することと、前記第1圧力媒体を前記収容空間に充填することと、前記少なくとも一つの開閉部材によって前記少なくとも一つの開口部を閉じることと、をそれぞれ含むことが望ましい。
本方法によれば、開口部を通じて、収容空間に被処理物を容易に投入することができる。また、開閉部材が第1流路、第2流路、第1逆止弁および第2逆止弁を有することで、収容容器のメンテナンス性を高めることができる。
上記の方法において、前記準備工程は、前記収容容器として前記圧力容器よりも熱伝導率が低い材料から構成されるものを準備することを含み、前記加圧処理工程は、加圧中に前記処理空間から前記収容空間への前記第2圧力媒体の流入路を前記少なくとも一つの流路に制限し、前記第1圧力媒体が前記収容空間から前記処理空間に流出することを抑止し、かつ、前記収容容器によって前記収容空間を保温することを含むことが望ましい。
本方法によれば、圧力容器と比較して収容容器の断熱性能が高く設定されるとともに、第1圧力媒体が収容空間から処理空間に流出することが抑止されるため、加圧中の収容空間の保温性能を高めることができる。
本発明によれば、被処理物に対して加圧処理および加熱処理を並行して行うことが可能な等方圧加圧装置および等方圧加圧処理方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る等方圧加圧装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る等方圧加圧装置の圧力容器および収容容器の断面図である。 本発明の一実施形態に係る等方圧加圧装置の収容容器の断面図である。 本発明の第1変形実施形態に係る等方圧加圧装置の収容容器の断面図である。 本発明の第2変形実施形態に係る等方圧加圧装置の収容容器の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る加圧装置1(冷間等方圧加圧装置、等方圧加圧装置)について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る加圧装置1の斜視図である。図2は、本実施形態に係る加圧装置1の圧力容器2および収容容器50の断面図である。図3は、本実施形態に係る加圧装置1の収容容器50の断面図である。加圧装置1は、被処理物Wに対して圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う。
なお、以下の説明では、処理対象である被処理物Wを食品としているが、被処理物Wは、食品以外の製品(例えば飲料)であってもよいし、金属粉末・セラミック粉末といった無機物(無機粉末)であってもよい。
本発明の一実施形態に係る加圧装置1は、圧力容器2と、収容容器50と、加圧装置本体100と、を備える。加圧装置本体100は、プレスフレーム10と、搬入用レール11と、搬出用レール12と、移動用レール13と、給排水ユニット31(圧媒供給機構)と、ポンプユニット32(加圧機構)と、制御部35と、を備える。
圧力容器2は、内部に被処理物Wを収容し、被処理物Wに対して等方圧加圧処理を施す。圧力容器2は、容器本体20と、第1蓋部21と、第2蓋部22と、を有する。圧力容器2は、高い耐圧性を備えるためにステンレスなどの金属材料から構成される。
容器本体20は、水平方向に沿って延びる中心軸CL1回りに形成された円筒状の内周面を備える。容器本体20の内部には、前記内周面によって画定される処理空間S1が形成されているとともに、前記内周面の軸方向の両端部がそれぞれ開口されている(図2)。
第1蓋部21および第2蓋部22は、容器本体20の前記軸方向の両端部にそれぞれ装着され処理空間S1を封止する。第1蓋部21は、封入部21Aと、フランジ21Bと、を有し、第2蓋部22は、封入部22Aと、フランジ22Bと、を有する。封入部21Aおよび封入部22Aは、それぞれ、容器本体20の第1開口部20Aおよび第2開口部20Bに挿入され、処理空間S1を封止する。フランジ21Bおよびフランジ22Bは、容器本体20の軸方向の両端部に当接する。
第1蓋部21は、給排水路211を有し、第2蓋部22は、給排水路221を有する。給排水路211は第1蓋部21の外部と処理空間S1とを連通し、加圧処理後の圧力媒体が給排水路211を通じて処理空間S1から排出される。また、給排水路221は、不図示の流路を介して、給排水ユニット31、ポンプユニット32に連通しており、当該給排水路221を通じて圧力媒体が処理空間S1に流入するとともに、給排水路221を通じて処理空間S1から圧力媒体が排出される。給排水路211および給排水路221には必要に応じて開閉可能な不図示の弁が配置されている。
収容容器50は、被処理物Wを収容するとともに圧力容器2の処理空間S1に配置される(図2)。本実施形態では、収容容器50の内部には、被処理物Wを収容することが可能な収容空間S2が形成されている(図2)。
プレスフレーム10(図1)は、圧力容器2の両端蓋に働く軸力を支持する機能を有する。プレスフレーム10は、枠構造を有し、枠内の加圧位置Pに圧力容器2が配置されると、圧力容器2内の被処理物Wに等方圧加圧処理が施される。
移動用レール13は、圧力容器2の容器本体20を加圧位置Pと待機位置Qとの間で移動可能なように容器本体20を案内する。容器本体20は不図示の駆動機構の駆動力を受けて加圧位置Pと待機位置Qとの間を移動する。図1に示すように、待機位置Qは、加圧位置Pから離間した位置である。なお、圧力容器2の第1蓋部21および第2蓋部22は、常に加圧位置Pに配置されている。容器本体20が加圧位置Pに配置されると、不図示の駆動シリンダが第1蓋部21および第2蓋部22を軸方向に沿って移動し、図2に示すように容器本体20の両端部に装着する。
搬入用レール11は、加圧処理前に待機位置Qにおいて待機する容器本体20の内部に向かって収容容器50を案内する。一方、搬出用レール12は、加圧処理後に待機位置Qに移動された容器本体20から収容容器50を引き出すように収容容器50を案内する。
給排水ユニット31は、タンク31Aを含み、圧力容器2の処理空間S1に圧力媒体を供給する。本実施形態では、圧力媒体として水、温水が使用される。
ポンプユニット32は、処理空間S1に封入された前記圧力媒体を加圧する。本実施形態では、処理空間S1に圧力媒体が供給されると同時に、ポンプユニット32によって圧力媒体が加圧される。
制御部35は、給排水ユニット31、ポンプユニット32、前記駆動機構および前記駆動シリンダの動作を制御する。制御部35は、不図示の操作パネルを有している。
図3を参照して、収容容器50は、収容容器本体501と、蓋部502(開閉部材)と、第1逆止弁503と、第2逆止弁504と、シール部材505と、を有する。
収容容器本体501は、収容容器50の本体部分であって、中心軸CL2回りに形成された円筒形状を有している。収容容器本体501の内部には、収容容器本体501の円筒状の内周面によって画定され、被処理物Wを収容する収容空間S2か形成されている。また、収容容器本体501には、当該収容容器本体501の軸方向の両端部のうちの一方の端部が開口されることで開口部が形成されている。当該開口部は、被処理物Wが収容空間S2に配置されるために被処理物Wが通過することを許容する。換言すれば、作業者は当該開口部を通じて収容空間S2に被処理物Wを投入することができる。
蓋部502は、収容容器本体501の軸方向の端部に装着され、前記開口部を開閉する。蓋部502には、複数のボルト挿入部502Aが形成されている。図3に示すように、当該ボルト挿入部502Aに挿入された締結ボルト506が、蓋部502および収容容器本体501に開口された不図示のボルト穴に締め込まれることで、蓋部502が収容容器本体501に固定される。シール部材505は、収容容器本体501と蓋部502との接合部分に介在し、当該接合部分を通じて圧力媒体が処理空間S1と収容空間S2との間で流れることを防止する。
また、蓋部502には、第1流路L1および第2流路L2がそれぞれ形成されている。第1流路L1および第2流路L2は、収容容器50の外部(図2では処理空間S1)と収容空間S2とを互いに連通し、圧力媒体が流れることを許容する。
第1逆止弁503は、第1流路L1に配置される。第1逆止弁503は、処理空間S1の圧力が収容空間S2の圧力よりも高い場合に、第1流路L1における収容空間S2から処理空間S1への圧力媒体の流れを阻止した状態で第1流路L1における処理空間S1から収容空間S2への圧力媒体の流れを許容する。一方、第1逆止弁503は、処理空間S1の圧力が収容空間S2の圧力以下の場合に、第1流路L1における処理空間S1と収容空間S2との間の圧力媒体の流れを阻止し収容空間S2を密閉する。
第2逆止弁504は、第2流路L2に配置される。第2逆止弁504は、収容空間S2の圧力が処理空間S1の圧力よりも高い場合に第2流路L2における処理空間S1から収容空間S2への圧力媒体の流れを阻止した状態で第2流路L2における収容空間S2から処理空間S1への圧力媒体の流れを許容する。一方、第2逆止弁504は、処理空間S1の圧力が収容空間S2の圧力以上の場合に第2流路L2における処理空間S1と収容空間S2との間の圧力媒体の流れを阻止し収容空間S2を密閉する。
なお、本実施形態において、処理空間S1と収容空間S2との圧力が等しいとは、例えば、両者の圧力差が0.3MPa(逆止弁作動閾値)以下になることを言う。前記逆止弁動作閾値は、第1逆止弁503および第2逆止弁504の使用条件に応じて設定されればよい。なお、後記のとおり加圧処理時には、処理空間S1の圧力は600MPaに設定されるため、処理空間S1と収容空間S2との差圧が逆止弁作動閾値以下の状態は、処理空間S1の圧力と収容空間S2の圧力とが互いに等しい状態とみなすことができる。
また、本実施形態では、収容容器50の収容容器本体501および蓋部502は、圧力容器2よりも熱伝導率が低い材料から構成されている。具体的に、収容容器本体501および蓋部502は、塩化ビニル、MCナイロン、テフロン(登録商標)などから構成されればよい。また、収容容器本体501および蓋部502のうちの一部に、これらの材料が使用される態様でもよい。このような構成によれば、収容容器50の保温性を高く維持することができる。一方、圧力容器2は、加圧処理を施すために高い耐圧性を備えた金属材料から構成される。
被処理物に対して等方圧加圧処理を施す場合、まず、圧力容器2と、収容容器50と、加圧装置本体100とが、準備される(準備工程)。前述のように、圧力容器2の容器本体20は、移動用レール13上の待機位置Qに配置され、圧力容器2の第1蓋部21および第2蓋部22は、プレスフレーム10に配置されている。また、収容容器50は、搬入用レール11上に配置される。作業者は、蓋部502が取り外された状態の収容容器本体501の開口部を通じて、収容容器本体501内に食品などの被処理物Wを収容する(被処理物収容工程)。また、作業者が蓋部502を収容容器本体501に取り付け収容容器本体501の開口部を閉じると、不図示の配管を第1流路L1の入口に装着した上で、第1流路L1を通じて収容空間S2に80℃の温水(第1圧力媒体)を供給する(被処理物収容工程)。この際、第1逆止弁503の作用によって、収容空間S2内が温水で満たされると第1流路L1が閉止される。なお、蓋部502が収容容器本体501から取り外された状態で収容容器本体501の開口部を通じて処理空間S1に温水が供給されてもよい。この場合、図3の中心軸CL2が上下方向を向き、収容容器本体501の開口部が上方を向くように収容容器本体501の姿勢が変更されることが望ましい。
次に、作業者が搬入用レール11に沿って収容容器50を容器本体20の内部に挿入する(収容容器配置工程)。また、作業者は、制御部35を操作し、容器本体20を移動用レール13に沿ってプレスフレーム10内の加圧位置Pに設置する。移動用レール13上の加圧位置Pでは、第1蓋部21および第2蓋部22が容器本体20に対向して配置されている。そして、容器本体20が加圧位置Pに配置されると、不図示の駆動シリンダが伸長し、不図示の受圧盤を介して、第1蓋部21および第2蓋部22をそれぞれ容器本体20に装着する(図2)。この結果、処理空間S1が密閉状態とされる。
次に、作業者の操作指令を受けて制御部35が給排水ユニット31を制御し、給排水ユニット31から圧力容器2の処理空間S1内に常温(20℃)の水(第2圧力媒体)が供給される。当該水の量は、例えば200リットルである。当該水は、収容空間S2に投入されている温水よりも低い温度に設定されている。水は、処理空間S1を満たすまで充填される。
次に、制御部35は、ポンプユニット32を制御して、処理空間S1内の水を加圧する(等方圧加圧処理、加圧処理工程)。この際、加圧により処理空間S1内の水の体積が減少するため、常温の水(たとえば32リットル)が追加補給される。加圧時には、処理空間S1の圧力が約600MPaに設定される。一方、収容容器50内の収容空間S2は、加圧開始時に大気圧に設定されている。したがって、処理空間S1と収容空間S2との間の差圧を受けて、第1逆止弁503が第1流路L1を開放し、処理空間S1から収容空間S2に第1流路L1を通じて水(第2圧力媒体)が流入することが許容される。換言すれば、加圧中の前記処理空間S1から収容空間S2への水の流入路が、第1逆止弁503によって開放された第1流路L1に制限されながら、収容容器50内の被処理物Wに等方圧加圧処理が施される。やがて、処理空間S1と収容空間S2との圧力が互いに等しくなると、換言すれば、収容空間S2の圧力が約600MPaになると、第1逆止弁503が第1流路L1を閉止し、処理空間S1から収容空間S2への水の流入が停止する。このように、第1逆止弁503の作用によって処理空間S1と収容空間S2との間の圧力媒体の入れ代わりが抑制されるとともに収容容器50の断熱性能によって、収容空間S2内が70℃から80℃の温度に保たれながら(保温機能)、被処理物Wに高い圧力が所定の時間付与されることで、収容容器50内の被処理物Wに対する高い殺菌作用などが発現される。
加圧処理が終了すると、処理空間S1に対する減圧処理が施される。具体的に、第1蓋部21の給排水路211および第2蓋部22の給排水路221から水が排出される。この際、処理空間S1から水が排出されていくと、処理空間S1と収容空間S2との間に生じる差圧に伴って第2逆止弁504によって第2流路L2が開放される。この結果、収容空間S2から処理空間S1に圧力媒体(最初に収容空間S2に投入された温水と、処理空間S1に補給された水とが混合された水)が排出され、収容空間S2内が大気圧に近づきながら、圧力容器2内が減圧される(減圧処理工程)。
その後、不図示の駆動シリンダが受圧盤を介して第1蓋部21および第2蓋部22を容器本体20から脱離させる。その後、収容容器50を含む容器本体20が再び、待機位置Qに移動される(図1)。そして、搬出用レール12に沿って収容容器50が容器本体20から引き出され、収容容器50から加圧処理後の被処理物Wが取り出される。
なお、1つの容器本体20に対して、複数の収容容器50が準備されてもよい。この場合、一の収容容器50が容器本体20に投入され、加圧位置Pにおいて加圧処理を受けている間に、搬入用レール11上の収容容器50では、被処理物Wの投入と温水(第1圧力媒体)の供給作業が行われてもよい。
以上のように本実施形態では、収容容器50が、第1流路L1と、第2流路L2と、第1逆止弁503と、第2逆止弁504と、を有している。このような構成によれば、収容容器50の収容空間S2に被処理物Wを収容し、当該収容容器50を圧力容器2の処理空間S1に配置した上で、処理空間S1に圧力媒体を供給することで、被処理物Wに等方圧加圧処理を施すことができる。特に、収容容器50には第1流路L1および第2流路L2が設けられており、各流路には第1逆止弁503および第2逆止弁504が配置されている。このため、予め収容空間S2に被処理物Wとともに温水からなる圧力媒体を供給し、圧力容器2の処理空間S1には前記温水よりも低い温度の水からなる圧力媒体を供給し加圧すると、第1逆止弁503の作用によって処理空間S1から収容空間S2に圧力媒体が流入し、被処理物Wが等方加圧される。この際、第2逆止弁504の作用によって収容空間S2から処理空間S1に圧力媒体が流出することが抑止されるため、収容空間S2内を温水の温度に近い温度で保温しながら、被処理物Wに加圧処理を施すことが可能となる。この結果、被処理物Wに対して加圧処理および加熱処理を並行して行うことが可能とされる。また、被処理物Wに対して加熱処理を施すために、圧力容器2の処理空間S1に温水からなる圧力媒体を充填する必要がないため、圧力容器2に耐熱性の高い材料を用いる必要が低減される。加圧処理終了後には処理空間S1から圧力媒体を排出すると、処理空間S1と収容空間S2との間の差圧を受けて、第2逆止弁504が収容空間S2から処理空間S1に圧力媒体が流出することを許容する。このため、処理空間S1と収容空間S2との間の差圧によって収容容器50が破損することが抑止される。以上のように、被処理物Wに対する加圧処理中に、収容容器50の内外では圧力媒体に10℃以上の温度差があっても、収容容器50内を保温しながら被処理物Wに加圧処理を施すことができる。換言すれば、被処理物Wに加熱処理を施すために処理空間S1に温水を供給する必要がないため、圧力容器2には耐圧性を重視した設計が可能となり、圧力容器2およびその周辺部材において高温に耐えうるための設計、材料選定を行う必要が低減される。
また、本実施形態では、収容容器50は、圧力容器2よりも熱伝導率が低い材料から構成されている。このため、圧力容器2と比較して収容容器50の断熱性能が高く設定されるため、加圧処理中の収容空間S2の保温性能を高め、被処理物Wに対する加熱処理を安定して行うことができる。また、圧力容器2には、高い耐熱性を備える材料を用いる必要が低減され、高い耐圧性を備える材料を用いることができる。
また、本実施形態では、第1流路L1および第2流路L2は、蓋部502を介して収容空間S2と処理空間S1との間での圧力媒体の流れを許容することが可能なように、蓋部502にそれぞれ配設されている。また、第1逆止弁503および第2逆止弁504は、第1流路L1および第2流路L2に対応して蓋部502にそれぞれ装着されている。このため、収容容器本体501の開口部を通じて、収容空間S2に被処理物Wを容易に投入することができる。また、蓋部502に第1流路L1、第2流路L2、第1逆止弁503および第2逆止弁504を集約することで、収容容器50の構成を簡素にすることができるとともに、収容容器50のメンテナンス性を高めることができる。
また、本実施形態では、蓋部502は、収容容器本体501の開口部を軸方向に沿って閉じる(封止する)ように収容容器本体501に装着される。このように、収容容器本体501の軸方向の端部に開口部が形成されているため、収容容器本体501の軸方向の中央部に開口部が形成されている場合と比較して、収容容器本体501の剛性を高く維持することができる。また、収容容器本体501の軸方向の端部を通じて収容空間S2に被処理物Wや圧力媒体を容易に投入することができるとともに、収容容器50の密閉性を高めることができる。
また、本実施形態では、加圧装置1の加圧装置本体100が、圧力容器2の処理空間S1に圧力媒体を供給する給排水ユニット31と、処理空間S1に供給された圧力媒体を加圧するポンプユニット32と、を更に備えている。このため、被処理物Wに対して等方圧加圧処理を安定して行うことができる。
更に、本実施形態に係る被処理物Wに対して圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う等方圧加圧処理方法は、以下の工程を有している。当該等方圧加圧処理方法は、準備工程と、被処理物収容工程と、収容容器配置工程と、加圧処理工程と、を備える。
準備工程では、内部に圧力媒体を受け入れることが可能な処理空間S1が形成されている圧力容器2と、内部に被処理物Wを収容することが可能な収容空間S2が形成されている収容容器50であって収容空間S2と収容容器50の外部とを連通する第1流路L1および第2流路L2を含む収容容器50と、を準備する。
被処理物収容工程では、収容容器50の収容空間S2に被処理物Wを収容し、収容空間S2に温水からなる第1圧力媒体を充填する。
収容容器配置工程では、被処理物Wを含む収容容器50を圧力容器2の処理空間S1に配置する。
加圧工程では、圧力容器2の処理空間S1に前記温水よりも低い温度に設定された水からなる第2圧力媒体を供給するとともに当該第2圧力媒体を加圧し、処理空間S1から収容空間S2に第1流路L1を通じて前記第2圧力媒体が流入することを許容しながら、収容容器50内の被処理物Wに等方圧加圧処理を施す。
このような方法によれば、被処理物収容工程において収容空間S2に被処理物Wとともに温水からなる第1圧力媒体を供給し、加圧処理工程において圧力容器2の処理空間S1には前記温水よりも低い温度の水からなる第2圧力媒体を供給し加圧すると、第1流路L1を通じて処理空間S1から収容空間S2に第2圧力媒体が流入し、被処理物Wが等方加圧される。このため、収容空間S2内を温水の温度に近い温度で保温しながら、被処理物Wに加圧処理を施すことが可能となる。この結果、被処理物Wに対して加圧処理および加熱処理を並行して行うことが可能とされる。
また、本実施形態では、
前記準備工程は、収容容器50として、その流路が互いに独立した第1流路L1および第2流路L2から構成されるとともに、第1流路L1に配置され処理空間S1の圧力が収容空間S2の圧力よりも高い場合に第1流路L1における収容空間S2から処理空間S1への圧力媒体の流れを阻止した状態で第1流路L1における処理空間S1から収容空間S2への圧力媒体の流れを許容する一方、処理空間S1の圧力が収容空間S2の圧力以下の場合に第1流路L1における処理空間S1と収容空間S2との間の圧力媒体の流れを阻止し収容空間S2を密閉する第1逆止弁503と、第2流路L2に配置され、収容空間S2の圧力が処理空間S1の圧力よりも高い場合に第2流路L2における処理空間S1から収容空間S2への圧力媒体の流れを阻止した状態で第2流路L2における収容空間S2から処理空間S1への圧力媒体の流れを許容する一方、処理空間S1の圧力が収容空間S2の圧力以上の場合に第2流路L2における処理空間S1と収容空間S2との間の圧力媒体の流れを阻止し収容空間S2を密閉する第2逆止弁と、を有するものを準備することを含む。
また、前記加圧処理工程は、加圧中の処理空間S1から収容空間S2への第2圧力媒体の流入路を、第1逆止弁503によって開放された第1流路L1に制限しながら、収容容器50内の被処理物Wに等方圧加圧処理を施すことを含む。
また、等方圧加圧処理方法は、前記加圧処理工程の後に、処理空間S1から前記第2圧力媒体を排出し処理空間S1と収容空間S2との間に生じる差圧に伴って第2逆止弁504によって第2流路L2を開放することで、収容空間S2から処理空間S1に前記第1圧力媒体および前記第2圧力媒体を含む圧力媒体が排出されることを許容しながら、圧力容器2内を減圧する減圧処理工程を更に備える。
このような方法によれば、第1逆止弁503の作用によって処理空間S1から収容空間S2に第2圧力媒体が流入し、被処理物Wが等方加圧される。この際、第2逆止弁504の作用によって収容空間S2から処理空間S1に第1圧力媒体が流出することが抑止されるため、収容空間S2内を温水の温度に近い温度で安定して保温しながら、被処理物Wに加圧処理を施すことが可能となる。また、加圧処理終了後には処理空間S1から圧力媒体を排出すると、処理空間S1と収容空間S2との間の差圧を受けて、第2逆止弁504が収容空間S2から処理空間S1に圧力媒体が流出することを許容する。このため、処理空間S1と収容空間S2との間の差圧によって収容容器50が破損することがより抑止される。
また、本実施形態では、
前記準備工程は、前記収容容器50として、収容空間S2を画定する円筒状の内周面を有する収容容器本体501であって被処理物Wが収容空間S2に配置されるために被処理物Wが通過することを許容する開口部が形成されている収容容器本体501と、前記開口部を開閉可能な蓋部502であって当該蓋部502に第1流路L1、第2流路L2、第1逆止弁503および第2逆止弁504がそれぞれ配設されている蓋部502と、を有するものを準備することを含む。
また、前記被処理物収容工程は、前記開口部を通じて被処理物Wを収容空間S2に収容することと、前記第1圧力媒体を収容空間S2に充填することと、蓋部502によって前記開口部を閉じることと、をそれぞれ含む。
このような方法によれば、収容容器本体501の開口部を通じて、収容空間S2に被処理物Wを容易に投入することができる。また、蓋部502に第1流路L1、第2流路L2、第1逆止弁503および第2逆止弁504を集約することで、収容容器50のメンテナンス性を高めることができる。
更に、本実施形態では、前記準備工程は、収容容器50として圧力容器2よりも熱伝導率が低い材料から構成されるものを準備することを含む。
また、前記加圧処理工程は、加圧中に処理空間S1から収容空間S2への前記第2圧力媒体の流入路を第1流路L1に制限し、前記第1圧力媒体が収容空間S2から処理空間S1に流出することを抑止し、かつ、収容容器50によって収容空間S2を保温することを含む。
このような方法によれば、圧力容器2と比較して収容容器50の断熱性能が高く設定されるとともに、第1圧力媒体が収容空間S2から処理空間S1に流出することが抑止されるため、加圧中の収容空間S2の保温性能を高めることができる。
更に、本実施形態に係る収容容器50は、被処理物Wに対して圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う加圧装置1のうち円筒状の内周面を含み内部に前記被処理物Wを収容可能な処理空間S1に着脱可能に装着される、等方圧加圧装置用収容容器である。収容容器50は、収容空間S2と、前記収容空間S2と前記処理空間S1とを互いに連通する第1流路L1と、前記第1流路L1に対して独立して設けられ、前記収容空間S2と前記処理空間S1とを互いに連通する第2流路L2と、前記第1流路L1に配置され、前記処理空間S1の圧力が前記収容空間S2の圧力よりも高い場合に前記第1流路L1における前記収容空間S2から前記処理空間S1への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第1流路L1における前記処理空間S1から前記収容空間S2への圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間S1の圧力が前記収容空間S2の圧力以下の場合に前記第1流路L1における前記処理空間S1と前記収容空間S2との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間S2を密閉する第1逆止弁503と、前記第2流路L2に配置され、前記収容空間S2の圧力が前記処理空間S1の圧力よりも高い場合に前記第2流路L2における前記処理空間S1から前記収容空間S2への圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第2流路L2における前記収容空間S2から前記処理空間S1への圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間S1の圧力が前記収容空間S2の圧力以上の場合に前記第2流路L2における前記処理空間S1と前記収容空間S2との間の圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間S2を密閉する第2逆止弁504と、を備える。
以上、本発明の一実施形態に係る加圧装置1(等方圧加圧装置)および等方圧加圧方法について説明したが、本発明はこれらの形態に限定されるものではなく、以下のような変形実施形態が可能である。
(1)上記の実施形態では、予め収容容器50の収容空間S2に投入される温水(第1圧力媒体)の温度を80℃、加圧時に処理空間S1に供給される水(第2圧力媒体)の温度を20℃として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1圧力媒体の温度が第2圧力媒体の温度よりも高いことを前提として、被処理物Wに応じて各温度が調整されればよい。
(2)上記の実施形態では、収容容器50の軸方向の端部に一つの蓋部502が装着され、当該蓋部502に、第1流路L1、第2流路L2、第1逆止弁503および第2逆止弁504が配設される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図4は、本発明の第1変形実施形態に係る等方圧加圧装置の収容容器50Aの断面図である。収容容器50Aでは、収容容器本体501の軸方向の両端部にそれぞれ開口部が形成されており、各開口部を閉じるように、一対の蓋部502が収容容器本体501に装着される。また、図4の右側の蓋部502に第1流路L1および第1逆止弁503が配設され、図4の左側の蓋部502に第2流路L2および第2逆止弁504が配設される。このような構成でも、収容容器50の収容空間S2の保温性を維持しながら、被処理物Wに等方圧加圧処理を施すことが可能となる。なお、図4においても、一つの蓋部502に、第1流路L1、第2流路L2、第1逆止弁503および第2逆止弁504が集約して配設されてもよい。このように、収容容器本体501に形成される開口部および蓋部502は、一つずつに限定されず複数配置されてもよい。
また、図5は、本発明の第2変形実施形態に係る等方圧加圧装置の収容容器50Bの断面図である。収容容器50Bでは、収容容器本体501の中央部に開閉可能な開閉蓋51(開閉部材)が配設されている。開閉蓋51は、収容空間S2を封止および開放することができるため、開閉蓋51が収容容器本体501に対して閉止されると、開閉蓋51の周縁部を通じた処理空間S1と収容空間S2との間での圧力媒体の流れは生じない。また、収容容器本体501の軸方向の端部に、第1流路L1、第2流路L2、第1逆止弁503および第2逆止弁504が配設されている。このような構成でも、収容容器50の収容空間S2の保温性を維持しながら、被処理物Wに等方圧加圧処理を施すことが可能となる。
1 加圧装置(等方圧加圧装置)
10 プレスフレーム
100 加圧装置本体
11 搬入用レール
12 搬出用レール
13 移動用レール
2 圧力容器
20 容器本体
20A 第1開口部
20B 第2開口部
21 第1蓋部
21A 封入部
21B フランジ
211 給排水路
22 第2蓋部
221 給排水路
22A 封入部
22B フランジ
31 給排水ユニット(圧媒供給機構)
31A タンク
32 ポンプユニット(加圧機構)
35 制御部
50 収容容器(等方圧加圧装置用収容容器)
501 収容容器本体
502 蓋部(開閉部材)
503 第1逆止弁
504 第2逆止弁
505 シール部材
506 締結ボルト
51 開閉蓋(開閉部材)
CL1、CL2 中心軸
L1 第1流路
L2 第2流路
P 加圧位置
Q 待機位置
S1 処理空間
S2 収容空間
W 被処理物

Claims (9)

  1. 被処理物に対して水からなる圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う等方圧加圧装置であって、
    水からなる圧力媒体を受け入れることが可能な処理空間が形成されている圧力容器と、
    前記圧力容器よりも熱伝導率が低い材料から構成され、前記圧力容器の前記処理空間に配置される収容容器であって、前記処理空間に供給される水よりも高い温度の水である温水からなる圧力媒体を受け入れるとともに前記被処理物を収容することが可能な収容空間が形成されている収容容器と、
    を備え、
    前記収容容器は、
    前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通し、水からなる圧力媒体が流れることを許容する第1流路と、
    前記第1流路に対して独立して設けられ、前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通し、水からなる圧力媒体が流れることを許容する第2流路と、
    前記第1流路に配置され、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力よりも高い場合に前記第1流路における前記収容空間から前記処理空間への水からなる圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第1流路における前記処理空間から前記収容空間への水からなる圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以下の場合に前記第1流路における前記処理空間と前記収容空間との間の水からなる圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第1逆止弁と、
    前記第2流路に配置され、前記収容空間の圧力が前記処理空間の圧力よりも高い場合に前記第2流路における前記処理空間から前記収容空間への水からなる圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第2流路における前記収容空間から前記処理空間への水からなる圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以上の場合に前記第2流路における前記処理空間と前記収容空間との間の水からなる圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第2逆止弁と、
    を有する、等方圧加圧装置。
  2. 前記収容容器は、
    前記収容空間を画定する円筒状の内周面を有する収容容器本体であって、前記被処理物が前記収容空間に配置されるために前記被処理物が通過することを許容する少なくとも一つの開口部が形成されている収容容器本体と、
    前記少なくとも一つの開口部を開閉可能なように前記収容容器本体に装着される少なくとも一つの開閉部材と、
    を有し、
    前記第1流路および前記第2流路は、前記少なくとも一つの開閉部材にそれぞれ配設されており、
    前記第1逆止弁および前記第2逆止弁は、前記第1流路および前記第2流路に対応して前記少なくとも一つの開閉部材にそれぞれ装着されている、請求項に記載の等方圧加圧装置。
  3. 前記収容容器本体の前記少なくとも一つの開口部は、前記収容容器本体の軸方向の両端部のうちの少なくとも一方の端部が開口されることで形成されており、
    前記少なくとも一つの開閉部材は、前記少なくとも一つの開口部を開閉可能なように前記収容容器本体の前記少なくとも一方の端部に装着可能である、請求項に記載の等方圧加圧装置。
  4. 前記圧力容器の前記処理空間に水からなる圧力媒体を供給する圧媒供給機構と、
    前記処理空間に供給された水からなる圧力媒体を加圧する加圧機構と、
    を更に備える、請求項1乃至の何れか1項に記載の等方圧加圧装置。
  5. 被処理物に対して水からなる圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う等方圧加圧装置のうち円筒状の内周面を含み内部に前記被処理物を収容可能な処理空間を有する圧力容器に着脱可能に装着され、前記圧力容器よりも熱伝導率が低い材料から構成される、等方圧加圧装置用収容容器であって、
    前記処理空間に供給される水よりも高い温度の水である温水からなる圧力媒体を受け入れる収容空間と、
    前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通し、水からなる圧力媒体が流れることを許容する第1流路と、
    前記第1流路に対して独立して設けられ、前記収容空間と前記処理空間とを互いに連通し、水からなる圧力媒体が流れることを許容する第2流路と、
    前記第1流路に配置され、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力よりも高い場合に前記第1流路における前記収容空間から前記処理空間への水からなる圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第1流路における前記処理空間から前記収容空間への水からなる圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以下の場合に前記第1流路における前記処理空間と前記収容空間との間の水からなる圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第1逆止弁と、
    前記第2流路に配置され、前記収容空間の圧力が前記処理空間の圧力よりも高い場合に前記第2流路における前記処理空間から前記収容空間への水からなる圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第2流路における前記収容空間から前記処理空間への水からなる圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以上の場合に前記第2流路における前記処理空間と前記収容空間との間の水からなる圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第2逆止弁と、
    を備える、等方圧加圧装置用収容容器。
  6. 被処理物に対して水からなる圧力媒体を用いて等方圧加圧処理を行う等方圧加圧処理方法であって、
    水からなる圧力媒体を受け入れることが可能な処理空間が形成されている圧力容器と、前記被処理物を収容することが可能な収容空間が形成されており前記圧力容器よりも熱伝導率が低い材料から構成される収容容器であって前記収容空間と前記収容容器の外部とを連通し、水からなる圧力媒体が流れることを許容する少なくとも一つの流路を含む収容容器と、をそれぞれ準備する準備工程と、
    前記収容容器の収容空間に前記被処理物を収容し、前記収容空間に前記被処理物を加熱するための水からなる第1圧力媒体を充填する被処理物収容工程と、
    前記被処理物を含む前記収容容器を前記圧力容器の前記処理空間に配置する収容容器配置工程と、
    前記圧力容器の前記処理空間に前記第1圧力媒体よりも低い温度に設定された水からなる第2圧力媒体を供給するとともに当該第2圧力媒体を加圧し、前記処理空間から前記収容空間に前記少なくとも一つの流路を通じて前記第2圧力媒体が流入することを許容しながら、前記収容容器内の前記被処理物に等方圧加圧処理を施す加圧処理工程と、
    を備える、等方圧加圧処理方法。
  7. 前記準備工程は、前記収容容器として、前記少なくとも一つの流路が互いに独立した第1流路および第2流路から構成されるとともに、前記第1流路に配置され前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力よりも高い場合に前記第1流路における前記収容空間から前記処理空間への水からなる圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第1流路における前記処理空間から前記収容空間への水からなる圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以下の場合に前記第1流路における前記処理空間と前記収容空間との間の水からなる圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第1逆止弁と、前記第2流路に配置され、前記収容空間の圧力が前記処理空間の圧力よりも高い場合に前記第2流路における前記処理空間から前記収容空間への水からなる圧力媒体の流れを阻止した状態で前記第2流路における前記収容空間から前記処理空間への水からなる圧力媒体の流れを許容する一方、前記処理空間の圧力が前記収容空間の圧力以上の場合に前記第2流路における前記処理空間と前記収容空間との間の水からなる圧力媒体の流れを阻止し前記収容空間を密閉する第2逆止弁と、を有するものを準備することを含み、
    前記加圧処理工程は、加圧中の前記処理空間から前記収容空間への前記第2圧力媒体の流入路を、前記第1逆止弁によって開放された前記第1流路に制限しながら、前記収容容器内の前記被処理物に等方圧加圧処理を施すことを含み、
    前記加圧処理工程の後に、前記処理空間から前記第2圧力媒体を排出し前記処理空間と前記収容空間との間に生じる差圧に伴って前記第2逆止弁によって前記第2流路を開放することで、前記収容空間から前記処理空間に前記第1圧力媒体および前記第2圧力媒体を含む圧力媒体が排出されることを許容しながら、前記圧力容器内を減圧する減圧処理工程を更に備える、請求項に記載の等方圧加圧処理方法。
  8. 前記準備工程は、前記収容容器として、前記収容空間を画定する円筒状の内周面を有する収容容器本体であって前記被処理物が前記収容空間に配置されるために前記被処理物が通過することを許容する少なくとも一つの開口部が形成されている収容容器本体と、前記少なくとも一つの開口部を開閉可能なように前記収容容器本体に装着される少なくとも一つの開閉部材であって前記第1流路、前記第2流路、前記第1逆止弁および前記第2逆止弁がそれぞれ配設されている少なくとも一つの開閉部材と、を有するものを準備することを含み、
    前記被処理物収容工程は、前記少なくとも一つの開口部を通じて前記被処理物を前記収容空間に収容することと、前記第1圧力媒体を前記収容空間に充填することと、前記少なくとも一つの開閉部材によって前記少なくとも一つの開口部を閉じることと、をそれぞれ含む、請求項に記載の等方圧加圧処理方法。
  9. 前記準備工程は、前記収容容器として前記圧力容器よりも熱伝導率が低い材料から構成されるものを準備することを含み、
    前記加圧処理工程は、加圧中に前記処理空間から前記収容空間への前記第2圧力媒体の流入路を前記少なくとも一つの流路に制限し、前記第1圧力媒体が前記収容空間から前記処理空間に流出することを抑止し、かつ、前記収容容器によって前記収容空間を保温することを含む、請求項乃至の何れか1項に記載の等方圧加圧処理方法。
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