JP6902560B2 - 尿素水のアルカリ度評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば大型船舶等に使用されるSCRシステム用尿素水のアルカリ度を評価する方法に関するものである。
大型船舶などのディーゼルエンジンでは、排ガス中のNOをSCR(selective catalytic reduction)システムによって除去している。
このSCRシステムでは、例えば、30〜40%程度の尿素水(以下、40%尿素水ともいう。)を還元剤として使用し、NOを還元して除去しているので、前記尿素水が貯蔵中に劣化してしまうと、NOを効果的に還元できなくなる恐れがある。
前記尿素水の劣化度は、例えば、尿素の加水分解で生じるアンモニアが前記尿素水中にどれだけ含まれているかを示す指標である、尿素水のアルカリ度によって評価することができる。
そこで、ISO−18611では、SCRシステムに用いられる40%尿素水のアルカリ度を基準値である0.5%以下に保つことが義務付けられている。
このISO−18611に記載された尿素水のアルカリ度の評価方法は、尿素水サンプルに0.01mol/lの塩酸を滴下してpHが4.5となるように滴定し、この時に滴下した塩酸の量に基づいて尿素水サンプルのアルカリ度を算出する方法である。
しかしながら、滴定操作は、サンプル毎に塩酸の滴下量が異なる上に最終pHを正確に4.5にする必要があるので、塩酸の滴下量の加減が難しく、また、塩酸を滴下する度に良く攪拌しpHが安定してからpHを測定する必要があるので非常に時間のかかる作業である。
また、滴定の後、塩酸の滴下量から、数式を用いて尿素水サンプルのアルカリ度を算出する作業をさらに必要とする。
そのため、このような評価方法では、検査に手間と時間がかかってしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、簡単な操作で迅速に尿素水のアルカリ度を評価する方法を提供することを目的とするものである。
すなわち本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法は、SCRシステムに用いられる尿素水のアルカリ度を評価する方法であって、強酸を含有する所定量の試験液に所定量の尿素水サンプルを添加して混合液を調整する工程と、前記混合液のpHを測定する工程と、測定された混合液のpHと予め決められた基準pHとを比較して尿素水サンプルが劣化しているか否かを判断する工程とを含むことを特徴とする尿素水のアルカリ度評価方法である。
このような尿素水のアルカリ度評価方法であれば、所定量の尿素水サンプルを所定量の試験液に添加して混合液を調整し、この混合液のpHを測定するだけで尿素水サンプルのアルカリ度がISO−18611で定められているアルカリ度の基準値を超えているか否かを判断することができる。
そのため、非常に簡単に、かつ短時間で尿素水サンプルのアルカリ度を評価することができ、検査の手間や時間を大きく削減することができる。
前記基準pHが4.5である尿素水のアルカリ度評価方法であれば、前記基準pHがISO−18611に記載されている尿素水のアルカリ度評価方法での滴定終点と同じpHであるので、ISO−18611に記載されている尿素水のアルカリ度評価方法で滴定をした場合と同じpH条件で尿素水のアルカリ度を評価することができる。
そのため、尿素水サンプルのアルカリ度がISO−18611で定められているアルカリ度の基準値を超えているか否かをより正確に判断することができる。
本発明の具体的な態様としては、前記強酸が硫酸、塩酸、又は硝酸であるものが挙げられる。
前記混合液のpHを測定するpH計が可搬型のものであれば、場所を選ばずどこでも尿素水のアルカリ度評価をすることができる。
前記pH計が、測定対象と接触して該測定対象の電位を測定するセンサ部と、該センサ部が前記測定対象と接触するように、前記測定対象をその内部に保持する容器部とを具備するものであれば、前記測定対象を保持するビーカー等の容器を前記pH計とは別にわざわざ用意する手間を省くことができる。
本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法に使用される検査キットであり、強酸を含有する試験液を具備する検査キットを用いれば、前記試験液を調整する手間が省けるので、より簡単に尿素水サンプルのアルカリ度がISO−18611で定められているアルカリ度の基準値を超えているか否かを判断することができる。
このような尿素水のアルカリ度評価方法であれば、所定量の尿素水サンプルを所定量の試験液に添加して混合液を調整し、この混合液のpHを測定するだけで尿素水サンプルのアルカリ度がISO−18611で定められているアルカリ度の基準値を超えているか否かを判断することができる。
そのため、非常に簡単に、かつ短時間で尿素水サンプルのアルカリ度を評価することができ、検査の手間や時間を大きく削減することができる。
本発明の一実施形態に係る尿素水のアルカリ度評価手順の模式図。 本実施形態に係る尿素水のアルカリ度評価手順のフローチャート。
A・・・尿素水サンプル
B・・・試験液
C・・・混合液
D・・・校正液
1・・・pH計
11・・・センサ部
12・・・容器部
以下に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
本実施形態に係る尿素水のアルカリ度評価方法は、例えば、大型船舶等の排ガス中のNOを除去するSCR(selective catalytic reduction)システムに用いられる40%尿素水のアルカリ度を評価するものである。
そのため、評価対象となる尿素水は、例えば、船舶のSCRシステムに備えられた40%尿素水を貯留するタンク等から採取された40%尿素水である。
本実施形態に係る尿素水のアルカリ度評価方法は、船舶のタンク等から採取された所定量の前記尿素水サンプルAを所定量の試験液Bに、例えば、1回だけ添加、混合して調整した混合液CのpHを測定するものである。
この前記混合液CのpHが予め決められた基準pHよりも高いか低いかによって前記尿素水サンプルAのアルカリ度がISO−18611で定められた尿素水のアルカリ度の基準値を超えているか否かを判断する。
なお、前記尿素水サンプルAの所定量と前記試験液Bの所定量とは、それぞれ個別に決定される量であり、互いに同じ量でも良いし、異なる量であっても良い。
本実施形態では、前記試験液B、前記混合液CのpHを測定するpH計1、該pH計1を校正する校正液D、該pH計1が正しく機能しているかを確認するセンサ確認用試薬E及び前記尿素水サンプルAを計量する計量器2等を備えたキットを、尿素水のアルカリ度評価方法に使用する検査キットとして用意している。
該検査キットは、例えば、持ち運びが容易な専用の収納ケース等に前記pH計1、計量器2、1つ又は複数のボトル等に分注された前記試験液B、校正液D及びセンサ確認用試薬E等が収納されているものである。
前記試験液Bは、例えば、0.005mol/lの硫酸水溶液であり、例えば、試験液ボトル3に1回の検査に使用する量、例えば29mlずつ分注されている。
前記基準pHは、本実施形態では、例えば、pH4.5に設定されている。
前記pH計1は、特に限定されないが、例えば、少数第2位程度まで測定できるものであればより好ましく、例えば、電源のない場所や屋外でも使用できる可搬型のコンパクトタイプのものであり、前記混合液Cや校正液D等の測定対象と接触して該測定対象の電位を感知するセンサ部11と、該センサ部11がその内部に配置されており、前記測定対象を該センサ部11に接触するように内部に保持する、例えば、小さな皿状の容器部12とを具備したpH計1を使用している。
前記校正液Dは、pHが前記試験液Bと異なるものであれば良く、本実施形態では、例えば、リン酸緩衝液等のpH7の標準液を校正液Dとして使用している。
前記センサ確認用試薬Eは、前記校正液Dとは異なるpHであり、pHが既知の水溶液であれば良く、特に限定されない。
本実施形態では、前記センサ確認用試薬Eとして、前記試験液Bと同じ組成の水溶液を使用している。
前記センサ確認用試薬Eは、例えば、前記試験液Bとは別のセンサ確認用試薬ボトル4に分注されている。
前記計量器2として、本実施形態では、目盛りの付された使い捨てのプラスチック製シリンジを使用している。
次に、図1及び図2に基づいて、本実施形態に係る尿素水のアルカリ度評価方法の手順について説明する。
まず、図1(a)及び図2S1に示すように、貯蔵タンク等から採取された尿素水サンプルAを所定量、例えば、1ml、ピペットやシリンジ等を用いて計量し、前記試験液Bが、例えば、29ml入った試験液ボトル3に添加、混合して前記混合液Cを調整する。
前記尿素水サンプルAと試験液Bとをよく混合する方法としては、本実施形態では、図のように、手で混合液が入った混合液ボトル5を振って攪拌しているが、これに限らず、スターラ等を使用して攪拌しても良い。
次に、図2S2に示すように、前記pH計1のセンサ部11を水又はリン酸緩衝液等のpH7の標準液などで洗浄し水分を除去した後、図1(b)及び図2S3に示すように、例えば、前記pH7の標準液を校正液Dとして使用し、前記pH計1を校正する。
図2のS4に示すように、再度、前記pH計1のセンサ部11を水又はリン酸緩衝液等のpH7の標準液などで洗浄し、水分を除去した後、図1(C)及び図2S5に示すように、前記センサ確認用試薬EのpHを測定して、前記pH計1が正常に機能しているかを確認する。
図2のS5のステップで、測定した前記センサ確認用試薬EのpHが許容範囲内に入らない場合には、pH計、電極又は校正液などを交換する等の措置を行った後に、前記S2に戻ってpH計の校正をやり直し、前記センサ確認用試薬EのpHが許容範囲内になるようにする。
本実施形態では、前記センサ確認用試薬Eとして前記試験液Bと同じ組成の水溶液を使用しているため、この時測定した前記センサ確認用試薬EのpHが前記試験液BのpH、例えば、pH1.5〜pH2.5の範囲内にあるかどうかで前記pH計1が正常に機能しているか否かを確認する。
前記pH計1が正常に機能していることが確認されたら、図2S6に示すように、前記pH計1のセンサ部11を水又はリン酸緩衝液等のpH7の標準液などで洗浄し、水分を除去した後、図1(d)及び図2S7に示すように、前記混合液CのpHを測定する。
測定した前記混合液CのpHを前記基準pHと比較し、測定された前記混合液CのpHが前記基準pHよりも高ければ、図2S8に示すように、前記尿素水サンプルAのアルカリ度が0.5%を超えていると判断し、測定された前記混合液CのpHが前記基準pHよりも低ければ、図2S9に示すように、前記尿素水サンプルAのアルカリ度が0.5%を超えていないと判断する。
また、測定された前記混合液CのpHが前記基準pHと同じ値であれば、図2S10に示すように、前記尿素水サンプルAのアルカリ度がおよそ0.5%であると判断する。
このような尿素水のアルカリ度評価方法であれば、所定量の前記尿素水サンプルAを1回の検査に使用する所定量の試験液Bが分注されたボトルに添加、混合して調整した混合液CのpHを測定するだけなので、誰でも簡単に短時間で検査をすることができる。
前記計量器2が使い捨てのシリンジであるので、毎回新しいシリンジを使用することで前回の検査時に採取した尿素水サンプルAが混入することがなく、誰でも簡単かつより正確に尿素水サンプルAのアルカリ度を評価することができる。
また、本実施形態では、校正をpH7の1点だけで行っているので、通常のpH7、pH4又はpH9等の複数種類の標準液を使用した2点校正や3点校正を行う場合よりも操作が簡単である。
さらに、前記センサ確認用試薬Eが前記試験液Bと同じ組成の水溶液であるので、万が一、前記pH計1のセンサ部11の洗浄が不十分な場合であっても、前記混合液CのpH測定への影響を低く抑えることができる。
本実施形態に係る尿素水のアルカリ度評価に必要なものが前記検査キットに全て備えられているので、どこでも手軽に尿素水のアルカリ度評価をすることができる。
これらの理由から、例えば、船上で、特に専門知識や検査経験のない船上クルー等が尿素水のアルカリ度評価をする際などには特に有利である。
前記試験液Bに使用されている強酸が0.005mol/lの希硫酸であり、比較的扱いやすく、また揮発しにくいので、例えば、前記試験液Bの保管場所等を特に管理する必要がない。
前記pH計1が可搬型のコンパクトタイプのものであるので、使用する場所を選ばず、例えば船上などでもpHを測定することができる。
前記pH計1が前記センサ部11と容器部12とを具備しているので、測定対象を入れるビーカー等の容器をpH計1とは別にわざわざ用意する手間も省くことができる。さらに、前記容器部12が小さいので、使用する校正液Dや試験液B、尿素水サンプルA等の量を節約することができる。
本実施形態では、前記基準pHをISO−18611記載の滴定方法の終点pHと同じpH4.5にしているので、ISO−18611記載の尿素水のアルカリ度評価方法と同じpH条件で尿素水のアルカリ度を評価することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではない。
例えば、本発明に係る尿素水のアルカリ度を評価方法は、船舶のSCRシステムに用いられる40%尿素水だけではなく、例えば、車両等の移動体に搭載されたSCRシステムに使用される尿素水等のアルカリ度評価にも使用することができるものである。
前述の実施形態では、前記試験液Bに前記尿素水サンプルAを添加して前記混合液Cを調整しているが、前記尿素水サンプルAに前記試験液Bを添加して前記混合液Cを調整してもよい。
前記混合液Cを調整する工程(図2中のS1)と、前記pH計を構成し、該pH計が正常に機能しているかを確認する工程(図2中のS2〜S6)とは、どちらを先に行ってもよい。
本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法は、前記検査キットを使用せず実施することも可能であり、例えば、前記試験液Bやセンサ確認用試薬E、校正液D等は、別々に購入しても良いし、検査をする者が自ら調整したものを使用しても良い。
また、pH計1や計量器2についても、検査を行う者が普段使用しているものや使いやすいものを使用すればよく、例えば据え置き型のpH計1等を使用しても良いし、シリンジの代わりに計量スプーン等やピペットマン等を使用しても良い。
また、検査を行う者が求める検査の精度に応じた測定精度のpH計1を使用すればよく、pH計1を使用せずに、基準pHに応じた適切なpH試験紙やpH指示薬などを使用しても良い。
同様に、検査を行うものが求める検査の精度に応じて、図2中のステップのうち、pH計1のセンサ部11を洗浄して水分を除去する作業であるS2、S4又はS6については、S2、S4又はS6のステップ自体を省略しても良いし、pH計1のセンサ部11の洗浄のみを行って水分の除去のみを省略しても良い。
前記実施形態では、前記pH計1の校正をpH7の1点で行っているが、これに限らず他のpHでの1点校正でも良いし、異なる2種類以上のpH標準液を校正液Dとして使用した2点校正又は3点校正としても良い。
前記基準pHは、特にpH4.5に限られるものではなく、前記尿素水サンプルAそのもののpHよりも低く、前記試験液BそのもののpHよりも高い値であれば良く、およそpH9.0〜pH3.0の間で適宜決定すれば良い。
前記試験液Bに含有される強酸は硫酸に限らず、塩酸や硝酸等でも良い。
前記試験液Bの濃度や1回の検査に使用する液量は、前記試験液Bをアルカリ度がISO−18611で定められた上限値の0.5%である所定量の尿素水サンプルAと混合したときに、前記混合液CのpHが前記基準pHと等しくなるように調整されていれば良い。
例えば、前記試験液Bとして、塩酸水溶液を使用する場合には、水溶液中で2価のイオンとなる硫酸と異なり、塩酸は水溶液中で1価のイオンとなるため、例えば、前記基準pHが4.5であり、前記尿素水サンプルAを1ml添加し、前記混合液Cを調整する場合には、0.01mol/lの塩酸水溶液を1回の検査に、例えば、29ml使用するというように適宜決定すればよい。
その他、本発明は、前記実施形態に限られること無く、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこの実施例のみに限定されるものではない。
本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法を実際の尿素水サンプルAに対して行い、この結果を、ISO−18611に記載された尿素水のアルカリ度評価方法による結果と比較して、本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法の結果がISO−18611に記載された尿素水のアルカリ度評価方法による結果と整合性のあるものであるかを確認した。
前記尿素水サンプルAとしては、市販の40%尿素水試薬を用い、保管前の前記40%尿素水試薬A1と、60℃で7日間保管した後の前記40%尿素水試薬A2と、60℃で14日間保管した後の前記40%尿素水試薬A3を使用した。
ISO−18611記載の方法による40%尿素水のアルカリ度評価試験
まずは、前記尿素水サンプルAをISO−18611に記載された方法で評価した。その評価方法は、具体的には以下のようなものである。
はじめに、0.01mol/lの塩酸水溶液を調整した。
次にpH7及びpH4の2点で据え置き型pH計の校正を行った。
200ml容ビーカーに前記保管前又は保管後の3種類の尿素水サンプルA1、A2又はA3のいずれか1つを1ml計り取り、そこに水を100mlを加えた。
前記pH計の電極を前記水で薄めた前記尿素水サンプルA1、A2又はA3に浸し、電位が安定することを確認した。
その後、マイクロピペットを用いて前記0.01mol/lの塩酸水溶液を滴下し、滴下する度に良く攪拌して、電位が安定した時点でのpHを測定し、該pHの測定値がpH4.5となるまで、塩酸水溶液を滴下し、pHを測定する操作を繰り返した。
前記測定値がpH4.5となった時点までに滴下した前記0.01mol/lの塩酸水溶液の量と以下の式(1)から各尿素水サンプルA1、A2又はA3のアルカリ度を算出した。該式(1)において、wNH3はアルカリ度、Vは滴下した酸の量、mは尿素水サンプルAの重量である。
NH3=V×0.017/m・・・(1)
本発明に係る方法による40%尿素水のアルカリ度評価試験
一方で、本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法によって、保管前、7日間保管した後及び14日間保管した後の前記尿素水サンプルA1、A2及びA3のアルカリ度を評価した。具体的な手順は以下の通りである。
はじめに、試験液Bとして使用する0.01mol/lの塩酸水溶液を調整した。
次に、pH7の標準液を校正液Dとして使用し、可搬型のpH計1を校正した。
校正後の前記pH計1で、センサ確認用試薬EのpHを測定し、pHがpH1.7〜2.3の範囲にあることを確認した。
29mlの前記試験液Bが入ったボトルに、尿素水サンプルAである前記保管前又は保管後の前記尿素水サンプルA1、A2又はA3のいずれか1つを計量器2としてシリンジを使用して1ml添加した。
混合液ボトル5の蓋をしっかり閉めてから、前記混合液ボトル5を15秒間振り混ぜて混合液Cを調整した後、前記混合液Cを1mlずつ取り出して前記混合液CのpHを前記pH計で測定し、この測定結果を本実施例での前記基準pHであるpH4.5と比較した。
以上に説明した、ISO−18611の方法による40%尿素水のアルカリ度評価試験及び本発明に係る方法による40%尿素水のアルカリ度評価試験による前記各尿素水サンプルA1、A2及びA3の評価結果を下記の表1に示す。
なお、表1中の尿素水の劣化度判定では、ISO−18611によって定められたアルカリ度を超えていないサンプルには○印を、超えているサンプルには×印を付した。
Figure 0006902560
前記表1の結果から、保管前及び7日間保管した後の前記尿素水サンプルA1及びA2のアルカリ度は、ISO−18611で定められている40%尿素水のアルカリ度の基準値を下回っているが、14日間保管した後の前記尿素水サンプルA3のアルカリ度は、基準値を超えていることが分かる。
また、本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法によっても、保管前及び7日間保管した後の前記尿素水サンプルA1及びA2は、アルカリ度が0.5%を超えておらず、14日間保管した後の尿素水サンプルA3は、アルカリ度が0.5%を超えていると判断することができた。
以上の本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法の結果を、前述のISO−18611に記載された尿素水のアルカリ度評価方法による結果と比較することで、本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法の結果は、ISO−18611に記載された尿素水のアルカリ度評価方法による結果と整合性のあるものであることが確認できた。
さらに、ISO−18611に記載された尿素水のアルカリ度評価方法では、1つの前記尿素水サンプルを測定するためにおよそ30分の時間がかかったが、本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法は、ISO−18611に記載された方法に比べて操作が非常に簡単であるので、1つの前記尿素水サンプルを測定するために使用した時間はおよそ5分であり、本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法によれば作業時間を大幅に短縮できることが分かった。
本発明に係る尿素水のアルカリ度評価方法であれば、所定量の尿素水サンプルを所定量の試験液に添加して混合液を調整し、この混合液のpHを測定するだけで尿素水サンプルのアルカリ度がISO−18611で定められているアルカリ度の基準値を超えているか否かを判断することができる。
そのため、非常に簡単に、かつ短時間で尿素水サンプルのアルカリ度を評価することができ、検査の手間や時間を大きく削減することができる。

Claims (6)

  1. SCRシステムに用いられる尿素水のアルカリ度を評価する方法であって、
    強酸を含有する所定量の試験液に所定量の尿素水サンプルを添加して混合液を調整する工程と、
    前記混合液のpHを測定する工程と、
    測定された混合液のpHと予め決められた基準pHとを比較して尿素水サンプルが劣化しているか否かを判断する工程とを含むことを特徴とする尿素水のアルカリ度評価方法。
  2. 前記基準pHが4.5であることを特徴とする請求項1記載の尿素水のアルカリ度評価方法。
  3. 前記強酸が硫酸、塩酸又は硝酸であることを特徴とする請求項1又は2記載の尿素水のアルカリ度評価方法。
  4. 前記混合液のpHを測定するpH計が可搬型のものであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の尿素水のアルカリ度評価方法。
  5. 前記混合液のpHを測定するpH計が、測定対象と接触して該測定対象の電位を測定するセンサ部と、該センサ部が前記測定対象と接触するように、前記測定対象をその内部に保持する容器部とを具備するものであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の尿素水のアルカリ度評価方法。
  6. 請求項1記載の尿素水のアルカリ度評価方法に使用される検査キットであり、強酸を含有する試験液を具備し、
    前記試験液が、尿素水のアルカリ度を1回検査するために使用する所定量ずつボトルに分注されている検査キット。
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