JP6899571B1 - 腹起し矯正治具及び山留壁構築工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】側縁部が咬み合わされたハット形鋼矢板に適用することができ、腹起しと縦矢板との隙間をなくす腹起し矯正治具、及び、腹起し矯正治具を再利用しながら、施工精度が良く止水性能が良い築堤工事を短い工期で可能とさせる山留壁構築方法を提供する。【解決手段】腹起し矯正治具1に、軸体10と、軸体の一方の端部に装着される第1平板20と、他方の端部に装着される第2平板30と、伸縮手段40とを備えさせた。縦矢板110に穿孔された孔と、縦矢板に交差する方向に平行に配設され、腹起しをなす一対の水平部材120の間隙に前記軸体を挿し込み、第1平板を縦矢板の外面に、第2平板を腹起しの外面に当接させ、前記伸縮手段により二つの平板の距離を接近させることにより、前記縦矢板に前記腹起しを接しさせる。これを縦矢板の全長に亘って繰り返すことにより、短い工期で、施工精度が良く止水性能が良い山留壁を構築させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、二重締切鋼矢板壁による山留壁をなす縦矢板と腹起しの間に、隙間があかないように腹起しを矯正させる腹起し矯正治具及び山留壁構築工法に関する。詳細には、土砂を盛る空間を形成させる縦矢板と、縦矢板を水平に連結させる腹起しとの隙間をなくす腹起し矯正治具及び山留壁構築方法に関する。
より詳細には、側縁部が咬み合わされたハット形鋼矢板に適用することができる腹起し矯正治具、及び、腹起し矯正治具を再利用しながら、施工精度が良く止水性能が良い築堤工事を短い工期で可能とさせる山留壁構築方法に関する。
土砂の流出を抑制させる山留工事においては、地盤に垂直に打設させる縦矢板の側縁部の溝を、隣の矢板の側縁部の溝と咬み合わせて、一枚ずつ縦矢板を垂直方向に圧入させ、又は、振動させながら打設させて、縦矢板を連設させている。そして、縦矢板の表面又は裏面に所定の間隔で腕部材を固着させ、その腕部材に腹起しを水平に架け渡して縦矢板に固定させている。
構造物の地下部分を構築するために地盤を掘削する場合には、向かい合う腹起しを突っ張る切梁と称されている水平部材が、腹起しに水平方向に架設され、縦矢板が内側に倒壊されないようにされている。一方、堤防を構築する等のために盛土工事をする場合には、向かい合う山留壁を内側に引っ張る引張部材が張り渡され、縦矢板が外側に倒壊されないようにされている。
盛土工事をするための縦矢板は、地盤から高く突設された状態に打設されるため、腹起しを架け渡す工事、引張部材を張り渡す工事をする場合には、仮設足場や高所作業車を使って作業がされている。引張部材は水平方向に所定の間隔で必要であるため、順次、仮設足場等を移動させて、向かい合う縦矢板に引張部材を張り渡している。そのため、引張部材を張り渡すだけでも、時間と手間がかかっている。
更に、縦矢板と腹起しの隙間をなくし、施工精度の高い山留壁とするために、従来は、重いチェーンブロックを使って、引張部材に沿って、腹起しが縦矢板に引寄せられていた。チェーンブロックとは、本体から延びるフック付きチェーンを引っ張る対象物に装着させ、レバー操作によりチェーンを緊張させる引き寄せ具である。腹起しを引っ張ることができる大型のチェーンブロックは、重量が約25kgと重いため、仮設足場等を使って、複数の作業員により作業する必要があり、時間と手間がかかっていた。
特許文献1には、地盤を掘削する場合の山留工法において、基準をなす支柱に固着された腹起しに、縦矢板を固定具により固定させる技術が開示されている。この技術は、側端縁が溝により咬み合わされていない、並列されただけの縦矢板を、腹起しに強固に固定させる固定具の技術とされている。
この技術によれば、挟持片と抱持片からなる固定具を使って、腹起しに固定させた挟持片と、縦矢板に接する抱持片とをボルトとナットを使って、縦矢板と腹起しと引き寄せて固定させている。この技術の適用対象は並列されただけの縦矢板であるため、ボルトによる小さな引張力でも、縦矢板を腹起しに引き寄せて固定することができた。
しかし、この技術を適用するためには、隣合う縦矢板との間に、ボルトを通す隙間が必要であり、高い土砂流出抑制機能が求められている、隣合う縦矢板の側縁部が咬み合わされる形式の縦矢板には適用することができず、また、矢板を取外さない限り固定具を再利用できないという課題があった。
特許文献2には、地盤に垂直に打ち込まれた支持杭と、支持杭に接して上下多段に積まれた横矢板とを、がたつきなく係止させる係止金具の技術が開示されている。この係止金具は、上下に積まれる横矢板の隙間を貫通する水平板状部を備え、水平板状部が矢板の外方側に突出される突出部に腹起しの挟持部を有すると共に、矢板の内方側に上下両側に屈曲された矢板の挟持部を有している。
特許文献1と同様に、この技術も、矢板と矢板との間に、水平板状部を通す隙間が必要であるため、高い土砂流出抑制機能が求められる咬み合わされた縦矢板には適用することができず、また、矢板を取外さない限り固定具が再利用できないという課題があった。
矢板を縦方向に打設させる特許文献1に記載の技術、又は、矢板を横方向に積み重ねる特許文献2の技術のいずれによっても、矢板と矢板との隙間から土砂の流出を十分に抑制することができなかった。そのため側縁部が咬み合わされた縦矢板に適用できると共に、腹起しを縦矢板に隙間なく接しさせ、高い土砂流出抑制機能を有すると共に高い施工精度の山留壁を構築させることができる技術の開発が課題とされていた。
更には、豪雨による堤防の決壊が多発する気象が発生しやすくなり、決壊した堤防の復旧がより短い工期で可能となるように、施工精度が良く止水性能が良い堤防の嵩上げ工事が短い工期で可能となる山留壁を構築させる技術の開発が喫緊の課題とされている。
特開2006−009422号公報 特開2005−240463号公報
本発明が解決しようとする課題は、側縁部が咬み合わされたハット形鋼矢板に適用することができ、腹起しと縦矢板との隙間をなくす腹起し矯正治具、及び、腹起し矯正治具を再利用しながら、施工精度が良く止水性能が良い築堤工事を短い工期で可能とさせる山留壁構築方法を提供することである。
本発明の第1の発明は、側縁部が咬み合わされると共に地中から突出されて二重締切鋼矢板壁をなすハット形鋼矢板の頂部に装着される腹起し矯正治具であって、前記ハット形鋼矢板が前記腹起しに面しない側を第1の面とし、前記腹起しに面する側を第2の面とし、軸体と、第1平板と、第2平板と、伸縮手段とを含み、前記軸体が、前記ハット形鋼矢板に穿孔された孔に貫通されると共に、前記ハット形鋼矢板の第2の面に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しの間隙に挿通され、第1平板が、前記軸体の一方の端部に装着されて第1の面に当接され、第2平板が、前記軸体の他方の端部に装着されて前記一対の水平部材の夫々に係り、前記伸縮手段が、伸縮装置と、前記伸縮装置を装着させる細長枠体とからなり、前記細長枠体が、長手方向の一方の端枠の外方に前記軸体を固着させ、第1平板が前記軸体に固着され、第2平板が前記細長枠体の中で、前記軸体の軸方向に沿ってスライド可能に保持され、第2平板の縁部が、前記細長枠体の上下方向に突出されて前記一対の水平部材の夫々に係り、前記伸縮装置が、前記細長枠体の長手方向の他方の端枠と第2平板との間に装着され、前記軸体を固着させた細長枠体の先方が、前記間隙に挿し込まれた状態で、伸長手段として作用され、第2平板が腹起しを押圧して、前記腹起しを第1平板に接近させ、前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせ、前記ハット形鋼矢板と前記腹起しが固着されてから、前記伸縮装置が縮退手段として作用され、第1平板が前記軸体から脱離され、前記伸縮手段が前記頂部に着脱可能とされていることを特徴としている。
ハット形鋼矢板からなる縦矢板は側縁部が咬み合された状態で、先方が良好な地盤まで打設されるため、水平方向に高い剛性を有する。縦矢板に交差する方向に配設される腹起しをなす一対の水平部材は、溝形鋼が好適であるが限定されず、縦矢板をなすハット形鋼矢板より水平剛性が低い鋼材とされればよい。水平部材は、縦矢板の内面又は外面に、二列に平行に沿って配列される。盛土工事のための縦矢板は、盛土の土圧により縦矢板が外に傾倒しないように、タイロッドと称されている引張部材により、縦矢板が内方に傾かない程度の適度の張力で内方側に引寄せられている。
縦矢板は、石などの地盤内の障害物の抵抗を受けて地盤に打設されるため、縦矢板の面は設計位置から僅かにずれやすく、縦矢板と交差する方向に配列される腹起しと縦矢板との間には隙間があきやすい。従来は、その隙間にくさび材を挿し込む、又は縦矢板に腹起し全体を接しさせるために、チェーンブロックを使って腹起しを縦矢板に引寄せるようにしていた。チェーンブロックは重く、且つ、足場又は高所作業車を使って作業する必要があるため、複数の作業員が共同して作業しても、作業時間が長くなりやすく、工程を短縮できない要因の一つとなっていた。
本発明の第1の発明においては、平行に配設された腹起しをなす一対の水平部材の間隙に軸体が挿通され、第2平板が一対の水平部材の夫々に架けられているため、小型・軽量の伸縮手段であっても、一対の腹起しをなす部材、例えば、上下対称に設けられた溝形鋼に、均等に外力を作用させることができる。そのため、腹起しよりも強度が高く変形しにくい縦矢板に、いずれの水平部材も捻じれ座屈を生じさせることなく接しさせることができ、腹起しと縦矢板とに隙間を発生させない。なお、伸縮手段は、第1平板と第2平板との距離を接近させればよく、伸長されても、又は、縮退されてもよく、限定されない。
本発明の第1の発明によれば、水平部材をねじれ座屈させることなく、伸縮手段が小型・軽量であってもよいため、一人の作業員でも、腹起し矯正治具を移動できることに加えて、腹起しに近接した位置で、安全に腹起しと縦矢板との隙間を矯正することができる。
これにより、土砂流出を発生させないように側縁部が咬み合わされているハット形鋼矢板においても、腹起しを縦矢板に接しさせて、施工精度が良く止水性能が良い山留壁を構築することができると共に、工期を短縮することができるという従来にない有利な効果を奏する。
伸縮手段が、伸縮装置と、前記伸縮装置を装着させる細長枠体とからなり、腹起し矯正治具が、細長枠体と、伸長装置と、軸体と、第1平板と、第2平板とからなり、その夫々が近接した位置に配されている簡単な構成とされている。伸縮装置が、細長枠体の中で細長枠体に沿って伸長手段として作用され、腹起しに接している第2平板を腹起しに押し当てて、腹起しの間隙と縦矢板の孔に挿通されている軸体に張力を作用させて、縦矢板に固着されている第1平板を引き寄せて、腹起しと縦矢板の隙間をなくさせる。
これにより、装着作業から腹起し矯正作業、取外し作業までの作業が容易であり、盛土工事の工程の短縮化を図ることができるという有利な効果を奏する。
本発明の第2の発明は、第1の発明の腹起し矯正治具において、前記伸縮装置が、シリンダー形式の伸縮装置とされ、前記細長枠体が、前記伸縮装置を格納させる格納部を有し、前記格納部のうち少なくとも一つの側面が開放され、前記伸縮装置が着脱可能とされていることを特徴としている。
第2の発明では、伸縮装置が、押しラムと称されている外筒と内筒からなるシリンダー形式の伸縮装置とされている。シリンダー形式の伸縮手段は油圧駆動が好適であるが機械式であってもよく、限定されない。細長枠体が、押しラムを格納させるための細長い枠体とされ、開放された側面から伸縮装置を着脱可能とさせ、伸縮手段の構成部品の主要部品が小型化・軽量化される。細長枠体を山留壁に取り付けてから伸縮装置を装着させればよい。主要部品が小型化・軽量化されることにより、腹起し矯正治具が、運搬しやすいと共に山留壁に装着しやすく、安全に作業できると共に工期の短縮を図ることができる。
本発明の第3の発明は、第1の発明の腹起し矯正治具において、前記伸縮装置が、シリンダー形式の伸縮装置とされ、前記細長枠体に予め格納され一体とされていることを特徴としている。第3の発明の腹起し矯正治具は、一体とされているため、組み付ける手間が省け、作業性がよい。
本発明の第4の発明は、側縁部が咬み合わされると共に地中から突出されて二重締切鋼矢板壁をなすハット形鋼矢板の頂部に装着される腹起し矯正治具であって、前記ハット形鋼矢板が前記腹起しに面しない側を第1の面とし、前記腹起しに面する側を第2の面とし、軸体と、第1平板と、第2平板と、伸縮手段とを含み、前記軸体が、前記ハット形鋼矢板に穿孔された孔に貫通されると共に、前記ハット形鋼矢板の第2の面に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しの間隙に挿通され、第1平板が、前記軸体の一方の端部に装着されて、第1の面に当接され、第2平板が、前記軸体の他方の端部に装着されて、前記一対の水平部材の夫々に係り、前記伸縮手段が、伸縮装置と、前記伸縮装置を装着させる細長枠体とからなり、第2平板の縁部が、前記細長枠体の上下方向に突出されて前記一対の水平部材の夫々に係り、第1平板又は第2平板の一方が前記軸体に固着され、第1平板又は第2平板の他方が、前記軸体の軸方向に沿ってスライド可能に遊嵌され、前記細長枠体が、一方の端枠を第1平板又は第2平板とし、前記一方の端枠に前記軸体を挿通させる孔を有し、前記伸縮装置が、前記細長枠体の他方の端枠と、前記一方の端枠の孔から挿通された前記軸体の端部とに固着されると共に、縮退手段として作用され、前記軸体に張力を作用させ、固着された第1平板又は第2平板と、スライド可能に遊嵌された第1平板又は第2平板との距離を接近させ、前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせ、前記ハット形鋼矢板と前記腹起しが固着されてから、前記伸縮装置が伸長手段として作用され、スライド可能に遊嵌された第1平板又は第2平板が脱離され、前記伸縮手段が前記頂部に着脱可能とされていることを特徴としている。
第4の発明では、伸縮装置が縮退手段として作用される。伸縮装置は、引きラムと称されている外筒と内筒からなるシリンダー形式の縮退手段が好適であるが限定されず、機械的な縮退手段であってもよい。細長枠体の形状は、伸縮装置を格納させ、伸縮装置を縮退させることができる形状であればよい。縦矢板と腹起しとを、第1平板と第2平板とで挟ませた状態で、縮退手段が縮退されることにより第1平板と第2平板との距離を接近させる。
第4の発明によれば、縦矢板の内外のいずれに腹起しが装着されているかにかかわらず、第1の面又は第2の面のいずれの側に細長枠体を配設させてもよい。すなわち山留壁の構成にかかわらず、腹起し矯正治具の装着の向きを、作業性に応じて選択することができる。これにより作業性が向上され、工期の短縮を図ることができる。
本発明の第5の発明は、第1から第3の発明の腹起し矯正治具において、更に、雌ねじ体を含み、前記軸体の一方の端部に、雄ねじ部が備えられ、前記雌ねじ体が、第1平板に穿孔された孔に挿通された前記雄ねじ部に螺着され、前記一方の端部に第1平板が付着され、前記軸体の他方の端部に前記伸縮手段が装着されることを特徴としている。
第5の発明では、軸体の端部に備えさせた雄ねじ部に、第1平板を挿通させてから雌ねじ体を螺合することにより、第1平板の内面と第2平板の内面との距離を、腹起しの外面と縦矢板の外面との距離に適合させやすい。これにより、作業性が向上され、工期の短縮を図ることができる。
本発明の第6の発明は、側縁部が咬み合わされたハット形鋼矢板と、前記ハット形鋼矢板に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しとにより二重締切鋼矢板壁を構築させる山留壁構築工法であって、地中から突出されたハット形鋼矢板の頂部に装着された、第1から第3の腹起し矯正治具の伸縮装置が伸長手段として作用され、第2平板が前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせる工程を第1の工程とし、前記ハット形鋼矢板と前記腹起しを固着させる工程を第2の工程とし、前記伸縮装置が縮退手段として作用され、スライド可能に遊嵌されていた第2平板が脱離されて、前記頂部から前記腹起し矯正治具が取り外される工程を第3の工程とし、前記ハット形鋼矢板の頂部の異なる位置においても、第1の工程から第3の工程が繰り返されて、前記ハット形鋼矢板の水平方向全長に亘って前記腹起しを接しさせることを特徴としている。
本発明の第7の発明は、側縁部が咬み合わされたハット形鋼矢板と、前記ハット形鋼矢板に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しとにより二重締切鋼矢板壁を構築させる山留壁構築工法であって、地中から突出されたハット形鋼矢板の頂部に装着された、第4の発明の腹起し矯正治具の伸縮装置が縮退手段として作用され、第2平板が前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせる工程を第1の工程とし、前記ハット形鋼矢板と前記腹起しを固着させる工程を第2の工程とし、前記伸縮装置が伸長手段として作用され、スライド可能に遊嵌されていた第1平板又は第2平板が脱離されて、前記頂部から前記腹起し矯正治具が取り外される工程を第3の工程とし、前記ハット形鋼矢板の頂部の異なる位置においても、第1の工程から第3の工程が繰り返されて、前記ハット形鋼矢板の水平方向全長に亘って前記腹起しを接しさせることを特徴としている。
縦矢板に一対の水平部材を接しさせ、縦矢板と一対の水平部材とを固着させる方法は、溶接であってもよく、ボルト固定であってもよい。本発明の第6又は第7の発明によれば、腹起し矯正治具を再利用しながら、短い工期で、施工精度が良く止水性能が良い築堤工事が可能になるという有利な効果を奏する。
・第1の発明によれば、施工精度が良く止水性能が良い山留壁を構築することができると共に、工期を短縮することができるという従来にない有利な効果を奏する。また、装着作業から腹起し矯正作業、取外し作業までの作業が容易であり、盛土工事の工程の短縮化を図ることができるという有利な効果を奏する。
・第2の発明によれば、腹起し矯正治具が、運搬しやすいと共に山留壁に装着しやすく、安全に作業できると共に工期の短縮を図ることができる。
・第3の発明によれば、一体とされているため、組み付ける手間が省け、作業性がよい。
・第4の発明によれば、腹起し矯正治具の装着の向きを、作業性に応じて選択することができる。これにより作業性が向上され、工期の短縮を図ることができる。
・第5の発明によれば、作業性が向上され、工期の短縮を図ることができる。
・第6又は第7の発明によれば、腹起し矯正治具を再利用しながら、短い工期で、施工精度が良く止水性能が良い築堤工事が可能になるという有利な効果を奏する。
腹起し矯正治具とハット形鋼矢板と腹起しの平面図及び断面図(実施例1)。 腹起し矯正治具と伸縮手段をなす押しラムの説明図(実施例1)。 二重締切鋼矢板壁による山留壁構築工法の工程図(実施例1)。 腹起し矯正治具と伸縮手段をなす引きラムの説明図(実施例2)。 腹起し矯正治具の使用方法の説明図(実施例2)。 腹起し矯正治具と伸縮手段をなす機械式ジャッキの説明図(実施例3)。
側縁部が咬み合わされ並列に打設されると共に地中から突出されて二重締切鋼矢板壁をなすハット形鋼矢板に腹起しを接しさせる腹起し矯正治具に、軸体と、軸体の一方の端部に装着される第1平板と、他方の端部に装着される第2平板と、伸縮手段とを備えさせた。縦矢板をなすハット形鋼矢板に穿孔された孔と、縦矢板に交差する方向に平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しの間隙に前記軸体を挿し込み、第1平板を縦矢板の外面に、第2平板を腹起しの外面に当接させ、前記伸縮手段により二つの平板の距離を接近させることにより、前記縦矢板に前記腹起しを接しさせる。縦矢板と一対の水平部材を固着させてから縦矢板から腹起し矯正治具を取り外す。これを縦矢板の水平方向全長に亘って繰り返すことにより、短い工期で、施工精度が良く止水性能が良い山留壁を構築させることができる。
実施例1においては、伸縮手段が、縦矢板と腹起しを接近させる際に伸長手段として作用される伸縮装置と伸縮装置を装着させる細長枠体とからなる腹起し矯正治具1と、腹起し矯正治具1を使用した二重締切鋼矢板壁による山留壁構築工法とを、図1から図3を参照して説明する。図1は、山留壁100と腹起し矯正治具1の説明図を示している。図1(A)図は、山留壁と腹起し矯正治具の平面図を示している。図1(B)図は、図1(A)図のA−A位置における垂直方向断面図を示している。図1(A)図においては、異なる位置に移動させた腹起し矯正治具9と、縦矢板を内側に引っ張る引張部材130とを破線で示している。
図2は、腹起し矯正治具と伸縮装置を伸長手段として作用させる場合の説明図を示している。図2(A)図は、腹起し矯正治具に伸縮装置を格納させる前の状態を示し、図2(B)図は、第2平板を後方側から看た図を示している。図2(C)図と図2(D)図は、図1(A)図のA−A位置における垂直方向断面図であり、一対の腹起しと縦矢板との隙間をなくす工程の説明図を示している。図3の各図は山留壁構築工法の工程図を示している。
まず、山留壁について図1を参照して簡単に説明する。築堤工事等において構築される山留壁100は、側縁部が咬み合わされて並列に地盤に打設されたハット形鋼矢板からなる縦矢板110が、向かい合って配設されている(図3(A)図参照)。並列された縦矢板110,110・・・に、所望の間隔をあけて支持部材111が固着される。一対の水平部材120が前記支持部材111に架け渡され、縦矢板110に交差する方向に並行に配設され、腹起しとされている(図1参照)。
実施例1においては、幅が約90cmの縦矢板の側縁部112を咬み合わせて山留壁100を構築させる場合を例に説明する。縦矢板110の水平断面形状は、中央平坦部113の両側が折り曲げられた傾斜部114とされ、傾斜部の外端から平坦な側縁部112が外方に向けて延びている。縦矢板の側縁部112の外端には、隣り合う縦矢板110,110が咬み合わされる溝部をなす継ぎ手115が備えられている。縦矢板の幅、水平断面形状等はこれに限定されず、いずれの形態の縦矢板が使用されてもよい。
縦矢板110には、前記引張部材130を挿し込む孔116が、側縁部112と中央平坦部113とに穿設されている(図1参照)。この引張部材を挿し込む孔116が、腹起し矯正部材1をなす軸体10を挿通させる孔として使用される(図1(B)図参照)。
一対の水平部材120は、上下対称に設けられた一対の溝形鋼121,121とされる(図1参照)。夫々の溝形鋼121,121は、前記引張部材130の軸を挿通可能な間隙122をあけて、複数の連結板123により一体にされている(図1(B)図参照)。一対の水平部材120は、異なる高さに固着された支持部材により、分離された二つの溝形鋼が間隙をあけて支持されてもよい。一対の水平部材をなす部材は、前記の一対の溝形鋼に限定されず、例えばH形鋼であってもよい。
ハット形鋼矢板からなる縦矢板110は、地盤に振動又は圧入されながら打設されるため、施工誤差により中央平坦部113の出入りが異なっている(図1(A)図参照)。そのため、一対の水平部材120を支持部材111に架け渡した段階においては、縦矢板110と一対の水平部材120との間に、縦矢板ごとに異なった大きさの隙間200,201があいている(図1(A)図参照)。
次に、腹起し矯正治具1の構成と、前記隙間200をなくして縦矢板110に一対の水平部材120を接しさせる作業とを、図1と図2とを参照して説明する。腹起し矯正治具1は、軸体10と、軸体の一方の端部に装着されて縦矢板外面に当接される第1平板20と、軸体の他方の端部に装着されて、一対の水平部材の夫々の外面124,124に当接される第2平板30と、伸縮手段40と、雌ねじ体とを含んでいる(図1,図2(A)図参照)。以下、理解を容易にするため、伸縮手段40が配されていない側を腹起し矯正治具1の先方とし、伸縮手段40が配される側を後方として説明する。
実施例1においては、伸縮手段40が、シリンダー形式の伸縮装置をなす押しラム41と、細長枠体50とされる例を説明する(図2(A)図参照)。押しラム41とは、油圧発生部300のレバーハンドル301を上下させて発生させた油圧により、シリンダー軸42を伸長させる油圧ジャッキである(図2(A)図矢印a参照)。発生させた油圧を解除させると、押しラムに内蔵されたスプリング等の弾発手段により、シリンダー軸が伸長方向とは反対方向に縮退される。本発明に適用される押しラムは、押圧力が50kN以上とされると腹起しを矯正させやすい。
細長枠体50をなす先方端枠51,後方端枠52と一対の側枠53,53とに囲まれた格納部54は、シリンダー軸42を縮めた状態の押しラム41よりも長く、押しラムと共に格納される第2平板30が格納部51の中でスライド可能とされている(図2(A)図両方向矢印b参照)。細長枠体50の高さは、一対の腹起しの間隙122に先方部を挿し込むことができればよく限定されない(図2(C)図参照)。格納部54の底部には、格納された押しラムを支える支持部55が備えられる。
前記押しラム41を格納させる細長枠体50の大きさは限定されないが、実施例1においては作業員が一人で容易に運搬ができるように長さが約60cm、幅が約10cm、高さが約10cmとさせた。細長枠体をなす長手方向の一方の端枠(先方端枠51)と他方の端枠(後方端枠52)とは、大きな押圧力がかかっても変形されにくいように板厚が約3cmの鋼板とさせた。各々の側枠53,53は重量が大きくならないように端枠よりも薄い約1cmの鋼板とさせ、先方端枠と後方端枠に溶接等により固着させている。
軸体10は、後方端部11が細長枠体50の先方端枠51の外方に固着されている(図2(A)図参照)。軸体10の長さは限定されないが、高所でも作業がしやすいように約40cmの長さとさせ、軸径は縦矢板に穿設された孔116(図2(C)図参照)に挿通可能な約5cmとさせた。この軸体10と前記細長枠体50とを合わせた重量が約5kgであり、押しラム41の重量が約2kgであり、一人の作業員で運搬が容易な重量である。
軸体10は全長に亘って雄ねじ部12を備え、軸体の軸方向のいずれの位置にも第1平板20を固着可能とさせている。これにより、縦矢板の中央平坦部113の位置で一対の水平部材120を引き寄せる場合のように、縦矢板110から軸体10が長く突き出される場合にも適用させることができる(図1(A)図破線で示す腹起し矯正治具9参照)。なお、雄ねじ部12は軸体10の先方だけに備えられてもよい。
第1平板20は、細幅板体とされると共に、中央に前記軸体10を挿通させる軸体挿通孔21を有している。第1平板20は、軸体10を軸体挿通孔21に挿通させた状態で、軸体に雌ねじ体22を螺着させることにより、軸体の先方端部13に装着される。雌ねじ体22は、例えば六角ナット、蝶ナット等であればよく形態は限定されない。第1平板20が細幅とされるため、縦矢板の側縁部112において、継ぎ手115の位置を避けて縦矢板110に接しさせることができる(図1(A)図参照)。
第2平板30は、押しラム41が細長枠体の後方端枠52と第2平板30との間に配された状態で、第2平板30が細長枠体50の中で前記軸体10に沿う方向にスライド可能に遊嵌されている(図2(A)図両方向矢印b参照)。第2平板30の垂直方向の長さは、一対の水平部材120の間隙122を跨いで夫々の外面124,124に係る長さとされ、細長枠体50に格納された状態で、細長枠体の上下の開放された側面56,56から突出されている(図2(C)図参照)。
第2平板30の上方部には、側枠53,53の上縁部に引っかかる落下防止片31,31が備えられ、第2平板30がシリンダー軸42から外された場合であっても、細長枠体50から抜け落ちないようにされている(図2(B)図参照)。これにより、高所で作業される山留壁の工事であっても、第2平板を誤って落下させることがなく事故を発生させない。第2平板30の後方側には、押しラムのシリンダー軸42の先端部が挿し込まれる筒部32が備えられる。
次に、縦矢板110と一対の水平部材120との隙間200をなくす矯正作業について、図2(C)図と図2(D)図を参照して詳細に説明する。まず、一対の水平部材120の外面側から、一対の水平部材の間隙122に軸体10と共に細長枠体50の先方部を挿し込み、縦矢板に穿設された孔116から軸体の先方端部13を縦矢板の内方空間117側に突出させる(図2(C)図,図3参照)。このときに、押しラムの後端部を細長枠体50の後方端枠52の内面に当接させた状態で、第2平板30を一対の水平部材の夫々の外面124,124に当接させると、押しラム41を伸長させる距離が短くなり、効率的に作業を行うことができる。
次に、内方空間117側に突出された軸体10に第1平板20を装着させ、縦矢板外面118に当接させると共に、雌ねじ体22を螺着させて第1平板20を軸体10に固着させる。そして、油圧発生部300のレバーハンドル301を上下動させて押しラム41を油圧駆動させ(図2(A)図参照)、シリンダー軸42を伸長させ、第2平板30と細長枠体の後方端枠52との間で突っ張らせる(図2(C)図参照)。そうすると、縦矢板110に接して位置が固定されている第1平板20に対して、第2平板30が縦矢板110に向けて押し出され(図2(D)図矢印c参照)、二つの平板20,30の距離が接近される(図2(C)図距離d,図2(D)図距離e参照)。
このとき、縦矢板110の方が一対の水平部材120よりも剛性が高いため、縦矢板110の位置は殆ど動かず、一対の水平部材120が縦矢板110に接近されて密着される(図2(D)図参照)。縦矢板と一対の水平部材とが密着されたら、縦矢板と腹起しとを締結具140により固着させる(図2(C)図参照)。シリンダー軸42を伸長方向とは反対方向に縮退させると共に、第1平板20と雌ねじ体22とを軸体10から脱離させ、縦矢板110と一対の水平部材120とから腹起し矯正治具1を取り外す。一つの位置において腹起しの矯正が終わったら、腹起し矯正治具1を縦矢板110の異なる位置に移動させて腹起しを矯正させる(図1(A)図破線で示す腹起し矯正治具9参照)。
次に、一連の二重締切鋼矢板壁による山留壁構築工法の工程を、図3を参照して説明する。ここでは豪雨により決壊した堤防の再建工事を例に説明する。図3(A)図は、縦矢板110を打設させた状態を示している。図3(B)図は、縦矢板に支持部材111を固着させて、一対の水平部材120を架け渡した状態を示している。図3(C)図は、腹起しを矯正させる状態を示している。図3(D)図は、向かい合う縦矢板110,110に引張部材130を張り渡した状態を示している。図3(E)図は、縦矢板の内方空間に盛土150をし、縦矢板の天端にコンクリート151を打設させると共に、堤外に法面152を構築させた状態を示している。
まず、堤防の決壊した部分に、向かい合うハット形鋼矢板壁をなす縦矢板110,110を地盤深くまで打設させる。堤防の嵩上げを併せて行う場合には、縦矢板の高さを既設堤防160に適した設計高さとさせる(図3(A)図破線参照)。次に、高所作業車161を使って、各々の縦矢板110の頂部に支持部材111を固着させると共に、一対の水平部材120を縦矢板と交差する方向に平行に架け渡す(図3(B)図参照)。
そして、腹起し矯正治具1を使って一対の水平部材120を矯正させ、縦矢板110に一対の水平部材120を隙間なく当接させると共に溶接・ボルト締結等により縦矢板と一対の腹起しとを固着させる(図3(C)図参照)。この状態で、向かい合う縦矢板110,110の間に、引張部材130が張り渡され、縦矢板110,110が一対の水平部材120,120ごと内側に向けて引っ張られる(図3(D)図参照)。これを山留壁の水平方向全長に亘って繰り返す。全ての縦矢板に引張部材が張り渡されると、縦矢板の内方空間117(図3(D)図参照)に複数回にわけて盛土150がされ、縦矢板の上方部分まで盛土がされる(図3(E)図参照)。更に、縦矢板の天端にコンクリート151が打設されると共に、縦矢板に沿って法面152が構築される。
実施例2においては、伸縮手段が、縦矢板と腹起しを接近させる際に縮退手段として作用される伸縮装置と伸縮装置を装着させる細長枠体とからなる腹起し矯正治具2を、図4と図5を参照して説明する。図4は、腹起し矯正治具と伸縮手段の説明図を示している。図4(A)図は、腹起し矯正治具の平面による説明図である。図4(B)図は、図4(A)図のA−A位置の断面による説明図である。図4(C)図は、保管・運搬時において、細長筒体の中に軸体を収容させて全体を短くさせた状態を示している。図5は、腹起し矯正治具の使用状態の説明図を示している。図5(A)図と図5(B)図は、腹起し矯正治具が縦矢板の内方空間側で使用される場合を示し、図5(C)図は、腹起し側で使用される場合を示している。
実施例2においては伸縮手段40が、細長枠体60と、伸縮装置をなす引きラム43とされる例を説明する(図4(A)図参照)。引きラム43とは、シリンダー軸44の両端にフック45,45を有し、シリンダー軸を油圧駆動させて縮退させ、牽引対象を引っ張る油圧ジャッキである。引きラムの引張力は、50kN以上とすると腹起しを矯正させやすい。実施例2以下においては、実施例1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略している。
細長枠体をなす先方端枠61が、第1平板又は第2平板とされ、軸体の後方端部が挿通される孔62があけられている。先方端枠61が、縦矢板外面118に当接される場合(図5(A)図,図5(B)図参照)には、先方端枠61が第1平板24をなし、第1平板24の中を軸体14がスライドされる。この場合は、一対の水平部材120の夫々の外面124に係る第2平板34が、軸体14の先方端部13に固着されている。
細長枠体の先方端枠61が、一対の水平部材120の夫々の外面124,124に係る場合(図5(C)図参照)には、先方端枠61が第2平板35をなし、軸体10が第2平板35の中をスライドされる。この場合は、縦矢板外面118に当接される第1平板25が、軸体10の先方端部13に固着されている。
いずれの場合も、軸体10が細長枠体60に遊嵌されているため、引きラム43により軸体10を細長枠体60の後方に向けて引っ張れば、先方端枠61が軸体10に沿ってスライドされ、第1平板と第2平板とが接近される。先方端枠61の垂直方向の長さは、一対の水平部材の間隙122を跨ぐ長さとされている(図5(C)図参照)。細長枠体60をなす長手方向の後方端枠は、鋼板にかえて引きラム43のフック45を引っ掛けて固着させる軸部63とさせている。
細長枠体60の中に進入された軸体14の後方端部11に、環状部を有する第2雌ねじ体70が螺着され、軸体14が細長枠体60から抜け落ちないようにされている。引きラム43は、前記環状部71と後方端枠をなす前記軸部63とに両端のフック45,45を引っ掛けて軸体14を引っ張って二つの平板の距離を接近させる。保管・運搬時には、引きラム43を細長枠体60から外し、細長枠体に遊嵌されている軸体14を格納部64に押し込めば、実施例1の腹起し矯正治具よりも短い状態で、保管・運搬させることができる(図4(C)図参照)。
腹起し矯正治具2を縦矢板110の側で使用する場合(図5(A)図参照)には、まず引きラム43のシリンダー軸44を延伸させてから、両端のフック45,45が、細長枠体の後方端部にある軸部63と、軸体14の端部に螺着された第2雌ねじ体70の環状部71に引っ掛けられる。次に、縦矢板110に穿設された孔116に軸体14を挿通させ、一対の水平部材の間隙122の先まで軸体の先方端部13を突き出させると共に、第1平板24をなす先方端枠61を縦矢板外面118に当接させる。間隙122から突き出された軸体の先方端部13に第2平板34が固着される。
引きラム43のシリンダー軸44を縮退させると、細長枠体60に挿通された軸体14が第2平板34ごと縦矢板110に向けて引っ張られ(図5(A)図矢印参照)、一対の水平部材120の夫々の外面124,124を押圧させる。そうすると、第1平板24と第2平板34の距離が接近され(図5(A)図距離e,図5(B)図距離f参照)、縦矢板110と一対の水平部材120との隙間200が縮減されて、縦矢板に腹起しが隙間なく当接される(図5(A)図,図5(B)図参照)。
腹起し矯正治具2が一対の水平部材120よりも外方側で使用される場合(図5(C)図参照)には、一対の水平部材の間隙122に軸体14を挿通させ、縦矢板外面118に軸体の先方端部13を突き出させると共に、第2平板35をなす細長枠体の先方端枠61を一対の水平部材の夫々の外面124,124に当接させる。縦矢板の孔116から突き出された軸体の先方端部13に第1平板25が固着される。引きラム43のシリンダー軸44を縮退させることにより、細長枠体60に挿通されている軸体14が縦矢板110に向かうように引っ張られ(図5(C)図矢印参照)、第1平板25と第2平板35の距離を接近させる。
実施例3においては、伸縮手段40が、縦矢板と腹起しを接近させる際に伸長手段として作用される伸縮装置と伸縮装置を装着させる広幅の枠体とからなる腹起し矯正治具3を、図6を参照して説明する。図6(A)図は、腹起し矯正治具の平面による説明図を示し、図6(B)図と図6(C)図は、縦矢板に腹起しを接近させる矯正作業の工程を示している。
実施例3においては伸縮手段40が、広幅の枠体80と伸長手段をなす機械式ジャッキとされる例を説明する(図6参照)。ここでは、機械式ジャッキとしてパンタグラフ形式のジャッキ90を例に説明する。パンタグラフ形式のジャッキとは、ひし形をなすように左右対称に配設された一対の屈折腕91,92を、ねじ軸93の回動により延伸させる機械式ジャッキである(図6(A)図参照)。
より具体的には、一方の屈折腕91の関節部94にねじ孔を備えさせ、他方の屈折腕92の関節部95に逆ねじ孔を備えさせ、ねじ孔と逆ねじ孔とを貫通させるようにねじ軸93を挿通させている。このねじ軸をモータ96により回動させることにより、各々の関節部94,95を接近させて屈折腕91,92を延伸させている(図6(A)図参照)。
パンタグラフ形式のジャッキの基端部97が、枠体80の後方端枠81の内面に固着され、パンタグラフ形式のジャッキ90と枠体80とが一体をなしている(図6(A)図参照)。パンタグラフ形式のジャッキの先端押圧部98が第2平板36をなし、枠体80の中で軸体10に沿ってスライド可能に遊嵌されている。枠体80は、パンタグラフ形式のジャッキ90を格納できるように広幅とされている。枠体80をなす鋼板の高さ、板厚は実施例1で説明した細長枠体と同様としている。軸体10は、先方端枠82の外面に固着されている。
腹起し矯正治具3を使用する場合も、実施例1と同様に、軸体10と、枠体80の先方部を一対の水平部材120の間隙122に挿し込み、軸体の先方端部を縦矢板の内方空間に突出させると共に、第2平板36をなすパンタグラフ形式のジャッキの先端押圧部98を一対の水平部材の夫々の外面124,124に当接させる(図6(B)図参照)。軸体の先方端部13に第1平板20と雌ねじ体22とを固着させる。この状態で屈折腕91,92を折り立てるようにして、第1平板20と第2平板36とを接近させて、縦矢板110と一対の水平部材120との隙間200をなくして一対の水平部材120を縦矢板110に当接させる(図6(B)図,図6(C)図参照)。
(その他)
・各実施例においては、油圧ジャッキ等の液体作動式ジャッキと、パンタグラフ形式のジャッキを電動駆動させる機械式ジャッキについて例示したが、本発明の伸縮手段はこれに限定されない。例えば、空気作動式ジャッキにより第1平板と第2平板との距離を接近させてもよく、人力で伸縮手段を伸縮させるようにしてもよい。
・実施例1においては、伸長手段が細長枠体に着脱可能に格納させる例を説明したが、伸長手段が細長枠体に予め格納されて一体とされてもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,3…腹起し矯正治具、9…異なる位置に移動させた腹起し矯正治具、
10…軸体、20…第1平板、30…第2平板、40…伸縮手段、50…細長枠体、
100…山留壁、110…縦矢板、120…水平部材、
11…後方端部、12…雄ねじ部、13…先方端部、14…軸体、
21…軸体挿通孔、22…雌ねじ体、24,25…第1平板
31…落下防止片、32…筒部、34,35,36…第2平板、
41…押しラム、42…シリンダー軸、
43…引きラム、44…シリンダー軸、45…フック、
51…先方端枠、52…後方端枠、53…側枠、54…格納部、55…支持部、
56…開放された側面、
60…細長枠体、61…先方端枠、62…孔、63…軸部、64…格納部、
70…第2雌ねじ体、71…環状部、
80…枠体、81…後方端枠、82…先方端枠、
90…パンタグラフ形式のジャッキ、91,92…屈折腕、93…ねじ軸、
94,95…関節部、96…モータ、
111…支持部材、112…側縁部、113…中央平坦部、114…傾斜部、
115…継ぎ手、116…孔、117…内方空間、118…縦矢板外面、
121…溝形鋼、122…間隙、123…連結板、124…一対の水平部材の夫々の外面、
130…引張部材、140…締結具、
150…盛土、151…コンクリート、152…法面、
160…既設堤防、161…高所作業車、
200,201…隙間、
300…油圧発生部、301…レバーハンドル

Claims (7)

  1. 側縁部が咬み合わされると共に地中から突出されて二重締切鋼矢板壁をなすハット形鋼矢板の頂部に装着される腹起し矯正治具であって、
    前記ハット形鋼矢板が前記腹起しに面しない側を第1の面とし、前記腹起しに面する側を第2の面とし、軸体と、第1平板と、第2平板と、伸縮手段とを含み、
    前記軸体が、前記ハット形鋼矢板に穿孔された孔に貫通されると共に、前記ハット形鋼矢板の第2の面に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しの間隙に挿通され、
    第1平板が、前記軸体の一方の端部に装着されて第1の面に当接され、
    第2平板が、前記軸体の他方の端部に装着されて前記一対の水平部材の夫々に係り、
    前記伸縮手段が、伸縮装置と、前記伸縮装置を装着させる細長枠体とからなり、
    前記細長枠体が、長手方向の一方の端枠の外方に前記軸体を固着させ、
    第1平板が前記軸体に固着され、第2平板が前記細長枠体の中で、前記軸体の軸方向に沿ってスライド可能に保持され、
    第2平板の縁部が、前記細長枠体の上下方向に突出されて前記一対の水平部材の夫々に係り、
    前記伸縮装置が、前記細長枠体の長手方向の他方の端枠と第2平板との間に装着され、前記軸体を固着させた細長枠体の先方が、前記間隙に挿し込まれた状態で、伸長手段として作用され、第2平板が腹起しを押圧して、前記腹起しを第1平板に接近させ、前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせ、
    前記ハット形鋼矢板と前記腹起しが固着されてから、前記伸縮装置が縮退手段として作用され、第1平板が前記軸体から脱離され、前記伸縮手段が前記頂部に着脱可能とされている、
    ことを特徴とする腹起し矯正治具。
  2. 前記伸縮装置が、シリンダー形式の伸縮装置とされ、
    前記細長枠体が、前記伸縮装置を格納させる格納部を有し、
    前記格納部のうち少なくとも一つの側面が開放され、前記伸縮装置が着脱可能とされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の腹起し矯正治具。
  3. 前記伸縮装置が、シリンダー形式の伸縮装置とされ、
    前記細長枠体に予め格納され一体とされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の腹起し矯正治具。
  4. 側縁部が咬み合わされると共に地中から突出されて二重締切鋼矢板壁をなすハット形鋼矢板の頂部に装着される腹起し矯正治具であって、
    前記ハット形鋼矢板が前記腹起しに面しない側を第1の面とし、前記腹起しに面する側を第2の面とし、軸体と、第1平板と、第2平板と、伸縮手段とを含み、
    前記軸体が、前記ハット形鋼矢板に穿孔された孔に貫通されると共に、前記ハット形鋼矢板の第2の面に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しの間隙に挿通され、
    第1平板が、前記軸体の一方の端部に装着されて、第1の面に当接され、
    第2平板が、前記軸体の他方の端部に装着されて、前記一対の水平部材の夫々に係り、
    前記伸縮手段が、伸縮装置と、前記伸縮装置を装着させる細長枠体とからなり、
    第2平板の縁部が、前記細長枠体の上下方向に突出されて前記一対の水平部材の夫々に係り、
    第1平板又は第2平板の一方が前記軸体に固着され、第1平板又は第2平板の他方が、前記軸体の軸方向に沿ってスライド可能に遊嵌され、
    前記細長枠体が、一方の端枠を第1平板又は第2平板とし、前記一方の端枠に前記軸体を挿通させる孔を有し、
    前記伸縮装置が、前記細長枠体の他方の端枠と、前記一方の端枠の孔から挿通された前記軸体の端部とに固着されると共に、縮退手段として作用され、前記軸体に張力を作用させ、固着された第1平板又は第2平板と、スライド可能に遊嵌された第1平板又は第2平板との距離を接近させ、前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせ、
    前記ハット形鋼矢板と前記腹起しが固着されてから、前記伸縮装置が伸長手段として作用され、スライド可能に遊嵌された第1平板又は第2平板が脱離され、前記伸縮手段が前記頂部に着脱可能とされている、
    ことを特徴とする腹起し矯正治具。
  5. 更に、雌ねじ体を含み、前記軸体の一方の端部に、雄ねじ部が備えられ、
    前記雌ねじ体が、第1平板に穿孔された孔に挿通された前記雄ねじ部に螺着され、前記一方の端部に第1平板が付着され、前記軸体の他方の端部に前記伸縮手段が装着される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の腹起し矯正治具。
  6. 側縁部が咬み合わされたハット形鋼矢板と、前記ハット形鋼矢板に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しとにより二重締切鋼矢板壁を構築させる山留壁構築工法であって、
    地中から突出されたハット形鋼矢板の頂部に装着された、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の腹起し矯正治具の伸縮装置が伸長手段として作用され、第2平板が前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせる工程を第1の工程とし、
    前記ハット形鋼矢板と前記腹起しを固着させる工程を第2の工程とし、
    前記伸縮装置が縮退手段として作用され、スライド可能に遊嵌されていた第2平板が脱離されて、前記頂部から前記腹起し矯正治具が取り外される工程を第3の工程とし、
    前記ハット形鋼矢板の頂部の異なる位置においても、第1の工程から第3の工程が繰り返されて、
    前記ハット形鋼矢板の水平方向全長に亘って前記腹起しを接しさせる、
    ことを特徴とする山留壁構築工法。
  7. 側縁部が咬み合わされたハット形鋼矢板と、前記ハット形鋼矢板に沿って平行に配設された一対の水平部材からなる腹起しとにより二重締切鋼矢板壁を構築させる山留壁構築工法であって、
    地中から突出されたハット形鋼矢板の頂部に装着された、請求項4に記載の腹起し矯正治具の伸縮装置が縮退手段として作用され、第2平板が前記ハット形鋼矢板の第2の面に前記腹起しを接しさせる工程を第1の工程とし、
    前記ハット形鋼矢板と前記腹起しを固着させる工程を第2の工程とし、
    前記伸縮装置が伸長手段として作用され、スライド可能に遊嵌されていた第1平板又は第2平板が脱離されて、前記頂部から前記腹起し矯正治具が取り外される工程を第3の工程とし、
    前記ハット形鋼矢板の頂部の異なる位置においても、第1の工程から第3の工程が繰り返されて、
    前記ハット形鋼矢板の水平方向全長に亘って前記腹起しを接しさせる、
    ことを特徴とする山留壁構築工法。
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