JP6899087B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レバー式コネクタに関するものである。
特許文献1には、前方へ筒状に突出したフード部を有する雄側ハウジングと、雄側ハウジングに回動可能に取り付けたレバーと、雄端子金具のタブを貫通して位置決めした状態でフード部内に収容されたムービングプレートと、フード部内に嵌合される雌側ハウジングとを備えたレバー式コネクタが開示されている。ムービングプレートは、タブの前端部を貫通させる保護位置と保護位置より後方の退避位置との間で移動可能となっている。
両ハウジングを嵌合する際には、レバーが初期位置にある状態で、雌側ハウジングをフード部内に収容し、雌側ハウジングのカムピンとムービングプレートのカム突起を合体した状態でレバーのカム溝の入口に進入させる。この状態からレバーを嵌合位置側へ回動させると、カムピンとカム溝との摺接による倍力作用により、雌側ハウジングが雄側ハウジングに引き寄せられて両ハウジングが嵌合状態となる。
両ハウジングが嵌合している状態においてレバーを初期位置へ回動させると、カム突起とカム溝との摺接による倍力作用により、ムービングプレートが、フード部の前端側へ移動して雌側ハウジングを雄側ハウジングから遠ざかるように押し動かすので、両ハウジングを離脱することができる。レバーが初期位置に戻ると、ムービングプレートは、タブの前端部を貫通させる保護位置に復帰する。
特開平11−67337号公報
上記レバー式コネクタは、両ハウジングを離脱した状態でレバーを初期位置と嵌合位置との間で回動させると、カム突起とカム溝との摺接により、ムービングプレートがフード部の奥方へ移動する。ムービングプレートがフード部の奥方へ移動すると、タブが、ムービングプレートの前方で露出した状態となるので、タブに対して異物が干渉することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、雄側ハウジングと雌側ハウジングが離脱した状態でレバーを回動させたときに、ムービングプレートが移動することを規制することを目的とする。
本発明は、
正面側へ筒状に突出したフード部を有する雄側ハウジングと、
前記雄側ハウジングに取り付けられ、前記フード部で包囲されたタブを有する複数の雄端子金具と、
前記フード部内に収容され、前記複数のタブの先端部を貫通させた状態で位置決めする保護位置と、前記保護位置より背面側の退避位置との間で移動可能なムービングプレートと、
前記ムービングプレートに形成されたカム突起と、
前記雄側ハウジングに取り付けられ、初期位置と嵌合位置との間で回動可能なレバーと、
前記フード部内に嵌入可能な雌側ハウジングとを備え、
前記レバーには、離脱用カム面と、前記離脱用カム面よりも前記レバーの回動中心から遠い領域に配された逃がし空間とが形成され、
前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングが嵌合している状態において前記嵌合位置の前記レバーを前記初期位置へ回動する過程では、前記離脱用カム面が前記カム突起を前記レバーの回動中心から遠ざかる方向へ押圧することで、前記ムービングプレートが前記退避位置から前記保護位置へ移動し、
前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングが離脱し且つ前記ムービングプレートが前記保護位置にある状態で前記レバーが前記初期位置から前記嵌合位置へ回動する過程では、前記カム突起が、前記離脱用カム面から離間しながら前記逃がし空間内に収容されるところに特徴を有する。
両ハウジングが離脱した状態では、カム突起が、離脱用カム面に押されることによってレバーの回動中心から最も遠い位置に配される。そして、逃がし空間は、離脱用カム面よりもレバーの回動中心から遠い領域に配されている。これにより、両ハウジングが離脱した状態においてレバーが嵌合位置側へ回動する過程では、逃がし空間内に収容されるカム突起がレバーの回動中心に接近することはないので、ムービングプレートは保護位置に保持される。
実施例1のレバー式コネクタを構成する雄側ハウジングにおいてレバーが初期位置にある状態をあらわす側面図 雄側ハウジングと雌側ハウジングが離脱した状態においてレバーが初期位置にあるときの側断面図 雄側ハウジングと雌側ハウジングが離脱した状態においてレバーが嵌合位置にあるときの側断面図 雄側ハウジングと雌側ハウジングが離脱してレバーが初期位置にある状態において、カム突起とカム溝と逃がし空間との位置関係をあらわす側断面図 雄側ハウジングと雌側ハウジングが離脱してレバーが嵌合位置にある状態において、カム突起とカム溝と逃がし空間との位置関係をあらわす側断面図 図5のX−X線断面図 雄側ハウジングと雌側ハウジングが嵌合した状態をあらわす側断面図 雄側ハウジングと雌側ハウジングが嵌合を開始してレバーが初期位置にある状態において、カム突起とカムピンとカム溝と逃がし空間との位置関係をあらわす側断面図 雄側ハウジングと雌側ハウジングが嵌合してレバーが嵌合位置にある状態において、カム突起とカムピンとカム溝と逃がし空間との位置関係をあらわす側断面図 図9のY−Y線断面図 雄側ハウジングの斜視図 ムービングプレートの斜視図 レバーの斜視図 雌側ハウジングの斜視図 雄側ハウジングのストッパの平断面図 ストッパがストッパ受部を係止する状態をあらわす平断面図 ストッパが雌側ハウジングの解除部によって撓み変形させられ、ストッパとストッパ受部との係止が解除された状態をあらわす平断面図 ストッパの拡大斜視図 ストッパと過度撓み規制部とアーム部との位置関係をあらわす拡大正面図 雄側ハウジングの側面図 ムービングプレートの側面図 レバーが待機位置にある状態をあらわす側面図 レバーが待機位置にある状態をあらわす側断面図 レバーが待機位置にある状態において、カム突起とカム溝と待機溝との位置関係をあらわす側断面図 (A)はレバーが初期位置にある状態において、カム突起とカムピンとカム溝と待機溝との位置関係をあらわす側断面図であり、(B)は(A)に対応した図24のZ−Z線断面図
本発明は、前記レバーに形成されたカム溝と、前記雌側ハウジングに形成され、前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングの嵌合過程では、前記レバーが前記初期位置から前記嵌合位置へ回動するのに伴い前記カム溝によって嵌合方向へ押圧されるカムピンとを備え、前記逃がし空間が前記カム溝と連通し、前記離脱用カム面が前記カム溝に形成されていてもよい。この構成によれば、カム溝は、両ハウジングの嵌合過程におけるカムピンの移動経路と、両ハウジングの離脱過程におけるカム突起の移動経路を兼ねる。したがって、カム溝とは別にカム突起専用の離脱用移動空間をレバーに形成する場合に比べると、レバーの形状を簡素化することができる。
本発明は、前記逃がし空間は、前記カム溝よりも浅く凹ませた形態であり、前記カムピンの突出寸法が前記カム突起の突出寸法よりも大きく設定されていてもよい。この構成によれば、両ハウジングの嵌合過程でカムピンが逃がし空間内に誤進入することを防止できる。
本発明は、前記カム溝には、前記カム突起と非接触であり、且つ前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングを嵌合する過程で前記カムピンに押圧力を付与する嵌合用カム面が形成されていてもよい。この構成によれば、両ハウジングを嵌合する工程で、カム突起とカムピンを合体させた状態でカム溝内を移動させることができる。
本発明は、前記逃がし空間の入口が前記カム溝の入口と隣接して連通していてもよい。この構成によれば、カム溝の入口と逃がし空間の入口が隣接して連通しているので、カム溝の入口と逃がし空間の入口が別々の空間である場合に比べると、レバーの形状を簡素化することができる。
本発明は、前記レバーには、前記レバーの回動中心と対向し、且つ前記逃がし空間の外周縁に沿うように配された規制面が形成されていてもよい。この構成によれば、カム突起が規制面に当接することにより、保護位置のムービングプレートがフード部の正面側へ離脱することを防止できる。
本発明は、前記雄側ハウジングは、ストッパを有し、前記ムービングプレートは、前記保護位置において前記ストッパに係止され、前記雌側ハウジングが前記フード部内に浅く嵌合されたときに前記ストッパとの係止状態を解除させるストッパ受部を有していてもよい。
従来においては、ムービングプレートが保護位置にあり、雄側ハウジングと雌側ハウジングが離脱した状態で、レバーを嵌合位置へ向けて回動させようとすると、ムービングプレートのカム突起がレバーのカム溝等に係止されることにより、ムービングプレートが退避位置へ不用意に落ち込むのを防止することができた。
しかるに本発明の場合、雄側ハウジングと雌側ハウジングが離脱した状態で、レバーが嵌合位置へ向けて回動する過程では、カム突起が逃がし空間内に収容されるため、カム突起がレバーのカム溝等に係止されるという上記従来の構造を形成することができないという事情がある。
その点、上記の構成によれば、雄側ハウジングのストッパがムービングプレートのストッパ受部を係止して、ムービングプレートを保護位置に保持するため、カム突起がレバーのカム溝等に係止される上記従来の構造を形成する必要がない。このようにしてレバーではなく雄側ハウジングがストッパを有することにより、ムービングプレートを保護位置に保持することができ、タブを信頼性良く保護することができるようになる。また、雌側ハウジングがフード部内に浅く嵌合されたときにストッパとストッパ受部との係止状態が解除されるため、ムービングプレートが保護位置から退避位置へ支障なく移動することができる。
本発明において、前記ムービングプレートは、前記タブの先端部が貫通するプレート本体部の外周に周壁部を有し、前記ストッパ受部は、前記周壁部に設けられ、前記ストッパは、前記フード部に設けられていてもよい。この構成によれば、プレート本体部がストッパ受部によって構造上の制約を受けることがなく、タブの配置の自由度等を高めることができる。
本発明において、前記ストッパは、前記レバーに設けられた板状のアーム部に近づく向きに撓み変形可能とされ、前記フード部は、前記ストッパと前記アーム部との間に前記ストッパを覆うようにして過度撓み規制部を有していてもよい。この構成によれば、ストッパが過度に撓み変形するのを防止することができる。また、ストッパがレバーと干渉するのを回避することができ、レバーの回動操作に支障を来たすことがない。
本発明は、前記レバーに形成されたカム溝と、前記レバーに形成され、前記カム溝に連通する待機溝と、前記雌側ハウジングに形成され、前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングの嵌合過程では、前記レバーが前記初期位置から前記嵌合位置へ回動するのに伴い、前記カム溝の奥側に変位し、前記カム溝によって嵌合方向へ押圧されるカムピンとを備え、前記待機溝は、前記カム溝より浅く形成され、前記レバーは、前記初期位置から前記嵌合位置へ向かう側とは反対側に回動して待機位置に至るようになっており、前記レバーには、前記カム溝と前記待機溝との間に、前記待機位置にて前記カム突起の前記待機溝への進入を許容するが、前記カムピンの前記待機溝への進入を規制する段差が形成されていてもよい。 この構成によれば、レバーを待機位置に至らすことができるので、待機位置にてレバーを他部材との干渉を回避可能な状態で配することができる。
従来の場合、カム溝には、レバーが初期位置から待機位置に回動する間、ムービングプレートのカム突起と係合しない遊び領域が設けられていた(例えば、特開平11−317255号公報を参照)。しかし、従来においては、雌側ハウジングのカムピンが遊び領域に進入し得るため、雌側ハウジングがフード部内に浅く嵌合された後、レバーが初期位置から待機位置に誤って回動する虞があった。その結果、コネクタ嵌合作業の円滑性が損なわれる懸念があった。
その点、上記の構成によれば、レバーが初期位置に留め置かれ、雌側ハウジングがフード部内に浅く嵌合された状態では、カムピンがカム溝の入口側に進入するものの、段差によってカムピンの待機溝への進入が規制されるため、コネクタ嵌合時にレバーが初期位置から待機位置へ向けて誤って回動するのが阻止される。したがって、コネクタ嵌合作業を円滑かつ迅速に行うことができる。また、ムービングプレートのカム突起が待機溝に進入することにより、ムービングプレートが保護位置に安定して保持される。
<実施例1>
本発明を具体化した実施例1の主たる構造を図1〜図14を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1〜5、7〜9における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜14にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。尚、上方と正面側は同義であり、下方と背面側は同義である。
本実施例1のレバー式コネクタの概要を説明する。レバー式コネクタは、正面側へ筒状に突出したフード部12を有する合成樹脂製の雄側ハウジング10と、フード部12内に嵌入可能であって左右両外側面に左右対称な一対のカムピン41が突出形成された合成樹脂製の雌側ハウジング40とを備えている。雄側ハウジング10には、フード部12で包囲されたタブ17を有する複数の雄端子金具15が取り付けられている。
フード部12内には、複数のタブ17の先端部を貫通させた状態で位置決めする保護位置と、保護位置より背面側(下方)の退避位置との間で上下方向に移動可能な合成樹脂製のムービングプレート18が収容されている。ムービングプレート18には左右一対のカム突起23が形成されている。雄側ハウジング10には、初期位置と嵌合位置との間で回動可能な合成樹脂製のレバー24が取り付けられている。レバー24は、カムピン41と摺接しながら初期位置から嵌合位置へ回動することで雌側ハウジング40と雄側ハウジング10を嵌合させる倍力機能を発揮する。
<雄側ハウジング10及び雄端子金具15>
雄側ハウジング10は、図11に示すように、端子保持部11と、端子保持部11の外周縁から上方へ角筒状に突出した形態のフード部12とを有している。端子保持部11内には、複数の雄端子金具15の端子本体部16が収容され、雄端子金具15の先端部に形成したタブ17が、端子保持部11から上向きに突出してフード部12内に収容されている。雄側ハウジング10の左右両外側面には、左右一対の回動軸13(レバー24の回動中心)が形成されている。また、フード部12の左右両外壁部には、その上端縁部(フード部12の開口端縁部)を下方へ切欠した形態の左右一対の切欠部14が形成されている。
<ムービングプレート18>
ムービングプレート18は、図12に示すように、板厚方向をムービングプレート18の移動方向と平行に向けた平板状をなすプレート本体部19と、プレート本体部19の外周縁から上方へ突出した周壁部20とを有する単一部品である。プレート本体部19には、複数のタブ17を貫通させた状態で個別に位置決めする複数の位置決め孔21が形成されている。周壁部20の左右両側壁部には、周壁部20の上端縁(開口端縁)から下方(背面側)へ切欠した形態の左右対称な一対のガイド溝22が形成されている。
周壁部20の左右両外側面には、夫々、両ガイド溝22の溝縁部の下端部から突出した前後一対ずつのカム突起23が形成されている。ムービングプレート18をフード部12内に収容した状態では、両カム突起23が、切欠部14からフード部12の外側面外方へ突出する。カム突起23は、後述するレバー24のカム溝28と逃がし空間31内に収容され得るようになっている。
ムービングプレート18は、周壁部20をフード部12の内周面に摺接させることで、傾くことなく保護位置(図2、3を参照)と退避位置(図7を参照)との間で移動することができる。ムービングプレート18が保護位置にある状態では、タブ17の先端部(上端部)がプレート本体部19の位置決め孔21を貫通するので、プレート本体部19からのタブ17の上方への突出寸法が小さく抑えられている。
ムービングプレート18が退避位置にある状態では、プレート本体部19が端子保持部11の上端面(フード部12の奥底面)に当接又は接近するので、位置決め孔21にはタブ17の基端側の部分が貫通する。したがって、プレート本体部19からのタブ17の上方への突出寸法は、保護位置にあるときよりも大きくなる。
<レバー24>
レバー24は、左右対称な一対の板状をなすアーム部25と、両アーム部25の先端部同士を連結する操作部26とを有する単一部品である。両アーム部25における基端側の位置には、左右方向に貫通した形態の軸受孔27が形成されている。レバー24は、軸受孔27を回動軸13に嵌合することで雄側ハウジング10に取り付けられ、初期位置(図1、2、4、8を参照)と嵌合位置(図3、5、7、9を参照)との間で回動可能となっている。レバー24を雄側ハウジング10に取り付けた状態では、アーム部25が、フード部12の外側面と対向して切欠部14を覆うように配される。
レバー24には、両アーム部25の内側面を凹ませた形態の左右対称な一対のカム溝28が形成されている。カム溝28は、軸受孔27(レバー24の回動中心)を包囲するような概ね弧状に湾曲した形状であり、カム溝28の入口28Eは、アーム部25の外周縁に開口している。軸受孔27からカム溝28までの径方向の距離は、カム溝28の入口28Eで最も遠く、カム溝28の奥端部において最も小さくなっている。
両ハウジング10、40の嵌合過程及び離脱過程では、ムービングプレート18のカム突起23と雌側ハウジング40のカムピン41が、カム溝28内を相対移動するようになっている。カム溝28の内側面のうち軸受孔27(回動軸13)と対向する外側の内側面は、嵌合用カム面29として機能する。カム溝28のうち軸受孔27(回動軸13)に対して背を向けた内側の内側面は、離脱用カム面30として機能する。離脱用カム面30は、嵌合用カム面29よりも回動軸13に近い位置に配されている。
レバー24には、両アーム部25の内側面を凹ませた形態の左右対称な一対の逃がし空間31が形成されている。両ハウジング10、40が離脱した状態でレバー24が初期位置と嵌合位置との間で回動する過程では、カム突起23が逃がし空間31内を相対変位するようになっている。アーム部25の内側面からの逃がし空間31の深さ寸法(回動軸13の軸線と平行な寸法)は、カム溝28の深さ寸法よりも小さく設定されている。したがって、カム溝28及び逃がし空間31の深さ方向において、嵌合用カム面29は逃がし空間31よりも奥方の領域に配されている。
逃がし空間31に対するカム突起23の進入深さは、逃がし空間31の深さ寸法と同じか、それよりも僅かに小さい寸法とされている。カム突起23が逃がし空間31内を移動する際に、カム突起23の突出端面(図6における左端面)は、逃がし空間31の内側面と非接触の状態を保つか、逃がし空間31の内側面に軽く摺接する。また、離脱用カム面30は、カム溝28及び逃がし空間31の深さ方向において、逃がし空間31と同じ深さ領域に配されている。したがって、離脱用カム面30には、カム突起23の外周面と後述するカムピン41の外周面が摺接し得るようになっている。但し、嵌合用カム面29には、後述するカムピン41は摺接するが、カム突起23は接触できない。
アーム部25の内側面において、逃がし空間31は、嵌合用カム面29及び離脱用カム面30よりも回動軸13から遠い領域に配されている。逃がし空間31は、その入口31Eから奥端に至る全領域に亘ってカム溝28と連通している。つまり、逃がし空間31の入口31Eは、カム溝28の入口28Eと隣接して連通している。また、逃がし空間31は嵌合用カム面29に対し径方向(回動軸13と直交し且つレバー24の回動方向と交差する方向)に隣接している。
アーム部25には、回動軸13に対し径方向に対向するように面する規制面32が形成されている。規制面32は、逃がし空間31の外周縁に沿うように、且つ逃がし空間31の入口31Eから奥端に至る全領域に亘って形成されている。規制面32のうち逃がし空間31の入口31Eよりも奥側の領域は、回動軸13と同心の略円弧形をなしている。規制面32の略円弧状領域と回動軸13の中心との間の径方向の距離は、ムービングプレート18が保護位置にあるときの回動軸13の中心からカム突起23の上端(カム突起23のうち回動軸13から最も遠い部位)までの距離より大きい寸法に設定されている。これにより、カム突起23が逃がし空間31内を相対移動する全過程で、カム突起23は規制面32と非接触の状態を保つ。
<雌側ハウジング40>
雌側ハウジング40は、全体としてブロック状をなし、ムービングプレート18(フード部12)内に嵌入し得るようになっている。雌側ハウジング40内には、複数の雌端子金具42が収容されている。雌側ハウジング40の左右両外側面には、左右対称な一対のカムピン41が突出形成されている。雌側ハウジング40がムービングプレート18内に嵌入すると、カムピン41と一対のカム突起23は、カムピン41が一対のカム突起23の間で前後に挟まれた状態で合体し得るようになっている。カムピン41と一対のカム突起23は、合体状態で上下方向(両ハウジング10、40の嵌合・離脱方向と平行な方向)に相対変位し得るようになっている。
カムピン41とカム突起23が合体した状態では、図10に示すように、カムピン41の突出端が、カム突起23の突出端から側方(回動軸13の軸線と平行な方向)へ突出するようになっている。また、カムピン41の上下寸法はカム突起23の上下寸法より大きく設定されているので、カムピン41とカム突起23が合体した状態では、カムピン41の上端部と下端部のうち少なくとも一方の端部が、カム突起23の上方又は下方へ突出した状態となる。
また、雄側ハウジング10と雌側ハウジング40の嵌合・離脱過程において、ムービングプレート18には摺動抵抗等に起因する大きな負荷が作用しないので、カム突起23の形状と寸法は、比較的剛性と強度の低い形態とされている。これに対し、雄側ハウジング10と雌側ハウジング40との間には、雄端子金具15と雌端子金具42との間の弾性接触に起因する大きな摺動抵抗が発生するので、レバー24からカムピン41に対して大きな負荷が作用する。そのため、カムピン41は、カム突起23よりも剛性と強度が高くなるような形状及び寸法とされている。
<作用及び効果>
雄側ハウジング10と雌側ハウジング40が離脱し、レバー24が初期位置にある状態(図2を参照)では、図4に示すように、カム溝28の入口28Eと逃がし空間31の入口31Eが上向きに開口し、カム突起23が、カム溝28の入口28Eの奥端面に当接又は接近するように位置する。カム突起23がカム溝28の入口28Eに位置するとき、ムービングプレート18は保護位置にある。保護位置のムービングプレート18は、フード部12に形成したストッパ33に係止することにより、退避位置への移動を規制される(次の<詳細態様1>で詳述)。
この状態からフード部12内に雌側ハウジング40を浅く嵌入すると、雌側ハウジング40は、ムービングプレート18の周壁部20内に嵌合され、プレート本体部19の上面と接近して、つまり非接触で対向する状態となる。尚、このとき、雌側ハウジング40がプレート本体部19の上面に当接するようにしてもよい。ムービングプレート18に雌側ハウジング40が浅く嵌合するのに伴い、カムピン41が、カム溝28の入口28Eに進入して一対のカム突起23の間に進入し、カムピン41とカム突起23が合体した状態となる。このとき、図8に示すように、カムピン41が入口28Eの奥端面に当接し、カムピン41の上端部(雌側ハウジング40の嵌合方向後端部)がカム突起23の上方へ突出した状態となる。
また、雌側ハウジング40がストッパ33を変位させるので、ムービングプレート18は退避位置への移動が可能となる。この状態から初期位置のレバー24を嵌合位置側へ回動させると、カムピン41がカム溝28の嵌合用カム面29に摺接して倍力機能が発揮されるので、雌側ハウジング40が雄側ハウジング10に引き寄せられて嵌合が進む。
両ハウジング10、40の嵌合過程(レバー24の回動過程)の初期においては、嵌合用カム面29がカムピン41の上端部を押圧するので、雌側ハウジング40のみが下方(嵌合方向)へ移動する。この間、嵌合用カム面29はカム突起23に接触しないので、ムービングプレート18は保護位置から動かない。雌側ハウジング40は、僅かに移動したところで、プレート本体部19の上面に面当たり状態で当接する。
これ以降、レバー24の回動が進むのに伴い、ムービングプレート18は、雌側ハウジング40に押されることにより雌側ハウジング40と一体となってフード部12の奥方(下方)へ押し込まれる。そして、レバー24が嵌合位置に到達すると、両ハウジング10、40が正規の嵌合状態となり、雄端子金具15のタブ17が雌側ハウジング40内に進入して雌端子金具42に接続される。
雌側ハウジング40がプレート本体部19に面当たりしたときから、レバー24が嵌合位置へ回動するまでの間に、カム突起23と嵌合用カム面29は非接触の状態のままであるから、ムービングプレート18と雌側ハウジング40の上下方向の位置関係は変化しない。したがって、雌側ハウジング40とプレート本体部19は面当たりした状態を保つ。
このように、レバー24が初期位置から嵌合位置へ回動する過程では、回動の初期に雌側ハウジング40のみが移動することで、ムービングプレート18と雌側ハウジング40が当接して一体する。その後、嵌合位置に至るまでの間、雌側ハウジング40はムービングプレート18と一体化した状態を保ったまま雄側ハウジング10と嵌合する。
また、上下方向においてカム突起23の上端とカムピン41の上端とが概ね同じ位置にあり、レバー24が嵌合位置に至る過程や嵌合位置に到達した状態では、カム突起23の上端部が嵌合用カム面29より上方に位置することがある。そのため、カム突起23の上端部がレバー24と干渉することが懸念されるが、嵌合用カム面29の上方には逃がし空間31が隣接して配されているので、カム突起23は、その上端部(一部)を逃がし空間31に進入させることでレバー24との干渉を回避している。
両ハウジング10、40が嵌合している状態から嵌合位置のレバー24を初期位置へ回動させると、離脱用カム面30がカム突起23とカムピン41に摺接することにより、退避位置のムービングプレート18が上方(フード部12の開口端側)へ押し動かされて保護位置へ移動するとともに、雌側ハウジング40が上方へ押し動かされて雄側ハウジング10から離脱する。
詳述すると、両ハウジング10、40が嵌合している状態では、図9に示すように、カム突起23が離脱用カム面30から大きく離間しているのに対し、カムピン41の下端部は、カム突起23の下端より下方へ突出し、離脱用カム面30に対し接触又は接近している。そのため、レバー24の初期位置側への回動初期は、離脱用カム面30がカムピン41の下端部のみに摺接し、雌側ハウジング40が上方へ押し上げられてプレート本体部19から離間する。この間、ムービングプレート18は移動せず、カムピン41がカム突起23に対して相対的に上動する。
雌側ハウジング40がプレート本体部19から離間した後、レバー24の回動が進むと、離脱用カム面30がカム突起23の下端部への摺接を開始する。これ以降は、レバー24が初期位置に到達するまで、離脱用カム面30がカム突起23とカムピン41の両方に摺接し、ムービングプレート18と雌側ハウジング40の両方が上方へ移動する。レバー24が初期位置に戻ると、カムピン41とカム突起23がカム溝28の入口28Eに戻るので、雌側ハウジング40を持ち上げれば、両ハウジング10、40を離脱させることができる。
尚、レバー24を嵌合位置から初期位置へ回動させる過程で、離脱用カム面30をカム突起23のみに摺接させようとすると、プレート本体部19で雌側ハウジング40を離脱方向へ押し動かすことになる。この場合、カム突起23には、雄側ハウジング10と雌側ハウジング40との間の大きな離脱抵抗に相当する負荷が作用するため、カム突起23を大型化して強度の高い形態にする必要がある。カム突起23を大型化すると逃がし空間31も大きくする必要がある。逃がし空間31を大きくすることは、レバー24における肉薄領域を拡大することになるので、強度の観点からは好ましくない。
これを回避するため、本実施例1では、レバー24が嵌合位置から初期位置へ回動する過程の初期において、離脱用カム面30をカムピン41のみに摺接させ、雌側ハウジング40をプレート本体部19から離間させた。その後、離脱用カム面30がカム突起23への摺接を開始してから、レバー24が初期位置に到達するまでの間は、離脱用カム面30をカム突起23とカムピン41の両方に摺接させ、雌側ハウジング40とプレート本体部19が離間した状態のまま離脱方向へ移動させるようにした。これにより、カム突起23を小型化することが実現できた。
離脱用カム面30のうちカム突起23及びカムピン41への当接領域は、嵌合・離脱方向に対して斜めをなすが、離脱用カム面30の当接領域の傾斜角度はレバー24の回動過程で変化していく。これに加え、カム突起23とカムピン41は嵌合・離脱方向と交差する方向に並ぶように配されている。そのため、レバー24が一定角度回動したときにおける雌側ハウジング40の移動距離とムービングプレート18の移動距離が微妙に相違するが、雌側ハウジング40とプレート本体部19は充分に離間した状態に保たれているので、レバー24の回動過程で雌側ハウジング40とプレート本体部19が干渉する虞はない。
また、両ハウジング10、40を離脱してレバー24を初期位置に戻すと、ムービングプレート18は保護位置に戻る。この状態では、レバー24の操作部26がフード部12の開口領域よりも前方へ外れた位置にあるため、フード部12の上端の全領域が開放された状態となる。しかし、ムービングプレート18が保護位置にある状態では、プレート本体部19からのタブ17の上方への突出寸法が比較的小さいので、タブ17に対して異物が干渉する虞はない。
本実施例1のレバー式コネクタでは、雄側ハウジング10を他部材に取り付ける場合等に、両ハウジング10、40が離脱したままの状態でレバー24を初期位置から嵌合位置へ回動することが行われる。レバー24を嵌合位置へ回動させるときにレバー24の嵌合用カム面29がカム突起23を押圧すると、ムービングプレート18が退避位置へ落ち込んでしまい、プレート本体部19からのタブ17の突出寸法が大きくなってタブ17が他部材の干渉によって変形を来す虞がある。
しかし、本実施例1のレバー式コネクタでは、カム突起23が嵌合用カム面29と干渉しないので、レバー24からカム突起23に嵌合方向の押圧力が作用することはない。また、離脱用カム面30は、レバー24の嵌合位置側への回動に伴ってカム突起23から遠ざかる。そのため、両ハウジング10、40が離脱した状態でレバー24が初期位置から嵌合位置へ回動すると、カム突起23は、逃がし空間31内に進入し、逃がし空間31内を周方向に相対変位する。カム突起23が逃がし空間31内を相対変位する間、カム突起23はレバー24と非干渉の状態(レバー24から径方向及び周方向の押圧力を受けない状態)を保つので、ムービングプレート18は保護位置に保持される。
また、両ハウジング10、40が離脱した状態でレバー24を嵌合位置へ回動した後、そのレバー24を初期位置へ回動させると、カム突起23は、逃がし空間31内を相対変位してカム溝28の入口28Eに戻る。この間、カム突起23には、離脱用カム面30も嵌合用カム面29も接触しないので、ムービングプレート18は保護位置に保たれたままである。
本実施例1のレバー式コネクタは、レバー24に嵌合用カム面29と逃がし空間31が形成されている。嵌合用カム面29は、レバー24を初期位置から嵌合位置へ回動する過程で、カム突起23と非接触の状態でカムピン41を嵌合方向へ押圧する。また、両ハウジング10、40が離脱し且つムービングプレート18が保護位置にある状態でレバー24が初期位置から嵌合位置へ回動する過程では、カム突起23が嵌合用カム面29と非接触の状態で逃がし空間31内に収容される。
この構成によれば、逃がし空間31内のカム突起23には嵌合用カム面29が接触しないので、ムービングプレート18には嵌合方向の押圧力は作用しない。これにより、ムービングプレート18を保護位置に保持することができる。また、カム溝28は、カム突起23を変位させる空間としてだけでなく、カムピン41を変位させる空間としての機能も兼ね備えている。したがって、カム溝28とは別に、両ハウジング10、40の嵌合過程でカムピン41を変位させるための専用通路を形成する場合に比べると、レバー24の形状を簡素化することができる。
本実施例1のレバー式コネクタは、レバー24にカム溝28が形成されている。カム溝28は、入口28Eから奥側に向かうほど回動軸13(レバー24の回動中心)に接近するように湾曲した形態である。レバー24がカムピン41に摺接しながら初期位置から嵌合位置へ回動する過程では、カム溝28は、カム突起23が回動軸13に接近するように変位することを可能にする第1通路としての機能を発揮する。
同じくレバー24には逃がし空間31が形成されている。レバー24がカムピン41と非接触の状態で初期位置から嵌合位置へ回動する過程において、逃がし空間31は、カム突起23が回動軸13との位置関係を変化させずに変位することを許容する第2通路としての機能を発揮する。したがって、両ハウジング10、40が離脱してレバー24がカムピン41と非接触となる状態において、レバー24が初期位置から嵌合位置へ回動した場合、カム突起23は、レバー24の回動中心に接近しない状態を保ったままで逃がし空間31内を変位する。したがって、ムービングプレート18も保護位置から動くことはない。
本実施例1のレバー式コネクタは、レバー24に、離脱用カム面30と、離脱用カム面30よりも回動軸13から遠い領域に配された逃がし空間31とが形成されている。両ハウジング10、40が嵌合している状態において嵌合位置のレバー24を初期位置へ回動する過程では、離脱用カム面30がカム突起23を回動軸13から遠ざかる方向へ押圧することで、両ハウジング10、40が離脱する。また、両ハウジング10、40が離脱し且つムービングプレート18が保護位置にある状態でレバー24が初期位置から嵌合位置へ回動する過程では、カム突起23が、離脱用カム面30から離間しながら逃がし空間31内に収容される。
この構成によれば、両ハウジング10、40が離脱した状態では、カム突起23が、離脱用カム面30に押されることにより、カム溝28においてレバー24の回動軸13から最も遠い位置に配される。そして、逃がし空間31は、離脱用カム面30よりも回動軸13から遠い領域に配されている。したがって、両ハウジング10、40が離脱した状態においてレバー24が嵌合位置側へ回動する過程では、逃がし空間31内に収容されるカム突起23が回動軸13に接近することはない。これにより、ムービングプレート18は保護位置に保持される。
本実施例1のレバー式コネクタは、雌側ハウジング40にカムピン41が形成されている。雌側ハウジング40をフード部12に嵌入してカムピン41とカム突起23を合体した状態では、カムピン41の雄側ハウジング10の外側面からの突出寸法が、カム突起23の雄側ハウジング10の外側面からの突出寸法よりも大きい。一方、レバー24には、両ハウジング10、40の嵌合・離脱過程でカム突起23とカムピン41を収容するカム溝28が形成されている。同じくレバー24には、カム溝28よりも浅く凹ませることでカムピン41の進入を規制した逃がし空間31が形成されている。逃がし空間31は、カム溝28よりも浅く凹ませた形態である。
そして、両ハウジング10、40が離脱し且つムービングプレート18が保護位置にある状態でレバー24が初期位置から嵌合位置へ回動する過程では、カム突起23がレバー24と非干渉の状態で逃がし空間31内に収容される。したがって、ムービングプレート18には嵌合方向の押圧力は作用しないので、ムービングプレート18を保護位置に保持することができる。また、両ハウジング10、40の嵌合過程で、カムピン41が逃がし空間31内に誤進入することが防止される。
また、レバー24には、両ハウジング10、40の嵌合過程でカム突起23とカムピン41を収容可能なカム溝28が形成され、このカム溝28に嵌合用カム面29が形成されている。そして、逃がし空間31は、嵌合用カム面29に隣接し且つカム溝28と連通している。逃がし空間31がカム溝28と連通しているので、両ハウジング10、40を嵌合する工程で、カム突起23とカムピン41を合体させた状態でカム溝28内を移動させることができる。また、カム溝28は、両ハウジング10、40の嵌合過程においてカム突起23の移動経路を兼ねるので、カム溝28とは別にカム突起23専用の移動経路をレバー24に形成する場合に比べると、レバー24の形状を簡素化することができる。
また、逃がし空間31は、嵌合用カム面29よりも回動軸13から遠い領域に配されている。この構成によれば、両ハウジング10、40が離脱した状態でレバー24が初期位置から嵌合位置へ回動する過程で、カム突起23はレバー24の回動中心に接近しないので、ムービングプレート18を保護位置に保持することができる。
また、レバー24には、離脱用カム面30が形成されている。両ハウジング10、40が嵌合した状態からレバー24を初期位置側へ回動して両ハウジング10、40を離脱する過程では、離脱用カム面30がカム突起23を押圧することによりムービングプレート18を保護位置側へ移動させるようになっている。この構成によれば、両ハウジング10、40が嵌合している状態でレバー24を嵌合位置から初期位置へ回動させると、離脱用カム面30がカム突起23を押圧してムービングプレート18を保護位置へ移動させる。ムービングプレート18が保護位置へ移動する過程で両ハウジング10、40が離脱する。
また、雌側ハウジング40には、両ハウジング10、40の嵌合過程で、レバー24が初期位置から嵌合位置へ回動するのに伴いカム溝28によって嵌合方向へ押圧されるカムピン41が形成されている。逃がし空間31はカム溝28と連通しており、カム溝28には離脱用カム面30が形成されている。この構成によれば、カム溝28は、両ハウジング10、40の嵌合過程におけるカムピン41の移動経路と、両ハウジング10、40の離脱過程におけるカム突起23の移動経路を兼ねる。したがって、カム溝28とは別にカム突起23専用の離脱用移動空間をレバー24に形成する場合に比べると、レバー24の形状を簡素化することができる。
また、逃がし空間31の入口31Eがカム溝28の入口28Eと隣接して連通しており、カム溝28及び逃がし空間31における入口28E、31Eよりも奥側の領域では、逃がし空間31が、カム溝28よりも回動軸13から遠い領域に配されている。この構成によれば、カム溝28の入口28Eと逃がし空間31の入口31Eが隣接して連通しているので、カム溝28の入口28Eと逃がし空間31の入口31Eが連通しない別々の空間である場合に比べると、レバー24の形状を簡素化することができる。
また、レバー24には、回動軸13と対向し、且つ逃がし空間31の外周縁に沿うように配された規制面32が形成されている。この構成によれば、カム突起23が規制面32に当接することにより、保護位置のムービングプレート18が退避位置とは反対側へ移動してフード部12の正面の開口から離脱することを防止できる。尚、両ハウジング10、40が離脱した状態でレバー24を初期位置と嵌合位置との間で回動させる過程では、逃がし空間31内を相対変位するカム突起23が規制面32とは非接触の状態を保つので、保護位置のムービングプレート18が退避位置側へ落とし込まれる虞がない。
<詳細態様1>
次に、ストッパ33とそのストッパ33に関連する部分の詳細な構造及び作用を、主に図15〜図21を参照して説明する。
雌側ハウジング40の左右両外側面には、カムピン41を挟んだ前後両側に、一対ずつの解除部43が突出形成されている(図14を参照)。解除部43は、上下方向に細長いリブ状をなし、カムピン41より小さい突出寸法に形成されている。
フード部12の左右両外壁部には、図20に示すように、切欠部14の開口の前後両側に、フード部12の上端縁から一段低い位置にて前後方向に沿った端縁部34が設けられている。フード部12の左右外壁部には、それぞれの端縁部34と対応する位置に、図18に示すように、上下方向に延びて端縁部34に開口するスリット35が前後で対をなして設けられ、この対をなすスリット35間に、一対ずつのストッパ33(図18には一つのみ図示)が撓み変形可能に設けられている。ストッパ33は、撓み支点となる下端部から上端部にかけて片持ち状に延びる形態とされている。ストッパ33は、図15に示すように、フード部12の対応する外壁部の周囲部分より薄肉とされ、外面が外壁部の周囲外面より内側に引っ込むようにして配されている。ストッパ33の上端部(先端部)には、係止突起36が内側に突出して設けられている。係止突起36の下面は、上方へ向けて次第に内側に寄るように傾斜する傾斜面37とされている。
係止突起36の上面には、図18、19に示すように、係止面38及び解除面39がそれぞれ前後に分割して設けられている。係止面38は、係止突起36の前後中央側(切欠部14に近い側)の半部(内側半部)に切欠状に凹設された凹みの奥端において前後方向に沿って配されている。解除面39は、係止突起36の前後中央から離れた側(切欠部14から遠い側)の半部(外側半部)において下方へ向けて凸曲面状またはテーパ状に傾斜して配されている。
フード部12の左右外壁部には、ストッパ33が外側に過度に撓み変形するのを規制する過度撓み規制部50が設けられている。過度撓み規制部50は、対向するストッパ33より薄肉の板片状をなし、端縁部34において前後中央側のスリット35を覆うとともに、ストッパ33の前後中央側の縁部に沿って配され、同縁部を覆うように張り出し形成されている。
ムービングプレート18の周壁部20の左右両側壁部には、図21に示すように、ガイド溝22を挟んだ前後両側の離れた位置に、周壁部20の上端縁から下方へ切欠した一対ずつの凹溝51が設けられ、さらに、凹溝51の上端の開口を跨ぐようにしてブリッジ部52が架設されている。凹溝51内には、ストッパ33及び解除部43が進入可能とされている。ブリッジ部52は、周壁部20の上端縁における凹溝51とガイド溝22のそれぞれの開口縁部を補強する機能をはたす。
周壁部20の左右両側壁部には、凹溝51の前後中央側の縁部の下端から上下中間部にかけて一対ずつのストッパ受部53が沿設されている。ストッパ受部53の外面には、上下方向に延びて下端に開口する凹所54が設けられている。ストッパ受部53の上端部には、角ブロック状のストッパ本体受部55が設けられている。ストッパ本体受部55の下面は、凹所54の上端を閉塞する前後方向に沿った係止受面56とされている。ストッパ受部53の凹所54内には、ストッパ33の係止突起36が進入可能とされている(図16を参照)。
ムービングプレート18が保護位置にあるときに、各ストッパ本体受部55の係止受面56には、各ストッパ33の係止面38が係止可能に当接して配される。これにより、ムービングプレート18が退避位置へ向けて移動するのが規制される。このとき、各ストッパ33の解除面39は、各ストッパ本体受部55から位置ずれし、ムービングプレート18の凹溝51に臨むように配される。
また、ムービングプレート18が保護位置にある状態で、雌側ハウジング40がフード部12内に浅く嵌合されると、雌側ハウジング40の各解除部43及び両カムピン41がそれぞれムービングプレート18の各凹溝51及び両ガイド溝22に進入する。雌側ハウジング40の嵌合が進むと、各解除部43は各ストッパ33の解除面39に当接して解除面39を押圧し、各ストッパ33が外側に撓み変形させられる(図17を参照)。これにより、各ストッパ33の係止面38が各ストッパ本体受部55の係止受面56から離間し、各ストッパ33と各ストッパ受部53との係止が解除され、ムービングプレート18が退避位置へ向けて移動可能な状態になる。各ストッパ33はその撓み方向で過度撓み規制部50と当接することにより、外側への過度撓みが規制される。
ここで、フード部12の左右外壁部は、レバー24の両アーム部25によってそれぞれ覆われ、外面に両アーム部25が近接して配されることになる(図19を参照)。このため、ストッパ33が過度撓み規制部50と当接することで、ストッパ33とアーム部25との干渉を回避することが可能となっている。
レバー24が嵌合位置へ向かう初期段階において、各ストッパ本体受部55及び各解除部43がそれぞれ各係止突起36を通過し、各係止突起36が各解除部43の背面側のスペースに進入し、各ストッパ33が元の状態(自然状態)に弾性的に復帰する。
一方、両ハウジング10、40が離脱する際に、ムービングプレート18が退避位置から保護位置に移動する過程では、各ストッパ本体受部55が各係止突起36の傾斜面37に摺接し、各ストッパ33が外側へ撓み変形させられる。ムービングプレート18が保護位置に至ると、各ストッパ本体受部55が各係止突起36を通過して、各ストッパ33が元の状態に弾性的に復帰し、且つ各ストッパ本体受部55の係止受面56が各ストッパ33の係止面38に対面して当接し、ムービングプレート18が再び保護位置に保持される。
ところで、上記の場合、両ハウジング10、40が離脱した場合に、ムービングプレート18のカム突起23がカム溝28の嵌合用カム面29を係止する構造を採らないため、レバー24側にムービングプレート18が退避位置へ落ち込むのを防止する構造を形成することができないという事情がある。これに鑑み、上記においては、雄側ハウジング10のストッパ33がムービングプレート18のストッパ受部53を係止する構造を採用しており、これによって、ムービングプレート18が不用意に退避位置に落ち込むことがなく、保護位置のムービングプレート18によってタブ17が信頼性良く保護されるようにしてある。
また、ストッパ受部53がムービングプレート18の周壁部20に設けられているため、プレート本体部19がストッパ受部53によって構造上の制約を受けることがなく、タブ17の配置の自由度を高めることができる。
また、ストッパ33とアーム部25との間にはストッパ33を覆う過度撓み規制部50が設けられているため、ストッパ33が過度撓み規制部50と当接することでアーム部25と干渉するのが回避され、レバー24の回動操作を支障なく行うことができる。
また、ストッパ33の上端部にストッパ受部53を係止可能な係止突起36が設けられ、係止突起36にはムービングプレート18が保護位置へ向かう過程でストッパ受部53が摺動する傾斜面37が設けられているため、ムービングプレート18が保護位置へ向かう過程で、ストッパ33が円滑に撓み変形することができる。
さらに、係止突起36には係止面38と解除面39とがそれぞれ分割して設けられているため、ストッパ受部53に対する係止構造(係止面38)と、解除部43に対する解除構造(解除面39)とを、それぞれにふさわしい形態で形成することができる。また、係止面38と解除面39とが同一面で形成される場合に比べ、両面38、39の摩耗の進行を抑えることができる。
<詳細態様2>
次に、レバー24のカム溝28に連通する溝形状(後述する待機溝57)とそれに関連する部分の詳細な構造及び作用を主に図22〜図25を参照して説明する。
雄側ハウジング10は、図23に示すように、端子保持部11の下端部に、前方へ突出する張出片58を有している。雄側ハウジング10は図示しないブラケットに嵌め込まれるが、張出片58がブラケットに当接することで、雄側ハウジング10の必要以上の嵌め込みを規制することが可能となっている。
レバー24の両アーム部25の内側面には、カム溝28の入口28E側に対し、逃がし空間31の入口31Eとは反対側で、隣接して連通し、且つカム溝28の長さを増す方向に延びる一対の待機溝57が設けられている(図24を参照)。両待機溝57は、それぞれ、カム溝28の溝幅(嵌合用カム面29と離脱用カム面30との間の離間距離)よりも小さい溝幅で形成されている。待機溝57の両溝面(溝幅方向で対向する面)のうち、軸受孔27に近い側の溝面は、離脱用カム面30とほぼ段差無く連なっている。待機溝57の両溝面は、カム作用を発揮せず、カム突起23及びカムピン41のいずれとも係合(カム係合)することがない。
図25(A)、(B)に示すように、待機溝57の深さ(アーム部25の板厚方向におけるアーム部25の内側面からの距離)は、カム溝28の深さより小さくされている。待機溝57とカム溝28との間には深さ方向(アーム部25の板厚方向)の段差59が設けられ、カム溝28の底面は待機溝57の底面より一段落ちて配されている。段差59は、深さ方向に切り立つように配され、カム溝28の溝幅方向に沿って入口28E側との連通部位を部分的に区画する壁面として構成される。
ところで、カム溝28の深さはカム突起23及びカムピン41のそれぞれの突出寸法より大きくされ、カム溝28にはカム突起23及びカムピン41が進入可能となっている。一方、待機溝57の深さは、カム突起23の突出寸法より大きく、且つカムピン41の突出寸法より小さくされている。このため、待機溝57には、カム突起23の進入は許容されるものの、カムピン41の進入は規制される。カムピン41は、突出方向の先端部がカム溝28の入口28E側において段差59と干渉することにより、待機溝57側に入り込むのが阻止される。
両アーム部25には、操作部26から離れた幅広部分に、カム溝28、待機溝57及び逃がし空間31が設けられ、操作部26側の幅狭部分の内側面に、有底凹状の一対の保持部60が設けられている(図24を参照)。
レバー24は、雄側ハウジング10に跨るように組み付けられ、回動軸13を中心として、初期位置と嵌合位置との間、及び初期位置と待機位置との間を、回動可能とされている。初期位置では、操作部26が雄側ハウジング10の上端部から前方に突出して配される(図1、2を参照)。嵌合位置では、操作部26が雄側ハウジング10の上端部から上方に突出して配される(図3を参照)。
待機位置では、操作部26が雄側ハウジング10の下端部から前方に突出し、張出片58と近接して配される(図22、23を参照)。このため、操作部26に上方から図示しない他部材が押圧しても、その押圧力を張出片58で受け止めることができ、レバー24に過大な応力が発生することはない。また、下方の位置から上方へ向けて進行する他部材は、張出片58に当接することで、レバー24と干渉することがない。このため、レバー24は、待機位置にて保護され、操作部26に不用意な操作力が加わるのが阻止される。
両ハウジング10、40の嵌合時に、仮に、作業者が誤ってレバー24を嵌合位置に向かう側とは反対側の待機位置側へ回動しようとすると、カム溝28の入口28E側に進入したカムピン41が段差59と当接し、カムピン41が待機溝57側に移行するのを阻止する。したがって、両ハウジング10、40の嵌合時にレバー24が初期位置から待機位置へと誤操作される事態が回避される。
また、両ハウジング10、40が離脱した状態で、操作部26に対して待機位置側への押圧力を付与すると、カム突起23が待機溝57側に移行し、ムービングプレート18が保護位置に保持された状態のまま、レバー24が待機位置に至ることができる。待機位置では、両アーム部25の保持部60がフード部12の外側面の前端側に設けられた保持受部61(図20を参照)に係止されることで、レバー24が雄側ハウジング10に対して回動規制状態に保持される。
カム突起23は、レバー24が初期位置と待機位置との間を回動する間、待機溝57内において待機溝57の溝面に係合することはなく、ムービングプレート18は保護位置に留め置かれた状態を維持する。尚、ムービングプレート18が保護位置にあるときに、プレート本体部19から上方に突出する各タブ17の最先端部分に図示しないプローブピンを当接させることにより、各雄端子金具15の導通検査を行うことが可能となる。
このように、レバー24が初期位置に保持され、雌側ハウジング40がフード部12内に浅く嵌合された状態では、カムピン41がカム溝28の入口28E側に進入するものの、段差59によってカムピン41の待機溝57への進入が規制されるため、両ハウジング10、40の嵌合時にレバー24が初期位置から待機位置に誤って回動するのが阻止される。したがって、両ハウジング10、40の嵌合作業を円滑かつ迅速に行うことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、両ハウジングが離脱した状態でレバーを初期位置から嵌合位置へ回動する過程で、ムービングプレートは保護位置に保持されているが、レバーの回動過程でムービングプレートが僅かに退避位置側へ移動するようになっていてもよい。
(2)上記実施例では、カム溝が逃がし空間より回動軸に近い内周側に配されているが、これとは逆に、逃がし空間がカム溝より回動軸に近い内周側に配されていてもよい。この場合、離脱用カム面は、カム溝とは異なる溝部(空間)に形成すればよい。
(3)上記実施例では、逃がし空間の外周縁に沿った規制面を形成したが、逃がし空間は、規制面が形成されておらず、レバーの外周縁に開放された形態であってもよい。
(4)上記実施例では、カム溝の入口と逃がし空間の入口が隣接して連通しているが、カム溝の入口と逃がし空間の入口は別々の空間であってもよい。
(5)上記実施例では、ムービングプレートのカム突起が待機溝内で待機溝の溝面に係合しない構成としたが、カム突起は、待機溝内に進入して待機溝の溝面に係合し、レバーの回動操作によってカム作用が発揮されるものであってもよい。例えば、ムービングプレートが、保護位置においてタブの先端部をプレート本体部から突出させない構造とし、レバーが初期位置から嵌合位置へ回動する過程で、カム突起が待機溝の溝面に押圧され、ムービングプレートが退避位置へ向けて移動し、タブの最先端部分がプレート本体部から突出して、導通検査を行うことが可能な状態になるものであってもよい。
(6)上記実施例では、カム溝がレバーのアーム部に有底の溝として形成されていたが、カム溝は、アーム部において板厚方向に貫通する無底の溝として形成されるものであってもよい。この場合、アーム部の板厚がカム溝の深さ寸法に相当する。
(7)上記実施例では、ストッパが雄側ハウジングに撓み変形可能に設けられ、ストッパ受部がムービングプレートに実質的に撓み変形不能に設けられていたが、逆に、ストッパ受部がムービングプレートに撓み変形可能に設けられ、ストッパが雄側ハウジングに実質的に撓み変形不能に設けられるものであってもよい。
(8)上記実施例では、カム突起がガイド溝を挟んで対をなして設けられていたが、カム突起は、カム溝の離脱用カム面と係合可能な位置に一つだけ設けられるものであってもよい。
10…雄側ハウジング
12…フード部
13…回動軸(レバーの回動中心)
15…雄端子金具
17…タブ
18…ムービングプレート
23…カム突起
24…レバー
28…カム溝
28E…カム溝の入口
29…嵌合用カム面
30…離脱用カム面
31…逃がし空間
31E…逃がし空間の入口
32…規制面
33…ストッパ
40…雌側ハウジング
41…カムピン
50…過度撓み規制部
53…ストッパ受部
57…待機溝
59…段差

Claims (9)

  1. 正面側へ筒状に突出したフード部を有する雄側ハウジングと、
    前記雄側ハウジングに取り付けられ、前記フード部で包囲されたタブを有する複数の雄端子金具と、
    前記フード部内に収容され、前記複数のタブの先端部を貫通させた状態で位置決めする保護位置と、前記保護位置より背面側の退避位置との間で移動可能なムービングプレートと、
    前記ムービングプレートに形成されたカム突起と、
    前記雄側ハウジングに取り付けられ、初期位置と嵌合位置との間で回動可能なレバーと、
    前記フード部内に嵌入可能な雌側ハウジングとを備え、
    前記レバーには、離脱用カム面と、前記離脱用カム面よりも前記レバーの回動中心から遠い領域に配された逃がし空間とが形成され、
    前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングが嵌合している状態において前記嵌合位置の前記レバーを前記初期位置へ回動する過程では、前記離脱用カム面が前記カム突起を前記レバーの回動中心から遠ざかる方向へ押圧することで、前記ムービングプレートが前記退避位置から前記保護位置へ移動し、
    前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングが離脱し且つ前記ムービングプレートが前記保護位置にある状態で前記レバーが前記初期位置から前記嵌合位置へ回動する過程では、前記カム突起が、前記離脱用カム面から離間しながら前記逃がし空間内に収容されるものであり、さらに、
    前記レバーに形成されたカム溝と、
    前記雌側ハウジングに形成され、前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングの嵌合過程では、前記レバーが前記初期位置から前記嵌合位置へ回動するのに伴い前記カム溝によって嵌合方向へ押圧されるカムピンとを備え、
    前記逃がし空間が前記カム溝と連通し、
    前記離脱用カム面が前記カム溝に形成され、
    前記逃がし空間は、前記カム溝よりも浅く凹ませた形態であり、
    前記カムピンの突出寸法が前記カム突起の突出寸法よりも大きく設定されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 正面側へ筒状に突出したフード部を有する雄側ハウジングと、
    前記雄側ハウジングに取り付けられ、前記フード部で包囲されたタブを有する複数の雄端子金具と、
    前記フード部内に収容され、前記複数のタブの先端部を貫通させた状態で位置決めする保護位置と、前記保護位置より背面側の退避位置との間で移動可能なムービングプレートと、
    前記ムービングプレートに形成されたカム突起と、
    前記雄側ハウジングに取り付けられ、初期位置と嵌合位置との間で回動可能なレバーと、
    前記フード部内に嵌入可能な雌側ハウジングとを備え、
    前記レバーには、離脱用カム面と、前記離脱用カム面よりも前記レバーの回動中心から遠い領域に配された逃がし空間とが形成され、
    前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングが嵌合している状態において前記嵌合位置の前記レバーを前記初期位置へ回動する過程では、前記離脱用カム面が前記カム突起を前記レバーの回動中心から遠ざかる方向へ押圧することで、前記ムービングプレートが前記退避位置から前記保護位置へ移動し、
    前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングが離脱し且つ前記ムービングプレートが前記保護位置にある状態で前記レバーが前記初期位置から前記嵌合位置へ回動する過程では、前記カム突起が、前記離脱用カム面から離間しながら前記逃がし空間内に収容されるものであり、さらに、
    前記レバーに形成されたカム溝と、
    前記レバーに形成され、前記カム溝に連通する待機溝と、
    前記雌側ハウジングに形成され、前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングの嵌合過程では、前記レバーが前記初期位置から前記嵌合位置へ回動するのに伴い、前記カム溝の奥側に変位し、前記カム溝によって嵌合方向へ押圧されるカムピンとを備え、
    前記待機溝は、前記カム溝より浅く形成され、
    前記レバーは、前記初期位置から前記嵌合位置へ向かう側とは反対側に回動して待機位置に至るようになっており、
    前記レバーには、前記カム溝と前記待機溝との間に、前記待機位置にて前記カム突起の前記待機溝への進入を許容するが、前記カムピンの前記待機溝への進入を規制する段差が形成されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  3. 前記逃がし空間が前記カム溝と連通し、
    前記離脱用カム面が前記カム溝に形成されていることを特徴とする請求項2記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記カム溝には、前記カム突起と非接触であり、且つ前記雄側ハウジングと前記雌側ハウジングを嵌合する過程で前記カムピンに押圧力を付与する嵌合用カム面が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記逃がし空間の入口が前記カム溝の入口と隣接して連通していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
  6. 前記レバーには、前記レバーの回動中心と対向し、且つ前記逃がし空間の外周縁に沿うように配された規制面が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
  7. 前記雄側ハウジングは、ストッパを有し、
    前記ムービングプレートは、前記保護位置において前記ストッパに係止され、前記雌側ハウジングが前記フード部内に浅く嵌合されたときに前記ストッパとの係止状態を解除させるストッパ受部を有していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
  8. 前記ムービングプレートは、前記タブの先端部が貫通するプレート本体部の外周に周壁部を有し、前記ストッパ受部は、前記周壁部に設けられ、前記ストッパは、前記フード部に設けられている請求項7に記載のレバー式コネクタ。
  9. 前記ストッパは、前記レバーに設けられた板状のアーム部に近づく向きに撓み変形可能とされ、前記フード部は、前記ストッパと前記アーム部との間に前記ストッパを覆うようにして過度撓み規制部を有している請求項8に記載のレバー式コネクタ。
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