JP2009245781A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部材をハウジングに組み付けてレバーと係合させる場合における作業性の向上を図る。
【解決手段】端子金具が取り付けられるハウジング20と、相手側コネクタMのカムフォロア11A,11Bと係合可能なカム機能部31A,31Bを有し、ハウジング20に回動可能に支持されたレバー30A,30Bと、ハウジング20に組み付けられてレバー30A,30Bと係合され、前後方向へ移動することによりレバー30A,30Bを回動させる操作部材40とを備える。ハウジング20とレバー30A,30Bには、互いに係合することによりレバー30A,30Bを回動規制状態に保持可能な保持部(保持突起23、保持面36、規制突起22、規制面35)が形成されている
【選択図】図1

Description

本発明は、レバー式コネクタに関するものである。
特許文献1には、端子金具が取り付けられるハウジングに、相手側コネクタとの嵌合を行わせるためのレバーを回動可能に取り付け、ハウジングに対して後方から組み付けた操作部材を前方へ移動させることにより、その操作部材でレバーを押圧して回動させるようにしたレバー式コネクタが開示されている。
このレバー式コネクタでは、後方から端子金具をハウジングに挿入するときには、挿入作業の邪魔にならないように、予め、操作部材をハウジングから外しておく。そして、端子金具の挿入が終わった後に、操作部材をハウジングに組み付ける。
特開2003−338339公報
操作部材をハウジングに組み付けるときには、操作部材をレバーに対して回動可能に係合させる必要があるが、操作部材をハウジングから外した状態においてレバーの姿勢が定まっていないと、レバーに操作部材を係合させることが困難であり、作業性が良くない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、操作部材をハウジングに組み付けてレバーと係合させる場合における作業性の向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具が取り付けられるハウジングと、相手側コネクタのカムフォロアと係合可能なカム機能部を有し、前記ハウジングに回動可能に支持されたレバーと、前記ハウジングに組み付けられて前記レバーと係合され、前後方向へ移動することにより前記レバーを回動させる操作部材とを備えたレバー式コネクタにおいて、前記ハウジングと前記レバーには、互いに係合することにより前記レバーを回動規制状態に保持可能な保持部が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記レバーが初期位置にある状態では、前記ハウジングを前記相手側コネクタに浅く嵌合させると、前記カム機能部が前記カムフォロアと係合するようになっており、前記保持部同士が係合している状態では、前記レバーが前記初期位置に保持されるようになっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記レバー側の前記保持部が前記カム機能部に形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記操作部材が前記ハウジングに外嵌される形態であり、前記操作部材には、前後方向に延びるガイドが、前記操作部材の移動方向と交差する方向に間隔を空けて複数形成されており、前記ハウジングの外面には、前記ガイドに係合可能な複数の被ガイド部が形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記レバーには係合突起が形成され、前記操作部材には、前記係合突起と係合可能であって前記操作部材の移動方向と交差する方向の係合溝が形成され、前記操作部材を前後方向へ移動させたときには、前記係合突起と前記係合溝との係合により前記レバーが回動されるようになっており、前記操作部材には、前記操作部材の前端縁から後方へ切欠されて前記係合溝に連通する誘導溝が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
操作部材がハウジングから外されている状態では、保持部同士の係合作用によりレバーが回動規制状態に保持されているので、操作部材をハウジングに組み付けたときに、操作部材をレバーに係合させ易く、作業性に優れている。
<請求項2の発明>
操作部材をハウジングに組み付けてから、相手側コネクタとの嵌合を行うまでの間、レバーを初期位置へ変位させるための操作部材の操作が不要なので、作業性に優れている。
<請求項3の発明>
カム機能部がレバー側の保持部を兼ねているので、レバーの形状の簡素化を図ることが可能である。
<請求項4の発明>
操作部材を前後方向に移動させる際には、その移動方向と交差する方向に間隔を空けた複数のガイドと被ガイド部との係合作用により、ハウジングに対する操作部材の姿勢が安定するので、操作性に優れている。
<請求項5の発明>
操作部材をハウジングに組み付ける際には、誘導溝を係合突起に嵌入させることにより、係合突起が位置決め手段としての機能を発揮し、操作部材がハウジングに対して位置決めされる。また、誘導溝は操作部材の前端縁に開口されているので、操作部材を変形させなくても、係合突起を係合溝に誘い込むことができる。したがって、作業性に優れている。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態のレバー式コネクタFの嵌合対象である相手側コネクタMは、図6及び図7に示すように、左右方向に長い角筒状をなすフード部10を有し、このフード部10内には周知形態の複数の雄タブ(図示せず)が収容されている。フード部10の上面壁の内面(下面)には、左右方向において中央位置よりも左方(図6及び図7における下方)に位置する突起状の第1カムフォロア11Aが形成されている。また、フード部10の下面壁の内面(上面)には、左右方向において中央位置よりも右方に位置する突起状の第2カムフォロア11Bが形成されている。
レバー式コネクタFは、ハウジング20と一対のレバー30A,30Bと操作部材40とを備えて構成されている。
ハウジング20は、合成樹脂製であって、左右方向に長く、前後方向の寸法に対して高さ寸法が小さい扁平なブロック状をなしていて、フード部10内に嵌入されるようになっている。ハウジング20内には、後方(図1,図6,図7における右方)から周知形態の複数の雌端子金具(図示せず)が挿入されている。各雌端子金具には、夫々、電線(図示せず)が接続されており、これらの電線は、ハウジング20の後面から後方へ導出されて一纏めにして束ねられている。
ハウジング20の上面には、左右方向における中央よりも左方の位置から突出する第1支持軸21Aが形成されている。ハウジング20の上面における左半分の領域内には、第1支持軸21Aの斜め左前方に位置する円柱形の規制突起22(本発明の構成要件である保持部)と、第1支持軸21Aの斜め右前方に位置する円柱形の保持突起23(本発明の構成要件である保持部)とが形成されている。ハウジング20の上面における右半分の領域には、ハウジング20の後端縁において左右方向に間隔を空けた2位置から突出する一対の第1ガイド突起24A(本発明の構成要件である被ガイド部)が形成されている。
一方、ハウジング20の下面には、左右方向における中央よりも右方の位置から突出する第2支持軸21Bが形成されている。ハウジング20の下面における右半分の領域内には、第2支持軸21Bの斜め右前方に位置する円柱形の規制突起22(本発明の構成要件である保持部)と、第2支持軸21Bの斜め左前方に位置する円柱形の保持突起23(本発明の構成要件である保持部)とが形成されている。ハウジング20の下面における左半分の領域には、ハウジング20の後端縁において左右方向に間隔を空けた2位置から突出する一対の第2ガイド突起24B(本発明の構成要件である被ガイド部)が形成されている。
上述したハウジング20の上面の形状と下面の形状とは、ハウジング20の上下方向及び左右方向における中央位置を通る前後方向(相手側コネクタMとの嵌合・離脱方向と平行な方向)の軸線に関して互いに点対称な形態となっている。また、ハウジング20の右側面と左側面には、ハウジング20の後端縁から突出する第3ガイド突起25L,25Rが形成されている。
一対のレバーは、第1レバー30Aと第2レバー30Bとからなる。この第1レバー30Aと第2レバー30Bは、同一の形態のものであって、合成樹脂からなり、ハウジング20に対して点対称な位置関係となるように組み付けられている。
ハウジング20の上面に取り付けられている第1レバー30Aは、板状をなしていて、上下方向に貫通する軸受孔を第1支持軸21Aに嵌合させており、この第1支持軸21Aを中心として図1及び図6に示す初期位置と図7に示す嵌合位置との間で水平に回動し得るように支持されている。第1レバー30Aには、その外周縁に開口する溝状の第1カム機能部31Aと、第1支持軸21Aと同心の円弧形をなす弧状溝32と、第1支持軸21Aと同心の円弧形をなす逃がし溝33とが形成されている。同じく第1レバー30Aには、その上面(外面)における第1支持軸21Aから大きく離間した位置から突出する円柱形の第1係合突起34Aが形成されている。
第1レバー30Aが初期位置にある状態では、第1カム機能部31Aの入り口が前方に開口して第1カムフォロア11Aの進入に備えて待機するとともに、第1係合突起34Aが、左右方向におけるハウジング20のほぼ中央位置、正確には中央よりも少し右方の位置であって、第1支持軸21Aから右方へ大きく離間した位置に配置される。また、第1係合突起34Aは、前後方向においてはハウジング20の後端縁上に位置している。
また、第1支持軸21Aの左方においては、規制突起22が弧状溝32の後端の規制面35(本発明の構成要件である保持部)に対して前方から係止し、第1支持軸21Aの右方においては、保持突起23が第1カム機能部31Aの後端(奥端)の保持面36(本発明の構成要件である保持部)に対して前方から係止する。規制突起22と規制面35との係止作用により第1レバー30Aの嵌合位置とは反対側への回動が規制されるとともに、保持突起23と保持面36との係止作用により第1レバー30Aの嵌合位置側への回動が規制され、これにより、第1レバー30Aは初期位置において回動を規制された状態に保持される。
尚、保持突起23と保持面36との係止は、セミロック形態なので、保持突起23と保持面36との係止力を上回る回動力が第1レバー30Aに付与されると、第1レバー30Aは嵌合位置側へ回動されるようになっている。第1レバー30Aが嵌合位置側へ回動する過程では、第1係合突起34Aが、第1支持軸21Aを中心とする円弧を描きながら概ね前方へ変位し、保持突起23が逃がし溝33内を相対的に移動するとともに、規制突起22が弧状溝32内を相対的に移動する。
ハウジング20の下面に取り付けられている板状の第2レバー30Bは、上下方向に貫通する軸受孔を第2支持軸21Bに嵌合させており、この第2支持軸21Bを中心として図1及び図6に示す初期位置と図7に示す嵌合位置との間で水平に回動し得るように支持されている。第2レバー30Bには、その外周縁に開口する溝状の第2カム機能部31Bと、第2支持軸21Bと同心の円弧形をな弧状溝32と、第2支持軸21Bと同心の円弧形をなす逃がし溝33とが形成されている。同じく第2レバー30Bには、その下面(外面)における第2支持軸21Bから大きく離間した位置から突出する円柱形の第2係合突起34Bが形成されている。
第2レバー30Bが初期位置にある状態では、第2カム機能部31Bの入り口が前方に開口して第2カムフォロア11Bの進入に備えて待機するとともに、第2係合突起34Bが、左右方向におけるハウジング20のほぼ中央位置、正確には中央よりも少し左方の位置であって、第2支持軸21Bから左方へ大きく離間した位置に配置される。また、第2係合突起34Bは、前後方向においてはハウジング20の後端縁上に位置している。
また、第2支持軸21Bの右方においては、規制突起22が弧状溝32の後端の規制面35(本発明の構成要件である保持部)に対して前方から係止し、第2支持軸21Bの左方においては、保持突起23が第2カム機能部31Bの後端(奥端)の保持面36(本発明の構成要件である保持部)に対して前方から係止する。規制突起22と規制面35との係止作用により第2レバー30Bの嵌合位置とは反対側への回動が規制されるとともに、保持突起23と保持面36との係止作用により第2レバー30Bの嵌合位置側への回動が規制され、これにより、第2レバー30Bは初期位置において回動を規制された状態に保持される。
尚、保持突起23と保持面36との係止は、セミロック形態なので、保持突起23と保持面36との係止力を上回る回動力が第2レバー30Bに付与されると、第2レバー30Bは嵌合位置側へ回動されるようになっている。第2レバー30Bが嵌合位置側へ回動する過程では、第2係合突起34Bが、第2支持軸21Bを中心とする円弧を描きながら概ね前方へ変位し、保持突起23が逃がし溝33内を相対的に移動するとともに、規制突起22が弧状溝32内を相対的に移動する。
操作部材40は、合成樹脂製であって、ハウジング20に対して後方から外嵌されるように組み付けられるようになっている。操作部材40は、上面壁41Aと下面壁41Bと右側壁42と後面壁43とを有し、前面と左側面がその全面に亘り且つ互いに連通した形態で開放された箱状をなしている。ハウジング20に組み付けられた操作部材40は、ハウジング20の後端面を覆い隠す状態となり、ハウジング20の後面から導出された電線の束(図示せず)が、操作部材40内で屈曲されて、左側面の開口から操作部材40外へ左方(図6及び図7の下方)へ導出される。つまり、操作部材40は、ハウジング20の後面から導出した電線を屈曲させてハウジング20の後面と略平行な向きに導出させるための電線カバーを兼ねている。
操作部材40の上面壁41Aには、左右方向(即ち、操作部材40の相対移動方向と直角な方向)に延びる第1係合溝44Aが形成されている。第1係合溝44Aは、左右方向におけるほぼ中央の位置に、操作部材40の前端縁に沿うように配置されている。同じく操作部材40の上面壁41Aには、上面壁41Aの前端縁から後方(操作部材40の移動方向と平行な方向)に切欠されて第1係合溝44Aの左端に連通する第1誘導溝45Aが形成されている。第1係合溝44Aと第1誘導溝45AはL字形をなしている。
操作部材40の下面壁41Bには、第1係合溝44Aと同じく左右方向(即ち、操作部材40の相対移動方向と直角な方向)に延びる第2係合溝44Bが形成されている。第2係合溝44Bは、左右方向におけるほぼ中央の位置に、操作部材40の前端縁に沿うように配置されている。同じく操作部材40の下面壁41Bには、下面壁41Bの前端縁から後方(操作部材40の移動方向と平行な方向)に切欠されて第2係合溝44Bの左端に連通する第2誘導溝45Bが形成されている。第2係合溝44Bと第2誘導溝45BはL字形をなしている。また、第2係合溝44Bと第2誘導溝45Bは、第1係合溝44A及び第1誘導溝45Aよりも左方へずれた位置に配置されている。
操作部材40の上面壁41Aにおける第1係合溝44Aよりも右方の領域には、前後方向(ハウジング20に対する操作部材40の移動方向と平行方向)に直線状に延びる左右一対の第1ガイド溝46Aが形成されている。この第1ガイド溝46Aは上面壁41Aの外面から内面に貫通している。また、上面壁41Aには、右側の第1ガイド溝46Aの前端から左方へ延出する溝状の第1進入路47Aと、左側の第1ガイド溝46Aの前端から左方へ延出して更に前方に屈曲して上面壁41Aの前端縁に開放されたL字形の溝状をなす第1進入路47Aとが形成されている。
操作部材40の下面壁41Bにおける第2係合溝44Bよりも左方の領域には、前後方向(ハウジング20に対する操作部材40の移動方向と平行方向)に直線状に延びる左右一対の第2ガイド溝46Bが形成されている。この第2ガイド溝46Bは下面壁41Bの外面から内面に貫通している。また、下面壁41Bには、右側の第2ガイド溝46Bの前端から左方へ延出する溝状の第2進入路47Bと、左側の第2ガイド溝46Bの前端から左方へ延出して更に前方に屈曲して下面壁41Bの前端縁に開放されたL字形の溝状をなす第2進入路47Bとが形成されている。
また、操作部材40の右側壁42には、前後方向(ハウジング20に対する操作部材40の移動方向と平行方向)に直線状に延びる1本の第3ガイド溝48が形成されている。この第3ガイド溝48は右側壁42の外面から内面に貫通している。
かかる操作部材40は、ハウジング20に組み付けられた状態において、ハウジング20に対して前後方向(即ち、レバー式コネクタFと相手側コネクタMとの嵌合・離脱方向と平行な方向)に相対移動できるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
レバー式コネクタFの組付けに際しては、まず、操作部材40をハウジング20から外した状態で、後方から端子金具をハウジング20内に挿入する。そして、ハウジング20の後面から導出された複数本の電線を纏めておく。一方、一対のレバー30A,30Bについては、保持面36と保持突起23の係止作用及び規制突起22と規制面35との係止作用により、初期位置に保持しておく。
この後、操作部材40を後方からハウジング20に組み付けるとともに、レバー30A,30Bに係合させる。この組み付けと係合の際には、操作部材40を、ハウジング20に対して正規の組付位置よりも少し右方へずらした状態で、後方からハウジング20に接近させる。そして、第1係合突起34Aを第1誘導溝45Aに進入させ、第2係合突起34Bを第2誘導溝45Bに進入させ、左側の第1ガイド突起24Aを左側の第1進入路47Aに進入させ、左側の第2ガイド突起24Bを左側の第2進入路47Bに進入させる。これらの進入動作に伴う係合作用により、操作部材40がハウジング20に対して左右方向に位置決めされる。また、操作部材40の上面壁41A及び下面壁41Bの前端縁部がハウジング20の後端縁部に外嵌されることにより、操作部材40がハウジング20に対して上下方向に位置決めされる。このとき、操作部材40の右側壁42は、ハウジング20の右側面に対して右方へ離間するように位置している。
この後、操作部材40を、第1誘導溝45A、第2誘導溝45B、第1進入路47A及び第2進入路47Bに沿って、少し前進させた後、左方へスライドさせる。すると、第1係合突起34Aが第1係合溝44Aに対して前後方向の相対移動を規制された状態に係合し、第2係合突起34Bが第2係合溝44Bに対して前後方向の相対移動を規制された状態に係合し、一対の第1ガイド突起24Aが一対の第1ガイド溝46Aの前端部に進入し、一対の第2ガイド突起24Bが一対の第2ガイド溝46Bの前端部に進入し、右側の第3ガイド突起25Rが第3ガイド溝48の前端部に進入する。
このようにして操作部材40をハウジング20に組み付けた後、図6示すように、レバー式コネクタFのハウジング20の前端部を相手側コネクタMのフード部10内に浅く嵌合させる。すると、フード部10内の第1カムフォロア11Aが第1カム機能部31Aの入口に進入するとともに、第2カムフォロア11Bが第2カム機能部31Bの入口に進入する。
この後は、操作部材40を後方から押すと、操作部材40がハウジング20に対して相対的に前進するのに伴い、第1係合突起34Aが第1係合溝44Aの内面で押されることにより第1レバー30Aが回動を開始するとともに、第2係合突起34Bが第2係合溝44Bの内面で押されることにより第2レバー30Bが回動を開始する。すると、レバーの回動に伴い、カム機能部31A,31Bとカムフォロア11A,11Bとの係合による倍力作用により、ハウジング20がフード部10内に引き込まれる。そして、両レバー30A,30Bが嵌合位置まで回動されると、図7に示すように、レバー式コネクタFと相手側コネクタMとが正規の嵌合状態に至る。
嵌合状態の両コネクタF,Mを離脱させる際には、操作部材40を後方へ移動させる。すると、嵌合位置にある両レバー30A,30Bが初期位置側へ回動し、カム機能部31A,31Bとカムフォロア11A,11Bとの係合による倍力作用により、ハウジング20がフード部10から引き戻される。そして、両レバー30A,30Bが初期位置に達すると、図6に示すように、第1カムフォロア11Aが第1カム機能部31Aの入口に到達するとともに、第2カムフォロア11Bが第2カム機能部31Bの入口に到達する。この後は、レバー式コネクタFと相手側コネクタMを引き離すと、第1カムフォロア11Aが第1カム機能部31Aから解離するとともに、第2カムフォロア11Bが第2カム機能部31Bから解離して、両コネクタF,Mが離脱される。
また、本実施形態では、操作部材40を左右反転させた姿勢でハウジング20に組み付け、電線の束を右方へ導出させることもできる。この場合、操作部材40をハウジング20に対して左方へずらせた状態で後方から接近させ、第1係合突起34Aを第2誘導溝45Bを経由して第2係合溝44Bに係合させ、第2係合突起34Bを第1誘導溝45Aを経由して第1係合溝44Aに係合させ、第1ガイド突起24Aを第2ガイド溝46Bに進入させ、第2ガイド突起24Bを第1ガイド溝46Aに進入させる。また、第3ガイド溝48には、ハウジング20の左側の第3ガイド突起25Lが進入する。この場合も、操作部材40を前進させると、初期位置に保持されていた両レバー30A,30Bを嵌合位置側へ回動させ、両コネクタF,Mを嵌合させることができる。
上述のように、操作部材40がハウジング20から外されている状態では、保持突起23と保持面36との係合作用及び規制突起22と規制面35との係合作用により、レバー30A,30Bを回動規制状態に保持しているので、操作部材40をハウジング20に組み付けたときに、操作部材40の係合溝44A,44Bをレバー30A,30Bの係合突起34A,34Bに係合させ易く、作業性に優れる。
本実施形態では、また、回動規制されたレバー30A,30Bは、初期位置、即ちハウジング20を相手側コネクタMに浅く嵌合させたときにカム機能部31A,31Bがカムフォロア11A,11Bと係合できる位置に保持されるようになっている。したがって、操作部材40をハウジング20に組み付けてから、相手側コネクタMとの嵌合を行うまでの間、レバー30A,30Bを初期位置へ変位させるための操作部材40の操作が不要となり、この点においても、作業性に優れている。
また、レバー30A,30Bの保持面36をカム機能部31A,31Bに形成しているので、保持面36をカム機能部31A,31Bとは別に設ける場合に比べると、レバー30A,30Bの形状の簡素化が実現されている。
また、操作部材40には、前後方向に延びる第1ガイド溝46A及び第2ガイド溝46Bが、操作部材40の移動方向と交差する左右方向に間隔を空けて複数形成されており、ハウジング20の外面には、第1ガイド溝46Aと第2ガイド溝46Bに係合可能な複数の第1ガイド突起24Aと第2ガイド突起24Bとが形成されている。これら複数のガイド溝4A,46Bとガイド突起24A,24Bとの係合作用により、ハウジング20に組み付けた操作部材40を前後方向に移動させる際には、ハウジング20に対する操作部材40の姿勢が安定するので、操作性に優れている。
また、操作部材40をハウジング20に組み付ける際には、誘導溝47A,47Bを係合突起24A,24Bに嵌入させることにより、係合突起24A,24Bが位置決め手段としての機能を発揮するので、操作部材40をハウジング20に対して位置決めすることができる。また、誘導溝47A,47Bは操作部材40の前端縁に開口されているので、操作部材40を変形させなくても、係合突起24A,24Bを係合溝44A,44Bに誘い込むことができる。したがって、作業性に優れている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では操作部材が電線カバーを兼ねるようにしたが、操作部材と電線カバーとを別部品としてもよい。
(2)上記実施形態では、ハウジング側の保持部とレバー側の保持部を、1つのレバーに対して2つずつ設けたが、1つのレバーに対して設ける保持部は1つずつでもよい。
(3)上記実施形態では保持部によってレバーを初期位置に保持するようにしたが、保持部の係合によって保持されるレバーの位置は、初期位置以外の位置(姿勢)であってもよい。
(4)上記実施形態ではカム機能部を溝状としたが、カム機能部はピニオン状であってもよい。
(5)上記実施形態ではレバー側の保持部(保持面)をカム機能部に形成したが、カム機能部にレバー側の保持部が形成されない形態としてもよい。
(6)上記実施形態では1つのハウジングに一対のレバーを設けたが、1つのハウジングに取り付けるレバーは1つだけでもよい。
(7)上記実施形態ではレバーを一枚板状としたが、レバーは、操作部材との係合部から一対のアーム部を延出された形態であってもよい。
(8)上記実施形態では操作部材の前端縁から係合溝に連通する誘導溝を形成したが、このような誘導溝を形成せず、操作部材を組み付ける際には、操作部材を変形させながら係合突起を係合溝に係合させてもよい。
実施形態1において操作部材を外した状態のハウジングの平面図 操作部材を外した状態のハウジングの側面図 操作部材を外した状態のハウジングの背面図 操作部材の一部切欠平面図 操作部材の一部切欠背面図 相手側コネクタとの嵌合過程をあらわす一部切欠平面図 相手側コネクタと嵌合した状態をあらわす一部切欠平面図
符号の説明
F…レバー式コネクタ
M…相手側コネクタ
11A…第1カムフォロア
11B…第2カムフォロア
20…ハウジング
22…規制突起(保持部)
23…保持突起(保持部)
24A…第1ガイド突起(ハウジングの被ガイド部)
24B…第2ガイド突起(ハウジングの被ガイド部)
30A…第1レバー
30B…第2レバー
31A…第1カム機能部
31B…第2カム機能部
34A…第1係合突起
34B…第2係合突起
35…規制面(保持部)
36…保持面(保持部)
40…操作部材
44A…第1係合溝
44B…第2係合溝
45A…第1誘導溝
45B…第2誘導溝
46A…第1ガイド溝(操作部材のガイド)
46B…第2ガイド溝(操作部材のガイド)

Claims (5)

  1. 端子金具が取り付けられるハウジングと、
    相手側コネクタのカムフォロアと係合可能なカム機能部を有し、前記ハウジングに回動可能に支持されたレバーと、
    前記ハウジングに組み付けられて前記レバーと係合され、前後方向へ移動することにより前記レバーを回動させる操作部材とを備えたレバー式コネクタにおいて、
    前記ハウジングと前記レバーには、互いに係合することにより前記レバーを回動規制状態に保持可能な保持部が形成されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記レバーが初期位置にある状態では、前記ハウジングを前記相手側コネクタに浅く嵌合させると、前記カム機能部が前記カムフォロアと係合するようになっており、
    前記保持部同士が係合している状態では、前記レバーが前記初期位置に保持されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記レバー側の前記保持部が前記カム機能部に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記操作部材が前記ハウジングに外嵌される形態であり、
    前記操作部材には、前後方向に延びるガイドが、前記操作部材の移動方向と交差する方向に間隔を空けて複数形成されており、
    前記ハウジングの外面には、前記ガイドに係合可能な複数の被ガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記レバーには係合突起が形成され、
    前記操作部材には、前記係合突起と係合可能であって前記操作部材の移動方向と交差する方向の係合溝が形成され、
    前記操作部材を前後方向へ移動させたときには、前記係合突起と前記係合溝との係合により前記レバーが回動されるようになっており、
    前記操作部材には、前記操作部材の前端縁から後方へ切欠されて前記係合溝に連通する誘導溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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