JP6897240B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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本発明は、媒体処理装置に関する。
媒体の処理を行う媒体処理装置の一つとして、金融機関の営業店、現金処理センタ、店舗等のバックヤードにおいて、媒体としての紙幣を整理して所定枚数単位(例えば100枚単位)で施封する媒体整理装置がある。
媒体整理装置では、例えば一時集積部を備え、オペレータが施封する金種を指定して紙幣をセットすると、セットした紙幣を鑑別部に搬送して金種等の鑑別及び計数を行い、指定された金種紙幣を一時集積部に集積する。そして、紙幣が一定枚数集積されると、その紙幣を移送手段により施封部に移送し、この施封部により紙幣を結束帯(紙帯)で結束(施封)して紙幣束として放出する。
ここで、媒体整理装置による紙幣の整理中に障害が発生し、紙幣が搬送路に残留しているにもかかわらず障害復旧動作を正常終了した場合、現金不足(現金障害)を発生する虞がある。その為、従来、CCDカメラを用いて現金処理機内を撮影することで紙幣残留等の現金障害を防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載される技術は、現金処理機内にCCDカメラを配置し、搬送路に残留紙幣がない正常状態の内部を正常イメージデータとして撮像する。また、障害復旧処理におけるリセット動作後の内部を復旧後イメージデータとして撮像する。そして、正常イメージデータと復旧後イメージデータとを比較し、比較結果が一致しなければ、紙幣残留等の現金障害が発生したと判定する。
特開平6−325244号公報
しかしながら、特許文献1に記載される技術では、複雑な形状の搬送路を有する媒体処理装置に対応させるのが難しかった。
つまり、複雑な形状の搬送路を有する媒体処理装置の場合、CCDカメラの搭載ができない虞がある。また、仮に搭載できたとしてもCCDカメラの配置場所が限定されるので、すべての残留紙幣を検出することが難しい。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、残留媒体による障害の発生を抑制することができる媒体処理装置を提供するものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る媒体処理装置は、媒体が搬送される搬送路を備える媒体処理装置であって、前記媒体を取り込む取込手段と、前記媒体を鑑別する鑑別手段と、前記媒体の搬送中に障害が発生した場合に、障害復旧動作を実行させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記障害復旧動作を完了する前に、前記搬送路を確認するための搬送路確認用紙を前記取込手段から取り込ませ、取り込んだ前記搬送路確認用紙を搬送させる搬送路確認動作を搬送部に実行させる場合に、前記搬送路確認用紙の鑑別結果を前記媒体の情報に書き換え、書き換えた鑑別結果に基づいて前記搬送路確認用紙を搬送させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、残留媒体による障害の発生を抑制することができる。
本発明の第1ないし第5実施形態に係る紙幣整理装置の概略断面図である。 操作部の概略構成図である。 本発明の第1ないし第4実施形態に係る紙幣整理装置における障害発生後の復旧動作を示すフローチャートの例示である。 本発明の第1実施形態に係る紙幣整理装置が表示する障害情報画面の例示である。 本発明の第1実施形態に係る紙幣整理装置が表示する紙幣取り除き誘導画面の例示である。 本発明の第1実施形態に係る紙幣整理装置が表示する確認用紙セット誘導画面の例示である。 本発明の第1実施形態に係る紙幣整理装置が表示する搬送路確認中画面の例示である。 本発明の第1実施形態に係る紙幣整理装置が表示する確認用紙抜取り誘導画面の例示である。 本発明の第1実施形態に係る紙幣整理装置が表示する確認用紙取り除き誘導画面の例示である。 本発明の第5実施形態に係る紙幣整理装置における障害発生後の復旧動作を示すフローチャートの例示である。 本発明の第5実施形態に係る紙幣整理装置が表示する確認用紙セット誘導画面の例示である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。実施形態では、媒体処理装置の一例として紙幣を整理する紙幣整理装置を例示して説明する。説明は本発明に関連することについてのみ行い、それ以外の構成や動作の説明は省略する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
≪第1実施形態に係る紙幣整理装置の構成≫
第1実施形態に係る紙幣整理装置の構成を図1に示す。紙幣整理装置1は、紙幣Bを分類および計数し、所定枚数毎に結束して整理するものである。紙幣整理装置1は、例えば金融機関の営業店、現金処理センタ、店舗等のバックヤードに設置され、金融機関の職員等(以下では「作業者」と呼ぶ)の操作に従い、紙幣の整理を実行する。
紙幣整理装置1は、筐体2の内部に種々の機構が組み込まれており、制御部3がこれらの機構を統括制御する。制御部3は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣整理装置1を制御する。
筐体2の上部後方には、操作表示部4が設置されている。操作表示部4は、例えば各種画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、作業者の入力操作を受け付けるタッチパネルとが一体化されたタッチディスプレイである。操作表示部4は、制御部3の制御に従って、各種の操作画面、計数結果、紙幣整理装置1の状態を示すメッセージなどを表示する。また、操作表示部4は、作業者による紙幣整理装置1に対する各種の入力操作(例えば、動作モードの指定、計数すべき紙幣Bの金種、集積順序等)を受け付け、その入力内容を制御部3へ通知する。
筐体2の前面上方には、紙幣Bを取り込む紙幣取込部5が設けられている。作業者により紙幣Bが紙幣取込部5に載置された状態で操作部6が操作されると、紙幣取込部5は、載置された紙幣Bを1枚ずつ分離して筐体2の内部へ取り込む。内部に取り込まれた紙幣Bは、筐体2の内部に収容される種々の機構に搬送部7によって搬送される。
ここでの紙幣取込部5は、紙幣Bを収納する収納空間5Aと、繰出しローラ5Bと、紙幣Bを繰出しローラ5Bに押し当てるためのビルプレス5Cとを備える。収納空間5Aに投入された紙幣Bは、ビルプレス5Cによって繰出しローラ5Bに押し当てられ、繰出しローラ5Bが回転することにより搬送部7に一枚ずつ繰り出される。なお、紙幣取込部5は、ビルプレス5Cの移動量を検知するセンサ(図示せず)等を有することによって、収納空間5Aに収納されたすべての紙幣Bの取込みを検知する。
操作部6の概略構成を図2に示す。ここでの操作部6は、リセットキー6Aと、完了キー6Bと、開始/停止キー6Cとを含んで構成されている。
リセットキー6Aは、障害発生後の装置復旧動作をするためのボタンである。
完了キー6Bは、取引を完了して計数結果を確定するためのボタンである。
開始/停止キー6Cは、紙幣取込部5による紙幣Bの取り込みを開始/停止するためのボタンである。
搬送部7は、搬送ベルト、搬送ローラ、紙幣ガイド、切替ブレード等の組み合わせからなり、紙幣Bが通過する空間である搬送路を有する。搬送部7は、制御部3の制御に基づき、この搬送路に沿って紙幣Bを各部へ搬送する。
筐体2内に取り込まれた紙幣Bは、鑑別部8に搬送される。鑑別部8は、その内部で紙幣Bを搬送しながら紙幣Bの金種、真偽、表裏及び損傷の程度等を鑑別し、その鑑別結果を制御部3へ通知する。制御部3は、取得した鑑別結果に基づいて、紙幣Bの搬送先を決定すると共に、紙幣Bを計数する。紙幣Bの搬送先としては、主にリジェクトポケット9、外部集積部10および一時集積部11が存在する。
また、本実施形態に係る紙幣整理装置1では、障害発生後の復旧動作として、搬送路確認用紙を搬送させることで残留している紙幣Bがないことや搬送部7が正常に動作することなどを確認する(以下では「搬送路確認動作」と呼ぶ場合がある)。搬送路確認用紙は、紙幣Bと区別できる専用の用紙である。搬送路確認用紙のサイズは紙幣サイズでないとサイズ異常となる。また、搬送路確認動作で紙幣Bの残留や搬送部7の異常を検出し易いように搬送可能な範囲でできるだけ大きなサイズ(例えば万券と同じ大きさ)であるのがよい。
鑑別部8は、搬送路確認用紙を検出した場合は、偽券として制御部3に通知する。制御部3は、鑑別結果を予め決められた金種、表裏に書き換える。制御部3は、書き換えられた情報に基づいて搬送路確認用紙の搬送先を決定する。ここで、制御部3は、すべての搬送路を搬送路確認用紙が通過するように鑑別結果を書き換えるようにする。制御部3は、例えば、1枚目の搬送路確認用紙が通過する経路と、2枚目の搬送路確認用紙が通過する経路とが異なるように鑑別結果を書き換える。なお、ここでは、紙幣Bを鑑別するモード(例えば、真券モード)で搬送路確認用紙の鑑別を行うことを想定しているので搬送路確認用紙の鑑別結果の書き換えを行っているが、搬送路確認用紙を鑑別する専用のモード(例えば、搬送路確認用紙モード)で搬送路確認用紙の鑑別を行ってもよい。その場合には、搬送路確認用紙の鑑別結果をすべての搬送路を搬送路確認用紙が通過するように予め設定しておくのがよい。紙幣整理装置1における搬送路確認用紙を用いた搬送路確認動作の詳細については後述する。
リジェクトポケット9は、筐体2の上部に一部を露出させるよう設置されている。リジェクトポケット9には、金種を特定できなかった紙幣Bや搬送異常を検出したことにより異常と判別した紙幣Bが搬送され、集積される。
外部集積部10は、筐体2の上部であって操作表示部4とリジェクトポケット9との間に設置されている。ここでの外部集積部10は、前後方向に並んで設けられた二つのオープンポケット10A,10Bからなり、各オープンポケット10A,10Bは筐体2の上部に一部を露出させている。外部集積部10には、正常と判別されたものの結束処理の対象外となる紙幣Bが搬送され、集積される。結束処理の対象となる紙幣Bの種類は、操作表示部4を介して作業者によって設定される。
一時集積部11は、筐体2内の前部であって紙幣取込部5の下方に設置されている。ここでの一時集積部11は、上下方向に並んで設けられた五つの集積庫11A,11B,11C,11D,11E(以降では「集積庫11A〜11E」と表記する場合がある)からなる。一時集積部11には、正常と判別され、且つ結束処理の対象となる紙幣Bが搬送され、集積される。例えば、集積庫11A〜11Eごとに金種等の集積条件が操作表示部4を介して作業者によって予め設定されており、金種等の集積条件により分類された紙幣Bが集積庫11A〜11Eのいずれかに搬送され、集積される。
一時集積部11に搬送される紙幣Bは、表裏反転部12を通過する。表裏反転部12は、鑑別部8における判別結果に基づいて紙幣Bの表裏を反転させることにより、全ての紙幣Bの表裏を統一する機構である。統一する紙幣Bの「表」又は「裏」は、操作表示部4を介して作業者によって設定される。表裏反転部12には、紙幣Bの表裏を反転させない表ルート12Aと、紙幣Bの表裏を反転させる裏ルート12Bとが存在する。
集積庫11A〜11Eに集積された紙幣Bの枚数が予め設定された結束単位(例えば100枚)に到達した場合に、移送部13は紙幣Bの束(以降では「紙幣束BT」と呼ぶ場合がある)を紙幣結束部14に移送する。移送部13は、一時集積部11の後方に配置されており、上下方向および前後方向に移動可能である。
具体的には、制御部3は、集積庫11A〜11Eそれぞれについて集積された紙幣Bの枚数を計数しており、この枚数が予め設定された結束単位に到達すると、移送部13に紙幣束BTの移送を指示する。移送部13は、集積庫11A〜11Eの紙幣束BTを後方へ取り出し、さらに下方へ移動させることにより、一時集積部11の下方に配置された紙幣結束部14に受け渡す。
紙幣結束部14は、移送部13により移送されてきた紙幣束BTを帯状の結束帯によって結束(施封)し、結束した後の結束済み紙幣束BUを放出口から外部に放出する。
このように、紙幣整理装置1は、紙幣取込部5に載置された紙幣Bを1枚ずつ取り込み、金種等に応じて分類した上で100枚等の結束単位ごとに結束することで結束済み紙幣束BUを順次生成する。
≪第1実施形態に係る紙幣整理装置の動作≫
<障害発生後の復旧動作>
次に、図3を参照して(適宜、図1参照)、第1実施形態に係る紙幣整理装置1に障害が発生した後の復旧動作について説明する。図3は、第1実施形態に係る紙幣整理装置1における障害発生後の復旧動作を示すフローチャートの例示である。紙幣整理装置1は、障害が発生することで図3に示す処理を開始する。
障害が発生した場合、紙幣整理装置1の制御部3は、操作表示部4に障害情報画面M1(図4参照)を表示する(S1)。ここでは、紙幣整理装置1内で紙幣Bが詰まる障害(ジャム障害)が発生した場合を想定する。障害情報画面M1は、障害位置を図示した領域と、障害解除の手段を説明した領域とを含んで構成されている。
作業者は、障害情報画面M1を確認しながら障害の解除作業を行い、解除作業が終了した段階でリセットキー6A(図2参照)を押下する(S2)。制御部3は、障害が解除されたことを確認後に処理を(S3)に進める。(S3)以降の処理は、「搬送路確認動作」に関連する処理である。
次に、制御部3は、紙幣取込部5に紙幣Bがあるか否かを判定する(S3)。紙幣取込部5に紙幣Bがある場合とは、例えば取引の途中(紙幣Bの計数途中)に障害が発生した場合である。制御部3は、紙幣取込部5に紙幣Bがない場合に処理を(S6)に進める。一方、制御部3は、紙幣取込部5に紙幣Bがある場合に、紙幣取り除き誘導画面M2(図5参照)を操作表示部4に表示する(S4)。
紙幣取り除き誘導画面M2には、紙幣取込部5に紙幣Bが残っていることを作業者に知らせるメッセージ(ここでは「取込部に残っている紙幣を取り除いてください。」)が表示されている。作業者は、紙幣取り除き誘導画面M2に従って紙幣取込部5にある紙幣Bを取り除く(S5)。
次に、制御部3は、確認用紙セット誘導画面M3(図6参照)を操作表示部4に表示する(S6)。確認用紙セット誘導画面M3には、紙幣取込部5に搬送路確認用紙をセットすることを知らせるメッセージ(ここでは「取込部に確認用紙を8枚セットし、開始を押してください。」)が表示されている。作業者は、確認用紙セット誘導画面M3に従って紙幣取込部5に所定枚数(ここでは8枚)の搬送路確認用紙をセットし、開始/停止キー6C(図2参照)を押下する(S7)。確認用紙セット誘導画面M3に表示されると共に作業者によって紙幣取込部5にセットされる搬送路確認用紙の枚数は、搬送路確認動作で確認する経路数に対応している。
なお、確認用紙セット誘導画面M3に表示される搬送路確認用紙の枚数は変動する場合がある。例えば、1回目の搬送路確認動作において何らかの理由によりすべての経路の確認が行えなかった場合に、2回目の搬送路確認動作では残りの経路の確認に必要な枚数だけが確認用紙セット誘導画面M3に表示される。
次に、制御部3は、開始/停止キー6Cが押下されることで搬送部7を起動し、また、繰出しローラ5Bを起動する。そして、制御部3は、紙幣取込部5にセットされた搬送路確認用紙を取り込み、取り込んだ搬送路確認用紙を用いて搬送路の確認処理を行う(S8)。また、制御部3は、搬送路の確認処理をしている間、搬送路確認中画面M4(図7参照)を操作表示部4に表示する(S8)。搬送路確認中画面M4には、搬送路確認用紙を用いた搬送路の確認処理中であることを知らせるメッセージ(ここでは「搬送路確認中」)が表示されている。
(S8)の搬送路の確認処理について説明する。
具体的には、制御部3は、取り込んだ搬送路確認用紙を鑑別部8に搬送し、鑑別部8は、搬送路確認用紙の鑑別結果を制御部3に通知して、制御部3は、鑑別結果を各集積部(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)の券種に書き換える。制御部3は、書き換えた鑑別結果に基づいて搬送路確認用紙の搬送先(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)を決定する。そして、制御部3は、決定した搬送先に搬送路確認用紙を搬送する。
ここで制御部3は、紙幣整理装置1のすべての搬送路を搬送路確認用紙が通過するように、搬送路確認用紙の鑑別結果を書き換えるのがよい。つまり、制御部3は、紙幣整理装置1の何れの箇所に紙幣Bが残留していても、搬送路確認用紙が通過することでその残留している紙幣Bを検出することができるように鑑別結果を書き換えるようにするのがよい。
なお、特に紙幣Bが残留しやすい場所には、より多くの搬送路確認用紙が通過するように鑑別結果を書き換えるようにしてもよい。また、制御部3は、紙幣整理装置1が備える搬送部7(例えば、切替ブレード等)の動作確認を十分に行えるように、搬送路確認用紙の鑑別結果を書き換えるのが望ましい。つまり、制御部3は、搬送部7に負荷ができる限り大きくなるように、搬送する順番を考慮して鑑別結果を書き換えるようにするのが望ましい。
制御部3は、例えば1枚目の搬送路確認用紙の鑑別結果を「金種を特定できなかった紙幣」に書き換え、2〜3枚目の搬送路確認用紙の鑑別結果を「結束処理の対象外となる紙幣」に書き換える。また、制御部3は、4〜8枚目の搬送路確認用紙の鑑別結果を「結束処理の対象となる紙幣」に書き換えると共に、さらに4、6、8枚目の搬送路確認用紙の鑑別結果を「裏」に書き換え、5、7枚目の搬送路確認用紙の鑑別結果を「表」に書き換える。
そして制御部3は、1枚目の搬送路確認用紙をリジェクトポケット9に搬送し、2枚目の搬送路確認用紙をオープンポケット10Aに搬送し、3枚目の搬送路確認用紙をオープンポケット10Bに搬送する。続いて制御部3は、4枚目の搬送路確認用紙を裏ルート12Bを通過させて集積庫11Aに搬送し、5枚目の搬送路確認用紙を表ルート12Aを通過させて集積庫11Bに搬送し、6枚目の搬送路確認用紙を裏ルート12Bを通過させて集積庫11Cに搬送し、7枚目の搬送路確認用紙を表ルート12Aを通過させて集積庫11Dに搬送し、8枚目の搬送路確認用紙を裏ルート12Bを通過させて集積庫11Eに搬送する。
これにより紙幣整理装置1のすべての搬送路を搬送路確認用紙が通過するので、残留している紙幣Bを確実に検出することができる。
また、4枚目〜8枚目の搬送路確認用紙が表裏反転部12における表ルート12Aと裏ルート12Bとを交互に通過するように搬送されるので、表ルート12Aと裏ルート12Bとを切り替える切替ブレード7Hに負荷がかかる。さらに、4枚目〜8枚目の搬送路確認用紙が「集積庫11A→集積庫11B→集積庫11C→集積庫11D→集積庫11E」の順番に搬送されるので、一時集積部11の前で経路を切り替える切替ブレード7A〜7Dを漏れなく作動させる。その為、搬送部7の動作確認を十分に行うことができる。
搬送路に残留している紙幣Bがある場合には、搬送路確認用紙に押されることで搬送路確認用紙と共に搬送先(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)に搬送されるか、または、紙幣Bが負荷になることで搬送路確認用紙が残留し、新たな障害(ジャム障害)が発生する。その為、何れの場合でも搬送路に残留する紙幣Bを漏れなく発見することができる。
なお、確認用紙セット誘導画面M3(図6参照)の誘導に正しく従わず、指定された枚数(ここでは8枚)よりも少ない枚数が紙幣取込部5にセットされた場合には、紙幣整理装置1のすべての搬送路を搬送路確認用紙が通過せずに未確認の搬送路が存在することになる。例えば、指定された8枚よりも2枚少ない6枚の搬送路確認用紙が紙幣取込部5にセットされた場合に、集積庫11D,11Eに搬送する経路の搬送路の確認が行えない。この場合に、制御部3は、搬送路の確認が完了していない経路を記憶しておき、後述するステップで再度の確認を作業者に行わせる。
また、確認用紙セット誘導画面M3(図6参照)の誘導に正しく従わず、指定された枚数(ここでは8枚)よりも多い枚数が紙幣取込部5にセットされた場合に、制御部3は、指定された枚数よりも多い分の搬送路確認用紙は全て取込みリジェクトポケット9へ搬送する。
次に、制御部3は、搬送路の確認処理中に新たな障害(例えばジャム障害)が発生したか否かを判定する(S9)。制御部3は、搬送路の確認処理中に新たな障害が発生した場合に処理を(S1)に戻し、操作表示部4に再び障害情報画面M1(図4参照)を表示する。一方、制御部3は、搬送路の確認処理中に新たな障害が発生しなかった場合に、確認用紙抜取り誘導画面M5(図8参照)を操作表示部4に表示する(S10)。
確認用紙抜取り誘導画面M5には、搬送路の確認処理によって搬送先(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)に搬送された搬送路確認用紙を抜き取ることを作業者に知らせる情報(ここでは「確認用紙を抜き取ってください。」とのメッセージと共に搬送路確認用紙がある場所を強調して表示した紙幣整理装置1の概略図)が表示されている。作業者は、確認用紙抜取り誘導画面M5に従って搬送された搬送路確認用紙を各搬送先から抜き取る(S11)。
次に、制御部3は、紙幣整理装置1のすべての搬送路を確認したか否か(搬送路確認用紙がすべての搬送路を通過したか否か)を判定する(S12)。制御部3は、すべての搬送路を確認していない場合(未確認の搬送路がある場合)に処理を(S6)に戻し、操作表示部4に再び確認用紙セット誘導画面M3(図6参照)を表示する。
ここで再度表示する確認用紙セット誘導画面M3には、未確認の搬送路を確認できる最低限の枚数を表示する。例えば、1回目の搬送路の確認処理で集積庫11D,11Eへの経路の確認が行えなかった場合に、制御部3は、確認用紙セット誘導画面M3に「取込部に確認用紙を2枚セットし、開始を押してください。」とのメッセージを表示する。作業者は、確認用紙セット誘導画面M3に従って紙幣取込部5に2枚の搬送路確認用紙をセットし、開始/停止キー6Cを押下する(S7)。そして、制御部3は、未確認の搬送路である集積庫11D,11Eへ搬送路確認用紙を搬送する。
制御部3は、すべての搬送路を確認した場合に、紙幣取込部5に搬送路確認用紙が残っているか否かを判定する(S13)。制御部3は、紙幣取込部5に搬送路確認用紙が残っていない場合に障害復旧動作を終了する。一方、制御部3は、紙幣取込部5に搬送路確認用紙が残っている場合に、確認用紙取り除き画面M6(図9参照)を操作表示部4に表示する(S14)。
確認用紙取り除き画面M6には、紙幣取込部5に搬送路確認用紙が残っていることを作業者に知らせるメッセージ(ここでは「取込部に残っている確認用紙を取り除いてください。」)が表示されている。作業者は、確認用紙取り除き画面M6に従って紙幣取込部5にある搬送路確認用紙を取り除き(S15)、制御部3は紙幣取込部5から搬送路確認用紙を取り除かれることにより障害復旧動作を終了する。
以上のように、第1実施形態に係る紙幣整理装置1は、搬送路確認用紙を紙幣取込部5から取り込ませ、鑑別結果を書き換えることにより、すべての搬送路を搬送路確認用紙が通過するようにする。これにより、第1実施形態に係る紙幣整理装置1は、搬送路に残留する紙幣Bを漏れなく発見することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では搬送路の確認動作において、紙幣取込部5から間違って搬送路確認用紙以外の媒体(例えば、真券)が取り込まれた場合の処理を特に規定していなかった。第2実施形態では、搬送路確認動作において、作業者により紙幣取込部5に間違って搬送路確認用紙以外の媒体(例えば、真券)が取り込まれた場合の処理を規定する。
≪第2実施形態に係る紙幣整理装置の構成≫
第2実施形態に係る紙幣整理装置1A(図1参照)は、制御部3A,鑑別部8Aを備える点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1と異なる。なお、その他の構成は第1実施形態と同様である。
≪第2実施形態に係る紙幣整理装置の動作≫
図3を参照して(適宜、図1参照)、第2実施形態に係る紙幣整理装置1Aに障害が発生した後の復旧動作について説明する。第2実施形態に係る紙幣整理装置1Aの障害復旧動作は、ステップT8を実行する点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1の障害復旧動作と異なる。
紙幣整理装置1Aの制御部3Aは、開始/停止キー6Cが押下されることで搬送部7を起動し、また、繰出しローラ5Bを起動して紙幣取込部5にセットされた搬送路確認用紙を取り込み、そして、取り込んだ搬送路確認用紙を用いて搬送路の確認処理を行う(T8)。また、制御部3Aは、搬送路の確認処理をしている間、搬送路確認中画面M4(図7参照)を操作表示部4に表示する(T8)。搬送路確認中画面M4には、搬送路確認用紙を用いた搬送路の確認処理中であることを知らせるメッセージ(ここでは「搬送路確認中」)が表示されている。
(T8)の搬送路の確認処理について説明する。
具体的には、制御部3Aは、取り込んだ搬送路確認用紙を鑑別部8Aに搬送し、鑑別部8Aは、搬送路確認用紙の鑑別結果を制御部3Aに通知して、制御部3Aは、鑑別結果を各集積部(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)の券種に書き換える。また、間違えて搬送路確認用紙以外の媒体(例えば、真券)が取り込まれた場合(つまり、書き換える前の鑑別結果が搬送路確認用紙以外の場合)に、制御部3Aは、リジェクトポケット9を搬送先とする鑑別結果(例えば、金種を特定できなかった紙幣や搬送異常を検出したことにより異常と判別した紙幣)に書き換える。
続いて、制御部3Aは、書き換えた鑑別結果に基づいて搬送路確認用紙や搬送路確認用紙以外の媒体(例えば、真券)の搬送先(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)を決定する。そして、制御部3Aは、決定した搬送先に搬送路確認用紙や搬送路確認用紙以外の媒体を搬送する。これにより、搬送路確認用紙以外の媒体(例えば、真券)は、リジェクトポケット9に搬送される。
以上のように、第2実施形態に係る紙幣整理装置1Aは、搬送路の確認動作において、紙幣取込部5から間違って搬送路確認用紙以外の媒体(例えば、真券)が取り込まれた場合に、リジェクトポケット9に搬送する。その為、搬送路確認用紙に混じって真券が投入された場合でも真券を検出することができるので、新たな現金障害の発生を防止できる。
[第3実施形態]
第1実施形態では搬送路の確認動作において、搬送路確認用紙に何かしらの問題がある場合の処理を特に規定していなかった。第3実施形態では、搬送路確認用紙に何かしらの問題がある場合の処理を規定する。
≪第3実施形態に係る紙幣整理装置の構成≫
第3実施形態に係る紙幣整理装置1B(図1参照)は、制御部3B,鑑別部8Bを備える点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1と異なる。なお、その他の構成は第1実施形態と同様である。
≪第3実施形態に係る紙幣整理装置の動作≫
図3を参照して(適宜、図1参照)、第3実施形態に係る紙幣整理装置1Bに障害が発生した後の復旧動作について説明する。第3実施形態に係る紙幣整理装置1Bの障害復旧動作は、ステップU8を実行する点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1の障害復旧動作と異なる。
紙幣整理装置1Bの制御部3Bは、開始/停止キー6Cが押下されることで搬送部7を起動し、また、繰出しローラ5Bを起動して紙幣取込部5にセットされた搬送路確認用紙を取り込み、そして、取り込んだ搬送路確認用紙を用いて搬送路の確認処理を行う(U8)。また、制御部3Bは、搬送路の確認処理をしている間、搬送路確認中画面M4(図7参照)を操作表示部4に表示する(U8)。搬送路確認中画面M4には、搬送路確認用紙を用いた搬送路の確認処理中であることを知らせるメッセージ(ここでは「搬送路確認中」)が表示されている。
(U8)の搬送路の確認処理について説明する。
具体的には、制御部3Bは、取り込んだ搬送路確認用紙を鑑別部8Bに搬送し、鑑別部8Bは、搬送路確認用紙の鑑別結果を制御部3Bに通知して、制御部3Bは、鑑別結果を各集積部(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)の券種に書き換える。ここで、搬送路確認用紙の鑑別結果が搬送異常(例えば、紙幣間の接近、紙幣が連鎖、紙幣がスキュー)の場合に、制御部3Bは、リジェクトポケット9を搬送先とする鑑別結果(例えば、金種を特定できなかった紙幣や搬送異常を検出したことにより異常と判別した紙幣)に書き換える。
続いて、制御部3Bは、書き換えた鑑別結果に基づいて搬送路確認用紙の搬送先(例えば、リジェクトポケット9、外部集積部10、一時集積部11)を決定し、決定した搬送先に搬送路確認用紙を搬送する。これにより、問題のある搬送路確認用紙は、リジェクトポケット9に搬送される。
以上のように、第3実施形態に係る紙幣整理装置1Bは、搬送路の確認動作において、搬送路確認用紙が異常搬送された場合に、搬送路の確認が正常に行えないのでリジェクトポケット9に搬送する。その為、安定して残留する紙幣Bの検出を行うことができる。したがって、紙幣Bが紙幣整理装置1B内に引き続き残留するおそれを低減させることが可能であり、また更なる障害の発生を防止できる。
[第4実施形態]
第1実施形態では搬送路の確認動作において、搬送路確認用紙を搬送する速度について特に規定していなかった。第4実施形態では、搬送路確認用紙を搬送する速度について規定する。
≪第4実施形態に係る紙幣整理装置の構成≫
第4実施形態に係る紙幣整理装置1C(図1参照)は、制御部3Cを備える点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1と異なる。なお、その他の構成は第1実施形態と同様である。
≪第4実施形態に係る紙幣整理装置の動作≫
図3を参照して(適宜、図1参照)、第4実施形態に係る紙幣整理装置1Cに障害が発生した後の復旧動作について説明する。第4実施形態に係る紙幣整理装置1Cの障害復旧動作は、ステップV8を実行する点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1の障害復旧動作と異なる。
紙幣整理装置1Cの制御部3Cは、開始/停止キー6Cが押下されることで搬送部7を低速で起動し、また、繰出しローラ5Bを低速で起動して紙幣取込部5にセットされた搬送路確認用紙を取り込む。そして、制御部3Cは、取り込んだ搬送路確認用紙を低速で搬送することで搬送路の確認処理を行う(V8)。また、制御部3Cは、搬送路の確認処理をしている間、搬送路確認中画面M4(図7参照)を操作表示部4に表示する(V8)。搬送路確認中画面M4には、搬送路確認用紙を用いた搬送路の確認処理中であることを知らせるメッセージ(ここでは「搬送路確認中」)が表示されている。
ここで、搬送路確認用紙を搬送させる低速とは、取引時(紙幣Bを処理する作業時)に紙幣Bを搬送させる速度よりも遅ければよい。例えば、取引時に紙幣Bを1秒間に13.5枚程度の速度で分類していた場合に、搬送路確認用紙を1秒間に8枚程度の速度で分類するようにする。
以上のように、第4実施形態に係る紙幣整理装置1Cは、搬送路の確認動作において、搬送路確認用紙の搬送の速度を通常運用(取引時)の速度より遅い低速にする。その為、安定して残留する紙幣Bの検出を行うことができる。したがって、紙幣Bが紙幣整理装置1C内に引き続き残留するおそれを低減させることが可能であり、また更なる障害の発生を防止できる。
[第5実施形態]
第1実施形態では搬送路の確認動作の解除や中止について特に規定していなかった。第5実施形態では、搬送路の確認動作の解除や中止について規定する。
≪第5実施形態に係る紙幣整理装置の構成≫
第5実施形態に係る紙幣整理装置1D(図1参照)は、制御部3Dを備える点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1と異なる。なお、その他の構成は第1実施形態と同様である。
≪第5実施形態に係る紙幣整理装置の動作≫
図10を参照して(適宜、図1参照)、第5実施形態に係る紙幣整理装置1Dに障害が発生した後の復旧動作について説明する。第5実施形態に係る紙幣整理装置1Dの障害復旧動作は、(S2)に続いてステップW21の判定処理およびその判定結果により異なる処理を実行する点が第1実施形態に係る紙幣整理装置1の障害復旧動作と異なる。
制御部3Dは、(S2)で障害が解除された後に、パラメータ設定の判定を行う(W21)。ここでのパラメータは、障害復旧に際し搬送路確認用紙を用いた搬送路の確認動作を行うか否かを示す情報であり、作業者によって設定可能である。ここでは、パラメータとして、搬送路確認動作「あり」、「なし」、「あり(スキップ可)」の3つを設定できることにする。
制御部3Dは、パラメータとして搬送路確認動作「あり」が設定されていると判定した場合に、第1実施形態で説明したのと同様の処理(S3以降の処理)を続ける。
また、制御部3Dは、パラメータとして搬送路確認動作「なし」が設定されていると判定した場合に、搬送路確認用紙を用いた搬送路の確認を行うことなく障害復旧動作を終了する。
また、制御部3Dは、パラメータとして搬送路確認動作「あり(スキップ可)」が設定されていると判定した場合に、処理を(W22)に進める。
制御部3Dは、パラメータとして搬送路確認動作「あり(スキップ可)」が設定されていると判定した場合に、紙幣取込部5に紙幣Bがあるか否かを判定する(W22)。紙幣取込部5に紙幣Bがある場合とは、例えば取引の途中(紙幣Bの計数途中)に障害が発生した場合である。制御部3Dは、紙幣取込部5に紙幣Bがない場合に処理を(W25)に進める。一方、制御部3Dは、紙幣取込部5に紙幣Bがある場合に、紙幣取り除き誘導画面M2(図5参照)を操作表示部4に表示する(W23)。
紙幣取り除き誘導画面M2には、紙幣取込部5に紙幣Bが残っていることを作業者に知らせるメッセージ(ここでは「取込部に残っている紙幣を取り除いてください。」)が表示されている。作業者は、紙幣取り除き誘導画面M2に従って紙幣取込部5にある紙幣Bを取り除く(W24)。
次に、制御部3Dは、確認用紙セット誘導画面M7(図11参照)を操作表示部4に表示する(W25)。確認用紙セット誘導画面M7には、紙幣取込部5に搬送路確認用紙をセットすることを知らせるメッセージ(ここでは「取込部に確認用紙を8枚セットし、開始を押してください。」)が表示されている。また、確認用紙セット誘導画面M7には、搬送路確認動作を中止できることを知らせるメッセージ(ここでは「中止する場合は、リセットを押してください。」)が表示されている。作業者は、確認用紙セット誘導画面M7に従って、紙幣取込部5に所定枚数(ここでは8枚)の搬送路確認用紙をセットして開始/停止キー6Cを押下するか、またはリセットキー6Aを押下する。
制御部3Dは、作業者により搬送路確認用紙をセットして開始/停止キー6Cが押下されたと判定した場合に、処理を(S8)に進める(W26)。一方、制御部3Dは、作業者によりリセットキー6Aが押下されたと判定した場合に、搬送路確認動作を中止して障害復旧動作を終了する(W26)。
以上のように、第5実施形態に係る紙幣整理装置1Dは、搬送路の確認動作を解除や中止することができるので、作業者の熟練等により残留紙幣の除去漏れがないと判断できる場合に、搬送路の確認動作を行わないようにすることが可能である。つまり、復旧動作のバリエーションの中から作業者が適宜選択することができるので、障害復旧にかかる時間の短縮を優先したい場合などの事象に対応することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。
例えば、各実施形態では、制御部3,3A,3Bが搬送路確認用紙の鑑別結果を書き換えていたが、搬送路確認用紙の鑑別結果を書き換える構成要素は制御部3、3A,3Bに限定されるものではない。例えば、鑑別部8,8A,8Bが搬送路確認用紙の鑑別結果を書き換えてもよい。
また、各実施形態では、鑑別部8,8A,8Bを単一の装置(ユニット)として説明したが、鑑別部8,8A,8Bが備えるセンサ類を搬送路上に配置し、制御部3がこれらのセンサ類の情報に基づいて搬送路確認用紙の鑑別処理および鑑別結果の書き換えを行ってもよい。
また、各実施形態では、紙幣整理装置1,1A,1B,1C,1Dの何れの箇所に紙幣Bが残留していても、搬送路確認用紙が通過することでその残留している紙幣Bを検出することができるように鑑別結果を書き換えていた。つまり、すべての搬送路を確認動作の検出対象としていた。しかしながら、搬送路確認動作の検出対象はこれに限定されるものではない。例えば、障害が発生した箇所を搬送路確認動作の検出対象とし、少なくとも障害が発生した箇所を搬送路確認用紙が通過するようにしてもよい。
また、各実施形態では、操作表示部4に表示される各種画面Mを用いて作業者に搬送路確認動作の手順を通知していたが、音声などを用いて作業者に搬送路確認動作の手順を通知してもよい。
また、各実施形態では、媒体処理装置の一例として紙幣Bを整理する紙幣整理装置1,1A,1B,1C,1Dを例示して説明していた。しかしながら、本発明が適用される媒体は紙幣Bに限定されるものではなく、媒体を搬送するあらゆる装置で用いることができる。
1,1A,1B,1C,1D 紙幣整理装置(媒体処理装置)
2 筐体
3,3A,3B,3C,3D 制御部(制御手段)
4 操作表示部(表示手段)
5 紙幣取込部
6 操作部(操作手段)
7 搬送部
8,8A,8B 鑑別部(鑑別手段)
9 リジェクトポケット(異常媒体集積手段)
10 外部集積部
11 一時集積部
12 表裏反転部
13 移送部
14 紙幣結束部
B 紙幣(媒体)

Claims (6)

  1. 媒体が搬送される搬送路を備える媒体処理装置であって、
    前記媒体を取り込む取込手段と、
    前記媒体を鑑別する鑑別手段と、
    前記媒体の搬送中に障害が発生した場合に、障害復旧動作を実行させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記障害復旧動作を完了する前に、前記搬送路を確認するための搬送路確認用紙を前記取込手段から取り込ませ、取り込んだ前記搬送路確認用紙を搬送させる搬送路確認動作を搬送部に実行させる場合に、前記搬送路確認用紙の鑑別結果を前記媒体の情報に書き換え、書き換えた鑑別結果に基づいて前記搬送路確認用紙を搬送させる、
    ことを特徴とする媒体処理装置。
  2. 操作者に対して表示を行う表示手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記取込手段への前記搬送路確認用紙の投入を促す情報を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 異常と鑑別された前記媒体を集積する異常媒体集積手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記搬送路確認用紙と共にまたは前記搬送路確認用紙に代えて前記媒体が前記取込手段から取り込まれた場合に、当該媒体を前記異常媒体集積手段に搬送する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 異常と鑑別された前記媒体を集積する異常媒体集積手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記搬送路確認用紙が異常と鑑別された場合に、当該搬送路確認用紙を前記異常媒体集積手段に搬送する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の媒体処理装置。
  5. 前記制御手段は、取引中に前記媒体を搬送する速度に比べて、前記搬送路確認動作で前記搬送路確認用紙を低速で搬送する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の媒体処理装置。
  6. 操作者により入力操作が行われる操作手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記搬送路確認動作の解除または中止が前記操作手段を介して入力された場合に当該搬送路確認動作を行わない、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか1項に記載の媒体処理装置。
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