JP6144191B2 - 紙幣入出金装置及び紙幣入出金方法 - Google Patents

紙幣入出金装置及び紙幣入出金方法 Download PDF

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本発明は、金融機関等で使用される現金自動取引装置に実装される紙幣入出金装置に関する。
従来、金融機関などで使用されている紙幣入出金装置では、装置内紙幣の枚数を確定するために、定期的に装置内紙幣を計数する精算処理が行われている。特許文献1では、この精算処理機能を有した装置が開示されており、精算処理時に、紙幣状態が悪く出金に適さないと判定されたリジェクト紙幣を、紙幣の入出金庫として使用されるスタッカとは別の入金庫に収納することが記載されている。
また、特許文献2には、入口と出口が異なるスタッカで、スタッカ内の紙幣の順番を変えることができる紙幣入出金装置が開示されている。この紙幣入出金装置では、入口に紙幣スタック機構、出口に紙幣分離機構が設けられているためスタッカの構成は複雑となるが、スタッカ内に紙幣が滞留するのを防ぐことができる。
特開2003−272027号公報 特開平2−169476号公報
従来の金融機関などで使用される紙幣入出金装置の運用において、スタッカが先入れ・後出しの還流運用である場合、スタッカの出入口付近に位置する紙幣は入金・出金によって紙幣が入れ替わる。しかし、スタッカの奥に位置する紙幣のほとんどは、循環せずスタッカ内に留まることになる。
このような状況において、月に数回の頻度で精算処理が実施されると、スタッカの奥に位置する紙幣は、スタッカからの分離・収納を繰り返す。その際、紙幣入出金装置やスタッカのローラ等により、紙幣に癖が付いたり、紙幣が損傷したりする場合があった。このように、精算処理時に、状態が悪化した紙幣によってジャムなどの障害が発生し、復旧作業に手間と時間がかかるという問題があった。また、このような障害が発生するのを回避するために、月に1回程度、スタッカ内の全紙幣入れ替えを行なうこともあるが、この場合は係員の作業負担が増えてしまう。一方、スタッカ内に紙幣が留まるのを防ぐために、スタッカを先入れ・先出し方式にした場合は、スタッカの構成が複雑、かつ、高価になってしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、収納部(スタッカ)内の紙幣の収納順序を効率的に入れ替えることが可能な紙幣入出金装置及び紙幣入出金方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するために本発明においては、紙葉類の投入又は放出を行う入出金口部と、前記紙葉類の金種及び真偽を判別する識別部と、前記識別部で判別された金種又は真偽に関する判別情報を記憶する記憶部と、前記入出金口部に入金された紙葉類を一時的に集積する一時保管部と、入金された前記紙葉類又は出金する前記紙葉類を収納する複数の収納部と、前記識別部を通過し、前記入出金口部、前記一時保管部、前記収納部を接続する搬送路と、前記搬送路を駆動させる駆動部と、前記収納部内に集積された紙葉類を、前記判別情報を元に、収納部毎に分離して前記搬送部に搬送させて、前記識別部に計数させる精算処理を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記精算処理中の前記収納部内の一部の紙葉類を前記入出金口部又は前記一時保管部又はその両方に退避させ、前記精算処理中の前記収納部内の残りの紙葉類を前記入出金口部、前記一時保管部または前記紙葉類が収納されていない前記収納部のいずれかに退避させ、前記一部の紙葉類および前記残りの紙葉類を前記精算処理中の前記収納部に戻すように制御することを特徴とする、紙幣入出金装置が提供される。
かかる構成によれば、精算処理において、収納部内の一部の紙葉類を入出金口部又は一時保管部又はその両方に退避させ、精算処理中の収納部内の残りの紙葉類を入出金口部、一時保管部または紙葉類が収納されていない収納部のいずれかに退避させ、一部の紙葉類および残りの紙葉類を精算処理中の前記収納部に戻すように制御する。これにより、収納部内で循環せずに収納部の奥位置などに留まる紙幣を収納部の出入口付近に位置させるなど、収納部内の紙幣の収納順序を効率的に入れ替えることが可能となる。
本発明によれば、収納部(スタッカ)内の紙幣の収納順序を効率的に入れ替えて、精算処理時の紙幣ジャムなどの障害を低減し、紙幣入れ替えにかかる係員の運用労力を省力化することができる。
本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引装置の外観を示す概念図である。 同実施形態にかかる現金自動取引装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる紙幣入出金装置の構成を示す概念図である。 同実施形態にかかる紙幣入出金装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる精算処理動作の詳細を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる精算処理動作の詳細を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る精算処理動作の詳細を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる精算処理動作の詳細を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係る精算処理動作の詳細を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる精算処理動作の詳細を示す概念図である。 本発明の第4の実施形態に係る精算処理動作の詳細を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる精算処理動作の詳細を示す概念図である。 本発明の第5の実施形態に係る精算処理動作の詳細を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる精算処理動作の詳細を示す概念図である。 本発明の第6の実施形態に係る精算処理動作の詳細を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる精算処理動作の詳細を示す概念図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)現金自動取引装置の構成
まず、本発明を適用する現金自動取引装置の構成について説明する。図1を参照して、現金自動取引装置101の外観構成について説明する。図1は、現金自動取引装置101の外観の一例を示す概念図である。
図1に示すように、本実施の形態の現金自動取引装置101は、顧客の取引カードや取引明細票を処理するカード/明細票処理機構102、通帳を処理する通帳処理機構103、筐体104及び取引に必要な情報を利用者に表示したり利用者が入力をしたり、あるいは係員が運用の確認のために表示および情報入力したりする操作/表示部105などが設けられている。また、筐体104の内部には、紙幣入出金装置1が備えられている。
次に、図2を参照して、現金自動取引装置101の機能構成について説明する。図2は、現金自動取引装置101の制御関係を示すブロック図である。
図2に示すように、現金自動取引装置101は、カード/明細票処理機構102、通帳処理機構103、操作/表示部105及び紙幣入出金装置1は、バス110を介して本体制御部106と接続され、これらは、本体制御部106の制御の下必要な動作を行う。上記の他、カード/明細票処理機構102、通帳処理機構103、操作/表示部105及び紙幣入出金装置1は、インタフェース部107と、係員操作部108と、外部記憶装置109ともバス110で接続されており、必要なデータのやり取りを行う。なお、電源部111は、上記各機構、構成部分に電力を供給する。
(1−2)紙幣入出金装置の構成
次に、図3及び図4を参照して、現金自動取引装置101に実装される紙幣入出金装置1の構成について説明する。図3は、現金自動取引装置101に実装される紙幣入出金装置1の構成を示す図であり、図4は、紙幣入出金装置1の制御関係を示すブロック図である。
図3及び図4に示すように、紙幣入出金装置1は、紙幣を出し入れする入出金口2と、搬送される各紙幣の金種、真偽若しくは状態を判別する識別部3を有する。さらに取引が成立するまでの間、入金した紙幣を一時的に収納する一時保留部4と、紙幣入出金装置1で取り扱う紙幣が収納される収納部12と、収納部12と紙幣入出金装置1の各構成要素を接続し、紙幣を搬送する搬送路5とを有する。
収納部12は、複数の収納部から構成され、その役割に応じて分類される。例えば、入金庫6には、紙幣の一部に折れなどが生じていると判断されたリジェクト紙幣等の、出金用として扱わない紙幣が収納される。スタッカ(本発明の収納部)7〜10は、入金および出金に合わせて紙幣の金種ごとに収納および分離を行う。また、スタッカ10は、補充回収スタッカ11として使用することもでき、各スタッカ7〜9に紙幣を補充するとき、またはスタッカ7〜9から紙幣を回収するときに使用される。また、スタッカ7〜10の内部には紙幣に押圧をかける押板14と、その押板14の位置を検出するセンサが設けられ、押板14の位置に基づいて、収納されている紙幣量を検知する機能を有する。
記憶部13は、紙幣の入出金に関するデータを記憶する。例えば、記憶部13は、収納部12に収納された紙幣の数を記憶する。
現金自動取引装置101は、金融機関などの店舗などに設置され、利用者の操作により入金や出金などの取引を実行し、係員などの操作により、装填、回収または精算などの処理を行う。
ここで、精算処理とは、現金自動取引装置101に実装される紙幣入出金装置1の収納紙幣枚数を計数する処理をいう。現金自動取引装置101において、この精算処理を複数回実行すると、紙幣に癖が付いたり、紙幣が損傷したりする障害が発生することがある。
このような障害は、紙幣入出金装置1の運用においてスタッカ7〜9が先入れ・後出しの還流運用である場合に発生しやすい。すなわち、当該障害は、スタッカ7〜9の手前に位置する紙幣は入金・出金によって紙幣が入れ替わるが、スタッカ7〜9の奥に位置する紙幣のほとんどは、循環せずにスタッカ7〜9内に留まることに起因する。
紙幣入出金装置1において、月に数回の頻度で精算処理が実施されると、スタッカ7〜9の奥に位置する紙幣は、スタッカ7〜9からの分離・収納を繰り返し、その際に紙幣入出金装置1およびスタッカ7〜9のローラ等により、紙幣に癖が付き、紙幣に損傷が発生する恐れがあった。
このような紙幣の状態の悪化により、副次的に、精算処理の際、ジャムなどの障害が発生する場合がある。この精算処理を複数回実行することによる紙幣の癖および損傷を回避するために、本実施形態にかかる精算処理を提案する。
(1−3)現金自動取引装置の動作
次に、現金自動取引装置101が実施する処理の一例として、入金処理、出金処理及び精算処理について説明する。以下、現金自動取引装置101に搭載される1つのユニットである紙幣入出金装置1の入金処理動作、出金処理動作、精算処理動作を中心に説明する。
入金処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、入金計数指示、および収納指示を発行することにより動作が開始される。紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から入金計数指示を受けると、入出金口2にセットされた紙幣を、一枚ずつ分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する。識別部3で識別された紙幣のうち、正常紙幣は一時保留部4に搬送される。また、金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は、入出金口2に搬送される。また、リジェクト紙幣がある場合は、現金自動取引装置101は、利用者に対して再投入を促し、紙幣が再投入されると、再度、入金計数処理を行なう。
入金計数後、紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から収納指示を受けると、一時保留部4の紙幣を、金種に応じたスタッカ7〜10へ収納する。
出金処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、出金指示を発行することにより動作が開始される。紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から出金指示を受けると、金種に応じたスタッカ7〜10より紙幣を分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する。識別部3で識別された紙幣のうち、正常紙幣は入出金口2に搬送される。金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は、入金庫6に搬送される。そして、現金自動取引装置101は、正常紙幣が指定枚数に達すると、分離処理を停止し、利用者へ出金紙幣を放出する。
(1−4)紙幣入出金装置の精算処理動作
次に、図5を参照して、本実施形態にかかる精算処理動作の詳細について説明する。図5は、精算処理動作の処理の流れを示すフローチャートである。また、精算処理動作の説明に際し、紙幣入出金装置1の状態について、適宜図6に示す解説図を参照する。
紙幣入出金装置1における精算処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、精算処理指示を発行することにより開始される。図5に示すように、紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から精算処理指示を受けると、各スタッカ7〜9に対し、スタッカ内精算処理を開始させる(S200)。
そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ7に収納されている紙幣を分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する(S301)。識別部3は、紙幣が正常紙幣か金種異常や真偽異常等リジェクト紙幣かを識別するとともに、紙幣を計数する(S400)。
ステップS400で識別部3により識別および計数された紙幣のうち、正常紙幣は補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納し(S302)、金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は入金庫6へ収納する(S303)。
さらに、紙幣入出金装置1は、紙幣を分離する際に、スタッカ7の押板14の位置に基づいて、紙幣を分離中であるスタッカ7の紙幣量の残量が少なくなったかを判定する(S401)。例えば、予め紙幣量の残量が200枚である場合に残量少であると設定されていた場合に、紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣量の残量が200枚より少ないかを判定する。
そして、ステップS401において、スタッカ7の紙幣量の残量少と判定された場合には、スタッカ7の残りの正常紙幣を入出金口2または一時保留部4へ収納する(S304)。
一方、ステップS401において、紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣量の残量少ではないと判定された場合には、正常紙幣を引き続き補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納する(S302)。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣が無くなるまで(S402)、ステップS301からステップS402の紙幣の搬送処理を繰り返す。
そして、紙幣入出金装置1は、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣をスタッカ7に戻し(S305)、その後、入出金口2および一時保留部4へ収納した正常紙幣をスタッカ7に戻す(S306)。そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ内精算処理を終了する(S307)。
紙幣入出金装置1は、未精算処理のスタッカが無くなるまで(S403)、ステップS200〜ステップS403の処理を行う。本実施の形態では、スタッカ8及び9に対し、スタッカ7に対する精算処理と同様の処理を実行する。
そして、紙幣入出金装置1は、上記したスタッカ内精算処理が終了した後、精算処理の結果を現金自動取引装置101へ報告し(S308)、精算処理動作を終了する。また、現金自動取引装置101は、精算処理動作によるスタッカの紙幣収納順序の変更結果を表示させてもよい。
上記精算処理動作の結果、図6に示すように、入出金口2または一時保留部4へ収納した正常紙幣を、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣の手前位置に移動させることができる。また、識別部3でリジェクト紙幣と判別され、計数不可であった紙幣は入金庫6に収納される。
(1−5)本実施の形態の効果
本実施の形態にかかる精算処理を実行することにより、スタッカの奥に位置する紙幣をスタッカの手前位置に移動させることができる。また、スタッカの奥(下方)に位置する紙幣を、紙幣の状態が悪化する前に、早めに出金させることができるため、精算処理時の紙幣ジャムなどの障害を低減することができる。
なお、本実施の形態では、残量少を、残りの紙幣が収納先の容量である最大の200枚程度としたが、かかる例に限定されず、元のスタッカ紙幣の痛みの度合いや紙幣自重の大小に応じて、残量少とする枚数をより少ない枚数に設定するようにしてもよい。
(2)第2の実施の形態
上記した第1の実施形態にかかるスタッカ内精算処理では、スタッカ7〜9から補充回収スタッカへ紙幣を搬送する際に、スタッカ7の押板14の位置に基づいて、紙幣の搬送先を入出金口2または一時保留部4へ切り替え、一時的にスタッカの奥に位置する紙幣を退避させることにより紙幣のスタッカ内収納位置を変えるものであった。これを以下では、行き搬送先振り分けスタッカ内精算処理と称して説明する場合もある。
上記した、行き搬送先振り分けスタッカ内精算処理に対し、スタッカ内精算処理は、スタッカ7〜9から補充回収スタッカへ紙幣を全て搬送した後、補充回収スタッカからスタッカ7〜9へ紙幣を戻す際に搬送先を切り替え、戻し先を変更することによっても紙幣のスタッカ内収納位置を変えることが可能である。これを以下では、戻し搬送先振り分けスタッカ内精算処理と称して説明する場合もある。本実施の形態では、戻し搬送先振り分けスタッカ内精算処理にかかる精算処理動作について説明する。
なお、現金自動取引装置101の構成及び動作、紙幣入出金装置1の構成については、第1の実施の形態と同様のため詳細な説明は省略する。以下では、第1の実施の形態と異なる、紙幣入出金装置1の精算処理動作について詳細に説明する。
(2−1)紙幣入出金装置の精算処理動作
図7を参照して、本実施形態にかかる精算処理動作の詳細について説明する。図7は、精算処理動作の処理の流れを示すフローチャートである。また、精算処理動作の説明に際し、紙幣入出金装置1の状態について、適宜図8に示す解説図を参照する。
上記したように、以下では、戻し搬送先振り分けスタッカ内精算処理にかかる精算処理動作について説明する。紙幣入出金装置1における精算処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、精算処理指示を発行することにより開始される。図7に示すように、紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から精算処理指示を受けると、各スタッカ7〜9に対し、スタッカ内精算処理を開始させる(S210)。
そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ7に収納されている紙幣を分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する(S301)。識別部3は、紙幣が正常紙幣か金種異常や真偽異常等であるリジェクト紙幣かを識別するとともに、紙幣を計数する(S400)。
ステップS400で識別部3により識別および計数された紙幣のうち、正常紙幣は補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納し(S302)、金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は入金庫6へ収納する(S303)。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣が無くなるまで、ステップS301〜ステップS402までの紙幣の搬送処理を行う(S402)。
そして、紙幣入出金装置1は、補充回収スタッカ(スタッカ10)から紙幣を入出金口2および一時保留部4へ分離する(S312)。そして、紙幣入出金装置1は、補充回収スタッカの押板14の位置に基づいて、200枚程度の紙幣が分離したことを検知すると(S411)、補充回収スタッカの残りの正常紙幣をスタッカ7へ収納する(S305)。
その後、紙幣入出金装置1は、入出金口2および一時保留部4へ収納した正常紙幣をスタッカ7に戻す(S306)。そして、戻し搬送先振り分けスタッカ内精算処理を終了する(S307)。
紙幣入出金装置1は、未精算処理のスタッカが無くなるまで(S403)、ステップS200〜ステップS403の処理を行う。本実施の形態では、スタッカ8及び9に対し、スタッカ7に対する精算処理と同様の処理を実行する。
そして、紙幣入出金装置1は、上記した戻し搬送先振り分けスタッカ内精算処理が終了した後、精算処理の結果を現金自動取引装置101へ報告し(S308)、精算処理動作を終了する。また、現金自動取引装置101は、精算処理動作によるスタッカの紙幣収納順序の変更結果を表示させてもよい。
上記した戻し搬送先振り分けスタッカ内精算処理における精算処理動作でも、上記スタッカ内精算処理動作と同様に、入出金口2または一時保留部4へ収納した正常紙幣を、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣の手前位置に移動させることができる。また、識別部3でリジェクト紙幣と判別され、計数不可であった紙幣は入金庫6に収納される。
(2−2)本実施の形態の効果
本実施の形態にかかる精算処理を実行することにより、スタッカの奥に位置する紙幣をスタッカの手前位置に移動させることができる。また、スタッカの奥(下)に位置する紙幣を、紙幣の状態が悪化する前に、早めに出金させることができるため、精算処理時の紙幣ジャムなどの障害を低減することができる。
(3)第3の実施の形態
上記した第1及び第2の実施の形態では、押板14の位置に基づいて搬送先を切り替えていたが、本実施の形態では、紙幣入出金装置1の記憶部13に記憶された紙幣枚数に基づいて搬送先を切り替える場合について説明する。
例えば、紙幣の入出金の際に検知された紙幣枚数を記憶部13に記憶されており、スタッカ7〜9から補充回収スタッカへ紙幣を搬送する際に、記憶部13に記憶された紙幣枚数に基づいて紙幣の搬送先を切り替えることが考えられる。また、補充回収スタッカへ紙幣を搬送する際に紙幣枚数を記憶部13に記憶しておき、補充回収スタッカからスタッカ7〜9へ紙幣を戻す際に記憶部13に記憶された紙幣枚数に基づいて搬送先を切り替え、戻し先を変更することも考えられる。
なお、現金自動取引装置101の構成及び動作、紙幣入出金装置1の構成については、第1の実施の形態と同様のため詳細な説明は省略する。以下では、第1の実施の形態と異なる、紙幣入出金装置1の精算処理動作について詳細に説明する。
(3−1)紙幣入出金装置の精算処理動作
図9を参照して、本実施形態にかかる精算処理動作の詳細について説明する。図9は、精算処理動作の処理の流れを示すフローチャートである。また、精算処理動作の説明に際し、紙幣入出金装置1の状態について、適宜図10に示す解説図を参照する。
上記したように、以下では、記憶部13に記憶された紙幣枚数に基づいて、精算処理動作を切り替える場合について説明する。紙幣入出金装置1における精算処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、精算処理指示を発行することにより開始される。図9に示すように、紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から精算処理指示を受けると、各スタッカ7〜9に対し、スタッカ内精算処理を開始させる(S220)。
そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ7に収納されている紙幣を分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する(S301)。識別部3は、紙幣が正常紙幣か金種異常や真偽異常等リジェクト紙幣かを識別するとともに、紙幣を計数する(S400)。
ステップS400で識別部3により識別および計数された紙幣のうち、正常紙幣は補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納し(S302)、金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は入金庫6へ収納する(S303)。
そして、紙幣入出金装置1は、記憶されている精算処理中のスタッカ内の紙幣量の残量が少かを判定する(S421)。具体的に、紙幣入出金装置1は、記憶部13に記憶されているスタッカの収納紙幣枚数から、ステップS301で分離した紙幣枚数を減算することにより、分離処理中のスタッカ7の紙幣の残量を算出する。
そして、ステップS421において、スタッカ7の紙幣量の残量少と判定された場合には、スタッカ7の残りの正常紙幣を入出金口2または一時保留部4へ収納する(S304)。
一方、ステップS421において、紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣量の残量少ではないと判定された場合には、正常紙幣を引き続き補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納する(S302)。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣が無くなるまで、すなわち、記憶部13に記憶されたスタッカ7の収納紙幣枚数がゼロになるまで(S422)、ステップS301からステップS422の紙幣の搬送処理を繰り返す。
そして、紙幣入出金装置1は、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣をスタッカ7に戻し(S305)、その後、入出金口2および一時保留部4へ収納した正常紙幣をスタッカ7に戻す(S306)。そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ内精算処理を終了する(S307)。
そして、紙幣入出金装置1は、未精算処理のスタッカが無くなるまで(S403)、ステップS200〜ステップS403の処理を行う。本実施の形態では、スタッカ8及び9に対し、スタッカ7に対する精算処理と同様の処理を実行する。
そして、紙幣入出金装置1は、上記したスタッカ内精算処理が終了した後、精算処理の結果を現金自動取引装置101へ報告し(S308)、精算処理動作を終了する。また、現金自動取引装置101は、精算処理動作によるスタッカの紙幣収納順序の変更結果を表示させてもよい。
上記精算処理動作の結果、図10に示すように、入出金口2または一時保留部4へ収納した正常紙幣を、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣の手前位置に移動させることができる。また、識別部3でリジェクト紙幣と判別され、計数不可であった紙幣は入金庫6に収納される。
(3−2)本実施の形態の効果
本実施の形態にかかる精算処理を実行することにより、スタッカの奥に位置する紙幣をスタッカの手前位置に移動させることができる。また、スタッカの奥(下方)に位置する紙幣を、紙幣の状態が悪化する前に、早めに出金させることができるため、精算処理時の紙幣ジャムなどの障害を低減することができる。
(4)第4の実施の形態
以下では、紙幣入出金装置1の識別部3において判断された紙幣の状態の識別結果をもとに、紙幣の搬送先を切り替える精算処理動作について説明する。
なお、現金自動取引装置101の構成及び動作、紙幣入出金装置1の構成については、第1の実施の形態と同様のため詳細な説明は省略する。以下では、第1の実施の形態と異なる、紙幣入出金装置1の精算処理動作について詳細に説明する。
(4−1)紙幣入出金装置の精算処理動作
図11を参照して、本実施形態にかかる精算処理動作の詳細について説明する。図11は、精算処理動作の処理の流れを示すフローチャートである。また、精算処理動作の説明に際し、紙幣入出金装置1の状態について、適宜図12に示す解説図を参照する。
上記したように、以下では、識別部3による識別結果をもとに動作を切り替える精算処理動作について説明する。紙幣入出金装置1における精算処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、精算処理指示を発行することにより開始される。図11に示すように、紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から精算処理指示を受けると、各スタッカ7〜9に対し、スタッカ内精算処理を開始させる(S230)。
そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ7に収納されている紙幣を分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する(S301)。識別部3は、紙幣が正常紙幣か金種異常や真偽異常等リジェクト紙幣かを識別するとともに、紙幣を計数する(S400)。
ステップS400で識別部3により識別および計数した紙幣のうち、金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は入金庫6へ収納する(S303)。また、ステップS400で、折れや曲がりなど、リジェクトはされない正常紙幣であるが、ダメージを受けている紙幣かを判定する(S431)。
ステップS431で正常紙幣であると判定された場合には、当該正常紙幣を補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納する(S302)。一方、正常紙幣ではあるが、ダメージを受けている紙幣であると判定された場合には、当該紙幣を入出金口2または一時保留部4へ収納する(S304)。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣が無くなるまで(S402)、ステップS301からステップS402の紙幣の搬送処理を繰り返す。
そして、紙幣入出金装置1は、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣をスタッカ7に戻し(S305)、その後、入出金口2および一時保留部4へ収納した正常紙幣をスタッカ7に戻す(S306)。そして、紙幣入出金装置1は、識別結果をもとに動作を切り替えるスタッカ内精算処理を終了する(S307)。
紙幣入出金装置1は、未精算処理のスタッカが無くなるまで(S403)、ステップS200〜ステップS403の処理を行う。本実施の形態では、スタッカ8及び9に対し、スタッカ7に対する精算処理と同様の処理を実行する。
そして、紙幣入出金装置1は、上記したスタッカ内精算処理が終了した後、精算処理の結果を現金自動取引装置101へ報告し(S308)、精算処理動作を終了する。また、現金自動取引装置101は、精算処理動作によるスタッカの紙幣収納順序の変更結果を表示させてもよい。
上記した識別結果をもとに動作を切り替える精算処理動作により、入出金口2または一時保留部4へ収納された、リジェクトはされないがダメージを受けていると検知された正常紙幣が、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣の手前位置に移動させることができる。また、識別部3でリジェクト紙幣と判別され、計数不可であった紙幣は入金庫6に収納される。
(4−2)本実施の形態の効果
本実施の形態にかかる精算処理を実行することにより、スタッカの奥に位置する紙幣をスタッカの手前位置に移動させることができる。また、スタッカの奥(下)に位置する紙幣を、紙幣の状態が悪化する前に、早めに出金させることができるため、精算処理時の紙幣ジャムなどの障害を低減することができる。
(5)第5の実施の形態
上記した第1〜第4の実施の形態における紙幣の精算処理動作では、スタッカの奥に位置する紙幣をスタッカ手前位置に移動させている。しかし、スタッカが重力方向に紙幣を収納する形状であり、かつスタッカの奥に位置する紙幣が皺やヨレの多い状態である場合には、紙幣の収納位置が逆転することにより、スタッカの奥に位置する紙幣が集積紙幣の自重から開放され、紙幣の厚みを増加させる可能性がある。
例えば、スタッカ内の紙幣が満杯状態に近い場合に、上記第1〜第4の実施形態の精算処理動作を実行して紙幣の収納一を逆転させると、収納された紙幣の厚みが増加して、スタッカ・補充回収スタッカ内の収納スペースが無くなり、紙幣のジャム等の障害が発生する原因となる。そこで、本実施の形態では、スタッカ内紙幣が満杯状態に近い場合には、スタッカ内紙幣の集積順序を変えないようにして、紙幣のジャム等の障害が発生するのを防止する。
なお、現金自動取引装置101の構成及び動作、紙幣入出金装置1の構成については、第1の実施の形態と同様のため詳細な説明は省略する。以下では、第1の実施の形態と異なる、紙幣入出金装置1の精算処理動作について詳細に説明する。
(5−1)紙幣入出金装置の精算処理動作
図13を参照して、本実施形態にかかる精算処理動作の詳細について説明する。図13は、精算処理動作の処理の流れを示すフローチャートである。また、精算処理動作の説明に際し、紙幣入出金装置1の状態について、適宜図14に示す解説図を参照する。
上記したように、以下では、スタッカが満杯時における精算処理動作を切り替える場合について説明する。紙幣入出金装置1における精算処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、精算処理指示を発行することにより開始される。図13に示すように、紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から精算処理指示を受けると、各スタッカ7〜9に対し、スタッカ内精算処理を開始させる(S240)。
そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣収納状態が満杯か否かを判定する(S401)。ステップS401において、例えば、紙幣入出金装置1は、押板14の位置に基づいてスタッカ7に収納されている紙幣が満杯か否かを判定してもよい。また、スタッカ7〜9から補充回収スタッカへ紙幣を搬送する際に、スタッカ内の紙幣枚数をカウントして、スタッカ7に収納されている紙幣が満杯か否かを判定するようにしてもよい。
ステップS401において、スタッカ7の紙幣収納状態が満杯状態ではないと判定された場合には、上記した実施形態1〜4のいずれかのスタッカ内の精算処理動作を実行する(S501)。一方、ステップS401において、スタッカ7の紙幣収納状態が満杯状態であると判定された場合には、ステップS301以降の処理を実行する。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7に収納されている紙幣を分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する(S301)。識別部3は、紙幣が正常紙幣か金種異常や真偽異常等であるリジェクト紙幣かを識別するとともに、紙幣を識別および計数する(S400)。
紙幣入出金装置1は、ステップS400で識別部3により識別および計数された紙幣が正常紙幣であった際、紙幣を分離中であるスタッカ7の紙幣量の残量が少なくなったかを判定する(S411)。これは、スタッカ7の押板14の位置に基づいて、紙幣量の残量が少なくなったかを判断してもよい。もしくは、記憶部13に記憶されているスタッカの収納紙幣枚数から、ステップS400で係数した紙幣枚数を減算することにより、紙幣量の残量が少なくなったかを判断してもよい。そして、スタッカ7の紙幣量の残量少と判定された場合には、スタッカ7の残りの正常紙幣を入出金口2または一時保留部4へ収納する(S304)。
一方、ステップS411において、紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣量の残量少ではないと判定された場合には、正常紙幣を引き続き補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納する(S302)。
一方、ステップS400において、紙幣入出金装置1は、金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は入金庫6へ収納する(S303)。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣が無くなるまで、ステップS301〜ステップS402までの紙幣の搬送処理を行う(S402)。
そして、紙幣入出金装置1は、入出金口2および一時保留部4へ収納した正常紙幣をスタッカ7に戻し(S306)、その後、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣をスタッカ7に戻す(S305)。そして、スタッカ満杯時の搬送先振り分けスタッカ内精算処理を終了する(S307)。
紙幣入出金装置1は、未精算処理のスタッカが無くなるまで(S403)、ステップS200〜ステップS403の処理を行う。本実施の形態では、スタッカ8及び9に対し、スタッカ7に対する精算処理と同様の処理を実行する。
そして、紙幣入出金装置1は、上記したスタッカ満杯時の搬送先振り分けスタッカ内精算処理が終了した後、精算処理の結果を現金自動取引装置101へ報告し(S308)、精算処理動作を終了する。また、現金自動取引装置101は、精算処理動作によるスタッカの紙幣収納順序の変更結果を表示させたり、スタッカ奥(下)位置に、スタッカ手前(上)に移動すべき紙幣が存在することを表示させたりしてもよい。
上記精算処理動作の結果、図14に示すように、入出金口2または一時保留部4へ収納した正常紙幣と、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣の、収納位置は変化しない。また、識別部3でリジェクト紙幣と判別され、計数不可であった紙幣は入金庫6に収納される。
(5−2)本実施形態の効果
本実施の形態にかかる精算処理を実行することにより、スタッカ内が満杯状態の場合に、スタッカの奥(下)に位置する紙幣の収納順序を変更せずに元の収納位置に戻すため、紙幣の収納順序の変更による精算処理時の紙幣ジャムなどの障害を低減することができる。
(6)第6の実施の形態
上記した第1〜第4の実施の形態における紙幣の精算処理動作では、スタッカの奥に位置する紙幣をスタッカ手前位置に移動させている。しかし、過去に第1〜第4の実施の形態における紙幣の精算処理動作が実行され、一部の紙幣をスタッカ手前位置に移動させた際、移動させた紙幣の全てがスタッカから分離されることなく、再び第1〜第4の実施形態の精算処理動作が実行される可能性がある。
この場合、過去に移動させた紙幣の手前にさらに紙幣が収納され、過去に移動させた紙幣がスタッカから分離する可能性が低減する。この結果、精算処理動作によって、紙幣に対してスタッカから分離されたり収納されたりする動作が繰り返され、紙幣のジャム等の障害が発生する原因となる。そこで、本実施の形態では、スタッカ内において、過去に移動させた紙幣が、スタッカから全て出金されない期間は、スタッカ内紙幣の集積順序を変えないようにして、紙幣のジャム等の障害が発生するのを防止する。
なお、現金自動取引装置101の構成及び動作、紙幣入出金装置1の構成については、第1の実施の形態と同様のため詳細な説明は省略する。以下では、第1の実施の形態と異なる、紙幣入出金装置1の精算処理動作について詳細に説明する。
(6−1)紙幣入出金装置の精算処理動作
図15を参照して、本実施形態にかかる精算処理動作の詳細について説明する。図15は、精算処理動作の処理の流れを示すフローチャートである。また、精算処理動作の説明に際し、紙幣入出金装置1の状態について、適宜図16に示す解説図を参照する。
上記したように、以下では、スタッカ内に精算処理による移動紙幣がある時における精算処理動作を切り替える場合について説明する。紙幣入出金装置1における精算処理動作は、現金自動取引装置101が紙幣入出金装置1に対して、精算処理指示を発行することにより開始される。図15に示すように、紙幣入出金装置1は、現金自動取引装置101から精算処理指示を受けると、各スタッカ7〜9に対し、スタッカ内精算処理を開始させる(S250)。
そして、紙幣入出金装置1は、スタッカ7内に精算処理による移動紙幣があるか否かを判定する(S421)。ステップS421において、例えば、紙幣入出金装置1は、押板14の位置と前回位置との差から、移動紙幣があるかを判定してもよい。また、スタッカ7〜9から補充回収スタッカへ紙幣を搬送する際に、スタッカ内の紙幣枚数をカウントして、スタッカ7に収納されている紙幣が移動しているかを判定するようにしてもよい。
ステップS421において、スタッカ7に精算処理による移動紙幣があると判定された場合には、上記した実施形態1〜4のいずれかのスタッカ内の精算処理動作を実行する(S501)。一方、ステップS421において、スタッカ7に精算処理による移動紙幣があると判定された場合には、ステップS301以降の処理を実行する。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7に収納されている紙幣を分離し、駆動部(図示せず)により、搬送路5を駆動し、識別部3に紙幣を搬送する(S301)。識別部3は、紙幣が正常紙幣か金種異常や真偽異常等であるリジェクト紙幣かを識別するとともに、紙幣を計数する(S400)。
紙幣入出金装置1は、ステップS400で識別部3により識別および計数された紙幣が正常紙幣であった際、紙幣を分離中であるスタッカ7の紙幣量の残量が少なくなったかを判定する(S411)。これは、スタッカ7の押板14の位置に基づいて、紙幣量の残量が少なくなったかを判断してもよい。または、記憶部13に記憶されているスタッカの収納紙幣枚数から、ステップS400で計数した紙幣枚数を減算することにより、紙幣量の残量が少なくなったかを判断してもよい。そして、スタッカ7の紙幣量の残量少と判定された場合には、スタッカ7の残りの正常紙幣を入出金口2または一時保留部4へ収納する(S304)。
一方、ステップS411において、紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣量の残量少ではないと判定された場合には、正常紙幣を引き続き補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納する(S302)。
そして、ステップS400において、紙幣入出金装置1は、金種異常や真偽異常等でリジェクトされた紙幣は入金庫6へ収納する(S303)。
紙幣入出金装置1は、スタッカ7の紙幣が無くなるまで、ステップS301〜ステップS402までの紙幣の搬送処理を行う(S402)。
そして、紙幣入出金装置1は、入出金口2および一時保留部4へ収納した正常紙幣をスタッカ7に戻し(S306)、その後、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣をスタッカ7に戻す(S305)。そして、スタッカ満杯時の搬送先振り分けスタッカ内精算処理を終了する(S307)。
紙幣入出金装置1は、未精算処理のスタッカが無くなるまで(S403)、ステップS200〜ステップS403の処理を行う。本実施の形態では、スタッカ8及び9に対し、スタッカ7に対する精算処理と同様の処理を実行する。
そして、紙幣入出金装置1は、上記したスタッカ満杯時の搬送先振り分けスタッカ内精算処理が終了した後、精算処理の結果を現金自動取引装置101へ報告し(S308)、精算処理動作を終了する。また、現金自動取引装置101は、精算処理動作によるスタッカの紙幣収納順序の変更結果を表示させたり、スタッカ手前(上)位置に、前回の精算処理動作によって移動された紙幣が存在することを表示させたりしてもよい。
上記精算処理動作の結果、図16に示すように、入出金口2または一時保留部4へ収納した正常紙幣と、補充回収スタッカ(スタッカ10)に収納した正常紙幣の、収納位置は変化しない。また、識別部3でリジェクト紙幣と判別され、計数不可であった紙幣は入金庫6に収納される。
(6−2)本実施形態の効果
本実施の形態にかかる精算処理を実行することにより、スタッカ内に精算処理による移動紙幣がある場合に、スタッカの奥(下)に位置する紙幣の収納順序を変更せずに元の収納位置に戻すため、紙幣の収納順序が変更してスタッカから紙幣が分離せずに、精算処理時の紙幣ジャムなどの障害を低減することができる。
1 紙幣入出金装置
2 入出金口
3 識別部
4 一時保留部
5 搬送路
6 入金庫
7〜10 スタッカ
11 補充回収スタッカ
12 収納部
13 記憶部
14 制御部
15 押板
16 紙幣
101 現金自動取引装置
102 カード/明細票処理機構
103 通帳処理機構
104 筐体
105 操作/表示部
106 本体制御部
107 インタフェース部
108 係員操作部
109 外部記憶装置
110 バス
111 電源部

Claims (11)

  1. 紙葉類の投入又は放出を行う入出金口部と、
    前記紙葉類の金種及び真偽を判別する識別部と、
    前記識別部で判別された金種又は真偽に関する判別情報を記憶する記憶部と、
    前記入出金口部に入金された紙葉類を一時的に集積する一時保管部と、
    入金された前記紙葉類又は出金する前記紙葉類を収納する複数の収納部と、
    前記識別部を通過し、前記入出金口部、前記一時保管部、前記収納部を接続する搬送路と、
    前記搬送路を駆動させる駆動部と、
    前記収納部内に集積された紙葉類を、前記判別情報を元に、収納部毎に分離して前記搬送部に搬送させて、前記識別部に計数させる精算処理を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記精算処理中の前記収納部内の一部の紙葉類を前記入出金口部又は前記一時保管部又はその両方に退避させ、
    前記精算処理中の前記収納部内の残りの紙葉類を前記入出金口部、前記一時保管部または前記紙葉類が収納されていない前記収納部のいずれかに退避させ、
    前記一部の紙葉類および前記残りの紙葉類を前記精算処理中の前記収納部に戻すように制御するものであって、
    前記精算処理を実行するに際し、前記識別部による前記紙幣の識別結果をもとに、前記紙葉類を前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とに分類し、前記入出金口部、前記一時保管部または前記紙葉類が収納されていない前記収納部のいずれかに、前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とを分けて退避させる
    ことを特徴とする、紙幣入出金装置。
  2. 前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際し、前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類のうち、先に退避させた紙葉類を前記収納部に戻した後、後から退避させた紙葉類を前記収納部に戻すように制御する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の紙幣入出金装置。
  3. 前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際し、前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類のうち、後から退避させた紙葉類を前記収納部に戻した後、先に退避させた紙葉類を前記収納部に戻すように制御する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の紙幣入出金装置。
  4. 前記収納部内に、前記収納部内の紙葉類の枚数を検知するための可動式の押板を有し、
    前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際し、前記押板の位置に基づいて、前記紙葉類を前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とに分類し、前記入出金口部、前記一時保管部または前記紙葉類が収納されていない前記収納部のいずれかに、前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とを分けて退避させる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の紙幣入出金装置。
  5. 前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際し、前記収納部内の押板の位置に基づいて、前記紙葉類を前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とに分類し、前記入出金口部、前記一時保管部または前記紙葉類が収納されていない前記収納部のいずれかに、前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とを分けて退避させ、
    前記入出金口部、前記一時保管部、前記紙葉類が入っていない前記収納部のいずれかに退避させた前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類を、前記収納部に戻す
    ことを特徴とする、請求項4に記載の紙幣入出金装置。
  6. 前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際し、前記精算処理において前記記憶部に前記紙葉類の計数結果を記憶させ、
    前記記憶された紙葉類の計数結果及び前記収納部内の押板の位置に基づいて、前記入出金口部、前記一時保管部、前記紙葉類が入っていない前記収納部のいずれかに退避させた前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類を、前記収納部に戻す
    ことを特徴とする、請求項4に記載の紙幣入出金装置。
  7. 前記記憶部は、前記精算処理における前記紙葉類の計数結果を記憶し、
    前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際し、前記記憶部に記憶された前記紙葉類の計数結果をもとに、前記紙葉類を前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とに分類し、前記入出金口部、前記一時保管部または前記紙葉類が収納されていない前記収納部のいずれかに、前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類とを分けて退避させる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の紙幣入出金装置。
  8. 前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際し、前記精算処理において前記記憶部に前記紙葉類の計数結果を記憶させ、
    前記記憶された紙葉類の計数結果に基づいて、前記入出金口部、前記一時保管部、前記紙葉類が入っていない前記収納部のいずれかに退避させた前記一部の紙葉類と前記残りの紙葉類を、前記収納部に戻す
    ことを特徴とする請求項5に記載の紙幣入出金装置。
  9. 前記制御部は、
    前記精算処理を実行するに際して、前記収納部内の紙葉類の収納順序を変更して前記収納部に戻すか、前記収納部内の収納順序を変更せずに前記収納部内に戻すかを表示部に表示させる
    ことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の紙幣入出金装置。
  10. 前記制御部は、
    前記収納部内の奥位置に収納されていた紙幣が、前記精算処理を実行した後に、前記収納部の奥位置にそのまま収納されている
    ことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の紙幣入出金装置。
  11. 前記制御部は、
    前回の精算処理を実行した結果、前記収納部内の手前位置に収納された出金予定の紙幣が前記収納部内の手前位置にそのまま収納されている
    ことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の紙幣入出金装置。
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