JP6893398B2 - コイル部品及びその製造方法 - Google Patents

コイル部品及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6893398B2
JP6893398B2 JP2016129830A JP2016129830A JP6893398B2 JP 6893398 B2 JP6893398 B2 JP 6893398B2 JP 2016129830 A JP2016129830 A JP 2016129830A JP 2016129830 A JP2016129830 A JP 2016129830A JP 6893398 B2 JP6893398 B2 JP 6893398B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
coated
coated conductors
layer
winding layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016129830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017022372A (ja
Inventor
祐 御子神
祐 御子神
信雄 ▲高▼木
信雄 ▲高▼木
大井 康裕
康裕 大井
瞬 芦澤
瞬 芦澤
せつ 土田
せつ 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to US15/201,742 priority Critical patent/US10186376B2/en
Priority to CN201610537808.2A priority patent/CN106340370B/zh
Publication of JP2017022372A publication Critical patent/JP2017022372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6893398B2 publication Critical patent/JP6893398B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

本発明はコイル部品及びその製造方法に関し、特に、ドラム型コアを用いたコイル部品及びその製造方法に関する。
近年、スマートフォンなどの情報端末に用いられる電子部品に対しては、小型化及び低背化が強く求められている。このため、パルストランスなどのコイル部品についても、トロイダル型コアではなくドラム型コアを用いた表面実装型のコイル部品が数多く使用されている。例えば、特許文献1には、ドラム型コアを用いた表面実装型の昇圧トランスが開示されている。
ドラム型コアを用いたコイル部品に対しても、さらなる小型化及び低背化が求められている。このため、巻芯部のサイズは年々縮小されており、必要なインダクタンスを確保するためにより線径の細い被覆導線を使用する必要が生じている。
特開2012−119568号公報
しかしながら、線径の細い被覆導線は絶縁耐圧が低いため、パルストランスのように一次巻線と二次巻線を絶縁する必要のあるコイル部品においては絶縁耐圧が不足するおそれがあった。特に、熱圧着やレーザー接合によって継線を行う場合、継線時に加えられる熱が被覆導線の芯材を介して伝達し被覆膜を劣化させるため、絶縁耐圧が不足しやすいという問題があった。
コイル部品の絶縁耐圧を高める方法として、本発明者らは、低融点の樹脂膜をコーティングした被覆導線を用いる方法について検討を行った。樹脂膜をコーティングした被覆導線を用いれば、その後の熱処理によって樹脂膜が融解し、被覆膜に存在する傷やクラックなどの欠陥部分が樹脂で埋められる。このため、欠陥部分に起因する絶縁耐圧の低下が防止されるものと期待される。
しかしながら、本発明者らの研究によれば、コーティングする樹脂膜の厚さが過剰であると、融解した樹脂膜が冷えて凝固する際に被覆導線に強い応力が加わり、当初整列していた被覆導線が大きく移動してしまうことが明らかとなった。
被覆導線の移動は、インダクタンスなどコイル部品の基本性能に影響を及ぼすものではない。しかしながら、本発明者らの研究によれば、被覆導線の移動が顕著であると、そうでない場合と比べて絶縁耐圧が若干低下することが明らかとなった。これは、被覆導線の移動によって被覆導線間の距離が局所的に狭くなり、これによって一次巻線と二次巻線との間の電界が強くなることが主な原因であると考えられる。
したがって、本発明の目的は、樹脂膜をコーティングした被覆導線を用いるコイル部品及びその製造方法であって、より高い絶縁耐圧を得ることが可能なコイル部品及びその製造方法を提供することである。
本発明によるコイル部品は、第1及び第2の鍔部と、前記第1及び第2の鍔部間に位置する巻芯部とを含むドラム型コアと、前記巻芯部に巻回された第1巻回層及び前記第1巻回層上に巻回された第2巻回層を構成する複数の被覆導線と、前記被覆導線を覆う樹脂被覆層と、を備え、前記第1巻回層を構成する前記被覆導線の最大スペースは、前記被覆導線の線径よりも狭いことを特徴とする。
本発明者らの研究によれば、樹脂膜をコーティングした被覆導線を用いるコイル部品において、第1巻回層に生じるスペースが被覆導線の線径以上となるのは、耐圧低下のサインであることが明らかとなった。これに対し、本発明によるコイル部品は、被覆導線の移動が抑制され、第1巻回層の最大スペースが被覆導線の線径よりも狭いことから、高い絶縁耐圧を確保することが可能となる。
本発明において、前記第2巻回層を構成する前記被覆導線の最大スペースは、前記被覆導線の線径よりも狭いことが好ましい。これによれば、被覆導線の移動がより抑制されていることから、より高い絶縁耐圧を確保することが可能となる。
本発明において、前記第1及び第2の鍔部はそれぞれ複数の継線部を有しており、前記複数の被覆導線の両端部は、それぞれ対応する前記継線部に接続されていることが好ましい。この場合、前記複数の被覆導線は、互いに絶縁された一次巻線及び二次巻線を含むことが好ましい。この種のコイル部品には、より高い絶縁耐圧が要求されることが多いからである。
本発明において、前記継線部は前記樹脂被覆層で覆われていないことが好ましい。これによれば、樹脂被覆層による接続不良や半田の濡れ性低下などを防止することができる。
本発明によるコイル部品の製造方法は、芯材を覆う被覆膜及び前記被覆膜を覆う樹脂膜を有する複数の被覆導線をドラム型コアの巻芯部に巻回することにより、前記巻芯部に巻回された第1巻回層及び前記第1巻回層上に巻回された第2巻回層を形成する工程と、前記複数の被覆導線の両端部を、前記ドラム型コアの第1及び第2の鍔部に設けられた継線部に接続する工程と、前記樹脂膜を融解させることにより、前記複数の被覆導線を覆う樹脂被覆層を形成する工程と、を備え、融解後における前記第1巻回層を構成する前記被覆導線の最大スペースは、前記被覆導線の線径よりも狭いことを特徴とする。
本発明によれば、樹脂膜が融解することによって樹脂被覆層が形成されることから、被覆膜のキズなどが修復され、これにより絶縁耐圧を向上させることが可能となる。しかも、被覆導線を巻回した後に樹脂材料などをコーティングする必要がないことから、工程数も増大しない。さらに、樹脂被覆層の収縮に伴う被覆導線の移動が抑制されていることから、高い絶縁耐圧を確保することが可能となる。
本発明において、前記接続する工程は、熱圧着又はレーザー接合により行うことが好ましい。熱圧着又はレーザー接合により継線を行うと、継線時に加えられる熱によって絶縁耐圧が不足しやすいからである。
この場合、前記複数の被覆導線は、前記第1巻回層を構成する第1の被覆導線と、前記第2巻回層を構成する第2の被覆導線とを含み、前記接続する工程は、前記第1の被覆導線を前記継線部に接続した後、前記第2の被覆導線を前記継線部に接続する工程を含むことが好ましい。このように複数回の継線作業が行われる場合、熱の影響がより顕著となるからである。
本発明によるコイル部品の製造方法は、前記第1及び第2の鍔部に板状コアを接着する工程をさらに備え、前記接着する工程において印加される熱によって、前記樹脂膜を融解させることが好ましい。これによれば、板状コアの接着工程と樹脂膜の融解工程を同一工程で実施することが可能となる。
このように、本発明によれば、樹脂膜をコーティングした被覆導線を用いるコイル部品及びその製造方法であって、より高い絶縁耐圧を得ることが可能なコイル部品及びその製造方法を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品10の外観構造を示す略斜視図である。 図2は、コイル部品10の等価回路である。 図3は、図1に示したA−A'線に沿った断面図である。 図4は、第1巻回層及び第2巻回層の一部を拡大して示す模式的な断面図である。 図5は、第1巻回層及び第2巻回層の一部を拡大して示す模式的な断面図である。 図6は、被覆導線S1〜S4の構造を示す断面図である。 図7(a)は第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4を巻回した状態を示す平面図であり、図7(b)は第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3を巻回した状態を示す平面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品13の構造を示す略平面図である。 図9は、ドラム型コア11の巻芯部11aのxz断面の一例を示す断面図である。 最大スペースW1の測定結果を示すグラフである。 耐圧の測定結果を示すグラフである。 図12(a)はサンプルAの断面写真であり、図12(b)はサンプルBの断面写真である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品10の外観構造を示す略斜視図である。
本実施形態によるコイル部品10は表面実装型のパルストランスであり、図1に示すように、ドラム型コア11と、ドラム型コア11に接着された板状コア12と、ドラム型コア11の巻芯部11aに巻回された被覆導線S1〜S4とを備えている。但し、本発明によるコイル部品がパルストランスに限定されるものではなく、バルントランスや昇圧トランスなどの他のトランス部品であっても構わないし、コモンモードチョークコイルなどのフィルタ部品であっても構わない。
ドラム型コア11及び板状コア12は、比較的透磁率の高い磁性材料、例えばNi−Zn系フェライトや、Mn−Zn系フェライトの焼結体によって構成されている。なお、Mn−Zn系フェライトなどの透磁率の高い磁性材料は、固有抵抗が低く導電性を有しているのが通常である。
ドラム型コア11は、棒状の巻芯部11aと、巻芯部11aのy方向における両端に設けられた第1及び第2の鍔部11b,11cとを備え、これらが一体化された構造を有している。コイル部品10は、実使用時において基板上に表面実装される部品であり、鍔部11b,11cのz方向における上面11bs,11csを基板に対向させた状態で実装される。鍔部11b,11cの上面11bs,11csとは反対側の下面には、板状コア12が接着剤により固着されている。このような構造により、ドラム型コア11と板状コア12によって閉磁路が構成される。
第1の鍔部11bの上面11bsには、端子電極である3つの継線部E1〜E3が設けられる。また、第2の鍔部11cの上面11csには、端子電極である3つの継線部E4〜E6が設けられる。これら継線部E1〜E6は、対応する鍔部11b,11cに取り付けられたL字型の端子金具によって構成されている。但し、端子金具を用いることは必須でなく、対応する鍔部11b,11cの表面に焼き付けられた導体膜によって継線部E1〜E6を構成しても構わない。継線部E1〜E3は、図1に示すx方向の一端側からこの順で配置されている。同様に、継線部E4〜E6も、x方向の一端側からこの順で配置されている。継線部E1〜E6には、被覆導線S1〜S4の各端部が熱圧着又はレーザー接合により継線される。
図1に示すように、継線部E2と継線部E3の間隔は、継線部E1と継線部E2の間隔よりも広くなるよう設計されている。同様に、継線部E4と継線部E5の間隔は、継線部E5と継線部E6の間隔よりも広くなるよう設計されている。これは、被覆導線S1,S2により構成される一次巻線と、被覆導線S3,S4により構成される二次巻線の間の耐圧を向上させるためである。
被覆導線S1〜S4は、良導体からなる芯材を絶縁性の被覆膜で覆った構成を有しており、巻芯部11aに2層構造で巻回される。詳細については後述するが、被覆導線S1,S4は巻芯部11aにバイファイラ巻きされて第1巻回層を構成し、被覆導線S2,S3は第1巻回層上にバイファイラ巻きされて第2巻回層を構成する。被覆導線S1〜S4のターン数は互いに同一である。
被覆導線S1〜S4の巻回方向は、第1巻回層と第2巻回層とで異なっている。つまり、第1の鍔部11bから第2の鍔部11cに向かう巻回方向を鍔部11b側から見た場合、被覆導線S1,S4の巻回方向は反時計周りであるのに対し、被覆導線S2,S3の巻回方向は時計周りであり、互いに逆になっている。
そして、被覆導線S1の一端S1a及び他端S1bは、それぞれ継線部E1,E4に接続され、被覆導線S4の一端S4a及び他端S4bは、それぞれ継線部E3,E6に接続される。また、被覆導線S2の一端S2a及び他端S2bは、それぞれ継線部E4,E2に接続され、被覆導線S3の一端S3a及び他端S3bは、それぞれ継線部E5,E3に接続される。
図2は、本実施形態によるコイル部品10の等価回路である。
図2に示すように、継線部E1,E2は、それぞれ平衡入力のプラス側端子IN+とマイナス側端子IN−として用いられる。また、継線部E5,E6は、それぞれ平衡出力のプラス側端子OUT+とマイナス側端子OUT−として用いられる。継線部E3,E4は、それぞれ入力側及び出力側の中間タップCTとして用いられる。被覆導線S1,S2はパルストランスの一次巻線を構成し、被覆導線S3,S4はパルストランスの二次巻線を構成する。
図3は、図1に示したA−A'線に沿った模式的な断面図である。
図3に示すように、ドラム型コア11の巻芯部11aには、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4が巻回され、その上に第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3が巻回される。つまり、巻芯部11aに巻回された被覆導線S1〜S4は、2層構造を有している。そして、少なくとも第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4については、その表面が樹脂被覆層20で覆われている。樹脂被覆層20は、例えばポリエステルなど融点の低い絶縁性樹脂材料からなる。樹脂被覆層20は、第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3を覆っていることが好ましいが、本実施形態においては後述する製造方法に起因して、第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3については、その上面が不完全に覆われる可能性がある。
図4は、第1巻回層及び第2巻回層の一部を拡大して示す模式的な断面図である。
図4に示すように、被覆導線S1〜S4は、芯材31が被覆膜32で覆われた構造を有している。そして、樹脂被覆層20は、各被覆導線S1〜S4の被覆膜32を覆うように設けられている。第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4については、被覆膜32がほとんど露出しておらず、ほぼ全面が樹脂被覆層20で覆われている。第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3についても、ほぼ全面が樹脂被覆層20で覆われていることが好ましい。
このように、本実施形態によるコイル部品10は、被覆導線S1〜S4が樹脂被覆層20で覆われていることから、被覆膜32に存在する傷やクラックなどの欠陥部分が樹脂被覆層20によって埋められる。これにより、欠陥部分に起因する絶縁耐圧の低下が防止され、高い絶縁耐圧を確保することが可能となる。
また、樹脂被覆層20は、ドラム型コア11の巻芯部11aにのみ存在しており、鍔部11b,11cには樹脂被覆層20が存在しないことが好ましい。つまり、鍔部11b,11cと板状コア12との間に樹脂被覆層20が介在せず、且つ、継線部E1〜E6が樹脂被覆層20で覆われていないことが好ましい。
図4に示すように、第1巻回層においては被覆導線S1,S4が交互に配列され、第2巻回層においては被覆導線S2,S3が交互に配列される。但し、製造時及び実装時の熱負荷によって融解した樹脂被覆層20が冷えて凝固する際、被覆導線S1〜S4に応力がかかるため、図5に示すように、整列していた被覆導線S1〜S4の一部が移動することがある。その結果、隣接する被覆導線S1,S4のスペース、並びに、隣接する被覆導線S2,S3のスペースにばらつきが発生する。
しかしながら、本実施形態によるコイル部品10では被覆導線S1〜S4の移動が抑制されており、これにより、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4の最大スペースW1が被覆導線S1〜S4の線径φ未満となっている。換言すれば、第1巻回層には線径φ以上のスペースは存在しない。第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3の最大スペースW2についても、線径φ未満に抑制されていることが好ましい。
図5に示す例では、隣接する被覆導線S2,S3に比較的大きなスペースW2が存在する結果、これらの間に空洞Vが形成されている。このような空洞Vは、第1巻回層に達することがあるが、この場合であっても、第1巻回層における最大スペースW1は、被覆導線の線径φ未満である必要がある。
第1巻回層における最大スペースW1を線径φ未満とする必要がある理由は、次の通りである。
後述するように、樹脂被覆層20は、もともと被覆導線S1〜S4の表面にコーティングされていた樹脂膜(融着層)に由来するものであり、その量は樹脂膜の厚さによって調整することができる。しかしながら、樹脂膜の厚さが過剰である場合、融解した樹脂被覆層20が冷えて凝固する際、樹脂被覆層20の収縮応力によって当初整列していた被覆導線S1〜S4が大きく移動し、偏りが発生する。その結果、隣接する被覆導線S1,S4または隣接する被覆導線S2,S3が局所的に密着し、耐圧が低下してしまう。また、過剰な樹脂被覆層20によって被覆導線間の電界が強くなり、耐圧の低下をもたらす。
このような耐圧の低下は、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4の最大スペースW1が線径φ以上に拡大するような場合に顕著となる。つまり、当初は線径φ未満であったスペースが線径φ以上にまで拡大すると、耐圧低下のサインである。したがって、このような現象が発生しない程度にコーティングする樹脂膜を薄くする必要がある。
次に、本実施形態によるコイル部品10の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、芯材31、被覆膜32及び樹脂膜33からなる3層構造の被覆導線S1〜S4を用意する。芯材31は銅(Cu)などの良導体からなり、その表面が被覆膜32で覆われている。被覆膜32は、イミド変性ポリウレタンなどからなる絶縁材料からなり、その表面が薄い樹脂膜33で覆われている。樹脂膜33は、ポリエステルなどの絶縁性樹脂材料からなり、融点が被覆膜32よりも十分に低い材料が選択される。一例として、イミド変性ポリウレタンの融点は約260℃であるのに対し、ポリエステルの融点は約70℃である。樹脂膜33の膜厚については、被覆膜32の欠陥部分を修復可能な範囲で十分に薄く設定される。
次に、図7(a)に示すように、被覆導線S1,S4を巻芯部11aにバイファイラ巻きするとともに、その両端をそれぞれ対応する継線部E1,E3,E4,E6に接続することにより、第1巻回層を形成する。具体的には、熱圧着又はレーザー接合によって被覆導線S1,S4の一端S1a,S4aをそれぞれ継線部E1,E3に接続した後、ドラム型コア11を一方向に回転させることによって巻芯部11aに被覆導線S1,S4を巻回する。そして、ドラム型コア11の回転を停止させた後、熱圧着又はレーザー接合によって被覆導線S1,S4の他端S1b,S4bをそれぞれ継線部E4,E6に接続する。この時、熱圧着又はレーザー接合による熱が芯材31を介して伝達されるため、被覆導線S1,S4は端部に近い部分において被覆膜32が劣化し、傷やクラックなどの欠陥が発生することがある。さらに、巻回時に生じる機械的なストレスによっても被覆膜32に欠陥が発生することがある。また、熱圧着又はレーザー接合を行うと、被覆導線S1,S4の一端S1a,S4a及び他端S1b,S4bに存在する樹脂膜33は、熱によって変質する。本発明において、継線時の熱によって変質した樹脂は樹脂被覆層20を構成するものではない。
特に限定されるものではないが、巻線直後における被覆導線S1,S4は、樹脂膜33を介して互いに密着した状態で整列していることが好ましい。これによれば、第1巻回層の巻回密度が最大となるため、ターン数を最大化することができる。但し、巻線直後において隣接する被覆導線S1,S4の全てが密着していることは必須でなく、一部の被覆導線S1,S4についてはある程度離間していても構わない。この場合であっても、巻線直後における被覆導線S1,S4の最大スペースは、被覆導線の線径φ未満である必要がある。これは、巻線直後における被覆導線S1,S4の最大スペースがφ以上であると、第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3を正しく形成することができなくなるからである。
次に、図7(b)に示すように、被覆導線S2,S3を巻芯部11aにバイファイラ巻きするとともに、その両端をそれぞれ対応する継線部E2,E3,E4,E5に接続することにより、第2巻回層を形成する。具体的には、熱圧着又はレーザー接合によって被覆導線S2,S3の他端S2b,S3bをそれぞれ継線部E2,E3に接続した後、ドラム型コア11を逆方向に回転させることによって巻芯部11aに被覆導線S2,S3を巻回する。そして、ドラム型コア11の回転を停止させた後、熱圧着又はレーザー接合によって被覆導線S2,S3の一端S2a,S3aをそれぞれ継線部E4,E5に接続する。
ここで、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4が密着している場合、あるいは、少なくとも巻回直後における最大スペースがφ未満である場合、第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3を第1巻回層上に正しく巻回することができる。これに対し、巻線直後において隣接する被覆導線S1,S4間に線径φ以上のスペースが存在すると、このスペースに被覆導線S2またはS3が落ち込み、第2巻回層を正しく形成することができなくなる。このような理由から、巻線直後における被覆導線S1,S4の最大スペースは、被覆導線の線径φ未満となるよう調整される。
また、被覆導線S2,S3の両端を継線部E2,E3,E4,E5に接続する際、被覆導線S2,S3の一端S2a,S3a及び他端S2b,S3bに存在する樹脂膜33は、継線時の熱によって変質する。さらに、熱圧着又はレーザー接合による熱が芯材31を介して伝達されるため、被覆導線S1〜S4は端部に近い部分において被覆膜32が劣化する。
しかも、被覆導線S1,S4については、1層目を形成する際の熱圧着又はレーザー接合による熱ダメージと、2層目を形成する際の熱圧着又はレーザー接合による熱ダメージの合計2回の熱ダメージを受けるため、被覆膜32に劣化が生じやすい。つまり、第2巻回層を構成する被覆導線S2,S3よりも、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4の方より大きなダメージを受け、被覆膜32に傷やクラックなどの欠陥がより発生しやすくなる。
このようにして被覆導線S1〜S4の巻回作業が完了すると、次に、ドラム型コア11に板状コア12を接着する。具体的には、ドラム型コア11の鍔部11b,11cに少量の接着剤を供給した後、板状コア12をドラム型コア11の鍔部11b,11cに載置する。この状態で、熱処理を行うことによって接着剤を硬化させ、板状コア12をドラム型コア11に固着させる。この時の熱処理は、例えば150℃で1時間程度である。
この熱処理によって、被覆導線S1〜S4の表面に存在する樹脂膜33が融解し、被覆導線S1〜S4の隙間に浸潤する。この時、被覆膜32に傷やクラックなどの欠陥部分が存在する場合には、融解した樹脂膜33からなる樹脂被覆層20によって欠陥部分が埋められる。融解した樹脂膜33からなる樹脂被覆層20は、毛細管現象によって第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4の周囲に集まるため、少なくとも第1巻回層についてはほぼ全体が樹脂被覆層20で覆われる。これに対し、第2巻回層については、樹脂膜33の厚さによってはその一部が樹脂被覆層20で覆われず、被覆膜32が露出した状態となることがある。尚、継線部E1〜E6に存在していた樹脂膜33は継線時の熱で変質しているため、熱処理によって融解することはない。
熱処理が終了すると、融解していた樹脂被覆層20が冷えて凝固する。その際発生する応力によって、整列していた被覆導線S1〜S4が移動し、第1巻回層及び第2巻回層とも、隣接する被覆導線間にスペースが発生する。しかしながら、本実施形態では、被覆導線S1〜S4にコーティングされた樹脂膜33の膜厚が十分に薄いことから、樹脂被覆層20の量が過剰とならず、その結果、少なくとも第1巻回層における最大スペースW1を線径φ未満に抑制することができる。換言すれば、巻回直後において最大スペースW1が線径φ未満であった第1巻回層は、樹脂膜33が融解し凝固した後においても、その最大スペースW1が線径φ以上に広がることはなく、線径φ未満に保たれる。好ましくは、第2巻回層についても、その最大スペースW2が線径φ以上に広がることはなく、線径φ未満に保たれる。
上述の通り、第1巻回層の最大スペースW1が線径φ以上に広がる現象は、一次側と二次側の絶縁耐圧が低下する場合に発生するサインである。本実施形態においては、このようなサインが発生しないよう、樹脂膜33の膜厚を十分に薄く設定している。
以上の工程により、本実施形態によるコイル部品10が完成する。
このように、本実施形態においては、表面が樹脂膜33で覆われた被覆導線S1〜S4を用いるとともに、その後の熱処理によって樹脂膜33を融解させることにより樹脂被覆層20を形成している。このため、被覆導線S1〜S4の表面が自動的に樹脂被覆層20で覆われる。特に、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4は、2回の熱ダメージを受けることから被覆膜32に欠陥部分が生じやすい。しかしながら、本実施形態によれば、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4の表面が自動的に樹脂被覆層20で覆われるため、第1巻回層の被覆膜32に生じている欠陥部分を樹脂被覆層20によって確実に埋め込むことが可能となる。これにより、被覆膜32に欠陥部分が生じている場合であっても、十分な絶縁耐圧を確保することが可能となる。
ここで、絶縁耐圧を改善するためには、巻芯部11aに被覆導線S1〜S4を巻回した後、樹脂材料をコーティングする方法も考えられる。しかしながら、樹脂材料の粘度が高いと被覆導線S1〜S4を十分にコーティングすることができない一方、樹脂材料の粘度が低いと毛細管現象によってドラム型コア11の鍔部11b,11cに樹脂材料が流入してしまう。特に、巻芯部11aと鍔部11b,11cとの段差が小さい低背化されたコイル部品においては、毛細管現象による樹脂材料の流入は避けられない。
そして、鍔部11b,11cの下面に樹脂材料が流入すると、樹脂材料によって板状コア12との間に隙間が生じてしまい、磁気特性が低下する。また、鍔部11b,11cの上面11bs,11csに樹脂材料が流入すると、端子電極である継線部E1〜E6の一部が樹脂材料で覆われてしまい、実装時における半田の濡れ性が低下する。
これに対し、本実施形態においては、巻回された被覆導線S1〜S4に樹脂材料をコーティングするのではなく、表面にあらかじめ樹脂膜33が設けられた被覆導線S1〜S4を用いて巻回作業を行い、その後、樹脂膜33を融解させることによって樹脂被覆層20を形成していることから、樹脂材料が鍔部11b,11cに流入するおそれがない。しかも、欠陥部分がより生じやすい1層目の被覆導線S1,S4を樹脂被覆層20によって確実に覆うことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品10は、被覆導線S1,S4が樹脂被覆層20によって覆われることから、線径の細い被覆導線を用いた場合であっても、十分な絶縁耐圧を確保することが可能となる。しかも、樹脂被覆層20が鍔部11b,11cに到達することがないため、磁気特性の低下や半田の濡れ性の低下を防止することもできる。
しかも、本実施形態においては、樹脂膜33の膜厚が薄い被覆導線S1〜S4を使用していることから、樹脂被覆層20の量が過剰となることがない。これにより、耐圧低下のサインが発生することもない。
図8は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品13の構造を示す略平面図であって、底面側の構成を示すものである。
図8に示すように、第2の実施形態によるコイル部品13の特徴は、鍔部11b,11cの各々に設けられる継線部の数が3つではなく4つである点にある。鍔部11bには4つの継線部E1,E2,E3a,E3bが設けられており、鍔部11cには4つの継線部E4a,E4b,E5,E6が設けられている。被覆導線S1の他端S1bと被覆導線S2の一端S2aとの電気的な接続と、被覆導線S3の他端S3bと被覆導線S4の一端S4aとの電気的な接続は、コイル部品13を実装したときに実装基板上の配線パターン(ランド)を介して行われる。その他の構成は、第1の実施形態によるコイル部品10と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
このように、本実施形態によるコイル部品13は、実装基板上で2つの継線部E3a,E3bを短絡させ、さらに2つの継線部E4a,E4bを短絡させることにより、第1の実施形態によるコイル部品10と同一の構成を実現することができる。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図9は、ドラム型コア11の巻芯部11aのxz断面の一例を示す断面図である。
図9に示す例では、巻芯部11aの上面14及び下面15が円弧状である。このような円弧状の断面を有する巻芯部11aを用いれば、断面が矩形である巻芯部11aを用いた場合に比べ、融解した樹脂膜33が巻芯部11aの角部にも浸潤しやすくなるため、巻芯部11aの角部に位置する被覆導線S1,S4についても樹脂被覆層20によって確実に覆うことが可能となる。さらには、巻芯部11aの断面を楕円形又は円形とすれば、角部が無くなるため、被覆導線S1,S4を樹脂被覆層20によってより確実に覆うことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記の実施形態では、巻芯部に巻回された被覆導線が2層構造を有しているが、本発明によるコイル部品がこれに限定されるものではない。したがって、被覆導線が3層構造以上であっても構わない。
また、被覆導線の巻回方法についても特に限定されず、実施形態のように第1巻回層及び第2巻回層ともにバイファイラ巻きしても構わないし、被覆導線を1本ずつ巻回しても構わない。
図1に示す形状を有し、x方向における長さが4.5mm、y方向における幅が3.2mm、z方向における高さが2.9mmであるドラム型コア11を用意した。さらに、図6に示す断面を有し、芯材31の径が40μm、被覆膜32の膜厚が10μm、樹脂膜33の膜厚が1μmあるいは3.5μmである被覆導線S1〜S4を用意し、図7を用いて説明した方法でドラム型コア11に巻回した。但し、継線部E1〜E6の形成は省略し、被覆導線S1〜S4の両端は開放状態とした。樹脂膜33の膜厚が1μmである被覆導線S1〜S4を用いたものは「サンプルA」とし、樹脂膜33の膜厚が3.5μmである被覆導線S1〜S4を用いたものは「サンプルB」とした。
次に、熱負荷をかけることによって樹脂膜33を融解させ、その後、冷却することによって樹脂被覆層20を形成した。熱負荷の印加は、板状コアの接着時を模した1回目の熱処理と、実装時のリフローを模した2回目の熱処理によって行った。そして、各サンプルについて第1巻回層の最大スペースW1を測定した。測定の結果を図10に示す。
図10に示すように、樹脂膜33の膜厚が1μmである被覆導線S1〜S4を用いたサンプルAでは、第1巻回層の最大スペースW1が20μm〜56μmであった。一方、樹脂膜33の膜厚が3.5μmである被覆導線S1〜S4を用いたサンプルBでは、第1巻回層の最大スペースW1が61μm〜107μmであった。つまり、サンプルAは熱負荷によって被覆導線S1〜S4が移動した後も、第1巻回層の最大スペースW1が線径φ(60μm)を超えることはなかったのに対し、サンプルBは熱負荷によって被覆導線S1〜S4が移動した後、第1巻回層の最大スペースW1が線径φ(60μm)以上となった。
次に、サンプルA,Bともに、被覆導線S1の端部S1aと被覆導線S2の端部S2bを短絡してテスタの一方のテスト端子(+)に接続するとともに、被覆導線S3の端部S3bと被覆導線S4の端部S4aを短絡してテスタの他方のテスト端子(−)に接続した。この状態で、一対のテスト端子間に50Hzの交流電圧を60秒間印加し、絶縁破壊の有無を調べた。電圧の初期値は1.5kVとし、絶縁破壊しなかった場合は電圧を0.1kVずつ上昇させて交流電圧を再印加した。そして、絶縁破壊が発生した際の電圧をプロットした。結果を図11に示す。
図11に示すように、サンプルAでは絶縁破壊が生じる電圧が4.7kV〜5.0kVであったのに対し、サンプルBでは絶縁破壊が生じる電圧が4.0kV〜4.7kVであった。つまり、サンプルAの方が高い絶縁耐圧が得られることが確認された。
次に、巻芯部11aのyz平面が露出するようサンプルA,Bを切断し、その断面をSEMにより観察した。サンプルAの断面を図12(a)に示し、サンプルBの断面を図12(b)に示す。
図12(a)に示すように、サンプルAにおいては被覆導線S1〜S4の移動が小さく、樹脂被覆層20には大きな空洞Vは形成されていなかった。これに対し、図12(b)に示すように、サンプルBにおいては被覆導線S1〜S4の移動が大きく、樹脂被覆層20には巻芯部11aに達する大きな空洞Vが形成されていた。この大きな空洞Vの存在により、第1巻回層を構成する被覆導線S1,S4には、線径φ以上のスペースが生じていた。
10 コイル部品
11 ドラム型コア
11a 巻芯部
11b 第1の鍔部
11c 第2の鍔部
11bs 第1の鍔部の上面
11cs 第2の鍔部の上面
12 板状コア
13 コイル部品
14 巻芯部の上面
15 巻芯部の下面
20 樹脂被覆層
31 芯材
32 被覆膜
33 樹脂膜
CT 中間タップ
E1〜E6,E3a,E3b,E4a,E4b 継線部
S1〜S4 被覆導線
S1a〜S4a 被覆導線の一端
S1b〜S4b 被覆導線の他端
V 空洞
W1 第1巻回層の最大スペース
W2 第2巻回層の最大スペース
φ 線径

Claims (5)

  1. 第1及び第2の鍔部と、前記第1及び第2の鍔部間に位置する巻芯部とを含むドラム型コアと、
    前記巻芯部に巻回された第1巻回層及び前記第1巻回層上に巻回された第2巻回層を構成し、良導体からなる芯材が絶縁材料からなる被覆膜で覆われた構造を有する複数の被覆導線と、
    前記被覆導線を覆う樹脂被覆層と、を備え、
    前記第1巻回層を構成する前記被覆導線の巻回方向と、前記第2巻回層を構成する前記被覆導線の巻回方向は、互いに逆であり、
    前記被覆導線の一部が軸方向に移動しうるよう、前記巻芯部の表面は前記軸方向に平坦であり、
    前記第1巻回層を構成する隣接する前記被覆導線のスペースにばらつきが存在し、且つ、前記第1巻回層を構成する隣接する前記被覆導線の最大スペースは、前記被覆導線の線径よりも狭く、
    前記第2巻回層を構成する前記被覆導線が前記スペースに入り込むことなく、前記スペースが前記樹脂被覆層で充填されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記第2巻回層を構成する隣接する前記被覆導線のスペースにばらつきが存在し、且つ、前記第2巻回層を構成する隣接する前記被覆導線の最大スペースは、前記被覆導線の線径よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1及び第2の鍔部は、それぞれ複数の継線部を有しており、
    前記複数の被覆導線の両端部は、それぞれ対応する前記継線部に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記複数の被覆導線は、互いに絶縁された一次巻線及び二次巻線を含むことを特徴とする請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記継線部は、前記樹脂被覆層で覆われていないことを特徴とする請求項3又は4に記載のコイル部品。
JP2016129830A 2015-07-10 2016-06-30 コイル部品及びその製造方法 Active JP6893398B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/201,742 US10186376B2 (en) 2015-07-10 2016-07-05 Coil component comprising a plurality of coated conductive wires and manufacturing method thereof
CN201610537808.2A CN106340370B (zh) 2015-07-10 2016-07-08 线圈部件及其制造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015139055 2015-07-10
JP2015139055 2015-07-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017022372A JP2017022372A (ja) 2017-01-26
JP6893398B2 true JP6893398B2 (ja) 2021-06-23

Family

ID=57889768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016129830A Active JP6893398B2 (ja) 2015-07-10 2016-06-30 コイル部品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6893398B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6906970B2 (ja) 2017-02-03 2021-07-21 太陽誘電株式会社 巻線型のコイル部品
JP2019161196A (ja) 2018-03-17 2019-09-19 株式会社村田製作所 コイル部品
DE102020207788A1 (de) * 2019-06-24 2020-12-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Spulenkomponente vom wicklungstyp und gleichstrom-überlagerungsschaltung, die dieselbe verwendet

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS487435Y1 (ja) * 1965-08-09 1973-02-26
JPS51108047U (ja) * 1975-02-28 1976-08-28
JPS6231103A (ja) * 1985-08-02 1987-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 樹脂封止型コイル
JP2003168611A (ja) * 2001-09-18 2003-06-13 Murata Mfg Co Ltd 高周波用コモンモードチョークコイル
JP2007250787A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Tdk Corp コイル部品
JP4737268B2 (ja) * 2008-10-31 2011-07-27 Tdk株式会社 表面実装型パルストランス並びにその製造方法及び製造装置
JP6011505B2 (ja) * 2013-09-27 2016-10-19 株式会社村田製作所 コイル部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017022372A (ja) 2017-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6435649B2 (ja) コイル部品及びその製造方法
CN106340370B (zh) 线圈部件及其制造方法
US10638611B2 (en) Coil component and circuit board in which coil component are embedded
JP6181133B2 (ja) コイル部品アセンブリ、コイル部品及びその製造方法
US10418174B2 (en) Coil component and manufacturing method thereof
JP6743659B2 (ja) コイル装置
JP6981119B2 (ja) コイル装置
US9865386B2 (en) Coil component and circuit board having the same
JP6893398B2 (ja) コイル部品及びその製造方法
US10262787B2 (en) Coil component
US20130141206A1 (en) Common mode noise filter
JP6733179B2 (ja) コイル部品及びこれを備える回路基板
JP2018190828A (ja) コイル部品
JP6614207B2 (ja) コイル部品アセンブリ、コイル部品及びその製造方法
JP6493425B2 (ja) コイル装置
JP6428858B1 (ja) コイル部品及びこれを備える回路基板並びにコイル部品の製造方法
JP2019161196A (ja) コイル部品
US11610726B2 (en) Coil device and pulse transformer
JP2020004878A (ja) コイル部品
TWI511170B (zh) 一種電感元件
JP7230389B2 (ja) コイル装置およびパルストランス
WO2021187049A1 (ja) コイル装置
US20170133150A1 (en) Customized smd power inductor and method of manufacturing the same
JP6932748B2 (ja) コイル部品の製造方法
JP6711177B2 (ja) コイル部品およびパルストランス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200714

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200714

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200722

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200728

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20201002

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20201006

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201215

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210405

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210427

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210601

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6893398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250