JP6888323B2 - 車両の降坂速度制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、降坂路を走行中の車両を自動的に制動して目標車速に保つ車両の降坂速度制御装置に関する。
従来より、降坂路を走行中の車両を自動的に制動して実際の車速を目標車速に保つよう制御する降板速度制御装置(所謂ヒルディセントコントロール)が知られている(下記特許文献1参照)。
このような降板速度制御装置では、制御の開始スイッチがON操作された状態での降坂中に、走行路面の下り勾配が所定勾配以上、及び車速が所定範囲内、かつアクセル及びブレーキが非操作の全ての条件が成立したときに、この条件が成立した時点の車速を目標車速として制御が開始される。そして、制御中は、アクセル操作およびブレーキ操作で目標車速を適宜変更できるようになっている。例えば、目標車速を増速したい場合には、アクセル操作により希望の車速まで増速してペダル操作を中止すると、その時点の車速が新たな目標車速に設定される。目標車速を減速する場合も同様であり、ブレーキ操作により希望の車速まで減速してペダル操作を中止すると、その時点の車速が新たな目標車速に設定される。
特許第5169565号公報
ところで、走行路面の勾配は常に一定とは限らない。そして、ドライバは走行路面の下り勾配の大きさによって体感速度が変わる。例えば、降坂路走行中に走行路面の下り勾配がより急勾配となった場合、それまでの目標車速では車速が速いと感じる一方で、走行路面の下り勾配が緩やかになった場合は、それまでの目標車速では車速が遅いと感じるといったことが起こりえる。そのため、ドライバは、走行路面の勾配が急激に変化した場合など、路面勾配の変化に応じてアクセルおよびブレーキペダルを操作する等して目標車速を変更することが必要になる。しかしながら、勾配の変化が多い山道などでは、路面勾配が変化する度にペダル操作が必要となるので運転操作が煩雑となり、ドライバがハンドル操作等に集中しにくく、降板速度制御装置の利点を生かしきれない状況が生じるため改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、降坂速度制御時において、走行路面の勾配変化に応じて車両の目標車速を自動的に増減させ、降坂時におけるドライバビリティを保持することが可能な車両の降坂速度制御装置を提供することにある。
本発明の車両の降坂速度制御装置は、所定の条件を満たした降坂時に、車速が目標車速に一致するように車両を制御するものであり、走行路面の勾配が所定量以上変化したか否かを判定する勾配変化判定手段と、前記勾配変化判定手段により前記走行路面の勾配が所定量以上変化したと判定した場合に、勾配の変化量に応じて前記目標車速を変更する目標車速決定手段と、を備え、前記目標車速決定手段は、前記走行路面の下り勾配が大きくなる方向に所定量以上変化した場合に、勾配変化前の前記目標車速から所定速度だけ減速させた速度に前記目標車速を変更し、前記走行路面の下り勾配が小さくなる方向に所定量以上変化した場合に、勾配変化前の前記目標車速から所定速度だけ増速させた速度に前記目標車速を変更することを特徴とする。
さらに、前記目標車速決定手段で増減される所定速度は、勾配の変化量が大きくなるにつれて大きくなるよう設定するようにしても良い。
さらに、前記車両の降坂速度制御装置は、前記車両の進行方向の所定距離以内に前記走行路面の勾配が所定量以上変化する勾配変化箇所があるか否かを予測する予測手段と、前記予測手段により所定距離以内に前記勾配変化箇所があると予測された場合に、予測された前記勾配変化箇所を通過するまで前記車両の車速を一時的に減速させる車速減速手段と、を備えるようにしても良い。
さらに、前記車速減速手段によって減速される速度は、その時の実車速や目標車速に応じて可変され、前記実車速や目標車速が大きいほど大きくなるよう設定しても良い。
本発明によれば、降坂速度制御時に、車両の目標車速が路面の勾配変化に対応して適宜変更されるので、降坂時におけるドライバビリティを保持することが可能な車両の降坂速度制御装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る車両の概略的な構成の一例を示す図。 同実施形態に係る目標車速と勾配との関係の一例を示すマップ。 同実施形態に係る制御装置が実行する車速制御の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る制御装置が実行する車速制御の一例の一部を示すフローチャート。 同実施形態に係る前記車速制御の一例の他部を示すフローチャート。 同実施形態に係る走行路面の勾配量変化の予測方式の一例を説明するための図。 同実施形態に係る走行路面の勾配量変化の予測方式の一例を説明するための図。 同実施形態に係る走行路面の勾配量変化の予測方式の一例を説明するための図。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る車両1の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すように、車両1は、降坂速度制御装置であるECU(Electric Control Unit)11、HDC(Hill Descent Control)スイッチ12、メータ13、ASC(Active Stability Control)−H/U14、加速度センサ15、ブレーキペダル16、4つのホイールブレーキ16a〜16d及び4つの車輪17a〜17d、カメラ部18、及びセンサ部19を備えている。また、ECU11と、HDCスイッチ12、メータ13、加速度センサ15、カメラ部18、センサ部19とは制御線でそれぞれ接続されている。ブレーキペダル16は、ASC−H/U14と接続されている。なお、車両1は、車両としての機能を実現するための他の装置も含むが、これらについては、図示及び説明を省略する。
ECU11は、CPU、ROM、メモリ等から構成される制御装置であり、車両1の各構成を総括的に制御する。例えば、ECU11は、降坂時の車両1の走行速度を目標車速に一致するように(HDC)制御する。なお、車両1を加速させ、又は減速させて目標車速に一致させる制御については、従来からある制御と同様であるため、詳細な説明は省略する。
HDCスイッチ12は、HDC制御をON/OFFするスイッチである。HDCスイッチ12は、例えば、運転席にドライバが位置したときに、ドライバの手が届く位置に配置され、ドライバによってON/OFFされる。
メータ13は、車両1の現在の実車速を報知する。ドライバは、メータ13に報知される数値を確認することにより、車両1の実車速を把握する。
ASC−H/U14は、ブレーキペダル16からの指示に基づいて車輪17a〜17dをそれぞれブレーキングするホイールブレーキ16a〜16dに対するブレーキング指示を行うとともにエンジン(図示省略)出力を自動的にコントロールする。
加速度センサ15は、車両1が鉛直方向、左右方向、前後方向のそれぞれに対して加速した量を検出する。検出結果は、ECU11へ出力される。
ブレーキペダル16は、ドライバにより踏み込まれた踏込量に応じてASC−H/U14にブレーキング量を指示する。
カメラ部18は、カメラ及び画像処理部からなる。カメラは、例えば、車両1の車室内の運転席と助手席の間、且つ上側に設けられ、フロントガラスを介して車両1の前方下側の走行路面を撮影可能に設置される。カメラは、撮影した画像データを画像処理部に出力する。画像処理部は、カメラから受信する画像データの解析を行い、車両1の走行路面上に障害物があるか否かを判断し、その判断結果をECU11に出力する。
センサ部19は、例えば、レーダ、及び受信部からなる距離センサが3つ設けられて構成される。各レーダは、車両1の前面の下側、例えば、バンパー近傍に設置され、車両1の前方下側の異なる3つの方向に電波を放射する。各受信部は、対応する各レーダから放射された電波の反射波を受信する。受信部は、受信した反射波に基づいて、距離を測定する。センサ部19は、各測定した3つの距離をECU11に出力する。各距離の測定方法の詳細は、図5から図7を参照して後述する。なお、カメラ部18及びセンサ部19は、後述する第2の実施形態で用いるものであり、第1の実施形態では必須構成ではない。
次に、降坂走行時に目標車速を算出する方式について説明する。図2は、目標車速の算出方式の具体的な一例を説明するための図である。
図2に示すマップ(以下、グラフgという)は、勾配(%)と、目標車速(km/h)との関係を示している。基準値Rは、HDC制御開始時に求められる車両1の実車速と、加速度センサ15から得られる勾配とに基づいて求められる。本実施形態においては、基準値Rは、HDC制御開始車速/HDC制御開始勾配により求めることとする。目標車速は、例えば、勾配量の変化が−Δgであった場合、目標車速はグラフgに基づいて基準値R1(>基準値R)が求められ、勾配量の変化が+Δgであった場合、目標車速はグラフgに基づいて基準値R2(<基準値R)が求められる。なお、本実施形態では、グラフgにより求める場合で説明するが、これに限られるものではなく他の方法により求めるようにしても良い。車両1においては、このように勾配に基づいて求められる目標車速に一致するように速度制御が実行される。
次に、降坂走行時にECU11が実行する車速制御について説明する。図3は、ECU11が実行する降坂走行時の車速制御の一例を示すフローチャートである。なお、この処理は、車両1が降坂走行中は常時実行される。
ECU11は、HDCスイッチ12がONか否かを判断する(ST101)。HDCスイッチ12がONであると判断した場合(ST101:YES)、ECU11は、HDC制御開始条件が成立しているか否かを判断する(ST102)。HDC制御開始条件は、本実施形態では、アクセルペダル(図示省略)がOFF及びブレーキペダル16がOFF、路面勾配が所定以上、所定車速以下の3つの条件が成立した場合に、ECU11は、HDC制御開始条件が成立していると判断する。
HDC制御開始条件が成立していると判断した場合(S102:YES)、ECU11は、フラグFの設定が0であるか否かを判断する(ST103)。フラグFは、HDC制御の開始条件が成立した最初のフローかどうかを判定するためのフラグである。なお、フラグFは、例えば、ECU11内に設けられるメモリの所定のエリアに形成される。
フラグFの設定がゼロであると判断した場合(ST103:YES)、ECU11は、制御開始時(条件成立時)の実車速に基づいて目標車速を設定する(ST104)。より詳細には、HDC制御の開始条件が成立した場合、条件成立時の実車速が初期の目標車速に設定される。なお、ECU11が、フラグFがゼロでないと判断した場合(ST104:NO)、既に目標車速が設定されているので、ステップST104の処理は実行されずに、処理はステップST105の処理へ進む。
次に、ECU11は、路面勾配に所定量以上の変化があったか否かを判断する(ST105:勾配変化判定手段)。路面勾配は、加速度センサ15の検出結果から演算され、路面勾配の変化は、加速度センサ15の検出結果の変化から算出される。なお、加速度センサ15の代わりに傾斜センサを設け、この傾斜センサの検出結果に基づいて、路面勾配及び路面勾配の変化を検出するようにしてもよい。
路面勾配に所定量以上の変化があったと判断した場合(ST105:YES)、ECU11は、勾配が大きくなったか否かを判断する(ST106)。言い換えると、路面勾配が大きく(急に)なったか、小さく(緩やかに)なったかが判断される。本実施形態では、勾配変化量が+Δg以上であるか否かで判断が行われる。なお、Δgの値は、任意に設定可能である。
勾配が大きくなったと判断した場合(ST106:YES)、ECU11は、勾配変化量+Δgの大きさに応じて目標車速を再計算する(ST107)。これにより、目標車速は現目標車速からダウンする。また、勾配が大きくなっていないと判断した場合(ST106:NO)、ECU11は、勾配変化量−Δgの大きさに応じて目標車速を再計算する(ST108)。これにより、目標車速は現目標車速からアップする。これらの目標車速の再計算においては、目標車速は例えば既述のマップ(参照:図2)から算出される。したがって、目標車速の増減速度の大きさは、勾配変化量の大きさに応じて可変し、勾配変化量が大きければ、目標車速の増減速度も大きくなる。このように目標車速を再計算すると、ECU11は、目標車速を更新する(ST109:目標車速決定手段)。つまり、ECU11は、再計算した新たな目標車速を設定し、新たな目標車速に一致するように車速を制御する(ST111)。一方、既述のステップST105において路面勾配に所定量以上の変化がないと判断された場合(ST105:NO)、目標車速を変更せず(ST110)、ECU11は、引き続き現目標車速に一致するように車速を制御する(ST111)。次に、ECU11は、フラグFを1に設定する(ST112)。そして、処理は、ステップST101へ戻る。
一方、ステップST101でHDCスイッチ12がONでないと判断した場合(ST101:NO)、又は、ステップST102でHDC制御開始条件が成立していないと判断した場合(ST102:NO)、ECU11は、フラグFをゼロに設定する(ST113)。フラグFがゼロに設定されると、この処理は終了する。
以上説明したように、ECU11は、走行路面の勾配が所定量Δg以上変化したか否かを判定し、走行路面の勾配が所定量Δg以上変化したと判定した場合に、勾配の変化量に応じて目標車速を変更することができる。このため、降坂速度制御時において、走行路面の勾配変化に応じて車両の目標車速を自動的に増減させ、降坂時におけるドライバビリティを保持することが可能になる。
本実施形態では、ECU11は、目標車速の増減を、図2を用いて説明したマップに基づいて、走行路面の下り勾配が大きくなる方向に所定量以上変化した場合に、勾配変化前の目標車速から所定速度だけ減速させた速度に目標車速を変更し、走行路面の下り勾配が小さくなる方向に所定量以上変化した場合に、勾配変化前の目標車速から所定速度だけ増速させた速度に目標車速を変更する。より具体的には、ECU11は、所定速度を、勾配の変化量が大きくなるにつれて大きくなるよう設定する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、勾配が変化する路面箇所を予測してその手前で車速を一時的に減速する処理を第1の実施形態に追加している点にある。なお、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
降坂走行時にECU11が実行する車速制御について説明する。図4A及び図4Bは、ECU11が実行する車速制御の一例を示すフローチャートである。なお、この処理は、第1の実施形態と同様に、車両1が降坂走行中に常時実行される。
ECU11は、第1の実施形態と同様に、HDCスイッチ12がONか否かを判断し(ST201)、HDCスイッチ12がONであると判断した場合(ST201:YES)、HDC制御開始条件が成立しているか否かを判断し(ST202)、HDC制御開始条件が成立していると判断した場合(S202:YES)、フラグFの設定が0であるか否かを判断する(ST203)。フラグFの設定がゼロであると判断した場合(ST203:YES)、ECU11は、制御開始時(条件成立時)の実車速に基づいて目標車速を設定する(ST204)。なお、ECU11が、フラグFがゼロでないと判断した場合(ST204:NO)、ステップST204の処理は実行されずに、ステップST205の処理へ進む。これらステップST201からST204の処理は、既述のステップST101からST104とそれぞれ同一の処理である。
次に、ECU11は、路面の勾配変化を予測する勾配変化予測処理を実行する(ST205:予測手段)。勾配変化予測処理は、前方に所定量以上の勾配があるか否かを予測する処理である。この勾配変化予測処理についての詳細な説明は、図5から図7を参照して後述することとする。
次に、ECU11は、勾配変化予測処理の結果に基づいて、前方に所定量以上の勾配変化があるか否かを判断する(ST206)。所定量以上の勾配変化があると判断した場合(ST206:YES)、ECU11は、現在の位置が予測した勾配予測変化位置から所定距離以内か否かを判断する(ST207)。ステップST207の処理は、車両の減速を開始する時期を判定する判定基準となる処理になる。
所定距離以内であると判断した場合(ST207:YES)、ECU11は、車速を所定速度だけ減速した状態に維持する(ST208:車速減速手段)。ここで減速される所定速度は、一定でなく、その時の実車速や設定された目標車速の大きさに応じて可変されてもよい。例えば、実車速や目標車速が大きければ、減速する所定速度が大きく、小さければ、所定速度が小さくなるよう設定する。
次に、ECU11が、勾配予測変化位置を通過したか否かを判断する(ST209)。勾配予測変化位置を通過していないと判断した場合(ST209:NO)、処理はステップST208に戻る。つまり、勾配予測変化位置を通過するまで、言い換えれば、一時的に車速を所定速度減速する処理が継続される。このため、ステップST209の処理は、車両が勾配変化箇所(予測位置)を通過するまで、車速を減速状態に維持するための判定基準となる。
勾配予測変化位置を通過したと判断した場合(ST209:YES)、ECU11は、第1の実施形態と同様に、路面勾配に所定量以上の変化があったか否かを判断する(ST210:勾配変化判定手段)。より具体的には、ECU11は、車両が勾配変化箇所(予測位置)を通過して勾配が変化した時点での勾配変化量を演算し、路面勾配に所定量以上の変化があったか否かを判断している。
路面勾配に所定量以上の変化があったと判断した場合(ST210:YES)、勾配が大きくなったか否かを判断する(ST211)。ECU11は、勾配が大きくなったと判断した場合(ST211:YES)、勾配変化量+Δgに応じて目標車速を再計算し(ST212)、勾配が大きくなっていないと判断した場合(ST211:NO)、勾配変化量−Δgに応じて目標車速を再計算し(ST213)、目標車速を更新する(ST214:目標車速決定手段)。
目標車速を更新した場合(ST214)、又は、前方に所定量以上の勾配変化がないと判断した場合(ST206:NO)、勾配変化予測距離から所定距離でないと判断した場合(ST207:NO)、並びに路面勾配に所定量以上の変化がないと判断した場合(ST210:NO)で、目標車速変更が無しの場合(ST215)、ECU11は、継続して目標車速に一致するように車速を制御する(ST216。)。次に、ECU11は、フラグFを1に設定する(ST217)。そして、処理は、ステップST201へ戻る。
一方、ステップST201でHDCスイッチ12がONでないと判断した場合(ST201:NO)、又は、ステップST202でHDC制御開始条件が成立していないと判断した場合(ST202:NO)、ECU11は、第1の実施形態と同様に、フラグFをゼロに設定する(ST218)。フラグFがゼロに設定されると、この処理は終了する。
次に、降坂時に、走行路面の勾配量の変化を予測する方式について詳細に説明する。図5から図7は、勾配量変化の予測方式の一例を説明するための図である。なお、例えばカメラ部18からの情報に基づいて、障害物が無いことが確認された場合に、以下の処理を実行する。
図4に示すように、センサ部19内に3つの異なる角度に対する距離を算出する距離センサS1,S2,S3(図示省略)をそれぞれ設けた場合を仮定する。距離センサS1は、車両1の進行方向に対して電波を放射し、その反射波を受信して距離L1を測定する。距離センサS3は、車両1の走行路面Dに対して鉛直方向に電波を放射し、その反射波を受信して距離L3を測定する。距離センサS2は、距離センサS1と距離センサS3との間の距離を測定するためのセンサであり、より具体的には、距離センサS1で測定する距離に対して、所定角度をなす角度A(<90度)方向に対して電波を放射し、その反射を受信して距離L2を測定する。
ここで、走行路面Dの所定距離先に、走行路面Dに対してなす角度θの勾配があると仮定する。すると、角度Bが90度であるため、距離L2と走行路面Dとの交差位置から距離L1までの距離L4を算出することが可能になる。この距離L4と、距離L3とが実質的に同じ距離である場合、走行路面Dの傾斜が変化していないと、ECU11が判定することが可能になる。
次に、走行路面Dの勾配量の変化が所定量以上小さくなる場合を判定する方法について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、距離L4が距離L3より小さくなれば、走行路面Dの傾斜が小さくなると推定することができる。まず、ECU11は、走行路面Dの傾斜の変化角度(変化量)θを算出する。変化角度θは、次のように求めることができる。角度A、及び距離L2から距離X1を算出する。次に、距離L1から距離X1を減算することにより、距離X2を算出する。距離X2と、距離L4から変化角度θを算出する。そして、この算出した変化角度θが角度A以上であると判定した場合、ECU11は、走行路面Dの傾斜が角度A以上小さくなると判定することができる。この場合、ECU11は、例えば、変化角度θが角度Aとなったときの前方の距離、つまり、距離L2と変化角度θ(つまり、角度A)から算出した距離を既述の勾配変化の予測位置としてECU11内の所定の領域に記憶する。この記憶した予測位置を用いて、ステップST209の判断が実行される。
次に、走行路面Dの勾配量の変化が所定量以上大きくなる場合を判定する方法について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、距離センサS2が反射波を受信できない場合、つまり、距離L2が計測できない場合は、走行路面Dの傾斜が角度A以上大きくなる方向に変化していると判定することができる。この場合、ECU11は、距離L2が計測できなくなったときの前方の距離、つまり、距離L3と角度Aから算出した距離を既述の予測位置としてECU11内の所定の領域に記憶する。
以上のように構成されたECU11は、車両の進行方向の所定距離以内に走行路面の勾配が所定量以上変化する勾配変化箇所があるか否かを予測し、所定距離以内に勾配変化箇所があると予測された場合に、予測された勾配変化箇所を通過するまで車両の車速を一時的に減速させることができる。このため、予測された降坂変化箇所を通過するまでのドライバビリティを保持することが可能になる。
また、減速される速度は、その時の実車速や目標車速に応じて可変され、実車速や目標車速が大きいほど大きくなるよう設定されている。このため、予測された降坂変化箇所を通過するまでのドライバビリティをさらに保持することが可能になる。
その他、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…車両、11…ECU、12…HDCスイッチ、14…ASC−H/U、15…加速度センサ、16a〜16d…ホイールブレーキ、18…カメラ部、19…センサ部、D…走行路面

Claims (4)

  1. 所定の条件を満たした降坂時に、車速が目標車速に一致するように車両を制御する車両の降坂速度制御装置であって、
    走行路面の勾配が所定量以上変化したか否かを判定する勾配変化判定手段と、
    前記勾配変化判定手段により前記走行路面の勾配が所定量以上変化したと判定した場合に、勾配の変化量に応じて前記目標車速を変更する目標車速決定手段と、
    を備え
    前記目標車速決定手段は、前記走行路面の下り勾配が大きくなる方向に所定量以上変化した場合に、勾配変化前の前記目標車速から所定速度だけ減速させた速度に前記目標車速を変更し、前記走行路面の下り勾配が小さくなる方向に所定量以上変化した場合に、勾配変化前の前記目標車速から所定速度だけ増速させた速度に前記目標車速を変更する
    ことを特徴とする車両の降坂速度制御装置。
  2. 前記目標車速決定手段で増減される所定速度は、勾配の変化量が大きくなるにつれて大きくなるよう設定されている
    ことを特徴とする請求項に記載の車両の降坂速度制御装置。
  3. 前記車両の進行方向の所定距離以内に前記走行路面の勾配が所定量以上変化する勾配変化箇所があるか否かを予測する予測手段と、
    前記予測手段により所定距離以内に前記勾配変化箇所があると予測された場合に、予測された前記勾配変化箇所を通過するまで前記車両の車速を一時的に減速させる車速減速手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の降坂速度制御装置。
  4. 前記車速減速手段によって減速される速度は、その時の実車速や目標車速に応じて可変され、前記実車速及び前記目標車速が大きいほど大きくなるよう設定されている
    ことを特徴とする請求項に記載の車両の降坂速度制御装置。
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