JP6883794B2 - マイクロ波照射を使用した加温器 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロ波照射を使用した加温器、特に、マイクロ波照射を使用した輸液加温器に関する。
(従来の輸液加温器)
輸液である点滴液、血液等は、体内に投入する場合には、体温に近いことが好ましい。特に、緊急に輸液する場合には、輸液や血液を体内に近い温度に加温すると予後を改善する。
現在、輸液を加温する装置は、電熱器を簡略化した加温器しかない。しかし、そのような加温器は、設備が整った病院施設では利用できるが搬送には不便である。野外での災害時では使用できない。さらに、そのような加温器は、急速に輸液を加温することはできない。
(マイクロ波を使用した装置)
マイクロ波は水の加温では、最も効率の良いエネルギー源であり、様々な用途が報告さえている。現在、携帯型のマイクロ波発振器が開発されて、省電力でマイクロ波の発振が可能である。
本発明者らは、携帯型のマイクロ波発振器を開発・報告(参照:特許文献8、9)している。
マイクロ波照射を利用した組織縫合器(参照:特許文献1)、臓器切離操作具(参照:特許文献2)、手術器具(参照:特許文献3)等を報告している。
(従来の輸液加温器)
従来知られている輸液加温器は、以下の通りである。
特許文献4では、「流体通路に誘導体から成る熱交換器を設け、その周囲に高周波誘導加温装置と加熱コイルを配置したことを特徴とする瞬間流体加熱装置」を開示している。 しかし、特許文献4に開示の瞬間流体加熱装置は、本発明の加温器とは、加熱方法がまったく異なる。
特許文献5では、「輸液チューブをヒータ部で挟み込む構造」を開示している。
しかし、特許文献5に開示の加温器は、本発明の加温器と比較して、加熱方法(特に、マイクロ波照射を使用していない)がまったく異なる。
特許文献6では、「血液や輸液をマイクロ波で加熱する装置」を開示している。
しかし、特許文献6に記載の装置は、輸液ボトルの直接加熱の記載は無く、マイクロ波の駆動回路部27も加温部10内には無い。
よって、本発明の加温器は、輸液チューブを加温せず、該チューブ内部の液のみを加温できるので、加熱方法がまったく異なる。
特許文献7では、「血液や輸液をマイクロ波で加熱する装置における交換可能なカートリッジ」を開示している。
しかし、該カートリッジは、輸液ボトルの直接加熱の記載は無く、マイクロ波の駆動回路部も加温部カートリッジ16内には無い。
よって、本発明の加温器とは、加熱方法がまったく異なる。
非特許文献1では、「輸液チューブをヒータ部で挟み込む構造」を開示している。
しかし、非特許文献1に開示のウォーマーヒーターは、本発明の加温器と比較して、加熱方法がまったく異なり、輸液チューブ及び該チューブ内部の液もすべて一緒に加温してしまい、さらには、軟性ではない。
以上により、上記記載の加温器は、本発明のマイクロ波照射による加温部の構成を開示又は示唆をしていないし、さらに、マイクロ波照射を利用した携帯可能な加温器を開示又は示唆をしていない。
国際公開2013−089257 国際公開2013−172361 国際公開2013−022077 特開昭59−170641 特開昭53−42486 米国特許6146359 米国特許5919218 国際公開2013−073709 特開2010−266401
http://japanese.alibaba.com/product-gs/infusion-fluid-blood-warmer-heater-458363909.html
従来の加温器では達成できなかった、野外での災害時等において急速に輸液を加温することはできるマイクロ波照射を使用した加温器を提供すること。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、同軸ケーブル様構造を含む輸液加温部を有する加温器が、上記課題を解決することができることを見出して、本発明を完成した。
すなわち本発明は、以下からなる。
1.下記の同軸ケーブル様構造を含む輸液加温部を有する加温器;
(1)中心導体、
(2)該中心導体の一部又は全部を覆う絶縁体、及び
(3)該絶縁体の一部又は全部を覆う外部導体。
2.前記同軸ケーブル様構造が金属メッシュで覆われている前項1に記載の加温器。
3.前項1又は前項2に記載の加温器であって、
前記中心導体及び外部導体が、長軸方向に露出しておりかつ輸液管又は輸液容器に直接又は間接的に接触して、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器内の液体等に照射可能である加温器。
4.前項1又は前項2に記載の加温器であって、
前記同軸ケーブル様構造が2本あり、
両同軸ケーブル様構造のそれぞれの中心導体及び外部導体が長軸方向に露出しており、及び両中心導体及び両外部導体により輸液管又は輸液容器を直接又は間接的に挟むことにより、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器内の液体等に照射可能である加温器。
5.前項1又は前項2に記載の加温器であって、
前記加温部は、内部に輸液管又は輸液容器を収納及び接触可能な構造であり、
前記中心導体及び外部導体が、該加温部に収納された該輸液管又は該輸液容器に直接又は間接的に接触して、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器内の液体等に照射可能である加温器。
6.前項5に記載の加温器であって、
前記加温部は、内部に輸液管を収納する溝が形成されており、
前記中心導体及び外部導体が、該加温部の該溝に収納された該輸液管に直接又は間接的に接触して、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器内の液体等に照射可能である加温器。
7.前項5に記載の加温器であって、
前記同軸ケーブル様構造が2本あり、
前記加温部は、内部に輸液管を収納する溝が形成されており、
両中心導体及び両外部導体が、該加温部の該溝に収納された該輸液管を直接又は間接的に挟むことにより、マイクロ波を該輸液管内の液体等に照射可能である加温器。
8.前項1又は前項2に記載の加温器であって、
前記中心導体が中空により形成される中空管を有し、
前記輸液管又は輸液容器を該中空管に通すことにより、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器内の液体等に照射可能である加温器。
9.前項8に記載の加温器であって、
前記中心導体及び/又は前記外部導体にスリットが形成されている加温器。
10.前項3又は前項4に記載の加温器であって、
前記長軸方向の先端の中心導体及び外部導体の断面積は、それぞれ、該長軸方向の末端の中心導体及び外部導体の断面積と比較して小さい加温器。
11.前項10に記載の加温器であって、
前記長軸方向の先端の中心導体の径と前記長軸方向の末端の中心導体の径の比率と、前記長軸方向の先端の外部導体の径と前記長軸方向の末端の外部導体の径の比率とが、ほぼ同程度の比率である加温器。
12.前項10に記載の加温器であって、
前記長軸方向の先端の中心導体の径と前記長軸方向の末端の中心導体の径の比率と、前記長軸方向の先端の外部導体の径と前記長軸方向の末端の外部導体の径の比率とが、ほぼ同程度の比率を維持して、中心導体と外部導体が先端に向かって漸次もしくは段階的に小さくなる加温器。
13.前項1〜12に記載の加温器であって、
さらに、マイクロ波発振器を有し、
該マイクロ波発振器を該輸液管又は該輸液容器に直接又は間接的に接触させることにより、前記加温部と該マイクロ波発振器の両方で該輸液管又は該輸液容器内の液体等を加温することが可能である加温器。」
本発明の同軸ケーブル様構造を含む輸液加温部を有する加温器は、下記の効果を有する。
(1)中心導体及び外部導体が長軸方向に露出した構造をしており、従来のマイクロ波照射装置とは異なり、マイクロ波照射効率が高い。
(2)同軸ケーブル様構造(特に、軟性ケーブル)が加温部内部に形成された輸液管の溝の形状に合わせて設置されており、マイクロ波が輸液管に効率良く照射できる。
(3)マイクロ波発振器自身の発熱と加温部のマイクロ波照射による加温の両方を輸液管及び/又は輸液溶液に供給できるので、迅速に加温できる。
(4)同径若しくは先細り同軸ケーブル様構造又は先端が半割り構造の同軸ケーブル様構造により、従来のマイクロ波照射装置とは異なり、ケーブルに沿って照射でき、マイクロ波照射効率が高い。
(5)2本の同軸ケーブル様構造により、輸液管を挟むことにより、2本の同軸ケーブル様構造から同時に輸液管にマイクロ波を照射し、輸液管内の液のみ加温することができるので、迅速に加温できる。
同軸ケーブル様構造6の構造を示す図{(a)断面図、(b)先端付近図面、(c)全体図}。 中空管を有する同軸ケーブル様構造6の構造を示す図{(a)断面図、(b)先端付近図面}。 半割り構造の先細り同軸ケーブル様構造を示す図。 実施態様例1の説明図{(a)正面図、(b)断面図}。 実施態様例2の説明図{(a)正面図、(b)輸液加温部8の内部を2分割して開放した構造}。 実施態様例4の説明図{(a)正面図、(b)側面図、(c)軟性の同軸ケーブル様構造6が輸液容器14に蛇行形状に接触している背面図}。 実施態様例4の説明図(本発明のマイクロ波照射を使用した加温器が水槽15内で加温している模式図}。
以下、本発明について図面を参照して説明するが、本発明は図面に記載されたマイクロ波照射を使用した加温器に限定されるものではない。
(本発明のマイクロ波照射を使用した加温器)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1は、少なくとも下記の同軸ケーブル様構造6を含む輸液加温部8(輸液ライン加温部)を有する加温器である。
(1)中心導体2
(2)中心導体2の一部又は全部を覆う絶縁体3
(3)絶縁体3の一部又は全部を覆う外部導体4
好ましくは、輸液加温部8とは、一体化していない(別途、独立した)マイクロ波発振器9を有する。
また、同軸ケーブル様構造とは、同軸ケーブル構造だけでなく、一部改良・付加(中心導体の内部空洞や外部導体の一部削除等)等をした構造も含む。
(中心導体、外部導体)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の中心導体2、絶縁体3及び外部導体4の形状は特に限定されず、円柱形状、四角柱形状が可能であるが、中心導体2、絶縁体3及び外部導体4は、同軸状の同軸ケーブル様構造6を形成する(参照:図1)。
中心導体2の先端(マイクロ波照射方向)は、マイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位に直接的又は間接的に接続している。なお、中心導体2の先端自身がマイクロ波照射部位又はマイクロ波受手部位になることもできる。
外部導体4の先端(マイクロ波照射方向)は、マイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位に直接的又は間接的に接続している。なお、外部導体4の先端自身がマイクロ波受手部位又はマイクロ波照射部位になることもできる。
なお、マイクロ波照射部位とは、マイクロ波を照射対象に供給するための電極であり、マイクロ波受手部位は該マイクロ波のリターン用のGND電極である。なお、中心導体2の末端(マイクロ波照射方向とは逆)又は外部導体4の末端(マイクロ波照射方向とは逆)からマイクロ波を供給することにより、中心導体2又は外部導体4の先端からマイクロ波を照射可能となる。
特に、本発明の加温器1の中心導体2及び外部導体4は、長軸方向に露出していることが好ましい。この長軸方向の露出が、従来のマイクロ波照射装置と比較して、マイクロ波を狭く長い距離に効率高く照射することできる。なお、「長軸方向」とは、中心導体及び外部導体の軸方向(先端方向)を意味する。この長軸方向に露出している場合には、好ましくは、露出した中心導体がマイクロ波照射部位になり、外部導体はマイクロ波受手部位となる。
(中空管)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の中心導体2は、実施態様によっては、中空形状による中空管5を成形していることを特徴とする。中空管5を有する中心導体2は、中空管5の存在がマイクロ波照射効率に実質的な影響を与えない。
また、本発明の中心導体2の材質は、銅、青銅、アルミ等が例示され、自体公知の方法により、中空管5を形成できる。例えば、円柱形状のリン青銅の内部をくり抜くことにより可能である。
加えて、リン青銅線等を円柱形状等のステンレス素材のパイプ等に巻きつけることにより、中空管5を有する中心導体2を形成することができる。また、リン青銅を円柱形状等のステンレス素材のパイプ等にメッキすることにより、中空管5を有する中心導体2を形成することができる。
このような中空管5を有する中心導体2は、直径を非常に小さくすることができることが特徴である。
本発明の特徴として、輸液管13又は輸液容器14を中空管5に通すことにより、マイクロ波を輸液管13又は輸液容器14に照射して輸液を加温することができる。
さらに、中空管5内のマイクロ波照射効率を上げるために、好ましくは、中心導体2及び/又は外部導体4にスリットを形成する。
(同軸ケーブル様構造)
本発明で使用する同軸ケーブル様構造6{参照:図1(c)}を軟性にすることにより、下記で説明する輸液加温部8内部に輸液管13を収納する溝12の一部又は全部を覆うようにすることができる。すなわち、同軸ケーブル様構造(特に、軟性同軸ケーブル)が輸液加温部8内部に形成された輸液管13の溝の形状に合わせて設置されており、マイクロ波が輸液管13に効率良く照射できる。
また、本発明で用いられる同軸ケーブル様構造6は、例えば、リン青銅からなる導電体の中心導体2と、中心導体2を覆う絶縁体3(例えば、テフロン(登録商標)、セラミック等からなる)のシールドチューブと、真鍮糖からなる外部導体4(導電体)のアースパイプからなる。同軸ケーブル様構造6のその外側はシールドホルダ(ガイドチューブともいう)で覆われていてもよい。シールドホルダは、非伝導性部材{例えば、テフロン(登録商標)、フッ素樹脂、セラミック等の非磁性のコイル}で構成されていることが好ましい。
(同軸ケーブル様構造の形状)
同軸ケーブル様構造6の形状は、中心導体2の径(好ましくは、直径)と外部導体4の径(好ましくは、内径)の比を一定にして、中心導体2の径(直径)と外部導体4の径(内径)を漸次もしくは段階的に小さくすることにより先細りする同軸ケーブル様構造(以後、先細り同軸ケーブル様構造と称する場合がある)することが好ましい(参照:図3)。
すなわち、中心導体2の先端の直径と中心導体2の末端の直径の比率と、外部導体4の先端の内径と外部導体4の末端の内径の比率とが、ほぼ同程度の比率を維持して、中心導体2と外部導体4が先端に向かって漸次もしくは段階的に小さくすることが好ましい。
このような先細り同軸ケーブル様構造(参照:図3)は、マイクロ波照射効率が非常に高い。
つまり、中心導体2の先端付近と外部導体4の先端付近の同軸ケーブルを約半分に割った構造(半割構造)にすることができる(参照:図3)。この半割構造を有する同軸ケーブル様構造が2本あれば、それぞれの中心導体及び外部導体により輸液管又は輸液容器を直接又は間接的に挟むことにより、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器に効率的に照射することができる。
また、中心導体2の先端の直径と中心導体2の末端の直径がほぼ同一であり、かつ外部導体4の先端の内径と外部導体4の末端の内径がほぼ同一である同軸ケーブル(同径の同軸ケーブル)も使用可能である。
(照射マイクロ波)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の照射マイクロ波は、特に、限定されないが、300MHz〜30GHz、好ましくは、0.8GHz〜3GHzである。なお、本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1のマイクロ波照射方法は、特に限定されないが、同軸ケーブル様構造6を直接的又は間接的(別の同軸ケーブルを介して)に自体公知のマイクロ波を発振するマイクロ波発振器9に接続すること、又は、マイクロ波発振器9を、マイクロ波照射を使用した加温器1に内蔵することにより容易に達成することができる。
(マイクロ波発振器)
本発明で使用するマイクロ波発振器9は、自体公知の構造を有し、小電力で処置を可能とし、好ましくは、携帯型であり、輸液加温部8とは別途独立しており、蓄電池でも対応可能であることが望ましい。
本発明において使用される電力は0.1W〜100W、好ましくは0.5W〜60Wである。さらに好ましくは1W〜40Wである。
さらに、本発明の特徴として、マイクロ波発振器9を輸液管13又は輸液容器14に接触させることにより、該発振器の発熱を利用して加温することができる。すなわち、本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1は、従来の加温器とは異なり、利用していなかったマイクロ波発振器9の発熱も輸液の加温に使用するにより、急速輸液加温だけでなく、省電力をも達成することができる。よって、マイクロ波発振器9は、輸液ボトル加温部でもある。
さらに、本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1は、蓄電池でマイクロ波発振可能なマイクロ波発振器9を使用した場合には、電源のない野外での事故、災害時に使用することができる。
加えて、マイクロ波発振器9は、輸液管13を挟むことができるような構造でも良い(参照:図4)。
(輸液管又は輸液容器)
本発明での輸液管13は、体内に投入する輸液(例えば、点滴、血液等)を体内に通すまでの管を意味するが、特に限定されない。
また、本発明での輸液容器14は、体内に投入する輸液を保管する容器を意味するが特に限定されない。
(輸液管又は輸液容器接触面)
本発明での輸液管又は輸液容器接触面は、中心導体2から外部導体4へのマイクロ波照射(又は、外部導体4から中心導体2へのマイクロ波照射)により輸液管13又は輸液容器14の内部の輸液を加温することができる。該接触面は、中心導体2及び/又は外部導体4が、輸液管13、輸液容器14と直接接触しても良いが、中心導体2及び/又は外部導体4の外側を自体公知の金属メッシュに覆っても良い。
(輸液加温部)
本発明の輸液加温部8は、少なくも同軸ケーブル様構造6を含み、好ましくは、内部に、輸液管13又は輸液容器14の全部又は一部を収納可能な構造(ケース)を有する。例えば、輸液管13又は輸液容器14を収納するために、輸液加温部8の内部を開放して、2分割できる構造が良い{参照:図5(b)}。
さらに、輸液管13を輸液加温部8の内部に通すために、輸液加温部8の上下左右のいずれかに輸液挿入口と輸液排出口を有する。
さらに、本発明の輸液加温部8は、好ましくは、輸液管を収納する溝12が形成されており、かつ、同軸ケーブル様構造6が、輸液管を収納する溝12に収納された輸液管13を一部又は全部を覆うようにして設置している。
加えて、本発明の輸液加温部8は、温度計を設置することにより、加温温度が35℃±3℃に維持していることを常に監視することができる。
さらに、本発明の輸液加温部8の材質は特に限定されないが、樹脂製が好ましく、さらに、外部へのマイクロ波の拡散を防ぐために、内部に、電磁遮断用金属メッシュで、同軸ケーブル様構造6の外側を囲むことが好ましい。
(本発明のマイクロ波照射を使用した加温器の用途)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1は、従来の加温器、特に、医療用加温器とは異なり、下記のような場合にも容易に使用可能である。
(1)電源がないような屋外での使用
(2)患者が点滴しながら移動又は歩行する時の使用
(3)加温器が軽いので搬送が容易であり、野外での使用
(4)マイクロ波発振器と加温器の両方で同時に加温することができるので、急速加温が必要な救急時での使用
(5)水槽の水加温(水槽に漬けたボトルや器具の加温、煮沸消毒)での使用
(6)加温器の体積が小さいので、狭い場所(特に、救急車内)、病室での使用
以下に具体例を挙げて本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1を詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
(本発明のマイクロ波照射を使用した加温器)
以下に、本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の実施態様例1〜4を例示する。
(実施態様例1)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の一例である実施態様例1を図4により説明する。
図4(a)で示されるように、本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の輸液加温部8とマイクロ波発振器9は、輸液管13を挟むことができるような構造になっている。これにより、マイクロ波発振器9自身の発熱も輸液ボトルや管13の加温に使用することができる。また、輸液管13を挟むことができる構造として、輸液加温部8とマイクロ波発振器9は、内部に、輸液管13を貫通可能な空洞を有しても良いし、内部を開放可能なケース構造でも良く、特に限定されない。
さらに、加温器1では、内部に、中心導体2、絶縁体3及び外部導体4を含む同軸ケーブル様構造6を有する。
そして、図4(b)で示されるように、同軸ケーブル様構造6が2本あり、両中心導体2及び両外部導体4が、それぞれ、長軸方向に露出(縦割様構造)しておりかつ輸液管13を直接又は間接的に挟むことにより、マイクロ波を輸液管13に照射することにより管内部の輸液のみを加温できる。
(実施態様例2)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の一例である実施態様例2では、輸液加温部8は、内部に輸液管13又は輸液容器14を収納可能なケースである。そして、中心導体2及び外部導体4が、輸液加温部8に収納された輸液管13又は輸液容器14に直接又は間接的に接触して、マイクロ波を輸液管13又は輸液容器14に照射して輸液を加温する。
より具体的には、図5(a)(b)に示すように、同軸ケーブル様構造6が2本あり、輸液加温部8は、内部に輸液管を収納する溝12が形成されており、両中心導体2及び両外部導体4が、それぞれ、長軸方向に長く露出しており、かつ輸液加温部8の輸液管を収納する溝12に収納された輸液管13を溝12に沿って直接又は間接的に挟むことにより、マイクロ波を輸液管13に照射して輸液を加温できる。
さらに、マイクロ波発振器9は、シート状で構成され、輸液容器14に直接又は間接的に接触させて加温することもできる。
なお、輸液加温部8及びマイクロ波発振器9は、重くないので、従来のように、点滴スタンドに固定する必要が無く、輸液管13(点滴ライン)に付けたまま使用できる。
(実施態様例3)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の一例である実施態様例3は、中心導体2が中空により形成される中空管5(参照:図2)を有し、輸液管13又は輸液容器14を中空管5に通すことにより、マイクロ波を輸液管13又は輸液容器14に照射して輸液を加温することができる。
(実施態様例4)
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器1の一例である実施態様例4を図6により説明する。
加温器を防水加工にすれば、防水加工した本実施例の加温器を、点滴ボトル(輸液容器14)を含む水を張った容器に入れることにより、該点滴ボトルだけでなく、該水も加温することができる。
具体的には、図7に示すように、輸液加温部8とマイクロ波発振器9により、水槽内の点滴ボトル(輸液容器14)を挟めば、水槽内の点滴ボトル(輸液容器14)を水と一緒に両側から加温できる。
さらに、図6(c)に示すように、軟性の同軸ケーブル様構造6を、蛇行形状のように点滴ボトル(輸液容器14)に直接又は水槽内に入れ間接的に設置すれば、効率に、輸液を加温することができる。
(本発明のマイクロ波照射を使用した加温器の使用例)
上記実施例1で記載した加温器1を使用した場合の加熱に必要なエネルギーの例示は、以下の通りである。
(急速輸液)
緊急時に最大量輸液2L/時間とする場合には、18℃の液を38℃に加温するとする。
時間当たり4万カロリー(x20度)が必要となり、40Wのマイクロ波発振装置ではマイクロ波としての熱量は、1時間で、40x3600÷4、2=3万3千Calとなる。点滴は最初の一滴から38度にする必要があるので、コーヒーメーカーのような少量ずつの加温法が必須となる。そこで、マイクロ波発振器9は、点滴瓶や袋(輸液容器14)に付けてマイクロ波増幅時の発熱を利用し、マイクロ波による加温は、輸液加温部8内部を流れる輸液管13中の液の加温に使用する。
輸液管13は2.6mm径(断面積5.3mm)で2L/時の液量だとルート内を0.56ml/秒流れる。ルート(輸液管13)長で言えば10.6cmとなる。
(試算1)
2L/hr 18℃を38℃で輸液できる加温器(4万cal)/hの場合
ボトル部(輸液容器14) 10×15cm
Tube部(輸液管13) 径 2.6mm
1秒当たり2000ml÷3600sec≒0.56ml/sec(輸液量/sec)
チューブ長/sec πr=3.14×1.3mm≒5.31mm2(チューブ断面積)
0.56×10mm÷5.31mm≒105.46=105.5mm
○0.56mlを10.6cm/secで18℃から38℃に加温するには、31.2cal/sec必要
○40w(joule)/sec→9.5cal/sec 31.2÷9.5≒3.3倍
10.6cm×3.3=34.8cm
以上により、約35cmのルート長を温める必要がある。
(試算2)
ボトル部(輸液容器14)にも、マイクロ波発振器9の増幅エネルギーの半分の放熱があり、加温される500mlボトル(輸液容器14)は15分間で点滴される。
15分間で40W加温される温度
40W÷4.2×15×60sec÷500ml=17℃
60%の効率とすると10.3℃上昇
チューブ(輸液管13)内を10℃加温して38度にするには
0.56ml×10=5.6cal/sec
5.6÷40W×4.2(cal)×10≒6.23cm
(0.59cal/sec)
以上により、本発明の加温器は、1秒10cm流れる(2L/時の流れ)に十分対応できる。
本発明のマイクロ波照射を使用した加温器は、従来の加温器とは異なり、極小化に成功し、さらに、輸液のみを容易、短時間かつ効率的に加温できることを可能とする。さらに、小電力で処置を可能とし、安全性の高いものである。
従って、本発明のマイクロ波照射を使用した加温器は、電源のない屋外や野外の事故や災害時での使用に適している。
1:マイクロ波照射を使用した加温器
2:中心導体
3:絶縁体
4:外部導体
5:中空管
6:同軸ケーブル様構造
7:先端が半割り構造である同軸ケーブル様構造
8:輸液加温部
9:マイクロ波発振器(輸液ボトル部加温部)
12:輸液管を収納する溝
13:輸液管
14:輸液容器
15:水槽

Claims (5)

  1. 下記の同軸ケーブル様構造を含む輸液加温部を有する加温器;
    (1)中空管である中心導体、
    (2)該中心導体の一部を覆う絶縁体、
    (3)該絶縁体の一部を覆う外部導体、
    (4)マイクロ波発振器、
    (5)該中心導体及び/又は該外部導体に形成されているスリット、及び
    (6)該同軸ケーブル様構造を覆う電磁遮断用金属メッシュ、
    ここで、該マイクロ波発振器が該同軸ケーブル様構造と直接的又は関節的に接続しており、該中心導体がマイクロ波を照射対象に供給するための電極でありかつ該外部導体が該マイクロ波のリターン用のGND電極であり、並びに、
    輸液管又は輸液容器を該中空管に挿通することにより、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器内の液体等に照射する加温器。
  2. 請求項1に記載の加温器であって、
    前記マイクロ波発振器を前記輸液管又は前記輸液容器に直接又は間接的に接触させることにより、前記加温部と該マイクロ波発振器の両方で該輸液管又は該輸液容器内の液体等を加温する加温器
  3. 下記の2本の同軸ケーブルを約半分に割った構造を有する同軸ケーブル様構造を含む輸液加温部を有する加温器;
    (1)中空管である中心導体、
    (2)該中心導体の一部を覆う絶縁体、
    (3)該絶縁体の一部を覆う外部導体、及び
    (4)マイクロ波発振器、
    ここで、該マイクロ波発振器が該同軸ケーブル様構造と直接的又は関節的に接続しており、該中心導体がマイクロ波を照射対象に供給するための電極でありかつ該外部導体が該マイクロ波のリターン用のGND電極であり、並びに、
    該2本の同軸ケーブル様構造で輸液管又は輸液容器を挟むことにより、マイクロ波を該輸液管又は該輸液容器内の液体等に照射する加温器。
  4. 前記同軸ケーブル様構造が電磁遮断用金属メッシュで覆われている請求項3に記載の加温器。
  5. 請求項3又は4に記載の加温器であって、
    前記マイクロ波発振器を前記輸液管又は前記輸液容器に直接又は間接的に接触させることにより、前記加温部と該マイクロ波発振器の両方で該輸液管又は該輸液容器内の液体等を加温する加温器
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