JP3049430B1 - 生ゴミ処理機 - Google Patents

生ゴミ処理機

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JP3049430B1
JP3049430B1 JP11038902A JP3890299A JP3049430B1 JP 3049430 B1 JP3049430 B1 JP 3049430B1 JP 11038902 A JP11038902 A JP 11038902A JP 3890299 A JP3890299 A JP 3890299A JP 3049430 B1 JP3049430 B1 JP 3049430B1
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stirring blade
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正行 牧田
晴男 山岡
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正行 牧田
マルゴ工業株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 水分の蒸発と結露とが繰り返されることによ
る乾燥効率の低下を防止できるとともに、マイクロ波エ
ネルギーを生ゴミに対して効率良く与えることができる
生ゴミ処理機を提供する。 【解決手段】 処理容器1の周壁下部に、マイクロ波発
振器10からのマイクロ波を処理容器内へ照射するマイ
クロ波照射口9を形成し、その開口面をマイクロ波透過
材料11で閉じる。処理容器1の周りを断熱囲繞壁3で
囲繞して処理容器の外周に保温空間2を形成し、この保
温空間2内に、マイクロ波発振器10の強制冷却後の温
風を吹き込んで、処理容器2を外周から保温する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨房や店舗やホテ
ルや集会場や家庭等で発生する各種の生ゴミをマイクロ
波を利用して乾燥し、減容する生ゴミ処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の生ゴミ処理機として、例えば特
開平5−118752号公報や特許第2689798号
公報や特許第2692463号公報等に開示されている
ように、処理容器を凝縮槽内に設置し、これら処理容器
及び凝縮槽の上面開口を覆う上蓋をマイクロ波透過材質
とし、処理容器の外側上部に設置したマイクロ波発振器
からのマイクロ波を、上蓋を透過して処理容器内及び凝
縮槽内へ照射し、また凝縮槽を外側から冷却するものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の生ゴミ処理
機では、処理容器で発生して上昇する水蒸気を凝縮槽内
で冷却して凝縮させ、凝縮水として外部へ排出する。し
かし、マイクロ波を処理容器の上方から処理容器内へと
下向きに照射すると、処理容器内の生ゴミから処理容器
の上面開口までの間に、水蒸気が上昇する空間が常に形
成され、マイクロ波は、上昇してくる水蒸気にてエネル
ギーを一部吸収されてから生ゴミの水分に吸収されるた
め、生ゴミへのマイクロ波の吸収効率(マイクロ波エネ
ルギーの利用効率)が悪い。
【0004】更に、水蒸気を凝縮させる凝縮槽内にもマ
イクロ波を照射するため、マイクロ波エネルギーが凝縮
槽で奪われ、しかも凝縮槽の周壁は外側から冷却される
ため、処理容器の周壁も冷却されることになり、これら
周壁の内外での温度差が大きく、凝縮槽の周壁及び処理
容器の周壁で水分の蒸発と凝縮(結露)との悪循環が繰
り返され、凝縮槽が有っても乾燥効率が悪いとともに、
それが有るために却ってマイクロ波エネルギーを生ゴミ
に集中させることができない。
【0005】特に、処理容器の周壁内面で水分の蒸発と
結露とが繰り返されると、乾きつつある生ゴミが処理容
器の周壁内面に付着し易くなり、焦げ付きが生ずるとと
もに、処理容器内面でのマイクロ波の反射が低下し、乾
燥効率を一層低下させてしまう。水分の蒸発と結露とが
繰り返されることは、上蓋についても言える。
【0006】本発明の第1の目的は、水分の蒸発と結露
とが繰り返されることによる乾燥効率の低下を防止でき
るとともに、処理容器内の底部でゴミを撹拌しながらマ
イクロ波エネルギーを生ゴミに対して効率良く与えるこ
とができる生ゴミ処理機を提供することにある。
【0007】第2の目的は、処理容器内での結露防止を
簡単に行えるようにすることにある。
【0008】第3の目的は、攪拌されるゴミの処理容器
内周面への付着を防止できるとともに、処理容器内への
マイクロ波照射がゴミにより阻害されることがなく、ま
たマイクロ波によるスパーク発生も防止できるようにす
ることにある。
【0009】第4の目的は、処理容器内の底部で撹拌さ
れるゴミに、処理容器の底部中央から温風を放射状に吹
き込む一方、処理容器の上部から排気することにより、
乾燥効率の向上を図ることにある。
【0010】第5の目的は、乾燥したゴミの排出をスム
ーズに行えるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、本発明による生ゴミ処理機は、処理容器内でその底
面に沿って回転して生ゴミを撹拌する撹拌羽根を設けた
こと、処理容器の周壁下部に、撹拌羽根よりも上方にお
いてマイクロ波照射口を形成し、その開口面をマイクロ
波透過材料で閉じたこと、マイクロ波照射口から処理容
器内にマイクロ波を直接照射するため、マイクロ波照射
口の外側にマイクロ波発振器を設置したこと、処理容器
の外周を断熱材で囲繞して処理容器の外周に保温空間を
形成したこと、処理容器の外周を加温して該処理容器の
内面での結露を防止するため、保温空間内に温風を送り
込んで加温する結露防止用加温手段を備えたことを特徴
とする。
【0012】第2の目的を達成するため、保温空間加温
手段は、マイクロ波発振器の強制冷却後の温風を保温空
間に吹き込んで加温する構造とする。
【0013】第3の目的を達成するため、撹拌羽根の先
端部に、処理容器の内周面をマイクロ波照射口を含めて
清掃するワイパーを立設する。このワイパーは、それへ
のゴミの付着を防止するとともに、処理容器内周面との
間にゴミが挟まって抵抗にならないように、回転自在と
する。また、ワイパーにてマイクロ波によるスパークが
発生しないように、ワイパーはマイクロ波透過材質とす
る。
【0014】第4の目的を達成するため、撹拌羽根の中
央部をドーム状としてその周壁に複数の温風吹き出し孔
を設け、このドーム状中央部と撹拌羽根を処理容器の底
面上において軸受けする軸受部との間にエアーチャンバ
を形成し、このエアーチャンバへ温風を送風する温風送
風手段を備え、また処理容器の上部に排気口を設ける。
【0015】第5の目的を達成するため、処理容器の底
部に、その一部を欠如した排出口を形成し、この排出口
を開閉する回転シャッタ板を、処理容器の底部の下側に
おいてそれに沿って回転可能に装着し、この回転シャッ
タ板を回転駆動するシャッタ回転機構を処理容器の外部
に設ける。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0017】図1〜図5に示すように、この生ゴミ処理
機は、有底円筒形の処理容器1と、その周囲を断熱材で
囲繞して処理容器1の外周に保温空間2を形成する断熱
囲繞壁3とを、後述する各種の機器と共にキャスタ付き
のハウジング4内に納めて、設置場所を移動できるよう
になっている。
【0018】処理容器1及び保温空間2の上面開口は、
ハウジング4の上面に蝶着したマイクロ波遮蔽上蓋5で
開閉自在に閉塞できるとともに、更にその上から安全上
蓋6で覆って二重に閉じることができるようになってい
る。ハウジング4の正面の上部には操作盤7(図2参
照)が設けてある。
【0019】処理容器1は、マイクロ波を反射するステ
ンレス等の金属製で、その円筒形の周壁8の下部には、
図5に示すように3つのマイクロ波照射口9が矩形に形
成され、そのそれぞれから処理容器1内にマイクロ波を
同時に照射するため、断熱囲繞壁3とハウジング4との
間の空間に3台のマイクロ波発振器10が設置されてい
る。各マイクロ波照射口9は、マイクロ波を透過する材
料、例えばポリテトラフルオルエチレン(商品名「テフ
ロン」)のマイクロ波透過板11で周壁8の内面と面一
にして閉塞され、各マイクロ波発振器10からのマイク
ロ波は、このマイクロ波透過板11を透過して処理容器
1内に照射される。
【0020】また、周壁8の上部には排気口12が形成
されている。この排気口12には、マイクロ波が漏洩し
ない大きさの多数の通気孔(図5参照)を有する排気蓋
13が、処理容器1の内側から着脱自在に取り付けられ
ている。
【0021】マイクロ波発振器10は発熱するため、マ
イクロ波発振器10毎に冷却ファン14が付設されてお
り、その冷却に供された風が各マイクロ波発振器10か
ら温風となって吹き出される。この温風を使用して処理
容器1を外周から保温して内面での結露を防止するた
め、各マイクロ波発振器10からの温風は、断熱囲繞壁
3に設けられている温風導入口3a(図5参照)から保
温室2内に吹き込まれる。マイクロ波遮蔽上蓋5は保温
空間2の上蓋も兼ねているため、このマイクロ波遮蔽上
蓋5も保温される。
【0022】更に、保温空間2に吹き込まれた温風は、
処理容器1内の生ゴミの乾燥にも供するため、保温空間
2内に設置された吸込管15aから温風供給ブロア15
に吸い込まれてから、この温風供給ブロア15から温風
供給管16を通って複数本の分岐管17にて分岐して送
風され、これら分岐管17を経て後述するように生ゴミ
を撹拌しながら処理容器1内に吹き込まれる。
【0023】処理容器1の底部18の中央には、図6〜
図8に示すように、カッタ軸19と円筒形の撹拌軸20
とが同心円をなして底部18の下側から処理容器1内へ
垂直に貫通し、撹拌軸20には、底部18の上面(処理
容器1の底面)に沿って回転する撹拌羽根21が固定さ
れ、カッタ軸19には、撹拌羽根20の上側において回
転する回転カッタ22が固定されている。
【0024】撹拌羽根21は、図9に示すように、2枚
の羽根21a・21bをドーム状中央部21cを中心と
して互いに対称に設けたもので、各羽根21a・21b
は、中間部がくびれるように両側辺縁21c・21dが
平面C字形に湾曲しているとともに、先端縁21eが処
理容器1の周壁8の内周面に沿って湾曲している。各羽
根21a・21bの下面はいずれも平坦面であるが、上
面の一部は、一側辺縁21cから上向きに傾斜する傾斜
面21fとなっている。撹拌羽根21は、3つのマイク
ロ波照射口9よりも下方において処理容器1の底面に沿
って回転する。
【0025】撹拌羽根21のドーム状中央部21cは、
処理容器1の底面上において撹拌羽根21を軸受けする
軸受部を覆っていて、その軸受部との間にエアーチャン
バ23を形成している。ドーム状中央部21cには、羽
根21a・21bが無い両側面において、各側面にそれ
ぞれ複数個の温風吹き出し孔24が設けられている。
【0026】また、処理容器1の底部18の中央には、
エアーチャンバ23内において底部18を貫通する複数
のノズル17aが、円周上に所定の間隔をおいて固着さ
れている。上記のように温風供給ブロア15からの温風
を分岐させる分岐管17の先端は、各ノズル17aに接
続されているので、分岐管17を通ってきた温風は、ノ
ズル17aによりエアーチャンバ23内に噴入されてか
ら、撹拌羽根21の温風吹き出し孔24より処理容器1
の底面に沿って放射状に吹き込まれる。
【0027】ノズル17aの先端は、温風の噴出方向が
底部18の中心から放射状になるように、斜めにカット
され、また底部18上に水等のドレーンが少々溜まって
もノズル18a中に入り込まないように、ノズル17a
は底部18から上方へ突出させてある。
【0028】撹拌羽根21を回転させるため、減速機構
付きの撹拌用モータ25がハウジング4内に設置され、
また回転カッタ22を高速回転させるため、カッタ用モ
ータ26がカッタ軸19の真下においてハウジング4内
に設置されている。カッタ用モータ26のモータ軸はカ
ッタ軸19と直結されているが、撹拌用モータ25のモ
ータ軸の回転は、チェーンやスプロケットホィールを介
して撹拌軸20に伝達される。
【0029】撹拌羽根21の一方の羽根21aの上面の
先端部には、金属製の円柱としたワイパー軸27が垂直
に立設され、このワイパー軸27に、マイクロ波透過材
料の角柱形ワイパー28が回転自在に支承されている。
【0030】このワイパー28は、マイクロ波照射口9
の高さを少し越える高さ(長さ)になっていて、撹拌羽
根21に伴いこれと一体に旋回して、マイクロ波照射口
9を閉じているマイクロ波透過板11の表面及び処理容
器1の周壁内周面に摺接して清掃する。その際に、ワイ
パー28は、ワイパー軸27を中心として回転自在とな
っているので、ワイパー28自体へのゴミの付着を防止
できるとともに、処理容器1の周壁内周面との間にゴミ
が挟まることも防止できる。
【0031】また、ワイパー28自体はマイクロ波透過
材料で、そのワイパー軸27はマイクロ波を反射させる
金属円柱であるため、ワイパー28においてマイクロ波
によるスパークは発生しない。ワイパー28の材質は、
マイクロ波透過、ゴミの付着防止、更に耐久性の面か
ら、ポリテトラフルオルエチレンが好ましい。なお、処
理容器1の内面及び撹拌羽根21の表面も、ゴミの付着
防止及び耐久性の面から、ポリテトラフルオルエチレン
の塗料を塗布するか、ポリテトラフルオルエチレン板で
保護すると良い。
【0032】ワイパー28は、マイクロ波照射口9のマ
イクロ波透過板11の表面を清掃することが主な用途で
あるので、清掃性を良くする意味では両方の羽根21a
・21bに設けた方が良い。しかし、ワイパー28は、
撹拌羽根21と一体に旋回するので、両方の羽根21a
・21bにワイパー28を設けると、処理容器1の周壁
内周面近くのゴミがそのまま周壁内周面に沿って移動す
るような事態となり、周壁内周面近くでの撹拌性が悪く
なる。本例では、このような理由からワイパー28を一
方の羽根21aにだけ設けているが、必ずそうしなけれ
ばならないということではない。
【0033】また、図7に示すように、撹拌羽根21の
ドーム状中央部21c上に円柱29を立設すれば、撹拌
羽根21を回転によりゴミが中心部に集まって大きな固
まりになる現象を防止して、ゴミへの温風吹き付け効率
を向上させることができる。
【0034】図10及び図11に示すように、処理容器
1の底部18には、その円形の周縁より外方に離れた一
点を中心とした円弧線に沿って底部18を切断すること
により排出口30が形成されている。そして、この排出
口30を開閉するほぼ半円形の回転シャッタ板31が、
底部18の下側において、上記一点を中心として水平回
転可能に台板32に装着され、この台板32上に取り付
けたシャッタ回転用モータ33により回転駆動されるよ
うになっている。
【0035】回転シャッタ板31は、マイクロ波を反射
させるためステンレス等の金属製で、通常は図10に示
すように排出口30を閉じているが、図11に示すよう
にモータ33にて180度回転させることにより、排出
口30の全面を開放する。
【0036】回転シャッタ板31には、これにて排出口
30を閉じていても排水(ドレーン排出)は可能にする
ため、排水部として、マイクロ波が漏洩しない大きさと
した多数の排水溝(深さ方向に傾斜した長溝)又は多数
の排水孔が設けられている。排出口30の下方に、乾燥
処理したゴミを回収するためのゴミ箱35が着脱自在に
設置され、更にその下方にドレーントレイ34が着脱自
在に設置される。ゴミ箱35の底部には多数の孔が設け
てあり、運転初期に回転シャッタ板31の排水部から落
下してくる水等のドレーンを、ゴミ箱35からドレーン
トレイ34へ落とせるようになっている。また、排出口
30の下側に、ゴミ箱35への落下を案内するホッパ3
5aが設けられている。
【0037】上記のように、処理容器1の周壁8の上部
に形成された排気口12には、図2及び図5に示すよう
に、周壁8の外側において箱状の排気ピース36が取り
付けられ、排気口12から出た直後の排気湿度を検出す
るため、この排気ピース36内に湿度センサ37(図3
参照)が設置されている。湿度センサ37をここに設置
したのは、この位置が他と比べて湿度が最も安定してい
るからである。
【0038】排気ピース36には排気ホース38が接続
され、処理容器1内で発生したガスはこの排気ホース3
8を通じて排気される。排気ホース38には、消臭器等
を接続できるようになっている。
【0039】次に、上述のように構成されたこの生ゴミ
処理機の動作について説明する。
【0040】処理容器1内に生ゴミを投入し、マイクロ
波遮蔽上蓋5及び安全上蓋6を閉じてから、操作盤7上
の電源スイッチや所望の選択スイッチをオンにすると、
3台のマイクロ波発振器10が動作し、それぞれのマイ
クロ波照射口9から処理容器1内にマイクロ波が照射さ
れるとともに、撹拌羽根21が処理容器1の底面に沿っ
て回転し、これに伴いワイパー28が処理容器1の周壁
8の内周面に沿って旋回し、また回転カッタ22が撹拌
羽根21の少し上方で高速回転する。
【0041】撹拌羽根21の2枚の羽根21a・21b
の上面には、回転方向に対して上向きとなる傾斜面21
fが形成されているので、生ゴミは、処理容器1の底部
において2枚の羽根21a・21bにより掻き上げら
れ、掻き上げられたところで回転カッタ22により細断
される。
【0042】処理容器1内でのこのような動作と同時
に、3台のマイクロ波発振器10からの冷却後の温風が
保温室2内に吹き込まれ、保温室2よりブロア15にて
吸引され、分岐管17を経て撹拌羽根21のドーム状中
央部21c内のエアーチャンバ23に一旦噴入され、ド
ーム状中央部21cの温風吹き出し孔24より温風が処
理容器1の底面に沿って放射状に吹き込まれる。一方、
処理容器1の上部の排気口12から排気され、その排気
中の湿度が湿度センサ37にて検出される。
【0043】マイクロ波照射口9は、撹拌羽根21より
も上方において処理容器1の周壁8の下部に設けられて
いるため、また撹拌羽根21が処理容器1の底面に沿っ
て回転することにより、処理容器1に投入された生ゴミ
は、攪拌されてマイクロ波照射口9との間に空間を形成
することなく、常にマイクロ波照射口9の間近からマイ
クロ波を直接照射され、照射されたマイクロ波は、撹拌
羽根21で撹拌及び回転カッタ22で細断される生ゴミ
の水分に直ぐに吸収される。また、マイクロ波照射口9
は、マイクロ波透過板11へのゴミの付着をワイパー2
8により防止される。
【0044】従って、マイクロ波エネルギーの利用効率
が高いとともに、ゴミの発火を回避できる。また、マイ
クロ波による加熱に、温風による下からの加熱及び対流
作用が加わって生ゴミの乾燥が促進される。
【0045】処理容器1は、マイクロ波発振器10の冷
却後の温風を利用する保温室2にて外周から保温される
ため、処理容器1の内面での結露が防止され、処理容器
1の内面での結露と蒸発の悪循環による乾燥効率の低下
を防ぐことができる。このことは、マイクロ波遮蔽上蓋
5についても同様である。処理容器1の周壁8の下部か
らマイクロ波を照射しているため、処理容器1の内面及
びマイクロ波遮蔽上蓋5の内面における結露と蒸発の悪
循環が無いということは、乾燥効率の向上に大きく寄与
する。
【0046】湿度センサ37にて検出した湿度が設定以
下まで低下すると、乾燥工程から排出工程に移行し、シ
ャッタ回転用モータ33により回転シャッタ板31が1
80度回転して図11に示すように排出口30の全面が
開放する。この開放状態において撹拌羽根21が回転す
るので、細断されて乾燥処理されたゴミは、撹拌羽根2
1により押されながら排出口30へ誘導されてゴミ箱3
5へ落下する。
【0047】なお、上記の実施例では、マイクロ波発振
器10からの冷却後の温風を保温室2内に吹き込んで処
理容器1及びマイクロ波遮蔽上蓋5を保温したが、専用
の保温用熱源にて保温してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明による効果を請求項毎に分けて挙
げると次のとおりである。 <請求項1> 処理容器内でその底面に沿って攪拌羽根を回転させて生
ゴミを撹拌しながら、撹拌羽根よりも上方において処理
容器の周壁下部に設けたマイクロ波照射口を通じて、生
ゴミに出来るだけ近いところでマイクロ波を横から直接
照射するので、マイクロ波エネルギーを生ゴミに対して
効率良く与えることができる。処理容器の周りを断熱材
で囲繞して処理容器の外周に保温空間を形成し、この保
温空間を結露防止用加温手段にて加温するので、処理容
器内で水分の蒸発と結露とが繰り返されることによる乾
燥効率の低下を防止でき、マイクロ波エネルギーの有効
利用と相まって乾燥効率を飛躍的に向上させることがで
きる。
【0049】<請求項2> マイクロ波発振器の強制冷却後の温風を保温空間に吹き
込んで加温するので、処理容器内での結露防止を簡単に
行える。
【0050】<請求項3> 撹拌羽根の先端部に、処理容器の内周面をマイクロ波照
射口を含めて清掃するワイパーを立設したので、処理容
器内の底部でゴミを撹拌しながら処理容器内周面へのゴ
ミの付着を防止できるとともに、処理容器内へのマイク
ロ波照射がゴミにより阻害されることがない。ワイパー
は回転自在であるので、それへのゴミの付着を防止でき
るとともに、処理容器内周面との間にゴミが挟まって抵
抗になることがない。ワイパーはマイクロ波透過材質で
あるので、ワイパーにてマイクロ波によるスパークが発
生することはない。
【0051】<請求項4> 撹拌羽根の中央部から処理容器の底面に沿って放射状に
温風を吹き込みながら、処理容器の上部から排気して処
理容器内で温風を下から上へと循環させるので、乾燥効
率の一層の向上が図れる。
【0052】<請求項5> 処理容器の一部を欠如した排出口を回転シャッタ板の回
転により開閉するので、その開閉及び乾燥させたゴミの
排出をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の生ゴミ処理機の内部機構を示す
正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく背面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】同じく斜視図である。
【図6】撹拌羽根及び回転カッタを駆動する機構の断面
図である。
【図7】同上の部分拡大断面図である。
【図8】同上に回転シャッタ板を駆動する機構を加えて
示す断面図である。
【図9】撹拌羽根の詳細を示す斜視図である。
【図10】処理容器の排出口と回転シャッタ板の関係を
示す平面図で、排出口を閉じた状態である。
【図11】排出口を開放した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 処理容器 2 保温空間 3 断熱囲繞壁 4 ハウジング 5 マイクロ波遮蔽上蓋 6 安全上蓋 7 操作盤 8 処理容器の周壁 9 マイクロ波照射口 10 マイクロ波発振器 11 マイクロ波透過板 12 排気口 13 排気蓋 14 冷却ファン 15 温風供給ブロア 15a 吸込管 16 温風供給管 17 分岐管 18 処理容器の底部 19 カッタ軸 20 撹拌軸 21 撹拌羽根 22 回転カッタ 23 エアーチャンバ 24 温風吹き出し孔 25 撹拌用モータ 26 カッタ用モータ 27 ワイパー軸 28 ワイパー 29 円柱 30 排出口 31 回転シャッタ板 32 台板 33 シャッタ回転用モータ 34 ドレーントレイ 35 ゴミ箱 35a ホッパ 36 排気ピース 37 湿度センサ 38 排気ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−204620(JP,A) 特開 平10−253258(JP,A) 特開 平5−196357(JP,A) 特開 平8−136122(JP,A) 特開 平9−229556(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 3/347 F26B 9/06 B09B 3/00 303 B09B 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロ波を反射する有底の処理容器中に
    生ゴミを投入し、処理容器外のマイクロ波発振器からマ
    イクロ波を照射して乾燥させる生ゴミ処理機において、 前記処理容器の底面に沿って回転して生ゴミを撹拌する
    撹拌羽根を処理容器内に設けたこと、 処理容器の周壁下部に、前記撹拌羽根よりも上方におい
    てマイクロ波照射口を形成し、その開口面をマイクロ波
    透過材料で閉じたこと、 前記マイクロ波照射口から処理容器内にマイクロ波を直
    接照射するため、前記マイクロ波照射口の外側に前記マ
    イクロ波発振器を設置したこと、 前記処理容器の外周を断熱材で囲繞して処理容器の外周
    に保温空間を形成したこと、 処理容器の外周を加温して該処理容器の内面での結露を
    防止するため、前記保温空間内に温風を送り込んで加温
    する結露防止用加温手段を備えたことを特徴とする生ゴ
    ミ処理機。
  2. 【請求項2】結露防止用加温手段は、マイクロ波発振器
    の強制冷却後の温風を保温空間に吹き込んで加温する請
    求項1記載の生ゴミ処理機。
  3. 【請求項3】撹拌羽根の先端部に、処理容器の内周面を
    マイクロ波照射口を含めて清掃するマイクロ波透過材質
    のワイパーを回転自在に立設したことを特徴とする請求
    項1又は2記載の生ゴミ処理機。
  4. 【請求項4】撹拌羽根の中央部をドーム状としてその周
    壁に複数の温風吹き出し孔を設け、このドーム状中央部
    と撹拌羽根を処理容器の底面上において軸受けする軸受
    部との間にエアーチャンバを形成し、このエアーチャン
    バへ温風を送風する温風送風手段を備え、また処理容器
    の上部に排気口を設けたことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の生ゴミ処理機。
  5. 【請求項5】処理容器の底部に、その一部を欠如した排
    出口を形成し、この排出口を開閉する回転シャッタ板
    を、処理容器の底部の下側においてそれに沿って回転可
    能に装着し、この回転シャッタ板を回転駆動するシャッ
    タ回転機構を処理容器の外部に設けたことを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の生ゴミ処理機。
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