JP6878990B2 - 部品パッケージング方法と部品パッケージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャリアテープに部品を収容してパッケージングする部品パッケージング方法と部品パッケージ装置に関する。
電子部品の製造ラインにおいて、製造された後の電子部品はパーツフィーダを用いて整列され、所定の検査を経た後、パッケージングされて出荷される。部品のパッケージングには、キャリアテープが用いられる場合がある。
キャリアテープは、長尺で薄い帯状の部材であり、電子部品を収容するための複数の凹部(部品収容室)がその長手方向に等間隔で配列形成されている。キャリアテープは、各凹部に順次に電子部品が装填された後、該凹部の開口側の面に、同じく長尺で薄い帯状の部材からなるカバーテープが重ね合わされて、これらを挟み込んだ状態で加熱および加圧して熱圧着するシール装置に送られる。
シール装置は、たとえば特許文献1に記載されているように、ベース部材上に対向して配置されたコテ部材と、このコテ部材を上下に昇降駆動する駆動シリンダを備えている。コテ部材はヒータを内蔵し、駆動シリンダにより降下され、シール圧力スプリングによる付勢力により、所定のシール圧でベース部材に圧接される。カバーテープが重ね合わされたキャリアテープは、これらのベース部材およびコテ部材間に導かれて、コテ部材が降下されることにより、加熱および加圧されて熱圧着される。
しかしながら、従来技術では、適切なシール圧力を付与できずに、熱圧着が不十分となる場合があり、熱圧着が不十分な状態で、部品がパッケージングされるおそれがある。
なお、下記の特許文献2および特許文献3では、カバーテープのシール状況を検出することで良否判断を行うことが開示されている。しかしながら、これらの文献に示す技術では、シール不良が見つかった場合には、不良品を廃棄するか、カバーテープの熱圧着をやり直す必要があり、材料の無駄が多いと共に、作業のやり直しが必要になるという課題を有する。
特開平10−101021号公報 特開平9−236487号公報 実開平6−18957号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、品質の高いパッケージングを安定的に行うことができる部品パッケージング方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る部品パッケージング方法は、
複数の凹部を有する長尺のキャリアテープの該凹部に部品を装填する装填工程と、
前記部品が装填された前記キャリアテープの前記凹部の開口側にカバーテープを重ね合わせる重ね合わせ工程と、
前記キャリアテープに前記カバーテープが重ね合わされた重複部分の少なくとも一部を圧着手段により圧着し、前記部品をキャリアテープの内部に封止するシール工程と、を有する部品パッケージ方法であって、
前記キャリアテープへの前記カバーテープの圧着状態を画像認識し、圧着状態の画像情報を取得し、前記画像情報に基づき、前記圧着手段の圧着条件を調整することを特徴とする。
本発明に係る部品パッケージ装置は、
複数の凹部を有する長尺のキャリアテープの該凹部に部品を装填する部品装填部と、
前記部品が装填された前記キャリアテープの前記凹部の開口側にカバーテープを重ね合わせる重ね合わせ部と、
前記キャリアテープに前記カバーテープが重ね合わされた重複部分の少なくとも一部を圧着し、前記部品をキャリアテープの内部に封止する圧着手段と、
前記キャリアテープへの前記カバーテープの圧着状態を画像認識する画像認識部と、
前記画像認識部で認識された圧着状態の画像情報を取得し、前記画像情報に基づき、前記圧着手段の圧着条件を調整する制御部と、を有する。
本発明では、キャリアテープへのカバーテープの圧着状態を画像認識し、圧着状態の画像情報を取得し、その画像情報に基づき、圧着手段の圧着条件を調整する。そのため、シール不良が発生しにくく、材料の無駄が少なく、作業のやり直しも少なくなる。したがって、本発明では、品質の高いパッケージングを安定的に行うことができる。
好ましくは、画像情報に基づき、圧着手段によるシール荷重(圧着条件)を調整する。圧着条件としては、圧着温度、圧着時間およびシール荷重などが挙げられる。圧着温度の制御は、制御の追随性に難点があり、圧着時間を制御するとタクトタイムが変化することになる。これらから、シール荷重による制御が好ましい。
好ましくは、前記圧着手段は、供給する電流値を制御することで駆動力を調整可能な駆動手段を備える。前記制御部は、前記駆動手段に供給される電流値を検出し、検出された電流値をモニタリングしてもよい。電流値をモニタリング(監視、追跡など)することで、たとえば検出された電流値のピークや変化率を所定のしきい値と比較して、異常の発生の有無をリアルタイムに検出するなどにより、パッケージング不良の発生を未然に防止することができる。
また制御部は、前記モニタリングされた電流値を記憶または記録し、パッケージングの良状態および/または不良状態と対応づけることによって適切な電流値を設定してもよい。検出された電流値データを記憶または記録しておくことにより、パッケージング後の製品にパッケージング不良の発生が判明した場合に、記憶または記録された電流値を精査することによって、その原因を迅速に特定にすることが可能となる。すなわち、パッケージ用シール毎の荷重のトレーサビリティを管理することも可能になる。
また、制御部は、前記画像情報に基づき、前記電流値を調整することによって、前記シール荷重を調整してもよい。電流値を制御することによってシール荷重を制御することで、何らかの事情によりシール荷重が変化するような事象が発生した場合であっても、これに機動的に対応することができ、品質の高いパッケージングを安定的に行うことが可能となる。
好ましくは、前記シール荷重を検出し、該シール荷重が所定範囲内となるように、前記駆動手段に供給する電流値を制御する。こうすることによって、常に所定範囲内のシール荷重で、カバーテープをキャリアテープに圧着封止することができ、品質の高いパッケージングを安定的に行うことができる。
好ましくは、画像認識されている圧着状態の前記画像情報がシール幅を含む。
また好ましくは、前記シール幅が第1所定幅よりも小さく、しかも前記シール幅のばらつきが所定ばらつきよりも大きい場合には、前記圧着手段によるシール荷重が大きくなるように、(前記制御部が)前記圧着手段を制御し、
前記シール幅が第2所定幅よりも大きく、しかも前記シール幅のばらつきが前記所定ばらつきよりも大きい場合には、前記圧着手段によるシール荷重が小さくなるように、(前記制御部が)前記圧着手段を制御する。
このような制御を行うことで、一定幅で封止性に優れたシール密着部(熱圧着部)を形成することが可能になり、品質の高いパッケージングを安定的に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品のパッケージング装置の外観を示す概略図である。 図2は、図1に示す電子部品のパッケージング装置によりパッケージングされた電子部品とカバーテープとキャリアテープとの関係を示す部分平面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。 図4は、図1に示す電子部品のパッケージング装置によるシール荷重とシール幅との関係、およびシール荷重とシール幅との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る部品パッケージング方法が適用された電子部品のパッケージング装置について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、電子部品のパッケージング装置10は、キャリアテープ送り装置11と、カバーテープ送り装置12と、部品装填装置(部品装填部)13と、シール装置(圧着手段)14と、駆動装置15と、制御部16とを有する。パッケージング装置10は、本発明に係る部品パッケージング方法が実施されるようになっている。
キャリアテープ送り装置11は、未封止のキャリアテープT1が巻回された供給リール11aと、該供給リール11aから繰り出されたキャリアテープT1が、シール装置14のベース部材14a上を通過する所定の経路に沿って搬送されるように案内するローラ11bを含む複数のローラ、およびキャリアテープT1を所定のピッチでコマ送り的に搬送するラチェット機構(不図示)とを有している。キャリアテープT1は、ベース部材14a上において、凹部T1aの開口側を上(Z軸方向の上)に向けた状態で送られる。
キャリアテープT1は、長尺で薄い帯状の部材であり、キャリアテープT1には、図3に示すように、電子部品17を収容するための複数の凹部(部品収容室)T1aがその長手方向(X軸方向)に等間隔で配列形成されている。該凹部T1aは、電子部品17を収容できる程度の大きさおよび対応する形状を有し、本実施形態では電子部品17が直方体状であるため、それに応じて直方体状の凹部として構成されている。なお、図面において、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直であり、X軸が、キャリアテープT1の送り方向に一致し、Y軸が、キャリアテープT1の幅方向に一致する。
図2に示すように、キャリアテープT1の一方の側縁部には、不図示のラチェット機構のラチェット先端が係合する複数の送り穴T1bが所定のピッチで形成されている。送り穴T1bは、本実施形態では、凹部T1aのそれぞれに対応するように、すなわち凹部T1aの配列間隔と同じピッチで形成されているが、それに限定されない。
凹部T1aの内部に各々収容される電子部品17としては、特に限定されず、積層セラミックコンデンサなどの容量素子、チップインダクタなどのコイル素子、チップサーミスタなどのセンサ、圧電素子などが例示される。また、本発明の方法は、電子部品のパッケージングに適用して好適であるが、対象部品は電子部品に限られず、電子部品以外の機械部品やその他のワークのパッケージングに適用することができる。電子部品17の形状やサイズは、目的や用途に応じて様々であるが、その形状が直方体形状の場合は、縦(0.2〜5.7mm)×横(0.1〜5.0mm)×厚み(0.1〜3.2mm)程度である。
図1に示す部品装填装置13は、複数の凹部(部品収容室)T1aを有する長尺のキャリアテープT1の該凹部T1aに電子部品17を装填(収容)する装填工程を実施する。すなわち、部品装填装置13は、図示省略してある検査ユニットにより良品と判定されて送られてきた電子部品17を、未封止のキャリアテープT1の凹部T1aに、キャリアテープT1のX軸方向のコマ送りに同期して、順次に装填する装置である。
カバーテープ送り装置12は、カバーテープT2が巻回された供給リール12aと、該供給リール12aから繰り出されたカバーテープT2が、シール装置14のベース部材14a上を通過するキャリアテープT1の上面(凹部T1aの開口側の面)に重ね合わされる所定の経路に沿って搬送されるように案内する案内ローラ(重ね合わせ部)12bを含む複数のローラとを有している。
カバーテープT2は、長尺で薄い帯状の部材であり、キャリアテープT1のZ軸方向の上面に重ね合わされて、シール装置14によりキャリアテープT1に熱圧着される。すなわち、カバーテープT2は、キャリアテープT1の各凹部T1aをシール(封止)する部材である。カバーテープT2の幅(Y軸方向幅)はキャリアテープT1と同じか僅かに小さい値に設定される。カバーテープT2は、不図示のラチェット機構によるキャリアテープT1の送りに同期してコマ送り的に送られる。
キャリアテープ送り装置11およびカバーテープ送り装置12は、電子部品17が装填されたキャリアテープT1の凹部T1aの開口側に長尺のカバーテープT2を重ね合わせる重ね合わせ工程を実施する。
シール装置14は、ベース部材14a、コテ部材14bおよび駆動装置15を備えている。ベース部材14aは、不図示の装置筐体に固定されている。コテ部材14bは、キャリアテープT1およびカバーテープT2を挟んで、ベース部材14aのZ軸上部に配置されている。コテ部材14bは、スライド機構14cによって、ベース部材14aの上面に位置するカバーテープT2の上面に当接(圧接)する降下位置と、ベース部材14aの上面に位置するカバーテープT2の上面から所定間隔だけ離間する上昇位置との間で上下にスライド(昇降)可能に支持されている。
コテ部材14bには、不図示のヒータが内蔵されており、該ヒータの温度は、制御部16によって所定温度範囲内に制御される。また、コテ部材14bの下面は、カバーテープT2が重ね合わされた状態のキャリアテープT1の凹部T1aの外側の所定の部分(たとえば、図2の熱圧着部T1c参照)を加熱および加圧できるような形状となっている。
駆動装置15は、上下に延設されたラック15aおよびこれに噛み合うピニオン15b、およびピニオン15bを回転駆動するモータ15cを備えている。ラック15aは上下に延設され、その一部がコテ部材14bに固定されている。モータ15cとしては、供給する電流値を変更することでその回転駆動力を調整可能な駆動手段であるサーボモータを用いることができる。
なお、モータ15cによる回転運動を直線運動に変換する機構としては、本例のようなラック・アンド・ピニオン機構に限られず、カム機構、ボールネジ機構等を用いてもよい。また、駆動装置15としては、電流を供給することにより回転駆動力を発生するモータおよび回転運動を直線運動に変換する機構を備えるものに限られず、供給電流に比例した直線駆動力(推力)を発生するリニアモータやボイスコイルモータ等を用いてもよい。
ベース部材14aの上面のコテ部材14bの圧接部には、コテ部材14bが圧接された際の圧力、すなわちキャリアテープT1の上面をカバーテープT2で封止(熱圧着)する際の挟圧力(シール荷重)を検出する圧力センサ16aが設けられており、圧力センサ16aの検出値は制御部16に供給(有線または無線で)される。圧力センサ16aとしては、ひずみゲージやピエゾ抵抗効果を利用したものを用いることができる。なお、圧力センサ16aは、コテ部材14bの下面に設けてもよい。
コテ部材14bの位置は、不図示のエンコーダにより検出されて、制御部16に供給される。制御部16は、たとえばマイコンやパソコンなどのコンピュータで構成してある。この制御部16は、供給されたコテ部材14bの位置情報に基づいて、コテ部材14bが、上述したラチェット機構によるキャリアテープT1の送りに同期して、上昇位置と降下位置との間で昇降を繰り返すとともに、コテ部材14bの降下時における圧力センサ16aによる検出値(シール荷重)が所定範囲内となるように、モータ15cに供給する電流値を制御する。制御部16の制御方法の詳細については後述する。
キャリアテープT1は、キャリアテープ送り装置11により、供給リール11aから繰り出されて、凹部T1aの開口側を上に向けた状態で、部品装填装置13へとコマ送り的に搬送される。部品装填装置13では、検査ユニットで良品と判定された電子部品17が、該キャリアテープT1のコマ送りに同期して順次に凹部T1aに装填される。カバーテープT2は、カバーテープ送り装置12により、供給リール12aから繰り出されて、キャリアテープT1の電子部品17が収容された凹部T1aの開口側を閉塞するように重ね合わされた状態で、キャリアテープT1のコマ送りと同期して送られる。
キャリアテープT1およびカバーテープT2は、案内ローラ12bにて重ね合わされた状態で、シール装置14のベース部材14aとコテ部材14bとの間に導かれ、制御部16による制御の下、駆動装置15が駆動されて、コテ部材14bが、キャリアテープT1のコマ送りに同期して、昇降動作を繰り返す。コテ部材14bの降下により、キャリアテープT1とカバーテープT2とが凹部T1aの開口の外側部分の熱圧着部T1c(図2参照)が、ベース部材14aとコテ部材14bとで挟持された状態で、加熱および加圧されることにより、互いに熱圧着される。凹部T1aに電子部品17が収容された状態で、カバーテープT2が熱圧着されたキャリアテープ(封止後のキャリアテープ)T1は、巻取リール11cに巻き取られ、製品としてパッキングされて出荷される。
シール装置14と巻取リール11cとの間に位置するカバーテープT2の上面を画像認識可能に、カバーテープT2のZ軸方向上部に、撮像装置(画像認識部)16bが配置してある。撮像装置16bは、制御部16に接続(無線による通信でもよい)してあり、送り方向(X軸方向)に順次送られてくるカバーテープT2の上面を撮像した画像情報を制御部16に送信可能になっている。
送り方向(X軸方向)に順次送られてくるカバーテープT2の上面を撮像装置16bで撮像した画像情報の一例を図2に示す。なお、図2では、カバーテープT2の左側の図示を省略してある。カバーテープT2は、透明または半透明であり、カバーテープT2のZ軸方向の下側に位置するキャリアテープT1に形成してある凹部T1aと、その中に収容してある電子部品17を、図1に示す撮像装置16bは、撮像可能になっている。また、図1に示す撮像装置16bは、図2に示すように、カバーテープT2の上から、カバーテープT2とキャリアテープT1との熱圧着部T1cをも撮像可能になっている。
本実施形態では、図1に示すシール装置14により、カバーテープT2とキャリアテープT1との間には、X軸方向に断続的に配置してある凹部T1aのY軸方向の両側に、X軸方向に沿って連続する一対の熱圧着部T1cが形成される。その結果、電子部品17は、カバーテープT2の熱圧着部T1cにより、キャリアテープT1の凹部T1aの内部に封止される。
図1に示す撮像装置16bは、図2に示すように、カバーテープT2の上から、カバーテープT2とキャリアテープT1との一対の熱圧着部T1cの各々のY軸方向幅(シール幅)W1を撮像可能になっており、そのシール幅W1に関するデータを、図1に示す制御部16に送信可能になっている。
制御部16では、送り方向(X軸方向)に送られてくるカバーテープT2の画像(リアルタイム画像または記録画像)から、X軸方向に沿う各熱圧着部T1cの各シール幅W1のばらつきσを計算可能になっている。各シール幅W1のばらつきσは、図1に示す撮像装置16bによる撮像範囲内における各シール幅W1のばらつきσでもよく、あるいは、X軸方向に沿って所定の長さにおける各シール幅W1のばらつきσでもよい。X軸方向に沿っての所定の長さとしては、特に限定されず、たとえばキャリアテープT1のX軸方向に断続的に配置してある凹部T1a間のピッチをP1(図2参照)とした場合に、P1の1倍程度の長さである。
本発明者の実験によれば、図4に示すように、図1に示す圧力センサ16aにより検出されるシール荷重が大きいほど図2に示す各熱圧着部T1cの各シール幅W1が大きくなる傾向にあり、各シール幅W1のばらつきσは、所定範囲内のシール荷重において最小になることが明らかとなった。
そこで本実施形態では、図1に示す制御部16は、撮像装置16bで検出された図2に示すシール幅W1が、図4に示す第1所定幅W1aよりも小さく、しかもシール幅W1のばらつきσが所定ばらつきσ1よりも大きい場合には、図1に示すシール装置14によるシール荷重が大きくなるように、制御部16がシール装置14を制御する。また、図1に示す制御部16は、撮像装置16bで検出された図2に示すシール幅W1が、図4に示す第2所定幅W1bよりも大きく、しかもシール幅W1のばらつきσが所定ばらつきσ1よりも大きい場合には、図1に示すシール装置14によるシール荷重が小さくなるように、制御部16がシール装置14を制御する。
本実施形態では、シール幅のばらつきσは、図1に示す撮像装置16bによりリアルタイムで観察される図2に示すシール幅W1をX軸方向に沿って所定長さ(ピッチP1の所定倍)範囲で複数点(たとえば100以上)で計測した値の標準偏差で表すことができる。また、図4に示す所定ばらつきσ1は、好ましくは−0.1〜+0.1である。なお、図4に示すように、第1所定幅W1aは、第2所定幅W1bよりも小さく、(W1b−W1a)は、所定ばらつきσ1の4倍〜6倍となるように決定されることが好ましい。
また本実施形態では、供給する電流値を変更することでその駆動力を調整可能な駆動手段であるモータ(サーボモータ)15cに供給する電流値を制御することで、シール荷重を制御し、シール幅のばらつきσが最小になるように制御する。
本実施形態では、キャリアテープT1へのカバーテープT2の圧着状態(熱圧着部T1c)を図1に示す撮像装置16bが画像認識し、その圧着状態の画像情報を制御部16が取得し、その画像情報に基づき、圧着手段としてのシール装置14の圧着条件を調整する。そのため、シール不良が発生しにくく、材料の無駄が少なく、作業のやり直しも少なくなる。したがって、本実施形態では、品質の高いパッケージングを安定的に行うことができる。
特に本実施形態では、画像情報に基づき、シール装置14によるシール荷重(圧着条件)を調整する。圧着条件としては、圧着温度、圧着時間およびシール荷重などが挙げられる。圧着温度の制御は、制御の追随性に難点があり、圧着時間を制御するとタクトタイムが変化することになる。これらのことから、本実施形態では、制御部16は、シール荷重による制御を行っている。
しかも本実施形態では、図1に示す圧力センサ16aによりシール荷重を検出し、図4に示すように、結果的に、シール荷重が所定範囲内となるように、図1に示す駆動装置15に供給する電流値を制御する。こうすることによって、常に所定範囲内のシール荷重で、カバーテープをキャリアテープに圧着封止することができ、品質の高いパッケージングを安定的に行うことができる。
また本実施形態では、前述した図4に示すグラフに基づく制御を行うため、略一定のシール幅W1で封止性に優れたシール密着部(熱圧着部)を形成することが可能になり、品質の高いパッケージングを安定的に行うことができる。
なお、シール幅W1が大きすぎる場合には、シール荷重が高すぎると考えられ、カバーテープT2をキャリアテープT1から剥がして電子部品17を取り出す際に、キャリアテープT1の一部がカバーテープT2に吸着して剥がれたり、その逆が生じる可能性がある。そのような場合には、剥がれた部分が電子部品へのコンタミネーションとなる可能性があり好ましくない。また、シール幅W1が小さすぎる場合には、シール荷重が小さすぎると考えられ、カバーテープT2によるキャリアテープT1内の電子部品17の保護が不十分となるおそれがある。このような観点からは、図2に示すシール幅W1は、0.4mm〜0.6mmの範囲で決定されることが好ましい。ただし、凹部T1aの内部に収容すべき電子部品17などに応じてシール幅W1の目標値は異なる。
また、好ましいシール荷重は、キャリアテープT1の供給リール11aを交換した場合や、カバーテープT2の供給リール12aなどを交換した場合に変化することがある。本実施形態では、図4に示すように、シール幅W1とシール幅のばらつきσとに基づきシール荷重を制御している。このため、これらの交換作業後でも、ばらつきが少ない一定なシール幅を実現することが可能であり、リール11a,12aの交換毎に好ましいシール荷重の再調整を不要とすることもできる。
また本実施形態では、シール装置14は、供給する電流値を制御することで駆動力を調整可能な駆動装置15を備え、 撮像装置16bで撮像した画像情報に基づき、駆動装置15への電流値を調整することによって、シール荷重を調整してある。電流値を制御することによってシール荷重を制御することで、何らかの事情によりシール荷重が変化するような事象が発生した場合であっても、これに機動的に対応することができ、品質の高いパッケージングを安定的に行うことが可能となる。
なお、制御部16は、駆動装置15のモータ15cに供給する電流値を検出し、検出された電流値をモニタリング(監視、追跡等)してもよい。これにより、たとえば検出された電流値のピークや変化率を所定のしきい値と比較して、異常の発生の有無をリアルタイムに検出するなどにより、パッケージング不良の発生を未然に防止することができる。
また、検出された電流値データを記憶または記録しておくことにより、パッケージング後の製品にパッケージング不良の発生が判明した場合に、記憶または記録された電流値を精査することによって、その原因を迅速に特定にすることが可能となる。すなわち、パッケージ用シール毎の荷重のトレーサビリティを管理することも可能になる。これらの点に関しては、図2に示す熱圧着部T1cのシール幅W1とシール荷重との関係に関しても同様である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲内で種々に改変可能である。たとえば図1に示す撮像装置16bは、図2に示すように、カバーテープT2の上から、電子部品17を撮像することが可能であり、制御部16は、電子部品17が凹部T1aの内部に表と裏が逆に収容してあることを検出して、アラーム信号を出力することも可能である。また、同様にして、制御部16は、電子部品17が凹部T1aの内部に立ち上げられて収容(正常でない状態で収容)してあることを検出して、アラーム信号を出力することも可能である。
また、上述した実施形態では、図1に示す制御部16は、シール装置14によるシール荷重を、駆動装置15のモータ(サーボモータ)15cに供給する電流値を制御することで制御しているが、それに限定されない。たとえば駆動装置15としては、圧力シリンダ圧電アクチュエータ、リニアモータ、VCMアクチュエータなどによりシール荷重を制御する機構であってもよい。
10…電子部品のパッケージング装置
11…キャリアテープ送り装置
12…カバーテープ送り装置
12a…供給リール
12b…案内ローラ(重ね合わせ部)
13…部品装填装置(部品装填部)
14…シール装置(圧着手段)
14a…ベース部材
14b…コテ部材
15…駆動装置
15a…ラック
15b…ピニオン
15c…モータ
16…制御部
16a…圧力センサ
16b…撮像装置(画像認識部)
17…電子部品
T1…キャリアテープ
T1a…凹部
T1b…送り穴
T1c…熱圧着部
T2…カバーテープ

Claims (9)

  1. 複数の凹部を有する長尺のキャリアテープの該凹部に部品を装填する装填工程と、
    前記部品が装填された前記キャリアテープの前記凹部の開口側にカバーテープを重ね合わせる重ね合わせ工程と、
    前記キャリアテープに前記カバーテープが重ね合わされた重複部分の少なくとも一部を圧着手段により圧着し、前記部品をキャリアテープの内部に封止するシール工程と、を有する部品パッケージング方法であって、
    前記キャリアテープへの前記カバーテープの圧着状態を画像認識し、圧着状態の画像情報を取得し、前記画像情報に基づき、前記圧着手段の圧着条件を調整する工程を有し、
    画像認識されている圧着状態の前記画像情報が、シール幅を含み、
    前記シール幅が第1所定幅よりも小さく、しかも前記シール幅のばらつきが所定ばらつきよりも大きい場合には、前記圧着手段によるシール荷重が大きくなるように、前記圧着手段を制御し、
    前記シール幅が第2所定幅よりも大きく、しかも前記シール幅のばらつきが前記所定ばらつきよりも大きい場合には、前記圧着手段によるシール荷重が小さくなるように、前記圧着手段を制御することを特徴とする部品パッケージング方法。
  2. 前記画像情報に基づき、前記圧着手段によるシール荷重を調整することを特徴とする請求項1に記載の部品パッケージング方法
  3. 前記圧着手段は、供給する電流値を制御することで駆動力を調整可能な駆動手段を備え、 前記画像情報に基づき、前記電流値を調整することによって、前記シール荷重を調整することを特徴とする請求項2に記載の部品パッケージング方法。
  4. 前記駆動手段に供給される電流値を検出し、検出された電流値をモニタリングすることを特徴とする請求項3に記載の部品パッケージング方法
  5. 前記モニタリングされた電流値を記憶または記録し、パッケージングの良状態および/または不良状態と対応づけることによって適切な電流値を設定することを特徴とする請求項4に記載の部品パッケージング方法
  6. 前記シール荷重を検出し、該シール荷重が所定範囲内となるように、前記駆動手段に供給する電流値を制御する請求項3〜5のいずれかに記載の部品パッケージング方法。
  7. 複数の凹部を有する長尺のキャリアテープの該凹部に部品を装填する部品装填部と、
    前記部品が装填された前記キャリアテープの前記凹部の開口側にカバーテープを重ね合わせる重ね合わせ部と、
    前記キャリアテープに前記カバーテープが重ね合わされた重複部分の少なくとも一部を圧着し、前記部品をキャリアテープの内部に封止する圧着手段と、
    前記キャリアテープへの前記カバーテープの圧着状態を画像認識する画像認識部と、
    前記画像認識部で認識された圧着状態の画像情報を取得し、前記画像情報に基づき、前記圧着手段の圧着条件を調整する制御部と、を有し、
    画像認識されている圧着状態の前記画像情報が、シール幅を含み、
    前記シール幅が第1所定幅よりも小さく、しかも前記シール幅のばらつきが所定ばらつきよりも大きい場合には、前記圧着手段によるシール荷重が大きくなるように、前記制御部が前記圧着手段を制御し、
    前記シール幅が第2所定幅よりも大きく、しかも前記シール幅のばらつきが前記所定ばらつきよりも大きい場合には、前記圧着手段によるシール荷重が小さくなるように、前記制御部が前記圧着手段を制御する部品パッケージング装置。
  8. 前記圧着手段は、供給する電流値を制御することで駆動力を調整可能な駆動手段を備え、
    前記制御部は、前記駆動手段に供給される電流値を検出し、検出された電流値をモニタリングすることを特徴とする請求項に記載の部品パッケージング装置。
  9. 前記制御部は、前記モニタリングされた電流値を記憶または記録し、パッケージングの良状態および/または不良状態と対応づけることによって適切な電流値を設定することを特徴とする請求項に記載の部品パッケージング装置。
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