JP6878982B2 - 車載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衛星測位システムで用いられる測位衛星から受信する測位電波を用いて測位を行う車載装置に関するものである。
従来、複数の測位衛星から発信される測位電波を用いて測位を行う衛星測位の技術が知られている。衛星測位では、衛星から発信される測位電波が電離層を通過するときに発生する伝播時間の遅れ(以下、電離層遅延)や測位電波が対流圏を通過するときに発生する伝播時間の遅れ(以下、対流圏遅延)といった大気遅延によって測位精度が低下する問題が生じる。
そこで、この問題を解決する手段として、例えば特許文献1には、L1帯とL2帯の信号を利用して電離層遅延の影響補正を受信機内部で行う2周波受信機を用い、電離層遅延量を精度良く算出する技術が開示されている。
特開2006−23144号公報
しかしながら、2周波受信機は高価な機材であるため一般的な車両に搭載することが容易でない。また、2周波受信機を車両に搭載したとしても電離層遅延量の計算量が大きいため、演算処理の負荷が高くなってしまう。
この開示のひとつの目的は、自装置で大気遅延量を算出できない場合であっても、測位衛星から受信する測位電波を用いた測位の精度をより容易に向上させることを可能にする車載装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の第1の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、測位演算部は、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う際に、対応する信頼度の高さが閾値以上の測位衛星が測位演算に必要な規定数以上存在する場合には、対応する信頼度の高さが閾値以上である規定数分の測位衛星から受信した測位電波と通信機で受信したそれらの測位衛星についての大気遅延補正値を用いて測位演算を行う一方、対応する信頼度の高さが閾値以上の測位衛星が規定数未満しか存在しない場合には、大気遅延補正値を用いずに測位演算を行う
上記目的を達成するために、本発明の第2の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、測位演算部は、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う際に、対応する信頼度の高さが閾値以上の測位衛星が測位演算に必要な規定数以上存在する場合には、対応する信頼度の高さが閾値以上である規定数分の測位衛星から受信した測位電波と通信機で受信したそれらの測位衛星についての大気遅延補正値を用いて測位演算を行う一方、対応する信頼度の高さが閾値以上の測位衛星が規定数未満しか存在しない場合には、大気遅延補正値を用いずに測位演算を行う
上記目的を達成するために、本発明の第3の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、通信機で受信する補正情報は、その補正情報の生成元を識別するための生成元情報も含むものであり、記憶処理部は、記憶装置に既に記憶されている補正情報と、生成元情報及び衛星識別情報が同じ補正情報を通信機で受信した場合には、対応付けられている信頼度がより高い補正情報を記憶装置に記憶する。
上記目的を達成するために、本発明の第4の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、通信機で受信する補正情報は、その補正情報の生成元を識別するための生成元情報も含むものであり、記憶処理部は、記憶装置に既に記憶されている補正情報と、生成元情報及び衛星識別情報が同じ補正情報を通信機で受信した場合には、対応付けられている信頼度がより高い補正情報を記憶装置に記憶する。
上記目的を達成するために、本発明の第5の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、通信機は、高位車両から受信した補正情報のうち、測位演算部での測位演算に用いた大気遅延補正値が含まれる補正情報を、高位車両以外の他車両に送信する。
上記目的を達成するために、本発明の第6の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、通信機は、高位車両から受信した補正情報のうち、測位演算部での測位演算に用いた大気遅延補正値が含まれる補正情報を、高位車両以外の他車両に送信する。
上記目的を達成するために、本発明の第7の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、通信機は、大気遅延補正値として、電離層遅延の影響補正を行うための電離層遅延補正値と対流圏遅延の影響補正を行うための対流圏遅延補正値とのいずれも算出できる補正値算出装置(2)を用いる高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した電離層遅延補正値及び対流圏遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる電離層遅延補正値及び対流圏遅延補正値を用いて測位演算を行う。
上記目的を達成するために、本発明の第8の車載装置は、車両で用いられ、測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、他車両と通信を行う通信機(33)と、受信機で複数の測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算を行い、通信機で受信する補正情報は、お互いに対応付けられた、大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、通信機で受信する、大気遅延補正値と、衛星識別情報と、大気遅延補正値の信頼度とを含む補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、記憶装置に記憶されている補正情報について、その補正情報に含まれる生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え、通信機は、大気遅延補正値として、電離層遅延の影響補正を行うための電離層遅延補正値と対流圏遅延の影響補正を行うための対流圏遅延補正値とのいずれも算出できる補正値算出装置(2)を用いる高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した電離層遅延補正値及び対流圏遅延補正値を含む補正情報を受信し、測位演算部は、通信機で受信した補正情報に含まれる電離層遅延補正値及び対流圏遅延補正値を用いて測位演算を行う。
これによれば、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を用いて、測位演算を行うので、大気遅延の影響補正を行って、測位の精度を向上させることが可能になる。また、測位演算に用いる大気遅延補正値は、他車両で算出したものを通信機で受信して用いるので、自装置で大気遅延量を算出できない場合であっても、大気遅延の影響補正を行って、測位の精度を向上させることが可能になる。その結果、自装置で大気遅延量を算出できない場合であっても、測位衛星から受信する測位電波を用いた測位の精度をより容易に向上させることが可能になる。
車両システム1の概略的な構成の一例を説明するための図である。 車載装置2の概略的な構成の一例を示す図である。 車載装置3の概略的な構成の一例を示す図である。 測位装置34の概略的な構成の一例を示す図である。 補正情報メモリ342に記憶される補正情報の一例を説明するための図である。 測位装置34での記憶更新関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 測位装置34での測位演算関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 測位装置34での信頼度更新関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 時間劣化判定について説明するための図である。 距離劣化判定について説明するための図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両システム1の概略構成>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車両システム1は、車両HIで用いられる車載装置2、及び車両LOで用いられる車載装置3を含んでいる。この車両HIが請求項の高位車両に相当する。
車載装置2及び車載装置3は、測位衛星G(n=1、2・・)が周期的に発信する測位電波を受信し、その測位電波を用いた測位演算を行う。つまり、自装置を用いる車両の車両位置の測位を逐次行う。また、車載装置2及び車載装置3は、測位結果を利用したアプリケーションを実行する。
測位衛星GはGPS,QZSS,GLONASS,Galileo,IRNSS,Beidou等の衛星測位システムのうち、少なくとも1つの衛星測位システムが備える測位衛星である。ここでは、一例として測位衛星GがGPSの測位衛星である場合を例に挙げて以降の説明を行う。
測位衛星Gから発信される民生用の測位電波には、周波数が異なるL1,L2C(以下、単にL2)と呼ばれる2種類の信号が含まれる。L1信号の周波数は1575.42MHzであり、L2信号の周波数は1227.60MHzである。L1信号には、標準測位コードが含まれ、L2信号には、電離層遅延の算出に使用できる変調Pコードが含まれる。
また、外部インフラIFは、インターネット,携帯電話網等の公衆通信網を介して接続することができるもので、電離層遅延,対流圏遅延といった大気遅延の影響補正を行うための補正情報をこの公衆通信網を介して配信する。この補正情報としては、放送歴よりも精度の高い軌道歴及び衛星時計の情報,電子基準点ごとの対流圏湿潤遅延量,領域ごと及び衛星ごとに電離層遅延量をグリッドで表現した電離層グリッド等がある。例えば軌道歴としてはIGS超速報暦を配信する構成とすればよい。なお、外部インフラIFは、準天頂衛星のLEX信号でこの補正情報を配信する構成としてもよい。
車載装置2は、測位衛星Gから発信される測位電波に含まれるL2信号を受信したり、外部インフラIFから配信される補正情報を受信したりすることで、大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出する。そして、算出したこの大気遅延補正値を用いて測位演算を行うことで、大気遅延の影響補正を行った高精度の測位を行う。なお、車載装置2の詳細については後述する。
車載装置3は、上述のL2信号を受信したり、外部インフラIFから配信される補正情報を受信したりすることができず、大気遅延補正値を自装置で算出しない。なお、車載装置3の詳細については後述する。
<車載装置2の概略構成>
続いて、図2を用いて、車両HIで用いられる車載装置2の概略構成を説明する。車載装置2は、図2に示すように、2周波GNSS受信機21、DCM(Data Communication Module)22、慣性センサ23、測位装置24、V2X通信機25、及びアプリケーション部26を備えている。この車載装置2が請求項の補正値算出装置に相当する。
2周波GNSS受信機21は、測位衛星Gから周期的に発信される測位電波に含まれるL1信号とL2信号とを、受信用アンテナを介して受信する。また、受信したL1信号とL2信号とに基づいて、測位演算に必要なコード疑似距離,搬送波位相,電離層遅延量等を決定する。電離層遅延量は、L2信号に含まれる変調Pコードを用いて公知の方法によって決定すればよい。
2周波GNSS受信機21は、決定したコード疑似距離,搬送波位相,電離層遅延量等と、測位電波に含まれていた軌道情報等といった観測データを、測位衛星Gを特定する衛星IDとともに測位装置24に周期的に出力する。衛星IDは、測位信号に含まれている衛星番号或いは拡散コードである。2周波GNSS受信機21は、出力周期間に受信できた全測位衛星Gについての観測データ及び衛星IDを出力する構成とすればよい。
DCM22は、車載通信モジュールであって、外部インフラIFから配信される補正情報を受信する。DCM22は、受信した補正情報を測位装置24に出力する。慣性センサ23は、自車の角速度を検出するジャイロセンサと、自車の加速度を検出する加速度センサとを備え、検出した角速度及び加速度を測位装置24に出力する。なお、加速度センサで検出した自車の加速度の代わりに、自車の車輪速センサで検出した車速を測位装置24に出力する構成としてもよい。
測位装置24は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリといった非遷移的実体的記録媒体(non- transitory tangible storage medium)、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、自車の車両位置の測位演算に関連する処理(以下、測位演算関連処理)を実行する。測位装置24は、測位演算関連処理に関して、図3に示すように、補正値算出部241、測位演算部242、及び補正情報生成部243を機能ブロックとして備える。
補正値算出部241は、電離層遅延,対流圏遅延といった大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出する。一例としては、2周波GNSS受信機21から出力されるL1信号とL2信号との電離層遅延量の差を利用し、公知の方法によってコード疑似距離,搬送波位相の補正値を算出し、電離層遅延についての大気遅延補正値とすればよい。また、DCM22から出力される補正情報のうちの、電離層グリッドから電離層遅延量を決定し、この電離層遅延量を用いてコード疑似距離,搬送波位相の補正値を算出する構成としてもよい。他にも、DCM22から出力される補正情報のうちの、対流圏湿潤遅延量を用いて、公知の方法によってコード疑似距離,搬送波位相の補正値を算出し、対流圏遅延についての大気遅延補正値としてもよい。
以降では、補正値算出部241が、電離層遅延についての大気遅延補正値と、対流圏遅延についての大気遅延補正値とのいずれも算出する場合を例に挙げて以降の説明を続けるが、必ずしもこれに限らない。例えば、補正値算出部241は、電離層遅延についての大気遅延補正値と、対流圏遅延についての大気遅延補正値とのいずれか一方のみを算出する構成としてもよい。また、補正値算出部241は、車載装置2が準天頂衛星のLEX信号を受信できる構成を備える場合には、このLEX信号に含まれる補正情報を用いて、電離層遅延についての大気遅延補正値,対流圏遅延についての大気遅延補正値を算出する構成としてもよい。
測位演算部242は、2周波GNSS受信機21から観測データ及び衛星IDが出力されてきた測位衛星Gのうちから、測位演算に用いる測位衛星Gを規定数(例えば4つ)決定する。そして、測位演算部242は、決定した規定数の測位衛星Gについてのコード疑似距離,搬送波位相等と、補正値算出部241で算出した大気遅延補正値とを用い、大気遅延の影響補正を行って、自車の車両位置の座標を算出する測位演算を行う。測位演算自体は、コード疑似距離を用いる測位演算であっても、搬送波位相を用いる測位演算であってもよい。また、座標は、緯度,経度,高度の座標とすればよい。測位装置24での測位演算に用いる手法としては、種々の手法が利用可能であって、例えばRTK,PPP−AR等が挙げられる。
また、測位演算部242は、慣性センサ23から逐次出力される自車の角加速度,自車の加速度から自車の方位及び走行距離を逐次算出し、慣性航法によって自車の車両位置を推定することで車両位置の測位を行う。なお、加速度センサで検出した自車の加速度の代わりに、自車の車輪速センサで検出した車速を用いて走行距離を算出する構成としてもよい。慣性航法によって推定した車両位置は、所謂デッドレコニングに用いる構成とすればよい。測位演算部242は、これらの測位による結果(以下、測位結果)を、アプリケーション部26に出力する。
補正情報生成部243は、補正値算出部241で算出した大気遅延補正値を含む大気遅延補正情報を測位衛星G別に生成し、V2X通信機25から送信させる。ここで、大気遅延補正情報の一例について説明する。大気遅延補正情報には、生成者ID(以下、生成元ID),衛星番号,生成時刻,生成場所,疑似距離補正値,搬送波位相補正値,信頼度を含むものとする。この生成場所が請求項の生成位置に相当する。
生成元IDは、大気遅延補正情報の生成元を識別するためのIDである。一例としては、大気遅延補正情報を生成した車載装置2を識別するための機器IDであってもよいし、この車載装置2を用いる車両の車両IDであってもよい。この生成元IDが請求項の生成元情報に相当する。なお、大気遅延補正情報の生成元を識別することができる情報であれば、ID以外であってもよい。
衛星番号は、測位衛星Gの番号である。大気遅延補正情報は、測位衛星単位で存在するため、大気遅延補正情報には、対応する衛星番号を含ませる。この衛星番号が請求項の衛星識別情報に相当する。生成時刻は、大気遅延補正情報を生成した時刻である。生成時刻としては、GPS時刻を用いる構成とすればよい。生成場所は、大気遅延補正情報を生成した位置である。生成場所としては、緯度,経度,高度の座標を用いればよい。生成場所としては、測位演算部242での測位結果を用いればよい。
疑似距離補正値は、補正値算出部241で算出した大気遅延補正値のうちのコード疑似距離についての補正値である。疑似距離補正値は、電離層遅延についての大気遅延補正値と対流圏遅延についての大気遅延補正値とが存在する場合には、電離層遅延についての疑似距離補正値と、対流圏遅延についての疑似距離補正値とを大気遅延補正情報に含ませるものとする。この電離層遅延についての疑似距離補正値が請求項の電離層遅延補正値に相当し、この対流圏遅延についての疑似距離補正値が請求項の対流圏遅延補正値に相当する。
搬送波位相補正値は、補正値算出部241で算出した大気遅延補正値のうちの搬送波位相についての補正値である。搬送波位相補正値は、電離層遅延についての大気遅延補正値と、対流圏遅延についての大気遅延補正値とが存在する場合には、電離層遅延についての搬送波位相補正値と、対流圏遅延についての搬送波位相補正値とを大気遅延補正情報に含ませるものとする。この電離層遅延についての搬送波位相補正値も請求項の電離層遅延補正値に相当し、この対流圏遅延についての搬送波位相補正値も請求項の対流圏遅延補正値に相当する。
信頼度は、大気遅延補正値の信頼度であって、この大気遅延補正値を用いて行われる測位演算の手法で想定される測位精度の度合いに応じた指標である。例えば、信頼度は、10cm級測位では0.1,1m級測位では1とするといったように、測位精度の度合いに応じた値を付与すればよい。なお、ここでは、数値が小さいほど信頼度が高いことを示す。一例として、補正情報生成部243は、車載装置2ごとに予め設定されている信頼度を付与する構成とすればよい。
V2X通信機25は、自車以外の車両と通信を行うための通信モジュールであって、補正情報生成部243で生成した大気遅延補正情報を自車以外の車両に向けて送信する。V2X通信機25は、5.9GHz帯や760MHz帯等の所定の周波数帯の電波を用いて、他車両と直接的な無線通信を行う構成であってもよいし、広域通信網を介して他車両と間接的な無線通信を行う構成であってもよい。
アプリケーション部26は、測位装置24から出力される測位結果を用いて、自車の走行に関するアプリケーションを実行する。アプリケーションの一例としては、例えば経路案内といったナビゲーションに関するもの、位置情報を利用するゲームに関するもの、運転支援に関するもの等がある。運転支援に関するアプリケーションとしては、運転操作の補助を行うもの、走行についての警告を行うもの、加速,制動,操舵の少なくともいずれかを自動で行う自動運転に関するもの、駐車を自動で行う自動駐車に関するもの等がある。例えば、自動運転、自動駐車等は、アプリケーション部26から自車の加減速制御及び/又は操舵制御を行う電子制御装置に指示を行うことで実現すればよい。
<車載装置3の概略構成>
続いて、図3を用いて、車両LOで用いられる車載装置3の概略構成を説明する。車載装置3は、図3に示すように、1周波GNSS受信機31、慣性センサ32、V2X通信機33、測位装置34、及びアプリケーション部35を備えている。この車載装置3が請求項の車載装置に相当する。
1周波GNSS受信機31は、測位衛星Gから周期的に発信される測位電波に含まれるL1信号を、受信用アンテナを介して受信する。この1周波GNSS受信機31が請求項の受信機に相当する。また、受信したL1信号に基づいて、測位演算に必要なコード疑似距離,搬送波位相等を決定する。1周波GNSS受信機31は、決定したコード疑似距離,搬送波位相等と、測位電波に含まれていた軌道情報等といった観測データを、測位衛星Gを特定する衛星IDとともに測位装置34に周期的に出力する。1周波GNSS受信機31は、出力周期間に受信できた全測位衛星Gについての観測データ及び衛星IDを出力する構成とすればよい。
慣性センサ32は、車載装置2の慣性センサ23と同様である。V2X通信機33は、車載装置2のV2X通信機25と同様の通信モジュールである。このV2X通信機33が請求項の通信機に相当する。V2X通信機33は、車載装置2のV2X通信機25から送信される大気遅延補正情報を受信する。
測位装置34は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリといった非遷移的実体的記録媒体(non- transitory tangible storage medium)、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、自車の車両位置の測位演算に関連する測位演算関連処理を実行する。測位装置34の詳細については後述する。
アプリケーション部35は、測位装置34から出力される測位結果を用いて、車載装置2のアプリケーション部26と同様に、自車の走行に関するアプリケーションを実行する。
<測位装置34の概略構成>
続いて、図4を用いて、車載装置3が備える測位装置34の概略構成を説明する。測位装置34は、測位演算関連処理に関して、図4に示すように、記憶処理部341、補正情報メモリ342、測位演算部343、及び信頼度更新部344を機能ブロックとして備える。
記憶処理部341は、V2X通信機33で車両HIの車載装置2から受信した大気遅延補正情報を補正情報メモリ342に記憶する。この補正情報メモリ342が請求項の記憶装置に相当する。補正情報メモリ342としては、例えば揮発性メモリを用いる構成とすればよい。記憶処理部341は、V2X通信機33で受信した大気遅延補正情報のうちの信頼度については、この信頼度と同じ値の初期信頼度と現信頼度とを補正情報メモリ342に記憶する。
ここで、図5を用いて、補正情報メモリ342に記憶される大気遅延補正情報について説明する。補正情報メモリ342に記憶される大気遅延補正情報は、V2X通信機33で受信する大気遅延補正情報と同様に、生成者ID(つまり、生成元ID),衛星番号,生成時刻,生成場所,疑似距離補正値,搬送波位相補正値を含むものとする。また、V2X通信機33で受信する大気遅延補正情報の信頼度である初期信頼度と、現信頼度とを含むものとする。現信頼度は、補正情報メモリ342に記憶された当初は初期信頼度と同じ値とし、この当初の値から逐次更新されるものとする。現信頼度の更新については後に詳述する。
また、記憶処理部341は、V2X通信機33で新たに大気遅延補正情報を受信するごとに、必要に応じて補正情報メモリ342に記憶する大気遅延補正情報を更新する記憶更新関連処理を行う。この大気遅延補正情報が請求項の補正情報に相当する。なお、記憶更新関連処理の詳細については後述する。
測位演算部343は、1周波GNSS受信機21から観測データ及び衛星IDが出力されてきた測位衛星Gのうちから、測位演算に用いる測位衛星Gを規定数(例えば4つ)決定する。測位演算部343は、補正情報メモリ342に記憶されている大気遅延補正値の信頼度に応じて、大気遅延補正値の利用可否、及び測位演算に用いる測位衛星Gの決定を行う。この処理については後に詳述する。そして、測位演算部242は、決定した規定数の測位衛星Gについてのコード疑似距離,搬送波位相等を用い、自車の車両位置の座標を算出する測位演算を行う。測位演算自体は、コード疑似距離を用いる測位演算であっても、搬送波位相を用いる測位演算であってもよい。また、座標は、緯度,経度,高度の座標とすればよい。測位演算部343での測位演算の詳細については後述する。
また、測位演算部343は、車載装置2の測位演算部242と同様に、慣性センサ32から逐次出力される自車の角加速度,自車の加速度から自車の方位及び走行距離を逐次算出し、慣性航法によって自車の車両位置を推定することで車両位置の測位を行う。慣性航法によって推定した車両位置は、所謂デッドレコニングに用いる構成とすればよい。そして、測位演算部343は、これらの測位による測位結果を、アプリケーション部35に出力する。
信頼度更新部344は、補正情報メモリ342に記憶されている大気遅延補正情報のうちの現信頼度に対して、大気遅延補正情報の生成時刻からの経過時間に応じて現信頼度を低下させる時間劣化判定を行う。また、信頼度更新部344は、補正情報メモリ342に記憶されている大気遅延補正情報のうちの現信頼度に対して、大気遅延補正情報の生成場所からの距離が離れるのに応じて現信頼度を低下させる距離劣化判定を行う。そして、時間劣化判定及び距離劣化判定の結果に応じて、現信頼度を更新したり、大気遅延補正情報を消去したりする。信頼度更新部344での現信頼度の更新に関連する処理(以下、信頼度更新関連処理)の詳細については後述する。
<測位装置34での記憶更新関連処理>
ここで、図6のフローチャートを用いて、測位装置34での記憶更新関連処理の流れの一例について説明を行う。図6のフローチャートは、例えば、V2X通信機33で大気遅延補正情報を受信するごとに開始する構成とすればよい。
ステップS1では、記憶処理部341が、補正情報メモリ342に既に記憶されている大気遅延補正情報のうちに、新たに受信した大気遅延補正情報の生成元ID及び衛星番号と一致するものがあるか否かを判別する。そして、記憶済みの大気遅延補正情報のうちに、新たに受信した大気遅延補正情報と生成元ID及び衛星番号が一致するものがあった場合(S1でYES)には、ステップS3に移る。一方、一致するものがなかった場合(S1でNO)には、ステップS2に移る。ステップS2では、記憶処理部341が、新たに受信した大気遅延補正情報を補正情報メモリ342に追加して記憶し、記憶更新関連処理を終了する。
一方、ステップS3では、記憶処理部341が、新たに受信した大気遅延補正情報に含まれる信頼度と、S1で一致すると判別した記憶済みの大気遅延補正情報に含まれる現信頼度とを比較する。そして、新たに受信した大気遅延補正情報に含まれる信頼度の方が、記憶済みの大気遅延補正情報に含まれる現信頼度よりも信頼度が高い場合(S3でYES)には、ステップS4に移る。一方、信頼度が高くなかった場合には、新たに受信した大気遅延補正情報を補正情報メモリ342に記憶せずに記憶更新関連処理を終了する。本実施形態では、前述したように信頼度の数値が小さいほど信頼度が高いものとする。
ステップS4では、記憶処理部341が、S1で一致すると判別した記憶済みの大気遅延補正情報に、新たに受信した大気遅延補正情報を上書きして、補正情報メモリ342に記憶される大気遅延補正情報を更新し、記憶更新関連処理を終了する。
なお、V2X通信機33で新たに受信した大気遅延補正情報に含まれる信頼度と、補正情報メモリ342に記憶済みの大気遅延補正情報に含まれる現信頼度とが一致することがあると想定した構成では、以下のような構成としてもよい。一例としては、S3において、新たに受信した大気遅延補正情報に含まれる信頼度と、S1で一致すると判別した記憶済みの大気遅延補正情報に含まれる現信頼度とが一致した場合には、大気遅延補正情報に含まれる生成時刻がより新しい大気遅延補正情報を補正情報メモリ342に記憶する構成とすればよい。また、生成場所が現在の車両位置により近い大気遅延補正情報を補正情報メモリ342に記憶する構成としてもよい。
<測位装置34での測位演算関連処理>
続いて、図7のフローチャートを用いて、測位装置34での測位演算に関連する処理(以下、測位演算関連処理)の流れの一例について説明を行う。図7のフローチャートは、例えば、1周波GNSS受信機31から出力される、出力周期間に受信できた全測位衛星Gについての観測データが測位演算部343に入力されるごとに開始する構成とすればよい。
ステップS21では、測位演算部343が、1周波GNSS受信機31から観測データが入力された測位衛星Gについて、測位衛星単位で、補正情報メモリ342に大気遅延補正情報が記憶されているか確認する。そして、大気遅延補正情報が記憶されている測位衛星Gについては、この大気遅延補正情報に含まれる現信頼度の高さが閾値以上か否かを判定する。
現信頼度の高さが閾値以上か否かは、現信頼度の数値が所定数値以下の場合に現信頼度の高さが閾値以上とする一方、現信頼度の数値が所定数よりも大きい場合に現信頼度の高さが閾値未満とする。この所定数は、測位演算にコード疑似距離を用いるか、搬送波位相を用いるかで異ならせる構成とすればよい。一例として、測位演算にコード疑似距離を用いる場合には所定数を1とし、測位演算に搬送波位相を用いる場合には所定数を0.1とする等すればよい。そして、現信頼度の高さが閾値以上の大気遅延補正情報がある場合(S21でYES)には、ステップS22に移る。一方、現信頼度の高さが閾値以上の大気遅延補正情報がない場合(S21でNO)には、ステップS23に移る。
ステップS22では、S21で現信頼度の高さが閾値以上と判定した大気遅延補正情報に対応する測位衛星Gが測位演算に必要な規定数以上存在する場合(S22でYES)には、ステップS24に移る。一方、測位演算に必要な規定数以上存在しない場合(S22でNO)には、ステップS23に移る。ステップS23では、測位演算部343が、測位演算に用いる測位衛星Gを規定数決定する。そして、これら測位衛星Gについての観測データを用いる一方、補正情報メモリ342に記憶されている大気遅延補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いずに測位演算を行い、測位演算関連処理を終了する。
ステップS24では、測位演算部343が、S21で現信頼度の高さが閾値以上と判定した大気遅延補正情報に対応する測位衛星Gのうちから、測位演算に用いる測位衛星Gを規定数決定する。そして、これら測位衛星Gについての観測データに加え、補正情報メモリ342に記憶されているこれら測位衛星Gについての大気遅延補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いることで、大気遅延の影響補正を行って測位演算を行う。つまり、自車外で算出された大気遅延補正値を用いて大気遅延の影響補正を行った上で測位演算を行う。
また、各測位衛星Gについての大気遅延補正値は、生成元IDが同じものを用いることが好ましい。なお、同一の測位衛星Gについて生成元IDの異なる大気遅延補正情報が複数存在する場合には、現信頼度の最も高い大気遅延補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いる構成としてもよい。
ステップS25では、測位演算部343が、S24で測位演算に用いた大気遅延補正値が含まれる大気遅延補正情報を補正情報メモリ342から読み出してV2X通信機33に出力し、S24で測位演算に用いた大気遅延補正値が含まれる大気遅延補正情報をV2X通信機33から他車両へ向けて送信させ、測位演算関連処理を終了する。一例として、測位演算部343は、測位演算に用いた大気遅延補正値が含まれる大気遅延補正情報を他車両に向けて送信させる場合には、信頼度として初期信頼度と現信頼度とのうちの現信頼度を除く大気遅延補正情報を送信させればよい。つまり、車両LOの車載装置3では、車両HIの車載装置2から受信した大気遅延補正情報のうち、測位演算に用いた大気遅延補正値が含まれる大気遅延補正情報を他車両に中継して送信する。なお、他車両に向けての大気遅延補正情報の送信頻度が例えば10Hz以上の高頻度となる場合には、通信路に過負荷とならないように送信を中止させる間引きを行う構成とすればよい。
車両LOの車載装置3で中継して送信する大気遅延補正情報は、他の車両LOの車載装置3のV2X通信機33が受信する。そして、この車載装置3では、車両HIの車載装置2から受信した大気遅延補正情報に対する処理と同様の処理を行い、必要に応じてこの大気遅延補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いた測位演算を行う。これによれば、車両HIの車載装置2と通信を行わない車両LOの車載装置3でも、他の車両LOの車載装置3を介して大気遅延補正情報を取得することが可能になる。よって、車両HIの車載装置2から直接的に大気遅延補正情報を受信できない車両LOの車載装置3であっても、この大気遅延補正情報を取得できるようになる。
<測位装置34での信頼度更新関連処理>
続いて、図8のフローチャートを用いて、測位装置34での信頼度更新関連処理の流れの一例について説明を行う。図8のフローチャートは、例えば、インターバルタイマによって1秒ごと等の定期的に開始する構成とすればよい。
ステップS41では、信頼度更新部344が、補正情報メモリ342に記憶している全ての大気遅延補正情報の現信頼度に対して、時間劣化判定を実行する。ここで、時間劣化判定について図9を用いて説明を行う。図9は、大気遅延補正情報の生成時刻からの経過時間と、この大気遅延補正情報の現信頼度との関係を説明するための図である。図9のT0が初期ライフタイムを示しており、Cdが限界値を示している。限界値Cdは、大気遅延の影響補正の精度が担保できなくなる程度の信頼度であって、任意に設定可能な値である。
図9に示すように、時間劣化判定では、生成時刻からの経過時間が初期ライフタイムT0に達するまでは、現信頼度を低下させない。初期ライフタイムT0は、信頼度への影響が十分に低いと推定される経過時間であって、例えば1分等の一定時間とすればよい。時間劣化判定は、生成時刻からの経過時間をタイマ回路でカウントすることで特定する構成としてもよいし、生成時刻から現在時刻を差し引くことで特定する構成としてもよい。一方、生成時刻からの経過時間が初期ライフタイムT0を超えると、劣化係数K1に従った一定の割合で、生成時刻からの経過時間に比例して現信頼度を低下させる。劣化係数K1は、予め実験若しくはシミュレーション等で特定した値を用いればよい。
ステップS42では、信頼度更新部344が、補正情報メモリ342に記憶している全ての大気遅延補正情報の現信頼度に対して、距離劣化判定を実行する。ここで、距離劣化判定について図10を用いて説明を行う。図10は、大気遅延補正情報の生成場所からの距離と、この大気遅延補正情報の現信頼度との関係を説明するための図である。図10のD0が有効範囲を示しており、Cdが前述した限界値を示している。
図10に示すように、距離劣化判定では、生成場所からの距離が有効範囲D0に達するまでは、現信頼度を低下させない。有効範囲D0は、信頼度への影響が十分に低いと推定される距離であって、例えば50km等の一定距離とすればよい。距離劣化判定は、生成場所と測位演算部343で測位した自車の車両位置との直線距離を算出することで特定する構成とすればよい。一方、生成場所からの距離が有効範囲D0を超えると、劣化係数K2に従った一定の割合で、生成場所からの距離に比例して現信頼度を低下させる。劣化係数K2は、予め実験若しくはシミュレーション等で特定した値を用いればよい。
S41〜S42では、信頼度更新部344は、生成時刻からの経過時間が初期ライフタイムT0以下、及び生成場所からの距離が有効範囲D0以下であった場合には、現信頼度を低下させずに補正情報メモリ342に記憶しておく。生成時刻からの経過時間が初期ライフタイムT0を超えており、生成場所からの距離が有効範囲D0以下である場合には、補正情報メモリ342に記憶する現信頼度を、劣化係数K1に従って生成時刻からの経過時間に比例して低下させた現信頼度で更新する。一方、生成時刻からの経過時間が初期ライフタイムT0以下であり、生成場所からの距離が有効範囲D0を超えている場合には、補正情報メモリ342に記憶する現信頼度を、劣化係数K2に従って生成場所からの距離に比例して低下させた現信頼度で更新する。
また、生成時刻からの経過時間が初期ライフタイムT0を超えており、且つ、生成場所からの距離が有効範囲D0を超えている場合には、補正情報メモリ342に記憶する現信頼度を、時間による劣化と距離による劣化との両方に応じて低下させた現信頼度で更新する。詳しくは、劣化係数K1に従って生成時刻からの経過時間に比例して低下させる割合と劣化係数K2に従って生成場所からの距離に比例して低下させる割合とを乗算した割合で低下させた現信頼度で更新する構成とすればよい。
ステップS43では、時間劣化判定若しくは距離劣化判定で低下させた現信頼度が限界値Cdを超えた場合(S43でYES)には、ステップS44に移る。一方、時間劣化判定及び距離劣化判定で低下させた現信頼度のいずれも限界値Cdを超えていない場合(S43でNO)には、信頼度更新関連処理を終了する。ステップS44では、信頼度更新部344が、S43で限界値Cdを超えた現信頼度に対応する大気遅延補正情報を、補正情報メモリ342から消去する。これにより、大気遅延の影響補正の精度が担保できなくなるほどに信頼度が低下した大気遅延補正値が測位演算に用いられることがなくなる。
また、信頼度更新部344は、緯度の異なる地域によって電離層活動が異なるため、自車の位置する緯度に応じて、現信頼度を低下させる度合いを変化させることが好ましい。一例としては、自車の位置する緯度が、電離層活動が活発な緯度30度以下といった所定値以下の緯度であった場合に、信頼度を低下させる度合いの傾き(つまり、劣化係数K1,K2)を例えば2倍にする等、大きくすればよい。他にも、自車の位置する緯度が、電離層活動が活発な緯度30度以下といった所定値以下の緯度であった場合に、初期ライフタイムT0,有効範囲D0を1/2の値にする等、小さくすればよい。これらによれば、電離層活動が活発であって、経過時間や距離が大きくなるのに応じた誤差がより大きい地域では、経過時間や距離が大きくなるのに応じた信頼度の低下の度合いを大きくすることになる。よって、このような地域において、より誤差の小さい大気遅延補正値しか測位演算に用いられないようにして、測位演算の精度低下を防ぐことが可能になる。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を用いて測位演算を行うので、大気遅延の影響補正を行って、測位の精度を向上させることが可能になる。また、車両LOの車載装置3で測位演算に用いる大気遅延補正値は、車両HIの車載装置2で算出したものをV2X通信機33で受信して用いる。よって、車載装置3は、2周波GNSS受信機21やDCM22といった高価な機材を備えたり、大気遅延補正値を算出する負担を負ったりしなくても、大気遅延の影響補正を行って、これらの高価な機材を備えた場合に準じる測位の精度を実現することが可能になる。
準天頂衛星から配信される補正情報を用いた広域DGPSでは、2周波GNSS受信機21よりも安価な受信機で測位の精度を向上させることを試みているが、補正情報ごとに対応する地域が広範囲なため、特に低緯度地域では測位の精度を向上させることが難しい。これに対して、車載装置3は、2周波GNSS受信機21やDCM22といった高価な機材を備えた車載装置2で算出した大気遅延補正値を受信することで、安価な受信機で測位の精度を向上させることをより容易に実現可能としている。
また、実施形態1の構成によれば、大気遅延補正情報に含まれる信頼度に応じて、大気遅延補正値の利用可否、及び測位演算に用いる測位衛星Gの決定を行うので、信頼度の低い大気遅延補正情報に含まれる大気遅延補正値が測位演算に用いられることを抑制することができる。よって、測位演算の精度をより向上させることが可能になる。さらに、この信頼度は、大気遅延補正情報の生成時刻からの経過時間や、大気遅延補正情報の生成場所からの距離が大きくなるのに応じて低下させて更新するので、これら経過時間や距離による劣化の大きい大気遅延補正値が測位演算に用いられることを抑制することができる。よって、測位演算の精度をさらに向上させることが可能になる。このように、大気遅延補正情報に含まれる信頼度を用いることで、複数の大気遅延補正情報を効果的に扱うことが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、時間劣化判定と距離劣化判定とのいずれも行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、時間劣化判定と距離劣化判定とのうちのいずれか一方のみを行う構成としてもよい。また、時間劣化判定と距離劣化判定とのいずれも行わない構成としてもよい。
(実施形態3)
実施形態1では、車両HIの車載装置2が2周波GNSS受信機21とDCM22との両方を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、2周波GNSS受信機21とDCM22とのうちの一方のみを備える構成としてもよい。
(実施形態4)
実施形態1では、大気遅延補正情報に大気遅延補正値の信頼度を含む構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、大気遅延補正情報に大気遅延補正値の信頼度を含まない構成としてもよい。この場合には、一例として、生成時刻からの経過時間がより小さい大気遅延補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算部343で測位演算を行ったり、生成場所からの距離がより小さい大気遅延補正情報に含まれる大気遅延補正値を用いて測位演算部343で測位演算を行ったりする構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態及び変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 車両システム、2 車載装置(補正値算出部)、3 車載装置、21 2周波GNSS受信機、22 DCM、23 慣性センサ、24 測位装置、25 V2X通信機、26 アプリケーション部、31 1周波GNSS受信機(受信機)、32 慣性センサ、33 V2X通信機(通信機)、34 測位装置、35 アプリケーション部、241 補正量算出部、242 測位演算部、243 補正情報生成部、341 記憶処理部、342 補正情報メモリ(記憶装置)、343 測位演算部、344 信頼度更新部

Claims (14)

  1. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる前記生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記測位演算部は、前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う際に、対応する前記信頼度の高さが閾値以上の前記測位衛星が前記測位演算に必要な規定数以上存在する場合には、対応する前記信頼度の高さが前記閾値以上である前記規定数分の前記測位衛星から受信した測位電波と前記通信機で受信したそれらの測位衛星についての前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行う一方、対応する前記信頼度の高さが閾値以上の前記測位衛星が前記規定数未満しか存在しない場合には、前記大気遅延補正値を用いずに前記測位演算を行う車載装置。
  2. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記測位演算部は、前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う際に、対応する前記信頼度の高さが閾値以上の前記測位衛星が前記測位演算に必要な規定数以上存在する場合には、対応する前記信頼度の高さが前記閾値以上である前記規定数分の前記測位衛星から受信した測位電波と前記通信機で受信したそれらの測位衛星についての前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行う一方、対応する前記信頼度の高さが閾値以上の前記測位衛星が前記規定数未満しか存在しない場合には、前記大気遅延補正値を用いずに前記測位演算を行う車載装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、その補正情報の生成元を識別するための生成元情報も含むものであり、
    前記記憶処理部は、前記記憶装置に既に記憶されている前記補正情報と、前記生成元情報及び前記衛星識別情報が同じ前記補正情報を前記通信機で受信した場合には、対応付けられている前記信頼度がより高い前記補正情報を前記記憶装置に記憶する車載装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記通信機は、前記高位車両から受信した前記補正情報のうち、前記測位演算部での前記測位演算に用いた前記大気遅延補正値が含まれる前記補正情報を、前記高位車両以外の他車両に送信する車載装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記通信機は、前記大気遅延補正値として、前記電離層遅延の影響補正を行うための電離層遅延補正値と前記対流圏遅延の影響補正を行うための対流圏遅延補正値とのいずれも算出できる前記補正値算出装置(2)を用いる前記高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を含む前記補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を用いて前記測位演算を行う車載装置。
  6. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる前記生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記通信機で受信する前記補正情報は、その補正情報の生成元を識別するための生成元情報も含むものであり、
    前記記憶処理部は、前記記憶装置に既に記憶されている前記補正情報と、前記生成元情報及び前記衛星識別情報が同じ前記補正情報を前記通信機で受信した場合には、対応付けられている前記信頼度がより高い前記補正情報を前記記憶装置に記憶する車載装置。
  7. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記通信機で受信する前記補正情報は、その補正情報の生成元を識別するための生成元情報も含むものであり、
    前記記憶処理部は、前記記憶装置に既に記憶されている前記補正情報と、前記生成元情報及び前記衛星識別情報が同じ前記補正情報を前記通信機で受信した場合には、対応付けられている前記信頼度がより高い前記補正情報を前記記憶装置に記憶する車載装置。
  8. 請求項6又は7において、
    前記通信機は、前記高位車両から受信した前記補正情報のうち、前記測位演算部での前記測位演算に用いた前記大気遅延補正値が含まれる前記補正情報を、前記高位車両以外の他車両に送信する車載装置。
  9. 請求項〜8のいずれか1項において、
    前記通信機は、前記大気遅延補正値として、前記電離層遅延の影響補正を行うための電離層遅延補正値と前記対流圏遅延の影響補正を行うための対流圏遅延補正値とのいずれも算出できる前記補正値算出装置(2)を用いる前記高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を含む前記補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を用いて前記測位演算を行う車載装置。
  10. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる前記生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記通信機は、前記高位車両から受信した前記補正情報のうち、前記測位演算部での前記測位演算に用いた前記大気遅延補正値が含まれる前記補正情報を、前記高位車両以外の他車両に送信する車載装置。
  11. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記通信機は、前記高位車両から受信した前記補正情報のうち、前記測位演算部での前記測位演算に用いた前記大気遅延補正値が含まれる前記補正情報を、前記高位車両以外の他車両に送信する車載装置。
  12. 請求項10又は11において、
    前記通信機は、前記大気遅延補正値として、前記電離層遅延の影響補正を行うための電離層遅延補正値と前記対流圏遅延の影響補正を行うための対流圏遅延補正値とのいずれも算出できる前記補正値算出装置(2)を用いる前記高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を含む前記補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を用いて前記測位演算を行う車載装置。
  13. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置と、その補正情報の生成時刻とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させるとともに、その補正情報に含まれる前記生成時刻からの経過時間が大きくなるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記通信機は、前記大気遅延補正値として、前記電離層遅延の影響補正を行うための電離層遅延補正値と前記対流圏遅延の影響補正を行うための対流圏遅延補正値とのいずれも算出できる前記補正値算出装置(2)を用いる前記高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を含む前記補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を用いて前記測位演算を行う車載装置。
  14. 車両で用いられ、
    測位衛星から発信される測位電波を受信する受信機(31)と、
    他車両と通信を行う通信機(33)と、
    前記受信機で複数の前記測位衛星から受信した測位電波を用いて測位演算を行う測位演算部(343)とを備え、
    前記通信機は、電離層遅延及び対流圏遅延のうちの少なくともいずれかである大気遅延の影響補正を行うための大気遅延補正値を算出できる補正値算出装置(2)を用いる他車両である高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記大気遅延補正値を含む補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記大気遅延補正値を用いて前記測位演算を行い、
    前記通信機で受信する前記補正情報は、お互いに対応付けられた、前記大気遅延補正値と、その補正情報に対応する測位衛星を識別するための衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度と、その補正情報の生成位置とを含むものであり、
    前記大気遅延補正値は、電離層遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値と対流圏湿潤遅延量を用いて算出されたコード疑似距離及び搬送波位相の補正値との少なくともいずれかであって、
    前記通信機で受信する、前記大気遅延補正値と、前記衛星識別情報と、前記大気遅延補正値の信頼度とを含む前記補正情報を記憶装置(342)に記憶する記憶処理部(341)と、
    前記記憶装置に記憶されている前記補正情報について、その補正情報に含まれる前記生成位置から自車の位置が離れるのに応じて、その補正情報に含まれる前記信頼度を低下させる信頼度更新部(344)とを備え
    前記通信機は、前記大気遅延補正値として、前記電離層遅延の影響補正を行うための電離層遅延補正値と前記対流圏遅延の影響補正を行うための対流圏遅延補正値とのいずれも算出できる前記補正値算出装置(2)を用いる前記高位車両から送信される、その補正値算出装置で算出した前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を含む前記補正情報を受信し、
    前記測位演算部は、前記通信機で受信した前記補正情報に含まれる前記電離層遅延補正値及び前記対流圏遅延補正値を用いて前記測位演算を行う車載装置。
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