JP6874613B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、電子機器に関する。
電話機のフリップカバーに音響ガイドを形成し、音響ガイド内の音道における開口位置から所定距離にマイクロフォンを配置する技術が知られている。
特表2000-509922号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、スピーカからの音を表面部材(機器表面部を形成する部材)の振動を介して音道に入り難くすることが難しい。スピーカが表面部材に取り付けられると、スピーカからの音に起因して、表面部材が振動し易い。表面部材が振動すると、表面部材に隣接して設けられる音道に音が入り易くなる。音道にスピーカからの音が有意に入ると、音道の奥部に配置されるマイクロフォンで拾われることで、ハウリングやエコーが生じるおそれがある。
そこで、1つの側面では、本発明は、スピーカからの音が表面部材の振動を介して音道に入り難くすることを目的とする。
1つの側面では、電子機器であって、
当該電子機器の表面部を形成する表面部材と、
前記表面部に第1方向に開口する音孔と、
当該電子機器の内部に形成され、前記第1方向に視て前記音孔に重なる第1位置から、前記第1方向に視て前記表面部材に重なって、前記第1方向に交差する第2方向に第2位置まで延在する音道と、
前記第2位置を介して前記音道に接続されるマイクロフォンと、
前記内部に設けられ、前記表面部材に取り付けられるスピーカと、
前記内部に設けられ、前記表面部材に対し前記第1方向で第1距離だけ離れて対向し、前記第1方向で前記音道における前記表面部材側の壁面を形成する板状部材とを含み、
前記板状部材は、前記第2方向での前記音道の延在範囲のうちの、前記第1方向に視て前記音孔に重なる範囲を除く全範囲にわたり、前記壁面を形成する電子機器が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、スピーカからの音が表面部材の振動を介して音道に入り難くすることが可能となる。
一実施例による電子機器を示す概略的な断面図である。 透視による電子機器の上面図である。 電子機器の断面図である。 図3のQ部の拡大図である。 音道構造に関連する構成の分解斜視図である。 音の伝達経路の説明図である。 比較例の分解斜視図である。 比較例で生じる問題点の説明図である。 スピーカ由来音抑制機能の説明図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、一実施例による電子機器1を示す概略的な断面図である。図1には、互いに直交する3方向であるX方向、Y方向、及びZ方向が定義されている。Z方向(第1方向の一例)は、電子機器1の厚み方向に対応し、天板部材12の平面に垂直な方向に対応する。X方向は、Z方向に垂直な方向であり、かつ、電子機器1の短手方向に平行である。但し、X方向は、電子機器1の短手方向ではなく長手方向に平行であってもよい。以下では、説明上、Z方向のZ1側を「上側」とし、「上面視」とは、Z1側からZ方向に視たビューを意味する。また、以下で、機器上面部とは、特に言及しない限り、電子機器1における上側の表面を供する部位を表す。また、機器側面部とは、特に言及しない限り、電子機器1における部位であって、Z方向に垂直な方向を法線とする側の表面を供する部位を表す。機器底面部等についても同様である。図2は、透視による電子機器1の上面図である。図3は、X方向の中心を通るYZ平面で切断したときの電子機器1の断面図である。
電子機器1は、通信機能を備える端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末機、携帯型ゲーム機等である。電子機器1は、好ましくは、ハンズフリー通話機能を備える。
電子機器1は、筐体10と、天板部材12(表面部材の一例)と、マイクロフォン14と、スピーカ16と、音道構造30と、板状部材70(図4参照)とを含む。
筐体10は、例えば樹脂により形成される。筐体10は、機器側面部と、機器底面部(機器下面部)とを形成する。筐体10は、更に機器上面部の一部(天板部材12の外周部)を形成してもよい。以下、筐体10内とは、機器側面部、機器底面部、及び機器上面部よりも機器中心側の空間であり、電子機器1の内部(以下、「機器内部」とも称する)と同義である。筐体10内には、図示しない基板や電子部品(マイクロフォン14やスピーカ16等を含む)が搭載される。
筐体10は、複数の筐体部材から形成されてよい。本実施例では、一例として、筐体10は、機器側面部及び機器上面部の一部(天板部材12の外周部)を形成する側面部材101と、機器底面部を形成する底面部材102とを含む。尚、変形例では、側面部材101と底面部材102は、一体で形成されてもよい。尚、以下では、側面部材101が形成する機器上面部の領域を、「額縁領域」とも称する。額縁領域は、天板部材12の外周に延在し、天板部材12の外周縁から電子機器1の外周縁までの領域に対応する。但し、変形例では、額縁領域が無くされてもよく、天板部材12が電子機器1の外周縁まで延在してもよい。
電子機器1は、機器上面部に、上下方向に開口(穿孔)する音孔110を有する。本実施例では、一例として、電子機器1は、機器上面部(天板部材12側の表面部)に音孔110を有する。これは、ユーザが画面に向かっているときの音声認識率や音声伝達効率が高まるためである。
音孔110は、天板部材12に形成されてもよいし、筐体10に形成されてもよいし、筐体10及び天板部材12により協動して形成されてもよい。本実施例では、一例として、音孔110は、図1及び図3に示すように、筐体10及び天板部材12により協動して形成される。具体的には、音孔110のY方向Y1側の縁部は、側面部材101のY方向Y2側の縁部により形成され、音孔110の他の縁部は、天板部材12のY方向Y1側の縁部の切欠き部122(図2参照)により形成される。これにより、額縁領域を狭くして(例えば側面部材101の板厚分に相当する長さまで狭くして)意匠性を高めることができる。但し、変形例では、額縁領域内に音孔110が形成されてもよい。この場合、音孔110は、好ましくは、天板部材12に隣接して設けられる。
音孔110の開口形状(上面視の形状)は、任意であり、例えば円形や矩形(正方形又は長方形)である。音孔110の開口形状の寸法は、5mm以下とされる。例えば、音孔110の開口形状について、Y方向の最大寸法がα[mm],X方向の最大寸法がβ[mm]であるとき、寸法α,βは、すべて5mm以下とされる。本実施例では、一例として、寸法α,βは、α=1.0、かつ、β=1.0である。
天板部材12は、機器表面部(本実施例では機器上面部)を形成する表面部材である。天板部材12は、比較的剛性の高い部材である。天板部材12は、例えば液晶パネルユニットや有機EL(ElectroLuminescence)パネルユニット等で用いられる天板部材である。尚、天板部材12は、タッチパネルを一体的に含んでよい。本実施例では、一例として、天板部材12は、ガラス板であり、液晶パネルユニット12bの上側を覆う。
天板部材12は、Y方向Y2側の端部付近にスピーカ穴121を有する。また、天板部材12は、Y方向Y1側の縁部に切欠き部122を有する。
マイクロフォン14は、機器内部に設けられる。マイクロフォン14は、音道構造30(後述)を介して伝達される音や音声に応じた電気信号(音声信号)を発生する。マイクロフォン14は、例えばダイヤフラムを用いたコンデンサ型が用いられてもよい。
スピーカ16は、機器内部に設けられる。スピーカ16は、図3に示すように、天板部材12に取り付けられる。即ち、スピーカ16は、天板部材12の下面に実装される。スピーカ16は、天板部材12のスピーカ穴121に対向する位置に設けられる。スピーカ16からの音は、スピーカ穴121を介して機器外部に伝達される。
スピーカ16は、好ましくは、Y方向でマイクロフォン14とは逆側の端部に設けられる。これは、スピーカ16からの音がマイクロフォン14に拾われ難くするためである。ステレオスピーカ構成機器の場合は、それぞれのスピーカとマイクロフォンの距離が遠くなるように設けられることが好ましい。本実施例では、一例として、スピーカ16は、天板部材12におけるY方向Y2側の端部に取り付けられるのに対して、マイクロフォン14は、天板部材12におけるY方向Y1側の端部の下方に設けられる。
音道構造30は、機器内部に形成される。本実施例では、音道構造30は、側面部材101と後述の板状部材70とにより協動して形成される。但し、変形例では、音道構造30は、側面部材101に代えて又は加えて、他の部材と板状部材70とにより協動して形成されてもよい。
ここで、図4及び図5を参照して、図4は、音道構造30及び板状部材70の説明図であり、図3のQ部の拡大図である。図5は、X方向の中心を通るYZ平面で切断したときの音道構造30に関連する構成の分解斜視図である。尚、図5では、底面部材102の図示が省略されている。
音道構造30は、水平音道310(音道の一例)と、上下音道320とを含む。
水平音道310は、音孔110に繋がる第1位置P1から、Y方向に平行な方向(第2方向の一例)に第2位置P2まで延在する。即ち、水平音道310は、音孔110の直下の第1位置P1(上面視で音孔110に重なる第1位置)から、第1位置P1に対しY方向Y2側にオフセットした第2位置P2まで延在する。尚、本実施例では、一例として、水平音道310は、Y方向に平行に延在するが、Y方向に対して斜めに延在してもよい。即ち、水平音道310は、XY平面内の任意の方向に延在してもよい。また、水平音道310は、XY平面に対して僅かに傾斜した方向に延在してもよい。また、本実施例では、一例として、水平音道310は、直線状に延在するが、屈曲や湾曲を伴って延在してもよい。
水平音道310は、上面視で、天板部材12に重なる範囲を通る。即ち、水平音道310は、図4に示すように、天板部材12の下方を通る。
水平音道310の断面形状(水平音道310の延在方向に視た断面形状)は、任意であるが、好ましくは、矩形(正方形又は長方形)である。矩形の場合、寸法管理が容易であり、かつ、最も製造が容易となる。水平音道310の断面形状の寸法は、好ましくは、5mm以下とされる。例えば、水平音道310の断面形状が縦a[mm],横b[mm]であるとき、寸法a,bは、すべて5mm以下とされる。本実施例では、一例として、寸法a,bは、例えばa=1.0、かつ、b=1.0である。
上下音道320は、水平音道310の第2位置P2側の端部に接続される。上下音道320は、Z方向に平行に下方にマイクロフォン14まで延在する。尚、上下音道320には、防水シートが設けられてもよい。この場合、防水シートは、シート状の形態であり、防水機能を有する。防水シートは、例えば商品名“ゴア(登録商標)アコースティックベントGAW325”などを用いて形成することができる。また、この場合、上下音道320は、防水シートが配置される室であって、XY平面で切断した際の断面形状が拡大される室を途中に含んでよい。
同様に、上下音道320の断面形状(上下音道320の延在方向に視た断面形状)は、任意であるが、好ましくは、矩形(正方形又は長方形)である。上下音道320の断面形状の寸法は、好ましくは、5mm以下とされる。例えば、上下音道320の断面形状が縦c[mm],横d[mm]であるとき、寸法c,dは、すべて5mm以下とされる。本実施例では、一例として、寸法c,dは、例えばc=1.0、かつ、d=1.0である。
尚、本実施例では、一例として、音道構造30は、水平音道310と上下音道320とを含むが、上下音道320とマイクロフォン14との間に更なる音道を含んでもよい。
本実施例では、一例として、側面部材101は、図5に示すように、機器側面部等に加えて、Y方向Y2側に突出しXY平面内に延在する梁部1011を更に形成する。梁部1011は、天板部材12に対し上下方向で対向する。尚、変形例では、梁部1011は、側面部材101とは別体の部材により形成されてもよい。
梁部1011の上側表面(天板部材12に対向する側の表面)には、下方に凹む凹部90が形成される。凹部90の深さΔ2(図4参照)は、後述の距離Δ1と板状部材70の板厚とを足した値に対応する。凹部90の底部表面(上側表面)910には、図5に示すように、水平音道310を形成する溝92が凹設される。溝92は、Y方向に延在する。溝92は、底を有するタイプであるが、溝92のY方向Y2側の端部は、上下音道320を形成するために穿孔されてよい。また、梁部1011の下側表面には、上下音道320の開口部に対応する位置にマイクロフォン14が取り付けられる。マイクロフォン14は、ゴムパッキン141のような密閉性を高めるための部材を介して、梁部1011に取り付けられてよい。このようにして、側面部材101を利用して、音道構造30を形成できる。尚、図4及び図5に示す例では、梁部1011の上側表面は、凹部90の領域を除いて、両面テープ1020を介して天板部材12に接合される。
板状部材70は、薄板状の形態である。板状部材70は、好ましくは、薄くかつ剛性が比較的高い。板状部材70は、例えばPET(Polyethylene terephthalate)のような樹脂により形成される。板状部材70は、機器内部に設けられる。板状部材70は、後述のように、音道構造30を天板部材12から実質的に離隔することで、スピーカ16から天板部材12を介して伝達される音が、マイクロフォン14に伝播され難くする機能(以下、「スピーカ由来音抑制機能」とも称する)を有する。
板状部材70は、図4に示すように、天板部材12に対し上下方向で距離Δ1(第1距離の一例)だけ離れて対向する。従って、板状部材70は、天板部材12に直接接触することはない。これにより、板状部材70に天板部材12の振動が直接伝達されることを、防止できる。尚、距離Δ1は、距離Δ2よりも板状部材70の厚み分だけ小さい。距離Δ1は、水平音道310の寸法よりも有意に小さく、好ましい例は、後述する。
板状部材70は、上下方向で水平音道310における上側の壁面3101(天板部材12側の壁面)を形成する。即ち、板状部材70は、底部表面910の溝92を覆う。
板状部材70は、スピーカ由来音抑制機能を高める観点から、好ましくは、Y方向での水平音道310の延在範囲のうちの、音孔110の直下を除く範囲全体にわたり、壁面3101を形成する。即ち、板状部材70は、音孔110の直下を除いて水平音道310の上側を覆う。スピーカ由来音抑制機能については後述する。
板状部材70は、図5に示すように、天板部材12の切欠き部122に対応する切欠き部72を有してよい。板状部材70は、切欠き部122に切欠き部72が位置合わせされる態様で、凹部90の底部表面910上に設けられる。これにより、上面視で音孔110から板状部材70は可視とならず、板状部材70が意匠性を阻害しない構成を実現できる。但し、変形例では、板状部材70は、上面視で音孔110から一部が可視となる形態であってもよい。
板状部材70の延在領域は、上面視で、凹部90の底部表面910の領域に内包される。即ち、板状部材70は、凹部90内に延在し、凹部90外へは延在しない。板状部材70は、好ましくは、凹部90の底部表面910に面接触する。即ち、板状部材70は、好ましくは、凹部90の底部表面910に沿って延在する。これにより、板状部材70と凹部90の底部表面910との間の隙間が、溝92の領域を除いて実質的に0となり、音道構造30の密閉性を高めることができる。尚、板状部材70は、凹部90の底部表面910上に載置されるだけであってもよいが、好ましくは、音道構造30の密閉性を高めるために、凹部90の底部表面910に接着や両面テープ等により固定される。
ところで、近年、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パソコンなど、通話する機能を持った機器が多くなってきており、電話機のように受話部分と発音部分を顔に近づけることが困難な機器でも通話をする機会が増えてきた。例えば、ノートブック型パソコンやタブレット機器で通話を行う場合、通常ヘッドセットを用いる。最近の機器では、ヘッドセットを使わずに通話するためのハンズフリー通話機能が搭載されている。
ハンズフリー通話機能は、スピーカから相手の音を出しながら、マイクロフォンで相手に向かって言葉を発し通話できる機能である。スピーカで音を出しながらマイクロフォンで音をセンシングすると、そのままでは内部増幅による音のループができてしまい、一般に言うハウリングが発生する。また、増幅のループゲインが1を超えない場合は、伝送の遅延でエコーとして音の回り込みが発生する。ハウリングもエコーもどちらも通話品質を著しく落とすため、エコーキャンセリング機能などを搭載する場合がある。しかしながら、端末との距離が離れても会話が成立するように大きな音をスピーカから出そうとすると、ゲインをあげることによりエコーキャンセリング機能の限界を超えてしまい、通話品質の悪化を招く。
この点、本実施例によれば、上述のように、板状部材70によるスピーカ由来音抑制機能が実現されるので、ハンズフリー通話時に生じうるハウリングやエコーを抑制できる(この点は更に図6以降を参照して後述)。これにより、良好な通話品質を維持できる。尚、本実施例においても、エコーキャンセリング機能は備えられてよい。この場合、エコーキャンセリング機能は、例えばフィードバック型である。本実施例では、天板部材12は剛性が比較的高く時間遅れが略無くスピーカ16の音が伝わるが、フィードバック型では、かかる時間遅れが略無い音を消すことが難しい。本実施例は、かかるエコーキャンセリング機能では消し難い音を低減できる点で有利となる。
また、本実施例によれば、上述のように、マイクロフォン14及びスピーカ16ともに上側に設けられるので、ユーザは、ハンズフリー通話機能での会話を、画面を見ながら行うことができる。従って、本実施例によれば、例えば機器側面部に音孔を形成した場合に比べて(即ちマイクロフォンを側面側に設ける場合に比べて)、ハンズフリー通話時の利便性が向上する。
また、本実施例によれば、上述のように、水平音道310を有するので、音孔110を介してマイクロフォン14へと侵入しうる水に対する防水性を高めることができる。即ち、本実施例によれば、音孔110の直下にマイクロフォン14を配置する場合に比べて、防水性を高めることができる。
尚、防水性を高めるために水平音道310を形成すると、水平音道310が天板部材12の下方を通る傾向となり、後述の比較例(図7A及び図7B)で生じる問題が生じやすくなる。本実施例によれば、防水性を高めつつ、後述の比較例で生じる問題を無くす又は低減できる。
ここで、図6以降を参照して、ハウリングやエコーの抑制効果について更に説明する。
図6は、スピーカ16から天板部材12を介して伝達される音の説明図であり、図3と同様、X方向の中心を通るYZ平面で切断したときの電子機器1の断面図である。図7Aは、比較例の分解斜視図であり、図5との対比用の図である。図7Bは、比較例で生じる問題点の説明図である。図8は、スピーカ由来音抑制機能の説明図である。
比較例では、図7Aに示すように、側面部材101に代わる側面部材101Aは、凹部90を備えておらず、また、板状部材70が設けられない。また、両面テープ1020Aは、梁部1011Aにおける溝92を除く全範囲を天板部材12に接着するように設けられる。尚、溝92は、天板部材12の下方にY方向に延在する音道30Aを形成する。
図6に示すように、スピーカ16から生じる音は、主にスピーカ穴121を介して機器外部に出力されるが(図6の矢印R0参照)、スピーカ16の振動に起因して天板部材12が振動する(図6の矢印R1参照)。即ち、スピーカ16の振動が天板部材12に伝わり、天板部材12が振動する。これは、天板部材12が比較的剛性の高い部材であるためと、スピーカ16が直接的に天板部材12に取り付けられているためである。換言すると、スピーカ16は、振動を発生すべく、比較的剛性の高い部材に取り付けられるため、天板部材12に取り付けられることが有効となるが、その反面として、天板部材12に伝わる振動が問題となり得る。
この点、比較例では、図7Bに示すように、天板部材12の端部(音孔側の端部)までスピーカ16の振動が伝わることで、音道30Aの上側の壁面を形成する天板部材12の端部が振動する(図7Bの矢印R2参照)。この結果、スピーカ16の振動(音)が音道30Aを介してマイクロフォン14で拾われ易くなる。スピーカ16の音がマイクロフォン14で拾われると、ユーザの発話による音(図7Bの矢印R4参照)だけがマイクロフォン14で拾われる状態ではなくなり、ハウリングやエコーの原因となる。
より具体的には、スピーカの振動はパネルに伝わり、パネルにおけるマイクロフォン側の端部まで伝わる。比較例のように、マイクロフォンの音道の一部に振動伝達構造が存在すると、パネルの端部の振動を音と同様に扱ってしまう。比較例では、結果的に、エコーキャンセリング機能によりこの振動原因の音もキャンセルして通話品質を確保するためには、スピーカの音量が制限されることなる。
尚、一般的に、ユーザがハンズフリー通話を行うときは、相手の声がスピーカから発生するが、機器の外を音響としてマイクロフォンに伝達する音がメインとなるようにマイクロフォンを振動対策したり、スピーカの振動対策を行ったりする。この際、スピーカの振動対策は最小限となることが多い。スピーカの振動対策を行うために防振を行うと、スピーカの振動板の上下する力を弱めてしまうためである。即ち、固定されているマグネット側が筐体に固定されているときに振動板が上下することで音が出る。筐体との結合がゴムなどで浮くと、振動板の駆動の反作用でマグネットが逃げる方向に動き、結果的に音が小さくなる。
これに対して、本実施例によれば、板状部材70を有するので、上述の比較例で生じる問題を解消又は低減できる。具体的には、本実施例では、図8に示すように、天板部材12の端部(音孔側の端部)までスピーカ16の振動が伝わることで、天板部材12の端部が振動する(図8の矢印R2参照)。本実施例によれば、上述のように、板状部材70を備えることで、天板部材12の端部は、音道の上側の壁面を形成しないので、天板部材12の端部の振動が音道構造30を介してマイクロフォン14に拾われ難くなる。従って、本実施例によれば、スピーカ16の音量を制限しなくても、通話品質を確保することが容易である。
次に、上下方向で板状部材70と天板部材12との間の隙間に対応する距離Δ1の好ましい例について説明する。
距離Δ1は、好ましくは、0.016mm以上である。これにより、スピーカ16からの音により天板部材12が80dBかつ100Hzで振動した場合でも、天板部材12と板状部材70との間の干渉(物理的な干渉)を防止できる。80dBかつ100Hzは、想定される最悪条件であるが、スピーカ16の特性等に応じて、他の数値が利用されてもよい。
距離Δ1は、好ましくは、音道幅(上述した寸法α、β、a、b、c、d)の最大値の20%以下である。例えば、寸法α、β、a、b、c、及びdが全て1mmであるとき、距離Δ1は、0.2mm以下である。これにより、ユーザの発話による音(図8の矢印R4参照)のうちの、板状部材70と天板部材12との間の隙間を伝わり得る音の割合を、影響のないレベル(この場合、20%)以下まで低減できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、電子機器1は、ハンズフリー通話機能を備えるが、かかるハンズフリー通話機能を備えなくてもよい。例えば、電子機器1が小型である場合は、スピーカ穴121と音孔110との間隔が十分でなく、ハンズフリー通話と同様の状態(音声が音孔110に届き難い状態)が形成されうるので、本実施例の効果が有用となりうる。
また、上述した実施例では、板状部材70は、音孔110の直下での音道構造30の密閉性を高めるために、切欠き部72を有する矩形の形態であるが、これに限られない。例えば、板状部材70は、切欠き部72を有する他の形態であってもよいし、切欠き部72を有しない矩形の形態であってもよい。切欠き部72を有しない矩形の形態の場合、板状部材70のY方向Y1側の縁部は、切欠き部72のY方向Y2側の縁部に設定されてもよい。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
[付記1]
電子機器であって、
当該電子機器の表面部を形成する表面部材と、
前記表面部に第1方向に開口する音孔と、
当該電子機器の内部に形成され、前記第1方向に視て前記音孔に重なる第1位置から、前記第1方向に視て前記表面部材に重なって、前記第1方向に交差する第2方向に第2位置まで延在する音道と、
前記第2位置を介して前記音道に接続されるマイクロフォンと、
前記内部に設けられ、前記表面部材に取り付けられるスピーカと、
前記内部に設けられ、前記表面部材に対し前記第1方向で第1距離だけ離れて対向し、前記第1方向で前記音道における前記表面部材側の壁面を形成する板状部材とを含む、電子機器。
[付記2]
前記板状部材は、前記第2方向での前記音道の延在範囲のうちの、前記第1方向に視て前記音孔に重なる範囲を除く全範囲にわたり、前記壁面を形成する、付記1に記載の電子機器。
[付記3]
当該電子機器の側面部から前記内部へと延設され、前記表面部材に対し前記第1方向で対向する梁部であって、前記表面部材に対向する側の表面に、前記第1方向で前記表面部材から遠ざかる側に凹む凹部を形成し、かつ、前記凹部の底部表面に、前記音道を形成する溝を形成する梁部を更に含み、
前記板状部材は、前記溝を覆う態様で前記凹部の底部表面に沿って延在する、付記1又は2に記載の電子機器。
[付記4]
前記梁部は、前記側面部と一体に形成される、付記3に記載の電子機器。
[付記5]
前記表面部材は、ガラス板であり、
前記音孔は、前記第2方向で前記表面部材の縁部と前記側面部との間に位置する、付記3に記載の電子機器。
[付記6]
前記表面部材は、前記第2方向の一端側で前記音孔が形成され、前記第2方向の他端側で前記スピーカが取り付けられる、付記1〜5のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記7]
前記第1距離は、0・016mm以上である、付記1〜6のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記8]
前記第1距離は、前記第2方向に視た前記音道の断面形状のおける縦及び横の各寸法のうちの大きい方の20%以下である、付記1〜7のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記9]
前記第1距離は、0.2mm以下である、付記1〜7のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
1 電子機器
10 筐体
12 天板部材
14 マイクロフォン
16 スピーカ
30 音道構造
30A 音道
70 板状部材
72 切欠き部
90 凹部
92 溝
101 側面部材
102 底面部材
110 音孔
121 スピーカ穴
122 切欠き部
310 水平音道
320 上下音道
910 底部表面
1011 梁部
1020 両面テープ
3101 壁面

Claims (5)

  1. 電子機器であって、
    当該電子機器の表面部を形成する表面部材と、
    前記表面部に第1方向に開口する音孔と、
    当該電子機器の内部に形成され、前記第1方向に視て前記音孔に重なる第1位置から、前記第1方向に視て前記表面部材に重なって、前記第1方向に交差する第2方向に第2位置まで延在する音道と、
    前記第2位置を介して前記音道に接続されるマイクロフォンと、
    前記内部に設けられ、前記表面部材に取り付けられるスピーカと、
    前記内部に設けられ、前記表面部材に対し前記第1方向で第1距離だけ離れて対向し、前記第1方向で前記音道における前記表面部材側の壁面を形成する板状部材とを含み、
    前記板状部材は、前記第2方向での前記音道の延在範囲のうちの、前記第1方向に視て前記音孔に重なる範囲を除く全範囲にわたり、前記壁面を形成する電子機器。
  2. 当該電子機器の側面部から前記内部へと延設され、前記表面部材に対し前記第1方向で対向する梁部であって、前記表面部材に対向する側の表面に、前記第1方向で前記表面部材から遠ざかる側に凹む凹部を形成し、かつ、前記凹部の底部表面に、前記音道を形成する溝を形成する梁部を更に含み、
    前記板状部材は、前記溝を覆う態様で前記凹部の底部表面に沿って延在する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1距離は、0・016mm以上である、請求項1〜2のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  4. 前記第1距離は、前記第2方向に視た前記音道の断面形状のおける縦及び横の各寸法のうちの大きい方の20%以下である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記第1距離は、0.2mm以下である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
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