JP6868220B2 - 印刷物作成装置、印刷物作成プログラム、及び印刷処理プログラム - Google Patents

印刷物作成装置、印刷物作成プログラム、及び印刷処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、被印字媒体に所望の印字を形成した印刷物を作成する印刷物作成装置に関する。
被印字媒体に印字を形成する印刷物作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷物作成装置においては、搬送されるラベルテープ(被印字媒体)に対しサーマルヘッドによって印字が形成され、カッタ(切断手段)によってラベルテープが切断されて、1つのラベル(印刷物)が形成される。
この従来技術においては、カッタはサーマルヘッドよりも搬送経路に沿って下流側に位置し、それらサーマルヘッドとカッタとの間には所定の間隔(離間距離)が存在している。この結果、上記1つのラベルの作成時にそのラベルの後端を上記カッタが切断した際、その切断位置に後続するラベルテープの下流側端部には、印字形成を行えない余白部分となる不要余白部(前余白領域)が生じる。したがって、新たに印刷物の作成が行われる際には、上記のようにラベルテープが搬送開始されサーマルヘッドによるラベルテープの印字領域への印字形成が開始された後、上記不要余白部の後端部がカッタに対向した時点(すなわち上記離間距離に対応した搬送距離だけ搬送が行われた時点)で上記印字形成及び上記搬送が停止され、当該部位においてラベルテープを切断することで不要余白部を上記新たなラベルから分離する。その後、中断されていた上記印字形成及び上記搬送が再開され、上記印字領域への印字形成が終了したら、ラベルの作成が完了する。
上記のように、本願発明においては、印字領域への印字形成の途中でカッタ(切断手段)による切断のために当該印字形成(印刷)が中断され、切断終了後に印字形成が再開される。その際、切断実行中におけるラベルテープ(被印字媒体)の位置ずれによって、切断実行前のラベルテープへ形成された印字と印字形成再開後にラベルテープへ形成された印字との間で、ドットの位置ずれや乱れ等が生じ、ラベル(印刷物)の美観を損ねるおそれがある。この従来技術では、印刷再開後において、印字形成中断の際の直前の印字ラインを重複して印字することにより、切断実行前後の上記ドットの位置ずれ・乱れ等による印字形成内容のずれの発生防止を図っている。
特開平7−266622号公報
しかしながら、上記従来技術のように、印字形成中断・再開の前後において、同一の印字ラインを重複して印字した場合であっても、切断手段による切断挙動によっては被印字媒体の位置ずれが大きく生じ、上記切断実行前後の印字形成内容のずれの発生を防止できない可能性がある。特に、被印字媒体が幅方向に位置ずれした場合には、上記従来技術の手法では上記ドットの位置ずれ・乱れ等による印字形成内容のずれの発生を防止できない。したがって、印刷物の美観の低下抑制の観点からは、上記従来技術のように「ドットの乱れ等の発生防止を図る」方策よりも、「ドットの乱れ等が発生した場合であっても美観の低下を最小限に抑える」方策のほうが、より有意義である。上記従来技術はこのような観点には特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、被印字媒体の切断時においてサーマルヘッドによるドットの乱れ等が生じたとしても、切断実行前後の印字形成内容におけるずれを目立たなくし、印刷物の美観を向上できる、印刷物作成装置、印刷物作成プログラム、及び印刷処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字媒体を所定の搬送経路に沿って搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字データに基づく所望の印字を形成する、サーマルヘッドと、前記搬送経路に沿って前記サーマルヘッドよりも所定の離間距離だけ下流側に設けられ、前記被印字媒体を切断する切断手段と、前記搬送手段、前記サーマルヘッド、及び前記切断手段を連携して制御することにより、前記被印字媒体を搬送しつつ印字形成を行い、前記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送した後に前記搬送を停止して前記被印字媒体の切断を実行し、その後、前記搬送を再開して印刷物を作成する、連携制御手段と、を有する印刷物作成装置であって、前記印字データを取得するデータ取得手段と、前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と、前記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくするために、前記被印字媒体に対し前記サーマルヘッドが対向する部位に相当する前記印字データ上の対向位置をずらす、データシフト手段と、を有する印刷物作成装置であって、前記搬送手段は、前記被印字媒体を所定の搬送速度で搬送させ、前記サーマルヘッドは、搬送される前記被印字媒体に対して印字解像度に区分してなる各印字ライン上にドットをそれぞれ形成する、複数の発熱素子を備え、前記印刷物作成装置は、前記搬送手段を駆動する搬送駆動手段と、前記印字データに応じて、前記複数の発熱素子の駆動を選択的に制御する通電手段と、前記切断手段を駆動する切断駆動手段と、をさらに有し、前記連携制御手段は、前記搬送駆動手段、前記通電手段、及び前記切断駆動手段を連携して制御することにより、前記離間距離に対応する長さを有する前余白領域と前記前余白領域に後続する印字領域とを備えかつ前記所定の搬送速度で搬送される前記被印字媒体の前記印字領域に対し、前記所定の搬送速度と同期した所定の印刷速度で前記印字データに対応したドットからなる印字を形成しつつ、前記第1搬送距離だけ搬送する第1処理;前記第1処理の後、前記搬送を停止して前記前余白領域の後端を切断する第2処理;及び前記第2処理の後、前記搬送を再開し前記印字領域への前記ドットの形成を完了して前記印刷物を作成する第3処理;を実行させ、前記印刷物作成装置は、さらに、前記データ取得手段により取得された前記印字データに基づき、前記第2処理の実行タイミングでの前記印字における、搬送方向に直交する直交方向に沿ってオフドットからオンドットとなった後に再びオフドットとなる箇所の数を表す線数を検出する線数検出手段を有し、前記データシフト手段は、前記印字データ上の前記対向位置をずらすことにより、前記線数検出手段により検出される、前記実行タイミングにおける前記線数を低減することを特徴とする。
本願発明の印刷物作成装置においては、搬送手段により搬送される被印字媒体に対しサーマルヘッドによって印字が形成され、切断手段によって被印字媒体が切断されて、1つの印刷物が形成される。このとき、切断手段はサーマルヘッドよりも搬送経路に沿って下流側に位置し、それらサーマルヘッドと切断手段との間には所定の離間距離が存在している。この結果、上記1つの印刷物の作成時にその印刷物の後端を上記切断手段が切断した際、その切断位置に後続する被印字テープの下流側端部には、印字形成を行えない余白部分となる前余白領域が生じる。したがって、その後新たに印刷物の作成が行われる際には、連携制御手段の制御により、上記のように被印字媒体が搬送開始され印字手段による被印字テープの(上記前余白領域に後続する)印字領域への印字形成が開始された後、上記前余白領域の後端部が切断手段に対向した時点(すなわち上記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送が行われた時点)で上記印字形成及び上記搬送が停止され、当該部位において被印字テープを切断することで前余白領域を上記新たな印刷物から分離する。その後、上記連携制御手段の制御により、中断されていた上記印字形成及び上記搬送が再開され、上記印字領域への印字形成が終了したら、印刷物の作成が完了する。
上記のように、本願発明においては、印字領域への印字形成の途中で切断のために当該印字形成が中断され、切断終了後に印字形成が再開される。その際、切断実行中における被印字媒体の位置ずれによって、切断実行前の被印字媒体へ形成された印字と印刷再開後に被印字媒体へ形成された印字との間で、ドットの位置ずれや乱れ等が生じ、印刷物の美観が低下する場合がある。
そこで本願発明においては、印字データ取得手段と、データシフト手段と、が設けられる。印字データ取得手段は、上記印刷物を作成する際に被印字媒体に形成される印字内容に対応した印字データを取得する。データシフト手段は、印字データ上における、被印字媒体に対するサーマルヘッドの対向位置をずらす処理を行う。具体的には、例えば、上記切断時の印字内容における、上記印字中に含まれる、搬送方向に直交する直交方向に沿ってオフドットからオンドットとなった後に再びオフドットとなる箇所の数を表す線数を検出し、それよりも少ない線数となる部位で切断が行われるように、上記印字データ上の上記対向位置をシフトする。これにより、上記前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と上記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくすることができるので、印刷物の美観を向上することができる。
本発明によれば、切断実行前後の印字形成内容におけるずれを目立たなくし、印刷物の美観を向上できる。
本発明の一実施形態の印字ラベル作成装置を備えた印字ラベル生成システムを表すシステム構成図である。 印字ラベル作成装置の全体構造を表す斜視図である。 印字ラベル作成装置の内部の内部ユニットの構造を表す斜視図である。 印字ラベル作成装置の内部の内部ユニットの構造を表す平面図である。 カートリッジの詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。 印字ラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 印字ラベルの外観の一例を表す平面図である。 図7中X−X′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。 本発明の一実施形態の比較例による、テープ搬送・印字形成・切断挙動を表す説明図である。 本発明の一実施形態による、テープ搬送・印字形成・切断挙動を表す説明図である。 本発明の一実施形態における、文字列「ABC」を形成するための上記印字データのドットパターン(データシフト処理前)の例を表す説明図である。 本発明の一実施形態における、文字列「ABC」を形成するための上記印字データのドットパターン(データシフト処理後)の例を表す説明図である。 印字ラベル作成装置のCPUにより実行される制御手順を表すフローチャートである。 印字ラベル作成装置のCPUにより実行される制御手順を表すフローチャートである。 テープ幅に応じて走査範囲を可変に設定するためのテーブル、切断動作回数に応じて走査範囲を可変に設定するためのテーブル、及び、粘着剤種類に応じて走査範囲を可変に設定するためのテーブルである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を印字ラベルの生成システムに適用した場合の実施形態である。
<印字ラベル作成システム>
本実施形態における印刷物作成装置である印字ラベル作成装置と、上記印字ラベル作成装置に接続された端末と、を備えた印字ラベル生成システムを図1に示す。この印字ラベル生成システムTSにおいて、印字ラベル作成装置1は、有線あるいは無線による通信回線NWを介して、例えば汎用コンピュータからなる端末118(操作端末に相当)に接続されている。
端末118は、キーボード又はマウス等からなる操作部118aと、液晶ディスプレイ等からなる表示部118bと、CPU(演算手段に相当)、RAM、ROM、及びHDD(いずれも図示省略)等を備えている。上記CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、HDDに予め記憶された各種プログラムを実行する。なお、図1には複数の端末118と複数の印字ラベル作成装置1とがネットワーク接続されている例を示しているが、これに限られず、1つの端末118と1つの印字ラベル作成装置1とが接続されているのみでもよい。
<印字ラベル作成装置の外観>
図2に示すように、印字ラベル作成装置1は、上記端末118からの操作に基づき、印字ラベルの作成を行う。印字ラベル作成装置1は、外郭に略六面体(略立方体)形状の筐体200を有する装置本体2と、この装置本体2の上面に開閉可能に(又は着脱可能としてもよい)設けられた開閉蓋3とを有している。
装置本体2の筐体200は、装置前方側(図2中、左手前側)に位置し、装置本体2内で作成された印字ラベルLを外部に排出するラベル排出口11を備えた前壁10と、この前壁10のうちラベル排出口11の下方に設けられ下端が回動可能に支持された前蓋12とを備えている。
前蓋12は押部13を備えており、この押部13を上方より押し込むことで前蓋12が前方に開放されるようになっている。また、前壁10のうち上記開閉ボタン4の下方には、印字ラベル作成装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられている。この電源ボタン14の下方には、装置本体2内に配設された切断機構15を使用者の手動操作でも駆動可能とするカッター駆動ボタン16が設けられている。
開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接するように配置された開閉ボタン4が押されることにより、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、上記付勢部材の作用により開放される。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が設けられている。
<内部ユニットの構造>
図3に示すように、印字ラベル作成装置1の内部ユニット20は、概略的には、カートリッジ7を収納するカートリッジホルダ6と、いわゆるサーマルヘッド(印字手段に相当)23を備えた印字機構21と、固定刃40及び可動刃41を備えた切断機構(切断手段に相当)15と、固定刃40及び可動刃41のテープ搬送方向下流側に位置し、ハーフカッタ34を備えた半切断機構35(半切断手段に相当)とが設けられている。
カートリッジ7の上面には、例えば、カートリッジ7内に内蔵されている基材テープ101(後述の図5等参照)のテープ幅、テープの色等を表示するテープ特定表示部8が設けられている。また、カートリッジホルダ6には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置(接触位置、後述の図4参照)とリリース位置(離反位置)とに切換可能とされている。このローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設されており、ローラホルダ25が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が上記サーマルヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるようになっている。
サーマルヘッド23は複数の発熱素子を備えており、カートリッジホルダ6に立設されたヘッド取付部24に取り付けられている。
切断機構15は、カバーフィルム103の搬送経路に沿ってサーマルヘッド23よりも所定距離(詳細は後述)だけ離間した下流側に配置されている。固定刃40と、金属部材で構成された可動刃41とを備えている。カッターモータ43(後述の図6参照)の駆動力が、カッターハスバギヤ42、ボス50、長孔49を介して可動刃41の柄部46に伝達されて可動刃が回転し、固定刃40とともにカット動作を行う。この切断状態は、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用により切り替わるマイクロスイッチ126により検出される。
ハーフ半切断機構35は、受け台38とハーフカッタ34とが対向して配置され、さらにガイド固定部36Aにより第1ガイド部36と第2ガイド部37とが側板44(後述の図4参照)に取り付けられている。ハーフカッタ34は、所定の回動支点(図示せず)を中心として、ハーフカッタモータ129(後述の図6参照)の駆動力によって回動する。受け台38の端部には受け面38Bが形成されている。
図4は、図3に示した内部ユニット20の構造を表す平面図である。図4において、上記カートリッジホルダ6は、カートリッジ7のテープ排出部30より排出されさらに上記ラベル排出口11から排出される印字済みラベル用テープ109の幅方向の向きが、鉛直上下方向となるようにカートリッジ7を収納する。
また、内部ユニット20には、ラベル排出機構22が設けられている。ラベル排出機構22は、切断機構15において切断された後の印字済みラベル用テープ109(言い換えれば印字ラベルL、以下同様)をラベル排出口11(図2参照)より排出する。すなわちラベル排出機構22は、テープ排出モータ65(後述の図6参照)の駆動力により回転する駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対して印字済みラベル用テープ109を挟んで対向する押圧ローラ52とを有している。このとき、上記ラベル排出口11の内側には、印字済みラベル用テープ109をラベル排出口11へ案内するための第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64が設けられている。第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形成され、上記固定刃40と可動刃41とでカットされた印字済みラベル用テープ109(印字ラベルL)の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。
<カートリッジの詳細構造>
図5は、上記カートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。図5において、カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール211と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部30(図4参照)の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。なお、上記カバーフィルム103と、当該カバーフィルム103に上記基材テープ101が貼り合わされた上記印字済みラベル用テープ109とが、各請求項記載の被印字媒体に相当する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図5中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図5中右側)よりその反対側(図5中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b(基材層)、適宜の粘着材からなる粘着層101c(貼り付け用粘着剤層)、剥離紙(剥離材層)101dの順序で積層されている。
ベースフィルム101bの表側(図5中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。上記剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した印字ラベルLが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できる。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、上記リボン供給側ロール211及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記サーマルヘッド23に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に接触させられる。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済みラベル用テープ109としつつ、図5中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う。このとき、リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである搬送用モータ119(搬送駆動手段に相当。図3及び後述の図6参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介しリボン巻取りローラ駆動軸107及びテープ送りローラ駆動軸108(搬送手段に相当)に伝達されることによって連動して回転駆動される。これにより、テープ送りローラ駆動軸108及びリボン巻取りローラ駆動軸107は、印字済みラベル用テープ109及びインクリボン105に対し、搬送駆動力をそれぞれ与える。
上記構成において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、テープ送りローラ27へと供給される。一方、上記のように駆動されるインクリボン105がカバーフィルム103の裏面に接触する。
そして、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されローラホルダ25(図4参照)が上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105がサーマルヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103がテープ送りローラ27とテープ圧接ローラ28との間に狭持される。そして、搬送用モータ119の駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図5中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記テープ圧接ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されて搬送される、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されて所望の搬送速度で搬送されるとともに、印刷駆動回路120(後述の図6参照)によりサーマルヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に、端末118から送信された印字データに対応した所望の印字R(後述の図7、図8参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28により接着されて一体化されて印字済みラベル用テープ109として形成され、テープ排出部30(図4参照)よりカートリッジ7外へと搬出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
また、カートリッジホルダ6の対応する位置には、カートリッジ7の種類、言い換えれば、基材テープ101及びカバーフィルム103の種類(材質やテープ幅等の情報を含む)を検出するカートリッジセンサ81が設けられており、このカートリッジセンサ81の検出信号が制御回路110のCPU111(後述の図6参照)へ入力される。
そして、上述のように貼り合わされて生成された印字済みラベル用テープ109が切断機構15によって切断されて印字ラベルLが生成され、生成された印字ラベルLは、上記ラベル排出機構22によってラベル排出口11(図2、図4参照)から排出される。
<制御系>
本実施形態の印字ラベル作成装置1の制御系を図6により説明する。図6において、この印字ラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上に、制御回路110が配置されている。
制御回路110には、各機器を制御するCPU111(制御手段に相当)と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インターフェース113と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117とが設けられている。
ROM116には、上記端末118からの操作入力信号に対応させて、印字バッファのデータを読み出して上記サーマルヘッド23及び搬送用モータ119を駆動する印字駆動制御プログラムと、印字終了した場合に印字済みラベル用テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し上記カッターモータ43を駆動して印字済みラベル用テープ109を切断する切断駆動制御プログラムと、切断された印字済みラベル用テープ109(=印字ラベルL)をテープ排出モータ65を駆動してラベル排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラムと、その他印字ラベル作成装置1の制御上必要な各種のプログラム(図13、図14を用いて後述する印刷物作成プログラムを含む)が格納されている。CPU111は、このようなROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行い、印字ラベル作成装置1全体の制御を行う。
RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられている。テキストメモリ117Aには、端末118から入力された印字データが格納される。印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンがドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド23はこの印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データ等が記憶される。
入出力インターフェース113には、上記端末118と、サーマルヘッド23を駆動するための上記印刷駆動回路120(通電手段に相当)と、搬送用モータ119を駆動するための搬送用モータ駆動回路121と、上記カッターモータ43(切断駆動手段に相当)を駆動するためのカッターモータ駆動回路122と、ハーフカッタモータ129を駆動するためのハーフカッタモータ駆動回路128と、テープ排出モータ65を駆動するためのテープ排出モータ駆動回路123と、上記カートリッジ7の種類を検出する上記カートリッジセンサ81とが接続されている。
このような制御回路110を核とする制御系において、端末118を介して印字データが入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、サーマルヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い(詳細は後述)、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介して駆動され、印字済みラベル用テープ109の搬送を行う。上記ドットパターンデータの印字が終了したら、印字済ラベル用テープ109の搬送が停止され、カッターモータ43がカッターモータ駆動回路122を介して駆動されることで切断機構15により印字済ラベル用テープ109の切断が行われる。その後、テープ排出モータ65がテープ排出モータ駆動回路123を介して駆動されることで、切断後の印字済ラベル用テープ109、すなわち印字ラベルLが装置外へと排出される。
<サーマルヘッドの通電制御>
ここで、印刷駆動回路120によるサーマルヘッド23の通電制御についてさらに詳細に説明する。サーマルヘッド23は、搬送方向と直交する方向に配列された上記複数の発熱素子(図示省略)を備えている。それら複数の発熱素子は、カバーフィルム103の各印字ライン上に上記印字データに対応したドットを形成することにより、印字R(後述の図7、図8参照)を形成する。具体的には、上記CPU111が、上記端末118の上記操作部118aを介した操作者(ユーザ)の操作により取得された例えば文字列情報から、発熱素子でドットを形成するための上記印字データを生成する。すなわち、CPU111は入力された文字列と上記印字バッファ117Bに格納された上記ドットパターンとに基づいて、印刷対象とする印字データ(ドット単位のデータで構成されたイメージデータ)を生成し、更にその印字データを、サーマルヘッド23に列設された上記発熱素子で印刷される1ライン単位に分割する。例えば、印刷解像度が360dpiに設定されている場合には1インチ当たり360ラインに分割したライン印字データが生成される。そして、上記印刷駆動回路120が、CPU111からの上記ライン印字データに基づき、サーマルヘッド23に駆動信号を供給し、サーマルヘッド23の駆動態様を制御する。すなわち、印刷駆動回路205は、発熱素子毎に対応付けられたデータレジスタに上記ライン印字データを書き込んだ後、ストローブ信号に基づいて、各発熱素子の通電の時間と周期を制御することで、サーマルヘッド23全体の発熱態様を制御する。
ここで、サーマルヘッド23への通電により、カバーフィルム103の各印字ライン上にドットが形成される過程について詳述する。ここで印字ラインとは、一列の発熱素子に一印刷周期の通電がなされることによりカバーフィルム103の幅方向に一列のドットが形成されるラインであり、カバーフィルム103の搬送方向の単位長さを解像度により分割した間隔ごとにある。また、一印刷周期とは、カバーフィルム103の幅方向に一列のドットを形成するために必要な時間である。なお、一印刷周期の長さは解像度とテープ103等の搬送速度により変わる。例えば、360dpi、40mm/sでの印刷時の一印刷周期は、360dpiでの印字ライン間(例えば約0.07mm)を40mm/sで通過するのに必要な時間(例えば約1.8ms)である。
したがって、カバーフィルム103の幅方向に1列のドットを形成するに当たり、サーマルヘッド23にはCPU111が生成した1印字ライン分のライン印字データが転送され、転送された1印字ライン分のライン印字データに基づいて、対応する発熱素子が通電される。1印字ライン分のライン印字データとは、一列の発熱素子に一印刷周期の通電がなされることによりカバーフィルム103の幅方向に一列のドットが形成されるための印刷データである。よって1印字ライン分のライン印字データに基づいて通電された発熱素子は上記インクリボン105のインクをカバーフィルム103に転写するのに必要な転写温度まで発熱する。その結果、インクリボン105のうちサーマルヘッド23と接触する箇所が発熱素子の加熱により溶融してインクリボンから分離してカバーフィルム103へと転写され、1印字ライン分のドットがカバーフィルム103上において形成される。そして、カバーフィルム103を所望の搬送速度で搬送しつつ、上記加熱発色の処理を1印字ラインずつ繰り返し実行する。サーマルヘッド23に配列された多数の発熱素子はその都度、CPU111から転送される各印字ライン分の印字データに基づいて選択的かつ間欠的に通電される。その結果、カバーフィルム103には、上述した、上記端末118を介した操作者の操作に対応した、操作者が所望するドット画像(テキスト文字など)が印字Rとして形成される。
上記のようにして、カバーフィルム103が搬送されて発熱素子の位置をカバーフィルム103の印字ラインが順次通過していくのに対応して、発熱素子の通電態様がライン印字データごとに順次切り替えられる。これにより、サーマルヘッド23は、カバーフィルム103の搬送速度に合わせた印刷周期(言いかえれば印刷速度)で、印刷を行うことができる。
<印字ラベルの例>
上記のようにして印字ラベル作成装置1により印字済ラベル用テープ109の切断が完了し形成された印字ラベルLを、図7及び図8により説明する。
印字ラベルLは、前述したように図5に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっている。すなわち、カバーフィルム103側(図8中上側)よりその反対側(図8中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層が構成されている。
また、印字ラベルLにおいて、カバーフィルム103に、ラベル印字Rが印刷される印字領域Sが含まれている。各印字ラベルLでは、上記印字領域Sにおけるカバーフィルム103の裏面に、所望のラベル印字R(この例では「ABC」の文字)が印刷されている。
<実施形態の要部>
本実施形態の要部は、上記のようにカバーフィルム103に印字Rが形成され印字ラベルLが作成されるとき、前余白領域(後述)の切断前後で印字Rの内容に生じ得るずれを目立たなくすることにある。以下、その手法の詳細を比較例を用いつつ説明する。
<比較例の手法による印字ラベル作成の流れ>
本実施形態の手法を説明する前に、比較例の手法による1枚の印字ラベルLの作成の流れの一例を、図9を参照しつつ説明する。
図9(a)は、印字ラベルLの生成が開始される前の状態に対応する。この状態では、先に生成された印字ラベルL(図示せず)の後端部が切断機構15で切断されたことで、カバーフィルム103を含む印字済みラベル用テープ109(以下単に、「テープ103,109」と称する。図示も同様)の先端位置が、上記切断機構15に対向する位置にある。
この状態で、文字列「ABC」の印字データを用いた印字ラベルLの生成が開始される。すなわちまず、上記テープ送りローラ27等によりテープ103,109の搬送が開始される。そして、テープ103,109の搬送方向位置が、サーマルヘッド23が上記印字領域Sに対向する位置となると、当該印字領域S内にサーマルヘッド23により文字列「ABC」の印字形成が開始される(図9(b)及び図9(c)参照)。なお、この例では、印字領域Sの搬送方向下流側(図示左側)には、予め定められた余白部分△S(搬送方向の長さG)が設けられている。
このとき、前述したように、切断機構15はサーマルヘッド23よりも搬送経路に沿って下流側に位置しており、それらサーマルヘッド23と切断機構15との間には所定の離間距離Xが存在している。この結果、上記図9(a)に示したように上記印字ラベルLの作成開始時には、新たな印字形成を行えない余白部分となる前余白領域Vが生じている。したがって、上記のようにして新たに印字ラベルLの作成が開始され(図9(a)及び図9(b)参照)、印字領域Sへの印字Rの形成が開始された後(図9(c))、上記前余白領域Vの後端部Vrが切断機構15に対向した時点、すなわち図9(d)に示すように上記離間距離Xに対応した搬送距離(第1搬送距離に相当)だけ搬送が行われた時点、で上記搬送及び印字Rの形成が停止(中断)される。この例では、図9(d)に示すように上記文字列「ABC」のうち文字「B」の形成途中で印字形成が中断されている。
この搬送・印字形成停止の状態となった後、上記前余白領域Vの後端部Vrにおいて、テープ103,109が切断機構15により切断され、これによって前余白領域Vが後続のテープ103,109から分離される(図9(d)参照)。なお、このとき切断機構15による全切断ではなく上記半切断機構35によって部分切断(例えば剥離紙101dを残しつつ、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cを切断)を行うようにしてもよい(以下、すべての切断について同様)。その後、中断されていた上記搬送及び印字Rの形成が再開され(図9(e)参照)、上記印字領域Sへの印字R(文字列「ABC」)の形成が終了する(図9(f)参照)。その後さらにテープ103,109の搬送は継続され、印字領域Sの後端部Sr(言い替えれば上記印字領域Sに後続する後余白領域Wの前端部Wf)が切断機構15に対向した時点で、搬送が停止(中断)される(図9(g)参照)。
この搬送停止の状態となった後、上記印字領域Sの後端Srにおいて、テープ103,109が切断機構15により切断され、これによって印字領域Sが後続のテープ103,109(後余白領域Wを含む)から分離される(図9(g)参照)。その後、中断されていた上記搬送が再開され、上記後余白領域Wの後端部Wrが切断機構15に対向した時点で、搬送が停止(中断)される(図9(h)参照)。なお、この例では、後余白領域Wの搬送方向の長さZは、当該後余白領域Wと印字領域Sを含むラベル本体LL(搬送方向長さY)と上記前余白領域V(搬送方向長さX)との搬送方向の合計長さX+Y+Zが、予め定められた一定値Jとなるように、CPU111により設定されている。その後、図9(h)に示すように、上記後余白領域Wの後端部Wrにおいて、テープ103,109が切断機構15により切断され、これによって後余白領域Wが後続のテープ103,109から分離される。
ここで、上記図9(a)〜(h)で示された印字ラベルLの作成において、上記の図9(d)に示したように前余白領域Vの後端部Vrの切断のために印字領域Sへの印字Rの形成の途中で当該印字形成が中断され、切断終了後に印字Rの形成が再開される。その際、固定刃40と可動刃41との擦り合わせで切断が実行される特性上、テープ103,109に対して搬送方向及び幅方向の力が作用してテープ103,109に位置ずれが発生する場合がある。この結果、図9(e)に示したように、切断実行前にテープ103,109へ形成された印字R(図示の例では文字「A」の全部と文字「B」の左半分)と印刷再開後にテープ103,109に形成された印字R(図示の例では文字「B」の右半分と文字「C」の全部)との間で、視覚的に目立つドットの位置ずれや乱れ等が生じ、印刷物の美観が低下するおそれがある。
<実施形態の手法による印字ラベル作成の流れ>
そこで、本実施形態では、上記図9(d)で説明した、切断のために印字形成を中断するときに、印字データ上においてサーマルヘッド23が対向する対向位置を、上記ドットの位置ずれ等が目立たなくなるような位置にずらす、データシフト処理を行う。その詳細を、上記図9に対応する図10により説明する。
図10(a)及び図10(b)は、上記比較例の図9(a)及び図9(b)と同様であり、テープ103,109の先端位置が上記切断機構15に対向する位置にある状態から、上記テープ送りローラ27等によりテープ103,109の搬送が開始される。そして、上記図9(c)と同様、テープ103,109の搬送方向位置が、サーマルヘッド23が上記印字領域Sに対向する位置となると、当該印字領域S内にサーマルヘッド23により文字列「ABC」の印字形成が開始される(図10(c)参照)。但し、この場合、上記データシフト処理(詳細は後述)により、印字領域Sの搬送方向下流側に、上記比較例の余白部分△S(搬送方向長さG)よりも広い余白部分△S1(搬送方向長さG1)が設けられている。
その後、上記図9(d)と同様、前余白領域Vの後端部Vrが切断機構15に対向した時点、すなわち上記離間距離Xに対応した搬送距離(第1搬送距離に相当)だけ搬送が行われた時点で、上記搬送及び印字Rの形成が停止(中断)される(図10(d)参照)。この例では、上記データシフト処理(詳細は後述)により、図9(d)に示すデータ内容とずれた態様の、上記文字列「ABC」のうち、線数(詳細は後述)の少ない、文字「B」の開始直後の縦棒部分「|」の形成途中で印字形成が中断されている。
<ドットパターンの例>
上記「線数」の定義、及び、この線数を低減するために行われる上記データシフト処理による上記余白部分△S1の設定について、図11及び図12により説明する。
図11は、上記文字列「ABC」を形成するための上記印字データのドットパターンの例を表す説明図である。なお、この例では、説明の便宜のために、ドットパターンが、上記イメージバッファ117Bのうち、1ライン当たりA〜Wの23ドットのドットラインデータを最大60ラインまで配置可能に形成された記憶領域に展開された場合を例にとって説明する。
<各文字のドットパターン>
まず、図示の例では、文字列「ABC」のうち文字「A」を形成するために、98のオンドットを含むドットパターンが形成されている。すなわち、この文字列「A」用のドットパターンには、オンドットとして、T4〜U4ドット、Q5〜U5ドット、N6〜S6ドット、K7〜P7ドット、H8〜O8ドット、E9〜J9,N9〜O9ドット、C10〜G10,N10,O10ドット、C11〜D11,N11,O11ドット、C12〜G12,N12,O12ドット、E13〜J13,N13〜O13ドット、H14〜O14ドット、K15〜P15ドット、N16〜S16ドット、Q17〜U17ドット、T18〜U18ドットが含まれている。
また、文字列「ABC」のうち文字「B」を形成するために、116のオンドットを含むドットパターンが形成されている。すなわち、この文字列「B」用のドットパターンには、オンドットとして、C23〜U23ドット、C24〜U24ドット、C25〜D25,K25〜L25,T25〜U25ドット、C26〜D26,K26〜L26,T26〜U26ドット、C27〜D27,K27〜L27,T27〜U27ドット、C28〜D28,K28〜L28,T28〜U28ドット、C29〜D29,K29〜L29,T29〜U29ドット、C30〜D30,K30〜L30,T31〜U31ドット、C32〜D32,J32〜M32,T32〜U32ドット、D33〜E33,I33〜N33,S33〜T33ドット、E34〜I34,N34〜S34ドット、F35〜H35,O35〜R35ドットが含まれている。
また、文字列「ABC」のうち文字「C」を形成するために、92のオンドットを含むドットパターンが形成されている。すなわち、この文字列「C」用のドットパターンには、オンドットとして、H41〜P41ドット、F42〜R42ドット、E43〜G43,Q43〜S43ドット、D44〜F44,R44〜T44ドット、C45〜E45,S45〜T45ドット、C46〜D46,T46〜U46ドット、C47〜D47,T47〜U47ドット、C48〜D48,T48〜U48ドット、C49〜D49,T49〜U49ドット、C50〜D50,T50〜U50ドット、C51〜D51,T51〜U51ドット、D52〜F52,R52〜U52ドット、D53〜F53,R53〜T53ドット、E54〜I54,O54〜S54ドット、G55〜I55,O55〜Q55ドット、が含まれている。
<ヘッド対向位置近傍での線数の検出>
そして、図11に示す例では、(データシフト処理を行う前の)当初の印字データにおいて、切断実行時にサーマルヘッド23が対向する対向位置(以下適宜、「ヘッド対向位置」という)は、文字「B」を形成するドットパターンにおける第28ラインとなっている。本実施形態では、この第28ラインの主走査方向(図示上下方向)の複数(この例では全)23個)のドットを基準にして副走査方向(図示左右方向)に設定される、所定の走査範囲(この例では第28ライン±8ラインである、第20ライン〜第36ラインの範囲)において、線数nの検出が行われる。
ここで線数nとは、搬送方向に直交する直交方向に沿ってオフドットからオンドットとなった後に再びオフドットとなる箇所の数である。すなわち、図示するように、第20ラインでは、オンドットが0個であることから上記線数n=0となり、第21ラインでは、オンドットが0個であることから上記線数n=0となり、第22ラインでは、オンドットが0個であることから上記線数n=0となる。
また、第23ラインでは、前述のようにC23〜U23ドットのみがオンドットであって、B23ドット→C23ドットにおいてオフドットからオンドットとなるとともに、U23ドット→V23ドットにおいてオンドットからオフドットとなることから、上記線数n=1となる。
また、第24ラインでは、前述のようにC24〜U24ドットのみがオンドットであって、B24ドット→C24ドットにおいてオフドットからオンドットとなるとともに、U24ドット→V24ドットにおいてオンドットからオフドットとなることから、上記線数n=1となる。
また、第25ラインでは、前述のようにC25〜D25,K25〜L25,T25〜U25ドットがオンドットである。したがって、B25ドット→C25ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD25ドット→E25ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、J25ドット→K25ドットにおいてオフドットからオンドットとなりL25ドット→M25ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S25ドット→T25ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU25ドット→V25ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第26ラインでは、前述のようにC26〜D26,K26〜L26,T26〜U26ドットがオンドットである。したがって、上記同様、B26ドット→C26ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD26ドット→E26ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、J26ドット→K26ドットにおいてオフドットからオンドットとなりL26ドット→M26ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S26ドット→T26ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU26ドット→V26ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第27ラインでは、前述のようにC27〜D27,K27〜L27,T27〜U27ドットがオンドットである。したがって、上記同様、B27ドット→C27ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD27ドット→E27ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、J27ドット→K27ドットにおいてオフドットからオンドットとなりL27ドット→M27ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S27ドット→T27ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU27ドット→V27ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、上記ヘッド対向位置である第28ラインでは、前述のようにC28〜D28,K28〜L28,T28〜U28ドットがオンドットである。したがって、上記同様、B28ドット→C28ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD28ドット→E28ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、J28ドット→K28ドットにおいてオフドットからオンドットとなりL28ドット→M28ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S28ドット→T28ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU28ドット→V28ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第29ラインでは、前述のようにC29〜D29,K29〜L29,T29〜U29ドットがオンドットである。したがって、上記同様、B29ドット→C29ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD29ドット→E29ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、J29ドット→K29ドットにおいてオフドットからオンドットとなりL29ドット→M29ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S29ドット→T29ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU29ドット→V29ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第30ラインでは、前述のようにC30〜D30,K30〜L30,T30〜U30ドットがオンドットである。したがって、上記同様、B30ドット→C30ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD30ドット→E30ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、J30ドット→K30ドットにおいてオフドットからオンドットとなりL30ドット→M30ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S30ドット→T30ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU30ドット→V30ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第31ラインでは、前述のようにC31〜D31,K31〜L31,T31〜U31ドットがオンドットである。したがって、上記同様、B31ドット→C31ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD31ドット→E31ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、J31ドット→K31ドットにおいてオフドットからオンドットとなりL31ドット→M31ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S31ドット→T31ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU31ドット→V31ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第32ラインでは、前述のようにC32〜D32,J32〜M32,T32〜U32ドットがオンドットである。したがって、B32ドット→C32ドットにおいてオフドットからオンドットとなりD32ドット→E32ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、I32ドット→J32ドットにおいてオフドットからオンドットとなりM32ドット→N32ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、S32ドット→T32ドットにおいてオフドットからオンドットとなりU32ドット→V32ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第33ラインでは、前述のようにD33〜E33,I33〜N33,S33〜T33ドットがオンドットである。したがって、C33ドット→D33ドットにおいてオフドットからオンドットとなりE33ドット→F33ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、H33ドット→I33ドットにおいてオフドットからオンドットとなりN33ドット→O33ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、R33ドット→S33ドットにおいてオフドットからオンドットとなりT33ドット→U33ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=3となる。
また、第34ラインでは、前述のようにE34〜I34,N34〜S34ドットがオンドットである。したがって、D34ドット→E34ドットにおいてオフドットからオンドットとなりI34ドット→J34ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、M34ドット→N34ドットにおいてオフドットからオンドットとなりS34ドット→T34ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=2となる。
また、第35ラインでは、前述のようにF35〜H35,O35〜R35ドットがオンドットである。したがって、E35ドット→F35ドットにおいてオフドットからオンドットとなりH35ドット→I35ドットにおいてオンドットからオフドットとなり、さらに、N35ドット→O35ドットにおいてオフドットからオンドットとなりR35ドット→S35ドットにおいてオンドットからオフドットとなる。これらの結果、上記線数n=2となる。
また、第36ラインでは、オンドットが0個であることから上記線数n=0となる。
<最小線数位置の決定>
上記走査範囲内の第28〜36ライン内で、n=0の場合を除き線数nがヘッド対向位置(第28ライン)より小さくなるのは、n=1となる第23ライン及び第24ラインと、n=2となる第34ライン及び第35ラインである。それらの中で線数nが最小となるのは第23ライン及び第24ラインであるが、本実施形態では、それら第23,24ラインのうち、上記ヘッド対向位置に最も近い位置(この例では第24ライン)が、最小線数位置に決定される。
<データシフト処理>
そして、本実施形態では、前述のようにして生じることになる上記ドットの位置ずれ等を目立たなくするために、上記ヘッド対向位置を、上記第28ライン(線数n=3)から上記最小線数位置である第24ラインへとシフトさせる、データシフト処理が行われる。具体的には、まず、上記最小線数位置(第24ライン)と上記ヘッド対向位置(第28ライン)との印字データ上の位置偏差(すなわちライン数の偏差。この例では4ライン)が算出される(図11参照)。そして、上記印字領域S(図12における第4ライン〜第60ラインに相当)の下流側に位置する余白部分△S(図12における第1ライン〜第3ラインに相当)に対し、さらに4ライン分余白を増大させる。
すなわち、上記図11に示した印字データの最下流側(図11中の左端)に4ライン分の余白が挿入されることで、上記図11の印字データが全体的に4ライン分右側にシフトした、図12に示すような印字データが実現される。この結果、図12に示すように、第1〜第7ラインで全てがオフドットとなる(上記余白部分△Sを増大した余白部分△S1に相当)。
また、第8〜第22ラインにおいて、文字「A」を形成するために、T8〜U8ドット、Q9〜U9ドット、N10〜S10ドット、K11〜P11ドット、H12〜O12ドット、E13〜J14,N13〜O13ドット、C14〜G14,N14,O14ドット、C15〜D15,N15,O15ドット、C16〜G16,N16,O16ドット、E17〜J17,N17〜O17ドット、H18〜O18ドット、K19〜P19ドット、N20〜S20ドット、Q21〜U21ドット、T21〜U21ドットがオンドットとなる。
また、第27〜第39ラインにおいて、文字「B」を形成するために、C27〜U27ドット、C28〜U28ドット、C29〜D29,K29〜L29,T29〜U29ドット、C30〜D30,K30〜L30,T30〜U30ドット、C31〜D31,K31〜L31,T31〜U31ドット、C32〜D32,K32〜L32,T32〜U32ドット、C33〜D33,K33〜L33,T33〜U33ドット、C34〜D34,K34〜L34,T35〜U35ドット、C36〜D36,J36〜M36,T36〜U36ドット、D37〜E37,I37〜N37,S37〜T37ドット、E38〜I38,N38〜S38ドット、F39〜H39,O39〜R39ドットがオンドットとなる。
また、第45〜第59ラインにおいて、文字「C」を形成するために、
H45〜P45ドット、F46〜R46ドット、E47〜G47,Q47〜S47ドット、D48〜F48,R48〜T48ドット、C49〜E49,S49〜T49ドット、C50〜D50,T50〜U50ドット、C51〜D51,T51〜U51ドット、C52〜D52,T52〜U52ドット、C53〜D53,T53〜U53ドット、C54〜D54,T54〜U54ドット、C55〜D55,T55〜U55ドット、D56〜F56,R56〜U56ドット、D57〜F57,R57〜T57ドット、E58〜I58,O58〜S58ドット、G59〜I59,O59〜Q59ドット、がオンドットとなる。
なお、上記データシフト処理により、図12における第8ライン〜第64ラインが、印字領域Sに相当している。
図10(d)に戻り、上記データシフト処理により、上記離間距離Xに対応した搬送距離(第1搬送距離に相当。この例では上記離間距離Xに等しい)だけ搬送が行われた時点で上記テープ103,109の搬送及び印字Rの形成が停止(中断)されたとき、上記文字列「ABC」のうち上記最小線数位置(図12に示した例の第28ライン)に相当する文字「B」の縦棒部分「|」の形成途中で、印字形成が中断される。なお、図10(a)の状態からこの図10(d)の上記搬送・印字停止状態までに実行される処理が、各請求項記載の第1処理に相当している。
この搬送・印字形成停止の状態で、前述と同様、上記前余白領域Vの後端部Vrにおいてテープ103,109が切断される(図10(d)参照)。なお、この処理が、各請求項記載の第2処理に相当している。切断完了後、中断されていた上記搬送及び印字Rの形成が再開される(図10(e)参照)。その際、本実施形態では、前述のように広い余白部分△S1の設定(言い替えれば、ラベル本体LLの搬送方向長さY1を長く設定することによる、後述の第2搬送距離の増大補正)により、上記線数nの少ない文字「B」の縦棒部分「|」において搬送・印字形成を停止している。これにより、前述のようなテープ103,109に位置ずれが発生したとしても、切断実行前に形成された印字R(図示の例では文字「A」の全部と文字「B」の縦棒部分「|」の左半分)と印刷再開後に形成された印字R(図示の例では文字「B」の縦棒部分「|」の右半分及びそれより右側の全部分と文字「C」の全部)との間で生じるドットの位置ずれや乱れ等を比較的目立たなくすることができる(図10(f)参照)。
上記搬送・印字形成の再開後、上記印字領域Sへの印字R(文字列「ABC」)の形成が終了(図10(f)参照)した後、上記比較例と同様、印字領域Sの後端部Srが切断機構15に対向した時点で搬送が停止(中断)され(図10(g)参照)、上記印字領域Sの後端Srが切断される(図10(g)参照)。なお、図10(d)の状態からこの図10(g)の上記搬送停止状態までに実行される処理が、各請求項記載の第3処理に相当し、この間に搬送される搬送距離(後述のラベル本体LLの搬送方向長さY1に等しい)が各請求項記載の第2搬送距離に相当している。
その後、上記搬送が再開され、上記後余白領域Wの後端部Wrが切断機構15に対向した時点で搬送が停止(中断)され(図10(h)参照)、上記後余白領域Wの後端部Wrが切断機構15により切断される。これにより、次の印字ラベルLの作成時における上記図10(a)の状態となる。なお、この処理が、各請求項記載の第4処理に相当している。

なお、本実施形態での上記後余白領域Wの搬送方向の長さZ1についても、上記比較例と同様、当該後余白領域Wと印字領域Sを含むラベル本体LL(搬送方向長さY1)と上記前余白領域V(搬送方向長さX)との搬送方向の合計長さX+Y1+Z1が上記一定値Jとなるように、CPU111により設定される。
また、上記では、前余白領域V、ラベル本体LL(印字領域Sを含む)、後余白領域Wを備えた印字ラベルLが生成される場合を例にとって説明したが、これに限られず、後余白領域Wのない(すなわち前余白領域V及びラベル本体LLのない)印字ラベルLを生成する場合にも上記の手法は適用できる。この場合、上記図10(h)に示す処理は省略され、図10(g)において上記印字領域Sの後端Srが切断されることで、次の印字ラベルLの作成時における上記図10(a)の状態となる。この場合、図10(g)に示す処理が、各請求項記載の第4処理に相当している。
<制御手順>
次に、上記手法を実現するために、上記印刷物作成プログラムに基づき上記CPU111が実行する制御内容を、図13及び図14により説明する。
図13に示すフローにおいて、上記端末118を介しラベル体作成装置1による所定のラベル作成操作が行われるとこのフローが開始される。まずステップS5で、CPU111は、上記端末118での操作者の操作により取得された例えば文字列情報に基づき、上記印字データを生成して取得する。なお、印字ラベル作成装置1に、上記操作が可能な操作部が設けられている場合は、このステップS5では、上記操作部の操作により取得された文字列情報等に基づき印字データを生成して取得してもよい。このステップS5が、各請求項記載のデータ取得手順に相当し、ステップS5を実行するCPUが、各請求項記載のデータ取得手段として機能する。
その後、ステップS10で、CPU111は、上記ステップS5で取得した印字データに基づき、印字データ上においてサーマルヘッド23が対向する上記ヘッド対向位置を決定する。
そして、ステップS15で、CPU111は、上記カートリッジセンサ81の検出結果に基づき、カバーフィルム103及び基材テープ101のテープ幅を取得する。
その後、ステップS20で、CPU111は、上記ステップS15で取得したテープ幅に応じて、上記図11で説明した走査範囲を決定する。すなわち、例えばカバーフィルム103の幅寸法(搬送方向に直交する直交方向における寸法)が小さい場合、大きい場合に比べ、プラテンローラ26やテープ送りローラ27等によるテープ109等への保持力が小さいことから、上記切断実行中におけるテープ109等の上記位置ずれが生じやすい。
そこで本実施形態においては、上記に対応し、例えば図15(a)に示すテーブル(ROM116やRAM117等の適宜のメモリに記憶されている)を用いて、カバーフィルム103の幅方向寸法に基づき、上記走査範囲が可変に設定される。図示の例では、テープ幅が比較的小さい場合(例えば20[mm]未満)は上記走査範囲が広く(例えば上記図11、図12の例では±12ライン)設定され、テープ幅が中程度の場合(例えば20[mm]〜40[mm])は上記走査範囲が中程度(例えば上記図11、図12の例では前述のように±8ライン)に設定され、テープ幅が比較的大きい場合(例えば40[mm]超)は上記走査範囲が狭く(例えば上記図11、図12の例では±4ライン)設定される。
なお、上記テープ幅の大小と同様、例えば上記切断機構15による切断回数が多い場合も、少ない場合に比べて切断刃(固定刃40及び可動刃41)の切れ味が悪いことから、切断実行中におけるテープ103,109の上記位置ずれが生じやすい。したがって、切断機構15の動作回数履歴を適宜の箇所(上記ROM116やRAM117等)に記憶しておき、上記ステップS15でその記憶され動作回数履歴を読み出し、当該動作回数に応じて走査範囲を設定してもよい。その場合は、例えば図15(b)のテーブル(ROM116やRAM117等の適宜のメモリに記憶されている)に基づき、動作回数が比較的少ない場合は上記走査範囲が狭く(例えば上記図11、図12の例では±4ライン)設定され、動作回数が中程度の場合は上記走査範囲が中程度(例えば上記図11、図12の例では前述のように±8ライン)に設定され、動作回数が比較的多い場合は上記走査範囲が広く(例えば上記図11、図12の例では±12ライン)設定される。
さらに、例えば基材テープ110の種類によっては、備えられる上記粘着剤層101a,101cの粘着強度が強かったり弱かったりする場合(層厚さが大きかったり小さかったりする場合も同様)があり、粘着強度が強い場合には、上記同様、切断実行中におけるテープ103,109の上記位置ずれが生じやすい。したがって、上記センサ81の検出結果に基づき、上記ステップS15で上記粘着剤層101a,101cの粘着強度を特定し、当該粘着強度に応じて走査範囲を設定してもよい。その場合は、例えば図15(c)のテーブル(ROM116やRAM117等の適宜のメモリに記憶されている)に基づき、弱粘着タイプの場合は上記走査範囲が狭く(例えば上記図11、図12の例では±4ライン)設定され、粘着力が標準タイプの場合は上記走査範囲が中程度(例えば上記図11、図12の例では前述のように±8ライン)に設定され、強粘着タイプの場合は上記走査範囲が広く(例えば上記図11、図12の例では±12ライン)設定される。
なお、上記テープ幅、切断動作回数、粘着強度の少なくとも2つを適宜に組み合わせて上記走査範囲を可変に設定してもよい。このステップS20を実行する上記CPU111が、各請求項記載の範囲設定手段として機能する。
図13に戻り、その後、ステップS25で、CPU111は、ステップS20で決定した走査範囲内の、ある1つのラインの上記線数nを前述の手法によりカウントする。このステップS25を実行する上記CPU111が、各請求項記載の線数検出手段として機能する。
その後、ステップS30に移り、CPU111は、上記ステップS25でカウントした線数nの値が、この時点までにカウントした各ラインの線数のうちの最小値であるか否かを判定する。最小値であればステップS30の判定が満たされて(S30:Yes)、ステップS35に移り、CPU111は、当該最新の線数nの値を最小線数nminとした後、ステップS40に移る。一方、最小値でなければステップS30の判定が満たされず(S30:No)、そのままステップS40に移る。
ステップS40では、CPU111は、上記ステップS25での線数nのカウントが、上記ステップS20で決定された走査範囲内の全てのラインについて終了したか否かを判定する。まだすべてのラインについてのカウントが終了していなければ判定が満たされず(S40:No)、ステップS45に移って処理対象とするライン番号をインクリメントし、ステップS25に戻って、以降同様の手順を繰り返す。すべてのラインについて上記カウントが終了していればステップS40の判定が満たされ(S40:Yes)、ステップS50に移る。
ステップS50では、CPU111は、前述のようなステップS25〜ステップS45の各手順の繰り返しで得られた、上記最小線数nminを与えるラインの位置、すなわち上記図11を用いて説明した最小線数位置(図11の例では第24ライン)を決定する。なお、このステップS50を実行するCPU111が、各請求項記載の位置決定手段として機能する。その後、ステップS55に移る。
ステップS55では、CPU111は、上記ステップS10で決定した印字データ上の上記ヘッド対向位置と、上記ステップS50で決定した上記最小線数位置との、印字データ上の偏差(図11の例では4ライン)を決定する。なお、図11に示した例では、ヘッド対向位置の第28ラインから最小線数位置の第24ラインを差し引くことで上記偏差は正の値(4ライン)となっているが、ヘッド対向位置よりも最小線数位置のライン番号が大きい場合は、この偏差は負の値となる(詳細な例は省略)。なお、このステップS55を実行するCPU111が、各請求項記載の偏差決定手段として機能する。その後、ステップS60に移る。
ステップS60では、CPU111は、ステップS55で決定した上記偏差に応じて、上記印字領域Sの搬送方向下流側の余白部分の大きさを増減する。前述の例では、図11に示した4ライン相当の当該余白部分△Sに対し、上記偏差(4ライン)を加えることで、図12に示す8ライン相当の余白部分△S1とする(上記余白部分の大きさを増大させる)。但し、上記したように上記偏差が負の値であった場合には、上記余白部分の大きさを減少させることになる。
なお、既に述べたように、上記印字領域Sの下流側余白部分△Sの大きさを増減して△S1とすることは、ラベル本体LLの搬送方向長さY(図9参照。補正前の第2搬送距離に相当)を増減して長さY1(図10参照。補正後の第2搬送距離に相当)とすることに等しい。したがって、このステップS60を実行するCPU111が、各請求項記載の補正距離生成手段として機能する。そして、このステップS60及び上記ステップS55が各請求項記載のデータシフト手順に相当し、これらステップS60及びステップS55を実行するCPU111が、各請求項記載のデータシフト手段として機能する。
そして、ステップS65に移り、CPU111は、上記ステップS60で増減された後の上記下流側余白部分△S1に基づき、上述の後余白領域Wの長さを増減する。このとき、前述したように、本実施形態では、印字ラベルL全体の長さJ(図9(h)、図10(h)参照)が一定値に固定されることから、前述のように、図9に示した上記余白部分△Sに対し4ライン分の増大補正がなされた場合には、図9に示した上記後余白領域Wの長さZに比べて当該4ライン分減少させた長さZ1の後余白領域Wとされる(図10(h)参照)。詳細な説明は省略するが、逆に、上記余白部分△Sに対して減少補正がなされた場合には、上記後余白領域Wの長さZよりも増大させた長さとなる。したがってこのステップS65を実行するCPU111が、各請求項記載の距離増減手段として機能する。その後、図14に示すステップS70に移る。
図14において、ステップS70では、CPU111は、切断機構15による切断動作の実行を表すフラグFを0に初期化する。その後、ステップS75に移る。
ステップS75では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121に制御信号を出力し、搬送用モータ119の駆動力によってテープ送りローラ27及びリボン巻取りローラ106を回転駆動させる。これらにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されテープ送りローラ27へ供給されるとともに、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出され、これら基材テープ101とカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28により接着されて一体化されて印字済ラベル用テープ109として形成され、カートリッジ7外方向からさらにラベル体作成装置1外方向へと搬送される。
その後、ステップS80において、CPU111は、上記ステップS5で取得されかつその後のステップS10〜ステップS65で内容が確定した上記印字データ(以下の各手順の説明中では単に「印字データ」という)に基づき、適宜の公知の手法(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)により、カバーフィルム103が、印字領域Sにおけるサーマルヘッド23の印字開始位置まで到達したかどうかを判定する。印字開始位置に到達するまで判定が満たされず(S80:No)ループ待機し、印字開始位置に到達しされたら判定が満たされて(S80:Yes)、ステップS85に移る。
ステップS85では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、サーマルヘッド23を通電して、カバーフィルム103の上記印字領域Sに、上記印字データに対応した印字R(例えば文字列。それ以外に記号、バーコード等であってもよい)の形成を開始する。
その後、ステップS90に移り、CPU111は、上記フラグFが1であるか否かを判定する。後述のステップS105で切断が実行されステップS110でF=1となっていればステップS90の判定が満たされ(S90:Yes)、後述のステップS120に移る。F=0のままであればステップS90の判定が満たされず(S90:No)、ステップS95に移る。
ステップS95では、CPU111は、上記印字データに基づき、上記ステップS800と同様の公知の手法により、上記印字済ラベル用テープ109が、上記前余白領域Vの後端部Vrが切断機構15の可動刃41に対向する状態となる、前余白位置まで搬送されたかどうかを判定する。前余白切断位置に到達していなければ判定が満たされず(S95:No)後述のステップS120に移り、到達していれば判定が満たされて(S95:YES)ステップS100に移る。
ステップS100では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止して印字済ラベル用テープ109、基材テープ110、カバーフィルム103の搬送(以下適宜、単に「テープ搬送」という)を停止する。これにより、上記前余白領域Vの後端部Vrに切断機構15の可動刃41が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。またこのときCPU111は、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、サーマルヘッド23の通電を停止して、上記印字Rの形成を停止(中断)する。
その後、ステップS105で、CPU111は、入出力インターフェース113を介しカッターモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッターモータ43を駆動し、切断機構15の可動刃41を回動させて、上記前余白領域Vの後端部Vrにおいて、印字済ラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、及び剥離紙101dをすべて切断(分断)する。
そして、ステップS110において、CPU111は、上記フラグFを1とする。その後、ステップS115に移る。
ステップS115では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて上記テープ搬送を再開する。その後、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPU111は、上記印字データに基づき、カバーフィルム103が、印字領域Sにおけるサーマルヘッド23の印字終了位置まで到達したか否かを判定する。このときの判定も、前述と同様、公知の方法で検出すればよい。印字終了位置に到達するまでは判定が満たされず(S120:No)、上記ステップS85に戻って同様の手順を繰り返す。印字終了位置に到達したら判定が満たされ(S120:Yes)、ステップS125に移る。
ステップS125では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、サーマルヘッド23の通電を停止して、上記印字Rの印刷を終了する。その後、ステップS130に移る。
ステップS130では、CPU111は、上記印字データに基づき、上記ステップS95と同様の公知の手法により、上記印字済ラベル用テープ109が、上記印字領域Sの後端部Srが切断機構15の可動刃41に対向する状態となる、印字領域切断位置まで搬送されたかどうかを判定する。印字領域切断位置に到達していない間は判定が満たされず(S130:No)ループ待機し、到達したら判定が満たされて(S130:YES)ステップS100に移る。
ステップS135では、CPU111は、上記ステップS100と同様、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ搬送を停止する。これにより、上記印字領域Sの後端部Srに切断機構15の可動刃41が正対した状態でテープ搬送が停止する。
その後、ステップS140で、CPU111は、上記ステップS105と同様、カッターモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッターモータ43を駆動し、印字済ラベル用テープ109の上記印字領域Sの後端部Srを切断する。
そして、ステップS145で、CPU111は、上記ステップS115と同様、搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、上記テープ搬送を再開する。
その後、ステップS150で、CPU111は、上記印字データに基づき、上記ステップS95及びステップS130と同様の公知の手法により、上記印字済ラベル用テープ109が、上記後余白領域Wの後端部Wrが切断機構15の可動刃41に対向する状態となる、後余白切断位置まで搬送されたかどうかを判定する。後余白切断位置に到達していない間は判定が満たされず(S150:No)ループ待機し、到達したら判定が満たされて(S150:YES)ステップS155に移る。
ステップS155では、CPU111は、上記ステップS100及びステップS135と同様、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ搬送を停止する。これにより、上記後余白領域Wの後端部Wrに切断機構15の可動刃41が正対した状態でテープ搬送が停止する。
その後、ステップS160で、CPU111は、上記ステップS105及びステップS140と同様、カッターモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッターモータ43を駆動し、印字済ラベル用テープ109の上記後余白領域Wの後端部Wrを切断する。
その後、ステップS165で、CPU111は、入出力インターフェース31を介してテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ排出モータ65を駆動して、駆動ローラ51を回転させる。これにより、駆動ローラ51による搬送が開始されて、上記のようにして生成された印字ラベルLがラベル排出口11へ向かって搬送され、ラベル排出口11からラベル体作成装置1外へと排出される。そして、このフローを終了する。
なお、図14に示すステップS70〜ステップS165を実行する上記CPU111が、各請求項記載の連携制御手段として機能する。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、印字ラベルLを作成する際にカバーフィルム103に形成される印字内容に対応した印字データが取得された後、その印字データ上における、カバーフィルム103に対するサーマルヘッド23の対向位置をずらすデータシフト処理が行われる。これにより、上記切断機構15による前余白領域Vの切断を実行後の印刷再開後の印字Rの内容と上記切断実行前の印字Rの内容とのずれを目立たなくすることができるので、印字ラベルRの美観を向上することができる。
また、本実施形態では特に、上記前余白領域Vの切断時の印字Rに含まれる印字データ上の線数nが検出され、データシフト処理によって、上記検出される線数nが最小となるように上記印字データ上の上記ヘッド対向位置がずらされる。これにより、上記ヘッド対向位置のシフトなしに切断が行われる場合に比べ、少ない線数nとなる部位で切断が行われるので、上記印刷再開前・後の印字Rの内容のずれを確実に目立たなくすることができる。
また、本実施形態では特に、印字領域Sに後続する後余白領域Wの後端Wrで切断を行うことで、生成した印字ラベルLを、残りの印字済みラベル用テープ109から分離して印字ラベル作成装置1外へ排出することができる。
また、本実施形態では特に、上記図13のステップS65での処理により、後余白領域Wの長さを増減する。これにより、上記データシフト処理によって上記ラベル本体LLの長さY1が長くなった(言い換えれば印字領域Sが長くなった)分だけ後余白領域Wを短くしたり、あるいは上記ラベル本体LLの長さY1が短くなった(言い換えれば印字領域Sが長くなった)分だけ後余白領域Wを長くしたりすることで、印字ラベルL全体の長さJ(図9(h)、図10(h)参照)を一定値に固定することができる。
また、本実施形態では特に、印字データ上において、上記前余白領域Vの切断時におけるヘッド対向位置から、搬送方向に沿った前・後所定範囲(走査範囲)において上記線数nを最も低減できる位置(最小線数位置)が検出される(ステップS50参照)。そして、その最小線数位置と上記ヘッド対向位置との偏差に基づき、当該最小線数位置で切断が行われるように、上記印字領域Sの下流側余白部分△S1の大きさが決定される(ステップS60参照)。これにより、簡易かつ迅速な処理により、上記印刷再開前後の印字Rの内容のずれを確実に目立たなくすることができる。
また、本実施形態では特に、テープ109等のテープ幅や、上記切断機構15による切断回数や、基材テープ110に備えられる上記粘着剤層101a,101cの粘着強度等に応じて、上記走査範囲が可変に設定される(図15(a)〜(c)参照)。これにより、トレードオフとなる走査範囲の増減量(言い替えれば上記第2搬送距離の増減量)を最小に、印字Rの形成内容のずれを目立たなくする効果を最大にすることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)操作端末側でデータシフト処理を実行する場合
上記実施形態においては、図13に示すフローにおいて、印字ラベル作成装置1のCPU111がステップS5で印字データを生成して取得し、その後のステップS10〜ステップS50の各処理を経て、ステップS55及びステップS56の上記データシフト処理にて、上記生成した印字データを前述のようにずらす処理を行ったが、これに限られない。すなわち、上記ステップS5のような印字データの生成及びその印字データをすらず処理を上記端末118で行い、そのずらされた後の印字データが端末118から出力されて印字ラベル作成装置1側へ入力され、印字ラベル作成装置1では単にその入力された印字データに基づき印字ラベルLを作成する機能のみ、としてもよい。
この場合、端末118の例えば上記ROMにプログラム(印刷処理プログラム)が記憶されており、端末118に備えられた上記CPUが上記印刷処理プログラムを読み出すことにより、上記図13の各手順に準ずる内容を実行する。すなわち、この端末118のCPUは、上記ステップS5と同等の手順において、上記端末118の操作部118aでの操作により取得された例えば文字列情報に基づき、上記印字データを生成して取得する(データ生成手順に相当)。
このステップS5の後、端末118のCPUは、別途設けたステップにおいて、上記印字ラベル作成装置1におけるサーマルヘッド23と切断機構15との間の上記所定の離間距離Xを、当該印字ラベル作成装置1から取得する(距離取得手順に相当)。その後、端末118のCPUは、上記ステップS10〜ステップS50と同等の手順において、上記同様にテープ幅等に応じて決定した走査範囲内の最小線数位置を決定した後、ステップS55、ステップS60、ステップS65と同等の手順において上記ヘッド対向位置と最小線数位置との偏差を決定してその偏差に応じて印字領域下流側の余白部分を増減調整するとともに、その増減に対応して後余白領域Wの上記長さを増減調整し、それらの処理が完了した最終的な印字データを、印字ラベル作成装置1へと送信する(データ送信手順に相当)。そして、上記送信された印字データに基づき、印字ラベル作成装置1のCPU111が、上記実施形態と同様、図14に示す各手順を実行する。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得る。
(2)その他
なお、以上においては、基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、基材テープに備えられた被印字テープ層(被印字媒体に相当)に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。
また、さらにはカートリッジ7内に組み込まれて印字ラベル作成装置1側に着脱可能とする構成にも限られず、上記第2ロール104を直接印字ラベル作成装置1側に着脱可能に装着する構成や、(印字ラベル作成装置側に着脱不能)のいわゆる据え付け型あるいは一体型として上記第2ロール104を設けることも考えられる。これらの場合も上記同様の効果を得る。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
但し、例えばしきい値(図13、図14のフローチャート参照)や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
なお、以上において、図6に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図13、図14等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置
15 切断機構(切断手段)
23 サーマルヘッド
43 カッターモータ(切断駆動手段)
103 カバーフィルム(被印字媒体)
108 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
111 CPU
119 搬送用モータ(搬送駆動手段)
120 印刷駆動回路(通電手段)
R 印字
X 離間距離

Claims (10)

  1. 被印字媒体を所定の搬送経路に沿って搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字データに基づく所望の印字を形成する、サーマルヘッドと、
    前記搬送経路に沿って前記サーマルヘッドよりも所定の離間距離だけ下流側に設けられ、前記被印字媒体を切断する切断手段と、
    前記搬送手段、前記サーマルヘッド、及び前記切断手段を連携して制御することにより、前記被印字媒体を搬送しつつ印字形成を行い、前記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送した後に前記搬送を停止して前記被印字媒体の切断を実行し、その後、前記搬送を再開して印刷物を作成する、連携制御手段と、
    を有
    前記印字データを取得するデータ取得手段と、
    前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と、前記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくするために、前記被印字媒体に対し前記サーマルヘッドが対向する部位に相当する前記印字データ上の対向位置をずらす、データシフト手段と、
    を有する印刷物作成装置であって、
    前記搬送手段は、
    前記被印字媒体を所定の搬送速度で搬送させ、
    前記サーマルヘッドは、
    搬送される前記被印字媒体に対して印字解像度に区分してなる各印字ライン上にドットをそれぞれ形成する、複数の発熱素子を備え、
    前記印刷物作成装置は、
    前記搬送手段を駆動する搬送駆動手段と、
    前記印字データに応じて、前記複数の発熱素子の駆動を選択的に制御する通電手段と、
    前記切断手段を駆動する切断駆動手段と、
    をさらに有し、
    前記連携制御手段は、
    前記搬送駆動手段、前記通電手段、及び前記切断駆動手段を連携して制御することにより、
    前記離間距離に対応する長さを有する前余白領域と前記前余白領域に後続する印字領域とを備えかつ前記所定の搬送速度で搬送される前記被印字媒体の前記印字領域に対し、前記所定の搬送速度と同期した所定の印刷速度で前記印字データに対応したドットからなる印字を形成しつつ、前記第1搬送距離だけ搬送する第1処理;
    前記第1処理の後、前記搬送を停止して前記前余白領域の後端を切断する第2処理;及び
    前記第2処理の後、前記搬送を再開し前記印字領域への前記ドットの形成を完了して前記印刷物を作成する第3処理;
    を実行させ、
    前記印刷物作成装置は、さらに、
    前記データ取得手段により取得された前記印字データに基づき、前記第2処理の実行タイミングでの前記印字における、搬送方向に直交する直交方向に沿ってオフドットからオンドットとなった後に再びオフドットとなる箇所の数を表す線数を検出する線数検出手段を有し、
    前記データシフト手段は、
    前記印字データ上の前記対向位置をずらすことにより、前記線数検出手段により検出される、前記実行タイミングにおける前記線数を低減する
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
  2. 請求項1記載の印刷物作成装置において、
    前記連携制御手段は、前記搬送駆動手段、前記通電手段、及び前記切断駆動手段を連携して制御することにより、
    前記第3処理で第2搬送距離だけ搬送して前記印字領域への前記ドットの形成を完了した後、前記搬送を停止し、前記印字領域の後端、若しくは、前記印字領域に後続する所定の後余白領域の後端、を切断する第4処理;
    をさらに実行させることを特徴とする印刷物作成装置。
  3. 請求項2記載の印刷物作成装置において、
    前記データシフト手段は、
    前記第2搬送距離を増減補正することにより、前記印字データ上の前記対向位置をずらし、
    前記印刷物作成装置は、さらに、
    前記第4処理において前記後余白領域の後端を切断する際、前記データシフト手段の前記補正により当該切断の前に前記搬送手段により搬送される前記第2搬送距離が増大した場合には前記搬送方向に沿った前記後余白領域の長さを減少させ、前記データシフト手段の前記補正により当該切断の前に前記搬送手段により搬送される前記搬送距離が減少した場合には、前記後余白領域の長さを増大させる、距離増減手段を有する
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
  4. 請求項3記載の印刷物作成装置において、
    前記データ取得手段により取得された前記印字データに基づき、前記第2処理の実行タイミングでの主走査方向の複数のドットに対して副走査方向に沿って前後に設定される走査範囲において、前記主走査方向における前記線数が最も少なくなる前記印字データ上の最小線数位置を決定する位置決定手段を有し、
    前記データシフト手段は、
    前記印字データ上の前記対向位置と、前記位置決定手段により決定された前記最小線数位置と、の偏差を決定する偏差決定手段と、
    補正前の前記第2搬送距離に対し、前記偏差決定手段により決定された前記偏差を加える又は減じることにより、前記補正後の前記第2搬送距離を生成する補正距離生成手段と、
    を備えることを特徴とする印刷物作成装置。
  5. 請求項4記載の印刷物作成装置において、
    前記被印字媒体の幅寸法、前記切断手段の動作回数履歴、及び、前記被印字媒体の種類、のうち少なくとも1つに基づき、前記走査範囲を可変に設定する、範囲設定手段をさらに有する
    ことを特徴とする印刷物作成装置。
  6. 被印字媒体を所定の搬送経路に沿って搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字データに基づく所望の印字を形成する、サーマルヘッドと、前記搬送経路に沿って前記サーマルヘッドよりも所定の離間距離だけ下流側に設けられ、前記被印字媒体を切断する切断手段と、前記搬送手段、前記サーマルヘッド、及び前記切断手段を連携して制御することにより、前記被印字媒体を搬送しつつ印字形成を行い、前記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送した後に前記搬送を停止して前記被印字媒体の切断を実行し、その後、前記搬送を再開して印刷物を作成する、制御手段と、を有する印刷物作成装置の前記制御手段に対し、
    前記印字データを取得するデータ取得手順と、
    前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と、前記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくするために、前記被印字媒体に対し前記サーマルヘッドが対向する部位に相当する前記印字データ上の対向位置をずらす、データシフト手順と、
    を実行させるための、印刷物作成プログラムであって、
    前記搬送手段は、
    前記被印字媒体を所定の搬送速度で搬送させ、
    前記サーマルヘッドは、
    搬送される前記被印字媒体に対して印字解像度に区分してなる各印字ライン上にドットをそれぞれ形成する、複数の発熱素子を備え、
    前記印刷物作成装置は、
    前記搬送手段を駆動する搬送駆動手段と、
    前記印字データに応じて、前記複数の発熱素子の駆動を選択的に制御する通電手段と、
    前記切断手段を駆動する切断駆動手段と、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記搬送駆動手段、前記通電手段、及び前記切断駆動手段を連携して制御することにより、
    前記離間距離に対応する長さを有する前余白領域と前記前余白領域に後続する印字領域とを備えかつ前記所定の搬送速度で搬送される前記被印字媒体の前記印字領域に対し、前記所定の搬送速度と同期した所定の印刷速度で前記印字データに対応したドットからなる印字を形成しつつ、前記第1搬送距離だけ搬送する第1処理;
    前記第1処理の後、前記搬送を停止して前記前余白領域の後端を切断する第2処理;及び
    前記第2処理の後、前記搬送を再開し前記印字領域への前記ドットの形成を完了して前記印刷物を作成する第3処理;
    を実行させ、
    前記印刷物作成プログラムは、前記制御手段に対し、さらに、
    前記データ取得手順で取得された前記印字データに基づき、前記第2処理の実行タイミングでの前記印字における、搬送方向に直交する直交方向に沿ってオフドットからオンドットとなった後に再びオフドットとなる箇所の数を表す線数を検出する線数検出手順を実行させ、
    前記データシフト手順では、
    前記印字データ上の前記対向位置をずらすことにより、前記線数検出処理により検出される、前記実行タイミングにおける前記線数を低減する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム
  7. 被印字媒体を所定の搬送経路に沿って搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字データに基づく所望の印字を形成する、サーマルヘッドと、
    前記搬送経路に沿って前記サーマルヘッドよりも所定の離間距離だけ下流側に設けられ、前記被印字媒体を切断する切断手段と、を有し、前記被印字媒体を搬送しつつ印字形成を行い、前記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送した後に前記搬送を停止して前記被印字媒体の切断を実行し、その後、前記搬送を再開して印刷物を作成する、印刷物作成装置を操作するための操作端末に備えられた演算手段に対し、
    前記印字データを生成するデータ生成手順と、
    前記離間距離を取得する距離取得手順と、
    前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と前記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくするために、前記被印字媒体に対し前記サーマルヘッドが対向する部位に相当する前記印字データ上の対向位置をずらす、データシフト処理を行い、当該データシフト処理後の前記印字データを前記印刷物作成装置へ送信するデータ送信手順と、
    を実行させるための、印刷処理プログラムであって、
    前記搬送手段は、
    前記被印字媒体を所定の搬送速度で搬送させ、
    前記サーマルヘッドは、
    搬送される前記被印字媒体に対して印字解像度に区分してなる各印字ライン上にドットをそれぞれ形成する、複数の発熱素子を備え、
    前記印刷物作成装置は、
    前記搬送手段を駆動する搬送駆動手段と、
    前記印字データに応じて、前記複数の発熱素子の駆動を選択的に制御する通電手段と、
    前記切断手段を駆動する切断駆動手段と、
    をさらに有し、
    前記印刷物作成装置は、
    前記搬送駆動手段、前記通電手段、及び前記切断駆動手段が連携して制御されることにより、
    前記離間距離に対応する長さを有する前余白領域と前記前余白領域に後続する印字領域とを備えかつ前記所定の搬送速度で搬送される前記被印字媒体の前記印字領域に対し、前記所定の搬送速度と同期した所定の印刷速度で前記印字データに対応したドットからなる印字を形成しつつ、前記第1搬送距離だけ搬送する第1処理;
    前記第1処理の後、前記搬送を停止して前記前余白領域の後端を切断する第2処理;及び
    前記第2処理の後、前記搬送を再開し前記印字領域への前記ドットの形成を完了して前記印刷物を作成する第3処理;
    が実行され、
    前記印刷処理プログラムは、前記演算手段に対し、さらに、
    前記データ生成手順で生成した前記印字データに基づき、前記第2処理の実行タイミングでの前記印字における、搬送方向に直交する直交方向に沿ってオフドットからオンドットとなった後に再びオフドットとなる箇所の数を表す線数を検出する線数検出手順を実行させ、
    前記データシフト処理では、
    前記印字データ上の前記対向位置をずらすことにより、前記線数検出手順により検出される、前記実行タイミングにおける前記線数を低減する
    ことを特徴とする印刷処理プログラム
  8. 被印字媒体を所定の搬送経路に沿って搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字データに基づく所望の印字を形成する、サーマルヘッドと、
    前記搬送経路に沿って前記サーマルヘッドよりも所定の離間距離だけ下流側に設けられ、前記被印字媒体を切断する切断手段と、
    前記搬送手段、前記サーマルヘッド、及び前記切断手段を連携して制御することにより、前記被印字媒体を搬送しつつ印字形成を行い、前記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送した後に前記搬送を停止して前記被印字媒体の切断を実行し、その後、前記搬送を再開して印刷物を作成する、連携制御手段と、
    を有する印刷物作成装置であって、
    前記印字データを取得するデータ取得手段と、
    前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と、前記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくするために、前記被印字媒体に対し前記サーマルヘッドが対向する部位に相当する前記印字データ上の対向位置を搬送方向にのみずらす、データシフト手段と、
    を有することを特徴とする印刷物作成装置。
  9. 被印字媒体を所定の搬送経路に沿って搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字データに基づく所望の印字を形成する、サーマルヘッドと、前記搬送経路に沿って前記サーマルヘッドよりも所定の離間距離だけ下流側に設けられ、前記被印字媒体を切断する切断手段と、前記搬送手段、前記サーマルヘッド、及び前記切断手段を連携して制御することにより、前記被印字媒体を搬送しつつ印字形成を行い、前記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送した後に前記搬送を停止して前記被印字媒体の切断を実行し、その後、前記搬送を再開して印刷物を作成する、制御手段と、を有する印刷物作成装置の前記制御手段に対し、
    前記印字データを取得するデータ取得手順と、
    前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と、前記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくするために、前記被印字媒体に対し前記サーマルヘッドが対向する部位に相当する前記印字データ上の対向位置を搬送方向にのみずらす、データシフト手順と、
    を実行させるための、印刷物作成プログラム。
  10. 被印字媒体を所定の搬送経路に沿って搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字データに基づく所望の印字を形成する、サーマルヘッドと、
    前記搬送経路に沿って前記サーマルヘッドよりも所定の離間距離だけ下流側に設けられ、前記被印字媒体を切断する切断手段と、を有し、前記被印字媒体を搬送しつつ印字形成を行い、前記離間距離に対応した第1搬送距離だけ搬送した後に前記搬送を停止して前記被印字媒体の切断を実行し、その後、前記搬送を再開して印刷物を作成する、印刷物作成装置を操作するための操作端末に備えられた演算手段に対し、
    前記印字データを生成するデータ生成手順と、
    前記離間距離を取得する距離取得手順と、
    前記切断実行後の印刷再開後の印字形成内容と前記切断実行前の印字形成内容とのずれを目立たなくするために、前記被印字媒体に対し前記サーマルヘッドが対向する部位に相当する前記印字データ上の対向位置を搬送方向にのみずらす、データシフト処理を行い、当該データシフト処理後の前記印字データを前記印刷物作成装置へ送信するデータ送信手順と、
    を実行させるための、印刷処理プログラム。
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