JP6859879B2 - シートクッション材の製造方法及びその製造用発泡型 - Google Patents

シートクッション材の製造方法及びその製造用発泡型 Download PDF

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Description

本発明は、乗物用シートを構成するシートクッション材の製造方法及びその製造用発泡型に関する。
乗物用シートにおいて、クッション材であるシートパッド表面に表皮材であるシートカバーを固定する場合、シートパッド表面に凹設された吊り溝部にシートカバー裏面に取付けられた布又は樹脂製の吊り込み部材を引き込んで固定しているものがある。特許文献1に開示された発明では、発泡樹脂製のシートパッドの着座面にシート前後方向に延びる吊り溝部が設けられ、この吊り溝部の底面部には上記吊り込み部材を係止する係止部材が設けられている。この係止部材は、シートパッドの発泡成形時に成形型のキャビティ内における所定箇所に配置された状態で一体発泡成形されることで、シートパッドに取付けられている。
特開2016−88365号公報
上記特許文献1に記載されるシートパッドの製造方法においては、シートパッドを成形するキャビティを有する上下型における下型のキャビティ面にシートパッドの吊り溝部を形成する凸条が設けられたものが使用される。そして、この凸条の頂部の所定箇所に係止部材を仮止めした状態でシートパッドの発泡成形を行い、吊り溝部の底面部に係止部材の一部が埋設された状態で一体化されたシートパッドを得ていた。ここで、凸条の長手方向の両側のキャビティ面に高低差があると、凸条の両側から発泡硬化しながら立ち上がる樹脂原料が凸条の頂部で会合せずいずれかの側に凸条の頂部を超えて流れ出しがちであった。かかる場合に、凸条の頂部に係止部材が仮止めされていると係止部材の周囲において発泡硬化しながら立ち上がる樹脂原料の乱流が生じ係止部材の周囲にボイド等の不具合が生じ易いという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものである。吊り溝部の底面部にシートカバーの係止部材が設けられたシートパッドをボイド等の欠陥の発生を抑制して製造することのできる製造方法及びその製造用発泡型を提供することを課題とする。
本発明の第1発明は、シートカバーの一部を引き込んで係止する係止部材が底部に配設された吊り溝を有する発泡樹脂製のシートクッション材の製造方法であって、該シートクッション材の成形型は、該シートクッション材の着座面側の形状に対応した下キャビティ面を有する下型と、前記シートクッション材の着座面と反対側の形状に対応した上キャビティ面を有する上型と、を備え、前記下型の前記下キャビティ面には前記吊り溝を形成するとともに頂部の所定箇所に前記係止部材を仮固定することができる仮固定部が設けられた凸条が上方に向かって延びて形成されており、前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の一方側には前記凸条から離隔するにしたがって水平方向又は上方に向けて延びる第1面部が形成され、前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の他方側には前記凸条から離隔するにしたがって下方に向けて延びる第2面部が形成されており、該第2面部の前記仮固定部に対応する部分には上面視で前記凸条に開口側を向けて略U字状に形成され上方に向けて延びる立壁が設けられており、前記下型の前記第1面部上と、前記立壁の前記凸条側を含む前記第2面部上と、に発泡樹脂原料を注入して前記上型を閉じ発泡成形することを特徴とする。
仮に立壁が設けられていないと、第1面部に注入された発泡樹脂原料は、発泡固化しながら凸条の方向に接近してくる。一方、第2面部に注入された発泡樹脂原料は下方に流れたのち凸条の方向に発泡固化しながら接近してくる。この発泡樹脂原料の凸条への到達時間のずれによって仮固定された係止部材の周囲に乱流を生じボイド等の欠陥が生じやすい。しかし、第1発明によれば、仮固定部に対応する部分に立壁が設けられ立壁の凸条側を含む第2面部上に発泡樹脂原料が注入されるので、一部の原料が立壁の凸条側に保留されそこから発泡固化して、第1面部に注入された発泡樹脂原料との凸条への到達時間のずれを少なくできる。これによって、仮固定された係止部材の周囲に乱流を生じボイド等の欠陥が生じるのを抑制できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記立壁の前記下キャビティ面からの上下方向の高さは、前記凸条の前記下キャビティ面からの上下方向の高さの2/5程度に設定されていることを特徴とする。
第2発明によれば、立壁の下キャビティ面からの上下方向の高さは、凸条に比較して小さいのでシートクッション材の着座面側に形成される溝状部の深さが浅くなり開きにくくなって、シートカバーを介して溝状部の存在を感じにくくすることができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記凸条は横断面が下方に向かって開口する略逆U字状に形成され、前記係止部材は、前記仮固定部に仮固定されたとき、前記凸条の長手方向に垂直な方向にオーバハングするような平板状の基板部と、該基板部から所定の間隔を保って下方に向かって延び前記凸条の前記仮固定部に係合する一対の係合突起部と、を有していることを特徴とする。
第3発明によれば、係止部材は、仮固定部に対して一対の係合突起部を係合させることにより簡便に仮固定されることができる。また、吊り溝の底部から着座面と反対側のシートクッション材の中に基板部が吊り溝の長手方向に垂直な方向の幅より長い寸法に渡って配置されるので、係止部材をシートクッション材に強力に保持させることができる。
本発明の第4発明は、シートカバーの一部を引き込んで係止する係止部材が底部に配設された吊り溝を有する発泡樹脂製のシートクッション材の製造用発泡型であって、前記シートクッション材の着座面側の形状に対応した下キャビティ面を有する下型と、前記シートクッション材の着座面と反対側の形状に対応した上キャビティ面を有する上型と、を備え、前記下型の前記下キャビティ面には前記吊り溝を形成するとともに頂部の所定箇所に前記係止部材を仮固定することができる仮固定部が設けられた凸条が上方に向かって延びて形成されており、前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の一方側には前記凸条から離隔するにしたがって水平方向又は上方に向けて延びる第1面部が形成され、前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の他方側には前記凸条から離隔するにしたがって下方に向けて延びる第2面部が形成されており、該第2面部の前記仮固定部に対応する部分には上面視で前記凸条に開口側を向けて略U字状に形成され上方に向けて延びる立壁が設けられており、前記下型の前記第1面部上と、前記立壁の前記凸条側を含む前記第2面部上と、が発泡樹脂原料が注入される部位であることを特徴とする。
仮に立壁が設けられていないと、第1面部に注入された発泡樹脂原料は、発泡固化しながら凸条の方向に接近してくる。一方、第2面部に注入された発泡樹脂原料は下方に流れたのち凸条の方向に発泡固化しながら接近してくる。この発泡樹脂原料の凸条への到達時間のずれによって仮固定された係止部材の周囲に乱流を生じボイド等の欠陥が生じやすい。しかし、第4発明によれば、仮固定部に対応する部分に立壁が設けられ立壁の凸条側を含む第2面部上に発泡樹脂原料が注入されるので、一部の原料が立壁の凸条側に保留されそこから発泡固化して、第1面部に注入された発泡樹脂原料との凸条への到達時間のずれを少なくできる。これによって、仮固定された係止部材の周囲に乱流を生じボイド等の欠陥が生じるのを抑制できる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記立壁の前記下キャビティ面からの上下方向の高さは、前記凸条の前記下キャビティ面からの上下方向の高さの2/5程度に設定されていることを特徴とする。
第5発明によれば、立壁の下キャビティ面からの上下方向の高さは、凸条に比較して小さいのでシートクッション材の着座面側に形成される溝状部の深さが浅くなり開きにくくなって、シートカバーを介して溝状部の存在を感じにくくすることができる。
本発明の第6発明は、上記第4発明又は上記第5発明において、前記凸条は横断面が下方に向かって開口する略逆U字状に形成され、前記係止部材は、前記仮固定部に仮固定されたとき、前記凸条の長手方向に垂直な方向にオーバハングするような平板状の基板部と、該基板部から所定の間隔で下方に向かって延び前記凸条の前記仮固定部に係合する一対の係合突起部と、を有していることを特徴とする。
第6発明によれば、係止部材は、仮固定部に対して一対の係合突起部を係合させることにより簡便に仮固定されることができる。また、吊り溝の底部から着座面と反対側のシートクッション材の中に基板部が吊り溝の長手方向に垂直な方向の幅より長い寸法に渡って配置されるので、係止部材をシートクッション材に強力に保持させることができる。
本発明の一実施形態により製造されたクッションパッドを用いたシートクッションの斜視図である。 上記実施形態により製造されたクッションパッドの平面図である。 図2のIII−III線で切断して示す断面図である。 クリップにサスペンダーが係止された状態を示す斜視図である。 上記実施形態に係るクッションパッドを成形する型を示す断面図である。図3に対応する断面を示す。キャビティが空洞状態である。 上記実施形態に係るクッションパッドを成形する型を示す断面図である。図3に対応する断面を示す。下型にクリップを取付けた状態である。 図6のVII部分を拡大して示す図である。 上記実施形態に係るクッションパッドを成形する型を示す断面図である。図3に対応する断面を示す。キャビティ内に発泡樹脂原料を注入した状態を示す。 上記実施形態に係るクッションパッドを成形する型を示す断面図である。図3に対応する断面を示す。発泡樹脂原料が発泡しながら硬化していく状態を示す。 上記実施形態に係るクッションパッドを成形する型を示す断面図である。図3に対応する断面を示す。クッションパッドが成形された状態である。
本発明の製造方法に係る一実施形態によって製造されるシートクッション材であるクッションパッド1を、図1〜図4にしたがって説明する。各図中、矢印によりクッションパッド1が自動車のフロアに取付けられた時の自動車及びクッションパッド1の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1には、本発明に係る製造方法及び製造用発泡型で作製したクッションパッド1を用いたシートクッションSCが示されている。シートクッションSCは3人掛けベンチシート用のものであり、車室の幅と略同じ左右方向長さを有している。クッションパッド1には、その表面を覆うクッションカバー2が被せつけられてシートクッションSCが形成される。そして、同様の構成を有するシートバック(図示せず)がシートクッションSCの後端部に立設された状態で組み合わされてフロアに取付けられることでリアシートが構成される。ここで、クッションパッド1とクッションカバー2が、それぞれ、特許請求の範囲の「シートクッション材」と「シートカバー」に相当する。
図1〜図4に示すように、クッションパッド1は、左右一対の左右座席部1Aと、左右座席部1Aの間に配置される中央座席部1Bと、を有している。また、クッションパッド1は、ポリウレタン樹脂を発泡成形したウレタンフォームから形成されており、その密度は例えば0.045±0.005g/cm3程度に設定されている。クッションパッド1は、着座面側全面を占める形状及び面積を有する表面部10と、着座面と反対側を形成する裏面部20と、を有する。クッションパッド1は、左右座席部1Aの着座乗員の臀部を支持する部分である臀部支持部11と、左右座席部1Aの着座乗員の大腿部を支持する部分である大腿部支持部12と、を備えている。なお、図示はしないが中央座席部1Bは、臀部支持部及び大腿部支持部とも、それぞれ、臀部支持部11及び大腿部支持部12より肉薄に形成されている。また、図示はしないがクッションパッド1の裏面部20の前後左右の周縁部には、枠状のワイヤ製のフレームがインサートされている。フレームは、クッションパッド1の骨格としての機能を果たすだけでなく、クッションパッド1をフロアに取付けるときの取付け部材としての機能も果たす。表面部10には、左右座席部1Aの左右において前後方向に延びる一対の縦溝13と、一対の縦溝13間を前後方向略中央部でつなぐ前横溝14と、後端部でつなぐ後横溝15が形成されている。縦溝13、前横溝14及び後横溝15は、横断面が上方に開口した略U字状に形成されている。裏面部20には、クッション性能に影響を及ぼさない所定の箇所に軽量化のための肉盗み孔21が設けられている。ここで、前横溝14が、特許請求の範囲の「吊り溝」に相当する。
図2に示すように、臀部支持部11の左右両側部に対応する縦溝13の底部には、2つずつのクリップ30が前後方向に並んで配設されている。また、前横溝14及び後横溝15の底部にも、2つずつのクリップ30が左右方向に並んで配設されている。すなわち、クッションパッド1全体では16個のクリップ30が配設されている。クリップ30は16個とも同一形状、同一材質のものであるので、代表として、前横溝14のシート幅方向内側に配設されたクリップ30を図4に示す。図4に示すように、クリップ30は、樹脂の一体成形品で、板状の基板部31と基板部31から上方に向けて立ち上がる2つの係止部32とを有する。ここで、クリップ30が、特許請求の範囲の「係止部材」に相当する。
基板部31には、上面視で左右方向を長手方向とする略矩形状をしており、左右方向中央部において前後方向に互いに近接するように延びる一対の切り欠き31aが設けられている。また、基板部31には、左右方向に並ぶ4つずつの貫通孔31bが、基板部31の中心を通り長手方向に延びる中心線に関して前後対称に設けられている。切り欠き31aは基板部31のねじれ抵抗を弱める働きをし、貫通孔31bはクッションパッド1を形成する発泡ウレタン樹脂原料Mが侵入固化することにより基板部31のクッションパッド1への取付け強度を高める働きをする。
係止部32は、基板部31の中心を通り短手方向に延びる中心線に関して左右対称な位置に2つ設けられている。2つの係止部32は、同一形状なので、代表として図4において右側の係止部32について説明する。係止部32は、基板部31の上面から対向して立ち上がる一対の立壁部32aと、一対の立壁部32aの先端側に形成された一対の係止爪部32bと、を有する。一対の立壁部32aと一対の係止爪部32bとは、基板部31の中心を通り長手方向に延びる中心線に関して前後対称な形状とされている。一対の立壁部32aは、基板部31から上方の先端側に向かうにつれて互いに離隔するように形成され、先端側が離隔する方向に弾性変形可能とされている。一対の係止爪部32bは、一対の立壁部32aの先端側から互いに近接するように延びて形成されている。図3及び図4に示すように、クリップ30は、基板部31が前横溝14の底部14aのクッションパッド1に埋設され係止部32が前横溝14の内部において一対の立壁部32aの対向面側を露出した状態で取付けられている。なお、基板部31の後横溝15においても同様である。また、基板部31において係止部32の前後には、上方に向かって延びる立上部31cが設けられている。立上部31cは、一対の立壁部32aが互いに離隔する間隔を所定値以下に制限する働きをする。ここで、一対の立壁部32aと一対の係止爪部32bが、特許請求の範囲の「一対の係合突起部」に相当する。
図4に示すように、サスペンダー40は、クッションカバー2の裏面(着座面と反対側の面)において、クッションパッド1の縦溝13、前横溝14及び後横溝15に対応する部分に取付けられている。サスペンダー40は、上端部側がクッションカバー2に取付けられる不織布製の帯状布帛体41と、帯状布帛体41の下端部側(クッションパッド1の側)に取付けられた樹脂製柱状体42と、を有している。サスペンダー40は、横断面が鏃形状の樹脂製柱状体42を押出し成形しながら鏃の先端側が外側に向かう向きで、一定幅の帯状布帛体41を供給して一体化したものである。ここで、サスペンダー40が、特許請求の範囲の「シートカバーの一部」に相当する。
図4に示すように、サスペンダー40の樹脂製柱状体42は、鏃形状の横断面の先端側をクッションパッド1の前横溝14の内部において露出した2つの係止部32における一対の係止爪部32bの先端部間に押し付けられていく。すると、2つの係止部32における一対の立壁部32aが前後に離隔して樹脂製柱状体42を一対の係止爪部32bの下方に受け入れるとともに元の状態に復帰する。これによって、樹脂製柱状体42は、その帯状布帛体41側が係止爪部32bによって係止され、クッションカバー2がクッションパッド1の表面部10に対して当接した状態で取付けられる。
図1〜図3に示すように、クッションパッド1の大腿部支持部12のクリップ30が配設された部分の前部には、上面視で後方に向かって開口した略U字状の形状をした湾曲溝16が形成されている。湾曲溝16は、後述するように、クッションパッド1の発泡成形時に一体成形するクリップ30の周囲においてボイド等の不具合の発生を抑制する立壁51dの存在により形成されるものである。湾曲溝16の開口端(後端部)の左右方向の長さは、クリップ30の長手方向の長さより若干長く形成されている。また、湾曲溝16の開口端(後端部)から開口端と反対の前端部までの前後方向の長さは、クリップ30の短手方向の長さより若干短く形成されている。なお、この湾曲溝16の形状は、前横溝14の形状やクリップ30の設定位置等により調整されうる。さらに、湾曲溝16の横断面の形状は、下方に向かって開口した略逆U字状に形成され、湾曲溝16の上下方向の長さ(深さ)は、前横溝14の深さの2/5程度に設定されている。
図5〜図10に基づいて、クッションパッド1の製造方法及び製造用発泡型について説明する。なお、図5〜図10における方向の表示は、クッションパッド1の方向に合わせたものとする。図5に示すように、クッションパッド1を成形するウレタン発泡成形型50は、下型51と、下型51に対して開閉可能な上型52と、から構成される。下型51及び上型52ともウレタン発泡樹脂を成形するための型温調機能と、型閉めした時のロック機構(不図示)を備えている。下型51には、クッションパッド1の表面部10に対応する形状の下キャビティ面51aが形成されている。上型52には、クッションパッド1の裏面部20に対応する形状の上キャビティ面52aが形成されている。下型51に対して上型52が閉じられた状態で、下型51と上型52の間には、下キャビティ面51aと上キャビティ面52aで囲まれるキャビティ53が形成される。下キャビティ面51aには、前横溝14に対応する形状の前凸条51bと、後横溝15に対応する形状の後凸条51cと、湾曲溝16に対応する形状の立壁51dと、が下キャビティ面51aに対してほぼ垂直に上方向に延びて形成されている。下キャビティ面51aにおいて、前凸条51bと後凸条51cとの間の部分は、前凸条51bに向かって前下方に傾斜する第1面部51a1として形成されている。また、下キャビティ面51aにおいて、前凸条51bから前端部までの部分は、前凸条51bに向かって後上方に傾斜する第2面部51a2として形成されている。さらに、第2面部51a2において、前凸条51bと立壁51dとの間の部分は立壁上面部51a21として、その他の部分は立壁下面部51a22として、形成されている。ここで、ウレタン発泡成形型50と前凸条51bが、それぞれ、特許請求の範囲の「成形型」と「凸条」に相当する。
図6に示すように、下型51の前凸条51bの頂部である上端部において前横溝14のクリップ30の取付部に対応する位置にクリップ30を仮止めする。同様に、下型51の後凸条51cの頂部である上端部において後横溝15のクリップ30の取付部に対応する位置にクリップ30を仮止めする。ここで、クリップ30を仮止めする部位には、図7に示すように、前凸条51bの上端部側にクリップ30の一対の係止爪部32bの先端側が仮係止されるくびれ部51b1が設けられている。このくびれ部51b1は、クリップ30の係止部32に対応して前凸条51bにおいて4か所設けられている。くびれ部51b1に仮固定されたクリップ30は、クッションパッド1の発泡成形の過程では外れないように保持され、発泡成形の後、成形されたクッションパッド1を脱型するときくびれ部51b1から外れてクッションパッド1と一体となって脱型されるように構成されている。なお、説明は省略するが、後凸条51cにおいても同様であり、さらに縦溝13に対応して設けられた凸条においても同様である。ここで、くびれ部51b1が設けられている前凸条51bの上端部が、特許請求の範囲の「仮固定部」に相当する。
次に、図8に示すように、下型51の下キャビティ面51a上に発泡ウレタン樹脂原料Mを注入して上型52を閉じる。このとき、発泡ウレタン樹脂原料M1は、第1面部51a1に注入される。また、発泡ウレタン樹脂原料M2は、第2面部51a2において、立壁上面部51a21に注入される。そして、発泡ウレタン樹脂原料M3は、第2面部51a2において、立壁下面部51a22に注入される。立壁下面部51a22への発泡ウレタン樹脂原料M3の注入は行わず、立壁上面部51a21のみに発泡ウレタン樹脂原料M2を注入して一部が前方に向けて流れ落ちるようにしてもよいが、立壁上面部51a21への発泡ウレタン樹脂原料M2の注入は必須である。ここで、立壁上面部51a21が、特許請求の範囲の「立壁の凸条側」に相当する。また、発泡ウレタン樹脂原料Mが、特許請求の範囲の「発泡樹脂原料」に相当する。
図9に示すように、発泡ウレタン樹脂原料M1は、第1面部51a1上で発泡硬化しながら体積を増加させていく。同様に、発泡ウレタン樹脂原料M2は立壁上面部51a21上で、発泡ウレタン樹脂原料M3は立壁下面部51a22で、発泡硬化しながら体積を増加させていく。このとき、前凸条51bの前後において前凸条51bに近接した位置から発泡ウレタン樹脂原料M1は前上方に向かって膨張し、発泡ウレタン樹脂原料M2は後上方に向かって膨張していくので、ほぼ同時にクリップ30の上部において当接する。これによって、発泡ウレタン樹脂原料M1がクリップ30の上部を前方に向けて流れ越えることがなくなりクリップ30周縁部での乱流が生じにくくなるためボイド等の欠陥の発生を抑制できる。仮に、立壁51dがないとすると、立壁上面部51a21上に注入された発泡ウレタン樹脂原料M2は前下方に流れて発泡ウレタン樹脂原料M3といっしょに発泡硬化しながら体積を増加させていくことになる。すると、クリップ30が仮固定された部分に到達するのが遅れ、発泡ウレタン樹脂原料M1がクリップ30の上部を前方に向けて流れ越えることによりボイド等の欠陥の発生が生じやすくなる。なお、後凸条51cの後方には立壁が設けられていないのは、着座面とは離れている部位であるためボイド等の欠陥の発生が座り心地等に影響することが少ないためである。仮に、後凸条51cのクリップ30が仮固定された部分においてもボイド等の欠陥の発生が問題となるようであれば、前凸条51bと同様に近接する部位に立壁を設ける対策を採ることは可能である。この対策は、縦溝13に対応して設けられた凸条においても同様に可能であることは言うまでもない。
図10に示すように、発泡ウレタン樹脂原料M1、発泡ウレタン樹脂原料M2及び発泡ウレタン樹脂原料M3は、それぞれ、発泡硬化しながら体積を増加させキャビティ53内に充満する。このとき、発泡ウレタン樹脂原料M1、発泡ウレタン樹脂原料M2及び発泡ウレタン樹脂原料M3は、それらの境界において融合し一体となって硬化を進めることによりキャビティ53内にクッションパッド1が成形される。クッションパッド1の中には、クリップ30及びフレームが一体成形されている。硬化が完了したクッションパッド1は、下型51に対して上型52を開いて下型51から脱型する。このとき、クリップ30は、基板部31が前横溝14の底部14aのクッションパッド1に埋設された状態で、係止部32が前凸条51bのくびれ部51b1から外れる。
以上のような製造工程及び発泡成形型において、以下のような作用効果が奏される。下型51の第1面部51a1に注入された発泡ウレタン樹脂原料M1は、前凸条51bに近接した位置から発泡固化しながら前方の前凸条51bの方向に接近してくる。同様に、下型51の立壁上面部51a21に注入された発泡ウレタン樹脂原料M2も前凸条51bに近接した位置から発泡固化しながら後方の前凸条51bの方向に接近してくる。発泡ウレタン樹脂原料M1と発泡ウレタン樹脂原料M2は、ほぼ同時にクリップ30の上部において当接する。これによって、前凸条51bのくびれ部51b1に仮固定されたクリップ30の周囲に乱流を生じボイド等の欠陥が生じるのを抑制できる。すなわち、前凸条51bから離隔するにしたがって前下方に向けて延びる第2面部51a2において、くびれ部51b1に仮固定されたクリップ30に対応する部分に立壁51dが設けられているので立壁上面部51a21に発泡ウレタン樹脂原料M2を保留することができる。これによって、第1面部51a1に注入された発泡ウレタン樹脂原料M1の下方への膨張に遅れることなく立壁上面部51a21に注入された発泡ウレタン樹脂原料M2が上方への膨張がなされ、前凸条51bへの到達時間のずれを少なくできる。
また、立壁51dの下キャビティ面51aからの上下方向の高さは、前凸条51bの下キャビティ面51aからの上下方向の高さの2/5程度である3〜15mmに設定されている。これによって、立壁51dによってクッションパッド1に形成される湾曲溝16の深さが浅くなり開きにくくなるので、クッションカバー2を介して湾曲溝16の存在を感じにくくすることができる。さらに、前凸条51bは横断面が下方に向かって開口する略逆U字状に形成され、クリップ30は、くびれ部51b1に仮固定されたとき、前凸条51bの長手方向に垂直な方向にオーバハングするような基板部31と、くびれ部51b1に係合する一対の立壁部32aと一対の係止爪部32bと、を有している。これによって、前横溝14の底部14aのクッションパッド1の中に、基板部31が前横溝14の長手方向に垂直な方向の幅より長い寸法に渡って配置される。これによって、クリップ30をクッションパッド1に強力に保持させることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、立壁51dの形状を上面視で前凸条51bに開口側を向けて略U字状に形成され上方に向けて延びるものとした。しかし、これに限らず、上面視で滑らかな曲線状でなく、略V字状や多角形の一部のような直線を組み合わせて略U字状に形成したものであってもよい。さらに、U字の湾曲の度合いは浅いものから深いものまでを含む。
2.上記実施形態においては、本発明を自動車用シートのクッションパッド1に適用したが、自動車用シートのバックパッドに適用してもよいし、飛行機、船、電車等に搭載のシートのクッションパッドやバックパッドに適用してもよい。
1 クッションパッド(シートクッション材)
2 クッションカバー(シートカバー)
14 前横溝(吊り溝)
14a 底部
30 クリップ(係止部材)
31 基板部
32a 一対の立壁部(一対の係合突起部)
32b 一対の係止爪部(一対の係合突起部)
40 サスペンダー(シートカバーの一部)
50 ウレタン発泡成形型(成形型)
51 下型
51a 下キャビティ面
51b 前凸条(凸条)
51d 立壁
51a21 立壁上面部
51b1 くびれ部
51a1 第1面部
51a2 第2面部
52 上型
52a 上キャビティ面
53 キャビティ
M 発泡ウレタン樹脂原料
M1 発泡ウレタン樹脂原料
M2 発泡ウレタン樹脂原料
M3 発泡ウレタン樹脂原料
SC シートクッション


Claims (6)

  1. シートカバーの一部を引き込んで係止する係止部材が底部に配設された吊り溝を有する発泡樹脂製のシートクッション材の製造方法であって、
    該シートクッション材の成形型は、該シートクッション材の着座面側の形状に対応した下キャビティ面を有する下型と、前記シートクッション材の着座面と反対側の形状に対応した上キャビティ面を有する上型と、を備え、
    前記下型の前記下キャビティ面には前記吊り溝を形成するとともに頂部の所定箇所に前記係止部材を仮固定することができる仮固定部が設けられた凸条が上方に向かって延びて形成されており、
    前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の一方側には前記凸条から離隔するにしたがって水平方向又は上方に向けて延びる第1面部が形成され、
    前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の他方側には前記凸条から離隔するにしたがって下方に向けて延びる第2面部が形成されており、
    該第2面部の前記仮固定部に対応する部分には上面視で前記凸条に開口側を向けて略U字状に形成され上方に向けて延びる立壁が設けられており、
    前記下型の前記第1面部上と、前記立壁の前記凸条側を含む前記第2面部上とに、発泡樹脂原料を注入して前記上型を閉じ発泡成形するシートクッション材の製造方法。
  2. 請求項1において、前記立壁の前記下キャビティ面からの上下方向の高さは、前記凸条の前記下キャビティ面からの上下方向の高さの2/5程度に設定されているシートクッション材の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記凸条は横断面が下方に向かって開口する略逆U字状に形成され、
    前記係止部材は、前記仮固定部に仮固定されたとき、前記凸条の長手方向に垂直な方向にオーバハングするような平板状の基板部と、該基板部から所定の間隔を保って下方に向かって延び前記凸条の前記仮固定部に係合する一対の係合突起部とを有しているシートクッション材の製造方法。
  4. シートカバーの一部を引き込んで係止する係止部材が底部に配設された吊り溝を有する発泡樹脂製のシートクッション材の製造用発泡型であって、
    前記シートクッション材の着座面側の形状に対応した下キャビティ面を有する下型と、前記シートクッション材の着座面と反対側の形状に対応した上キャビティ面を有する上型と、を備え、
    前記下型の前記下キャビティ面には前記吊り溝を形成するとともに頂部の所定箇所に前記係止部材を仮固定することができる仮固定部が設けられた凸条が上方に向かって延びて形成されており、
    前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の一方側には前記凸条から離隔するにしたがって水平方向又は上方に向けて延びる第1面部が形成され、
    前記下キャビティ面における前記凸条の長手方向の他方側には前記凸条から離隔するにしたがって下方に向けて延びる第2面部が形成されており、
    該第2面部の前記仮固定部に対応する部分には上面視で前記凸条に開口側を向けて略U字状に形成され上方に向けて延びる立壁が設けられており、
    前記下型の前記第1面部上と、前記立壁の前記凸条側を含む前記第2面部上とが、発泡樹脂原料が注入される部位であるシートクッション材の製造用発泡型。
  5. 請求項4において、前記立壁の前記下キャビティ面からの上下方向の高さは、前記凸条の前記下キャビティ面からの上下方向の高さの2/5程度に設定されているシートクッション材の製造用発泡型。
  6. 請求項4又は請求項5において、前記凸条は横断面が下方に向かって開口する略逆U字状に形成され、
    前記係止部材は、前記仮固定部に仮固定されたとき、前記凸条の長手方向に垂直な方向にオーバハングするような平板状の基板部と、該基板部から所定の間隔で下方に向かって延び前記凸条の前記仮固定部に係合する一対の係合突起部とを有しているシートクッション材の製造用発泡型。

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