JP6859604B2 - 太陽光発電システムおよび検査方法 - Google Patents
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Description
太陽光発電システムにおいて、太陽光パネルにバイパスダイオードが設置される場合がある(特許文献1参照。)。バイパスダイオードは、例えば、太陽光パネルが故障した際に当該太陽光パネルに加熱あるいは焼損が発生することを防ぐ目的で設置される場合がある。このような目的は、バイパスダイオードの断線が発生すると、達せられない。このため、太陽光パネルが設置された後に、バイパスダイオードの断線の有無を検査することは重要である。
また、例えば、赤外線カメラを用いて、家庭用などで屋根に設置された太陽光パネルを1枚ごとに検査する作業は、煩雑な場合があった。
[太陽光発電システムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態(第1の構成例)に係る太陽光発電システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係る太陽光発電システム1は、例えば、メガソーラのシステムに適用されてもよい。
それぞれのストリング系は、1個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれ)と、1個の接続箱(n個の接続箱12−1〜12−nのそれぞれ)と、プラス(+)端子の側の1個のスイッチ(n個のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれ)と、マイナス(−)端子の側の1個のスイッチ(n個のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれ)を備える。
それぞれのストリング11−1〜11−nは、所定の枚数の太陽光パネル(それぞれのストリング11−1〜11−nにおいて、1枚の太陽光パネル31−1〜31−nのみに符号を付してある。)を備える。1個のストリング11−1〜11−nを構成する太陽光パネルの枚数(所定の枚数)は、1以上の任意の枚数であってもよく、本実施形態では、2以上である場合を説明する。
スイッチ部41は、2個の切片51〜52と、3個の接点53〜55を備える。+の接点53および+の接点55は、それぞれ、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。−の接点54は、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。+端子の側の切片51は(電流計91を介して)インバータ71の+端子と接続されている。−端子の側の切片52はインバータ71の−端子と接続されている。
インバータ71の+端子と−端子との間に、電圧計92が接続されている。
また、インバータ71、端子72、トランス73、端子74、端子75、スイッチ76、端子77の順に接続されている。
なお、それぞれのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
インバータ71は、n個のストリング系において発電された直流電力を交流電力に変換してトランス73の側へ出力する動作を行う機能を有する。本実施形態では、この動作は、スイッチ部41が第1−1の状態に切り替えられて、行われる。
また、本実施形態では、インバータ71は、トランス73の側からの交流電力を直流電力に変換してn個のストリング系の側へ出力する動作を行う機能を有する。本実施形態では、この動作は、スイッチ部41が第1−2の状態に切り替えられて、行われる。
このように、本実施形態では、インバータ71は、トランス73の側における交流電力とn個のストリング系の側における直流電力とを双方向で変換する機能を有しており、直流と交流とを連係させる。
なお、従来の太陽光発電システムでは、一般に、直流電力から交流電力へ変換するインバータの回路が用いられているが、例えば、当該回路に対して、ハードウェアまたはソフトウェアの一方または両方を追加的に備えることで、交流電力から直流電力へ変換する機能を備えてもよい。
電圧計92は、インバータ71の+端子と−端子との間に備えられており、これらの間に印加される電圧の値を測定(検出)する。また、電圧計92は、測定された値を表示する。
1個のストリングにおいて、複数枚の太陽光パネルが縦横に並べられて設けられてもよく、また、1枚の太陽光パネルにおいて、複数枚のセルが縦横に並べられて設けられてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る太陽光発電時におけるストリング11−1の動作の概要を説明するための図である。
本実施形態では、n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれの動作は同じであり、ここでは、ストリング11−1を例示して説明する。
太陽光発電時には、スイッチ部41は、第1−1の状態に切り替えられる。
ストリング11−1は、−端子131と、+端子132と、複数枚(図2の例では、3枚の例を示す。)の太陽光パネル111−1〜111−3を備える。当該太陽光パネル111−1〜111−3は、図1に示される太陽光パネル(太陽光パネル31−1など)に相当する。
それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3は、直列に接続されたm(mは1以上の整数である。)枚のセルを備える。ここで、mは1でもよいが、本実施形態では、mは2以上である場合を説明する。具体的には、太陽光パネル111−1は直列に接続されたm枚のセルA1−1〜A1−mを備え、太陽光パネル111−2は直列に接続されたm枚のセルA2−1〜A2−mを備え、太陽光パネル111−3は直列に接続されたm枚のセルA3−1〜A3−mを備える。
また、本実施形態では、それぞれの太陽光パネル111−1〜111−3ごとにバイパスダイオード(バイパスダイオード151−1〜151−3のそれぞれ)を備える場合を示すが、他の構成例として、任意の連続して接続された2枚以上のセルの両端を接続するバイパスダイオードが備えられてもよい。
なお、このとき、図1に示されるすべてのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、76が閉じているとする。このとき、インバータ71には、+端子の側の方が−端子の側と比べて高い電圧(太陽光発電により発生した直流電力)が印加される。この直流電力がインバータ71によって交流電力に変換されてトランス73の側(端子77の側の系統)に供給される。
このように太陽光発電によって発生して流れる電流(本実施形態では、直流電流)は、ストリング(図1の例では、ストリング11−1〜11−n)の状態に応じて、変化し得る。例えば、当該ストリング11−1〜11−nのなかに、故障しているものがある場合、あるいは、草木などの影がかかっているものがある場合には、当該電流は低下する。
図3は、本発明の一実施形態に係るバイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1の動作の概要を説明するための図である。
図3に示されるストリング11−1の構成は、図2に示される構成と同じである。
バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時には、スイッチ部41は、第1−2の状態に切り替えられる。
ここで、通常、夜間の期間、あるいは、ストリング11−1がシートなどで覆われた期間は、太陽光の照射が無いため、太陽光による発電が行われない。日射を遮蔽するシートなどを用いることで、昼間の検査も可能である。
なお、このとき、図1に示されるすべてのスイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−n、76が閉じているとする。
なお、本実施形態では、例えば、人が電流計91の電流値あるいは電圧計92の電圧値を視認することで、バイパスダイオード151−1〜151−3に異常が発生しているか否かを判定することが可能である。
また、インバータ71の切り替えと、スイッチ部41の切り替えとが、互いに連動していてもよく、例えば、一方の切り替えが行われることに応じて他方の切り替えが行われてもよい。
[太陽光発電システムの構成例]
図4は、本発明の一実施形態(第2の構成例)に係る太陽光発電システム201の概略的な構成例を示す図である。
図4に示される太陽光発電システム201について、図1に示される太陽光発電システム1とは相違する点について詳しく説明し、同様な点については、同一の符号を付して説明を簡易化または省略する。
プラス(+)の接点215−1および+の接点217−1は、それぞれ、接続箱12−1の+端子(ストリング11−1の+端子)と接続されている。マイナス(−)の接点216−1は、接続箱12−1の−端子(ストリング11−1の−端子)と接続されている。+端子の側の切片213−1は+端子の側のスイッチ251と接続されている。−端子の側の切片214−1は−端子の側のスイッチ252と接続されている。
スイッチ部211−1は、+端子の側の切片213−1と+の接点215−1とが接続されるとともに−端子の側の切片214−1と−端子の側の接点216−1とが接続される状態(以下、「第2−1の状態」ともいう。)と、+端子の側の切片213−1と−の接点216−1とが接続されるとともに−端子の側の切片214−1と+端子の側の接点217−1とが接続される状態(以下、「第2−2の状態」ともいう。)とを切り替える。
−端子の側のスイッチ252は、インバータ71の−端子と接続されているとともに、n個のストリング系の−端子の側の切片214−1〜214−nのそれぞれと接続されている。
なお、それぞれのスイッチ251、252、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
また、インバータ71の切り替えと、n個のスイッチ部211−1〜211−nの切り替えとが、互いに連動していてもよく、例えば、一方の切り替えが行われることに応じて他方の切り替えが行われてもよい。
なお、太陽光発電時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図2に示されるものと同様であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図3に示されるものと同様である。
[太陽光発電システムの構成例]
図5は、本発明の一実施形態(第3の構成例)に係る太陽光発電システム301の概略的な構成例を示す図である。
図5に示される太陽光発電システム301について、図1に示される太陽光発電システム1とは相違する点について詳しく説明し、同様な点については、同一の符号を付して説明を簡易化または省略する。また、図5に示されるスイッチ251、252は、図4に示されるものと同様である。
また、本実施形態では、インバータ391は、n個のストリング系の側における直流電力をトランス73の側における交流電力に変換する機能を有するが、トランス73の側における交流電力をn個のストリング系の側における直流電力に変換する機能を有していなくてもよい。
インバータ391と端子72とが接続されているとともに、インバータ391と2個のスイッチ251、252とが接続されている。
+端子の側のスイッチ251は、インバータ71の+端子と接続されているとともに、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
−端子の側のスイッチ252は、インバータ71の−端子と接続されているとともに、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
パルス発生器392の−端子は、+端子の側のスイッチ251と並行して、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
パルス発生器392の+端子は、−端子の側のスイッチ252と並行して、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
なお、それぞれのスイッチ251、252、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
具体的には、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、パルス発生器392は、所定のパルスを発生して、当該パルスをn個のストリング11−1〜11−nのそれぞれに対して出力する。当該パルスは、例えば、電圧のパルス、または、電流のパルスである。当該パルスの波形としては、任意の波形が用いられてもよい。当該パルスは、インバータ391とストリング11−1〜11−nとの間の経路を介して、供給される。
このとき、n個のストリング11−1〜11−nのうちの1個ごとに、スイッチ(スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nのうちの該当するもの)を順にオンに切り替えてパルス発生器392の側と接続してもよい。これにより、ストリング11−1〜11−nのそれぞれごとに、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査を行うことが可能である。
また、パルス発生器392による動作(本実施形態では、パルスを出力するか否かの動作)の切り替えと、スイッチ251、252の切り替えとが、互いに連動していてもよく、例えば、一方の切り替えが行われることに応じて他方の切り替えが行われてもよい。
なお、太陽光発電時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図2に示されるものと同様であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図3に示されるものと同様である。
[太陽光発電システムの構成例]
図6は、本発明の一実施形態(第4の構成例)に係る太陽光発電システム401の概略的な構成例を示す図である。
図6に示される太陽光発電システム401について、図1に示される太陽光発電システム1とは相違する点について詳しく説明し、同様な点については、同一の符号を付して説明を簡易化または省略する。また、図6に示されるスイッチ251、252は、図4に示されるものと同様である。
また、本実施形態では、インバータ71は、n個のストリング系の側における直流電力をトランス73の側における交流電力に変換する機能を有するが、トランス73の側における交流電力をn個のストリング系の側における直流電力に変換する機能を有していなくてもよい。
インバータ71と端子72とが接続されているとともに、インバータ71と2個のスイッチ251、252とが接続されている。
+端子の側のスイッチ251は、インバータ71の+端子と接続されているとともに、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
−端子の側のスイッチ252は、インバータ71の−端子と接続されているとともに、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
蓄電池431の−端子は、+端子の側のスイッチ251と並行に、n個のストリング系の+端子の側のスイッチ13−1〜13−nのそれぞれと接続されている。
蓄電池431の+端子は、−端子の側のスイッチ252と並行に、n個のストリング系の−端子の側のスイッチ14−1〜14−nのそれぞれと接続されている。
なお、それぞれのスイッチ251、252、76は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
具体的には、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時に、蓄電池431は、所定の電圧をn個のストリング11−1〜11−nのそれぞれに対して印加する。当該電圧は、蓄電池431の+端子の方が−端子よりも高い電圧である。当該電圧は、インバータ71とストリング11−1〜11−nとの間の経路を介して、供給される。
このとき、n個のストリング11−1〜11−nのうちの1個ごとに、スイッチ(スイッチ13−1〜13−n、14−1〜14−nのうちの該当するもの)を順にオンに切り替えて蓄電池431の側と接続してもよい。これにより、ストリング11−1〜11−nのそれぞれごとに、検査を行うことが可能である。
当該電流が流れるか否か(または、電流の大きさ)を測定することで、バイパスダイオード151−1〜151−3が正常であるか否かを判定することが可能であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査が実現される。つまり、1個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのそれぞれ)において、すべてのバイパスダイオード151−1〜151−3が正常であるときには電流が流れるが、バイパスダイオード151−1〜151−3のうちの任意の1個以上に異常が発生しているときには電流が流れない。また、複数個のストリング(n個のストリング11−1〜11−nのうちの任意の2個以上の組み合わせ)では、電流が流れないストリングの数に応じて、全体として流れる電流が低下する。
なお、太陽光発電時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図2に示されるものと同様であり、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時におけるストリング11−1〜11−nの動作は図3に示されるものと同様である。
図7は、本発明の一実施形態に係る測定装置501を備えた太陽光発電システム1Aの概略的な構成例を示す図である。
太陽光発電システム1Aは、図1に示される構成と比べて、測定装置501を備える点以外は、同様である。説明の便宜上、図4の例では、図1の例と同様な構成部については同じ符号を付してある。
測定装置501は、電流計91および電圧計92のそれぞれと接続されている。
測定装置501は、入力部511と、出力部512と、記憶部513と、測定部514と、制御部515を備える。制御部515は、判定部531を備える。
入力部511は、外部から情報を入力する。入力部511は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部511は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部は、測定装置501とは別体で備えられて、測定装置501と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部512は、外部へ情報を出力する。出力部512は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部512は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部512は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカは、測定装置501とは別体で備えられて、測定装置501と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
図7の例では、測定対象の値は、電流計91の電流値と電圧計92の電圧値とのうちの任意の一方または両方である。
なお、測定値(電流値あるいは電圧値)は、例えば、時間的に平均化した平均値であってもよい。
また、閾値に基づいて判定を行う場合、当該閾値として、例えば、温度、日射量、時刻、季節などの所定の条件によって異なる値が用いられてもよい。この場合、測定装置501は、当該条件を検出する検出部(例えば、センサ)を備えて、その検出結果に応じて当該条件に合う閾値を設定してもよい。
一例として、測定装置501は、あらかじめ定められた測定タイミングを決定するための情報を記憶して、自動的に、当該測定タイミングで測定を行ってもよい。当該測定タイミングは、例えば、あらかじめ定められた夜間などのタイミングであってもよく、または、一定の周期のタイミングであってもよい。夜間などのタイミングは、点検が行われるタイミングであってもよい。一定の周期のタイミングは、例えば、1日に1回のタイミング、あるいは、1か月に1回のタイミングなどであってもよい。
他の例として、測定装置501は、人により行われる操作を受け付けて、当該操作に応じた測定タイミングで測定を行ってもよい。具体例として、測定装置501は、測定を行うことを人の手動で指示するためのボタンあるいはレバーなどを(例えば、入力部511として)備えてもよい。
なお、同様に、測定装置501において、判定部531により、故障等に関する判定を行うタイミングとしては、任意のタイミングが用いられてもよい。例えば、当該判定の処理が、測定の処理に続けて、当該測定の結果に基づいて行われてもよい。
また、測定装置501は、人により行われる操作を受け付けて、受け付けられた操作に基づいて、当該操作に対応する動作(例えば、表示出力あるいは音の出力など)を行ってもよい。
すなわち、測定装置501は、少なくとも、測定対象となる値を測定し、そして、それ以降の解析あるいは判定などは、人が行ってもよく、または、人と測定装置501とで分担して行ってもよい。
また、測定装置501は、例えば、人によって持ち運びが可能であってもよく、または、測定対象の設置位置の付近に設置されてもよい。
図9は、本発明の一実施形態に係る監視システム601の概略的な構成例を示す図である。
監視システム601は、測定装置611と、ネットワーク613と、監視装置612を備える。
測定装置611と、監視装置612は、ネットワーク613と接続される。
監視装置612と測定装置611とが、ネットワーク613を介して、通信する。
測定装置611は、入力部711と、出力部712と、記憶部713と、通信部714と、測定部715と、制御部716を備える。制御部716は、判定部731を備える。
ここで、入力部711、出力部712、記憶部713、測定部715、制御部716、判定部731のそれぞれの機能は、図8に示される測定装置501に係る入力部511、出力部512、記憶部513、測定部514、制御部515、判定部531のそれぞれの機能と同様である。
なお、図10の例では、入力部711および出力部712とは別に、ネットワーク613と接続される通信部714を示したが、例えば、当該通信部714の機能は入力部711および出力部712の機能により実現されてもよい。
監視装置612は、入力部811と、出力部812と、記憶部813と、通信部814と、制御部815を備える。
入力部811は、外部から情報を入力する。入力部811は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部811は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部は、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部812は、外部へ情報を出力する。出力部812は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部812は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部812は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカは、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
なお、図11の例では、入力部811および出力部812とは別に、ネットワーク613と接続される通信部814を示したが、例えば、当該通信部814の機能は入力部811および出力部812の機能により実現されてもよい。
一例として、通信部814により測定装置611から測定結果の情報を受信する場合、制御部815は、取得(ここでは、受信)された測定結果の情報に基づいて、故障等の有無などを判定する処理を行ってもよく、また、取得された測定結果に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。
他の例として、通信部814により測定装置611から判定結果の情報を受信する場合、取得(ここでは、受信)された判定結果の情報に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。
なお、制御部815は、例えば、CPUを有し、記憶部813に記憶された制御プログラムあるいはパラメータなどを使用して、処理あるいは制御を行ってもよい。
以上のように、本実施形態に係る太陽光発電システム1では、太陽光発電モジュール(図1の例では、ストリング11−1〜11−n、太陽光パネル31−1〜31−n、セル)に設けられたバイパスダイオード151−1〜151−3の検査を簡易化することができる。
また、本実施形態に係る太陽光発電システム1Aでは、測定装置501により、バイパスダイオード151−1〜151−3の検査時の測定を行うことができる。
また、本実施形態に係る監視システム601では、測定装置611による測定結果などの情報を監視装置612により収集して管理することができる。
本実施形態では、例えば、太陽光パネル31−1〜31−n(あるいは、セル)について、工場出荷前にメーカなどによりバイパスダイオード151−1〜151−3の検査が行われている場合、または、行われていない場合に、設置後においてバイパスダイオード151−1〜151−3の検査によって異常を検出することが可能である。
このように、本実施形態では、現地においてバイパスダイオード151−1〜151−3の検査を効率良く行うことができる。また、本実施形態では、例えば、人または装置のうちの一方または両方により行われるバイパスダイオード151−1〜151−3の検査の方法を実施することが可能である。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、検査出力部は、インバータに備えられ、入力された交流電流を直流電流に変換して太陽光発電モジュールに出力する(図1および図4の例)。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、検査出力部は、電圧または電流のパルスを発生して太陽光発電モジュールに出力するパルス発生器(図5の例では、パルス発生器392)を有する(図5の例)。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、検査出力部は、電圧を太陽光発電モジュールに印加する蓄電池(図6の例では、蓄電池431)を有する(図6の例)。
一構成例として、太陽光発電システムにおいて、太陽光発電モジュールに流れる電流または太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値(例えば、電流値と電圧値との一方または両方であり、パルスの電流値または電圧値でもよい。)を測定する測定部(図1および図4の例では電流計91および電圧計92、図5の例では測定部371、図6の例では測定部411、図7〜図11の例では測定装置501、611の測定部514、715)を備える。
一構成例として、バイパスダイオードを有する太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して出力するインバータと太陽光発電モジュールとの間の経路を介して、太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行い、太陽光発電モジュールに流れる電流または太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定し、測定の結果に基づいて太陽光発電モジュールの検査を行う、検査方法である。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバあるいはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (6)
- バイパスダイオードを有する複数のストリングを備える太陽光発電モジュールと、
前記複数の前記ストリングに共通であって、電力系統と接続され、前記太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して前記電力系統の側へ出力するインバータと、
前記太陽光発電モジュールと前記インバータとの間の経路を介して、前記太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行う検査出力部と、
それぞれの前記ストリングと前記インバータの側との接続をオンオフするストリング側スイッチと、
前記インバータと前記電力系統の側との接続をオンオフする電力系統側スイッチと、
を備え、
前記電力系統側スイッチ、前記インバータ、前記ストリング側スイッチ、前記複数の前記ストリングの並びで配置されており、
前記検査出力部は、前記バイパスダイオードの検査時に、前記電力系統側スイッチをオンにし続けることで前記インバータの側から前記太陽光発電モジュールの側へ前記電力系統からの電流を流し続けて、このとき、前記インバータよりも前記ストリングの側において、2以上の前記ストリングごとに、前記ストリング側スイッチを順にオンに切り替えて前記インバータの側と接続する、
太陽光発電システム。 - 前記検査出力部は、前記インバータに備えられ、入力された交流電流を直流電流に変換して前記太陽光発電モジュールに出力する、
請求項1に記載の太陽光発電システム。 - 前記検査出力部は、電圧または電流のパルスを発生して前記太陽光発電モジュールに出力するパルス発生器を有する、
請求項1に記載の太陽光発電システム。 - 前記検査出力部は、電圧を前記太陽光発電モジュールに印加する蓄電池を有する、
請求項1に記載の太陽光発電システム。 - 前記太陽光発電モジュールに流れる電流または前記太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定する測定部を備える、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。 - 複数のストリングに共通であって電力系統と接続されるインバータが、バイパスダイオードを有する前記複数の前記ストリングを備える太陽光発電モジュールによる発電によって発生した直流電流を交流電流に変換して前記電力系統の側へ出力し、
前記インバータと前記太陽光発電モジュールとの間の経路を介して、前記太陽光発電モジュールに対して太陽光発電時と同じ向きの電流を流すための出力を行い、前記太陽光発電モジュールに流れる電流または前記太陽光発電モジュールに印加される電圧に関する値を測定し、測定の結果に基づいて前記太陽光発電モジュールの検査を行い、
電力系統側スイッチ、前記インバータ、ストリング側スイッチ、前記複数の前記ストリングの並びで配置された回路において、
前記バイパスダイオードの検査時に、前記インバータと前記電力系統の側との接続をオンオフする前記電力系統側スイッチをオンにし続けることで前記インバータの側から前記太陽光発電モジュールの側へ前記電力系統からの電流を流し続けて、このとき、前記インバータよりも前記ストリングの側において、2以上の前記ストリングごとに、前記ストリングと前記インバータの側との接続をオンオフする前記ストリング側スイッチを順にオンに切り替えて前記インバータの側と接続する、
検査方法。
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