JP2017118645A - 測定装置、測定システム、プログラムおよび測定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
太陽光パネルの故障を発見する手法としては、一例として、人が巡視等によって目視により1枚ごとの太陽光パネルの故障の有無を判定する手法が用いられている。他の例として、人が赤外線カメラを用いて1枚ごとの太陽光パネルの表面の温度を測定して、当該1枚ごとの太陽光パネルの故障の有無を判定する手法が用いられている。
また、人が多数の太陽光パネルの故障の有無を判定することは、非常に煩わしい作業であった。例えば、メガソーラなどのように数万枚の太陽光パネルについて、故障の有無を人が目視あるいは赤外線カメラを用いて判定する作業は、非常に多くの時間がかかっていた。
また、人が目視等によって故障している太陽光パネルを特定できない場合には、すべての太陽光パネルについて特性試験を行う必要があった。
また、故障ばかりでなく、太陽光パネルに草木などの影がかかるような場合にも、当該太陽光パネルによる発電の能力が低下する。
従来では、このような太陽光パネルの故障等の影響の有無を判定することが要求されていた。
図1は、本発明の一実施形態に係る発電システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係る発電システム1は、第1の太陽光発電系と、第2の太陽光発電系を備える。
本実施形態に係る発電システム1は、例えば、メガソーラのシステムに適用されてもよい。
なお、本実施形態において、第1の太陽光発電系における5個のストリング11−1〜11−5の群をストリング群101(第1のストリング群)と呼ぶ。
なお、本実施形態において、第2の太陽光発電系における5個のストリング41−1〜41−5の群をストリング群102(第2のストリング群)と呼ぶ。
また、第1の太陽光発電系におけるチョッパ15と、第2の太陽光発電系におけるチョッパ45は、共通のインバータ71と接続されている。
また、本実施形態に係る発電システム1は、測定装置91を備える。
なお、それぞれのスイッチ13−1〜13−5、14、43−1〜43−5、44、72、77は、閉じられているとき(オンのとき)には電力を通過させ、開かれているとき(オフのとき)には電力を通過させない。
インバータ71は、太陽光発電系(第1の太陽光発電系および第2の太陽光発電系)において発電された直流電力を交流電力に変換してトランス74の側へ出力する。
それぞれのチョッパ15、45は、電流のオンとオフを繰り返すことによって、電圧または電流の実効値を生成する。本実施形態では、それぞれのチョッパ15、45は、インバータ71にかかる電圧を一定にするための動作を行う。なお、他の構成例として、チョッパ15、45が備えられない構成が用いられてもよい。
また、本実施形態に係る発電システム1では、それぞれの太陽光発電系(第1の太陽光発電系、第2の太陽光発電系)において、5個のストリング系(5個のストリング11−1〜11−5の系、5個のストリング41−1〜41−5の系)を備えるが、他の構成例として、それぞれの太陽光発電系において、1個以上の任意の数のストリング系を備えてもよい。
また、本実施形態に係る発電システム1では、それぞれの太陽光パネル(例えば、太陽光パネル21−1〜21−5、51−1〜51−5)において、複数個のセルを備える。ここで、それぞれの太陽光パネルにおけるセルの個数は、2個以上の任意の数であってもよい。または、1枚の太陽光パネルの代わりに、1個のセルが用いられてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係るストリング群101の概略的な構成例を示す図である。なお、他のストリング群102の構成についても、ストリング群101の構成と同様である。
ストリング群101は、5個のストリング11−1〜11−5を並列に配置して備え、また、これら5個のストリング11−1〜11−5を支持する台部111、112を備える。
1個のストリング11−1では、16枚の太陽光パネル21−1が、8枚ずつ2列に並べられて(縦横に並べられて)配置されている。これら16枚の太陽光パネル21−1が直列に、接続部(ストリング11−1において、1個の接続部131のみに符号を付してある)を介して、接続されている。
また、本実施形態では、これら16枚の太陽光パネル21−1は、接続部131と並行に、バイパスダイオードを介して接続されている。この構成により、これら16枚の太陽光パネル21−1のなかのいずれかに故障等(故障、または、草木の影の影響など)が発生した場合においても、当該バイパスダイオードを介して、電流が流れる。
また、本実施形態では、これら24個のセル121は、接続部と並行に、バイパスダイオードを介して接続されている。この構成により、これら24個のセル121のなかのいずれかに故障等が発生した場合においても、当該バイパスダイオードを介して、電流が流れる。なお、このような電流の流れをセル121の単位で補償しない場合には、セル121の単位ではバイパスダイオードが備えられなくてもよい。
なお、他のストリング11−2〜11−5の構成についても、ストリング11−1の構成と同様である。
図3は、本発明の一実施形態に係る直列接続回路201の概略的な構成例を示す図である。
図3の例に係る直列接続回路201は、N(Nは複数を表す値)個の太陽光発電部221−1〜221−Nが直列に、接続線(1個の接続線231のみに符号を付してある)を介して、接続されて構成されている。直列接続回路201の一端Pの端子211と他端Nの端子212との間に電力(例えば、その電流)が伝送する。
また、図3の例では、直列接続回路201と平行に、接地線261が備えられている。
直列接続回路201の端子211と端子212との間に流れる電流は、当該端子211と当該端子212との間の任意の箇所を流れる電流を測定することにより、測定することが可能である。
図4〜図15を参照して、故障に関して、ストリング11−1の直列接続回路201に流れる電流の特性の例を示す。当該特性は、例えば、直列接続回路201の端子211と端子212との間に一定の電圧が印加されてすべてのスイッチ(図1の例では、スイッチ13−1〜13−5、14、43−1〜43−5、44、72、77)が閉じられて行われた実験で得られたデータに基づいている。なお、他のストリング11−2〜11−5、41−1〜41−5についても同様である。
図4〜図9では、故障が発生することを想定したストリング11−1と同一のストリング(すなわち、当該ストリング11−1)に関する特性を示してある。
図10〜図15では、故障が発生することを想定したストリング11−1とは別のストリング(例えば、隣接するストリング11−2など)に関する特性を示してある。
図7〜図9、図13〜図15のそれぞれに示されるグラフでは、横軸は周波数[Hz]を表わしており、縦軸は電流の振幅[A]を表わしている。
図5は、1枚の故障が発生したときに同一のストリング11−1の直列接続回路201に流れる電流の時間特性1002の例を示す図である。本例では、1枚の故障とは、ストリング11−1に含まれる複数枚の太陽光パネル21−1のうちの1枚が故障したということである。
図6は、2枚の故障が発生したときに同一のストリング11−1の直列接続回路201に流れる電流の時間特性1003の例を示す図である。本例では、2枚の故障とは、ストリング11−1に含まれる複数枚の太陽光パネル21−1のうちの2枚が故障したということである。
図8は、1枚の故障が発生したときに同一のストリング11−1の直列接続回路201に流れる電流の周波数特性1012の例を示す図である。
図9は、2枚の故障が発生したときに同一のストリング11−1の直列接続回路201に流れる電流の周波数特性1013の例を示す図である。
なお、これらの周波数特性1011〜1013は、例えば、測定結果(ここでは、時間特性1001〜1003)を周波数解析することにより得られる。
図11は、1枚の故障が発生したときに別のストリングの直列接続回路に流れる電流の時間特性1022の例を示す図である。
図12は、2枚の故障が発生したときに別のストリングの直列接続回路に流れる電流の時間特性1023の例を示す図である。
図14は、1枚の故障が発生したときに別のストリングの直列接続回路に流れる電流の周波数特性1032の例を示す図である。
図15は、2枚の故障が発生したときに別のストリングの直列接続回路に流れる電流の周波数特性1033の例を示す図である。
なお、これらの周波数特性1031〜1033は、例えば、測定結果(ここでは、時間特性1021〜1023)を周波数解析することにより得られる。
また、図7〜図9に示されるように、故障が発生することを想定したストリング11−1と同一のストリング(すなわち、当該ストリング11−1)では、故障の枚数が増加するにしたがって、所定の周波数の成分の振幅が大きくなっていく。本例では、当該所定の周波数は4000(=4k)[Hz]程度の値である。なお、8000(=8k)[Hz]程度の周波数成分は倍波である。
ここで、4k[Hz]程度の周波数は、インバータ71のスイッチング周波数のノイズに相当すると考えられる。
また、ここでは、1個のストリング11−1を構成する複数枚の太陽光パネル21−1を例として説明したが、他の例として、1個の太陽光パネル21−1を構成する複数個のセル121についても同様である。つまり、1個の太陽光パネル21−1を構成する複数個のセル121のうちで故障等が発生している個数が増加するにしたがって、当該太陽光パネル21−1の直列接続回路を流れる電流に発生するリプルの振幅が大きくなっていく特性がある。
<測定および判定>
そこで、本実施形態では、ストリング11−1の直列接続回路201を流れる電流に発生するリプルの振幅に基づいて、当該ストリング11−1について故障等の有無を判定する。
測定装置91は、それぞれのストリング11−1〜11−5、41−1〜41−5について、直列接続回路201を流れる電流の値(電流値)を測定する。この場合、測定装置91は、例えば、直列接続回路201の端子211と端子212との間に流れる電流を測定してもよく、または、当該端子211と当該端子212との間の任意の箇所を流れる電流を測定してもよく、または、図3に示されるような接地線261を流れる電流を測定してもよい。ここで、本実施形態では、本線である直列接続回路201を流れる電流のリプルの振幅が増加(または、減少)するに応じて、接地線261を流れる電流のリプルの振幅が増加(または、減少)する。
また、測定装置91は、例えば、それぞれのストリング11−1〜11−5、41−1〜41−5について、直列接続回路201を流れる電流値の測定結果に基づいて、故障等の有無を判定してもよい。
一例として、測定装置91は、あらかじめ設定されたリプルの振幅の閾値を記憶する。そして、測定装置91は、測定対象となる直列接続回路201を流れる電流値の測定結果に基づいて、当該測定結果に含まれるリプルの振幅と当該閾値とを比較し、当該リプルの振幅が当該閾値を超えると判定した場合には故障等があることを判定し、一方、当該リプルの振幅が当該閾値以下であると判定した場合には故障等が無いことを判定する。
なお、当該閾値としては、例えば、複数の異なるストリング11−1〜11−5、41−1〜41−5について共通の値が設定されてもよく、または、それぞれのストリング11−1〜11−5、41−1〜41−5ごとに異なり得る値が設定されてもよい。また、当該閾値としては、異なる故障等の枚数と対応付けられた複数の閾値(本実施形態では、故障等の枚数が多いほど大きい値)が用いられてもよく、この場合、例えば、測定装置91は、測定結果に含まれるリプルの振幅が超えた最大の閾値に対応する故障等の枚数を判定(特定)する。
また、測定結果および閾値としては、電流値の時間特性に関する値ばかりでなく、他の例として、電流値の周波数特性に関する値が用いられてもよい。
また、閾値としては、例えば、温度、日射量、時刻、季節などの所定の条件によって異なる値が用いられてもよい。この場合、測定装置91は、当該条件を検出する検出部(例えば、センサ)を備えて、その検出結果に応じて当該条件に合う閾値を設定してもよい。
他の例として、測定装置91は、あらかじめ設定された電流値のパターンを記憶する。記憶されるパターンは、例えば、故障等が発生していないときのパターンを含んでもよく、また、故障等が発生しているときのパターンを含んでもよい。また、記憶されるパターンは、故障等が発生した枚数ごとのパターンを含んでもよい。そして、測定装置91は、測定対象となる直列接続回路201を流れる電流値の測定結果に基づいて、当該測定結果と記憶されたパターンとを比較し、当該測定結果に最も類似したパターンを判定(特定)する。測定装置91は、判定したパターンに基づいて、故障等の有無を判定する。
ここで、測定結果とパターンとの類似の程度を表す値(類似度)としては、例えば、パターンマッチングなどで使用される任意の演算値が用いられてもよい。また、類似するか否かを判定する手法としては、例えば、類似度が所定の閾値を超える場合には類似すると判定し、類似度が当該閾値以下である場合には類似しないと判定する手法が用いられてもよい。
なお、測定結果は、例えば、測定時間における所定の時間ごとに平均化されて使用されてもよい。
また、測定結果およびパターンとしては、電流値の時間特性に関する値ばかりでなく、他の例として、電流値の周波数特性に関する値が用いられてもよい。
また、パターンとしては、例えば、温度、日射量、時刻、季節などの所定の条件によって異なるパターンが用いられてもよい。この場合、測定装置91は、当該条件を検出する検出部(例えば、センサ)を備えて、その検出結果に応じて当該条件に合うパターンを設定してもよい。
他の例として、測定装置91は、複数の異なるストリング11−1〜11−5、41−1〜41−5のうちで、2個の異なるストリング(第1のストリング、第2のストリング)のそれぞれについて、直列接続回路201を流れる電流値を測定する。そして、測定装置91は、第1のストリングの測定結果に含まれるリプルの振幅と、第2のストリングの測定結果に含まれるリプルの振幅とを比較し、両者のリプルの振幅の差分が所定の閾値を超えたと判定した場合に、リプルの振幅が大きい方について故障等があると判定する。
なお、当該閾値としては、任意の値が用いられてもよい。また、当該閾値としては、異なる故障等の枚数と対応付けられた複数の閾値(本実施形態では、故障等の枚数が多いほど大きい値)が用いられてもよく、この場合、例えば、測定装置91は、両者のリプルの振幅の差分が超えた最大の閾値に対応する故障等の枚数を判定(特定)する。
なお、リプルの振幅は、例えば、測定時間における所定の時間で平均化されて使用されてもよい。
また、測定結果および閾値としては、電流値の時間特性に関する値ばかりでなく、他の例として、電流値の周波数特性に関する値が用いられてもよい。
また、閾値としては、例えば、温度、日射量、時刻、季節などの所定の条件によって異なる値が用いられてもよい。この場合、測定装置91は、当該条件を検出する検出部(例えば、センサ)を備えて、その検出結果に応じて当該条件に合う閾値を設定してもよい。
ここで、測定装置91が測定対象における電流値を測定するタイミングとしては、任意のタイミングが用いられてもよい。
一例として、測定装置91は、あらかじめ定められた測定タイミングの情報を記憶して、自動的に、当該測定タイミングで測定を行ってもよい。当該測定タイミングは、例えば、一定の周期のタイミングであってもよい。
他の例として、測定装置91は、人により行われる操作を受け付けて、当該操作に応じた測定タイミングで測定を行ってもよい。具体例として、測定装置91は、測定を行うことを人の手動で指示するためのボタンあるいはレバーなどを備えてもよい。
また、測定装置91は、人により行われる操作を受け付けて、受け付けられた操作に基づいて、当該操作に対応する動作(例えば、表示出力あるいは音の出力など)を行ってもよい。
すなわち、測定装置91は、少なくとも、測定対象となる直列接続回路201を流れる電流値を測定し、そして、それ以降の解析(例えば、周波数解析など)あるいは判定などは、人が行ってもよく、または、人と測定装置91とで分担して行ってもよい。
また、測定装置91は、例えば、人によって持ち運びが可能であってもよく、または、測定対象の設置位置の付近に設置されてもよい。
また、例えば、複数の測定装置91が備えられる場合に、これらを監視する装置(監視装置)を備えてもよい。この場合、それぞれの測定装置91が測定結果あるいは判定結果に関する情報を送信し、監視装置が当該情報を受信して収集してもよい。なお、通信(送信、受信)は、例えば、有線の回線を用いて行われてもよく、または、無線の回線を用いて行われてもよい。
また、本実施形態では、測定装置91により電流の値を測定することでリプルの振幅を測定する場合を示すが、他の例として、故障等により発生するリプルの振幅を測定することが可能な電圧の値を測定装置91により測定することで当該リプルの振幅を測定する構成が用いられてもよい。
図16は、本発明の一実施形態(第1の構成例)に係る測定装置311を備える発電システム301の概略的な構成例を示す図である。
本構成例に係る発電システム301の構成は、図1に示される構成と比べて、図1に示される測定装置91の機能を有する装置として測定装置311を備える点以外は、同様である。図16の例では、故障等が発生した太陽光パネル(故障等パネル321)を示してある。なお、説明の便宜上、図16の例では、図1の例と同様な構成部については同じ符号を付してある。
具体例として、人が、測定装置311を持ち運び、手動で当該測定装置311を使用して、当該測定装置311により測定対象における電流値を測定する。そして、当該人は、測定装置311による測定結果を見て、故障等の有無などを判定する。測定対象(例えば、ストリング11−1〜11−5、41−1〜41−5、あるいは、太陽光パネル21−1〜21−5、51−1〜51−5)が複数存在する場合には、人は、順番に、それぞれの測定対象における電流値を測定する。
図17は、本発明の一実施形態(第2の構成例)に係る測定装置411−1〜411−5、421−1〜421−5を備える発電システム401の概略的な構成例を示す図である。
本構成例に係る発電システム401の構成は、図1に示される構成と比べて、図1に示される測定装置91の機能を有する装置として複数の測定装置411−1〜411−5、421−1〜421−5を備える点以外は、同様である。図17の例では、故障等が発生した太陽光パネル(故障等パネル441)を示してある。なお、説明の便宜上、図17の例では、図1の例と同様な構成部については同じ符号を付してある。
入力部511は、外部から情報を入力する。入力部511は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部511は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部などは、測定装置411−1とは別体で備えられて、測定装置411−1と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部512は、外部へ情報を出力する。出力部512は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部512は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部512は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカなどは、測定装置411−1とは別体で備えられて、測定装置411−1と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
測定部514は、測定対象の電流値を測定する。
制御部515は、測定装置411−1における処理あるいは制御を行う。制御部515は、例えば、判定部531により、測定部514により取得された測定結果に基づいて、故障等の有無などを判定する処理を行ってもよい。また、制御部515は、例えば、測定部514により取得された測定結果に基づいて、他の解析(例えば、周波数解析など)の処理を行ってもよい。なお、制御部515は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を有し、記憶部513に記憶された制御プログラムあるいはパラメータなどを使用して、処理あるいは制御を行ってもよい。
図19は、本発明の一実施形態(第3の構成例)に係る測定システム(監視システム)601の概略的な構成例を示す図である。
本構成例に係る測定システム601は、M(Mは複数を表す値)個の測定装置611−1〜611−Mと、ネットワーク613と、監視装置612を備える。
それぞれの測定装置611−1〜611−Mと、監視装置612とは、ネットワーク613と接続される。
本構成例では、監視装置612とそれぞれの測定装置611−1〜611−Mとが、ネットワーク613を介して、通信する。
一例として、M=10であり、M個の測定装置611−1〜611−Mのそれぞれは、図17に示される同数の測定装置411−1〜411−5、421−1〜421−5のそれぞれの代わりに備えられる。そして、これらM個の測定装置611−1〜611−Mのそれぞれが、ネットワーク613を介して、監視装置612と接続される。
ここで、入力部711、出力部712、記憶部713、測定部715、制御部716、判定部731のそれぞれの機能は、図18に示される(第2の構成例)に係る入力部511、出力部512、記憶部513、測定部514、制御部515、判定部531のそれぞれの機能と同様である。
また、通信部714は、ネットワーク613を介して、他の測定装置611−2〜611−Mと通信してもよい。具体例として、通信部714は、測定結果の情報、判定結果の情報、または、他の解析(例えば、周波数解析など)の結果の情報などのうちの1以上を他の測定装置611−2〜611−Mに送信してもよい。
なお、本構成例では、入力部711および出力部712とは別に、ネットワーク613と接続される通信部714を示したが、例えば、当該通信部714の機能は入力部711および出力部712の機能により実現されてもよい。
本構成例に係る監視装置612は、入力部811と、出力部812と、記憶部813と、通信部814と、制御部815を備える。
入力部811は、外部から情報を入力する。入力部811は、例えば、人により行われる操作を受け付ける操作部を備えてもよい。また、入力部811は、例えば、外部の装置から出力された情報を入力してもよい。なお、操作部などは、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
出力部812は、外部へ情報を出力する。出力部812は、例えば、人に対して画面に情報を表示出力する表示部を備えてもよい。また、出力部812は、例えば、人に対して音を出力するスピーカを備えてもよい。また、出力部812は、例えば、外部の装置に情報を出力してもよい。なお、表示部あるいはスピーカなどは、監視装置612とは別体で備えられて、監視装置612と有線または無線の回線を介して通信可能に接続されてもよい。
なお、本構成例では、入力部811および出力部812とは別に、ネットワーク613と接続される通信部814を示したが、例えば、当該通信部814の機能は入力部811および出力部812の機能により実現されてもよい。
一例として、通信部814によりそれぞれの測定装置611−1〜611−Mから測定結果の情報を受信する場合、制御部815は、取得(ここでは、受信)された測定結果の情報に基づいて、故障等の有無などを判定する処理を行ってもよく、また、取得された測定結果に基づいて、他の解析(例えば、周波数解析など)の処理を行ってもよい。
他の例として、通信部814によりそれぞれの測定装置611−1〜611−Mから判定結果の情報を受信する場合、取得(ここでは、受信)された判定結果に基づいて、他の解析の処理を行ってもよい。
なお、制御部815は、例えば、CPUを有し、記憶部813に記憶された制御プログラムあるいはパラメータなどを使用して、処理あるいは制御を行ってもよい。
以上のように、本実施形態では、太陽光発電モジュール(例えば、ストリング11−1〜11−5、41−1〜41−5、あるいは、太陽光パネル21−1〜21−5、51−1〜51−5など)による発電に関し、簡易に、故障等の影響の有無を判定することができる。これにより、本実施形態では、故障等の有無の判定の効率化を図ることができる。
本実施形態では、例えば、天候に大きく左右されずに、測定および判定を行うことが可能である。
一構成例として、測定装置において、太陽光発電モジュールは、複数の太陽光パネル(図1の例では、太陽光パネル21−1〜21−5、51−1〜51−5)を有するストリング(図1の例では、ストリング11−1〜11−4、41−1〜41−5)、または、複数のセル(図2の例では、セル121)を有する太陽光パネルである、
一構成例として、測定装置において、複数の太陽光発電モジュールのそれぞれごとに設けられる(例えば、図17、図19の例)。
一構成例として、測定装置において、発電への影響は、故障の影響、および、草木の影の影響を含み、リプルの振幅が大きい方が発電への影響が大きい(例えば、図4〜図15の例)。
一構成例として、太陽光の発電システムに設けられた太陽光発電モジュールを流れる電流を測定する測定部を備える複数の測定装置(図19の例では、測定装置611−1〜611−M)と、複数の測定装置の測定部による測定結果の情報、または当該測定結果に基づく判定結果の情報を受信する監視装置(図19の例では、監視装置612)と、を備える測定システム(図19の例では、測定装置601)である。
一構成例として、太陽光の発電システムに設けられた太陽光発電モジュールを流れる電流を測定するステップと、測定された電流のリプルの振幅に基づいて当該太陽光発電モジュールによる発電への影響に関する判定を行うステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム(例えば、図18、図20に示される測定装置411−1、611−1の制御部515、716により実行されるプログラム)である。
一構成例として、測定装置(図16の例では、測定装置311)によって、太陽光の発電システムに設けられた太陽光発電モジュールを流れる電流を測定するステップと、測定装置により測定された電流のリプルの振幅に基づいて、当該太陽光発電モジュールによる発電への影響に関する判定を行うステップと、を実行する測定方法(図16の例では、人が測定装置311による測定結果に基づいて判定を行う方法)である。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバあるいはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (7)
- 太陽光の発電システムに設けられた太陽光発電モジュールを流れる電流を測定する測定部と、
前記測定部により測定された電流のリプルの振幅に基づいて前記太陽光発電モジュールによる発電への影響に関する判定を行う判定部と、
を備える測定装置。 - 前記太陽光発電モジュールは、複数の太陽光パネルを有するストリング、または、複数のセルを有する太陽光パネルである、
請求項1に記載の測定装置。 - 複数の前記太陽光発電モジュールのそれぞれごとに設けられる、
請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記発電への影響は、故障の影響、および、草木の影の影響を含み、
前記リプルの振幅が大きい方が前記発電への影響が大きい、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測定装置。 - 太陽光の発電システムに設けられた太陽光発電モジュールを流れる電流を測定する測定部を備える複数の測定装置と、
複数の前記測定装置の前記測定部による測定結果の情報、または前記測定結果に基づく判定結果の情報を受信する監視装置と、
を備える測定システム。 - 太陽光の発電システムに設けられた太陽光発電モジュールを流れる電流を測定するステップと、
測定された電流のリプルの振幅に基づいて前記太陽光発電モジュールによる発電への影響に関する判定を行うステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 測定装置によって、太陽光の発電システムに設けられた太陽光発電モジュールを流れる電流を測定するステップと、
前記測定装置により測定された電流のリプルの振幅に基づいて、前記太陽光発電モジュールによる発電への影響に関する判定を行うステップと、
を実行する測定方法。
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