JP6855293B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、観察する角度を変えると明るさが変化する印刷物を出力するための画像処理技術に関する。
サテン生地や刺繍に代表されるような織物やヘアライン加工された金属面などは、その表面の複雑な微細形状に起因して、観察する角度を変えると見え方が大きく変化する異方性を持つ。この異方性を再現する印刷物の例として、レンチキュラーレンズを利用したものが挙げられる。特許文献1では、光硬化樹脂を含むインクによって任意の凹凸が形成可能なUV硬化型インクジェットプリンタを用いることで、画像と当該画像に重ねるレンチキュラーレンズとを同時に形成できる技術が開示されている。
特許第3555420号
しかしながら、特許文献1のようなレンチキュラーレンズを用いた方法では、観察角度を変えた際に滑らかに明るさや色を変化させるために、高解像度で画像を印刷する必要がある。また、インクジェットプリンタを用いて、レンズの曲面形状を高解像度にて精度良く形成することは困難である。
本発明は、従来よりも簡易に異方性を有する印刷物を得るための画像処理を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、記録媒体上に凸部を有する単位領域を複数配置した層を形成するためのデータを生成する画像処理装置であって、第1観察方向における物体の明るさと、前記第1観察方向とは仰角が異なる方向である第2観察方向における前記物体の明るさとに関する明るさ情報を取得する取得手段と、前記明るさ情報に応じて前記単位領域の幅と前記凸部の高さとの少なくとも1つを異ならせるように、前記層を前記記録媒体上に形成するための記録材の記録量を表す記録量データを生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも簡易に異方性を有する印刷物を得ることができる。
画像処理装置1のハードウェア構成例を表すブロック図 プリンタ12の構成例を表すブロック図 プリンタ12が凹凸層及び画像層を形成する動作を説明する模式図 凹凸層を説明するための模式図 インク量データの断面構造を表す模式図 形成された印刷物の断面構造を表す模式図 形成された印刷物により仰角異方性が発現するメカニズムを説明するための模式図 画像処理装置1の機能構成を表すブロック図 画像データの構成を表す模式図 再現対象物を互いに異なる複数の幾何条件で撮像した様子を表す模式図 参照するLUTの例を表す図 w/dと凹凸の形状との関係について説明する図 CLインク量データの例を表す図 画像処理装置1の動作を表すフローチャート 回転処理を説明するための模式図 形成された印刷物により方位角異方性が発現するメカニズムを説明するための模式図 形成された凸部の高さの変化に応じた陰の面積の変化を説明するための図
[実施例1]
本実施例では、画像の色を表す色情報と仰角方向に観察角度を変えた際の明るさ変化量情報とを有する画像データを取得する。そして、取得した画像データに基づいて有色インク量データ(有色インク記録量データ)及びCLインク量データ(CLインク記録量データ)を生成する。
図1は、画像処理装置1のハードウェア構成例を表すブロック図である。図1において、画像処理装置1は、例えばコンピュータであり、マイクロプロセッサ(CPU)101と、ランダムアクセスメモリなどのメモリ102を備える。CPU101は、メモリ102をワークメモリとして、ハードディスクドライブ(HDD)103に格納されたオペレーティングシステム(OS)や各種プログラムを実行する。そして、システムバス106を介して各構成を制御する。汎用インターフェース(I/F)104には、マウスやキーボードなどの入力デバイス11やプリンタ12が接続される。また、ビデオインターフェース(I/F)105には、モニタ13が接続される。CPU101は、プログラムが提供するユーザインターフェース(UI)の画面をモニタ13に表示させ、入力デバイス11を介してユーザの指示を受け付ける。
図2は、プリンタ12の構成図である。プリンタ12としては、インクを用いて凹凸の形成及び色の記録を行うインクジェットプリンタを想定する。ヘッドカートリッジ801は、複数の吐出口からなる記録ヘッドと、この記録ヘッドへインクを供給するインクタンクとを有し、また、記録ヘッドの各吐出口を駆動する信号などを受信するためのコネクタが設けられている。以降、インクにより形成される凹凸と色の層とをそれぞれ、凹凸層、画像層と称する。インクタンクには、凹凸層を形成するためのクリア(CL)インクと、画像層を形成するためのシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の有色インクとの計5種のインクが独立に設けられている。これらのインクは紫外線を照射することにより硬化するUV硬化型インクである。ヘッドカートリッジ801はキャリッジ802に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ802には、コネクタを介してヘッドカートリッジ801に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダが設けられている。また、キャリッジ802には、紫外線(UV)照射装置815が搭載されており、吐出されたインクを硬化させ記録媒体上に固着させるために制御される。キャリッジ802は、ガイドシャフト803に沿って往復移動可能となっている。具体的には、キャリッジ802は、主走査モータ804を駆動源としてモータプーリ805、従動プーリ806及びタイミングベルト807等の駆動機構を介して駆動されるとともに、その位置及び移動が制御される。本実施例では、このキャリッジ802のガイドシャフト803に沿った移動を「主走査」といい、移動方向を「主走査方向」という。プリント用紙等の記録媒体808は、オートシートフィーダ(ASF)810に載置されている。画像形成時、給紙モータ811の駆動によってギアを介してピックアップローラ812が回転し、ASF810から記録媒体808が一枚ずつ分離され、給紙される。更に、記録媒体808は、搬送ローラ809の回転によりキャリッジ802上のヘッドカートリッジ801の吐出口面と対向する記録開始位置に搬送される。搬送ローラ809は、ラインフィード(LF)モータ813を駆動源としてギアを介して駆動される。記録媒体808が給紙されたか否かの判定と給紙時位置の確定は、記録媒体808がペーパエンドセンサ814を通過した時点で行われる。キャリッジ802に搭載されたヘッドカートリッジ801は、吐出口面がキャリッジ802から下方へ突出して記録媒体808と平行になるように保持されている。制御部820は、CPUや記憶手段等から構成されており、プリンタ12の各パーツの動作を制御する。
以下、プリンタ12における凹凸層及び画像層の形成動作について説明する。まず、凹凸層を形成するために、記録媒体808が記録開始位置に搬送されると、キャリッジ802がガイドシャフト803に沿って記録媒体808上を移動し、その移動の際に記録ヘッドの吐出口よりインクが吐出される。紫外線照射装置815は記録ヘッドの移動に合わせて紫外線を照射し、吐出されたCLインクを硬化させ、記録媒体上に固着させる。そして、キャリッジ802がガイドシャフト803の一端まで移動すると、搬送ローラ809が所定量だけ記録媒体808をキャリッジ802の走査方向に垂直な方向に搬送する。本実施例では、この記録媒体808の搬送を「紙送り」または「副走査」といい、この搬送方向を「紙送り方向」または「副走査方向」という。記録媒体808の所定量の搬送が終了すると、再度キャリッジ802はガイドシャフト803に沿って移動する。このように、記録ヘッドのキャリッジ802による走査と紙送りとを繰り返すことにより記録媒体808全体に凹凸層が形成される。凹凸層が形成された後は、搬送ローラ809が記録媒体808を記録開始位置に戻し、凹凸層形成と同様のプロセスで凹凸層上にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各有色インクを吐出し、画像層を形成する。
説明を簡易にするため、本実施例における記録ヘッドは、インク滴を吐出するか否かの二値の制御で表現されることとする。これはCLインクについても有色インクについても同じである。本実施例では、プリンタ12のプリンタ解像度で定義される画素毎にインク滴を吐出するか否かを制御するものとし、単位面積において全画素にインク滴を吐出すると決めた状態をインク量(記録量)100%として扱うものとする。尚、インクの吐出量が変調可能な記録ヘッドが一般的に使用されているが、上述の二値化処理を変調可能な複数レベルへの多値化処理に拡張すれば適用可能であり、二値に限定されるものではない。
本実施例の凹凸層の形成では、前述のインク量の概念を用いて位置毎に高さの制御を行う。凹凸層形成においてインク量100%でほぼ均一な層を形成した場合、吐出したインクの体積に応じて、層はある厚さ(高さ)を有する。例えば、インク量100%で形成された層が15μmの厚さを有する場合、75μmの厚さを再現するには、層を5回重ねれば良い。つまり、75μmの高さが必要な位置に打ち込むインク量は500%となる。
図3は、記録媒体808上を記録ヘッドが走査することで凹凸層、画像層を形成する動作を説明する図である。キャリッジ802による主走査で記録ヘッドの幅Lだけ層形成を行い、1ラインの記録が終了する毎に記録媒体808を副走査方向に距離Lずつ搬送する。ここで1ラインとは、一回の走査で記録が行われる領域である。説明を簡易にするため、本実施例におけるプリンタ12は一回の走査でインク量100%までのインク吐出しかできないものとし、インク量100%を超える層形成の場合には、搬送は行わずに同じ領域を複数回走査する。例えば、打ち込むインク量が最大500%の場合は、同じラインを5回走査する。図3を用いて説明すると、領域Aを記録ヘッドで5回走査した(図3(a))後、記録媒体808を副走査方向に搬送し、領域Bの主走査を5回繰り返す(図3(b))ことになる。
尚、記録ヘッドの駆動精度に起因する周期ムラ等の画質劣化を抑制するために、インク量100%以下でも複数回の走査を行う、いわゆるマルチパス印刷を行う場合がある。図3(c)〜(e)に2パス印刷の例を示す。この例では、キャリッジ802による主走査で記録ヘッドの幅Lだけ画像形成を行い、1ラインの記録が終了する毎に記録媒体808を副走査方向に距離L/2ずつ搬送する。領域Aは記録ヘッドのm回目の主走査(図3(c))とm+1回目の主走査(図3(d))により記録され、領域Bは記録ヘッドのm+1回目の主走査(図3(d))とm+2回目の主走査(図3(e))により記録される。ここで、2パス記録の動作を説明したが、何回のパス数で記録するかは、所望の精度に応じて変えることができる。nパス記録を行う場合は、例えば、1ラインの記録が終了する毎に記録媒体808を副走査方向に距離L/nずつ搬送する。この場合、インク量が100%以下でも複数の印字パターンに分割し、記録媒体の同一ライン上を記録ヘッドがn回主走査することで凹凸層及び画像層を形成する。本実施例では、上述のマルチパス印刷による走査と100%以上のインクを打ち込むための走査との混同を防ぐため、マルチパス印刷は行わないものとし、複数回の走査は、層を積層するためのものとして説明する。尚、記録媒体に特に限定はなく、記録ヘッドによる画像形成に対応できるものであれば、紙やプラスチックフィルム等、各種の材料が利用可能である。
図4は、プリンタ12にて形成する凹凸層及び画像層を説明するための模式図である。図4(a)は、CLインク量データを表している。破線で表される単位領域が周期的に配置されており、単位領域は凸部(CLインクを吐出する領域)と凹部(CLインクを吐出しない領域)とで構成されている。単位領域は、一般的な網点スクリーンと同様の考え方で周期的に配置することが可能であり、図示する以外にも任意の角度を取ることが可能である。また、凸部の高さは、場所毎に異なる値をとることができる。
図5は、CLインク量データ及び有色インク量データの断面構造を表す模式図である。本実施例では、プリンタ解像度が600dpiであり、1ドットの幅は40μmとする。8ドット幅の単位領域が繰り返し配置されているため、構造体一つは約320μmである。また、本実施例における一層の厚さは15μmであり、凸部の高さは、ドットの積層数を変えることで制御される。また、凹凸層の表面には、画像層が形成される。本実施例では、説明を簡易にするため、画像層の厚さは無視する。このような微小な凹凸層及び画像層は、観察者からはほぼ視認されず、紙や布のような平面的な印刷物に見える。
図6は、図5に表すインク量データに基づいて、プリンタ12により出力された印刷物の断面構造の一例を表す模式図である。プリンタ12による凹凸層の形成過程において、吐出されたCLインクは、着弾からUV照射による硬化までの間、記録媒体の面方向に濡れ広がる。そのため、最終的に形成される凹凸は、図6に表すような滑らかな形状になる。尚、図6に表す凹凸の形状は一例であり、例えば、濡れ広がりが起きにくい高粘度のインクを用いることにより、図5に近い凹凸形状を形成することも可能である。
図7は、本実施例により形成された印刷物により異方性が発現するメカニズムを説明するための模式図である。照明および観察の角度は、方位角θと仰角φで表現することができる。本実施例では、図7におけるx軸と並行する方向を方位角θ=0°であるものとして説明する。図7(a)は照明位置の仰角φが変化した際に発生する陰を説明する模式図である。図7(a)に表す凸部の高さhは、単位領域の幅wsの1/2とする。照明位置の仰角φが0°の場合、単位領域内の凸部にも凹部にも光が当たるため陰は発生しない。照明位置の仰角φが0°を超えると陰が発生し、φが45°を超えると凹部が全て陰となる。こうした陰の面積の変化は仰角異方性として認知される。そこで本実施例では、単位領域内の凸部の高さhを制御することにより印刷物の仰角異方性を制御する。図17は、本実施例において形成された凸部の高さの変化に応じた陰の面積の変化を説明するための図である。図17(a)は、凸部の高さが2ドット(30μm)の場合の図であり、図17(b)は、凸部の高さが4ドット(60μm)の場合の図である。図に表す通り、凸部の高さが変化することで発生する陰の面積が変化するため、凸部の高さを制御することによって仰角異方性を制御することができる。
図8は、本実施例における画像処理装置1の機能構成を表すブロック図である。取得部701は、画像の色を表す色情報と、異方性の情報として方位角方向に観察角度を変えた際の明るさ変化量情報とを有する画像データを取得する。図9は、取得部701で取得される画像データの構成を表す模式図である。画像データは任意の解像度であり、各情報はそれぞれ異なる4つのチャンネルに記録されている。1〜3チャンネルには再現対象物体の色情報を表すRGB値が格納されている。ここで、RGB値は、標準規格sRGBで定義されるものとする。他にもAdobeRGBで定義されるRGB値や、CIELABで定義されるL*a*b*値などが利用できる。また、4チャンネル目には、再現対象物を異なる幾何条件で観察した際の明るさ変化量ΔLが格納されている。
ここで、画像データの生成例について説明する。図10は再現対象物を互いに異なる複数の幾何条件で撮像した様子を表す模式図である。まず、観察角度φ=0°、照明角度φ=60°の幾何条件1にて撮像して得た第1撮像データのRGB値は、取得部701で取得する画像データの1〜3チャンネルに格納するRGB値として利用することができる。続いて、幾何条件2として、照明角度のみをφ=20°に変え、再現対象物を撮像し、第2撮像データを得る。第2撮像データは、各画素における第1撮像データとの明るさの差分を取ることで、明るさ変化量情報を取得することができる。本実施例では、明るさとして、撮像データのRGB値をCIELAB空間で定義されるL*a*b*値に変換し、そのL*値をそれぞれ第1撮像データの明るさLφ=60°、明るさLφ=20°とする。式(1)のように算出される、明るさLφ=60°とLφ=20°との差分である明るさ変化量ΔLを画像データの4チャンネル目に格納する。
ΔL=Lφ=60°−Lφ=20°・・・式(1)
本実施例では、上記のような明るさ変化量ΔLを用いるが、他にも明度比率Lφ=60°/Lφ=20°や式(2)で表されるRGB平均値の変化量などを用いることも可能である。
Figure 0006855293

ここで、RGB上部の横棒状の記号バーはRGB値の平均を表す。また、取得するデータを第1撮像データ及び第2撮像データとし、装置内部の上記方法を用いた演算により明るさ変化量ΔLに変換する方法も考えられる。
変換部702は、取得部701で取得した画像データの各画素に格納されたR,G,B,ΔLに解像度変換処理を施し、プリンタ12のプリンタ解像度と同じ解像度となる画像データに変換する。解像度変換処理後のR,G,B,ΔLをそれぞれR’,G’,B’,ΔL’とする。解像度変換処理は、公知のニアレストネイバー法やバイリニア法などの方法が利用できる。
第1生成部703は、解像度変換後のR’G’B’値から印刷に用いるCMYKインク量を表す有色インク量データを生成する。RGB値からCMYK値への変換は、LUT(ルックアップテーブル)を使った公知の変換方法などが利用できる。
第2生成部704は、解像度変換後のΔL’値を用いて単位領域内の凸部を形成するためのCLインク量を表すCLインク量データを生成する。前述の通り、本実施例ではプリンタ解像度が600dpiであり、1ドットの幅は40μmとする。本実施例では、単位領域の奥行きds、幅wsはそれぞれ8ドットとして説明する。これは、スクリーン角度0°、スクリーン線数75lpiの網点に相当する。本実施例における単位領域内の凸部は、データ上、幅wが4ドットで、奥行きdが8ドットであり、高さhを有する直方体である。第2生成部704は、単位領域毎にΔL’の平均値ΔLaveを算出し、図11(a)に例示するLUTを用いて凸部の高さhと単位領域の幅wsとの互いに対する長さ比(以下、高さ・幅比と呼ぶ)を算出する。図11(a)のLUTは高さ・幅比及び凸部の幅及び奥行きからCLインク量を決定しており、予め、異なる高さ・幅比である複数の凸部を記録媒体上に形成し、明るさを測定しておくことで作成できる。
形成制御部705は、有色インク量データ及びCLインク量データに基づいて、プリンタ12に凹凸層及び画像層を形成させる。
図13は、図11(a)で例示したLUTを用いて算出した高さ・幅比に基づき生成されたCLインク量データにおける単位領域の一例である。図13(a)は、高さ・幅比が1:8の場合における例で、図13(b)は、高さ・幅比が1:4の場合における例である。尚、図13における例では、凹凸の凸部を単位領域内で左詰めとしているが、右詰めでも良いし、中央でも良い。また、本実施例におけるCLインク量データは高さ・幅比に基づいて生成されているが、予めHDD103などの記憶装置に保持しておき、高さ・幅比と対応付けることで取得しても良い。形成制御部705はプリンタ12に、第2生成部704から受け取ったCLインク量データをもとにCLインクを用いて凹凸層を形成させる。また、形成制御部705は、第1生成部703から受け取った有色インク量データをもとに、公知のパス分解処理及びハーフトーン処理を行い、先に形成された凹凸層上に有色インクを用いて画像層をプリンタ12に形成させる。
図14(a)は、本実施例における画像処理装置1の処理の流れを表すフローチャートである。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S201において、取得部701は再現対象物の色情報R,G,Bと仰角異方性を表す明るさ変化量情報ΔLとを各画素に格納した画像データを取得し、R,G,B,ΔL値を変換部702へ出力する。S202において、変換部702は、R,G,B,ΔL値に解像度変換処理を施し、R’,G’,B’,ΔL’を算出し、R’,G’,B’値を第1生成部703へ、ΔL’値を第2生成部704へ出力する。
S203において、第1生成部703は、R’,G’,B’値からCMYKインク量を表す有色インク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。S204において、第2生成部704は、単位領域ごとにΔL’を平均することでΔL’aveを算出し、ΔL’ave値から単位領域内の高さ・幅比h/wsを算出する。さらに、第2生成部704は、算出したh/wsに基づき、凹凸層を形成するためのCLインクのCLインク量を表すCLインク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。
S205において、形成制御部705はプリンタ12に、CLインク量データに基づき、CLインクを用いて凹凸層を形成させる。S206において、形成制御部705はプリンタ12に、有色インク量データに基づき、S205で形成された凹凸層の上に有色インクを用いて画像層を形成させる。
以上により、明るさ変化量に応じて凸部の高さと凸部を有する単位領域の配置周期が変わるような前記単位領域を並べて複数配置した印刷物を形成することができ、形成された印刷物は所望の異方性を発現する。また、構造体の形状を高さ・幅比h/wsのみを使って制御するため、演算が容易であり、任意のスクリーン線数でも柔軟に凹凸形状を形成できる利点がある。
また、プリンタ12の例としてUV硬化型インクジェット方式を例に挙げたが、生成したインク量データに応じて、凹凸層及び画像層を形成できるものであれば電子写真方式などの方式でも構わない。
また、本実施例では、取得する画像データとして、色情報と、観察角度を変えた際の明るさ変化量情報とを有する画像データを取得したが、上記一例に限定されない。ある幾何条件(例えば、照明角度φ=60°)での色情報を表す第1画像データと、第1画像データとは異なる幾何条件(例えば、照明角度φ=20°)での色情報を表す第2画像データとを別々に取得し、幾何条件が変わった際の明るさ変化量を算出してもよい。算出された明るさ変化量に基づいて、CLインク量データを生成する。この場合、有色インク量データの生成に用いる画像データは、第1画像データか第2画像データのどちらかを選択して用いてもよいし、二つの画像データの平均値を使うなど、演算して用いることもできる。
また、本実施例では、明るさとしてRGB値から算出するL*値を用いたが、分光放射輝度の測定器によって得られた入射光に対する反射強度(反射率)などでも良い。
また、本実施例では、明るさ変化量として明るさの差分を用いたが、上記一例に限定されない。例えば、明るさ変化量として明るさの比を用いてもよい。
また、本実施例では、高さ・幅比を取得するために、明るさ変化量の平均値と高さ・幅比とが対応づけられたLUTを用いたが、上記一例には限定されない。異なる複数の幾何条件における明るさに関する情報(明るさ情報)と高さ・幅比とが対応づけられていればよい。例えば、第1の幾何条件(照明角度φ=60°)における明るさ及び第2の幾何条件(照明角度φ=20°)における明るさと、高さ・幅比とが対応づけられているLUTを用いてもよい。
また、本実施例では、記録媒体に記録する記録材として、有色インク及びCLインクを用いたが、上記一例に限定されない。有色インクの代わりとしては、有色トナー等の有色色材を用いることができる。また、CLインクの代わりとして、無彩色のホワイトインクやCLトナー等の記録材を用いることができる。
また、本実施例では、凸部の形状を決定するために高さ・幅比h/wsを用いたが、どちらかの値を固定して、凸部の高さh又は単位領域の幅wsとのどちらか一方で凸部の形状又は凸部を形成する周期を決定しても良い。
[実施例2]
実施例1では、方位角θ=0°での観察を基準とし、仰角の変化による明るさの差を画像データが有する例を説明した。本実施例では、方位角方向の観察角度を各画素に格納した画像データを用いることで、所望の角度で仰角の異方性を制御する方法について記載する。尚、本実施例における画像処理装置1の構成および動作は、特に説明のない限り実施例1に示したものと同じであるので省略する。
本実施例における画像処理装置1の処理の流れを図14(a)を用いて説明する。
S201において取得部701は再現対象物の色情報R,G,Bと観察した際に最も明るく見える位置の方位角θと、最も明るく見える位置と最も暗く見える位置との明るさの変化を表す仰角方向の明るさ変化量ΔLとを各画素に格納した画像データを取得する。画像データにおいて、R,G,B,θ,ΔL値はそれぞれ異なる5つのチャンネルに記録されている。さらに、R,G,B,ΔL、θ値を変換部702へ出力する。尚、方位角θは、方位角を15°ずつ変えた複数の幾何条件で再現対象物の撮像を行い、明るさLが最も大きい条件の方位角を各画素に格納すれば良い。
S202において、変換部702は、R,G,B,θ,ΔL値に解像度変換処理を施し、R’,G’,B’,θ’,ΔL’を算出する。そして、R’,G’,B’を第1生成部703へ、θ’,ΔL’を第2生成部704へ出力する。解像度変換により高い解像度の複数の観察方向φを低い解像度へ変換する際は、単純に各方向の角度の平均を求めれば良い。逆に低い解像度から高い解像度に変換する場合は、公知のニアレストネイバー法などを用いれば良い。
S203において、第1生成部703は、R’,G’,B’からCMYKインク量を表す有色インク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。S204において、第2生成部704は、単位領域ごとにΔL’及びθを平均することでΔL’aveとθ’aveを算出し、ΔL’aveから高さ・幅比h/wsを算出する。さらに、第2生成部704は、算出したθ’aveと算出したh/wsに基づき、凹凸層を形成するためのCLインク量を表すCLインク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。図15は、θ’ave及びh/wsに基づき生成されるCLインク量データを表す模式図である。h/wsとθ’aveに対応する複数のパターンを予め作成し、メモリ上に保持しておく。図15は、h/ws=1/8に対応するパターン群である。また、各パターン群は、θ’aveに対応する複数のパターンであり、算出されたθ’aveと対応したCLインク量データが選択される。
S205において、形成制御部705はプリンタ12に、CLインク量データに基づき、CLインクにて印字を行わせ、凹凸層を形成させる。S206において、形成制御部705はプリンタ12に、有色インク量データに基づき、形成された凹凸層の上に有色インクを用いて画像層を形成させる。
以上説明したように本実施例の画像処理装置1は、取得する画像データとして観察方向を取得し、単位領域内の凸部の向きを制御することで、所望の角度で異方性を制御した印刷物を得ることができる。
[実施例3]
上述した実施例において、仰角異方性を制御した印刷物の形成方法について説明した。本実施例では、さらに方位角異方性についても制御した印刷物の形成方法について記載する。尚、本実施例における画像処理装置1の構成及び動作は、特に説明のない限り実施例1に示したものと同じであるので省略する。
図16は、本実施例により形成された印刷物の方位角異方性が発現するメカニズムを説明するための模式図である。図16(a)は、印刷物を真上(仰角90°の位置)から観察した際の凹凸形状のパターンの一例を表しており、図16(b)、図16(c)は図16(a)のパターンを仰角45°の位置から観察した際の見えを説明する模式図である。印刷物のx方向を方位角θ=0°とすると、図16(b)は図16(a)のパターンをx軸と並行する方向から観察した場合、すなわち方位角θ=0°で観察した場合の図である。一方、図16(c)は、方位角θ=90°から観察した場合の図である。照明の角度と観察角度が記録媒体面に対しての正反射の関係にある場合、図16(c)の位置では、凹凸による反射方向のばらつきや陰の影響により、図16(b)に比べて観察される光量が少なく、暗く見える。本実施例ではこのメカニズムを使って、印刷物の方位角異方性を制御する。
本実施例における画像処理装置1の処理の流れを図14(a)を用いて説明する。
S201において、取得部701は再現対象物の色情報R,G,Bと仰角の明るさ変化量情報ΔLφと方位角の明るさ変化量情報ΔLθを各画素に格納した画像データを取得し、R,G,B,ΔLφ,ΔLθ値を変換部702へ出力する。方位角の明るさ変化量は実施例1のように取得する。仰角の明るさ変化量ΔLφは、図10の幾何条件3及び幾何条件4に表すように、仰角方向に照明の位置を変えた撮像を行うことで、取得することが可能である。本実施例における仰角の明るさ変化量には、照明位置の方位角をθ=0°で固定し、仰角がφ=60°からφ=20°に変化した際の明るさLφとLφとの差分を用いる。
S202において、変換部702は、R,G,B,ΔLθ,ΔLφ値に解像度変換処理を施し、R’,G’,B’,ΔLθ’,ΔLφ’を算出する。R’,G’,B’を第1生成部703へ、ΔLθ’,ΔLφ’を第2生成部704へ出力する。
S203において、第1生成部703は、R’,G’,B’からCMYKインク量を表す有色インク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。
S204において、第2生成部704は、単位領域ごとにΔLθ’を平均することでΔLθ’aveを算出し、図11(b)に表すLUTを用いて、ΔLθ’aveから単位領域内の凸部の底面の幅・奥行き比(縦横比)w/dを算出する。
ここで、ΔL’aveと凸部の形状との関係について説明する。図12(a)は、異方性の程度を表す明るさ変化量ΔLθ’aveと、本実施例における単位領域内の凸部の幅・奥行き比との関係を表す模式図である。図16を用いて説明した通り、異方性は観察角度が変わった際の凹凸による反射方向のばらつきや陰の変化により発現する。図12(a)の中央に表すパターンが繰り返し配置される場合、方位角θ=0°とθ=90°で観察される凹凸は同じであるため、異方性はない。すなわち、ΔLが0の場合は、このパターンを用いるのが適当である。一方、図12(a)の左端に表すパターンは、方位角θ=0°での観察で凹凸が多く、θ=90°で少ない。すなわち、明るさはLθ=90°>Lθ=0°となり、ΔLがプラスで且つ値が大きいほど、左端に近いパターンを用いるのが適当である。逆に、図12(a)の右端に表すパターンは、ΔLの値がマイナス且つ値が大きい場合に用いることが適当である。
さらに、第2生成部704は、位領域ごとにΔLφ’を平均することでΔLφ’aveを算出し、ΔLφ’aveと仰角変化により変化する陰の面積比率Aとの関係から、凸部の高さhを算出する。具体的にAは、単位領域内で陰になっていない領域に対する陰になっている領域の面積比率であり、次の式(3)で表すことができる。
Figure 0006855293

ここで、分母は単位領域一つの面積、分子は仰角変化による陰の面積の変化である。ΔLφ’と面積比率Aとの関係は予め測定するなどして保持しておけばよい。図11(b)は、ΔLφ’aveと陰の面積比率Aとの関係を表すLUTの一例である。実施例1では、凸部の幅wと奥行きdが固定で合ったため、ΔLφ’から高さhを簡易に変換することができた。しかし、本実施例では凸部のwおよびdが可変であるため、LUT中でh/wsとして扱っていた値を、変化する陰の面積比率Aに置き換えて高さhを算出する。単位領域内の凸部の高さhは、図11(b)に例示するLUTと式(4)に表す面積比率Aとhとの関係から算出する。
Figure 0006855293

そして、第2生成部704は、算出したw/d及びhから、凹凸層を形成するためのCLインク量を表すCLインク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。
S205において、形成制御部705はプリンタ12に、CLインク量データに基づき、CLインクにて印字を行わせ、凹凸層を形成させる。S206において、形成制御部705はプリンタ12に、有色インク量データに基づき、形成された凹凸層の上に有色インクを用いて画像層を形成させる。
以上説明したように本実施例における画像処理装置1は、方位角の明るさ変化量を各画素に格納した画像データを取得し、単位領域内の凸部の幅及ぶ奥行きをさらに制御することで、仰角異方性に加えて方位角異方性を制御した印刷物を得ることが可能である。
尚、本実施例では、単位領域内の凸部の形状を直方体としたが、四角形などの、底面が幅w、奥行きdで定義できる立体形状、例えば、四角錐や屋根型やかまぼこ型などの形状も利用することが可能である。また、幅と奥行きとをそれぞれ三角形の底辺と高さと考えれば、凸部の形状を三角錐や三角柱などにすることもできる。
また、図12(b)の中央に表すパターンのように、異方性再現の必要のない場合は凸部を形成しないなどの例も考えられる。
また、より高解像度に凹凸を形成することができる場合、図12(c)に例示するように底面が円形や楕円形である円柱、円錐や半球などを利用することが可能である。この際には、幅・奥行き比w/dを利用することもできるし、代替として、真円度などを利用することが可能である。
また、本実施例では、凸部の形状を決定するために幅・奥行き比w/dを用いたが、どちらかの値を固定して、幅w又は奥行きdとのどちらか一方で凸部の形状を決定しても良い。
[実施例4]
実施例3において、仰角に加え方位角の異方性が発現するように制御した印刷物の形成方法について説明した。本実施例では、さらに色に関する仰角異方性についても制御した印刷物の形成方法について記載する。尚、本実施例における画像処理装置1の構成および動作は、特に説明のない限り実施例3に示したものと同じであるので省略する。
図16(b)は、本実施例により形成された印刷物を説明するための模式図である。本実施例では、単位領域内の凸部の画像層と凹部の画像層に異なるRGB値を適用することで、観察角度φの仰角方向の変化に応じて、記録媒体上に形成された画像の色が変化する印刷物を形成する。
図14(b)は、本実施例における画像処理装置1の処理の流れを表すフローチャートである。
S301において、取得部701は再現対象物の仰角方向の第1観察角度φ1における色情報R1,G1,B1と仰角方向の第2観察角度φ2における色情報R2,G2,B2と方位角の明るさ変化量ΔLθとを各画素に格納した画像データを取得する。そして、R1,G1,B1,R2,G2,B2,ΔLθ値を変換部702へ出力する。本実施例では、仰角がφ1=45°で撮像して得た撮像データ(撮像画像1)のR1G1B1値とφ2=0°で撮像して得た撮像データ(撮像画像2)のR2G2B2値を用いるものとする。
S302において、変換部702は、R,G,B,R,G,B,ΔLθ値に解像度変換処理を施し、R’,G’,B’,R’,G’,B’,ΔLθ’を算出する。そして、R’,G’,B’,R’,G’,B’を第1生成部703へ、R’,G’,B’,R’,G’,B’,ΔLθ’を第2生成部704へ出力する。S303において、第1生成部703は、R’,G’,B’からインク値Cを表す第1有色インク量データを生成し、R’,G’,B’からインク値Cを表す第2有色インク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。
S304において、第2生成部704は、単位領域内でΔLθ’を平均することでΔLθ’aveを算出し、ΔLθ’aveから単位領域内の凸部の幅・奥行き比w/dを算出する。S305において、第2生成部704は、撮像画像1のR’,G’,Bと撮像画像2のR’,G’,B’とから上述した方法により仰角の明るさ変化量ΔLφ’を算出する。
S306において、第2生成部704は、実施例3のS204と同様に、ΔLφ’から、単位領域内の凸部の高さhを算出する。そして、w/d及びhに基づいて、CLインク量データを生成し、プリンタ12へ出力する。また、第2生成部704は、CLインク量データに基づいて、単位領域内の所定領域が凸部領域か凹部領域かを判別するためのマスクデータを生成し、プリンタ12へ出力する。S307において、形成制御部705はプリンタ12に、CLインク量データに基づき、CLインクにて印字を行わせ、凹凸層を形成させる。
S308において、形成制御部705はプリンタ12に、第2生成部704から入力したマスクデータと第2有色インク量データとに基づき、凹凸層の凸部に相当する領域上に画像層を形成する。また、第2生成部704から入力したマスクデータと第2有色インク量データとに基づき、凹凸層の凹部に相当する領域上に画像層を形成する。
以上により、形成した印刷物は、観察する仰角に応じて、凹部に形成された画像の見える面積が変化する。これにより、撮像画像1の色と撮像画像2の色とが仰角方向の角度に応じた比率で混色するため、明るさに加えて色についての仰角異方性を制御することができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 画像処理装置
701 取得部
704 第2生成部

Claims (13)

  1. 記録媒体上に凸部を有する単位領域を複数配置した層を形成するためのデータを生成する画像処理装置であって、
    第1観察方向における物体の明るさと、前記第1観察方向とは仰角が異なる方向である第2観察方向における前記物体の明るさとに関する明るさ情報を取得する取得手段と、
    前記明るさ情報に応じて前記単位領域の幅と前記凸部の高さとの少なくとも1つを異ならせるように、前記層を前記記録媒体上に形成するための記録材の記録量を表す記録量データを生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記明るさ情報に応じて前記単位領域の幅と前記凸部の高さとの比を異ならせるように、前記記録量データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記層が形成された印刷物において、観察方向の仰角の変化に応じた観察される影の領域の変化は、前記単位領域の幅と前記凸部の高さとの少なくとも1つにより制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記明るさ情報は、前記第1観察方向における前記物体の明るさと、前記第2観察方向における前記物体の明るさとの差分であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記明るさ情報は、前記第1観察方向における前記物体の明るさと、前記第2観察方向における前記物体の明るさであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記明るさ情報において、前記第観察方向における前記物体の明るさは、前記第1観察方向における前記物体の明るさよりも大きく、
    前記生成手段は、前記明るさ情報に基づいて、前記層を前記第1観察方向から観察した場合よりも前記層を前記第2観察方向から観察した場合の明るさが大きくなるように、前記記録量データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記第1観察方向は、前記第2観察方向と仰角が異なり方位角が等しい方向であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記記録材は、紫外線を照射することで硬化する記録材であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 記録媒体上に凸部を有する単位領域を複数配置した層を形成するためのデータを生成する画像処理装置であって、
    第1観察方向における物体の明るさと、前記第1観察方向とは仰角が異なる方向である第2観察方向における前記物体の明るさと、に関する明るさ情報を取得する取得手段と、
    前記明るさ情報に基づいて、前記層を前記記録媒体上に形成するための記録材の記録量を画素ごとに表す記録量データを生成する生成手段と、を有し、
    前記生成手段は、前記明るさ情報に基づいて、前記単位領域の大きさと、前記単位領域に記録する前記記録材の記録量と、を決定することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記生成手段は、前記単位領域に凸部が1つ形成されるように、前記記録材の記録量を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 記録媒体上に凸部を有する単位領域を複数配置した層を形成するためのデータを生成する画像処理方法であって、
    第1観察方向における物体の明るさと、前記第1観察方向とは仰角が異なる方向である第2観察方向における前記物体の明るさとに関する明るさ情報を取得する取得ステップと、
    前記明るさ情報に応じて前記単位領域の幅と前記凸部の高さとの少なくとも1つを異ならせるように、前記層を前記記録媒体上に形成するための記録材の記録量を表す記録量データを生成する生成ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 記録媒体上に凸部を有する単位領域を複数配置した層を形成するためのデータを生成する画像処理方法であって、
    第1観察方向における物体の明るさと、前記第1観察方向とは仰角が異なる方向である第2観察方向における前記物体の明るさと、に関する明るさ情報を取得する取得ステップと、
    前記明るさ情報に基づいて、前記層を前記記録媒体上に形成するための記録材の記録量を画素ごとに表す記録量データを生成する生成ステップと、を有し、
    前記生成ステップにおいて、前記明るさ情報に基づいて、前記単位領域の大きさと、前記単位領域に記録する前記記録材の記録量と、を決定することを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータを請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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