JP6852548B2 - ピッキングシステム - Google Patents

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本発明は、ピッキングシステムに関する。
種々の物品を種々の出荷先等に仕分けるピッキングシステムがある。例えば、特許文献1に記載されるピッキングシステムは、ピッキングエリアと仕分けシステムとを含む。この仕分けシステムでは、ピッキングエリアでピッキングされた複数種類の物品がバケットに混載された状態で搬送される。さらに、仕分けに用いられる棚の一方の面に、バケットの搬送車の走行スペースが設けられ、棚の他方の面に、仕分け用の作業スペースが設けられている。棚の2つの面の間で、物品の受け渡しが行われる。また、特許文献2には、ピッキングシステムとして、積み込み及び仕分けシステムが記載されている。特許文献2では、まず、複数の注文に対する物品のユニットが在庫内から選別され、積み込み及び仕分けステーションのスロットに積み込まれる。次いで、物品のユニットが、積み込み及び仕分けステーション内のスロットから選別され、注文ケースに仕分けられる。
国際公開第2012/032865号 特許第5432153号公報
特許文献1及び2では、仕分け作業の過程において、棚又はスロットを介して物品の受け渡しが行われる。さらに、棚又はスロットを介して受け取られた物品が、作業者によって仕分けされる。このため、仕分け作業における作業量が多くなり、物品の処理量が低くなる。なお、本明細書では、在庫からの物品の選別及び取り出し、並びに、物品の仕分け作業をまとめて、ピッキング作業と呼ぶことがある。
本発明は、物品の処理量の増大を図るピッキングシステムを提供する。
本発明の一態様に係るピッキングシステムは、要求された物品を在庫エリアから取り出して出荷するピッキングシステムであって、前記在庫エリアからの在庫ケースの投入面の背面から前記在庫ケースが取り出し可能である取り出し棚を有するラックと、前記ラックの背面側に配置され、前記在庫ケースを載置可能な載置台を有する移動自在な分配カートと、前記在庫ケースから取り出された物品が載置可能である間口を有する物品棚と、制御装置とを備え、前記制御装置は、要求された物品を含む前記在庫ケースを前記在庫エリアから前記取り出し棚へ出庫する指示と、前記分配カートに載置された前記在庫ケースから前記物品を取り出す指示と、前記物品棚に載置された前記物品を梱包する指示とを出力する。
また、本発明の一態様に係るピッキングシステムは、前記物品棚に隣接して配置され、前記物品棚に載置された物品が梱包される梱包作業台と、前記物品棚に隣接して配置され、梱包された前記物品を搬送する出荷コンベヤとをさらに備えてもよい。
また、本発明の一態様に係るピッキングシステムにおいて、前記ラックの背面に、前記分配カートの移動スペースと、前記物品棚と、前記梱包作業台とがこの順に並べて配置されていてもよい。
また、本発明の一態様に係るピッキングシステムにおいて、前記制御装置は、稼働する前記分配カートの数量を増減する指示を出力してもよい。
本発明に係るピッキングシステムによれば、物品の処理量の増大が可能になる。
図1は、実施の形態に係るピッキングシステムを備える物流倉庫の内部の模式的な平面図である。 図2は、実施の形態に係るピッキングシステムの機能的な構成の一例を示すブロック図である。 図3は、図1の仮置ラック及びその周辺の構成を示す模式的な斜視図である。 図4は、図3の出庫ラックの模式的な正面図である。 図5は、図3の仮置ラックの模式的な正面図である。 図6は、図5の仮置ラックの模式的な背面図である。 図7は、図3の分配カートの模式的な側面図である。 図8は、実施の形態に係るピッキングシステムの動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態に係るピッキングシステムにおけるオーダー情報の一例を示す図である。
以下、実施の形態に係るピッキングシステムを、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明される実施の形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ(工程)、並びにステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、以下の実施の形態の説明において、略平行、略直交のような「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、略平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。他の「略」を伴った表現についても同様である。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
[実施の形態]
まず、図1〜図3を参照して、実施の形態に係るピッキングシステム100の構成を説明する。なお、図1は、実施の形態に係るピッキングシステム100を備える物流倉庫1の内部の模式的な平面図である。図2は、実施の形態に係るピッキングシステム100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図3は、図1の仮置ラック20及びその周辺の構成を示す模式的な斜視図である。本実施の形態では、ピッキングシステム100は、物流倉庫1に配置されるとして説明する。しかしながら、これに限定されるものでなく、ピッキングシステム100は、配送センター、工場等の物品を仕向先に仕分けするいかなる用途にも適用され得る。
物流倉庫1は、物品を在庫又は保管し、設定された仕向先に物品を分配して出荷するために用いられる。ピッキングシステム100は、在庫又は保管されている物品から、要求された物品を抽出し、仕向先に分配して出荷するために用いられるシステムである。
図1に示すように、物流倉庫1内では、安全柵7で囲まれた格納領域2内に、物品を在庫するための複数の在庫ラック3が配置されている。本実施の形態では、3列の在庫ラック3が、互いに間隔をあけて配置されている。これらの在庫ラック3は、在庫エリア3Aを形成している。各在庫ラック3は、水平方向及び鉛直方向に並ぶ複数の棚4を含む。棚4は、各在庫ラック3が水平方向に延びる方向である長手方向DAに沿って、2つの列を形成するように配置されている。各在庫ラック3では、長手方向DAに対する両側方の2つの側面からの物品の出し入れが可能である。格納領域2内では、物品は、段ボール箱又はその他のケースに入れられた状態で、取り扱われる。その他のケースの一例として、プラスチック等で構成される折り畳み式のケース、所謂、折り畳みコンテナが挙げられる。以下において、物品が収容された段ボール箱又はケースを、在庫ケースと呼ぶ。また、物品は、物流倉庫1で取り扱われる種々の物品を意味する。
3つの在庫ラック3の間及び周囲に沿って、スタッカクレーン5の軌道6が配置されている。限定するものではないが、本実施の形態では、軌道6は、物流倉庫1の図示しない天井又は梁等から吊り下げられたレールである。軌道6には、複数のスタッカクレーン5が配置されている。限定するものではないが、本実施の形態では、スタッカクレーン5は、軌道6から垂下した状態で、軌道6に沿って移動する懸垂型のスタッカクレーンである。懸垂型のスタッカクレーンの荷台は、上下方向に延びるマストに沿って上下移動する。各スタッカクレーン5は、軌道6に沿って移動することによって、各在庫ラック3の周囲を周回することができる。このような軌道6は、3つの在庫ラック3を囲む3つの周を形成するように配置されている。スタッカクレーン5は、その移動方向の左右両側から在庫ケースを受け取ることができ、左右両側へ在庫ケースを送りだすことができる。例えば、スタッカクレーン5は、各在庫ラック3の各棚4への在庫ケースの出し入れを行うことができる。スタッカクレーン5は、懸垂型に限定されず、天井等から吊り下げられる天井クレーン型であってもよく、床上の軌道を走行する床上型であってもよい。また、在庫ケースを移動する装置は、スタッカクレーン5に限定されず、在庫ケースを移動することができる構成を有するいかなる積卸装置又は搬送装置であってもよい。
周を形成する軌道6の外側の位置に、2つの出庫ラック10が配置されている。出庫ラック10は、在庫エリア3Aの物品を出荷する際、在庫エリア3Aの在庫ケースが格納領域2から出庫されるために配置されるラックである。在庫エリア3Aの在庫ケースは、スタッカクレーン5によって出庫ラック10に搬送される。また、出庫ラック10の不要な在庫ケースは、スタッカクレーン5によって在庫ラック3に搬送される。2つの出庫ラック10は、3つの在庫ラック3の並び方向である方向DBで、3つの在庫ラック3の両隣に配置され、軌道6に沿って方向DAに延びる。具体的には、2つの出庫ラック10は、安全柵7の位置に配置されている。各出庫ラック10は、水平方向及び鉛直方向に並ぶ複数の棚11を含む。棚11は、各出庫ラック10の長手方向でもある方向DAに沿って、1つの列を形成するように配置されている。スタッカクレーン5は、各出庫ラック10の各棚11に対する在庫ケースの受け取り及び送りだしを行うことができる。出庫ラック10は、格納領域2に面する一方の側面において、棚11への在庫ケースの出し入れが可能であり、格納領域2の外側に面する反対側の側面において、棚11への在庫ケースの出し入れが可能であるように構成されている。出庫ラック10及びスタッカクレーン5は、在庫ケースを在庫エリア3Aから出庫ラック10に自動で出庫する及び出庫ラック10から在庫エリア3Aに自動で格納する自動倉庫を構成している。ここで、出庫ラック10は、ラックの一例であり、棚11は、取り出し棚の一例である。
また、格納領域2の外側において、各出庫ラック10に隣り合う位置に、複数の仮置ラック20が配置されている。仮置ラック20は、複数の棚21を備える。各棚21には、各仕向先が対応付けられ、当該仕向先に納入すべき在庫ケース内の物品が仕分けられ仮置きされる。複数の仮置ラック20は、各出庫ラック10から方向DBへ離れて配置され、各出庫ラック10に沿って、方向DAに並ぶ。仮置ラック20と出庫ラック10との間には、在庫ケースを運搬する分配カート50の通路8が形成されている。分配カート50は、通路8を走行することで、仮置ラック20及び出庫ラック10に沿って走行することができる。仮置ラック20は、通路8に面する一方の側面において、棚21への物品の出し入れが可能であり、通路8と反対側の側面において、棚21への物品の出し入れが可能であるように構成されている。ここで、仮置ラック20は、物品棚の一例であり、棚21は、間口の一例である。
また、仮置ラック20に隣接して、複数の梱包作業台40が配置されている。各梱包作業台40は、仮置ラック20に対して、出庫ラック10と反対側に配置されている。梱包作業台40は、仮置ラック20の棚21に仮置きされた物品を、作業者が梱包するための台である。本実施の形態では、各仮置ラック20に1つの梱包作業台40が配置されるが、梱包作業台40の数量はこれに限定されない。また、図3に示すように、梱包作業台40は、物品を梱包するための段ボール箱が折り畳んだ状態で積まれるように構成されている。全ての梱包作業台40に、折り畳み状態の段ボール箱が積まれなくてもよい。以下において、物品が詰められ梱包された段ボール箱を、仕向先ケースとも呼ぶ。なお、物品の梱包状態は、段ボール箱への梱包に限定されず、いかなる梱包状態であってもよい。
また、仮置ラック20に隣接して、ベルトコンベヤ30が配置されている。ベルトコンベヤ30は、仕向先ケースを、各梱包作業台40から図示しない出荷場所に搬送する搬送装置である。各ベルトコンベヤ30は、梱包作業台40と同様に、仮置ラック20に対して、出庫ラック10と反対側で隣接して配置されている。ベルトコンベヤ30は、各梱包作業台40の下を通り、複数の仮置ラック20に沿って延びる。ベルトコンベヤ30と梱包作業台40とは、互いに近接し、互いの位置が重なり合うように配置されている。各梱包作業台40で梱包された仕向先ケースは、ベルトコンベヤ30に載せられ、各梱包作業台40の下を通って出荷場所に運搬される。ここで、ベルトコンベヤ30は、出荷コンベヤの一例である。
また、物流倉庫1には、在庫などの物品の管理、出庫ラック10での在庫ケースの管理、仮置ラック20でのピッキング作業管理、梱包作業台40での梱包作業管理及びスタッカクレーン5の運転管理等を行うために、制御装置60が配置されている。図2に示すように、制御装置60は、各スタッカクレーン5が備えるコントローラ5aと、有線又は無線で通信し、コントローラ5aに指令を出力する。コントローラ5aは、受け取った指令に基づき、スタッカクレーン5の動作、例えば、軌道6上での移動、並びに、在庫ケースの受け取り及び送り出し動作等を制御する。本実施の形態では、制御装置60は、無線通信を介して各コントローラ5aと通信する。また、制御装置60は、出庫ラック10の出庫報知部12の制御、仮置ラック20の報知部22及び23の制御、分配カート50のカート報知部52の制御等も行う。また、制御装置60は、格納領域2の外で運用される分配カート50に搭載された端末装置70に、物品の仕向先情報等の種々の情報を出力する。制御装置60と出庫ラック10との通信、制御装置60と仮置ラック20との通信、制御装置60と分配カート50との通信、及び、制御装置60と端末装置70との通信は、有線通信であってもよく無線通信であってもよい。
制御装置60は、コンピュータ装置であってもよく、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、プロセッサ、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)などの回路であってもよく、ICカード(Integrated Circuit Card)又は単体のモジュール等であってもよい。制御装置60は、単独でコンピュータ装置又はモジュールを構成してもよく、コンピュータ装置等の他の装置に組み込まれてもよい。上記有線通信には、既存のいかなる有線通信が適用されてもよい。上記無線通信には、既存のいかなる無線通信が適用されてもよい。例えば、上記無線通信には、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)などの無線LAN(Local Area Network)が適用されてもよく、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の近距離無線通信が適用されてもよい。
さらに、図2〜図6を参照して、出庫ラック10及び仮置ラック20等の詳細な構成を説明する。なお、図4は、図3の出庫ラック10を、格納領域2の外側から見た正面図である。図5は、図3の仮置ラック20の1つを、通路8側から見た正面図である。図6は、図5の仮置ラック20を、通路8と反対側から見た背面図である。
図3及び図4に示すように、出庫ラック10は、水平方向及び鉛直方向に並ぶ複数の棚11を有している。各棚11には、例えば、図4に示すように、番号が付けられており、棚11の位置が番号と対応付けられて制御装置60によって管理されている。また、各棚11では、割り当てられた番号が、通路8の作業者によって視認され得るように表示されている。各棚11において、格納領域2側では、スタッカクレーン5によって、在庫ケースが載置及び取り出され、格納領域2と反対側では、人力によって、在庫ケースが載置及び取り出され得る。棚11同士を仕切り且つ水平方向に延びる棚板11aには、出庫報知部12が配置されている。出庫報知部12は、通路8に向けて配置され、各棚11の下方に配置されている。出庫報知部12は、各棚11の在庫ケースに関する情報を報知する。
図2及び図4に示すように、出庫報知部12は、出庫表示装置12a及び出庫入力装置12bを有している。出庫表示装置12aは、例えば、表示ランプであるが、液晶パネル等のディスプレイであってもよい。出庫入力装置12bは、例えば、押しボタンであるが、スイッチ、レバー、キー又はタッチパネル等であってもよい。出庫表示装置12aの表示動作は、制御装置60によって制御される。出庫入力装置12bへの入力結果は、制御装置60に送られる。例えば、出庫表示装置12aは、作業者が出庫ラック10から取り出すべき在庫ケースの棚11の位置を表示してもよい。出庫入力装置12bは、入力を受けることによって、出庫ラック10から取り出された在庫ケースの棚11の位置を、制御装置60へ通知してもよい。出庫入力装置12bは、センサであってもよい。例えば、出庫入力装置12bは、棚11内の在庫ケースの有無を、光の遮断、磁気の変化、荷重の変化等によって検知する光センサ、磁気センサ、荷重センサ等であってもよい。これに限定されるものではないが、本実施の形態では、出庫報知部12は、有線通信を介して制御装置60と接続されているが、無線通信を介してもよい。
図3に示すように、仮置ラック20は、鉛直方向及び水平方向に並ぶ複数の棚21を有している。例えば、図5及び図6に示すように、各棚21には、番号が付けられており、その位置が番号と対応付けられて管理されている。さらに、各棚21では、通路8から見た場合、及び、通路8と反対側である梱包作業台40から見た場合に作業者が視認できるように、付与された番号が表示されている。各棚21は、通路8側の側面及び通路8と反対側の側面で開口し、両方の側面からの物品の出し入れが可能である。各棚21は、水平方向に延びる棚板21aと、鉛直方向に延びる仕切板21bとによって、互いに格子状に仕切られている。図5及び図6に示す例では、各棚21の容量つまり収容容積は、同一であるが、棚板21a及び仕切板21bが除去される、棚板21aが鉛直方向に移動される、又は、仕切板21bが水平方向に移動されることによって、変更され得る。また、各棚21の上方には、第一報知部22及び第二報知部23が設けられている。第一報知部22は、通路8に向いた仮置ラック20の側面20aに配置され、第二報知部23は、通路8と反対側の梱包作業台40に向いた仮置ラック20の側面20bに配置されている。第一報知部22及び第二報知部23は、棚板21a等に配置されている。これに限定されるものではないが、本実施の形態では、第一報知部22及び第二報知部23は、有線通信を介して制御装置60と接続されているが、無線通信を介してもよい。
第一報知部22は、第一表示装置22a及び第一入力装置22bを有し、第二報知部23は、第二表示装置23a及び第二入力装置23bを有している。第一表示装置22a及び第二表示装置23aは、例えば、表示ランプであるが、液晶パネル等のディスプレイであってもよい。第一入力装置22b及び第二入力装置23bは、例えば、押しボタンであるが、スイッチ、レバー、キー又はタッチパネル等であってもよい。第一表示装置22a及び第二表示装置23aの表示動作は、制御装置60によって制御される。第一入力装置22b及び第二入力装置23bへの入力結果は、制御装置60に送られる。例えば、第一表示装置22aは、物品を投入すべき棚21の位置を表示してもよい。第一入力装置22bは、入力を受けることによって、棚21への物品の投入の完了を、制御装置60へ通知してもよい。第二表示装置23aは、物品の投入が完了し物品の梱包が可能である棚21の位置を表示してもよい。第二入力装置23bは、入力を受けることによって、棚21の物品の取り出し、つまり、梱包の完了を、制御装置60へ通知してもよい。
第一報知部22は、第一表示装置22aの代わりに、通路8側の棚21の開口を開閉するシャッタを有してもよい。この場合、シャッタは、物品を投入すべき棚21の開口を開放し、物品を投入すべきでない棚21の開口を閉鎖するように制御されてもよい。第二報知部23は、第二表示装置23aの代わりに、梱包作業台40側の棚21の開口を開閉するシャッタを有してもよい。この場合、シャッタは、物品の投入が完了した、つまり物品が揃った棚21の開口を開放し、物品の投入が未完了の棚21の開口を閉鎖するように制御されてもよい。
図3及び図7を参照すると、分配カート50は、複数の車輪を備え、車輪を介して人力によって自在に移動可能である。図7は、図3の分配カート50の模式的な側面図である。しかしながら、分配カート50は、分配カート50が備える原動機、電動機等の動力装置によって移動する構成であってもよく、他の車両によって牽引されて移動する構成であってもよい。分配カート50は、水平方向及び鉛直方向に並ぶ複数の棚51を有している。各棚51は、1つの在庫ケース81を置くことができるように構成されている。各棚51は、出庫ラック10及び仮置ラック20に向かって、両側面で開口している。各棚51では、その両側面の開口からの在庫ケース81の出し入れが可能であり、棚51内に載置された在庫ケース81の中の物品の出し入れが可能である。各棚51には、番号が付けられており、各分配カート50の棚51の位置が番号と対応付けられて制御装置60によって管理されている。また、各棚51では、割り当てられた番号が、両側面から作業者によって視認され得るように表示されている。各棚51の上方には、カート報知部52が配置されている。カート報知部52は、各棚51の棚板等に配置されている。カート報知部52は、カート表示装置52a及びカート入力装置52bを有している。ここで、棚51は、載置台の一例である。
図2及び図7に示すように、カート表示装置52aは、例えば、表示ランプであるが、液晶パネル等のディスプレイであってもよい。カート入力装置52bは、例えば、押しボタンであるが、スイッチ、レバー、キー又はタッチパネル等であってもよい。カート表示装置52aの表示動作は、制御装置60によって制御される。カート入力装置52bへの入力結果は、制御装置60に送られる。例えば、カート表示装置52aは、仮置ラック20へ分配すべき物品を収容する在庫ケース81を含む棚51の位置を表示してもよい。また、カート表示装置52aは、出庫ラック10から分配カート50に取り出す在庫ケース81を収容する出庫ラック10の棚11の位置を表示してもよく、取り出す在庫ケース81の位置又は番号等の特徴を表示してもよい。カート入力装置52bは、入力を受けることによって、仮置ラック20への物品の分配を開始する又は完了した在庫ケース81を含む棚51の位置を、制御装置60へ通知してもよい。本実施の形態では、カート報知部52は、無線通信を介して制御装置60と接続されているが、有線通信を介してもよい。又は、カート報知部52は、後述する端末装置70と有線又は無線通信を介して接続され、端末装置70を介して制御装置60と接続されてもよい。
図2及び図3に示すように、分配カート50は、端末装置70を備えている。端末装置70は、コンピュータ装置であってもよく、例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレット等であってよい。端末装置70は、キー、タッチパネルなどの入力装置71と、液晶パネル等のディスプレイ72と、情報を読み取るリーダ装置73を備える。端末装置70は、有線通信又は無線通信を介して、制御装置60と通信する。有線通信は、いかなる有線通信でもよく、例えば、有線LANであってもよい。無線通信は、制御装置60に関して上述したような無線通信であってよく、例えば、無線LANであってもよい。リーダ装置73は、在庫ケース81などに付与された識別情報を読み取る。リーダ装置73は、例えば、バーコードリーダであるが、例えば、光、磁気等を用いて識別情報を読み取るようないかなる装置であってもよい。端末装置70は、在庫ケース81の識別情報を示すバーコードなどの識別子を出力するプリンタ等を備えてもよい。例えば、在庫ケース81は、在庫ラック3から初めて出庫される際は、未開封の段ボール箱で構成され、分配カート50での開封後、物品を移し替えることによって折り畳みコンテナに交換されてもよい。このような場合、折り畳みコンテナに、端末装置70から出力されたバーコード等の識別子を含む情報シートが、貼り付けられる。
制御装置60は、各仕向先に対応する物品及びその数量のようなオーダー情報、在庫ラック3における物品の在庫情報、在庫ラック3から出庫ラック10に移された物品の情報、在庫ケース81の物品を分配すべき仮置ラック20の棚21の番号等の種々の情報を端末装置70に送る。端末装置70は、リーダ装置73で読み込んだ在庫ケース81の情報等を制御装置60に送る。
また、梱包作業台40には、出荷伝票を出力するプリンタ41が配置されている。プリンタ41は、全ての梱包作業台40に配置されていなくてもよい。プリンタ41は、有線通信又は無線通信を介して、制御装置60と接続されている。なお、プリンタ41は、有線通信又は無線通信を介して、端末装置70と接続されてもよい。有線通信及び無線通信は、上述した有線通信及び無線通信のいずれかであってよい。例えば、制御装置60は、仮置ラック20の第二報知部23の第二入力装置23bから受け取る情報に基づき、物品の梱包が完了した棚21の位置を特定し、当該棚21の位置に対応する仕向先への出荷伝票を作成し、プリンタ41に印刷させる。出荷伝票の情報には、仕向先、物品の種類及び数量、当該物品が置かれていた棚21の番号等が含まれる。梱包作業台40の作業者は、出荷伝票に記載される棚21の番号と、当該番号の棚21の物品を梱包した仕向先ケースとを照合し、当該仕向先ケースに出荷伝票を貼り付ける。
本実施の形態に係るピッキングシステム100は、制御装置60と、出庫ラック10と、仮置ラック20と、分配カート50と、端末装置70とを備える。
次に、図1、図2、図3及び図8を参照して、実施の形態に係るピッキングシステム100の動作を説明する。図8は、実施の形態に係るピッキングシステム100の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、物流倉庫1のオペレータが、複数の仕向先と、各仕向先に納入する物品とを対応付けた一連のオーダー情報を、制御装置60に入力する。つまり、各仕向先及び各物品が対応付けられて、制御装置60に入力される。例えば、図9に示すテーブルのように、番号B1〜Bjの仕向先のそれぞれに、当該仕向先に納入される番号A1〜Aiの物品の数量が対応付けられた情報が、制御装置60に入力され、制御装置60は、この情報を保持する。図9は、実施の形態に係るピッキングシステム100におけるオーダー情報の一例を示す図である。
次いで、ステップS102において、制御装置60は、図9のテーブルに含まれる仕向先それぞれを、仮置ラック20の棚21に割り当てる。このとき、制御装置60は、仕向先と、図5に示すような棚21の番号とを対応付ける。
ステップS103において、制御装置60は、各スタッカクレーン5へ、複数の仕向先に納入する物品を含む在庫ケース81を、在庫ラック3から出庫ラック10へ搬送する指令を送信する。このとき、制御装置60は、図4に示すような出庫ラック10の棚11の番号と、在庫ケース81の識別情報とを対応付けて、指令する。これにより、制御装置60は、出庫ラック10の各番号の棚11に載置された在庫ケース81及びその内部の物品の種類を管理する。指令を受けた各スタッカクレーン5は、在庫ラック3から、制御装置60が指定した在庫ケース81を取り出し、出庫ラック10に搬送する。さらに、各スタッカクレーン5は、搬送する在庫ケース81を、当該在庫ケース81に対して指定された番号の棚11に載置する。在庫ケース81は、1種類の物品のみを含み、開封前の段ボール箱又は折り畳みコンテナで構成される。
さらに、ステップS104において、通路8の作業者は、出庫ラック10から在庫ケース81を取り出し、分配カート50の棚51に積み込む。作業者は、出庫ラック10から在庫ケース81を取り出す際、出庫報知部12の出庫入力装置12bに入力を与える。これにより、制御装置60は、出庫ラック10から在庫ケース81が取り出された棚11の番号と、在庫ケース81とを特定する。制御装置60は、出庫ラック10の空いた棚11に在庫ケース81を搬送するように、スタッカクレーン5に指令を送信する。
また、作業者は、図7に示すような分配カート50の棚51に付与された番号と、当該棚51に配置された在庫ケース81の識別情報とを対応付けた情報を、端末装置70を介して、制御装置60に送ってもよい。例えば、在庫ケース81の識別情報は、在庫ケース81の識別子を端末装置70のリーダ装置73で読み取ることによって取得されてもよい。棚51の番号は、端末装置70への作業者の手入力によって取得されてもよく、カート報知部52に付与されたバーコード等の識別子をリーダ装置73で読み取ることによって取得されてもよい。これにより、制御装置60は、分配カート50の棚51の位置と、当該棚51の在庫ケース81の識別情報とを対応付けて管理することができる。また、制御装置60は、リーダ装置73が読み取った在庫ケース81の識別子又はカート報知部52の識別子の識別情報を受け取ると、出庫ラック10から在庫ケース81が取り出されたことの認識、取り出された在庫ケース81の特定、及び、出庫ラック10における取り出された在庫ケース81の位置の特定等の在庫ケース81の取り出しに関する判断をしてもよい。
なお、図1及び図3に示す例では、1つの出庫ラック10に対して、1つの分配カート50が配置されているが、複数の分配カート50が配置されてもよい。これにより、ステップS104、並びに、後述するステップS105及びS106の処理速度の向上が可能である。
次いで、ステップS105において、作業者は、分配カート50を移動させ、分配カート50に搭載された在庫ケース81内の物品を、仮置ラック20の棚21に分配する。このとき、作業者は、在庫ケース81の識別子をリーダ装置73で読み取る。これにより、制御装置60は、在庫ケース81内の物品を仮置ラック20の棚21に分配する指示を、作業者に与える。具体的には、制御装置60は、物品の分配が開始される在庫ケース81及びその物品の種類を特定し、さらに、当該物品の仕向先を特定する。さらにまた、制御装置60は、特定した仕向先に対応する全ての棚21の番号を特定し、当該番号の棚21の第一報知部22に、第一表示装置22aを表示させる信号を送信する。また、制御装置60は、当該在庫ケース81の物品を投入すべき棚21の番号と、当該番号の棚21に投入すべき物品の数量とを組み合わせた情報を、端末装置70に送信する。端末装置70は、受け取った情報をディスプレイ72に表示する。作業者は、ディスプレイ72に表示される棚21の番号及び物品の数量の組み合わせと、第一表示装置22aの表示とを確認し、物品を投入すべき棚21の位置に分配カート50を移動させつつ、当該棚21に物品を投入することができる。なお、本実施の形態では、分配カート50は、在庫ケース81を分配カート50に搭載したまま、作業者が当該在庫ケース81内の物品を棚21に分配できるように構成されているが、作業者が当該在庫ケース81を分配カート50から下ろして物品を分配するように構成されてもよい。
また、第一表示装置22aがディスプレイである場合、制御装置60は、第一表示装置22aを備える棚21に投入すべき物品の数量を、第一表示装置22aに表示させてもよい。これにより、作業者は、仮置ラック20での表示のみを確認しつつ、物品を棚21に分配することができる。
作業者は、在庫ケース81内の物品の棚21への投入が完了すると、分配カート50に搭載された別の在庫ケース81の識別子をリーダ装置73で読み取る。その後、上述と同様にして、別の在庫ケース81の物品が棚21に分配される。物品の投入が完了した在庫ケース81は、出庫ラック10に戻される。戻された在庫ケース81は、制御装置60の制御に従って、スタッカクレーン5によって在庫ラック3に戻される。在庫ケース81内の物品がなくなった場合、作業者は、空の在庫ケース81を折り畳んで分配カート50に搭載する、又は、別の回収場所に配置してもよい。そして、分配カート50における空いた棚51への在庫ケース81の補充は、適当なタイミングで、上述のように、作業者により主体的に行われてもよく、制御装置60の指示のもと行われてもよい。
なお、制御装置60が、分配カート50における棚51の番号と、当該番号の棚51の在庫ケース81の識別情報とを対応付けて把握している場合、作業者は、在庫ケース81の識別子をリーダ装置73で読み取る代わりに、当該番号の棚51のカート報知部52のカート入力装置52bに入力を与えてもよい。これにより、制御装置60は、物品が分配される在庫ケース81を特定することができる。
又は、制御装置60が、分配カート50における棚51の番号と、当該番号の棚51の在庫ケース81の識別情報とを対応付けて把握している場合、制御装置60が、物品を分配すべき在庫ケース81を決定し、当該在庫ケース81を含む棚51のカート表示装置52aに表示させてもよい。そして、作業者は、表示に従った在庫ケース81の物品を分配する。これにより、制御装置60は、物品が分配される在庫ケース81の順番を決定することができ、出庫ラック10への在庫ケース81の出庫から仮置ラック20への物品の分配の過程を効率化することができる。
また、作業者は、在庫ケース81内の物品の棚21への投入が完了すると、当該在庫ケース81の棚51のカート報知部52のカート入力装置52bに入力を与えてもよい。これにより、制御装置60は、当該在庫ケース81の物品の分配の完了を認識することができる。
又は、作業者が、分配カート50の端末装置70のディスプレイ72に表示される物品と分配先とを確認し、任意に棚21を選んで当該物品を投入してもよい。このとき、作業者は、例えば、棚21の第一報知部22の第一入力装置22bに入力を与える、又は、端末装置70に物品と棚21の番号との関係を入力することによって、当該物品を投入した棚21の位置を制御装置60に送信してもよい。これにより、制御装置60は、物品が分配された棚21と、棚21内の物品とを特定し管理することができる。
次いで、仮置ラック20の棚21において、投入すべき物品の投入が完了した、つまり物品が揃った棚21が発生すると(ステップS106でYES)、ステップS107において、作業者は、仮置ラック20の当該棚21の第一報知部22の第一入力装置22bに入力を与える。一方、投入すべき物品の投入が完了した棚21がない場合(ステップS106でNO)、作業者は、ステップS105での作業を継続し、在庫ケース81を順番に選定しつつ、選定した在庫ケース81の物品を分配する。
ステップS107において、第一入力装置22bへの入力情報を受け取った制御装置60は、物品の投入が完了した棚21内の物品を梱包する指示を、梱包作業台40の作業者に与える。具体的には、上記入力は、棚21それぞれでの物品の投入が完了する毎に、完了した棚21の第一入力装置22bに与えられる。この際、作業者は、端末装置70のディスプレイ72を確認することによって、当該棚21への物品の投入完了を確認してもよい。第一入力装置22bへの入力情報を受け取った制御装置60は、仮置ラック20の当該棚21の第二報知部23に、第二表示装置23aを表示させる信号を送信する。これにより、梱包作業台40の作業者は、物品の投入が完了した棚21の位置を視認することができる。
例えば、制御装置60が、分配カート50における棚51の番号と、当該番号の棚51の在庫ケース81の識別情報とを対応付けて把握している場合、制御装置60が、在庫ケース81内の物品の棚21への投入完了時にカート入力装置52bに入力される情報に基づき、各棚21へ投入すべき物品の投入完了を判定してもよい。そして、制御装置60は、認識結果に基づき、上記処理を行ってもよい。この場合、制御装置60は、第一表示装置22aを用いて、分配カート50の作業者に、物品の投入が完了した棚21の位置を示してもよい。
ステップS108において、梱包作業台40の作業者は、梱包作業台40上で段ボール箱を組み立て、第二表示装置23aが表示状態である1つの棚21内の物品を当該段ボール箱に梱包する。1つの棚21内の物品は、その仕向先が同一であるため、通常、同一の段ボール箱に詰め込まれる。梱包作業台40には、種々の大きさの段ボール箱が、折り畳んで積まれているため、作業者は、物品量に応じて段ボール箱の大きさを決定することができる。作業者は、上記1つの棚21から全ての物品を取り出すと、当該棚21の第二報知部23の第二入力装置23bに入力を与える。入力情報は、制御装置60に送られ、制御装置60は、受け取った入力情報に基づき、入力が与えられた棚21の番号を特定する。さらに、制御装置60は、特定した棚21の番号から、仕向先及びそのオーダー情報を特定し、当該仕向先への出荷伝票を梱包作業台40のプリンタ41に印刷させる。作業者は、印刷された出荷伝票に記載される棚番号と、段ボール箱に梱包した物品が置かれていた棚21の番号とを照合し、出荷伝票を段ボール箱に貼り付ける。また、制御装置60は、第二入力装置23bからの入力情報を受け取ると、当該第二入力装置23bを有する棚21に、新たな仕向先を割り当てる。
ステップS109において、作業者は、物品の梱包及び出荷伝票の貼り付けが完了した段ボール箱、つまり仕向先ケース82を、ベルトコンベヤ30に載せる。載せられた仕向先ケース82は、ベルトコンベヤ30によって、図示しない出荷場所に搬送される。そして、出荷場所の仕向先ケース82は、トラック等の搬送車両によって物流倉庫1から出荷される。
上述したように、本発明の実施の形態に係るピッキングシステム100は、要求された物品を在庫エリア3Aから取り出して出荷する。ピッキングシステム100は、在庫エリア3Aからの在庫ケースの投入面の背面から在庫ケースが取り出し可能である取り出し棚としての棚11を有する出庫ラック10と、出庫ラック10の背面側に配置され且つ在庫ケースを載置可能な載置台としての棚51を有する移動自在な分配カート50と、在庫ケースから取り出された物品が載置可能である間口としての棚21を有する物品棚としての仮置ラック20と、制御装置60とを備える。制御装置60は、要求された物品を含む在庫ケースを在庫エリア3Aから出庫ラック10の棚11へ出庫する指示と、分配カート50に載置された在庫ケースから物品を取り出す指示と、仮置ラック20に載置された物品を梱包する指示とを出力する。
上記構成によると、作業者は、制御装置60の指示のもと、出庫ラック10に出庫された在庫ケースを分配カート50に積み込み、分配カート50を用いて、物品を投入すべき仮置ラック20の棚21の位置に、物品を在庫ケースごと移動させる。そして、作業者は、オーダー情報に基づき、在庫ケース単位、つまり、物品の種類毎に、在庫ケースから棚21へ物品を分配する。棚21内において、投入されるべき物品が揃うと、作業者は、制御装置60の指示に従って、当該棚21内の物品を梱包する。これにより、各工程の作業を1箇所に集中させずに分散して行うことができるため、大量の物品の出荷を取り扱うことが可能となる。例えば、複数の分配カート50を配置することによって、各工程を複数の場所で処理することができるため、処理量の向上が可能である。分配カート50の数量を、物品の処理量に応じて、調節することも可能であり、それにより、無駄を低減した設備及び人員の運営が可能になる。また、分配カート50から仮置ラック20への物品の分配は、異なる種類の物品を混合せず、同一種類の物品毎に行われるため、効率的である。
また、実施の形態に係るピッキングシステム100は、仮置ラック20に隣接して配置され且つ仮置ラック20に載置された物品が梱包される梱包作業台40と、仮置ラック20に隣接して配置され且つ梱包された物品を搬送する出荷コンベヤとしてのベルトコンベヤ30とをさらに備える。上記構成によると、梱包作業と出荷作業とは、互いの位置が近接していながらも、分散して行われ得る。よって、梱包作業及び出荷作業が、円滑且つ効率的になる。よって、物品の処理量の増大が可能である。
また、実施の形態に係るピッキングシステム100において、出庫ラック10の背面に、分配カート50の移動スペースとしての通路8と、仮置ラック20と、梱包作業台40とがこの順に並べて配置されている。上記構成によると、出庫ラック10への在庫ケースの出庫から物品の梱包にわたる一連のピッキング作業が、一方向に流れる。これにより、物品及び在庫ケースの滞留が低減し、ピッキング作業の処理効率を向上することができる。
[他の実施の形態]
以上、本発明に係るピッキングシステム100について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態に係るピッキングシステム100において、2つの出庫ラック10と、複数の仮置ラック20と、2つの分配カート50と、5つのスタッカクレーン5とが配置されていたが、これらの数量は、格納領域2の広さ、及び物品の取り扱い数量等に応じて、任意に設定されてもよい。
また、制御装置60が、稼働する分配カート50の数量を管理してもよい。この場合、制御装置60は、稼働する分配カート50の数量を増減する指示を出力してもよい。出力対象は、端末装置70であってもよく、増減の対象の分配カート50であってもよく、物流倉庫1の表示板等であってもよい。制御装置60は、例えば、作業責任者の端末装置70に、新たに稼働させる分配カート50の情報及び稼働停止させる分配カート50の情報を出力してもよい。制御装置60は、分配カート50のカート表示装置52aに、稼働可又は稼働不可を示す表示をさせてもよく、分配カート50の電源を制御してもよい。例えば、端末装置70は、出庫ラック10内の在庫ケース81の流れ等に基づき、分配カート50の稼働を調整してもよい。これにより、余剰な人員を他の作業場所に移動させること、及び、不足する人員を補充することが可能になり、作業の効率化が可能になる。
実施の形態に係るピッキングシステム100において、在庫エリア3Aと出庫ラック10との間の在庫ケースの搬送装置として、スタッカクレーン5が用いられていたが、これに限定されない。搬送装置は、例えば、床面に配置されたレール上を走行する有軌道台車、又は、天井に配置されたレールに沿って走行し且つ物品を保持するチャック機構部を昇降させることで物品の受け渡しを行う天井走行車等であってもよい。また、搬送装置は、軌道に沿って走行せず、任意に移動可能な構成であってもよい。例えば、搬送装置は、無軌道台車であってもよい。無軌道台車は、有人で走行する構成であってもよく、無人で自動走行する構成であってもよい。無軌道台車は、車輪、ローラ又はクローラ等の走行手段で走行してもよい。
実施の形態に係るピッキングシステム100において、在庫ケースは、複数の同一種類の物品が収容された段ボール箱又は折り畳みコンテナであるとしたが、これに限定されない。在庫ケースは、物品が箱に収容されていない場合には、物品自体であってもよく、物品が強固な囲いが覆われている場合には、その囲いであってもよく、パレット又は可搬な棚形状の容器等の可搬な容器であってもよい。可搬な容器は、開放されていてもよく開閉可能であってもよい。例えば、ネジなどの金物のように、物品が小型であり種類が多い場合、可搬な棚形状の容器が有する複数の部屋に、物品が種類及び寸法毎に区分けして収容され、複数種類の物品が一度に運ばれてもよい。
実施の形態に係るピッキングシステム100において、制御装置60の処理の少なくとも一部が、端末装置70によって処理されてもよい。ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
本発明に係るピッキングシステムは、配送センター、物流倉庫及び工場等で物品を分別するシステムとして有用である。
3A 在庫エリア
10 出庫ラック(ラック)
11 棚(取り出し棚)
20 仮置ラック(物品棚)
21 棚(間口)
30 ベルトコンベヤ(出荷コンベヤ)
40 梱包作業台
50 分配カート
51 棚(載置台)
60 制御装置
100 ピッキングシステム

Claims (4)

  1. 要求された物品を在庫エリアから取り出して出荷するピッキングシステムであって、
    前記在庫エリアからの在庫ケースの投入面の背面から前記在庫ケースが取り出し可能である取り出し棚を有するラックと、
    前記ラックの背面側に配置され、前記在庫ケースを載置可能な載置台を有する移動自在な分配カートと、
    前記在庫ケースから取り出された物品が載置可能である間口を有する物品棚と、
    制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    要求された物品を含む前記在庫ケースを前記在庫エリアから前記取り出し棚へ出庫する指示と、前記分配カートに載置された前記在庫ケースから前記物品を取り出す指示と、前記物品棚に載置された前記物品を梱包する指示とを出力する
    ピッキングシステム。
  2. 前記物品棚に隣接して配置され、前記物品棚に載置された物品が梱包される梱包作業台と、
    前記物品棚に隣接して配置され、梱包された前記物品を搬送する出荷コンベヤとをさらに備える
    請求項1に記載のピッキングシステム。
  3. 前記ラックの背面に、前記分配カートの移動スペースと、前記物品棚と、前記梱包作業台とがこの順に並べて配置されている
    請求項2に記載のピッキングシステム。
  4. 前記制御装置は、稼働する前記分配カートの数量を増減する指示を出力する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のピッキングシステム。
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