JP6852539B2 - 回転電機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機制御装置に関する。
従来、インバータ回路およびコンデンサを備える電力変換装置が知られている。例えば特許文献1では、電圧センサ、電流センサ、トルクセンサ、回転数センサを用い、コンデンサのリプル電流を算出し、リプル電流を用いてコンデンサ温度を推定する。
特開2015−89172号公報
しかしながら特許文献1では、コンデンサ温度が高いときに、どのような制御を行うかの詳細については言及されていない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンデンサ温度の上昇を抑制可能である回転電機制御装置を提供することにある。
第1の発明は、回転電機(10)の駆動を制御する回転電機制御装置であって、インバータ(30)と、コンデンサ(23)と、制御部(50)と、を備える。インバータは、直流電源(20)と回転電機との間に接続される。コンデンサは、インバータと並列に設けられる。制御部は、コンデンサ温度判定部(58)、電流指令演算部(51)、および、電圧指令演算部(60)、を有する。コンデンサ温度判定部は、コンデンサの温度が所定温度より高いか否かを判定する。電流指令演算部は、トルク指令値に応じた電流指令値を演算する。電圧指令演算部は、回転電機の各相に通電される電流を検出する電流センサ(41、43)から取得される電流検出値と電流指令値とに基づいて電圧指令値を演算する。
電流指令演算部は、基本電流指令演算部(52)と、電流指令補正部(53)と、を有する。基本電流指令演算部は、トルク指令値に基づき、基本電流指令値を演算する。電流指令補正部は、コンデンサ温度判定部にてコンデンサの温度が所定温度より高いと判定された場合、デューティ比が小さくなるように、トルク指令値に応じた等トルク線上にて基本電流指令値よりも電流位相が大きくなるように補正した値を電流指令値とする指令補正処理を行う。
電流位相を大きくすることで、デューティ比を小さくすることができ、等トルク線上にて電流位相を大きくすれば、出力を変えることなく、コンデンサ電流を低減可能である。これにより、出力を確保しつつ、コンデンサの温度上昇を抑制することができる。
第2の発明は、回転電機(10)の駆動を制御する回転電機制御装置であって、インバータ(30)と、コンデンサ(23)と、昇圧コンバータ(25)と、制御部(150)と、を備える。インバータは、直流電源(20)と回転電機との間に接続される。コンデンサは、インバータと並列に設けられる。昇圧コンバータは、インバータに印加される電圧を昇圧する。制御部は、コンデンサ温度判定部(58)、電流指令演算部(55)、電圧指令演算部(60)、および、昇圧制御部(70)、を有する。コンデンサ温度判定部は、コンデンサの温度が所定温度より高いか否かを判定する。電流指令演算部は、トルク指令値に応じた電流指令値を演算する。電圧指令演算部は、回転電機の各相に通電される電流を検出する電流センサ(41、43)から取得される電流検出値と電流指令値とに基づいて電圧指令値を演算する。昇圧制御部は、昇圧コンバータによる昇圧後の電圧であるインバータ入力電圧を制御する。
昇圧制御部は、コンデンサ温度判定部にてコンデンサの温度が所定温度より高いと判定された場合、コンデンサ温度が所定温度以下である場合よりもインバータ入力電圧を高くする昇圧調整処理を行う。
インバータ入力電圧を高めることで、デューティ比を小さくすることができるので、出力を変えることなくコンデンサ電流を低減可能である。これにより、出力を確保しつつ、コンデンサの温度上昇を抑制することができる。
第1実施形態によるモータ制御装置を示す回路図である。 第1実施形態によるインバータと他の装置との接続関係を示すブロック図である。 第1実施形態による制御部を示すブロック図である。 モータ電流、相電圧、コンデンサ電流を説明する説明図である。 コンデンサ電流とコンデンサ温度との関係を説明する説明図である。 デューティ比とコンデンサ電流との関係を説明する説明図である。 第1実施形態による電流ベクトルを説明する説明図である。 第1実施形態による電流ベクトルおよび電圧ベクトルを説明する説明図である。 第1実施形態による電流指令演算処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態による制御部を示すブロック図である。 第2実施形態による昇圧調整処理を説明するフローチャートである。
以下、回転電機制御装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態による回転電機制御装置を図1〜図9に示す。
図1に示すように、回転電機制御装置としてのMG制御装置1は、モータとしてのモータジェネレータ10の駆動を制御するものである。モータジェネレータ10は、例えばハイブリッド車両等の電動車両の主機モータに適用される。以下適宜、「モータジェネレータ」を「MG」と記載する。
MG10は、直流電源としての主機バッテリ20からの電力で駆動されることによりトルクを発生する電動機としての機能、および、車両90の制動力等で駆動されて発電する発電機としての機能を有する。本実施形態のMG10は、永久磁石式同期型の3相交流回転機である。MG10は、U相コイル11、V相コイル12、および、W相コイル13を有する。以下、MG10が電動機として機能する場合を中心に説明する。
主機バッテリ20は、例えばニッケル水素またはリチウムイオン等の充放電可能な二次電池により構成される直流電源である。主機バッテリ20に替えて、電気二重層キャパシタ等の蓄電装置を直流電源として用いてもよい。
主機バッテリ20とインバータ30との間には、上側電源リレー21および下側電源リレー22が設けられる。上側電源リレー21は、主機バッテリ20の正極側に設けられ、下側電源リレー22は、主機バッテリ20の負極側に設けられる。上側電源リレー21および下側電源リレー22をオンすることで、主機バッテリ20とインバータ30との間での電力の授受が許容される。また、上側電源リレー21および下側電源リレー22をオフすることで、主機バッテリ20とインバータ30との間での電力の授受が禁止される。なお、上側電源リレー21または下側電源リレー22の一方を省略してもよい。
コンデンサ23は、平滑コンデンサであって、インバータ30と並列に接続される。
昇圧コンバータ25は、リアクトル26およびスイッチング素子27、28を有する。以下、「スイッチング素子」を「SW素子」と記載する。
リアクトル26は、インダクタンスLを有しており、電流の変化に伴って誘起電圧が発生し、電気エネルギが蓄積される。
高電位側に配置されるSW素子27は、リアクトル26の出力端とインバータ30の高電位ライン37との間に接続される。低電位側に配置されるSW素子28は、リアクトル26の出力端とインバータ30の低電位ライン38との間に接続される。
SW素子27、28は、制御部50からのコンバータ駆動信号にしたがって、交互に、かつ相補的にオンオフ動作する。これにより主機バッテリ20の電圧が昇圧され、インバータ30側に出力される。以下、昇圧コンバータ25により昇圧され、インバータ30に入力される電圧を、インバータ入力電圧Vdcとする。
インバータ30は、6つのスイッチング素子31〜36を有する3相インバータである。本実施形態のSW素子27、28、31〜36は、いずれもIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であるが、IGBTに替えて、MOSFET(金属酸化物電界効果トランジスタ)やサイリスタ等を用いてもよい。
高電位側に配置されるSW素子31〜33は、コレクタが高電位ライン37に接続され、エミッタがそれぞれ対になるSW素子34〜36のコレクタと接続される。低電位側に配置されるSW素子34〜36のエミッタは、低電位ライン38に接続される。
対になる高電位側のSW素子31〜33と、低電位側のSW素子34〜36との接続点は、それぞれ、MG20のコイル11〜13の一端に接続される。対になる高電位側のSW素子31〜33と、低電位側のSW素子34〜36とは、インバータ駆動信号UU、UL、VU、VL、WU、WLに基づいてオンオフ作動が制御される。SW素子31〜36をオンオフ作動することで、主機バッテリ20の直流電力を3相交流電力に変換し、MG10に出力する。
U相電流センサ41は、U相のSW素子31、34の接続点とU相コイル11との間に設けられ、U相コイル11の電流を検出する。W相電流センサ43は、W相のSW素子33、36の接続点とW相コイル13との間に設けられ、W相コイル13の電流を検出する。
U相電流センサ41により検出されたU相電流検出値Iu、および、W相電流センサ43により検出されたW相電流検出値Iwは、制御部50に出力される。V相電流検出値Ivは、U相電流検出値IuおよびW相電流検出値Iwから演算される。以下適宜、U相電流検出値Iu、V相電流検出値IvおよびW相電流検出値Iwをまとめて、3相電流検出値Iu、Iv、Iwとする。3相に係る他の値についても、適宜、同様にまとめて記載する。
ここでは、U相とW相に電流センサが設けられているが、3相のうちのいずれの2相に設けてもよい。また、電流センサは、3相全相に設けてもよいし、1相に設けて残りの2相を推定するようにしてもよい。また、電流センサは各相の電流を検出可能ないずれの箇所に設けてもよい。
回転角センサ45は、MG10の図示しないロータの回転角度を検出する。回転角センサ45は、電気角θに係る検出値を制御部50に出力する。
コンデンサ温度センサ48は、コンデンサ23の近傍に配置され、コンデンサ温度Tcを検出する。コンデンサ温度センサ48の検出値は、制御部50に出力される。
図2に示すように、高電位ライン37および低電位ライン38には、DCDCコンバータ81を経由して、補機バッテリ80および電気負荷82が接続されている。電気負荷82には、エアコン、ブロア、ワイパ、ランプ等の車両補機類が含まれる。
本実施形態では、補機バッテリ80は、主機バッテリ20よりも電圧が低い。図2では、高圧系を相対的に太いラインで示し、低圧系を相対的に細いラインで示している。
図1および図3に示すように、制御部50は、SW素子31〜36のオンオフ作動を制御することで、MG10の駆動を制御する。また、制御部50は、昇圧コンバータ25のSW素子27、28のオンオフ作動を制御することで、インバータ入力電圧Vdcを制御する。なお、図3では、昇圧コンバータ25の制御に係る構成の記載および説明を省略する。
制御部50における各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
図3に示すように、制御部50は、電流指令演算部51、コンデンサ温度判定部58、および、電圧指令演算部60等を有する。
電流指令演算部51は、基本電流指令演算部52および電流指令補正部53を有する。
基本電流指令演算部52は、図示しない上位制御部から取得されるトルク指令値Trq*に基づき、例えばマップ演算によりdq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bを演算する。マップ演算以外の方法にてdq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bを演算してもよい。
電流指令補正部53は、コンデンサ温度Tc、および、電圧指令演算部60からフィードバックされるデューティ比に基づき、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bを補正し、dq軸電流指令値Id*、Iq*を演算する。デューティ比は、1周期において、SW素子31〜33がオンされる期間の割合である。図中においては、デューティ比を「duty」と記載する。電流指令補正の詳細は、後述する。
コンデンサ温度判定部58は、コンデンサ温度Tcが所定温度より高いか否かを判定する。判定結果は、電流指令補正部53に出力される。本実施形態では、コンデンサ温度Tcとして、コンデンサ温度センサ48の検出値に基づく値を用いるが、コンデンサ温度センサ48を省略して、電流値等から推定した推定値を用いてもよい。
電圧指令演算部60は、3相2相変換部61、減算器62、63、制御器64、65、2相3相変換部66、および、インバータ駆動信号生成部67を有する。
3相2相変換部61は、電流センサ41、43から取得されるU相電流検出値IuおよびW相電流検出値Iwを用い、例えば3相和=0から、V相電流検出値Ivを演算する。3相2相変換部61は、電流検出値Iu、Iv、Iwおよび回転角センサ45の検出値から演算される電気角θに基づき、dq変換により、d軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqを演算する。以下適宜、d軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqをまとめて、dq軸電流検出値Id、Iqとする。dq軸に係る他の値についても、適宜、同様にまとめて記載する。
d軸減算器62は、d軸電流指令値Id*からd軸電流検出値Idを減算し、d軸電流偏差ΔIdを演算する。q軸減算器63は、q軸電流指令値Iq*からq軸電流検出値Iqを減算し、q軸電流偏差ΔIqを演算する。
d軸制御器64は、d軸電流偏差ΔIdが0に収束するように、PI演算等により、d軸電圧指令値Vd*を演算する。q軸制御器65は、q軸電流偏差ΔIqが0に収束するように、PI演算等により、q軸電圧指令値Vq*を演算する。
2相3相変換部66は、dq軸電圧指令値Vd*、Vq*および電気角θを用い、逆dq変換により、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算する。
インバータ駆動信号生成部67は、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*およびインバータ入力電圧Vdcに基づき、インバータ駆動信号UU、UL、VU、VL、WU、WLを生成する。生成されたインバータ駆動信号UU、UL、VU、VL、WU、WLは、インバータ30に出力される。インバータ駆動信号UU、UL、VU、VL、WU、WLに基づいてSW素子31〜36のオンオフ作動を制御することで、MG10の駆動が制御される。
また、インバータ駆動信号生成部67は、生成されたインバータ駆動信号UU、UL、VU、VL、WU、WLのデューティ比を電流指令補正部53にフィードバックする。
ところで、例えば長時間の過負荷な走行条件にて走行が継続されると、コンデンサ温度Tcが上昇する。コンデンサ温度Tcが高くなると、コンデンサ23の性能が劣化する虞がある。
図4に、コンデンサ電流Icの詳細を示す。図4では、(a)がモータ電流、(b)が相電圧、(c)がコンデンサ電流Ic、(d)が図4(c)中のZ部の拡大図である。
図4(a)に示すように、PWM制御により正弦波のモータ電流を通電する場合、SW素子31〜36のオンオフの切り替えに伴い、相電圧は図5(b)に示す如くとなる。また、図4(c)、(d)に示すように、コンデンサ電流Icは、電圧変動に伴うリプル成分を比較的多く含んでいる。
図5に示すように、コンデンサ電流Icが大きくなると、コンデンサ温度Tcが高くなる。
コンデンサ23の発熱量Pcは、式(1)に示すように、コンデンサ電流Icに依存する。そのため、コンデンサ電流Icを低減することで、コンデンサ23の発熱量Pcを低減することができる。式(1)中のRは、抵抗である。コンデンサ電流Icは、実効値とする。
Pc=R×(Ic)2 ・・・(1)
コンデンサ温度Tcが高いとき、MG10の出力やトルクを制限することで、コンデンサ電流Icを下げることが考えられる。しかしながら、MG10の出力やトルクを制限すると、ハイブリッド車両であれば、燃費が悪化する。また、出力制限により回生量が低下すると、高圧系からのDCDCコンバータ81への入力が低下し、補機バッテリ80の出力が不安定になる虞がある。また、補機バッテリ80の状態によっては、電気負荷82の動作が制限され、フェールセーフ処置が働く虞がある。
デューティ比とコンデンサ電流Icとの関係を図6に示す。図6に示すように、コンデンサ電流Icは、デューティ比に依存している。具体的には、コンデンサ電流Icは、デューティ比0.5のときに最大となり、デューティ比が0または1に近づくほど小さくなる。5すなわち、破線矢印Yで示すように、デューティ比を変更することで、コンデンサ電流Icを低減することができる。
そこで本実施形態では、コンデンサ温度Tcが高いとき、デューティ比を変更することで、コンデンサ電流Icを低減する。コンデンサ電流Icが低減されれば、コンデンサ温度Tcを下げることができる(図5参照)。
デューティ比変更処理の詳細を図7および図8に基づいて説明する。
図7は、横軸がd軸電流、縦軸がq軸電流であり、白抜き矢印は、電流ベクトルを示す。また、等トルク線を二点鎖線で示す。以下適宜、電流位相は、dq軸平面上において、d軸と電流ベクトルとがなす角度として説明する。
図7に示すように、本実施形態では、トルク指令値Trq*が任意の値TrqX(以下、指令値TrqXとする。)のとき、電流ベクトルYI1で示す、最も損失が少ない電流位相でのd軸電流およびq軸電流を、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bとする。
また、等トルク線上のどの電流位相であっても指令値TrqXを出力可能である。すなわち、電流ベクトルYI1よりも電流位相を大きくした電流ベクトルYI2で示すd軸電流およびq軸電流としても指令値TrqXを出力可能である。
図8は、電流ベクトルおよび電圧ベクトルを概念的に示す図であって、電流ベクトルを実線の白抜き矢印で示し、電圧ベクトルを二点鎖線の白抜き矢印で示す。図8(a)は、電流ベクトルYI1のdq軸電流を通電する際の電流ベクトルYI1および電圧ベクトルYV1を示している。図8(b)は、電流ベクトルYI2のdq軸電流を通電する際の電流ベクトルYI2および電圧ベクトルYV2を示している。図7にて説明した通り、電流ベクトルYI1、YI2は、等トルク線上にて電流位相が異なるものであって、通電により同じトルクが出力されるものとする。
図8(a)および図8(b)に示すように、等トルク線上にて、電流ベクトルYI1よりも電流位相を大きくすることで、電流ベクトルYI2の大きさは、電流ベクトルYI1よりも大きくなる。一方、電流位相を大きくすることで電流ベクトルYI2の大きさが電流ベクトルYI1の大きさより大きくなると、電圧ベクトルYV2の大きさは、電圧ベクトルYV1より小さくなる。ここで、電圧ベクトルの大きさは、デューティ比に対応する。すなわち、電流位相を大きくし、電流ベクトルを大きくすることで、電圧ベクトルを小さくし、デューティ比を小さくすることができる。
そこで本実施形態では、コンデンサ温度Tcが高い場合、損失よりも、コンデンサ温度Tcを下げ信頼性を向上させることを優先し、等トルク線上にて電流位相を大きくすることで、デューティ比を小さくする。なお、電流位相を小さくする場合、電流位相を大きくする場合と比較して損失がより大きくなるため、本実施形態では、電流位相を大きくすることで、デューティ比を小さくする。デューティ比を電圧振幅と捉えれば、電流位相を大きくすることで、電圧振幅を小さくしている、とも言える。
本実施形態の電流指令演算処理を図9のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、制御部50にて所定の周期で実施される。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。他のステップも同様である。
最初のS101では、基本電流指令演算部52は、トルク指令値Trq*を取得する。
S102では、基本電流指令演算部52は、トルク指令値Trq*に基づき、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bを演算する。
S103では、コンデンサ温度判定部58は、コンデンサ温度Tcを取得する。
S104では、電流指令補正部53は、デューティ比の前回値をインバータ駆動信号生成部67から取得する。
S105では、コンデンサ温度判定部58は、コンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高いか否かを判断する。所定温度Tthは、適宜設定可能であり、例えばコンデンサ23の定格温度とする。コンデンサ温度Tcが所定温度Tth以下であると判断された場合(S105:NO)、S108へ移行する。コンデンサ温度Tcが所定温度Tth以下であると判断された場合(S105:YES)、S106へ移行する。
S106では、電流指令補正部53は、S104で取得されたデューティ比の前回値が所定範囲Ra内か否かを判断する。所定範囲Raは、図6に示すように、デューティ比0.5を含む範囲に設定される。デューティ比の前回値が所定範囲Ra外であると判断された場合(S106:NO)、S108へ移行する。デューティ比の前回値が所定範囲Ra内であると判断された場合(S106:YES)、S107へ移行する。
なお、S103〜S106の処理順は、適宜入れ替えてもよい。
S107では、電流指令補正部53は、電流指令補正を行う。具体的には、電流指令補正部53は、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bよりも電流位相が大きくなるように補正した値をdq軸電流指令値Id*、Iq*とする。
S108では、電流指令補正部53は、電流指令補正を行わず、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bを、dq軸電流指令値Id*、Iq*とする。
ここで、電流指令補正について補足しておく。
図9では、電流指令の演算ごとに電圧指令補正を行うか否かの判定を行っている。コンデンサ温度Tcの変化は、演算タイミングに対して緩やかであるため、S103〜S107の処理は、所定演算回数ごと、あるいは、所定時間ごとに行うようにしてもよい。S103〜S107の行わない場合、S102に続いてS108に移行し、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bを、dq軸電流指令値Id*、Iq*とすればよい。
所定演算回数および所定時間は、コンデンサ温度Tcの変化速度に応じ、オーバーシュートしても所定温度Tth以下となるように設定される。
S107にて、電流指令補正を行ってdq軸電流指令値Id*、Iq*を演算する場合、今回の演算値をそのままdq軸電流指令値Id*、Iq*として、電圧指令演算部60に出力してもよいし、演算値をフィルタ処理した値や、複数回の演算値を移動平均等にて平均化した値を電圧指令演算部60に出力するようにしてもよい。
電流指令補正における電流位相のシフト量は、電流指令補正開始から所定のシフト量継続期間が経過するまでは同一のシフト量とし、シフト量継続期間が経過した後のコンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高い場合、シフト量をさらに大きくするようにしてもよい。
本実施形態では、コンデンサ電流Icがデューティ比に依存することに着目し、コンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高く、かつ、デューティ比が0.5を含む所定範囲Ra内である場合、等トルク線上にて電流位相を大きくし、電圧振幅を小さくすることで、コンデンサ電流Icを低減している。これにより、MG10の出力を低下させることなく、コンデンサ23の温度上昇を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態のMG制御装置1は、MG10の駆動を制御するものであって、インバータ30と、コンデンサ23と、制御部50と、を備える。インバータ30は、主機バッテリ20とMG10との間に接続される。コンデンサ23は、インバータ30と並列に設けられる。制御部50は、コンデンサ温度判定部58、電流指令演算部51、および、電圧指令演算部60、を有する。コンデンサ温度判定部58は、コンデンサ23の温度であるコンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高いか否かを判断する。電流指令演算部51は、トルク指令値Trq*に応じたdq軸電流指令値Id*、Iq*を演算する。電圧指令演算部60は、MG10の各相に通電される電流を検出する電流センサ41、43から取得される電流検出値Iu、Iwとdq軸電流指令値Id*、Iq*とに基づいて3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算する。
電流指令演算部51は、基本電流指令演算部52と、電流指令補正部53と、を有する。基本電流指令演算部52は、トルク指令値Trq*に基づき、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bを演算する。電流指令補正部53は、コンデンサ温度判定部58にてコンデンサ23の温度であるコンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高いと判定された場合、dq軸基本電流指令値Id*_b、Iq*_bよりも電流位相が大きくなるように補正した値をdq軸電流指令値Id*、Iq*とする指令補正処理を行う。特に、本実施形態では、等トルク線上にて、電流位相が大きくなるように、電流指令値を補正する。
等トルク線上にて電流位相を大きくすることで、デューティ比を小さくすることができ、出力を変えることなくコンデンサ電流Icを低減可能である。これにより、要求駆動力を確保しつつ、コンデンサ温度Tcの上昇を抑制することができる。
電圧指令演算部60のインバータ駆動信号生成部67は、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*およびインバータ入力電圧Vdcに基づいて演算されるデューティ比を電流指令補正部53にフィードバックする。電流指令補正部53は、フィードバックされたデューティ比が0.5を含む所定範囲内である場合、指令補正処理を行う。換言すると、フィードバックされたデューティ比が所定範囲外である場合、指令補正処理を行わない。
コンデンサ電流Icは、デューティ比0.5で最大となり、デューティ比0.5を含む所定範囲Raは、コンデンサ電流Icが比較的大きい範囲といえる。本実施形態では、電流指令補正部53にデューティ比をフィードバックし、デューティ比が所定範囲Ra内であるときに指令補正処理を行う。これにより、デューティ比が所定範囲Ra内であるときのコンデンサ電流Icを適切に低減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるMG制御装置を図10および図11に示す。
図10に示すように、本実施形態は、第1実施形態の制御部50に替えて制御部150が設けられている点が異なる。
制御部150は、電流指令演算部55、コンデンサ温度判定部58、電圧指令演算部60、および、昇圧制御部70を有する。
電流指令演算部55は、上記実施形態の基本電流指令演算部52と同様であって、図示しない上位制御部から取得されるトルク指令値Trq*に基づき、例えばマップ演算によりdq軸電流指令値Id*、Iq*を演算する。マップ演算以外の方法にてdq軸電流指令値Id*、Iq*を演算してもよい。
すなわち本実施形態では、電流指令補正部53が省略されており、トルク指令値Trq*に基づいてマップ演算等で演算された値をそのままdq軸電流指令値Id*、Iq*とする。
昇圧制御部70は、昇圧指令調整部71、および、コンバータ駆動信号生成部72を有する。
昇圧指令調整部71は、コンデンサ温度Tc、および、インバータ駆動信号生成部67にて演算されるデューティ比に基づき、昇圧指令Vdc*を演算する。昇圧指令調整部71には、コンデンサ温度判定部58の判定結果、および、電圧指令演算部60からフィードバックされるデューティ比が入力される。
コンバータ駆動信号生成部72は、昇圧指令Vdc*に基づき、コンバータ駆動信号を生成する。
上記実施形態にて説明したように、コンデンサ電流Icは、デューティ比に依存しており、デューティ比0.5にて最大となる(図6参照)。また、同じ電圧指令であっても、インバータ入力電圧Vdcを高めることで、デューティ比を小さくすることができる。
そこで本実施形態では、コンデンサ温度Tcが高いとき、インバータ入力電圧Vdcを変更し、デューティ比を変更することで、コンデンサ電流Icを低減する。コンデンサ電流Icが低減されれば、コンデンサ温度Tcを下げることができる。
本実施形態の昇圧調整処理を図11のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、制御部150にて所定の周期で実施される。
最初のS201では、コンデンサ温度判定部58は、コンデンサ温度Tcを取得する。
S202では、昇圧指令調整部71は、デューティ比の前回値をインバータ駆動信号生成部67から取得する。
S203では、コンデンサ温度判定部58は、コンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高いか否かを判断する。所定温度Tthは、上記実施形態と同様である。コンデンサ温度Tcが所定温度Tth以下であると判断された場合(S203:NO)、S206へ移行する。コンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高いと判断された場合(S203:YES)、S204へ移行する。
S204では、昇圧指令調整部71は、S202で取得されたデューティ比の前回値が所定範囲Ra内か否かを判断する。所定範囲Raは、上記実施形態と同様である。デューティ比の前回値が所定範囲Ra外であると判断された場合(S204:NO)、S206へ移行する。デューティ比の前回値が所定範囲Ra内であると判断された場合(S204:YES)、S205へ移行する。
なお、S201〜S204の処理順は、適宜入れ替えてもよい。
S205では、昇圧指令調整部71は、コンデンサ温度Tcが所定温度Tth以下である場合よりもインバータ入力電圧Vdcが高くなるように、昇圧指令補正を行い、補正昇圧指令をコンバータ駆動信号生成部72に出力する。コンバータ駆動信号生成部72は、補正昇圧指令に基づき、コンバータ駆動信号を生成する。
S206では、昇圧指令調整部71は、昇圧指令補正を行わず、モータ損失等に応じて設定される昇圧指令をコンバータ駆動信号生成部72に出力する。コンバータ駆動信号生成部72は、昇圧指令に基づき、コンバータ駆動信号を生成する。
ここで、昇圧指令補正について補足しておく。
図11では、昇圧指令の演算ごとに昇圧調整処理を行うか否かの判定を行っている。上記実施形態でも説明した通り、コンデンサ温度Tcの変化は、演算タイミングに対して緩やかであるため、昇圧調整処理は、昇圧指令の演算に対し、所定演算回数ごと、あるいは、所定時間ごとに行うようにしてもよい。
所定回数および所定時間は、コンデンサ温度Tcの変化速度に応じ、オーバーシュートしても所定温度Tth以下となるように設定される。
また、昇圧指令補正では、演算値をフィルタ処理した値や、複数回の演算値を移動平均等にて平均化した値をコンバータ駆動信号生成部72に出力するようにしてもよい。
昇圧調整処理におけるインバータ入力電圧Vdcの補正幅は、昇圧指令補正開始から、所定の補正幅継続期間が経過するまでは同一の補正幅とし、補正幅継続期間が経過した後のコンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高い場合、補正量をさらに大きくするようにしてもよい。
本実施形態では、コンデンサ温度Tcがデューティ比に依存することに着目し、コンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高く、かつ、デューティ比が0.5を含む所定範囲Ra内である場合、インバータ入力電圧Vdcを高めることで、デューティ比を小さくし、コンデンサ電流Icを低減している。これにより、MG10の出力を低下させることなく、コンデンサ23の温度上昇を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態のMG制御装置1は、MG10の駆動を制御するものであって、インバータ30と、コンデンサ23と、昇圧コンバータ25と、制御部150と、を備える。インバータ30は、主機バッテリ20とMG10との間に接続される。コンデンサ23は、インバータ30と並列に設けられる。昇圧コンバータ25は、インバータ30に印加される電圧を昇圧する。制御部150は、コンデンサ温度判定部58、電流指令演算部55、電圧指令演算部60、および、昇圧制御部70、を有する。コンデンサ温度判定部58は、コンデンサ23の温度であるコンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高いか否かを判断する。電流指令演算部55は、トルク指令値Trq*に応じたdq軸電流指令値Id*、Iq*を演算する。電圧指令演算部60は、MG10の各相に通電される電流を検出する電流センサ41、43から取得される電流検出値Iu、Iwとdq軸電流指令値Id*、Iq*とに基づいて相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算する。昇圧制御部70は、昇圧コンバータ25の昇圧後の電圧であるインバータ入力電圧Vdcを制御する。
昇圧制御部70は、コンデンサ温度判定部58にてコンデンサ温度Tcが所定温度Tthより高いと判定された場合、コンデンサ温度Tcが所定温度Tth以下である場合よりもインバータ入力電圧Vdcを高くする昇圧調整処理を行う。
インバータ入力電圧Vdcを高めることで、デューティ比を小さくすることができるので、出力を変えることなくコンデンサ電流Icを低減可能である。これにより、要求駆動力を確保しつつ、コンデンサ温度Tcの上昇を抑制することができる。
電圧指令演算部60のインバータ駆動信号生成部67は、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*およびインバータ入力電圧Vdcに基づいて演算されるデューティ比を昇圧制御部70にフィードバックする。昇圧制御部70は、フィードバックされたデューティ比が0.5を含む所定範囲内である場合、昇圧調整処理を行う。
コンデンサ電流Icは、デューティ比0.5で最大となり、デューティ比0.5を含む所定範囲Raは、コンデンサ電流Icが比較的大きい範囲といえる。本実施形態では、昇圧指令調整部71にデューティ比をフィードバックし、デューティ比が所定範囲Ra内であるときに昇圧調整処理を行う。これにより、デューティ比が所定範囲Ra内であるときのコンデンサ電流Icを適切に低減することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態の回転電機は、永久磁石式同期型の3相交流回転機である。他の実施形態では、永久磁石式同期型の3相交流回転機に限らず、どのようなものであってもよい。上記実施形態では、回転電機はモータジェネレータである。他の実施形態では、回転電機は、発電機の機能を持たない電動機であってもよいし、電動機の機能を持たない発電機であってもよい。
上記実施形態では、MG制御装置の制御対象であるモータは、車両の主機モータである。他の実施形態では、モータは、車両に搭載される主機モータ以外の補機類等に適用してもよいし、車載装置以外に適用してもよい。
上記実施形態では、直流電源とインバータとの間に昇圧コンバータが設けられる。他の実施形態では、第1実施形態のように、電流位相を変更することでコンデンサ電流を低減する場合、昇圧コンバータを省略してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・MG制御装置(回転電機制御装置)
10・・・モータジェネレータ(回転電機)
23・・・コンデンサ 30・・・インバータ
50、150・・・制御部
51、55・・・電流指令演算部
52・・・基本電流指令演算部
53・・・電流指令補正部
58・・・コンデンサ温度判定部
60・・・電圧指令演算部
70・・・昇圧制御部

Claims (4)

  1. 回転電機(10)の駆動を制御する回転電機制御装置であって、
    直流電源(20)と前記回転電機との間に接続されるインバータ(30)と、
    前記インバータと並列に設けられるコンデンサ(23)と、
    前記コンデンサの温度が所定温度より高いか否かを判定するコンデンサ温度判定部(58)、トルク指令値に応じた電流指令値を演算する電流指令演算部(51)、および、前記回転電機の各相に通電される電流を検出する電流センサ(41、43)から取得される電流検出値と前記電流指令値とに基づいて電圧指令値を演算する電圧指令演算部(60)、を有する制御部(50)と、
    を備え、
    前記電流指令演算部は、
    前記トルク指令値に基づき、基本電流指令値を演算する基本電流指令演算部(52)と、
    前記コンデンサ温度判定部にて前記コンデンサの温度が所定温度より高いと判定された場合、デューティ比が小さくなるように、前記トルク指令値に応じた等トルク線上にて前記基本電流指令値よりも電流位相が大きくなるように補正した値を前記電流指令値とする指令補正処理を行う電流指令補正部(53)と、
    を有する回転電機制御装置。
  2. 前記電圧指令演算部は、前記電圧指令値およびインバータ入力電圧に基づいて演算されるデューティ比を前記電流指令補正部にフィードバックし、
    前記電流指令補正部は、フィードバックされたデューティ比が0.5を含む所定範囲内である場合、前記指令補正処理を行う請求項1に記載の回転電機制御装置。
  3. 回転電機(10)の駆動を制御する回転電機制御装置であって、
    直流電源(20)と前記回転電機との間に接続されるインバータ(30)と、
    前記インバータと並列に設けられるコンデンサ(23)と、
    前記インバータに印加される電圧を昇圧する昇圧コンバータ(25)と、
    前記コンデンサの温度が所定温度より高いか否かを判定するコンデンサ温度判定部(58)、トルク指令値に応じた電流指令値を演算する電流指令演算部(55)、前記回転電機の各相に通電される電流を検出する電流センサ(41、43)から取得される電流検出値と前記電流指令値とに基づいて電圧指令値を演算する電圧指令演算部(60)、および、前記昇圧コンバータによる昇圧後の電圧であるインバータ入力電圧を制御する昇圧制御部(70)、を有する制御部(150)と、
    を備え、
    前記昇圧制御部は、前記コンデンサ温度判定部にて前記コンデンサの温度が前記所定温度より高いと判定された場合、前記コンデンサの温度が前記所定温度以下である場合よりも前記インバータ入力電圧を高くする昇圧調整処理を行う回転電機制御装置。
  4. 前記電圧指令演算部は、前記電圧指令値および前記インバータ入力電圧に基づいて演算されるデューティ比を前記昇圧制御部にフィードバックし、
    前記昇圧制御部は、フィードバックされたデューティ比が0.5を含む所定範囲内である場合、前記昇圧調整処理を行う請求項3に記載の回転電機制御装置。
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