JP6848659B2 - 昇降圧コンバータおよび電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、昇降圧コンバータおよび電源システムに関し、特にスイッチング素子に故障が発生した時の動作に関する。
特開2011−126431号公報(特許文献1)には、2つの蓄電池を備えた電源装置が開示される。この電源装置は、鉛蓄電池に対して電気的に並列接続されたリチウム蓄電池と、鉛蓄電池とリチウム蓄電池との間に電気接続され、通電及び遮断を切り替えるMOS−FET(開閉手段)と、MOS−FETに対して並列接続されたDC/DCコンバータと、を備える。この電源装置は、回生発電によりリチウム蓄電池を充電する時には、MOS−FETを通電作動させ、リチウム蓄電池から放電する時には、リチウム蓄電池から放電される電力をDC/DCコンバータで昇圧させて鉛蓄電池の側へ供給させる。
特開2011−126431号公報
特開2011−126431号公報に開示された構成のように、近年は従来の鉛蓄電池に加えてリチウム蓄電池を並列に接続して使用することが提案されている。2つのバッテリの電圧は概ね等しく管理されるが、充放電が行なえるようにするため、バッテリの間の電力変換には双方向昇降圧コンバータを用いることが望ましい。
双方向昇降圧コンバータが、2つの電池の間に接続され、一方電池に大きな負荷装置および発電機が接続され、他方電池に定電圧負荷が接続されている構成はしばしば見られる。大きな負荷装置の起動時などに一方電池が電圧低下しても、間に双方向昇降圧コンバータがあるので、他方電池は電圧降下が少なくて済むので定電圧負荷は安定して作動する。
しかし、双方向昇降圧コンバータが故障すると、双方向昇降圧コンバータを停止してしまうことが一般的である。双方向昇降圧コンバータが停止すると、他方電池がそのうちにバッテリ上がりを起こしてしまい、定電圧負荷が停止してしまう。双方向昇降圧コンバータが故障しても、必ずしも停止させなくても良い場合があり、その場合には負荷を止めないほうがユーザにとって便利であり、バッテリ上がりも予防できる。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、故障発生時にも負荷の動作時間を延ばせる可能性が高まった昇降圧コンバータおよび電源システムを提供することである。
本開示は、昇降圧コンバータに関する。昇降圧コンバータは、第1電池と第2電池の間に接続される。昇降圧コンバータは、第1電池の電圧を受ける第1電源ノードと第1中間ノードとの間に接続された第1スイッチング素子と、第1中間ノードと接地ノードとの間に接続された第2スイッチング素子と、第2電池の電圧を受ける第2電源ノードと第2中間ノードとの間に接続された第3スイッチング素子と、第2中間ノードと接地ノードとの間に接続された第4スイッチング素子と、第1中間ノードと第2中間ノードとの間に接続された第1インダクタと、第1〜第4スイッチング素子のスイッチングを制御する制御回路とを備える。
制御回路は、第1スイッチング素子に導通故障が発生した場合に、第2スイッチング素子をオフ状態とし、第2電源ノードの電圧が第1電源ノードの電圧以上となるように、第3、第4スイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
本開示の昇降圧コンバータおよび電源システムによれば、故障発生時にも負荷の動作時間を延ばせる可能性が高まる。
電源システムの全体構成を示す図である。 図1のDC/DCコンバータ10の構成を示す回路図である。 通常動作時におけるスイッチング素子Q1〜Q4の制御状態を説明するための図である。 スイッチング素子Q1のショート故障が発生した場合に、制御回路20が実行する制御を説明するための図である。 スイッチング素子Q3のショート故障が発生した場合に、制御回路20が実行する制御を説明するための図である。 制御回路20が実行する制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4に係るマルチフェーズコンバータ構成のDC/DCコンバータ30の構成を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[電源システムの全体構成]
図1は、電源システムの全体構成を示す図である。図1を参照して、電源システム1は、鉛バッテリ2と、モーター3と、発電機4と、一般負荷5と、定電圧負荷6と、リチウムイオンバッテリ7と、マイコン8と、DC/DCコンバータ10とを含む。鉛バッテリ2は、発電機4に接続される。
DC/DCコンバータ10は、鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7との間の双方向の電圧変換を行なう昇降圧コンバータである。鉛バッテリ2の正電極は、電源線PL1によってDC/DCコンバータ10の一方の電源ノードPN1に接続される。リチウムイオンバッテリ7の正電極は、電源線PL2によってDC/DCコンバータ10の他方の電源ノードPN2に接続される。鉛バッテリ2の負電極およびリチウムイオンバッテリ7の負電極は、接地ノードGNDに接続される。
モーター3と、発電機4とは、電源線PL1に接続される。定電圧負荷6は、電源線PL2に接続される。
鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7は、双方ともたとえば8V〜16V程度の電圧になるようにマイコン8によって管理されている。電圧は8V〜16Vボルトに限定されないが、鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7は、少なくとも使用電圧範囲に重なる部分がある。なお、2つのバッテリも鉛バッテリやリチウムイオンバッテリに限定されず、他の種類のものであっても良く、使用電圧範囲に重なる部分がある2つのバッテリであればよい。
モーター3は、消費電力の大きい一般負荷の例であり、発電機4は、バッテリを充電する発電機であり、例えば車両などでは、オルタネータなどに該当するが、他の用途では他の発電装置が接続される場合も考えられる。電源線PL1の電源電圧は、一般負荷の電力消費により電圧降下が発生したり、発電機の発電電力によって電圧上昇が発生したりするため変動幅が大きい。
定電圧負荷6は、一般負荷5よりも電源電圧の変動の許容幅が小さい。したがって、電源線PL2の電圧変動はDC/DCコンバータ10によって小さく抑えられている。
[実施の形態1]
図2は、図1のDC/DCコンバータ10の構成を示す回路図である。図2を参照して、DC/DCコンバータ10は、電源ノードPN1と接地ノードGNDとの間に接続されたキャパシタC1と、電源ノードPN2と接地ノードGNDとの間に接続されたキャパシタC2と、昇降圧コンバータ11と、昇降圧コンバータ11を制御する制御回路20とを含む。電源ノードPN1は、鉛バッテリ2の電圧を受ける。電源ノードPN2は、リチウムイオンバッテリ7の電圧を受ける。
DC/DCコンバータ10は、鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7との間に接続される。昇降圧コンバータ11は、スイッチング素子Q1〜Q4と、ダイオードD1〜D4と、インダクタL1とを含む。
スイッチング素子Q1は、電源ノードPN1と中間ノードN1との間に接続される。スイッチング素子Q2は、中間ノードN1と接地ノードGNDとの間に接続される。スイッチング素子Q3は、電源ノードPN2と中間ノードN2との間に接続される。スイッチング素子Q4は、中間ノードN2と接地ノードGNDとの間に接続される。インダクタL1は、中間ノードN1と中間ノードN2との間に接続される。ダイオードD1〜D4は、スイッチング素子Q1〜Q4がMOSFETなどの場合、MOSFETのボディダイオードで構成されてもよい。
図3は、通常動作時におけるスイッチング素子Q1〜Q4の制御状態を説明するための図である。図2に示したスイッチング素子Q1〜Q4が図3のように動作することによって、双方向及び昇降圧の電力変換を行うことができる。なお、図3において、「SW」はオンとオフを繰り返すスイッチング動作を示し、「SR」は電圧の変化に同期して整流を行なう動作を示す。
このような動作を行なうDC/DCコンバータ10において、制御回路20は、スイッチング素子Q1及びQ3のショート故障を検知するように構成される。ショート故障は、スイッチング素子に流れる電流やスイッチング素子の両端の電圧を監視することによって検出することができる。制御回路20は、スイッチング素子にショート故障が発生した場合、可能な場合には、定電圧負荷6の動作を維持するとともに、リチウムイオンバッテリ7のバッテリ上がりを防ぐ。
制御回路20は、スイッチング素子Q1〜Q4を制御するゲート信号S1〜S4を出力する。制御回路20は、電流または電圧を検出することによって、スイッチング素子Q1およびQ3のショート故障検出機能を有する。
制御回路20は、発電機4が接続されているレグ側のスイッチング素子Q1がショート故障した場合は、発電機4が接続されていない電源線PL2の電圧が電源線PL1の電圧より高いか等しくなるように、コンバータを制御する。すなわち、制御回路20は、スイッチング素子Q1に導通故障が発生した場合に、スイッチング素子Q2をオフ状態とし、電源ノードPN2の電圧が電源ノードPN1の電圧以上となるように、スイッチング素子Q3,Q4のスイッチング制御を行なう。
発電機4が接続されている電源線PL1側のスイッチング素子Q1がショート故障した場合は、2つのバッテリ系統電圧の高低によっては、ショート故障していないスイッチング素子Q3のボディダイオードが導通してしまう。
発電機4側の電源線PL1は電圧変動が大きく、特に同じ側にモーター3(スターター)があるとこれが電圧低下を引き起こす。電源線PL2側の定電圧負荷6は、電圧の低下でリセットされる可能性がある。
電源線PL2の電圧を電源線PL1の電圧よりも高くすることによって、ボディダイオードD3に逆方向電圧がかかるので、電源線PL2と電源線PL1との間が導通することが防がれ、定電圧負荷6への電圧変動を抑制することができる。
図4は、スイッチング素子Q1のショート故障が発生した場合に、制御回路20が実行する制御を説明するための図である。スイッチング素子Q1のショート故障が発生した場合、制御回路20は、図4に示す電力変換動作を行なうように制御信号S1〜S4を制御する。すなわちリチウムイオンバッテリの電圧が鉛バッテリの電圧以上となるように昇降圧コンバータ11を動作させる。
スイッチング素子Q1がショートした場合、その素子はショート状態しかとれないため図3に示した双方向昇降圧コンバータは動作ができなくなる。
故障時の通常の対応としては、すべてのスイッチング素子をオフして停止することが考えられるが、スイッチング素子Q3をオフしたとしても、通常用いられるFETはボディダイオードD3があるため、2つのバッテリの電位差により電源ノードPN2と中間ノードN2との間が導通状態となったり、非導通状態となったりして、電圧が安定しない。
スイッチング素子Q1がショートした場合、その素子は故障によってスイッチングできない。またスイッチング素子Q2をオンさせると、バッテリ系統とグラウンドが短絡することになるため、スイッチング素子Q2もスイッチングさせることはできない。
そこで、制御回路20は、昇降圧コンバータ11の動作を図4で示した電力変換動作に制限する。
電源線PL1は発電機4があるため電圧変動が大きく、特に同じ電源線PL1にモーター3(スターター)があるとこれが電圧低下を引き起こす。電源線PL2に接続されている定電圧負荷6は、電圧の低下でリセットされる可能性がある。
そこで、前述のようにリチウムイオンバッテリ側の電圧を高くすると、ボディダイオードD3の導通を防ぎ、定電圧負荷6への電圧変動を抑制することができる。
なおそれでもボディダイオードが導通するような状況となる場合(鉛バッテリ電圧>リチウムイオンバッテリ電圧)は、制御回路20は、スイッチング素子Q3をオン(導通モード)とする。これにより、スイッチング素子Q3をオンしない場合に比べ、導通損失を低減することができる。
なお、2つのバッテリの電圧がほぼ等しい場合には、スイッチング素子Q2はオフとし、スイッチング素子Q1,Q3を両方ショート状態にする。すなわち、2つのバッテリの電圧差の大きさがある判定値よりも小さい場合、スイッチング素子Q3をオン状態、スイッチング素子Q4をオフ状態に制御しても良い。
実施の形態1に係る昇降圧コンバータによれば、スイッチング素子Q1の故障に対して、故障した素子の交換までの間、故障の影響を受けないようにシステムを動作させることができる。また、追加の素子を必要としないため、コスト的にもメリットがある。
[実施の形態2]
実施の形態1では、スイッチング素子Q1がショート故障した場合に電圧変換動作を変更する例を示した。実施の形態2では、制御回路20は、スイッチング素子Q1ではなくスイッチング素子Q3がショートした場合は、リチウムイオンバッテリの電圧が鉛バッテリの電圧以下となるように昇降圧コンバータ11を動作させる。
図5は、スイッチング素子Q3のショート故障が発生した場合に、制御回路20が実行する制御を説明するための図である。スイッチング素子Q3のショート故障が発生した場合、制御回路20は、図5に示す電力変換動作を行なうように制御信号S1〜S4を制御する。すなわち、リチウムイオンバッテリの電圧が鉛バッテリの電圧以下となるように昇降圧コンバータ11を動作させる。
電源線PL1の電圧が中間ノードN1の電圧よりも低下すると、スイッチング素子Q1のボディダイオードD1により、電源線PL1と中間ノードN1の間が導通する。そのため電源ノードPN2の電圧を下げて中間ノードN1の電圧を電源ノードPN1の電圧よりも低くすると、電源線PL1の電圧が変動してもボディダイオードD1が導通する頻度が低くなる。
なお、スイッチング素子Q3がショート故障した場合、モーター3(スターター)による電源線PL1の電圧低下まで補うことは難しいが、モーター3が動作するのはたとえばエンジン始動時であり、影響は限定的である。
したがって、実施の形態2に係る昇降圧コンバータは、スイッチング素子Q3の故障が起きても、故障した素子の交換までの間、電源線PL2の電圧を比較的安定にすることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、制御回路20は、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせた制御を実行する。
図6は、制御回路20が実行する制御を説明するためのフローチャートである。図2、図6を参照して、このフローチャートの処理が開始されると、まずステップST1において、制御回路20は、DC/DCコンバータ10に故障が発生しているか否かを判断する。ステップST1において故障が発生していない場合は(ST1でNO)、制御回路20は、引き続き故障の監視を実行する。
ステップST1において故障が発生したと判断された場合には(ST1でYES)、制御回路20は、ステップST2に処理を進め、発生した故障がスイッチング素子Q1のショート故障であるか否かを判断する。スイッチング素子Q1のショート故障は、図示しないが、電流センサや電圧センサによって、スイッチング素子の電流や電圧を監視することにより検出することができる。
ステップST2において故障がスイッチング素子Q1のショート故障であると判断された場合には(ST2でYES)、制御回路20は、ステップST3においてスイッチング素子Q2がOFF状態になるように信号S2を設定する。その後ステップST4において、制御回路20は、VLi≧VPbとなるように信号S3,S4を制御する。なお、リチウムイオンバッテリ7の電圧をVLiと示し、鉛バッテリ2の電圧をVPbと示す。
このように制御することによって鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7は、ダイオードD3によって電圧が分離された状態となる。したがって、定電圧負荷6がほとんどの場合安定して動作を継続することが可能である。
なおこの場合、制御回路20がステップST5においてユーザに警告を報知することが好ましい。
ステップST2において、故障がスイッチング素子Q1のショート故障であると判断されなかった場合には(ST2でNO)、制御回路20は、ステップST6に処理を進め、発生した故障がスイッチング素子Q3のショート故障であるか否かを判断する。
ステップST6において故障がスイッチング素子Q3のショート故障であると判断された場合には(ST6でYES)、制御回路20は、ステップST7においてスイッチング素子Q4がOFF状態になるように信号S4を設定する。その後ステップST8において、制御回路20は、VLi≦VPbとなるように信号S1,S2を制御する。
このように制御することによって鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7は、ダイオードD1によって電圧が分離された状態となる。なお、この場合モーター3(スターター)による電圧低下まで補うことは難しいが、モーター3が動作するのはたとえばエンジン始動時であり、影響は限定的である。したがって、スイッチング素子Q3の故障が起きても、電源線PL2の電圧を比較的安定にすることができ、定電圧負荷6がほとんどの場合安定して動作を継続することが可能である。
なおこの場合、制御回路20がステップST9においてユーザに警告を報知することが好ましい。
一方、ステップST6において故障がスイッチング素子Q3のショート故障でないと判断された場合には(ST6でNO)、DC/DCコンバータ10を停止するほうが良い。このため、制御回路20は、ステップST10においてスイッチング素子Q1〜Q4が全てOFF状態になるように信号S1〜S4を設定する。そして、ステップST11において、制御回路20は、ランプやブザー音などによって故障の発生をユーザに報知する。
ステップST5、ST9、ST11のいずれかの処理の後には、ステップST12においてこのフローチャートの処理は終了する。
実施の形態3に係る昇降圧コンバータは、スイッチング素子Q1またはQ3の故障に対して、故障した素子の交換までの間、故障の影響を受けないようにシステムを動作させることができる。また、追加の素子を必要としないため、コスト的にもメリットがある。
[実施の形態4]
実施の形態4では、実施の形態1〜3で説明した双方向昇降圧コンバータを2つ以上並列接続したマルチフェーズコンバータ構成にする場合を説明する。マルチフェーズコンバータの場合、並列接続されているため、一つのフェーズのショート故障が他のフェーズにも影響する。そこで、実施の形態4では、あるフェーズのハイサイドスイッチング素子がショートしたら、他のフェーズのハイサイドスイッチング素子もショートしたフェーズと同じ電力変換動作をさせる。
図7は、実施の形態4に係るマルチフェーズコンバータ構成のDC/DCコンバータ30の構成を示す図である。実施の形態4の電源システムは、図1の構成においてDC/DCコンバータ10に代えてDC/DCコンバータ30を備える。図7を参照して、DC/DCコンバータ30は、鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7との間に接続される昇降圧コンバータ11と、昇降圧コンバータ11と並列に、鉛バッテリ2とリチウムイオンバッテリ7との間に接続される昇降圧コンバータ12と、制御回路21とを備える。
昇降圧コンバータ11は、スイッチング素子Q1〜Q4と、ダイオードD1〜D4と、インダクタL1とを含む。昇降圧コンバータ11の内部構成は、図2と同様であるので、説明は繰り返さない。
昇降圧コンバータ12は、スイッチング素子Q5〜Q8と、ダイオードD5〜D8と、インダクタL2とを含む。
スイッチング素子Q5は、電源ノードPN1と中間ノードN3との間に接続される。スイッチング素子Q6は、中間ノードN3と接地ノードGNDとの間に接続される。スイッチング素子Q7は、電源ノードPN2と中間ノードN4との間に接続される。スイッチング素子Q8は、中間ノードN4と接地ノードGNDとの間に接続される。インダクタL2は、中間ノードN3と中間ノードN4との間に接続される。ダイオードD5〜D8は、スイッチング素子Q5〜Q8がMOSFETなどの場合、MOSFETのボディダイオードで構成されてもよい。
制御回路21は、スイッチング素子Q1に導通故障が発生した場合に図4に示す電力変換動作を行なうように制御信号S1〜S4を制御する。すなわちリチウムイオンバッテリの電圧が鉛バッテリの電圧以上となるように昇降圧コンバータを動作させる。
制御回路21は、スイッチング素子Q1に導通故障が発生した場合には、さらに、スイッチング素子Q5〜Q8に対しても、スイッチング素子Q1〜Q4とそれぞれ同様な制御が実行される。すなわち、スイッチング素子Q5をオン状態に固定し、スイッチング素子Q6をオフ状態に固定し、スイッチング素子Q7、Q8に関しては、スイッチング素子Q3,Q4とそれぞれ同様な制御が行なわれる。ただし、マルチフェーズ構成であるので、スイッチング素子Q3,Q4と、スイッチング素子Q7,Q8とのスイッチングの位相差は、そのまま保たれる。
また、制御回路21は、スイッチング素子Q3に導通故障が発生した場合に図5に示す電力変換動作を行なうように制御信号S1〜S4を制御する。すなわちリチウムイオンバッテリの電圧が鉛バッテリの電圧以下となるように昇降圧コンバータを動作させる。
制御回路21は、スイッチング素子Q3に導通故障が発生した場合には、さらに、スイッチング素子Q5〜Q8に対しても、スイッチング素子Q1〜Q4とそれぞれ同様な制御が実行される。すなわち、スイッチング素子Q7をオン状態に固定し、スイッチング素子Q8をオフ状態に固定し、スイッチング素子Q5、Q6に関しては、スイッチング素子Q1,Q2とそれぞれ同様な制御が行なわれる。ただし、マルチフェーズ構成であるので、スイッチング素子Q1,Q2と、スイッチング素子Q5,Q6とのスイッチングの位相差は、そのまま保たれる。
これにより、マルチフェーズのコンバータの場合でも実施の形態1〜3と同様の効果が得られる。すなわち、ハイサイドスイッチ素子の故障に対して、故障した素子の交換までの間、双方向昇降圧DC/DCコンバータの動作を継続することができる。また、追加の素子を必要としないため、コスト的にもメリットがある。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源システム、2 鉛バッテリ、3 モーター、4 発電機、5 一般負荷、6 定電圧負荷、7 リチウムイオンバッテリ、8 マイコン、10,30 DC/DCコンバータ、11,12 昇降圧コンバータ、20,21 制御回路、C1,C2 キャパシタ、GND 接地ノード、L1,L2 インダクタ、N1〜N4 中間ノード、PL1,PL2 電源線、PN1,PN2 電源ノード、Q1〜Q8 スイッチング素子、D1〜D8 ダイオード。

Claims (5)

  1. 第1電池と第2電池の間に接続される昇降圧コンバータであって、
    前記第1電池の電圧を受ける第1電源ノードと第1中間ノードとの間に接続された第1スイッチング素子と、
    前記第1中間ノードと接地ノードとの間に接続された第2スイッチング素子と、
    前記第2電池の電圧を受ける第2電源ノードと第2中間ノードとの間に接続された第3スイッチング素子と、
    前記第2中間ノードと前記接地ノードとの間に接続された第4スイッチング素子と、
    前記第1中間ノードと前記第2中間ノードとの間に接続された第1インダクタと、
    前記第1〜第4スイッチング素子のスイッチングを制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記第1スイッチング素子に導通故障が発生した場合に、前記第2スイッチング素子をオフ状態とし、前記第2電源ノードの電圧が前記第1電源ノードの電圧以上となるように、前記第3、第4スイッチング素子のスイッチング制御を行なう、昇降圧コンバータ。
  2. 前記制御回路は、第3スイッチング素子に導通故障が発生した場合に、前記第4スイッチング素子をオフ状態とし、前記第2電源ノードの電圧が前記第1電源ノードの電圧以下となるように、前記第1、第2スイッチング素子のスイッチング制御を行なう、請求項1に記載の昇降圧コンバータ。
  3. 前記制御回路は、前記第1スイッチング素子または前記第3スイッチング素子が導通故障した場合に、前記第1電源ノードと前記第2電源ノードとの電圧差の大きさが判定値よりも小さい場合には、前記第1スイッチング素子および前記第3スイッチング素子の導通故障していない方のスイッチング素子を導通させる、請求項1または2に記載の昇降圧コンバータ。
  4. 第1電池と第2電池との間に接続される第1の昇降圧コンバータと、
    前記第1の昇降圧コンバータと並列に、前記第1電池と前記第2電池との間に接続される第2の昇降圧コンバータとを備え、
    前記第1の昇降圧コンバータは、
    前記第1電池の電圧を受ける第1電源ノードと第1中間ノードとの間に接続された第1スイッチング素子と、
    前記第1中間ノードと接地ノードとの間に接続された第2スイッチング素子と、
    前記第2電池の電圧を受ける第2電源ノードと第2中間ノードとの間に接続された第3スイッチング素子と、
    前記第2中間ノードと前記接地ノードとの間に接続された第4スイッチング素子と、
    前記第1中間ノードと前記第2中間ノードとの間に接続された第1インダクタとを含み、
    前記第2の昇降圧コンバータは、
    前記第1電源ノードと第3中間ノードとの間に接続された第5スイッチング素子と、
    前記第3中間ノードと前記接地ノードとの間に接続された第6スイッチング素子と、
    前記第2電源ノードと第4中間ノードとの間に接続された第7スイッチング素子と、
    前記第4中間ノードと前記接地ノードとの間に接続された第8スイッチング素子と、
    前記第3中間ノードと前記第4中間ノードとの間に接続された第2インダクタと、
    前記第1〜第8スイッチング素子のスイッチングを制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記第1スイッチング素子に導通故障が発生した場合に、前記第2、第6スイッチング素子をオフ状態とし、前記第5スイッチング素子をオン状態とし、前記第2電源ノードの電圧が前記第1電源ノードの電圧以上となるように、前記第3、第4、第7、第8スイッチング素子のスイッチング制御を行なう、電源システム。
  5. 前記制御回路は、前記第1スイッチング素子に導通故障が発生した場合に、故障が発生したことを報知する、請求項4に記載の電源システム。
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