JP6848310B2 - 虚像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、頭部に装着して使用するヘッドマウントディスプレイその他の虚像表示装置に関する。
近年、ヘッドマウントディスプレイのように虚像の形成及び観察を可能にする虚像表示装置として、様々なタイプのものが提案されている。
例えば、体積位相型で反射型のホログラフィック光学素子を用いて虚像の観察を可能にする映像表示装置が公知となっている(特許文献1参照)。この装置では、ホログラフィック光学素子への入射光の光軸と反射光の光軸とを含む面を主平面として、ホログラフィック光学素子の面が、主平面を対称面とする対称形であり、主平面に平行な面内でのみ曲率を有し、かつ面内で表示面の中心から最も近い位置から最も遠い位置に向かうにつれて曲率半径が最も小さくなる観察瞳側に凹の曲面で構成されていることが開示されている。また、特許文献1の基板の観察者側の面上又は反観察者側の面上にホログラフィック光学素子が形成され、投射光学系が構成されることが開示されている。
また、映像光生成部からの光を第1の回折光学素子を介して光スキャナーに導き、光スキャナーからの光を瞳拡大用の光学素子を介して第2の回折光学素子に入射させ、第2の回折光学素子で反射された光を眼側に射出させるものも公知となっている(特許文献2参照)。
特許文献1の映像表示装置の場合、ホログラフィック光学素子やこれを支持する導光体で色分離が発生するが、このような複合的な色分離について考慮されていない。また、特許文献2の虚像表示装置の場合、レーザー光を網膜に直接照射する点で安全性の問題がつきまとう。また、光束幅を拡大するための高精度の光学素子が必要になること、複数の回折素子を用いることで光の利用効率が低下することといった課題がある。
特開2012−13908号公報 特開2016−109923号公報
本発明は、上記背景技術の問題に鑑みてなされたものであり、色分離の少ない小型で軽量な虚像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る虚像表示装置は、画像光の向きを回折によって観察者の眼の位置に向ける回折部と、回折部の眼側に配置されて回折部を支持する光透過性基材とを有する回折光学部材と、画像光を回折光学部材側に向けて射出する画像形成部とを備え、光透過性基材は、回折部によって生じる色分離を補正する色分離補正部である。
上記虚像表示装置では、光透過性基材が回折部によって生じる色分離を補正する色分離補正部であるので、回折部による回折の色分離を、投射用の光学系等を大きくすることなく補正することができ、高品位のカラー表示が可能になる。ここで、光透過性基材は、画像光の入射に伴う屈折と、回折部で角度変換された画像光の射出に伴う屈折とを合わせた色分離により、回折部による回折に際しての色分離を補正する。
本発明の具体的な側面では、上記虚像表示装置において、光透過性基材への入射時及び射出時の屈折によって生じる色分離は、回折部によって生じる色分離に対して逆方向である。光透過性基材に起因する色分離が回折部によって生じる色分離に対して逆方向であれば、互いの色分離が相殺するように作用し、色分離の補正が確実なものとなる。
本発明の別の側面では、回折光学部材への画像光の入射角は、観察者が正面視した場合を基準として50°〜80°である。この場合、回折光学部材への画像光の入射角を比較的大きくすることができ、画像光の光路を確保しやすくなるとともに、色分離補正部による色分離の補正量を比較的大きくすることができ、色分離の補正が確実なものとなる。
本発明のさらに別の側面では、回折部は、斜入射した像光を光透過性基材の回折部側の面の略法線方向に射出させる。この場合、観察者の眼に対して回折光学部材を比較的対称的に配置することができ、回折光学部材を薄くしつつ回折光学部材の外観を眼鏡レンズに近づけることができる。
本発明のさらに別の側面では、色分離補正部は、画像光の透過率が50%以上である。
本発明のさらに別の側面では、光透過性基材は、平面、楕円面、円筒面、及び自由曲面のいずれかである。特に平面や円筒面である場合、回折部の作製や組み込みが容易となる。
本発明のさらに別の側面では、回折光学部材は、回折部を挟んで光透過性基材の外側に配置され光透過性を有する外側基材を有する。このような外側基材を設けることで、回折部が光透過性基材と外側基材との間に挟まれて保護される。
本発明のさらに別の側面では、回折光学部材は、外界を透視する際の視度が略ゼロである。この場合、前方視野の観察が自然なものとなる。
本発明のさらに別の側面では、回折部は、ホログラム及び表面レリーフ回折格子のいずれか一方である。一般的なホログラムの場合、それ自体については色分離をなくすことが容易でないが、光透過性基材等との組合せた色分離を低減することで、画質向上を図ることができる。特に体積ホログラムの場合、それ自体については設計により究極的には色分離をなくすことができるが、光透過性基材等と組合せた色分離を低減することで、画質向上を図ることができる。表面レリーフ回折格子の場合、それ自体については色分離をなくすことが一般的に容易でないが、光透過性基材等と組合せた色分離を低減することで、画質向上を図ることができる。
本発明のさらに別の側面では、画像形成部と回折光学部材との間に配置されるレンズ系をさらに備え、光透過性基材は、レンズ系と協働して、回折部によって生じる色分離を補正する。ここで、レンズ系は、一部にミラーを含んでいてもよい。レンズ系は、回折部に入射する画像光の状態を整える役割を有し、回折光学部材によって形成される虚像をより高画質とできる。この場合、レンズ系と回折光学部材とを含めた全体で色分離を低減することで、高品位のカラー表示が可能になる。
本発明のさらに別の側面では、レンズ系は、光路を折り曲げるミラーを含む。この場合、レンズ系の配置の自由度が高まり、外観的デザインの自由度を高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、ミラーは、回折光学部材から延長された部材によって支持されている。この場合、回折光学部材とミラーとの配置関係を維持することが容易となり、外観的デザインも簡潔なもとのしやすくなる。
本発明のさらに別の側面では、レンズ系と回折光学部材との間に中間像を形成する。この場合、回折光学部材の近くに比較的大きな中間像を形成することができ、画像形成部を眼の位置から十分離して配置しつつ画像形成部やこれに隣接する光学部分等を小さくすることができる。
本発明のさらに別の側面では、画像形成部は、主光線が略平行光な状態で画像光を射出し、回折光学部材は、中間像からの画像光を平行光にする。この場合、画像形成部の配置や仕様に関する要求精度を簡易に抑えた光学系とできる。
本発明のさらに別の側面では、回折光学部材と画像形成部とを保持して観察者の眼の前方に配置する保持部を有する。このような保持部は、回折光学部材に対する画像形成部の適正な配置を可能にする。また、保持部を眼鏡フレームのような形状とすることで、虚像表示装置の外観を眼鏡に近づけることができる。
第1実施形態に係る虚像表示装置を示す平面図である。 図1に示す虚像表示装置の斜め後方からの斜視図である。 図1に示す虚像表示装置の背面図である。 虚像表示装置のうち片側の光学系を説明する平面図である。 回折光学部材に入射する前後の画像光を説明する拡大図である。 色分散の補正の一例を説明する拡大断面図である。 色分散の補正の別の例を説明する拡大断面図である。 第2実施形態に係る虚像表示装置を説明する平面図である。 第3実施形態に係る虚像表示装置を説明する平面図である。 第4実施形態に係る虚像表示装置の平面図である。 第4実施形態の虚像表示装置の側面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る第1実施形態の虚像表示装置について説明する。
図1、2A、及び2Bに示す虚像表示装置100は、眼鏡型のヘッドマウントディスプレイであり、左右一対の虚像表示部100A,100Bを備える。虚像表示装置100は、装着者である観察者KAの眼EYの位置に虚像としての画像光KKを入射させることで観察者KAに動画、静止画等の各種画像を認識させるとともに、観察者KAの眼EYに外界像からの外界光GKが入射することを許容することで観察者KAに外界像又はシースルー画像を観察させる。両虚像表示部100A,100Bは、共通する保持部であるフレーム100Cに支持されており、このフレーム100Cによって、両虚像表示部100A,100B相互の配置関係が維持されるとともに、各虚像表示部100A,100Bを構成する複数の光学部品の相対的な配置関係が維持される。
右側の虚像表示部100Aは、光学エンジン部10とカバー状光学系30とを一組として備える。左側の虚像表示部100Bも、光学エンジン部10とカバー状光学系30とを一組として備える。以下では、主に右側の虚像表示部100Aの構造及び機能を説明し、左側の虚像表示部100Bの構造等については、右側の虚像表示部100Aの構造等と同様であるので重複説明を省略する。
光学エンジン部10は、虚像表示装置100を装着した観察者KAに提示する虚像の元となる画像を形成する。光学エンジン部10は、カバー状光学系30の内側又は観察者KA側の所定位置に中間像を形成し、この中間像は、カバー状光学系30によって虚像に変換される。光学エンジン部10は、ケース51に収納されており、表示デバイス11とリレー光学系本体12cとを備える。なお、図2Aでは、説明の便宜上ケース51の一部を破断した状態で内部を露出させている。
図3を参照して、光学エンジン部10のうち表示デバイス11は、画像光KKをカバー状光学系30に向けて射出する画像形成部である。表示デバイス(画像形成部)11は、不図示の制御装置の制御下で動作する駆動回路19に駆動されて表示動作を行う。表示デバイス11は、例えば照明装置11aと光変調パネル11bとを組み合わせたものである。照明装置11aは、RGBの3色に対応した狭帯域の光源と、光源からの3色の照明光をコリメートしたり均一化する照明光学系とを有する。3色の光源として、例えばLED、LD等を用いることができる。光変調パネル11bとしては、例えば液晶表示パネルを用いることができる。なお、表示デバイス(画像形成部)11は、照明装置11a及び光変調パネル11bで構成されるものに限らず、自発光型の表示パネルとすることもでき、具体的には有機EL表示パネル等を用いることができる。
リレー光学系本体12cは、カバー状光学系30のうちミラー31と組み合わせることでリレー光学系12を構成し、リレー光学系12は、表示デバイス11と回折光学部材32との間に配置されるレンズ系であり、表示デバイス11の表示面11dに形成された画像を再結像する投影光学系として機能する。リレー光学系本体12cは、複数のレンズ14〜17を含む。これらのレンズ14〜17の光学面14a〜17aは、自由曲面、非球面、球面等のいずれかで構成することができる。リレー光学系12において、レンズ14〜17及びミラー31が協働することにより、表示デバイス11の表示面11dに形成された画像から、カバー状光学系30の内側に隣接する位置において拡大投影された中間像CZが形成される。
リレー光学系12のうち、レンズ14,15は、コリメーター12jとして機能し、画像光KKを平行光の状態で射出する。また、リレー光学系12は、表示デバイス11側でテレセントリックになっており、表示面11d上の各点からの主光線SK0〜SK2が互いに平行で光軸AXに略平行(±10°以内)に射出されるとともに表示面11dに対して垂直方向に射出される。拡大された中間像CZは、表示デバイス11の表示面11dと共役な配置となっており、コリメーター12jの射出側に設けた仮想面CPは、観察者KAの眼EYの瞳PUと共役な配置となっている。
カバー状光学系30は、薄板状の部材であり、光透過性を有する樹脂製基材を加工して光学機能を付加したものである。カバー状光学系30は、光路を折り曲げるためのミラー31と、コリメーターとして機能する回折光学部材32とを有する。ミラー31と回折光学部材32とは、光透過性を有する連結部33を介して一体的に連結されている。なお、右側の虚像表示部100Aのカバー状光学系30と、左側の虚像表示部100Bのカバー状光学系30とは、観察者KAの鼻側において連結され一体化されている。
図3を参照して、カバー状光学系30のうちミラー31は、上記のようにリレー光学系本体12cと協働してリレー光学系12を構成し、表示デバイス11の表示面11dに形成された画像を拡大した中間像CZを形成する。ミラー31は、樹脂基材31b上に金属膜又は誘電体多層膜等を形成した反射面31aを有する。反射面31aは、光路を折り曲げる観点からは平面で足りるが、収差補正のため、自由曲面、非球面、球面等とすることができる。ミラー31を支持する樹脂基材31bは、回折光学部材32から延長された部材である。
回折光学部材32は、リレー光学系12による中間像CZに対してコリメーター又はルーペとして機能する。回折光学部材32は、全体としてz軸方向に平行な母線に沿って延びる円筒面状に湾曲しており、回折部34と光透過性基材35と外側基材36とを有する。
回折部34は、全体としての回折光学部材32と同様に、円筒面状に湾曲している。回折部34は、反射型の回折素子であり、ホログラム及び表面レリーフ回折格子のいずれか一方である。回折部34がホログラムである場合、体積ホログラムとすることが色分離を低減する観点で好ましく、特に体積位相型ホログラムとすること好ましい。回折部34が表面レリーフ回折格子である場合、ブレーズド格子とすることが光利用効率の観点で好ましい。ここで、体積ホログラムとは、比較的厚い記録媒体中に格子としてホログラムデータを記録したものであり、特に体積位相型ホログラムは、屈折率格子としてホログラムデータを記録して透過率を高めたものである。表面レリーフ回折格子は、薄膜表面に干渉パターンに対応する凹凸レリーフを形成したものであり、特にブレーズド格子は、断面形状が鋸歯状の凹凸レリーフを形成して回折効率を高めたものである。
光透過性基材(色分離補正部)35は、円筒面状に湾曲している。光透過性基材35は、ポリカーボネート、ガラスその他の透明樹脂材料で形成された板状の部材であり、回折部34を支持するとともに回折部34を内側から保護する。光透過性基材(色分離補正部)35は、全体として湾曲するが、各部において等しい厚みを有し、斜め入射光に対しては各色で屈折角を比較的大きく異ならせる色分離を生じさせる。回折部34は、光透過性基材35の外側面35a上に密着した状態で固定されている。光透過性基材35は、可視光波長域で高い光透過性を有する。具体的には、光透過性基材(色分離補正部)35は、画像光KKの損失を抑える観点で、表面での反射を除いたバルクで考えた透過率が例えば50%以上であることが望ましい。また、光透過性基材(色分離補正部)35は、画像光KKや外界光の色バランスを変化させない観点で、可視波長域内での透過率の分布が30%以下であることが望ましい。このような条件を満たす場合、光透過性基材(色分離補正部)35は、その前提となる望ましい光透過性を有するとする。ただし、画像光KKがR、G、及びBの3色の光源光で構成される場合、光透過性基材35がこれら光源光に対して50%以上の透過率を有するものであれば、光透過性基材35は望ましい光透過性を有するとみなす。光透過性基材(色分離補正部)35の厚さとしては、10μm以上であり、具体的には例えば1〜2mmの樹脂板とすることができる。
外側基材36は、ポリカーボネートその他の透明樹脂材料で形成された板状の部材であり、回折部34を外側から保護する。外側基材36は、光透過性基材35と同様に可視光波長域で高い光透過性を有する。外側基材36は、ミラー31の樹脂基材31bと共通の部材とすることができ、樹脂基材31bと一体成形することができる。外側基材36は、内側面36aが回折部34に密着することで回折部34を含めた回折光学部材32の強度を増すことができるが、回折部34から離間して回折部34の外周で光透過性基材35に接着又は接合する構造とすることもできる。
回折部34は、それ自体が湾曲した凹面であることによる効果と、これに形成されたホログラム又は回折パターンによる効果とによって、リレー光学系12による中間像CZの各点から画像光KKを平行光として眼EYの瞳PUに集めるように入射させる。この際、表示デバイス11の表示面11d上の一方の隅(図面右側の隅)からの主光線SK1は、瞳PUに対して右側前方から入射する。また、表示デバイス11の表示面11d上の他方の隅(図面左側の隅)からの主光線SK2は、瞳PUに対して左側前方から入射する。結果的に、表示デバイス11の表示面11dに形成された画像が回折光学部材32の背後に存在する虚像として観察される。
回折光学部材32は、回折部34、光透過性基材35、及び外側基材36を含めた全体が画像光KK以外については略透明である。すなわち、回折部34のホログラム又は回折パターンは、狭帯域の単色光に対しては、遮光性や反射特性を有するが、外界光GKのように広帯域の光に対しては遮光や反射といった作用を殆ど生じさせず、外界光GKを略均一に透過させる。また、回折光学部材32は、回折部34、光透過性基材35、及び外側基材36を含めた全体が略一様な厚みを有し、その厚みが十分薄い。このことから、回折光学部材32は、外界を透視する際の視度が略ゼロとなる。つまり、観察者KAは、明るい外界像を少ない歪みで観察することができる。
回折光学部材32の内側面32aは、図示を省略するが、ハードコート層で被覆され、このハードコート層上には、これを覆うように誘電体多層膜からなる反射防止膜が形成されている。回折光学部材32の外側面32bも、ハードコート層で被覆され、これを覆うように誘電体多層膜からなる反射防止膜が形成されている。
回折光学部材32の製造方法の一例について説明すると、予め外側基材36を準備し、この上に回折部34を形成し或いは貼り付け、その後、回折部34上に光透過性基材35を貼り付け、仕上げとしてハードコートを施す。なお、光透過性基材35を貼り付けるのではなく、成膜によって作製することもできる。
図2A等に戻って、フレーム(保持部)100Cは、虚像表示部100A,100Bを上部から支持する金属その他の剛体製の本体71と、本体の両端から延びる弾性体製のテンプル部72とを有する。本体71の中央寄りの領域において、その下面側には、カバー状光学系30の上端30tが埋め込むように固定されている。また、本体71の両端寄りの領域において、その下面側には、光学エンジン部10の上部10tが接着等によって固定されている。本体71の中央には、図2A等では図示を省略しているが、一対のノーズパッド74が取り付けられている(図1参照)。
図3及び4を参照して、回折光学部材32に入射する前後の画像光KKの状態について説明する。画像光KKは斜入射状態で回折光学部材32に入射する。以下では、観察者KAが正面視した場合を基準とする。虚像表示部100Aの光軸AXは、設計上の眼EYの瞳PUの中心から正面方向(図面中では−x方向)に延び、カバー状光学系30及びリレー光学系本体12cを経て表示デバイス11の表示面11dの中央と交差する。つまり、表示デバイス11の表示面11dの中央から射出された主光線SK0は、光軸AXに沿って進んで正面方向から眼EYの瞳PUの中心に入射する。この場合、回折光学部材32の内側面32aを基準として画像光KKの入射角や射出角を考える。画像光KKの内側面32aへの入射角θ1は、内側面32aの法線NLに対する角度であり、図面上で反時計方向を正として50°〜80°(より好ましくは60°〜70°)の傾きを有する。内側面32aで屈折された後の画像光KKは、回折光学部材32の回折部34で回折されて画像光KKの向きが変わるが、この際の正反射方向SRが基準となり、正反射方向SRに対する画像光KKの傾き角は、回折角φ1を表すものとなる。回折角φ1は、図面上で反時計方向を正として入射角θ1の半分程度となっている。画像光KKの内側面32aからの屈折による射出角θ2は、図面上で反時計方向を正として僅かな負の値であり殆ど傾きを有しない。つまり、画像光KKは、射出角θ2≒0°〜20°の略法線方向に射出される。なお、回折光学部材32が眼EYの正面方向に延びる正面視軸に対して比較的大きく傾斜して配置される場合、光軸AXが正面視軸に平行になる結果として、画像光KKの射出角θ2が20°を超えてもよい。
以上は、観察者KAが正面視した場合に観察される画像光KKについて説明したが、観察者KAが斜め方向を見る場合も、上記と類似する角度条件となる。すなわち、光軸AXから外れた光路においても、回折光学部材32の内側面32aへの画像光KKの入射角は、50°〜80°(より好ましくは60°〜70°)程度の斜入射状態となっている。また、画像光KKの内側面32aからの射出角θ2は、光軸AXから外れた光路においても、略0°で殆ど傾きを有しない状態となっている。
図5Aを参照して、回折光学部材32による色分離又は色分散について説明する。この場合、回折部34は、単一波長の画像光KK(例えば緑色光)を基準として設計されているものとする。
回折光学部材32の内側面32aの点P1に外側から入射して屈折される画像光KKの入射角θ1が50°〜80°である場合、画像光KKの屈折角θ12は点線で示す赤色等の長波長光KR側で大きくなり、屈折角θ12の色分離は波長の増加に応じて反時計方向に増加する。回折光学部材32の回折部34の点P2に入射して回折される画像光KKの回折角φ1は、赤色等の長波長光KR側で大きくなり、回折角φ1の色分離は波長の増加に応じて反時計方向に増加する。ただし、図示のような状態では、点P1からの屈折光と点P2からの回折光とは、折り返されて向きが逆であるので、入射時の屈折に伴う屈折角θ12の色分離S1(Δλ,θ1)と、回折角φ1の色分離S2(Δλ,φ1)とは、符号が異なる逆方向となっている。さらに、回折光学部材32の内側面32aの点P3に内側から入射して屈折される画像光KKの射出角θ2は、赤色等の長波長光KR側で小さくなり、射出角θ2の色分離は波長の増加に応じて反時計方向に減少する。つまり、図示のような状態では、回折角φ1の色分離S2(Δλ,φ1)と、射出時の屈折に伴う射出角θ2の色分離S3(Δλ,θ2)とは、符号が同じである同一方向となっている。以上をまとめると、回折光学部材32による全色分離CS(Δλ)は、
CS(Δλ)
=S1(Δλ,θ1)−S2(Δλ,φ1)−S3(Δλ,θ2) … (1)
で与えられる。なお、図示のように画像光KKが内側面32aの法線よりも正反射方向SR寄りである場合、射出角θ2の色分離S3(Δλ,θ2)が回折角φ1の色分離S2(Δλ,φ1)と同一方向となるが、画像光KKが内側面32aの法線よりも画像光KKの入射側に傾いている場合、射出角θ2の色分離S3(Δλ,θ2)が回折角φ1の色分離S2(Δλ,φ1)と逆方向となる。このような場合も、射出角θ2の符号に応じて色分離S3(Δλ,θ2)の符号が定まるようにすれば、上記式(1)によって射出角θ2の正負に応じた全色分離CS(Δλ)を得ることができる。ここで、入射時の屈折に伴う色分離S1(Δλ,θ1)から、射出時の屈折に伴う正又は負の色分離S3(Δλ,θ2)を減算したものは、色分離S1(Δλ,θ1)の絶対値の方が相対的に大きく支配的であり、回折角φ1の色分離S2(Δλ,φ1)と符号が異なる逆方向となっている。つまり、光透過性基材35によって生じる色分離は、回折部34によって生じる色分離を打ち消し或いは減じるようなものとなっている。
虚像表示部100Aの他の部分で色分離が生じていないとするならば、上記全色分離CS(Δλ)を略ゼロとすることで、回折部34での回折によって生じた色分離S2(Δλ,φ1)を、光透過性基材35での屈折によって生じた色分離S1(Δλ,θ1),S3(Δλ,θ2)によって補正することができ、色分離の相殺によって色の滲みの発生を防止できる。
以上は、光軸AX近傍の色分離の説明であったが、光軸AXからy方向やz方向に離れた箇所でも、同様に回折部34での回折によって生じた色分離を光透過性基材35での屈折によって生じた色分離によって補正することができる。この場合、光透過性基材35は、回折部34によって生じる色分離を補正する色分離補正部として機能する。
回折光学部材32による色分離又は色分散については、光透過性基材(色分離補正部)35の色分散の度合の指標としてアッベ数を用いることが望ましい。アッベ数は、以下の式
νd=(nd−1)/nF−C)
ただし、
nd:d線(587.56nm)に対する屈折率
nF:F線(486.1nm)に対する屈折率
nC:C線(656.3nm)に対する屈折率
で与えられる。上記のように色分離補正部として光透過性基材35を用いる場合、色分散を比較的大きくすることが望ましく、光透過性基材35のアッベ数は例えば40程度以下とする。
図5Bは、リレー光学系12等において楔プリズム成分12kが存在する場合を説明する図である。ここで、楔プリズム成分12kは、図面左側であって観察者KAの鼻のある−y側に頂部を有する。この場合、楔プリズム成分12kでの偏向によって、屈曲箇所P4での偏角θ4は、画像光KKを時計方向に回転させるように傾けた方向となる。楔プリズム成分12kによる偏角θ4は、赤色等の長波長光KR側で小さくなり、偏角θ4の色分離は波長の増加に応じて反時計方向に減少する。つまり、図示のような状態では、偏角θ4の色分離S4(Δλ,θ4)と、入射角θ1の色分離S1(Δλ,θ1)とは、符号が同じである同一方向となっている。結果的に、回折光学部材32及び楔プリズム成分12kによる全色分離CS(Δλ)は、
CS(Δλ)
=S1(Δλ,θ1)−S2(Δλ,φ1)
−S3(Δλ,θ2)+S4(Δλ,θ4) … (2)
で与えられる。つまり、回折部34での回折によって生じた色分離を光透過性基材35や楔プリズム成分12kでの屈折によって生じた色分離によって補正することができる。この場合、光透過性基材35や楔プリズム成分12kは、回折部34によって生じる色分離を補正する色分離補正部として機能する。換言すれば、光透過性基材35は、レンズ系であるリレー光学系12と協働して回折部34によって生じる色分離を補正する。
なお、楔プリズム成分12kがミラー31よりも光路上流にある場合、楔プリズム成分12kの作用は左右逆転する。また、楔プリズム成分12kが図示と異なり図面右側であって観察者KAの耳のある+y側に頂部を有する場合、S4(Δλ,θ4)の符号は反転する。つまり、楔プリズム成分12kの配置をミラー31の前後とするか、その姿勢の左右を入れ替えることで、楔プリズム成分12kの色分離の方向性を入れ替える調整が可能になる。楔プリズム成分12kは、リレー光学系12を構成する独立した要素とできるが、リレー光学系12のレンズ14〜17と一体化できる。この場合、レンズ14〜17は、yz面に平行な断面において光学面14a〜17aが相対的な傾斜角を有するものとなる。
以上の説明では、回折部34が単一波長の画像光KKを基準として設計されている回折素子等であるとした。しかしながら、回折部34が体積位相型ホログラムである場合、それ自体では色分離が生じないような設計が可能である。このような場合であっても、光透過性基材35による色分離は残るので、光透過性基材35と回折部34とを合わせた色分離つまり全色分離CS(Δλ)がゼロとなるように、回折部34において適度な色分離が生じるように調整することが望ましい。
以上をまとめると、第1実施形態の虚像表示装置100では、光透過性基材35が回折部34によって生じる色分離を補正する色分離補正部であるので、回折部34による回折の色分離を、リレー光学系12等を大きくすることなく補正することができ、高品位のカラー表示が可能になる。ここで、光透過性基材35は、画像光KKの入射に伴う屈折と、回折部34で角度変換された画像光KKの射出に伴う屈折とを合わせた色分離により、回折部34による回折に際しての色分離を補正する。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の虚像表示装置ついて説明する。本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図6は、第2実施形態の虚像表示装置のうち虚像表示部100Aの光学的な構成を説明する図である。この場合、カバー状光学系30は、回折光学部材32のみからなり、リレー光学系12は、ミラー31を省略したリレー光学系本体12cからなる。リレー光学系本体12cは、入射側から順に、コリメーター112jと、3つのレンズ112d,112e,112fとを備える。さらに、コリメーター112jは、3つのレンズ112a,112b,112cを含む。
リレー光学系本体12cにおいて、例えばレンズ112dは、楔プリズム成分12kを含むものとなっており、回折部34での回折によって生じた色分離を光透過性基材35等によって補正する際に、補正に影響する要素となる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の虚像表示装置ついて説明する。本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図7は、第3実施形態の虚像表示装置のうち虚像表示部100Aの光学的な構成を説明する図である。この場合、カバー状光学系30のうちミラー31のあった箇所にプリズム131を貼り付けている。プリズム131は、斜面に内側反射面131aを有し、カバー状光学系30の外側に配置された光変調パネル11bからリレー光学系本体12cを経て入射した画像光KKの光路を折り曲げて回折光学部材32に斜入射させる。内側反射面131aは、平面、自由曲面、非球面、球面等とすることができる。なお、リレー光学系本体12cについては、詳細な説明を省略するが、第1実施形態の場合と同様に複数のレンズを含む。リレー光学系本体12cは、光路折曲げ用のミラーを含むものであってもよい。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態の虚像表示装置ついて説明する。本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図8Aは、第4実施形態の虚像表示装置100の光学的な構成を説明する概念的な平面図であり、図8Bは、第4実施形態の虚像表示装置100の光学的な構成を説明する概念的な側面図である。虚像表示装置100のうち、例えば右側の虚像表示部100Aは、第1虚像表示部200Aと第2虚像表示部200Bとを眼EYの並ぶ横方向に隣接して配置したものである。ここで、第1虚像表示部200Aの回折光学部材32は、第2虚像表示部200Bの回折光学部材32と共通の部材であり、共通の回折光学部材32を介して連続的な画像を投影できるものとなっている。第1虚像表示部200Aは、図3等に示す虚像表示部100Aと同様の構造を有するが、画像光KKを回折光学部材32に対して眼EYの並ぶ横方向から斜めに入射させるのではなく、画像光KKを回折光学部材32に対して縦方向から斜め下に入射させる縦型の投射光学系を有する。第2虚像表示部200Bも、図3等に示す虚像表示部100Aと同様の構造を有するが、画像光KKを回折光学部材32に対して眼EYの並ぶ横方向から斜めに入射させるのではなく、画像光KKを回折光学部材32に対して縦方向から斜め下に入射させる縦型の投射光学系を有する。第1虚像表示部200Aと第2虚像表示部200Bとの横方向の間隔は適宜調整され、光学部分の間隔Lが比較的大きなものとなっている。
第4実施形態の虚像表示装置100は、片側の虚像表示部100Aにおいて、複数の虚像表示部200A,200Bを有し、各虚像表示部200A,200Bは、画像形成装置を構成する光変調パネル11bと、投射光学系を構成するリレー光学系12とをぞれぞれ有する。各虚像表示部200A,200Bは、眼EYに対して入射させる画像光の画角のうち所定画角(具体的には右半画角及び左半画角)ごとの画像光KKを独立して入射させる。両虚像表示部200A,200Bの光変調パネル11b及びリレー光学系12は、正面視の方向に対して上側に配置されており、上下方向に関しては、回折光学部材32に対して略同様の角度範囲で画像光KKを入射させるが、左右方向に関しては、回折光学部材32に対して異なる角度範囲(図示の例では左右を反転させた角度範囲)で画像光KKを入射させる。
第4実施形態の虚像表示装置100によれば、回折部34においてホログラム素子を用いて高画角化を行う際に、複数の光変調パネル11bとして小型のものを採用することができ、かつ、光学部分(光変調パネル11b及びリレー光学系12)の間隔Lを十分に確保した配置が可能になり、虚像表示部100Aにおける各光学部分の配置の自由度を高めることができる。
〔その他の変形例等〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
例えば、光透過性基材35又は回折部34は、円筒面に限らず、平面、楕円面、円筒面、及び自由曲面のいずれかとすることができる。
上記実施形態において、中間像CZの各点から射出される画像光KKは、回折部34を経て眼EYの瞳PUに向けて平行光として射出されているが、これは虚像が無限遠にあることを意味する。しかしながら、虚像を無限遠に配置することは必須でなく、用途に応じて虚像の配置を適宜調整することができる。
以上では、シースルー型の虚像表示装置について説明しているが、外界像を観察させる必要がない場合、回折光学部材32の外側面32bを遮光体で覆うこともできる。
上記の説明では、実施形態の虚像表示装置100がヘッドマウントディスプレイであるとして具体的な説明を行ったが、実施形態の虚像表示装置100は、ヘッドアップディスプレイに改変することもできる。
上記の説明では、虚像表示装置100は、右眼及び左眼の双方に対応して、一対の虚像表示部100A,100Bを備えるとしているが、右眼又は左眼のいずれか一方に対してのみ虚像表示部を設け画像を片眼視する構成にしてもよい。
14−17…レンズ、10…光学エンジン部、11…表示デバイス(画像形成部)、11a…照明装置、11b…光変調パネル、11d…表示面、12…リレー光学系、12c…リレー光学系本体、12j…コリメーター、19…駆動回路、30…カバー状光学系、31…ミラー、31a…反射面、32…回折光学部材、33…連結部、34…回折部、35…光透過性基材、36…外側基材、51…ケース、71…本体、72…テンプル部、100…虚像表示装置、100A,100B…虚像表示部、100C…フレーム、112j…コリメーター、131…プリズム、131a…内側反射面、200A,200B…虚像表示部、AX…光軸、CP…仮想面、CZ…中間像、EY…眼、GK…外界光、KA…観察者、KK…画像光、NL…法線、P1,P2,P3…点、P4…屈曲箇所、PU…瞳、SK0-SK2…主光線

Claims (14)

  1. 画像光の向きを回折によって観察者の眼の位置に向ける回折部と、前記回折部の眼側に配置されて前記回折部を支持する光透過性基材とを有する回折光学部材と、
    前記画像光を前記回折光学部材側に向けて射出する画像形成部と
    前記画像形成部と前記回折光学部材との間に配置されるレンズ系と、を備え、
    前記光透過性基材は、前記レンズ系と共に、前記回折部によって生じる色分離に対して逆方向の色分離を生じさせて、前記回折部によって生じる色分離を補正する、虚像表示装置。
  2. 前記光透過性基材への入射時及び射出時の屈折によって生じる色分離は、前記回折部によって生じる色分離に対して逆方向である、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記回折光学部材への画像光の入射角は、観察者が正面視した場合を基準として50°〜80°である、請求項1及び2のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  4. 前記回折部は、斜入射した像光を前記光透過性基材の前記回折部側の面の略法線方向に射出させる、請求項3に記載の虚像表示装置。
  5. 前記光透過性基材は、画像光の透過率が50%以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記光透過性基材は、平面、楕円面、円筒面、及び自由曲面のいずれかである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記回折光学部材は、前記回折部を挟んで前記光透過性基材の外側に配置され光透過性を有する外側基材を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  8. 前記回折光学部材は、外界を透視する際の視度が略ゼロである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記回折部は、ホログラム及び表面レリーフ回折格子のいずれか一方である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記レンズ系は、光路を折り曲げるミラーを含む、請求項に記載の虚像表示装置。
  11. 前記ミラーは、前記回折光学部材から延長された部材によって支持されている、請求項10に記載の虚像表示装置。
  12. 前記レンズ系と前記回折光学部材との間に中間像を形成する、請求項10及び11のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  13. 前記画像形成部は、主光線が略平行光な状態で画像光を射出し、前記回折光学部材は、中間像からの画像光を平行光にする、請求項12に記載の虚像表示装置。
  14. 前記回折光学部材と前記画像形成部とを保持して観察者の眼の前方に配置する保持部を有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
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